JP2002264695A - 作業機のフロントパネル構造 - Google Patents

作業機のフロントパネル構造

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JP2002264695A JP2001060363A JP2001060363A JP2002264695A JP 2002264695 A JP2002264695 A JP 2002264695A JP 2001060363 A JP2001060363 A JP 2001060363A JP 2001060363 A JP2001060363 A JP 2001060363A JP 2002264695 A JP2002264695 A JP 2002264695A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントパネルの軽量化、組み付けの容易
化、並びに外観の向上を図れるようにする。 【解決手段】 メータパネル9を備えたフロントパネル
11を搭乗運転部7に立設してある作業機のフロントパ
ネル構造において、フロントパネル11を、走行機体2
に連結される壁状の第1ブロー成形品Aと、その上部に
連接される第2ブロー成形品Bとから構成し、第2ブロ
ー成形品Bは、メータパネル9を収納するボックス部3
2と、第1ブロー成形品Aに対する連接用の支柱33と
が一体形成されるとともに、支柱33に、第1ブロー成
形品Aに載置支持される被載置面33Bを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メータパネルを備
えたフロントパネルを搭乗運転部に立設してある作業機
のフロントパネル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような作業機のフロントパ
ネル構造においては、例えば特開平9−205852号
公報で開示されているように、所定の形状にプレス成形
された複数の板金部品を、走行機体に立設された支持フ
レームに溶接やボルト連結することによって、フロント
パネルを、メータパネルの装備が可能な中空状に形成す
るようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術のようにフロントパネルを複数の板金部材で形
成すると、フロントパネルの組み付けにかなりの手間を
要するとともに重量が嵩むようになり、又、成形の面で
の自由度が低いことから外観の向上を図れるデザインの
採用が困難になっていた。
【0004】本発明の目的は、フロントパネルの軽量
化、組み付けの容易化、並びに外観の向上を図れるよう
にすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕上記目的を達成
するため、本発明のうちの請求項1記載の発明では、メ
ータパネルを備えたフロントパネルを搭乗運転部に立設
してある作業機のフロントパネル構造において、前記フ
ロントパネルを、走行機体に連結される壁状の第1ブロ
ー成形品と、その上部に連接される第2ブロー成形品と
から構成し、前記第2ブロー成形品は、前記メータパネ
ルを収納するボックス部と、前記第1ブロー成形品に対
する連接用の支柱とが一体形成されるとともに、前記支
柱に、前記第1ブロー成形品に載置支持される被載置面
を形成した。
【0006】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、フロントパネルを軽量で成形の面での自由度が高い
ブロー成形品で構成することから、フロントパネルを複
数の板金部品で構成する場合よりも、フロントパネルの
軽量化や組み付けの容易化を図れるとともに、外観の向
上を図れるデザインの採用が可能になる。又、フロント
パネルを単一のブロー成形品で構成する場合に比較し
て、成形の面での自由度をより高くすることができると
ともに、人目に付く箇所(例えば、メータパネルを備え
る第2ブロー成形品)などの表面精度を必要に応じて上
げることも簡単に行えるようになり、もって、製造コス
トの高騰を抑制しながら外観の向上を容易に図れるよう
になる。
【0007】その上、第2ブロー成形品にボックス部を
形成したことによって、フロントパネルに対するメータ
パネルの組み付けを容易にすることができ、又、ボック
ス部は第2ブロー成形品に一体形成されることから、ボ
ックス部を別途形成する場合に比較して、成形や組み付
けに要する手間を削減できるようになる。
【0008】しかも、支柱に形成した被載置面を第1ブ
ロー成形品に載置することによって、第1ブロー成形品
に対する第2ブロー成形品の上下方向での位置決めを簡
単に行えるとともに、メータパネルを収納することで重
量が大きくなった第2ブロー成形品を、第1ブロー成形
品の上部に安定性良く連接することができ、更に、第2
ブロー成形品の重量が連結点などに集中することに起因
した変形や破損を回避できるようになる。
【0009】〔効果〕従って、フロントパネルの軽量
化、成形や組み付けの容易化、並びに信頼性や外観の向
上を図れるとともに、第1ブロー成形品の上部に連接さ
れる第2ブロー成形品の組み付け精度並びに組み付け状
態での安定性の向上を図れるようになった。
【0010】〔構成〕本発明のうちの請求項2記載の発
明では、上記請求項1記載の発明において、前記第2ブ
ロー成形品に、前記ボックス部から横外側方に向けて延
出する手摺りを一体形成するとともに、該手摺りの延出
端側に、前記第1ブロー成形品に載置支持される被載置
面を形成した。
【0011】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、第2ブロー成形品に形成した手摺りを把持すること
によって、搭乗運転部に対する乗降や起立姿勢での操縦
などを行い易くすることができ、又、手摺りは第2ブロ
ー成形品に一体形成されることから、手摺りを別途形成
する場合に比較して、成形や組み付けに要する手間を削
減できるようになる。
【0012】しかも、手摺りの延出端側にも被載置面を
形成したことによって、起立操縦時や乗降などの際に把
持されることで比較的大きい荷重がかかる手摺りを、両
持ち状の高い支持強度で第1ブロー成形品に安定性良く
受け止めさせることができるとともに、第1ブロー成形
品の上部に第2ブロー成形品をより安定性良く連接する
ことができ、更に、手摺りにかかる荷重が連結点などに
集中することに起因した変形や破損を回避できるように
なる。
【0013】〔効果〕従って、成形や組み付けの容易化
を図りながらも、高い支持強度が確保された手摺りを備
えることができて、搭乗運転部に対する乗降や起立姿勢
での操縦などを行い易くすることができるとともに、信
頼性や第2ブロー成形品の組み付け状態での安定性の向
上を更に図れるようになった。
【0014】〔構成〕本発明のうちの請求項3記載の発
明では、上記請求項2記載の発明において、前記手摺り
の延出端側に、前記第1ブロー成形品に対して後方から
接当する接当部を形成した。
【0015】〔作用〕上記請求項3記載の発明による
と、手摺りに形成した接当部を第1ブロー成形品に接当
させることによって、第1ブロー成形品に対する第2ブ
ロー成形品の前後方向での位置決めを簡単に行えるとと
もに、起立操縦時での把持などにおいて、手摺りに前向
きの荷重成分が大きい荷重がかかる場合であっても、そ
の荷重がかかった手摺りを第1ブロー成形品によって安
定性良く受け止めさせることができ、更に、前向きの荷
重成分の大きい荷重が連結点などに集中することに起因
した変形や破損を回避できるようになる。
【0016】〔効果〕従って、組み付けの容易化を更に
図れる上に、より一層の信頼性や第2ブロー成形品の組
み付け状態での安定性の向上を図れるようになった。
【0017】
【発明の実施の形態】図1には作業機の一例である自脱
形コンバインの全体側面が示されており、このコンバイ
ンは、左右一対のクローラ式走行装置1を装備した走行
機体2の前部に、植立穀稈を刈り取って後方に搬送する
刈取搬送部3を昇降揺動可能に連結するとともに、走行
機体2に、刈取搬送部3からの刈取穀稈に対して脱穀処
理及び選別処理を施す脱穀装置4や、脱穀装置4からの
穀粒を貯留する穀粒タンク5などを搭載し、穀粒タンク
5に、その内部に貯留された穀粒を機外に排出するスク
リュー式の排出機構6を装備し、走行機体2における穀
粒タンク5の前方箇所に搭乗運転部7を形成して構成さ
れている。
【0018】図1〜3に示すように、搭乗運転部7は、
機体フレーム8における搭乗運転部形成箇所の前部にメ
ータパネル9や操縦レバー10などを備えたフロントパ
ネル11を立設し、搭乗運転部形成箇所の左側部に主変
速レバー12や副変速レバー13などを備えたサイドパ
ネル14を立設し、搭乗運転部形成箇所の後部に搭載さ
れたエンジン15などを覆うエンジンカバー16の上部
に運転座席17を配備し、搭乗運転部形成箇所における
フロントパネル11とサイドパネル14とエンジンカバ
ー16とで囲まれたフレーム部分に搭乗ステップ18を
敷設して形成されている。
【0019】図2〜6に示すように、フロントパネル1
1は、機体フレーム8に連結される壁状の第1ブロー成
形品Aと、その上部に連接される第2ブロー成形品Bと
から構成された樹脂製のものである。つまり、フロント
パネル11を軽量で成形の面での自由度が高いブロー成
形品A,Bで構成していることから、フロントパネル1
1の軽量化を図れるとともに、見栄えの良いデザインの
採用が可能になって外観の向上を容易に図れるようにな
っている。又、フロントパネル11に、第1ブロー成形
品Aと第2ブロー成形品Bによる2分割構造を採用した
ことによって、単一のブロー成形品からフロントパネル
11を構成する場合に比較して、成形の面での自由度を
より高くすることができるとともに、人目に付く箇所な
どの表面精度を必要に応じて上げることも簡単に行える
ことから、より一層の外観の向上を容易に図れるように
なっている。
【0020】図3〜7に示すように、第1ブロー成形品
Aは、その表面部Aaにおける高さ方向中間部位に、そ
の中間部位の略全横幅にわたって前方に向けて突出する
***段部分a1を有するとともに、その裏面部Abの複
数箇所を局部的に凹入して表面部Aaに接合させた環状
や点状の厚肉部19,20を備えるように、又、その左
右の両側縁部21,22が後方に向けて膨出する中空状
となるように、更に、その上部に表面部Aaと裏面部A
bとを接合させた厚肉で左右一対の連結部23を有する
ように形成されるとともに、その下端部には、後下がり
の載置面24Aを備える形状で後方に向けて膨出する足
置き部24が一体形成されている。つまり、第1ブロー
成形品Aは、それ自体が高い剛性を有するように、左右
の両側縁部21,22が後方に向けて膨出する平面視弓
形状で、かつ、略全横幅にわたる***段部分a1、複数
の厚肉部19,20や連結部23、及び足置き部24な
どを備える比較的複雑な断面係数の大きい形状に形成さ
れている。又、その下端部に足置き部24を形成したこ
とによって、搭乗運転部7においてより楽な運転姿勢を
とれることから、搭乗運転部7での居住性の向上を図れ
るようになり、更に、機体フレーム8に対する接合面積
が大きくなることから、それ自体が立設姿勢において高
い安定性を有するようになっている。
【0021】図3、図5及び図7に示すように、第1ブ
ロー成形品Aにおける左側の側縁部21には、サイドパ
ネル14の前端縁14aが係入される縦長の凹部21a
が形成されており、これによって、左側の側縁部21自
体の剛性を高めることができる上に、その凹部21aに
サイドパネル14の14aを係入することによって、第
1ブロー成形品A及びサイドパネル14を高い支持強度
で安定性良く立設することができるとともに、第1ブロ
ー成形品Aとサイドパネル14との間に隙間が形成され
ることによる見栄えの低下や、その隙間からの洗浄水な
どの不測の浸入を回避できるようになっている。
【0022】図3及び図5〜7に示すように、第1ブロ
ー成形品Aにおける足置き部24の載置面24Aには、
左右向きの複数の第1溝リブ24aと、それらの各第1
溝リブ24aに交差するとともに載置面24Aの下縁に
わたる前後向きの複数の第2溝リブ24bとが形成され
ており、これらの各溝リブ24a,24bによって、載
置面24Aに乗せた足の滑りを抑制することができると
ともに、それらの各溝リブ24a,24bに入り込んだ
泥土などを第2溝リブ24bの後端から簡単に流し出す
ことができるようになっている。又、足置き部24の載
置面24Aに複数の溝リブ24a,24bを形成したこ
とによって、足置き部24自体が高い剛性を有するよう
になることから、第1ブロー成形品A自体の立設姿勢で
の安定性を更に向上させることができるようになってい
る。
【0023】図3〜5に示すように、第1ブロー成形品
Aは、刈取搬送部3側の端部となる左側の側縁部21
に、その表面部Aaと裏面部Abとを変形可能な薄板状
に接合させたカバー部25が一体形成されており、これ
によって、フロントパネル11にカバー部25を組み付
ける手間を要することなく、刈取搬送部3から搭乗運転
部7側へのワラ屑などの流動を防止することができて搭
乗運転部7での作業環境の向上を図れるとともに、万が
一、刈取搬送部3の昇降操作を行った際に、製作誤差な
どに起因して刈取搬送部3がカバー部25に接触したと
しても、カバー部25が変形して刈取搬送部3との接触
による破損を回避するようになっている。
【0024】図3〜6に示すように、第1ブロー成形品
Aの各連結部23には、機体フレーム8に立設された角
鋼管材からなる支持フレーム26に対する連結用の左右
一対の貫通孔23aが穿設されており、これによって、
第1ブロー成形品Aの上部を、機体フレーム8に立設さ
れた金属製の支持フレーム26に支持させることができ
て、第1ブロー成形品Aの支持強度を高めることができ
るようになっている。又、第1ブロー成形品Aの表面部
Aaと裏面部Abとを接合させた厚肉の連結部23に貫
通孔23aを穿設して支持フレーム26に対する連結を
行うことから、支持フレーム26による第1ブロー成形
品Aの支持をより高い支持強度で行えるとともに、第1
ブロー成形品Aの中空部27に貫通孔23aを穿設した
場合に生じる貫通孔23aから中空部27への洗浄水や
ゴミなどの入り込みを阻止できるようになっている。
【0025】尚、図3〜6に示す符号28は、第1ブロ
ー成形品Aの下端部において表面部Aaと裏面部Abと
を接合させて厚肉に形成された左右一対の脚部であり、
これらの脚部28が機体フレーム8にボルト連結される
ようになっている。
【0026】図3〜6及び図8〜11に示すように、第
2ブロー成形品Bは、上カバー体29と下カバー体30
とが屈曲変形可能な薄肉の左右のヒンジ31を介して連
なる状態にブロー成形されたものであり、左右のヒンジ
31を屈曲変形させて上カバー体29と下カバー体30
とを重ね合わせることによって、メータパネル9を収納
するボックス部32を形成することができるようになっ
ている。
【0027】図9及び図10に示すように、上カバー体
29は、下カバー体30に対する左右の合わせ面29A
の各外側縁29aが凹入形成されるのに対し、下カバー
体30は、上カバー体29に対する左右の合わせ面30
Aの各外側縁30aが突出形成されており、上カバー体
29と下カバー体30とを重ね合わせてそれらの左右の
連結部29B,30B同士をボルト連結した状態では、
上カバー体29の各外側縁29aに下カバー体30の対
応する外側縁30aが係入するようになっている。これ
によって、上カバー体29と下カバー体30とを重ね合
わせた状態において、第2ブロー成形品Bの製作誤差な
どによって、それらの合わせ面29A,30A同士の間
に隙間が形成されることを防止でき、結果、その隙間が
形成されることに起因した見栄えの低下や、その隙間か
らの洗浄水やゴミなどの浸入を抑制できるようになって
いる。
【0028】図8〜12に示すように、上カバー体29
における右側の連結部29Bと下カバー体30における
左右の両連結部30Bは、第2ブロー成形品Bの表面部
Baと裏面部Bbとを接合させた高い剛性を有する厚肉
に形成されている。
【0029】図2〜6及び図8〜11に示すように、上
カバー体29には、下方に向けて延出する左右一対の支
柱33と、搭乗運転部7にて起立姿勢で操縦する立ち作
業時に左手による把持が可能となるように左外側方に向
けて延出する手摺り34とが一体形成され、左右の各支
柱33の延出端には、支持フレーム26の左右両端部に
溶接された帯綱製で上向きのブラケット26Aにボルト
連結される脚部35が、又、手摺り34の延出端には、
サイドパネル14とともに支持フレーム26にボルト連
結される側面視略三角形状の連結部36がそれぞれ形成
されている。
【0030】つまり、第2ブロー成形品Bは支持フレー
ム26に連結されるようになっており、これによって、
第2ブロー成形品Bを第1ブロー成形品Aに連結する場
合に比較して、メータパネル9を収納することで重量が
大きくなり、又、立ち作業時には操縦者の支えとなる第
2ブロー成形品Bを高い支持強度で支持することができ
るようになっている。
【0031】図4〜6及び図8〜13に示すように、各
脚部35には、その左右中間の表面部Baを裏面部Bb
に接合することによって形成される凹部分35Aが設け
られ、それらの各凹部分35Aには、支持フレーム26
に対する連結用の貫通孔35aが穿設されており、これ
によって、各脚部35を対応する第1ブラケット26A
に連結する際には、各脚部35の凹部分35Aとそれに
係入される第1ブラケット26Aとが接当して、第2ブ
ロー成形品Bの支持フレーム26に対する左右方向での
位置ズレを阻止するようになることから、第2ブロー成
形品Bを支持フレーム26に対する左右方向での位置ズ
レのない好適な位置に簡単に組み付けることができ、も
って、組み付けの容易化を図りながら第2ブロー成形品
Bが左右方向に位置ズレすることによる見栄えの低下を
回避できるようになっている。又、凹部分35Aを形成
したことによって、脚部35自体の断面係数が大きくな
って剛性が高くなることから、第2ブロー成形品Bをよ
り高い支持強度で支持フレーム26に支持させることが
できるようになり、しかも、表面部Baと裏面部Bbと
を接合させた凹部分35Aに支持フレーム26に対する
連結用の貫通孔35aを穿設することによって、第2ブ
ロー成形品Bの中空部37に貫通孔35aを穿設した場
合に生じる貫通孔35aから中空部37への洗浄水やゴ
ミなどの入り込みを阻止できるようになっている。
【0032】図3〜5及び図8〜11に示すように、連
結部36は、脚部35と直交する金型の合わせ方向に沿
う姿勢に形成されるものでありながら、手摺り34の延
出端に側面視略三角形状に形成されることによって樹脂
材が溜まり易く、又、金型の抜き勾配によって絞られる
ことなどに起因して中実に形成されるようになってお
り、これによって、高い剛性を有するとともに、支持フ
レーム26に対する連結用の貫通孔36aを穿設して
も、その貫通孔36aから中空部37への洗浄水やゴミ
などの入り込みを阻止できるようになっている。
【0033】図2、図3、図5、図6、図8及び図11
に示すように、フロントパネル11には白色のものが採
用されていることから、上カバー体29において、メー
タパネル9のパネル面9Aに隣接する内縁部29Cに
は、パネル面9Aを見易くする黒などのダーク色の第1
銘板38が貼着されるようになっている。内縁部29C
は、パネル面9Aから離れた外縁部29Dよりも一段低
くなるように形成されており、これによって、第1銘板
38を内縁部29Cに位置ズレのない状態に容易に貼り
付けることができるとともに、上カバー体29の剛性を
高めることができるようになっている。
【0034】図4、図6、図8、図11及び図12に示
すように、上カバー体29において、左右の支柱33の
間に位置する前壁部29Eには第2銘板39が貼着され
るようになっており、これによって、上カバー体29の
右側の連結部29Bと下カバー体30の右側の連結部3
0Bとを連結するボルト40を隠すことができる上に、
正面からの意匠感の向上を図れるようになっている。
【0035】図9及び図11に示すように、ボックス部
32の底壁32Aを形成する下カバー体30の略中央部
には、第2ブロー成形品Bの裏面部Bbを局部的に凹入
して表面部Baに接合させた厚肉部41が形成されてお
り、これによって、メータパネル9が載置される下カバ
ー体30の剛性を高めることができるようになってい
る。又、その厚肉部41には水抜き用の貫通孔41aが
穿設されており、ボックス部32内に入り込んだ洗浄水
や雨水などは、厚肉部41に流れ込んで貫通孔41aか
ら円滑に排出されるようになっている。
【0036】図5、図8、図9及び図12に示すよう
に、第2ブロー成形品Bにおける右側の支柱33は、上
方からの把持が可能な手摺りとして機能するように、そ
の上部33Aが後方に向けて膨出する状態に形成されて
いる。つまり、搭乗運転部7に対する乗降を行う際に
は、第2ブロー成形品Bにおける右側の支柱33の上部
33Aを把持することができるので、搭乗運転部7に対
する乗降を容易に行えるようになっている。
【0037】図4〜6及び図8〜12に示すように、第
2ブロー成形品Bにおいて、左右の各支柱33には、第
1ブロー成形品Aに載置支持される被載置面33Bが形
成され、又、手摺り34の延出端側には、第1ブロー成
形品Aに載置支持される被載置面34Aと、第1ブロー
成形品Aに対して後方から接当する接当部34Bとが形
成されており、各被載置面33B,34Aを第1ブロー
成形品Aに載置することによって、第1ブロー成形品A
に対する第2ブロー成形品Bの上下方向での位置決めを
簡単に行える上に、立ち作業時や乗降などの際に把持さ
れることで比較的大きい荷重がかかる手摺り34を、両
持ち状の高い支持強度で第1ブロー成形品Aに安定性良
く受け止めさせることができるとともに、メータパネル
9を収納することで重量が大きくなった第2ブロー成形
品Bを第1ブロー成形品Aの上部に安定性良く連接する
ことができ、更に、メータパネル9を収納した第2ブロ
ー成形品Bの重量や手摺り34にかかる荷重が、第2ブ
ロー成形品Bの左右の脚部35や連結部36に集中する
ことに起因した脚部35及び連結部36の変形や破損を
回避できるようになっている。
【0038】又、接当部34Bを第1ブロー成形品Aに
接当させることによって、第1ブロー成形品Aに対する
第2ブロー成形品Bの前後方向での位置決めを簡単に行
える上に、立ち作業時での把持などにおいて、手摺り3
4に前向きの荷重成分が大きい荷重がかかる場合であっ
ても、その荷重がかかった手摺り34を第1ブロー成形
品Aによって安定性良く受け止めさせることができると
ともに、その荷重が連結部36に集中することに起因し
た連結部36の変形や破損を回避できるようになってい
る。
【0039】図5、図9及び図14に示すように、第2
ブロー成形品Bにおける右側の支柱33の中央には、第
2ブロー成形品Bの裏面部Bbを局部的に凹入して表面
部Baに接合させた背面視円形の厚肉部42が形成され
ている。一方、右側の支柱33の後方に配設される操縦
レバー10は、前後方向と左右方向への十字揺動操作が
可能となるように、支持フレーム26から上方に向けて
延設されたアームレスト43や揺動支持機構44などを
介して支持フレーム26に連結されている。揺動支持機
構44の前端には、操縦レバー10を操向系や刈取昇降
系に連係する連係機構45を連結するためのボルト46
が装備されており、このボルト46の頭部は、右側の支
柱33の後方に操縦レバー10を配設した状態では、右
側の支柱33に形成された厚肉部42に入り込むように
なっている。
【0040】この構成により、搭乗運転部7に対する乗
降の際に手摺りとして利用可能な右側の支柱33の断面
係数を大きくすることができて剛性を高めることができ
る上に、操縦レバー10が運転座席19側に突出するこ
とを抑制できて居住空間の確保や搭乗運転部7に対する
乗降の面において有利にすることができるようになって
いる。
【0041】要するに、上述したように第1ブロー成形
品Aと第2ブロー成形品Bとからフロントパネル11を
構成して、フロントパネル11の軽量化や外観の向上な
どを図れるようにしながらも、フロントパネル11とし
ての必要強度を十分に確保することができる上に、搭乗
運転部7に対する乗降時や立ち作業時には、それ自身が
高い剛性を有するとともに支持フレーム26や第1ブロ
ー成形品Aにより高い支持強度で好適に支持された第2
ブロー成形品Bにおける右側の支柱33や手摺り34を
支えとして把持することができるので、搭乗運転部7に
対する乗降の容易化や立ち作業時での作業性の向上を図
れるようになっている。
【0042】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 (1)作業機としては、全稈投入形のコンバインあるい
はニンジン収穫機や大根収穫機などであってもよい。 (2)第2ブロー成形品Bとしては、ボックス部32か
ら右外側方に向けて延出する手摺り34が一体形成され
たものや、手摺り34を備えていないものであってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】自脱形コンバインの全体側面図
【図2】搭乗運転部の平面図
【図3】搭乗運転部の縦断背面図
【図4】(イ)フロントパネルの分解正面図 (ロ)フロントパネルの正面図
【図5】(イ)フロントパネルの分解斜視図 (ロ)フロントパネルの斜視図
【図6】(イ)フロントパネルの縦断側面図 (ロ)フロントパネルの分解縦断側面図
【図7】フロントパネルの横断平面図
【図8】第2ブロー成形品の展開表面図
【図9】第2ブロー成形品の展開裏面図
【図10】(イ)第2ブロー成形品の展開側面図 (ロ)第2ブロー成形品の側面図
【図11】(イ)第2ブロー成形品の展開縦断側面図 (ロ)第2ブロー成形品の縦断側面図
【図12】第2ブロー成形品の上カバー体と下カバー体
の連結部を示す縦断側面図
【図13】第2ブロー成形品の脚部の横断平面図
【図14】操縦レバーと第2ブロー成形品の位置関係を
示す要部の縦断側面図
【符号の説明】
2 走行機体 7 搭乗運転部 9 メータパネル 11 フロントパネル 32 ボックス部 33 支柱 33B 被載置面 34 手摺り 34A 被載置面 34B 接当部 A 第1ブロー成形品 B 第2ブロー成形品

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メータパネルを備えたフロントパネルを
    搭乗運転部に立設してある作業機のフロントパネル構造
    であって、 前記フロントパネルを、走行機体に連結される壁状の第
    1ブロー成形品と、その上部に連接される第2ブロー成
    形品とから構成し、前記第2ブロー成形品は、前記メー
    タパネルを収納するボックス部と、前記第1ブロー成形
    品に対する連接用の支柱とが一体形成されるとともに、
    前記支柱に、前記第1ブロー成形品に載置支持される被
    載置面を形成してある作業機のフロントパネル構造。
  2. 【請求項2】 前記第2ブロー成形品に、前記ボックス
    部から横外側方に向けて延出する手摺りを一体形成する
    とともに、該手摺りの延出端側に、前記第1ブロー成形
    品に載置支持される被載置面を形成してある請求項1記
    載の作業機のフロントパネル構造。
  3. 【請求項3】 前記手摺りの延出端側に、前記第1ブロ
    ー成形品に対して後方から接当する接当部を形成してあ
    る請求項2記載の作業機のフロントパネル構造。
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