JP2002280293A - 露光方法、露光用原板、及び基板 - Google Patents

露光方法、露光用原板、及び基板

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JP2002280293A
JP2002280293A JP2001082729A JP2001082729A JP2002280293A JP 2002280293 A JP2002280293 A JP 2002280293A JP 2001082729 A JP2001082729 A JP 2001082729A JP 2001082729 A JP2001082729 A JP 2001082729A JP 2002280293 A JP2002280293 A JP 2002280293A
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JP2001082729A
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Toru Miyauchi
徹 宮内
Yoji Shibata
洋司 柴田
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】チップ取得数を減少させることなく基板上に複
数のパターンを形成することのできる露光方法、露光用
原板、及び基板を提供する。 【解決手段】第1の原板10は、その露光用の第1領域
12に回路パターン14を形成し、露光用の第2領域1
3に位置合わせパターン15を形成する。第2の原板2
0は、その露光用の第2領域23にモニタリングパター
ン26a〜26dを形成する。第1及び第2の原板1
0,20が準備されたステッパ装置は、先ず第1の原板
10を使用して、該第1の原板10をウェハ上にマトリ
ックス状に露光する。次いで、ステッパ装置は、第2の
原板20を使用して、マトリックス状に露光した第1の
原板10の露光位置に対し1つ置きとなる露光位置に第
2の原板20を露光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光方法、露光用
原板、及び基板に係り、詳しくは複数枚の原板を使用し
て基板上に複数種類のパターンを形成する際に好適な露
光方法、露光用原板、及び基板に関する。
【0002】LSIで代表される半導体装置の製造にお
いては、基礎的なプロセス技術としてフォトリソグラフ
ィが欠かせない。フォトリソグラフィは、半導体、絶縁
膜、導電膜、抵抗膜等の各種被処理体を微細加工する技
術であり、予め被処理体に感光剤(レジスト)を塗布し
た後、加工領域を規定するパターンが形成された露光用
原板(マスク)を使用して露光を行う。この露光処理に
よって非加工領域にのみレジストを残し、当該レジスト
をマスクとして加工領域をエッチングによって選択的に
除去する。このようなフォトリソグラフィでは、ステッ
パ装置を使用して露光用原板に形成されたパターン(マ
スクパターン)をウェハ(基板)表面に繰り返し縮小投
影することが行われる。そして、マスクパターンに基づ
いて複数の回路素子が形成された基板は、各パターンの
周囲に設けられているスクライブ領域をスクライブ(ダ
イシング)して個々のチップに分離する。このようなL
SIの製造において、露光用原板に形成されるマスクパ
ターンには、回路パターンと、プロセスパターンと呼ば
れる特性評価を行うことを目的としたパターンが形成さ
れ、このプロセスパターンは回路パターンと同時に基板
上に形成される。
【0003】
【従来の技術】通常、プロセスパターンは、特性評価を
行うことを目的として形成するモニタリングパターン、
及び位置合わせを行うことを目的として形成する位置合
わせパターンとを含む。
【0004】位置合わせパターンは、露光を行う際に、
当該露光する原板に形成されているマスクパターンと基
板(ウェハ)上にすでに形成されているパターン(下地
パターン)との位置合わせを行うために形成される。つ
まり、ステッパ装置を使用してマスクパターンをウェハ
に転写する場合、2度目以降の露光では、当該露光すべ
きパターンを下地パターンと精密に位置合わせする必要
がある。このような位置合わせパターンの形状は、露光
を行うにあたって使用するステッパ装置の機種によって
異なる。
【0005】半導体装置の製造ラインには、安定稼働等
の目的から、複数のメーカのステッパ装置が設けられて
いる。このため、原板に各ステッパ装置の位置合わせパ
ターンを形成することが求められている。これは、半導
体装置の原板を複数のステッパ装置にて共通に利用する
ことで、原板を作成するコストの削減及び作成時間の短
縮を図るためである。
【0006】モニタリングパターンは、プロセス状況を
確認するプロセスモニタリングパターンと、回路パター
ンに基づいて形成される複数の回路素子の電気的特性を
確認する電気的特性モニタリングパターンとに大別され
る。プロセスモニタリングパターンは、CMP(Chemica
l Mechanical Polishing) 等を始めとする様々なプロセ
ス手法により作成されるチップ状態を1工程毎に確認す
るパターンであり、このパターンは使用するプロセス手
法に応じて作成される。
【0007】電気的特性モニタリングパターンは、チッ
プの出来上がり状態(ウェハを切断する前の状態)にお
ける電気的特性を確認するパターンである。このような
電気的特性の確認は、チップ本体を確認することによる
コスト増加を抑止するため、当該チップに形成される回
路パターンを簡略したものを別途作成し、その簡略回路
の電気的特性をモニタリングするのが一般的である。従
って、電気的特性モニタリングパターンがプロセスパタ
ーンに占める割合は大きくなる。
【0008】これら様々なプロセスパターンを回路パタ
ーンとともにチップ領域内に形成することは、チップの
面積を増大させ、ウェハ1枚当たりのチップ取得数を減
少させることにつながる。従って、このようなプロセス
パターンはスクライブ領域内に形成される。
【0009】従来、このような露光工程においては、同
一の露光用原板に回路パターン及び複数のプロセスパタ
ーンを含む所望のマスクパターンを形成する。しかしな
がら、スクライブ領域は、前述したようにウェハ1枚当
たりのチップ取得数を減少させないため可能な限り狭く
設けられる。
【0010】このため、スクライブ領域内に形成できる
プロセスパターンの種類は制限され、このように限られ
たスクライブ領域内には、所望とする位置合わせパター
ン及びモニタリングパターン(プロセスモニタリングパ
ターン、電気的特性モニタリングパターン)を全て形成
することはできない。
【0011】この結果、1枚の原板に複数種類の位置合
わせパターンを形成することができないため、作成され
た1枚の原板に対しては、1種類のステッパ装置にのみ
対応可能であった。従って、複数のステッパ装置を製造
ラインに備えている場合、それに応じた露光用原板を作
成する必要があり、コスト増加につながっていた。ま
た、チップ領域内の回路パターンとともにその周囲のス
クライブ領域内にプロセスパターンを形成した同一の露
光用原板を使用して繰り返し転写を行った場合、隣接す
るチップ間におけるスクライブ領域内では多重露光とな
る。従って、チップ領域の周囲(4辺)において、スク
ライブ領域内のどの位置にプロセスパターンを形成する
かを考慮する必要があり、これによって同様にプロセス
パターンの種類が制限されていた。
【0012】以上のような理由により、プロセスパター
ンの種類を増加させるには、該プロセスパターンの一部
を結果としてチップ領域内にも形成せざるを得ず、その
ためウェハ1枚当たりのチップ取得数が減少することに
なる。
【0013】そこで、上記のような不具合を解決すべ
く、遮蔽ブレードを使用してプロセスパターンの種類を
増加させることが提案されている。この構成では、同一
の露光用原板を使用し、ウェハの任意の位置でスクライ
ブ領域内に形成される複数種類のプロセスパターンの中
から不要なパターンを遮蔽ブレードにより遮蔽してパタ
ーンを任意に選択することで、多重露光させることなく
該プロセスパターンの種類を増加させる。
【0014】このように遮蔽ブレードにより同一の露光
用原板を使用し、パターンを作り分けることによって、
チップ領域内にプロセスパターンを形成することなく、
そのパターンの種類を増加させることが可能である。ま
た、同一の露光用原板を使用することで、コストアップ
を抑止するとともに露光時間の短縮を図ることができ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、遮蔽ブレー
ドを用いて不要なプロセスパターンを遮蔽する際には、
遮光帯によるマージンがスクライブ領域内に形成される
プロセスパターンの周囲に約1mm程度以上必要とな
る。即ち、プロセスパターンを形成した領域と回路パタ
ーンを形成した領域とを遮光に必要なマージンだけ離間
させる必要がある。
【0016】このため、遮光帯によるマージンを考慮す
ると、スクライブ領域内に形成可能となるプロセスパタ
ーンの種類は実際には制限されていた。つまり、このよ
うな場合には、結果として遮蔽ブレードを使用せず、ス
クライブ領域内に多くのパターン形状を形成した方が実
用的となっていた。従って、遮蔽ブレードを用いて選択
的にパターンを形成する方法では、プロセスパターンの
種類を増加させることは困難であり、上記したような従
来の技術が抱える様々な問題を解決することができなか
った。
【0017】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたものであって、その目的は、チップ取得数を減少
させることなく基板上に複数のパターンを形成すること
のできる露光方法、露光用原板、及び基板を提供するこ
とにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、基板は、第1領域
に回路パターンが形成され、第2領域に少なくとも位置
合わせパターンが形成された原板と、第2領域にモニタ
リングパターンが形成された少なくとも1枚の原板を使
用して露光される。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、第1工程
で、基板は、第1領域に回路パターンが形成され、第2
領域に少なくとも位置合わせパターンが形成された第1
の原板がマトリックス状に露光される。次いで第2工程
で、基板は、第2領域にモニタリングパターンが形成さ
れた原板がその露光位置を隣接させないようにして露光
される。これら第1及び第2工程は、基板を露光する1
回の露光工程に含まれる。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加えて、第2領域にモニタリング
パターンが形成された原板は、第1の原板の露光位置に
対し1つ置きに露光される。そして、基板上のチップ領
域を囲むスクライブ領域の4辺すべてにモニタリングパ
ターンが配置される。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、基板を露
光する露光用原板は、その第2領域に形成するパターン
が複数枚の原板に分割配置され構成される。。請求項5
に記載の発明によれば、基板のスクライブ領域のパター
ンは、予め準備される複数枚の原板のうち少なくとも2
枚の原板に配置されたパターンから形成される。
【0022】
【発明の実施の形態】(第一実施形態)以下、本発明を
具体化した第一実施形態を図1〜図5に従って説明す
る。
【0023】図1は、半導体基板の概略平面図を示す。
半導体基板1(以下、ウェハ)は、例えばシリコン単結
晶基板であり、このウェハ1上には、マトリックス状に
複数のチップ領域2が形成され、各チップ領域2には同
一形状のパターンが形成されている。各チップ領域2の
周囲はスクライブ領域3であり、ウェハ1は、図1に一
点鎖線で示すスクライブ線Lに沿ってスクライブ(ダイ
シング)されることにより個々のチップとして分離され
る。
【0024】各チップ領域2内には回路パターン4が形
成され、この回路パターン4は、現像、エッチング等が
繰り返し行われた後に不純物がドープされ、これにより
回路パターン4には複数の回路素子が形成される。これ
ら複数の回路素子によって構成される回路パターン4
は、例えばロジック回路、メモリ回路等を含む(図中、
パターン形状は省略)。
【0025】スクライブ領域3内にはプロセスパターン
が形成され、このプロセスパターンは、位置合わせパタ
ーン5及びモニタリングパターン6a〜6dを含む(図
中、各パターン形状は省略する)。位置合わせパターン
5は、露光を行うにあたって使用するステッパ装置に対
応可能としたパターン形状に形成される。モニタリング
パターン6a〜6dは、プロセス状況を確認するプロセ
スモニタリングパターン、及びチップの出来上がり状態
において回路パターン4に形成される複数の回路素子の
電気的特性を確認する電気的特性モニタリングパターン
とを含む。
【0026】これら回路パターン4、位置合わせパター
ン5、及びモニタリングパターン6a〜6dは、それら
の相似形状を持つパターンが形成された複数枚の原板を
ステッパ装置を用いてウェハ1上に縮小投影されて形成
される。尚、本実施形態では、2枚の原板を用いて各パ
ターンが形成されている。
【0027】図2(a)は、第1の原板(レチクル)の
概略平面図を示す。第1の原板10は、露光用の第1領
域12と、該第1領域12の周囲に設けられた露光用の
第2領域13とを有す。第1領域12は、チップ領域2
と相似形状を持ち、該チップ領域2の回路パターン4を
形成する(露光する)ための露光パターンが形成されて
いる。第2領域13は、第1領域12を囲む形状で、即
ち1つのチップ領域2を囲むスクライブ領域3と相似形
状を持ち、該スクライブ領域3の位置合わせパターン5
を形成する(露光する)ための露光パターンが形成され
ている。
【0028】つまり、第1の原板10は、その第1領域
12内に露光用の回路パターン14(図中、パターン形
状は省略)が形成され、第2領域13内に露光用の位置
合わせパターン15(図中、パターン形状は省略)が形
成される。この位置合わせパターン15は、露光を行う
際に使用するステッパ装置に応じてパターンの形状が異
なる。このため、位置合わせパターン15は、各ステッ
パ装置に対応可能とするように複数形状の位置合わせパ
ターン(アライメントパターン)を含んで構成されてい
る。
【0029】第2領域13内において、位置合わせパタ
ーン15が形成される辺と対側の辺には、該位置合わせ
パターン15を配置した位置と対応する位置に遮光領域
16が形成される。これにより、後述する第1の原板1
0による露光の際に、位置合わせパターン15の多重露
光が防止される。尚、遮光領域16は、第2領域13内
において、位置合わせパターン15を配置する位置を除
く全ての領域としてもよい。
【0030】図2(b)は、第2の原板(レチクル)の
概略平面図を示す。第2の原板20は、同様にして露光
用の第1領域22と露光用の第2領域23とを有し、こ
れら第1領域22及び第2領域23の形状は第1の原板
10のそれと同じである。つまり、第1及び第2の原板
10,20は、同じサイズで形成されている。
【0031】第2の原板20は、その第1領域22を囲
む第2領域23の4辺に露光用のモニタリングパターン
26a〜26d(図中、パターン形状は省略)が形成さ
れる。これらモニタリングパターン26a〜26dは、
上述したようにプロセスモニタリングパターン及び電気
的特性モニタリングパターン等を含む所望のパターン形
状を含み構成されている。尚、本実施形態では、モニタ
リングパターン26a〜26dは、第2領域23の4辺
にそれぞれ配置したが、少なくともいずれか1辺に配置
するようにしてもよい。
【0032】このように、本実施形態では1回の露光工
程を行うにあたって、第1及び第2の原板10,20と
からなる2枚の原板を使用してパターンを作り分ける。
このため、第1の原板10には、第2の原板20にモニ
タリングパターン26a〜26dを配置した位置と対応
する位置に遮光領域17a〜17dが形成される。尚、
この遮光領域17a〜17dは、第1の原板10の第2
領域13内において、位置合わせパターン15を配置し
た位置を除く全ての領域としてもよい。
【0033】同様に、第2の原板20には、第1の原板
10に回路パターン14を配置した位置と対応する位
置、即ち第1領域22に遮光領域27が形成されるとと
もに、モニタリングパターン26a〜26dを配置した
位置を除く第2領域23に遮光領域28が形成される。
また、第1の原板10の位置合わせパターン15と第2
の原板20のモニタリングパターン26a〜26dと
は、各露光用の第2領域13,23内の互いに異なる位
置に配置される。これにより、第1及び第2の原板1
0,20による露光の際に、各パターンの多重露光が防
止される。
【0034】次に、第1及び第2の原板による基板の製
造方法について説明する。先ず、上記のような構成によ
る第1及び第2の原板10,20を準備し、これら第1
及び第2の原板10,20をステッパ装置にセットす
る。これにより、ステッパ装置は、1回の露光工程にお
いて、第1の原板10と第2の原板20をこの順番に使
用して露光を行う。
【0035】この際、第1の原板10に配置されている
位置合わせパターン15は、当該第1の原板10に形成
される複数形状の位置合わせパターンの中から該使用す
るステッパ装置に対応したパターンが選択される。従っ
て、ステッパ装置は、第1の原板10に形成されている
回路パターン14を、すでにウェハ1上に形成されてい
るパターン(下地パターン)と精密に位置合わせしてウ
ェハ1上に転写する。
【0036】先ず、第1の原板10を用いて露光を行う
場合について説明する。ステッパ装置は、第1の原板1
0の位置合わせパターン15に基づいて該第1の原板1
0の回路パターン14とウェハ1の下地パターンとの位
置合わせを行った後、図3(a)に示すようにショット
位置(露光位置)S1を露光する。これにより、ショッ
ト位置S1に第1の原板10の回路パターン14が縮小
投影され、ウェハ1上のチップ領域2には、回路パター
ン4が形成される。このとき、同様にしてスクライブ領
域3(ショット位置S1の左端側)には、第1の原板1
0の位置合わせパターン15が縮小投影されて、位置合
わせパターン5が形成される。
【0037】この際、上述したように第1の原板10の
第2領域13には、遮光領域16及び17a〜17cが
形成されている(図2(a)参照)。従って、ショット
位置S1を露光した際、ウェハ1上には、遮光領域16
に対応する領域に未露光領域18が形成され、遮光領域
17a〜17dに対応する領域に未露光領域19a〜1
9dが形成される。
【0038】次いで、図3(b)に示すように、ステッ
パ装置は、ショット位置S1からウェハ1をシフト距離
xだけシフトさせてショット位置S2を露光する。ここ
で、シフト距離xは、同図に示すようにショット位置S
1において、スクライブ領域3の左端からチップ領域2
の右端までの距離である。
【0039】つまり、ステッパ装置は、ショット位置S
1の右端側におけるスクライブ領域3と、ショット位置
S2の左端側におけるスクライブ領域3とを重複するよ
うに露光する。この際、ショット位置S1の右端側のス
クライブ領域3に形成されている未露光領域19cと、
当該ショット位置S2の左端側のスクライブ領域3に形
成される未露光領域19aとは同じ領域になる。また、
ショット位置S1の右端側におけるスクライブ領域3に
は、未露光領域18が形成されているため、ショット位
置S2の左端側におけるスクライブ領域3には、位置合
わせパターン5を形成可能である。
【0040】同様にしてステッパ装置は、ショット位置
S2からウェハ1をシフト距離xだけシフトさせてショ
ット位置S3を露光し、次いで、図3(c)に示すよう
にショット位置S3からウェハ1をシフト距離yだけシ
フトさせてショット位置S4を露光する。ここで、シフ
ト距離yは、同図に示すようにショット位置S3におい
て、スクライブ領域3の上端からチップ領域2の下端ま
での距離である。
【0041】つまり、ステッパ装置は、ショット位置S
3の下端側におけるスクライブ領域3と、ショット位置
S4の上端側におけるスクライブ領域3とを重複するよ
うに露光する。この際、ショット位置S3の下端側のス
クライブ領域3に形成されている未露光領域19dと、
当該ショット位置S4の上端側のスクライブ領域3に形
成される未露光領域19bとは同じ領域になる。
【0042】以下、同様にしてステッパ装置は、シフト
距離xあるいはシフト距離yだけ順次ウェハ1をシフト
させ、各ショット位置S1〜S9でスクライブ領域3を
重複させるようにして露光する。そして、図3(c)に
示すように、ウェハ1上のショット位置S1〜S9に、
回路パターン4及び位置合わせパターン5がマトリック
ス状に形成される。
【0043】次に、第2の原板20を用いて露光を行う
場合について説明する。第2の原板20は、ウェハ1上
にマトリックス状に露光された第1の原板10のショッ
ト位置S1〜S9うち隣接しないショット位置に対して
露光される。すなわち、第2の原板20は、第1の原板
10を露光したショット位置S1〜S9に対し、ショッ
ト位置S1,S3,S5,S7,S9の少なくともいず
れか1つのショット位置に露光可能である。
【0044】本実施形態においては、第2の原板20
は、図4に示すようにショット位置S1,S3,S5,
S7,S9に露光される。つまり、第2の原板20は、
ショット位置S1〜S9に対して市松模様(1つ置き)
となるような位置に露光される。このように、第1の原
板10の露光位置に対し、第2の原板20が市松模様と
なるような位置に露光される場合に、スクライブ領域3
内に形成できるモニタリングパターン6a〜6dの種類
が最も多くなる。
【0045】ステッパ装置は、第2の原板20を用いて
ショット位置S1を露光し、これによりショット位置S
1には、第2の原板20のモニタリングパターン26a
〜26dが縮小投影される。従って、ウェハ1上のスク
ライブ領域3には、モニタリングパターン6a〜6dが
形成される。
【0046】この際、上述したように第2の原板20に
は、その第1領域22に遮光領域27が形成されるとと
もに、モニタリングパターン26a〜26dを配置した
位置を除く第2領域23に遮光領域28が形成されてい
る(図2(b)参照)。従って、ステッパ装置は、ショ
ット位置S1を露光した際、遮光領域27,28に対応
する領域を未露光とする。これにより、ウェハ1上にす
でに形成されている回路パターン4及び位置合わせパタ
ーン5が多重露光にならない。
【0047】以下、同様にしてステッパ装置は、ショッ
ト位置S3,S5,S7,S9を露光する。これによ
り、ウェハ1上の各チップ領域2を囲むスクライブ領域
3にはモニタリングパターン6a〜6dが形成される。
【0048】このように第2の原板20を市松模様(1
つ置き)となる位置に露光することで、図4に示すよう
に1つのチップ領域2を囲むスクライブ領域3の4辺に
配置されるモニタリングパターン6a〜6dは、各チッ
プ領域2の周囲毎でそれぞれ異なる位置(辺)に配置さ
れる。
【0049】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)第1の原板10は、その露光用の第1領域12に
回路パターン14を形成し、露光用の第2領域13に位
置合わせパターン15を形成する。第2の原板20は、
その露光用の第2領域23にモニタリングパターン26
a〜26dを形成する。第1及び第2の原板10,20
が準備されたステッパ装置は、先ず第1の原板10を使
用してショット位置S1〜S9を露光する。次いで、ス
テッパ装置は、第2の原板20を使用してショット位置
S1,S3,S5,S7,S9を露光する。つまり、第
2の原板20は、第1の原板10が露光された位置に対
して市松模様(1つ置き)となるような位置に露光され
る。このため、ウェハ1のスクライブ領域3に形成でき
るプロセスパターン(位置合わせパターン5及びモニタ
リングパターン6a〜6d)の面積を大きくすることが
できる。従って、プロセスパターンをチップ領域2内に
形成することなく、該パターンの種類をスクライブ領域
3内に増加させることができるため、チップ面積の増大
を抑止してウェハ1枚当たりのチップ取得数を増加させ
ることができる。
【0050】(2)第2の原板20は、第1の原板10
により露光されるショット位置S1〜S9に対して市松
模様となるようなショット位置S1,S3,S5,S
7,S9に露光される。この結果、ウェハ1上の各チッ
プ領域2を囲むスクライブ領域3の4辺には、モニタリ
ングパターン6a〜6dが、それぞれ異なる位置(辺)
で配置される。従って、プロセスパターンの種類を増加
させることができる。
【0051】(3)ウェハ1のスクライブ領域3内に形
成可能となるプロセスパターンの面積を大きくすること
ができる。従って、第1の原板10には、複数種類(形
状)の位置合わせパターン15を形成することができ、
これにより露光を行うにあたって複数のステッパ機種に
対応可能とした原板を提供可能となる。
【0052】(4)ウェハ1のスクライブ領域3内に形
成可能となるプロセスパターンの面積を大きくすること
ができる。従って、第2の原板20には、各チップの電
気的特性を測定するための電気的特性モニタリングパタ
ーン(本実施形態においては、モニタリングパターン2
6a〜26dのいずれかに含まれる)の種類(形状)を
増加させることができ、これにより測定精度を向上させ
ることができる。このように電気特性モニタリングの精
度が向上することにより、試験コストの低減化に貢献で
きる。
【0053】(5)第1の原板10には、第2の原板2
0にてモニタリングパターン26a〜26dを配置した
位置に対応して遮光領域17a〜17dが配置される。
このように、第1の原板10に予め遮光領域17a〜1
7dが設けられることにより、多重露光を防止するため
の遮蔽手段を必要としない。従って、遮蔽の際の遮光帯
マージンを設ける必要がないため、プロセスパターンの
種類を増加させることができる。
【0054】(第二実施形態)以下、本発明を具体化し
た第二実施形態を図5〜図6に従って説明する。尚、本
実施形態においては、3枚の原板を使用し、第1の原板
は、上記第一実施形態の第1の原板10(図2(a)参
照)と同様に回路パターン14及び位置合わせパターン
15を形成する。また、第2及び第3の原板は、上記第
一実施形態の第2の原板20(図2(b)参照)に形成
したモニタリングパターン26a〜26dの配置を分割
してそれぞれ形成する。従って、本実施形態において、
第一実施形態と同様な構成については、同一符号を付し
てその詳細な説明を省略する。
【0055】図5(a)に示すように、第1の原板30
は、上記第1の原板10と同様に露光用の第1領域32
に回路パターン14が形成され、露光用の第2領域33
に位置合わせパターン15が形成される。第2領域33
には、位置合わせパターン15及び後述する第2及び第
3の原板に形成するモニタリングパターン26a〜26
dの多重露光を防止する遮光領域16,17a〜17d
が上記第一実施形態と同様にして形成される。この際、
遮光領域16,17a〜17dは、同様にして位置合わ
せパターン15を配置した位置を除く第2領域33の全
ての領域としてもよい。
【0056】図5(b)に示すように、第2の原板40
は、その露光用の第2領域43にモニタリングパターン
26a,26dが1つの角(図では左下角)を挟む2辺
に沿って形成される。また、第2の原板40は、その露
光用の第1領域42に遮光領域44が形成され、モニタ
リングパターン26a,26dを配置した位置を除く第
2領域43に遮光領域45が形成される。
【0057】図5(c)に示すように、第3の原板50
は、その露光用の第2領域53にモニタリングパターン
26b,26cが、前記第2の原板40の角の対角(右
上角)を挟む2辺に沿って形成される。また、第3の原
板50は、その露光用の第1領域52に遮光領域54が
形成され、モニタリングパターン26b,26cを配置
した位置を除く第2領域53に遮光領域55が形成され
る。
【0058】このように、上記第一実施形態の第2の原
板20に形成されるモニタリングパターン26a〜26
dのうち、モニタリングパターン26a,26dは第2
の原板40に形成され、モニタリングパターン26b,
26cは第3の原板50に形成される。
【0059】尚、本実施形態は、第2及び第3の原板4
0,50に配置するモニタリングパターン26a〜26
dを上記のように分割したが、これらは、第2の原板4
0にモニタリングパターン26a,26bを配置し、第
3の原板50にモニタリングパターン26c,26dを
配置してもよい。つまり、各モニタリングパターン26
a〜26dは、第2及び第3の原板40,50に分割し
て配置され、それらは各露光用の第2領域43,53に
おいて、いずれかの角を挟む2辺(L字型状となる2
辺)に配置される。
【0060】今、例えば第1〜第3の原板30,40,
50は、それらの第1領域32,42,52が正方形状
に形成され、第1の原板30の第1領域32(図5
(a)に示す1辺の長さL1)は、第2及び第3の原板
40,50の第1領域42,52(図5(b)及び図5
(c)に示す1辺の長さL2)より大きく形成されてい
る(L1>L2)。つまり、第1の原板30は、第2及
び第3の原板40,50より大きなサイズで形成されて
いる。
【0061】次に、第1〜第3の原板による基板の製造
方法について説明する。先ず、上記のような構成による
第1〜第3の原板30,40,50を準備し、これら第
1〜第3の原板30,40,50をステッパ装置にセッ
トする。これにより、ステッパ装置は、1回の露光工程
において、第1の原板30、第2の原板40、第3の原
板50の順に3枚の原板を使用して露光を行う。尚、第
2及び第3の原板40,50の露光順序は逆の順序とし
てもよい。
【0062】この際、第1の原板30に配置されている
位置合わせパターン15は、当該第1の原板30に形成
される複数形状の位置合わせパターンの中から該使用す
るステッパ装置に対応したパターンが選択される。従っ
て、ステッパ装置は、第1の原板30に形成されている
回路パターン14を、ウェハ1上に形成されている下地
パターンと精密に位置合わせしてウェハ1上に転写す
る。
【0063】先ず、第1の原板30を用いて露光する場
合について説明する。ステッパ装置は、上記第一実施形
態の第1の原板10を露光する場合(図3(a)〜図3
(c)参照)と同様にして全てのショット位置S1〜S
9を露光する。つまり、ステッパ装置は、各ショット位
置S1〜S9でスクライブ領域3を重複させて露光し、
第1の原板30の回路パターン14及び位置合わせパタ
ーン15を縮小投影してウェハ1上に回路パターン4及
び位置合わせパターン5を形成する。この際、同様にし
て各ショット位置S1〜S9におけるスクライブ領域3
には、未露光領域18,19a〜19dが形成される。
【0064】次に、第2の原板40を用いて露光する場
合について説明する。図6に示すように、ステッパ装置
は、第2の原板40を用いてショット位置S1を露光す
る。この際、第2の原板40は第1の原板30のサイズ
(各露光用の第1領域32,42の大きさ)より小さい
ため、ステッパ装置は、第1の原板30を露光した際の
中心位置C1に対し、第2の原板40を露光する際の中
心位置C2を(L1−L2)/2の距離だけ同図に示す
左下方向にオフセットさせる。これにより、ショット位
置S1のスクライブ領域3における左下角では露光位置
合わせが行われる。
【0065】従って、ウェハ1上には、ショット位置S
1のスクライブ領域3にモニタリングパターン6a,6
dが形成される。この際、上記第一実施形態と同様に第
2の原板40には、第1領域42、及びモニタリングパ
ターン26a,26dを配置した位置を除く第2領域4
3に遮光領域44,45が形成されている。従って、第
2の原板40の露光が行われる際に、ウェハ1上の回路
パターン4及び位置合わせパターン5が多重露光になら
ない。
【0066】このように、ステッパ装置は、上記第一実
施形態の第2の原板20を露光する場合(図4参照)と
同様にして、第1の原板30を露光したショット位置S
1〜S9に対し、第2の原板40を用いてショット位置
S1,S3,S5,S7,S9を露光する。
【0067】次に、第3の原板50を用いて露光する場
合について説明する。図7に示すように、ステッパ装置
は、第3の原板50を用いてショット位置S1を露光す
る。この際、ステッパ装置は、前記第2の原板40によ
る露光の際と同様にして第1の原板30を露光した際の
中心位置C1に対し、第3の原板50を露光する際の中
心位置C3を(L1−L2)/2の距離だけ同図に示す
右上方向にオフセットさせる。これにより、ショット位
置S1のスクライブ領域3における右上角で露光位置合
わせが行われ、ウェハ1上にモニタリングパターン6
b,6cが形成される。ちなみに、第3の原板50によ
る露光の際にも、第1の原板30の露光により形成され
た回路パターン4及び位置合わせパターン5が多重露光
にならない。
【0068】このように、ステッパ装置は、第1の原板
30を露光したショット位置S1〜S9に対し、第3の
原板50を用いてショット位置S1,S3,S5,S
7,S9を露光する。
【0069】つまり、第2及び第3の原板40,50
は、上記第一実施形態と同様(図4参照)にして第1の
原板30のショット位置S1〜S9に対して市松模様
(1つ置き)となるような位置に露光される。
【0070】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、上記第一実施形態で奏する効果に加え、以下の効果
を奏する。 (1)モニタリングパターン26a〜26dは、第2及
び第3の原板40,50に分割して配置される。このた
め、回路パターン14を配置した第1の原板30とサイ
ズが異なる場合には、露光位置合わせのためのオフセッ
トを考慮して露光する。つまり、回路パターンが配置さ
れた第1の原板30が複数準備されている場合に、それ
らのサイズが異なる場合にも第2及び第3の原板40,
50が、雛形原板として応用可能となる。これにより、
露光用原板の製造コストの上昇が抑止される。
【0071】(第三実施形態)以下、本発明を具体化し
た第三実施形態を図8に従って説明する。尚、本実施形
態は、上記第一実施形態の第1及び第2の原板10,2
0を使用してステッパ装置により露光を行い、第2の原
板20の露光位置(ショット位置)を特定位置のみとし
た場合について記述する。従って、第一実施形態と同様
な構成については、同一符号を付してその詳細な説明を
省略する。
【0072】図8に示すように、ステッパ装置は、上記
第一実施形態と同様にして、先ず第1の原板10を使用
してショット位置S1〜S25を露光し、ウェハ1上に
回路パターン4及び位置合わせパターン5を形成する。
【0073】次いで、ステッパ装置は、第2の原板20
を使用して、ショット位置S1〜S25に対し、例えば
ショット位置S1,S5,S13,S21,S25等の
特定位置のみに露光を行い、ウェハ1上にモニタリング
パターン6a〜6dを形成する。ここで、特定位置と
は、第2の原板20に配置されるモニタリングパターン
26a〜26dによって、ウェハ1のプロセス状況ある
いは電気的特性のモニタリングを最低限必要とする位
置、又は特性評価を実施することが望ましい位置であ
る。
【0074】つまり、モニタリングパターン6a〜6d
は、該ウェハ1の各チップ領域2に形成される回路パタ
ーン4について、各チップ領域2での特性分布のばらつ
きを確認することを目的として配置される。一般的に、
このような特性分布のばらつきは、ウェハ1の中央付近
(図中、ショット位置S13付近)に形成される回路パ
ターン4と、同ウェハ1の端部付近(図中、ショット位
置S1,S5,S21,S25付近)に形成される回路
パターン4とで生じる。このため、特性分布の計測は、
ウェハ1の複数箇所に形成される全ての回路パターン4
について行わず、ウェハ1上の特定位置について行う。
【0075】従って、モニタリングパターン6a〜6d
は、特性分布のばらつきを確認することができる最低限
のショット位置(本実施形態では、例えばショット位置
S1,S5,S13,S21,S25)にのみ形成す
る。
【0076】尚、本実施形態では、第一実施形態の第1
及び第2の原板10,20を使用したが、第二実施形態
の第1〜第3の原板30,40,50を使用してもよ
い。以上記述したように、本実施の形態によれば、上記
第一実施形態で奏する効果に加え、以下の効果を奏す
る。
【0077】(1)モニタリングパターン6a〜6d
は、回路パターン4が転写されるショット位置S1〜S
25に対し、特性分布計測を行う特定位置(例えば、シ
ョット位置S1,S5,S13,S21,S25)にの
み配置される。従って、試験コストの低減化を図ること
ができる。
【0078】(2)モニタリングパターン6a〜6d
は、特性分布計測を行う特定位置にのみ配置されること
により、第2の原板20による露光回数(ショット数)
が低減する。従って、1回の露光に複数枚の原板を使用
した場合にも、その露光時間を短縮させることができ
る。
【0079】尚、本発明は上記各実施形態に限定される
ものではなく、以下のように実施してもよい。 ・上記各実施形態において、位置合わせパターン15
は、露光工程を行うにあたって使用するステッパ装置が
1種類とする場合には、必ずしも複数のパターン形状を
設ける必要はなく、当該ステッパ装置に対応可能とする
パターン形状を1種類のみ形成するようにしてもよい。
【0080】・位置合わせパターン15を配置する位
置、及びモニタリングパターン26a〜26dを配置す
る位置は、上記各実施形態で記述した位置に限られな
い。 ・ウェハ1を露光するショット数は、上記各実施形態の
数に限定されない。すなわち、ウェハ1上に形成するチ
ップ数は、各実施形態における数に限定されない。
【0081】・第一実施形態において、第2の原板20
は、ショット位置S2,S4,S6,S8に露光されて
もよい(このように露光した場合にも市松模様(1つ置
き)となるような位置になる)。
【0082】・第二実施形態において、第2の原板40
にモニタリングパターン26a,26bを形成し、第3
の原板50にモニタリングパターン26c,26dを形
成してもよい。
【0083】・第二実施形態では、モニタリングパター
ン26a〜26dは、第2及び第3の原板40,50に
分割して配置したが、3枚以上の原板に分割して配置し
てもよい。
【0084】・第三実施形態において、ウェハ1上のシ
ョット位置S1〜S25に対しモニタリングパターン6
a〜6dを露光する位置(特定位置)は、他の位置とし
てもよい。
【0085】上記各実施形態をまとめると以下のように
なる。 (付記1) 露光用の第1領域と、前記第1領域の周囲
に設けられる露光用の第2領域とを有する複数枚の原板
を使用して基板に所望のパターンを露光する露光方法で
あって、前記第1領域に回路パターンを形成し、前記第
2領域に少なくとも位置合わせパターンを形成した原板
と、前記第2領域にモニタリングパターンを形成した少
なくとも1枚の原板とを使用して前記基板の任意の箇所
を露光することを特徴とする露光方法。 (付記2) 露光用の第1領域と、前記第1領域の周囲
に設けられる露光用の第2領域とを有する複数枚の原板
を使用して基板に所望のパターンを露光する露光方法で
あって、前記第1領域に回路パターンを形成し、前記第
2領域に少なくとも位置合わせパターンを形成した第1
の原板を使用して、当該第1の原板を前記基板上にマト
リックス状に露光する第1工程と、前記第2領域にモニ
タリングパターンを形成した少なくとも1枚の原板を使
用して、当該原板を前記マトリックス状に露光された前
記第1の原板の複数の露光位置のうち隣接しない露光位
置に対して露光する第2工程とを1回の露光工程に含む
ことを特徴とする露光方法。 (付記3) 前記第1工程では、前記マトリックス状に
露光される前記第1の原板の複数の露光位置のうち隣接
する露光位置では当該第1の原板の第2領域が重複する
ように露光されることを特徴とする付記2に記載の露光
方法。 (付記4) 前記第2工程では、前記マトリックス状に
露光された前記第1の原板の複数の露光位置に対し、前
記第2領域にモニタリングパターンが形成された原板が
1つ置きに露光され、前記回路パターンが転写される前
記基板上の複数のチップ領域の周囲には、当該チップ領
域を囲むスクライブ領域の4辺すべてに前記モニタリン
グパターンが転写されることを特徴とする付記2又は3
に記載の露光方法。 (付記5) 前記第2領域にモニタリングパターンが形
成された原板を、前記第1の原板が露光される露光位置
に対しオフセットした位置で露光することを特徴とする
付記1乃至4のいずれか1に記載の露光方法。 (付記6) 前記第2領域にモニタリングパターンが形
成された原板は、前記第2領域の1つの角を挟む2辺に
沿って前記モニタリングパターンが形成された第1の補
助原板と、前記1つの角の対角を挟む2辺に沿って前記
モニタリングパターンが形成された第2の補助原板とか
らなることを特徴とする付記5に記載の露光方法。 (付記7) 露光用の第1領域と、前記第1領域の周囲
に設けられる露光用の第2領域とを有する露光用原板に
おいて、前記第2領域に形成するパターンを複数枚の原
板の第2領域に分割して配置したことを特徴とする露光
用原板。 (付記8) 前記複数枚の原板は、前記第1領域に回路
パターンを形成し、前記第2領域に少なくとも位置合わ
せパターンを形成した第1の原板と、前記第2領域にモ
ニタリングパターンを形成した少なくとも1枚の原板と
を含むことを特徴とする付記7に記載の露光用原板。 (付記9) 複数箇所に設けられるチップ領域に回路パ
ターンを形成し、前記各チップ領域の周囲に格子状に設
けられるスクライブ領域に複数種類のパターンを形成し
た基板において、前記スクライブ領域には、予め準備さ
れる複数枚の原板のうち少なくとも2枚の原板に配置さ
れたパターンが形成されていることを特徴とする基板。 (付記10) 前記基板は、半導体材料又は絶縁材料か
らなることを特徴とする付記9に記載の基板。
【0086】
【発明の効果】以上記述したように、この発明は、チッ
プ取得数を減少させることなく基板上に複数のパターン
を形成することのできる露光方法、露光用原板、及び基
板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態の基板を示す概略平面図であ
る。
【図2】 第1及び第2の原板を示す概略平面図であ
る。
【図3】 基板の製造方法を説明する概略平面図であ
る。
【図4】 基板の製造方法を説明する概略平面図であ
る。
【図5】 第二実施形態の第1〜第3の原板を示す概略
平面図である。
【図6】 基板の製造方法を説明する概略平面図であ
る。
【図7】 基板の製造方法を説明する概略平面図であ
る。
【図8】 第三実施形態の基板を示す概略平面図であ
る。
【符号の説明】
1 基板としてのウェハ 10 複数枚の原板としての第1の原板 12 露光用の第1領域 13 露光用の第2領域 14 回路パターン 15 位置合わせパターン 20 複数枚の原板としての第2の原板 26a〜26d モニタリングパターン 30 複数枚の原板としての第1の原板 32 露光用の第1領域 33 露光用の第2領域 40 複数枚の原板としての第2の原板 42 露光用の第1領域 43 露光用の第2領域 50 複数枚の原板としての第3の原板 52 露光用の第1領域 53 露光用の第2領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 洋司 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 Fターム(参考) 2H095 BB02 BC09 BE08 BE09 5F046 AA11 AA25 BA04 CB17 EB07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光用の第1領域と、前記第1領域の周
    囲に設けられる露光用の第2領域とを有する複数枚の原
    板を使用して基板に所望のパターンを露光する露光方法
    であって、 前記第1領域に回路パターンを形成し、前記第2領域に
    少なくとも位置合わせパターンを形成した原板と、 前記第2領域にモニタリングパターンを形成した少なく
    とも1枚の原板とを使用して前記基板の任意の箇所を露
    光することを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 露光用の第1領域と、前記第1領域の周
    囲に設けられる露光用の第2領域とを有する複数枚の原
    板を使用して基板に所望のパターンを露光する露光方法
    であって、 前記第1領域に回路パターンを形成し、前記第2領域に
    少なくとも位置合わせパターンを形成した第1の原板を
    使用して、当該第1の原板を前記基板上にマトリックス
    状に露光する第1工程と、 前記第2領域にモニタリングパターンを形成した少なく
    とも1枚の原板を使用して、当該原板を前記マトリック
    ス状に露光された前記第1の原板の複数の露光位置のう
    ち隣接しない露光位置に対して露光する第2工程とを1
    回の露光工程に含むことを特徴とする露光方法。
  3. 【請求項3】 前記第2工程では、 前記マトリックス状に露光された前記第1の原板の複数
    の露光位置に対し、前記第2領域にモニタリングパター
    ンが形成された原板が1つ置きに露光され、 前記回路パターンが転写される前記基板上の複数のチッ
    プ領域の周囲には、当該チップ領域を囲むスクライブ領
    域の4辺すべてに前記モニタリングパターンが転写され
    ることを特徴とする請求項2に記載の露光方法。
  4. 【請求項4】 露光用の第1領域と、前記第1領域の周
    囲に設けられる露光用の第2領域とを有する露光用原板
    において、 前記第2領域に形成するパターンを複数枚の原板の第2
    領域に分割して配置したことを特徴とする露光用原板。
  5. 【請求項5】 複数箇所に設けられるチップ領域に回路
    パターンを形成し、前記各チップ領域の周囲に格子状に
    設けられるスクライブ領域に複数種類のパターンを形成
    した基板において、 前記スクライブ領域には、予め準備される複数枚の原板
    のうち少なくとも2枚の原板に配置されたパターンが形
    成されていることを特徴とする基板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011232700A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Fujitsu Semiconductor Ltd レチクル、半導体装置の製造方法、及び半導体ウエハ

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US8012650B2 (en) 2005-09-02 2011-09-06 Fujitsu Semiconductor Limited Semiconductor device manufacturing method and wafer
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