JP2002265168A - エレベータ - Google Patents
エレベータInfo
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- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B9/00—Kinds or types of lifts in, or associated with, buildings or other structures
- B66B9/02—Kinds or types of lifts in, or associated with, buildings or other structures actuated mechanically otherwise than by rope or cable
- B66B9/025—Kinds or types of lifts in, or associated with, buildings or other structures actuated mechanically otherwise than by rope or cable by screw-nut drives
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Abstract
トの切れ等の心配がなく、騒音や振動も可及的に少なく
せしめた、ねじ式昇降駆動機構を備えたエレベータを提
供する。 【解決手段】 所定の昇降路に沿って上下動自在なケー
ジ3と、該ケージ3の移動方向に沿って固定されたねじ
軸12と、該ねじ軸12とねじ結合するナット14と、
該ナット14を正逆回転駆動する中空軸モータ15と、
を備え、該中空軸モータ15は、その固定子17側を前
記ケージ3側に固定されるとともに、その中空回転子1
8に前記ねじ軸12を受け入れて、前記中空回転子18
を前記ナット14に駆動上連結されている。
Description
動せしめるエレベータに関するものであり、詳しくは、
所定の昇降路に沿って昇降するケージの昇降駆動機構と
して、ねじ駆動機構を備えたエレベータに関するもので
ある。
構を備えたエレベータにおいては、従来、前記ケージの
移動方向に沿って固定したねじ軸にナットをねじ結合せ
しめ、前記ケージ側に配設した駆動プーリと、前記ナッ
トに固着した従動プーリと、の間にベルトを巻き掛け、
前記ケージ側に配設したモータで前記駆動プーリを回転
駆動することにより、前記ケージを昇降せしめていた
(特開2000−86117参照)。
来の駆動形式では、前記ベルトの損耗が激しいほか、ベ
ルト伝動による騒音や振動が大きい等の問題がある。
もので、ベルト切れ等の心配がなく、騒音や振動も可及
的に少なくせしめたエレベータを提供しようとするもの
である。
め、本発明に係るエレベータは、所定の昇降路に沿って
上下動自在なケージと、該ケージの移動方向に沿って固
定されたねじ軸と、該ねじ軸とねじ結合するナットと、
該ナットを正逆回転駆動する中空軸モータと、を備え、
該中空軸モータは、その固定子側を前記ケージ側に固定
されるとともに、その中空回転子に前記ねじ軸を受け入
れて、前記中空回転子を前記ナットに駆動上連結された
ものである(請求項1)。
動する、すなわち、前記ケージ側へ固定された前記固定
子側に対して前記中空回転子が前記ねじ軸の回りで回転
すると、前記ナットは、前記ねじ軸の回りで回転駆動さ
れるとともに、前記ねじ軸の軸線方向へ直線的に移動す
る。これにより、前記ケージが、前記所定の昇降路に沿
って移動する。
り、モータの駆動力をナットに伝達するための手段とし
てベルトを用いていないので、ベルト切れの心配がな
い。また、従来のベルト伝動に比べて、前記ケージの昇
降駆動時の騒音や振動を大幅に低減せしめることができ
る。さらに、前記中空回転子が前記ねじ軸を受け入れて
前記ナットに駆動上連結されていることから、前記中空
回転子と前記ナットとが互いに同一の軸線を中心として
回転するので、回転バランスがとれるほか、省スペース
化に貢献できる利点もある。
記ナットとの組み合わせは、例えば、台形ねじ軸と台形
ねじナットと、で形成することもできるほか、ボールね
じ軸とボールねじナットと、で形成することもできる。
後者の場合には、前記ねじ軸と前記ナットとの間の摩擦
が小さいので、それらの間の摩擦による発熱量を一層低
減せしめることができる。
前記中空回転子側との間に、前記中空軸モータの作動時
以外は常時前記固定子側に対して前記中空回転子を回転
不能に固定するブレーキ装置を介装することもできる。
明の好適な実施の形態について説明する。
ベータの全体概略斜視図、図2は、図1のエレベータの
要部である昇降駆動部の縦断面図、図3は、図2のII
I−III矢視断面図である。
レベータ1は、所定の昇降路に沿って垂直方向に昇降移
動するケージ3と、該ケージ3の昇降駆動機構4と、を
備えている。限定はされないが、本実施の形態では、前
記エレベータ1は、開閉扉5を有する前記ケージ3が一
階と二階との間を行き来する形式のものとされていて、
例えば、駅舎等の低層の構築物に設置するのに適した、
小型のエレベータである。
ドレール2,2は、前記ケージ3の一側面3aに沿って
互いに平行に上下方向に延びるように対にして立設され
ている。前記各ケージ用ガイドレール2は、例えば、H
形鋼やみぞ形鋼やT形鋼等で形成され、それぞれの開放
面2aを互いに向かい合わせて配置されている。前記ケ
ージ3に回動自在に軸支された複数のローラ6は、前記
各ケージ用ガイドレール2の前記開放面2aからその内
部に嵌入していて、前記各ケージ用ガイドレール2の上
下方向に延びる案内面に当接して回転する。前記複数の
ローラ6が前記各ケージ用ガイドレール2に係合するこ
とにより、前記ケージ3の水平方向の位置が規定され、
前記ケージ3が、所定姿勢を保持したままで垂直方向に
移動可能となっている。
2b,2b同士の間には、プーリ支持フレーム7が水平
に架設されていて、該プーリ支持フレーム7には、二つ
の定滑車8,8が回転自在に支持されている。該各定滑
車8に巻き掛けられた一本のロープ9の二つの自由端部
9aは、前記ケージ3側に接続され、前記ロープ9の中
間部は、カウンタウエイト10に回動自在に設けられた
二つの動滑車10a,10aまたは二本の固定軸に巻き
掛けられている。前記カウンタウエイト10は、上下方
向に延びるその両側部を、同じく上下方向に延びる一対
のカウンタウエイト用ガイドレール11,11によって
案内されて、上下方向へ移動自在とされている。前記ケ
ージ3には、前記カウンタウエイト10の重量によっ
て、前記ロープ9を介して、前記ケージ3自体の重量と
釣り合う力が常に上向きに作用する。これにより、前記
昇降駆動機構4に掛かる負荷が軽減されている。
タウエイト用ガイドレール11,11と、の間には、そ
れ自体周知の一対のキャッチ装置10b,10bが介装
されている。異常自体として前記ロープが切れた場合に
は、前記一対のキャッチ装置10b,10bが作動し
て、前記カウンタウエイト10が、前記カウンタウエイ
ト用ガイドレール11,11に対して固定される。これ
により、前記カウンタウエイト10の落下が阻止され
る。
3の移動方向に沿って固定されたねじ軸12と、該ねじ
軸12と協働して前記ケージ3側に昇降駆動力を付与す
る昇降駆動部13と、を備えている。
は、前記ねじ軸12にねじ結合するナット14と、該ナ
ット14を正逆回転駆動する中空軸モータ15と、を備
えている。正逆回転自在な前記中空軸モータ15は、モ
ータケース16を含む固定子17と、該固定子17と磁
気的に結合して該固定子17の内部で回転駆動される中
空回転子18と、を備えている。そして、前記中空軸モ
ータ15は、前記モータケース16を前記ケージ3側に
防振的に固定されるとともに、前記中空回転子18に前
記固定軸12を受け入れて、前記中空回転子18が前記
ナット14へと駆動上連結されている。
て、台形ねじ軸を採用し、前記ナット14として、前記
台形ねじ軸に対してねじ結合する台形ねじナットを用い
ている。
19と常に一体に回転するように該ナットケース19に
対して係合している。該ナットケース19の上端部19
aは、フランジ形継手20を介して、前記モータケース
16から下方へ突出した前記中空回転子18の下端部1
8aに連結されている。また、前記ナットケース19
は、前記台形ねじ軸12と同心に配設された円筒状のナ
ットハウジング21の内部に、ベアリング22,23を
介して、回転自在に支持されている。前記ナットハウジ
ング21は、互いに逆方向へ向けて水平に延びるハウジ
ングアーム24,24を一体に備えている。該二本のハ
ウジングアーム24,24の上面には、ゴム等からなる
防振材25,25を介して、前記ケージ3側から前記台
形ねじ軸12側へ向けて水平に延び出した二本のケージ
フレーム26,26が固着されている。したがって、前
記ケージ3は、前記ケージフレーム26,26と、前記
防振材25,25と、前記ナットハウジング21と、前
記ベアリング22,23と、前記ナットケース19と、
を介して、前記台形ねじナット14に連結されて支持さ
れている。
グアーム24,24と、該ハウジングアーム24,24
に連結固定された連結アーム27,27と、を介して、
前記モータケース16が連結固定されている。
4は、駆動ナット28と、安全ナット29と、から形成
されている。前記駆動ナット28は、その外周面におい
て、上側が円柱形状、下側が截頭円錐形状を有し、前記
駆動ナット28の外周面に対応する形状の内周面を有す
る前記ナットケース19に下方から嵌り込んでいる。こ
のため、前記駆動ナット28には、截頭円錐形状を有す
る下側の外周面において、前記ナットケース19を介し
て、前記ナットハウジング21を含む前記ケージ3側の
荷重が作用する。この荷重によって截頭円錐形状の外周
面において前記駆動ナット28と前記ナットケース19
との間に生ずる摩擦力により、前記中空軸モータ15の
前記中空回転子18の回転が、前記駆動ナット28に伝
達される。
介して、前記安全ナット29が、常に前記駆動ナット2
8と一体に回転するように固定されている。
に形成された上下方向に延びる長孔31を貫通して、前
記安全ナット29のねじ穴にねじ込まれている。また、
前記駆動ナット28と前記安全ナット29との間には、
上下方向に所定の間隔Sが設けられている。したがっ
て、前記ナットケース19を介して前記駆動ナット28
に作用する前記ケージ3側の荷重は、前記安全ナット2
9には作用することがなく、前記台形ねじ軸12の回り
での回転によって前記安全ナット29のねじ部に生ずる
摩耗は、前記台形ねじ軸12の回りでの回転によって前
記駆動ナット28のねじ部に生ずる摩耗に比べて極めて
少ない。このため、前記エレベータ1の長時間にわたる
使用により前記駆動ナット28のねじ部における摩耗が
進行し、前記駆動ナット28のねじ部のピッチに生じた
誤差によって前記駆動ナット28が下方へずれてしまっ
た場合でも、前記駆動ナット28と前記安全ナット29
とが上下方向に当接することにより、前記駆動ナット2
8が前記ケージ3とともに過剰に下方へ移動してしまう
ことが阻止される。
アリング32を介して、ナットカバー33が取り付けら
れている。該ナットカバー33によって、前記駆動ナッ
ト28及び前記安全ナット29のねじ部に対して塵埃が
付着することが防止される。
タ15の作動時以外は常時前記固定子17側に対して前
記中空回転子18を回転不能に固定するブレーキ装置3
4が付設されている。該ブレーキ装置34は、前記固定
子17側と前記中空回転子18側との間に介装されてい
て、前記中空軸モータ15の作動時以外は、常に前記中
空回転子18及び前記台形ねじナット14を制動してお
り、前記中空軸モータ15の作動時にのみ、前記中空回
転子18及び前記ナット14の制動を解除する。
記ブレーキ装置34は、図3に示すように、共通の水平
なガイドロッド35に案内されて互いに接近離間方向へ
と移動自在な一対のブレーキアーム36,36を備えて
いる。該一対のブレーキアーム36,36は、前記ケー
ジ3側に支持されていて、図2及び図3に示すように、
常時は、その相互対向面側にそれぞれ固着されたブレー
キ片37,37によって、前記中空軸モータ15の前記
中空回転子18と前記ナットケース19とを互いに連結
する前記フランジ形継手20の円筒状の外周面20aを
締め付けて、前記中空回転子18及び前記台形ねじナッ
ト14側を制動している。
ーム36,36は、前記ガイドロッド35との間に介装
された一対のブレーキアーム付勢ばね38,38で、制
動状態が維持されるように、互いに接近する方向へと常
時付勢されている。そして、前記一対のブレーキアーム
36,36の前記ブレーキ片37,37とは反対側の端
部36a,36aが、電磁石を含むブレーキアーム駆動
源39によって、前記一対のブレーキアーム付勢ばね3
8,38の付勢力に抗して、互いに離間する方向へと駆
動されることにより、前記一対のブレーキアーム36,
36が、前記ケージ3側へ固定された揺動中心軸43,
43を中心として、互いに離間する方向へと揺動せしめ
られ、前記ブレーキ片37,37が、前記フランジ形継
手20の前記外周面20aを解放し、制動状態が解除さ
れるようになっている。
ーキアーム36,36が均等に開いたり閉じたりするよ
うに、該一対のブレーキアーム36,36同士を、前記
モータケース16に固着された縦軸40を中心として水
平回動する中央レバー41と、該中央レバー41の両端
部に相対回動自在に枢支されるとともに前記各ブレーキ
アーム36に相対回動自在に枢支された連結バー42,
42と、で作動上互いに連結している。
用した前記エレベータ1によれば、前記固定子17側と
前記中空回転子18側との間にコンパクトに前記ブレー
キ装置34を介装することができるので、安全性を確保
しつつ、前記昇降駆動部13の全体構成をコンパクトに
せしめることができて、好適である。
る前記エレベータ1において、前記固定子17側を前記
ケージ3側に固定された前記中空軸モータ15が作動し
て、前記中空回転子18が前記台形ねじ軸12の回りで
回転すると、前記フランジ形継手20で前記中空回転子
18に連結された前記ナットケース19を介して、前記
台形ねじナット14が、前記台形ねじ軸12の回りで回
転駆動されるとともに、前記台形ねじ軸12の軸線方向
へ直線的に移動する。そして、前記台形ねじナット14
には、前記ナットケース19と、前記ベアリング22,
23と、前記ナットハウジング21と、前記ハウジング
アーム24,24と、前記防振材25,25と、前記ケ
ージフレーム26,26と、を介して、前記ケージ3が
支持されているので、前記台形ねじナット14の上下動
に伴って、前記ケージ3が、前記ケージ用ガイドレール
2,2に案内されてながら、前記所定の昇降路に沿って
所定姿勢を保持したままで昇降する。
ば、従来の構成とは異なり、モータの駆動力をナットに
伝達するための手段としてベルトを用いていないので、
ベルト切れの心配がない。また、従来のベルト伝動に比
べて、前記ケージ3の昇降駆動時の騒音や振動を大幅に
低減せしめることができる。さらに、前記中空回転子1
8が前記台形ねじ軸12を受け入れて前記台形ねじナッ
ト14に連結されていることから、前記中空回転子18
と前記台形ねじナット14とが互いに同一の軸線を中心
として回転するので、回転バランスがとれるほか、省ス
ペース化に貢献できる利点もある。
に、前記台形ねじナット14に作用する前記ケージ3側
の荷重を軽減せしめるカウンタウエイト10を連結して
いるので、前記台形ねじ軸12と前記台形ねじナット1
4との間の摩擦が低減され、それらの損耗の度合いが小
さくなり、好適である。また、前記ケージ3の昇降時に
おける前記中空軸モータ15への負荷が軽減されるの
で、該中空軸モータ15の寿命も長くなるほか、該中空
軸モータ15として駆動力の小さいものを採用すること
ができる利点もある。
ねじ軸12と前記台形ねじナット14との組み合わせに
代えて、ボールねじ軸と、該ボールねじ軸とねじ結合す
るボールねじナットと、の組み合わせを採用することも
できる。このようにすれば、ねじ軸とナットとの間の摩
擦が小さいので、それらの間の摩擦による発熱量を低減
せしめることができて、一層好適である。
て、前記固定子17側と前記中空回転子18側との間
に、それ自体周知の構成のディスクブレーキ装置をコン
パクトに介装することもできる。
形ねじ軸12との間に、該台形ねじ軸12に接触する清
掃ブラシを設け、前記ケージ3の上下動時に、前記清掃
ブラシによって、前記台形ねじ軸12のねじ溝が自動的
に清掃されるようにすることもできる。
概略斜視図である。
断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 所定の昇降路に沿って上下動自在なケー
ジと、該ケージの移動方向に沿って固定されたねじ軸
と、該ねじ軸とねじ結合するナットと、該ナットを正逆
回転駆動する中空軸モータと、を備え、該中空軸モータ
は、その固定子側を前記ケージ側に固定されるととも
に、その中空回転子に前記ねじ軸を受け入れて、前記中
空回転子を前記ナットに駆動上連結されてなる、エレベ
ータ。 - 【請求項2】 前記固定子側と前記中空回転子側との間
に、前記中空軸モータの作動時以外は常時前記固定子側
に対して前記中空回転子を回転不能に固定するブレーキ
装置を介装してなる、請求項1に記載のエレベータ。
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