JP2002265457A - アルカン酸誘導体、その製造法および用途 - Google Patents

アルカン酸誘導体、その製造法および用途

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JP2002265457A JP2001402099A JP2001402099A JP2002265457A JP 2002265457 A JP2002265457 A JP 2002265457A JP 2001402099 A JP2001402099 A JP 2001402099A JP 2001402099 A JP2001402099 A JP 2001402099A JP 2002265457 A JP2002265457 A JP 2002265457A
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百瀬  祐
Takeshi Maekawa
毅志 前川
Nobuyuki Takakura
信幸 高倉
Hiroyuki Odaka
裕之 小高
Hiroyuki Kimura
宏之 木村
Tatsuya Ito
達也 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糖尿病、高脂血症、耐糖能不全等の予防・治
療剤として有用なアルカン酸誘導体およびその製造法の
提供。 【解決手段】 一般式 【化1】 [式中、R1は置換されていてもよい5員芳香族複素環
基を;Xは結合手等を;Qは炭素数1ないし20の2価
の炭化水素基を;Yは結合手等を;環Aは1ないし3個
の置換基をさらに有していてもよい芳香環を;Zは−
(CH2n−Z1−(nは1ないし8の整数を、Z1は酸
素原子等を示す)等を;環Bは1ないし3個の置換基を
さらに有していてもよいピリジン環等を;Uは結合手等
を;Wは炭素数1ないし20の2価の炭化水素基を;R
3は−OH等を示す。ただし、環Bが1ないし3個の置
換基をさらに有していてもよいベンゼン環であるとき、
Uは結合手を示す]で表される化合物またはその塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた血糖低下作
用、血中脂質低下作用などの医薬作用を有し、糖尿病、
高脂血症、耐糖能不全、炎症性疾患、動脈硬化症などの
予防・治療剤として有用な新規アルカン酸誘導体および
その製造法に関する。また、本発明は、新規アルカン酸
誘導体を含有してなる、糖尿病、高脂血症、耐糖能不全
などの予防・治療剤に関する。さらに、本発明は、新規
アルカン酸誘導体を含有してなる、レチノイド関連受容
体機能調節剤、インスリン抵抗性改善剤などに関する。
【0002】
【従来の技術】アルカン酸誘導体としては、下記文献に
記載の化合物が知られている。 (1)WO 00/64876には、PPARリガンド受容体
結合剤として、式
【0003】
【化8】
【0004】[式中、
【0005】
【化9】
【0006】独立して、アリールなどを;Aは−O−な
どを;Bは−O−などを;Dは−O−などを;Eは結合
手またはエチレン基を;a,b,cおよびeは0−4
を;dは0−5を;fは0−6を;R1,R3,R5
7,R9およびR11は独立して水素などを;R2,R4
6,R8,R10およびR12は独立して−(CH)q−X
を;qは0−3を;Xは水素などを;ZはR212C−
などを;R21は水素などを示す]で表される化合物が記
載されている。 (2)WO 99/20275には、式
【0007】
【化10】
【0008】[式中、Aは結合手、酸素原子、硫黄原子
など;Bは結合手、酸素原子、硫黄原子などを;Dは結
合手、酸素原子、硫黄原子などを;Eは結合手などを;
aおよびnは0−2を;bは0−1を;cおよびeは0
−4を;dおよびfは0−5を;Rは水素などを;R'
は水素などを;R1は水素などを;R2は−(CH2q
Xなどを;qは0−3を;Xは水素などを;ZはR12
C−などを示す]で表される化合物を用いてPPAR−
γ受容体の活性を媒介する方法が記載されている。 (3)WO 92/20350には、生理活性天然ポリマーの
作用を模倣できる物質として、式:Mi−(Mn)n−Mt
[式中、nは2ないし約50の数を;Mi,Mnおよ
びMtはそれぞれ
【0009】
【化11】
【0010】
【化12】
【0011】独立して、芳香族炭素環または芳香族複素
環を;Ai,Bi,An,Bn,At,Bt,Tiおよ
びTtは独立して水素または置換基を;XiおよびXn
は、独立して結合などを示す]で表される化合物が記載
されている。 (4)WO 99/58510には、血糖および血中脂質低下
作用を有する物質として、式
【0012】
【化13】
【0013】[式中、R1は置換されていてもよい炭化
水素基または置換されていてもよい複素環基を;Xは結
合手などを;nは1ないし3の整数を;Yは酸素原子な
どを;環Aはさらに1ないし3個の置換基を有していて
もよいベンゼン環を;pは1ないし8の整数を;R2
水素原子などを;q'は0ないし6の整数を;mは0ま
たは1を;R3は水酸基などを;R4およびR5は同一ま
たは異なって水素原子などを示す]で表される化合物が
記載されている。
【0014】ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体ガン
マ(PPARγ)は、ステロイドホルモン受容体や甲状
腺ホルモン受容体に代表される核内ホルモン受容体スー
パーファミリーの一員で、脂肪細胞分化のごく初期にそ
の発現が誘導され、マスターレギュレーターとして脂肪
細胞の分化に重要な役割を果たしている。PPARγ
は、リガンドと結合することによりレチノイドX受容体
(RXR)と二量体を形成し、核内で標的遺伝子の応答
性部位と結合して転写効率を直接制御(活性化)してい
る。近年、プロスタグランジンD2の代謝物である15
−デオキシ−△12 .14プロスタグランジンJ2がPPA
Rγの内因性リガンドである可能性が示唆され、さら
に、チアゾリジンジオン誘導体に代表される一種のイン
スリン感受性増強薬がPPARγのリガンド活性を有
し、その強さと血糖低下作用あるいは脂肪細胞分化促進
作用が平行することが判明した[セル(Cell)、83
巻、803頁(1995年);ザ・ジャーナル・オブ・
バイオロジカル・ケミストリー(The Journal of Biolo
gical Chemistry)、270巻、12953頁(199
5年):ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリ
ー(Journal of Medicinal Chemistry)、39巻、65
5頁(1996年)]。さらに、最近、1)ヒト脂肪肉
腫由来の培養細胞にPPARγが発現し、PPARγリ
ガンドの添加によってその増殖が停止すること[プロシ
ーディングス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オ
ブ・サイエンシズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ
・オブ・アメリカ(Proceedings of The National Acad
emy of Siences of The United Statesof America)、
94巻、237頁、(1997年)]、2)インドメタ
シン、フェノプロフェンに代表されるノンステロイド抗
炎症薬がPPARγリガンド活性を持つこと[ザ・ジャ
ーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(The Jo
urnal of Biological Chemistry)、272巻、340
6頁(1997年)]、3)活性化されたマクロファー
ジでPPARγが高発現し、そのリガンド添加によって
炎症に関与する遺伝子の転写が阻害されること[ネイチ
ャー(Nature)、391巻、79頁(1998年)]、
4)PPARγリガンドが、単球による炎症性サイトカ
イン(TNFα、IL−1β、IL−6)の産生を抑制
すること[ネイチャー(Nature)、391巻、82頁
(1998年)]などが判明している。
【0015】以上のことから、糖尿病、高脂血症、耐糖
能不全、炎症性疾患、動脈硬化症などの予防・治療剤と
して有用であり、かつ副作用が少ない等、医薬としてよ
り優れた性質を有する新規化合物の開発が望まれてい
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、糖尿
病、高脂血症、耐糖能不全等の予防・治療剤として有用
なアルカン酸誘導体およびその製造法の提供である。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の(1)〜
(32)などに関する。 (1) 一般式
【0018】
【化14】
【0019】[式中、R1は置換されていてもよい5員
芳香族複素環基を;Xは結合手、酸素原子、硫黄原子、
−CO−、−CS−、−CR4(OR5)−または−NR
6−(R4は水素原子または置換されていてもよい炭化水
素基を、R5は水素原子または水酸基の保護基を、R6
水素原子、置換されていてもよい炭化水素基またはアミ
ノ基の保護基を示す)を;Qは炭素数1ないし20の2
価の炭化水素基を;Yは結合手、酸素原子、硫黄原子、
−SO−、−SO2−、−NR7−、−CONR7−また
は−NR7CO−(R7は水素原子、置換されていてもよ
い炭化水素基またはアミノ基の保護基を示す)を;環A
は1ないし3個の置換基をさらに有していてもよい芳香
環を;Zは−(CH2n−Z1−または−Z1−(C
2n−(nは1ないし8の整数を、Z1は酸素原子、
硫黄原子、−SO−、−SO2−または−NR16−(R
16は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を
示す)を示す)を;環Bはそれぞれ1ないし3個の置換
基をさらに有していてもよいピリジン環、ベンゼン環ま
たはナフタレン環を;Uは結合手、酸素原子、硫黄原
子、−SO−または−SO2−を;Wは炭素数1ないし
20の2価の炭化水素基を;R3は−OR8(R8は水素
原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)ま
たは−NR910(R9およびR10は同一または異なって
水素原子、置換されていてもよい炭化水素基、置換され
ていてもよい複素環基、または置換されていてもよいア
シル基を示すか、またはR9およびR10は結合して置換
されていてもよい環を形成していてもよい)を示す:た
だし、環Bが1ないし3個の置換基をさらに有していて
もよいベンゼン環であるとき、Uは結合手を示す]で表
される化合物またはその塩。 (2) R1で示される5員芳香族複素環基がオキサゾ
リル、チアゾリルまたはトリアゾリルである上記(1)
記載の化合物。 (3) Xが結合手または−NR6−(R6は水素原子、
置換されていてもよい炭化水素基またはアミノ基の保護
基を示す)である上記(1)記載の化合物。 (4) QがC1-6アルキレンまたはC2-6アルケニレン
である上記(1)記載の化合物。 (5) Yが結合手、酸素原子または−NR7−(R7
水素原子、置換されていてもよい炭化水素基またはアミ
ノ基の保護基を示す)である上記(1)記載の化合物。 (6) 環Aで示される芳香環がベンゼン環、ピリジン
環またはイソオキサゾール環である上記(1)記載の化
合物。 (7) nが1ないし3の整数、Z1が酸素原子または
硫黄原子である上記(1)記載の化合物。 (8) 環Bが1ないし3個の置換基をさらに有してい
てもよいピリジン環またはナフタレン環である上記
(1)記載の化合物。 (9) Uが結合手である上記(1)記載の化合物。 (10) WがC1-6アルキレンまたはC2-6アルケニレ
ンである上記(1)記載の化合物。 (11) R3が−OR8(R8は水素原子または置換さ
れていてもよい炭化水素基を示す)である上記(1)記
載の化合物。 (12) R1が、 1)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよ
い炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニ
トロ基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1な
いし3個の置換基を有していてもよい炭素数1ないし1
0のアルキル基; 2)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよ
い炭素数1ないし6のアルキル基、1ないし3個のハロ
ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1ないし6のア
ルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基お
よびアミノ基から選ばれる1ないし3個の置換基を有し
ていてもよい炭素数3ないし10のシクロアルキル基; 3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよ
い炭素数1ないし6のアルキル基、1ないし3個のハロ
ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1ないし6のア
ルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基お
よびアミノ基から選ばれる1ないし3個の置換基を有し
ていてもよい芳香族複素環基;および 4)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよ
い炭素数1ないし6のアルキル基、1ないし3個のハロ
ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1ないし6のア
ルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基お
よびアミノ基から選ばれる1ないし3個の置換基を有し
ていてもよい炭素数6ないし14の芳香族炭化水素基;
から選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれ有してい
てもよいオキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリルまたは
トリアゾリル;Xが結合手または−NR6−、かつR6
水素原子または炭素数1ないし4のアルキル基;QがC
1-6アルキレンまたはC2-6アルケニレン;Yが結合手、
酸素原子または−NR7−、かつ、R7がアミノ基の保護
基;環Aが、炭素数1ないし4のアルキル基、ヒドロキ
シ基、炭素数1ないし4のアルコキシ基、炭素数7ない
し10のアラルキルオキシ基およびハロゲン原子から選
ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれさらに有してい
てもよい、ベンゼン環、炭素数9ないし14の縮合芳香
族炭化水素環、または5もしくは6員芳香族複素環;Z
が−(CH2n−Z1−または−Z1−(CH2n−であ
り、かつ、nが1ないし3の整数、Z1が酸素原子また
は硫黄原子;環Bが炭素数1ないし4のアルキル基、炭
素数6ないし14のアリール基、ヒドロキシ基、炭素数
1ないし4のアルコキシ基、炭素数7ないし10のアラ
ルキルオキシ基およびハロゲン原子から選ばれる1ない
し3個の置換基をそれぞれさらに有していてもよいピリ
ジン環またはナフタレン環;Uが結合手または酸素原
子;WがC1-6アルキレンまたはC2-6アルケニレン;R
3が−OR8であり、かつR8が水素原子または炭素数1
ないし4のアルキル基である上記(1)記載の化合物。 (13) 2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−
ピリジル]酢酸;2−[2−[[6−[(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]−3−ピリジ
ル]メトキシ]フェニル]酢酸;2-[2−[[6−[(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]−3−ピ
リジル]メトキシ]−3−ピリジル]酢酸;2−[2−[[3−
[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)メトキ
シ]−5−イソオキサゾリル]メトキシ]フェニル]酢
酸;2−[2−[[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)メトキシ]フェノキシ]メチル]−3−ピリジル]
酢酸;またはその塩である上記(1)記載の化合物。 (14) 上記(1)記載の化合物またはその塩のプロ
ドラッグ。 (15) 上記(1)記載の化合物もしくはその塩また
はそのプロドラッグを含有してなる医薬組成物。 (16) 上記(1)記載の化合物もしくはその塩また
はそのプロドラッグを含有してなる糖尿病の予防・治療
剤。 (17) 上記(1)記載の化合物もしくはその塩また
はそのプロドラッグを含有してなる高脂血症の予防・治
療剤。 (18) 上記(1)記載の化合物もしくはその塩また
はそのプロドラッグを含有してなる耐糖能不全の予防・
治療剤。 (19) 上記(1)記載の化合物もしくはその塩また
はそのプロドラッグを含有してなるレチノイド関連受容
体機能調節剤。 (20) ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体リガン
ドである上記(19)記載の剤。 (21) レチノイドX受容体リガンドである上記(1
9)記載の剤。 (22) 上記(1)記載の化合物もしくはその塩また
はそのプロドラッグを含有してなるインスリン抵抗性改
善剤。 (23) 上記(1)記載の化合物もしくはその塩また
はそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴と
する、該哺乳動物における糖尿病の治療方法。 (24) 上記(1)記載の化合物もしくはその塩また
はそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴と
する、該哺乳動物における高脂血症の治療方法。 (25) 上記(1)記載の化合物もしくはその塩また
はそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴と
する、該哺乳動物における耐糖能不全の治療方法。 (26) 糖尿病の予防・治療剤を製造するための上記
(1)記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラ
ッグの使用。 (27) 高脂血症の予防・治療剤を製造するための上
記(1)記載の化合物もしくはその塩またはそのプロド
ラッグの使用。 (28) 耐糖能不全の予防・治療剤を製造するための
上記(1)記載の化合物もしくはその塩またはそのプロ
ドラッグの使用。 (29) 一般式
【0020】
【化15】
【0021】[式中、R1は置換されていてもよい5員
芳香族複素環基を;Xは結合手、酸素原子、硫黄原子、
−CO−、−CS−、−CR4(OR5)−または−NR
6−(R4は水素原子または置換されていてもよい炭化水
素基を、R5は水素原子または水酸基の保護基を、R6
水素原子、置換されていてもよい炭化水素基またはアミ
ノ基の保護基を示す)を;Qは炭素数1ないし20の2
価の炭化水素基を;Yは結合手、酸素原子、硫黄原子、
−SO−、−SO2−、−NR7−、−CONR7−また
は−NR7CO−(R7は水素原子、置換されていてもよ
い炭化水素基またはアミノ基の保護基を示す)を;環A
は1ないし3個の置換基をさらに有していてもよい芳香
環を;Zは−(CH2n−Z1−または−Z1−(C
2n−(nは1ないし8の整数を、Z1は酸素原子、
硫黄原子、−SO−、−SO2−または−NR16−(R
16は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を
示す)を示す)を;環Bはそれぞれ1ないし3個の置換
基をさらに有していてもよいピリジン環、ベンゼン環ま
たはナフタレン環を;Uは結合手、酸素原子、硫黄原
子、−SO−または−SO2−を;Wは炭素数1ないし
20の2価の炭化水素基を示す:ただし、環Bが1ない
し3個の置換基をさらに有していてもよいベンゼン環で
あるとき、Uは結合手を示す]で表される化合物または
その塩を加水分解反応に付すことを特徴とする、一般式
【0022】
【化16】
【0023】[式中の記号は前記と同意義を示す]で表
される化合物またはその塩の製造法。 (30) 一般式
【0024】
【化17】
【0025】[式中、R1は置換されていてもよい5員
芳香族複素環基を;Xは結合手、酸素原子、硫黄原子、
−CO−、−CS−、−CR4(OR5)−または−NR
6−(R4は水素原子または置換されていてもよい炭化水
素基を、R5は水素原子または水酸基の保護基を、R6
水素原子、置換されていてもよい炭化水素基またはアミ
ノ基の保護基を示す)を;Qは炭素数1ないし20の2
価の炭化水素基を;Yは結合手、酸素原子、硫黄原子、
−SO−、−SO2−、−NR7−、−CONR7−また
は−NR7CO−(R7は水素原子、置換されていてもよ
い炭化水素基またはアミノ基の保護基を示す)を;環A
は1ないし3個の置換基をさらに有していてもよい芳香
環を;Zは−(CH2n−Z1−または−Z1−(C
2n−(nは1ないし8の整数を、Z1は酸素原子、
硫黄原子、−SO−、−SO2−または−NR16−(R
16は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を
示す)を示す)を;環Bはそれぞれ1ないし3個の置換
基をさらに有していてもよいピリジン環、ベンゼン環ま
たはナフタレン環を;Uは結合手、酸素原子、硫黄原
子、−SO−または−SO2−を;Wは炭素数1ないし
20の2価の炭化水素基を示す:ただし、環Bが1ない
し3個の置換基をさらに有していてもよいベンゼン環で
あるとき、Uは結合手を示す]で表される化合物または
その塩を酸化反応に付すことを特徴とする、一般式
【0026】
【化18】
【0027】[式中の記号は前記と同意義を示す]で表
される化合物またはその塩の製造法。 (31) 一般式
【0028】
【化19】
【0029】[式中、R1は置換されていてもよい5員
芳香族複素環基を;Xは結合手、酸素原子、硫黄原子、
−CO−、−CS−、−CR4(OR5)−または−NR
6−(R4は水素原子または置換されていてもよい炭化水
素基を、R5は水素原子または水酸基の保護基を、R6
水素原子、置換されていてもよい炭化水素基またはアミ
ノ基の保護基を示す)を;Qは炭素数1ないし20の2
価の炭化水素基を;Yは結合手、酸素原子、硫黄原子、
−SO−、−SO2−、−NR7−、−CONR7−また
は−NR7CO−(R7は水素原子、置換されていてもよ
い炭化水素基またはアミノ基の保護基を示す)を;環A
は1ないし3個の置換基をさらに有していてもよい芳香
環を;Zは−(CH2n−Z1−または−Z1−(C
2n−(nは1ないし8の整数を、Z1は酸素原子、
硫黄原子、−SO−、−SO2−または−NR16−(R
16は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を
示す)を示す)を;環Bはそれぞれ1ないし3個の置換
基をさらに有していてもよいピリジン環、ベンゼン環ま
たはナフタレン環を;Uは結合手、酸素原子、硫黄原
子、−SO−または−SO2−を;Wは炭素数1ないし
20の2価の炭化水素基を示す:ただし、環Bが1ない
し3個の置換基をさらに有していてもよいベンゼン環で
あるとき、Uは結合手を示す]で表される化合物または
その塩。 (32) 一般式
【0030】
【化20】
【0031】[式中、R1は置換されていてもよい5員
芳香族複素環基を;Xは結合手、酸素原子、硫黄原子、
−CO−、−CS−、−CR4(OR5)−または−NR
6−(R4は水素原子または置換されていてもよい炭化水
素基を、R5は水素原子または水酸基の保護基を、R6
水素原子、置換されていてもよい炭化水素基またはアミ
ノ基の保護基を示す)を;Qは炭素数1ないし20の2
価の炭化水素基を;Yは結合手、酸素原子、硫黄原子、
−SO−、−SO2−、−NR7−、−CONR7−また
は−NR7CO−(R7は水素原子、置換されていてもよ
い炭化水素基またはアミノ基の保護基を示す)を;環A
は1ないし3個の置換基をさらに有していてもよい芳香
環を;Zは−(CH2n−Z1−または−Z1−(C
2n−(nは1ないし8の整数を、Z1は酸素原子、
硫黄原子、−SO−、−SO2−または−NR16−(R
16は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を
示す)を示す)を;環Bはそれぞれ1ないし3個の置換
基をさらに有していてもよいピリジン環、ベンゼン環ま
たはナフタレン環を;Uは結合手、酸素原子、硫黄原
子、−SO−または−SO2−を;Wは炭素数1ないし
20の2価の炭化水素基を示す:ただし、環Bが1ない
し3個の置換基をさらに有していてもよいベンゼン環で
あるとき、Uは結合手を示す]で表される化合物または
その塩。
【0032】一般式(I)中、R1で示される「置換さ
れていてもよい5員芳香族複素環基」における「5員芳
香族複素環基」としては、例えば環構成原子として炭素
原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選ば
れるヘテロ原子を1ないし4個含有する5員単環式芳香
族複素環基が挙げられる。該単環式芳香族複素環基は、
1または2個の窒素原子を含む6員複素環(例、ピリジ
ン環)、ベンゼン環などと縮合していてもよく、このよ
うな縮合環もR1の定義に含まれる。「5員単環式芳香
族複素環基」の具体例としては、フリル(2−フリル、
3−フリル)、チエニル(2−チエニル、3−チエニ
ル)、ピロリル(1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピ
ロリル)、イミダゾリル(1−イミダゾリル、2−イミ
ダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル)、ピ
ラゾリル(1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラ
ゾリル)、イソオキサゾリル(3−イソオキサゾリル、
4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル)、イソ
チアゾリル(3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリ
ル、5−イソチアゾリル、)、チアゾリル(2−チアゾ
リル、4−チアゾリル、5−チアゾリル)、オキサゾリ
ル(2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサ
ゾリル)、オキサジアゾリル(1,2,4−オキサジア
ゾール−5−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2
−イル)、チアジアゾリル(1,3,4−チアジアゾー
ル−2−イル)、トリアゾリル(1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イ
ル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,3
−トリアゾール−2−イル、1,2,3−トリアゾール
−4−イル)、テトラゾリル(テトラゾール−1−イ
ル、テトラゾール−5−イル)等が挙げられる。また、
上記「5員単環式芳香族複素環基」が縮合環を形成する
場合の具体例としては、2−ベンゾオキサゾリル、2−
ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾール−1−イル、ベ
ンズイミダゾール−2−イル、インドール−1−イル、
インドール−3−イル、1H−インダゾール−3−イル
等が挙げられる。R1で示される5員芳香族複素環基
は、好ましくはオキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリ
ル、トリアゾリル等、さらに好ましくはオキサゾリル、
チアゾリル、トリアゾリル等である。
【0033】R1で示される「5員芳香族複素環基」
は、置換可能な位置に1ないし4個、好ましくは1ない
し3個の置換基を有していてもよい。このような置換基
としては、例えば「ハロゲン原子」、「ニトロ基」、
「置換されていてもよい脂肪族炭化水素基」、「置換さ
れていてもよい脂環式炭化水素基」、「置換されていて
もよい芳香族炭化水素基」、「置換されていてもよい芳
香族複素環基」、「置換されていてもよい非芳香族複素
環基」、「置換されていてもよいアシル基」、「置換さ
れていてもよいアミノ基」、「置換されていてもよいヒ
ドロキシ基」、「置換されていてもよいチオール基」、
「エステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボ
キシル基」などが挙げられる。
【0034】「ハロゲン原子」としては、フッ素、塩
素、臭素およびヨウ素が挙げられ、なかでもフッ素およ
び塩素が好ましい。「置換されていてもよい脂肪族炭化
水素基」における脂肪族炭化水素基としては、炭素数1
ないし15の直鎖状または分枝状の脂肪族炭化水素基、
例えばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基等が挙
げられる。アルキル基の好適な例としては、炭素数1な
いし10のアルキル基、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、
t-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、1
−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1−
ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジ
メチルブチル、2−エチルブチル、ヘプチル、オクチ
ル、ノニル、デシルなどが挙げられる。アルケニル基の
好適な例としては、炭素数2ないし10のアルケニル
基、例えばエテニル、1−プロペニル、2−プロペニ
ル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−
ブテニル、3−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、
1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4
−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−ヘキ
セニル、3−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−ヘプテ
ニル、1−オクテニルなどが挙げられる。アルキニル基
の好適な例としては炭素数2ないし10のアルキニル
基、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニ
ル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−
ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペ
ンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキ
シニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、1−ヘプチ
ニル、1−オクチニルなどが挙げられる。
【0035】「置換されていてもよい脂肪族炭化水素
基」における置換基としては、例えば炭素数3ないし1
0のシクロアルキル基、炭素数6ないし14のアリール
基(例、フェニル、ナフチルなど)、芳香族複素環基
(例、チエニル、フリル、ピリジル、オキサゾリル、チ
アゾリルなど)、非芳香族複素環基(例、テトラヒドロ
フリル、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、ピ
ロリジニル、ピペラジニルなど)、炭素数7ないし9の
アラルキル基、アミノ基、炭素数1ないし4のアルキル
基あるいは炭素数2ないし8のアシル基(例、アルカノ
イル基など)でモノあるいはジ置換されたアミノ基、ア
ミジノ基、炭素数2ないし8のアシル基(例、アルカノ
イル基など)、カルバモイル基、炭素数1ないし4のア
ルキル基でモノあるいはジ置換されたカルバモイル基、
スルファモイル基、炭素数1ないし4のアルキル基でモ
ノあるいはジ置換されたスルファモイル基、カルボキシ
ル基、炭素数2ないし8のアルコキシカルボニル基、ヒ
ドロキシ基、1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい
炭素数1ないし6のアルコキシ基、1ないし3個のハロ
ゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置
換されていてもよい炭素数2ないし5のアルケニルオキ
シ基、炭素数3ないし7のシクロアルキルオキシ基、炭
素数7ないし9のアラルキルオキシ基、炭素数6ないし
14のアリールオキシ基(例、フェニルオキシ、ナフチ
ルオキシなど)、チオール基、1ないし3個のハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換さ
れていてもよい炭素数1ないし6のアルキルチオ基、炭
素数7ないし9のアラルキルチオ基、炭素数6ないし1
4のアリールチオ基(例、フェニルチオ、ナフチルチオ
など)、スルホ基、シアノ基、アジド基、ニトロ基、ニ
トロソ基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素)などが挙げられる。置換基の数は、例えば1ない
し3個である。
【0036】「置換されていてもよい脂環式炭化水素
基」における脂環式炭化水素基としては、炭素数3ない
し12の飽和または不飽和の脂環式炭化水素基、例えば
シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルカ
ジエニル基等が挙げられる。シクロアルキル基の好適な
例としては、炭素数3ないし10のシクロアルキル基、
例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチ
ル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.
2.2]オクチル、ビシクロ[3.2.1]オクチル、
ビシクロ[3.2.2]ノニル、ビシクロ[3.3.
1]ノニル、ビシクロ[4.2.1]ノニル、ビシクロ
[4.3.1]デシルなどが挙げられる。シクロアルケ
ニル基の好適な例としては、炭素数3ないし10のシク
ロアルケニル基、例えば2−シクロペンテン−1−イ
ル、3−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセ
ン−1−イル、3−シクロヘキセン−1−イルなどが挙
げられる。シクロアルカジエニル基の好適な例として
は、炭素数4ないし10のシクロアルカジエニル基、例
えば2,4−シクロペンタジエン−1−イル、2,4−
シクロヘキサジエン−1−イル、2,5−シクロヘキサ
ジエン−1−イルなどが挙げられる。「置換されていて
もよい芳香族炭化水素基」における芳香族炭化水素基の
好適な例としては、炭素数6ないし14の芳香族炭化水
素基(即ち、アリール基)、例えばフェニル、ナフチ
ル、アントリル、フェナントリル、アセナフチレニル、
ビフェニリルなどが挙げられる。なかでもフェニル、1
−ナフチル、2−ナフチルなどが好ましい。
【0037】「置換されていてもよい芳香族複素環基」
における芳香族複素環基としては、例えば環構成原子と
して炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子
から選ばれるヘテロ原子を1ないし5個含有する、単環
式、2環式または3環式の芳香族複素環基などが挙げら
れる。単環式芳香族複素環基の好適な例としては、フリ
ル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾ
リル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピ
ラゾリル、オキサジアゾリル(1,2,3−オキサジア
ゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−
オキサジアゾリル)、フラザニル、チアジアゾリル
(1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジア
ゾリル、1,3,4−チアジアゾリル)、トリアゾリル
(1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリ
ル)、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダ
ジニル、ピラジニル、トリアジニルなどが挙げられる。
2環式または3環式の芳香族複素環基の好適な例として
は、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ
[b]チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−
インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリ
ル、ベンゾチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キ
ノリル、イソキノリル、シンノリル、キナゾリル、キノ
キサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニ
ル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボニリル、
β−カルボニリル、γ−カルボニリル、アクリジニル、
フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、
フェノキサチイニル、チアントレニル、インドリジニ
ル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピラゾロ
[1,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−a]ピリ
ジル、イミダゾ[1,5−a]ピリジル、イミダゾ
[1,2−b]ピリダジニル、イミダゾ[1,2−a]
ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]
ピリジル、1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリ
ダジニルなどが挙げられる。
【0038】「置換されていてもよい非芳香族複素環
基」における非芳香族複素環基としては、例えば環構成
原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒
素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個含有する
炭素数2ないし10の非芳香族複素環基などが挙げられ
る。非芳香族複素環基の好適な例としては、オキシラニ
ル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリ
ジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、
モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピロ
リジニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノな
どが挙げられる。前記「置換されていてもよい脂環式炭
化水素基」、「置換されていてもよい芳香族炭化水素
基」、「置換されていてもよい芳香族複素環基」および
「置換されていてもよい非芳香族複素環基」における置
換基としては、例えば1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルキル基、1ないし3
個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)で置換されていてもよい炭素数2ないし6のアルケ
ニル基、炭素数3ないし10のシクロアルキル基、炭素
数6ないし14の芳香族炭化水素基(即ち、アリール
基)(例、フェニル、ナフチルなど)、芳香族複素環基
(例、チエニル、フリル、ピリジル、オキサゾリル、チ
アゾリルなど)、非芳香族複素環基(例、テトラヒドロ
フリル、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、ピ
ロリジニル、ピペラジニルなど)、炭素数7ないし9の
アラルキル基、アミノ基、炭素数1ないし4のアルキル
基あるいは炭素数2ないし8のアシル基(例、アルカノ
イル基など)でモノあるいはジ置換されたアミノ基、ア
ミジノ基、炭素数2ないし8のアシル基(例、アルカノ
イル基など)、カルバモイル基、炭素数1ないし4のア
ルキル基でモノあるいはジ置換されたカルバモイル基、
スルファモイル基、炭素数1ないし4のアルキル基でモ
ノあるいはジ置換されたスルファモイル基、カルボキシ
ル基、炭素数2ないし8のアルコキシカルボニル基、ヒ
ドロキシ基、1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい
炭素数1ないし6のアルコキシ基、1ないし3個のハロ
ゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置
換されていてもよい炭素数2ないし5のアルケニルオキ
シ基、炭素数3ないし7のシクロアルキルオキシ基、炭
素数7ないし9のアラルキルオキシ基、炭素数6ないし
14のアリールオキシ基(例、フェニルオキシ、ナフチ
ルオキシなど)、チオール基、1ないし3個のハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換さ
れていてもよい炭素数1ないし6のアルキルチオ基、炭
素数7ないし9のアラルキルチオ基、炭素数6ないし1
4のアリールチオ基(例、フェニルチオ、ナフチルチオ
など)、スルホ基、シアノ基、アジド基、ニトロ基、ニ
トロソ基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素)などが挙げられる。置換基の数は、例えば1ない
し3個である。
【0039】「置換されていてもよいアシル基」におけ
るアシル基としては、炭素数1ないし13のアシル基、
具体的にはホルミルの他、式: −COR11,−SO2
11,−SOR11または−PO31112 [式中、R11
およびR12は、同一または異なって炭化水素基または芳
香族複素環基を示す]で表される基などが挙げられる。
11またはR12で示される炭化水素基としては、例えば
脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、脂環式−脂肪族
炭化水素基、芳香脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基
が挙げられる。これらの炭化水素基の炭素数は、好まし
くは1ないし15である。ここで、脂肪族炭化水素基、
脂環式炭化水素基および芳香族炭化水素基としては、前
記R1における置換基としてそれぞれ例示したものが挙
げられる。脂環式−脂肪族炭化水素基としては、例えば
前記脂環式炭化水素基と脂肪族炭化水素基とが結合した
もの(例、シクロアルキル−アルキル基、シクロアルケ
ニル−アルキル基等)が挙げられ、なかでも炭素数4な
いし9の脂環式−脂肪族炭化水素基が好ましい。脂環式
−脂肪族炭化水素基の好適な例としては、シクロプロピ
ルメチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルメチ
ル、シクロペンチルメチル、2−シクロペンテニルメチ
ル、3−シクロペンテニルメチル、シクロヘキシルメチ
ル、2−シクロヘキセニルメチル、3−シクロヘキセニ
ルメチル、シクロヘキシルエチル、シクロヘキシルプロ
ピル、シクロヘプチルメチル、シクロヘプチルエチルな
どが挙げられる。
【0040】芳香脂肪族炭化水素基としては、例えば炭
素数7ないし13の芳香脂肪族炭化水素基(例、炭素数
7ないし13のアラルキル基、炭素数8ないし13のア
リールアルケニル基等)などが挙げられる。芳香脂肪族
炭化水素基の好適な例としては、ベンジル、フェネチ
ル、1−フェニルエチル、1−フェニルプロピル、2−
フェニルプロピル、3−フェニルプロピルなどの炭素数
7ないし9のフェニルアルキル;α−ナフチルメチル、
α−ナフチルエチル、β−ナフチルメチル、β−ナフチ
ルエチルなどの炭素数11ないし13のナフチルアルキ
ル;スチリルなどの炭素数8ないし10のフェニルアル
ケニル;2−(2−ナフチルビニル)などの炭素数12
ないし13のナフチルアルケニルなどが挙げられる。R
11またはR12で示される炭化水素基は、好ましくは炭素
数1ないし10のアルキル基、炭素数2ないし10のア
ルケニル基、炭素数3ないし10のシクロアルキル基、
炭素数3ないし10のシクロアルケニル基、炭素数6な
いし14のアリール基などである。
【0041】R11またはR12で示される芳香族複素環基
としては、例えば環構成原子として炭素原子以外に酸素
原子、硫黄原子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子
を1ないし4個含有する5ないし7員の単環式芳香族複
素環基またはその縮合環基が挙げられる。該縮合環基と
しては、例えばこれら5ないし7員の単環式芳香族複素
環基と、1ないし2個の窒素原子を含む6員環(例、ピ
リジン)、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員
環とが縮合した基等が挙げられる。芳香族複素環基の好
適な例としては、ピリジル(2−ピリジル、3−ピリジ
ル、4−ピリジル)、ピリミジニル(2−ピリミジニ
ル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、6−ピリミ
ジニル)、ピリダジニル(3−ピリダジニル、4−ピリ
ダジニル)、ピラジニル(2−ピラジニル)、ピロリル
(1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル)、イミ
ダゾリル(1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−
イミダゾリル、5−イミダゾリル)、ピラゾリル(1−
ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル)、イソ
オキサゾリル(3−イソオキサゾリル、4−イソオキサ
ゾリル、5−イソオキサゾリル)、イソチアゾリル(3
−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5−イソチア
ゾリル)、チアゾリル(2−チアゾリル、4−チアゾリ
ル、5−チアゾリル)、オキサゾリル(2−オキサゾリ
ル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル)、オキサジ
アゾリル(1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、
1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)、チアジア
ゾリル(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)、ト
リアゾリル(1,2,4−トリアゾール−1−イル、
1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,3−ト
リアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−2
−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル)、テト
ラゾリル(テトラゾール−1−イル、テトラゾール−5
−イル)、キノリル(2−キノリル、3−キノリル、4
−キノリル)、キナゾリル(2−キナゾリル、4−キナ
ゾリル)、キノキサリル(2−キノキサリル)、ベンゾ
オキサゾリル(2−ベンゾオキサゾリル)、ベンゾチア
ゾリル(2−ベンゾチアゾリル)、ベンズイミダゾリル
(ベンズイミダゾール−1−イル、ベンズイミダゾール
−2−イル)、インドリル(インドール−1−イル、イ
ンドール−3−イル)、インダゾリル(1H−インダゾ
ール−3−イル)、ピロロピラジニル(1H−ピロロ
[2,3−b]ピラジン−2−イル)、ピロロピリジニ
ル(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イ
ル)、イミダゾピリジニル(イミダゾ[1,2−a]ピ
リジン−2−イル、1H−イミダゾ[4,5−b]ピリ
ジン−2−イル、1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジ
ン−2−イル)、イミダゾピラジニル(1H−イミダゾ
[4,5−b]ピラジン−2−イル)、オキソフタラジ
ニル(1−オキソ−2(1H)−フタラジニル)等が挙
げられる。なかでも、チエニル、フリル、ピリジルなど
が好ましい。
【0042】アシル基の好適な例としては、例えばアセ
チル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリ
ル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイル、ヘプタ
ノイル、オクタノイル、シクロブタンカルボニル、シク
ロペンタンカルボニル、シクロヘキサンカルボニル、シ
クロヘプタンカルボニル、クロトニル、2−シクロヘキ
センカルボニル、ベンゾイル、ニコチノイル、イソニコ
チノイルなどが挙げられる。該アシル基は、置換可能な
位置に1ないし3個の置換基を有していてもよい。この
ような置換基としては、例えば1ないし3個のハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換さ
れていてもよいC1-6アルキル基、1ないし3個のハロ
ゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置
換されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、ヒ
ドロキシ、アミノ等が挙げられる。
【0043】「置換されていてもよいアミノ基」として
は、例えば炭素数1ないし10のアルキル基、炭素数2
ないし10のアルケニル基、炭素数3ないし10のシク
ロアルキル基、炭素数3ないし10のシクロアルケニル
基、炭素数6ないし14のアリール基または炭素数1な
いし13のアシル基等でモノまたはジ置換されていても
よいアミノ基が挙げられる。これらの基としては、前記
1における置換基としてそれぞれ例示したものが挙げ
られる。また、炭素数1ないし13のアシル基は、好ま
しくは炭素数2ないし10のアルカノイル基、炭素数7
ないし13のアリールカルボニル基等である。置換され
たアミノ基の好適な例としては、メチルアミノ、ジメチ
ルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、プロピルア
ミノ、ジブチルアミノ、ジアリルアミノ、シクロヘキシ
ルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベン
ゾイルアミノ、フェニルアミノ、N−メチル−N−フェ
ニルアミノ等が挙げられる。
【0044】「置換されていてもよいヒドロキシ基」と
しては、例えばそれぞれ置換されていてもよい炭素数1
ないし10のアルキル基、炭素数2ないし10のアルケ
ニル基、炭素数7ないし13のアラルキル基、炭素数1
ないし13のアシル基または炭素数6ないし14のアリ
ール基で置換されていてもよいヒドロキシ基が挙げられ
る。これらアルキル基、アルケニル基、アシル基および
アリール基としては、前記R1における置換基としてそ
れぞれ例示したものが挙げられる。「炭素数7ないし1
3のアラルキル基」としては、 前記R11およびR12
示される炭化水素基として例示したものが挙げられる。
前記したアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、ア
シル基およびアリール基が有していてもよい置換基とし
ては、例えばハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素など)、炭素数1ないし3のアルコキシ基等が挙
げられる。置換基の数は、例えば1ないし2個である。
置換されたヒドロキシ基としては、例えばそれぞれ置換
されていてもよいアルコキシ基、アルケニルオキシ基、
アラルキルオキシ基、アシルオキシ基、アリールオキシ
基等が挙げられる。
【0045】アルコキシ基の好適な例としては、炭素数
1ないし10のアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブト
キシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、
イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオ
キシ、ヘプチルオキシ、ノニルオキシ、シクロブトキ
シ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシなど
が挙げられる。アルケニルオキシ基の好適な例として
は、炭素数2ないし10のアルケニルオキシ基、例えば
アリル(allyl)オキシ、クロチルオキシ、2−ペンテ
ニルオキシ、3−ヘキセニルオキシ、2−シクロペンテ
ニルメトキシ、2−シクロヘキセニルメトキシなどが挙
げられる。アラルキルオキシ基の好適な例としては、炭
素数7ないし10のアラルキルオキシ基、例えばフェニ
ル−C1-4アルキルオキシ(例、ベンジルオキシ、フェ
ネチルオキシなど)等が挙げられる。アシルオキシ基の
好適な例としては、炭素数2ないし13のアシルオキシ
基、さらに好ましくは炭素数2ないし4のアルカノイル
オキシ(例、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブ
チリルオキシ、イソブチリルオキシなど)等が挙げられ
る。アリールオキシ基の好適な例としては、炭素数6な
いし14のアリールオキシ基、例えばフェノキシ、ナフ
チルオキシ等が挙げられる。
【0046】上記したアルコキシ基、アルケニルオキシ
基、アラルキルオキシ基、アシルオキシ基およびアリー
ルオキシ基は、置換可能な位置に1ないし2個の置換基
を有していてもよい。このような置換基としては、例え
ばハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよいC1-6
アルコキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基等が
挙げられる。例えば置換されたアリールオキシ基として
は、例えば4−クロロフェノキシ、2−メトキシフェノ
キシ等が挙げられる。
【0047】「置換されていてもよいチオール基」とし
ては、例えば炭素数1ないし10のアルキル基、炭素数
3ないし10のシクロアルキル基、炭素数7ないし13
のアラルキル基、炭素数2ないし13のアシル基、炭素
数6ないし14のアリール基、ヘテロアリール基などで
置換されていてもよいチオール基が挙げられる。これら
アルキル基、シクロアルキル基、アシル基、アリール基
としては、前記R1における置換基としてそれぞれ例示
したものが挙げられる。アラルキル基としては、前記R
11およびR12で示される炭化水素基として例示したもの
が挙げられる。ヘテロアリール基の好適な例としては、
ピリジル(例、2−ピリジル、3−ピリジルなど)、イ
ミダゾリル(例、2−イミダゾリルなど)、トリアゾリ
ル(例、1,2,4−トリアゾール−5−イルなど)な
どが挙げられる。置換されたチオール基としては、例え
ばアルキルチオ、シクロアルキルチオ、アラルキルチ
オ、アシルチオ、アリールチオ、ヘテロアリールチオな
どが挙げられる。アルキルチオ基の好適な例としては、
炭素数1ないし10のアルキルチオ基、例えばメチルチ
オ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブ
チルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、t−ブチ
ルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチ
ルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、ノニルチオ等が
挙げられる。シクロアルキルチオ基の好適な例として
は、炭素数3ないし10のシクロアルキルチオ基、例え
ばシクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキ
シルチオ等が挙げられる。アラルキルチオ基の好適な例
としては、炭素数7ないし10のアラルキルチオ基、例
えばフェニル−C1-4アルキルチオ(例、ベンジルチ
オ、フェネチルチオなど)等が挙げられる。アシルチオ
基の好適な例としては、炭素数2ないし13のアシルチ
オ基、さらに好ましくは炭素数2ないし4のアルカノイ
ルチオ基(例、アセチルチオ、プロピオニルチオ、ブチ
リルチオ、イソブチリルチオなど)等が挙げられる。ア
リールチオ基の好適な例としては、炭素数6ないし14
のアリールチオ基、例えばフェニルチオ、ナフチルチオ
等が挙げられる。ヘテロアリールチオ基の好適な例とし
ては、ピリジルチオ(例、2−ピリジルチオ、3−ピリ
ジルチオ)、イミダゾリルチオ(例、2−イミダゾリル
チオ)、トリアゾリルチオ(例、1,2,4−トリアゾ
ール−5−イルチオ)等が挙げられる。
【0048】エステル化されていてもよいカルボキシル
基において、エステル化されたカルボキシル基として
は、例えば炭素数2ないし5のアルコキシカルボニル基
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロ
ポキシカルボニル、ブトキシカルボニルなど)、炭素数
8ないし10のアラルキルオキシカルボニル基(例、ベ
ンジルオキシカルボニルなど)、1ないし2個の炭素数
1ないし3のアルキル基で置換されていてもよい炭素数
7ないし15のアリールオキシカルボニル基(例、フェ
ノキシカルボニル、p−トリルオキシカルボニルなど)
等が挙げられる。
【0049】アミド化されていてもよいカルボキシル基
において、アミド化されたカルボキシル基としては、
式:−CON(R13)(R14)(式中、R13およびR14
は同一または異なって、水素原子、置換されていてもよ
い炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を示
す。)で表される基が挙げられる。ここで、R13および
14で示される「置換されていてもよい炭化水素基」に
おける炭化水素基としては、前記R11およびR12として
例示したものが挙げられる。また、R13およびR14で示
される「置換されていてもよい複素環基」における複素
環基としては、R1における置換基として例示した芳香
族複素環基および非芳香族複素環基が挙げられる。該炭
化水素基および複素環基は、置換可能な位置に1ないし
3個の置換基を有していてもよい。このような置換基と
しては、例えばハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)、1ないし3個のハロゲン原子(例、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されていても
よいC1-6アルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよいC1-6アルコキシ基、ニトロ基、ヒドロキシ
基、アミノ基などが挙げられる。
【0050】R1における置換基は、好ましくは 1)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルコキシ基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ基、ヒドロキシ基およ
びアミノ基から選ばれる1ないし3個の置換基を有して
いてもよい炭素数1ないし10(好ましくは1ないし
4)のアルキル基; 2)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい炭素数3ないし10
(好ましくは3ないし7)のシクロアルキル基; 3)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい芳香族複素環基(好ま
しくはフリル、チエニル、ピリジル、ピラジニルな
ど); 4)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい炭素数6ないし14の
芳香族炭化水素基(好ましくは、フェニル、ナフチルな
ど)などである。R1における置換基の数は、例えば1
ないし3個、好ましくは1または2個である。R1にお
ける置換基は、さらに好ましくは炭素数1ないし4のア
ルキル基、フリル、チエニル、フェニル、ナフチルなど
である。
【0051】R1は、好ましくは、 1)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルコキシ基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ基、ヒドロキシ基およ
びアミノ基から選ばれる1ないし3個の置換基を有して
いてもよい炭素数1ないし10(好ましくは1ないし
4)のアルキル基; 2)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい炭素数3ないし10
(好ましくは3ないし7)のシクロアルキル基; 3)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい芳香族複素環基(好ま
しくはフリル、チエニル、ピリジル、ピラジニルな
ど);および 4)1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1な
いし6のアルキル基、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されて
いてもよい炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよい炭素数6ないし14の
芳香族炭化水素基(好ましくは、フェニル、ナフチルな
ど)から選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれ有し
ていてもよいオキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリルま
たはトリアゾリルである。R1は、さらに好ましくは、
炭素数1ないし3のアルキル基、炭素数3ないし7のシ
クロアルキル基、フリル、チエニル、フェニルおよびナ
フチルから選ばれる1ないし2個の置換基をそれぞれ有
していてもよいオキサゾリル、チアゾリルまたはトリア
ゾリルである。
【0052】一般式(I)中、Xは結合手、酸素原子、
硫黄原子、−CO−、−CS−、−CR4(OR5)−ま
たは−NR6−(R4は水素原子または置換されていても
よい炭化水素基を、R5は水素原子または水酸基の保護
基を、R6は水素原子、置換されていてもよい炭化水素
基またはアミノ基の保護基を示す)を示す。Xは、好ま
しくは結合手、−CR4(OR5)−または−NR6
(記号は前記と同意義を示す)、さらに好ましくは結合
手または−NR6−(R6は前記と同意義を示す)であ
る。特に好ましくは、Xは結合手または−NR6−、か
つR6が水素原子または炭素数1ないし4のアルキル基
である。R4およびR6で示される「置換されていてもよ
い炭化水素基」としては、前記R13およびR14として例
示したものが挙げられる。該「置換されていてもよい炭
化水素基」は、好ましくは、置換されていてもよい炭素
数1ないし4のアルキル基、例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブ
チル、t-ブチルなどである。該アルキル基は、置換可能
な位置に1ないし3個の置換基を有していてもよく、こ
のような置換基としては、例えばハロゲン原子(例、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、炭素数1ないし4のアル
コキシ基(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ
プロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキ
シ、t−ブトキシなど)、ヒドロキシ、ニトロ、アミ
ノ、炭素数1ないし4のアシル基(例、ホルミル、アセ
チル、プロピオニルなどの炭素数1ないし4のアルカノ
イル基など)などが挙げられる。R4およびR6は、好ま
しくは水素原子または炭素数1ないし4のアルキル基で
ある。
【0053】R5で示される水酸基の保護基としては、
例えば、C1-6アルキル(例、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルなど)、
フェニル、トリチル、C7-10アラルキル(例、ベンジル
など)、ホルミル、C1-6アルキル−カルボニル(例、
アセチル、プロピオニルなど)、ベンゾイル、C7-10
ラルキル−カルボニル(例、ベンジルカルボニルな
ど)、2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロフ
ラニル、シリル(例、トリメチルシリル、トリエチルシ
リル、ジメチルフェニルシリル、tert−ブチルジメ
チルシリル、tert−ブチルジエチルシリルなど)、
2-6アルケニル(例、1−アリルなど)などが挙げら
れる。これらの基は、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アル
キル(例、メチル、エチル、プロピルなど)、C1-6
ルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシなど)
またはニトロなどで置換されていてもよい。R6で示さ
れるアミノ基の保護基としては、例えばホルミル、C
1-6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プロピオニ
ルなど)、C1-6アルコキシ−カルボニル(例、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキ
シカルボニルなど)、ベンゾイル、C7-10アラルキル−
カルボニル(例、ベンジルカルボニルなど)、C7-14
ラルキルオキシ−カルボニル(例、ベンジルオキシカル
ボニル、9−フルオレニルメトキシカルボニルなど)、
トリチル、フタロイル、N,N−ジメチルアミノメチレ
ン、シリル(例、トリメチルシリル、トリエチルシリ
ル、ジメチルフェニルシリル、tert−ブチルジメチ
ルシリル、tert−ブチルジエチルシリルなど)、C
2-6アルケニル(例、1−アリルなど)などが挙げられ
る。これらの基は、1ないし3個のハロゲン原子(例、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アルコキシ
(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシなど)またはニ
トロなどで置換されていてもよい。
【0054】一般式(I)中、Qで示される「炭素数1
ないし20の2価の炭化水素基」としては、例えば「2
価の非環式炭化水素基」、「2価の環式炭化水素基」、
または1種以上の「2価の非環式炭化水素基」と1種以
上の「2価の環式炭化水素基」とを組合わせることによ
って得られる2価基が挙げられる。ここで、「2価の非
環式炭化水素基」としては、例えば炭素数1ないし20
のアルキレン、炭素数2ないし20のアルケニレン、炭
素数2ないし20のアルキニレンなどが挙げられる。
「2価の環式炭化水素基」としては、炭素数5ないし2
0のシクロアルカン、炭素数5ないし20のシクロアル
ケンまたは炭素数6ないし18の芳香族炭化水素(例、
ベンゼン、ナフタレン、インデン、アントラセンなど)
から任意の2個の水素原子を除いて得られる2価基など
が挙げられる。具体例としては、1,2−シクロペンチ
レン、1,3−シクロペンチレン、1,2−シクロヘキ
シレン、1,3−シクロヘキシレン、1,4−シクロヘ
キシレン、1,2−シクロヘプチレン、1,3−シクロ
ヘプチレン、1,4−シクロヘプチレン、3−シクロヘ
キセン−1,4−イレン、3−シクロヘキセン−1,2
−イレン、2,5−シクロヘキサジエン−1,4−イレ
ン、1,2−フェニレン、1,3−フェニレン、1,4
−フェニレン、1,4−ナフチレン、1,6−ナフチレ
ン、2,6−ナフチレン、2,7−ナフチレン、1,5
−インデニレン、2,5−インデニレンなどが挙げられ
る。
【0055】Qは、好ましくは炭素数1ないし6の2価
の炭化水素基であり、なかでも (1) C1-6アルキレン(例えば、−CH2−、−(CH2)2−、
−(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6−、−
CH(CH3)−、−C(CH3)2−、−(CH(CH3))2−、−(CH2)2C
(CH3)2−、−(CH2)3C(CH3)2−など); (2) C2-6アルケニレン(例えば、−CH=CH−、−CH2−C
H=CH−、−C(CH3)2−CH=CH−、−CH2−CH=CH−CH
2−、−CH2−CH2−CH=CH−、−CH=CH−CH=CH−、−C
H=CH−CH2−CH2−CH2−など); (3) C2-6アルキニレン(例えば、−C≡C−、−CH2−C≡
C−、−CH2−C≡C−CH2−CH2−など)などが好ましい。
Qは、特に好ましくはC1-6アルキレンまたはC2-6アル
ケニレンであり、なかでも、−CH2−、−(CH2)2−、−
(CH2)3−、−(CH2)4−、−CH=CH−などが好ましい。
【0056】一般式(I)中、Yは結合手、酸素原子、
硫黄原子、−SO−、−SO2−、−NR7−、−CON
7−または−NR7CO− (R7は水素原子、置換さ
れていてもよい炭化水素基またはアミノ基の保護基を示
す)を示す。Yは、好ましくは結合手、酸素原子、硫黄
原子、−NR7−または−NR7CO− (R7は前記と
同意義を示す)であり、さらに好ましくは、結合手、酸
素原子または−NR7− (R7は前記と同意義を示す)
である。特に好ましくは、Yは、結合手または酸素原子
である。R7で示される「置換されていてもよい炭化水
素基」としては、前記R13およびR14として例示したも
のが挙げられる。R7で示されるアミノ基の保護基とし
ては、前記R6として例示したものが挙げられる。なか
でも、C1-6アルコキシ−カルボニルなどが好ましい。
7は、好ましくは水素原子である。
【0057】一般式(I)中、環Aで示される「1ない
し3個の置換基をさらに有していてもよい芳香環」にお
ける「芳香環」としては、例えば、ベンゼン環、縮合芳
香族炭化水素環、5または6員芳香族複素環、縮合芳香
族複素環などが挙げられる。ここで、「縮合芳香族炭化
水素環」としては、例えば炭素数9ないし14の縮合芳
香族炭化水素などが挙げられる。具体的には、ナフタレ
ン、インデン、フルオレン、アントラセンなどが挙げら
れる。「5または6員芳香族複素環」としては、例え
ば、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子
から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個含む5または6
員芳香族複素環などが挙げられる。具体的には、チオフ
ェン、フラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、
チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキ
サゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジ
ン、1,2,4−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾー
ル、1,2,4−チアジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、
フラザンなどが挙げられる。「縮合芳香族複素環」とし
ては、例えば、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子およ
び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む
9ないし14員(好ましくは9または10員)の縮合芳
香族複素環などが挙げられる。具体的には、ベンゾフラ
ン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンズオ
キサゾール、ベンゾチアゾール、ベンズイソチアゾー
ル、ナフト[2,3−b]チオフェン、イソキノリン、キノリ
ン、インドール、キノキサリン、フェナントリジン、フ
ェノチアジン、フェノキサジン、フタラジン、ナフチリ
ジン、キナゾリン、シンノリン、カルバゾール、β−カ
ルボリン、アクリジン、フェナジン、フタルイミドなど
が挙げられる。「芳香環」は、好ましくはベンゼン環、
炭素数9ないし14の縮合芳香族炭化水素環(好ましく
はナフタレンなど)、5または6員芳香族複素環(好ま
しくはピリジン、オキサゾール、イソオキサゾール、チ
アゾール、オキサジアゾールなど)などである。「芳香
環」は、さらに好ましくはベンゼン環、ピリジン環また
はイソオキサゾール環である。
【0058】一般式(I)中、環Aで示される芳香環が
ベンゼン環またはピリジン環である場合、環A上の置換
基であるYおよびZの関係は、メタ配置およびパラ配置
であることが好ましく、パラ配置であることがさらに好
ましい。すなわち、一般式(I)中、環Aで示される芳
香環がベンゼン環である場合、
【0059】
【化21】
【0060】である。また、環Aで示される芳香環がピ
リジン環である場合、
【0061】
【化22】
【0062】である。
【0063】環Aで示される「1ないし3個の置換基を
さらに有していてもよい芳香環」における「置換基」と
しては、置換されていてもよい脂肪族炭化水素基(好ま
しくはアルキル基)、置換されていてもよいヒドロキシ
基、ハロゲン原子、置換されていてもよいアシル基、ニ
トロ基、および置換されていてもよいアミノ基などが挙
げられる。これら置換基は、いずれもR1における置換
基として例示したものが用いられる。環Aにおける置換
基は、好ましくは炭素数1ないし4のアルキル基、ヒド
ロキシ基、炭素数1ないし4のアルコキシ基、炭素数7
ないし10のアラルキルオキシ基(好ましくはベンジル
オキシ)、ハロゲン原子(好ましくはフッ素、塩素)で
ある。
【0064】従って、環Aは、好ましくは、炭素数1な
いし4のアルキル基、ヒドロキシ基、炭素数1ないし4
のアルコキシ基、炭素数7ないし10のアラルキルオキ
シ基およびハロゲン原子から選ばれる1ないし3個の置
換基をそれぞれさらに有していてもよい、ベンゼン環、
炭素数9ないし14の縮合芳香族炭化水素環、または5
もしくは6員芳香族複素環である。
【0065】一般式(I)中、Zは、−(CH2n−Z
1−または−Z1−(CH2n− (nは1ないし8の整
数を、Z1は酸素原子、硫黄原子、−SO−、−SO2
または−NR16− (R16は水素原子または置換されて
いてもよい炭化水素基を示す)を示す)を示す。ここ
で、R16で示される「置換されていてもよい炭化水素
基」としては、前記R13およびR14として例示したもの
が挙げられる。nは、好ましくは1ないし3の整数であ
る。Z1は、好ましくは酸素原子または硫黄原子であ
る。Zは、好ましくは−(CH2n−Z1−または−Z1
−(CH2n− (さらに好ましくは、−(CH2n
1−)であり、かつ、nは1ないし3の整数、Z1は酸
素原子または硫黄原子である。
【0066】一般式(I)中、環Bは、それぞれ1ない
し3個の置換基をさらに有していてもよいピリジン環、
ベンゼン環またはナフタレン環である。一般式(I)
中、環Bが、1ないし3個の置換基をさらに有していて
もよいピリジン環である場合、環B上の置換基であるZ
およびUの関係は、オルト配置、メタ配置またはパラ配
置のいずれであってもよいが、オルト配置またはメタ配
置であることが好ましい。すなわち、環Bが、ピリジン
環である場合、
【0067】
【化23】
【0068】
【化24】
【0069】
【化25】
【0070】一般式(I)中、環Bが、1ないし3個の
置換基をさらに有していてもよいベンゼン環である場
合、環B上の置換基であるZおよびUの関係は、オルト
配置またはメタ配置であることが好ましく、特にオルト
配置であることが好ましい。すなわち、環Bが、ベンゼ
ン環である場合、
【0071】
【化26】
【0072】
【化27】
【0073】環Bが、ナフタレン環である場合、
【0074】
【化28】
【0075】環Bは、好ましくは、それぞれ1ないし3
個の置換基をさらに有していてもよいピリジン環または
ナフタレン環、さらに好ましくは、1ないし3個の置換
基をさらに有していてもよいピリジン環である。
【0076】環Bにおける「置換基」としては、例えば
置換されていてもよい脂肪族炭化水素基(好ましくはア
ルキル基)、置換されていてもよい芳香族炭化水素基、
置換されていてもよいヒドロキシ基、ハロゲン原子、置
換されていてもよいアシル基、ニトロ基、置換されてい
てもよいアミノ基などが挙げられる。これら置換基は、
いずれもR1における置換基として例示したものが用い
られる。環Bにおける置換基は、好ましくは炭素数1な
いし4のアルキル基、炭素数6ないし14のアリール基
(好ましくはフェニル基)、ヒドロキシ基、炭素数1な
いし4のアルコキシ基、炭素数7ないし10のアラルキ
ルオキシ基(好ましくはベンジルオキシ)、ハロゲン原
子(好ましくはフッ素、塩素、臭素)である。
【0077】従って、環Bは、特に好ましくは、炭素数
1ないし4のアルキル基、炭素数6ないし14のアリー
ル基、ヒドロキシ基、炭素数1ないし4のアルコキシ
基、炭素数7ないし10のアラルキルオキシ基およびハ
ロゲン原子から選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞ
れさらに有していてもよいピリジン環またはナフタレン
環である。
【0078】一般式(I)中、Uは結合手、酸素原子、
硫黄原子、−SO−または−SO2−を示す。Uは、好
ましくは結合手、酸素原子または硫黄原子、さらに好ま
しくは結合手または酸素原子、特に好ましくは結合手で
ある。ただし、一般式(I)中、環Bが1ないし3個の
置換基をさらに有していてもよいベンゼン環であると
き、Uは結合手を示す。ここで、置換基は好ましくは炭
素数1ないし4のアルキル基、炭素数6ないし14のア
リール基、ヒドロキシ基、炭素数1ないし4のアルコキ
シ基、炭素数7ないし10のアラルキルオキシ基または
ハロゲン原子である。
【0079】一般式(I)中、Wで示される「炭素数1
ないし20の2価の炭化水素基」としては、前記Qとし
て例示したものが挙げられる。Wは、好ましくはC1-6
アルキレンまたはC2-6アルケニレンであり、さらに好
ましくは、−CH2−、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)
4−、−CH=CH−などである。とりわけ、−CH2−が好ま
しい。
【0080】一般式(I)中、R3は−OR8(R8は水
素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)
または−NR910(R9およびR10は同一または異なっ
て水素原子、置換されていてもよい炭化水素基、置換さ
れていてもよい複素環基、または置換されていてもよい
アシル基を示すか、またはR9およびR10は結合して置
換されていてもよい環を形成していてもよい)である。
8で示される「置換されていてもよい炭化水素基」と
しては、前記R13およびR14として例示した「置換され
ていてもよい炭化水素基」が挙げられる。該「置換され
ていてもよい炭化水素基」は、好ましくは「炭素数1な
いし4のアルキル基」、「炭素数1ないし4のアルキル
基およびハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素)から選ばれる置換基を1ないし3個有していてもよ
い炭素数6ないし10のアリール基」などである。ここ
で、「炭素数1ないし4のアルキル基」としては、例え
ばメチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、s
ec−ブチル、t−ブチルなどが挙げられ、なかでもメ
チル、エチルが好ましい。「ハロゲン原子」としては、
塩素が好ましい。「炭素数6ないし10のアリール基」
としてはフェニル、ナフチルが挙げられ、なかでもフェ
ニルが好ましい。
【0081】R9およびR10で示される「置換されてい
てもよい炭化水素基」および「置換されていてもよい複
素環基」としては、それぞれR13およびR14として例示
したものが挙げられる。R9およびR10で示される「置
換されていてもよいアシル基」としては、R1における
置換基として例示した「置換されていてもよいアシル
基」が挙げられる。R9とR10とが結合して形成する
「置換されていてもよい環」における環としては、例え
ば5ないし7員の環状アミノ基、好ましくは1−ピロリ
ジニル、1−ピペリジニル、1−ヘキサメチレンイミニ
ル、4−モルホリノ、4−チオモルホリノ、1−ピペラ
ジニルなどが挙げられる。また、「置換されていてもよ
い環」における置換基としては、前記「置換されていて
もよい脂環式炭化水素基」などにおいて例示した置換基
が挙げられる。置換基の数は、例えば1ないし3個であ
る。R3は、好ましくは−OR8(記号は前記と同意義を
示す)であり、R8は、好ましくは水素原子または炭素
数1ないし4のアルキル基である。R3は、特に好まし
くは−OHである。
【0082】一般式(I)で表される化合物の好適な例
としては、以下の化合物が挙げられる。R1が、 1)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよ
い炭素数1ないし6のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニ
トロ基、ヒドロキシ基およびアミノ基から選ばれる1な
いし3個の置換基を有していてもよい炭素数1ないし1
0のアルキル基; 2)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよ
い炭素数1ないし6のアルキル基、1ないし3個のハロ
ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1ないし6のア
ルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基お
よびアミノ基から選ばれる1ないし3個の置換基を有し
ていてもよい炭素数3ないし10のシクロアルキル基; 3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよ
い炭素数1ないし6のアルキル基、1ないし3個のハロ
ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1ないし6のア
ルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基お
よびアミノ基から選ばれる1ないし3個の置換基を有し
ていてもよい芳香族複素環基(好ましくはフリル、チエ
ニル、ピリジル、ピラジニルなど);および 4)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよ
い炭素数1ないし6のアルキル基、1ないし3個のハロ
ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1ないし6のア
ルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基お
よびアミノ基から選ばれる1ないし3個の置換基を有し
ていてもよい炭素数6ないし14の芳香族炭化水素基
(好ましくは、フェニル、ナフチルなど)から選ばれる
1ないし3個の置換基をそれぞれ有していてもよいオキ
サゾリル、チアゾリル、ピラゾリルまたはトリアゾリ
ル;Xが結合手または−NR6−、かつR6が水素原子ま
たは炭素数1ないし4のアルキル基;QがC1-6アルキ
レンまたはC2-6アルケニレン;Yが結合手、酸素原子
または−NR7−、かつ、R7がアミノ基の保護基(好ま
しくはC1-6アルコキシ−カルボニルなど)(Yは、好
ましくは結合手または酸素原子);環Aが、炭素数1な
いし4のアルキル基、ヒドロキシ基、炭素数1ないし4
のアルコキシ基、炭素数7ないし10のアラルキルオキ
シ基およびハロゲン原子から選ばれる1ないし3個の置
換基をそれぞれさらに有していてもよい、ベンゼン環、
炭素数9ないし14の縮合芳香族炭化水素環(好ましく
はナフタレンなど)、または5もしくは6員芳香族複素
環(好ましくはピリジン、オキサゾール、イソオキサゾ
ール、チアゾール、オキサジアゾールなど);Zが−
(CH2n−Z1−または−Z1−(CH2n−であり、
かつ、nが1ないし3の整数、Z1が酸素原子または硫
黄原子;環Bが炭素数1ないし4のアルキル基、炭素数
6ないし14のアリール基、ヒドロキシ基、炭素数1な
いし4のアルコキシ基、炭素数7ないし10のアラルキ
ルオキシ基およびハロゲン原子から選ばれる1ないし3
個の置換基をそれぞれさらに有していてもよいピリジン
環またはナフタレン環;Uが結合手または酸素原子;W
がC1-6アルキレンまたはC2-6アルケニレン;R3が−
OR8であり、かつR8が水素原子または炭素数1ないし
4のアルキル基である化合物。
【0083】一般式(I)で表される化合物の特に好適
な例としては、以下の化合物が挙げられる。2−[2−
[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]酢酸;2−
[2−[[6−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]フェニ
ル]酢酸;2-[2−[[6−[(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリル)メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]−3−
ピリジル]酢酸;2−[2−[[3−[(5−メチル−2−フ
ェニル−4−チアゾリル)メトキシ]−5−イソキオサゾ
リル]メトキシ]フェニル]酢酸;2−[2−[[4−[(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]フェノ
キシ]メチル]−3−ピリジル]酢酸。
【0084】一般式(I)で表される化合物(以下、化
合物(I)と略記することがある)の塩としては、薬理
学的に許容される塩が好ましく、例えば無機塩基との
塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩
基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機
塩基との塩の好適な例としては、例えばナトリウム塩、
カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグ
ネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;アルミニウム
塩、アンモニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩
の好適な例としては、例えばトリメチルアミン、トリエ
チルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロ
ヘキシルアミン、N,N−ジベンジルエチレンジアミン
などとの塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例とし
ては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸な
どとの塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例として
は、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、
シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、
リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p
−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。塩基性
アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアルギニ
ン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられる。酸性
アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアスパラギ
ン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられる。上記した
塩の中でもナトリウム塩、カリウム塩、塩酸塩などが好
ましい。
【0085】化合物(I)のプロドラッグは、生体内に
おける生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化合
物(I)に変換する化合物、すなわち酵素的に酸化、還
元、加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合
物、胃酸等により加水分解などを起こして化合物(I)
に変化する化合物をいう。化合物(I)のプロドラッグ
としては、化合物(I)のアミノ基がアシル化、アルキ
ル化、りん酸化された化合物(例、化合物(I)のアミ
ノ基がエイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノ
カルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジ
オキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラ
ヒドロフラニル化、テトラヒドロピラニル化、ピロリジ
ルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、tert−ブ
チル化された化合物など);化合物(I)の水酸基がア
シル化、アルキル化、りん酸化、ほう酸化された化合物
(例、化合物(I)の水酸基がアセチル化、パルミトイ
ル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、
フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボ
ニル化、テトラヒドロピラニル化された化合物など);
化合物(I)のカルボキシル基がエステル化、アミド化
された化合物(例、化合物(I)のカルボキシル基がエ
チルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチ
ルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバ
ロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオ
キシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5−
メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イ
ル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニ
ルエチルエステル化、メチルアミド化された化合物な
ど);等が挙げられる。これらの化合物は自体公知の方
法によって化合物(I)から製造することができる。ま
た、化合物(I)のプロドラッグは、広川書店1990
年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から19
8頁に記載されているような、生理的条件で化合物(I
I)に変化するものであってもよい。また、化合物(I)
は、同位元素(例、3H, 14C, 35S,125Iなど)などで標
識されていてもよい。さらに、化合物(I)は、無水物
であっても、水和物であってもよい。
【0086】化合物(I)またはその塩(以下、単に本
発明化合物と略記することがある)は、毒性が低く、そ
のまま、または薬理学的に許容し得る担体などと混合し
て医薬組成物とすることにより、哺乳動物(例、ヒト、
マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブ
タ、サル等)に対して、後述する各種疾患の予防・治療
剤として用いることができる。
【0087】ここにおいて、薬理学的に許容される担体
としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機
担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢
剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助
剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして
配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着
色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いることもできる。
賦形剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、D−マ
ンニトール、D−ソルビトール、デンプン、α化デンプ
ン、デキストリン、結晶セルロース、低置換度ヒドロキ
シプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、アラビアゴム、デキストリン、プルラン、軽
質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウムなどが挙げられる。滑沢剤の好適
な例としては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙
げられる。結合剤の好適な例としては、例えばα化デン
プン、ショ糖、ゼラチン、アラビアゴム、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、結晶セルロース、白糖、D−マ
ンニトール、トレハロース、デキストリン、プルラン、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられ
る。崩壊剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、デ
ンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウ
ム、カルボキシメチルスターチナトリウム、軽質無水ケ
イ酸、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙
げられる。
【0088】溶剤の好適な例としては、例えば注射用
水、生理的食塩水、リンゲル液、アルコール、プロピレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、ゴマ油、トウ
モロコシ油、オリーブ油、綿実油などが挙げられる。溶
解補助剤の好適な例としては、例えばポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、D−マンニトール、ト
レハロース、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスア
ミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、
炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、サリチル酸ナト
リウム、酢酸ナトリウムなどが挙げられる。懸濁化剤の
好適な例としては、例えばステアリルトリエタノールア
ミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピ
オン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼ
トニウム、モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性
剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセ
ルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの
親水性高分子;ポリソルベート類、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油などが挙げられる。
【0089】等張化剤の好適な例としては、例えば塩化
ナトリウム、グリセリン、D−マンニトール、D−ソル
ビトール、ブドウ糖などが挙げられる。緩衝剤の好適な
例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン
酸塩などの緩衝液などが挙げられる。無痛化剤の好適な
例としては、例えばベンジルアルコールなどが挙げられ
る。防腐剤の好適な例としては、例えばパラオキシ安息
香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコー
ル、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸
などが挙げられる。抗酸化剤の好適な例としては、例え
ば亜硫酸塩、アスコルビン酸塩などが挙げられる。着色
剤の好適な例としては、例えば水溶性食用タール色素
(例、食用赤色2号および3号、食用黄色4号および5
号、食用青色1号および2号などの食用色素、水不溶性
レーキ色素(例、前記水溶性食用タール色素のアルミニ
ウム塩など)、天然色素(例、β−カロチン、クロロフ
ィル、ベンガラなど)などが挙げられる。甘味剤の好適
な例としては、例えばサッカリンナトリウム、グリチル
リチン二カリウム、アスパルテーム、ステビアなどが挙
げられる。
【0090】前記医薬組成物の剤形としては、例えば錠
剤、カプセル剤(ソフトカプセル、マイクロカプセルを
含む)、顆粒剤、散剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤など
の経口剤;および注射剤(例、皮下注射剤、静脈内注射
剤、筋肉内注射剤、腹腔内注射剤など)、外用剤(例、
経鼻投与製剤、経皮製剤、軟膏剤など)、坐剤(例、直
腸坐剤、膣坐剤など)、ペレット、点滴剤、徐放性製剤
(例、徐放性マイクロカプセルなど)、点眼剤等の非経
口剤が挙げられ、これらはそれぞれ経口的あるいは非経
口的に安全に投与できる。医薬組成物は、製剤技術分野
において慣用の方法、例えば日本薬局方に記載の方法等
により製造することができる。以下に、製剤の具体的な
製造法について詳述する。
【0091】例えば、経口剤は、有効成分に、例えば賦
形剤(例、乳糖,白糖,デンプン,D−マンニトールな
ど)、崩壊剤(例、カルボキシメチルセルロースカルシ
ウムなど)、結合剤(例、α化デンプン,アラビアゴ
ム,カルボキシメチルセルロース,ヒドロキシプロピル
セルロース,ポリビニルピロリドンなど)または滑沢剤
(例、タルク,ステアリン酸マグネシウム,ポリエチレ
ングリコール6000など)などを添加して圧縮成形
し、次いで必要により、味のマスキング、腸溶性あるい
は持続性を目的として、コーティング基剤を用いて自体
公知の方法でコーティングすることにより製造される。
該コーティング基剤としては、例えば糖衣基剤、水溶性
フィルムコーティング基剤、腸溶性フィルムコーティン
グ基剤、徐放性フィルムコーティング基剤などが挙げら
れる。糖衣基剤としては、白糖が用いられ、さらに、タ
ルク、沈降炭酸カルシウム、ゼラチン、アラビアゴム、
プルラン、カルナバロウなどから選ばれる1種または2
種以上を併用してもよい。水溶性フィルムコーティング
基剤としては、例えばヒドロキシプロピルセルロース、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロースなど
のセルロース系高分子;ポリビニルアセタールジエチル
アミノアセテート、アミノアルキルメタアクリレートコ
ポリマーE〔オイドラギットE(商品名)、ロームファ
ルマ社〕、ポリビニルピロリドンなどの合成高分子;プ
ルランなどの多糖類などが挙げられる。
【0092】腸溶性フィルムコーティング基剤として
は、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース フタ
レート、ヒドロキシプロピルメチルセルロース アセテ
ートサクシネート、カルボキシメチルエチルセルロー
ス、酢酸フタル酸セルロースなどのセルロース系高分
子;メタアクリル酸コポリマーL〔オイドラギットL
(商品名)、ロームファルマ社〕、メタアクリル酸コポ
リマーLD〔オイドラギットL−30D55(商品
名)、ロームファルマ社〕、メタアクリル酸コポリマー
S〔オイドラギットS(商品名)、ロームファルマ社〕
などのアクリル酸系高分子;セラックなどの天然物など
が挙げられる。徐放性フィルムコーティング基剤として
は、例えばエチルセルロースなどのセルロース系高分
子;アミノアルキルメタアクリレートコポリマーRS
〔オイドラギットRS(商品名)、ロームファルマ
社〕、アクリル酸エチル・メタアクリル酸メチル共重合
体懸濁液〔オイドラギットNE(商品名)、ロームファ
ルマ社〕などのアクリル酸系高分子などが挙げられる。
上記したコーティング基剤は、2種以上を適宜の割合で
混合して用いてもよい。また、コーティングの際に、例
えば酸化チタン、三二酸化鉄等のような遮光剤を用いて
もよい。
【0093】注射剤は、有効成分を分散剤(例、ポリソ
ルベート80,ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60な
ど,ポリエチレングリコール,カルボキシメチルセルロ
ース,アルギン酸ナトリウムなど)、保存剤(例、メチ
ルパラベン,プロピルパラベン,ベンジルアルコール,
クロロブタノール,フェノールなど)、等張化剤(例、
塩化ナトリウム,グリセリン,D−マンニトール,D−
ソルビトール,ブドウ糖など)などと共に水性溶剤
(例、蒸留水,生理的食塩水,リンゲル液等)あるいは
油性溶剤(例、オリーブ油,ゴマ油,綿実油,トウモロ
コシ油などの植物油、プロピレングリコール等)などに
溶解、懸濁あるいは乳化することにより製造される。こ
の際、所望により溶解補助剤(例、サリチル酸ナトリウ
ム,酢酸ナトリウム等)、安定剤(例、ヒト血清アルブ
ミン等)、無痛化剤(例、ベンジルアルコール等)等の
添加物を用いてもよい。
【0094】本発明化合物は、インスリン抵抗性改善
剤、インスリン感受性増強剤、レチノイド関連受容体機
能調節剤、ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体リガン
ド、レチノイドX受容体リガンドなどとして使用でき
る。ここでいう機能調節剤とは、アゴニストおよびアン
タゴニストの両方を意味する。本発明化合物は、血糖低
下作用、血中脂質低下作用、血中インスリン低下作用、
インスリン抵抗性改善作用、インスリン感受性増強作用
およびレチノイド関連受容体機能調節活性を有する。該
機能調節剤は、部分アゴニスト(パーシャルアゴニス
ト)または部分アンタゴニスト(パーシャルアンタゴニ
スト)であってもよい。ここで、レチノイド関連受容体
とは、核内レセプターに含まれ、脂溶性ビタミンなどの
シグナル分子をリガンドとするDNA結合性の転写因子
であり、これらは単量体型受容体、ホモ二量体型受容体
およびヘテロ二量体型受容体のいずれであってもよい。
ここで、単量体型受容体としては、例えばレチノイドO
受容体(以下、RORと略記することがある)α(GenB
ank Accession No. L14611)、RORβ(GenBank Acce
ssion No. L14160)、RORγ(GenBank Accession N
o. U16997);Rev−erb α(GenBank Accession
No. M24898)、Rev−erb β(GenBank Accessi
on No. L31785);ERRα(GenBank Accession No. X
51416)、ERRβ(GenBank Accession No. X5141
7);Ftz−FI α(GenBank Accession No. S6587
6)、Ftz−FI β(GenBank Accession No. M8138
5);TIx(GenBank Accession No. S77482);GC
NF(GenBank Accession No. U14666)などが挙げられ
る。ホモ二量体型受容体としては、例えばレチノイドX
受容体(以下、RXRと略記することがある)α(GenB
ank Accession No. X52773)、RXRβ(GenBankAcces
sion No. M84820)、RXRγ(GenBank Accession No.
U38480);COUPα(GenBank Accession No. X1279
5)、COUPβ(GenBank Accession No.M64497)、C
OUPγ(GenBank Accession No. X12794);TR2α
(GenBankAccession No. M29960)、TR2β(GenBank
Accession No. L27586);またはHNF4α(GenBank
Accession No. X76930)、HNF4γ(GenBank Acces
sion No. Z49826)などが形成するホモ二量体が挙げら
れる。
【0095】ヘテロ二量体型受容体としては、例えば上
記したレチノイドX受容体(RXRα、RXRβまたは
RXRγ)と、レチノイドA受容体(以下、RARと略
記することがある)α(GenBank Accession No. X0661
4)、RARβ(GenBank Accession No. Y00291)、R
ARγ(GenBank Accession No. M24857);甲状腺ホル
モン受容体(以下、TRと略記することがある)α(Ge
nBank Accession No. M24748)、TRβ(GenBank Acce
ssion No. M26747);ビタミンD受容体(VDR)(Ge
nBank Accession No. JO3258);ペルオキシソーム増殖
剤応答性受容体(以下、PPARと略記することがあ
る)α(GenBank Accession No. L02932)、PPARβ
(PPARδ)(GenBank Accession No. U10375)、P
PARγ(GenBank Accession No. L40904);LXRα
(GenBank Accession No. U22662)、LXRβ(GenBan
k Accession No. U14534);FXR(GenBank Accessio
n No.U18374);MB67(GenBank Accession No. L29
263);ONR(GenBank Accession No. X75163);お
よびNURα(GenBank Accession No. L13740)、NU
Rβ(GenBank Accession No. X75918)、NURγ(Ge
nBank Accession No. U12767)から選ばれる1種の受容
体とが形成するヘテロ二量体が挙げられる。
【0096】本発明化合物は、上記したレチノイド関連
受容体の中でも、とりわけレチノイドX受容体(RXR
α、RXRβ、RXRγ)およびペルオキシソーム増殖
剤応答性受容体(PPARα、PPARβ(PPAR
δ)、PPARγ)に対して優れたリガンド活性を有す
る。さらに、本発明化合物は、レチノイドX受容体とペ
ルオキシソーム増殖剤応答性受容体とが形成するヘテロ
二量体型受容体、好ましくはRXRαとPPARγとが
形成するヘテロ二量体型受容体におけるペルオキシソー
ム増殖剤応答性受容体に対して優れたリガンド活性を有
する。よって、本発明のレチノイド関連受容体リガンド
は、ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体リガンドまた
はレチノイドX受容体リガンドとして好適に用いられ
る。
【0097】本発明化合物は、例えば糖尿病(例、1型
糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病等)の予防・治療剤;
高脂血症(例、高トリグリセリド血症、高コレステロー
ル血症、低HDL血症、食後高脂血症等)の予防・治療
剤;インスリン抵抗性改善剤;インスリン感受性増強
剤;耐糖能不全[IGT(Impaired Glucose Toleran
ce)]の予防・治療剤;および耐糖能不全から糖尿病へ
の移行抑制剤として用いることができる。
【0098】糖尿病の判定基準については、1999年
に日本糖尿病学会から新たな判定基準が報告されてい
る。この報告によれば、糖尿病とは、空腹時血糖値(静
脈血漿におけるグルコース濃度)が126mg/dl以
上、75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)2
時間値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が200m
g/dl以上、随時血糖値(静脈血漿におけるグルコー
ス濃度)が200mg/dl以上のいずれかを示す状態
である。また、上記糖尿病に該当せず、かつ、「空腹時
血糖値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が110m
g/dl未満または75g経口ブドウ糖負荷試験(75
gOGTT)2時間値(静脈血漿におけるグルコース濃
度)が140mg/dl未満を示す状態」(正常型)で
ない状態を、「境界型」と呼ぶ。
【0099】また、糖尿病の判定基準については、19
97年にADA(米国糖尿病学会)から、1998年に
WHOから、新たな判定基準が報告されている。これら
の報告によれば、糖尿病とは、空腹時血糖値(静脈血漿
におけるグルコース濃度)が126mg/dl以上であ
り、かつ、75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値(静脈
血漿におけるグルコース濃度)が200mg/dl以上
を示す状態である。また、上記報告によれば、耐糖能不
全とは、空腹時血糖値(静脈血漿におけるグルコース濃
度)が126mg/dl未満であり、かつ、75g経口
ブドウ糖負荷試験2時間値(静脈血漿におけるグルコー
ス濃度)が140mg/dl以上200mg/dl未満
を示す状態である。さらに、ADAの報告によれば、空
腹時血糖値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が11
0mg/dl以上126mg/dl未満の状態をIFG
(Impaired Fasting Glucose)と呼ぶ。一方、WHO
の報告によれば、該IFG(Impaired Fasting Gluco
se)のうち、75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値(静
脈血漿におけるグルコース濃度)が140mg/dl未
満である状態をIFG(Impaired Fasting Glycemi
a)と呼ぶ。本発明化合物は、上記した新たな判定基準
により決定される糖尿病、境界型、耐糖能異常、IFG
(Impaired Fasting Glucose)およびIFG(Impair
edFasting Glycemia)の予防・治療剤としても用いら
れる。さらに、本発明化合物は、境界型、耐糖能異常、
IFG(Impaired Fasting Glucose)またはIFG
(Impaired Fasting Glycemia)から糖尿病への進展
を防止することもできる。
【0100】本発明化合物は、例えば糖尿病性合併症
[例、神経障害、腎症、網膜症、白内障、大血管障害、
骨減少症、糖尿病性高浸透圧昏睡、感染症(例、呼吸器
感染症、***症、消化器感染症、皮膚軟部組織感染
症、下肢感染症等)、糖尿病性壊疽、口腔乾燥症、聴覚
の低下、脳血管障害、末梢血行障害等]、肥満、骨粗鬆
症、悪液質(例、癌性悪液質、結核性悪液質、糖尿病性
悪液質、血液疾患性悪液質、内分泌疾患性悪液質、感染
症性悪液質または後天性免疫不全症候群による悪液
質)、脂肪肝、高血圧、多嚢胞性卵巣症候群、腎臓疾患
(例、糖尿病性ネフロパシー、糸球体腎炎、糸球体硬化
症、ネフローゼ症候群、高血圧性腎硬化症、末期腎臓疾
患等)、筋ジストロフィー、心筋梗塞、狭心症、脳血管
障害(例、脳梗塞、脳卒中)、インスリン抵抗性症候
群、シンドロームX、高インスリン血症、高インスリン
血症における知覚障害、腫瘍(例、白血病、乳癌、前立
腺癌、皮膚癌等)、過敏性腸症候群、急性または慢性下
痢、炎症性疾患(例、慢性関節リウマチ、変形性脊椎
炎、変形性関節炎、腰痛、痛風、手術外傷後の炎症、腫
脹の緩解、神経痛、咽喉頭炎、膀胱炎、肝炎(非アルコ
ール性脂肪性肝炎を含む)、肺炎、膵炎、炎症性大腸疾
患、潰瘍性大腸炎等)、内臓肥満症候群などの予防・治
療剤としても用いることができる。本発明化合物は、総
コレステロール低下作用を有し、血漿抗動脈硬化指数
[(HDLコレステロール/総コレステロール)×10
0]を上昇させるため、動脈硬化症(例、アテローム性
動脈硬化症等)などの予防・治療剤としても用いること
ができる。また、本発明化合物は、消化性潰瘍、急性ま
たは慢性胃炎、胆道ジスキネジアー、胆のう炎等に伴う
腹痛、悪心、嘔吐、上腹部不快感などの症状の改善など
にも用いることができる。さらに、本発明化合物は、食
欲を調整(亢進または抑制)するため、例えば痩身、虚
食症の治療剤(痩身または虚食症の投与対象における体
重増加)または肥満の治療剤として用いることもでき
る。
【0101】本発明化合物は、TNF−αが関与する炎
症性疾患の予防・治療薬としても用いられる。ここで、
TNF−αが関与する炎症性疾患とは、TNF−αの存
在により発症し、TNF−α抑制効果を介して治療され
得る炎症性疾患である。このような炎症性疾患として
は、例えば糖尿病性合併症(例、網膜症、腎症、神経障
害、大血管障害など)、慢性関節リウマチ、変形性脊椎
症、変形性関節炎、腰痛、痛風、手術・外傷後の炎症、
腫脹の緩解、神経痛、咽喉頭炎、膀胱炎、肝炎、肺炎、
胃粘膜損傷(アスピリンにより引き起こされた胃粘膜損
傷を含む)などが挙げられる。本発明化合物は、アポト
ーシス抑制作用を有し、アポトーシスの促進が関わる疾
患の予防・治療薬としても用いられる。ここで、アポト
ーシスの促進が関わる疾患疾患としては、例えばウイル
ス疾患(例、エイズ、劇症肝炎など)、神経変性疾患
(例、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側
索硬化症、色素性網膜炎、小脳変性など)、脊髄異形成
疾患(例、再生不良性貧血など)、虚血性疾患(例、心
筋梗塞、脳卒中など)、肝疾患(例、アルコール性肝
炎、B型肝炎、C型肝炎など)、関節疾患(例、変形性
関節症など)、アテローム性動脈硬化症などが挙げられ
る。本発明化合物は、内臓脂肪の減少、内臓脂肪蓄積の
抑制、糖代謝改善、脂質代謝改善、インスリン抵抗性改
善、酸化LDL産生抑制、リポタンパク代謝改善、冠動
脈代謝改善、心血管合併症の予防・治療、心不全合併症
の予防・治療、血中レムナント低下、無***症の予防・
治療、多毛症の予防・治療、高アンドロゲン血症の予防
・治療などにも用いられる。本発明化合物は、上記した
各種疾患(例、心筋梗塞などの心血管イベント)の2次
予防および進展抑制にも用いられる。本発明化合物は、
ミダゾラム、ケトコナゾールなどと組み合わせて用いる
こともできる。
【0102】本発明化合物の投与量は、投与対象、投与
ルート、対象疾患、症状などによっても異なるが、例え
ば成人の糖尿病患者に経口投与する場合、通常1回量と
して約0.005ないし50mg/kg体重、好ましく
は0.01ないし2mg/kg体重であり、さらに好ま
しくは0.025ないし0.5mg/kg体重であり、
この量を1日1回ないし3回投与するのが望ましい。
【0103】本発明化合物は、糖尿病治療剤、糖尿病性
合併症治療剤、抗高脂血症剤、降圧剤、抗肥満剤、利尿
剤、化学療法剤、免疫療法剤などの薬剤(以下、併用薬
剤と略記する)と組み合わせて用いることができる。併
用薬剤は、低分子化合物であってもよく、また高分子の
蛋白、ポリペプチド、抗体であるか、あるいはワクチン
等であってもよい。この際、本発明化合物および併用薬
剤の投与時期は限定されず、これらを投与対象に対し、
同時に投与してもよいし、時間差をおいて投与してもよ
い。併用薬剤の投与量は、臨床上用いられている用量を
基準として適宜選択することができる。また、本発明化
合物と併用薬剤の配合比は、投与対象、投与ルート、対
象疾患、症状、組み合わせなどにより適宜選択すること
ができる。例えば投与対象がヒトである場合、本発明化
合物1重量部に対し、併用薬剤を0.01ないし100
重量部用いればよい。
【0104】なお、糖尿病治療剤としては、インスリン
製剤(例、ウシ、ブタの膵臓から抽出された動物インス
リン製剤;大腸菌、イーストを用い遺伝子工学的に合成
したヒトインスリン製剤;インスリン亜鉛;プロタミン
インスリン亜鉛;インスリンのフラグメントまたは誘導
体(例、INS−1等)など)、インスリン抵抗性改善
剤(例、塩酸ピオグリタゾン、トログリタゾン、ロシグ
リタゾンまたはそのマレイン酸塩、GI−26257
0、JTT−501、MCC−555、YM−440、
KRP−297、CS−011、FK−614等)、α
−グルコシダーゼ阻害剤(例、ボグリボース、アカルボ
ース、ミグリトール、エミグリテート等)、ビグアナイ
ド剤(例、フェンホルミン、メトホルミン、ブホルミン
等)、インスリン分泌促進剤[スルホニルウレア剤
(例、トルブタミド、グリベンクラミド、グリクラジ
ド、クロルプロパミド、トラザミド、アセトヘキサミ
ド、グリクロピラミド、グリメピリド、グリピザイド、
グリブゾール等)、レパグリニド、ナテグリニド、ミチ
グリニドまたはそのカルシウム塩水和物、GLP−1
等]、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤(例、NV
P−DPP−278、PT−100等)、β3アゴニス
ト(例、CL−316243、SR−58611−A、
UL−TG−307、SB−226552、AJ−96
77、BMS−196085、AZ−40140等)、
アミリンアゴニスト(例、プラムリンチド等)、ホスホ
チロシンホスファターゼ阻害剤(例、バナジン酸等)、
糖新生阻害剤(例、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害
剤、グルコース−6−ホスファターゼ阻害剤、グルカゴ
ン拮抗剤等)、SGLUT(sodium-glucose cotranspo
rter)阻害剤(例、T−1095等)等が挙げられる。
【0105】糖尿病性合併症治療剤としては、アルドー
ス還元酵素阻害剤(例、トルレスタット、エパルレスタ
ット、ゼナレスタット、ゾポルレスタット、ミナルレス
タット、フィダレスタット(SNK−860)、CT−
112等)、神経栄養因子(例、NGF、NT−3、B
DNF等)、神経栄養因子産生・分泌促進剤、PKC阻
害剤(例、LY−333531等)、AGE阻害剤
(例、ALT946、ピマゲジン、ピラトキサチン、N
−フェナシルチアゾリウム ブロマイド(ALT76
6)、EXO−226等)、活性酸素消去薬(例、チオ
クト酸等)、脳血管拡張剤(例、チアプリド、メキシレ
チン等)が挙げられる。抗高脂血剤としては、コレステ
ロール合成阻害剤であるスタチン系化合物(例、セリバ
スタチン、プラバスタチン、シンバスタチン、ロバスタ
チン、アトルバスタチン、フルバスタチン、イタバスタ
チンまたはそれらの塩(例、ナトリウム塩等)等)、ス
クアレン合成酵素阻害剤あるいはトリグリセリド低下作
用を有するフィブラート系化合物(例、ベザフィブラー
ト、クロフィブラート、シムフィブラート、クリノフィ
ブラート等)等が挙げられる。降圧剤としては、アンジ
オテンシン変換酵素阻害剤(例、カプトプリル、エナラ
プリル、デラプリル等)、アンジオテンシンII拮抗剤
(例、カンデサルタンシレキセチル、ロサルタン、エプ
ロサルタン、バルサルタン、テルミサルタン、イルベサ
ルタン、タソサルタン等)、カルシウム拮抗剤(例、マ
ニジピン、ニフェジピン、ニカルジピン、アムロジピ
ン、エホニジピン等)、クロニジン等が挙げられる。
【0106】抗肥満剤としては、例えば中枢性抗肥満薬
(例、デキスフェンフルラミン、フェンフルラミン、フ
ェンテルミン、シブトラミン、アンフェプラモン、デキ
サンフェタミン、マジンドール、フェニルプロパノール
アミン、クロベンゾレックス等)、膵リパーゼ阻害薬
(例、オルリスタット等)、β3アゴニスト(例、CL
−316243、SR−58611−A、UL−TG−
307、SB−226552、AJ−9677、BMS
−196085、AZ−40140等)、ペプチド性食
欲抑制薬(例、レプチン、CNTF(毛様体神経栄養因
子)等)、コレシストキニンアゴニスト(例、リンチト
リプト、FPL−15849等)等が挙げられる。利尿
剤としては、例えばキサンチン誘導体(例、サリチル酸
ナトリウムテオブロミン、サリチル酸カルシウムテオブ
ロミン等)、チアジド系製剤(例、エチアジド、シクロ
ペンチアジド、トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチ
アジド、ヒドロフルメチアジド、ベンチルヒドロクロロ
チアジド、ペンフルチジド、ポリチアジド、メチクロチ
アジド等)、抗アルドステロン製剤(例、スピロノラク
トン、トリアムテレン等)、炭酸脱水酵素阻害剤(例、
アセタゾラミド等)、クロルベンゼンスルホンアミド系
製剤(例、クロルタリドン、メフルシド、インダパミド
等)、アゾセミド、イソソルビド、エタクリン酸、ピレ
タニド、ブメタニド、フロセミド等が挙げられる。
【0107】化学療法剤としては、例えばアルキル化剤
(例、サイクロフォスファミド、イフォスファミド
等)、代謝拮抗剤(例、メソトレキセート、5−フルオ
ロウラシル等)、抗癌性抗生物質(例、マイトマイシ
ン、アドリアマイシン等)、植物由来抗癌剤(例、ビン
クリスチン、ビンデシン、タキソール等)、シスプラチ
ン、カルボプラチン、エトポシドなどが挙げられる。な
かでも5−フルオロウラシル誘導体であるフルツロンあ
るいはネオフルツロンなどが好ましい。免疫療法剤とし
ては、例えば微生物または細菌成分(例、ムラミルジペ
プチド誘導体、ピシバニール等)、免疫増強活性のある
多糖類(例、レンチナン、シゾフィラン、クレスチン
等)、遺伝子工学的手法で得られるサイトカイン(例、
インターフェロン、インターロイキン(IL)等)、コ
ロニー刺激因子(例、顆粒球コロニー刺激因子、エリス
ロポエチン等)などが挙げられ、なかでもIL−1、I
L−2、IL−12などが好ましい。
【0108】また、併用薬剤としては、動物モデルや臨
床で悪液質改善作用が認められている薬剤、すなわち、
シクロオキシゲナーゼ阻害剤(例、インドメタシン等)
〔キャンサー・リサーチ(Cancer Research)、第49
巻、5935〜5939頁、1989年〕、プロゲステ
ロン誘導体(例、メゲステロールアセテート)〔ジャー
ナル・オブ・クリニカル・オンコロジー(Journal of C
linical Oncology)、第12巻、213〜225頁、1
994年〕、糖質ステロイド(例、デキサメサゾン
等)、メトクロプラミド系薬剤、テトラヒドロカンナビ
ノール系薬剤(文献はいずれも上記と同様)、脂肪代謝
改善剤(例、エイコサペンタエン酸等)〔ブリティシュ
・ジャーナル・オブ・キャンサー(British Journal of
Cancer)、第68巻、314〜318頁、1993
年〕、成長ホルモン、IGF−1、あるいは悪液質を誘
導する因子であるTNF−α、LIF、IL−6、オン
コスタチンMに対する抗体なども挙げられる。
【0109】さらに、併用薬剤としては、神経再生促進
薬(例、Y−128、VX−853、prosaptide等)、
抗うつ薬(例、デシプラミン、アミトリプチリン、イミ
プラミン等)、抗てんかん薬(例、ラモトリジン等)、
抗不整脈薬(例、メキシレチン等)、アセチルコリン受
容体リガンド(例、ABT-594等)、エンドセリン受容体
拮抗薬(例、ABT-627等)、モノアミン取り込み阻害薬
(例、トラマドル等)、麻薬性鎮痛薬(例、モルヒネ
等)、GABA受容体作動薬(例、ギャバペンチン等)、α
2受容体作動薬(例、クロニジン等)、局所鎮痛薬
(例、カプサイシン等)、プロテインキナーゼC阻害薬
(例、LY-333531等)、抗不安薬(例、ベンゾジアゼピ
ン等)、ホスホジエステラーゼ阻害薬(例、(クエン
酸)シルデナフィル等)、ドーパミン作動薬(例、アポ
モルフィン等)、骨粗鬆症治療剤(例、アルファカルシ
ドール、カルシトリオール、エルカルトニン、サケカル
シトニン、エストリオール、イプリフラボン、パミドロ
ン酸二ナトリウム、アレンドロン酸ナトリウム水和物、
インカドロン酸二ナトリウム等)、抗痴呆剤(例、タク
リン、ドネペジル、リバスチグミン、ガランタミン
等)、尿失禁・頻尿治療剤(例、塩酸フラボキサート、
塩酸オキシブチニン、塩酸プロピベリン等)等も挙げら
れる。
【0110】併用薬剤は、好ましくはインスリン製剤、
インスリン抵抗性改善剤、α−グルコシダーゼ阻害剤、
ビグアナイド剤、インスリン分泌促進剤(好ましくはス
ルホニルウレア剤)などである。上記併用薬剤は、2種
以上を適宜の割合で組み合わせて用いてもよい。2種以
上の併用薬剤を用いる場合の好ましい組み合わせとして
は、例えば以下のものが挙げられる。 1)インスリン抵抗性改善剤およびインスリン製剤; 2)インスリン抵抗性改善剤およびインスリン分泌促進
剤; 3)インスリン抵抗性改善剤およびα−グルコシダーゼ
阻害剤; 4)インスリン抵抗性改善剤およびビグアナイド剤; 5)インスリン抵抗性改善剤、インスリン製剤およびビ
グアナイド剤; 6)インスリン抵抗性改善剤、インスリン製剤およびイ
ンスリン分泌促進剤; 7)インスリン抵抗性改善剤、インスリン製剤およびα
−グルコシダーゼ阻害剤; 8)インスリン抵抗性改善剤、インスリン分泌促進剤お
よびビグアナイド剤; 9)インスリン抵抗性改善剤、インスリン分泌促進剤お
よびα−グルコシダーゼ阻害剤;および 10)インスリン抵抗性改善剤、ビグアナイド剤および
α−グルコシダーゼ阻害剤。
【0111】本発明化合物が併用薬剤と組み合せて使用
される場合には、お互いの剤の量は、それらの剤の反対
効果を考えて安全な範囲内で低減できる。特に、インス
リン抵抗性改善剤、インスリン分泌促進剤およびビグア
ナイド剤は通常の投与量よりも低減できる。したがっ
て、これらの剤により引き起こされるであろう反対効果
は安全に防止できる。それに加えて、糖尿病合併症剤、
抗高脂血剤、降圧剤の投与量は低減でき、その結果これ
らの剤により引き起こされるであろう反対効果は効果的
に防止できる。
【0112】以下、本発明化合物の製造法について説明
する。本発明化合物は、自体公知の方法、例えば以下に
示すA法〜J法あるいはこれらに準ずる方法により製造
することができる。なお、以下の各製造法において、原
料化合物は塩として用いてもよく、このような塩として
は、前記化合物(I)の塩として例示したものが用いら
れる。一般式(I)中、Zが−(CH2)n−Z2−(n
は前記と同意義を、Z2は酸素原子、硫黄原子または−
NR16−(R16は前記と同意義を示す)を示す)である
化合物(I-1)は、例えば以下のA法によって製造する
ことができる。 [A法]
【0113】
【化29】
【0114】[式中、Lは脱離基を、その他の記号は前
記と同意義を示す。] Lで示される脱離基としては、例えばヒドロキシ基、ハ
ロゲン原子、−OSOR15(R15は炭素数1ないし4の
アルキル基、炭素数1ないし4のアルキル基で置換され
ていてもよい炭素数6ないし10のアリール基を示す)
などが挙げられる。R15で示される「炭素数1ないし4
のアルキル基」および「炭素数1ないし4のアルキル基
で置換されていてもよい炭素数6ないし10のアリール
基」における「炭素数1ないし4のアルキル基」として
は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec-ブチル、t-ブチルが挙げられ、
なかでもメチルが好ましい。また、R15で示される「炭
素数1ないし4のアルキル基で置換されていてもよい炭
素数6ないし10のアリール基」における炭素数6ない
し10のアリール基としては、フェニル、ナフチルが挙
げられ、なかでもフェニルが好ましい。
【0115】本法では、化合物(II)と化合物(III)
との反応により化合物(I-1)を製造する。Lがヒドロ
キシ基である場合、本反応は、自体公知の方法、例え
ば、シンセシス(Synthesis) 1頁 (1981年)に記
載の方法、あるいはそれに準じた方法により行われる。
すなわち、本反応は、通常、有機リン化合物および親電
子剤の存在下、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行わ
れる。有機リン化合物としては、例えばトリフェニルホ
スフィン、トリブチルホスフィンなどが挙げられる。親
電子剤としては、例えばアゾジカルボン酸ジエチル、ア
ゾジカルボン酸ジイソプロピル、アゾジカルボニルジピ
ペラジンなどが挙げられる。有機リン化合物および親電
子剤の使用量は、化合物(III)に対し、好ましくは約
1ないし約5モル当量である。反応に悪影響を及ぼさな
い溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;クロロホル
ム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;ベン
ゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;
N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチ
ルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げられ
る。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して
用いてもよい。反応温度は、通常、約−50ないし約1
50℃、好ましくは約−10ないし約100℃である。
反応時間は、通常、約0.5ないし約20時間である。
【0116】Lがハロゲン原子または−OSO215
ある場合、本反応は、常法に従い、塩基の存在下、反応
に悪影響を及ぼさない溶媒中で行われる。塩基として
は、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属塩;ピ
リジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリ
ン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−
7−エンなどのアミン類;水素化カリウム、水素化ナト
リウムなどの金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、カリウム t-ブトキシドなどのア
ルカリ金属アルコキシドが挙げられる。これら塩基の使
用量は、化合物(III)に対し、好ましくは約1ないし
約5モル当量である。反応に悪影響を及ぼさない溶媒と
しては、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
エチルエーテルなどのエーテル類;アセトン、2−ブタ
ノンなどのケトン類;クロロホルム、ジクロロメタンな
どのハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムア
ミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスル
ホキシド類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以
上を適宜の割合で混合して用いてもよい。反応温度は、
通常、約−50ないし約150℃、好ましくは約−10
ないし約100℃である。反応時間は、通常、約0.5
ないし約20時間である。このようにして得られる化合
物(I)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃
縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィ
ーなどにより単離精製することができる。
【0117】上記A法で原料化合物として用いられる化
合物(II)は、例えばEP−A 710659、EP−
A 629624(特開平7−53555)、WO 9
8/03505、WO 99/58510等に記載の方
法、あるいはそれに準ずる方法によって製造することが
できる。上記A法で原料化合物として用いられる化合物
(III)は、例えばザ・ジャーナル・オブ・オーガニッ
ク・ケミストリー(The Journal of Organic Chemistr
y)、55巻、5867−5877頁(1990年)、
ビュルタン・ドゥ・ラ ソシエテ・シミック・ト゛ゥ・フ
ラーンス(Bulletin de la Societe Chimique de Franc
e)、901−904頁(1988年)、ケミカル・アブ
ストラクツ(ChemicalAbstracts)、94巻、17478
2n、ケミカル・アブストラクツ(Chemical Abstract
s)、95巻、186786a等に記載の方法、あるいは
それに準ずる方法によって製造することができる。
【0118】一般式(I)中、R3がOR8、Uが結合
手、Wが−CH=CH−または−(CH22−である化
合物[それぞれ化合物(I−2)または(I−3)]は、
以下のB法によって製造することもできる。 [B法]
【0119】
【化30】
【0120】[式中の記号は前記と同意義を示す。]
【0121】(工程1)本工程では、化合物(IV)を還
元反応に付すことにより、化合物(V)を製造する。本
反応は、常法に従い、還元剤の存在下、反応に影響を及
ぼさない溶媒中で行われる。還元剤としては、例えば水
素化ほう素ナトリウム、水素化ほう素リチウム、水素化
リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウ
ムなどが挙げられる。還元剤の使用量は、化合物(IV)
に対し、好ましくは約0.5ないし約10モル当量であ
る。反応に悪影響を及ぼさない溶媒としては、例えばベ
ンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;
クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水
素類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエー
テルなどのエーテル類;水、メタノール、エタノール、
イソプロパノールなどのアルコール類などが挙げられ
る。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して
用いてもよい。反応温度は、通常、約−50ないし約1
50℃、好ましくは約−10ないし約100℃である。
反応時間は、通常、約0.5ないし約20時間である。
このようにして得られる化合物(V)は、公知の分離精
製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結
晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製する
ことができる。また、化合物(V)は、単離せずに、反
応混合物として次の工程に用いてもよい。
【0122】なお、工程1において原料化合物として用
いられる化合物(IV)は、例えば前記A法によって製造
することができる。また、化合物(IV)は、例えばジャ
ーナル オブ ヘテロサイクリック ケミストリー(Jo
urnal of Heterocyclic Chemistry)、24巻、166
9頁(1987年);ジャーナル オブ オーガニック
ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、6
2巻、2649頁(1997年);バイオオーガニック
アンド メデシナル ケミストリー レターズ(Bioo
rganic & Medicinal Chemistry Letters)、6巻、10
47頁(1996年)等に記載の方法、あるいはそれに
準ずる方法によって製造することもできる。
【0123】(工程2)本工程では、化合物(V)を酸
化反応に付すことにより、化合物(VI)を製造する。本
反応は、常法に従い、酸化剤の存在下、反応に影響を及
ぼさない溶媒中で行われる。酸化剤としては、例えば二
酸化マンガン、クロロクロム酸ピリジニウム、二クロム
酸ピリジニウム、酸化ルテニウムなどの金属酸化剤など
が挙げられる。酸化剤の使用量は、化合物(V)に対
し、好ましくは約1ないし約10モル当量である。反応
に悪影響を及ぼさない溶媒としては、例えばベンゼン、
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエー
テル類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン
化炭化水素類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種
以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。反応温度
は、通常、約−50ないし約150℃、好ましくは約−
10ないし約100℃である。反応時間は、通常、約
0.5ないし約20時間である。
【0124】また、化合物(VI)は、ジメチルスルホキ
シド中、またはジメチルスルホキシドとハロゲン化炭化
水素類(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)との
混合溶媒中、化合物(V)に、三酸化硫黄ピリジン錯体
またはオキサリルクロリドなどの反応試剤を加え、さら
にトリエチルアミン、N−メチルモルホリンなどの有機
塩基を反応させることによって製造することもできる。
反応試剤の使用量は、化合物(V)に対し、好ましくは
約1ないし約10モル当量である。有機塩基の使用量
は、化合物(V)に対し、好ましくは約1ないし約10
モル当量である。反応温度は、通常、約−50ないし約
150℃、好ましくは約−10ないし約100℃であ
る。反応時間は、通常、約0.5ないし約20時間であ
る。このようにして得られる化合物(VI)は、公知の分
離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、
再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製
することができる。また、化合物(VI)は、単離せず
に、反応混合物として次の工程に用いてもよい。
【0125】(工程3)本工程では、有機リン試薬と化
合物(VI)との反応により、化合物(I−2)を製造す
る。本反応は、常法に従い、塩基の存在下、反応に影響
を及ぼさない溶媒中で行われる。有機リン試薬として
は、例えばジメチルホスホノ酢酸メチル、ジエチルホス
ホノ酢酸エチル、ジメチルホスホノ酢酸エチルなどが挙
げられる。有機リン試薬の使用量は、化合物(VI)に対
し、好ましくは約1ないし約10モル当量である。塩基
としては、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属
塩;ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルア
ニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ
カ−7−エンなどのアミン類;水素化カリウム、水素化
ナトリウムなどの金属水素化物;ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウム t−ブトキシド
などのアルカリ金属アルコキシドが挙げられる。これら
塩基の使用量は、化合物(VI)に対し、好ましくは約1
ないし約5モル当量である。反応に悪影響を及ぼさない
溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;クロロホル
ム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;N,
N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルス
ルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げられる。こ
れらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いて
もよい。反応温度は、通常、約−50ないし約150
℃、好ましくは約−10ないし約100℃である。反応
時間は、通常、約0.5ないし約20時間である。この
ようにして得られる化合物(I−2)は、公知の分離精
製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結
晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製する
ことができる。また、化合物(I−2)は、単離せず
に、反応混合物として次の工程に用いてもよい。
【0126】(工程4)本工程では、化合物(I−2)
を水素化反応に付すことにより、化合物(I−3)を製
造する。本反応は、常法に従い、水素雰囲気下あるいは
ギ酸などの水素源、および、金属触媒存在下、反応に影
響を及ぼさない溶媒中で行われる。金属触媒としては、
例えばパラジウム−炭素、パラジウム黒、酸化白金、ラ
ネーニッケル、ウィルキンソン触媒などの遷移金属触媒
などが挙げられる。これら遷移金属触媒の使用量は、化
合物(I−2)に対し、好ましくは約0.01ないし約
10モル当量である。反応に悪影響を及ぼさない溶媒と
しては、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
エチルエーテルなどのエーテル類;クロロホルム、ジク
ロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメ
チルホルムアミドなどのアミド類;メタノール、エタノ
ール、イソプロパノールなどのアルコール類などが挙げ
られる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合
して用いてもよい。反応温度は、通常、約−50ないし
約150℃、好ましくは約−10ないし約100℃であ
る。反応時間は、通常、約0.5ないし約20時間であ
る。このようにして得られる化合物(I−3)は、公知
の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶
出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離
精製することができる。
【0127】一般式(I)中、YがY1(酸素原子、硫黄
原子または−NR7−(R7は前記と同意義を示す))で
ある化合物(I−4)は、例えば以下のC法によって製
造することもできる。 [C法]
【0128】
【化31】
【0129】[式中の記号は前記と同意義を示す。]
【0130】本法では、化合物(VII)と化合物(VII
I)との反応により、化合物(I−4)を製造する。本反
応は、A法における化合物(II)と化合物(III)との
反応と同様にして行われる。このようにして得られる化
合物(I−4)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、
減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグ
ラフィーなどにより単離精製することができる。なお、
上記C法で原料化合物として用いられる化合物(VII)
は、例えばジャーナル オブ メディシナル ケミスト
リー(Journal of Medicinal Chemistry)、35巻、2
617頁(1992年);ケミカル オブ ファーマシ
ューティカル ブレティン(Chemical of Pharmaceutic
al Bulletin)、34巻、2840頁(1986年);
WO 98/03505等に記載の方法、あるいはこれ
に準ずる方法によって製造することができる。
【0131】一般式(I)中、R3がOHである化合物
(I−6)は、例えば以下のD法によって製造すること
もできる。 [D法]
【0132】
【化32】
【0133】[式中の記号は前記と同意義を示す。]
【0134】本法では、化合物(I−5)を加水分解反
応に付すことによって化合物(I−6)を製造する。本
反応は、常法に従い、酸または塩基の存在下、含水溶媒
中で行われる。酸としては、例えば塩酸、硫酸、酢酸、
臭化水素酸などが挙げられる。塩基としては、例えば炭
酸カリウム、炭酸ナトリウムなどのアルカリ金属炭酸
塩;ナトリウムメトキシドなどのアルカリ金属アルコキ
シド;水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチ
ウムなどの水酸化アルカリ金属などが挙げられる。酸ま
たは塩基の使用量は、通常、化合物(I−5)に対して
過剰量である。好ましくは、酸の使用量は、化合物(I
−5)に対し、約2ないし約50当量、塩基の使用量
は、化合物(I−5)に対し、約1.2ないし約5当量
である。含水溶媒としては、例えばメタノール、エタノ
ールなどのアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;ジメチルス
ルホキシドおよびアセトンなどから選ばれる1種以上の
溶媒と水との混合溶媒などが挙げられる。反応温度は、
通常、約−20ないし約150℃、好ましくは約−10
ないし約100℃である。反応時間は、通常、約0.1
ないし約20時間である。このようにして得られる化合
物(I−6)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減
圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラ
フィーなどにより単離精製することができる。なお、上
記D法で原料化合物として用いられる化合物(I−5)
は、例えば前記A法〜C法により製造される。
【0135】一般式(I)中、R3が−NR910である
化合物(I−7)は、例えば以下のE法によって製造す
ることもできる。 [E法]
【0136】
【化33】
【0137】[式中の記号は前記と同意義を示す。] 本法では、化合物(I−6)をアミド化反応に付すこと
によって化合物(I−7)を製造する。本反応は、自体
公知の方法、例えば、化合物(I−6)と化合物(IX)
とを縮合剤(例、ジシクロヘキシルカルボジイミドな
ど)を用いて直接縮合させる方法、あるいは、化合物
(I−6)の反応性誘導体と、化合物(IX)とを適宜反
応させる方法等を用いて行われる。ここにおいて化合物
(I−6)の反応性誘導体としては、例えば、酸無水
物、酸ハライド(酸クロリド、酸ブロミド)、イミダゾ
リド、あるいは混合酸無水物(例えばメチル炭酸、エチ
ル炭酸、イソブチル炭酸との無水物など)などが挙げら
れる。
【0138】例えば酸ハライドを用いる場合、反応は塩
基の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われ
る。塩基としては、例えばトリエチルアミン、N−メチ
ルモルホリン、N,N−ジメチルアニリン、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられ
る。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えば、ク
ロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素
類;ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類;テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどの
エーテル類、酢酸エチル、水などが挙げられる。これら
の溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよ
い。化合物(IX)の使用量は、化合物(I−6)に対し
0.1ないし10モル当量、好ましくは0.3ないし3
モル当量である。反応温度は、通常、−30℃ないし1
00℃である。反応時間は、通常、0.5ないし20時
間である。
【0139】また、混合酸無水物を用いる場合、化合物
(I−6)とクロロ炭酸エステル(例、クロロ炭酸メチ
ル、クロロ炭酸エチル、クロロ炭酸イソブチルなど)と
を塩基(例、トリエチルアミン、N−メチルモルホリ
ン、N,N−ジメチルアニリン、炭酸水素ナトリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)の存在下に反応さ
せ、さらに化合物(IX)と反応させる。化合物(IX)の
使用量は、化合物(I−6)に対して、通常0.1ない
し10モル当量、好ましくは0.3ないし3モル当量で
ある。反応温度は、通常、−30℃ないし100℃であ
る。反応時間は、通常、0.5ないし20時間である。
このようにして得られる化合物(I−7)は、公知の分
離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、
再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製
することができる。なお、上記E法で原料化合物として
用いられる化合物(I−6)は、例えば前記A法ないし
D法により製造される。
【0140】C法で原料化合物として用いられる化合物
(VIII)のうち、Zが−(CH2)n−Z2− (式中の
記号は前記と同意義を示す)である化合物(VIII−1)
は、例えば以下のF法により製造することができる。 [F法]
【0141】
【化34】
【0142】[式中の記号は前記と同意義を示す。] 本法では、化合物(X)と化合物(III)との反応によ
り、化合物(VIII−1)を製造する。本反応は、A法に
おける化合物(II)と化合物(III)との反応と同様に
して行われる。化合物(X)の−Y1Hの部分は、適当
な保護基を用いて保護した後に縮合反応を行い、反応
後、脱保護してもよい。このような保護基としては、例
えばベンジル基、メトキシメチル基あるいはシリル基
(トリメチルシリル基、tert−ブチルジメチルシリ
ル基など)などが挙げられる。
【0143】B法で原料化合物として用いられる化合物
(IV)のうち、Zが−(CH2)n−Z2− (式中の記
号は前記と同意義を示す)である化合物(IV−1)は、
例えば以下のG法により製造することができる。 [G法]
【0144】
【化35】
【0145】[式中の記号は前記と同意義を示す。] 本法では、化合物(II)と化合物(XI)との反応によ
り、化合物(IV−1)を製造する。本反応は、A法にお
ける化合物(II)と化合物(III)との反応と同様にし
て行われる。
【0146】[H法]前記した化合物(I−6)は、例
えば、一般式
【0147】
【化36】
【0148】[式中の記号は前記と同意義を示す]で表
される化合物またはその塩を加水分解反応に付すことに
よっても製造することができる。ここで、加水分解反応
は、前記した化合物(I−5)の加水分解反応と同様に
して行われる。
【0149】上記H法で原料化合物として用いられる化
合物(XII)のうち、Uが結合手であり、Wが−CH2
である化合物(XIIa)は、例えば、以下のI法によって
製造することができる。 [I法]
【0150】
【化37】
【0151】[式中、Laは脱離基を、その他の記号は
前記と同意義を示す。] Laで示される脱離基としては、前記Lとして例示した
ハロゲン原子および−OSOR15(R15は前記と同意義
を示す)が挙げられる。
【0152】(工程1)本工程では、化合物(V)とハロゲ
ン化剤あるいはスルホニル化剤とを反応させることによ
り、化合物(Va)を製造する。該ハロゲン化剤として
は、例えば塩酸、塩化チオニル、三臭化リン等が用いら
れ、この場合Laがハロゲン(例えば塩素、臭素など)で示
される化合物(Va)が製造できる。化合物(V)とハロ
ゲン化剤との反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない
溶媒中で行われる。反応に悪影響を及ぼさない溶媒とし
ては、例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイ
ソプロピルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン等の
エーテル類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n-ブチル、
酢酸tert-ブチル等のエステル類などが挙げられる。こ
れらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いて
もよい。また、過剰量のハロゲン化剤を溶媒として用い
てもよい。ハロゲン化剤の使用量は、化合物(V)に対
して、通常、1ないし10モル当量である。反応温度は、
通常、−20ないし100℃である。反応時間は、通
常、0.5ないし24時間である。スルホニル化剤とし
ては、例えば塩化メタンスルホニル、塩化ベンゼンスル
ホニル、塩化p−トルエンスルホニル等が用いられ、こ
の場合Laが例えばメタンスルホニルオキシ、ベンゼンス
ルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ等であ
る化合物(Va)が生成する。化合物(V)とスルホニル
化剤との反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない溶媒
中、塩基の存在下に行われる。反応に悪影響を及ぼさな
い溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、tert-ブチルメチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキ
シエタン等のエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸n-ブチル、酢酸tert-ブチル等のエステル類などが挙
げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混
合して用いてもよい。スルホニル化剤の使用量は、化合
物(V)に対して、通常、1ないし10モル当量である。塩
基としては、例えばトリエチルアミン、N-メチルモルホ
リンなどのアミン類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属塩などが挙げら
れる。塩基の使用量は、化合物(V)に対して、通常、1
ないし10モル当量である。反応温度は、通常、−20な
いし100℃である。反応時間は、通常、0.5ないし
24時間である。このようにして得られる化合物(Va)
は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒
抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどに
より単離精製することができる。また、化合物(Va)を
単離せずに、化合物(Va)を含む反応混合物を次の反応
に供してもよい。
【0153】(工程2)本工程では、化合物(Va)とシア
ノ化剤とを反応させることにより、化合物(XIIa)を製
造する。該シアノ化剤としては、例えばシアン化ナトリ
ウム、シアン化カリウム等が挙げられる。本反応は、通
常、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行われる。反応
に悪影響を及ぼさない溶媒としては、例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert-ブチルメ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメ
トキシエタン等のエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸n-ブチル、酢酸tert-ブチル等のエステル類;
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミ
ド類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;水な
どが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割
合で混合して用いてもよい。シアノ化剤の使用量は、化
合物(Va)に対して、通常、1ないし10モル当量であ
る。反応温度は、通常、−20ないし100℃である。
反応時間は、通常、0.5ないし24時間である。本反
応は、相間移動触媒(例、塩化ベンジルトリブチルアン
モニウム、クラウンエーテル類(18−クラウン−6−エ
ーテル、15−クラウン−5−エーテル等)の存在下に行
ってもよい。相間移動触媒の使用量は、化合物(Va)に
対して、例えば0.5ないし10モル当量である。このよう
にして得られる化合物(XIIa)は、公知の分離精製手
段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、
転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製すること
ができる。また、化合物(XIIa)を単離せずに、化合物
(XIIa)を含む反応混合物を次の反応に供してもよい。
【0154】[J法]また、化合物(I−6)は、例え
ば、一般式
【0155】
【化38】
【0156】[式中の記号は前記と同意義を示す]で表
される化合物またはその塩を酸化反応に付すことによっ
ても製造することができる。酸化反応は、常法に従い、
酸化剤の存在下、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行
われる。酸化剤としては、例えば、マンガン類(例、二
酸化マンガン、過マンガン酸カリウム等)、クロム酸類
(例、酸化クロム(VI)、二クロム酸塩、クロム酸
塩、塩化クロミル、クロム酸エステル等)、硝酸、過酸
化ニッケル等が用いられる。酸化剤としては、2,2,
6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシラジカ
ルを触媒として、次亜塩素酸ナトリウムおよび亜塩素酸
ナトリウムの混合物などで酸化してもよい。酸化剤の使
用量は、化合物(XIII)に対して、例えば1ないし10
モル当量である。反応に悪影響を及ぼさない溶媒として
は、例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素
等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン等の脂
肪族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエ
ーテル、tert-ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル類;
アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;酢
酸メチル、酢酸エチル、酢酸n-ブチル、酢酸tert-ブチ
ル等のエステル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド等のアミド類などが挙げられる。これらの溶
媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよく、
水や緩衝溶液(例、リン酸緩衝液など)と混合して用い
てもよい。反応温度は、通常、−10ないし100℃、
好ましくは0ないし40℃である。反応時間は、通常、
0.1ないし20時間、好ましくは0.1ないし10時
間である。本反応は、酸または塩基の存在下に行っても
よい。ここで、酸としては、例えば、鉱酸類(例、塩
酸、臭化水素酸、硫酸など)、カルボン酸類(例、ギ
酸、酢酸、プロピオン酸等)などが挙げられる。塩基と
しては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭
酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属塩;カリウムメト
キシド、カリウムエトキシド、ナトリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド、ナト
リウムt−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド
類;トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイ
ソプロピルアミン、N-メチルモルホリンなどのアミン
類;ピリジン、ルチジン、ピコリン等の芳香族アミン類
などが挙げられる。また、場合によってはこれらの酸、
塩基を溶媒として用いてもよい。酸または塩基の使用量
は、化合物(XIII)に対して、例えば1ないし200モ
ル当量である。このようにして得られる化合物(I−
6)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、
溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーな
どにより単離精製することができる。
【0157】上記J法で原料化合物として用いられる化
合物(XIII)のうち、Uが結合手であり、Wが−CH2
−である化合物(XIIIa)は、例えば、一般式
【0158】
【化39】
【0159】[式中の記号は前記と同意義を示す]で表
される化合物またはその塩を還元反応に付すことによっ
て製造することができる。還元反応は、常法に従い、還
元剤の存在下、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行わ
れる。還元剤としては、例えば、水素化ビス(2−メト
キシエトキシ)アルミニウムナトリウム、水素化ジイソ
ブチルアルミニウム等の金属水素化合物還元剤;水素化
ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水
素化アルミニウムリチウム等の金属水素錯化合物などが
挙げられる。なかでも、水素化ジイソブチルアルミニウ
ムが好ましい。還元剤の使用量は、化合物(XIV)に対
して、例えば約0.1ないし約20モル当量である。反
応に悪影響を及ぼさない溶媒としては、例えば、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、
ブタノール、イソブタノール、tert-ブタノール等のア
ルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素
類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert
-ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジメトキシエタン等のエーテル類;アセトニトリ
ル、プロピオニトリル等のニトリル類;酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸n-ブチル、酢酸tert-ブチル等のエステ
ル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等
のアミド類が用いられる。これらの溶媒は、2種以上を
適宜の割合で混合して用いてもよく、水や緩衝溶液
(例、リン酸緩衝液など)と混合して用いてもよい。こ
れらの溶媒のなかでも、テトラヒドロフラン、ジメトキ
シエタンなどが好ましい。反応温度は、通常、−70な
いし150℃、好ましくは−20ないし100℃であ
る。反応時間は、通常、0.1ないし100時間、好ま
しくは0.1ないし40時間である。また、還元反応
は、パラジウム−カーボン、パラジウム黒、塩化パラジ
ウム、酸化白金、白金黒、白金−パラジウム、ラネーニ
ッケル、ラネーコバルトなどの金属触媒および水素源の
存在下、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行うことも
できる。金属触媒の使用量は、化合物(XIV)に対し
て、例えば0.01ないし1000モル当量、好ましく
は0.05ないし100モル当量である。水素源として
は水素ガス、ギ酸、ギ酸アミン塩、ホスフィン酸塩、ヒ
ドラジンなどが挙げられる。反応に悪影響を及ぼさない
溶媒としては、前記還元剤を用いる還元反応において用
いられるものが挙げられる。反応温度および反応時間
は、前記還元剤を用いる還元反応と同様である。このよ
うにして得られる化合物(XIIIa)は、公知の分離精製
手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結
晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製する
ことができる。また、化合物(XIIIa)を単離せずに、
化合物(XIIIa)を含む反応混合物を次の反応に供して
もよい。
【0160】上記した化合物(XIV)は、化合物(VI)
をエポキシ化反応に付すことによって製造することがで
きる。エポキシ化反応は、例えば、式: R17R18CH3SOm
Lb (XV) [式中、R17およびR18は同一または異なってアルキル基
を、Lbはハロゲン原子を、mは0または1を示す。]で
表される化合物および塩基を用いて行われる。R17また
はR18で示されるアルキル基としては、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、ペンチル、ヘキシルなどの炭素数1ないし6のア
ルキル基が挙げられる。なかでもメチルが好ましい。Lb
で示されるハロゲン原子としては、例えば塩素、臭素、
フッ素、ヨウ素などが挙げられる。なかでも臭素または
ヨウ素が好ましい。化合物(XV)の使用量は、化合物
(VI)に対して、例えば1ないし100モル当量、好ま
しくは1ないし10モル当量である。塩基としては、例
えば水素化カリウム、水素化ナトリウムなどの水素化ア
ルカリ金属類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸
水素ナトリウムなどのアルカリ金属塩;カリウムメトキ
シド、カリウムエトキシド、ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド、ナトリ
ウムt−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド
類;トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイ
ソプロピルアミン、N-メチルモルホリンなどのアミン
類;リチウムジエチルアミド、リチウムジイソプロピル
アミドなどのアミド類などが挙げられる。なかでも、カ
リウムt−ブトキシド、ナトリウムt−ブトキシド、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが好ましい。塩基
の使用量は、化合物(VI)に対して、例えば1ないし1
00モル当量、好ましくは1ないし10モル当量であ
る。本反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中
で行われる。このような溶媒としては、例えば、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、
ブタノール、イソブタノール、tert-ブタノール等のア
ルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素
類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert
-ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジメトキシエタン等のエーテル類;アセトニトリ
ル、プロピオニトリル等のニトリル類;酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸n-ブチル、酢酸tert-ブチル等のエステ
ル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等
のアミド類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類
などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の
割合で混合して用いてもよく、水や緩衝溶液(例、リン
酸緩衝液など)と混合して用いてもよい。これらの溶媒
のなかでも、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジ
メチルスルホキシドなどが好ましい。反応温度は、通
常、−50ないし150℃、好ましくは−20ないし1
00℃である。反応時間は、通常、0.1ないし20時
間、好ましくは0.1ないし10時間である。このよう
にして得られる化合物(XIV)は、公知の分離精製手
段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、
転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製すること
ができる。また、化合物(XIV)を単離せずに、化合物
(XIV)を含む反応混合物を次の反応に供してもよい。
上記反応において原料化合物として用いられる化合物
(XV)は、例えば市販品として入手可能である。
【0161】化合物(VI)は、いったん亜硫酸水素塩と
した後に、エポキシ化反応に付してもよく、化合物(V
I)の亜硫酸水素塩を用いてエポキシ化反応を行うこと
により、化合物(XIV)をより高い収率で得ることがで
きる。化合物(VI)の亜硫酸水素塩は、例えば化合物
(VI)と亜硫酸水素アルカリ金属塩とを反応させること
によって製造することができる。該亜硫酸水素アルカリ
金属塩としては、例えば亜硫酸水素ナトリウムなどが挙
げられる。亜硫酸水素アルカリ金属塩の使用量は、化合
物(VI)に対して、通常、1ないし20モル当量、好ま
しくは1ないし10モル当量である。本反応は、通常、
反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行われる。このよう
な溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、プロ
パノール、2−プロパノール、ブタノール、イソブタノ
ール、tert-ブタノール等のアルコール類;ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ヘキサン、
ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジ
イソプロピルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン等
のエーテル類;アセトニトリル、プロピオニトリル等の
ニトリル類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n-ブチル、
酢酸tert-ブチル等のエステル類などが挙げられる。こ
れらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いて
もよく、水や緩衝溶液(例、リン酸緩衝液など)と混合
して用いてもよい。これらの溶媒のなかでも、テトラヒ
ドロフラン、イソプロピルエーテル、酢酸エチルなどが
好ましい。反応温度は、通常、−10ないし100℃、
好ましくは0ないし50℃である。反応時間は、通常、
0.1ないし30時間、好ましくは0.5ないし20時
間である。このようにして得られる化合物(VI)の亜硫
酸水素塩は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃
縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィ
ーなどにより単離精製することができる。また、化合物
(VI)の亜硫酸水素塩を単離せずに、該亜硫酸水素塩を
含む反応混合物を次の反応に供してもよい。
【0162】また、化合物(VI)の亜硫酸水素塩が利用
可能な場合、これを化合物(VI)とした後にエポキシ化
反応に付してもよい。化合物(VI)を得る際の反応は、
通常、酸または塩基の存在下に行うことができる。ここ
で、酸としては、例えば、鉱酸類(例、塩酸、臭化水素
酸、硫酸など)、カルボン酸類(例、ギ酸、酢酸、プロ
ピオン酸等)などが挙げられる。なかでも、酢酸、ギ酸
などが好ましい。塩基としては、例えば、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムなどアルカ
リ金属塩;トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチ
ルジイソプロピルアミン、N-メチルモルホリンなどのア
ミン類などが挙げられる。なかでも、炭酸ナトリウム、
水酸化ナトリウムなどが好ましい。酸または塩基の使用
量は、化合物(VI)の亜硫酸水素塩に対して、例えば1
ないし100モル当量、好ましくは1ないし50モル当
量である。反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない溶
媒中で行われる。このような溶媒としては、例えばメタ
ノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノー
ル、ブタノール、イソブタノール、tert-ブタノール等
のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水
素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、te
rt-ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジメトキシエタン等のエーテル類;アセトニト
リル、プロピオニトリル等のニトリル類;酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸n-ブチル、酢酸tert-ブチル等のエス
テル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド
等のアミド類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド
類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜
の割合で混合して用いてもよく、水や緩衝溶液(例、リ
ン酸緩衝液など)と混合して用いてもよい。これらの溶
媒のなかでも、テトラヒドロフラン、イソプロピルエー
テル、酢酸エチルなどが好ましい。反応温度は、通常、
0ないし100℃、好ましくは10ないし50℃であ
る。反応時間は、通常、0.1ないし100時間、好ま
しくは0.1ないし10時間である。
【0163】化合物(VI)は、例えば一般式
【0164】
【化40】
【0165】[式中の記号は前記と同意義を示す]で表
される化合物またはその塩を還元反応に付すことによっ
て製造することができる。還元反応は、常法に従い、還
元剤の存在下、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行わ
れる。還元剤としては、例えば、水素化ビス(2−メト
キシエトキシ)アルミニウムナトリウム、水素化トリエ
トキシアルミニウムナトリウム、水素化ジイソブチルア
ルミニウム、水素化トリエトキシリチウムアルミニウ
ム、水素化トリtert-ブトキシリチウムアルミニウム等
の金属水素化合物還元剤などが挙げられる。なかでも、
水素化ジイソブチルアルミニウムが好ましい。還元剤の
使用量は、化合物(XVI)に対して、例えば0.1ない
し100当量、好ましくは1ないし5当量である。反応
に悪影響を及ぼさない溶媒としては、例えばジクロロメ
タン、ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭
化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素類;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;
ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert-ブ
チルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメトキシエタン等のエーテル類などが挙げられ
る。これらのなかでも、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素類が好ましい。反応温度は、通常、−100℃
ないし50℃、好ましくは−90℃ないし30℃であ
る。反応時間は、通常、0.1ないし10時間、好まし
くは0.1ないし5時間である。また、還元反応は、パ
ラジウム−カーボン、パラジウム黒、塩化パラジウム、
酸化白金、白金黒、白金−パラジウム、ラネーニッケ
ル、ラネーコバルトなどの金属触媒および水素源の存在
下、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行うこともでき
る。金属触媒の使用量は、化合物(XVI)に対して、例
えば0.01ないし1000モル当量、好ましくは0.
05ないし100モル当量、さらに好ましくは0.1な
いし10モル当量である。水素源としては水素ガス、鉱
酸類(例、塩酸、臭化水素酸、硫酸など)、カルボン酸
類(例、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等)、ホスフィン酸
塩(例、ホスフィン酸ナトリウム、ホスフィン酸カリウ
ム等)、ギ酸アミン塩、ヒドラジンなどが挙げられる。
これらの水素源は、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。とりわけ、水素源としては、鉱酸類(例、塩酸、臭
化水素酸、硫酸など)またはカルボン酸類(例、ギ酸、
酢酸、プロピオン酸等)とホスフィン酸塩(例、ホスフ
ィン酸ナトリウム、ホスフィン酸カリウム等)とを組み
合わせて用いることが好ましい。酸およびホスフィン酸
の使用量は、化合物(XVI)に対して、それぞれ、通
常、0.1ないし100モル当量、好ましくは1ないし
50モル当量である。還元反応は、好ましくは、ラネー
ニッケルおよびラネーコバルトとから選ばれる金属触媒
と、鉱酸類(例、塩酸、臭化水素酸、硫酸など)または
カルボン酸類(例、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等)とホ
スフィン酸塩(例、ホスフィン酸ナトリウム、ホスフィ
ン酸カリウム等)とを組み合わせた水素源を用いて行わ
れる。反応に悪影響を及ぼさない溶媒としては、例えば
メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノ
ール、ブタノール、イソブタノール、tert-ブタノール
等のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化
水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
tert-ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジメトキシエタン等のエーテル類;ピリジ
ン、ピコリン、ルチジン、キノリン等の芳香族アミン類
などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の
割合で混合して用いてもよく、水や緩衝溶液(例、リン
酸緩衝液など)と混合して用いてもよい。なかでも、ピ
リジンが好ましい。また、水素源として、鉱酸類やカル
ボン酸類などを用いる場合には、これらを溶媒として用
いてもよい。反応温度は、通常、0ないし100℃、好
ましくは20ないし80℃である。反応時間は、通常、
0.1ないし100時間、好ましくは0.5ないし10
時間である。
【0166】化合物(XVI)は、例えば以下の方法によ
り製造することができる。
【0167】
【化41】
【0168】[式中の記号は前記と同意義を示す。] 本反応は、例えば、塩基の存在下、反応に悪影響を及ぼ
さない溶媒中で行われる。塩基としては、例えば、水素
化カリウム、水素化ナトリウムなどの水素化アルカリ金
属;水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナト
リウムなどアルカリ金属塩;カリウムメトキシド、ナト
リウムメトキシド、カリウムエトキシド、ナトリウムエ
トキシド、カリウム−t−ブトキシド、ナトリウム−t
−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド;トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルア
ミン、N-メチルモルホリンなどのアミン類などが挙げら
れる。なかでも、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウ
ム、ナトリウム−t−ブトキシドなどが好ましい。塩基
の使用量は、化合物(II)に対して、例えば1ないし1
00モル当量、好ましくは1ないし10モル当量であ
る。反応に悪影響を及ぼさない溶媒としては、例えばメ
タノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノー
ル、ブタノール、イソブタノール、tert-ブタノール等
のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水
素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、te
rt-ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジメトキシエタン等のエーテル類;アセトニト
リル、プロピオニトリル等のニトリル類;酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸n-ブチル、酢酸tert-ブチル等のエス
テル類;N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド等のアミド類;ジメチルスルホキシド等のスルホキ
シド類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を
適宜の割合で混合して用いてもよく、水や緩衝溶液
(例、リン酸緩衝液など)と混合して用いてもよい。こ
れらの溶媒のなかでも、ジメチルホルムアミドなどが好
ましい。化合物(XVII)の使用量は、化合物(II)に対
して、例えば0.1ないし10モル当量、好ましくは0.
3ないし3モル当量である。反応温度は、通常、0ない
し100℃、好ましくは10ないし50℃である。反応
時間は、通常、0.1ないし100時間である。このよ
うにして得られる化合物(XVI)は、公知の分離精製手
段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、
転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製すること
ができる。また、化合物(XVI)を単離せずに、化合物
(XVI)を含む反応混合物を次の反応に供してもよい。
化合物(XVII)は、自体公知の方法にしたがって、製造
することができる。
【0169】前記の各反応において、原料化合物が置換
基としてアミノ基、カルボキシ基、水酸基、カルボニル
基を有する場合、これらの基にペプチド化学などで一般
的に用いられるような保護基が導入されていてもよく、
反応後に必要に応じて保護基を除去することにより目的
化合物を得ることができる。アミノ基の保護基として
は、前記R6として例示したものが挙げられる。
【0170】カルボキシ基の保護基としては、例えば、
1-6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、tert−ブチルなど)、C7-11
ラルキル(例、ベンジルなど)、フェニル、トリチル、
シリル(例、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ジ
メチルフェニルシリル、tert−ブチルジメチルシリ
ル、tert−ブチルジエチルシリルなど)、C2-6
ルケニル(例、1−アリルなど)などが挙げられる。こ
れらの基は、1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アルコキシ
(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシなど)またはニ
トロなどで置換されていてもよい。
【0171】水酸基の保護基としては、前記R5として
例示したものが挙げられる。カルボニル基の保護基とし
ては、例えば、環状アセタール(例、1,3−ジオキサ
ンなど)、非環状アセタール(例、ジ−C1-6アルキル
アセタールなど)などが挙げられる。また、これらの保
護基の除去方法は、自体公知の方法、例えば、プロテク
ティブ グループス イン オーガニック シンセシス
(Protective Groups in Organic Synthesis)、John W
iley and Sons 刊(1980)に記載の方法などに準じ
て行えばよい。例えば、酸、塩基、紫外光、ヒドラジ
ン、フェニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン
酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウムフルオライ
ド、酢酸パラジウム、トリアルキルシリルハライド
(例、トリメチルシリルヨージド、トリメチルシリルブ
ロマイドなど)などを使用する方法、還元法などが用い
られる。
【0172】化合物(I)が、光学異性体、立体異性
体、位置異性体、回転異性体を含有する場合には、これ
らも化合物(I)として含有されるとともに、自体公知
の合成手法、分離手法によりそれぞれを単体として得る
ことができる。例えば、化合物(I)に光学異性体が存
在する場合には、該化合物から分割された光学異性体も
化合物(I)に包含される。光学異性体は自体公知の方
法により製造することができる。具体的には、光学活性
な合成中間体を用いる、または、最終物のラセミ体を常
法に従って光学分割することにより光学異性体を得る。
【0173】光学分割法としては、自体公知の方法、例
えば、分別再結晶法、キラルカラム法、ジアステレオマ
ー法等が用いられる。 1)分別再結晶法 ラセミ体と光学活性な化合物(例えば、(+)−マンデ
ル酸、(−)−マンデル酸、(+)−酒石酸、(−)−
酒石酸、(+)−1−フェネチルアミン、(−)−1−
フェネチルアミン、シンコニン、(−)−シンコニジ
ン、ブルシンなど)と塩を形成させ、これを分別再結晶
法によって分離し、所望により、中和工程を経てフリー
の光学異性体を得る方法。 2)キラルカラム法 ラセミ体またはその塩を光学異性体分離用カラム(キラ
ルカラム)にかけて分離する方法。例えば液体クロマト
グラフィーの場合、ENANTIO−OVM(トーソー
社製)あるいは、ダイセル社製 CHIRALシリーズ
などのキラルカラムに光学異性体の混合物を添加し、
水、種々の緩衝液(例、リン酸緩衝液)、有機溶媒
(例、エタノール、メタノール、イソプロパノール、ア
セトニトリル、トリフルオロ酢酸、ジエチルアミンな
ど)を単独あるいは混合した溶液として展開させること
により、光学異性体を分離する。また、例えばガスクロ
マトグラフィーの場合、CP−Chirasil−De
X CB(ジーエルサイエンス社製)などのキラルカラ
ムを使用して分離する。
【0174】3)ジアステレオマー法 ラセミ体の混合物を光学活性な試薬と化学反応によって
ジアステレオマーの混合物とし、これを通常の分離手段
(例えば、分別再結晶、クロマトグラフィー法等)など
を経て単一物質とした後、加水分解反応などの化学的な
処理により光学活性な試薬部位を切り離すことにより光
学異性体を得る方法。例えば、化合物(I)が分子内に
ヒドロキシまたは1、2級アミノを有する場合、該化合
物と光学活性な有機酸(例えば、MTPA〔α−メトキ
シ−α−(トリフルオロメチル)フェニル酢酸〕、
(−)−メントキシ酢酸等)などとを縮合反応に付すこ
とにより、それぞれエステル体またはアミド体のジアス
テレオマーが得られる。一方、化合物(I)がカルボン
酸基を有する場合、該化合物と光学活性アミンまたはア
ルコール試薬とを縮合反応に付すことにより、それぞれ
アミド体またはエステル体のジアステレオマーが得られ
る。分離されたジアステレオマーは、酸加水分解あるい
は塩基性加水分解反応に付すことにより、元の化合物の
光学異性体に変換される。
【0175】
【発明の実施の形態】以下に、試験例、参考例、実施例
および製剤例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらにより限定されるものではない。な
お、以下の参考例および実施例において、%は特記しな
い限り重量パーセントを示す。また、室温とは、1〜3
0℃の温度を示す。本明細書において、塩基やアミノ酸
などを略号で表示する場合、IUPAC−IUB Co
mmision on Biochemical Nom
enclatureによる略号あるいは当該分野におけ
る慣用略号に基づくものであり、その例を下記する。ま
たアミノ酸に関し光学異性体があり得る場合は、特に明
示しなければL体を示すものとする。
【0176】本願明細書の配列表の配列番号は、以下の
配列を示す。 〔配列番号:1〕参考例1で用いられるプライマーPAG-
Uの塩基配列を示す。 〔配列番号:2〕参考例1で用いられるプライマーPAG-
Lの塩基配列を示す。 〔配列番号:3〕参考例2で用いられるプライマーXRA-
Uの塩基配列を示す。 〔配列番号:4〕参考例2で用いられるプライマーXRA-
Lの塩基配列を示す。 〔配列番号:5〕参考例4で用いられるPPRE-Uの塩基
配列を示す。 〔配列番号:6〕参考例4で用いられるPPRE-Lの塩基
配列を示す。 〔配列番号:7〕参考例4で用いられるプライマーTK-U
の塩基配列を示す。 〔配列番号:8〕参考例4で用いられるプライマーTK-
Lの塩基配列を示す。
【0177】
【実施例】試験例1 マウスにおける血糖および血中脂質(トリグリセリド)
低下作用 被検化合物を粉末飼料(CE−2、日本クレア)に0.
01%(実施例7、26、29、32の化合物)または
0.005%(実施例1、11、15、18、24、3
6、37、41、48、50、51,52、58、6
2、79、83、88、90、91、92、93、9
7、107、110、115,119、122、12
5、129、130の化合物)の割合で混合し、2型糖
尿病モデルであるKKAyマウス(11〜12週齢、1群5
匹)に自由に4日間与えた。この間、水は自由に与え
た。血液を眼窩静脈叢から採取し、血液から分離した血
漿中のグルコースおよびトリグリセリドを、それぞれL
タイプワコーGlu2(和光純薬)およびLタイプワコ
ーTG・H(和光純薬)を用いて、酵素法により定量し
た。結果を[表1]に示す。表中、「血糖低下作用
(%)」は、被検化合物非投与群の血中グルコース値を
100%とした場合の被検化合物投与群の血中グルコー
ス値の低下率(%)を表す。また、「血中脂質低下作用
(%)」は、被検化合物非投与群の血中トリグリセリド
値を100%とした場合の被検化合物投与群の血中トリ
グリセリド値の低下率(%)を表す。
【0178】
【表1】
【0179】このように本発明化合物は、強力な血糖低
下作用および血中脂質低下作用を有することが分かっ
た。したがって、本発明化合物は糖尿病、高脂血症(特
に、高トリグリセリド血症)、耐糖能障害などの予防・
治療剤として有用である。
【0180】試験例2 マウスにおける総コレステロール低下作用および血漿抗
動脈硬化指数上昇作用 被検化合物を粉末飼料(CE−2、日本クレア)に0.
01%(実施例7、26、29、32の化合物)または
0.005%(実施例1、11、15、18、24、3
6、37、41、48、50、51,52、58、6
2、79、88、91、92、93、97、107、1
10、129、130の化合物)の割合で混合し、2型
糖尿病モデルであるKKAyマウス(11−12週齢、
1群5匹)に自由に4日間与えた。この間、水は自由に
与えた。血液を眼底静脈叢から採取し、血液から分離し
た血漿を用いて成分測定を行った。総コレステロール
は、Lタイプワコーコレステロール(和光純薬)で定量
した。また、血漿の一部に、HDLコレステロール沈殿
試薬(和光純薬)を加えて、非HDLリポ蛋白を沈殿さ
せ、その上清のコレステロール(HDLコレステロー
ル)を測定した。これらのコレステロール値から血漿抗
動脈硬化指数[(HDLコレステロール/総コレステロ
ール)×100]を算出した。結果を[表2]に示す。表
中、「総コレステロール低下作用(%)」は、被検化合
物非投与群の総コレステロール値を100%とした場合
の被検化合物投与群の総コレステロール値の低下率
(%)を表す。また、「血漿抗動脈硬化指数上昇作用
(%)」は、被検化合物非投与群の血漿抗動脈硬化指数
を100%とした場合の被検化合物投与群の血漿抗動脈
硬化指数の上昇率(%)を表す。
【0181】
【表2】
【0182】このように本発明化合物は、総コレステロ
ール低下作用および血漿抗動脈硬化指数上昇作用を有す
ることが分かった。したがって、本発明化合物は高コレ
ステロール血症あるいは低HDLコレステロール血症の
ような血漿リポ蛋白プロファイルを是正することによ
る、動脈硬化症などの予防・治療剤として有用であるこ
とが分かる。
【0183】試験例3(PPARγ−RXRα ヘテロ
二量体リガンド活性) 後述の参考例5で得られたPPARγ:RXRα:4E
RPP/CHO−K1細胞を10%ウシ胎児血清[ライ
フテクノロジー社(Life Technologies, Inc.)製、米
国]を含むハムF12培地(日水製薬製)で培養した
後、96ウェルホワイトプレート[コーニング コース
ター社(Corning Coster Corporation)製、米国]へ2
×104 cells/well となるように播種し、37℃の炭
酸ガスインキュベーター中で一晩培養した。96ウェル
ホワイトプレートをPBS(Phosphate-buffered salin
e)で洗浄後、90μl の0.1%脂肪酸不含ウシ血清ア
ルブミン(BSA)を含むハムF12培地と被検化合物
10μl とを添加し、37℃の炭酸ガスインキュベータ
ー中で48時間培養した。培地を除去後、ビッカジーン
7.5(和光純薬製)を40μl 添加し、撹拌後、ルミ
スター(Lumistar)[ビー・エム・ジー・ラブテクノロ
ジーズ社(BMG Labtechnologies GmbH)製、ドイ
ツ]を用いて、ルシフェラーゼ活性を測定した。被検化
合物非投与群のルシフェラーゼ活性を1としたときの、
各被検化合物のルシフェラーゼ活性から誘導倍率を算出
した。被検化合物濃度と誘導倍率の値をプリズム(PR
ISM)2.01[グラフパッド ソフトウェア社(Gra
phPad Software, Inc.)製、米国]を用いて解析するこ
とにより、被検化合物のEC50値(誘導倍率の最大値
の50%を示す化合物濃度)を算出した。結果を[表
3]に示した。
【0184】
【表3】
【0185】このように、本発明化合物は、優れたPP
ARγ−RXRα ヘテロ二量体リガンド活性を有する
ことが分かった。
【0186】参考例1(ヒトPPARγ遺伝子のクロー
ニング) ヒトPPARγ遺伝子のクローニングは、心臓 cDNA
(東洋紡製、商品名:QUICK−Clone cDNA)を
鋳型とし、グリーン(Greene)らが報告[ジーン・エク
スプレッション(Gene Expr.)、1995年、4(4−
5)巻、281−299頁]しているPPARγ遺伝子
の塩基配列を参考に作製したプライマーセット PAG-U:5'-GTG GGT ACC GAA ATG ACC ATG GTT GAC ACA GAG-3'(配列番号:1) PAG-L:5'-GGG GTC GAC CAG GAC TCT CTG CTA GTA CAA GTC-3'(配列番号:2) を用いたPCR法により行った。PCR反応は、Ampli
Wax PCR Gem 100(宝酒造製)を用いたホット
・スタート(Hot Start)法で行った。まず、10×L
A PCR Buffer 2μl、2.5mM dNTP溶液3μ
l、12.5μMプライマー溶液各2.5μl、滅菌蒸留水
10μl を混合して下層混液とした。また、鋳型として
ヒト心臓 cDNA(1ng/ml)を1μl、10×LA P
CR Buffer 3μl、2.5mM dNTP溶液1μl、TaKa
Ra LA Taq DNA polymerase(宝酒造製)0.5μ
l、滅菌蒸留水24.5μl を混合して上層混液とした。
上記した下層混液にAmpliWax PCR Gem 100
(宝酒造製)を1個添加し、70℃で5分間、氷中で5
分間処理後、上層混液を加えPCRの反応液を調製し
た。反応液の入ったチューブをサーマルサイクラー(パ
ーキンエルマー社製、米国)にセットした後、95℃で
2分間処理した。さらに、95℃で15秒間、68℃で
2分間のサイクルを35回繰り返した後、72℃で8分
間処理した。得られたPCR産物をアガロースゲル(1
%)電気泳動し、PPARγ遺伝子を含む1.4kbのD
NA断片をゲルから回収した後、pT7 Blue-T vector
(宝酒造製)に挿入し、プラスミド pTBT−hPPA
Rγを得た。
【0187】参考例2(ヒトRXRα遺伝子のクローニ
ング) ヒトRXRα遺伝子のクローニングは、腎臓 cDNA
(東洋紡製、商品名:QUICK−Clone cDNA)を
鋳型とし、マンゲルスドルフ・ディー・ジェイ(Mangel
sdorf, D. J.)らが報告[ネイチャー(Nature)、19
90年、345(6272)巻、224−229頁]し
ているRXRα遺伝子の塩基配列を参考に作製したプラ
イマーセット XRA-U:5'-TTA GAA TTC GAC ATG GAC ACC AAA CAT TTC CTG-3'(配列番号:3) XRA-L:5'-CCC CTC GAG CTA AGT CAT TTG GTG CGG CGC CTC-3'(配列番号:4) を用いたPCR法により行った。PCR反応は、Ampli
Wax PCR Gem 100(宝酒造製)を用いたホット
・スタート(Hot Start)法で行った。まず、10×L
A PCR Buffer 2μl、2.5mM dNTP溶液3μ
l、12.5μMプライマー溶液各2.5μl、滅菌蒸留水
10μl を混合して下層混液とした。また、鋳型として
ヒト腎臓 cDNA(1ng/ml)を1μl、10×LA P
CR Buffer 3μl、2.5mM dNTP溶液1μl、TaKa
Ra LA Taq DNA polymerase(宝酒造製)0.5μ
l、滅菌蒸留水24.5μl を混合して上層混液とした。
上記した下層混液にAmpliWax PCR Gem 100
(宝酒造製)を1個添加し、70℃で5分間、氷中で5
分間処理後、上層混液を加えPCRの反応液を調製し
た。反応液の入ったチューブをサーマルサイクラー(パ
ーキンエルマー社製、米国)にセットした後、95℃で
2分間処理した。さらに、95℃で15秒間、68℃で
2分間のサイクルを35回繰り返した後、72℃で8分
間処理した。得られたPCR産物をアガロースゲル(1
%)電気泳動し、RXRα遺伝子を含む1.4kbのDN
A断片をゲルから回収した後、pT7 Blue−T vector
(宝酒造製)に挿入し、プラスミド pTBT−hRXR
αを得た。
【0188】参考例3(ヒトPPARγ、RXRα発現
用プラスミドの作製) プラスミド pVgRXR[インビトロジェン(Invitroge
n)社製、米国]の7.8kb FspI−NotI 断片と参考例2
で得られたプラスミド pTBT−hRXRαのRXRα
遺伝子を含む0.9kb FspI−NotI 断片を連結し、プラ
スミド pVgRXR2を作製した。次に、pVgRXR2
を BstXI で切断した後、T4DNAポリメラーゼ(宝
酒造製)処理により末端平滑化した。ついで、KpnI で
切断することにより、6.5kbのDNA断片を得た。一
方、参考例1で得られたプラスミド pTBT−hPPA
Rγを Sal I で切断した後、T4DNAポリメラーゼ
(宝酒造製)処理により末端平滑化した。ついで、KpnI
で切断することにより、1.4kbのヒトPPARγ遺伝
子を含むDNA断片を得た。両DNA断片を連結するこ
とにより、プラスミド pVgRXR2−hPPARγを構
築した。
【0189】参考例4(レポータープラスミドの作製) アシル CoA オキシダーゼのPPAR応答性エレメント
(PPRE)を含むDNA断片は、以下の5'末端リン
酸化合成DNAを用いて作製した。 PPRE-U:5'-pTCGACAGGGGACCAGGACAAAGGTCACGTTCGGGAG-3'(配列番号:5) PPRE-L:5'-pTCGACTCCCGAACGTGACCTTTGTCCTGGTCCCCTG-3'(配列番号:6) まず、PPRE−U、PPRE−Lをアニーリングした
後、プラスミド pBlueScript SK+の SalI 部位に挿
入した。挿入断片の塩基配列を決定することにより、P
PREが4個タンデムに連結したプラスミド pBSS−
PPRE4を選択した。HSV チミジン・キナーゼ・
ミニマム・プロモーター(Thymidine kinase minimum p
romoter)(TKプロモーター)領域のクローニング
は、pRL−TK vector[プロメガ(Promega)社製、
米国]を鋳型とし、ルッコウ・ビー(Luckow,B)らが報
告[ヌクレイック・アシッズ・リサーチ(Nucleic Acid
s Res.)1987年、15(13)巻、5490頁]し
ているチミジン・キナーゼ(Thymidine kinase)遺伝子
のプロモーター領域の塩基配列を参考に作製したプライ
マーセット TK-U:5'-CCCAGATCTCCCCAGCGTCTTGTCATTG-3'(配列番号:7) TK-L:5'-TCACCATGGTCAAGCTTTTAAGCGGGTC-3'(配列番号:8) を用いたPCR法により行った。PCR反応は、Ampli
Wax PCR Gem 100(宝酒造)を用いたホット・
スタート(Hot Start)法で行った。まず、10×LA
PCR Buffer 2μl、2.5mM dNTP溶液3μl、1
2.5μMプライマー溶液各2.5μl、滅菌蒸留水10
μl を混合して下層混液とした。また、鋳型として pR
L−TK vector[プロメガ(Promega)社製、米国]を
1μl、10×LA PCR Buffer 3μl、2.5mM d
NTP溶液1μl、TaKaRa LA Taq DNA polymeras
e(宝酒造製)0.5μl、滅菌蒸留水24.5μl を混合
して上層混液とした。
【0190】上記した下層混液にAmpliWax PCR G
em 100(宝酒造製)を1個添加し、70℃で5分
間、氷中で5分間処理後、上層混液を加えPCRの反応
液を調製した。反応液の入ったチューブをサーマルサイ
クラー(パーキンエルマー社製、米国)にセットした
後、95℃で2分間処理した。さらに、95℃で15秒
間、68℃で2分間のサイクルを35回繰り返した後、
72℃で8分間処理した。得られたPCR産物をアガロ
ースゲル(1%)電気泳動し、TKプロモーターを含む
140bのDNA断片をゲルから回収した後、pT7 Blu
e−T vector(宝酒造製)に挿入した。このプラスミド
から制限酵素 BglII と NcoI で切断することにより得
たTKプロモーターを含む断片をプラスミド pGL3−
Basic vector[プロメガ(Promega)社製、米国]の Bg
lII-NcoI 断片と連結してプラスミド pGL3−TKを
作製した。得られたプラスミド pGL3−TKの NheI-
XhoI 断片4.9kbとプラスミド pBSS−PPRE4の
NheI-XhoI 断片200b を連結することにより、プラ
スミド pGL3−4ERPP−TKを作製した。このプ
ラスミド pGL3−4ERPP−TKを BamHI(宝酒造
製)で切断した後、T4DNAポリメラーゼ(宝酒造
製)処理により末端平滑化してDNA断片を得た。一
方、pGFP−C1(東洋紡製)を Bsu36I(NEB)
で切断した後、T4DNAポリメラーゼ(宝酒造製)処
理により末端平滑化し、1.6kbのDNA断片を得た。
両DNA断片を連結することにより、レポータープラス
ミド pGL3−4ERPP-TK neo を構築した。
【0191】参考例5(ヒトPPARγ、RXRα発現
用プラスミドおよびレポータープラスミドのCHO−K
1細胞への導入と発現細胞の取得) 10%ウシ胎児血清[ライフテクノロジー社(Life Tec
hnologies, Inc.)製、米国]を含むハムF12培地
(日水製薬製)を用いてティッシュカルチャーフラスコ
750ml[コーニング コースター社(Corning Costar
Corporation)製、米国]で生育させたCHO−K1細
胞を0.5g/L トリプシン−0.2g/LEDTA(エ
チレンジアミン四酢酸)[ライフテクノロジー社(Life
Technologies, Inc.)製、米国]処理により剥がした
後、細胞をPBS(Phosphate-buffered saline)[ラ
イフテクノロジー社(Life Technologies, Inc.)製、
米国]で洗浄して遠心(1000rpm,5分)し、PB
Sで懸濁した。次に、ジーンパルサー[バイオラッド社
(Bio-Rad Laboratories)製、米国]を用いて、下記の
条件に従って、DNAを細胞に導入した。即ち、0.4c
m ギャップのキュベットに、8×106 細胞と参考例3
で得られたプラスミド pVgRXR2−hPPARγ 1
0μgと参考例4で得られたレポータープラスミド pG
L3−4ERPP−TK neo 10μg を加え、電圧
0.25kV、キャパシタンス960μF下でエレクトロ
ポレーションした。その後、細胞を10%ウシ胎児血清
を含むハムF12培地に移し、24時間培養し、再び細
胞を剥がして遠心し、次に、ジェネティシン[ライフテ
クノロジー社(LifeTechnologies, Inc.)製、米国]を
500μg/mlとゼオシン[インビトロジェン(Invitro
gen)社製、米国]を250μg/mlになるように加え
た10%ウシ胎児血清を含むハムF12培地で懸濁し、
104 細胞/mlとなるように希釈して96ウェルプレー
ト[コーニング コースター社(Corning Costar Corpo
ration)製、米国]に播種して、37℃の炭酸ガスイン
キュベーター中で培養することによりジェネティシン、
ゼオシン耐性形質転換体を得た。次に、得られた形質転
換株を24ウェルプレート[コーニング コースター社
(Corning Costar Corporation)製、米国]で培養した
後、10μM 塩酸ピオグリタゾンの添加により、ルシ
フェラーゼが発現誘導される株、PPARγ:RXR
α:4ERPP/CHO−K1細胞を選択した。
【0192】参考例6 2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド(9.81g)、ヨウ化
エチル(13.29g)、無水炭酸カリウム(14.72g)およ
びN,N-ジメチルホルムアミド(100mL)の混合物を室
温で1時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル
−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から、2−エトキシ
−5−ヒドロキシベンズアルデヒドの結晶を得た(4.20
g、36%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して淡黄色
プリズム晶を得た。融点108〜109℃。 参考例7 2−エトキシ−5−ヒドロキシベンズアルデヒド(3.72
g)、臭化ベンジル(5.75g)、無水炭酸カリウム(3.
10g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(50mL)の混
合物を90℃で3時間かき混ぜた。反応混合物を水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から、5
−ベンジルオキシ−2−エトキシベンズアルデヒドの結
晶を得た(5.06g、88%)。酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶して無色プリズム晶を得た。融点81〜82℃。
【0193】参考例8 メチルメチルチオメチルスルホキシド(0.30g)、細か
く砕いた水酸化ナトリウム(0.015g)の混合物を70℃
で30分かき混ぜた。反応混合物へ5−ベンジルオキシ−2
−エトキシベンズアルデヒド(0.30g)を加え、70℃で
さらに1.5時間かき混ぜた。反応混合物に酢酸エチルを
加え、有機層を1規定塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残
留物と、10%塩酸−メタノール(15mL)の混合物
を、15時間加熱還流した。反応混合物に酢酸エチルを加
え、有機層を飽和重層水、飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸
エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から、2−(2
−エトキシ−5−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルを無色
油状物として得た(0.11g、44%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.35 (3H, t, J=7.0 Hz), 3.59 (2
H, s), 3.70 (3H, s), 3.96 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.81
(1H, s), 6.65-6.76 (3H, m)。 参考例9 ホスホノ酢酸トリエチル(1.93g)、5−ベンジルオキシ
−2−エトキシベンズアルデヒド(2.00g)とN,N-ジメ
チルホルムアミド(50mL)の混合物に水素化ナトリウ
ム(60%、油性、0.38g)を氷冷下で加えた。反応混合
物を室温で3時間かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得ら
れた結晶をヘキサンを用いて洗浄し(E)−3−(5−ベ
ンジルオキシ−2−エトキシフェニル)−2−プロペン酸
エチルの結晶を得た(2.01g、79%)。酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点124〜1
25℃。
【0194】参考例10 (E)−3−(5−ベンジルオキシ−2−エトキシフェニ
ル)−2−プロペン酸エチル (1.85g)、 5% パラジウム
炭素 (3.0g)、エタノール (50mL)、テトラヒドロフラン
(30mL)の混合物を室温、1気圧で接触還元した。触
媒をろ去後、溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から、3−(2−エトキ
シ−5−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エチルを無色
油状物として得た(1.30g、96%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.39 (3
H, t, J=7.0 Hz), 2.55-2.63 (2H, m), 2.85-2.93 (2H,
m), 3.97 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.13 (2H, q, J=7.0 H
z), 4.66 (1H, s), 6.59-6.72 (3H, m)。 参考例11 ジメチルスルホキシド(70mL)、テトラヒドロフラン
(200mL)の混合物に水素化ナトリウム(60%、油
性、1.29g)を室温で加えた。反応混合物を50℃で1.5時
間かき混ぜた後、室温まで冷却した。この混合物に臭化
エチルトリフェニルホスホニウム(9.76g)を加え、室
温で30分かき混ぜた。さらにこの混合物に2−ベンジル
オキシ−4−メトキシメトキシベンズアルデヒド(5.50
g)のジメチルスルホキシド溶液(10mL)を滴下し
た。混合物を1時間加熱還流した。反応混合物に水を注
ぎ、1規定塩酸(33mL)を加えて中和し、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸
エチル−ヘキサン(1:9,v/v)溶出部から油状物
(4.94g)を得た。この油状物、5% パラジウム炭素 (1
0.0g)、テトラヒドロフラン(300mL)の混合物を室
温、1気圧で接触還元した。触媒をろ去後、溶媒を減圧
留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:6,v/
v)溶出部から、2−ヒドロキシ−4−メトキシメトキシ
−1−プロピルベンゼンを無色油状物として得た(3.3
g、83%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.96 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.51-1.
66 (2H, m), 2.51 (2H,t, J=7.6 Hz), 3.47 (3H, s),
4.76 (1H, s), 5.13 (2H, s), 6.50-6.59 (2H, m), 7.0
0 (1H, d, J=8.0 Hz)。
【0195】参考例12 2−ヒドロキシ−4−メトキシメトキシ−1−プロピルベ
ンゼン(1.50g)、ブロモ酢酸メチル(1.39g)とN,N-
ジメチルホルムアミド(20mL)の混合物に水素化ナト
リウム(60%、油性、1.50g)を氷冷下で加えた。反応
混合物を室温で13時間かき混ぜた。反応混合物に水を注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
酢酸エチル−ヘキサン(1:6,v/v)溶出部から、2
−(5−メトキシメトキシ−2−プロピルフェノキシ)酢酸
メチルを無色油状物として得た(1.60g、78%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.94 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.51-1.
66 (2H, m), 2.58 (2H,t, J=7.6 Hz), 3.47 (3H, s),
3.80 (3H, s), 4.62 (2H, s), 5.12 (2H, s), 6.43 (1
H, d, J=2.4 Hz), 6.62 (1H, dd, J=8.4, 2.4 Hz), 7.0
4 (1H, d, J=8.4 Hz)。 参考例13 2−(5−メトキシメトキシ−2−プロピルフェノキシ)酢
酸メチル(1.60g)と10%塩酸−メタノール(50mL)の
混合物を室温で3時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮
し、残留物に酢酸エチルを加え、飽和重層水、飽和食塩
水で順次洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
て2−(5−ヒドロキシ−2−プロピルフェノキシ)酢酸メ
チルを無色油状物として得た(1.17g、87%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.93 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.49-1.
68 (2H, m), 2.56 (2H,t, J=7.6 Hz), 3.80 (3H, s),
4.61 (2H, s), 5.02 (1H, brs), 6.25 (1H, d, J=2.6 H
z), 6.38 (1H, dd, J=8.2, 2.6 Hz), 6.97 (1H, d, J=
8.2 Hz)。
【0196】参考例14 2−ベンジルオキシ−5−ヒドロキシベンズアルデヒド
(16.68g)、N,N-ジメチルホルムアミド(100mL)の
混合物に、水素化ナトリウム(60%、油性、3.07g)を
氷冷下で加え、室温で30分かき混ぜた。反応混合物にク
ロロメチル メチル エーテル(11.8g)を滴下した。反
応混合物を室温でさらに3時間かき混ぜた。反応混合物
を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して
得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部
から、2−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシベンズ
アルデヒドを無色油状物として得た(10.32g、52%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.47 (3H, s), 5.14 (2H, s), 5.1
6 (2H, s),6.97-7.01 (1H, m), 7.19-7.25 (1H, m), 7.
34-7.43 (5H, m), 7.42-7.51 (1H, m), 10.50 (1H,
s)。 参考例15 2−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシベンズアルデ
ヒド(10.03g)、エタノール(50mL)、テトラヒド
ロフラン(100mL)の混合物に、テトラヒドロほう酸
ナトリウム(1.43g)を氷冷下加え、室温で1時間かき
混ぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濃縮して、(2−ベンジルオキシ−
5−メトキシメトキシフェニル)メタノールを無色油状物
として得た(10.08g、97%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.31 (1H, t, J=6.6 Hz), 3.49 (3
H, s), 4.71 (2H, d, J=6.6 Hz), 5.09 (2H, s), 5.13
(2H, s), 6.85-6.98 (2H, m), 7.04-7.06 (1H, m), 7.3
3-7.43 (5H, m)。
【0197】参考例16 (2−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシフェニル)メ
タノール(8.0g)、トリフェニルホスフィン(7.66
g)、四臭化炭素(9.68g)とN,N−ジメチルホルムア
ミド(100mL)の混合物を室温で1.5時間かき混ぜた。
反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:4,v/v)溶出部から、1−ベンジルオキシ−2−
ブロモメチル−4−メトキシメトキシベンゼンの結晶を
得た(4.49g、46%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶
して無色プリズム晶を得た。融点55〜57℃。 参考例17 1−ベンジルオキシ−2−ブロモメチル−4−メトキシメ
トキシベンゼン(0.30g)とジメチルスルホキシド(3
mL)の混合物に、シアン化ナトリウム(0.05g)の水
溶液(0.3mL)を室温で加え、13時間かき混ぜた。反
応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、濃縮して、2−(2−ベンジルオキシ−5−メトキ
シメトキシフェニル)アセトニトリルを無色油状物とし
て得た(0.23g、92%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.48 (3H, s), 3.69 (2H, s), 5.0
7 (2H, s), 5.12 (2H, s), 6.86 (1H, d, J=9.0 Hz),
6.97 (1H, dd, J=9.0, 2.6 Hz), 7.09 (1H, d, J=2.6 H
z), 7.32-7.45 (5H, m)。
【0198】参考例18 2−(2−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシフェニ
ル)アセトニトリル(2.95g)、5% パラジウム炭素 (2.
0g)、テトラヒドロフラン (100mL) の混合物を室温、4.
8気圧で接触還元した。触媒をろ去後、溶媒を減圧留去
し、2−(2−ヒドロキシ−5−メトキシメトキシフェニ
ル)アセトニトリルの結晶を得た(1.88g、94%)。酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶して淡褐色プリズム晶を得
た。融点68〜69℃。 参考例19 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(1.95g)、2−(2−ヒドロ
キシ−5−メトキシメトキシフェニル)アセトニトリル
(1.0g)、およびN,N-ジメチルホルムアミド(50m
L)の混合物に水素化ナトリウム(60%、油性、0.23
g)を氷冷下加え、80℃で1時間かき混ぜた。反応混合
物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出、有機層を水、2規定
水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を濃縮後、残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸
エチル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から、2− [5
−メトキシメトキシ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェ
ニル]アセトニトリルの結晶を得た(1.40g、57%)。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点123〜124℃。
【0199】参考例20 2− [5−メトキシメトキシ−2−[4−[(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキ
シ]フェニル]アセトニトリル(1.83g)と10%硫酸(5
mL)、テトラヒドロフラン(50mL)の混合物を3時間
加熱還流した。反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和重層水、飽和食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して2− [5−ヒド
ロキシ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]アセト
ニトリルの結晶を得た(1.13g、68%)。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点18
5〜186℃。 参考例21 2− [5−ヒドロキシ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェ
ニル]アセトニトリル(0.40g)、臭化ベンジル(0.48
g)、無水炭酸カリウム(0.14g)およびN,N-ジメチル
ホルムアミド(5mL)の混合物を90℃で3時間かき混ぜ
た。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:4,v/v)溶出部から、2− [5−ベンジルオキシ
−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]アセトニトリ
ルの結晶を得た(0.27g、55%)。酢酸エチル−ヘキサン
から再結晶して無色プリズム晶を得た。融点130〜131
℃。
【0200】参考例22 メチルメチルチオメチルスルホキシド(11.7g)、40%
ベンジルトリメチルアンモニウム ヒドロキシド メタノ
ール溶液(7.5mL)、5−クロロ−2−メトキシメトキ
シベンズアルデヒド(9.43g)、テトラヒドロフラン
(150mL)の混合物を20時間加熱還流した。反応混合
物に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
た。得られた残留物と、10%塩酸−メタノール(100
mL)の混合物を、15時間加熱還流した。反応混合物を
濃縮し、残留物に酢酸エチルを加え、有機層を水、飽和
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/
v)溶出部から、2−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸メチルの結晶を得た(7.24g、91%)。酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融
点84〜85℃。 参考例23 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(4.52g)、5−ヒドロキシ
−3−ピリジンカルボン酸メチル(2.0g)、およびN,N-
ジメチルホルムアミド(30mL)の混合物に水素化ナト
リウム(60%、油性、0.58g)を氷冷下加え、室温で3
時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、析出した結晶
をろ取した。この結晶をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1,v/v)
溶出部から、5−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジ
ンカルボン酸メチルの結晶を得た(2.41g、43%)。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点138〜139℃。
【0201】参考例24 5−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジンカルボン酸メ
チル(2.09g)、テトラヒドロほう酸ナトリウム(0.93
g)とテトラヒドロフラン(100mL)の混合物に、メ
タノール(10mL)を50℃で滴下し、50℃で1時間かき
混ぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮して[5−[4−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−
ピリジル]メタノールの結晶を得た(1.85g、94%)。
酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を
得た。融点128〜130℃。 参考例25 [5−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]メタノール
(1.68g)、トリエチルアミン(0.85g)と酢酸エチル(100
mL)の混合物に、メタンスルホニルクロリド(0.96g)
を室温で滴下し、室温で15時間かき混ぜた。反応混合物
を、水、飽和重曹水、1規定塩酸、飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して淡黄色
結晶を得た。この結晶とジメチルスルホキシド(20m
L)の混合物に、シアン化ナトリウム(0.41g)の水溶液
(2mL)を室温で加え、室温で2日間かき混ぜた。反応混
合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、
飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:1,
v/v)溶出部から、2−[5−[4−[(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−
3−ピリジル]アセトニトリルの結晶を得た(0.76g、44
%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して淡黄色プリ
ズム晶を得た。融点137〜138℃。
【0202】参考例26 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(4.52g)、2−(2−ヒドロ
キシ−1−ナフチル)アセトニトリル(0.58g)、および
N,N-ジメチルホルムアミド(30mL)の混合物に水素化
ナトリウム(60%、油性、0.14g)を氷冷下加え、室温
で1時間かき混ぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢
酸エチル−ヘキサン(1:2,v/v)溶出部から、2−
[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]−1−ナフチル]アセトニトリ
ルの結晶を得た(1.11g、76%)。酢酸エチル−ヘキサ
ンから再結晶して淡黄色プリズム晶を得た。融点178〜1
79℃。 参考例27 2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメ
トキシ)ピリジン−5−カルバルデヒド(13.0g)
のテトラヒドロフラン(150ml)−メタノール(1
0ml)溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(83
5mg)を徐々に加えた。30分間かき混ぜた後、反応
混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、
2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメ
トキシ)ピリジン−5−メタノールの結晶を得た。アセ
トン−イソプロピルエーテルから再結晶し、無色プリズ
ム晶(12.4g,収率95%)を得た。融点121〜
122℃。
【0203】参考例28 2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメ
トキシ)ピリジン−5−メタノール(12.2g)とト
ルエン(200ml)の混合物に、塩化チオニル(5.
39g)を加え、室温で1時間かき混ぜた。反応混合物
に氷水を加え、飽和重曹水で中和後、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v/
v)溶出部から、5−クロロメチル−2−(5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)ピリジン
の結晶(11.7g,収率90%)を得た。酢酸エチル
−ヘキサンから再結晶し、無色プリズム晶を得た。融点
86〜87℃。 参考例29 4−クロロメチル−5−メチル−2−フェニルオキサゾー
ル(13.4g)、5−ヒドロキシピリジン−3−カルボン酸
メチル(9.84g)、無水炭酸カリウム(8.90g)および
N,N-ジメチルホルムアミド(100mL)の混合物を80℃
で終夜かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:2,v/v)溶出部から、5−(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリル)メトキシ−3−ピリジンカル
ボン酸メチルの結晶を得た(12.42g、59%)。酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融
点119〜120℃。
【0204】参考例30 5−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メト
キシ−3−ピリジンカルボン酸メチル(10.70g)とテト
ラヒドロフラン(100mL)の混合物に水素化リチウム
アルミニウム(1.02g)を氷冷下加え、室温で10分かき
混ぜた。この混合物に硫酸ナトリウム10水和物(8.38
g)を加え、さらに室温で30分かき混ぜた。不溶物をろ
過して除き、ろ液を濃縮して得られた残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:1,v/v)溶出部から、[5−(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)−3−ピリジル]
メタノールの結晶を得た(8.93g、91%)。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点11
1〜112℃。 参考例31 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(2.76g)、2,4−ジヒドロ
キシベンゾフェノン(2.00g)、無水炭酸カリウム(1.
29g)およびアセトン(50mL)の混合物を15時間加熱
還流した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮して4−[4−(4−ベンゾイル−3−ヒド
ロキシフェノキシメチル)フェノキシメチル]−5−メチ
ル−2−フェニルオキサゾールの結晶を得た(1.72g、40
%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して淡黄色プリズ
ム晶を得た。融点160〜161℃。
【0205】参考例32 4−メトキシ−3− (5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリルメトキシ)ベンズアルデヒド(3.23g)、テト
ラヒドロフラン(15ml)及びメタノール(15mL)の
混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(0.378g)を室温
で加え、室温で30分かき混ぜた。反応混合物を水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して[[4−メ
トキシ−3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]フェニル]メタノールの結晶を得、テトラ
ヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して淡黄色板状晶を
得た(3.22g、99%)。融点144〜145℃。 参考例33 4−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]
メトキシ]ベンズアルデヒド(37.8g)、テトラヒドロ
フラン(140ml)及びメタノール(60mL)の混合物
に、水素化ホウ素ナトリウム(2.53g)を氷冷下加え、
室温で1時間かき混ぜた。反応混合物を氷水に注ぎ、析
出した固体をろ取し、風乾して[4−[[2−(2−フリル)
−5−メチル−4−オキサゾリル]メトキシ]フェニル]メ
タノールの結晶を得た(34.6g、91%)。酢酸エチル−
ヘキサンで再結晶することで無色プリズム晶を得た。融
点91〜92℃。
【0206】参考例34 [4−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリ
ル]メトキシ]フェニル]メタノール(34.5g)、テトラ
ヒドロフラン(100mL)、トルエン(300mL)の混合
物に、塩化チオニル(17.3g)を氷冷下加え、室温で1
時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮した。残留物を酢酸
エチルに溶解し、飽和重曹水、水で順次洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残留物をジイソプ
ロピルエーテルを用いて洗浄し、4−(4−クロロメチル
フェノキシメチル)−2−(2−フリル)−5−メチルチア
ゾールの無色結晶を得た(31.1g、85%)。酢酸エチル
−ジイソプロピルエーテルで再結晶することで無色プリ
ズム晶を得た。融点115〜116℃。 参考例35 4−[(2−フェニル−4−チアゾリル)メトキシ]ベンズ
アルデヒド(6.35g)、テトラヒドロフラン(30ml)
及びメタノール(20mL)の混合物に、水素化ホウ素ナ
トリウム(0.45g)を氷冷下加え、室温で30分かき混ぜ
た。反応混合物に希塩酸と水を加え、混合物を酸性に
し、析出した固体をろ取し、風乾して[4−[(2−フェニ
ル−4−チアゾリル)メトキシ]フェニル]メタノールの
結晶を得た(5.76g、90%)。酢酸エチル−ヘキサンで
再結晶することで無色針状晶を得た。融点145〜146℃。
【0207】参考例36 [4−[(2−フェニル−4−チアゾリル)メトキシ]フェニ
ル]メタノール(4.35g)、テトラヒドロフラン(50m
L)、トルエン(50mL)の混合物に、塩化チオニル
(1.5mL)のトルエン溶液(5mL)を氷冷下加え、室
温で2時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮した。残留物
を酢酸エチルに溶解し、飽和重曹水、飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して4−
(4−クロロメチルフェノキシメチル)−2−フェニルチ
アゾールの無色結晶を得た(4.10g、89%)。融点98〜
99℃。 参考例37 4−クロロメチル−5−メチル−2−フェニルチアゾール
(5.40g)、4−ヒドロキシベンズアルデヒド(2.91
g)、無水炭酸カリウム(4.95g)およびN,N-ジメチル
ホルムアミド(50mL)の混合物を80℃で3時間かき混
ぜた。反応混合物を水に注ぎ、析出した固体をろ取し、
風乾して4−[(5−メチル-2−フェニル−4−チアゾリ
ル)メトキシ]ベンズアルデヒドの結晶を得た(6.85g、
93%)。酢酸エチル−ヘキサンで再結晶することで無色
プリズム晶を得た。融点118〜119℃。
【0208】参考例38 4−[(5−メチル-2−フェニル−4−チアゾリル)メトキ
シ]ベンズアルデヒド(6.00g)、テトラヒドロフラン
(30ml)及びメタノール(20mL)の混合物に、水素
化ホウ素ナトリウム(0.38g)を氷冷下加え、室温で30
分かき混ぜた。反応混合物に希塩酸と水を加え、混合物
を酸性にし、析出した固体をろ取し、風乾して[4−[(5
−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)メトキシ]フ
ェニル]メタノールの結晶を得た(5.68g、94%)。酢酸
エチル−ヘキサンで再結晶することで無色プリズム晶を
得た。融点94〜95℃。 参考例39 [4−[(5−メチル-2−フェニル−4−チアゾリル)メト
キシ]フェニル]メタノール(4.50g)、テトラヒドロフ
ラン(50mL)、トルエン(50mL)の混合物に、塩化
チオニル(1.5mL)のトルエン溶液(5mL)を氷冷下
加え、室温で2時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮し
た。残留物を酢酸エチルに溶解し、飽和重曹水、飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃
縮して4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−
メチル−2−フェニルチアゾールの無色結晶を得た(4.5
0g、94%)。融点100〜101℃。
【0209】参考例40 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(11.13g)、2−ヒドロキ
シ−1−ナフトアルデヒド(5.96g)、無水炭酸カリウ
ム(5.03g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(50m
L)の混合物を室温で2日間かき混ぜた。反応混合物を
水に注ぎ、析出した固体をろ取し、風乾して2−[4−
[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキ
シ]ベンジルオキシ]−1−ナフトアルデヒドの結晶を得
た(13.83g、89%)。酢酸エチル−ヘキサンで再結晶す
ることで淡黄色プリズム晶を得た。融点141〜142℃。 参考例41 5−メトキシ−2−メトキシメトキシベンズアルデヒド
(9.25g)、メチルメチルチオメチルスルホキシド(1
1.7g)、40%ベンジルトリメチルアンモニウム ヒドロ
キシド メタノール溶液(10mL)とテトラヒドロフラ
ン(200mL)の混合物を20時間加熱還流した。反応混
合物に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
した。得られた残留物と、10%塩酸−メタノール(80m
L)の混合物を、15時間加熱還流した。反応混合物を濃
縮し、残留物に酢酸エチルを加え、有機層を水、飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃
縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/
v)溶出部から、2−(2−ヒドロキシ−5−メトキシフェ
ニル)酢酸メチルの結晶を得た(4.88g、53%)。酢酸エ
チル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。
融点69〜70℃。
【0210】参考例42 2−ベンジルオキシ−5−ヒドロキシベンズアルデヒド
(8.93g)、ヨウ化エチル(7.31g)、無水炭酸カリウ
ム(5.40g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(50m
L)の混合物を室温で15時間かき混ぜた。反応混合物を
水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得
られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:9,v/v)溶出部か
ら、2−ベンジルオキシ−5−エトキシベンズアルデヒド
を無色油状物として得た(9.25g、92%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.39 (3H, t, J=7.0 Hz), 4.02 (2
H, q, J=7.0 Hz), 5.14(2H, s), 6.96-7.13 (2H, m),
7.30-7.42 (6H, m), 10.50 (1H, s)。 参考例43 メチルメチルチオメチルスルホキシド(1.94g)、細か
く砕いた水酸化ナトリウム(0.01g)の混合物を70℃で
30分かき混ぜた。反応混合物へ2−ベンジルオキシ−5−
エトキシベンズアルデヒド(2.0g)とメタノール(10
mL)を加え、さらに24時間加熱還流した。反応混合物
に酢酸エチルを加え、有機層を1規定塩酸、飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
た。得られた残留物と、10%塩酸−メタノール(100
mL)の混合物を、24時間加熱還流した。反応混合物を
濃縮した後に残留物に酢酸エチルを加え、有機層を飽和
重層水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:3,v/v)溶出部から、2−(2−ベンジルオキシ-
5−エトキシフェニル)酢酸メチルを黄色油状物として得
た(1.60g、69%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.38 (3H, t, J=7.0 Hz), 3.63 (3
H, s), 3.65 (2H, s), 3.98 (2H, q, J=7.0 Hz), 5.02
(2H, s), 6.73-6.87 (3H, m), 7.26-7.42 (5H, m)。
【0211】参考例44 2−(2−ベンジルオキシ-5−エトキシフェニル)酢酸メチ
ル(1.60g)、5% パラジウム炭素 (3.0g)、テトラヒド
ロフラン(50mL)の混合物を室温、1気圧で接触還元
した。触媒をろ去後、溶媒を減圧留去した。得られた結
晶にヘキサンを加えろ取し、2−(2−ヒドロキシ-5−エ
トキシフェニル)酢酸メチルの結晶を得た(0.82g)。
ジイソプロピルエーテル−ヘキサンから再結晶して淡黄
色プリズム晶を得た。融点83〜84℃。 参考例45 ホスホノ酢酸トリエチル(3.86g)、2−ベンジルオキシ
−5−エトキシベンズアルデヒド(2.00g)とN,N-ジメ
チルホルムアミド(100mL)の混合物に水素化ナトリ
ウム(60%、油性、0.75g)を氷冷下で加えた。反応混
合物を室温で3時間かき混ぜた。反応混合物に水を注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して
得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:6,v/v)溶出部
から、(E)-3-(2−ベンジルオキシ-5−エトキシフェ
ニル)−2−プロペン酸エチルを無色油状物として得た
(4.58g、90%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.33 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.39 (3
H, t, J=7.0 Hz), 3.99(2H, q, J=7.0 Hz), 4.25 (2H,
q, J=7.0 Hz), 5.10 (2H, s), 6.48 (1H, d, J=16.0 H
z), 6.85-6.91 (2H, m), 7.06-7.08 (1H, m), 7.25-7.4
4 (5H, m), 8.06(1H, d, J=16.0 Hz)。
【0212】参考例46 (E)-3-(2−ベンジルオキシ-5−エトキシフェニル)−
2−プロペン酸エチル(4.58g)、5% パラジウム炭素
(6.0g)、テトラヒドロフラン(100mL)の混合物を室
温、1気圧で接触還元した。触媒をろ去後、溶媒を減圧
留去して得られた得られた残留物を、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:6,v/v)溶出部から、3-(5−エトキシ−2−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオン酸エチルを無色油状物と
して得た(3.15g、94%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.23 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.37 (3
H, t, J=7.0 Hz), 2.66-2.73 (2H, m), 2.82-2.89 (2H,
m), 3.96 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.14 (2H, q, J=7.0 H
z), 6.64-6.69 (2H, m), 6.77-6.84 (2H, m)。 参考例47 [4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]フェニル]メタノール(10.0g)、2−
クロロ−3−シアノピリジン(4.27g)とN,N-ジメチル
ホルムアミド(100mL)の混合物に水素化ナトリウム
(60%、油性、1.48g)を氷冷下で加えた。反応混合物
を室温で15時間かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から、3−シア
ノ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]ピリジンの結晶を
得た(10.98g、90%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結
晶して無色針状晶を得た。融点119〜120℃。
【0213】参考例48 3−シアノ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]ピリジン
(8.42g)と、無水トルエン(300mL)の混合物に水
素化ジイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(1M、4
6.6mL)を−78℃で滴下した。反応混合物をかき混ぜ
ながら1時間かけて室温とした。混合物に飽和塩化アン
モニウム水溶液(70mL)を滴下し、さらに室温で30分
かき混ぜた。この混合物に酢酸エチル(300mL)を加
え室温で30分かき混ぜた後に、不溶物をろ去した。ろ液
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,
v/v)溶出部から、2−[4−[(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]
−3−ピリジンカルバルデヒドの結晶を得た(6.49g、76
%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズ
ム晶を得た。融点97〜98℃。 参考例49 2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジンカルバ
ルデヒド(0.40g)、エタノール(10mL)とテトラヒ
ドロフラン(10mL)の混合物に、水素化ホウ素ナトリ
ウム(0.04g)を0℃加え、室温で1時間かき混ぜた。反
応混合物に水を加え、析出した固体をろ取し、風乾して
[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]メ
タノールの結晶を得た(0.35g、88%)。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点13
9〜140℃。
【0214】参考例50 [2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]メタノール
(1.50g)、トリエチルアミン(0.75g)と酢酸エチル(150
mL)の混合物に、メタンスルホニルクロリド(0.85g)
を室温で滴下し、室温で15時間かき混ぜた。反応混合物
を、水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して油状物を得た。この
油状物、シアン化ナトリウム(0.72g)、ベンジルトリブ
チルアンモニウムクロリド(0.59g)、アセトニトリル
(20mL)と水(10ml)の混合物を室温で15時間かき
混ぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に酢酸エチルを加
えた。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサ
ン(1:4,v/v)溶出部から、2−[2−[4−[(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジル
オキシ]−3−ピリジル]アセトニトリルの結晶を得た
(0.55g、36%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
て無色プリズム晶を得た。融点149〜150℃。 参考例51 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(0.97g)、3−ヒドロキシ
ピリジン−2−カルボン酸メチル(0.40g)とN,N-ジメ
チルホルムアミド(30mL)の混合物に水素化ナトリウ
ム(60%、油性、0.12g)を氷冷下で加えた。反応混合
物を室温で15時間かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得ら
れた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン(2:3,v/v)溶出部か
ら、3−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メトキシ]ベンジルオキシ]ピリジン−2−カルボ
ン酸メチルを無色油状物として得た(0.32g、29%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.44 (3H, s), 3.98 (3H, s), 5.0
0 (2H, s), 5.16 (2H, s), 7.01-7.06 (2H, m), 7.36-
7.47 (7H, m), 7.99-8.04 (2H, m), 8.28 (1H, t,J=3.2
Hz)。
【0215】参考例52 3−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]−2−ピリジンカルボン酸メ
チル(0.30g)、水素化ホウ素ナトリウム(0.13g)と
テトラヒドロフラン(10mL)の混合物に、メタノール
(2mL)を50℃で滴下し、50℃で1時間かき混ぜた。反
応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
濃縮して[3−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−2−ピリジル]メ
タノールの結晶を得た(0.23g、82%)。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点11
8〜119℃。 参考例53 [3−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]−2−ピリジル]メタノール
(0.74g)、トリエチルアミン(0.36g)と酢酸エチル(50
mL)の混合物に、メタンスルホニルクロリド(0.41g)
を室温で滴下し、室温で14時間かき混ぜた。反応混合物
を、水、飽和重曹水、1規定塩酸、飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して黄色油
状物を得た。この黄色油状物とジメチルスルホキシド
(20mL)の混合物に、シアン化ナトリウム(0.18g)の
水溶液(2mL)を室温で加え、室温で2日間かき混ぜた。
反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:1,v/v)溶出部から、2−[3−[4−[(5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオ
キシ]−2−ピリジル]アセトニトリルの結晶を得た(0.6
0g、81%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して淡褐
色プリズム晶を得た。融点138〜139℃。
【0216】参考例54 (5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メタノ
ール(9.46g)とN,N-ジメチルホルムアミド(50mL)
の混合物に水素化ナトリウム(60%、油性、2.40 g)を
室温で加えた。反応混合物を室温で水素が発生しなくな
るまでかき混ぜた。この混合物を2−クロロピリジン−4
−カルボン酸メチル(8.58g)のテトラヒドロフラン
(50ml)溶液に室温で加え、得られる混合物をさらに
室温で1時間かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から、2
−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メト
キシ−4−ピリジンカルボン酸メチルの結晶を得、酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶して無色針状晶を得た(2.
19g、14%)。融点106〜107℃。 参考例55 2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メト
キシ−4−ピリジンカルボン酸メチル(1.95g)とテト
ラヒドロフラン(20mL)の混合物に水素化リチウムア
ルミニウム(0.228g)を氷冷下加え、室温で30分かき
混ぜた。この混合物に硫酸ナトリウム10水和物(1.93
g)を加え、さらに室温で30分かき混ぜた。不溶物をろ
過して除き、ろ液を濃縮して得られる結晶を、酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶して[2−(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリルメトキシ)−4−ピリジル]メタノ
ールを無色板状晶として得た(1.37g、77%)。融点100
〜101℃。
【0217】参考例56 塩化チオニル(4mL)に、[2−(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリルメトキシ)−4−ピリジル]メタノー
ル(1.19g)を氷冷下加え、室温で1時間かき混ぜた。
反応混合物を濃縮し、残留物に飽和重曹水を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチ
ル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から、4−クロロ
メチル−2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ルメトキシ)ピリジンの結晶を得、酢酸エチル−ヘキサ
ンから再結晶して無色針状晶を得た(0.68g、54%)。融
点104〜105℃。 参考例57 (5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メタノ
ール(8.51g)とテトラヒドロフラン(100mL)の混
合物に水素化ナトリウム(60%、油性、1.80 g)を室温
で加えた。反応混合物を室温で水素が発生しなくなるま
でかき混ぜた。この混合物を6−クロロピリジン−2−カ
ルボン酸メチル(7.72g)のテトラヒドロフラン(75m
l)溶液に室温で加え、得られた混合物をさらに40℃で
5時間かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から、6−(5−
メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ−2
−ピリジンカルボン酸メチルの結晶を得、酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶して淡黄色板状晶を得た(7.41g、5
1%)。融点97〜98℃。
【0218】参考例58 6−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メト
キシ−2−ピリジンカルボン酸メチル(6.49g)とテト
ラヒドロフラン(60mL)の混合物に水素化リチウムア
ルミニウム(0.759g)を氷冷下加え、室温で30分かき
混ぜた。この混合物に硫酸ナトリウム10水和物(6.44
g)を加え、さらに室温で30分かき混ぜた。不溶物をろ
過して除き、ろ液を濃縮して結晶を得た。得られた結晶
を氷冷下で塩化チオニル(20mL)に加え、室温で1時
間かき混ぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に飽和重曹
水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得
られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部か
ら、2−クロロメチル−6−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリルメトキシ)ピリジンの結晶を得、酢酸エ
チル−ヘキサンから再結晶して無色板状晶を得た(2.74
g、44%)。融点85〜86℃。 参考例59 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(1.79g)、2-(5-ヒドロキ
シ-2-プロピルフェノキシ)酢酸メチル(1.17g)、無水
炭酸カリウム(0.72g)およびN,N-ジメチルホルムアミ
ド(50mL)の混合物を90℃で2時間かき混ぜた。反応
混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃
縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:6,v/v)
溶出部から、2−[5−[4−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]-2-
プロピルフェノキシ]酢酸メチルの結晶を得た(1.60
g、61%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色
プリズム晶を得た。融点100〜101℃。
【0219】参考例60 2−[5−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]-2-プロピルフェ
ノキシ]酢酸メチル(1.16g)、テトラヒドロフラン
(4mL)及びメタノール(4mL)の混合物に、1規定
水酸化ナトリウム水溶液(4.5mL)を加え、室温で2時
間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸と水を加え、混
合物を酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
して2−[5−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]-2-プロピル
フェノキシ]酢酸の結晶を得た(1.01g、90%)。酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点162〜163℃。 参考例61 4−[4−(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシメ
チル)フェノキシメチル]−5−メチル−2−フェニルオ
キサゾール(1.52g)およびN,N-ジメチルホルムアミド
(20mL)の混合物に水素化ナトリウム(60%、油性、
0.14g)を氷冷下加え、室温で1時間かき混ぜた。この
混合物にブロモ酢酸メチル(0.57g)を加え、80℃で2
時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで
抽出、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。有機層を濃縮後、残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサ
ン(1:2,v/v)溶出部から、2−[2−ベンゾイル−
5−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェノキシ]酢酸メチ
ルを油状物として得た(1.65g、94%)。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.45 (3H, s), 3.68 (3H, s), 4.50
(2H, s), 5.02 (2H, s),5.03 (2H, s), 6.45 (1H, d, J
=2.2 Hz), 6.69 (1H, dd, J=8.4, 2.2 Hz), 7.03-7.08
(2H, m), 7.35-7.57 (9H, m), 7.80-7.84 (2H, m), 7.9
9-8.05 (2H, m)。
【0220】参考例62 2−[2−ベンゾイル−5−[4−[(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]
フェノキシ]酢酸メチル(0.55g)、テトラヒドロフラ
ン(1.5mL)及びメタノール(1.5mL)の混合物に、
1規定水酸化ナトリウム水溶液(1.5mL)を加え、室
温で3時間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸と水を
加え混合物を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮して2−[2−ベンゾイル−5−[4−[(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベン
ジルオキシ]フェノキシ]酢酸を無色アモルファスとし
て得た(0.41g、76%)。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.45 (3H, s), 4.76 (2H, s), 5.03
(2H, s), 5.08 (2H, s),6.63-6.70 (2H, m), 7.04-7.08
(2H, m), 7.34-7.66 (9H, m), 7.79-7.83 (2H,m), 7.9
8-8.04 (2H, m)。 参考例63 2−ヒドロキシ−4−メトキシメトキシベンズアルデヒド
(17.1g)、臭化ベンジル(19.33g)、無水炭酸カリ
ウム(13.0g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(200
mL)の混合物を室温で15時間かき混ぜた。反応混合物
を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して
得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部
から、2−ベンジルオキシ−4−メトキシメトキシベンズ
アルデヒドを無色油状物として得た(25.3g、99%)。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.48 (3H, s), 5.17 (2H, s), 5.21
(2H, s), 6.66-6.72 (2H, m), 7.34-7.47 (5H, m), 7.8
0-7.84 (1H, m), 10.40 (1H, s)。
【0221】参考例64 ホスホノ酢酸トリエチル(10.9g)、2−ベンジルオキシ
−4−メトキシメトキシベンズアルデヒド(12.0g)と
N,N-ジメチルホルムアミド(150mL)の混合物に水素
化ナトリウム(60%、油性、2.12g)を氷冷下で加え
た。反応混合物を室温で13時間かき混ぜた。反応混合物
に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/
v)溶出部から、(E)−3−(2−ベンジルオキシ−4
−メトキシメトキシフェニル)−2−プロペン酸エチル
を無色油状物として得た(14.80g、98%)。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.32 (3H, t, J=7.0 Hz), 3.45 (3H,
s), 4.23 (2H, q, J=7.4 Hz), 5.15 (2H, s), 5.16 (2
H, s), 6.44 (1H, d, J=16.0 Hz), 6.62-6.68 (2H, m),
7.24-7.49 (6H, m), 8.01 (1H, d, J=16.0 Hz)。 参考例65 (E)−3−(2−ベンジルオキシ−4−メトキシメトキ
シフェニル)−2−プロペン酸エチル (14.80g)、 5% パ
ラジウム炭素 (20.0g)、エタノール (300mL) の混合物
を室温、1気圧で接触還元した。触媒をろ去後、溶媒を
減圧留去し、3−(2−ヒドロキシ−4−メトキシメトキ
シフェニル)プロピオン酸エチルを無色油状物として得
た(9.17g、84%)。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.24 (3H, t, J=7.0 Hz), 2.63-2.71
(2H, m), 2.79-2.86 (2H, m), 3.46 (3H, s), 4.15 (2
H, q, J=7.0 Hz), 5.13 (2H, s), 6.53-6.62 (2H,m),
6.97 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.43 (1H, brs)。
【0222】参考例66 3−(2−ヒドロキシ−4−メトキシメトキシフェニル)
プロピオン酸エチル(6.00g)、ヨウ化エチル(5.52
g)、無水炭酸カリウム(3.26g)およびN,N-ジメチル
ホルムアミド(50mL)の混合物を室温で13時間かき混
ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、濃縮して油状物を得た。得られた油状物、10%
硫酸水溶液(10mL)、エタノール(300mL)の混合
物を加熱還流しながら6時間かき混ぜた。反応混合物を
減圧下濃縮し、残留物を水で希釈した後に飽和重層水で
塩基性にした。この混合物を酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:6,
v/v)溶出部から、3−(2−エトキシ−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオン酸エチルを無色油状物として得
た(3.58g、64%)。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.23 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.41 (3H,
t, J=7.0 Hz), 2.52-2.61 (2H, m), 2.81-2.89 (2H,
m), 3.98 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.12 (2H, q, J=7.0 H
z), 5.00 (1H, brs), 6.26-6.37 (2H, m), 6.96 (1H,
d, J=8.2 Hz)。 参考例67 [3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]フェニル]メタノール(1.92g)、5−
ヒドロキシニコチン酸メチル(1.0g)、トリブチルホ
スフィン(1.98g)およびテトラヒドロフラン(100m
L)の混合物に、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペ
リジン(2.47g)を室温で加え、15時間かき混ぜた。析
出した結晶をろ過して除いた。ろ液を濃縮後、残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチ
ル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から、5−[3−
[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキ
シ]ベンジルオキシ]ニコチン酸メチルの結晶を得た(2.
21g、79%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無
色プリズム晶を得た。融点96〜97℃。
【0223】参考例68 5−[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジルオキシ]ニコチン酸メチル(0.50
g)とテトラヒドロフラン(10mL)の混合物に水素化
リチウムアルミニウム(0.045g)を氷冷下加え、室温
で3時間かき混ぜた。この混合物に硫酸ナトリウム10水
和物(0.39g)を加え、さらに室温で30分かき混ぜた。
不溶物をろ過して除き、ろ液を濃縮して[5−[3−[(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]
ベンジルオキシ]−3−ピリジル]メタノールの結晶を
得た(0.47g、98%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶
して無色針状晶を得た。融点145〜146℃。 参考例69 3−ヒドロキシイソオキサゾール−5−カルボン酸メチル
(3.51g)のN,N-ジメチルホルムアミド(100mL)溶
液に、0℃で水素化ナトリウム(60%,油性,1.07g)を
加え30分間かき混ぜた後、4−クロロメチル−5−メチル
−2−フェニルチアゾール(5.00g)を加えた。60℃で2
時間かき混ぜた後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。有機層は、水、飽和食塩水で順次洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル
−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から3−(5−メチル
−2−フェニル−4−チアゾリルメトキシ)−5−イソオ
キサゾールカルボン酸メチル(5.42g,74%)を無色結
晶として得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無
色プリズム晶を得た。融点89〜90℃。
【0224】参考例70 [5−[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]メタノ
ール(4.60g)、塩化チオニル(1.7mL)およびトルエ
ン(50mL)の混合物を100℃で1時間かき混ぜた。反応
混合物を濃縮した後、酢酸エチルを加え、飽和重曹水、
飽和食塩水で順次洗浄後、酢酸エチル層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥、濃縮した。残留物にシアン化ナトリウ
ム(0.91g)、18-クラウン-6(0.35g)、アセトニトリル
(50mL)を加え、2.5時間加熱還流した。反応混合物を水
に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、飽和
食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、テトラヒドロフラン−ヘキサン(1:1,v/v)溶
出部から2−[5−[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]
アセトニトリルを淡褐色油状物として得た(3.06g、65
%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.44 (3H, s), 3.73 (2H, s), 5.0
1 (2H, s), 5.13(2H, s), 6.96-7.14 (3H, m), 7.22-7.
52 (5H, m), 7.74-8.07(2H, m), 8.18(1H, d, J=2.0 H
z), 8.35(1H, d, J=2.6 Hz)。 参考例71 3−ヒドロキシイソオキサゾール−5−カルボン酸メチル
(5.01g)のN,N-ジメチルホルムアミド(70mL)溶液
に、0℃で水素化ナトリウム(60%,油性,1.40g)を
加え15分間かき混ぜた後、4−クロロメチル−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(7.26g)を加えた。60℃
で2時間かき混ぜた後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出した。酢酸エチル層は、飽和食塩水で洗浄、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、テトラヒド
ロフラン−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部から3−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)−
5−イソオキサゾールカルボン酸メチル(7.96g,収率7
2%)を無色結晶として得た。テトラヒドロフラン−ヘ
キサンから再結晶した。融点123〜124℃。
【0225】参考例72 3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキ
シ)−5−イソオキサゾールカルボン酸メチル(7.86
g)のテトラヒドロフラン(150mL)溶液に、水素化ジ
イソブチルアルミニウム(1.0Mテトラヒドロフラン溶
液,60mL)を0℃でゆっくりと加えた後、室温で30分間
かき混ぜた。反応混合物を希塩酸に注ぎ、酢酸エチルで
抽出した。酢酸エチル層は、飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、3−(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)−5−イソオキ
サゾリルメタノール(5.93g,収率86%)を無色結晶と
して得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。融点
99〜100℃。 参考例73 3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキ
シ)−5−イソオキサゾリルメタノール(2.86g)のト
ルエン(50ml)溶液に、塩化チオニル(0.80mL)を
室温でゆっくりと加えた後、還流下、30分間かき混ぜ
た。冷却後、反応混合物を飽和重曹水に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出した。酢酸エチル層は、飽和食塩水で洗浄、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、5−クロロメチ
ル−3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメ
トキシ)イソオキサゾール(2.70g,収率89%)を無色
結晶として得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
た。融点105〜106℃。
【0226】参考例74 5−ホルミル−2−ヒドロキシ安息香酸(15.34g)とN,N-
ジメチルホルムアミド(150mL)の混合物に水素化ナ
トリウム(60%、油性、9.24g)を氷冷下で加えた。反
応混合物を室温で30分かき混ぜた後、クロロメチルメチ
ルエーテル(29.7g)を反応混合物に氷冷下で加えた。
反応混合物をさらに室温で15時間かき混ぜた。反応混合
物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:3,v
/v)溶出部から、5−ホルミル−2−メトキシメトキシ
安息香酸メトキシメチルを無色油状物として得た(14.2
3g、61%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.52 (3H, s), 3.57 (3H, s), 5.3
6 (2H, s), 5.48 (2H, s), 7.32-7.37 (1H, m), 7.96-
8.04 (1H, m), 8.33-8.37 (1H, m), 9.93 (1H, s)。 ジメチルスルホキシド(100mL)とテトラヒドロフラン
(300mL)の混合物に水素化ナトリウム(60%、油
性、3.58g)を室温で加えた。反応混合物を50℃で1.5時
間かき混ぜた。反応混合物を室温へ戻した後、臭化エチ
ルトリフェニルホスホニウム(27.03g)を加え、室温
で30分かき混ぜた。反応混合物に5−ホルミル−2−メト
キシメトキシ安息香酸メトキシメチル(14.23g)のジ
メチルスルホキシド溶液(50mL)を加え、1時間加熱還
流した。反応混合物に水を加え、1規定塩酸で混合物を
中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得ら
れた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン(1:8,v/v)溶出部か
ら、無色油状物を得た。得られた油状物、5% パラジウ
ム炭素 (7.0g)、テトラヒドロフラン(300mL)の混合
物を室温、1気圧で接触還元した。触媒をろ去後、溶媒
を減圧留去し、2−メトキシメトキシ−5−プロピル安息
香酸メチルを油状物として得た(6.06g、45%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.93 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.52-1.
72 (2H, m), 2.55 (2H,t, J=7.6 Hz), 3.52 (3H, s),
3.89 (3H, s), 5.22 (2H, s), 7.10 (1H, d, J=8.4 H
z), 7.25 (1H, dd, J=8.4, 2.2 Hz), 7.59 (1H, d, J=
2.2 Hz)。 2−メトキシメトキシ−5−プロピル安息香酸メチル(6.
06g)とテトラヒドロフラン(200mL)の混合物に水
素化リチウムアルミニウム(0.96g)を氷冷下加え、室
温で1時間かき混ぜた。この混合物に硫酸ナトリウム10
水和物(8.18g)を加え、さらに室温で30分かき混ぜ
た。不溶物をろ過して除き、ろ液を濃縮して(2−メトキ
シメトキシ−5−プロピルフェニル)メタノールを油状物
として得た(4.98g、93%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.93 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.55-1.
71 (2H, m), 2.28 (1H,t, J=6.4 Hz), 2.53 (2H, t, J=
7.4 Hz), 3.49 (3H, s), 4.68 (2H, d, J=6.4 Hz), 5.2
1 (2H, s), 6.98-7.11 (3H, m)。 (2−メトキシメトキシ−5−プロピルフェニル)メタノー
ル(4.98g)、活性二酸化マンガン(15.0g)および酢
酸エチル(300ml)の混合物を室温で15時間かき混ぜ
た。二酸化マンガンをろ過により除去した後、ろ液を濃
縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)
溶出部から、2−メトキシメトキシ−5−プロピルベンズ
アルデヒドを油状物として得た(4.19g、85%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.92 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.52-1.
68 (2H, m), 2.56 (2H,t, J=7.4 Hz), 3.52 (3H, s),
5.28 (2H, s), 7.13 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.35 (1H, d
d, J=8.8, 2.2 Hz), 7.65 (1H, d, J=2.2 Hz), 10.49
(1H, s)。 2−メトキシメトキシ−5−プロピルベンズアルデヒド
(4.15g)、メチルメチルチオメチルスルホキシド(4.
94g)、40% ベンジルトリメチルアンモニウムヒドロキ
シドメタノール溶液 (4mL)およびテトラヒドロフ
ラン(100mL)の混合物を24時間加熱還流した。反応混
合物へ水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
した。得られた残留物と、10%塩酸−メタノール(10
0mL)の混合物を、15時間加熱還流した。反応混合物
を濃縮し、残留物に酢酸エチルを加え、有機層を水、飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:6,
v/v)溶出部から、2−(2−ヒドロキシ−5−プロピ
ル)フェニル酢酸メチルの結晶を得た(1.65g、40%)。
イソプロピルエーテル−ヘキサンから再結晶して無色プ
リズム晶を得た。融点74〜75℃。
【0227】参考例75 (2−フェニル−4−オキサゾリル)メタノール(15.60
g)とテトラヒドロフラン(300mL)の混合物に水素
化ナトリウム(60%、油性、4.28 g)を氷冷下で加え、
室温で1時間かき混ぜた。反応混合物にクロロメチルメ
チルエーテル(9.34g)を氷冷下で加え、室温で15時間
かき混ぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出
した。 有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル
−ヘキサン(1:8,v/v)溶出部から、4−メトキシ
メトキシメチル−2−フェニルオキサゾールを無色油状
物として得た(10.86g、56%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.44 (3H, s), 4.60 (2H, s), 4.7
6(2H, s), 7.41-7.49 (3H, m), 7.68 (1H, s), 8.01-8.
08 (2H, m)。 4−メトキシメトキシメチル−2−フェニルオキサゾール
(10.86g)とジエチルエーテル(300mL)の混合物に
n-ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6M、37mL)を−78
℃で滴下し、−78℃で1.5時間かき混ぜた。反応混合物
に N,N-ジメチルホルムアミド(6.50g)のジエチルエ
ーテル溶液(10mL)を加え、 反応混合物をかき混ぜ
ながら2時間かけて室温とした。反応混合物に希塩酸を
加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
酢酸エチル−ヘキサン(1:6,v/v)溶出部から、4
−メトキシメトキシメチル−2−フェニル−5−オキサゾ
ールカルバルデヒドの結晶を得た(6.45g、53%)。
酢酸エチル−ヘキサンで再結晶することで無色プリズム
晶を得た。融点51〜52℃。ジメチルスルホキシド(80m
L)とテトラヒドロフラン(200mL)の混合物に水素化
ナトリウム(60%、油性、1.81g)を室温で加え、50℃
で1.5時間かき混ぜた。反応混合物を室温へ戻した後、
臭化エチルトリフェニルホスホニウム(13.66g)を加
え、室温で30分かき混ぜた。反応混合物に4−メトキシ
メトキシメチル−2−フェニル−5−オキサゾールカルバ
ルデヒド(7.0g)のジメチルスルホキシド溶液(20m
L)を加え、1時間加熱還流した。反応混合物に水を加
え、1規定塩酸で混合物を中和し、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:6,v/v)溶出部から、油状物を得た。得られた
油状物、5% パラジウム炭素 (2.0g)、テトラヒドロフラ
ン(200mL)の混合物を室温、1気圧で接触還元し
た。触媒をろ去後、溶媒を減圧留去し、4−メトキシメ
トキシメチル−2−フェニル−5−プロピルオキサゾール
を無色油状物として得た(2.65g、36%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.00 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.64-1.
83 (2H, m), 2.73 (2H,t, J=7.2 Hz), 3.43 (3H, s),
4.52 (2H, s), 4.74 (2H, s), 7.39-7.49 (3H, m), 7.9
8-8.05 (2H, m)。 4−メトキシメトキシメチル−2−フェニル−5−プロピ
ルオキサゾール(2.64g)、10%硫酸(10mL)とテト
ラヒドロフラン(100mL)の混合物を24時間加熱還流
した。反応混合物に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
て(2−フェニル−5−プロピル−4−オキサゾリル)メタ
ノールを無色油状物として得た(2.10g、96%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.99 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.63-1.
82 (2H, m), 2.71 (2H,t, J=7.4 Hz), 3.00 (1H, brs),
4.60 (2H, s), 7.39-7.50 (3H, m), 7.95-8.04(2H,
m)。
【0228】参考例76 2−フェニル−5−プロピル−4−オキサゾリルメタノー
ル(1.38g)、トルエン(100mL)の混合物に、塩化
チオニル(1.38g)を氷冷下加え、室温で1時間かき混
ぜた。反応混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶
解し、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濃縮して4−クロロメチル−2−
フェニル−5−プロピルオキサゾールを無色油状物とし
て得た(2.26g、99%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.01 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.66-1.
85 (2H, m), 2.73 (2H,t, J=7.2 Hz), 4.56 (2H, s),
7.42-7.46 (3H, m), 7.99-8.04 (2H, m)。 参考例77 4−クロロメチル−2−フェニル−5−プロピルオキサゾ
ール(2.26g)、4−ヒドロキシベンズアルデヒド(1.
33g)、無水炭酸カリウム(1.76g)およびN,N-ジメチ
ルホルムアミド(50mL)の混合物を60℃で4時間かき
混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、析出した固体をろ取
し、風乾して4−[(2−フェニル−5−プロピル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]ベンズアルデヒドの結晶を得た
(2.75g、89%)。酢酸エチル−ヘキサンで再結晶する
ことで無色プリズム晶を得た。融点76〜77℃。
【0229】参考例78 4−[(2−フェニル−5−プロピル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンズアルデヒド(2.40g)、テトラヒドロ
フラン(30ml)及びエタノール(10mL)の混合物
に、水素化ホウ素ナトリウム(0.28g)を室温で加え、
室温で1時間かき混ぜた。反応混合物に水を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチ
ル−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部から、[4−[(2
−フェニル−5−プロピル−4−オキサゾリル)メトキ
シ]フェニル]メタノールの結晶を得た(1.60g、66
%)。酢酸エチル−ヘキサンで再結晶することで無色プ
リズム晶を得た。融点79〜80℃。 参考例79 [6−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]−3−ピリジルメタノール(4.01g)、2−ク
ロロ−3−シアノピリジン(1.79g)とN,N-ジメチルホ
ルムアミド(50mL)の混合物に水素化ナトリウム(60
%、油性、0.62 g)を氷冷下で加えた。反応混合物を室
温で3時間かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル
−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から、2−[[6−[(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]−
3−ピリジル]メトキシ]ニコチノニトリルの結晶を得た
(4.72g、92%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して
無色プリズム晶を得た。融点117〜118℃。
【0230】参考例80 2−[[6−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]ニコチノニトリル
(4.53g)と、無水トルエン(100mL)の混合物に水
素化ジイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.95
M、26.3mL)を−78℃で滴下した。反応混合物をかき
混ぜながら1時間かけて室温とした。混合物に飽和塩化
アンモニウム水溶液(50mL)を滴下し、さらに室温で
15分かき混ぜた。この混合物に酢酸エチルを加え室温で
30分かき混ぜた後に、不溶物をろ去した。ろ液を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
て得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2,v/v)溶出
部から、2−[[6−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]ニコチン
アルデヒドを無色油状物として得た(3.17g、69%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.48 (3H, s), 5.31 (2H, s), 5.4
8 (2H, s), 6.85 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.01-7.07 (1H,
m), 7.39-7.46 (3H, m), 7.73 (1H, dd, J=8.4,2.6 H
z), 8.01-8.05 (2H, m), 8.14 (1H, dd, J=7.2, 2.0 H
z), 8.31 (1H, d, J=2.6 Hz), 8.40 (1H, dd, J=4.6,
2.0 Hz), 10.38 (1H, d, J=0.8 Hz)。 参考例81 2−[[6−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]ニコチンアルデヒド
(3.16g)、テトラヒドロフラン(50ml)、及びエタ
ノール(50mL)の混合物に、水素化ホウ素ナトリウム
(0.30g)を0℃で加え、室温で30分間かき混ぜた。反
応混合物に水を加え、析出した固体をろ取し、風乾して
[2−[[6−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]−3−ピリジル]
メタノールの結晶を得た(2.70g、85%)。酢酸エチル
−ヘキサンで再結晶して無色プリズム晶を得た。融点14
2〜143℃。
【0231】参考例82 [2−[[6−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]−3−ピリジル]
メタノール(2.55g)、トリエチルアミン(1.27g)と酢酸
エチル(200mL)の混合物に、メタンスルホニルクロリ
ド(1.44g)を氷冷下で滴下し、室温で3時間かき混ぜ
た。反応混合物を、水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して油状
物を得た。この油状物、ジメチルスルホキシド(30m
L)の混合物に、シアン化ナトリウム(0.77g)の水溶液
(3mL)を室温で加え、室温で15時間かき混ぜた。反応
混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃
縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2,v/
v)溶出部から、2−[2−[[6−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]−3−ピリジル]メトキ
シ]−3−ピリジル]アセトニトリルの結晶を得た(1.85
g、71%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色
プリズム晶を得た。融点110〜111℃。 参考例83 2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリルメタノ
ール(10.8g)、2−クロロ−4−ピリジンカルボン酸メ
チル(10.3g)、テトラヒドロフラン(100mL)および
N,N-ジメチルホルムアミド溶液(100mL)の混合物に、
0℃で水素化ナトリウム(60%,油性,2.88g)を加
え、室温で2時間かき混ぜた後、反応混合物を水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、飽和食塩
水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から2−
[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリルメト
キシ]−4−ピリジンカルボン酸エチル(2.86g,収率1
5%)を無色結晶として得た。酢酸エチル−ヘキサンか
ら再結晶した。融点80〜81。
【0232】参考例84 2−[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル
メトキシ]−4−ピリジンカルボン酸エチル(2.63g)
のテトラヒドロフラン(30mL)溶液に、0℃で水素化
リチウムアルミニウム(304mg)を加えた後、室温で3
0分間かき混ぜた。反応混合物に硫酸ナトリウム・10水
和物(2.58g)を加え、室温で30分間かき混ぜた。沈殿
物をろ過により除去した後、ろ液を濃縮した。残留物、
塩化チオニル(10mL)およびトルエン(5mL)の混
合物を室温で1時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮した
後、飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エ
チル層は、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v/
v)溶出部から4−クロロメチル−2−[2−(2−フリ
ル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキシ]ピリジン
(1.02g,収率42%)を無色結晶として得た。酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶した。融点107〜108℃。 参考例85 3−メトキシ−4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)メトキシ]ベンジルアルコール(4.00g)、2
−クロロ−3−シアノピリジン(1.62g)とN,N-ジメチ
ルホルムアミド(40mL)の混合物に水素化ナトリウム
(60%、油性、515mg)を氷冷下で加えた。反応混合
物を室温で15時間かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた結晶
を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して2−[3−メトキ
シ−4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジルオキシ]ニコチノニトリルの淡黄
色結晶を得た(4.50g、90%)。融点117〜118℃。
【0233】参考例86 2−[3−メトキシ−4−[(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]ニコチノニト
リル(4.25g)とトルエン(150mL)の混合物に水素
化ジイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.95M、
23.0mL)を−78℃で滴下した。1時間かき混ぜた後、
反応混合物を室温に戻し、さらに1時間かき混ぜた。混
合物に飽和塩化アンモニウム水溶液(35mL)を滴下
し、室温で30分間かき混ぜた。この混合物に酢酸エチル
を加え不溶物をろ去した。ろ液を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸
エチル−ヘキサン(1:2,v/v)溶出部から、2−[3
−メトキシ−4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]ニコチンアルデヒド
を結晶として得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
て無色結晶(710mg、17%)を得た。融点99〜100℃。 参考例87 2−[3−メトキシ−4−[(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]ニコチンアル
デヒド(620mg)、テトラヒドロフラン(10ml)及
びエタノール(10mL)の混合物に、水素化ホウ素ナト
リウム(54mg)を0℃で加え、室温で1時間かき混ぜ
た。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、濃縮して[2−[3−メトキシ−4−[(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキ
シ]−3−ピリジル]メタノールの結晶を得た(615mg、
99%)。酢酸エチル−ヘキサンで再結晶した。融点143
〜144℃。
【0234】参考例88 [2−[3−メトキシ−4−[(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジ
ル]メタノール(540mg)、トリエチルアミン(0.350mL)
と酢酸エチル(50mL)の混合物に、メタンスルホニルク
ロリド(0.145mL)を氷冷下で滴下し、室温で0.5時間か
き混ぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮して油状物を得た。この油状物、ジメ
チルスルホキシド(10mL)の混合物に、シアン化ナト
リウム(160mg)の水(1mL)溶液を室温で加え、室温
で2時間かき混ぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、濃縮した。得られた結晶を酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶して、2−[2−[3−メトキ
シ−4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]アセトニトリ
ルの結晶を得た(438mg、79%)。融点108〜109℃。 参考例89 [4−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリ
ル]メトキシ]フェニル]メタノール(4.14g)、2−クロ
ロ−3−シアノピリジン(1.91g)とN,N-ジメチルホル
ムアミド(50mL)の混合物に水素化ナトリウム(60
%、油性、0.66 g)を氷冷下で加えた。反応混合物を室
温で3時間かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル
−ヘキサン(1:2,v/v)溶出部から、2−[4−[[2−
(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メトキシ]
ベンジルオキシ]ニコチノニトリルの結晶を得た(4.65
g、87%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プ
リズム晶を得た。融点135〜136℃。
【0235】参考例90 2−[4−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリ
ル]メトキシ]ベンジルオキシ]ニコチノニトリル(4.50
g)と、無水トルエン(150mL)の混合物に水素化ジ
イソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.95M、25.5
mL)を−78℃で滴下した。反応混合物をかき混ぜなが
ら1時間かけて室温とした。混合物に飽和塩化アンモニ
ウム水溶液(50mL)を滴下し、さらに室温で15分かき
混ぜた。この混合物に酢酸エチルを加え室温で30分かき
混ぜた後に、不溶物をろ去した。ろ液を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られ
た残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部か
ら、2−[4−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサ
ゾリル]メトキシ]ベンジルオキシ]ニコチンアルデヒド
の結晶を得た(2.60g、57%)。酢酸エチル−ヘキサンか
ら再結晶して無色プリズム晶を得た。融点109〜110℃。 参考例91 2−[4−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリ
ル]メトキシ]ベンジルオキシ]ニコチンアルデヒド(2.4
3g)、テトラヒドロフラン(30ml)及びエタノール
(30mL)の混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(0.23
g)を0℃で加え、室温で30分間かき混ぜた。反応混合
物に水を加え、析出した固体をろ取し、風乾して[2−[4
−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メ
トキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]メタノールの結
晶を得た(2.34g、96%)。酢酸エチル−ヘキサンで再
結晶することで無色プリズム晶を得た。融点119〜120
℃。
【0236】参考例92 [2−[4−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリ
ル]メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]メタノー
ル(2.12g)、トリエチルアミン(1.09g)と酢酸エチル(1
50mL)の混合物に、メタンスルホニルクロリド(1.24
g)を氷冷下で滴下し、室温で3時間かき混ぜた。反応混
合物を水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して油状物を得た。こ
の油状物、ジメチルスルホキシド(30mL)の混合物に
シアン化ナトリウム(0.66g)の水溶液(3mL)を室温で
加え、室温で3時間かき混ぜた。反応混合物に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られ
た残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部か
ら、2−[2−[4−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オ
キサゾリル]メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]
アセトニトリルの結晶を得た(1.63g、75%)。酢酸エ
チル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。
融点141〜142℃。 参考例93 [4−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)メト
キシ]フェニル]メタノール(4.50g)、2−クロロ−3−
シアノピリジン(1.91g)とN,N-ジメチルホルムアミド
(50mL)の混合物に水素化ナトリウム(60%、油性、
0.66 g)を氷冷下で加えた。反応混合物を室温で3時間
かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:3,v/v)溶出部から、2−[4−[(5−メチル−2
−フェニル−4−チアゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]
ニコチノニトリルの結晶を得た(4.38g、77%)。酢酸エ
チル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。
融点120〜121℃。
【0237】参考例94 2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)メ
トキシ]ベンジルオキシ]ニコチノニトリル(4.18g)
と、無水トルエン(150mL)の混合物に水素化ジイソ
ブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.95M、23.4m
L)を−78℃で滴下した。反応混合物をかき混ぜながら
1時間かけて室温とした。混合物に飽和塩化アンモニウ
ム水溶液(50mL)を滴下し、さらに室温で15分かき混
ぜた。この混合物に酢酸エチルを加え室温で30分かき混
ぜた後に、不溶物をろ去した。ろ液を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から、2
−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)メト
キシ]ベンジルオキシ]ニコチンアルデヒドの結晶を得た
(2.35g、56%)。酢酸エチル−ヘキサンで再結晶して無
色プリズム晶を得た。融点101〜102℃。 参考例95 2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)メ
トキシ]ベンジルオキシ]ニコチンアルデヒド(2.16
g)、テトラヒドロフラン(30ml)及びエタノール
(30mL)の混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(0.20
g)を0℃で加え、室温で30分かき混ぜた。反応混合
物に水を加え、析出した固体をろ取し、風乾して[2−[4
−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)メトキ
シ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]メタノールの結晶を
得た(2.12g、97%)。酢酸エチル−ヘキサンで再結晶
して無色プリズム晶を得た。融点111〜112℃。
【0238】参考例96 [2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)メ
トキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]メタノール(2.0
0g)、トリエチルアミン(0.97g)と酢酸エチル(150m
L)の混合物に、メタンスルホニルクロリド(1.10g)を
氷冷下で滴下し、室温で2時間かき混ぜた。反応混合物
を、水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して油状物を得た。この
油状物、ジメチルスルホキシド(30mL)の混合物に、
シアン化ナトリウム(0.59g)の水溶液(3mL)を室温で
加え、室温で3時間かき混ぜた。反応混合物に水を加
え、析出した結晶をろ取した。得られた結晶をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:2,v/v)溶出部から、2−[2−[4−[(5−メ
チル−2−フェニル−4−チアゾリル)メトキシ]ベンジル
オキシ]−3−ピリジル]アセトニトリルの結晶を得た
(1.40g、68%)。テトラヒドロフラン−ヘキサンから
再結晶して無色プリズム晶を得た。融点161〜162℃。 参考例97 [4−[(E)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)エテニル]フェニル]メタノール(0.90g)、5%
パラジウム炭素 (0.90g)、テトラヒドロフラン(100m
L)の混合物を室温、1気圧で接触還元した。触媒をろ
去後、溶媒を減圧留去し、[4−[2−(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリル)エチル]フェニル]メタノー
ルの結晶を得た(0.74g、81%)。酢酸エチル−ヘキサン
で再結晶して無色プリズム晶を得た。融点67〜68℃。
【0239】参考例98 マロン酸ジエチル(115.8g)とテトラヒドロフラン(30
0mL)の混合物に水素化ナトリウム(60%、油性、24.1
2 g)を氷冷下で加えた。混合物を室温で30分かき混ぜ
た後、4−クロロメチル−5−メチル−2−フェニルオキ
サゾール(50.0g)のテトラヒドロフラン溶液(100m
L)を反応混合物へ氷冷下加え、1時間加熱還流した。
反応混合物に水を加え、濃縮した。残留物に酢酸エチル
を加え、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、濃縮して油状物を得た。この油状物、6規定塩
酸(300mL)と酢酸(150ml)の混合物を20時間加熱
還流した。反応混合物を濃縮し、残留物に酢酸エチルを
加え、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/
v)溶出部から、3−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)プロピオン酸の結晶を得た(22.4g、40
%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズ
ム晶を得た。融点124〜125℃。 参考例99 3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)プロピ
オン酸(20.0g)、N,N-ジメチルホルムアミド(0.5m
L)とテトラヒドロフラン(300mL)の混合物に塩化
オキサリル(13.18g)を氷冷下滴下し、室温で1.5時間
かき混ぜた。反応混合物を濃縮し、得られた残留物をテ
トラヒドロフラン(100mL)に溶解し、この溶液を、2
5%アンモニア水(200mL)とテトラヒドロフラン(100
mL)の混合物に室温で滴下した。反応混合物を室温で
1.5時間かき混ぜた。反応混合物を酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮して3−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)プロパンアミドの結晶を得た(15.4
g、77%)。クロロホルム−エタノールから再結晶して
無色プリズム晶を得た。融点149〜150℃。
【0240】参考例100 3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)プロパ
ンアミド(10.0g)と1,3−ジクロロ−2−プロパノン
(5.35g)の混合物を130℃で2時間かき混ぜた。反応混
合物に炭酸カリウム水溶液を加えアルカリ性とし、酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:4,v/v)溶出部から、4−[2−(4−クロロメチ
ル−2−オキサゾリル)エチル]−5−メチル−2−フェニ
ルオキサゾールの結晶を得た(2.30g、18%)。酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融
点71〜72℃。 参考例101 3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)プロパ
ンアミド(10.44g)、2,4−ビス(4−メトキシフェニ
ル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジ
スルフィド(14.64g)とテトラヒドロフラン(300mL)
の混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応混合物に酢酸
エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から、3−(5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリル)プロパンチオアミド
の結晶を得た(10.7g、96%)。酢酸エチル−ヘキサンか
ら再結晶して無色プリズム晶を得た。融点167〜168℃。
【0241】参考例102 3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)プロパ
ンチオアミド(5.47g)、1,3−ジクロロ−2−プロパノ
ン(3.10g)とエタノール(100mL)の混合物を1時間
加熱還流した。反応混合物を濃縮し、残留物に酢酸エチ
ルを加え、有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から、4
−[2−(4−クロロメチル−2−チアゾリル)エチル]−5
−メチル−2−フェニルオキサゾールの結晶を得た(3.5
0g、49%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色
プリズム晶を得た。融点89〜90℃。 参考例103 3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)プロパ
ンアミド(5.0g)、N,N−ジメチルホルムアミド(100
ml)の混合物に、塩化ホスホリル(3.33g)を室温で加
え、室温で1時間かき混ぜた。反応混合物に水を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して3−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)プロピオ
ニトリルの結晶を得た(4.10g、89%)。酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点63〜
64℃。3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
プロピオニトリル(8.20g)、塩化ヒドロキシルアンモ
ニウム(4.02g)、炭酸カリウム(4.01g)と70%エタノー
ル(100mL)の混合物を24時間加熱還流した。反応混合
物を濃縮し、残留物に水を加え、得られる結晶をろ取
し、イソプロピルエーテルで洗浄した。得られた結晶、
炭酸カリウム(2.13g)とアセトン(50mL)の混合物に
塩化クロロアセチル(3.48g)を氷冷下加えた。反応混
合物を室温で15時間かき混ぜた。反応混合物に水を加
え、析出した結晶をろ取し、イソプロピルエーテルで洗
浄した。得られた結晶とキシレン(150mL)の混合物を
4時間共沸脱水した。反応混合物を濃縮し、残留物に酢
酸エチルを加えた。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から、5
−クロロメチル−3−[2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エチル]−1,2,4−オキサジアゾール
の結晶を得た(2.56g、23%)。酢酸エチル−ヘキサンか
ら再結晶して無色プリズム晶を得た。融点71〜72℃。
【0242】参考例104 [4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メ
トキシ]フェニル]メタノール(4.28g)、2−クロロ−3
−シアノピリジン(2.10g)とN,N-ジメチルホルムアミ
ド(50mL)の混合物に水素化ナトリウム(60%、油
性、0.66 g)を氷冷下で加えた。反応混合物を80℃で1
時間かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:2,v/v)溶出部から、6−メチル−2−[4−
[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキ
シ]ベンジルオキシ]ニコチノニトリルの結晶を得た(1.
90g、33%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して淡黄
色プリズム晶を得た。融点116〜117℃。 参考例105 6−メチル−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]ニコチノニトリ
ル(1.70g)と、無水トルエン(80mL)の混合物に水
素化ジイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.95
M、9.5mL)を−78℃で滴下した。反応混合物をかき
混ぜながら1時間かけて室温とした。混合物に飽和塩化
アンモニウム水溶液(30mL)を滴下し、さらに室温で
30分かき混ぜた。この混合物に酢酸エチルを加え室温で
30分かき混ぜた後に、不溶物をろ去した。ろ液を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
て得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:6,v/v)溶出
部から、6−メチル−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]ニコチン
アルデヒドの結晶を得た(0.98g、58%)。酢酸エチル−
ヘキサンで再結晶することで無色プリズム晶を得た。融
点114〜115℃。
【0243】参考例106 3−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリルメトキ
シ)−5−イソオキサゾールカルボン酸メチル(5.27
g)のテトラヒドロフラン(100ml)溶液に、水素化
ジイソブチルアルミニウム(0.95Mヘキサン溶液,60m
l)を0℃でゆっくりと加えた後、0℃で1時間かき混ぜ
たのち、反応混合物に硫酸ナトリウム10水和物(17.01
g)を加え、さらに室温で30分かき混ぜた。不溶物をろ
過して除き、ろ液を濃縮して、[3−(5−メチル−2
−フェニル−4−チアゾリルメトキシ)−5−イソオキ
サゾリル]メタノール(3.88g,80%)を無色結晶として
得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。融点84〜
85℃。 参考例107 カリウムt−ブトキシド(0.47g)とジメトキシエタン
(8mL)の混合物に、トルエンスルホニルメチルイソ
シアニド(0.43g)のジメトキシエタン溶液(8mL)
を−78℃で加えた。さらに反応混合物に、6−メチル−2
−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メ
トキシ]ベンジルオキシ]ニコチンアルデヒド(0.84g)
のジメトキシエタン溶液(8mL)を加えた。反応混合
物を−78℃で1時間かき混ぜた。反応混合物にメタノー
ル(10mL)を室温で加え、30分加熱還流した。反応混
合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:6,v/v)溶出部から、2-[6−メチル−2−[4−
[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキ
シ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]アセトニトリルの結
晶を得た(0.67g、79%)。酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶して無色プリズム晶を得た。融点122〜123℃。
【0244】参考例108 4−メトキシ−3− (5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリルメトキシ)ベンズアルデヒド(3.23g)、テト
ラヒドロフラン(15ml)およびメタノール(15ml)
の混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(0.378g)を室
温で加え、室温で30分かき混ぜた。反応混合物を水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して4−メト
キシ−3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル
メトキシ)ベンジルアルコールの結晶を得、テトラヒド
ロフラン−ヘキサンから再結晶して淡黄色板状晶を得た
(3.22g、99%)。融点144〜145℃。 参考例109 3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(7.
95g)、2−クロロピリジン(5ml)、水素化ナトリウ
ム(60%、油性、2.32g)およびN,N-ジメチルホルムア
ミド(150ml)の混合物を180℃で終夜かき混ぜた後、
反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エ
チル層は、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:9,容積
比)溶出部から3−メチル−1−(2−ピリジル)−1H−
ピラゾール−4−カルボン酸エチル(8.31g,収率73
%)を無色結晶として得た。酢酸エチル−ヘキサンから
再結晶した。融点79〜80℃。
【0245】参考例110 3−メチル−1−(2−ピリジル)−1H−ピラゾール−4−
カルボン酸エチル(15.00g)のテトラヒドロフラン(1
50mL)溶液に、0℃で水素化リチウムアルミニウム(1.
93g)を加えた後、室温で1時間かき混ぜた。反応混合
物に硫酸ナトリウム・10水和物(21.03g)およびヘキ
サン(100mL)を加え、室温で1時間かき混ぜた。沈殿
物をろ過により除去した後、ろ液を濃縮した。得られた
結晶をろ取し、[3−メチル−1−(2−ピリジル)−1H
−ピラゾール−4−イル]メタノール(11.38g)を得
た。アセトン−ヘキサンから再結晶した。融点116〜117
℃。 参考例111 3−メチル−1−(2−ピリジル)−1H−ピラゾール−4−
イルメタノール (3.00g)、塩化チオニル(2.5mL)
およびトルエン(50mL)の混合物を70℃で2時間かき混
ぜた。反応混合物を減圧下、濃縮し、残留物に飽和重曹
水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、飽
和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮
し、4−クロロメチル−3−メチル−1−(2−ピリジル)
−1H−ピラゾール(3.10g,収率94%)を無色油状物と
して得た。 NMR(CDCl3)δ: 2.44(3H, s), 4.58(2H, s), 7.46-7.60
(1H, m), 8.18-8.42(2H,m), 8.50-8.60(1H, m), 9.43(1
H, s)。
【0246】参考例112 4−[3−メチル−1−(2−ピリジル)−1H−ピラゾール
−4−イルメトキシ]ベンズアルデヒド(3.50g)、メ
タノール(5mL)およびテトラヒドロフラン(25mL)
の混合物に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(0.25g)
を加えた後、室温で30分間かき混ぜた。減圧下、反応混
合物を濃縮した後、残留物に希塩酸を加え、酢酸エチル
で抽出した。酢酸エチル層を、飽和食塩水で洗浄、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘ
キサン(1:2,容積比)溶出部から4−[3−メチル−1
−(2−ピリジル)−1H−ピラゾール−4−イルメトキ
シ]ベンジルアルコール(3.41g,収率97%)を無色結
晶として得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。
融点83〜84℃。 参考例113 [3−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリルメトキ
シ)−5−イソオキサゾリル]メタノール(1.80g)、2
−クロロ−3−シアノピリジン(0.83g)とN,N-ジメチ
ルホルムアミド(80mL)の混合物に水素化ナトリウム
(60%、油性、0.26 g)を氷冷下で加えた。反応混合物
を室温で5時間かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル−ヘキサン(1:2,v/v)溶出部から、2−[[3
−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)メトキ
シ]−5−イソオキサゾリル]メトキシ]ニコチノニトリ
ルの結晶を得た(2.08g、86%)。酢酸エチル−ヘキサン
から再結晶して無色プリズム晶を得た。融点135〜136
℃。
【0247】参考例114 2−[[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリ
ル)メトキシ]−5−イソオキサゾリル]メトキシ]ニコ
チノニトリル(1.90g)と、無水トルエン(100mL)
の混合物に水素化ジイソブチルアルミニウムのヘキサン
溶液(0.95M、16.3mL)を−78℃で滴下した。反応混
合物をかき混ぜながら1.5時間かけて室温とした。混合
物に飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)を滴下し、
さらに室温で30分かき混ぜた。この混合物に酢酸エチル
を加え室温で30分かき混ぜた後に、不溶物をろ去した。
ろ液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2,
v/v)溶出部から、2−[[3−[(5−メチル−2−フェ
ニル−4−チアゾリル)メトキシ]−5−イソオキサゾリ
ル]メトキシ]ニコチンアルデヒドの結晶を得た(0.80
g、42%)。酢酸エチル−ヘキサンで再結晶することで無
色プリズム晶を得た。融点123〜124℃。 参考例115 カリウムt−ブトキシド(0.40g)とジメトキシエタン
(10mL)の混合物に、トルエンスルホニルメチルイソ
シアニド(0.37g)のジメトキシエタン溶液(10mL)
を−78℃で加えた。さらに反応混合物に、2−[[3−
[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)メトキ
シ]−5−イソオキサゾリル]メトキシ]ニコチンアルデ
ヒド(0.70g)のジメトキシエタン溶液(10mL)を加
えた。反応混合物を−78℃で1時間かき混ぜた。反応混
合物にメタノール(10mL)を室温で加え、30分間加熱
還流した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル−ヘキサン(1:2,v/v)溶出部から、2−[2−
[[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)メ
トキシ]−5−イソオキサゾリル]メトキシ]−3−ピリジ
ル]アセトニトリルの結晶を得た(0.45g、63%)。酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点103〜104℃。
【0248】参考例116 2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エ
タノール(5.64g)、3−ヒドロキシ−5−イソオキサゾ
ールカルボン酸メチル(8.00g)、トリブチルホスフィ
ン(15.9g)およびテトラヒドロフラン(200mL)の
混合物に、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン
(19.9g)のテトラヒドロフラン溶液(100mL)を室
温で加え、15時間かき混ぜた。析出した結晶をろ過して
除き、ろ液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:3,
v/v)溶出部から、3−[2−(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)エトキシ]−5−イソオキサゾー
ルカルボン酸メチルの結晶を得た(9.50g、73%)。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点90〜91℃。 参考例117 3−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
エトキシ]−5−イソオキサゾールカルボン酸メチル
(9.2g)とテトラヒドロフラン(200mL)の混合物に
水素化リチウムアルミニウム(1.06g)を氷冷下加え、
室温で30分間かき混ぜた。この混合物に希塩酸を加え酸
性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得ら
れた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2,v/v)溶出部か
ら、[3−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)エトキシ]−5−イソオキサゾリル]メタノー
ルの結晶を得た(4.90g、58%)。酢酸エチル−ヘキサン
から再結晶して無色プリズム晶を得た。融点115〜116
℃。
【0249】参考例118 2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エタノ
ール(9.90g)、6−クロロニコチン酸メチル(8.36
g)とN,N-ジメチルホルムアミド(100mL)の混合物
に水素化ナトリウム(60%、油性、2.40g)を氷冷下で
加えた。反応混合物を室温で3時間かき混ぜた。反応混
合物に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶
出部から、6-[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)エトキシ]ニコチン酸メチルと6-[2−(5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ニコチン酸
[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エチ
ル]の混合物を得た。得られた混合物(8.41g)とテト
ラヒドロフラン(200mL)の混合物に水素化リチウム
アルミニウム(1.85g)を氷冷下加え、室温で1時間か
き混ぜた。この混合物に硫酸ナトリウム10水和物(15.7
g)を加えた後、ヘキサンと酢酸エチルを加え、室温で
30分かき混ぜた。不溶物をろ過して除き、ろ液を濃縮し
て得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出
部から、[6−[2−[(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリル)エトキシ]−3−ピリジル]メタノール
の結晶を得た(4.08g、27%)。酢酸エチル−ヘキサンか
ら再結晶して無色プリズム晶を得た。融点112〜113℃。 参考例119 2−メチル−5−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリルメトキシ)ピリジン(18.04g)、3−クロロ過
安息香酸(18.85g)およびテトラヒドロフラン(100m
L)の混合物を室温で終夜かき混ぜた後、濃縮した。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、テ
トラヒドロフラン溶出部から、無色油状物を得た。得ら
れた無色油状物の無水酢酸(100mL)溶液を130℃に加
熱した無水酢酸(200mL)の中にゆっくりと加え、2時
間かき混ぜた後、濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解
し、飽和重曹水、続いて、飽和食塩水で洗浄、乾燥(Mg
SO4)後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2,容
積比)溶出部から酢酸[5−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリルメトキシ)−2−ピリジルメチル]
(18.09g,収率83%)を無色油状物として得た。 NMR(CDCl3)δ: 2.13(3H, s), 2.45(3H, s), 5.05(2H,
s), 5.16(2H, s), 7.26-7.50(5H, m), 7.94-8.05(2H,
m), 8.38-8.43(1H, m)。
【0250】参考例120 酢酸[5−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル
メトキシ)−2−ピリジルメチル](18.0g)、1規定
水酸化ナトリウム水溶液(75mL)およびメタノール(1
00mL)の混合物を室温で3時間かき混ぜた後、濃縮し
た。残留物を酢酸エチルに溶解し、水、続いて、飽和食
塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し
た。得られた無色結晶をろ取し、5−(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)−2−ピリジルメ
タノール(14.29g,収率91%)を得た。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶した。融点125〜126℃。 参考例121 (5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)メタノー
ル(5.0g)、6−クロロ−3−シアノピリジン(3.38
g)とN,N-ジメチルホルムアミド(100mL)の混合物
に水素化ナトリウム(60%、油性、1.07 g)を氷冷下で
加えた。反応混合物を室温で1時間かき混ぜた。反応混
合物に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2,v/v)溶
出部から、6−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾ
リル)メトキシ]ニコチノニトリルの結晶を得た(5.55
g、74%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プ
リズム晶を得た。融点124〜125℃。
【0251】参考例122 6−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)メト
キシ]ニコチノニトリル(5.45g)と、無水トルエン(1
50mL)の混合物に水素化ジイソブチルアルミニウムの
ヘキサン溶液(0.95M、41.0mL)を−78℃で滴下し
た。反応混合物をかき混ぜながら1.5時間かけて室温と
した。混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液(100m
L)を滴下し、さらに室温で30分間かき混ぜた。この混
合物に酢酸エチルを加え室温で30分かき混ぜた後に、不
溶物をろ去した。ろ液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から、6−[(5−メチ
ル−2−フェニル−4−チアゾリル)メトキシ]ニコチン
アルデヒドの結晶を得た(4.30g、78%)。酢酸エチル−
ヘキサンで再結晶して無色プリズム晶を得た。融点120
〜121℃。 参考例123 6−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)メト
キシ]ニコチンアルデヒド(4.20g)、テトラヒドロフ
ラン(50ml)及びエタノール(50mL)の混合物に、
水素化ホウ素ナトリウム(0.51g)を室温で加え、室温
で30分間かき混ぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濃縮、[6−[(5−メチル−2−
フェニル−4−チアゾリル)メトキシ]−3−ピリジル]メ
タノールの結晶を得た(4.10g、97%)。酢酸エチル−
ヘキサンで再結晶して無色プリズム晶を得た。融点70〜
71℃。
【0252】参考例124 [2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メタノ
ール(5.18g)、6−クロロ−3−シアノピリジン(4.00
g)とN,N-ジメチルホルムアミド(100mL)の混合物
に水素化ナトリウム(60%、油性、1.27 g)を氷冷下で
加えた。反応混合物を室温で1時間かき混ぜた。反応混
合物に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、
飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2,v
/v)溶出部から、6−[[2−(2−フリル)−5−メチル−
4−オキサゾリル]メトキシ]ニコチノニトリルの結晶を
得た(6.97g、86%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶
して無色プリズム晶を得た。融点105〜106℃。 参考例125 6−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メ
トキシ]ニコチノニトリル(6.77g)と、無水トルエン
(150mL)の混合物に水素化ジイソブチルアルミニウ
ムのヘキサン溶液(0.95M、55.8mL)を−78℃で滴下
した。反応混合物をかき混ぜながら1時間かけて室温と
した。混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液(100m
L)を滴下し、さらに室温で30分間かき混ぜた。この混
合物に酢酸エチルを加え室温で30分かき混ぜた後に、不
溶物をろ去した。ろ液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
ヘキサン(1:2,v/v)溶出部から、6−[[2−(2−フ
リル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メトキシ]ニコチ
ンアルデヒドの結晶を得た(3.25g、47%)。酢酸エチル
−ヘキサンで再結晶して無色プリズム晶を得た。融点13
9〜140℃。
【0253】参考例126 6−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メ
トキシ]ニコチンアルデヒド(3.10g)、テトラヒドロ
フラン(50ml)及びエタノール(50mL)の混合物
に、水素化ホウ素ナトリウム(0.41g)を室温で加え、
室温で30分間かき混ぜた。反応混合物に水を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して[6−[[2−(2−フ
リル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メトキシ]−3−ピ
リジル]メタノールの結晶を得た(2.86g、92%)。酢酸
エチル−ヘキサンで再結晶して無色プリズム晶を得た。
融点120〜121℃。 参考例127 4−クロロメチル−5−メチル−2−フェニルオキサゾー
ル(20.18g)、4−ベンジルオキシフェノール(17.70
g)、無水炭酸カリウム(12.22g)およびN,N-ジメチ
ルホルムアミド(200mL)の混合物を90℃で15時間か
き混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、析出した固体をろ取
し、風乾して4−[(4−ベンジルオキシフェノキシ)メ
チル]−5−メチル−2−フェニルオキサゾールの結晶を
得た(29.03g、88%)。酢酸エチル−ヘキサンで再結晶
して無色りんぺん状晶を得た。融点126〜127℃。得られ
た4−[(4−ベンジルオキシフェノキシ)メチル]−5−
メチル−2−フェニルオキサゾール(22.6g)、5% パラ
ジウム炭素 (10.0g)、テトラヒドロフラン(300mL)
の混合物を室温、1気圧で接触還元した。触媒をろ去
後、溶媒を減圧留去し、4−[(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メトキシ]フェノールの結晶を得た
(16.3g、95%)。酢酸エチル−ヘキサンで再結晶して無
色プリズム晶を得た。融点168〜169℃。
【0254】参考例128 ベンジルアルコール(32.0g)、2−クロロ−3−シアノ
ピリジン(37.3g)とN,N-ジメチルホルムアミド(200
mL)の混合物に水素化ナトリウム(60%、油性、12.9
2 g)を氷冷下で加えた。反応混合物を室温で3日間かき
混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
ヘキサン(1:6,v/v)溶出部から、2−(ベンジルオ
キシ)ニコチノニトリルを油状物として得た(39.13g、6
9%)。1 H−NMR (CDCl3) δ: 5.52 (2H, s), 6.99 (1H, dd, J=
7.6, 5.2 Hz), 7.31-7.52 (5H, m), 7.89 (1H, dd, J=
7.6, 2.0 Hz), 8.36 (1H, dd, J=5.2, 2.0 Hz)。 2−(ベンジルオキシ)ニコチノニトリル(47.50g)と、
無水トルエン(100mL)の混合物に水素化ジイソブチ
ルアルミニウムのヘキサン溶液(1M、500mL)を−78
℃で滴下した。反応混合物をかき混ぜながら1.5時間か
けて室温とした。混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液
を滴下し、室温で30分間かき混ぜた。この混合物に酢酸
エチルを加え、さらに室温で30分間かき混ぜた後に、不
溶物をろ去した。ろ液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
ヘキサン(1:6,v/v)溶出部から、2−(ベンジルオ
キシ)ニコチンアルデヒドを油状物として得た(19.71
g、41%)。1 H−NMR (CDCl3) δ: 5.54 (2H, s), 7.04 (1H, dd, J=
7.4, 5.2 Hz), 7.26-7.50 (5H, m), 8.14 (1H, dd, J=
7.4, 2.0 Hz), 8.40 (1H, dd, J=5.2, 2.0 Hz), 10.45
(1H, s)。 カリウムt−ブトキシド(4.52g)とジメトキシエタン
(20mL)の混合物に、トルエンスルホニルメチルイソ
シアニド(4.12g)のジメトキシエタン溶液(20mL)
を−78℃で加えた。さらに反応混合物に、2−(ベンジル
オキシ)ニコチンアルデヒド(4.12g)のジメトキシエ
タン溶液(20mL)を加えた。反応混合物を−78℃で1
時間かき混ぜた。反応混合物にメタノール(20mL)を
室温で加え、30分加熱還流した。反応混合物に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和重曹水、飽和
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:8,v/
v)溶出部から、2−(2−ベンジルオキシ−3−ピリジ
ル)アセトニトリルを油状物として得た。1 H−NMR (CDCl3) δ: 3.70 (2H, s), 5.44 (2H, s), 6.
95 (1H, dd, J=7.4, 5.0Hz), 7.32-7.49 (5H, m), 7.71
(1H, dd, J=7.4, 1.8 Hz), 8.17 (1H, dd, J=5.0, 1.8
Hz)。 2−(2−ベンジルオキシ−3−ピリジル)アセトニトリル
(1.0g)と10%塩酸−メタノール(30mL)の混合物を
室温で3日間かき混ぜた。反応混合物を濃縮し、残留物
に飽和重曹水を加え塩基性とした後に混合物を濃縮し
た。残留物に酢酸エチルとテトラヒドロフラン(3:1、
v/v)の混合溶媒を加え、不溶物をろ過して除いた。
ろ液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して2-(2-
オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジル)酢酸メチルの結
晶を得た(0.42g、56%)。酢酸エチル−ヘキサンから
再結晶して無色プリズム晶を得た。融点183〜184℃。
【0255】参考例129 4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メト
キシ]フェノール(2.70g)、2‐クロロメチルニコチン
酸エチル(1.74g)とN,N-ジメチルホルムアミド(100m
L)の混合物に水素化ナトリウム(60%、油性、0.42
g)を氷冷下で加えた。反応混合物を室温で2時間かき混
ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサ
ン(1:4,v/v)溶出部から、2−[[4−[(5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]フェノキ
シ]メチル]ニコチン酸エチルを無色油状物として得た
(2.45g、63%)。1 H−NMR (CDCl3) δ: 1.31 (3H, t, J=7.2 Hz), 2.41
(3H, s), 4.34 (2H, q, J=7.2 Hz), 4.93 (2H, s), 5.4
8 (2H, s), 6.91-6.93 (4H, m), 7.32-7.45 (4H,m), 7.
97-8.04 (2H, m), 8.19-8.24 (1H, m), 8.72-8.76 (1H,
m)。 参考例130 2−[[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]フェノキシ]メチル]ニコチン酸エチル(2.4
g)、水素化ホウ素ナトリウム(1.02g)とテトラヒド
ロフラン(100ml)の混合物にメタノール(10mL)
を60℃で滴下した。反応混合物を60℃で1時間かき混ぜ
た。反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮して、[2−[[4−[(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]フェノキシ]メチ
ル]−3−ピリジル]メタノールを無色油状物として得た
(2.15g、99%)。1 H−NMR (CDCl3) δ: 2.41 (3H, s), 2.63 (1H, brs),
4.80-4.82 (2H, m), 4.93 (2H, s), 5.25 (2H, s), 6.9
2-6.95 (4H, m), 7.29 (1H, dd, J=7.8, 4.8 Hz), 7.39
-7.47 (3H, m), 7.82 (1H, dd, J=7.8, 1.8 Hz), 7.97-
8.04 (2H, m), 8.53 (1H, dd, J=4.8, 1.8 Hz)。
【0256】参考例131 [2−[[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]フェノキシ]メチル]−3−ピリジル]メタノ
ール(2.10g)、トリエチルアミン(1.05g)と酢酸エチル
(100mL)の混合物に、メタンスルホニルクロリド(1.19
g)を氷冷下で滴下し、室温で2.5時間かき混ぜた。反応
混合物を、水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して油状物を得
た。この油状物、ジメチルスルホキシド(50mL)の混
合物に、シアン化ナトリウム(0.51g)の水溶液(5mL)
を室温で加え、室温で2時間かき混ぜた。反応混合物に
水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。
得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部
から2−[2−[[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)メトキシ]フェノキシ]メチル]−3−ピリジル]
アセトニトリルの結晶を得た(1.49g、70%)。酢酸エ
チル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。
融点134〜135℃。 参考例132 [4−[[3−メチル−1−(2−ピリジル)−1H−ピラゾール
−4−イル]メトキシ]フェニル]メタノール(2.00
g)、2−クロロ−3−シアノピリジン(1.00g)とN,N-
ジメチルホルムアミド(20mL)の混合物に水素化ナト
リウム(60%、油性、0.30 g)を氷冷下で加えた。反応
混合物を室温で3時間かき混ぜた。反応混合物に水を注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
て、2−[4−[[3−メチル−1−(2−ピリジル)−1H−ピ
ラゾール−4−イル]メトキシ]ベンジルオキシ]ニコチ
ノニトリルの結晶を得た(2.48g、92%)。アセトン−ヘ
キサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点108
〜109℃。
【0257】参考例133 2−[4−[[3−メチル−1−(2−ピリジル)−1H−ピラゾ
ール−4−イル]メトキシ]ベンジルオキシ]ニコチノニ
トリル(2.03g)と、無水トルエン(100mL)の混合
物に水素化ジイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液
(0.95M、11.8mL)を−78℃で滴下した。反応混合物
をかき混ぜながら1時間かけて室温とした。混合物に飽
和塩化アンモニウム水溶液(30mL)を滴下し、さらに
室温で30分かき混ぜた。この混合物に酢酸エチルを加え
室温で30分かき混ぜた後に、不溶物をろ去した。ろ液を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v/
v)溶出部から、2−[4−[[3−メチル−1−(2−ピリジ
ル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]ベンジルオ
キシ]ニコチンアルデヒドの結晶を得た(0.61g、30
%)。酢酸エチル−ヘキサンで再結晶し、無色プリズム
晶を得た。融点106〜107℃。 参考例134 カリウムt−ブトキシド(0.30g)とジメトキシエタン
(10mL)の混合物に、トルエンスルホニルメチルイソ
シアニド(0.27g)のジメトキシエタン溶液(10mL)
を−78℃で加えた。さらに反応混合物に、2−[4−[[3
−メチル−1−(2−ピリジル)−1H−ピラゾール−4−イ
ル]メトキシ]ベンジルオキシ]ニコチンアルデヒド(0.
52g)のジメトキシエタン溶液(10mL)を加えた。反
応混合物を−78℃で1時間かき混ぜた。反応混合物にメ
タノール(10mL)を室温で加え、30分加熱還流した。
反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:2,v/v)溶出部から、2−[2−[4−[[3−
メチル−1−(2−ピリジル)−1H−ピラゾール−4−イル]
メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]アセトニト
リルの結晶を得た(0.38g、72%)。酢酸エチル−ヘキサ
ンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点138〜139
℃。
【0258】参考例135 2−メチルアミノ−4−フェニルチアゾール(1.76g)の
N,N-ジメチルホルムアミド(25mL)溶液に、水素化ナ
トリウム(60%、油性、351mg)を室温で徐々に加
え、30分間かき混ぜた。4−ブロモ安息香酸メチル(2.1
1g)を加え、さらに1.5時間かき混ぜた。反応混合物に
水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から、4
−[メチル(4−フェニル−2−チアゾリル)アミノメチ
ル]安息香酸メチル(2.56g,86%)を黄色油状物として
得た。1 H−NMR (CDCl3) δ: 3.08 (3H, s), 3.90 (3H, s), 4.
85 (2H, s), 6.75 (1H,s), 7.27-7.43 (5H, m), 7.86
(2H, dd, J=8.4, 1.4 Hz), 8.02 (1H, d, J=8.4Hz)。 参考例136 4−[メチル(4−フェニル−2−チアゾリル)アミノメチ
ル]安息香酸メチル(2.06g)のテトラヒドロフラン(3
0mL)溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウムのヘキ
サン溶液(0.9M,30mL)を0℃で滴下し、室温で2時間
かき混ぜた。反応混合物にジエチルエーテルを加え、さ
らに硫酸ナトリウム10水和物を加えた後、2時間かき混
ぜた。不溶物をろ去後、ろ液を濃縮した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
ヘキサン(1:1,v/v)溶出部から、4−[メチル(4
−フェニル−2−チアゾリル)アミノメチル]ベンジルア
ルコールの白色結晶(1.85g,98%)を得た。融点88〜
90℃。
【0259】参考例137 [3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメト
キシ)−5−イソオキサゾリル]メタノール(2.00g)、
2−クロロ−3−シアノピリジン(1.16g)とN,N-ジメチ
ルホルムアミド(60mL)の混合物に、水素化ナトリウ
ム(60%、油性、335mg)を氷冷下で徐々に加えた。
反応混合物を室温で90分間かき混ぜた後、反応混合物に
水を注ぎ、2N塩酸で中和後、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して
得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部
から、2−[[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)メトキシ]−5−イソオキサゾリル]メトキ
シ]ニコチノニトリルの結晶(2.61g、96%)を得た。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点139〜140℃。 参考例138 2−[[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]−5−イソオキサゾリル]メトキシ]ニコ
チノニトリル(2.60g)と、無水トルエン(100mL)
の混合物に水素化ジイソブチルアルミニウムのヘキサン
溶液(0.95M、15.5mL)を−78℃で滴下した。反応混
合物をかき混ぜながら1.5時間かけて室温とした。混合
物に飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)を滴下し、
さらに室温で30分かき混ぜた。この混合物に酢酸エチル
を加え、飽和塩化アンモニウム水溶液、次いで飽和食塩
水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2,v
/v)溶出部から、2−[[3−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]−5−イソオキサゾリ
ル]メトキシ]ニコチンアルデヒドの結晶(1.70g、65
%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色
針状晶を得た。融点90〜91℃。
【0260】参考例139 2−[[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]−5−イソオキサゾリル]メトキシ]ニコ
チンアルデヒド(1.64g)、テトラヒドロフラン(20m
l)及びエタノール(20mL)の混合物に、水素化ホウ
素ナトリウム(80mg)を0℃で加え、室温で1時間か
き混ぜた。反応混合物に水を加え、析出した結晶をろ取
し、酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶して
[2−[[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メトキシ]−5−イソオキサゾリル]メトキシ]−3
−ピリジル]メタノールの無色針状晶を得た(1.50g、
91%)。融点136〜137℃。 参考例140 [2−[[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メトキシ]−5−イソオキサゾリル]メトキシ]−3
−ピリジル]メタノール(1.47g)、トリエチルアミン(7
60mg)と酢酸エチル(150mL)の混合物に、メタンスル
ホニルクロリド(860mg)を氷冷下で滴下し、室温で2時
間かき混ぜた。反応混合物を水洗、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、濃縮して油状物を得た。この油状物、ジメ
チルスルホキシド(50mL)の混合物に、シアン化ナト
リウム(280mg)の水溶液(5mL)を室温で加え、室温
で12時間かき混ぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。酢酸エチル層は水洗、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:
2,v/v)溶出部から、2−[2−[[3−[(5−メチル−
2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]−5−イソオ
キサゾリル]メトキシ]−3−ピリジル]アセトニトリル
の結晶を得た(1.40g、68%)。酢酸エチル−ヘキサン
から再結晶して無色プリズム晶(1.07g,71%)を得
た。融点110〜111℃。
【0261】参考例141 4−[5−メチル−2−(2−ナフチル)−4−オキサゾリ
ルメトキシ]ベンズアルデヒド(6.00g)、テトラヒド
ロフラン(80mL)およびメタノール(20mL)の混合物
に、室温で水素化ホウ素ナトリウム(330mg)を徐々
に加えた。30分間かき混ぜた後、反応混合物に水を加
え、析出した結晶をろ取した。アセトン−メタノールか
ら再結晶して4−[5−メチル−2−(2−ナフチル)−4
−オキサゾリルメトキシ]ベンジルアルコールの無色プ
リズム晶を得た(5.76g、95%)。融点181〜182℃。 参考例142 4−[5−メチル−2−(2−ナフチル)−4−オキサゾリ
ルメトキシ]ベンジルアルコール(4.00g)、2−クロ
ロ−3−シアノピリジン(2.41g)とN,N-ジメチルホル
ムアミド(80mL)の混合物に、水素化ナトリウム(60
%、油性、700mg)を氷冷下で徐々に加えた。反応混
合物を室温で2時間かき混ぜた後、反応混合物に水を注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は水洗、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。酢酸エチル−イ
ソプロピルエーテルから再結晶して2−[4−[5−メチル
−2−(2−ナフチル)−4−オキサゾリルメトキシ]ベ
ンジルオキシ]ニコチノニトリルの無色プリズム晶を得
た(4.02g、78%)。融点145〜146℃。
【0262】参考例143 2−[4−[5−メチル−2−(2−ナフチル)−4−オキサ
ゾリルメトキシ]ベンジルオキシ]ニコチノニトリル(2.
30g)とトルエン(50mL)の混合物に、水素化ジイソブチ
ルアルミニウムのヘキサン溶液(0.95M、16.2mL)を
−78℃で滴下した。室温で1時間かき混ぜた後、混合物
に飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)を滴下し、さ
らに室温で30分かき混ぜた。この混合物に酢酸エチルを
加え、飽和塩化アンモニウム水溶液、次いで飽和食塩水
で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
濃縮して対応するアルデヒド体の結晶(1.50g,65%)を
得た。この結晶(1.50g)、テトラヒドロフラン(30mL)
およびエタノール(30mL)の混合物に、室温で水素化ホ
ウ素ナトリウム(80mg)を徐々に加えた。1時間かき
混ぜた後、反応混合物に水を加え、析出した結晶をろ取
した。アセトン−ヘキサンから再結晶して[2−[4−[5
−メチル−2−(2−ナフチル)−4−オキサゾリルメト
キシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]メタノールの無
色プリズム晶を得た(1.30g、86%)。融点161〜162
℃。 参考例144 [2−[4−[5−メチル−2−(2−ナフチル)−4−オキサ
ゾリルメトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]メタ
ノール(1.25g)、トリエチルアミン(570mg)とテトラ
ヒドロフラン(80mL)の混合物に、メタンスルホニルク
ロリド(650mg)を氷冷下で滴下し、室温で3時間かき混
ぜた。反応混合物を水に注ぎ、析出した結晶をろ取し、
水次いでイソプロピルエーテルで洗浄した。この結晶を
ジメチルスルホキシド(25mL)に溶解し、シアン化ナ
トリウム(200mg)の水(3mL)溶液を室温で加え、室
温で2時間かき混ぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。酢酸エチル層は水洗、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:2,v/v)溶出部から、2−[2−[4−[5−メチル
−2−(2−ナフチル)−4−オキサゾリルメトキシ]ベ
ンジルオキシ]−3−ピリジル]アセトニトリルの結晶を
得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズ
ム晶(770mg,60%)を得た。融点182〜183℃。
【0263】参考例145 4−メトキシ−3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリルメトキシ)ベンジルアルコール(3.22g)、塩
化チオニル(0.73ml)およびトルエン(50ml)の混
合物を1時間還流した。反応混合物を濃縮した後、飽和
重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層
は、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル溶出部から4−(5−クロロメ
チル−2−メトキシフェノキシメチル)−5−メチル−2
−フェニルオキサゾール(2.59g,収率75%)を無色結
晶として得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。
融点129〜130℃。
【0264】参考例146 [4−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]
メトキシ]−3−メトキシフェニル]メタノール(5.00
g)、2−クロロ−3−シアノピリジン(2.65g)とN,N-
ジメチルホルムアミド(150mL)の混合物に水素化ナ
トリウム(60%、油性、0.70 g)を室温で加え、15時間
かき混ぜた。反応混合物に水を注ぎ、析出した結晶をろ
取し、3−シアノ−2−[4−[[2−(2−フリル)−5−メチ
ル−4−オキサゾリル]メトキシ]−3−メトキシベンジル
オキシ]ピリジンの結晶を得た(6.60g、収率99%)。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点137〜138℃。 参考例147 3−シアノ−2−[4−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4
−オキサゾリル]メトキシ]−3−メトキシベンジルオキ
シ]ピリジン(6.30g)と、無水トルエン(250mL)の
混合物に水素化ジイソブチルアルミニウムのヘキサン溶
液(0.95M、47mL)を−78℃で滴下した。反応混合物
をかき混ぜながら1時間かけて室温とした。反応混合物
に飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を0℃で滴下
し、さらに酢酸エチルを加えた後に、不溶物をろ去し
た。ろ液を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢
酸エチル−ヘキサン(2:3,v/v)溶出部から、2−
[4−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]
メトキシ]−3−メトキシベンジルオキシ]−3−ピリジ
ンカルバルデヒドの結晶を得た(1.0g、収率16%)。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点120〜121℃。
【0265】参考例148 4−(3−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(3.00g)、3−メルカプト
安息香酸(1.47g)及びN,N−ジメチルホルムアミド
(30mL)の混合物にトリエチルアミン(2.13g)を室
温で滴下した。反応混合物を室温で1時間かき混ぜた。
反応混合物を水に注ぎ、2規定塩酸で酸性とし、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、アセトン−ヘキサン(1:
1,v/v)溶出部から、3−[3−[(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルチ
オ]安息香酸の結晶を得た(3.70g、収率90%)。酢酸エ
チルから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点129〜1
30℃。 参考例149 3−[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジルチオ]安息香酸(3.20g)、濃
硫酸(1mL)及びメタノール(50mL)の混合物を加
熱還流させながら1時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮
し、残留物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層
を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部か
ら、3−[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルチオ]安息香酸メチルを油
状物として得た(2.20g、収率67%)。1 H-NMR (CDCl3) δ:2.42 (3H, s), 3.91 (3H, s), 4.14
(2H, s), 4.96 (2H, s), 6.90-7.01 (3H, m), 7.17-7.
34 (2H, m), 7.43-7.46 (4H, m), 7.81-7.85 (1H, m),
7.99-8.04 (3H, m)。
【0266】参考例150 3−[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジルチオ]安息香酸メチル(2.20
g)とテトラヒドロフラン(80mL)の混合物に水素化
リチウムアルミニウム(0.19g)を氷冷下加え、2時間
かき混ぜた。反応混合物を氷水へ注ぎ、2規定塩酸で酸
性とした後に酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られ
た油状物をトルエン(80mL)に溶解し、二酸化マンガ
ン(6.0g)を加えて室温で2時間かき混ぜた。反応混合
物をろ過し、ろ液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:3,v/v)溶出部から、3−[3−[(5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジル
チオ]ベンズアルデヒドを油状物として得た(1.55g、
収率76%)。1 H-NMR (CDCl3) δ:2.42 (3H, m), 4.16 (2H, s), 4.96
(2H, s), 6.89-6.93 (2H, m), 7.00-7.02 (1H, m), 7.
18-7.22 (1H, m), 7.35-7.53 (5H, m), 7.63-7.68 (1H,
m), 7.77-7.79 (1H, m), 7.99-8.04 (2H, m), 9.93 (1
H, s)。 参考例151 3−[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジルチオ]ベンズアルデヒド(0.80
g)、マロン酸ジエチル(0.37g)、安息香酸(0.07
g)、ピペリジン(0.05g)及びトルエン(40mL)の
混合物を共沸脱水しながら4時間加熱還流した。反応混
合物を濃縮し、残留物に水を加えて、酢酸エチルで抽出
した。有機層を、飽和重曹水、希塩酸、水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、アセト
ン−ヘキサン(1:5,v/v)溶出部から油状物を得
た。得られた油状物、テトラヒドロフラン(20mL)お
よびエタノール(20mL)の混合物に、水素化ホウ素ナ
トリウム(0.02g)を0℃で加え、0℃で1時間かき混ぜ
た。反応混合物を水に注ぎ、2規定塩酸で酸性とした後
に酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:4,v/v)溶出部から2−[3−[3−[(5−
メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベ
ンジルチオ]ベンジル]マロン酸ジエチルを油状物とし
て得た(0.71g、収率66%)。1 H-NMR (CDCl3) δ:1.20 (6H, t, J=7.2 Hz), 2.43 (3
H, s), 3.16 (2H, d, J=7.8 Hz), 3.59 (1H, t, J=7.8
Hz), 4.08 (2H, s), 4.15 (4H, q, J=7.2 Hz), 4.96 (2
H, s), 6.87-6.92 (2H, m), 6.99-7.04 (2H, m), 7.14-
7.25 (4H, m), 7.42-7.45 (3H, m), 7.99-8.05 (2H,
m)。
【0267】参考例152 カリウムt−ブトキシド(0.38g)とジメトキシエタン
(10mL)の混合物に、トルエンスルホニルメチルイソ
シアニド(0.33g)のジメトキシエタン溶液(5mL)
を−78℃で加え、10分間かき混ぜた。反応混合物に、3
−[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジルチオ]ベンズアルデヒド(0.70
g)のジメトキシエタン溶液(10mL)を加え、−78℃
で30分かき混ぜた。反応混合物にメタノール(25mL)
を室温で加え、1時間加熱還流した。反応混合物を濃縮
し、残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、アセトン−ヘキサン(1:5,v/v)溶
出部から、2−[3−[3−[(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルチオ]フェニ
ル]アセトニトリルを油状物として得た(0.295g、収
率41%)。1 H-NMR (CDCl3) δ:2.43 (3H, s), 3.68 (2H, s), 4.11
(2H, s), 4.96 (2H, s), 6.89-7.00 (3H, m), 7.18-7.
26 (5H, m), 7.42-7.46 (3H, m), 7.99-8.04 (2H, m)。 参考例153 ジメチルホルムアミド(1.6L)に、{4−[(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]フ
ェニル}メタノール(400g)、ついで2−クロロ−
3−シアノピリジン(206.7g)を加えた。得られ
る混合物に、粉砕した水酸化ナトリウム(59.4g)
を加え、20から30℃で48時間攪拌後、同温度で水
(1.6L)を滴下し、2時間攪拌した。析出した結晶
をろ取し、水(1.6L)、ついで氷冷した酢酸エチル
(800ml)で洗浄した後、減圧乾燥(40℃)し
て、2−({4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]ベンジル}オキシ)ニコチノニト
リルを白色結晶として得た。1 H-NMR(DMSO-d6, δ, 300MHz); 2.42(3H,s), 4.99(2H,
s), 5.45(2H,s), 6.93-7.03(3H, m), 7.41-7.44(5H,m),
7.84-7.88(1H,m), 7.98-8.02(2H,m), 8.33-8.36(1H,
m).
【0268】参考例154 アルゴン気流下、2−({4−[(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジル}オキシ)
ニコチノニトリル(5.42g)をトルエン(189.
6ml)に加え、−65℃に冷却した。得られる混合物
に1.5Mジイソブチルアルミニウムヒドリドのトルエ
ン溶液(20ml)を滴下し、同温度で30分間攪拌
後、−20℃に昇温した。得られる混合物に飽和ロッシ
ェル塩溶液(100ml)を滴下し、さらに水(50m
l)を加え、40℃で10分間攪拌後、分液した。水層
をトルエン(20ml)で抽出した。有機層を合わせ、
水で洗浄後、減圧濃縮した。残留物をトルエン/酢酸エ
チル=20/1(50ml)に溶解し、シリカゲル(1
0.8g)を加えて、1時間攪拌した。シリカゲルをろ
過し、トルエン/酢酸エチル=20/1(58ml)で洗
浄した。ろ洗液を合わせて減圧濃縮後、残留物をテトラ
ヒドロフラン(31ml)に溶解した。得られる溶液
に、亜硫酸水素ナトリウム(1.193g)の水(3m
l)溶液を加え、室温で3時間攪拌した。晶出した結晶
をろ取し、氷冷したテトラヒドロフランで洗浄後、減圧
乾燥して、ヒドロキシ[2−({4−[(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジル}オ
キシ)ピリジン−3−イル]メタンスルホン酸ナトリウ
ムを白色結晶として得た。1 H-NMR(DMSO-d6, δ, 300MHz); 2.44(3H,s), 4.99(2H,
s), 5.25(2H,s), 5.32(1H,d,J=6.1Hz), 5.75(1H,d,J=6.
1Hz), 6.90-6.94(1H, m), 7.02(2H,d,J=8.6Hz),7.43(2
H,d,J=8.6Hz), 7.49-7.52(3H,m), 7.90-8.02(4H,m)。 参考例155 アルゴン気流下、2−({4−[(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジル}オキシ)
ニコチノニトリル(5.42g)をトルエン(189.
6ml)に加えた。得られる混合物を−65℃に冷却
し、1.5Mジイソブチルアルミニウムヒドリドのトル
エン溶液(20ml)を滴下後、同温度で1時間45分
攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム溶液(54m
l)を滴下し、室温で攪拌した。不溶物をろ去し、酢酸
エチル(27ml)で洗浄後、分液した。有機層を10
%ロッシェル塩溶液、水で洗浄後、減圧濃縮した。残留
物をトルエン/酢酸エチル=5/1(54ml)に溶解
し、シリカゲル16gを加え、1時間攪拌した。シリカ
ゲルをろ過し、トルエン/酢酸エチル=5/1(54m
l)で洗浄後、ろ洗液を合わせて減圧濃縮した。残留物
をテトラヒドロフラン(32ml)に溶解後、亜硫酸水
素ナトリウム(1.9g)の水(3.2ml)溶液を加
え、室温で45分間攪拌した。反応液に亜硫酸水素ナトリ
ウム(630mg)の水(1ml)溶液を加え、室温で
13時間攪拌した。反応液にイソプロピルエーテル
(6.4ml)加え、室温で30分間、氷冷下1時間攪
拌した。晶出した結晶をろ過し、氷冷したテトラヒドロ
フラン/イソプロピルエーテル=1/1(12ml)で洗
浄して、ヒドロキシ[2−({4−[(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジル}オキ
シ)ピリジン−3−イル]メタンスルホン酸ナトリウム
を得た。この化合物を酢酸エチル(54ml)と10%
炭酸ナトリウム(54ml)との混合液に加え、30分間
攪拌後、分液した。有機層を10%食塩水(54m
l)、ついで5%食塩水(54ml)で洗浄後、減圧濃
縮した。残留物に酢酸エチル(5.4ml)加え、還流
下に溶解した。得られる溶液を1時間攪拌後、n−ヘキ
サン(16.2ml)を加え、室温で1時間、ついで氷
冷下1時間攪拌した。析出した結晶をろ過し、氷冷した
酢酸エチル/n−ヘキサン=1/1(35ml)で洗浄後、
40℃で減圧乾燥し、2−({4−[(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジル}オキ
シ)ニコチンアルデヒドを白色結晶として得た。1 H-NMR(CDCl3, δ, 300MHz); 2.43(3H,s), 5.01(2H,s),
5.47(2H,s), 7.01-7.06(3H,m), 7.41-7.45(5H,m), 7.9
9-8.03(2H,m), 8.10-8.13(1H,m), 8.37-8.40(1H,m), 1
0.40(1H,s)。
【0269】参考例156 ラネーニッケル(75ml)に蒸留水(150ml)加
えて攪拌後、上澄みをデカントした。この操作を3回行
なった後、ラネーニッケルに、窒素気流下、蒸留水(5
0ml)及びピリジン(250ml)を加えた。得られ
る混合物を40℃に加温後、ホスフィン酸ナトリウム一
水和物(260g)の蒸留水(200ml)溶液を40
〜60℃で30分間かけて滴下し、50〜60℃で15分間
攪拌した。反応液にギ酸(250ml)を50〜60℃
で30分間かけて滴下後、2−({4−[(5−メチル−
2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジル}
オキシ)ニコチノニトリル(50g)のピリジン(25
0ml)溶液を50〜60℃で30分間かけて滴下し、
同温度で30分間攪拌した。反応液に酢酸エチル(25
0ml)及び水(250ml)を加え、不溶物を除去し
た後、酢酸エチル(500ml)で洗浄した。ろ洗液を
20〜25℃に冷却後、分液した。有機層に20%クエン
酸(500ml)を20〜25℃でゆっくり滴下し、有
機層を分取した。有機層に水を(50ml)加え、さら
に20%クエン酸水溶液を20〜25℃でゆっくり滴下
してpH3.5にした後、分液した。有機層を5%食塩
水、飽和重曹水及び5%食塩水で順次洗浄後、減圧濃縮
した。残留物をテトラヒドロフラン(75ml)に溶解
した。一方、亜硫酸水素ナトリウム(26.18g)の
水(75ml)溶液に、テトラヒドロフラン(350m
l)及びイソプロピルエーテル(150ml)を加えて
混合液を得た。該混合液に、上述のテトラヒドロフラン
溶液の1/2量を加えて室温で1.5時間攪拌後、上述
のテトラヒドロフラン溶液の1/4量を加えて室温30
分間攪拌し、さらに上述のテトラヒドロフラン溶液の1
/4量を加えて室温で2時間攪拌した。得られる混合液
を0〜10℃に冷却し、2時間攪拌した。析出する結晶
をろ過し、0〜10℃に冷却したテトラヒドロフラン/
イソプロピルエーテル=3/1(200ml)で洗浄し
て、ヒドロキシ[2−({4−[(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジル}オキシ)
ピリジン−3−イル]メタンスルホン酸ナトリウムを得
た。この化合物を酢酸エチル(400ml)および10
%炭酸ナトリウム水溶液(400m)に懸濁し、20〜
30℃で1時間攪拌した。有機層を水(400ml×
3)で洗浄後、減圧濃縮して白色結晶を得た。該結晶に
酢酸エチル(50ml)を加え、50〜60℃に加熱
後、2時間攪拌した。得られる混合物にn-ヘキサン(1
00ml)を滴下し、20〜30℃で1時間攪拌後、0
〜10℃に冷却し2時間攪拌した。析出した結晶をろ過
し、予め0〜10℃に冷却したn-ヘキサン/酢酸エチル
=2/1(100ml)で洗浄した後、減圧乾燥(40℃)
し、2−({4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]ベンジル}オキシ)ニコチンアル
デヒドを白色結晶として得た。1 H-NMR(CDCl3, δ, 300MHz); 2.43(3H,s), 5.01(2H,s),
5.47(2H,s), 7.01-7.06(3H,m), 7.41-7.45(5H,m), 7.9
9-8.03(2H,m), 8.10-8.13(1H,m), 8.37-8.40(1H,m), 1
0.40(1H,s)。
【0270】参考例157 アセトニトリル(80ml)および水(135mg)の
混合液に、攪拌下トリメチルスルホニウムヨージド
(6.12g)、ついで水酸化カリウム(3.36g)
を加えた。混合物に2−({4−[(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジル}オキ
シ)ニコチンアルデヒド(6.0g)を加えて加熱後、
40〜50℃で4時間攪拌した。混合物を0〜10℃に冷却
し、同温度で水(32ml)、ついで20%クエン酸を滴
下し、pH=7.1にした。反応液を減圧濃縮し、アセト
ニトリルを留去後、t−ブチルメチルエーテル(60m
l)で抽出した。有機層を水で洗浄後、減圧濃縮した。
残留物にt−ブチルメチルエーテル(4ml)を加え、
室温で30分間攪拌後、n−ヘキサン(12ml)を加え
た。混合物を室温で30分間攪拌後、t−ブチルメチルエ
ーテル/n−ヘキサン=1/3(8ml)を加え、室温で
15分間、氷冷下40分間攪拌した。得られる結晶をろ過
し、予め氷冷したt−ブチルメチルエーテル/n−ヘキサ
ン=1/3(8ml)で洗浄後、減圧乾燥して、2−
({4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジル}オキシ)−3−オキシラン−2
−イルピリジンを白色結晶として得た。1 H-NMR(CDCl3, δ, 300MHz); 2.45(3H,s), 2.67(1H,dd,
J=2.6,5.7Hz), 3.15(1H,dd,J=4.2,5.7Hz), 4.15(1H,dd,
J=2.6,4.2Hz), 5.02(2H,s), 5.41(2H,s), 6.88-7.07(3
H,m), 7.41-7.47(6H,m), 8.02-8.13(3H,m)。
【0271】実施例1 2−[3−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸 4
−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メ
トキシ]ベンジル(2.40g)、テトラヒドロフラン(7
mL)及びエタノール(7mL)の混合物に、1規定水
酸化ナトリウム水溶液(7.0mL)を加え、室温で終夜
かき混ぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に水とジエチ
ルエーテルを加えた。水層に希塩酸を加えて酸性にし、
析出した固体をろ取し、風乾して2−[3−[4−[(5−
メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベ
ンジルオキシ]フェニル]酢酸の結晶を得た(1.24g、8
5%)。アセトン−ヘキサンから再結晶して無色プリズ
ム晶を得た。融点159〜160℃ 実施例2 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(2.42g)、3−(3−ヒド
ロキシフェニル)プロピオン酸エチル(1.35g)、無水
炭酸カリウム(0.97g)およびN,N-ジメチルホルムアミ
ド(30mL)の混合物を90℃で15時間かき混ぜた。反応
混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃
縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:6,v/v)
溶出部から、3−[3−[4−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フ
ェニル]プロピオン酸エチルの結晶を得た(1.82 g、55
%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズ
ム晶を得た。融点90〜91℃
【0272】実施例3 3−[3−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]プロピ
オン酸エチル(1.00g)、テトラヒドロフラン(3m
L)及びエタノール(3mL)の混合物に、1規定水酸
化ナトリウム水溶液(4.2mL)を加え、50℃で1時間か
き混ぜた。反応混合物に1規定塩酸と水を加え、混合物
を酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して
3−[3−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]プロピ
オン酸の結晶を得た(0.61g、66%)。酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点157
〜158℃ 実施例4 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(1.00g)、2−(2−エト
キシ−5−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.60
g)、およびN,N-ジメチルホルムアミド(30mL)の混
合物に水素化ナトリウム(60%、油性、0.14g)を氷冷
下加え、室温で2時間かき混ぜた。反応混合物を水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出、有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を濃縮後、残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢
酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から、2−
[2−エトキシ−5−[4−[(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェ
ニル]酢酸メチルの結晶を得た(0.70g、70%)。酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点82〜83℃
【0273】実施例5 2−[2−エトキシ−5−[4−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フ
ェニル]酢酸メチル(0.56g)、テトラヒドロフラン
(2mL)及びメタノール(2mL)の混合物に、1規定
水酸化ナトリウム水溶液(2.2mL)を加え、50℃で1時
間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸と水を加え、混
合物を酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
して2−[2−エトキシ−5−[4−[(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキ
シ]フェニル]酢酸の結晶を得た(0.45g、87%)。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点122〜123℃ 実施例6 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(1.44g)、3−(2-エトキ
シ−5−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エチル(1.0
g)、無水炭酸カリウム(0.58g)およびN,N-ジメチル
ホルムアミド(50mL)の混合物を90℃で2時間かき混
ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:
6,v/v)溶出部から、3−[2-エトキシ−5−[4−
[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メト
キシ]ベンジルオキシ]フェニル]プロピオン酸エチル
を油状物として得た(1.57g、72%)。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.22 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.38 (3
H, t, J=7.0 Hz), 2.44 (3H, s), 2.56-2.64 (2H, m),
2.90-2.98 (2H, m), 3.96 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.11 (2
H, q, J=7.0 Hz), 4.97 (2H, s), 5.01 (2H, s), 6.65-
6.84 (3H, m), 7.00-7.06 (2H, m), 7.26-7.47 (5H,
m), 7.99-8.05 (2H, m)。
【0274】実施例7 3−[2-エトキシ−5−[4−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フ
ェニル]プロピオン酸エチル(0.58g)、テトラヒドロ
フラン(2mL)及びエタノール(2mL)の混合物に、
1規定水酸化ナトリウム水溶液(2.2mL)を加え、室
温で2時間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸と水を
加え、混合物を酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮して3−[2-エトキシ−5−[4−[(5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジル
オキシ]フェニル]プロピオン酸の結晶を得た(0.46
g、85%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色
プリズム晶を得た。融点129〜130℃ 実施例8 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(0.80g)、4−ヒドロキシ
フェニル酢酸メチル(0.42g)、無水炭酸カリウム(0.
35g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)の混
合物を90℃で2時間かき混ぜた。反応混合物を水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
酢酸エチル−ヘキサン(1:6,v/v)溶出部から、2
−[4−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸メ
チルの結晶を得た(0.70g、63%)。酢酸エチル−ヘキサ
ンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点93〜94℃
【0275】実施例9 2−[4−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸メ
チル(0.55g)、テトラヒドロフラン(3mL)及びメ
タノール(3mL)の混合物に、1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液(2.5mL)を加え、室温で2時間かき混ぜた。
反応混合物に1規定塩酸と水を加え、混合物を酸性に
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して2−[4−
[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸の結晶を得
た(0.45g、87%)。テトラヒドロフラン−ヘキサンか
ら再結晶して無色プリズム晶を得た。融点166〜167℃ 実施例10 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(1.91g)、2-(2-ヒドロキ
シフェニル)酢酸エチル(1.00g)、無水炭酸カリウム
(0.76g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)
の混合物を90℃で2時間かき混ぜた。反応混合物を水に
注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られ
た残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部か
ら、2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢
酸エチルを油状物として得た(1.35g、54%)。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.19 (3H, t, J=7.0 Hz), 2.44 (3
H, s), 3.65 (2H, s), 4.10 (2H, q, J=7.0 Hz), 5.00
(2H, s), 5.02 (2H, s), 6.89-7.04 (4H, m), 7.18-7.4
6 (7H, m), 7.99-8.04 (2H, m)。
【0276】実施例11 2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸エ
チル(1.35g)、テトラヒドロフラン(5mL)及びエ
タノール(5mL)の混合物に、1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液(6mL)を加え、室温で2時間かき混ぜた。反
応混合物に1規定塩酸と水を加え、混合物を酸性にし、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して2−[2−[4
−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メ
トキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸の結晶を得た
(0.98g、76%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
て無色プリズム晶を得た。融点153〜154℃ 実施例12 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(0.60g)、3-(2-ヒドロキ
シフェニル)プロピオン酸メチル(0.345g)、無水炭酸
カリウム(0.529g)およびN,N-ジメチルホルムアミド
(7mL)の混合物を室温で18時間、さらに70℃で5時間
かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:3,v/v)溶出部から、3−[2−[4−[(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベン
ジルオキシ]フェニル]プロピオン酸メチルを油状物と
して得た(0.61g、70%)。 NMR(CDCl3)δ: 2.45 (3H, s), 2.59-2.68 (2H, m), 2.
94-3.03 (2H, m), 3.64(3H, s), 5.01 (2H, s), 5.03
(2H, s), 6.84-6.93 (2H, m), 7.03 (2H, d, J=8.6 H
z), 7.13-7.23 (2H, m), 7.34-7.48 (5H, m), 7.99-8.0
5 (2H, m)。
【0277】実施例13 3−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]プロピ
オン酸メチル(0.54g)、水酸化リチウム一水和物(0.
0743g)、テトラヒドロフラン(6mL)、水(4mL)
及びメタノール(4mL)の混合物を室温で1.5時間かき
混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(1.8mL)を加え混
合物を酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
して3−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]プ
ロピオン酸の結晶を得て、酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶して無色プリズム晶を得た(0.49g、94%)。融点
98〜99℃ 実施例14 2−[5−ブロモ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フ
ェニル]酢酸メチル(1.00g)、テトラメチルすず(0.
73g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウム(0.11g)及びトルエン(50mL)を、アルゴン雰
囲気下加熱還流しながら40時間かき混ぜた。 反応混合
物を濃縮後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:6,v/v)溶
出部から2−[5−メチル−2−[4−[(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオ
キシ]フェニル]酢酸メチルの結晶を得た(0.28g、32
%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズ
ム晶を得た。融点80〜81℃
【0278】実施例15 2−[5−メチル−2−[4−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フ
ェニル]酢酸メチル(0.22g)、テトラヒドロフラン
(1mL)及びメタノール(1mL)の混合物に、1規定
水酸化ナトリウム水溶液(1mL)を加え、50℃で1.5時
間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(1mL)と水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して2−
[5−メチル−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニ
ル]酢酸の結晶を得た(0.16g、76%)。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点11
5〜116℃ 実施例16 2−[5-ヒドロキシ−2−[4−[(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]
フェニル]アセトニトリル(0.30g)及びエタノール
(3mL)の混合物に、4規定水酸化カリウム水溶液(1
mL)を加え、加熱還流しながら24時間かき混ぜた。反
応混合物に1規定塩酸と水を加え混合物を酸性とし、酢
酸エチル−テトラヒドロフランで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃
縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(5:1,v/v)
溶出部から、2−[5-ヒドロキシ−2−[4−[(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジ
ルオキシ]フェニル]酢酸の結晶を得た(0.05g、16
%)。テトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して淡
褐色プリズム晶を得た。融点194〜195℃
【0279】実施例17 [4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]フェニル]メタノール(1.0g)、2-(5
−クロロ−2-ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.74
g)、トリフェニルホスフィン(1.08g)およびテトラ
ヒドロフラン(50mL)の混合物に、アゾジカルボン酸
ジエチルのトルエン溶液(40%、1.79g)を室温で滴
下し、15時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮後、残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル−ヘキサン(1:6,v/v)溶出部から、2−[5−
クロロ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢
酸メチルを油状物として得た(0.68g、42%)。1 H-NMR(CDCl3)δ: 2.44 (3H, s), 3.61 (2H, s), 3.63
(3H, s), 4.99 (2H, s), 5.00 (2H, s), 6.82-6.87 (1
H, m), 7.00-7.04 (2H, m), 7.17-7.22 (2H, m),7.29-
7.33 (2H, m), 7.42-7.47 (3H, m), 7.99-8.04 (2H,
m)。 実施例18 2−[5−クロロ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェ
ニル]酢酸メチル(0.68g)、テトラヒドロフラン(2
mL)及びメタノール(2mL)の混合物に、1規定水
酸化ナトリウム水溶液(2.8mL)を加え、50℃で1時間
かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(3mL)と水を
加え、析出した固体をろ取し、風乾して2−[5−クロロ
−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸の結
晶を得た(0.63g、97%)。酢酸エチル−ヘキサンから
再結晶して無色プリズム晶を得た。融点160〜161℃
【0280】実施例19 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(4.58g)、2−(5−ブロ
モ−2−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(3.0g)、お
よびN,N-ジメチルホルムアミド(100mL)の混合物に
水素化ナトリウム(60%、油性、0.54g)を氷冷下加
え、室温で15時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、
酢酸エチルで抽出、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を濃縮後、残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル−ヘキサン(1:6,v/v)溶出部から、2−[5−
ブロモ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢
酸メチルの結晶を得た(4.46g、70%)。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点10
0〜101℃ 実施例20 2−[5−ブロモ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェ
ニル]酢酸メチル(0.80g)、テトラヒドロフラン(3
mL)、及びメタノール(3mL)の混合物に、1規定
水酸化ナトリウム水溶液(3mL)を加え、50℃で1.5時
間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(3mL)と水
を加え、析出した固体をろ取し、風乾して2−[5−ブロ
モ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸の
結晶を得た(0.63g、83%)。酢酸エチル−ヘキサンか
ら再結晶して無色プリズム晶を得た。融点162〜163℃
【0281】実施例21 2−[5−ブロモ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェ
ニル]酢酸メチル(1.20g)、フェニルほう酸(0.30
g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(0.14g)、2M炭酸ナトリウム水溶液(3.7mL)、
メタノール(5mL)及びトルエン(20mL)をアルゴ
ン雰囲気下で加熱還流しながら24時間かき混ぜた。 反
応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を濃縮後、残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢
酸エチル−ヘキサン(1:6,v/v)溶出部から、2−
[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メトキシ]ベンジルオキシ]−5−フェニルフェ
ニル]酢酸メチルの結晶を得た(0.89g、74%)。酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点111〜112℃ 実施例22 2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−5−フェニルフ
ェニル]酢酸メチル(0.65g)、テトラヒドロフラン
(3mL)及びメタノール(3mL)の混合物に、1規定
水酸化ナトリウム水溶液(2.8mL)を加え、50℃で1.5
時間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(3mL)と
水を加え、析出した固体をろ取し、風乾して2−[2−
[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]−5−フェニルフェニル]
酢酸の結晶を得た(0.65g、92%)。酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点102〜1
03℃
【0282】実施例23 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(1.54g)、2−(2−ヒド
ロキシ−5−メトキシフェニル)酢酸メチル(0.80
g)、およびN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)の混
合物に水素化ナトリウム(60%、油性、0.18g)を氷冷
下加え、室温で15時間かき混ぜた。反応混合物を水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出、有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を濃縮後、残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢
酸エチル−ヘキサン(1:6,v/v)溶出部から、2−
[5−メトキシ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェ
ニル]酢酸メチルの結晶を得た(1.22g、63%)。酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点160〜161℃ 実施例24 2−[5−メトキシ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フ
ェニル]酢酸メチル(0.98g)、テトラヒドロフラン
(4mL)及びメタノール(4mL)の混合物に、1規定
水酸化ナトリウム水溶液(4.2mL)を加え、50℃で1.5
時間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(4.2mL)
と水を加え、析出した固体をろ取し、風乾して2−[5−
メトキシ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]
酢酸の結晶を得た(0.90g、94%)。酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点134〜1
36℃
【0283】実施例25 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(0.72g)、2−(5−エト
キシ−2−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.40
g)、およびN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)の混
合物に水素化ナトリウム(60%、油性、0.08g)を氷冷
下加え、室温で15時間かき混ぜた。反応混合物を水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出、有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を濃縮後、残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢
酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から、2−
[5−エトキシ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェ
ニル]酢酸メチルを油状物として得た(0.56g、60
%)。 NMR(CDCl3)δ: 1.38(3H, t, J=7.0 Hz), 2.44 (3H,
s), 3.62 (5H, s), 3.98 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.95 (2
H, s), 5.00 (2H, s), 6.73-6.89 (3H, m), 6.99-7.04
(2H, m), 7.25-7.47 (5H, m), 7.99-8.04 (2H, m)。 実施例26 2−[5−エトキシ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フ
ェニル]酢酸メチル(0.56g)、テトラヒドロフラン
(2mL)及びメタノール(2mL)の混合物に、1規定
水酸化ナトリウム水溶液(2.2mL)を加え、50℃で1時
間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸と水を加え混合
物を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
て2−[5−エトキシ−2−[4−[(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]
フェニル]酢酸の結晶を得た(0.45g、87%)。酢酸エ
チル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。
融点122〜123℃
【0284】実施例27 2−[5-ベンジルオキシ−2−[4−[(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキ
シ]フェニル]アセトニトリル(0.18g)、テトラヒド
ロフラン(0.5mL)及びエタノール(3mL)の混合物
に、4N水酸化カリウム水溶液(1mL)を加え、加熱還
流しながら1時間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸
と水を加え混合物を酸性とし、酢酸エチル−テトラヒド
ロフランで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル−ヘキサン(2:3,v/v)溶出部から、2−[5-
ベンジルオキシ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェ
ニル]酢酸の結晶を得た(0.03g、17%)。テトラヒド
ロフラン−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点140〜141℃ 実施例28 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(1.44g)、3-(5−エトキ
シ−2-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エチル(1.0
g)、無水炭酸カリウム(0.58g)およびN,N-ジメチル
ホルムアミド(50mL)の混合物を90℃で2時間かき混
ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:
6,v/v)溶出部から、3−[5−エトキシ−2−[4−
[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メト
キシ]ベンジルオキシ]フェニル]プロピオン酸エチル
を油状物として得た(1.57g、72%)。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.22 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.38 (3
H, t, J=7.0 Hz), 2.44 (3H, s), 2.56-2.64 (2H, m),
2.90-2.98 (2H, m), 3.96 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.11 (2
H, q, J=7.0 Hz), 4.97 (2H, s), 5.01 (2H, s), 6.65-
6.84 (3H, m), 7.00-7.06 (2H, m), 7.26-7.47 (5H,
m), 7.99-8.05 (2H, m)。
【0285】実施例 29 3−[5−エトキシ−2−[4−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フ
ェニル]プロピオン酸エチル(1.56g)、テトラヒドロ
フラン(5mL)及びエタノール(5mL)の混合物に、
1規定水酸化ナトリウム水溶液(6.0mL)を加え、50
℃で1時間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸と水を
加え混合物を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮して3−[5−エトキシ−2−[4−[(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジ
ルオキシ]フェニル]プロピオン酸の結晶を得た(1.14
g、78%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色
プリズム晶を得た。融点115〜116℃ 実施例30 4−(3−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(0.70g)、2−(2−ヒド
ロキシフェニル)酢酸メチル(0.33g)およびN,N-ジメ
チルホルムアミド(10mL)の混合物に水素化ナトリウ
ム(60%、油性、0.09g)を氷冷下加え、室温で15時間
かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽
出、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。有機層を濃縮後、残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:4,v/v)溶出部から、2−[2−[3−[(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベン
ジルオキシ]フェニル]酢酸メチルを油状物として得た
(0.50g、56%)。1 H-NMR(CDCl3)δ: 2.44 (3H, s), 3.65 (3H, s), 3.69
(2H, s), 5.02 (2H, s), 5.08 (2H, s), 6.88-7.34 (8
H, m), 7.41-7.45 (3H, m), 7.99-8.04 (2H, m)。
【0286】実施例 31 2−[2−[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸メ
チル(0.50g)、テトラヒドロフラン(2mL)及びメ
タノール(2mL)の混合物に、1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液(2.0mL)を加え、50℃で1時間かき混ぜた。
反応混合物に1規定塩酸(2mL)と水を加え混合物を
酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して2
−[2−[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸の
結晶を得た(0.41g、87%)。酢酸エチル−ヘキサンか
ら再結晶して無色プリズム晶を得た。融点117〜118℃ 実施例 32 4−(3−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(1.21g)、2-(3-ヒドロキ
シフェニル)酢酸メチル(0.60g)、無水炭酸カリウム
(0.65g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)
の混合物を80℃で5時間かき混ぜた。反応混合物を水に
注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を希塩酸、飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃
縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)
溶出部から、油状物を得た。得られた油状物、テトラヒ
ドロフラン(5mL)及びメタノール(5mL)の混合物
に、1規定水酸化ナトリウム水溶液(5mL)を加え、
室温で2時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮し、残留物
に希塩酸を加え混合物を酸性とし、析出した固体をろ取
し、風乾して2−[[3−[3−(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フ
ェニル]酢酸の結晶を得た(1.40g、90%)。アセトン
−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点
101〜102℃
【0287】実施例 33 4−(3−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(0.65g)、3-(2−エトキ
シ−5-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エチル(0.46
g)、無水炭酸カリウム(0.30g)およびN,N-ジメチル
ホルムアミド(10mL)の混合物を80℃で5時間かき混
ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
有機層を希塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘ
キサン(1:4,v/v)溶出部から、油状物を得た。得
られた油状物、テトラヒドロフラン(5mL)及びエタ
ノール(5mL)の混合物に、1規定水酸化ナトリウム
水溶液(5mL)を加え、室温で2時間かき混ぜた。反応
混合物を濃縮し、残留物に希塩酸を加え混合物を酸性と
し、析出した固体をろ取し、風乾して3−[2−エトキシ
−5−[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]プロピオ
ン酸の結晶を得た(0.89g、95%)。酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点136〜1
37℃ 実施例 34 4−(2−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(1.21g)、2−(3−ヒドロ
キシフェニル)酢酸メチル(0.60g)、無水炭酸カリウ
ム(0.65g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(10m
L)の混合物を80℃で5時間かき混ぜた。反応混合物を
水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を希塩酸、飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v
/v)溶出部から、油状物を得た。得られた油状物、テ
トラヒドロフラン(5mL)及びエタノール(5mL)の
混合物に、1規定水酸化ナトリウム水溶液(5mL)を
加え、室温で2時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮し、
残留物に希塩酸を加え混合物を酸性とし、析出した固体
をろ取し、風乾して2−[3−[2−[(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキ
シ]フェニル]酢酸の結晶を得た(1.37g、88%)。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点104〜105℃
【0288】実施例 35 4−(2−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(0.65g)、3-(2−エトキ
シ−5-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エチル(0.46
g)、無水炭酸カリウム(0.30g)およびN,N-ジメチル
ホルムアミド(10mL)の混合物を80℃で5時間かき混
ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
有機層を希塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘ
キサン(1:4,v/v)溶出部から、油状物を得た。得
られた油状物、テトラヒドロフラン(5mL)及びエタ
ノール(5mL)の混合物に、1規定水酸化ナトリウム
水溶液(5mL)を加え、室温で2時間かき混ぜた。反応
混合物を濃縮し、残留物に希塩酸を加え混合物を酸性と
し、析出した固体をろ取し、風乾して3−[2−エトキシ
−5−[2−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]プロピオ
ン酸の結晶を得た(0.89g、95%)。アセトン−ヘキサ
ンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点146〜147
℃ 実施例36 2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3-ピリジル]ア
セトニトリル(0.20g)、テトラヒドロフラン(0.5m
L)及びエタノール(1mL)の混合物に、2規定水酸化
ナトリウム水溶液(1.5mL)を加え、加熱還流しなが
ら10時間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(3m
L)と水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1,v/v)溶
出部から、2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3-
ピリジル]酢酸の結晶を得た(0.08g、38%)。酢酸エ
チル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。
融点144〜145℃
【0289】実施例37 2−[3−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−2-ピリジル]ア
セトニトリル(0.55g)、テトラヒドロフラン(1m
L)及びエタノール(4mL)の混合物に、2規定水酸化
ナトリウム水溶液(4mL)を加え、加熱還流しながら1
2時間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(8mL)と
水を加え、析出した固体をろ取し、風乾して2−[3−
[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]−2-ピリジル]酢酸の結晶
を得た(0.35g、47%)。テトラヒドロフラン−ヘキサ
ンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点115〜116
℃(dec.) 実施例38 2−[5−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3-ピリジル]ア
セトニトリル(0.66g)、テトラヒドロフラン(1m
L)及びエタノール(5mL)の混合物に、2規定水酸化
ナトリウム水溶液(5mL)を加え、加熱還流しながら8
時間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(10mL)と
水を加え、析出した固体をろ取し、風乾して2−[5−
[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]−3-ピリジル]酢酸の結晶
を得た(0.67g、97%)。テトラヒドロフラン−ヘキサ
ンから再結晶して淡褐色プリズム晶を得た。融点139〜1
40℃
【0290】実施例39 2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−1−ナフチル]
アセトニトリル(0.96g)、テトラヒドロフラン(5m
L)及びエタノール(15mL)の混合物に、4規定水酸
化ナトリウム水溶液(7mL)を加え、加熱還流しなが
ら4.5日かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸と水を加
え混合物を酸性とし、酢酸エチル−テトラヒドロフラン
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘ
キサン(1:1,v/v)溶出部から、2−[2−[4−
[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メト
キシ]ベンジルオキシ]−1−ナフチル]酢酸の結晶を
得た(0.52g、51%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結
晶して淡黄色プリズム晶を得た。融点187〜188℃ 実施例40 5−クロロメチル−2−(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリル)メトキシピリジン(0.91g)、2−(2−
ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.44g)およびN,N-
ジメチルホルムアミド(20mL)の混合物に水素化ナト
リウム(60%、油性、0.12g)を氷冷下加え、室温で15
時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで
抽出、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。有機層を濃縮後、残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサ
ン(1:4,v/v)溶出部から、2−[2−[[6−[(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]
−3−ピリジル]メトキシ]フェニル]酢酸メチルを油
状物として得た(0.81g、70%)。1 H-NMR(CDCl3)δ: 2.49 (3H, s), 3.62 (3H, s), 3.64
(2H, s), 5.02 (2H, s), 5.32 (2H, s), 6.85 (1H, d,
J=8.6 Hz), 6.92-6.99 (2H, m), 7.19-7.31 (2H, m),
7.39 -7.46 (3H, m), 7.65 (1H, dd, J=8.6, 2.2 Hz),
8.01-8.06 (2H, m), 8.21 (1H, d, J=2.2 Hz)。
【0291】実施例41 2−[2−[[6−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]フェ
ニル]酢酸メチル(0.81g)、テトラヒドロフラン(4
mL)及びメタノール(4mL)の混合物に、1規定水
酸化ナトリウム水溶液(3.6mL)を加え、50℃で1時間
かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(3.7mL)と水
を加え、析出した固体をろ取し、風乾して2−[2−
[[6−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]フェニル]
酢酸の結晶を得た(0.75g、97%)。酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点123〜1
25℃ 実施例42 [5−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ−3−ピリジル]メタノール(1.50g)、2-(2-
ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.76g)、トリフェ
ニルホスフィン(1.44g)およびテトラヒドロフラン
(50mL)の混合物に、アゾジカルボン酸ジエチルのト
ルエン溶液(40%、2.39g)を室温で滴下し、15時間
かき混ぜた。反応混合物を濃縮後、残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサ
ン(1:1,v/v)溶出部から粗結晶を得、この粗結晶
を更にシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、テ
トラヒドロフラン−ヘキサン(3:2,v/v)溶出部か
ら2−[2−[[5−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]フ
ェニル]酢酸メチルの結晶を得た(1.24g、61%)。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点77〜78℃
【0292】実施例43 2−[2−[[5−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]フェ
ニル]酢酸メチル(1.05g)、テトラヒドロフラン(5
mL)及びメタノール(5mL)の混合物に、1規定水
酸化ナトリウム水溶液(5mL)を加え、50〜60℃で1.5
時間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(5mL)と
水を加え、析出した固体をろ取し、風乾して2−[2−
[[5−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]フェニル]
酢酸の結晶を得た(1.00g、97%)。テトラヒドロフラ
ン−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融
点207〜208℃ 実施例44 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(0.50g)、3−(4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオン酸エチル(0.31g)、無水
炭酸カリウム(0.22g)およびN,N-ジメチルホルムアミ
ド(15mL)の混合物を90℃で2時間かき混ぜた。反応
混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃
縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:6,v/v)
溶出部から、3−[4−[4−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フ
ェニル]プロピオン酸エチルの結晶を得た(0.38g、51
%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズ
ム晶を得た。融点105〜106℃
【0293】実施例 45 3−[4−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]プロピ
オン酸エチル(0.30g)、テトラヒドロフラン(2m
L)及びエタノール(2mL)の混合物に、1規定水酸
化ナトリウム水溶液(1.3mL)を加え、室温で2時間か
き混ぜた。反応混合物に1規定塩酸と水を加え、混合物
を酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して
3−[4−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]プロピ
オン酸の結晶を得た(0.25g、89%)。テトラヒドロフ
ラン−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。
融点177〜178℃ 実施例46 3−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−1−ナフチル]
−2−プロペン酸エチル(1.51g)、酸化白金(0.18
g)、エタノール(5mL)及びテトラヒドロフラン(1
0mL)の混合物を、水素雰囲気下で室温で終夜かき混
ぜた。触媒をろ過して除き、ろ液を濃縮して3−[2−
[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]−1−ナフチル]プロピオ
ン酸エチルの結晶を得た(1.36g、90%)。アセトン−
ヘキサンから再結晶して無色針状晶を得た。融点86〜87
【0294】実施例47 3−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−1−ナフチル]
プロピオン酸エチル(1.16g)、テトラヒドロフラン
(5mL)及びエタノール(5mL)の混合物に、1規定
水酸化ナトリウム水溶液(5mL)を加え、室温で2時間
かき混ぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に希塩酸を加
え混合物を酸性とし、析出した固体をろ取し、風乾して
3−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−1−ナフチル]
プロピオン酸の結晶を得た(1.03g、94%)。アセトン
−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点
161〜162℃ 実施例48 4−(4−クロロメチル−3−メトキシフェノキシメチ
ル)−2−フェニル−5−メチルオキサゾール(2.08
g)、2-(2-ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(1.00
g)、無水炭酸カリウム(1.65g)およびN,N-ジメチル
ホルムアミド(15mL)の混合物を室温で終夜かき混ぜ
た。反応混合物を希塩酸に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮した。得られた残留物、テトラヒドロ
フラン(10mL)及びメタノール(10mL)の混合物
に、1規定水酸化ナトリウム水溶液(10mL)を加え、
室温で2時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮し、残留物
に希塩酸を加え析出した固体をろ取し、風乾して2−[2
−[3−メトキシ−4−[(2−フェニル−5−メチル−4
−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニ
ル]酢酸の結晶を得た(1.36g、49%)。アセトン−ヘ
キサンから再結晶して無色針状晶を得た。融点165〜166
【0295】実施例49 [4−メトキシ−3−[(5−メトキシ−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メトキシ]フェニル]メタノール
(0.95g)、2-(2-ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.
50g)、トリフェニルホスフィン(0.95g)およびテト
ラヒドロフラン(15mL)の混合物に、アゾジカルボン
酸ジエチルのトルエン溶液(40%、1.74g)を室温で
滴下し、終夜かき混ぜた。反応混合物を濃縮後、残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から油状物を得
た。得られた油状物、テトラヒドロフラン(10mL)及
びエタノール(10mL)の混合物に、1規定水酸化ナト
リウム水溶液(5mL)を加え、室温で終夜かき混ぜ
た。反応混合物を1規定塩酸(5mL)で中和し、酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:1,v/v)溶出部から2−[2−[4−メトキ
シ−3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸を得、
エタノール−ヘキサンで再結晶し、無色板状結晶を得た
(0.52g、37%)。融点154〜155℃ 実施例50 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−2−(2−フ
リル)−5−メチルオキサゾール(1.84g)、2-(2-ヒド
ロキシフェニル)酢酸メチル(1.00g)、無水炭酸カリ
ウム(1.66g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(15m
L)の混合物を室温で終夜かき混ぜた。反応混合物を希
塩酸に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
た。得られた残留物、テトラヒドロフラン(10mL)及
びメタノール(10mL)の混合物に、1規定水酸化ナト
リウム水溶液(10mL)を加え、室温で2時間かき混ぜ
た。反応混合物を濃縮し、残留物に希塩酸を加え析出し
た固体をろ取し、風乾して2−[2−[4−[[2−(2−
フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メトキシ]ベ
ンジルオキシ]フェニル]酢酸の結晶を得た(2.08g、8
2%)。アセトン−ヘキサンから再結晶して無色プリズ
ム晶を得た。融点167〜168℃
【0296】実施例51 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−2−フェニ
ルチアゾール(1.95g)、2-(2-ヒドロキシフェニル)酢
酸メチル(1.00g)、無水炭酸カリウム(0.85g)およ
びN,N-ジメチルホルムアミド(15mL)の混合物を室温
で終夜かき混ぜた。反応混合物を希塩酸に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残留物、
テトラヒドロフラン(10mL)及びメタノール(10m
L)の混合物に、1規定水酸化ナトリウム水溶液(10m
L)を加え、室温で2時間かき混ぜた。反応混合物を濃
縮し、残留物に希塩酸を加え析出した固体をろ取し、風
乾して2−[2−[4−[(2−フェニル−4−チアゾリ
ル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸の結晶
を得た(0.76g、29%)。酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶して無色プリズム晶を得た。融点115〜116℃ 実施例52 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルチアゾール(2.13g)、2-(2-ヒドロキシ
フェニル)酢酸メチル(1.00g)、無水炭酸カリウム
(1.65g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(15mL)
の混合物を室温で終夜かき混ぜた。反応混合物を希塩酸
に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得
られた残留物、テトラヒドロフラン(10mL)及びメタ
ノール(10mL)の混合物に、1規定水酸化ナトリウム
水溶液(10mL)を加え、室温で2時間かき混ぜた。反
応混合物を濃縮し、残留物に希塩酸を加え析出した固体
をろ取し、風乾して2−[2−[4−[(5−メチル−2−
フェニル−4−チアゾリル)メトキシ]ベンジルオキ
シ]フェニル]酢酸の結晶を得た(1.19g、44%)。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点122〜123℃
【0297】実施例53 4−(2−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(8.37g)、2−(3−ヒド
ロキシフェニル)酢酸(2.02g)、無水炭酸カリウム
(7.39g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(30mL)
の混合物を室温で終夜かき混ぜた。反応混合物を希塩酸
に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得ら
れた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン(1:9,v/v)溶出部か
ら、2−[3−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢
酸 4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジルの結晶を得た(8.37g、89
%)。アセトン−ヘキサンから再結晶して無色プリズム
晶を得た。融点90〜91℃ 実施例54 2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジルオキシ]−1−ナフトアルデヒド
(5.48g)、ホスホノ酢酸トリエチル(2.98g)とN,N-
ジメチルホルムアミド(50ml)の混合物に水素化ナト
リウム(0.51g)を氷冷下で加えた。反応混合物を室温
で2時間かき混ぜた。反応混合物を氷水に注ぎ、析出し
た固体をろ取し、風乾して3−(2−(4−((5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ)ベンジル
オキシ)−1−ナフチル)−2−プロペン酸エチルの結晶
を得た(5.54g、88%)。酢酸エチル−ヘキサンで再結
晶することで無色プリズム晶を得た。融点73〜74℃
【0298】実施例55 4−(2−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(1.04g)、2−(2−ヒド
ロキシフェニル)酢酸メチル(0.50g)およびN,N-ジメ
チルホルムアミド(30mL)の混合物に水素化ナトリウ
ム(60%、油性、0.13g)を氷冷下加え、室温で15時間
かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽
出、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。有機層を濃縮後、残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:6,v/v)溶出部から、2−[2−[2−[(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベン
ジルオキシ]フェニル]酢酸メチルを油状物として得た
(0.71g、53%)。1 H-NMR(CDCl3)δ: 2.40 (3H, s), 3.63 (3H, s), 3.70
(2H, s), 5.06 (2H, s), 5.16 (2H, s), 6.86-7.34 (7
H, m), 7.42-7.49 (4H, m), 7.98-8.03 (2H, m)。 実施例56 2−[2−[2−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸メ
チル(0.71g)、テトラヒドロフラン(3.0mL)及び
メタノール(3.0mL)の混合物に、1規定水酸化ナト
リウム水溶液(3.2mL)を加え、50℃で1.5時間かき混
ぜた。反応混合物に1規定塩酸(3.2mL)と水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して2−[2−
[2−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸の結晶を得
た(0.62g、90%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶
して無色プリズム晶を得た。融点145〜146℃
【0299】実施例57 4−[2−(4−クロロメチルフェノキシ)エチル]−5−メ
チル−2−フェニルオキサゾール(0.85g)、2−(2−
ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.40g)、およびN,
N-ジメチルホルムアミド(30mL)の混合物に水素化ナ
トリウム(60%、油性、0.11g)を氷冷下加え、室温で
15時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチル
で抽出、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。有機層を濃縮後、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:6,v/v)溶出部から、2−[2−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキ
シ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸メチルを油状物と
して得た(0.57g、57%)。1 H-NMR(CDCl3)δ: 2.38 (3H, s), 2.99 (2H, t, J=6.6
Hz), 3.62 (3H, s), 3.65 (2H, s), 4.25 (2H, t, J=
6.6 Hz), 4.99 (2H, s), 6.87-6.96 (4H, m), 7.17-7.3
6 (4H, m), 7.40-7.48 (3H, m), 7.93-8.00 (2H, m)。 実施例58 2−[2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢
酸メチル(0.57g)、テトラヒドロフラン(3.0mL)
及びメタノール(3.0mL)の混合物に、1規定水酸化
ナトリウム水溶液(2.4mL)を加え、50℃で1.5時間か
き混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(2.4mL)と水を
加え、析出した固体をろ取し、風乾して2−[2−[4−
[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エ
トキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸の結晶を得た
(0.51g、96%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
て無色プリズム晶を得た。融点141〜142℃
【0300】実施例59 t-ブチル 4−(ヒドロキシメチル)フェニル[(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メチル]カルバメ
ート(1.0g)、トリエチルアミン(1.01g)、酢酸エ
チル(50mL)の混合物に、メタンスルホニルクロリド
(1.15g)を0℃で加えた。反応混合物を室温で20時間
かき混ぜた後に、酢酸エチルで希釈し、飽和重曹水、飽
和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥
後濃縮して淡黄色結晶を得た。得られた結晶、2-(2-ヒ
ドロキシフェニル)酢酸メチル(0.55g)、N,N-ジメチ
ルホルムアミド(30mL)の混合物に水素化ナトリウム
〈60%、油性、0.14g〉を0℃で加えた。反応混合物を
室温で3時間かき混ぜた。反応混合物に水を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、2規定水酸化ナトリウ
ム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。有機層を濃縮後、残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサ
ン(1:3.,v/v)溶出部から、2−[2−[4−[(t
−ブトキシカルボニル)[(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリル)メチル]アミノ]ベンジルオキシ]
フェニル]酢酸メチルの結晶を得た(0.82g、60%)。
酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を
得た。融点85〜86℃ 実施例60 2−[2−[4−[(t−ブトキシカルボニル)[(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メチル]アミ
ノ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸メチル(0.30
g)、テトラヒドロフラン(1.0mL)及びメタノール
(1.0mL)の混合物に、1規定水酸化ナトリウム水溶
液(1.0mL)を加え、50℃で1時間かき混ぜた。反応混
合物に1規定塩酸(1.0mL)と水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濃縮して2−[2−[4−[(t−
ブトキシカルボニル)[(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)メチル]アミノ]ベンジルオキシ]フ
ェニル]酢酸を無色アモルファスとして得た(0.19g、
66%)。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.41 (9H, s), 2.38 (3H, s), 3.57
(2H, s), 4.70 (2H, s), 5.09 (2H, s), 6.98-7.26 (8
H, m), 7.40-7.42 (3H, m), 7.90-8.00 (2H, m)。 元素分析値:C31H32N2O6として 計算値、C:70.44、H:6.10、N:5.30。 実測値、C:70.22、H:6.24、N:5.06。
【0301】実施例61 4−(クロロメチル)−2−[(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メトキシ]ピリジン(0.472g)、
2−(3−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.249
g)、無水炭酸カリウム(0.415g)およびN,N-ジメチ
ルホルムアミド(10mL)の混合物を60℃で3時間かき
混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:2,v/v)溶出部から、2−[3−[2−[(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]−4
−ピリジルメトキシ]フェニル]酢酸メチルを無色油状
物として得た(0.597g、90%)。1 H-NMR(CDCl3)δ: 2.47 (3H, s), 3.59 (2H, s), 3.68
(3H, s), 5.02 (2H, s), 5.31 (2H, s), 6.79-6.84 (4
H, m), 6.94 (1H, d, J=5.2 Hz), 7.23 (1H, t,J=8.0 H
z), 7.39-7.45 (3H, m), 7.98-8.05 (2H, m), 8.16 (1
H, d, J=5.2 Hz)。 実施例62 2−[3−[2−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]−4−ピリジルメトキシ]フェニ
ル]酢酸メチル(0.596g)、テトラヒドロフラン(6.0
mL)及びメタノール(6.0mL)の混合物に、1規定
水酸化ナトリウム水溶液(3.0mL)を加え、室温で1時
間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(3.0mL)と
水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して2
−[3−[2−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]−4−ピリジルメトキシ]フェニ
ル]酢酸の結晶を得、エタノール−ヘキサンから再結晶
して無色プリズム晶を得た(0.566g、98%)。融点148
〜149℃。
【0302】実施例63 2−(クロロメチル)−6−[(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メトキシ]ピリジン(0.96g)、
2−(3−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.50
g)、無水炭酸カリウム(0.52g)およびN,N-ジメチル
ホルムアミド(15mL)の混合物を80℃で5時間かき混
ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:
1,v/v)溶出部から、2−[3−[5−[(5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]−2−ピ
リジルメトキシ]フェニル]酢酸メチルを無色油状物と
して得た(1.17g、87%)。1 H-NMR(CDCl3)δ: 2.50 (3H, s), 3.61 (2H, s), 3.69
(3H, s), 5.11 (2H, s), 5.32 (2H, s), 6.70-6.80 (1
H, m), 6.84-6.98 (3H, m), 7.04-7.12 (1H, m),7.17-
7.32 (1H, m), 7.36-7.48 (3H, m), 7.52-7.65 (1H,
m), 7.96-8.10 (2H,m)。 実施例64 2−[3−[[6−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)メトキシ]−2−ピリジル]メトキシ]フェニ
ル]酢酸メチル(1.10g)、テトラヒドロフラン(5m
L)及びメタノール(5mL)の混合物に、1規定水酸
化ナトリウム水溶液(5.0mL)を加え、室温で3時間か
き混ぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に水と希塩酸を
加えて酸性にし、析出した固体をろ取し、風乾して2−
[3−[[6−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メトキシ]−2−ピリジル]メトキシ]フェニル]
酢酸の結晶を得た(0.85g、80%)。酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点97〜98
℃。
【0303】実施例65 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(1.19g)、3−(2−エト
キシ−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エチル
(0.76g)、無水炭酸カリウム(0.44g)およびN,N-ジ
メチルホルムアミド(30mL)の混合物を90℃で2時間
かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:6,v/v)溶出部から、3−[2−エトキシ−4−
[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]プロピオン酸エ
チルの結晶を得た(1.35g、82%)。酢酸エチル−ヘキサ
ンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点64〜65℃ 実施例66 3−[2−エトキシ−4−[4−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フ
ェニル]プロピオン酸エチル(1.20g)、テトラヒドロ
フラン(5mL)及びエタノール(5mL)の混合物に、
1規定水酸化ナトリウム水溶液(5.0mL)を加え、室
温で2時間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸と水を
加え、混合物を酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮して3−[2−エトキシ−4−[4−[(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジ
ルオキシ]フェニル]プロピオン酸の結晶を得た(1.09
g、97%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色
プリズム晶を得た。融点135〜136℃
【0304】実施例67 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(1.73g)、3−(4−メル
カプトフェニル)プロピオン酸(1.00g)、トリエチル
アミン(1.22g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(20
mL)の混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応混合物
を水に注ぎ、2規定塩酸で酸性にし、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濃縮して3−[4−[[4−[(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジル]スル
ファニル]フェニル]プロピオン酸の結晶を得た。酢酸
エチルから再結晶して無色プリズム晶を得た(1.85g、
73%)。融点157〜158℃ 実施例68 4−(3−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(0.89g)、2-(4-ヒドロキ
シフェニル)酢酸メチル(0.50g)、無水炭酸カリウム
(0.49g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(15mL)
の混合物を室温で3時間かき混ぜた。反応混合物を水に
注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を希塩酸、飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃
縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)
溶出部から、無色結晶を得た。得られた結晶、テトラヒ
ドロフラン(6mL)及びメタノール(6mL)の混合物
に、1規定水酸化ナトリウム水溶液(6mL)を加え、
室温で2時間かき混ぜた。反応混合物に希塩酸を加え混
合物を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
して2−[4−[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢
酸の結晶を得た(1.13g、93%)。アセトン−ヘキサン
から再結晶して無色プリズム晶を得た。融点179〜180℃
【0305】実施例69 4−(2−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(0.98g)、2-(4-ヒドロキ
シフェニル)酢酸メチル(0.51g)、無水炭酸カリウム
(0.52g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)
の混合物を室温で3時間かき混ぜた。反応混合物を水に
注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を希塩酸、飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃
縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)
溶出部から、油状物を得た。得られた油状物、テトラヒ
ドロフラン(6mL)及びメタノール(6mL)の混合物
に、1規定水酸化ナトリウム水溶液(6mL)を加え、
室温で2時間かき混ぜた。反応混合物に希塩酸を加え混
合物を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
して2−[4−[2−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢
酸の結晶を得た(1.00g、76%)。アセトン−ヘキサン
から再結晶して無色プリズム晶を得た。融点173〜174℃ 実施例70 4−(3−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(0.78g)、3−(2−エト
キシ−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エチル
(0.50g)、無水炭酸カリウム(0.29g)およびN,N-ジ
メチルホルムアミド(20mL)の混合物を90℃で2時間
かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:6,v/v)溶出部から、3−[2−エトキシ−4−
[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]プロピオン酸エ
チルを無色油状物として得た(0.94g、87%)。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.23 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.40 (3H,
t, J=7.0 Hz), 2.43 (3H, s), 2.52-2.60 (2H, m), 2.
82-2.91 (2H, m), 3.98 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.11 (2H,
q, J=7.0 Hz), 5.01 (4H, s), 6.41-6.49 (2H, m), 6.
94-7.11 (4H, m),7.26-7.47 (4H, m), 7.98-8.04 (2H,
m)。
【0306】実施例71 3−[2−エトキシ−4−[3−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フ
ェニル]プロピオン酸エチル(0.94g)、テトラヒドロ
フラン(4mL)及びエタノール(4mL)の混合物に、
1規定水酸化ナトリウム水溶液(3.6mL)を加え、50
℃で2時間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸と水を
加え混合物を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮して3−[2−エトキシ−4−[3−[(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジ
ルオキシ]フェニル]プロピオン酸の結晶を得た(0.75
g、85%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色
プリズム晶を得た。融点122〜123℃ 実施例72 4−(2−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(0.50g)、3−(2−エト
キシ−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エチル
(0.31g)、無水炭酸カリウム(0.18g)およびN,N-ジ
メチルホルムアミド(10mL)の混合物を90℃で2時間
かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:6,v/v)溶出部から、3−[2−エトキシ−4−
[2−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]プロピオン酸エ
チルを無色油状物として得た(0.62g、93%)。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.23 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.37 (2H,
t, J=7.0 Hz), 2.38 (3H, s), 2.51-2.59 (2H, m), 2.
80-2.88 (2H, m), 3.96 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.11 (2H,
q, J=7.0 Hz), 5.07 (2H, s), 5.09 (2H, s), 6.42-6.
50 (2H, m), 6.96-7.09 (3H, m), 7.26-7.48 (5H, m),
7.97-8.02 (2H, m)。
【0307】実施例73 3−[2−エトキシ−4−[2−[(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フ
ェニル]プロピオン酸エチル(0.62g)、テトラヒドロ
フラン(3mL)及びエタノール(3mL)の混合物に、
1規定水酸化ナトリウム水溶液(2.4mL)を加え、50
℃で2時間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸と水を
加え混合物を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮して3−[2−エトキシ−4−[2−[(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジ
ルオキシ]フェニル]プロピオン酸の結晶を得た(0.50
g、85%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色
プリズム晶を得た。融点112〜113℃ 実施例74 [5−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
メトキシ]−3−ピリジル]メタノール(1.20g)、塩
化チオニル(0.6mL)、テトラヒドロフラン(20m
L)およびトルエン(20mL)の混合物を室温で2時間
かき混ぜた。析出する結晶をろ取し、ジイソプロピルエ
ーテルで洗浄し、粗結晶を得た。得られた結晶、2−(4
−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.70g)、無水炭
酸カリウム(0.92g)およびN,N-ジメチルホルムアミド
(20mL)の混合物を80℃で終夜かき混ぜた。反応混合
物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
て得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1,v/v)溶出
部から、2−[4−[5−[(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)メトキシ]−3−ピリジルメトキシ]
フェニル]酢酸メチルを淡黄色油状物として得た(1.52
g、84%)。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.45 (3H, s), 3.57 (2H, s), 3.69
(3H, s), 5.06 (2H, s),5.07 (2H, s), 6.86-6.98 (2H,
m), 7.14-7.26 (2H, m), 7.40-7.54 (4H, m),7.96-8.0
8 (2H, m), 8.30 (1H, d, J=1.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=
3.0 Hz)。
【0308】実施例75 2−[4−[5−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]−3−ピリジルメトキシ]フェニ
ル]酢酸メチル(1.50g)、テトラヒドロフラン(6m
L)及びメタノール(6mL)の混合物に、1規定水酸
化ナトリウム水溶液(6mL)を加え、室温で2時間かき
混ぜた。反応混合物に希塩酸を加え混合物を酸性とし、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して2−[4−[5
−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メ
トキシ]−3−ピリジルメトキシ]フェニル]酢酸の結
晶を得た(1.36g、94%)。アセトン−ヘキサンから再
結晶して無色プリズム晶を得た。融点141〜142℃ 実施例76 2−[5−[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]アセトニ
トリル(2.90g)、4規定水酸化ナトリウム水溶液(15m
L)およびエタノール(15mL)の混合物を4時間加熱還流
した。反応混合物に水を加え、1規定塩酸で中和後、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して2−[5−[3−[(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベ
ンジルオキシ]−3−ピリジル]酢酸の結晶(2.58g、85
%)を得た。テトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶
して無色プリズム晶を得た。融点158〜159℃。
【0309】実施例77 [5−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキ
シ)−3−ピリジル]メタノール(1.50mL)、塩化チオニ
ル(0.80mL)およびトルエン(30mL)の混合物を室温
で2時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮して得られた結
晶をイソプロピルエーテルを用いてろ取した。この結
晶、2−(3−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.70
g)、無水炭酸カリウム(1.35g)およびN,N-ジメチル
ホルムアミド(20mL)の混合物を50℃で15時間かき混
ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:
1,v/v)溶出部から、2−[3−[5−[(5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]−3−ピ
リジルメトキシ]フェニル]酢酸メチルを無色油状物と
して得た(1.40g、75%)。1 H-NMR(CDCl3)δ: 2.45 (3H, s), 3.60 (2H, s), 3.69
(3H, s), 5.06 (2H, s), 5.08 (2H, s), 6.82-6.94 (3
H, m), 7.18-7.32 (2H, m), 7.38-7.50 (4H, m),7.96-
8.08 (2H, m), 8.26-8.32 (1H, m), 8.36-8.42 (1H,
m)。 実施例78 2−[3−[5−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]−3−ピリジルメトキシ]フェニ
ル]酢酸メチル(1.35g)、テトラヒドロフラン(6m
L)及びメタノール(6mL)の混合物に、1規定水酸
化ナトリウム水溶液(6mL)を加え、室温で3時間かき
混ぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に水と希塩酸を加
えて酸性にし、析出した固体をろ取して2−[3−[5−
[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メト
キシ]−3−ピリジルメトキシ]フェニル]酢酸の結晶
を得た(1.25g、95%)。アセトン−ヘキサンから再結
晶して無色プリズム晶を得た。融点143〜144℃。
【0310】実施例79 3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキ
シ)−5−イソオキサゾリルメタノール(0.859g)、2-
(2-ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.499g)、トリ
フェニルホスフィン(0.944g)およびテトラヒドロフ
ラン(15mL)の混合物に、アゾジカルボン酸ジエチル
のトルエン溶液(40%、1.74g)を室温で滴下し、15時
間かき混ぜた。反応混合物を濃縮し、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:2,v/v)溶出部から、2−[2−[3−(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)−5−
イソオキサゾリルメトキシ]フェニル]酢酸メチルを油状
物として得た。この油状物をメタノール−テトラヒドロ
フラン(1:1,20mL)に溶解し、1規定水酸化ナトリ
ウム水溶液(10mL)を加え、室温で15時間かき混ぜ
た。反応混合物を水に注ぎ、1規定塩酸(10mL)を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して2−[2−
[3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメト
キシ)−5−イソオキサゾリルメトキシ]フェニル]酢酸
の結晶を得た。エタノール−ヘキサンから再結晶して無
色針状晶(0.651g,52%)を得た。融点152〜153℃。 実施例80 5−クロロメチル−3−(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリルメトキシ)イソオキサゾール(457m
g)、2-(3-ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(249m
g)、無水炭酸カリウム(415mg)およびN,N-ジメチ
ルホルムアミド(10mL)の混合物を60℃で3時間かき
混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:1,v/v)溶出部から、2−[3−[3−(5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)−5−イソ
オキサゾリルメトキシ]フェニル]酢酸メチルを無色油状
物として得た(604mg,93%)。1 H-NMR(CDCl3)δ: 2.47 (3H, s), 3.60 (2H, s), 3.69
(3H, s), 5.04 (2H, s), 5.20 (2H, s), 6.01 (1H,
s), 6.80-6.93 (3H, m), 7.25 (1H, t, J=8 Hz),7.40-
7.47 (3H, m), 7.97-8.06 (2H, m)。
【0311】実施例81 2−[3−[3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ルメトキシ)−5−イソオキサゾリルメトキシ]フェニ
ル]酢酸メチル(604mg)をメタノール−テトラヒドロ
フラン(1:1,12mL)に溶解し、1規定水酸化ナトリ
ウム水溶液(3mL)を加え、室温で1時間かき混ぜた。
反応混合物を水に注ぎ、1規定塩酸(3mL)を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して2−[3−[3−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)−
5−イソオキサゾリルメトキシ]フェニル]酢酸の結晶を
得た。エタノール−ヘキサンから再結晶して無色針状晶
(522mg,89%)を得た。融点128〜129℃。 実施例82 4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−5−メチル
−2−フェニルオキサゾール(0.82g)、2−(2−ヒドロ
キシ−5−プロピル)フェニル酢酸メチル(0.50g)、お
よびN,N-ジメチルホルムアミド(30mL)の混合物に、
水素化ナトリウム(60%、油性、0.12 g)を氷冷下で加
え、室温で15時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得ら
れた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン(1:5,v/v)溶出部か
ら、2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−5−プロピル
フェニル]酢酸メチルを無色油状物として得た(0.70
g、60%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.93 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.51-1.
67 (2H, m), 2.44 (3H,s), 2.51 (2H, t, J=7.6 Hz),
3.62 (3H, s), 3.63 (2H, s), 4.98 (2H, s), 5.00 (2
H, s), 6.84 (1H, d, J=8.0 Hz), 6.99-7.06 (4H, m),
7.31-7.36 (2H, d,J=8.8 Hz), 7.42-7.46 (3H, m), 7.9
9-8.05 (2H, m)。
【0312】実施例83 2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メトキシ]ベンジルオキシ]−5−プロピルフェ
ニル]酢酸メチル(0.70g)、テトラヒドロフラン(3
mL)及びメタノール(3mL)の混合物に、1規定水
酸化ナトリウム水溶液(3mL)を加え、50℃で1時間か
き混ぜた。反応混合物に1規定塩酸と水を加え、混合物
を酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して
2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メトキシ]ベンジルオキシ]−5−プロピルフェ
ニル]酢酸の結晶を得た(0.60g、91%)。酢酸エチル
−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点
116〜117℃。 実施例84 [4−[(2−フェニル−5−プロピル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]フェニル]メタノール(0.50g)、2-(2
-ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.30g)、トリフェ
ニルホスフィン(0.60g)およびテトラヒドロフラン
(30mL)の混合物に、アゾジカルボン酸ジエチルのト
ルエン溶液(40%、1.00g)を室温で滴下し、15時間か
き混ぜた。反応混合物に酢酸エチルを加え、水、2規定
水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘ
キサン(1:4,v/v)溶出部から、2−[2−[4−[(2
−フェニル−5−プロピル−4−オキサゾリル)メトキ
シ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸メチルを油状物と
して得た(0.40g、56%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.99 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.63-1.
80 (2H, m), 2.76 (2H,t, J=7.2 Hz), 3.62 (3H, s),
3.66 (2H, s), 5.00 (2H, s), 5.02 (2H, s), 6.89-7.0
5 (4H, m), 7.18-7.48 (7H, m), 8.00-8.05 (2H, m)。
【0313】実施例85 2−[2−[4−[(2−フェニル−5−プロピル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸メ
チル(0.40g)、テトラヒドロフラン(2mL)及びエ
タノール(2mL)の混合物に、1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液(1.7mL)を加え、50℃で1時間かき混ぜた。
反応混合物に1規定塩酸と水を加え、混合物を酸性に
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して2−[2−
[4−[(2−フェニル−5−プロピル−4−オキサゾリル)
メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸の結晶を得
た(0.30g、77%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶
して無色プリズム晶を得た。融点129〜130℃ 実施例86 [4−[(2−フェニル−5−プロピル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]フェニル]メタノール(0.50g)、2-(3
-ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.30g)、トリフェ
ニルホスフィン(0.60g)およびテトラヒドロフラン
(30mL)の混合物に、アゾジカルボン酸ジエチルのト
ルエン溶液(40%、1.00g)を室温で滴下し、15時間
かき混ぜた。反応混合物に酢酸エチルを加え、水、2規
定水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後、残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から、2−[3−[[4−
[(2−フェニル−5−プロピル−4−オキサゾリル)メト
キシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸メチルを油状物
として得た(0.44g、62%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.99 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.63-1.
82 (2H, m), 2.57 (2H,t, J=7.4 Hz), 3.60 (2H, s),
3.69 (3H, s), 4.98 (2H, s), 5.00 (2H, s), 6.85-6.9
1 (3H, m), 7.21-7.06 (2H, m), 7.20-7.48 (6H, m),
7.99-8.06 (2H, m)。
【0314】実施例87 2−[3−[4−[(2−フェニル−5−プロピル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸メ
チル(0.44g)、テトラヒドロフラン(2mL)及びエ
タノール(2mL)の混合物に、1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液(2mL)を加え、50℃で1時間かき混ぜた。反
応混合物に1規定塩酸と水を加え、混合物を酸性にし、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して2−[3−[4−
[(2−フェニル−5−プロピル−4−オキサゾリル)メト
キシ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸の結晶を得た
(0.35g、81%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
て無色プリズム晶を得た。融点115〜116℃。 実施例88 2−[2−[[6−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]−3−ピリジ
ル]アセトニトリル(1.70g)、エタノール(10mL)
の混合物に、2規定水酸化ナトリウム水溶液(10mL)
を加え、17時間加熱還流した。反応混合物に1規定塩酸
(20mL)と水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
濃縮して2-[2−[[6−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]−3−ピ
リジル]酢酸の結晶を得た(1.60g、90%)。酢酸エチ
ルから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点147〜148
℃。
【0315】実施例89 4−クロロメチル−2−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4
−オキサゾリル]メトキシ]ピリジン(457mg)、3−ヒ
ドロキシフェニル酢酸メチル(249mg)、炭酸カリウム
(415mg)およびN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)
の混合物を60℃で4時間かき混ぜた。反応混合物を水に
注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸
エチル−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部から、3−[2
−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メ
トキシ]−4−ピリジル]メトキシ]フェニル酢酸メチルを
無色油状物(524mg,80%)として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.46 (3H, s), 3.59 (2H, br s),
3.68(3H, s), 5.02(2H,s), 5.29(2H, s), 6.51(1H, dd,
J=3.6, 1.8 Hz), 6.79-6.96(5H, m), 6.98(1H,dd, J=
3.6, 0.8 Hz), 7.19-7.27(1H, m), 7.53(1H, dd, J=1.
8, 0.6 Hz), 8.15(1H, dd, J=5.2, 0.6 Hz)。 実施例90 3−[2−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリ
ル]メトキシ]−4−ピリジル]メトキシ]フェニル酢酸メ
チル(521mg)のテトラヒドロフラン−メタノール
(1:1、12mL)溶液に、1規定水酸化ナトリウム水溶液
(3mL)を室温で滴下し、1時間かき混ぜた。反応混合
物を水に注ぎ、1規定塩酸(3mL)で中和後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、濃縮して3−[2−[[2−(2−フリ
ル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メトキシ]−4−ピリ
ジル]メトキシ]フェニル酢酸の結晶を得た。エタノール
−ヘキサンから再結晶して無色針状晶(473mg,94
%)を得た。融点136〜137℃。
【0316】実施例91 2−[2−[3−メトキシ−4−[(2−フェニル−5−メチル−
4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリ
ジル]アセトニトリル(350mg)、エタノール(5m
L)、4規定水酸化カリウム水溶液(5mL)の混合物を
4時間加熱還流した。反応混合物に水を加え、2規定塩酸
で中和後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して2
−[2−[3−メトキシ−4−[(2−フェニル−5−メチル−4
−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジ
ル]酢酸の結晶を得た(236mg、65%)。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点145〜1
46℃。 実施例92 2−[2−[4−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサ
ゾリル]メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]アセ
トニトリル(0.60g)、2−メトキシエタノール(2m
L)の混合物に、4規定水酸化カリウム水溶液(2mL)
を加え、4時間加熱還流した。反応混合物に1規定塩酸
(8mL)と水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃
縮して2−[2−[4−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−
オキサゾリル]メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジ
ル]酢酸の結晶を得た(0.40g、63%)。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点15
1〜152℃。
【0317】実施例93 2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリ
ル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]アセトニ
トリル(0.94g)、2−メトキシエタノール(8mL)の
混合物に、4規定水酸化カリウム水溶液(4mL)を加
え、5時間加熱還流した。反応混合物に1規定塩酸(16
mL)と水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
して得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、アセトン−ヘキサン(1:2,v/v)溶出
部から、2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−チ
アゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]酢
酸の結晶を得た(0.58g、59%)。酢酸エチル−ヘキサ
ンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点128〜129
℃。 実施例94 [4−[(E)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)エテニル]フェニル]メタノール(0.50
g)、2-(2-ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.27
g)、トリフェニルホスフィン(0.63g)およびテトラ
ヒドロフラン(30mL)の混合物に、アゾジカルボン酸
ジエチルのトルエン溶液(40%、1.04g)を室温で滴
下し、15時間かき混ぜた。反応混合物に酢酸エチルを加
え、水、2規定水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後、
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
酢酸エチル−ヘキサン(1:6,v/v)溶出部から、2
−[2−[4−[(E)−2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エテニル]ベンジルオキシ]フェニ
ル]酢酸メチルを淡黄色油状物として得た(0.46g、66
%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.50 (3H, s), 3.65 (3H, s), 3.7
0 (2H, s), 5.09 (2H, s), 6.87-6.95 (3H, m), 7.20-
7.53 (11H, m), 8.04-8.10 (1H, m)。
【0318】実施例95 2−[2−[4−[(E)−2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エテニル]ベンジルオキシ]フェニ
ル]酢酸メチル(0.44g)、テトラヒドロフラン(2m
L)及びエタノール(2mL)の混合物に、1規定水酸
化ナトリウム水溶液(2mL)を加え、室温で15時間か
き混ぜた。反応混合物に1規定塩酸と水を加え、混合物
を酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して
2−[2−[4−[(E)−2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エテニル]ベンジルオキシ]フェニ
ル]酢酸の結晶を得た(0.31g、72%)。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶して淡黄色プリズム晶を得た。融点
189〜190℃。 実施例96 [4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
エチル]フェニル]メタノール(0.60g)、2-(2-ヒドロ
キシフェニル)酢酸メチル(0.35g)、トリフェニルホ
スフィン(0.79g)およびテトラヒドロフラン(50m
L)の混合物に、アゾジカルボン酸ジエチルのトルエン
溶液(40%、1.39g)を室温で滴下し、15時間かき混
ぜた。反応混合物に酢酸エチルを加え、水、2規定水酸
化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後、残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサ
ン(1:6,v/v)溶出部から、2−[2−[4−[2−(5−
メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エチル]ベン
ジルオキシ]フェニル]酢酸メチルを無色油状物として得
た(0.54g、58%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.06 (3H, s), 2.73-2.81 (2H,
m), 2.94-3.02 (2H, m), 3.63 (3H, s), 3.68 (2H, s),
5.06 (2H, s), 6.89-6.97 (2H, m), 7.15-7.45 (9H,
m), 7.99-8.03 (2H, m)。
【0319】実施例97 2−[2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)エチル]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸メチル
(0.54g)、テトラヒドロフラン(3mL)及びエタノ
ール(3mL)の混合物に、1規定水酸化ナトリウム水
溶液(3mL)を加え、室温で15時間かき混ぜた。反応
混合物に1規定塩酸と水を加え、混合物を酸性にし、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して2−[2−[4−[2
−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エチ
ル]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸の結晶を得た(0.40
g、78%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色
プリズム晶を得た。融点130〜131℃。 実施例98 4−[2−(4−クロロメチル−2−オキサゾリル)エチル]
−5−メチル−2−フェニルオキサゾール(0.50g)、2
−(2−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.25g)、お
よびN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)の混合物に、
水素化ナトリウム(60%、油性、0.07 g)を氷冷下で加
え、室温で15時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、2規定水酸化ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:2,v/v)溶出部から、2−[2−[[2−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エチ
ル]−4−オキサゾリル]メトキシ]フェニル]酢酸メチ
ルを無色油状物として得た(0.43g、66%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.27 (3H, s), 2.93-3.01 (2H,
m), 3.11-3.20 (2H, m), 3.66 (5H, s), 5.01 (2H, d,
J=1.2 Hz), 6.91-6.99 (2H, m), 7.18-7.30 (2H, m),
7.40-7.46 (3H, m), 7.59 (1H, t, J=1.2 Hz), 7.94-8.
00 (2H, m)。
【0320】実施例99 2−[2−[[2−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エチル]−4−オキサゾリル]メトキシ]フ
ェニル]酢酸メチル(0.44g)、テトラヒドロフラン
(2mL)及びメタノール(2mL)の混合物に、1規定
水酸化ナトリウム水溶液(2mL)を加え、50℃で1時
間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸と水を加え、混
合物を酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
して2−[2−[[2−[2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エチル]−4−オキサゾリル]メトキ
シ]フェニル]酢酸の結晶を得た(0.34g、81%)。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点109〜110℃。 実施例100 4−[2−(4−クロロメチル−2−オキサゾリル)エチル]
−5−メチル−2−フェニルオキサゾール(0.50g)、2
−(3−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.25g)およ
びN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)の混合物に、水
素化ナトリウム(60%、油性、0.07 g)を氷冷下で加
え、室温で15時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、2規定水酸化ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:2,v/v)溶出部から、2−[3−[[2−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エチ
ル]−4−オキサゾリル]メトキシ]フェニル]酢酸メチ
ルを無色油状物として得た(0.35g、54%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.27 (3H, s), 2.94-3.02 (2H,
m), 3.12-3.21 (2H, m), 3.60 (2H, s), 3.69 (3H, s),
4.97 (2H, s), 6.87-6.91 (3H, m), 7.20-7.28 (1H,
m), 7.39-7.46 (3H, m), 7.60 (1H, s), 7.94-8.00 (2
H, m)。
【0321】実施例101 2−[3−[[2−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エチル]−4−オキサゾリル]メトキシ]フ
ェニル]酢酸メチル(0.34g)、テトラヒドロフラン
(2mL)及びメタノール(2mL)の混合物に、1規定
水酸化ナトリウム水溶液(2mL)を加え、50℃で1時
間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸と水を加え、混
合物を酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
して2−[3−[[2−[2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エチル]−4−オキサゾリル]メトキ
シ]フェニル]酢酸の結晶を得た(0.26g、79%)。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点127〜128℃。 実施例102 4−[2−(4−クロロメチル−2−チアゾリル)エチル]−
5−メチル−2−フェニルオキサゾール(0.64g)、2−
(2−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.30g)および
N,N-ジメチルホルムアミド(20mL)の混合物に、水素
化ナトリウム(60%、油性、0.09 g)を氷冷下で加え、
室温で15時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、2規定水酸化ナトリウ
ム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:3,v/v)溶出部から、2−[2−[[2−[2−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エチル]−
4−チアゾリル]メトキシ]フェニル]酢酸メチルを無色
油状物として得た(0.49g、60%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.22 (3H, s), 2.99 (2H, t, J=7.
2 Hz), 3.40 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.66 (3H, s), 3.71
(2H, s), 5.22 (2H, d, J=1.2 Hz), 6.90-6.99 (2H,
m), 7.19-7.30 (3H, m), 7.41-7.46 (3H, m), 7.96-8.0
1 (2H, m)。
【0322】実施例103 2−[2−[[2−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エチル]−4−チアゾリル]メトキシ]フェ
ニル]酢酸メチル(0.49g)、テトラヒドロフラン(3
mL)及びメタノール(3mL)の混合物に、1規定水
酸化ナトリウム水溶液(3mL)を加え、50℃で1時間
かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(3mL)と水を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して2−[2
−[[2−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)エチル]−4−チアゾリル]メトキシ]フェニル]
酢酸の結晶を得た(0.38g、79%)。酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点152〜1
53℃。 実施例104 4−[2−(4−クロロメチル−2−チアゾリル)エチル]−
5−メチル−2−フェニルオキサゾール(0.64g)、2−
(3−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.30g)および
N,N-ジメチルホルムアミド(20mL)の混合物に、水素
化ナトリウム(60%、油性、0.09 g)を氷冷下で加え、
室温で15時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、2規定水酸化ナトリウ
ム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濃縮して得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:3,v/v)溶出部から、2−[3−[[2−[2−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エチル]−
4−チアゾリル]メトキシ]フェニル]酢酸メチルを無色
油状物として得た(0.31g、38%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.21 (3H, s), 2.99 (2H, t, J=7.
4 Hz), 3.40 (2H, t, J=7.4 Hz), 3.60 (2H, s), 3.69
(3H, s), 5.16 (2H, s), 6.86-6.93 (3H, m), 7.16-7.2
8 (2H, m), 7.38-7.46 (3H, m), 7.96-8.01 (2H, m)。
【0323】実施例105 2−[3−[[2−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エチル]−4−チアゾリル]メトキシ]フェ
ニル]酢酸メチル(0.31g)、テトラヒドロフラン(3
mL)及びメタノール(3mL)の混合物に、1規定水
酸化ナトリウム水溶液(3mL)を加え、50℃で1時間
かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(3mL)と水を
加え、析出した結晶をろ取して風乾し、2−[3−[[2−
[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エ
チル]−4−チアゾリル]メトキシ]フェニル]酢酸の結
晶を得た(0.23g、77%)。酢酸エチル−ヘキサンから
再結晶して無色プリズム晶を得た。融点153〜154℃。 実施例106 5−クロロメチル−3−[2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エチル]−1,2,4−オキサジアゾール
(0.61g)、2−(2−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル
(0.30g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)
の混合物に、水素化ナトリウム(60%、油性、0.09 g)
を氷冷下で加え、室温で15時間かき混ぜた。反応混合物
を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、2規
定水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸
エチル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から、2−[2
−[[3−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)エチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
ル]メトキシ]フェニル]酢酸メチルの結晶を得た(0.38
g、44%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プ
リズム晶を得た。融点109〜110℃。
【0324】実施例107 2−[2−[[3−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5
−イル]メトキシ]フェニル]酢酸メチル(0.30g)、テ
トラヒドロフラン(3mL)及びメタノール(3mL)の
混合物に、1規定水酸化ナトリウム水溶液(3mL)を
加え、50℃で1時間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩
酸(3mL)と水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮して2−[2−[[3−[2−(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)エチル]−1,2,4−オキサジ
アゾール−5−イル]メトキシ]フェニル]酢酸の結晶を
得た(0.22g、76%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結
晶して無色プリズム晶を得た。融点120〜121℃。 実施例108 5−クロロメチル−3−[2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エチル]−1,2,4−オキサジアゾール
(0.61g)、2−(3−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル
(0.30g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)
の混合物に、水素化ナトリウム(60%、油性、0.09 g)
を氷冷下で加え、室温で15時間かき混ぜた。反応混合物
を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、2規
定水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して得られた残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸
エチル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から、2−[3
−[[3−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)エチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
ル]メトキシ]フェニル]酢酸メチルの結晶を得た(0.37
g、43%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プ
リズム晶を得た。融点76〜77℃。
【0325】実施例109 2−[3−[[3−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5
−イル]メトキシ]フェニル]酢酸メチル(0.30g)、テ
トラヒドロフラン(3mL)及びメタノール(3mL)の
混合物に、1規定水酸化ナトリウム水溶液(3mL)を
加え、50℃で1時間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩
酸(3mL)と水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮して2−[3−[[3−[2−(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)エチル]−1,2,4−オキサジ
アゾール−5−イル]メトキシ]フェニル]酢酸の結晶を
得た(0.28g、97%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結
晶して無色プリズム晶を得た。融点93〜94℃。 実施例110 2-[6−メチル−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジ
ル]アセトニトリル(0.58g)、エタノール(10mL)
の混合物に、2規定水酸化ナトリウム水溶液(10mL)
を加え、24時間加熱還流した。反応混合物に1規定塩酸
(20mL)と水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
濃縮して、2-[6−メチル−2−[4−[(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−
3−ピリジル]酢酸の結晶を得た(0.51g、82%)。酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点138〜139℃。
【0326】実施例111 [4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
エチル]フェニル]メタノール(0.87g)、2-(2-オキソ
−1,2−ジヒドロ−3−ピリジル)酢酸メチル(0.36
g)、トリフェニルホスフィン(0.87g)およびテトラ
ヒドロフラン(50mL)の混合物に、アゾジカルボン酸
ジエチルのトルエン溶液(40%、1.47g)を室温で滴下
し、15時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮後、残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチ
ル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から、油状物を得
た。得られた油状物、テトラヒドロフラン(3mL)、
メタノール(3mL)の混合物に、1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液(3mL)を加え、室温で2時間かき混ぜた。反
応混合物に1規定塩酸(3mL)と水を加え酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濃縮して、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:1,v/v)溶出部から、2−[2−[4−[2−(5−
メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベ
ンジルオキシ]−3−ピリジル]酢酸の結晶を得た(0.14
g、14%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プ
リズム晶を得た。融点134〜135℃。 実施例112 4−[[3−メチル−1−(2−ピリジル)−1H−ピラゾール
−4−イル]メトキシ]ベンジルアルコール(0.69g)、
2−(2−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.40g)、
トリフェニルホスフィン(0.65g)およびテトラヒドロ
フラン(10mL)の混合物に、アゾジカルボン酸ジエチ
ルのトルエン溶液(40%、1.18g)を室温で滴下し、終
夜かき混ぜた。反応混合物を濃縮後、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:1,v/v)溶出部から油状物を得た。この油
状物をメタノール−テトラヒドロフラン(1:1,10mL)
に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(5mL)を加
え、室温で4時間かき混ぜた。反応混合物に水を加え、1
規定塩酸で中和して析出した2−[2−[4−[[3−メチル
−1−(2−ピリジル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキ
シ]ベンジルオキシ]フェニル]酢酸の結晶(0.80g,8
0%)をろ取した。アセトン−ヘキサンから再結晶して
無色プリズム晶を得た。融点160〜161℃。
【0327】実施例113 3−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリルメトキ
シ)−5−イソオキサゾリルメタノール(0.80g)、2-
(2−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.45g)、トリ
ブチルホスフィン(1.05g)およびテトラヒドロフラン
(100mL)の混合物に、1,1’−(アゾジカルボニ
ル)ジピペリジン(1.31g)を室温で加え、3日間かき
混ぜた。析出した結晶をろ過して除いた。ろ液を濃縮
後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部か
ら、2−[2−[[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−
チアゾリル)メトキシ]−5−イソオキサゾリル]メトキ
シ]フェニル]酢酸メチルの結晶を得た(0.55g、47
%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズ
ム晶を得た。融点108〜109℃。 実施例114 2−[2−[[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−チア
ゾリル)メトキシ]−5−イソオキサゾリル]メトキシ]
フェニル]酢酸メチル(0.44g)、テトラヒドロフラン
(3mL)及びメタノール(3mL)の混合物に、1規定
水酸化ナトリウム水溶液(3mL)を加え、50℃で1時
間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(3mL)と水
を加え、析出した結晶をろ取して風乾し、2−[2−[[3
−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)メト
キシ]−5−イソオキサゾリル]メトキシ]フェニル]酢
酸の結晶を得た(0.40g、93%)。酢酸エチル−ヘキサ
ンから再結晶して無色針状晶を得た。融点147〜148℃。
【0328】実施例115 2−[2−[[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾ
リル)メトキシ]−5−イソオキサゾリル]メトキシ]−3
−ピリジル]アセトニトリル(0.35g)、エタノール(1
0mL)の混合物に、2規定水酸化ナトリウム水溶液(10
mL)を加え、5時間加熱還流した。反応混合物に1規
定塩酸(20mL)と水を加え酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濃縮して、2−[2−[[3−[(5−メチル−2−フェ
ニル−4−チアゾリル)メトキシ]−5−イソオキサゾリ
ル]メトキシ]−3−ピリジル]酢酸の結晶を得た(0.30
g、81%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色
プリズム晶を得た。融点109〜110℃。 実施例116 [3−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)エトキシ]−5−イソオキサゾリル]メタノール
(1.00g)、2-(2−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル
(0.58g)、トリブチルホスフィン(1.42g)およびテ
トラヒドロフラン(100mL)の混合物に、1,1’−
(アゾジカルボニル)ジピペリジン(1.77g)を室温で
加え、15時間かき混ぜた。析出した結晶をろ過して除い
た。ろ液を濃縮後、残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v/
v)溶出部から、2−[2−[[3−[2−(5−メチル−2
−フェニル−4−チアゾリル)エトキシ]−5−イソオキ
サゾリル]メトキシ]フェニル]酢酸メチルの結晶を得
た(0.87g、59%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶
して無色プリズム晶を得た。融点80〜81℃。
【0329】実施例117 2−[2−[[3−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−チ
アゾリル)エトキシ]−5−イソオキサゾリル]メトキ
シ]フェニル]酢酸メチル(0.77g)、テトラヒドロフ
ラン(5mL)及びメタノール(5mL)の混合物に、1
規定水酸化ナトリウム水溶液(5mL)を加え、室温で
3時間かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(5mL)
と水を加え、析出した結晶をろ取して風乾し、2−[2−
[[3−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリ
ル)エトキシ]−5−イソオキサゾリル]メトキシ]フェ
ニル]酢酸の結晶を得た(0.71g、96%)。酢酸エチル
−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点
159〜160℃。 実施例118 [6−[2−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)エトキシ]−3−ピリジル]メタノール(0.60
g)、2-(2−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.38
g)、トリブチルホスフィン(0.77g)およびテトラヒ
ドロフラン(50mL)の混合物に、1,1’−(アゾジカ
ルボニル)ジピペリジン(0.96g)を室温で加え、3日
間かき混ぜた。析出した結晶をろ過して除いた。ろ液を
濃縮後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部
から、2−[2−[[6−[2−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)エトキシ]−3−ピリジル]メトキ
シ]フェニル]酢酸メチルの結晶を得た(0.70g、80
%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズ
ム晶を得た。融点78〜79℃。
【0330】実施例119 2−[2−[[6−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]フ
ェニル]酢酸メチル(0.60g)、テトラヒドロフラン
(3mL)及びメタノール(3mL)の混合物に、1規定
水酸化ナトリウム水溶液(3mL)を加え、室温で4時間
かき混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(3mL)と水を
加え、析出した結晶をろ取して風乾し、2−[2−[[6−
[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エ
トキシ]−3−ピリジル]メトキシ]フェニル]酢酸の
結晶を得た(0.50g、86%)。酢酸エチル−ヘキサンか
ら再結晶して無色プリズム晶を得た。融点159〜160℃。 実施例120 5−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキ
シ)−2−ピリジルメタノール(1.00g)、2−(2−ヒ
ドロキシフェニル)酢酸メチル(0.60g)、トリフェニ
ルホスフィン(0.96g)およびテトラヒドロフラン(15
mL)の混合物に、アゾジカルボン酸ジエチルのトルエ
ン溶液(40%、1.68g)を室温で滴下し、終夜かき混ぜ
た。反応混合物を濃縮後、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:
1,v/v)溶出部から油状物を得た。この油状物をメ
タノール−テトラヒドロフラン(1:1,12mL)に溶解
し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(6mL)を加え、室
温で3時間かき混ぜた。反応混合物に水を加え、1規定塩
酸で中和して析出した2−[2−[[5−[(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]−2−ピリジ
ル]メトキシ]フェニル]酢酸の結晶(0.69g,47%)
をろ取した。アセトン−ヘキサンから再結晶して無色り
んぺん状晶を得た。融点180〜181℃。
【0331】実施例121 [6−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)メト
キシ]−3−ピリジル]メタノール(1.00g)、2-(2−ヒ
ドロキシフェニル)酢酸メチル(0.50g)、トリブチル
ホスフィン(1.21g)およびテトラヒドロフラン(100
mL)の混合物に、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピ
ペリジン(1.51g)を室温で加え、15時間かき混ぜた。
析出した結晶をろ過して除いた。ろ液を濃縮後、残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル−ヘキサン(1:6,v/v)溶出部から、2−[2−
[[6−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)
メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]フェニル]酢酸メ
チルの結晶を得た(1.20g、87%)。酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点119〜1
20℃。 実施例122 2−[2−[[6−[(5−メチル−2−フェニル−4−チア
ゾリル)メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]フェニ
ル]酢酸メチル(1.05g)、テトラヒドロフラン(5m
L)及びメタノール(5mL)の混合物に、1規定水酸
化ナトリウム水溶液(5mL)を加え、50℃で2時間かき
混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(5mL)と水を加
え、析出した結晶をろ取して風乾し、2−[2−[[6−
[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)メトキ
シ]−3−ピリジル]メトキシ]フェニル]酢酸の結晶を
得た(0.91g、88%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結
晶して無色プリズム晶を得た。融点173〜174℃。
【0332】実施例123 [6−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]
メトキシ]−3−ピリジル]メタノール(1.36g)、2-(2
−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(0.45g)、トリブ
チルホスフィン(1.09g)およびテトラヒドロフラン
(100mL)の混合物に、1,1’−(アゾジカルボニ
ル)ジピペリジン(1.36g)を室温で加え、15時間かき
混ぜた。析出した結晶をろ過して除いた。ろ液を濃縮
後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2,v/v)溶出部か
ら、2−[2−[[6−[2−(2−フリル)−5−メチル−4−
オキサゾリル]メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]フ
ェニル]酢酸メチルの結晶を得た(0.83g、71%)。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点84〜85℃。 実施例124 2−[2−[[6−[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキ
サゾリル]メトキシ]−3−ピリジル]メトキシ]フェニ
ル]酢酸メチル(0.65g)、テトラヒドロフラン(5m
L)及びメタノール(5mL)の混合物に、1規定水酸
化ナトリウム水溶液(5mL)を加え、室温で3時間かき
混ぜた。反応混合物に1規定塩酸(5mL)と水を加
え、析出した結晶をろ取して風乾し、2−[2−[[6−
[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メト
キシ]−3−ピリジル]メトキシ]フェニル]酢酸の結晶
を得た(0.60g、95%)。酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶して無色プリズム晶を得た。融点119〜120℃。
【0333】実施例125 2−[2−[[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メトキシ]フェノキシ]メチル]−3−ピリジル]アセ
トニトリル(1.19g)、エタノール(15mL)の混合物
に、2規定水酸化ナトリウム水溶液(15mL)を加え、5
時間加熱還流した。反応混合物に1規定塩酸(30mL)
と水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、
2−[2−[[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メトキシ]フェノキシ]メチル]−3−ピリジル]酢酸
の結晶を得た(1.08g、86%)。酢酸エチル−ヘキサン
から再結晶して無色プリズム晶を得た。融点126〜127
℃。 実施例126 2−[2−[4−[[3−メチル−1−(2−ピリジル)−1H−ピ
ラゾール−4−イル]メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピ
リジル]アセトニトリル(0.30g)、エタノール(15m
L)の混合物に、2規定水酸化ナトリウム水溶液(10m
L)を加え、24時間加熱還流した。反応混合物に1規定
塩酸(20mL)と水を加え、析出した結晶をろ取し、風
乾し、2−[2−[4−[[3−メチル−1−(2−ピリジル)−
1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]ベンジルオキシ]
−3−ピリジル]酢酸の結晶を得た(0.23g、74%)。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を得
た。融点150〜151℃。
【0334】実施例127 4−[メチル(4−フェニル−2−チアゾリル)アミノメチ
ル]ベンジルアルコール(1.00g)、2-(4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸メチル(643mg)、トリブチルホスフィ
ン(1.30g)およびテトラヒドロフラン(30mL)の混
合物に、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン
(1.62g)を室温で加え、16時間かき混ぜた。析出した
結晶をろ過して除いた。ろ液を濃縮後、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘ
キサン(1:4,v/v)溶出部から、4−[4−[メチル
(4−フェニル−2−チアゾリル)アミノメチル]ベンジ
ルオキシ]フェニル酢酸メチル(1.48g,定量的)を黄色
油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.08 (3H, s), 3.56 (2H, s), 3.6
8 (3H, s), 4.78 (2H, s), 5.03 (2H, s), 6.73 (1H,
s), 6.92 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.11-7.42 (9H, m), 7.8
5-7.89 (2H, m)。 実施例128 4−[4−[メチル(4−フェニル−2−チアゾリル)アミノ
メチル]ベンジルオキシ]フェニル酢酸メチル(510m
g)、1規定水酸化ナトリウム水溶液(2.5mL)、メタ
ノール(5mL)およびテトラヒドロフラン(10mL)の
混合物を60℃で1時間かき混ぜた。反応混合物に水を加
え、1規定塩酸(3mL)を加えた後、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、濃縮して4−[4−[メチル(4−フェニル
−2−チアゾリル)アミノメチル]ベンジルオキシ]フェ
ニル酢酸の結晶を得た。ジエチルエーテル−ヘキサンか
ら再結晶して無色プリズム晶(427mg,87%)を得
た。融点116〜118℃。
【0335】実施例129 2−[2−[[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]−5−イソオキサゾリル]メトキシ]
−3−ピリジル]アセトニトリル(1.02g)、2規定水酸化
ナトリウム水溶液(10mL)およびエタノール(20m
L)の混合物を5時間加熱還流した。反応混合物に水を
加え、2規定塩酸で中和後、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して
2−[2−[[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]−5−イソオキサゾリル]メトキシ]
−3−ピリジル]酢酸の結晶(820mg,77%)を得た。
酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶して無色
針状晶を得た。融点129〜130℃。 実施例130 2−[2−[4−[5−メチル−2−(2−ナフチル)−4−オ
キサゾリルメトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]
アセトニトリル(700mg)、2規定水酸化ナトリウム水
溶液(20mL)およびエタノール(40mL)の混合物を
18時間加熱還流した。反応混合物に水を加え、2規定塩
酸で中和後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、アセトン−ヘ
キサン(2:3,v/v)溶出部から、2−[2−[4−[5−
メチル−2−(2−ナフチル)−4−オキサゾリルメトキ
シ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]酢酸の結晶(420m
g,58%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
て無色プリズム晶を得た。融点155〜156℃。
【0336】実施例131 4−(5−クロロメチル−2−メトキシフェノキシメチ
ル)−5−メチル−2−フェニルオキサゾール(400m
g)、3−ヒドロキシフェニル酢酸メチル(195mg)、炭
酸カリウム(320mg)およびN,N-ジメチルホルムアミ
ド(10mL)の混合物を90℃で2時間かき混ぜた。反応混
合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水
洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から、3−[4−
メトキシ−3−[(2−フェニル−5−メチル−4−オキサゾ
リル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル酢酸メチルの
結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色
プリズム晶(470mg,85%)を得た。融点88〜89℃。
実施例132 3−[4−メトキシ−3−[(2−フェニル−5−メチル−4−
オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]フェニル酢酸
メチル(420mg)、1規定水酸化ナトリウム(2mL)、
メタノール(5mL)およびテトラヒドロフラン(5mL)
の混合物を室温で3時間かき混ぜた。反応混合物を水に
注ぎ、2規定塩酸で中和して3−[4−メトキシ−3−[(2−
フェニル−5−メチル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベン
ジルオキシ]フェニル酢酸の結晶を得た。酢酸エチルか
ら再結晶して無色プリズム晶(350mg,86%)を得
た。融点114〜115℃。
【0337】実施例133 2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジンカルバ
ルデヒド(2.00g)、ホスホノ酢酸トリエチル(1.17
g)とN,N-ジメチルホルムアミド(15ml)の混合物に
水素化ナトリウム(0.19g)を室温で加え、3時間かき混
ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/
v)溶出部から、3-[2−[4−[(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]
−3−ピリジル]プロペン酸エチルを無色油状物として得
た(2.19g、収率93%)。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.32 (3H, t, J=7.0 Hz), 2.44 (3
H, s), 4.25 (2H, q, J=7.0 Hz), 5.01 (2H, s), 5.44
(2H, s), 6.59 (1H, d, J=16.2 Hz), 6.93 (1H,dd, J=
7.8, 5.0 Hz), 6.98-7.08 (2H, m), 7.36-7.52 (5H,
m), 7.76 (1H, dd,J=7.8, 1.8 Hz), 7.84 (1H, d, J=1
6.2 Hz), 7.96-8.08 (2H, m), 8.18 (1H, dd, J=5.0,
1.8 Hz)。
【0338】実施例134 3-[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]プロ
ペン酸エチル(2.00g)、テトラヒドロフラン(10m
L)及びエタノール(10mL)の混合物に、1規定水酸
化ナトリウム水溶液(7mL)を加え、70℃で3時間かき
混ぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に希塩酸を加えて
混合物を酸性とした。析出した固体をろ取し、風乾し
て、3-[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]
プロペン酸の結晶を得た(1.77g、収率94%)。テトラ
ヒドロフラン−ジイソプロピルエーテルから再結晶して
無色プリズム晶を得た。融点174〜175℃。
【0339】実施例135 2−[4−[[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾ
リル]メトキシ]−3−メトキシベンジルオキシ]−3−
ピリジンカルバルデヒド(0.30g)、ホスホノ酢酸トリ
エチル(0.18g)とN,N-ジメチルホルムアミド(15m
l)の混合物に水素化ナトリウム(0.04g)を室温で加
え、15時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、3-[2−[4−[[2
−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル]メトキ
シ]−3−メトキシ−ベンジルオキシ]−3−ピリジル]
プロペン酸エチルの結晶を得た(0.28g、収率80%)。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して、無色プリズム晶を
得た。融点85〜87℃。
【0340】実施例136 2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]
酢酸(0.20g)を水酸化リチウム1水和物(19mg)、メタ
ノール(5mL)とテトラヒドロフラン(5mL)の混合物に
室温で加え、30分間かき混ぜた。反応混合物を濃縮し、
残留物をメタノールとジエチルエーテルにより結晶化さ
せ、2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジ
ル]酢酸リチウムの結晶を得た(0.18g、収率90%)。メ
タノール−ジエチルエーテルから再結晶して無色プリズ
ム晶を得た。融点207〜209℃。
【0341】実施例137 2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]
酢酸(0.30g)を1規定水酸化ナトリウム水溶液(0.7m
L)、メタノール(5mL)及びテトラヒドロフラン(5m
L)の混合物に室温で加え、1時間かき混ぜた。反応混合
物を濃縮後、残留物に水(5mL)を加え、さらに塩化カ
ルシウム(78mg)の水溶液(3mL)を室温で加えた。
析出した結晶をろ取し、水で洗浄して、2−[2−[4−
[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メト
キシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]酢酸カルシウ
ム2水和物の結晶を得た(0.24g、収率77%)。テトラヒ
ドロフラン−ヘキサンから再結晶して無色プリズム晶を
得た。融点140〜145℃。
【0342】実施例138 2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]
酢酸(0.20g)を1規定水酸化カリウム水溶液(0.46m
L)、メタノール(5mL)及びテトラヒドロフラン(5m
L)の混合物に0℃で加え、室温で1時間かき混ぜた。反
応混合物を濃縮し、残留物をジエチルエーテルで洗浄し
て、2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジ
ル]酢酸カリウムの結晶を得た(0.19g、収率86%)。メ
タノール−ジエチルエーテルから再結晶して無色プリズ
ム晶を得た。融点157〜159℃。
【0343】実施例139 2−[3−[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルチオ]フェニル]アセトニ
トリル(1.03g)、4規定水酸化カリウム水溶液(30m
L)、テトラヒドロフラン(10mL)及びエタノール
(30mL)の混合物を、加熱還流しながら14時間かき混
ぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に水を加え、2規定
塩酸で酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢
酸エチル−メタノール(50:1,v/v)溶出部から、2
−[3−[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルチオ]フェニル]酢酸の結
晶を得た(0.87g、収率81%)。アセトン−ヘキサンか
ら再結晶して無色針状晶を得た。融点81〜82℃。
【0344】実施例140 2−[3−[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メトキシ]ベンジルチオ]ベンジル]マロン酸
ジエチル(0.70g)、4規定水酸化カリウム水溶液(10
mL)、テトラヒドロフラン(20mL)及びエタノール
(20mL)の混合物を、60℃で1時間かき混ぜた。反応
混合物を濃縮し、残留物に水を加え、2規定塩酸で中和
し、析出した結晶をろ取した。得られた結晶をピリジン
(40mL)に溶解し、この混合物を加熱還流しながら1時
間かき混ぜた。反応混合物を濃縮し、2規定塩酸を加え
た後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、3−[3−[3
−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メ
トキシ]ベンジルチオ]フェニル]プロピオン酸の結晶
を得た(0.44g、収率77%)。アセトン−ヘキサンから
再結晶して無色プリズム晶を得た。融点120〜121℃。
【0345】実施例141 [3−クロロ−4−[(ジメチルアミノ)カルボニルチオ]フ
ェニル]酢酸メチル(0.80g)、28%ナトリウムメトキ
シドメタノール溶液(0.75g)及びメタノール(20mL)の
混合物を加熱還流しながら2時間かき混ぜた。反応混合
物に、4−(3−クロロメチルフェノキシメチル)−5−
メチル−2−フェニルオキサゾール(0.87g)を室温で
加え、さらに12時間かき混ぜた。反応混合物を0.1規定
塩酸へ注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から、2−[3−
クロロ−4−[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]ベンジルチオ]フェニル]酢酸
メチルを無色油状物として得た(0.48g、収率35%)。1 H-NMR (CDCl3) δ:2.43 (3H, s), 3.55 (2H, s), 3.69
(3H, s), 4.12 (2H, s), 4.96 (2H, s), 6.88-7.08 (4
H, m), 7.16-7.31 (3H, m), 7.41-7.47 (3H. m),7.99-
8.04 (2H, m)。
【0346】実施例142 2−[3−クロロ−4−[3−[(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルチオ]フェニ
ル]酢酸メチル(0.47g)、1規定水酸化ナトリウム水
溶液(3mL)、テトラヒドロフラン(5mL)及びメタ
ノール(5mL)の混合物を室温で1時間かき混ぜた。反
応混合物を水に注ぎ、1規定塩酸で酸性とした後、析出
した固体をろ取し、風乾して、2−[3−クロロ−4−[3
−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メ
トキシ]ベンジルチオ]フェニル]酢酸の結晶を得た
(0.43g、収率94%)。酢酸エチル−メタノールから再
結晶して無色プリズム晶を得た。融点150〜151℃。
【0347】実施例143 トリエチルアミン(0.195g)を、4−(5−クロロメチル
−2−メトキシフェノキシメチル)−5−メチル−2−フ
ェニルオキサゾール(0.30g)、3−(4−メルカプトフ
ェニル)プロピオン酸(0.16g)及びN,N-ジメチルホルム
アミド(10mL)の混合物にかき混ぜながら室温で加え、
さらに2時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、2規定
塩酸で酸性とし、析出した結晶をろ取した。得られた結
晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、アセ
トン−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部から、3−[4−
[3−[4−メトキシ−3−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルチオ]フェニル]
プロピオン酸の結晶を得た(0.21g、収率49%)。アセ
トン−ジイソプロピルエーテルから再結晶して無色プリ
ズム晶を得た。融点181〜182℃。
【0348】実施例144 トリエチルアミン(0.305g)を、4−(3−クロロメチル
フェノキシメチル)−5−メチル−2−フェニルオキサゾ
ール(0.43g)、3−(4−メルカプトフェニル)プロピオ
ン酸(0.25g)及びN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)の
混合物にかき混ぜながら室温で加え、さらに2時間かき
混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、2規定塩酸で酸性と
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、アセトン−ヘキ
サン(1:1,v/v)溶出部から、3−[4−[3−[3−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキ
シ]ベンジルチオ]フェニル]プロピオン酸の結晶を得
た(0.37g、収率59%)。アセトン−ジイソプロピルエ
ーテルから再結晶して無色プリズム晶を得た。融点128
〜129℃。
【0349】実施例145 t−ブトキシナトリウム(2.86g)をジメチルスル
ホキシド(20ml)に加え、室温で50分間攪拌後、
テトラヒドロフラン(30ml)加えて氷冷した。混合
液にトリメチルスルホニウムヨージド(4.04g)を
加え、氷冷下10分間攪拌した後、ヒドロキシ[2−
({4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)メトキシ]ベンジル}オキシ)ピリジン−3−イル]
メタンスルホン酸ナトリウム(5g)のジメチルスルホ
キシド(15ml)溶液を、氷冷下に滴下して、氷冷下
で1時間、室温で1時間攪拌した。反応液を氷水(10
0ml)に注ぎ、t−ブチルメチルエーテル(50m
l)で2回抽出した。有機層を合わせ、水(50ml)
で4回洗浄後、減圧濃縮して、2−({4−[(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベン
ジル}オキシ)−3−オキシラン−2−イルピリジンを
得た。本化合物をアルゴン気流下テトラヒドロフラン
(37ml)に溶解して、−10℃に冷却後、1.5M
ジイソブチルアルミニウムヒドリドのトルエン溶液
(7.1ml)を−5〜−10℃で滴下した。反応液を
同温度で40分間攪拌後、5℃以下に保ちながら、20
%ロッシェル塩溶液(37ml)を滴下した。反応液を
20〜30℃に昇温後、t−ブチルメチルエーテル(7
4ml)を加えた。有機層を分取し、20%ロッシェル
塩および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、有
機層を減圧濃縮した。残留物にt−ブチルメチルエーテ
ル(4.5ml)を加え、室温で50分間攪拌後、n−
ヘプタン(2ml)を加え、室温で55分間攪拌した。
析出結晶をろ取し、予め氷冷したt−ブチルメチルエー
テル/n−ヘプタン=2/1 (5ml)で洗浄した後、
減圧乾燥して、2−[2−({4−[(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジル}オキ
シ)ピリジン−3−イル]エタノールを白色結晶として
得た。1 H-NMR(CDCl3, δ, 300MHz); 1.91(1H,t,J=5.4Hz), 2.5
0(3H,s), 2.93(2H,t,J=6.4Hz), 3.90(2H,m), 5.06(2H,
s), 5.41(2H,s), 7.70(2H,d,J=8.6Hz), 7.32-7.53(6H,
m), 8.06-8.13(3H,m)。
【0350】実施例146 リン酸2水素ナトリウム2水和物(10.45g)を水
(80ml)に溶解し、6N-水酸化ナトリウムでpH
=6.70にした後、水(13ml)を加えて、リン酸
緩衝液を調製した。2−[2−({4−[(5−メチル−
2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジル}
オキシ)ピリジン−3−イル]エタノール(10.0
g)をアセトニトリル(100ml)および上述のリン
酸緩衝液(70ml)に懸濁後、25℃で2,2,6,6
−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシラジカル(1
31.2mg)を加えた。得られる混合物に、25℃
で、5%次亜塩素酸ナトリウム(355mg)の水(5
ml)溶液と亜塩素酸ナトリウム (5.43g)の水
(15ml)溶液を同時に滴下後、1時間攪拌した。反
応液に2N-水酸化ナトリウムを加えて、pH8にした
後、亜硫酸ナトリウム(7.260g)の水(100m
l)溶液を滴下した。反応液を20分間攪拌後、アセト
ニトリルを減圧留去した。残留物にトルエン(100m
l)、テトラヒドロフラン(50ml)及び2N-水酸化
ナトリウム(12m)加えて分液した。有機層を水(5
0ml)で抽出した。水層を合わせ、トルエン(100
ml)とテトラヒドロフラン(50ml)との混合液で
洗浄した。水層に6N塩酸を滴下し、pH7.0にした
後、トルエン(150ml)及びテトラヒドロフラン
(70ml)を加えた。混合液に6N塩酸を加え、pH
6.5にした後、分液した。有機層を5%食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得ら
れた結晶にテトラヒドロフラン(20ml)を加え、還
流した。得られる溶液にイソプロピルエーテル(20m
l)を加えて1時間攪拌後、氷冷下2時間攪拌した。得
られる結晶をろ過し、予め氷冷したイソプロピルエーテ
ル(20ml)で洗浄後、40℃で減圧乾燥し、2−
[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル-4−オキサゾ
リル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジル]酢酸
を白色結晶として得た。1 H-NMR(CDCl3, δ, 300MHz); 2.40(3H,s), 3.63(2H,s),
4.95(2H,s), 5.31(2H,s), 6.84-6.87(1H,m), 6.93(2H,
d,J=8.7Hz), 7.32-7.50(6H,m), 8.00-8.15(3H,m)。
【0351】実施例147 2−[2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メトキシ]ベンジルオキシ]−3−ピリジ
ル]酢酸(1.0g)に1N水酸化ナトリウム−メタノ
ール溶液(2.4ml)を加え、40℃に加熱した。得
られる溶液を放冷し、アセトン(10ml)を加え、室
温30分間攪拌した後、さらにアセトン(5ml)を加
え、室温で1時間、氷冷下1時間攪拌した。析出結晶をろ
取し、予め氷冷したアセトン(10ml)で洗浄後、減
圧乾燥して、2−[2−{4−[(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)メトキシ}ベンジルオキシ]−
3−ピリジル]酢酸ナトリウムを白色結晶として得た。1 H-NMR(DMSO-d6, δ, 300MHz); 2.43(3H,s), 3.20(2H,
s), 4.98(2H,s), 5.25(2H,s), 6.83-6.87(1H,m), 7.01
(2H,d,J=8.6Hz), 7.39(2H,d,J=8.6Hz), 7.50-7.54(4H,
m), 7.90-7.96(3H,m)。
【0352】製剤例1(カプセルの製造)
【0353】
【表4】
【0354】1)、2)、3)および4)を混合して、
ゼラチンカプセルに充填する。
【0355】製剤例2(錠剤の製造)
【0356】
【表5】
【0357】1)、2)、3)の全量および30gの
4)を水で練合し、真空乾燥後、整粒を行う。この整粒
末に14gの4)および1gの5)を混合し、打錠機によ
り打錠する。このようにして、1錠あたり実施例4の化
合物30mgを含有する錠剤1000錠を得る。
【0358】
【発明の効果】本発明の化合物は、低毒性であり、例え
ば糖尿病(例、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病
等)の予防・治療剤;高脂血症(例、高トリグリセライ
ド血症、高コレステロール血症、低HDL血症、食後高
脂血症等)の予防・治療剤;インスリン感受性増強剤;
レチノイド関連受容体機能調節剤;インスリン抵抗性改
善剤;耐糖能不全(IGT)の予防・治療剤、および耐
糖能不全から糖尿病への移行抑制剤として用いることが
できる。また、本発明化合物は、例えば糖尿病性合併症
[例、神経障害、腎症、網膜症、白内障、大血管障害、
骨減少症、糖尿病性高浸透圧昏睡、感染症(例、呼吸器
感染症、***症、消化器感染症、皮膚軟部組織感染
症、下肢感染症等)、糖尿病性壊疽、口腔乾燥症、聴覚
の低下、脳血管障害、末梢血行障害等]、肥満、骨粗鬆
症、悪液質(例、癌性悪液質、結核性悪液質、糖尿病性
悪液質、血液疾患性悪液質、内分泌疾患性悪液質、感染
症性悪液質または後天性免疫不全症候群による悪液
質)、脂肪肝、高血圧、多嚢胞性卵巣症候群、腎臓疾患
(例、糖尿病性ネフロパシー、糸球体腎炎、糸球体硬化
症、ネフローゼ症候群、高血圧性腎硬化症、末期腎臓疾
患等)、筋ジストロフィー、心筋梗塞、狭心症、脳血管
障害(例、脳梗塞、脳卒中)、インスリン抵抗性症候
群、シンドロームX、高インスリン血症、高インスリン
血症における知覚障害、腫瘍(例、白血病、乳癌、前立
腺癌、皮膚癌等)、過敏性腸症候群、急性または慢性下
痢、炎症性疾患(例、慢性関節リウマチ、変形性脊椎
炎、変形性関節炎、腰痛、痛風、手術外傷後の炎症、腫
脹の緩解、神経痛、咽喉頭炎、膀胱炎、肝炎(非アルコ
ール性脂肪性肝炎を含む)、肺炎、膵炎、炎症性大腸疾
患、潰瘍性大腸炎等)、内臓肥満症候群、動脈硬化症
(例、アテローム性動脈硬化症等)などの予防・治療剤
としても用いることができる。また、本発明化合物は、
消化性潰瘍、急性または慢性胃炎、胆道ジスキネジア
ー、胆のう炎等に伴う腹痛、悪心、嘔吐、上腹部不快感
などの症状の改善などにも用いることができる。さら
に、本発明化合物は、食欲を調整(亢進または抑制)す
るため、例えば痩身、虚食症の治療剤(痩身または虚食
症の投与対象における体重増加)または肥満の治療剤と
して用いることもできる。また、本発明によれば、本発
明化合物の製造法を提供することができる。
【0359】
【配列表フリーテキスト】配列番号1:PCRプライマ
ー。 配列番号2:PCRプライマー。 配列番号3:PCRプライマー。 配列番号4:PCRプライマー。 配列番号5:PPAR応答性エレメントを含むポリヌク
レオチド。 配列番号6:PPAR応答性エレメントを含むポリヌク
レオチド。 配列番号7:PCRプライマー。 配列番号8:PCRプライマー。
【0360】
【配列表】SEQUENCE LISTING <110> Takeda Chemical Industries, Ltd. <120> Alkanoic acid derivatives, process for produ
cingthe same and use thereof <130> A5312 <150> JP 2000-402648 <151> 2000-12-28 <160> 8 <210> 1 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 1 gtgggtaccg aaatgaccat ggttgacaca gag 33 <210> 2 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 2 ggggtcgacc aggactctct gctagtacaa gtc 33 <210> 3 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 3 ttagaattcg acatggacac caaacatttc ctg 33 <210> 4 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 4 cccctcgagc taagtcattt ggtgcggcgc ctc 33 <210> 5 <211> 36 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> polynucleotide containing PPAR response elem
ent <400> 5 tcgacagggg accaggacaa aggtcacgtt cgggag 36 <210> 6 <211> 36 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> polynucleotide containing PPAR response elem
ent <400> 6 tcgactcccg aacgtgacct ttgtcctggt cccctg 36 <210> 7 <211> 28 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 7 cccagatctc cccagcgtct tgtcattg 28 <210> 8 <211> 28 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> PCR primer <400> 8 tcaccatggt caagctttta agcgggtc 28
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 3/06 A61P 3/06 3/10 3/10 43/00 105 43/00 105 123 123 C07D 277/34 C07D 277/34 277/42 277/42 401/04 401/04 413/04 413/04 413/12 413/12 413/14 413/14 417/12 417/12 417/14 417/14 (72)発明者 小高 裕之 兵庫県神戸市北区桂木2丁目12番地12 (72)発明者 木村 宏之 大阪府堺市大浜中町1丁2番20号808 (72)発明者 伊藤 達也 奈良県香芝市今泉1214番地 旭ヶ丘区画整 理地内117.1−7 Fターム(参考) 4C033 AD11 AD13 AD17 AD20 4C056 AA01 AB01 AC02 AD01 AE03 4C063 AA01 AA03 BB01 BB07 CC22 CC52 CC62 CC67 CC75 DD12 DD51 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC36 BC69 BC82 GA02 GA07 GA08 GA09 GA10 MA01 MA04 NA14 NA15 ZA36 ZA42 ZA45 ZA66 ZA70 ZA81 ZA96 ZA97 ZB21 ZB26 ZC33 ZC35

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、R1は置換されていてもよい5員芳香族複素環
    基を;Xは結合手、酸素原子、硫黄原子、−CO−、−
    CS−、−CR4(OR5)−または−NR6−(R4は水
    素原子または置換されていてもよい炭化水素基を、R5
    は水素原子または水酸基の保護基を、R6は水素原子、
    置換されていてもよい炭化水素基またはアミノ基の保護
    基を示す)を;Qは炭素数1ないし20の2価の炭化水
    素基を;Yは結合手、酸素原子、硫黄原子、−SO−、
    −SO2−、−NR7−、−CONR7−または−NR7
    O−(R7は水素原子、置換されていてもよい炭化水素
    基またはアミノ基の保護基を示す)を;環Aは1ないし
    3個の置換基をさらに有していてもよい芳香環を;Zは
    −(CH2n−Z1−または−Z1−(CH2n−(nは
    1ないし8の整数を、Z1は酸素原子、硫黄原子、−S
    O−、−SO2−または−NR16−(R16は水素原子ま
    たは置換されていてもよい炭化水素基を示す)を示す)
    を;環Bはそれぞれ1ないし3個の置換基をさらに有し
    ていてもよいピリジン環、ベンゼン環またはナフタレン
    環を;Uは結合手、酸素原子、硫黄原子、−SO−また
    は−SO2−を;Wは炭素数1ないし20の2価の炭化
    水素基を;R3は−OR8(R8は水素原子または置換さ
    れていてもよい炭化水素基を示す)または−NR910
    (R9およびR10は同一または異なって水素原子、置換
    されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複
    素環基、または置換されていてもよいアシル基を示す
    か、またはR9およびR10は結合して置換されていても
    よい環を形成していてもよい)を示す:ただし、環Bが
    1ないし3個の置換基をさらに有していてもよいベンゼ
    ン環であるとき、Uは結合手を示す]で表される化合物
    またはその塩。
  2. 【請求項2】 R1で示される5員芳香族複素環基がオ
    キサゾリル、チアゾリルまたはトリアゾリルである請求
    項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Xが結合手または−NR6−(R6は水素
    原子、置換されていてもよい炭化水素基またはアミノ基
    の保護基を示す)である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 QがC1-6アルキレンまたはC2-6アルケ
    ニレンである請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Yが結合手、酸素原子または−NR7
    (R7は水素原子、置換されていてもよい炭化水素基ま
    たはアミノ基の保護基を示す)である請求項1記載の化
    合物。
  6. 【請求項6】 環Aで示される芳香環がベンゼン環、ピ
    リジン環またはイソオキサゾール環である請求項1記載
    の化合物。
  7. 【請求項7】 nが1ないし3の整数、Z1が酸素原子
    または硫黄原子である請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】 環Bが1ないし3個の置換基をさらに有
    していてもよいピリジン環またはナフタレン環である請
    求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】 Uが結合手である請求項1記載の化合
    物。
  10. 【請求項10】 WがC1-6アルキレンまたはC2-6アル
    ケニレンである請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】 R3が−OR8(R8は水素原子または
    置換されていてもよい炭化水素基を示す)である請求項
    1記載の化合物。
  12. 【請求項12】 R1が、1)1ないし3個のハロゲン
    原子で置換されていてもよい炭素数1ないし6のアルコ
    キシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基および
    アミノ基から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい
    てもよい炭素数1ないし10のアルキル基; 2)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよ
    い炭素数1ないし6のアルキル基、1ないし3個のハロ
    ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1ないし6のア
    ルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基お
    よびアミノ基から選ばれる1ないし3個の置換基を有し
    ていてもよい炭素数3ないし10のシクロアルキル基; 3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよ
    い炭素数1ないし6のアルキル基、1ないし3個のハロ
    ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1ないし6のア
    ルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基お
    よびアミノ基から選ばれる1ないし3個の置換基を有し
    ていてもよい芳香族複素環基;および 4)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよ
    い炭素数1ないし6のアルキル基、1ないし3個のハロ
    ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1ないし6のア
    ルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基お
    よびアミノ基から選ばれる1ないし3個の置換基を有し
    ていてもよい炭素数6ないし14の芳香族炭化水素基;
    から選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれ有してい
    てもよいオキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリルまたは
    トリアゾリル;Xが結合手または−NR6−、かつR6
    水素原子または炭素数1ないし4のアルキル基;QがC
    1-6アルキレンまたはC2-6アルケニレン;Yが結合手、
    酸素原子または−NR7−、かつ、R7がアミノ基の保護
    基;環Aが、炭素数1ないし4のアルキル基、ヒドロキ
    シ基、炭素数1ないし4のアルコキシ基、炭素数7ない
    し10のアラルキルオキシ基およびハロゲン原子から選
    ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれさらに有してい
    てもよい、ベンゼン環、炭素数9ないし14の縮合芳香
    族炭化水素環、または5もしくは6員芳香族複素環;Z
    が−(CH2n−Z1−または−Z1−(CH2n−であ
    り、かつ、nが1ないし3の整数、Z1が酸素原子また
    は硫黄原子;環Bが炭素数1ないし4のアルキル基、炭
    素数6ないし14のアリール基、ヒドロキシ基、炭素数
    1ないし4のアルコキシ基、炭素数7ないし10のアラ
    ルキルオキシ基およびハロゲン原子から選ばれる1ない
    し3個の置換基をそれぞれさらに有していてもよいピリ
    ジン環またはナフタレン環;Uが結合手または酸素原
    子;WがC1-6アルキレンまたはC2-6アルケニレン;R
    3が−OR8であり、かつR8が水素原子または炭素数1
    ないし4のアルキル基である請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】 2−[2−[4−[(5−メチル−2−フ
    ェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジルオキ
    シ]−3−ピリジル]酢酸;2−[2−[[6−[(5−メ
    チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]−3
    −ピリジル]メトキシ]フェニル]酢酸;2-[2−[[6−
    [(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メトキ
    シ]−3−ピリジル]メトキシ]−3−ピリジル]酢酸;2−
    [2−[[3−[(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリ
    ル)メトキシ]−5−イソオキサゾリル]メトキシ]フェ
    ニル]酢酸;2−[2−[[4−[(5−メチル−2−フェニル−
    4−オキサゾリル)メトキシ]フェノキシ]メチル]−3−ピ
    リジル]酢酸;またはその塩である請求項1記載の化合
    物。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の化合物またはその塩の
    プロドラッグ。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の化合物もしくはその塩
    またはそのプロドラッグを含有してなる医薬組成物。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の化合物もしくはその塩
    またはそのプロドラッグを含有してなる糖尿病の予防・
    治療剤。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の化合物もしくはその塩
    またはそのプロドラッグを含有してなる高脂血症の予防
    ・治療剤。
  18. 【請求項18】 請求項1記載の化合物もしくはその塩
    またはそのプロドラッグを含有してなる耐糖能不全の予
    防・治療剤。
  19. 【請求項19】 請求項1記載の化合物もしくはその塩
    またはそのプロドラッグを含有してなるレチノイド関連
    受容体機能調節剤。
  20. 【請求項20】 ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体
    リガンドである請求項19記載の剤。
  21. 【請求項21】 レチノイドX受容体リガンドである請
    求項19記載の剤。
  22. 【請求項22】 請求項1記載の化合物もしくはその塩
    またはそのプロドラッグを含有してなるインスリン抵抗
    性改善剤。
  23. 【請求項23】 請求項1記載の化合物もしくはその塩
    またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特
    徴とする、該哺乳動物における糖尿病の治療方法。
  24. 【請求項24】 請求項1記載の化合物もしくはその塩
    またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特
    徴とする、該哺乳動物における高脂血症の治療方法。
  25. 【請求項25】 請求項1記載の化合物もしくはその塩
    またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特
    徴とする、該哺乳動物における耐糖能不全の治療方法。
  26. 【請求項26】 糖尿病の予防・治療剤を製造するため
    の請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプロ
    ドラッグの使用。
  27. 【請求項27】 高脂血症の予防・治療剤を製造するた
    めの請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプ
    ロドラッグの使用。
  28. 【請求項28】 耐糖能不全の予防・治療剤を製造する
    ための請求項1記載の化合物もしくはその塩またはその
    プロドラッグの使用。
  29. 【請求項29】 一般式 【化2】 [式中、R1は置換されていてもよい5員芳香族複素環
    基を;Xは結合手、酸素原子、硫黄原子、−CO−、−
    CS−、−CR4(OR5)−または−NR6−(R4は水
    素原子または置換されていてもよい炭化水素基を、R5
    は水素原子または水酸基の保護基を、R6は水素原子、
    置換されていてもよい炭化水素基またはアミノ基の保護
    基を示す)を;Qは炭素数1ないし20の2価の炭化水
    素基を;Yは結合手、酸素原子、硫黄原子、−SO−、
    −SO2−、−NR7−、−CONR7−または−NR7
    O−(R7は水素原子、置換されていてもよい炭化水素
    基またはアミノ基の保護基を示す)を;環Aは1ないし
    3個の置換基をさらに有していてもよい芳香環を;Zは
    −(CH2n−Z1−または−Z1−(CH2n−(nは
    1ないし8の整数を、Z1は酸素原子、硫黄原子、−S
    O−、−SO2−または−NR16−(R16は水素原子ま
    たは置換されていてもよい炭化水素基を示す)を示す)
    を;環Bはそれぞれ1ないし3個の置換基をさらに有し
    ていてもよいピリジン環、ベンゼン環またはナフタレン
    環を;Uは結合手、酸素原子、硫黄原子、−SO−また
    は−SO2−を;Wは炭素数1ないし20の2価の炭化
    水素基を示す:ただし、環Bが1ないし3個の置換基を
    さらに有していてもよいベンゼン環であるとき、Uは結
    合手を示す]で表される化合物またはその塩を加水分解
    反応に付すことを特徴とする、一般式 【化3】 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物
    またはその塩の製造法。
  30. 【請求項30】 一般式 【化4】 [式中、R1は置換されていてもよい5員芳香族複素環
    基を;Xは結合手、酸素原子、硫黄原子、−CO−、−
    CS−、−CR4(OR5)−または−NR6−(R4は水
    素原子または置換されていてもよい炭化水素基を、R5
    は水素原子または水酸基の保護基を、R6は水素原子、
    置換されていてもよい炭化水素基またはアミノ基の保護
    基を示す)を;Qは炭素数1ないし20の2価の炭化水
    素基を;Yは結合手、酸素原子、硫黄原子、−SO−、
    −SO2−、−NR7−、−CONR7−または−NR7
    O−(R7は水素原子、置換されていてもよい炭化水素
    基またはアミノ基の保護基を示す)を;環Aは1ないし
    3個の置換基をさらに有していてもよい芳香環を;Zは
    −(CH2n−Z1−または−Z1−(CH2n−(nは
    1ないし8の整数を、Z1は酸素原子、硫黄原子、−S
    O−、−SO2−または−NR16−(R16は水素原子ま
    たは置換されていてもよい炭化水素基を示す)を示す)
    を;環Bはそれぞれ1ないし3個の置換基をさらに有し
    ていてもよいピリジン環、ベンゼン環またはナフタレン
    環を;Uは結合手、酸素原子、硫黄原子、−SO−また
    は−SO2−を;Wは炭素数1ないし20の2価の炭化
    水素基を示す:ただし、環Bが1ないし3個の置換基を
    さらに有していてもよいベンゼン環であるとき、Uは結
    合手を示す]で表される化合物またはその塩を酸化反応
    に付すことを特徴とする、一般式 【化5】 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物
    またはその塩の製造法。
  31. 【請求項31】 一般式 【化6】 [式中、R1は置換されていてもよい5員芳香族複素環
    基を;Xは結合手、酸素原子、硫黄原子、−CO−、−
    CS−、−CR4(OR5)−または−NR6−(R4は水
    素原子または置換されていてもよい炭化水素基を、R5
    は水素原子または水酸基の保護基を、R6は水素原子、
    置換されていてもよい炭化水素基またはアミノ基の保護
    基を示す)を;Qは炭素数1ないし20の2価の炭化水
    素基を;Yは結合手、酸素原子、硫黄原子、−SO−、
    −SO2−、−NR7−、−CONR7−または−NR7
    O−(R7は水素原子、置換されていてもよい炭化水素
    基またはアミノ基の保護基を示す)を;環Aは1ないし
    3個の置換基をさらに有していてもよい芳香環を;Zは
    −(CH2n−Z1−または−Z1−(CH2n−(nは
    1ないし8の整数を、Z1は酸素原子、硫黄原子、−S
    O−、−SO2−または−NR16−(R16は水素原子ま
    たは置換されていてもよい炭化水素基を示す)を示す)
    を;環Bはそれぞれ1ないし3個の置換基をさらに有し
    ていてもよいピリジン環、ベンゼン環またはナフタレン
    環を;Uは結合手、酸素原子、硫黄原子、−SO−また
    は−SO2−を;Wは炭素数1ないし20の2価の炭化
    水素基を示す:ただし、環Bが1ないし3個の置換基を
    さらに有していてもよいベンゼン環であるとき、Uは結
    合手を示す]で表される化合物またはその塩。
  32. 【請求項32】 一般式 【化7】 [式中、R1は置換されていてもよい5員芳香族複素環
    基を;Xは結合手、酸素原子、硫黄原子、−CO−、−
    CS−、−CR4(OR5)−または−NR6−(R4は水
    素原子または置換されていてもよい炭化水素基を、R5
    は水素原子または水酸基の保護基を、R6は水素原子、
    置換されていてもよい炭化水素基またはアミノ基の保護
    基を示す)を;Qは炭素数1ないし20の2価の炭化水
    素基を;Yは結合手、酸素原子、硫黄原子、−SO−、
    −SO2−、−NR7−、−CONR7−または−NR7
    O−(R7は水素原子、置換されていてもよい炭化水素
    基またはアミノ基の保護基を示す)を;環Aは1ないし
    3個の置換基をさらに有していてもよい芳香環を;Zは
    −(CH2n−Z1−または−Z1−(CH2n−(nは
    1ないし8の整数を、Z1は酸素原子、硫黄原子、−S
    O−、−SO2−または−NR16−(R16は水素原子ま
    たは置換されていてもよい炭化水素基を示す)を示す)
    を;環Bはそれぞれ1ないし3個の置換基をさらに有し
    ていてもよいピリジン環、ベンゼン環またはナフタレン
    環を;Uは結合手、酸素原子、硫黄原子、−SO−また
    は−SO2−を;Wは炭素数1ないし20の2価の炭化
    水素基を示す:ただし、環Bが1ないし3個の置換基を
    さらに有していてもよいベンゼン環であるとき、Uは結
    合手を示す]で表される化合物またはその塩。
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