JP2002266950A - サイレントチェーン - Google Patents
サイレントチェーンInfo
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G13/00—Chains
- F16G13/02—Driving-chains
- F16G13/04—Toothed chains
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 サイレントチェーンの部品点数の削減、軽量
化を図ると共に、連結ピン及びブシュの摩耗を抑制で
き、ひいてはサイレントチェーンの摩耗伸びを抑制する
ことができるサイレントチェーンを提供することを目的
とする。 【解決手段】 サイレントチェーン１は、内リンクプレ
ート４の少なくとも２枚がブシュ５で連結固定されたリ
ンク組立体３、中間リンクプレート６、及びガイドプレ
ート２が連結ピン７により連結されてなり、チェーンの
幅方向中央に一列のリンク組立体３がチェーン長手方向
に亘って配列され、このリンク組立体３の両外側に中間
リンクプレート６、さらに最外側にガイドプレート２が
それぞれチェーン長手方向に亘って配列される。リンク
組立体３を構成するブシュ５は、各中間リンクプレート
６、６間の間隔に略々等しい長さである。
化を図ると共に、連結ピン及びブシュの摩耗を抑制で
き、ひいてはサイレントチェーンの摩耗伸びを抑制する
ことができるサイレントチェーンを提供することを目的
とする。 【解決手段】 サイレントチェーン１は、内リンクプレ
ート４の少なくとも２枚がブシュ５で連結固定されたリ
ンク組立体３、中間リンクプレート６、及びガイドプレ
ート２が連結ピン７により連結されてなり、チェーンの
幅方向中央に一列のリンク組立体３がチェーン長手方向
に亘って配列され、このリンク組立体３の両外側に中間
リンクプレート６、さらに最外側にガイドプレート２が
それぞれチェーン長手方向に亘って配列される。リンク
組立体３を構成するブシュ５は、各中間リンクプレート
６、６間の間隔に略々等しい長さである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車やモーター
サイクルのタイミングドライブ、あるいは汎用エンジン
やディーゼル機関や産業機械のチェーンドライブ等、動
力伝達に使用されるサイレントチェーン、特に、エンジ
ン用のタイミングチェーンとして好適なサイレントチェ
ーンに関する。
サイクルのタイミングドライブ、あるいは汎用エンジン
やディーゼル機関や産業機械のチェーンドライブ等、動
力伝達に使用されるサイレントチェーン、特に、エンジ
ン用のタイミングチェーンとして好適なサイレントチェ
ーンに関する。
【０００２】従来のサイレントチェーン伝動装置に使用
されているサイレントチェーンの一例として、ブシュ付
きのサイレントチェーン１１を図６に示す。このサイレ
ントチェーン１１は、図６の（Ａ）、（Ｂ）に示すよう
に、ガイドプレート１２とリンク組立体１３と中間リン
クプレート１６とが、連結ピン１７により屈曲自在に連
結されたものである。
されているサイレントチェーンの一例として、ブシュ付
きのサイレントチェーン１１を図６に示す。このサイレ
ントチェーン１１は、図６の（Ａ）、（Ｂ）に示すよう
に、ガイドプレート１２とリンク組立体１３と中間リン
クプレート１６とが、連結ピン１７により屈曲自在に連
結されたものである。
【０００３】ガイドプレート１２は、噛合い歯を備えて
なく、一対のピン孔１２ａを有している。図７に示すよ
うに、リンク組立体１３は、スプロケットの歯Ｓｔ（図
８参照）に噛み合う一対の歯１４ａ及び一対のブシュ用
孔１４ｂを有する内リンクプレート１４の２枚が、２個
の（すなわち一対の）ブシュ１５で連結されて一体に形
成されたもので、この場合、内リンクプレート１４に形
成された一対のブシュ用孔１４ｂにブシュ１５が圧入固
定されている。また、中間リンクプレート１６は、スプ
ロケットの歯Ｓｔに噛み合う一対の歯１６ａと一対のピ
ン孔１６ｂを有している。
なく、一対のピン孔１２ａを有している。図７に示すよ
うに、リンク組立体１３は、スプロケットの歯Ｓｔ（図
８参照）に噛み合う一対の歯１４ａ及び一対のブシュ用
孔１４ｂを有する内リンクプレート１４の２枚が、２個
の（すなわち一対の）ブシュ１５で連結されて一体に形
成されたもので、この場合、内リンクプレート１４に形
成された一対のブシュ用孔１４ｂにブシュ１５が圧入固
定されている。また、中間リンクプレート１６は、スプ
ロケットの歯Ｓｔに噛み合う一対の歯１６ａと一対のピ
ン孔１６ｂを有している。
【０００４】このサイレントチェーン１１は、図６
（Ａ）に示すように、チェーンの幅方向中央に２枚一組
の中間リンクプレート１６がチェーン長手方向に亘って
一列配列され、この中間リンクプレート１６の外側にチ
ェーン長手方向に亘って一列ずつのリンク組立体１３が
配列され、このリンク組立体１３の外側、すなわちチェ
ーン幅方向最外側にガイドプレート１２がチェーン長手
方向に亘って配列され、これらがチェーン長手方向に相
互に位置をずらせて指組状に組み合わされて、連結ピン
１７により屈曲自在に連結されたものである。この場
合、両最外側のガイドプレート１２は、ピン孔１２ａに
連結ピン１７が圧入固定され、スプロケットにサイレン
トチェーン１１が捲回されたとき、スプロケットの歯Ｓ
ｔを外側から挟むようにして、走行ラインを保持する機
能を有する。
（Ａ）に示すように、チェーンの幅方向中央に２枚一組
の中間リンクプレート１６がチェーン長手方向に亘って
一列配列され、この中間リンクプレート１６の外側にチ
ェーン長手方向に亘って一列ずつのリンク組立体１３が
配列され、このリンク組立体１３の外側、すなわちチェ
ーン幅方向最外側にガイドプレート１２がチェーン長手
方向に亘って配列され、これらがチェーン長手方向に相
互に位置をずらせて指組状に組み合わされて、連結ピン
１７により屈曲自在に連結されたものである。この場
合、両最外側のガイドプレート１２は、ピン孔１２ａに
連結ピン１７が圧入固定され、スプロケットにサイレン
トチェーン１１が捲回されたとき、スプロケットの歯Ｓ
ｔを外側から挟むようにして、走行ラインを保持する機
能を有する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
のサイレントチェーンは、チェーン幅方向中央に配列さ
れた２枚一組の中間リンクプレートの両側で、リンク組
立体１３が長手方向に亘って一列ずつ、すなわち全体で
二列配列されているため、全体として部品点数が多く、
質量が大きくなると共に、それに伴ってコスト高になる
という問題がある。また、このようにリンク組立体１３
が長手方向に亘って二列別々に配列されているため、リ
ンク組立体を構成する短いブシュ１５がチェーン幅方向
に２個並ぶこととなる。
のサイレントチェーンは、チェーン幅方向中央に配列さ
れた２枚一組の中間リンクプレートの両側で、リンク組
立体１３が長手方向に亘って一列ずつ、すなわち全体で
二列配列されているため、全体として部品点数が多く、
質量が大きくなると共に、それに伴ってコスト高になる
という問題がある。また、このようにリンク組立体１３
が長手方向に亘って二列別々に配列されているため、リ
ンク組立体を構成する短いブシュ１５がチェーン幅方向
に２個並ぶこととなる。
【０００６】そのため、スプロケットにサイレントチェ
ーン１１が捲回されて高張力下で走行するとき、図８の
（Ａ）、（Ｂ）に示されるように、連結ピン１７とブシ
ュ１５の内周面との片当たりが生じやすくなり、この状
態で高張力下において走行するので、連結ピン及びブシ
ュの摩耗が促進され、ひいてはサイレントチェーンの摩
耗伸びが促進されるという問題がある。特に、この連結
ピン１７とブシュ１５の内周面との片当たりが、チェー
ン幅方向でみて図８（Ａ）に示すように、リンク組立体
の一方の列に発生するとバランスが悪くなり、また、同
図（Ｂ）に示すように両方の列に発生すると、サイレン
トチェーンの摩耗伸びの程度が大きくなる。なお、図８
の（Ａ）、（Ｂ）は、図４に示す、矢視Ｘ−Ｘ線断面に
相当する断面を示すものである。
ーン１１が捲回されて高張力下で走行するとき、図８の
（Ａ）、（Ｂ）に示されるように、連結ピン１７とブシ
ュ１５の内周面との片当たりが生じやすくなり、この状
態で高張力下において走行するので、連結ピン及びブシ
ュの摩耗が促進され、ひいてはサイレントチェーンの摩
耗伸びが促進されるという問題がある。特に、この連結
ピン１７とブシュ１５の内周面との片当たりが、チェー
ン幅方向でみて図８（Ａ）に示すように、リンク組立体
の一方の列に発生するとバランスが悪くなり、また、同
図（Ｂ）に示すように両方の列に発生すると、サイレン
トチェーンの摩耗伸びの程度が大きくなる。なお、図８
の（Ａ）、（Ｂ）は、図４に示す、矢視Ｘ−Ｘ線断面に
相当する断面を示すものである。
【０００７】そこで、本発明は、前述したような問題点
を解消し、サイレントチェーンの部品点数の削減、軽量
化を図ると共に、連結ピン及びブシュの摩耗を抑制で
き、ひいてはサイレントチェーンの摩耗伸びを抑制する
ことができるサイレントチェーンを提供することを目的
とする。
を解消し、サイレントチェーンの部品点数の削減、軽量
化を図ると共に、連結ピン及びブシュの摩耗を抑制で
き、ひいてはサイレントチェーンの摩耗伸びを抑制する
ことができるサイレントチェーンを提供することを目的
とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、一対の歯及びブシュ用孔を有する内リン
クプレートの少なくとも２枚が、それぞれのブシュ用孔
に圧入したブシュで連結固定されたリンク組立体、一対
の歯及びピン孔を有する中間リンクプレート、及び一対
のピン孔を有するガイドプレートからなり、これらが組
み合わされて、連結ピンにより屈曲自在に連結されてな
るサイレントチェーンにおいて、チェーンの幅方向中央
に一列のリンク組立体がチェーン長手方向に亘って配列
され、このリンク組立体の両外側に中間リンクプレー
ト、さらにこの各中間リンクプレートの外側にガイドプ
レートがそれぞれチェーン長手方向に亘って配列され、
この各中間リンクプレート間に配列されるリンク組立体
のブシュは、各中間リンクプレート間の間隔に略々等し
い長さであるサイレントチェーン、という構成とする。
め、本発明は、一対の歯及びブシュ用孔を有する内リン
クプレートの少なくとも２枚が、それぞれのブシュ用孔
に圧入したブシュで連結固定されたリンク組立体、一対
の歯及びピン孔を有する中間リンクプレート、及び一対
のピン孔を有するガイドプレートからなり、これらが組
み合わされて、連結ピンにより屈曲自在に連結されてな
るサイレントチェーンにおいて、チェーンの幅方向中央
に一列のリンク組立体がチェーン長手方向に亘って配列
され、このリンク組立体の両外側に中間リンクプレー
ト、さらにこの各中間リンクプレートの外側にガイドプ
レートがそれぞれチェーン長手方向に亘って配列され、
この各中間リンクプレート間に配列されるリンク組立体
のブシュは、各中間リンクプレート間の間隔に略々等し
い長さであるサイレントチェーン、という構成とする。
【０００９】
【作用】本発明のサイレントチェーンは、チェーンの幅
方向中央にチェーン長手方向に亘って一列のリンク組立
体が配列されるだけであるから、チェーンを構成する部
品点数が削減され、サイレントチェーンが軽量化され
る。それと共に、中間リンクプレート間に配列されるリ
ンク組立体のブシュは、各中間リンクプレート間の間隔
に略々等しい長さの単品であるから、サイレントチェー
ンが捲回されるスプロケットの幅が一定である場合、例
えば、従来の２個分のブシュが１個となって長さが長く
なり、連結ピンとブシュの内周面との片当たりが生じ難
くなり、連結ピン及びブシュの摩耗が抑制され、サイレ
ントチェーンの摩耗伸びが抑制される。
方向中央にチェーン長手方向に亘って一列のリンク組立
体が配列されるだけであるから、チェーンを構成する部
品点数が削減され、サイレントチェーンが軽量化され
る。それと共に、中間リンクプレート間に配列されるリ
ンク組立体のブシュは、各中間リンクプレート間の間隔
に略々等しい長さの単品であるから、サイレントチェー
ンが捲回されるスプロケットの幅が一定である場合、例
えば、従来の２個分のブシュが１個となって長さが長く
なり、連結ピンとブシュの内周面との片当たりが生じ難
くなり、連結ピン及びブシュの摩耗が抑制され、サイレ
ントチェーンの摩耗伸びが抑制される。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図１〜図５に基
づいて説明する。図１（Ａ）、（Ｂ）に示すように、サ
イレントチェーン１は、ガイドプレート２とリンク組立
体３と外リンクプレート６とが、指組状に組み合わされ
て連結ピン７により屈曲自在に連結されたものである。
づいて説明する。図１（Ａ）、（Ｂ）に示すように、サ
イレントチェーン１は、ガイドプレート２とリンク組立
体３と外リンクプレート６とが、指組状に組み合わされ
て連結ピン７により屈曲自在に連結されたものである。
【００１１】ガイドプレート２は、スプロケットの歯Ｓ
ｔに噛み合う歯を備えてなく、一対のピン孔２ａを有し
ている。リンク組立体３は、図２（Ａ）、（Ｂ）に示す
ように、スプロケットの歯に噛み合う一対の歯４ａ及び
一対のブシュ用孔４ｂを有する内リンクプレート４の２
枚が、それぞれのブシュ用孔４ｂに圧入したブシュ５で
連結固定されて一体に形成された一体構造のものであ
る。また、中間リンクプレート６は、図３に示すよう
に、スプロケットの歯Ｓｔに噛み合う一対の歯６ａと一
対のピン孔６ｂを有し、この一対の歯６ａは、内リンク
プレート４の歯４ａと同一形状である。
ｔに噛み合う歯を備えてなく、一対のピン孔２ａを有し
ている。リンク組立体３は、図２（Ａ）、（Ｂ）に示す
ように、スプロケットの歯に噛み合う一対の歯４ａ及び
一対のブシュ用孔４ｂを有する内リンクプレート４の２
枚が、それぞれのブシュ用孔４ｂに圧入したブシュ５で
連結固定されて一体に形成された一体構造のものであ
る。また、中間リンクプレート６は、図３に示すよう
に、スプロケットの歯Ｓｔに噛み合う一対の歯６ａと一
対のピン孔６ｂを有し、この一対の歯６ａは、内リンク
プレート４の歯４ａと同一形状である。
【００１２】このサイレントチェーン１は、図１（Ａ）
に示すように、チェーンの幅方向中央に一列のリンク組
立体３がチェーン長手方向に亘って配列され、このリン
ク組立体３の両外側に中間リンクプレート６、さらにこ
の中間リンクプレートの外側にガイドプレート２がそれ
ぞれチェーン長手方向に亘って配列され、これらリンク
組立体３、中間リンクプレート６、ガイドプレート２
が、チェーン幅方向に隣接するものどうし長手方向に交
互に位置をずらせて指組状に組み合わされて、連結ピン
により屈曲自在に連結されて形成されている。この場
合、両最外側のガイドプレート２は、ピン孔２ａに連結
ピン７が圧入固定され、スプロケットにサイレントチェ
ーン１が捲回されたとき、スプロケットを外側から挟む
ようにして、走行ラインを保持する機能を有する。
に示すように、チェーンの幅方向中央に一列のリンク組
立体３がチェーン長手方向に亘って配列され、このリン
ク組立体３の両外側に中間リンクプレート６、さらにこ
の中間リンクプレートの外側にガイドプレート２がそれ
ぞれチェーン長手方向に亘って配列され、これらリンク
組立体３、中間リンクプレート６、ガイドプレート２
が、チェーン幅方向に隣接するものどうし長手方向に交
互に位置をずらせて指組状に組み合わされて、連結ピン
により屈曲自在に連結されて形成されている。この場
合、両最外側のガイドプレート２は、ピン孔２ａに連結
ピン７が圧入固定され、スプロケットにサイレントチェ
ーン１が捲回されたとき、スプロケットを外側から挟む
ようにして、走行ラインを保持する機能を有する。
【００１３】上記のように、サイレントチェーン１の中
央に一列配列されるリンク組立体３は、二列の中間リン
クプレート６、６間に丁度納まるもので、リンク組立体
３を構成するブシュ５は、この中間リンクプレート６、
６間の間隔に略々等しい長さである。この場合、サイレ
ントチェーン１は、前記従来のサイレントチェーン１１
が捲回されるスプロケットと同じスプロケットに捲回さ
れて使用される場合、チェーンの幅が同じとなるので、
このサイレントチェーン１のリンク組立体３を構成する
ブシュ５は、前記従来のリンク組立体１３のブシュ１５
の２個分に相当する長さの長いものとなる。
央に一列配列されるリンク組立体３は、二列の中間リン
クプレート６、６間に丁度納まるもので、リンク組立体
３を構成するブシュ５は、この中間リンクプレート６、
６間の間隔に略々等しい長さである。この場合、サイレ
ントチェーン１は、前記従来のサイレントチェーン１１
が捲回されるスプロケットと同じスプロケットに捲回さ
れて使用される場合、チェーンの幅が同じとなるので、
このサイレントチェーン１のリンク組立体３を構成する
ブシュ５は、前記従来のリンク組立体１３のブシュ１５
の２個分に相当する長さの長いものとなる。
【００１４】このサイレントチェーン１は、図４に示す
ように、リンク組立体３を構成する内リンクプレート４
の歯４ａとスプロケット歯Ｓｔとが噛み合うと、図５に
示すように、ブシュ５の長さが長いので、連結ピン７と
ブシュ５内周面との片当たりが発生し難くなり、両者の
摩耗が抑制され、それと同時に、連結ピン７とブシュ５
内周面との接触面積が大きくなり、さらに両者の摩耗が
抑制され、その結果、チェーンの摩耗伸びが抑制され
る。この場合、たとえ連結ピン７とブシュ５内周面との
片当たりが発生したとしても、長いブシュの１箇所でし
か片当たりしないので、サイレントチェーンの摩耗伸び
の程度が減少される。
ように、リンク組立体３を構成する内リンクプレート４
の歯４ａとスプロケット歯Ｓｔとが噛み合うと、図５に
示すように、ブシュ５の長さが長いので、連結ピン７と
ブシュ５内周面との片当たりが発生し難くなり、両者の
摩耗が抑制され、それと同時に、連結ピン７とブシュ５
内周面との接触面積が大きくなり、さらに両者の摩耗が
抑制され、その結果、チェーンの摩耗伸びが抑制され
る。この場合、たとえ連結ピン７とブシュ５内周面との
片当たりが発生したとしても、長いブシュの１箇所でし
か片当たりしないので、サイレントチェーンの摩耗伸び
の程度が減少される。
【００１５】また、サイレントチェーン１は、リンク組
立体３の列を一列しか備えていないので、リンク組立体
の部品点数、必要とするリンク組立体数も少ないので、
軽量化、組み立て工数の減少が図られる。
立体３の列を一列しか備えていないので、リンク組立体
の部品点数、必要とするリンク組立体数も少ないので、
軽量化、組み立て工数の減少が図られる。
【００１６】以上、実施例について説明したが、他の態
様として、リンク組立体を２枚の内リンクプレートで形
成する代わりに、３枚以上で形成してもよく、少なくと
も２枚以上の内リンクプレートで形成されていればよ
い。この場合、内リンクプレートを２枚として、チェー
ン全体として前記従来のサイレントチェーンの質量以下
になる程度に板厚を厚くしてもよい。また、連結ピン
は、耐摩耗性を向上させるために、ピン素材に浸炭処理
を施して高炭素鋼としたもの、あるいはさらに表面処理
を施して、Ｃｒ、Ｔｉ、Ｖ、Ｎｂ，又はＷの金属炭化物
層を形成したものが好ましい。
様として、リンク組立体を２枚の内リンクプレートで形
成する代わりに、３枚以上で形成してもよく、少なくと
も２枚以上の内リンクプレートで形成されていればよ
い。この場合、内リンクプレートを２枚として、チェー
ン全体として前記従来のサイレントチェーンの質量以下
になる程度に板厚を厚くしてもよい。また、連結ピン
は、耐摩耗性を向上させるために、ピン素材に浸炭処理
を施して高炭素鋼としたもの、あるいはさらに表面処理
を施して、Ｃｒ、Ｔｉ、Ｖ、Ｎｂ，又はＷの金属炭化物
層を形成したものが好ましい。
【００１７】次に、本発明のサイレントチェーン（本発
明品；実施例の図１）と従来のサイレントチェーン（従
来品；図６）との比較試験の結果を図９に示す。
明品；実施例の図１）と従来のサイレントチェーン（従
来品；図６）との比較試験の結果を図９に示す。
【００１８】各サイレントチェーン（本発明品、従来
品）は、内リンクプレート、中間リンクプレート及びガ
イドプレートが、ピン孔及びブシュ用孔のピッチ；約
９．５２５ｍｍ、連結ピン径；４．５ｍｍ弱であり、ま
た、中間リンクプレートの板厚；約１．３ｍｍ、ガイド
プレートの板厚；約１．４ｍｍである（以上、共通）。
品）は、内リンクプレート、中間リンクプレート及びガ
イドプレートが、ピン孔及びブシュ用孔のピッチ；約
９．５２５ｍｍ、連結ピン径；４．５ｍｍ弱であり、ま
た、中間リンクプレートの板厚；約１．３ｍｍ、ガイド
プレートの板厚；約１．４ｍｍである（以上、共通）。
【００１９】リンク組立体を構成する内リンクプレート
は、本発明品が板厚ｔ；約１．６ｍｍ（２枚）、従来品
が板厚ｔ；約１．０ｍｍ（４枚）である。また、ブシュ
は、本発明品が長さ；約９ｍｍ、従来品が長さ；約４．
５ｍｍであり、両者共に、管板厚；約０．７ｍｍ、管径
（内径）；４．５ｍｍ強で共通である。
は、本発明品が板厚ｔ；約１．６ｍｍ（２枚）、従来品
が板厚ｔ；約１．０ｍｍ（４枚）である。また、ブシュ
は、本発明品が長さ；約９ｍｍ、従来品が長さ；約４．
５ｍｍであり、両者共に、管板厚；約０．７ｍｍ、管径
（内径）；４．５ｍｍ強で共通である。
【００２０】また、試験条件は、スプロケット；２１Ｎ
Ｔ×４２ＮＴ、チェーン速度；約１９ｍ／ｓ、チェーン
張力；約１．８ｋＮで、チェーンに給油しながら走行さ
せ、経時的にチェーンの長さを測定したものである。チ
ェーン伸び率は、走行試験前のチェーン長さに対する試
験後のチェーンの伸長分の割合であり、図８から分かる
ように、本発明のサイレントチェーン（本発明品）は、
従来のサイレントチェーン（従来品）に比較して伸び率
が大幅に改善されている。
Ｔ×４２ＮＴ、チェーン速度；約１９ｍ／ｓ、チェーン
張力；約１．８ｋＮで、チェーンに給油しながら走行さ
せ、経時的にチェーンの長さを測定したものである。チ
ェーン伸び率は、走行試験前のチェーン長さに対する試
験後のチェーンの伸長分の割合であり、図８から分かる
ように、本発明のサイレントチェーン（本発明品）は、
従来のサイレントチェーン（従来品）に比較して伸び率
が大幅に改善されている。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサイレン
トチェーンは、チェーンの幅方向中央に一列のリンク組
立体がチェーン長手方向に亘って配列されているので、
従来のサイレントチェーンに比べて、リンク組立体数を
少なくすることができ、それに伴って、リンク組立体の
部品点数を少なくできる。その結果、サイレントチェー
ンの軽量化、組み立て工数の減少を図ることができる。
トチェーンは、チェーンの幅方向中央に一列のリンク組
立体がチェーン長手方向に亘って配列されているので、
従来のサイレントチェーンに比べて、リンク組立体数を
少なくすることができ、それに伴って、リンク組立体の
部品点数を少なくできる。その結果、サイレントチェー
ンの軽量化、組み立て工数の減少を図ることができる。
【００２２】また、本発明のサイレントチェーンは、リ
ンク組立体が中央に一列配列され、このリンク組立体の
両外側に中間リンクプレートが配列されるもので、この
各中間リンクプレート間に配列されるリンク組立体のブ
シュが、各中間リンクプレート間の間隔に略々等しい長
さであるから、従来のリンク組立体が二列配列されたサ
イレントチェーンに比べて、約２倍の長さに長くするこ
とができる。このように、ブシュの長さが長いことによ
り、連結ピンとブシュ内周面との接触面積を大きくする
ことができ、それと同時に、連結ピンとブシュ内周面と
の片当たりの発生を抑制することができ、その結果、連
結ピン及びブシュの摩耗を抑制することができ、ひいて
は、チェーンの摩耗伸びを抑制することができる。
ンク組立体が中央に一列配列され、このリンク組立体の
両外側に中間リンクプレートが配列されるもので、この
各中間リンクプレート間に配列されるリンク組立体のブ
シュが、各中間リンクプレート間の間隔に略々等しい長
さであるから、従来のリンク組立体が二列配列されたサ
イレントチェーンに比べて、約２倍の長さに長くするこ
とができる。このように、ブシュの長さが長いことによ
り、連結ピンとブシュ内周面との接触面積を大きくする
ことができ、それと同時に、連結ピンとブシュ内周面と
の片当たりの発生を抑制することができ、その結果、連
結ピン及びブシュの摩耗を抑制することができ、ひいて
は、チェーンの摩耗伸びを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の実施例を示し、（Ａ）はサイレント
チェーンの一部を示す平面図であり、（Ｂ）はその側面
図である。
チェーンの一部を示す平面図であり、（Ｂ）はその側面
図である。
【図２】 リンク組立体を示し、（Ａ）は側面図、
（Ｂ）は断面図である。
（Ｂ）は断面図である。
【図３】 中間リンクプレートの側面図である。
【図４】 内リンクプレートとスプロケットの歯との噛
合いを示す断面図である。
合いを示す断面図である。
【図５】 連結ピンとブシュ内周面との当たり状態を示
す説明図であり、図４のＸ−Ｘ線断面図である。
す説明図であり、図４のＸ−Ｘ線断面図である。
【図６】 従来のサイレントチェーンを示し、（Ａ）は
一部断面とした平面図であり、（Ｂ）は側面図である。
一部断面とした平面図であり、（Ｂ）は側面図である。
【図７】 リンク組立体を示し、（Ａ）は側面図、
（Ｂ）は断面図である。
（Ｂ）は断面図である。
【図８】 （Ａ）、（Ｂ）は連結ピンとブシュ内周面と
の片当たり状態を示す説明図である。
の片当たり状態を示す説明図である。
【図９】 サイレントチェーンの伸び比較試験結果を示
す図である。
す図である。
１ サイレントチェーン ２ ガイドプレート ２ａ ピン孔 ３ リンク組立体 ４ 内リンクプレート ４ａ 歯 ４ｂ ブシュ用孔 ５ ブシュ ６ 中間リンクプレート ６ａ 歯 ６ｂ ピン孔 ７ 連結ピン Ｓｔ スプロケットの歯
Claims (1)
- 【請求項１】 一対の歯及びブシュ用孔を有する内リン
クプレートの少なくとも２枚が、それぞれのブシュ用孔
に圧入したブシュで連結固定されたリンク組立体、一対
の歯及びピン孔を有する中間リンクプレート、及び一対
のピン孔を有するガイドプレートからなり、これらが組
み合わされて連結ピンにより屈曲自在に連結されてなる
サイレントチェーンにおいて、 チェーンの幅方向中央に一列のリンク組立体がチェーン
長手方向に亘って配列され、このリンク組立体の両外側
に中間リンクプレート、さらにこの各中間リンクプレー
トの外側にガイドプレートがそれぞれチェーン長手方向
に亘って配列され、 この各中間リンクプレート間に配列されるリンク組立体
のブシュは、各中間リンクプレート間の間隔に略々等し
い長さであることを特徴とするサイレントチェーン。
Priority Applications (4)
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|---|---|---|---|
| JP2001071169A JP2002266950A (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | サイレントチェーン |
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|---|---|---|---|
| JP2001071169A JP2002266950A (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | サイレントチェーン |
Publications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001071169A Pending JP2002266950A (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | サイレントチェーン |
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| JP (1) | JP2002266950A (ja) |
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