JP2002268651A - 楽曲検索機能を備えた携帯無線端末 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ダウンロードしたい音楽データを簡単に素早く
特定する。 【解決手段】音楽データの旋律に関する旋律情報に基づ
き、端末からの検索要求を解析して蓄積された複数の音
楽データから所望の音楽データを検索して配信するダウ
ンロードセンタ１１に接続可能な楽曲検索機能を備えた
携帯無線端末１０において、前記旋律情報を特定するた
めの旋律を音声入力する音声入力手段１と、入力された
音声を前記検索要求として前記ダウンロードセンタへ無
線送信し、前記ダウンロードセンタから所望の音楽デー
タをダウンロードする制御手段６および通信インターフ
ェース８と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、所望の音楽データ
を検索して音楽配信会社からダウンロードする楽曲検索
機能を備えた携帯無線端末に関する。

【０００２】

【従来の技術】携帯無線端末回線を通じ、遠隔にある音
楽データ配信会社のデータサーバから携帯無線端末へ音
楽データをダウンロードし、ダウンロードした音楽デー
タを再生するシステムが提案され、利用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】音楽データのダウンロ
ードを行う際は、音楽データ配信会社（以下ダウンロー
ドセンタと称する）に対し、曲名を指定する。ダウンロ
ードセンタの曲名検索機能は多々提案されており、歌曲
ジャンルや歌手名などから絞り込みを行う方法や、曲名
のはじめの数文字を入力するなどして該当する曲名を参
照する方法などがある。ただし、これらの方法では音楽
データに関する書誌的事項、例えば曲名、作曲者名、作
詞者名、編曲者名、歌手名、歌曲ジャンル、発売日、発
売会社などのいずれかまたはその一部を覚えておかない
と曲の指定が行えない。検索に時間がかかると、時間あ
たりで通信料が課されるシステムでは通信コストが高く
なり、あいまいな検索により間違った曲をダウンロード
すると無駄な費用が発生することになる。

【０００４】また、携帯無線端末は外出先や屋外での使
用頻度が高いため、ダウンロードを行う曲名を調べたい
ときにそれを支援するツール（例えば検索を行うための
パソコン、テレビやラジオ、音楽雑誌など）が身近にな
いので曲名の特定が行いにくいという課題もある。

【０００５】そこで、本発明は上記事情に鑑みて成され
たもので、ダウンロードしたい音楽データを簡単に素早
く特定することができる楽曲検索機能を備えた携帯無線
端末を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る発明は、音
楽データの旋律に関する旋律情報に基づき、端末からの
検索要求を解析して蓄積された複数の音楽データから所
望の音楽データを検索して配信する音楽情報配信会社
（ダウンロードセンタ１１）にアクセス可能な楽曲検索
機能を備えた携帯無線端末（携帯無線端末１０）におい
て、前記旋律情報を特定するための旋律を音声入力する
音声入力手段（音声入力手段１）と、入力された音声を
前記検索要求として前記音楽情報配信会社へ無線送信
し、前記音楽情報配信会社から所望の音楽データをダウ
ンロードする通信制御手段（制御手段６、通信インター
フェース手段８）と、を備える。また、音楽データの旋
律に関する旋律情報に基づき、端末からの検索要求に応
じて蓄積された複数の音楽データから所望の音楽データ
を検索して配信する音楽情報配信会社（ダウンロードセ
ンタ１１）にアクセス可能な楽曲検索機能を備えた携帯
無線端末（携帯無線端末１０）において、前記旋律情報
を特定するための旋律を音声入力する音声入力手段（音
声入力手段１）と、入力された音声を解析し前記検索要
求として前記音楽情報配信会社へ無線送信し、前記音楽
情報配信会社から所望の音楽データをダウンロードする
通信制御手段（制御手段６、通信インターフェース手段
８）と、を備える。

【０００７】なお、本発明における音楽データとは、基
本的に音楽に関する音声データを意味するが、場合によ
り結果出力手段で再生可能な文字データや映像データを
含んでもかまわない。また、その他、音楽データ情報と
して、音楽データに関する書誌的事項、例えば曲名、作
曲者名、作詞者名、編曲者名、歌手名、曲ジャンル、発
売日、発売会社など、さらに楽曲の歌詞などの関連情
報、音楽データのデータボリューム、データ料金などの
付加的情報がある。

【０００８】音声を入力する音声入力手段とは、マイク
で音声を取得し、得られた入力音声信号をデジタルデー
タに変換するＡ／Ｄ変換機能を有する。

【０００９】入力された音声の解析は、得られた入力音
声データの旋律に対して音律を解析する処理や、解析し
た音律の変化量を求める処理などを行い、旋律の変化量
情報を生成する機能を有する。旋律の変化量の計算処理
は公知の手法を用いてよく、例えば、入力音声データの
旋律を時系列で所定の単位に分割し、単位時間ごとに、
旋律の音声のフーリエ変換を行い、基本となる周波数を
調べる。これにより、旋律を構成する音律が求められ、
その変化量情報（相対的な音程変化の情報）も計算する
ことができる。

【００１０】音楽情報配信会社のデータベースには、音
楽データ、曲名をはじめとする音楽データ情報、音楽デ
ータの旋律に関する旋律情報を格納する。

【００１１】蓄積された音楽データの検索は、音声入力
の解析により生成された旋律の変化量情報を、蓄積され
た音楽データの旋律に関する旋律情報と比較し、一致ま
たは類似するものを抽出することで実現する。一致また
は類似すると判別されると、対応する音楽データと音楽
データ情報を特定する。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態のつ
いて図面を参照して説明する。図１および図２は、携帯
無線端末用楽曲検索システムの構成を示すブロック図で
ある。いずれも、携帯無線端末１０は、音声入力手段
１、検索手段４、結果出力手段５、制御手段６、保存手
段７、通信インターフェース手段８、選択手段９で構成
され、ダウンロードセンタ１１は、データベース手段
３、検索手段４で構成される。

【００１３】図１および図２における構成の違いは、音
声解析手段２がダウンロードセンタ１１側にあるか携帯
無線端末１０側にあるかである。

【００１４】本実施形態では、音声入力手段１のマイク
とＡ／Ｄ変換機能は、携帯無線端末の通常の音声通話に
使用される送話部を兼用している。また、結果出力手段
５は、使用者に入力を促す表示を行ったり、選択手段で
選択した内容を表示したりするなど表示手段としての機
能もあわせ持つ。

【００１５】制御手段６は、携帯無線端末における制御
機能全般を有する部分である。選択手段９で選択される
内容は制御手段６を介して実行され、通信インターフェ
ース手段８、結果出力手段５、保存手段７などで、送
信、表示、保存などが行われる。また、通信インターフ
ェース手段８で受信したデータや信号なども、制御手段
６からの命令により転送、変換、表示、保存などが行わ
れる。

【００１６】選択手段９は、結果出力手段５に表示され
た内容を、検索、選択、確定、送信するなどの機能を持
つ。例えば、携帯無線端末のテンキーボタンや機能を独
立して割り当てたボタンなどによって必要な選択を実行
する。結果出力手段５と選択手段９は、連係させて一連
の操作がメニュー選択方式で行えるようにプログラム化
し、保存手段に保存されていることが好ましい。

【００１７】次に図１における楽曲検索手順を図３のフ
ローチャートで説明する。まず、選択手段９でボタンを
押すなどして音楽データの曲名検索を開始するための入
力を行うと、制御手段６は音声入力を促すメッセージを
結果出力手段５に表示し、音声入力モードになる（ステ
ップＳ１）。使用者は、楽曲の旋律をハミングや口笛な
どで音声入力手段１に対して入力する（ステップＳ
２）。音声入力手段は、マイクを通じて得られた入力音
声信号をＡ／Ｄ変換機能でデジタルデータに変換し、所
定のデータフォーマットで保存手段７に一時保存する
（ステップＳ３）。データフォーマットは広く公知とな
っているものを使用してかまわない。

【００１８】使用者が音声入力モード終了の旨を選択手
段９から入力すると（ステップＳ４）、続いて音声入力
を行うかどうかを問う表示が結果出力手段５になされる
（ステップＳ５）。楽曲の中で複数の部分の旋律を覚え
ている場合、さらに続けて音声の記録を行い、複数の検
索情報を組み合わせた検索を行えば検索精度の向上が可
能となる。論理和検索とするか論理積検索とするかにつ
いてもここで設定する。

【００１９】音声入力が終了すると、音楽データ情報、
すなわち音楽データに関する書誌的情報を追加で入力す
るかどうかを問う表示が結果出力手段５になされる（ス
テップＳ６）。所望の楽曲に関する歌手名や歌曲ジャン
ルなどの音楽データ情報のうち分かっている項目がある
場合、その内容を選択手段９から入力すれば、検索対象
が絞り込まれるため検索精度の向上とスピードアップが
図られる。入力内容は音声データと同様、保存手段７に
一時保存される（ステップＳ７）。

【００２０】音楽データ情報の入力が終了すると、制御
手段６は通信インターフェース手段８を介してダウンロ
ードセンタ１１に自動接続する。この際、複数の配信会
社から選択できるように、結果出力手段５に配信会社の
一覧を表示し、選択手段９で選択して自動接続するよう
な構成にすることが好ましい。

【００２１】接続が確立すると、制御手段６は、先ほど
保存手段７に保存した音声データと音楽データ情報を読
み込み、通信インターフェース手段８を介してダウンロ
ードセンタ１１に送信する（ステップＳ８）。ダウンロ
ードセンタ１１は音声データと音楽データ情報を受信す
る（ステップＳ２１）。音楽データ情報は検索手段４内
のメモリ（図示せず）に一時保存され、音声データは音
声解析手段２で解析される。音声データが複数ある場合
はそれぞれについて解析が行われる（ステップＳ２
２）。

【００２２】入力音声の旋律の変化量情報が含まれる解
析データ（検索情報）は、検索手段４で音楽データの旋
律に関する旋律情報と照合される（ステップＳ２３）。
音楽データの旋律に関する旋律情報は、データベース手
段３に音楽データ、音楽データ情報と共に格納されてい
る。この場合、旋律情報とは、旋律の変化量情報である
ことが好ましいが、旋律データを格納しておいて検索時
に変化量を計算して照合を行ってもかまわない。

【００２３】照合を開始する場合は、最初に、携帯無線
端末１０より受信したデータの中に音楽データ情報が含
まれていたかどうかを確認し、含まれている場合はその
項目を検索のキーとして追加する。

【００２４】照合により一致または類似と判断された旋
律情報それぞれについて、該当する音楽データと音楽デ
ータ情報の特定が行われる。音楽データ情報のうち予め
設定した項目だけを選択し、検索結果データが生成され
る（ステップＳ２４）。例えば、格納されている音楽デ
ータ情報のうち曲名、歌手名、データボリュームを選択
して呼び出し、検索結果データを構成することができ
る。作成された検索結果データはダウンロードセンタ１
１より送信される（ステップＳ２５）。

【００２５】検索結果データは、携帯無線端末１０の通
信インターフェース手段８で受信される（ステップＳ
９）。制御手段６により結果出力手段５に結果データが
表示される（ステップＳ１０）。なお、結果出力手段５
では、結果データの表示だけではなく音楽データを音声
として再生することも可能である。そのため、ダウンロ
ードセンタ１１が、結果データとともに該当する音楽デ
ータまたはその一部を添付して送信すれば、実際に曲を
聴いて所望の楽曲であるかどうかが確認できる。また、
音楽データはデータボリュームが大きく伝送に時間がか
かるという場合は、音楽データの代わりに旋律データを
結果データに添付して送信すれば、携帯無線端末１０内
の音源（図示せず）を使用して楽曲のメロディを結果出
力手段５で再生して確認するという方法も可能である。

【００２６】結果出力手段５に表示された曲名や歌手名
などの情報、あるいは音声の再生による確認を元に楽曲
の特定を特定するが。この時点で所望の楽曲が特定でき
ない場合（ステップＳ１１）は、音声入力からの手順を
繰り返し、最終的に所望の楽曲を特定し検索が終了す
る。

【００２７】なお、本実施形態では入力音声信号を一旦
保存手段７に保存してからダウンロードセンタ１１に送
信したが、はじめにダウンロードセンタ１１と接続を行
い、入力音声信号を直接ダウンロードセンタ１１に送信
してダウンロードセンタ１１側で音声データを保存し、
以降の処理を行う形態にしてもかまわない。この場合、
携帯無線端末側の構成が簡略化できる利点がある。

【００２８】次に図２における楽曲検索手順を図４のフ
ローチャートで説明する。ステップＳ１０１からステッ
プＳ１０７までの手順は、図２におけるステップＳ１か
らステップＳ７までと同一であるため説明を省略する。

【００２９】ステップＳ１０６までの過程で入力された
音楽データ情報は、保存手段7に一時保存され、音声デ
ータは音声解析手段２で解析されてから解析データとし
て保存手段７に保存される（ステップＳ１０８）。音声
データが複数ある場合はそれぞれについて解析が行われ
る。

【００３０】次に、制御手段６は通信インターフェース
手段８を介して音楽データのダウンロードセンタ１１に
自動接続する。接続が確立すると、制御手段６は、保存
手段７に保存した解析データ（検索情報）と音楽データ
情報を読み込み、通信インターフェース手段８を介して
ダウンロードセンタ１１に送信する（ステップＳ１０
９）。ダウンロードセンタ１１は解析データと音楽デー
タ情報を受信する（ステップＳ１２１）。

【００３１】解析データは、検索手段４で音楽データの
旋律に関する旋律情報と照合される（ステップＳ１２
２）。照合を開始する際は、最初に、携帯無線端末より
受信したデータに音楽データ情報が含まれていたかどう
かを確認し、含まれている場合はその項目を検索のキー
として追加する。

【００３２】以降の、結果データの生成（ステップＳ１
２３）から送信処理（ステップＳ１２４）、携帯無線端
末の受信処理（ステップＳ１１０）から楽曲の特定（ス
テップＳ１１２）までの手順も同一であるので説明を省
略する。

【００３３】なお、本実施形態では音声解析手段２を携
帯無線端末１０内に内蔵したため図１の実施形態に比較
すると携帯無線端末の構成は若干複雑になるが、使用者
は送信前に入力音声の解析データを確認できるという利
点がある。解析データを携帯無線端末内の音源（図示せ
ず）で再生すれば、音声入力が適切であったかどうかが
わかるため、この時点で音声入力のやり直しが行える。
従って、検索のためにダウンロードセンタと通信を行う
時間が短くなり、通信コストが削減できる。

【００３４】本実施形態では旋律の変化量を検索するも
のであるが、本発明のシステムではリズムなどの変化量
情報による検索にも応用が可能である。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、音
声を入力するだけで、携帯無線端末で簡単に楽曲の検索
が行え、検索後即座に音楽データのダウンロードを実行
することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】携帯無線端末用楽曲検索システムの構成を示す
ブロック図である。

【図２】携帯無線端末用楽曲検索システムの他の構成を
示すブロック図である。

【図３】図１における楽曲検索手順を示したフローチャ
ートである。

【図４】図２における楽曲検索手順を示したフローチャ
ートである。

【符号の説明】 １ 音声入力手段 ２ 音声解析手段 ３ データベース手段 ４ 検索手段 ５ 結果出力手段 ６ 制御手段 ７ 保存手段 ８ 通信インターフェース手段 ９ 選択手段 １０ 携帯無線端末 １１ ダウンロードセンタ １２ 基地局

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ１０Ｌ 15/10 Ｈ０４Ｍ 1/00 Ｒ ５Ｋ１０１ 15/00 11/00 ３０２ Ｈ０４Ｑ 7/38 Ｇ１０Ｌ 3/00 ５３１Ｎ Ｈ０４Ｍ 1/00 ５５１Ｇ 11/00 ３０２ Ｈ０４Ｂ 7/26 １０９Ｍ Ｆターム(参考） 5D015 AA06 KK02 5D082 BB14 BB27 5D378 MM12 MM49 QQ01 XX43 5K027 AA11 BB02 FF01 FF28 HH20 5K067 AA34 BB21 DD51 EE02 EE10 HH22 HH23 5K101 KK18 LL12 MM07 NN07

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 音楽データに関する情報に基づき、端末
   からの検索要求を解析して蓄積された複数の音楽データ
   から所望の音楽データを検索して配信する音楽情報配信
   会社にアクセス可能な楽曲検索機能を備えた携帯無線端
   末において、 前記情報を特定する音声入力をする音声入力手段と、 入力された音声を前記検索要求として前記音楽情報配信
   会社へ無線送信し、前記音楽情報配信会社から所望の音
   楽データをダウンロードする通信制御手段と、を備えた
   ことを特徴とする楽曲検索機能を備えた携帯無線端末。
2. 【請求項２】 音楽データに関する情報に基づき、端末
   からの検索要求に応じて蓄積された複数の音楽データか
   ら所望の音楽データを検索して配信する音楽情報配信会
   社にアクセス可能な楽曲検索機能を備えた携帯無線端末
   において、 前記情報を特定する音声入力をする音声入力手段と、 入力された音声を解析し前記検索要求として前記音楽情
   報配信会社へ無線送信し、前記音楽情報配信会社から所
   望の音楽データをダウンロードする通信制御手段と、を
   備えたことを特徴とする楽曲検索機能を備えた携帯無線
   端末。
3. 【請求項３】 複数回の音声入力の各論理積検索または
   各論理和検索を行うことを特徴とする請求項１または請
   求項２に記載の楽曲検索機能を備えた携帯無線端末。
4. 【請求項４】 前記音声入力と前記音楽データを特定す
   るための書誌的事項との論理積検索を行うことを特徴と
   する請求項１ないし請求項３の何れか１項に記載の楽曲
   検索機能を備えた携帯無線端末。