JP2002276836A - 急速空気弁付き消火栓 - Google Patents

急速空気弁付き消火栓

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JP2002276836A
JP2002276836A JP2001075853A JP2001075853A JP2002276836A JP 2002276836 A JP2002276836 A JP 2002276836A JP 2001075853 A JP2001075853 A JP 2001075853A JP 2001075853 A JP2001075853 A JP 2001075853A JP 2002276836 A JP2002276836 A JP 2002276836A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で大量排気可能な急速空気弁付き
消火栓の提供。 【解決手段】 A:弁蓋7を設けられた弁箱2と、B:
弁蓋に対し回転可能で上下動不能に設けられた第1弁棒
11と、C:第1弁棒に対し進退可能に螺合され、弁蓋
に対し回転不能で上下動可能に設けられた第2弁棒9
と、D:第2弁棒の先端部に設けられ、弁箱の下部開口
2Aから上部開口2Bへの連通を開閉する弁体1と、
E:第1弁棒内に設けられた連通穴25付きの案内部材
20と、F:案内部材内に収容されたフロート弁体21
と、G:案内部材内をフロート弁体に伴って上下動可能
で、フロート弁体によって開閉される排気穴27,29
を形成され、案内部材の側面上部の連通穴25Aよりも
下方へ降下することでその連通穴を介して空気を外方へ
排気可能な遊動弁体22とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消火栓の配水管路
内に溜まった空気を、その量の多少にかかわらず自動排
出できる急速空気弁付き消火栓に関するものである。更
に詳細には、本発明は空気弁付き地下式消火栓、特に配
水管内に流れたり溜まったりした空気を通常時(消火活
動若しくはそれに類する行為等以外の時)つまり閉鎖時
に自動的に多量及び少量排気できる空気弁付き地下式消
火栓に関するものである。
【0002】
【発明の背景】配水管に空気が溜まると、消火時の放水
に振れを生じたり、断続的な水流になったりして、スム
ーズな消火活動に支障をきたす。また、配水管に空気溜
まりが常時できると、その部分は酸化等の関係もあり、
腐食が起こり易い状況になる。近年、特に塩素滅菌に抵
抗力を持った菌も発生しており、また嫌気性のみならず
好気性の菌の発生につながらないとも限らない。そし
て、このような腐食は、漏水の発生にもつながり、さら
に空気体積が多ければそれだけ損失水量が多く、通水能
力が落ち、流量経済効果もよくない。また、たとえ空気
弁機構が備わっていても、その排気が規格までいかない
少量排気では、初期排気が完全でなく大きな空気溜まり
ができてしまい、管内の圧力変動ができ、脈動を増幅さ
せ、スムーズな放水に影響を来すことになる。さらに、
配管の継手、機材の耐久性、及び作動性にも影響がない
といえなかった。
【0003】ところで、従来の空気弁付き消火栓(急速
用)は、地下式消火栓(規格もしくは準規格)の横に急
速空気弁を付けた形、或いは一体型に横に広い形であっ
た。これは現在一般的に使用されているが、消火栓ボッ
クスが大きくなり、工事費も高く、材料費も大幅にコス
トアップになるものであった。また、本体重量も相当重
く作業性が悪いものであった。
【0004】また、従来の空気弁内蔵型地下式消火栓
は、部品点数が非常に多く、コスト高で、組立やメンテ
ナンスも困難であった。特に、緊急性を要するメンテナ
ンスは対応が大変であると言わざるを得ないものであっ
た。まして、火災時、人命と財産を守るのに現地対応の
まずさがあってはならないことである。
【0005】さらに、この空気弁内蔵型地下式消火栓の
場合、その本体ケース(弁箱)の給水側下部開口から排
水側上部開口への連通を開閉する弁体が、ねじ軸状のス
ピンドルの回転操作によって上下動されるものであり、
その弁体内に空気弁が内蔵されてなるものであった。従
って、弁体内に空気弁を内蔵し、その弁体を弁箱内に上
下動可能に内蔵する必要があるので、空気弁の設置スペ
ースの限界から少量排気しか期待できなかった。また、
空気弁が弁箱内に完全に収容されるので、空気弁から弁
箱外部への排気経路の確保が複雑になるものであった。
【0006】しかも、接水部に弁体と弁棒部の接続個所
があり、微妙な弁座ゴムへの管内からの錆かす・微粒ゴ
ミ・石等の詰まりで漏水になることもあり、その場合の
対策が一切とれないものであった。消火栓ボックスから
溢れてメーカー対策をとるか、補修弁で満水のボックス
に手を入れて止めなければならなかった。この漏水期間
は消火活動ができず、もし消火活動を行った場合、負圧
又は放水の力でエアーを引き込み、通常時の消火活動が
困難になるおそれがあった。
【0007】また、空気弁の弁座ゴムの少量排気空気穴
は、径が小さいので、管内の微粒物が詰まることもあ
り、それが原因で漏水になることがあった。その場合、
従来のものでは即座に対応がしにくく、対応が極端に遅
れると、消火栓ボックスから水道水が溢れ、道路に溢れ
た水が厳寒の折には凍結し、事故や苦情が起きるおそれ
があった。
【0008】また、従来の空気弁の構造では、消火栓ボ
ックス内に汚水、雨水、泥水が逆流して空気弁を通して
本管へ流れ込む可能性もあった。それを防御するものが
なかったので、初期段階ですぐに対応しなければならな
かった。泥水の溜まった消火栓ボックスの奥深くを探
り、補修弁のコックを止めるのは至難であり、まして大
雨・嵐の中で何箇所も行うことは困難をきわめた。
【0009】また、従来の構成では、部品が細かく多点
にわたるため、組立、価格、生産性等で効率が良くない
ものであった。しかも、弁棒、弁体等、接続部が複雑な
ため、メンテナンスが現地で難しいと共に、専門知識、
ジグ材料も必要とするものであった。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その主たる目的は、簡易な構成で大量排気可能
な急速空気弁付き消火栓を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の急速空気弁付き消火栓は、以下の(1)か
ら(7)までの構成を備えることを特徴とする。 (1)給水側の下部開口と排水側の上部開口が形成さ
れ、下部開口と対向する上部に弁蓋を設けられた弁箱。 (2)弁蓋に対し回転可能で上下動不能に設けられた筒
状の第1弁棒。 (3)第1弁棒に対し進退可能に螺合され、弁蓋に対し
回転不能で上下動可能に設けられた筒状の第2弁棒。 (4)第2弁棒の先端外周部に設けられ、第2弁棒の上
下動に伴って、弁箱の下部開口から上部開口への連通を
開閉する弁体。 (5)第1弁棒内に設けられ、下端部と側面に連通穴を
開けられた案内部材。 (6)案内部材内に収容され、水に浮くことで案内部材
内の水量に応じて上下動可能に設けられたフロート弁
体。 (7)フロート弁体の上部に配置された状態で案内部材
内に収容され、フロート弁体に伴って上下動可能で、案
内部材内に入った空気を外方へ排気する排気穴を形成さ
れ、この排気穴をフロート弁体によって開閉可能とさ
れ、案内部材の側面上部の連通穴よりも下方へ降下する
ことでその連通穴を介して空気を外方へ排気可能な遊動
弁体。
【0012】或いは、本発明の急速空気弁付き消火栓
は、以下の(1)から(6)までの構成を備えることを
特徴とする。 (1)給水側の下部開口と排水側の上部開口が形成さ
れ、下部開口と対向する上部に弁蓋を設けられた弁箱。 (2)弁蓋に対し上下方向に進退可能に螺合された筒状
の弁棒。 (3)この弁棒の先端外周部に設けられ、弁棒の上下動
に伴って、弁箱の下部開口から上部開口への連通を開閉
する弁体。 (4)弁棒内に設けられ、下端部と側面に連通穴を開け
られた案内部材。 (5)案内部材内に収容され、水に浮くことで案内部材
内の水量に応じて上下動可能に設けられたフロート弁
体。 (6)フロート弁体の上部に配置された状態で案内部材
内に収容され、フロート弁体に伴って上下動可能で、案
内部材内に入った空気を外方へ排気する排気穴を形成さ
れ、この排気穴をフロート弁体によって開閉可能とさ
れ、案内部材の側面上部の連通穴よりも下方へ降下する
ことでその連通穴を介して空気を外方へ排気可能な遊動
弁体。
【0013】また、本発明の急速空気弁付き消火栓は、
好ましくは上記いずれかの構成に加えて、前記案内部材
は、上方に開口した略円筒状で、その下面は略球面状に
下方に膨出して形成され、遊動弁体が最も降下した状態
でその上下位置となる側面と、下面中央部に連通穴を開
けられている。また、前記フロート弁体は、略球状に形
成されている。さらに、前記遊動弁体は、案内部材の内
径よりも僅かに小径の略円板状で、中央部に上下方向に
貫通して排気穴が設けられている。そして、案内部材の
上部には、案内部材からの遊動弁体の脱落を防止するフ
ロート押えが設けられ、このフロート押えの中央部に
は、遊動弁体ないし案内部材からの空気を外方へ排気す
る排気穴が形成されていることを特徴とする。
【0014】さらに好ましくは上記構成に加えて、前記
フロート押えからの排気は、下端部で開口したカバーを
介して行われ、このカバー内には、水に浮くことでカバ
ー内の水量に応じて上下動可能に閉止フロートが設けら
れ、カバーには、フロート押えの排気穴側とカバーの下
部開口との間に、閉止フロートの上昇によって閉鎖可能
なゲートが設けられていることを特徴とする急速空気弁
付き消火栓である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の急速空気弁付き消
火栓について、実施例に基づき更に詳細に説明する。図
1から図3は、本発明の急速空気弁付き消火栓の一実施
例を示す縦断面図であり、図1は弁体1を閉じた通常
時、図2は弁体1を閉じた急速排気時、図3は弁体1を
開いた状態を示している。
【0016】本実施例の消火栓は、水道用急速空気弁付
き地下式消火栓であり、本体ケースとして弁箱2を備え
ている。この弁箱2は、上下方向に開口する略円筒状の
本体部3と、この本体部3の周側面から90度の円弧状
に分岐して上方に開口するベンド管状の分岐管路4とが
一体形成されてなる。本体部3は、分岐管路4との接続
部より下部がやや縮径されて流入管路5とされている。
そして、その流入管路5の下端部には、フランジ6が形
成されている。
【0017】弁箱本体部3の上部開口には、弁蓋7が取
り付けられる。この弁蓋7は、略円筒形状であり、外周
面の上下方向中央部にフランジ8を一体形成されてい
る。弁蓋7は、フランジ8より下部を弁箱本体部3の上
部開口に差し込まれた状態で、そのフランジ8を気密状
態に弁箱本体部3の上面に当接されて固定される。な
お、弁蓋7の下端部には、後述する第2弁棒9の回転止
め10が径方向内側に突出して形成されている。
【0018】弁蓋7には、円筒状の第1弁棒11がはめ
込まれて取り付けられる。その際、弁蓋7の内周面に形
成された断面略矩形状の円環状凹溝12に、第1弁棒1
1の外周面に突出形成した断面略矩形状の円環状凸部1
3がはめ込まれる。よって、第1弁棒11は、弁蓋7に
対し回転可能で上下動不能とされる。
【0019】第1弁棒11の下端部の内周面には、雌ね
じ部14が形成されており、この雌ねじ部14には第2
弁棒9が進退可能に螺合される。第2弁棒9は略円筒形
状で、その外周面に形成された雄ねじ部15が第1弁棒
11の雌ねじ部14に螺合されている。第2弁棒9の上
端部には、フランジ状の突部16が一体形成されてお
り、その突部16にて第1弁棒11から抜け止めがなさ
れる。
【0020】第2弁棒9の外周面には、周方向の一部が
断面略矩形状に上下方向(長手方向)に沿って切り欠か
れて凹溝が形成されており、その凹溝に弁蓋7の回転止
め10が突入されている。よって、第2弁棒9は、弁蓋
7に対し回転不能で、第1弁棒11に対し上下方向に進
退可能とされる。
【0021】第2弁棒9の下端部外周面には、径方向外
側に突出してフランジ状のツバ部17が設けられてい
る。このツバ部17の下端面にはパッキン18が配置さ
れ、そのパッキン18はパッキン押え19にて位置決め
されている。このようにして、第2弁棒9の先端部にパ
ッキン18等からなる弁体1が取り付けられる。
【0022】第2弁棒9の弁体1(パッキン18)は、
弁箱2の下部開口2A(流入管路5)から上部開口2B
(分岐管路4)への連通状態を調節するものである。す
なわち、第1弁棒11の回転操作により第2弁棒9を降
下させると、第2弁棒9のツバ部17下面のパッキン1
8が弁箱2の流入管路5の上端面に密着状態に当接され
て、弁箱2の下部開口2Aから上部開口2Bへの連通を
遮断する。なお、この状態では、第2弁棒9下端部9A
やパッキン押え19等が、弁箱2の流入管路5の上端部
に僅かに差し込まれた状態とされる。また、第1弁棒1
1を逆方向に回転操作すると第2弁棒9が上昇して、弁
箱2の流入管路5の上部から弁体1が離れて、弁箱2の
下部開口2Aから上部開口2Bへの連通を実現すること
になる。
【0023】第1弁棒11の上部には、急速空気弁が内
蔵される。本実施例の急速空気弁は、案内部材(フロー
ト弁体案内)20と、フロート弁体21と、遊動弁体2
2と、フロート押え23とによって構成されている。案
内部材20は、上方に開口した略円筒形状とされ、その
上端部には、径方向外側に突出してフランジ24が一体
形成されている。なお、案内部材20のフランジ24の
外径は、第1弁棒11の外径に等しく形成されている。
よって、このフランジ24の下面を、第1弁棒11の上
部開口の上端面に当接して、案内部材20は第1弁棒1
1に保持される。また、案内部材20の外径は第1弁棒
11の内径よりも小さく、案内部材20の外周面と第1
弁棒11の内周面との間に、水ないし空気が入る隙間が
形成された状態に配置される。
【0024】案内部材20の下端面は浅い略球面状に下
方に僅かに突出して形成されている。また、案内部材2
0には、下端面と側面にそれぞれ、案内部材の内外を連
通する連通穴25,25…を形成されている。図示例で
は、案内部材20の下面中央部に形成されると共に、案
内部材20の側面には、上下に離間して2列になるよう
複数個の連通穴25A,25Bが形成されている。
【0025】本実施例のフロート弁体21は、案内部材
20の内径よりもやや小径の球状に形成されている。フ
ロート弁体21は、案内部材20内に上下動可能に収容
され、また水に浮くよう形成されている。従って、フロ
ート弁体21は、案内部材20内の水量に応じて上下動
可能とされる。
【0026】本実施例の遊動弁体22は、案内部材20
の内径よりも僅かに小径の円板状に形成され、案内部材
に上下動可能に収容され、また水に浮くよう形成されて
いる。遊動弁体22の中央部には、段付きの略円形穴が
上下方向に貫通形成されている。下方の小径穴は、下方
へ行くに従って縮径したテーパ穴に形成され、このテー
パ穴にはこれと略適合した大きさの円錐弁座26がはめ
込まれる。
【0027】円錐弁座26の中央部には、例えば約2m
m程度の穴(排気穴)27を上下方向に貫通形成されて
いる。円錐弁座26は、遊動弁体22の上部大径穴に取
り付けられる弁座押え28によって固定される。弁座押
え28は、中央部に円錐弁座26の排気穴27よりも大
径の排気穴29を貫通形成された略円板形状とされ、そ
の外周面に形成された雄ねじを、遊動弁体22の大径穴
内周面に形成された雌ねじにねじ込んで取り付けられ
る。これにより、円錐弁座26は、遊動弁体22からの
脱落が防止される。
【0028】案内部材20のフランジ24の上面には、
フロート押え23が取り付けられる。このフロート押え
23は、案内部材20のフランジ24の外径に等しい外
径の円板状に形成され、その外周部下端面を案内部材2
0のフランジ24上面に当接されて配置される。フロー
ト押え23の中央部には、上下方向に貫通して排気穴3
0が形成されている。この排気穴30は、図示例では弁
座押え28の排気穴29より大径で、弁座押え28の外
径より小径とされている。
【0029】案内部材20に対するフロート押え23の
位置決めは、第1弁棒11の上部に連結される第3弁棒
31によって行われる。第3弁棒31は、下部に下方に
開口した略円筒状部32を形成され、その円筒状部32
の内径は第1弁棒11の外径と適合している。従って、
第1弁棒11の上部に被せるように第3弁棒31の円筒
状部32を第1弁棒11にはめ込んで、第1弁棒11と
第3弁棒31とを一体的に固定すればよい。これによ
り、第1弁棒11の上端面ないし案内部材20のフラン
ジ24と、第3弁棒31の円筒状部32上面とに挟み込
まれてフロート押え23が位置決めされる。
【0030】第3弁棒31の前記円筒状部32の上部
は、上方に行くに従って縮径した略円錐状部33とさ
れ、その円錐状部33の上端部には軸部34が一体形成
されている。第3弁棒31の円筒状部32の内側上面中
央部には、フロート押え23の排気穴30と円錐状部3
3の外方とを連通する排気穴35が形成されている。
【0031】第3弁棒31は、カバー36にて覆うこと
が好ましい。本実施例のカバー36は、上部に第3弁棒
31の軸部34にはめ込まれる軸カバー部37を備えて
いる。この軸カバー部37の外形は、消火栓開閉用の工
具にて回転操作される角棒状に形成されている。そし
て、軸カバー部37は、第3弁棒31と一体回転するよ
う取り付けられる。
【0032】軸カバー部36の下端部には、略円筒状の
カバー本体部36Aが設けられる。カバー本体部36A
は、第3弁棒31より大径の略円筒形状とされ、第3弁
棒31を覆うように取り付けられる。このような形状の
カバー36は、下部にのみ開口部38を形成されてい
る。図示例では、カバー本体部36Aの下面に開口部3
8を形成されている。
【0033】カバー本体部36Aの内周面の上下方向中
央部には、径方向内側に突出して円板状の突出部39が
形成されている。この突出部39の先端部と、第3弁棒
31の外周面との間には隙間(ゲート)40が形成され
る。なお、この突出部39は、第3弁棒31の円錐状部
33に開口された排気穴35よりも下部で、カバー36
の下部開口部38より上方に配置されている。
【0034】カバー本体部36Aの前記ゲート40より
下部には、閉止フロート41が上下動可能に取り付けら
れる。本実施例の閉止フロート41は、略円板状とさ
れ、その内径は第3弁棒31の外径に適合し、その外径
はカバー36の内径よりも小さく形成されている。そし
て、閉止フロート41は、その内径を第3弁棒31の外
周面に差し込まれて取り付けられる。
【0035】閉止フロート41は、通常、重力によって
カバー36下端部まで下降して配置されているが、その
状態でも前記下部開口部38の一部ないし全部は開口す
るよう構成されている。一方、外部からカバー36内に
浸水しようとする場合、閉止フロート41は浮力で上昇
し、カバー36の突出部39の下面に当接するまで上昇
する(図1において二点鎖線で示す閉止フロート4
1)。これにより、カバー36のゲート40を閉止フロ
ート41が気密状態に封鎖して、それ以上内部側への水
の浸入を防止する。
【0036】ところで、弁箱2の分岐管路4の上部開口
2Bには、継ぎ足し管42を介して口金座43が設けら
れ、その口金座43に口金44が設けられている。ま
た、口金44には押し輪45が設けられると共に、その
上端部には口金蓋46が設けられている。
【0037】本実施例の消火栓は、弁箱2下端部のフラ
ンジ6を補修弁50のフランジ51に連結され、その補
修弁50や接続管を介して水道管に接続されて設置され
る。通常は、図1に示すように、第1弁棒11に対し第
2弁棒9が下方に伸びて、第2弁棒9下端部の弁体1
(パッキン18)が流入管路5の上端外周部に当接され
ている。その状態では、流入管路5は、第2弁棒9との
み連通され、弁箱2の流入管路5と分岐管路4とは非連
通状態とされる。従って、弁箱2の下部開口2A(流入
管路5下部)からの水は、第2弁棒9を介して第1弁棒
11内を満たす。
【0038】すると、第1弁棒11内の案内部材20に
は複数個の連通穴25が開けられているので、水は案内
部材20内に入る。これにより、案内部材20内のフロ
ート弁体21が水の浮力によって上昇し、フロート弁体
21の上部が遊動弁体22の排出口27,29を塞いだ
図1の状態となる。よって、遊動弁体22から外部への
水の流出は防止される。
【0039】今、微小な空気が水道管から消火栓に入っ
たとすると、その空気は第2弁棒9を通って上昇し、案
内部材20下部の連通穴25C等から案内部材20内に
進入し、案内部材20の上部へ移動する。フロート弁体
21と遊動弁体22との間まで上昇した空気は、フロー
ト弁体21を僅かに下方に押し下げて、遊動弁体22の
排気穴27,29、フロート押え23の排気穴30、第
3弁棒31の排気穴35、カバー36の下部開口38を
介して消火栓外部へ排出される。
【0040】一方、比較的大量の空気が消火栓に入った
場合には、第1弁棒11内の空気弁が急速排気を行う。
すなわち、この場合には、図2に示すように、大量の空
気が案内部材20の上部に一時的にたまることで、案内
部材20内の水が少なくなり、フロート弁体21が浮力
を失って下方に下がると共に、遊動弁体22もこれに伴
って重力によって下方に下がることになる。この状態に
おいて案内部材20の側面には、遊動弁体22の上下位
置となる高さにそれぞれ排気穴25(25A),25
(25B)が配置される。従って、空気は遊動弁体22
の上方に配置された排気穴25Aを通って、フロート押
え23の排気穴30、第3弁棒31の排気穴35、カバ
ー36の下部開口38を介して消火栓外部に急速排気さ
れる。
【0041】そして、空気が排出されると、遊動弁体2
2の下部に配置された排気穴25Bや、案内部材20の
下面に形成された排気穴25Cを通って水が案内部材2
0内に流入し、浮力を得たフロート弁体21や遊動弁体
22は上昇して、図1の状態に戻されることになる。
【0042】ところで、水道配管側が負圧となった場合
には、フロート弁体21(ないし遊動弁体22)が下方
に降下して、カバー36の下部開口38、第3弁棒31
の排気穴35、フロート押え23の排気穴30を介して
外気を吸い込むことで、その負圧を解消することができ
る。
【0043】また、消火栓の使用時には、軸カバー部3
7を回転操作して、第3弁棒31を介して第1弁棒11
を回転させればよい。ここで、第1弁棒11は弁蓋7に
対し回転可能で上下動不能とされ、第2弁棒9は弁蓋7
に対し回転不能で上下動可能とされている。従って、第
1弁棒11の回転に伴って、第2弁棒9が上下動するこ
とになる。よって、図3に示すように、第2弁棒9を上
昇させることで、弁体1を上昇させて、流入管路5と分
岐管路4とを連通状態とすることができる。従って、弁
箱2の下部開口2Aからの水を上部開口2B側へ供給す
ることができ、口金蓋46に代えて口金44に消火ホー
ス60等を接続することで、消火栓を使用することがで
きる。
【0044】以上より明らかなとおり、上記各実施例の
消火栓では、弁棒自体が消火栓の弁体をかねている。こ
の弁棒(第1弁棒11)は、回転するのみで上下動せ
ず、しかも弁箱2内のみならず弁箱2外にも配置するこ
とができ、設置スペースを適宜に調整でき、ひいては排
気量の調整も容易となる。よって、弁棒内の空気弁は、
急速空気弁の排気量並みの性能を発揮し得るものとな
る。また、空気弁は、多量排気でなお且つ吸気機能も発
揮し得るものとできる。
【0045】また、空気弁排気穴から出た空気等は、汚
水・汚泥侵入防止用のカバー36の下部を介して外部へ
排出される。このカバー36は、空気透過ないし不透過
のポリ繊維を使って形成することで、消火栓外部から内
部側に汚水、雨水、汚泥等が入ることを防止できる。し
かも、カバー36には逆止機能を持たせ、外部の汚水等
が消火栓内部側へ侵入するのを防止することもできる。
【0046】さらに、本実施例の構成によれば、弁蓋と
弁棒を、従来の地下式消火栓の弁棒と弁蓋に代えて取り
付けることで、本発明の急速空気弁付き地下式消火栓に
変更することができる。
【0047】図4は、本発明の急速空気弁付き消火栓の
他の実施例を示す縦断面図であり、弁体1を閉じた急速
排気時の状態を示している。本実施例の消火栓も基本的
には前記第1実施例のものと同様であるので、以下では
主として両者の異なる点を中心に説明する。
【0048】まず、本実施例では、前記第1実施例の第
1弁棒11と第2弁棒9とが一体化された構成である。
つまり、本第2実施例の弁棒9(11)は、上下方向に
細長い略円筒形状とされ、その上方内部には急速空気弁
が内蔵されると共に、その下方外周面には雄ねじ部15
が形成され、且つ下端部にはパッキン18が設けられて
弁体1を構成している。
【0049】弁棒9の下端部には、弁棒9の径方向内外
に突出してツバ部17が形成されており、径方向内側に
延出するツバ部17にて弁棒9の下端部の開口はやや狭
められている。これは、弁棒9の内周面に適宜に突出形
成可能なツバ部105と共にウォータハンマによる弊害
を防止する。前記ツバ部17の下面にはパッキン18が
配置され、このパッキン18はパッキン押え19にて固
定されている。このパッキン18が流入管路5の上端部
に当接することで、消火栓の弁が閉じられる。また、弁
棒9の上下動に伴って、下部開口2Aと上部開口2Bと
の間の連通状態を調整して、排出水量の調整が可能とさ
れる。
【0050】本実施例では、弁棒9が貫通して配置され
る弁蓋7の下端部に、雌ねじ部14が形成されている。
弁蓋7のこの雌ねじ部14に、弁棒9の雄ねじ部15が
進退可能に螺合される。従って、弁棒9を回転させるこ
とで、弁蓋7に対し弁棒9を上下動させることができ
る。なお、弁蓋7の上部には、弁棒9の内周面(雄ねじ
部15が形成されていない部分)との間にパッキン10
0が配置され、このパッキン100は弁蓋7の上面に取
り付けられるパッキン押え101にて位置決めされる。
これにより、弁棒9と弁蓋7とは気密状態に取り付けら
れ、水漏れが防止される。
【0051】弁棒9の上方内周面には、径方向内側に突
出してツバ部102が形成され、このツバ部102の上
面に、案内部材20上端のフランジ24が保持される。
そして、この案内部材20は、そのフランジ24の上面
に取り付けられるフロート押え23にて、位置決め固定
される。案内部材20の構成は、前記第1実施例と同様
である。また、案内部材20内には、前記第1実施例と
同様に、球状のフロート弁体21、そのフロート弁体2
1の上方に配置される略円板状で円錐弁座26付きの遊
動弁体22が収容されている。
【0052】弁棒9の上部には、軸カバー部37が連結
され、弁棒9を回動可能としている。本実施例の弁棒9
には、前記フロート押え23より僅かに上部の周側面
に、弁棒9の内外を連通する排気穴35を形成してい
る。なお、排気の仕方は、図示例の構成に限られないの
は勿論である。例えば、弁棒9の上部に前記第1実施例
のようなカバー36(図1〜3参照)を取り付けて、前
記第1実施例と同様の排気を実現してもよい。
【0053】上記各実施例では、従来の単口地下式消火
栓の外形を保ち、つまり消火栓ボックス並びに消火栓蓋
をそのまま使用することもできる。さらに、状況によ
り、現在地下式単口消火栓が取り付けられているもの
に、弁蓋や弁棒を弁箱より外し、上記実施例の要部に取
り替えることで、本発明の空気弁消火栓(急速用)とす
ることもできる。その場合には、上記実施例のものと機
能は変わらず、コストダウン、軽量化、工場生産、現場
作業性、工事費、消火ボックス・消火栓蓋のコストダウ
ンや工事時間の短縮等、メリットは多い。
【0054】従来の単口式空気弁では、部品点数が多
く、細かく複雑であったが、上記各実施例のものは単純
で、メンテナンスが容易で、万一、弁座ゴム等の詰まり
が出て漏水という事態が生じても、現地で強制排気止め
を行うことで消火活動に影響をもたらすことはない。ま
た、基本的に接水部への繋ぎ目がないため、漏水は通常
考えられない。これらのことより、製品自体のコストダ
ウンは言うまでもなく、製造上も組立が簡易で、トータ
ルコストのダウンを図ることができる。
【0055】前述したように、上記各実施例の消火栓
は、重量も軽く、コストも低く、工事時の作業性も良
く、従来の単口消火栓ボックスに共通して使えるメリッ
トもある。また、従来の地下式消火栓単口式と弁箱を全
く同一にできるので、その場合には、弁棒部を取り替え
ることにより、地下式単口消火栓が急速空気弁地下式消
火栓に手軽に交換できることになる。この場合、補修弁
の開閉操作を行って取り替えることになるのは勿論であ
る。
【0056】なお、本発明の急速空気弁付き消火栓は、
上記各実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。例
えば、上記各実施例では、弁棒上部にカップ状の案内部
材20を配置し、その案内部材20内に球状のフロート
弁体(エボ球)21と遊動弁体22を配置した例につい
て説明したが、この部分の構造は上記実施例のものに限
らず適宜変更可能である。例えば、図5に示すように変
更することができる。
【0057】図5の実施例は、図4の実施例の変形例で
ある。それ故、以下では両者の異なる点を中心に説明す
る。図5の実施例の場合、案内部材20は、多孔板、つ
まり複数の***25を貫通形成された平板(円板)から
なる。そして、この多孔板20は、弁棒9を長手方向中
央部で上下に仕切るように、弁棒9内に張られて設けら
れる。
【0058】多孔板20より上方には、多孔板20と離
間してフロート押え23が設けられている。このフロー
ト押え23の中央部には、上下方向に貫通して、比較的
大径の排気穴30が形成されている。そして、このフロ
ート押え23よりも上方において、弁棒9の周側壁に
は、弁棒9の内外を貫通する排気穴35が形成されてい
る。多孔板20からフロート押え23までの領域は、前
記図4の実施例におけるカップ状案内部材内の領域とし
て機能する。
【0059】多孔板20とフロート押え23との間に
は、上下方向に沿って案内棒111が立てられている。
図示例では、中央部よりやや右側に案内棒111が設け
られている。この案内棒111には、略ブロック状のフ
ロート弁体21と遊動弁体22とが差し込まれている。
フロート弁体21と遊動弁体22は、それぞれ案内棒1
11に沿って上下動可能とされている。
【0060】遊動弁体22は、フロート弁体21の上部
に配置され、中央部には、フロート押え23の排気穴3
0に突入可能な膨出部113が上方に突出形成されてい
る。また、遊動弁体22には、上下方向に貫通して、小
径の排気穴27が形成されている。この排気穴27の上
部開口は、フロート押え23の排気穴30と対応した位
置に配置され、図示例では中央部よりやや右寄りに形成
されている。また、排気穴27の下部開口には、弁座1
14が設けられている。
【0061】フロート弁体21は、その上面が遊動弁体
21の排気穴27の下部開口(便座114)に当接可能
とされ、この当接具合で排気穴27を開閉可能とされて
いる。このような構成であるから、多孔板20を介して
流入される水の浮力で、遊動弁体22とフロート弁体2
1は浮くことができ、フロート押え23の下面に配置さ
れたOリング112を介して気密状態に、遊動弁体22
がフロート押え23に当接される。そして、少量排気の
場合には、遊動弁体22とフロート弁体23との隙間に
空気が入って、遊動弁体22に対しフロート弁体23を
僅かに下方に移動させることで、空気は遊動弁体22の
排気穴27やフロート押え23の排気穴30、弁棒9の
排気穴35を通って外方に逃げることができる。
【0062】また、大量排気の場合には、フロート弁体
21と遊動弁体22の周囲に大量の空気がたまること
で、これら部材21,22が浮力をなくして案内棒9に
沿って下方に下がることで、フロート押え23の排気穴
30を開口して行われる。なお、図5に示されるこのよ
うな構造は、図4の実施例だけでなく、図1から図3の
実施例にも適用可能なことは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の急速空気
弁付き消火栓によれば、簡易な構成で大量排気可能な消
火栓を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の急速空気弁付き消火栓の一実施例を示
す縦断面図であり、弁体を閉じた通常時の状態を示して
いる。
【図2】図1の急速空気弁付き消火栓の縦断面図であ
り、弁体を閉じた急速排気時の状態を示している。
【図3】図1の急速空気弁付き消火栓の縦断面図であ
り、弁体を開いた状態を示している。
【図4】本発明の急速空気弁付き消火栓の他の実施例を
示す縦断面図であり、弁体を閉じた急速排気時の状態を
示している。
【図5】図4の急速空気弁付き消火栓の変形例を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1 弁体 2 弁箱 2A 下部開口 2B 上部開口 7 弁蓋 9 第2弁棒 11 第1弁棒 18 パッキン 20 案内部材 21 フロート弁体 22 遊動弁体 23 フロート押え 25 連通穴 27,29 排気穴 30 排気穴 35 排気穴 36 カバー 38 下部開口 40 ゲート 41 閉止フロート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E189 EA01 3H052 AA01 BA25 CA12 CC01 CD09 EA02 EA16 3H055 AA04 AA05 AA23 BA04 BA12 BB14 BC01 CC03 CC06 CC11 CC15 GG04 GG22 JJ02 JJ03 JJ08 JJ17 3H063 AA01 BB32 DA02 DB03 GG06 GG11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水側の下部開口と排水側の上部開口が
    形成され、下部開口と対向する上部に弁蓋を設けられた
    弁箱と、 弁蓋に対し回転可能で上下動不能に設けられた筒状の第
    1弁棒と、 第1弁棒に対し進退可能に螺合され、弁蓋に対し回転不
    能で上下動可能に設けられた筒状の第2弁棒と、 第2弁棒の先端外周部に設けられ、第2弁棒の上下動に
    伴って、弁箱の下部開口から上部開口への連通を開閉す
    る弁体と、 第1弁棒内に設けられ、下端部と側面に連通穴を開けら
    れた案内部材と、 案内部材内に収容され、水に浮くことで案内部材内の水
    量に応じて上下動可能に設けられたフロート弁体と、 フロート弁体の上部に配置された状態で案内部材内に収
    容され、フロート弁体に伴って上下動可能で、案内部材
    内に入った空気を外方へ排気する排気穴を形成され、こ
    の排気穴をフロート弁体によって開閉可能とされ、案内
    部材の側面上部の連通穴よりも下方へ降下することでそ
    の連通穴を介して空気を外方へ排気可能な遊動弁体とを
    備えることを特徴とする急速空気弁付き消火栓。
  2. 【請求項2】 給水側の下部開口と排水側の上部開口が
    形成され、下部開口と対向する上部に弁蓋を設けられた
    弁箱と、 弁蓋に対し上下方向に進退可能に螺合された筒状の弁棒
    と、 この弁棒の先端外周部に設けられ、弁棒の上下動に伴っ
    て、弁箱の下部開口から上部開口への連通を開閉する弁
    体と、 弁棒内に設けられ、下端部と側面に連通穴を開けられた
    案内部材と、 案内部材内に収容され、水に浮くことで案内部材内の水
    量に応じて上下動可能に設けられたフロート弁体と、 フロート弁体の上部に配置された状態で案内部材内に収
    容され、フロート弁体に伴って上下動可能で、案内部材
    内に入った空気を外方へ排気する排気穴を形成され、こ
    の排気穴をフロート弁体によって開閉可能とされ、案内
    部材の側面上部の連通穴よりも下方へ降下することでそ
    の連通穴を介して空気を外方へ排気可能な遊動弁体とを
    備えることを特徴とする急速空気弁付き消火栓。
  3. 【請求項3】 前記案内部材は、上方に開口した略円筒
    状で、その下面は略球面状に下方に膨出して形成され、
    遊動弁体が最も降下した状態でその上下位置となる側面
    と、下面中央部に連通穴を開けられており、 前記フロート弁体は、略球状に形成されており、 前記遊動弁体は、案内部材の内径よりも僅かに小径の略
    円板状で、中央部に上下方向に貫通して排気穴が設けら
    れており、 案内部材の上部には、案内部材からの遊動弁体の脱落を
    防止するフロート押えが設けられ、 このフロート押えの中央部には、遊動弁体ないし案内部
    材からの空気を外方へ排気する排気穴が形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の急速空
    気弁付き消火栓。
  4. 【請求項4】 給水側の下部開口と排水側の上部開口が
    形成され、下部開口と対向する上部に弁蓋を設けられた
    弁箱と、 弁蓋に対し回転可能で上下動不能に設けられた筒状の第
    1弁棒と、 第1弁棒に対し進退可能に螺合され、弁蓋に対し回転不
    能で上下動可能に設けられた筒状の第2弁棒と、 第2弁棒の先端外周部に設けられ、第2弁棒の上下動に
    伴って、弁箱の下部開口から上部開口への連通を開閉す
    る弁体と、 第1弁棒内に設けられ、水に浮くことで水量に応じて上
    下動可能に設けられたフロート弁体と、 フロート弁体の上部に配置され、フロート弁体に伴って
    上下動可能で、空気を外方へ排気する排気穴を形成さ
    れ、この排気穴をフロート弁体によって開閉可能とされ
    た遊動弁体と、 第1弁棒内に設けられ、遊動弁体が気密状態に当接され
    ると共に、遊動弁体がフロート弁体と共に下方へ降下す
    ることで、空気を外方へ排気する大量排気穴が開口され
    るフロート押えとを備えることを特徴とする急速空気弁
    付き消火栓。
  5. 【請求項5】 給水側の下部開口と排水側の上部開口が
    形成され、下部開口と対向する上部に弁蓋を設けられた
    弁箱と、 弁蓋に対し上下方向に進退可能に螺合された筒状の弁棒
    と、 この弁棒の先端外周部に設けられ、弁棒の上下動に伴っ
    て、弁箱の下部開口から上部開口への連通を開閉する弁
    体と、 弁棒内に設けられ、水に浮くことで水量に応じて上下動
    可能に設けられたフロート弁体と、 フロート弁体の上部に配置され、フロート弁体に伴って
    上下動可能で、空気を外方へ排気する排気穴を形成さ
    れ、この排気穴をフロート弁体によって開閉可能とされ
    た遊動弁体と、 弁棒内に設けられ、遊動弁体が気密状態に当接されると
    共に、遊動弁体がフロート弁体と共に下方へ降下するこ
    とで、空気を外方へ排気する大量排気穴が開口されるフ
    ロート押えとを備えることを特徴とする急速空気弁付き
    消火栓。
  6. 【請求項6】 前記フロート押えからの排気は、下端部
    で開口したカバーを介して行われ、 このカバー内には、水に浮くことでカバー内の水量に応
    じて上下動可能に閉止フロートが設けられ、 カバーには、フロート押えの排気穴側とカバーの下部開
    口との間に、閉止フロートの上昇によって閉鎖可能なゲ
    ートが設けられていることを特徴とする請求項3から請
    求項5までのいずれかに記載の急速空気弁付き消火栓。
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