JPH07316534A - 水溶性剥離剤組成物 - Google Patents
水溶性剥離剤組成物Info
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- JPH07316534A JPH07316534A JP6145236A JP14523694A JPH07316534A JP H07316534 A JPH07316534 A JP H07316534A JP 6145236 A JP6145236 A JP 6145236A JP 14523694 A JP14523694 A JP 14523694A JP H07316534 A JPH07316534 A JP H07316534A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明はペイント、シーリング剤、接着剤など
の剥離除去を行う為に安全性、能率、確実水処理のでき
る組成物を提供すべきもの並びに必要なる粘性をもたら
し少量でも場所や技術を選ばず簡単に便利に利用できる
ことを目的とする。 【構成】その為に特定の構造を有するアミド系有機溶剤
と水溶性界面活性剤及びイソプレン化合物（テルペノイ
ド成分）を必須としたもので必要によってカルボキシビ
ニルポリマーの有機アミン中和物で増粘させてなる組成
物に到達したものである。 【効果】こうしてスピーディに確実に結果を発揮するし
かも刺激性の少ない強力な剥離組成物を用いてペイン
ト、プラスチック素材、接着剤、シーリング剤、ベヒク
ル製品などの溶剤処理を可能ならしめ当該分野の家庭用
から産業用までの分野の拡大を図るものである。
の剥離除去を行う為に安全性、能率、確実水処理のでき
る組成物を提供すべきもの並びに必要なる粘性をもたら
し少量でも場所や技術を選ばず簡単に便利に利用できる
ことを目的とする。 【構成】その為に特定の構造を有するアミド系有機溶剤
と水溶性界面活性剤及びイソプレン化合物（テルペノイ
ド成分）を必須としたもので必要によってカルボキシビ
ニルポリマーの有機アミン中和物で増粘させてなる組成
物に到達したものである。 【効果】こうしてスピーディに確実に結果を発揮するし
かも刺激性の少ない強力な剥離組成物を用いてペイン
ト、プラスチック素材、接着剤、シーリング剤、ベヒク
ル製品などの溶剤処理を可能ならしめ当該分野の家庭用
から産業用までの分野の拡大を図るものである。
Description
【０００１】〔産業上の利用分野〕本発明は塗料、シー
リング剤、接着材、鉱物油、ポリマー組成品などの不要
被着物の安全にして効率の良好なる水溶性剥離剤組成物
に関するものである。これらの被着汚物を除去するもの
としては建築現場、塗装現場、機械工場その他現場で経
済的、作業性のメリットからトリクロルエタン、パーク
ロエタン、メチレンクロライド、クロロホルム、並びフ
ロン系溶媒などの有機ハロゲン化合物、キシレン、アセ
トン、酢酸エステル、トルエンなどの芳香性溶剤。更に
はノルマルパラフィン、イソパラフィン、ミネラルター
ペン、ミネラルスピリット、テルペン系抽出物などを利
用することもあるが昨今の環境保全思想、健康維持、ア
フターケアの簡便性、再汚染防止作用の向上などにおい
てこれらを凌駕するものの存在が望まれている。一方で
は生活基盤の向上の中で社会資本の整備、設備管理のメ
インテナンス、現場作業の能率が強く要求されて当該物
質（処理用）の改善を余儀なくされていることも事実で
ある。
リング剤、接着材、鉱物油、ポリマー組成品などの不要
被着物の安全にして効率の良好なる水溶性剥離剤組成物
に関するものである。これらの被着汚物を除去するもの
としては建築現場、塗装現場、機械工場その他現場で経
済的、作業性のメリットからトリクロルエタン、パーク
ロエタン、メチレンクロライド、クロロホルム、並びフ
ロン系溶媒などの有機ハロゲン化合物、キシレン、アセ
トン、酢酸エステル、トルエンなどの芳香性溶剤。更に
はノルマルパラフィン、イソパラフィン、ミネラルター
ペン、ミネラルスピリット、テルペン系抽出物などを利
用することもあるが昨今の環境保全思想、健康維持、ア
フターケアの簡便性、再汚染防止作用の向上などにおい
てこれらを凌駕するものの存在が望まれている。一方で
は生活基盤の向上の中で社会資本の整備、設備管理のメ
インテナンス、現場作業の能率が強く要求されて当該物
質（処理用）の改善を余儀なくされていることも事実で
ある。
【０００２】〔発明が解決しようとする課題〕本発明は
次のような従来の課題を解決し、安全且つ確実な水溶性
剥離剤組成物を提供するものである。 （１）有機ハロゲン化系物質はフロン、トリクロルエタ
ン、メチレンクロライドなど環境保全に不適当であり地
下水汚染なども懸念される他二次処理が技術的、経済的
に不利である。 （２）可燃性の有機溶剤は非水溶性のものが多く揮発性
が大きく有臭性もあり危険物法令、水質汚濁防止法令、
作業安全防止法令などの制約をうけ作業者の能率低下健
康不安も免れない。 （３）水溶性有機溶剤（アルコール、エーテル、グリコ
ール、ケトン、エステルなど）も利用できるが性能の低
下は避けられず作業の質的改善は図れない。 （４）更に最近よく利用されるテルペン系抽出物質は芳
香族が強く水処理も不可能であり作業環境の悪化を招く
と共に高コストでもあり実用的でない。 （５）アルキルアミド系溶剤も単独では樹脂溶解剤、剥
離剤（リムーバー），シーリング剤、希釈剤、クリーニ
ング助剤としての用途はあるが臭いが強く危険物でもあ
り、又水中での生分解性及び各種の複合汚染には実効に
劣しい。
次のような従来の課題を解決し、安全且つ確実な水溶性
剥離剤組成物を提供するものである。 （１）有機ハロゲン化系物質はフロン、トリクロルエタ
ン、メチレンクロライドなど環境保全に不適当であり地
下水汚染なども懸念される他二次処理が技術的、経済的
に不利である。 （２）可燃性の有機溶剤は非水溶性のものが多く揮発性
が大きく有臭性もあり危険物法令、水質汚濁防止法令、
作業安全防止法令などの制約をうけ作業者の能率低下健
康不安も免れない。 （３）水溶性有機溶剤（アルコール、エーテル、グリコ
ール、ケトン、エステルなど）も利用できるが性能の低
下は避けられず作業の質的改善は図れない。 （４）更に最近よく利用されるテルペン系抽出物質は芳
香族が強く水処理も不可能であり作業環境の悪化を招く
と共に高コストでもあり実用的でない。 （５）アルキルアミド系溶剤も単独では樹脂溶解剤、剥
離剤（リムーバー），シーリング剤、希釈剤、クリーニ
ング助剤としての用途はあるが臭いが強く危険物でもあ
り、又水中での生分解性及び各種の複合汚染には実効に
劣しい。
【０００３】〔課題を解決する為の手段〕本発明は従来
のこれらの課題を解決する為の方法として特定のアルキ
ルアミド系有機溶剤とＨＬＢが７以上の界面活性剤を併
用し必要によりイソプレン化合物の特定物（テルペン
系）を有する有機溶剤を含ませて使用することにより安
全性、作業環境、二次処理、低コスト化を図ることに成
功したものである。元々アルキルアミド系有機溶剤例え
ばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、フォ
ルムアミドなどはすぐれた樹脂溶解剤（特にウレタン、
人口皮革の加工助剤として）汎用されているが単独ては
揮発性が大きく独特のアミン臭が作業環境を悪化させ又
油分、塵芥、などを含んだ処理部分には溶剤効果は乏し
く不満が残った。処理部分ではポリマーバインダー（結
着剤）及び色素、顔料などで組成されているものを剥離
除去する部分であり多くの複合汚染が山積している状況
である。本発明者はアルキルアミド系有機溶剤即ち下記
の構造式で表されるのが代表である。 就中代表的なものとしてはジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、メチルアセトアミド、メチルプロピ
オンアミド、ホルムアミドがあげられる。之らの有機溶
剤は独特のアミン臭を有するもので決して芳香臭とはい
えなく、しかも徐放性で気化することもある。しかしこ
れにＨＬＢ７以上の界面活性剤を用いて水を２〜５％併
用すればおどろく程匂いがマイルドになり自然揮散性少
なくなる。そればかりか性能（樹脂溶解能）は単独に比
し２０〜５０％は向上する。又ピロリドン環を有する有
機溶剤を追加すれば更にマイルドな臭気を有すると共に
樹脂溶解力は改良できるし揮散性も低減できる。ＨＬＢ
の７以上の界面活性剤としてはイオン性が陰性のアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルファオレフィンスルホン
酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキ
ルエーテル硫酸塩、高級脂肪酸塩、非性のポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
フェノールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エーテ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂
肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン植物油
（ヒマシ油、ロート油、オリーブ油）、グリセリン脂肪
酸エステル、エチレングリコール高級脂肪酸エステル、
アルキルグリコシド両性としてアルキルアミドベタイ
ン、アルキルイミダゾリニウムベタイン、アルキル酢酸
ベタイン、アルキルアミンオキシド、アルキルグリシン
陽性の４級アンモニウム塩、４級ピリジニウム塩、ポリ
アミドアミンなどがあげられる。之らの界面活性剤はア
ルキルアミド系有機溶剤と併用すれば薄膜（ウヘア）を
形成し一種のマスキング（隠蔽）効果を有して臭気、揮
発性を緩和することができる。就中ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、脂肪酸アルカノールアミドエステル、ジア
ルキルジメチルアンモニウムクロライド、モノアルキル
トリチルアンモニウムクロライド、アルキルキルベンジ
ンアンモニウムクロライド、アルキルアミンオキシド、
アルキルアミドプロピルベタインなどの含窒素（Ｎ）化
合物が特別にすぐれている。
のこれらの課題を解決する為の方法として特定のアルキ
ルアミド系有機溶剤とＨＬＢが７以上の界面活性剤を併
用し必要によりイソプレン化合物の特定物（テルペン
系）を有する有機溶剤を含ませて使用することにより安
全性、作業環境、二次処理、低コスト化を図ることに成
功したものである。元々アルキルアミド系有機溶剤例え
ばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、フォ
ルムアミドなどはすぐれた樹脂溶解剤（特にウレタン、
人口皮革の加工助剤として）汎用されているが単独ては
揮発性が大きく独特のアミン臭が作業環境を悪化させ又
油分、塵芥、などを含んだ処理部分には溶剤効果は乏し
く不満が残った。処理部分ではポリマーバインダー（結
着剤）及び色素、顔料などで組成されているものを剥離
除去する部分であり多くの複合汚染が山積している状況
である。本発明者はアルキルアミド系有機溶剤即ち下記
の構造式で表されるのが代表である。 就中代表的なものとしてはジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、メチルアセトアミド、メチルプロピ
オンアミド、ホルムアミドがあげられる。之らの有機溶
剤は独特のアミン臭を有するもので決して芳香臭とはい
えなく、しかも徐放性で気化することもある。しかしこ
れにＨＬＢ７以上の界面活性剤を用いて水を２〜５％併
用すればおどろく程匂いがマイルドになり自然揮散性少
なくなる。そればかりか性能（樹脂溶解能）は単独に比
し２０〜５０％は向上する。又ピロリドン環を有する有
機溶剤を追加すれば更にマイルドな臭気を有すると共に
樹脂溶解力は改良できるし揮散性も低減できる。ＨＬＢ
の７以上の界面活性剤としてはイオン性が陰性のアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルファオレフィンスルホン
酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキ
ルエーテル硫酸塩、高級脂肪酸塩、非性のポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
フェノールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エーテ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂
肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン植物油
（ヒマシ油、ロート油、オリーブ油）、グリセリン脂肪
酸エステル、エチレングリコール高級脂肪酸エステル、
アルキルグリコシド両性としてアルキルアミドベタイ
ン、アルキルイミダゾリニウムベタイン、アルキル酢酸
ベタイン、アルキルアミンオキシド、アルキルグリシン
陽性の４級アンモニウム塩、４級ピリジニウム塩、ポリ
アミドアミンなどがあげられる。之らの界面活性剤はア
ルキルアミド系有機溶剤と併用すれば薄膜（ウヘア）を
形成し一種のマスキング（隠蔽）効果を有して臭気、揮
発性を緩和することができる。就中ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、脂肪酸アルカノールアミドエステル、ジア
ルキルジメチルアンモニウムクロライド、モノアルキル
トリチルアンモニウムクロライド、アルキルキルベンジ
ンアンモニウムクロライド、アルキルアミンオキシド、
アルキルアミドプロピルベタインなどの含窒素（Ｎ）化
合物が特別にすぐれている。
【０００４】〔作用〕これらの成分の配合割合は基本的
にアルキルアミド系有機溶剤が少なく共全体の８０％以
上あることを最低条件とする。これ以下になると樹脂溶
解効果が低下し又アミン臭その他安全上の問題などが懸
念される。界面活性剤は大むね３〜１０％が好ましい。
これ以下であれば樹脂溶解力に差が生じるし上記アルキ
ルアミドの臭気を抑制するのに乏しくこれ以上になると
被処理物への浸透性が悪く又第３成分の含有が阻まれ
る。本発明は更に必要により（Ｃ５Ｈ８）の骨核を有す
るイソプレン化合物を含有させれば芳香性がソフトなメ
ントール及び爽快なミント臭を有することも洗浄力が相
乗することも判明した。代表的なものはｌ−リモネン、
テルピネオール、メントール、ショウノウ、シトラー
ル、シトロネロール、Ｄ−リモネン、α−ピネン、カン
ファン、ミルミルセン、Ｐ−メンタンなどが挙げられ
る。このテルペン化合物はアルキルアミド系有機溶剤と
併用すればアミン臭が改良され又人の手肌などへの作用
が緩和されることも重要なことである。尚配合割合は前
者１００Ｗ％に対し後者２〜６０Ｗ％とりわけ３〜３０
Ｗ％が好ましい。本発明の組成物はシーリング剤、接着
剤、各種樹脂（ポリマー被膜形成物）重質鉱物油、ター
ル、ピッチ組成物、グリース（ペースティミネラルオイ
ル）、塗料（ラッカー、ペイント、ベヒクル）、印刷イ
ンキ、エレクトロニクス（例磁気ベットワックス、ＩＣ
プレート、ＬＣＤ装置）などにクリーニング剤として巾
広く利用できる。特にシーリング、ペイント、タールピ
ッチ、ポリマーの溶解剥離（リムーバー）としての重要
な用途は水処理できる広いエリアの作業面積である。故
にその意義は大きい。★更に本発明の組成物は粘性を付
与することが必要な場合特にカルボキシビニールポリマ
ーと有機アミンアルカリ物質（とくに疎水〜離水タイプ
のもの）を併用した場合に限り安定な粘性状況を作るこ
とができる。カルボキシビニルポリマーとしては代表的
なものではアクリル酸、メタアクリル酸、ポリビニルメ
チルエーテル−無水マレイン酸、スチレン−無水マレイ
ン酸、などのポリマーをいう。仲でもアクリル酸ポリマ
ーがゲル化強度作業性安全性で有利である。これを有機
アミンアルカリ物質で中和することでゲル化がえられ
る。有機アミンアルカリ物質とはエチレンジアミン、ジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、モルホ
リン、メチルモルホリン、セチルモルホリン、ピペラジ
ン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、メチ
ルジエタノールアミン、ラウリルアミン、トリエチルア
ミン、オフチルアミン、ステアリルアミン、イソプロピ
ルアミン、メチルアミン、エチルアミン、ヒドロキシラ
ミン、Ｐ−フェニレンジアミン、Ｏ−フェニレンジアミ
ンなどがあげられる。使用割合は０．２〜２Ｗ％が一般
的である。中和当置を旨くコントロールすればベストの
粘度を安定的に発揮させることができる。本発明組成物
はこれらの基本的成分の他に水溶性有機溶剤とりわけピ
ロリドン系（Ｎ−メチル−２−ピロリドン、２−ピロリ
ドンなど）、ＤＭＩ（１．３ジメチル−２−イミダゾリ
ジノン）、テトラヒドロフラン、アルコール系、（イソ
プロパノール、メタノール、ブタノール、フェノキシエ
タノール、ジアセトンアルコール、ベンジルアルコール
など）グリコールエーテル、（ブチルカルビトール、ブ
チルカルビトールアセテート）プロピレングリコールモ
ノブチルエーテル、など）を必要に応じて併用すること
ができる。更に本発明組成水分を大むね最大１０％まで
含有させることも妨げない。何故なら水分の加入は引火
性を低減させ又有機溶剤の臭いを緩和させることができ
るし水との中和（希釈）も円滑に行うことができる。一
方有機溶剤の安定性を維持するために湿潤剤として多価
アルコールを併用する（例グリセリン、エチレングリコ
ール、ヘキシレングリコール、１．３ブチレングリコー
ル、ソルビトール、キシリトールなど）こともできる。
有機溶剤の酸化安定を改良するためにＢＨＴ、ＢＨＡ、
エルソルビン酸、アスコルビン酸、トコフェロール、な
ども配合される場合がある。次に本発明の代表的実施例
を挙げて証明する。
にアルキルアミド系有機溶剤が少なく共全体の８０％以
上あることを最低条件とする。これ以下になると樹脂溶
解効果が低下し又アミン臭その他安全上の問題などが懸
念される。界面活性剤は大むね３〜１０％が好ましい。
これ以下であれば樹脂溶解力に差が生じるし上記アルキ
ルアミドの臭気を抑制するのに乏しくこれ以上になると
被処理物への浸透性が悪く又第３成分の含有が阻まれ
る。本発明は更に必要により（Ｃ５Ｈ８）の骨核を有す
るイソプレン化合物を含有させれば芳香性がソフトなメ
ントール及び爽快なミント臭を有することも洗浄力が相
乗することも判明した。代表的なものはｌ−リモネン、
テルピネオール、メントール、ショウノウ、シトラー
ル、シトロネロール、Ｄ−リモネン、α−ピネン、カン
ファン、ミルミルセン、Ｐ−メンタンなどが挙げられ
る。このテルペン化合物はアルキルアミド系有機溶剤と
併用すればアミン臭が改良され又人の手肌などへの作用
が緩和されることも重要なことである。尚配合割合は前
者１００Ｗ％に対し後者２〜６０Ｗ％とりわけ３〜３０
Ｗ％が好ましい。本発明の組成物はシーリング剤、接着
剤、各種樹脂（ポリマー被膜形成物）重質鉱物油、ター
ル、ピッチ組成物、グリース（ペースティミネラルオイ
ル）、塗料（ラッカー、ペイント、ベヒクル）、印刷イ
ンキ、エレクトロニクス（例磁気ベットワックス、ＩＣ
プレート、ＬＣＤ装置）などにクリーニング剤として巾
広く利用できる。特にシーリング、ペイント、タールピ
ッチ、ポリマーの溶解剥離（リムーバー）としての重要
な用途は水処理できる広いエリアの作業面積である。故
にその意義は大きい。★更に本発明の組成物は粘性を付
与することが必要な場合特にカルボキシビニールポリマ
ーと有機アミンアルカリ物質（とくに疎水〜離水タイプ
のもの）を併用した場合に限り安定な粘性状況を作るこ
とができる。カルボキシビニルポリマーとしては代表的
なものではアクリル酸、メタアクリル酸、ポリビニルメ
チルエーテル−無水マレイン酸、スチレン−無水マレイ
ン酸、などのポリマーをいう。仲でもアクリル酸ポリマ
ーがゲル化強度作業性安全性で有利である。これを有機
アミンアルカリ物質で中和することでゲル化がえられ
る。有機アミンアルカリ物質とはエチレンジアミン、ジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、モルホ
リン、メチルモルホリン、セチルモルホリン、ピペラジ
ン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、メチ
ルジエタノールアミン、ラウリルアミン、トリエチルア
ミン、オフチルアミン、ステアリルアミン、イソプロピ
ルアミン、メチルアミン、エチルアミン、ヒドロキシラ
ミン、Ｐ−フェニレンジアミン、Ｏ−フェニレンジアミ
ンなどがあげられる。使用割合は０．２〜２Ｗ％が一般
的である。中和当置を旨くコントロールすればベストの
粘度を安定的に発揮させることができる。本発明組成物
はこれらの基本的成分の他に水溶性有機溶剤とりわけピ
ロリドン系（Ｎ−メチル−２−ピロリドン、２−ピロリ
ドンなど）、ＤＭＩ（１．３ジメチル−２−イミダゾリ
ジノン）、テトラヒドロフラン、アルコール系、（イソ
プロパノール、メタノール、ブタノール、フェノキシエ
タノール、ジアセトンアルコール、ベンジルアルコール
など）グリコールエーテル、（ブチルカルビトール、ブ
チルカルビトールアセテート）プロピレングリコールモ
ノブチルエーテル、など）を必要に応じて併用すること
ができる。更に本発明組成水分を大むね最大１０％まで
含有させることも妨げない。何故なら水分の加入は引火
性を低減させ又有機溶剤の臭いを緩和させることができ
るし水との中和（希釈）も円滑に行うことができる。一
方有機溶剤の安定性を維持するために湿潤剤として多価
アルコールを併用する（例グリセリン、エチレングリコ
ール、ヘキシレングリコール、１．３ブチレングリコー
ル、ソルビトール、キシリトールなど）こともできる。
有機溶剤の酸化安定を改良するためにＢＨＴ、ＢＨＡ、
エルソルビン酸、アスコルビン酸、トコフェロール、な
ども配合される場合がある。次に本発明の代表的実施例
を挙げて証明する。
【０００５】〔実施例−１〕次の組成からなる試作品に
ついて洗浄力（剥離力）及びにおいを調べた。 （表−１−） （！） 洗浄力 （イ）ステンレスプレートに市販の油性塗料（ウレタン
−アクリル変性）を２回塗布し１昼夜放置した。 これをブランクとしてメチレンクロライド（ＭＣ）並び
にトルエン／ＭＥＫ／ＩＰＡブレンド品として比較した
剥離力（ＭＣを１００とした場合） （ロ）ウレタン系シーリング材への溶解度を調べた（ｇ
／１００ｍｌ／３０分）（ＭＣを１００とした場合） （ハ）アクリル／スチレン／ブタジエン（ＡＢＳ）変性
レジンの２０μ厚のフイルムを施したベニヤ板の剥離度
を面積比で調べた。（塗布は１０分後：５０×５０ｃ
ｍ）（ＭＣを１００とした場合） （表−１−）以上より本発明品は有機ハロゲン化合物
と同等の洗浄力を有することが判明した。 （２）におい（ｎ＝３：モニター５人） 対象（ブランク）ＤＭＦ、ＤＭＡＣ単独に比し
ついて洗浄力（剥離力）及びにおいを調べた。 （表−１−） （！） 洗浄力 （イ）ステンレスプレートに市販の油性塗料（ウレタン
−アクリル変性）を２回塗布し１昼夜放置した。 これをブランクとしてメチレンクロライド（ＭＣ）並び
にトルエン／ＭＥＫ／ＩＰＡブレンド品として比較した
剥離力（ＭＣを１００とした場合） （ロ）ウレタン系シーリング材への溶解度を調べた（ｇ
／１００ｍｌ／３０分）（ＭＣを１００とした場合） （ハ）アクリル／スチレン／ブタジエン（ＡＢＳ）変性
レジンの２０μ厚のフイルムを施したベニヤ板の剥離度
を面積比で調べた。（塗布は１０分後：５０×５０ｃ
ｍ）（ＭＣを１００とした場合） （表−１−）以上より本発明品は有機ハロゲン化合物
と同等の洗浄力を有することが判明した。 （２）におい（ｎ＝３：モニター５人） 対象（ブランク）ＤＭＦ、ＤＭＡＣ単独に比し
【０００６】〔実施例−２〕次の組成からなる本発明品
及び比較品を試作しいくつかのテストを試みた。 （表−２）
及び比較品を試作しいくつかのテストを試みた。 （表−２）
【０００７】（脚注） ○ 界面活性剤−（イ）ポリオキシエチレン（ＥＯ：
９）ノニフェノールエーテル ○ 界面活性剤−（ｎ）ポリオキシエチレン（ＥＯ：１
２）ソルビタンラウリルエーテル ○ ジュンロンＰＷ−１１０（日本純薬：アクリル酸ポ
リマー） ○ 粘度：Ｂ型粘度計（液温２０゜Ｃ） ○ 水分解性：水で（２０°Ｃ）１０倍に希釈した液の
状況 ○ 洗浄力 （ニ）垂直物の磁製タイル（１５×１５ｃｍ）に市販の
ウレタン系シーリング剤を固着挿せ、２４時間後に各サ
ンプルを一回塗布して１０分後ふきとる。 （ホ）Ｐ−タイル（市販品）の接着剤（アクリル系）に
均一に塗布し（２度塗ヌリ）３０分経過後ヘラで処理し
た後の残留結果（ｎ＝３） 以上より本発明品の配合品のにおい、性能、及び粘度の
安定性、実用度の良好なる事が明白に実証された。
９）ノニフェノールエーテル ○ 界面活性剤−（ｎ）ポリオキシエチレン（ＥＯ：１
２）ソルビタンラウリルエーテル ○ ジュンロンＰＷ−１１０（日本純薬：アクリル酸ポ
リマー） ○ 粘度：Ｂ型粘度計（液温２０゜Ｃ） ○ 水分解性：水で（２０°Ｃ）１０倍に希釈した液の
状況 ○ 洗浄力 （ニ）垂直物の磁製タイル（１５×１５ｃｍ）に市販の
ウレタン系シーリング剤を固着挿せ、２４時間後に各サ
ンプルを一回塗布して１０分後ふきとる。 （ホ）Ｐ−タイル（市販品）の接着剤（アクリル系）に
均一に塗布し（２度塗ヌリ）３０分経過後ヘラで処理し
た後の残留結果（ｎ＝３） 以上より本発明品の配合品のにおい、性能、及び粘度の
安定性、実用度の良好なる事が明白に実証された。
【０００８】〔本発明の結果〕本発明の組成物は剥離剤
として単なる有機溶剤を使用するものに比してすぐれた
芳香性を有し少量で強力に作用ししかも水で希釈するこ
ともできる安全性、安定性の高いものである。加えてア
ミド系溶剤の欠点である刺激性を改良し特有のにおいを
緩和させ（気化を抑制）るので作業環境も向上し塗料、
シーリング剤、ベヒクル剤、各種ペイント素材、接着
剤、ワックス、グリースなどの剥離除去の目的にスピー
ディ、安全且つ効率的に利用できる。従ってこの技術を
ベースにしてより安全なアミド系有機溶剤の効用を拡大
し併せて低コストに能率的にしかも環境保全（作業環境
及び自然環境）に積極的に有利に作用するものである。
として単なる有機溶剤を使用するものに比してすぐれた
芳香性を有し少量で強力に作用ししかも水で希釈するこ
ともできる安全性、安定性の高いものである。加えてア
ミド系溶剤の欠点である刺激性を改良し特有のにおいを
緩和させ（気化を抑制）るので作業環境も向上し塗料、
シーリング剤、ベヒクル剤、各種ペイント素材、接着
剤、ワックス、グリースなどの剥離除去の目的にスピー
ディ、安全且つ効率的に利用できる。従ってこの技術を
ベースにしてより安全なアミド系有機溶剤の効用を拡大
し併せて低コストに能率的にしかも環境保全（作業環境
及び自然環境）に積極的に有利に作用するものである。
Claims (3)
- 【請求項 １】有機溶剤として次の構造式で示すアミド
系物質と共にＨＬＢが少なく共７以上の界面活性剤を併
用したことを特徴とする水溶性剥離剤組成物。 - 【請求項 ２】有機溶剤成分として次の構造式で示すア
ミド系物質と（Ｃ５Ｈ８）ｎを骨格とするイソプレン化
合物並びにＨＬＢが７以上の界面活性剤を併用したこと
を特徴とする第一項記載の水溶性剥離剤組成物。 - 【請求項 ３】有機溶剤成分として次の構造式で示すア
ミド系物質と（Ｃ５Ｈ８）ｎを骨格とするイソプレン化
合物並びにＨＬＢが７以上の界面活性剤に増粘付与系と
してカルボキシビニルポリマーと有機アミンを併用して
粘状を有したことを特徴とする第一項記載の水溶性剥離
剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6145236A JPH07316534A (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 水溶性剥離剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6145236A JPH07316534A (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 水溶性剥離剤組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07316534A true JPH07316534A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=15380488
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6145236A Pending JPH07316534A (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 水溶性剥離剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07316534A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0912941A (ja) * | 1995-06-30 | 1997-01-14 | Mitsubishi Chem Corp | 表示されたインクの消し液 |
| JP2011042986A (ja) * | 2009-08-21 | 2011-03-03 | Takenaka Komuten Co Ltd | シーリング材の改修方法と該改修方法に用いる残留シーリング材の除去剤 |
| JP2011252071A (ja) * | 2010-06-01 | 2011-12-15 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 洗浄剤組成物及びそれを用いたエアゾール組成物 |
| CN103525158A (zh) * | 2013-10-25 | 2014-01-22 | 北京印刷学院 | 一种适宜高原地区使用的油墨清洗剂及其制备方法 |
| JP2020083907A (ja) * | 2018-11-15 | 2020-06-04 | マサキ産業株式会社 | 洗浄剤 |
-
1994
- 1994-05-25 JP JP6145236A patent/JPH07316534A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0912941A (ja) * | 1995-06-30 | 1997-01-14 | Mitsubishi Chem Corp | 表示されたインクの消し液 |
| JP2011042986A (ja) * | 2009-08-21 | 2011-03-03 | Takenaka Komuten Co Ltd | シーリング材の改修方法と該改修方法に用いる残留シーリング材の除去剤 |
| JP2011252071A (ja) * | 2010-06-01 | 2011-12-15 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 洗浄剤組成物及びそれを用いたエアゾール組成物 |
| CN103525158A (zh) * | 2013-10-25 | 2014-01-22 | 北京印刷学院 | 一种适宜高原地区使用的油墨清洗剂及其制备方法 |
| CN103525158B (zh) * | 2013-10-25 | 2015-11-25 | 北京印刷学院 | 一种适宜高原地区使用的油墨清洗剂及其制备方法 |
| JP2020083907A (ja) * | 2018-11-15 | 2020-06-04 | マサキ産業株式会社 | 洗浄剤 |
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