JP2002269903A - 記録装置、記録システム - Google Patents

記録装置、記録システム

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JP2002269903A
JP2002269903A JP2001065268A JP2001065268A JP2002269903A JP 2002269903 A JP2002269903 A JP 2002269903A JP 2001065268 A JP2001065268 A JP 2001065268A JP 2001065268 A JP2001065268 A JP 2001065268A JP 2002269903 A JP2002269903 A JP 2002269903A
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Hideyuki Ishihara
秀幸 石原
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Sony Corp
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/10Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel
    • G11B27/11Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information not detectable on the record carrier
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/02Editing, e.g. varying the order of information signals recorded on, or reproduced from, record carriers
    • G11B27/031Electronic editing of digitised analogue information signals, e.g. audio or video signals
    • G11B27/034Electronic editing of digitised analogue information signals, e.g. audio or video signals on discs

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CDからMDへダビング記録を行う際に、C
Dの記録内容に対応したタイトル情報をMDに対して簡
単に登録することができる記録装置を提供すること。 【解決手段】CD91から読み出されたデータをMD9
0にダビングするダビング動作時に、CD91から読み
出されたTOCのデータから、そのCD91をアルバム
単位で識別する識別情報を生成し、この識別情報に基づ
いて、TOCサーバ70から、ダビング元のCDの記録
内容(アルバム)に対応するタイトル情報を得るように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光ディスク
から光磁気ディスクにオーディオデータを記録する際
に、光磁気ディスクにタイトル情報を記録するのに好適
な記録装置及び記録システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ユーザーの所有するオーディオ機器とし
て各種のものが普及しており、音楽ソフトを個人で楽し
むことが一般化している。例えばユーザーがCD(コン
パクトディスク(商標))、MD(ミニディスク(商
標))などのディスク記録媒体に対応するオーディオシ
ステムなどを所有し、パッケージメディアとして販売さ
れている所望のCD、MD等を購入して再生させたり、
或いは記録可能なメディアであるMDを用いて自分の好
みの選曲によるオリジナルディスクを作成するなどのこ
とが行われている。ここでMDとは、直径64mmの光
ディスク或いは光磁気ディスクであって、80分程度の
圧縮音声が記録可能とされるメディアである。本明細書
では「MD」と表記する。
【0003】このようなMDには、オーデイオデータが
記録されるプログラム領域と、このプログラム領域に記
録された各プログラムを管理する管理情報(U−TO
C:user table of contents)が記録される管理領域が
設けられている。この管理情報(U−TOC)としての
データ領域は複数のセクターを有しており、U−TOC
セクター0ではプログラム領域に記録されている各プロ
グラムの起点アドレス、終点アドレス、コピープロテク
ト情報、エンファシス情報等が管理されている。なお、
本明細書において、単に「プログラム」と表記する場合
は、ディスク上に1つの単位として記録されるデータ群
を指し、例えば1つの楽曲(一般に1つのトラックとい
われるもの)などが相当する。例えばプログラムの起点
アドレス、終点アドレスとは、楽曲の先頭位置と終端位
置に相当するアドレスとなる。
【0004】また、U−TOCセクター1ではプログラ
ム領域に記録されている各プログラムのタイトル、光磁
気ディスク全体のタイトルが管理されている。MD全体
のタイトルとは、記録されるトラックがオーデイオデー
タの場合はアルバムタイトル、演奏者名等の情報にな
り、各プログラムのタイトルとは曲名に相当する。更に
U−TOCセクター2ではプログラム領域に記録されて
いる各プログラム毎の記録日時が管理されている。ま
た、U−TOCセクター4に関してはプログラム領域に
記録されている各プログラムのタイトル、光磁気ディス
ク全体のタイトルのフォントとしてカタカナ、漢字が使
用できるように管理されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うなオーディオ機器においては、ユーザが個人で楽しむ
ために、CDに収録されている楽曲(トラック)をMD
に対してダビングするといったことが行われている。こ
の場合、ダビング元ディスクであるCDからダビング先
ディスクであるMDに記録されるのは、トラックとして
のオーディオデータとされ、例えばディスクタイトルや
各トラック毎のタイトル等についてのダビングは行われ
ていないのが通常である。つまり、例えばCDにタイト
ルを記録する場合には、周知のようにしてオーディオデ
ータに挿入されるサブコードを利用してテキストデータ
としてのタイトル情報を格納するようにされている。こ
れは一般にCDテキストといわれるのであるが、このC
Dテキストによりタイトルを記録しているCDが少数で
あるため、CDテキストをデコードする機能を搭載した
機器もさほど普及していない。また、ダビング時にはC
DテキストをデコードしてMDのU−TOCセクター
0,4の構造に変換する機能を与える必要があって高コ
ストとなってしまう。
【0006】このため、ユーザがダビング後のMDに対
して、各トラック毎のタイトルを登録するには、現状と
して例えば機器本体に設けられた操作キーやダイヤルキ
ー、或いは遠隔操作部(リモートコントローラ)に設け
られたアルファベットキー等を用いてユーザ自身が文字
入力を行う必要がある。しかし、このような操作キー等
を用いた入力は、その操作が煩雑なため、実際には、ユ
ーザはダビング後のMDに対してタイトル等の文字情報
を入力しないで使用していることもおおかったものであ
る。
【0007】つまり、これまでのCDからMDに対して
オーディオデータのダビングが可能なオーディオ機器に
おいては、MDにダビングした各プログラムのタイトル
を、どのようにしてMDに取り込むかが問題となる。そ
こで、1つの手法としては、CDのアルバムタイトルや
曲名等といったタイトル情報を提供するサービス団体が
設けられるようにする。そして、例えばユーザーが所有
するパーソナルコンピュータ等の端末装置からインター
ネットを介してサービス団体が通信ラインで接続される
ようにする。そして、ユーザーが、所有するCDのタイ
トル情報をダウンロードし、ダウンロードしたタイトル
情報をパーソナルコンピュータからMDに書き込むよう
にすることが考えられる。しかしながら、このようなシ
ステムは、CDからMDへのダビングが可能なオーディ
オ機器を所有しているユーザの内、インターネットを介
してタイトル情報を提供するサービス団体と接続するこ
とができるパーソナルコンピュータを所有しているユー
ザが対象であり、単にオーディオ機器だけを所有するユ
ーザは利用することはできないものであった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、例えば第1の記録媒体(CD)から再生さ
れたデータを第2の記録媒体(MD)に記録する際に、
第1の記録媒体(CD)に対応したタイトル情報を、第
2の記録媒体(MD)に簡単に取り込むことができる記
録装置及び記録システムを提供することを目的とする。
【0009】上記目的を達成するため、本発明は、記録
データがプログラム単位により管理されるための管理情
報が記録される記録領域を有する第1の記録媒体から読
み出されるデータを第2の記録媒体に記録することので
きる記録装置において、第1の記録媒体から読み出され
るデータをプログラム単位により第2の記録媒体に記録
する記録手段と、再生対象である第1の記録媒体から読
み出された特定種類のデータから、第1の記録媒体を識
別可能な識別情報を生成する識別情報生成手段と、第1
の記録媒体に記録されるプログラム内容に応じたタイト
ル情報を第1の記録媒体ごとの単位で管理するようにし
て保有しているサーバ装置との間で通信を行うことがで
きる通信手段とを備える。そして、通信手段により通信
を実行させ、サーバ装置に対して識別情報を送信するこ
とによって、この識別情報により識別される第1の記録
媒体の記録内容に応じたタイトル情報をサーバ装置から
受信して取得することのできる取得手段と、第2の記録
媒体に記録される管理情報のうち、その第2の記録媒体
に記録されたプログラム内容に応じたタイトルを管理す
るためのタイトル管理情報について、取得手段により取
得されたタイトル情報に基づいて更新を行うことのでき
る更新手段と、を備えるようにした。
【0010】また本発明の記録システムは、記録データ
がプログラム単位により管理されるための管理情報が記
録される記録領域を有する第1の記録媒体から読み出さ
れるデータを第2の記録媒体に記録することのできる記
録装置と、第1の記録媒体記録されるプログラム内容に
応じたタイトル情報を第1の記録媒体ごとの単位で管理
するようにして保有しているサーバ装置とから成る。そ
して、記録装置は、第1の記録媒体から読み出されるデ
ータをプログラム単位により第2の記録媒体に記録する
記録手段と、再生対象である第1の記録媒体から読み出
された特定種類のデータから、第1の記録媒体を識別可
能な識別情報を生成する識別情報生成手段と、サーバ装
置と通信を行うことができる通信手段と、通信手段によ
り通信を実行させ、サーバ装置に対して識別情報を送信
することによって、この識別情報により識別される第1
の記録媒体の記録内容に応じたタイトル情報をサーバ装
置から受信して取得することのできる取得手段と、第2
の記録媒体に記録される管理情報のうち、その第2の記
録媒体に記録されたプログラム内容に応じたタイトルを
管理するためのタイトル管理情報について、取得手段に
より取得されたタイトル情報に基づいて更新を行うこと
のできる更新手段とを備える。また、サーバ装置は、保
有しているタイトル情報のうちから、受信した識別情報
に基づいて識別される第1の記録媒体に対応するタイト
ル情報を検索する検索手段と、検索手段により検索され
たタイトル情報を、識別情報を送信してきた記録装置に
送信する送信手段とを備えるようにした。
【0011】即ち、本発明は、第1の記録媒体(CD)
から読み出されたデータを第2の記録媒体(MD)に記
録する際に、第1の記録媒体から読み出される特定種類
のデータから、その第1の記録媒体を識別する識別情報
を生成する。そして、この識別情報をサーバ装置に送信
することで、サーバ装置から第1の記録媒体のタイトル
情報を取得するようにしている。そして、このタイトル
情報に基づいて、第2の記録媒体のタイトル管理情報を
更新することで、第2の記録媒体に対するタイトル情報
の登録を自動的に行うことが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
の記録再生装置について説明していくが、先ずその記録
再生装置により構築される記録システムについての例を
述べ、その後、記録再生装置における本実施の形態とし
ての特徴的な動作例を説明する。また、本実施の形態で
は記録再生装置としてCDの再生及びMDの記録再生が
可能とされるCD/MD複合機器を例に挙げて説明す
る。説明は次の順序で行う。 1.記録システムの概要 2.記録再生装置の内部構成 3.TOCサーバの内部構成 4.CDのサブコード及びTOC 5.MDのU−TOC 5−1.U−TOCセクター0 5−2.U−TOCセクター1 5−3.U−TOCセクター4 6.ダビング時の動作例 7.処理動作
【0013】1.記録システムの概要 図1は、本実施の形態とされる記録再生装置により構築
される記録システムの概要を示すものである。この図1
に示す記録システムは、一般ユーザーが用いる記録再生
装置1と、TOCサーバ70により構成される。記録再
生装置1とTOCサーバ70は、電話回線等の伝送路6
0を用いて各種情報の通信が可能とされている。伝送路
60は例えばISDN回線(Integrated Service Digit
al Network)などの公衆回線網としてもよいし、本シス
テムのための専用回線網などを構築してもよい。またC
ATV(Cable Television)、ワイヤレスコミュニケー
ション等のでもよく、その通信形態は特に限定されな
い。
【0014】本実施の形態とされる記録再生装置1は、
詳しくは後述するが、CDの再生及びMDの記録再生が
可能とされるCD/MD複合機器とされ、ダビング元デ
ィスク(CD)からダビング先ディスク(MD)へオー
ディオ情報をダビングするダビング機能と共に、伝送路
60を介したデータ通信機能を備えている。
【0015】TOCサーバ70は、所定フォーマットに
よるCDのアルバムごとのタイトル情報を格納してい
る。なお、ここでいう、TOCサーバ70が格納してい
るタイトル情報とは、CDのアルバムごとの記録内容に
応じた、トラックごとのタイトル(曲名)であるトラッ
クネームから成る情報とされる。また、このタイトル情
報としては、そのCDについてのアルバム単位に対して
付されたディスクネーム(アルバムタイトル)を含んで
もよいものとされる。そして、本実施の形態において
は、このタイトル情報としては、後述するMDのU−T
OCセクター0、若しくはU−TOCセクター4のフォ
ーマットによるものとされる。そして、このタイトル情
報を、伝送路60を介して記録再生装置1に対して送信
可能に構成される。なお、TOCサーバ70の内部構
成、及びタイトル情報のフォーマットについては後述す
る。
【0016】2.記録再生装置の内部構成 図2は上記したような本実施の形態の記録再生装置1の
要部のブロック図を示している。図2において、MD9
0(光磁気ディスク)は、MDに対する記録再生動作を
行うMD部に装填される。MD90は音声データを記録
できるメディアとして用いられ、記録/再生時にはスピ
ンドルモータ2により回転駆動される。光学ヘッド3は
光磁気ディスクとしてのMD90に対して記録/再生時
にレーザ光を照射することで、記録/再生時のヘッドと
しての動作を行なう。即ち記録時には記録トラックをキ
ュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出力を
なし、また再生時には磁気カー効果により反射光からデ
ータを検出するための比較的低レベルのレーザ出力をな
す。
【0017】このため、光学ヘッド3はレーザ出力手段
としてのレーザダイオードや、偏光ビームスプリッタや
対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するた
めのディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2
軸機構4によってディスク半径方向及びMD90に接離
する方向に変位可能に保持されており、また、光学ヘッ
ド3全体はスレッド機構5によりMD90の半径方向に
移動可能とされている。
【0018】また、磁気ヘッド6aはMD90を挟んで
光学ヘッド3と対向する位置に配置されている。この磁
気ヘッド6aは供給されたデータによって変調された磁
界をMD90に印加する動作を行なう。磁気ヘッド6a
は光学ヘッド3と共にスレッド機構5によりディスク半
径方向に移動可能とされている。
【0019】再生動作時に光学ヘッド3によりMD90
から検出された情報はRFアンプ7に供給される。RF
アンプ7は供給された情報の演算処理により、再生RF
信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信
号、グルーブ情報(MD90にウォブリングプリグルー
ブとして記録されている絶対位置情報)等を抽出する。
そして、抽出された再生RF信号はエンコーダ/デコー
ダ部8に供給される。また、トラッキングエラー信号、
フォーカスエラー信号はサーボ回路9に供給され、グル
ーブ情報はアドレスデコーダ10に供給されて復調され
る。グルーブ情報からデコードされたアドレス情報、及
びデータとして記録されエンコーダ/デコーダ部8でデ
コードされたアドレス情報、サブコード情報などは、マ
イクロコンピュータによって構成されるMDコントロー
ラ11に供給され、各種制御に用いられる。なお、MD
コントローラ11は、MD部における各種動作制御を実
行する部位として機能する。
【0020】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号や、MDコントローラ
11からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、スピ
ンドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サーボ
駆動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5を
制御してフォーカス及びトラッキング制御を行ない、ま
たスピンドルモータ2を一定線速度(CLV)に制御す
る。
【0021】再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8
でEFM復調、CIRC等のデコード処理された後、メ
モリコントローラ12によって一旦バッファメモリ13
に書き込まれる。なお、光学ヘッド3によるMD90か
らのデータの読み取り及び光学ヘッド3からバッファメ
モリ13までの系における再生データの転送は1.41Mbit
/secで、しかも間欠的に行なわれる。
【0022】バッファメモリ13は例えばリングバッフ
ァ等によって構成され、バッファメモリ13に書き込ま
れたデータは、再生データの転送が0.3Mbit/secとなる
タイミングで読み出され、エンコーダ/デコーダ部14
に供給される。そして、音声圧縮処理に対するデコード
処理等の再生信号処理が施され、16ビット量子化、4
4.1KHzサンプリングの音声データとされる。そしてD/
A変換器15によってアナログ信号とされた後、切換回
路50の端子TMDに供給される。MD90の再生動作時
には、装置全体の動作を制御するシステムコントローラ
21により切換回路50が端子TMDに接続させるように
制御されており、従ってエンコーダ/デコーダ部14か
ら出力されD/A変換器15によってアナログ信号とさ
れた再生音声信号は、切換回路50を介してアナログ音
声信号処理部51、パワーアンプ52に供給されて、ス
ピーカ53から再生音声として出力される。
【0023】なお、バッファメモリ13へのデータの書
込/読出は、メモリコントローラ12によって書込ポイ
ンタと読出ポインタの制御によりアドレス指定されて行
なわれるが、上記のように書込と読出のビットレートに
差異がもたされることで、バッファメモリ13内には常
に或る程度データが蓄積された状態となる。このように
バッファメモリ13を介して再生音声信号を出力するこ
とにより、例えば外乱等でトラッキングが外れた場合な
どでも、再生音声出力が中断してしまうことがなく、バ
ッファメモリ13にデータ蓄積が残っているうちに例え
ば正しいトラッキング位置にアクセスしてデータ読出を
再開することで、再生出力に影響を与えずに動作を続行
できるようにされている。即ち、耐振機能を著しく向上
させることができるようにされている。
【0024】また、この記録再生装置1ではデジタルイ
ンターフェース54が設けられ、再生時にエンコーダ/
デコーダ部14でデコードされた再生データはデジタル
インターフェース54にも供給される。デジタルインタ
ーフェース54では、再生データや、再生時に同時に抽
出されるサブコード情報などを用いて所定のデジタルイ
ンターフェースフォーマットのデータストリームにエン
コードを行い、デジタル出力端子56から出力できる。
例えば光記録データとして出力する。即ち再生データ
を、デジタルデータのままで外部機器に出力できる。
【0025】MD90に対して記録動作が実行される際
には、アナログ入力端子17に供給された記録信号(ア
ナログオーディオ信号)は、A/D変換器18によって
16ビット量子化、44.1KHzサンプリングのデジタルデ
ータとされた後、エンコーダ/デコーダ部14に供給さ
れ、データ量を約1/5に圧縮する音声圧縮エンコード
処理が施される。また、MD90に対しては、デジタル
インターフェース54を介して取り込まれたデータを記
録することもできる。即ち外部機器からデジタル入力端
子55に供給された信号(デジタルインターフェースフ
ォーマットの信号)はデジタルインターフェース54で
デコードされ、音声データとサブコード等が抽出され
る。この時サブコード等の制御情報はシステムコントロ
ーラ21に供給され、記録データとしての音声データ
(16ビット量子化、44.1KHzサンプリングのデジタル
データ)はエンコーダ/デコーダ部14に供給され、デ
ータ量を約1/5に圧縮する音声圧縮エンコード処理が
施される。
【0026】さらにMD90に対しては、後述するCD
部でCD91から再生されたデジタル音声データを記録
することもできる。いわゆるCD/MDダビング記録で
ある。この場合、CD91から再生されたデジタル音声
データ(16ビット量子化、44.1KHzサンプリングのデ
ジタルデータ)が、エンコーダ/デコーダ部14に供給
され、データ量を約1/5に圧縮する音声圧縮エンコー
ド処理が施される。
【0027】エンコーダ/デコーダ部14によって圧縮
されたデジタル音声データは記録データとして、メモリ
コントローラ12により、例えば0.3Mbit/secの書込速
度で一旦バッファメモリ13に連続的に取り込まれ、ま
た上記書込速度より速い例えば1.44Mbit/secの読出速度
で読み出すことで、間欠的に読み出しが行われてエンコ
ーダ/デコーダ部8に送られる。そしてエンコーダ/デ
コーダ部8でCIRCエンコード、EFM変調等のエン
コード処理された後、MD90へのデータ書き込みのた
めに磁気ヘッド駆動回路6に供給される。
【0028】磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理さ
れた記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、MD90に対して磁気ヘ
ッド6aによるN又はSの磁界印加を実行させる。ま
た、この時MDコントローラ11は光学ヘッド3に対し
て、記録レベルのレーザ光を出力するように制御信号を
供給する。
【0029】この記録再生装置1では、さらにCDに対
応する再生系が形成されている。再生専用の光ディスク
であるCD91はCD再生動作を行うCD部に装填され
る。CD91はCD再生動作時においてスピンドルモー
タ31によって一定線速度(CLV)で回転駆動され
る。そして光学ヘッド32によってCD91にピット形
態で記録されているデータが読み出され、RFアンプ3
5に供給される。光学ヘッド32において対物レンズ3
2aは2軸機構33によって保持され、トラッキング及
びフォーカス方向に変位可能とされる。また光学ヘッド
32はスレッド機構34によってCD91の半径方向に
移動可能とされる。
【0030】RFアンプ35では再生RF信号のほか、
フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を生成
し、これらのエラー信号はサーボ回路36に供給され
る。サーボ回路36はフォーカスエラー信号、トラッキ
ングエラー信号から、フォーカス駆動信号、トラッキン
グ駆動信号、スレッド駆動信号、スピンドル駆動信号の
各種駆動信号を生成し、2軸機構33、スレッド機構3
4、及びスピンドルモータ31の動作を制御する。
【0031】再生RF信号はデコーダ37に供給され
る。デコーダ37ではEFM復調,CIRCデコード等
を行なってCD91から読み取られた情報を16ビット
量子化、44.1KHzサンプリングのデジタル音声データ形
態にデコードする。またデコーダ37ではTOCやサブ
コード等の制御データも抽出されるが、それらはシステ
ムコントローラ21に供給され、各種制御に用いられ
る。
【0032】デコーダ37から出力されるデジタル音声
データは、D/A変換器38によってアナログ信号とさ
れ、切換回路50に端子TCDに供給される。CD再生動
作時にはシステムコントローラ21は切換回路50に端
子TCDを選択させており、従ってCD91から再生され
D/A変換器38によってアナログ信号とされた再生音
声信号は、切換回路50を介してアナログ音声信号処理
部51、パワーアンプ52に供給されて、スピーカ53
から再生音声として出力される。また、デコーダ37か
ら出力されるデジタル音声データは、デジタルインター
フェース54に供給されることで、デジタル出力端子5
6から外部機器に、デジタルデータ形態のCD再生デー
タを出力することができる。
【0033】また上記のようなデジタル音声データ(C
D再生データ)は、MD90にダビング記録することが
できるが、その場合はデコーダ37から出力されるデジ
タル音声データがそのままエンコーダ/デコーダ部14
に供給されることになる。そして、その場合もデコーダ
37から出力されるデジタル音声データがD/A変換器
38によってアナログ信号に変換され、切換回路50を
介してアナログ音声信号処理部51に供給される。アナ
ログ音声信号処理部51は、システムコントローラ21
の制御によって、アナログ信号としての音声信号に対し
て、音量、音質(周波数帯域)などの所要の信号特性を
調整するための部位とされる。アナログ音声信号処理部
51から出力された音声信号は、パワーアンプ52に供
給されることでスピーカ53から再生音声(モニタ音
声)として出力することができるようになっている。
【0034】システムコントローラ21は装置全体を制
御するマイクロコンピュータとされ、MD部の動作制御
をMDコントローラ11に実行させるためにMDコント
ローラ11に各種指示を与える。この場合システムコン
トローラ21の動作制御は、その内部に設けられている
ROM21aに格納されている動作プログラムに基づい
て行われる。また、同じくシステムコントローラ21の
内部に設けられているRAM21bは、システムコント
ローラ21が各種処理を実行するための作業領域として
使用され、システムコントローラ21の各種処理に応じ
て生成される情報等が保持される。またCD部に関して
は、例えばシステムコントローラ21が直接動作制御を
行うようにされる。
【0035】また記録再生装置1には、通信端子58に
接続される伝送路60である電話回線に接続可能なモデ
ム22が備えられている。なお、伝送路60として、例
えばケーブルTV、イーサネット(登録商標)、ネット
ワーク、ISDN等を利用する場合には、これらと接続
可能なモデム以外の所要の通信インターフェースを備え
るようにすれば良い。これにより、記録再生装置1は、
システムコントローラ21の制御によって、モデム22
を介して遠隔地のTOCサーバ70と伝送路60を介し
て通信することが可能となるものである。
【0036】なお、このような制御系の形態は一例であ
り、例えばCD側の制御を行うCDコントローラを設け
るようにしてもよいし、さらにはシステムコントローラ
21とMDコントローラ11を一体化するような構成を
採ってもよい。
【0037】操作部19には、録音キー、再生キー、停
止キー、AMSキー、サーチキー等の各種キーと共に、
例えばCDに記録されている全ての楽曲(トラック)の
音声データをMDに一括してダビングする操作キーとし
てダビングキー19aが設けられている。
【0038】またその詳細については省略するが操作部
19にはトラックネームなどの付随データをMD90に
記録するための文字列の入力や登録決定操作、登録モー
ド操作なども可能とされている。操作部19からの操作
情報はシステムコントローラ21に供給され、システム
コントローラ21はその操作情報と、ROM21aに格
納されている動作プログラムに基づいて各部に対する所
要の動作を実行させる。なお図示していないが、操作部
19としては、例えば赤外線リモートコマンダーによる
遠隔操作機能を付加してもよい。
【0039】また表示部20ではMD90,CD91の
再生時、録音時などに所要の表示動作が行なわれる。例
えば総演奏時間、再生や録音時の進行時間などの時間情
報や、トラックナンバ、動作状態、動作モードなどの各
種の表示がシステムコントローラ21の制御に基づいて
行なわれる。このように構成される本例の記録再生装置
では、MD再生動作、MD記録動作、CD再生動作、C
D/MDダビング動作が実行できる。
【0040】3.TOCサーバの内部構成 次に、上記したTOCサーバ70のハードウェア的な構
成を図3のブロック図に示しておく。この図に示すTO
Cサーバ70は、記憶部71、制御部74、通信用イン
ターフェイス75から構成される。記憶部71には、T
OCサーバ70としての機能を実現するのに必要とされ
る各種情報として、例えばTOCデータベース72と実
行プログラム73が格納される。TOCデータベース7
2には、アルバム単位によるCDのタイトル情報が格納
されている。また、このタイトル情報は前述もしたよう
にMDのU−TOCセクター1,4としての構造を有し
ている。つまり、タイトル情報としての内容は、MDの
管理情報であるところのU−TOCセクター1,4の構
造に対して、CDについてアルバムとして記録されたト
ラックの内容に応じて、そのタイトルが記述されている
ものとなるわけである。そして、この場合の各タイトル
情報は、各CD(アルバム)の識別情報(ID)に対応
付けるようにしてデータベース化されている。実行プロ
グラム73には、サーバーとしての機能を実現するため
に制御部74が実行すべき各種処理プログラムが格納さ
れる。
【0041】ここで、TOCデータベース72のデータ
構造の一例を図4に示す。この図4に示すTOCデータ
ベース72では、各CD(アルバム)を識別するための
識別情報(ID)に対応付けられた、各CD(アルバ
ム)のタイトル情報が、MDの管理情報のフォーマット
で格納されている。即ち、TOCデータベース72に
は、MDのタイトル情報を管理するU−TOCセクター
1(セクター4)のフォーマットによるタイトル情報が
格納されていることになる。なお、MD90の管理情報
(U−TOC)については後述する。
【0042】なお、この図4に示すTOCデータベース
72のデータ構造内に格納されるタイトル情報自体の構
造は、MDフォーマットにおけるU−TOCに限定はさ
れない。つまり、例えばダビング先ディスクがMD以外
の種類のメディアであり、その管理情報の構造としてタ
イトルを管理するタイトル管理情報を有しているもので
あれば、そのタイトル管理情報のフォーマットに従って
のデータ構造を有するタイトル情報を格納すればよい。
【0043】また、各CDを識別するための識別情報と
しては、CDをアルバム単位で識別できる情報であれば
よいものとされるのであるが、これについては、例えば
インターネット上で広く使用され、CDDB IDと呼
ばれている32ビットのデータを使用することができ
る。このCDDB IDは、詳しい説明は省略するが、
例えばCDのリードインエリアに記録されているTOC
(これについは後述する)のデータに所定の演算処理を
施して32ビットのデータ列に変換することで得ること
ができる。つまり、CDのTOCの内容としては、その
CDに記録されているトラック数やトラックごとの再生
時間などの情報が格納されているが、これらの情報は、
アルバムとしての記録内容に応じて異なっているのが通
常である。従って、このようなCDについてアルバム単
位で異なるとされるデータ内容であるTOCに基づいて
得られる32ビットデータであるCDDB IDとして
もアルバム毎に固有となり、CDについてアルバム単位
で識別可能な情報となるものである。
【0044】なお、以下、本実施の形態ではCDを識別
するための識別情報(ID)として、CDDB IDを
用いるものとして説明するが、これはあくまでも一例で
あり、実際には各CDをアルバム単位で識別することが
できるIDであればよい。例えばユーザがCD91を識
別するための識別情報を入力することも可能である。た
だし、CDDB IDのように、CDから読み出される
TOC(サブコード)といった特定種類のデータから識
別情報(ID)を作成すれば、ユーザがCD91を特定
するための識別情報を入力するための操作を行う必要は
ないことになる。また、CDDB IDを作成するのに
あたっては、ダビング動作に際してCDからTOCとし
てのサブコードを読み出した後の任意のタイミングで行
うことができるので、記録再生装置1側では、後述する
ようにして、ダビング動作と並行してCDDB IDを
生成してこれをTOCサーバ70に送信することができ
る。
【0045】4.CDのサブコード及びTOC ここで、本実施の形態の記録再生装置1が再生可能なC
Dフォーマットのディスクにおいて主たるデータと共に
記録されるサブコード、及びリードインエリアに記録さ
れるTOCについて説明する。
【0046】CDフォーマットのディスクにおいて記録
されるデータの最小単位は1フレームとなる。そして9
8フレームで1ブロックが構成される。1フレームの構
造は図5のようになる。1フレームは588ビットで構
成され、先頭24ビットが同期データ、続く14ビット
がサブコードデータエリアとされる。そして、その後に
データ及びパリティが配される。
【0047】この構成のフレームが98フレームで1ブ
ロックが構成され、98個のフレームから取り出された
サブコードデータが集められて図6(a)のような1ブ
ロックのサブコードデータ(サブコーディングフレー
ム)が形成される。98フレームの先頭の第1、第2の
フレーム(フレーム98n+1,フレーム98n+2)
からのサブコードデータは同期パターンとされている。
そして、第3フレームから第98フレーム(フレーム9
8n+3〜フレーム98n+98)までで、各96ビッ
トのチャンネルデータ、即ちP,Q,R,S,T,U,
V,Wのサブコードデータが形成される。
【0048】このうち、アクセス等の管理のためにはP
チャンネルとQチャンネルが用いられる。ただし、Pチ
ャンネルはトラックとトラックの間のポーズ部分を示し
ているのみで、より細かい制御はQチャンネル(Q1〜
Q96)によって行なわれる。96ビットのQチャンネ
ルデータは図6(b)のように構成される。
【0049】まずQ1〜Q4の4ビットはコントロール
データとされ、オーディオのチャンネル数、エンファシ
ス、CD−ROM、デジタルコピー可否の識別などに用
いられる。
【0050】次にQ5〜Q8の4ビットはADRとさ
れ、これはサブQデータのモードを示すものとされてい
る。具体的にはADRの4ビットで以下のようにモード
(サブQデータ内容)が表現される。 0000:モード0・・・基本的はサブQデータはオー
ルゼロ(CD−RWでは使用) 0001:モード1・・・通常のモード 0010:モード2・・・ディスクのカタログナンバを
示す 0011:モード3・・・ISRC(International St
andard Recording Code)等を示す 0100:モード4・・・CD−Vで使用 0101:モード5・・・CD−R、CD−RW、CD
−EXTRA等、マルチセッション系で使用
【0051】ADRに続くQ9〜Q80の72ビット
は、サブQデータとされ、残りのQ81〜Q96はCR
Cとされる。
【0052】サブQデータによってアドレスが表現され
るのは、ADRによりモード1が示されている場合であ
る。ADR=モード1の場合のサブQデータ及びTOC
構造を図7、図8で説明する。ディスクのリードインエ
リアにおいては、そこに記録されているサブQデータが
即ちTOC情報となる。つまりリードインエリアから読
み込まれたQチャンネルデータにおけるQ9〜Q80の
72ビットのサブQデータは、図7(a)のような情報
を有するものである。なお、この図7(a)は、リード
インエリアにおける図6(b)の構造を72ビットのサ
ブQデータの部分について詳しく示したものである。サ
ブQデータは各8ビットのデータを有し、TOC情報を
表現する。
【0053】まずQ9〜Q16の8ビットでトラックナ
ンバ(TNO)が記録される。リードインエリアではト
ラックナンバは『00』に固定される。続いてQ17〜
Q24の8ビットでPOINT(ポイント)が記され
る。Q25〜Q32、Q33〜Q40、Q41〜Q48
の各8ビットで、リードインエリア内の経過時間として
MIN(分)、SEC(秒)、FRAME(フレーム)
が示される。Q49〜Q56は「00000000」と
される。さらに、Q57〜Q64、Q65〜Q72、Q
73〜Q80の各8ビットで、PMIN,PSEC,P
FRAMEが記録されるが、このPMIN,PSEC,
PFRAMEは、POINTの値によって意味が決めら
れている。
【0054】POINTの値が『01』〜『99』のと
きは、そのPOINTの値はトラックナンバを意味し、
この場合PMIN,PSEC,PFRAMEにおいて
は、そのトラックナンバのトラックのスタートポイント
(絶対時間アドレス)が分(PMIN),秒(PSE
C),フレーム(PFRAME)として記録されてい
る。
【0055】POINTの値が『A0』のときは、PM
INに最初のトラックのトラックナンバが記録される。
また、PSECの値によってCD−DA(デジタルオー
ディオ),CD−I,CD−ROM(XA仕様)などの
仕様の区別がなされる。POINTの値が『A1』のと
きは、PMINに最後のトラックのトラックナンバが記
録される。POINTの値が『A2』のときは、PMI
N,PSEC,PFRAMEにリードアウトエリアのス
タートポイントが絶対時間アドレス(分(PMIN),
秒(PSEC),フレーム(PFRAME))として示
される。
【0056】例えば6トラックが記録されたディスクの
場合、このようなサブQデータによるTOCとしては図
8のようにデータが記録されていることになる。TOC
であるため、図示するようにトラックナンバTNOは全
て『00』である。ブロックNO.とは上記のように9
8フレームによるブロックデータ(サブコーディングフ
レーム)として読み込まれた1単位のサブQデータのナ
ンバを示している。各TOCデータはそれぞれ3ブロッ
クにわたって同一内容が書かれている。図示するように
POINTが『01』〜『06』の場合、PMIN,P
SEC,PFRAMEとして第1トラック#1〜第6ト
ラック#6のスタートポイントが示されている。
【0057】そしてPOINTが『A0』の場合、PM
INに最初のトラックナンバとして『01』が示され
る。またPSECの値によってディスクが識別され、通
常のオーディオ用のCDの場合は『00』となる。ま
た、ディスクがCD−ROM(XA仕様)の場合は、P
SEC=『20』となる。
【0058】またPOINTの値が『A1』の位置にP
MINに最後のトラックのトラックナンバが記録され、
POINTの値が『A2』の位置に、PMIN,PSE
C,PFRAMEにリードアウトエリアのスタートポイ
ントが示される。ブロックn+27以降は、ブロックn
〜n+26の内容が再び繰り返して記録されている。
【0059】トラック#1〜トラック#nとして楽曲等
が記録されているプログラム領域及びリードアウトエリ
アにおいては、そこに記録されているサブQデータは図
7(b)の情報を有する。この図7(b)は、プログラ
ム領域及びリードアウトエリアにおける図6(b)の構
造を72ビットのサブQデータの部分について詳しく示
したものである。
【0060】この場合、まずQ9〜Q16の8ビットで
トラックナンバ(TNO)が記録される。即ち各トラッ
ク#1〜#nでは『01』〜『99』のいずれかの値と
なる。またリードアウトエリアではトラックナンバは
『AA』とされる。続いてQ17〜Q24の8ビットで
インデックスが記録される。インデックスは各トラック
をさらに細分化することができる情報である。
【0061】Q25〜Q32、Q33〜Q40、Q41
〜Q48の各8ビットで、トラック内の経過時間(相対
アドレス)としてMIN(分)、SEC(秒)、FRA
ME(フレーム)が示される。Q49〜Q56は「00
000000」とされる。Q57〜Q64、Q65〜Q
72、Q73〜Q80の各8ビットはAMIN,ASE
C,AFRAMEとされるが、これは絶対アドレスとし
ての分(AMIN),秒(ASEC),フレーム(AF
RAME)となる。絶対アドレスとは、第1トラックの
先頭(つまりプログラムエリアの先頭)からリードアウ
トエリアまで連続的に付されるアドレスとなる。
【0062】基本的にはサブコード及びサブコードによ
り形成されるTOCは以上のようになるが、サブコード
においては更に各種情報を含むことができる。例えばT
OCにおいては、サブコードQの上記ポインタの値が
「F0」とされると、PMIN,PSEC,PFRAM
Eの領域にメディアの物理情報が記録されるものとなっ
ている。具体的にはディスク直径、トラックピッチ、線
速度、メディアタイプ、材質、バージョンなどが記録さ
れる。従ってCD91が装填された際に記録再生装置
(システムコントローラ21)は、CD−Rとしての例
えば上述した4種類の種別をサブコード情報からも判別
することが可能である。
【0063】5.MDのU−TOC また本実施の形態においては、MD90に対して記録/
再生動作を行なう際には、MD90に記録されている管
理情報、即ちP−TOC(プリマスタードTOC)、U
−TOC(ユーザーTOC)を読み出す必要がある。シ
ステムコントローラ21はこれらの管理情報に応じてM
D90上の記録すべきエリアのアドレスや、再生すべき
エリアのアドレスを判別することとなる。この管理情報
は例えばバッファメモリ13に保持される。そして、シ
ステムコントローラ21はこれらの管理情報を、MD9
0が装填された際に管理情報に記録されたディスクの最
内周側の再生動作を実行させることによって読み出し、
バッファメモリ13に記憶しておき、以後そのMD90
に対する記録/再生/編集動作の際に参照できるように
している。
【0064】また、U−TOCはデータの記録や各種編
集処理に応じて書き換えられるものであるが、システム
コントローラ21は記録/編集動作のたびに、U−TO
C更新処理をバッファメモリ13に記憶されたU−TO
C情報に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタ
イミングでMD90のU−TOCエリアについても書き
換えるようにしている。
【0065】上記したようにMD90に対して記録/再
生動作を行なう際には、システムコントローラ21は、
MD90に記録されている管理情報としてP−TOC、
U−TOC(ユーザーTOC)を読み出し、これを参照
することになる。ここで、MD90においてトラック
(楽曲等)の記録/再生動作などの管理を行なう管理情
報として、U−TOCセクターについて説明する。
【0066】なお、TOC情報としては、U−TOCと
P−TOCが設けられているが、このP−TOCはディ
スク1の最内周側のピットエリアに形成されるもので、
読出専用の情報である。そして、P−TOCによってデ
ィスクの記録可能エリア(レコーダブルユーザーエリ
ア)や、リードアウトエリア、U−TOCエリアなどの
位置の管理等が行なわれる。また、ミニディスクシステ
ムでは、全てのデータがピット形態で記録されている再
生専用の光ディスクも使用できるが、再生専用ディスク
の場合は、P−TOCによってROM化されて記録され
ている楽曲の管理も行なうことができるようにされ、U
−TOCは形成されない。P−TOCについては詳細な
説明を省略し、ここでは記録可能な光磁気ディスクに設
けられるU−TOCについて説明する。
【0067】U−TOCセクターとしては、セクター0
〜セクター7まで設けることができる。U−TOCセク
ター0は、主にユーザーが録音を行った楽曲等のトラッ
クや新たにトラックが録音可能なフリーエリアについて
の管理情報が記録されているデータエリアとされる。ま
た、U−TOCセクター1,U−TOCセクター4はタ
イトル情報、U−TOCセクター2は録音日時を記録す
るエリアとされる。本実施の形態では、本発明に関係す
るU−TOCセクター0、セクター1,セクター4につ
いては後述し、U−TOCセクター2については、便宜
上、説明を省略する。
【0068】5−1.U−TOCセクター0 まず最初に、MD90の記録/再生動作に必ず必要とな
るU−TOCセクター0について説明する。図9はU−
TOCセクター0のフォーマットを示すものである。U
−TOCセクター0は、主にユーザーが録音を行った楽
曲等のトラックや新たにトラックが録音可能なフリーエ
リアについての管理情報が記録されているデータ領域と
される。例えばMD90に或る楽曲の録音を行おうとす
る際には、システムコントローラ21は、U−TOCセ
クター0からディスク上のフリーエリアを探し出し、こ
こに音声データを記録していくことになる。また、再生
時には再生すべき楽曲が記録されているエリアをU−T
OCセクター0から判別し、そのエリアにアクセスして
再生動作を行う。
【0069】U−TOCセクター0のデータ領域(4バ
イト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオール0
又はオール1の1バイトデータが並んで形成される同期
パターンが記録される。続いてクラスタアドレス(Clust
er H) (Cluster L)及びセクターアドレス(Sector)とな
るアドレスが3バイトにわたって記録され、さらにモー
ド情報(MODE)が1バイト付加され、以上でヘッダとされ
る。ここでの3バイトのアドレスは、そのセクター自体
のアドレスである。
【0070】同期パターンやアドレスが記録されるヘッ
ダ部分については、このU−TOCセクター0に限ら
ず、後述する各U−TOCセクターでも同様であり、後
述する図11以降の各セクターについてはヘッダ部分の
説明を省略するが、セクター単位にそのセクター自体の
アドレス及び同期パターンが記録されている。
【0071】続いて所定バイト位置に、メーカーコー
ド、モデルコード、最初のトラックのトラックナンバ(F
irst TNO)、最後のトラックのトラックナンバ(Last T
NO)、セクター使用状況(Used sectors)、ディスクシリ
アルナンバ、ディスクID等のデータが記録される。
【0072】さらに、ユーザーが録音を行って記録され
ているトラック(楽曲等)の領域やフリーエリア等を後
述するテーブル部に対応させることによって識別するた
め、ポインタ部として各種のポインタ(P-DFA,P-EMPT
Y,P-FRA,P-TNO1〜P-TNO255)が記録される領域が用意
されている。
【0073】そしてポインタ(P-DFA〜P-TNO255)に対応
させることになるテーブル部として(01h)〜(FFh)までの
255個のパーツテーブルが設けられ、それぞれのテー
ブル部には、或るパーツについて起点となるスタートア
ドレス、終端となるエンドアドレス、そのパーツのモー
ド情報(トラックモード)が記録されている。さらに各
パーツテーブルで示されるパーツが他のパーツへ続いて
連結される場合があるため、その連結されるパーツのス
タートアドレス及びエンドアドレスが記録されているパ
ーツテーブルを示すリンク情報が記録できるようにされ
ている。なおパーツとは1つのトラック内で時間的に連
続したデータが物理的に連続して記録されているトラッ
ク部分のことをいう。そしてスタートアドレス、エンド
アドレスとして示されるアドレスは、1つの楽曲(トラ
ック)を構成する1又は複数の各パーツを示すアドレス
となる。これらのアドレスは短縮形で記録され、クラス
タ、セクター、サウンドグループを指定する。
【0074】この種の記録再生装置では、1つの楽曲
(トラック)のデータを物理的に不連続に、即ち複数の
パーツにわたって記録されていてもパーツ間でアクセス
しながら再生していくことにより再生動作に支障はない
ため、ユーザーが録音する楽曲等については、録音可能
エリアの効率使用等の目的から、複数パーツにわけて記
録する場合もある。
【0075】そのため、リンク情報が設けられ、例えば
各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h)〜(FFh)によ
って、連結すべきパーツテーブルを指定することによっ
てパーツテーブルが連結できるようになされている。つ
まりU−TOCセクター0におけるテーブル部において
は、1つのパーツテーブルは1つのパーツを表現してお
り、例えば3つのパーツが連結されて構成される楽曲に
ついてはリンク情報によって連結される3つのパーツテ
ーブルによって、そのパーツ位置の管理が行われる。な
お、実際にはリンク情報は所定の演算処理によりU−T
OCセクター0内のバイトポジションとされる数値で示
される。即ち、304+(リンク情報)×8(バイト
目)としてパーツテーブルを指定する。
【0076】U−TOCセクター0のテーブル部におけ
る(01h)〜(FFh)までの各パーツテーブルは、ポインタ部
におけるポインタ(P-DFA,P-EMPTY,P-FRA,P-TNO1〜P-
TNO255)によって、以下のようにそのパーツの内容が示
される。
【0077】ポインタP-DFAはMD90上の欠陥領域に
付いて示しており、傷などによる欠陥領域となるトラッ
ク部分(=パーツ)が示された1つのパーツテーブル又
は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブルを指
定している。つまり、欠陥パーツが存在する場合はポイ
ンタP-DFAにおいて(01h)〜(FFh)のいずれかが記録され
ており、それに相当するパーツテーブルには、欠陥パー
ツがスタート及びエンドアドレスによって示されてい
る。また、他にも欠陥パーツが存在する場合は、そのパ
ーツテーブルにおけるリンク情報として他のパーツテー
ブルが指定され、そのパーツテーブルにも欠陥パーツが
示されている。そして、さらに他の欠陥パーツがない場
合はリンク情報は例えば『(00h)』とされ、以降リンク
なしとされる。
【0078】ポインタP-EMPTYはテーブル部における1
又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭のパーツテー
ブルを示すものであり、未使用のパーツテーブルが存在
する場合は、ポインタP-EMPTYとして、(01h)〜(FFh)の
うちのいずれかが記録される。未使用のパーツテーブル
が複数存在する場合は、ポインタP-EMPTYによって指定
されたパーツテーブルからリンク情報によって順次パー
ツテーブルが指定されていき、全ての未使用のパーツテ
ーブルがテーブル部上で連結される。
【0079】ポインタP-FRAはMD90上のデータの書
込可能なフリーエリア(消去領域を含む)について示し
ており、フリーエリアとなるトラック部分(=パーツ)
が示された1又は複数のパーツテーブル内の先頭のパー
ツテーブルを指定している。つまり、フリーエリアが存
在する場合はポインタP-FRAにおいて(01h)〜(FFh)のい
ずれかが記録されており、それに相当するパーツテーブ
ルには、フリーエリアであるパーツがスタートアドレス
と、エンドアドレスによって示されている。また、この
ようなパーツが複数個有り、つまりパーツテーブルが複
数個有る場合はリンク情報により、リンク情報が『(00
h)』となるパーツテーブルまで順次指定されている。
【0080】図10にパーツテーブルにより、フリーエ
リアとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパ
ーツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h)がフリーエリアとされ
ている時に、この状態がポインタP-FRAに引き続きパー
ツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h)のリンクによっ
て表現されている状態を示している。なお上記した欠陥
領域や未使用パーツテーブルの管理形態もこれと同様と
なる。
【0081】ポインタP-TNO1〜P-TNO255は、MD90に
ユーザーが記録を行った楽曲などのトラックについて示
しており、例えばポインタP-TNO1では第1トラックのデ
ータが記録された1又は複数のパーツのうちの時間的に
先頭となるパーツが示されたパーツテーブルを指定して
いる。例えば第1曲目の第1トラックとされた楽曲がデ
ィスク上でトラックが分断されずに、つまり1つのパー
ツで記録されている場合は、その第1トラックの記録領
域はポインタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおける
スタート及びエンドアドレスとして記録されている。
【0082】また、例えば第2曲目の第2トラックとさ
れた楽曲がディスク上で複数のパーツに離散的に記録さ
れている場合は、その第2トラックの記録位置を示すた
め各パーツが時間的な順序に従って指定される。つま
り、ポインタP-TNO2に指定されたパーツテーブルから、
さらにリンク情報によって他のパーツテーブルが順次時
間的な順序に従って指定されて、リンク情報が『(00
h)』となるパーツテーブルまで連結される(上記、図1
0と同様の形態)。このように例えば2曲目を構成する
データが記録された全パーツが順次指定されて記録され
ていることにより、このU−TOCセクター0のデータ
を用いて、2曲目の再生時や、その2曲目の領域への上
書き記録を行う際に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6a
をアクセスさせ離散的なパーツから連続的な音楽情報を
取り出したり、記録エリアを効率使用した記録が可能に
なる。
【0083】以上のように、書換可能なMD90につい
ては、ディスク上のエリア管理はP−TOCによってな
され、またレコーダブルユーザーエリアにおいて記録さ
れた楽曲やフリーエリア等はU−TOCにより行われ
る。
【0084】5−2 U−TOCセクター1 次に、図11にU−TOCセクター1のフォーマットを
示す。このセクター1は録音された各トラックにトラッ
クネームをつけたり、ディスク自体の名称などの情報と
なるディスクネームをつける場合に、入力されたタイト
ル情報を記録するデータ領域とされる。
【0085】このU−TOCセクター1には、記録され
た各トラックに相当するポインタ部としてポインタP-TN
A1〜P-TNA255が用意され、またこのポインタP-TNA1〜P-
TNA255によって指定されるスロット部が1単位8バイト
で255単位のスロット(01h)〜(FFh)及び同じく8バイ
トの1つのスロット(00h)が用意されており、上述した
U−TOCセクター0とほぼ同様の形態で文字データを
管理する。
【0086】スロット部(01h)〜(FFh)にはディスクタイ
トルやトラックネームといったタイトル情報がアスキー
コードで記録される。そして、例えばポインタP-TNA1に
よって指定されるスロットには第1トラックに対応して
ユーザーが入力した文字が記録されることになる。ま
た、スロットがリンク情報によりリンクされることで、
1つのトラックに対応する文字入力は7バイト(7文
字)より大きくなっても対応できる。なお、スロット(0
0h)としての8バイトはディスクネームの記録のための
専用エリアとされており、ポインタP-TNA(x)によっては
指定されないスロットとされている。このU−TOCセ
クター1でもポインタP-EMPTYは使用していないスロッ
トを管理する。
【0087】5−3 U−TOCセクター4 図12はU−TOCセクター4を示し、このセクター4
は、上記したセクター1と同様に、ユーザーが録音を行
ったトラックに曲名(トラックネーム)をつけたり、デ
ィスクネームをつける場合に、入力されたタイトル情報
を記録するデータ領域とされ、この図12と図11を比
較してわかるようにフォーマットはセクター1とほぼ同
様である。ただし、このセクター4は漢字や欧州文字に
対応するコードデータ(2バイトコード)が記録できる
ようにされるものであり、図11のセクター1のデータ
に加えて、所定バイト位置に文字コードの属性が記録さ
れる。このU−TOCセクター4のタイトル情報の管理
は、セクター1と同様にポインタP-TNA1〜P-TNA255及び
ポインタP-TNA1〜P-TNA255によって指定される255単
位のスロット(01h)〜(FFh)によって行われる。
【0088】なお、本例の記録再生装置1はU−TOC
が形成されない再生専用ディスクについても対応できる
が、再生専用ディスクの場合、P−TOCにおいてディ
スクネーム、トラックネームというタイトル情報を記録
しておくことができる。即ち、P−TOCセクターとし
てU−TOCセクター1、U−TOCセクター4と概略
同様のセクターが用意されており、ディスクメーカーは
予めディスクネーム、トラックネームをそのP−TOC
セクターに記録しておくことができる。
【0089】6.ダビング時の動作例 以下、本実施の形態の記録再生装置1におけるダビング
記録時の動作の一例を、図13〜図16を参照しながら
説明する。なお、ここではCD91に3つの楽曲(トラ
ック)が記録されており、これら3つのトラックの全て
をMD90に対してダビングする、いわゆる一括ダビン
グを例に挙げて説明する。一括ダビングは、操作部19
に設けられているダビングキー19aを操作することに
より行うことができる。
【0090】先ず、MD90がブランクディスクであっ
てプログラムエリア全域がフリーエリアであるとする
と、このMD90のU−TOCセクター0の管理状態は
例えば図13のようになる。また、以下に説明する図1
3〜図16において、U−TOC内のポインタやリンク
情報としての1バイトデータが『00h』とされている
部分、及びスタートアドレス、エンドアドレスとしての
3バイトデータが『000000h』とされている部分
については、『−』と表記して示している。さらに、M
D90上でのレコーダブルユーザーエリアに欠陥は無い
ものとし、従って各図において、テーブルポインタP-DF
Aはすべて『00h』とされているものとする。
【0091】MD90がブランクディスク状態において
は、プログラムエリア全域がフリーエリアとされるが、
仮にこのプログラムエリアの先頭アドレスをA0、最後
尾のアドレスをA11とすると、図13に示すように、
フリーエリアを管理するポインタP-FRAに、例えば(0
1h)というパーツテーブルが示され、これに対応して
パーツテーブル(01h)には、アドレスA0がスター
トアドレス、アドレスA11がエンドアドレスとして示
される。なお、この場合、物理的に離れた他のフリーエ
リアパーツは存在しないため、パーツテーブル(01
h)のリンク情報は『00h』とされる。
【0092】また、使用していないパーツテーブルを示
すポインタP-EMPTYは、この場合パーツテーブル(02
h)を示しており、パーツテーブル(02h)からパー
ツテーブル(FFh)までの全ての未使用のパーツテー
ブルがリンク情報によってリンクされている。
【0093】このようにU−TOCセクター0が管理さ
れている図13の状態から、CD91の再生音声データ
をMD90へ記録するダビング記録が開始され、例えば
CD91から再生された1曲目の再生音声データがアド
レスA0からアドレスA1までの1つのパーツで記録さ
れたとする。また2曲目の再生音声データがアドレスA
2からアドレスA3までの1パーツとして記録され、3
曲目の再生音声データがアドレスA4からアドレスA5
までの1パーツで記録されたとする。すると、例えばこ
のダビング動作が終了した時点では、バッファメモリ1
3上に保持されているU−TOCセクター0は、このよ
うな記録結果に応じて図14のように更新されているこ
とになる。
【0094】即ちポインタP-TNO1に示されるパーツテー
ブル(01h)において、そのスタートアドレスA0及
びエンドアドレスA1が示されることで、このアドレス
A0からアドレスA1で示される1つのパーツが1曲目
(第1トラック)として管理される。またポインタP-TN
O2に示されるパーツテーブル(02h)において、その
スタートアドレスA2及びエンドアドレスA3が示され
ることで、このアドレスA2からアドレスA3までのパ
ーツが2曲目(第2トラック)として管理される。同様
に、ポインタP-TNO3に示されるパーツテーブル(03
h)において示されるアドレスA4からアドレスA5ま
でのパーツが3曲目(第3トラック)として管理される
ことになる。
【0095】また、フリーエリアはアドレスA6〜A1
1となるため、例えばポインタP-FRAでパーツテーブル
(04h)が指定され、パーツテーブル(04h)には
フリーエリアとしてのスタートアドレスA6及びエンド
アドレスA11が記録される。また、使用していないパ
ーツテーブルを示すテーブルポインタP-EMPTYは、この
場合パーツテーブル(05h)を示しており、パーツテ
ーブル(05h)からパーツテーブル(FFh)までの
全ての未使用のパーツテーブルがリンク情報によってリ
ンクされている。
【0096】このように、本実施の形態の記録再生装置
1では、ダビング動作が実行されることで、CD91に
記録されているトラックの再生音声データが、MD90
のプログラムエリアに書き込まれると共に、これらのト
ラック(プログラム)や新たなフリーエリアを管理する
MD90のU−TOCセクター0がバッファメモリ13
上で更新されることになる。
【0097】そして、本実施の形態の記録再生装置1で
は、CD91からMD90へのダビング記録動作と並行
して、MD90に記録されたCD91としてのアルバム
内容に対応するタイトル情報を、TOCサーバ70から
ダウンロードする。そして、このダウンロードしたタイ
トル情報が、MD90のTOC(U−TOCセクター1
またはU−TOCセクター4)の内容として反映される
ように、TOCの更新を行うことができるようになって
いる。
【0098】記録再生装置1のダウンロード処理は、シ
ステムコントローラ21がダウンロード処理のための処
理プログラムにしたがって行う。この場合、システムコ
ントローラ21は、伝送路(電話回線)60を介してT
OCサーバ70との間で回線を接続したうえで、TOC
サーバ70に対して、CD91の識別情報(ID)と共
に、CD91のタイトル情報についてのダウンロード要
求を送信する。ここで、アルバム単位によりCD91を
識別するための識別情報(ID)としては、上述したC
DDB IDが用いられる。CDDB IDは、CD91
から読み出されたトラック数やトラックの再生時間とい
った情報に、所定の演算処理を施すことで得られる32
ビットのIDである。例えばCD91から図8に示した
ようなTOCのデータが得られた時は、このTOCのデ
ータから32ビットのCDDB IDが作成されること
になる。
【0099】TOCサーバ70では、このダウンロード
要求に応じて、受信した識別情報に対応付けられている
タイトル情報を検索し、この検索したタイトル情報を送
信するようにされる。つまり、タイトル情報をアップロ
ードする。このタイトル情報を受信した記録再生装置1
側では、このタイトル情報を、システムコントローラ2
1内のRAM21b(またはバッファメモリ13)に取
り込んで保持するようにされる。
【0100】ここで、上述したようにダビング先ディス
クであるMD90がブランクディスクであるならば、ダ
ビング前(更新前)のU−TOCセクター1の管理状態
は、図15のようになっている。つまり、使用していな
いパーツテーブルを示すポインタP-EMPTYは、この場合
スロット(01h)を示しており、このスロット(01
h)からスロット(FFh)までの全ての未使用のスロ
ットがリンク情報によってリンクされている。
【0101】そして、このようにU−TOCセクター1
が管理されている図15の状態から、CD91からMD
90へのダビング動作が終了すると、そのダビング結果
であるU−TOCセクター0の情報と、RAM21bに
保持しているCD91のタイトル情報に基づいて、バッ
ファメモリ13上のU−TOCセクター1(U−TOC
セクター4)についての更新が行われることになる。
【0102】バッファメモリ13上のU−TOCセクタ
ー1(セクター4)の更新であるが、この場合のように
して、CDとしてのアルバムの内容のままダビングする
一括ダビングを行う場合には、RAM21bに保持して
いるダウンロードしたタイトル情報としてのU−TOC
セクター1のデータ内容を、バッファメモリ13上に展
開されているU−TOCセクター1としてのデータ構造
に対して、例えば所要のデータ部分を上書きするように
して書き込むことにより行われる。
【0103】ここで、ダウンロードしたタイトル情報
は、CD(アルバム)についての全タイトルが記録さ
れ、U−TOCセクター4としての構造を有しているの
であるから、バッファメモリ13上のU−TOCセクタ
ー1(セクター4)の更新は、少なくとも、ポインタ部
のP-EMPTY、ポインタP-TNA1〜P-TNA255、及びスロット
部(01h)〜(FFh)の各データ部分を、タイトル情報の同一
領域のデータにより上書きするようにして更新すればよ
いことになる。つまり本実施の形態では、ダウンロード
するタイトル情報が既にU−TOCセクターの構造を有
しているので、特にMDフォーマットに従ってタイトル
情報をコンパイルする必要はないものであり、特に、C
Dのアルバム内容をそのままダビングする一括ダビング
の際には、U−TOCの所要の領域をそのまま置きかえ
るようにして上書きすればよいので、ダウンロード後の
更新のための処理も軽いものとすることができるもので
ある。
【0104】図16は、上記のようにして更新されたダ
ビング後(更新後)のU−TOCセクター1の管理状態
を示している。この図16では、MD90に1曲目とし
て記録された第1トラックに対応するトラックネームと
して、[「MY SONG」 XYZ]という文字列が
記憶されている。即ちポインタP-TNA1が例えば「01
h」とされ、さらにスロット(01h)からスロット
(02h)がリンクされて、この2つのスロットの各7
バイトの領域に、[「MY SONG」 XYZ]とい
う文字列がアスキーコードとして記録される。
【0105】またMD90に2曲目として記録された第
2トラックのトラックネームは、ポインタP-TNA2からの
リンクによりスロット(03h)(04h)が用いられ
て、[「CITY」 TARO]という文字列がアスキ
ーコードとして記録されている。同様に、3曲目として
記録された第3トラックは、ポインタP-TNA3からのリン
クによりスロット(05h)が用いられ、[「F」 Z
O]という文字列がトラックネームとして記録されてい
る。
【0106】なお、TOCサーバ70から送信されてく
るタイトル情報が漢字などを含む文字列とされ、その文
字列がトラックネームとしてシステムコントローラ21
の内部RAM21bに保持された場合は、このタイトル
情報をバッファメモリ13上のU−TOCセクター4に
書き込むようにすればよい。なお、漢字などの文字列を
U−TOCセクター1に記録する場合は、例えばRAM
21b内において漢字等による文字列をローマ字に変換
したり、翻訳したりしてU−TOCセクター1に対応す
るトラックネームとしての文字列を生成するようにして
も良い。
【0107】このように、本実施の形態の記録再生装置
1は、CD91からMD90へのダビング記録する際
に、ダビング記録と並行して、TOCサーバ70からC
D91に対応するタイトル情報をダウンロードすること
ができるようになっている。そして、ダウンロードした
タイトル情報をRAM21bに保持しておき、例えばC
D91からMD90へのダビングが終了した時点で、バ
ッファメモリ13上に展開されているMD90のU−T
OCセクター1(又はセクター4)の対応する領域に、
RAM21bにタイトル情報として保持したポインタ部
及びスロット部のデータを書き込むようにする。そし
て、このようにして書き換えたバッファメモリ13上の
U−TOCセクター1(セクター4)の情報を、U−T
OCセクター0と共に、所定のタイミングでもってMD
90に記録すれば、MD90にタイトル情報を記録する
ことが可能になる。
【0108】7.ダビング時の処理動作 以下、これまで説明してきた本実施の形態の記録再生装
置1において、CD91からMD90へのダビング動作
時におけるシステムコントローラ21(及びMDコント
ローラ11)により実行される処理動作を図17、図1
8に示すフローチャートを参照しながら説明していく。
図17には、記録再生装置1のシステムコントローラ2
1(及びMDコントローラ11)が実行するダビング時
の処理動作が示されており、図18には、記録再生装置
1側でタイトル情報をダウンロードするダウンロード処
理と、これに対応したTOCサーバ側の処理動作が示さ
れているものである。
【0109】先ず、図17に示すステップS101にお
いては、システムコントローラ21は、ユーザーによる
ダビング実行のための操作が行われるのを待機してい
る。ここで、ユーザーがCD部にCD91を、MD部に
MD90をそれぞれ装填し、CD91に記録されている
トラックをMD90にダビングさせるためのダビングキ
ー19aの押圧操作を行ったとするとステップS101
からS102に進む。ステップS102では、ダビング
するCD91のタイトル情報をダウンロードするか否か
の判別を行う処理が実行される。このためにシステムコ
ントローラ21は、例えば表示部20に対して、ユーザ
がタイトル情報をダウンロードするか否かを選択するた
めの選択画面を表示させる。そして、ユーザは、その表
示に応じて、ダウンロードをするか否かの決定操作を行
うようにされる。そして、上記ステップS102におい
ては、このユーザの入力操作に応じてタイトル情報をダ
ウンロードするか否かの判別を行うようにされる。
【0110】そしてステップS102において肯定結果
が得られたときは、ステップS103に進み、ダウンロ
ードするか否かを示すフラグfに対して、ダウンロード
を行うことを示す「1」をセットしてステップS105
に進む。一方、ステップS102において否定結果が得
られたときは、ステップS104に進み、フラグfに対
して、ダウンロードを行わないことを示す「0」をセッ
トしてステップS105に進む。そしてステップS10
5において、CD91から再生される再生音声データを
MD90に対して記録していくダビング処理を開始させ
る。
【0111】次に、システムコントローラ21は、ステ
ップS106においてフラグfが「1」かどうかの判別
を行うようにされる。そしてステップS106におい
て、肯定結果が得られた時、つまりダウンロード処理を
行うときは、ステップS107に進んで、後述するダウ
ンロード処理を実行する。即ち、この場合は、ダビング
処理と並行してダウンロード処理を実行するようにされ
る。なお、ステップS106において、否定結果が得ら
れ、ダウンロード処理を行わないとき時、ステップS1
07のダウンロード処理をスキップしてステップ108
に進むようにされる。
【0112】ここで、ステップS107におけるダウン
ロード処理を図18に示すフローチャートを用いて説明
する。なお、このような記録再生装置1のダウンロード
処理は、システムコントローラ21がRAM21bに格
納されている処理プログラムを実行することで行われ
る。またTOCサーバ70側の処理動作は、制御部74
が記憶部71に格納されている実行プログラム73にし
たがって処理を実行して行うものである。また、図18
においては、システムコントローラ21が実行する処理
をS201〜S207、制御部74が実行する処理をS
301〜S303として示す。
【0113】この場合、先ず記録再生装置1のシステム
コントローラ21は、ステップS201において、TO
Cサーバ70との間の伝送路60である電話回線を接続
するための処理を行う。そしてTOCサーバ70との間
の回線接続が完了すると、続くステップS202におい
て、CD91から読み出されたTOCのデータからCD
91を識別するための識別情報であるCDDB IDを
算出するようにされる。そして続くステップS203に
おいて、算出したCDDB IDと共に、タイトル情報
(U−TOCセクター1もしくはU−TOCセクター
4)のダウンロード要求を送信するための処理を実行す
る。
【0114】一方、TOCサーバ70の制御部74は、
ステップS301において記録再生装置1からのダウン
ロード要求を受信したらステップ302に進む。なお、
制御部74は伝送路60である電話回線を介して記録再
生装置1からダウンロード要求があったときは、例えば
記録再生装置1であることを示すIDによって記録再生
装置1が正当なユーザであるかどうかの認証処理を行う
ようにしても良い。
【0115】TOCサーバ70側では、続くステップS
302において、ダウンロード要求と共に受信したCD
DB IDに基づいて、TOCデータベース72の検索
を行う。そして、TOCデータベース72を検索した結
果、受信したCDDB IDに対応するCD91のタイ
トル情報(U−TOCセクター1もしくはU−TOCセ
クター4の情報)があれば、続くステップS303にお
いてそのタイトル情報を記録再生装置1に対して送信す
るための処理を実行して処理を終えることになる。な
お、TOCデータベース72にCD91に対応するタイ
トル情報が存在しない時は、存在しなかったことを示す
何らかの情報を記録再生装置1に対して送信して処理を
終えることになる。
【0116】記録再生装置1では、ステップS204に
おいて、TOCサーバ70からタイトル情報(U−TO
Cセクター1もしくはU−TOCセクター4の情報)を
受信したときは、続くステップS205において受信し
たタイトル情報を例えばシステムコントローラ21の内
部RAM21bに書き込むための処理を行う。そして、
ダウンロード処理が終了したらステップS206におい
て、TOCサーバ70との接続回線を切断するための処
理を行う。続くステップS207においては、システム
コントローラ21は、ユーザに対してダウンロード処理
が終了したことを示すための何らかの情報を表示して、
ダウンロード処理を終了し、図17に示すステップS1
07以降の処理に戻ることになる。なお、図示していな
いが、ダウンロード処理が正常に終了しなかった場合、
もしくはダウンロード処理が正常に行われたがTOCデ
ータベース72に対応するCD91の情報が存在しなか
った時は、ステップS207において、その旨の表示を
行ってダウンロード処理を終えることになる。
【0117】図17に示すステップS107におけるダ
ウンロード処理が終了した場合、またはステップS10
7におけるダウンロード処理をスキップした場合は、ス
テップ108に進んで、再生音声データ(CD91に収
録された全曲のデータ)のダビングが終了するまで待機
するようにされる。
【0118】そしてダビングが完了したら、処理をステ
ップS109に進め、RAM21bに書き込まれたタイ
トル情報(U−TOCセクター1もしくはU−TOCセ
クター4の情報)に基づいて、バッファメモリ13上の
U−TOCセクター1もしくはU−TOCセクター4の
書き換えを行うようにされる。そして、所定のタイミン
グ、例えばMD90が取り出されるタイミングでもっ
て、ステップS110における処理として、MD90上
の管理情報を更新してダビング処理を終えることにな
る。
【0119】なお、これまで図17、図18を用いて説
明した一括ダビング時の処理動作はあくまでも一例であ
り、このような処理動作に限定されるものではない。ま
た、本実施の形態では、CD91に記録されている全て
の楽曲(トラック)を一括ダビングするダビング動作に
おけるタイトル情報の登録を例に挙げて説明したが、本
発明としてのタイトル情報の登録は、必ずしもCD91
に記録されている全てのトラックをMD90に一括ダビ
ングする場合に限ったものではない。例えばユーザが指
定した1または複数のトラックについてのダビング動作
や、CD91をシャッフル再生してMD90にダビング
するダビング動作においてもタイトル情報を登録するこ
とは可能である。一例を挙げれば、CD91に3つの楽
曲(トラック)が記録されており、ユーザが1曲目(第
1トラック)と3曲目(第3トラック)を、第3トラッ
ク→第1トラックの順でMD90にダビングする場合を
考える。この場合にも、CD91からMD90へのダビ
ング動作に並行してTOCサーバ70から、ダビング先
のCD91(アルバム)のタイトル情報がダウンロード
されてシステムコントローラ21の内部RAM21bに
書き込まれることになる。そして、この場合はシステム
コントローラ21はCD91の再生順、つまり第3トラ
ック,第1トラックのトラック順に対応するようにし
て、MDに記録されるU−TOCセクター1,U−TO
Cセクター4の内容が管理されるようにして、テーブル
部及びポインタ部の領域についての更新を行うようにさ
れる。
【0120】また、先に図2に示したブロック図による
説明では、本実施の形態の記録再生装置1におけるダビ
ング速度は、1倍速を前提としているのであるが、実際
のダビング速度しては、本実施の形態では限定されるも
のでなく、1倍速以上のダビング速度によりダビングを
行うように構成することも当然可能であり、またこのほ
うが、ダビングに要する時間の短縮という観点からは好
ましいことになる。
【0121】ただし、CD91からMD90へのダビン
グ速度を倍速とすると、ダビングする楽曲数(トラック
数)が少ない時は、そのダビング動作に要する時間に比
べて、並行して行われるダウンロード動作に要する時間
のほうが長くなることが考えられる。つまり、ダウンロ
ード処理が終了する前に、ダビング動作が終了すること
が考えられる。そしてこの場合は、ユーザがダウンロー
ド処理を終了する以前に、ダビングが終了したとしてM
D90を取り出してしまうと、MD90に対してCD9
1のタイトル情報を登録することができなくなる。そこ
で、そのようなことがないように、ダウンロード動作が
終了して、U−TOCセクター1もしくはセクター4の
更新処理が終了するまでは、ダビング処理が行われてい
るものとして、ユーザが記録再生装置1のMD部からM
D90を取り出せないようにしておくことが望ましい。
【0122】このように本実施の形態の記録再生装置1
では、ユーザがCD91に記録されている楽曲(トラッ
ク)をMD90にダビングし、MD90にタイトル情報
を記録したい場合には、例えば表示部20に表示される
ダウンロード処理を行うか否かの入力操作を行うだけで
よいものとなる。つまり、これまでの記録再生装置で
は、機器本体に設けられた操作キーや、リモートコント
ローラに設けられた操作キーを操作するという煩わしい
入力操作が必要であったのに対し、本実施の形態の記録
再生装置1では、そのような煩わしいタイトル等の入力
操作を行うことなく、タイトル情報を登録することがで
きるようになる。
【0123】また本実施の形態の記録再生装置1では、
記録再生装置1にTOCサーバ70との間で通信を行う
通信機能を持たせるようにしているため、例えばパーソ
ナルコンピュータを所有していないユーザも利用するこ
とが可能になる。さらに記録再生装置1とTOCサーバ
70とを接続する伝送路60として電話回線を利用する
場合を例に挙げているが、本実施の形態の記録システム
としては、伝送路60としてインターネットを利用する
ことも可能である。その場合は、例えば記録再生装置1
のシステムコントローラ21のROM21bにインター
ネット上のサイトを閲覧できるブラウザといわれるアプ
リケーションプログラムを格納すれば実現することがで
きる。ただし、記録再生装置1のシステムコントローラ
21がTOCサーバ70との回線接続のために実行すべ
き処理の量は、インターネットを利用する場合に比べ
て、電話回線のほうが格段に少ないため、システムコン
トローラ21の処理量という観点からみれば電話回線を
利用したほうが好適なものである。
【0124】なお、これまで説明した本実施の形態で
は、記録再生装置1としてCD/MD複合機器を例に挙
げて説明したが、あくまで一例であり、本発明として
は、少なくとも、CDの再生音声データとCDのTOC
に関するデータが入力可能であれば、CDの再生系が別
体で構成されたMDの記録装置に適用することが可能で
ある。
【0125】また、本実施の形態の記録再生装置1で
は、ダビング元ディスク(第1の記録媒体)としてC
D、ダビング先ディスク(第2の記録媒体)としてMD
を装填した場合を例に挙げて説明したが、記録再生装置
1に装填可能なダビング元ディスク及びダビング先ディ
スクは、これらのディスクに限定されるものではない。
例えばダビング元ディスクとしては、少なくとも、ディ
スクに記録されている特定種類のデータから、アルバム
(記録内容)単位でのディスクを特定するための固有の
識別情報を作成することができるディスクであれば実現
可能である。またダビング先ディスクとしては、そのデ
ィスクのタイトル情報を管理する管理情報が記録可能な
ディスクであれば良い。
【0126】
【発明の効果】以上の説明からわかるように本発明の記
録装置及び記録システムでは、第1の記録媒体(CD)
から読み出されたデータを第2の記録媒体(MD)に記
録する際に、第1の記録媒体から読み出される特定種類
のデータから、その第1の記録媒体を識別する識別情報
を生成し、この識別情報をサーバ装置に送信すること
で、サーバ装置から第1の記録媒体のタイトル情報を取
得するようにしている。そして、このタイトル情報を第
2の記録媒体のタイトル管理情報に書き込むことで第2
の記録媒体に対するタイトル情報の登録を自動的に行う
ようにしている。これにより、ユーザは第2の記録媒体
(MD)に対してタイトル情報を登録する際の煩わしい
入力操作から解消されるものとなる。
【0127】また本発明は、第1の記録媒体(CD)か
ら読み出されたデータを第2の記録媒体(MD)を記録
する記録装置にサーバ装置との間で通信を行う通信機能
を持たせるようにしているため、例えばパーソナルコン
ピュータを所有していないユーザも利用することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録再生装置を含む記録
システムの説明図である。
【図2】本実施の形態の記録再生装置のブロック図であ
る。
【図3】本実施の形態のTOCサーバのブロック図であ
る。
【図4】TOCサーバのTOCデータベースに格納され
ているデータのデータ構造の一例を示した図である。
【図5】CDフォーマットのフレーム構造の説明図であ
る。
【図6】CDフォーマットのサブコーディングフレーム
の説明図である。
【図7】CDフォーマットのサブQデータの説明図であ
る。
【図8】CDフォーマットのTOC構造の説明図であ
る。
【図9】MDのU−TOCセクター0の説明図である。
【図10】MDのU−TOCセクター0のリンク形態の
説明図である。
【図11】MDのU−TOCセクター1の説明図であ
る。
【図12】MDのU−TOCセクター4の説明図であ
る。
【図13】本実施の形態のダビング前のU−TOCセク
ター0の管理状態の説明図である。
【図14】本実施の形態のダビング後のU−TOCセク
ター0の管理状態の説明図である。
【図15】本実施の形態のダビング前のU−TOCセク
ター1の管理状態の説明図である。
【図16】本実施の形態のダビング後のU−TOCセク
ター1の管理状態の説明図である。
【図17】本実施の形態のダビング時の処理のフローチ
ャートである。
【図18】本実施の形態のダビング時に実行されるダウ
ンロード処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 記録再生装置、2 スピンドルモータ、3a 対物
レンズ、3 光学ヘッド、4 2軸機構、5 スレッド
機構、6a 磁気ヘッド、6 磁気ヘッド駆動回路、7
アンプ、8 エンコーダ/デコーダ部、9 サーボ回
路、10 アドレスデコーダ、11 コントローラ、1
2 メモリコントローラ、13 バッファメモリ、14
エンコーダ/デコーダ部、15 38 D/A変換
器、17アナログ入力端子、18 A/D変換器、19
a ダビングキー、19 操作部、20 表示部、21
a ROM、21b RAM、21 システムコントロ
ーラ、22 モデム、31 スピンドルモータ、32a
対物レンズ、32 光学ヘッド、33 2軸機構、3
4 スレッド機構、35 アンプ、36 サーボ回路、
37 デコーダ、50 切換回路、51 アナログ音声
信号処理部、52パワーアンプ、53 スピーカ、 5
4 デジタルインターフェース、55 デジタル入力端
子、56 デジタル出力端子、58通信端子、60 伝
送路、70TOCサーバ、71 記憶部、72 TOC
データベース、73 実行プログラム、74 制御部、
75 通信用インターフェイス、90 MD、91 C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録データがプログラム単位により管理
    されるための管理情報が記録される記録領域を有する第
    1の記録媒体から読み出されるデータを第2の記録媒体
    に記録することのできる記録装置において、 第1の記録媒体から読み出されるデータをプログラム単
    位により上記第2の記録媒体に記録する記録手段と、 再生対象である第1の記録媒体から読み出された特定種
    類のデータから、第1の記録媒体を識別可能な識別情報
    を生成する識別情報生成手段と、 上記第1の記録媒体に記録されるプログラム内容に応じ
    たタイトル情報を第1の記録媒体ごとの単位で管理する
    ようにして保有しているサーバ装置との間で通信を行う
    ことができる通信手段と、 上記通信手段により通信を実行させ、上記サーバ装置に
    対して識別情報を送信することによって、この識別情報
    により識別される第1の記録媒体の記録内容に応じたタ
    イトル情報を上記サーバ装置から受信して取得すること
    のできる取得手段と、 上記第2の記録媒体に記録される管理情報のうち、その
    第2の記録媒体に記録されたプログラム内容に応じたタ
    イトルを管理するためのタイトル管理情報について、上
    記取得手段により取得されたタイトル情報に基づいて更
    新を行うことのできる更新手段と、 を備えていることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 上記通信手段は、電話回線を介して上記
    サーバ装置と通信可能に構成される特徴とする請求項1
    に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の記録媒体からデータを読み出
    す再生手段が設けられていることを特徴とする請求項1
    に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 記録データがプログラム単位により管理
    されるための管理情報が記録される記録領域を有する第
    1の記録媒体から読み出されるデータを第2の記録媒体
    に記録することのできる記録装置と、 上記第1の記録媒体記録されるプログラム内容に応じた
    タイトル情報を第1の記録媒体ごとの単位で管理するよ
    うにして保有しているサーバ装置とから成り、上記記録
    装置は、 第1の記録媒体から読み出されるデータをプログラム単
    位により上記第2の記録媒体に記録する記録手段と、 再生対象である第1の記録媒体から読み出された特定種
    類のデータから、第1の記録媒体を識別可能な識別情報
    を生成する識別情報生成手段と、 上記サーバ装置と通信を行うことができる通信手段と、 上記通信手段により通信を実行させ、上記サーバ装置に
    対して識別情報を送信することによって、この識別情報
    により識別される第1の記録媒体の記録内容に応じたタ
    イトル情報を上記サーバ装置から受信して取得すること
    のできる取得手段と、 上記第2の記録媒体に記録される管理情報のうち、その
    第2の記録媒体に記録されたプログラム内容に応じたタ
    イトルを管理するためのタイトル管理情報について、上
    記取得手段により取得されたタイトル情報に基づいて更
    新を行うことのできる更新手段とを備え、 上記サーバ装置は、 保有しているタイトル情報のうちから、受信した上記識
    別情報に基づいて識別される第1の記録媒体に対応する
    タイトル情報を検索する検索手段と、 上記検索手段により検索された上記タイトル情報を、上
    記識別情報を送信してきた記録装置に送信する送信手段
    とを備える、 ことを特徴とする記録システム。
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