JP2002265330A - 油性固形メイクアップ化粧料 - Google Patents

油性固形メイクアップ化粧料

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JP2002265330A
JP2002265330A JP2001064451A JP2001064451A JP2002265330A JP 2002265330 A JP2002265330 A JP 2002265330A JP 2001064451 A JP2001064451 A JP 2001064451A JP 2001064451 A JP2001064451 A JP 2001064451A JP 2002265330 A JP2002265330 A JP 2002265330A
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myristate
wax
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Akihiko Takatsu
昭彦 高津
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用特性(サラサラとしたパウダリーな感
触)、経時持続性(化粧持ちの良さ)に優れ、かつ油臭
もなく、「色泣き」現象が生じることのない優れた油性
固形メイクアップ化粧料を提供する。 【解決手段】下記(1)〜(4)を含有する油性固形メ
イクアップ化粧料。 (1) 金属セッケンを0.1〜5.0質量% (2) 粉体顔料を40.0質量%以上 (3) ワックス (4) 液状油剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油性固形メイクア
ップ化粧料に関し、詳しくは、使用特性(サラサラとし
たパウダリーな感触)、経時持続性(化粧持ちの良さ)
に優れた、アイシャドウ、ファンデ−ション、頬紅、眉
墨及び口紅等の粉体顔料を含有する油性固形メイクアッ
プ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
油性固形メイクアップ化粧料はワックス及び液状油を主
成分として顔料を混練して溶融充填した固形化粧料であ
り、滑らかなのびの良さ、付着性の良さを兼ね備えた剤
形として広く開発が行われてきた。しかし、従来の技術
では、使用感としての油っぽさや化粧くずれ等の化粧持
ちの悪さを克服することが困難であり、満足する品質を
得ることが難しかった。
【0003】これを防ぐ方法として最も好ましいのは、
顔料の配合量を増加させる手法であるが、顔料の配合量
を増加させると溶融時の粘度が増加し、溶融充填ができ
なくなってしまうという問題があった。このため、従来
はモノオレイン酸ジグリセリル、トリオレイン酸ソルビ
タン等のオレイン酸系油溶性界面活性剤を配合して溶融
時の粘度を低下させて顔料配合量を増加させる手法が採
られていたが、溶融充填時に顔料が一部分離する、いわ
ゆる「色泣き」現象が生じることがあると同時に、オレ
イン酸特有の油臭が化粧料に残るため好ましくなかっ
た。
【0004】斯かる状況下、本発明の目的は、使用特性
(サラサラとしたパウダリーな感触)、経時持続性(化
粧持ちの良さ)に優れ、かつ油臭もなく、「色泣き」現
象が生じることのない優れた油性固形メイクアップ化粧
料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは上
記事情に鑑み、鋭意研究の結果、ワックスおよび液状油
剤を含有する油性固形メイクアップ化粧料において、金
属セッケンおよび粉体顔料を特定量含有せしめると、上
記目的を達成することを見出し、本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明は、下記(1)〜(4)を含
有する油性固形メイクアップ化粧料にある。 (1) 金属セッケンを0.1〜5.0質量% (2) 粉体顔料を40.0質量%以上 (3) ワックス (4) 液状油剤
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を説明する。
【0008】本発明に用いる金属セッケンは、カプリン
酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、オレイ
ン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸やロ
ジン酸等の樹脂酸と、アルカリ塩以外の金属塩であり、
ステアリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ラウリン酸亜
鉛、パルミチン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ミ
リスチン酸アルミニウム、ラウリン酸アルミニウム、パ
ルミチン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、
ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸マグネシウム、
パルミチン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、
ミリスチン酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム、パル
ミチン酸カルシウム等が挙げられる。
【0009】これらの中でも、脂肪酸がステアリン酸又
はミリスチン酸の亜鉛塩、アルミニウム塩又はマグネシ
ウム塩が好ましく、具体的にはステアリン酸亜鉛、ミリ
スチン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン
酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチ
ン酸マグネシウムが最も溶融時の粘度を低下させるので
好ましい。
【0010】これらの金属セッケンは二種以上組み合わ
せて使用しても良く、その配合量は0.1〜5.0質量
%(以下、単に%と記する)であり、好ましくは、0.
5〜3.0%である。0.1%未満では溶融時の粘度を
低下させる効果に乏しく化粧料の顔料総量を増加させる
のが難しい。また、5.0%を越えて配合してもこれ以
上は粘度を低下させる効果は増加せず、逆に使用時の
「ぬめり感」が現れるためにサラサラとしたパウダリー
な感触が損なわれてしまう。
【0011】本発明に用いる粉体顔料は、メイクアップ
化粧料として着色を目的としたタール色素、天然色素、
ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、グンジョウ、コンジョ
ウ、酸化チタン、マンガンバイオレット、酸化クロム、
パール剤、ラメ剤等の着色顔料、感触及び質感を調整す
ることを目的としたタルク、マイカ、カオリン、炭酸マ
グネシウム、炭酸カルシウム、ナイロン末等の樹脂ビー
ズ、シリカ粉末、シルク末、ベントナイト等の体質顔料
等、化粧品に配合可能な粉末状の顔料は全て含まれる。
このうち樹脂ビーズ、シリカ粉末の一種若しくは二種以
上を配合するとサラサラとしたパウダリーな感触が増加
して最も好ましい。
【0012】これらの粉体顔料の油性固形メイクアップ
化粧料への配合量は40.0%以上であり、これより少
ないと目的とするサラサラとしたパウダリーな感触が減
少してしまう。特に好ましくは、45%以上である。
【0013】本発明に用いるワックスは、化粧料を固形
化させるための、常温で固体で、液状油と溶融混合でき
る成分であれば特に限定されず、例えば、固形パラフィ
ン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カルナ
ウバワックス、キャンデリラワックス、ミツロウ、モク
ロウ、ゲイロウ、ポリエチレンワックス、エチレンプロ
ピレンコポリマー、硬化ヒマシ油、ロジン酸ペンタエリ
トリット、ステアリン酸、ベヘニン酸、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール等の固形油分を挙げることが
できる。これらのワックスの配合量は特に限定されるも
のではないが、好ましくは、3〜20%である。
【0014】本発明に用いる液状油剤は、化粧料の滑ら
かなのびの良さを与えるための、常温で流動性のある液
状の油剤成分であればなんでもよく、その具体例として
は、ジメチルポリシロキサン、環状シリコーン4〜6量
体、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油
類、スクワラン、流動パラフィン、軽質流動パラフィ
ン、α−オレフィンオリゴマー、水素添加ポリブテン、
流動ポリイソブチレン等の炭化水素油類、ラウリン酸ヘ
キシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オク
チルドデシル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプ
ロピル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、イソノナン
酸イソノニル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、イソ
ステアリン酸イソプロピル、リンゴ酸ジイソステアリル
等のエステル油類、ホホバ油、液状ラノリン、オリーブ
油、アボカド油、ホホバ油、マカデミア油、ヒマシ油等
の動植物油、液状ジグリセリド、イソステアリルアルコ
ール等の高級アルコール類が挙げられる。これらの液状
油剤の配合量は特うに限定されるものではないが、好ま
しくは、10〜50%である。
【0015】本発明の油性固形メイクアップ化粧料に
は、上記の必須成分に加えて必要に応じて香料、紫外線
吸収剤、紫外線散乱剤、防腐剤等を配合することができ
る。
【0016】
【実施例】次に、実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、表中の数値は含有量(重量%)を表わす。実施例に
先立ち、各実施例で採用した評価方法を説明する。
【0017】・使用特性評価試験方法女性パネラー20
名によって、使用特性(サラサラとしたパウダリーな感
触)、経時持続性(化粧持ちの良さ)、化粧料の油臭の
無さ、についての使用特性を下記の評価基準に従って評
価した。
【0018】・調製方法 ワックス、液状油剤等の油相成分を90℃に加熱して溶
解し、これにパール剤、ラメ剤を除く粉体顔料及び金属
セッケンを分散させ、ロールミルにて混練する。その後
パール剤、ラメ剤を90℃にて混合し、脱泡した後、所
定の金型に流し込んで成型した後に冷却して気密容器に
充填して目的の油性固形メイクアップ化粧料を得る。
【0019】実施例1〜6、比較例1〜2(油性アイシ
ャドウ) 油性アイシャドウの成分組成及び試験結果を表1に示
す。
【表1】
【0020】表1に示すように、本発明の油性アイシャ
ドウ(実施例1〜6)のものは、使用特性、経時持続
性、油臭の無さ、の全ての点において比較例1〜2のも
のより明らかに優れていた。
【0021】実施例7〜12、比較例3〜4(油性ファ
ンデーション) 油性ファンデーションの成分組成及び試験結果を表2に
示す。
【表2】
【0022】表2に示すように、本発明の油性ファンデ
ーション(実施例7〜12)のものは、使用特性、経時
持続性、油臭の無さ、の全ての点において比較例3〜4
のものより明らかに優れていた。
【0023】実施例13〜15、比較例5〜6(油性頬
紅) 油性ファンデーションの成分組成及び試験結果を表3に
示す。
【表3】
【0024】表3に示すように、本発明の油性頬紅(実
施例13〜15)のものは、使用特性、経時持続性、油
臭の無さ、の全ての点において比較例5〜6のものより
明らかに優れていた。
【0025】
【発明の効果】上述のように、本発明が、使用特性(サ
ラサラとしたパウダリーな感触)、経時持続性(化粧持
ちの良さ)に優れ、かつ油臭もなく、優れた油性メイク
アップ化粧料を提供することは明らかである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(1)〜(4)を含有する油性固形
    メイクアップ化粧料。 (1) 金属セッケンを0.1〜5.0質量% (2) 粉体顔料を40.0質量%以上 (3) ワックス (4) 液状油剤
  2. 【請求項2】 金属セッケンが、ステアリン酸亜鉛、ミ
    リスチン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ミリスチ
    ン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリス
    チン酸マグネシウムからなる群より選ばれる少なくとも
    一種又は二種以上であるで請求項1記載の油性固形メイ
    クアップ化粧料。
  3. 【請求項3】 粉体顔料が、樹脂ビーズ又はシリカ粉末
    を含有するものである請求項1又は請求項2記載の油性
    固形メイクアップ化粧料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006169129A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Lion Corp グリーンノートを有する香料を含有する化粧料
JP2015101581A (ja) * 2013-11-28 2015-06-04 日本メナード化粧品株式会社 油性固形化粧料
JP2019199411A (ja) * 2018-05-15 2019-11-21 花王株式会社 油性化粧料

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