JP2002271149A - フィードフォワード歪補償増幅器 - Google Patents

フィードフォワード歪補償増幅器

Info

Publication number
JP2002271149A
JP2002271149A JP2001071547A JP2001071547A JP2002271149A JP 2002271149 A JP2002271149 A JP 2002271149A JP 2001071547 A JP2001071547 A JP 2001071547A JP 2001071547 A JP2001071547 A JP 2001071547A JP 2002271149 A JP2002271149 A JP 2002271149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distortion
delay
level
amplifier
control voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001071547A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Matsuda
昌弘 松田
Junichiro Yamakawa
純一郎 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Kokusai Electric Inc filed Critical Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority to JP2001071547A priority Critical patent/JP2002271149A/ja
Publication of JP2002271149A publication Critical patent/JP2002271149A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】移動通信システムの無線基地局の送信設備の送
信電力増幅装置に用いられるフィードフォワード歪補償
増幅器の歪成分の検出を更に真値に近づける。 【解決手段】歪検出ループの遅延手段として、固定遅延
線D0 と微調整用の遅延線D1 ,D2 ,D3 と切替器5
1とからなる可変遅延器50を設ける。方向性結合器4
から出力される歪成分のレベルが所定の許容値以上にな
ったとき、制御器14によって切替器51を切替えて歪
成分のレベルが許容値以下になるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
における無線基地局に設備される無線送受信装置の送信
部に用いられる送信電力増幅装置の一種であるフィード
フォワード歪補償増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フィードフォワード歪補償増幅器は、複
数の搬送波を増幅する際に、増幅器の非線形特性のため
に生ずる相互変調波歪を自己調整によって補償する装置
である。
【0003】図3は従来のフィードフォワード歪補償増
幅器の回路構成例図である。図において、1は分配器、
2はベクトル調整器、3は主増幅器、4は方向性結合
器、5は遅延線、6はベクトル調整器、7は補助増幅
器、8は方向性結合器、9は遅延線、10は制御回路で
ある。分配器1から方向性結合器4までを歪検出ループ
といい、方向性結合器4から8までを歪除去ループとい
う。
【0004】所定の振幅に調整された送信入力は分配器
1で2つに分配され、一方の主信号はベクトル調整器2
を経て主増幅器3で増幅される。このとき主増幅器3の
非線形特性のため相互変調歪が発生し、その歪を含んだ
主増幅信号が方向性結合器4に入力される。一方、送信
入力は遅延線5によって主増幅器側と遅延時間が同じく
なるように遅延させられて方向性結合器4に逆相で入力
され、ベクトル調整器2で振幅と位相が調整された主増
幅信号と合成され、送信信号成分が相殺された歪成分が
補助増幅器側に出力され、遅延線側には歪を含んだ増幅
信号が出力される。
【0005】上記の検出ループで検出された歪成分はベ
クトル調整器6を経て補助増幅器7で増幅されて方向性
結合器8に入力される。一方、歪を含んだ主増幅信号は
遅延線9によって補助増幅器側の遅延時間と同じ遅延時
間が与えられて方向性結合器8に入力されて逆相に合成
され、歪の少ない送信信号が出力される。この際、歪成
分の相殺量が小さくなるようにベクトル調整器6で歪成
分の振幅と位相が調整される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のフィードフ
ォワード歪補償増幅器では遅延線5は固定であり、歪検
出ループで検出する歪成分をできるだけ真値に近づける
ため、主増幅器側のベクトル調整器2の振幅と位相を調
整し、遅延線側の位相と逆相となるようにしている。し
かし、ベクトル調整器2を調整するだけでは十分ではな
く、止むを得ず、例えば、遅延線5を長めに加工してお
き、調整時に切断するなど、手加工で遅延線の遅延量を
微調整する作業が行われていた。そのため、調整作業に
時間がかかり、作業の熟練度も要求されて原価の増加を
生ずるという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来の問題点を解消するた
めに行ったものであり、作業者の調整作業がなくなり、
従って、熟練作業も不要で、しかも、自動的に歪検出量
を真値に近づけることができるようにしたフィードフォ
ワード歪補償増幅器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のフィードフォワ
ード歪補償増幅器は、入力信号を分配器で分岐出力し、
その一方の信号を第1のベクトル調整器を介して主増幅
器で増幅した主増幅信号と他方の信号を第1の遅延手段
によって遅延させた信号とを第1の方向性結合器で逆相
合成することにより前記主増幅器で発生した歪成分を検
出する歪検出ループと、前記歪検出ループで検出された
前記歪成分を第2のベクトル調整器を介して補助増幅器
で増幅した信号と前記主増幅信号を第2の遅延手段によ
って遅延させた信号とを第2の方向性結合器で逆相合成
することにより前記主増幅器で発生した歪成分を相殺し
て送信信号を出力する歪除去ループとを備えたフィード
フォワード歪補償増幅器であって、前記第1の遅延手段
は、固定遅延線と該固定遅延線に直列に接続され切替え
制御電圧によって少なくとも2つの相異なる遅延時間の
微調整用遅延線が選択接続される可変遅延器とで構成さ
れ、前記歪検出ループから検出される前記歪成分のレベ
ルを監視して前記可変遅延器の微調整用遅延線を切替え
制御する制御手段が設けられ、前記制御手段は、前記歪
成分のレベルが所定の許容値以上のとき前記切替え制御
電圧を変えて前記微調整用遅延線を切替え接続し歪成分
のレベルが小さくなれば更に制御電圧を変えて前記許容
値以下になるまで切替え制御し、前記微調整用遅延線を
切替え接続して歪成分のレベルが大きくなったときは制
御電圧を逆の方向に変えて歪成分のレベルが小さくなれ
ば更に制御電圧を変えて前記許容値以下になるまで切替
え制御するように構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例を示す回路
構成図である。従来の構成と同じ部分には同符号を付し
た。本発明では、従来の固定遅延線5の代わりに、可変
遅延器50を設け、方向性結合器4から出力される歪成
分を抽出してフィルタ11を通し、検波器12で検波し
てA/D変換器13でディジタル変換し、マイクロプロ
セッサなどの制御器14で制御データを算出し、そのデ
ィジタル値をD/A変換器15でアナログ変換して可変
遅延器50の遅延量を制御するように構成したことを特
徴とするものである。
【0010】可変遅延器50は、固定長の遅延線D
0 と、互いに異なった長さ(遅延時間)の微調用遅延線
1 ,D2 ,D3 と、そのいずれかを切替える切替器5
1とから構成され、切替制御電圧VP によって選択され
た遅延線と固定長の遅延線D0 が直列に接続されて分配
器1と方向性結合器4の間に接続される。
【0011】図2は本発明の遅延量補正手段の制御動作
を示すフローチャートであり、〜はステップ番号で
ある。本発明による遅延量の調整量は、前述のように微
調整の段階なので、予め、歪成分のレベルのしきい値が
設定され、しきい値以上、すなわち歪成分が許容値以上
のとき遅延量を微調するものである。遅延量の変化にと
もなって位相が変化するので、例えば、位相が進むと遅
延量は減るので、その特性を活かしてベクトル調整器2
の位相調整を補うものである。
【0012】図2において、ステップで、制御器14
は、方向性結合器4の出力側から抽出し、検波してディ
ジタル変換した歪成分のディジタル値が許容値以上か否
かを監視する。歪成分が許容値を超えたとき制御器14
は可変遅延器50の切替器51の切替制御電圧VP を、
例えば、高くするように変える(ステップ)。その結
果、歪が小さくなれば(ステップ)歪が許容値以下に
なるまで電圧VP を高くする(ステップ)。そして許
容値以下になれば制御は終了してその遅延量に設定され
る。
【0013】ステップで歪が逆に大きくなったとき
は、ステップに移って電圧の変える方向を逆にする指
示を出す。ステップでは、その指示により、電圧VP
の変化を逆に、例えば、低くするように変化させる。以
下同様の制御を行って歪が許容値以下になるように制御
して終了する。
【0014】図1の可変遅延器50の微調用遅延線
1 ,D2 ,D3 の数は3個に限定するものではなく、
少なくとも遅延量が2通り以上に調整できればよい。そ
して、各遅延線の遅延時間(長さ)も実状に合わせて設
定すればよい。また、切替器51は、電子スイッチ等任
意に選定すればよく、複数遅延線の片側を共通接続して
他方の端部のみ切替える構成でもよい。
【0015】図4は本発明と従来の動作説明図であり、
主増幅器の入出力位相差の周波数特性例を示す。(A)
は従来の構成の場合を示し、(B)は本発明の場合を示
す。一般に増幅器やフィルタ等の4端子回路網におい
て、振幅特性が平坦な部分は位相は変化しないが、振幅
特性が傾斜する帯域の両側付近では位相が変化する。
【0016】図4(A)において、主増幅器にその帯域
の中央付近の2つの搬送波fA1とf A2を入力したとき
は、2波の位相差は殆どない。しかし、互いに帯域の両
側の搬送波fB1とfB2が入力されると2波の位相差は大
きく、従来の回路では遅延量の手作業による調整が必要
になる。図4(B)はこのような場合の本発明の効果を
示すものであり、帯域の両側の搬送波fB1とfB2の位相
差が特性(イ)のように大きいとき、本発明によって自
動的に微調整が行われ特性(ロ)のようになる。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明を実
施することにより、歪検出ループの歪検出が不足の場合
でも自動的に遅延時間が微調整されて、歪レベルが最小
になるように制御され、結果的にフィードフォワード歪
補償振幅器の歪補償精度を向上することができる。さら
に、従来の手作業による遅延線の微調整が不要になり、
原価の上昇を抑えることができるという実用上極めて大
きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す回路構成図である。
【図2】本発明の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】従来の回路構成例図である。
【図4】本発明の効果を説明する特性例図である。
【符号の説明】
1 分配器 2,6 ベクトル調整器 3 主増幅器 4,8 方向性結合器 5,9 遅延線 7 補助増幅器 10 制御回路 11 フィルタ 12 検波器 13 A/D変換器 14 制御器 15 D/A変換器 50 可変遅延器 51 切替器 D0 ,D1 ,D2 ,D3 遅延線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J090 AA01 AA41 AA51 CA21 FA18 GN02 GN05 HA38 HN08 HN15 HN16 KA15 KA34 KA41 KA55 KA68 MA14 SA14 TA01 TA03 TA07 5J091 AA01 AA41 AA51 CA21 FA18 HA38 KA15 KA34 KA41 KA55 KA68 MA14 SA14 TA01 TA03 TA07 5K060 BB07 CC04 DD04 HH06 HH34 HH39

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を分配器で分岐出力し、その一
    方の信号を第1のベクトル調整器を介して主増幅器で増
    幅した主増幅信号と他方の信号を第1の遅延手段によっ
    て遅延させた信号とを第1の方向性結合器で逆相合成す
    ることにより前記主増幅器で発生した歪成分を検出する
    歪検出ループと、 前記歪検出ループで検出された前記歪成分を第2のベク
    トル調整器を介して補助増幅器で増幅した信号と前記主
    増幅信号を第2の遅延手段によって遅延させた信号とを
    第2の方向性結合器で逆相合成することにより前記主増
    幅器で発生した歪成分を相殺して送信信号を出力する歪
    除去ループとを備えたフィードフォワード歪補償増幅器
    であって、 前記第1の遅延手段は、固定遅延線と該固定遅延線に直
    列に接続され切替え制御電圧によって少なくとも2つの
    相異なる遅延時間の微調整用遅延線が選択接続される可
    変遅延器とで構成され、 前記歪検出ループから検出される前記歪成分のレベルを
    監視して前記可変遅延器の微調整用遅延線を切替え制御
    する制御手段が設けられ、 前記制御手段は、前記歪成分のレベルが所定の許容値以
    上のとき前記切替え制御電圧を変えて前記微調整用遅延
    線を切替え接続し歪成分のレベルが小さくなれば更に制
    御電圧を変えて前記許容値以下になるまで切替え制御
    し、前記微調整用遅延線を切替え接続して歪成分のレベ
    ルが大きくなったときは制御電圧を逆の方向に変えて歪
    成分のレベルが小さくなれば更に制御電圧を変えて前記
    許容値以下になるまで切替え制御するように構成された
    ことを特徴とするフィードフォワード歪補償増幅器。
JP2001071547A 2001-03-14 2001-03-14 フィードフォワード歪補償増幅器 Pending JP2002271149A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001071547A JP2002271149A (ja) 2001-03-14 2001-03-14 フィードフォワード歪補償増幅器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001071547A JP2002271149A (ja) 2001-03-14 2001-03-14 フィードフォワード歪補償増幅器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002271149A true JP2002271149A (ja) 2002-09-20

Family

ID=18929255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001071547A Pending JP2002271149A (ja) 2001-03-14 2001-03-14 フィードフォワード歪補償増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002271149A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011182288A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Nec Corp 電力増幅器およびその制御方法
US8331874B2 (en) 2005-04-15 2012-12-11 Ivy Biomedical Systems, Inc. Wireless transmitter

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8331874B2 (en) 2005-04-15 2012-12-11 Ivy Biomedical Systems, Inc. Wireless transmitter
JP2011182288A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Nec Corp 電力増幅器およびその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6326845B1 (en) Feedforward amplifier
EP1192710B1 (en) Method and apparatus for linearizing an amplifier
KR19980042391A (ko) 입력 신호 주파수에 상관없이 안정한 비선형 특성을 갖는 자동프리디스토션 조정 회로
JPH03198407A (ja) 線形増幅器
EP1152523B1 (en) Feedforward multi-terminal power-synthesizing power amplifier
JPH09503373A (ja) フィードフォワード電力増幅の方法および装置
WO1995004400A1 (en) Adaptive feedback system
US20010002207A1 (en) Signal canceling method and device
WO1993019521A1 (en) Feedforward amplifier
EP1437825B1 (en) Intermodulation product cancellation in communication systems
JP2002271149A (ja) フィードフォワード歪補償増幅器
US6940346B2 (en) Feedforward amplifier, communication apparatus, feedforward amplification method, program and medium
JP4441239B2 (ja) 電圧制御可変移相器
US6392481B1 (en) Method and apparatus for improved fed forward amplification
KR101131910B1 (ko) 이동통신시스템의 출력단
KR100639238B1 (ko) 선형 전력 증폭기의 멀티 증폭 장치 및 그 방법
JP2001160718A (ja) 電力増幅器及びそれを用いた線形歪み補償電力増幅回路装置
KR100349411B1 (ko) 피드포워드 선형화 장치의 적응제어 장치
US7088176B2 (en) Method and arrangement relating to multicarrier power amplifiers
JP7206754B2 (ja) 増幅装置、無線通信装置及び増幅装置の制御方法
JP2002151972A (ja) 歪み補償電力増幅器
JP2004320185A (ja) 前置歪補償電力増幅装置
JPH01206709A (ja) マイクロ波ミリ波増幅器
JP2002094390A (ja) デジタル放送変調信号送出システムの現用・予備非線形補償装置及び現用・予備非線形補償方法
JP3376298B2 (ja) 増幅装置