JP2002285199A - 洗浄剤組成物とその製造方法、 - Google Patents

洗浄剤組成物とその製造方法、

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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた物理的洗浄力を有し、使用時にはマッサ
ージ効果が得られ、使用後の肌が突っ張らずにしっとり
した感じや、つるつるした状態に仕上げることができる
洗浄剤組成物とその製造方法、及び前記洗浄剤組成物中
に含まれるカプセル化天然物粉末を提供すること。 【解決手段】界面活性剤を主たる成分として含有する洗
浄剤の中に前記界面活性剤を塩析させ得る濃度以上の水
溶性化合物を溶解した後に天然物粉末を加え、該天然物
粉末の全面を、塩析してくる前記界面活性剤にてコート
する工程を有する洗浄剤組成物の製造方法、及びこの製
造方法にて製造される洗浄剤組成物であり、界面活性剤
にてコートされたカプセル化天然物粉末が配合されてい
るところに特徴がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄剤組成物に関す
るものであり、より詳しくは、優れた洗浄力を保持し、
天然物粉末の腐敗を防止し、使用時にマッサージ効果が
得られ、かつ、使用後の肌が突っ張らずにしっとりした
感じやつるつるした状態に仕上げることのできる使用感
に優れた洗浄剤組成物とその製造方法、及び前記洗浄剤
組成物に含まれるカプセル化天然物粉末に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、マッサージ効果をもった洗浄剤
とは、肌に塗布してマッサージすることにより、血行を
促進し、皮膚の老化を防止するとともに、皮膚の老廃物
を洗浄除去するものである。従来の係るマッサージ効果
と洗浄効果を有する洗浄剤としては、例えばスクラブ剤
や、特定のモース硬度或いは特定の粒径をもった水不溶
性粘土鉱物や高分子粒子を配合し、血行促進効果や皮膚
の洗浄効果とともに、古くなった角質等を除去する効果
をもたせたものが提案されている(例えば、特開昭63
−238008号公報、特開昭63−150216号公
報、特開平1−190622号公報、特開平2−151
693号公報等)。
【0003】また、無機塩が人体の代謝活動を活発にす
る作用があることから、粒状の無機結晶塩を配合するこ
とで、古くなった角質等を除去する効果をもたせるとと
もにマッサージ効果をもたせたものが開示されている
(例えば、特開平1−67235号公報、特開平2−2
4398号公報、特開平3−123732号公報、特開
平6−123569号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マッサージ効果をもった洗浄剤は、血行促進効果は有す
るものの、水不溶性粘土鉱物の沈殿が生じるとか、べと
つきがあり使用感が十分ではないとか、皮膚の滑らかさ
やさっぱりとした仕上がり等の使用感においてその効果
が不十分であるとか、洗い流し難い等使い勝手に不具合
がある等の問題があり、その解決が切望されていた。
【0005】本発明はこのような実状に鑑みなされたも
のであり、その目的とするところは、優れた物理的洗浄
力を有し、使用時にはマッサージ効果が得られ、使用後
の肌が突っ張らずにしっとりした感じや、つるつるした
状態に仕上げることができる洗浄剤組成物とその製造方
法、及び前記洗浄剤組成物中に含まれるカプセル化天然
物を提供せんとするものである。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、界面活性
剤を含有する洗浄剤の中に、界面活性剤を塩析させ得る
濃度以上の水溶性化合物を溶解し、この中に不溶性の天
然物粉末を加えると、天然物粉末の添加に刺激されて一
部の界面活性剤が析出し、天然物粉末の表面に付着し、
結果として、その全体が界面活性剤にてカプセル化され
た天然物粉末を製造できると考え、鋭意検討した結果、
本発明を完成したものである。
【0007】したがって、上記目的を達成するために本
発明が採用した構成は、請求項1の発明は、界面活性剤
を主たる成分として含有する洗浄剤の中に、該界面活性
剤を塩析させ得る濃度以上の水溶性化合物を溶解した後
に天然物粉末を加え、該天然物粉末の全面を、塩析して
くる前記界面活性剤にてコートする工程を有する洗浄剤
組成物の製造方法を、その要旨とするものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の製造方法に
おいて、前記コートする工程が、前記洗浄剤の中に水溶
性化合物を溶解して加温し、前記天然物粉末を加え、つ
いで、冷却するものを、その要旨とするものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2の製造
方法において、前記コートする工程が、前記洗浄剤の中
に水溶性化合物を溶解し、冷却若しくは凍結した前記天
然物粉末を加えるものを、その要旨とするものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項1〜3の製造方
法において、前記天然物粉末を加える前の状態が、前記
界面活性剤の過飽和状態であるものを、その要旨とする
ものである。
【0011】請求項1乃至4に記載の洗浄剤組成物の製
造方法によると、後記請求項5乃至7に記載の洗浄剤組
成物、及び請求項8に記載のカプセル化天然物粉末をそ
れぞれ簡単に製造できる。
【0012】つぎに、請求項5の発明は、界面活性剤
と、該界面活性剤を塩析させ得る濃度以上の水溶性化合
物と、天然物粉末とを含有し、前記天然物粉末の全面
が、塩析した前記界面活性剤にてコートされ、カプセル
化されている洗浄剤組成物を、その要旨とするものであ
る。
【0013】請求項6の発明は、請求項5の洗浄剤組成
物において、前記天然物粉末の全面を覆う界面活性剤
が、前記洗浄剤の中に水溶性化合物を溶解して加温し、
ついで、冷却することにより析出する当該界面活性剤に
て形成されているものを、その要旨とするものである。
【0014】請求項7の発明は、請求項5又は6の洗浄
剤組成物において、前記コートする工程が、記洗浄剤の
中に水溶性化合物を溶解し、冷却若しくは凍結した天然
物粉末を加えることにより析出する当該界面活性剤にて
形成されているものを、その要旨とするものである。
【0015】つぎに、請求項8の発明は、界面活性剤を
主たる成分として含有する洗浄剤の中に、該界面活性剤
を塩析させ得る濃度以上の水溶性化合物を溶解した後
に、天然物粉末を加え、該天然物粉末の全面を、塩析し
てくる当該界面活性剤にてコートしたカプセル化天然物
粉末を、その要旨とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係わるイオン性界面活性
剤としては、高級脂肪酸塩(石鹸)、POEアルキルエ
ーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高
級脂肪酸エステルスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハ
ク酸塩、高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、アルキルアリ
ルスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、PO
Eアルキルエーテル硫酸エステル塩、グリセリン脂肪酸
エステル硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミ
ド硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩、アシル
グルタミン酸塩、アシルサルコシン酸塩、アシル−β−
アラニン等のアシルアミノ酸塩、コラーゲン加水分解物
アシル化合物等が応用でき、いずれも、ナトリウム、カ
リウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム
等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、モノエタノ
−ルアミンやジエタノ−ルアミン、トリエタノ−ルアミ
ン等の有機アミン塩、L−リジン等の塩基性アミノ酸塩
等が使用できる。
【0017】本発明に係わる高級脂肪酸とは、構成炭素
数又はその塩の種類に関係なくいずれも使用できる。特
に好ましいものは、炭素数が8〜24の高級脂肪酸であ
る。より具体的には、カプリル酸、カプリン酸、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ア
ラキジン酸に代表される飽和直鎖脂肪酸、ミリストオレ
イン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、エライジン
酸、エイコセン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコサ
ジエン酸、エイコサトリエン酸、アラキドン酸等に代表
される不飽和直鎖脂肪酸であり、ヒドロキシドデカン
酸、ヒドロキシテトラデカン酸、ヒドロキシヘキサデカ
ン酸、ヒドロキシエイコ酸等に代表される飽和ヒドロキ
シ脂肪酸や、リシンオレイン酸等に代表される不飽和ヒ
ドロキシ脂肪酸、イソラウリン酸、イソミリスチン酸、
イソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソアラキジン
酸等に代表されるイソ酸などを使用することもできる。
なお、9−メチルウンデカン酸、11−メチルトリデカ
ン酸、11−メチルペンタデカン酸、15−メチルヘプ
タデカン酸等に代表されるアンテイソ酸も使用すること
ができるが、ここではイソ酸に分類するものとする。
【0018】つぎに、上記高級脂肪酸と化合する「塩基
成分」をより具体的に例示すれば、ナトリウム、カリウ
ム等のアルカリ金属や、カルシウム、マグネシウム等の
アルカリ土類金属、アンモニア、及びモノエタノ−ルア
ミンやジエタノ−ルアミン、トリエタノ−ルアミン等に
代表される有機塩などを挙げることができる。
【0019】つぎに、本発明に用いるイオン性界面活性
剤としては、アニオン性、カチオン性、両性の界面活性
剤等が使用でき、特に限定されない。
【0020】本発明に係わるカチオン性界面活性剤とし
ては、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸塩、アルカ
ノールアミン脂肪酸塩、アルキル四級アンモニウム塩、
アルキルトリメチルアンモニウム塩等が使用できる。
【0021】本発明に係わる両性界面活性剤としては、
アミノ酸型、ベタイン型、硫酸エステル型、スルホン酸
型、リン酸エステル型両性活性剤などが使用できる。こ
れらイオン性界面活性剤の配合量は、特に限定されない
が、2重量%以上が好ましく、更に好ましくは5重量%
以上である。2重量%以下では満足する洗浄剤としての
洗浄力や起泡性を得難い。
【0022】さらに、イオン性活性剤の他に、起泡性の
向上や適度な粘性をもたせるためにアミンオキサイド、
脂肪酸ジエタノールアミドを配合することができるし、
脂肪酸グリコールジエステル等のパール光沢剤、ヒドロ
キシエチルセルロース等の増粘剤と併用することで、よ
り長期の経日安定性を向上させることが可能になる。
【0023】つぎに、本発明に係わる水溶性化合物は、
界面活性剤を塩析するために洗浄剤メディウム(特には
水部分)中に溶解するものであり、マッサージ効果等を
得んとするものではなく、より具体的には、食塩、塩化
カリウム、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸カ
リウム、硫酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カ
リウム、重炭酸アンモニウム等が例示できる。
【0024】つぎに、本明細書において、「天然物粉
末」とは、自生の若しくは植栽した植物体の全体または
その一部を、未乾燥乃至乾燥して微粉末化したもののす
べてを含む広義の意味として使用している。植物体の主
たるものを例示すると、桜の花弁や枝葉、松や檜等の樹
皮(樹脂)、米糠、大麦若葉、茶の枝葉若しくは種子、
びわの枝葉若しくは種子、柿の枝葉若しくはへた
(蔕)、梅の種子、柑橘類の枝葉や果実或いは種子,オ
リーブの枝葉や種子、葡萄の種子や種子皮、ショウガ、
ヨモギ、アロエ葉、唐辛子、ローズマリーやペパーミン
ト等に代表される各種のハーブ類、その他、古来より汎
用されている生薬や和漢或いは民間薬等の起源植物若し
くはその類似植物など、各種の植物及びその加工品を挙
げることができる。
【0025】本明細書において「食塩」とは、例えば岩
塩とか、海水より精製された天然の食塩等を含む広い概
念を意味するものであり、塩化ナトリウムの単体はむろ
んのこと、例えばにがりを含有する塩化ナトリウム等を
も含むものとする。
【0026】ところで、食塩に代えて(或いは食塩に加
えて)、硫酸マグネシウムや硝酸マグネシウムを配合す
ると、ステンレス鋼に対する防錆作用が得られて、配水
管やステンレス製のバスタブ等の腐食が防止できる。
【0027】さらに、食塩に代えて(或いは食塩に加え
て)、塩化カルシウムを配合すると最終製品の凍結防止
が図れ、塩化マグネシウム、硝酸カルシウム、又は酢酸
カルシウムを配合すると最終製品の安定化が図れ、塩化
アルミニウム、硫酸アルミニウム、又は硝酸アルミニウ
ムを配合すると肌に対する収れん作用が得られ、酢酸マ
グネシウムを配合すると脱臭作用が得られるようにな
る。
【0028】また、食塩に代えて(或いは食塩に加え
て)、硝酸マグネシウムを配合した処方によっても、防
錆作用が得られて配管材やバスタブ等の防錆ができる。
【0029】さらにまた、グルタミン酸ナトリウム等に
代表されるアミノ酸の無機及び有機アルカリ塩や、アミ
ノ酸の無機及び有機酸塩、或いは乳酸カルシウムを配合
すると、肌触り感や肌の保湿性等、使用勝手の向上が図
れ、尿素を配合すると保湿性の向上が図れる。
【0030】以上の成分の他、洗浄剤に通常用いられる
例えば、湿潤剤、着色剤、防腐剤、感触向上剤、香料、
殺菌若しくは抗菌剤、消炎剤、紫外線吸収剤などを、本
発明の効果を損なわない範囲で用いることができる。
【0031】本発明に係る洗浄剤は、全身洗浄剤、洗顔
剤等の皮膚洗浄剤や、例えば食器洗い用洗浄剤等として
幅広く使用できる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例に基づいて
より詳細に説明する。実施例1 実施例1の洗浄剤組成物は、パルミチン酸ナトリウム1
〜30重量%と、食塩2〜15重量%と、米糠0.5〜
10重量%と、水45〜96.5重量%とを含有するも
のである。
【0033】より具体的には、例えば、パルミチン酸ナ
トリウム30gを水50gに溶解した溶液中に、米糠1
0gを加えて約80℃に加温し、ついで攪拌しながら食
塩10gをゆっくり加え、攪拌しながら室温になるまで
自然冷却するか、または、攪拌しながら強制冷却する
と、全面が、パルミチン酸若しくはパルミチン酸ナトリ
ウムのいずれか又はその両方にてコートされたカプセル
化米糠粉末が生成し、該カプセル化米糠粉末をほぼ均一
に分散させた洗浄剤組成物として製造できる。ついで、
得られた洗浄剤組成物を例えば遠心分離し、不溶性の画
分を分離すると、カプセル化米糠粉末が得られる。な
お、米糠は元々粉末様であるものの、一度乾燥して再粉
末化してより微細な粉末に再加工しておくことが好まし
い。
【0034】また、米糠に代えて、上記「天然物粉末」
の単独又は複数種の混合物を使用すると、各種のカプセ
ル化「天然物粉末」、及びこれらをほぼ均一に分散させ
た洗浄剤組成物が製造できる。
【0035】本現象の詳細なメカニズムは明らかではな
いが、温度低下による溶解度変化と、食塩の塩析様効果
とが相まって、パルミチン酸若しくはパルミチン酸ナト
リウムが溶解し難くなって不溶化し、これらが米糠の表
面に付着するためであると推察することができる。
【0036】実施例2 実施例2の洗浄剤組成物は、パルミチン酸カリウム1〜
30重量%と、食塩2〜15重量%と、茶枝葉粉末0.
5〜10重量%と、水45〜96.5重量%とを含有す
るものである。
【0037】より具体的には、例えば、パルミチン酸カ
リウム20gを水55gに溶解した液中に、攪拌しなが
ら食塩15gをゆっくり加え、ついで、冷却又は凍結し
た茶枝葉粉末10gを攪拌しながらゆっくり添加する
と、その全面がパルミチン酸若しくはパルミチン酸カリ
ウム又はその両方にてコートされたカプセル化茶枝葉粉
末が生成し、該カプセル化茶枝葉粉末をほぼ均一に分散
させた洗浄剤組成物として製造できる。ついで、得られ
た洗浄剤組成物を例えば遠心分離し、不溶性画分を分離
すると、カプセル化茶枝葉粉末が得られる。なお、茶枝
葉粉末もまた、再粉末化してより微細な粉末に再加工し
ておくことが好ましい。
【0038】また、茶枝葉粉末に代えて、上記「天然物
粉末」の単独又は複数種の混合物を使用すると、各種の
カプセル化「天然物粉末」、及びこれらをほぼ均一に分
散させた洗浄剤組成物が製造できる。
【0039】本茶枝葉粉末のカプセル化メカニズムは、
脂肪酸塩を塩析するに必要な塩析濃度以下の食塩を含有
する水溶液中に、あらかじめ冷却又は凍結させた茶枝葉
粉末を攪拌しながら添加するため、茶枝葉粉末の周りの
溶液部分のみが急激に冷却される。すると、この溶液部
分において、脂肪酸塩の溶解度が低下し、さらに、食塩
による塩析効果が加わり、脂肪酸塩が不溶化して茶枝葉
粉末の全面に付着するためであると推察することができ
る。
【0040】実施例3 実施例3の洗浄剤組成物は、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル硫酸ナトリウム1〜30重量%と、食塩2〜
15重量%と、アロエ葉0.5〜10重量%と、水45
〜96.5重量%とを含有するものである。
【0041】より具体的には、例えば、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル硫酸ナトリウム1.5gと食塩1
1gを水77.5gに溶解した溶液中に、ゆっくり加
え、約80℃に加温し、ついで、あらかじめ冷却又は凍
結させたアロエ葉粉末10gを攪拌しながら加え、攪拌
しながら室温になるまで自然冷却するか、または、攪拌
しながら強制冷却すると、全面がポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル硫酸若しくはポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル硫酸ナトリウム又はその両方にてコートされ
たカプセル化アロエ葉粉末が生成し、該カプセル化アロ
エ葉粉末をほぼ均一に分散させた洗浄剤組成物として製
造できる。ついで、得られた洗浄剤組成物を例えば遠心
分離し、不溶性の画分を分離すると、カプセル化アロエ
葉粉末が得られる。
【0042】また、アロエ葉粉末に代えて、上記「天然
物粉末」の単独又は複数種の混合物を使用すると、各種
のカプセル化「天然物粉末」、及びこれらをほぼ均一に
分散させた洗浄剤組成物が製造できる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る洗浄
剤組成物の製造方法によると、界面活性剤にてカプセル
化したカプセル化「天然物粉末」、及びカプセル化「天
然物粉末」を配合した洗浄剤組成物を、極めて簡便かつ
廉価に製造できる。
【0044】つぎに、本発明の洗浄剤組成物によると、
従来の天然由来の高級脂肪酸塩を主成分とする洗浄剤が
奏する例えば洗浄作用や起泡性などの優れた作用効果に
加えて、つぎのような格別の作用効果が得られる。
【0045】まず、「天然物粉末」は、その表面が界面
活性剤にてカプセル化されているので、これにより、空
気(酸素)による「天然物粉末」の酸敗防止、腐敗防
止、および、刺激性、悪臭性ガスの放出防止ができる。
【0046】また、不溶性の「天然物粉末」が配合され
ているので、使用時にマッサージ効果が得られ、これに
より、使用後の肌が突っ張らずにしっとりした感じや、
つるつるした状態に仕上げることができるなど、極めて
実効性に優れた作用効果が得られるのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 17/00 C11D 17/00 (72)発明者 後藤 英樹 愛知県名古屋市中区栄五丁目8番28号 株 式会社フタバ化学内 Fターム(参考) 4C083 AA112 AB332 AC242 AC782 BB01 BB25 CC23 DD17 EE03 EE06 EE11 4H003 AB03 BA09 CA18 DA02 EA19 EB46 ED02 FA15 FA21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】界面活性剤を主たる成分として含有する洗
    浄剤の中に、該界面活性剤を塩析させ得る濃度以上の水
    溶性化合物を溶解した後に天然物粉末を加え、該天然物
    粉末の全面を、塩析してくる前記界面活性剤にてコート
    する工程を有することを特徴とする洗浄剤組成物の製造
    方法。
  2. 【請求項2】前記コートする工程が、前記洗浄剤の中に
    水溶性化合物を溶解して加温し、前記天然物粉末を加
    え、ついで、冷却することを特徴とする、請求項1記載
    の洗浄剤組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】前記コートする工程が、前記洗浄剤の中に
    水溶性化合物を溶解し、冷却若しくは凍結した前記天然
    物粉末を加えることを特徴とする、請求項1又は2記載
    の洗浄剤組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】前記天然物粉末を加える前の状態が、前記
    界面活性剤の過飽和状態であることを特徴とする、請求
    項1〜3のいずれかに記載の洗浄剤組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】界面活性剤と、該界面活性剤を塩析させ得
    る濃度以上の水溶性化合物と、天然物粉末とを含有する
    洗浄剤組成物であって、 前記天然物粉末の全面が、塩析した前記界面活性剤にて
    コートされ、カプセル化されていることを特徴とする洗
    浄剤組成物。
  6. 【請求項6】前記天然物粉末の全面を覆う界面活性剤
    が、前記洗浄剤の中に水溶性化合物を溶解して加温し、
    ついで、冷却することにより析出する当該界面活性剤に
    て形成されていることを特徴とする、請求項5記載の洗
    浄剤組成物。
  7. 【請求項7】前記コートする工程が、記洗浄剤の中に水
    溶性化合物を溶解し、冷却若しくは凍結した天然物粉末
    を加えることを特徴とする、請求項5又は6記載の洗浄
    剤組成物。
  8. 【請求項8】界面活性剤を主たる成分として含有する洗
    浄剤の中に、該界面活性剤を塩析させ得る濃度以上の水
    溶性化合物を溶解した後に天然物粉末を加え、該天然物
    粉末の全面を塩析してくる前記界面活性剤にてコートし
    たことを特徴とするカプセル化天然物粉末。
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