JP2002275394A - 水溶性塗料剥離剤 - Google Patents
水溶性塗料剥離剤Info
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- JP2002275394A JP2002275394A JP2001080000A JP2001080000A JP2002275394A JP 2002275394 A JP2002275394 A JP 2002275394A JP 2001080000 A JP2001080000 A JP 2001080000A JP 2001080000 A JP2001080000 A JP 2001080000A JP 2002275394 A JP2002275394 A JP 2002275394A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 有機溶剤による塗膜への浸透性を損なうこと
なく、毒物劇物取締法に該当することなく、尚且つ液安
定性が良好であり、高い剥離性能を有する水溶性塗料剥
離剤を提供することである。 【解決手段】 水酸化アルカリ、芳香族系アルコール、
アルカノールアミン、グリコール類、及び水を含有する
ことを特徴とする水溶性塗料剥離剤を提供する。
なく、毒物劇物取締法に該当することなく、尚且つ液安
定性が良好であり、高い剥離性能を有する水溶性塗料剥
離剤を提供することである。 【解決手段】 水酸化アルカリ、芳香族系アルコール、
アルカノールアミン、グリコール類、及び水を含有する
ことを特徴とする水溶性塗料剥離剤を提供する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装現場で使用さ
れる塗装器具、例えば治具、マスキング治具、塗装ブー
スの内壁、スノコ、スプレーガン、等に付着した塗料を
除去するための水溶性塗料剥離剤に関する。
れる塗装器具、例えば治具、マスキング治具、塗装ブー
スの内壁、スノコ、スプレーガン、等に付着した塗料を
除去するための水溶性塗料剥離剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】塗装現場で使用される塗装器具及び周辺
機材の塗料剥離方法として、主に苛性アルカリ水溶液を
ベースとした塗料剥離剤が使用されている。これらの塗
料剥離剤については、塗膜に対する有機溶剤の浸透性及
び水酸化アルカリによる塗膜の溶解性が塗料の剥離に対
して大きく作用している。アルカリ成分および有機溶剤
を含有する剥離剤として、特開平１０−２９２１３８号
等が提案されているが、アルカリ成分の濃度が高いこと
から安全性に問題がある。なおかつよく使用されている
苛性アルカリについては、その濃度が５％以上である場
合、毒物及び劇物取締法における劇物として指定される
ことから、取扱いが煩雑となる。また、苛性アルカリ等
のアルカリ成分を５重量％未満として、塗膜に対する浸
透性を向上させるために有機溶剤を増量した場合、アル
カリ成分の溶解度が低いためにアルカリ成分が析出する
という問題点がある。
機材の塗料剥離方法として、主に苛性アルカリ水溶液を
ベースとした塗料剥離剤が使用されている。これらの塗
料剥離剤については、塗膜に対する有機溶剤の浸透性及
び水酸化アルカリによる塗膜の溶解性が塗料の剥離に対
して大きく作用している。アルカリ成分および有機溶剤
を含有する剥離剤として、特開平１０−２９２１３８号
等が提案されているが、アルカリ成分の濃度が高いこと
から安全性に問題がある。なおかつよく使用されている
苛性アルカリについては、その濃度が５％以上である場
合、毒物及び劇物取締法における劇物として指定される
ことから、取扱いが煩雑となる。また、苛性アルカリ等
のアルカリ成分を５重量％未満として、塗膜に対する浸
透性を向上させるために有機溶剤を増量した場合、アル
カリ成分の溶解度が低いためにアルカリ成分が析出する
という問題点がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特定成分を
併用することにより、有機溶剤による塗膜への浸透性を
損なうことなく、毒物劇物取締法に該当することなく、
尚且つ液安定性が良好であり、高い剥離性能を有する水
溶性塗料剥離剤を提供することである。
併用することにより、有機溶剤による塗膜への浸透性を
損なうことなく、毒物劇物取締法に該当することなく、
尚且つ液安定性が良好であり、高い剥離性能を有する水
溶性塗料剥離剤を提供することである。
【０００４】
【０００５】水酸化アルカリ、芳香族系アルコール、ア
ルカノールアミン、グリコール類、及び水を含有するこ
とを特徴とする水溶性塗料剥離剤を提供する。
ルカノールアミン、グリコール類、及び水を含有するこ
とを特徴とする水溶性塗料剥離剤を提供する。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明における水酸化アルカリ
は、塗膜に対する溶剤成分の浸透性及び溶解性を向上さ
せるものである。本発明における水酸化アルカリとし
て、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、テトラアルキ
ルアンモニウム水酸化物が挙げられる。より好ましく
は、水酸化カリウムが挙げられる。本発明における水酸
化アルカリの濃度は０．１〜５重量％未満であり、好ま
しくは１〜５重量％未満である。
は、塗膜に対する溶剤成分の浸透性及び溶解性を向上さ
せるものである。本発明における水酸化アルカリとし
て、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、テトラアルキ
ルアンモニウム水酸化物が挙げられる。より好ましく
は、水酸化カリウムが挙げられる。本発明における水酸
化アルカリの濃度は０．１〜５重量％未満であり、好ま
しくは１〜５重量％未満である。
【０００７】本発明における芳香族系アルコールは、塗
膜に対して浸透することによって、塗膜を膨潤させるも
のである。本発明における芳香族系アルコールとして、
ベンジルアルコール、フェネチルアルコールが挙げら
れ、好ましくはベンジルアルコールが挙げられる。本発
明における芳香族系アルコールの配合量は、５〜９３．
８重量％であり、好ましくは１０〜８０重量％である。
膜に対して浸透することによって、塗膜を膨潤させるも
のである。本発明における芳香族系アルコールとして、
ベンジルアルコール、フェネチルアルコールが挙げら
れ、好ましくはベンジルアルコールが挙げられる。本発
明における芳香族系アルコールの配合量は、５〜９３．
８重量％であり、好ましくは１０〜８０重量％である。
【０００８】本発明におけるアルカノールアミンは、水
酸化アルカリ、芳香族系アルコール、及び水を均一にす
るものである。本発明におけるアルカノールアミンとし
ては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジ
イソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン
が挙げられ、好ましくは、モノエタノールアミン、モノ
イソプロパノールアミンである。本発明におけるアルカ
ノールアミンの配合量は、５〜６０重量％であり、好ま
しくは１０〜５０重量％である。
酸化アルカリ、芳香族系アルコール、及び水を均一にす
るものである。本発明におけるアルカノールアミンとし
ては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジ
イソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン
が挙げられ、好ましくは、モノエタノールアミン、モノ
イソプロパノールアミンである。本発明におけるアルカ
ノールアミンの配合量は、５〜６０重量％であり、好ま
しくは１０〜５０重量％である。
【０００９】本発明におけるグリコール類は、モノ、
ジ、あるいはトリエチレングリコール、及びそれらのメ
チル、エチル、プロピル、及び、ブチルエーテルの群か
ら選ばれる少なくとも１種である。好ましくは、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコール、ジエチ
レングリコールである。本発明におけるグリコール類の
配合量は、０．１〜３０重量％であり、好ましくは、１
〜１０重量％である。
ジ、あるいはトリエチレングリコール、及びそれらのメ
チル、エチル、プロピル、及び、ブチルエーテルの群か
ら選ばれる少なくとも１種である。好ましくは、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコール、ジエチ
レングリコールである。本発明におけるグリコール類の
配合量は、０．１〜３０重量％であり、好ましくは、１
〜１０重量％である。
【００１０】本発明による塗料剥離剤に、必要に応じて
適宜、防錆剤、界面活性剤、キレート剤、粘度調製剤、
等を添加することができる。
適宜、防錆剤、界面活性剤、キレート剤、粘度調製剤、
等を添加することができる。
【００１１】また、本発明による水溶性塗料剥離剤を必
要に応じて水に希釈して使用することができる。
要に応じて水に希釈して使用することができる。
【００１２】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例１〜１１ 表１に示した組成によって調製した水溶性塗料剥離剤を
用い、下記に記載した評価方法により性能等の試験を行
った。その結果を表３に示した。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例１〜１１ 表１に示した組成によって調製した水溶性塗料剥離剤を
用い、下記に記載した評価方法により性能等の試験を行
った。その結果を表３に示した。
【００１３】塗料剥離剤の評価方法 ステンレス製平板テストピースにメラミン塗料を塗布
し、１５０℃で３０分間乾燥したものを試験片とし、表
１に記載した水溶性塗料剥離剤の９０℃の溶液に３０分
間浸漬後の塗料剥離率を次の式により算出した。
し、１５０℃で３０分間乾燥したものを試験片とし、表
１に記載した水溶性塗料剥離剤の９０℃の溶液に３０分
間浸漬後の塗料剥離率を次の式により算出した。
【００１４】 剥離率（％）＝｛（A−C）／（B−C）｝×１００ A:剥離後のテストピース重量 B:剥離前の塗装されたテストピース重量 C:塗装されていないテストピース重量
【００１５】
【表１】
【００１６】比較例１’〜６’ 表２に示した配合組成による水溶性塗料剥離剤を調製
し、実施例と同様に評価試験を行った。結果を表３に示
した。
し、実施例と同様に評価試験を行った。結果を表３に示
した。
【００１７】
【表２】
【００１８】
【表３】
【００１９】
【発明の効果】本発明による水溶性塗料剥離剤は、有機
溶剤による塗膜への浸透性を損なうことなく、毒物劇物
取締法に該当することなく、尚且つ液安定性が良好であ
り、高い剥離性能を有する。
溶剤による塗膜への浸透性を損なうことなく、毒物劇物
取締法に該当することなく、尚且つ液安定性が良好であ
り、高い剥離性能を有する。
Claims (6)
- 【請求項１】 水酸化アルカリ、芳香族系アルコール、
アルカノールアミン、グリコール類、及び水を含有する
ことを特徴とする水溶性塗料剥離剤。 - 【請求項２】 水酸化アルカリが０．１〜５重量％未
満、芳香族アルコールを５〜９３．８重量％、アルカノ
ールアミンを５〜６０重量％、グリコール類を０．１〜
３０重量％、及び水を１〜５０重量％含有することを特
徴とする水溶性塗料剥離剤。 - 【請求項３】 水酸化アルカリが、水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム、及びテトラアルキルアンモニウム水酸
化物の群から選ばれる少なくとも１種である請求項１及
び２に記載の水溶性塗料剥離剤。 - 【請求項４】 芳香族アルコールが、ベンジルアルコー
ル及び／またはフェネチルアルコールである請求項１、
２及び３に記載の水溶性塗料剥離剤。 - 【請求項５】 アルカノールアミンが、モノエタノール
アミン及び／またはイソプロパノールアミンである請求
項１、２、３及び４に記載の水溶性塗料剥離剤。 - 【請求項６】 グリコール類が、モノ、ジ、あるいはト
リエチレングリコール、及びそれらのメチル、エチル、
プロピル、あるいはブチルエーテルの群から選ばれる少
なくとも１種である請求項１、２、３、４及び５に記載
の水溶性塗料剥離剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001080000A JP2002275394A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 水溶性塗料剥離剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001080000A JP2002275394A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 水溶性塗料剥離剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002275394A true JP2002275394A (ja) | 2002-09-25 |
Family
ID=18936360
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001080000A Pending JP2002275394A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 水溶性塗料剥離剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002275394A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013531090A (ja) * | 2010-05-20 | 2013-08-01 | ディバーシー・インコーポレーテッド | 剥離用組成物、ならびにそれらの製造方法および使用方法 |
| CN104513519A (zh) * | 2013-10-08 | 2015-04-15 | 上海立昌环境工程有限公司 | 一种环保水性脱漆剂的制备及其应用 |
| CN104987765A (zh) * | 2015-07-30 | 2015-10-21 | 三峡大学 | 一种水性脱墨剂及制备方法 |
| KR101579786B1 (ko) * | 2015-05-21 | 2015-12-24 | 주식회사 에스제이켐 | 페인트 박리용 조성물, 이의 제조방법 및 이를 이용한 박리 방법 |
| JP2016069633A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 株式会社ネオス | 塗料剥離用水性プライマー組成物および塗料剥離方法 |
| CN106497213A (zh) * | 2016-12-20 | 2017-03-15 | 粟飞 | 一种碱性脱漆剂 |
| WO2018083775A1 (ja) * | 2016-11-04 | 2018-05-11 | 株式会社ネオス | 塗装用治具の塗料剥離方法 |
| WO2018124151A1 (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 花王株式会社 | プラスチックレンズ成形ガラス型用の洗浄剤組成物 |
| JP2021050308A (ja) * | 2019-09-26 | 2021-04-01 | 化研テック株式会社 | 塗膜剥離剤及び塗膜の剥離方法 |
-
2001
- 2001-03-21 JP JP2001080000A patent/JP2002275394A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013531090A (ja) * | 2010-05-20 | 2013-08-01 | ディバーシー・インコーポレーテッド | 剥離用組成物、ならびにそれらの製造方法および使用方法 |
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| CN108602091A (zh) * | 2016-11-04 | 2018-09-28 | 株式会社尼欧斯 | 涂装用夹具的涂料剥离方法 |
| CN106497213A (zh) * | 2016-12-20 | 2017-03-15 | 粟飞 | 一种碱性脱漆剂 |
| WO2018124151A1 (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 花王株式会社 | プラスチックレンズ成形ガラス型用の洗浄剤組成物 |
| JP2021050308A (ja) * | 2019-09-26 | 2021-04-01 | 化研テック株式会社 | 塗膜剥離剤及び塗膜の剥離方法 |
| JP7487920B2 (ja) | 2019-09-26 | 2024-05-21 | 化研テック株式会社 | 塗膜剥離剤及び塗膜の剥離方法 |
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