JP2002264155A - キャップライナー及びキャップ - Google Patents

キャップライナー及びキャップ

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JP2002264155A
JP2002264155A JP2001065350A JP2001065350A JP2002264155A JP 2002264155 A JP2002264155 A JP 2002264155A JP 2001065350 A JP2001065350 A JP 2001065350A JP 2001065350 A JP2001065350 A JP 2001065350A JP 2002264155 A JP2002264155 A JP 2002264155A
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cap
resin
carbon dioxide
permeability
thickness
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Tomonori Goto
友紀 後藤
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Tosoh Corp
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二酸化炭素低透過性という特性を持っており、
容器内容物の本来の風味を長期に渡って損なうことのな
い樹脂キャップをを提供する。 【解決手段】熱可塑性樹脂(イ)と二酸化炭素気体透過
係数が1.0×10-16mol×m/(m2×s×Pa)
以下である二酸化炭素低透過性樹脂(ロ)より構成され
た積層体で、平面方向に対し積層構造となっており、積
層厚み構成比が熱可塑性樹脂(イ)厚み:二酸化炭素低
透過性樹脂(ロ)厚み=100:0.1〜100:10
0であることをキャップライナーまたは樹脂キャップを
用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二酸化炭素低透過
性樹脂を熱可塑性樹脂と積層構成させたキャップライナ
ー及びキャップに関するもので、二酸化炭素の透過性が
低いため、食料・飲料品等の包装用途等に使用すること
が有効である。
【0002】炭酸飲料水等のような二酸化炭素が溶解し
ている内容物入りのボトル用として使用するとき、二酸
化炭素の透過漏洩を防止し、内容物の風味を長時間、持
続させることが可能である。また、二酸化炭素の透過性
は、酸素の透過性とほぼ比例的な関係があり、酸素に対
しても、低透過性であるため、アルコール飲料等のよう
な酸素により風味が損なわれる内容物入りのボトル用と
して使用する場合も酸素の透過混入を防止し、内容物の
風味を長時間、持続させることが可能である。
【0003】
【従来の技術】キャップライナー及びキャップは、通
常、一般的に公知な熱可塑性樹脂を用いて、各種成形方
法により、作製されている。キャップライナーの場合、
一般的にその材料として、低密度ポリエチレン系樹脂、
スチレン系エラストマー系樹脂といったものが、キャッ
プの場合、ポリプロピレン系樹脂や高密度ポリエチレン
といったものが好適に用いられていた。
【0004】大型の炭酸飲料水PETボトル(2.0リ
ットルタイプや1.5リットルタイプ)のようなもので
あれば、キャップ部分からの二酸化炭素の透過漏洩は、
表面積の大きいボトル部分の二酸化炭素の透過漏洩に比
べると、非常に小さな割合であり、あまり気にする問題
では、なかった。
【0005】しかし、最近、市場に投入され、数量が劇
的に増加している小型の炭酸飲料水PETボトル(50
0mlタイプや350mlタイプ)の場合は、キャップ
部分の二酸化炭素の透過漏洩は、表面積の小さくなった
ボトル部分の透過漏洩に比べ、無視できる割合でなくな
り、二酸化炭素の漏洩による風味阻害は、キャップライ
ナー及びキャップ部分からの二酸化炭素の透過漏洩も1
つの原因となり、問題となっている。
【0006】また、これは酸素の透過混入により内容物
が酸化され、風味阻害を起こすのと同じ状況にある。
【0007】そこで、ボトル内容物の風味阻害を防止す
るキャップライナー及びキャップが要望されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術課題を背景になされたもので、二酸化炭素低透
過性及び酸素低透過性を持たせたキャップライナー及び
キャップを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らが鋭意
検討した結果、熱可塑性樹脂とある数値以下の二酸化炭
素低透過性の性能を有する樹脂を積層構成させたキャッ
プライナー及びキャップを用いることにより、包装容器
内の内容物の風味を長期に渡り持続させるということを
見い出し、発明を完成するに至った。
【0010】すなわち本発明は、熱可塑性樹脂(イ)と
二酸化炭素気体透過係数(JISK7126−87)が
1.0×10-16mol×m/(m2×s×Pa)以下で
ある二酸化炭素低透過性樹脂(ロ)より構成された積層
体で、平面方向に対し積層構造となっており、積層厚み
構成比が熱可塑性樹脂(イ)厚み:二酸化炭素低透過性
樹脂(ロ)厚み=100:0.1〜100:100であ
るキャップライナー及びキャップに関するものである。
【0011】本発明に用いられる熱可塑性系樹脂(イ)
としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ABS樹脂、スチレン系樹脂、オレフィン系
エラストマー、スチレン系エラストマー等が挙げられ
る。
【0012】キャップライナーの場合には、一般的に現
在、公知であるキャップライナー材用組成物を用いるこ
とができる。具体的には、ポリオレフィン系樹脂、オレ
フィン系エラストマー及びスチレン系エラストマーから
なる群より選ばれた少なくとも1種類以上の樹脂であ
り、詳しくは、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレン、分岐状低密度ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピ
レン共重合体ゴム、エチレン−ブテン共重合体ゴム、ス
チレン−ブタジエンブロック共重合体ゴム、スチレン−
エチレン−ブテンブロック共重合体ゴム、スチレン−エ
チレン−プロピレンブロック共重合体ゴム、スチレン−
イソプレンブロック共重合体ゴム等がある。
【0013】キャップの場合にも、一般的に現在、公知
であるキャップ材用組成物を用いることができる。具体
的には、ポリオレフィン系樹脂であり、詳しくは、ポリ
プロピレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエ
チレン、分岐状低密度ポリエチレン等がある。
【0014】特にポリオレフィン系樹脂の中で、ゲル・
パーミエイション・クロマトグラフィー測定における単
分散性(重量平均分子量/数平均分子量)が1.5〜
3.0の範囲であるポリオレフィン系樹脂を使用するこ
とが低分子量分からの影響である内容物への風味阻害が
少なく、より好ましい。尚、MwとMnの測定方法は、
ゲル・パーミエイション・クロマトグラフィー(日本ミ
リポア社製、装置名「ALC/GPC150C」(カラ
ム:東ソー株式会社製、商品名「GMHHR−H
(S)」3本、溶媒:1,2,4−トリクロルベンゼ
ン、温度:140℃、流量1.0ml/分、注入濃度1
mg/1ml、注入量300μl)を用いて測定した。
なお、東ソー株式会社製標準ポリスチレンを用いて、ユ
ニバーサルキャリブレーション法によりカラム溶出体積
は校正した。
【0015】本発明に用いられる二酸化炭素低透過性樹
脂(ロ)は、二酸化炭素気体透過係数(JIS K71
26−87)が、1.0×10-16mol×m/(m2×
s×Pa)以下のものであり、具体的には、ポリビニル
アルコール系樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合
体、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリロ
ニトリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系
樹脂等を挙げることができる。
【0016】その中でも、熱可塑性樹脂(イ)に積層成
形し易く、二酸化炭素低透過性の優れたエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体(商品名;株式会社クラレ製エバ
ール、日本合成化学工業株式会社製ソアノール等)、ポ
リアミド系樹脂(宇部興産株式会社製ナイロン、ユニチ
カ株式会社製ナイロン、鐘紡株式会社製ナイロン等)及
びポリエステル系樹脂(帝人株式会社製ポリエチレンテ
レフタレート、株式会社クラレ製ポリエチレンテレフタ
レート等)がより優れている 二酸化炭素低透過性樹脂(ロ)の二酸化炭素気体透過係
数(JIS K7126−87)は、1.0×10-16
mol×m/(m2×s×Pa)以下であり、1.0×
10-16mol×m/(m2×s×Pa)を越えると、キ
ャップライナー及びキャップの二酸化炭素の透過性を効
果的に低下させることが困難である。
【0017】本発明のキャップライナー及びキャップ
は、前記の熱可塑性樹脂(イ)と二酸化炭素低透過性樹
脂(ロ)の積層厚み構成比が熱可塑性樹脂(イ)厚み:
二酸化炭素低透過性樹脂(ロ)厚み=100:0.1〜
100:100であり、好ましくは、100:0.5〜
100:50である。
【0018】熱可塑性樹脂(イ)と二酸化炭素低透過性
樹脂(ロ)の積層厚み構成比が熱可塑性樹脂(イ)厚み
比100に対し、二酸化炭素低透過性樹脂(ロ)厚み比
が0.1未満の場合は、二酸化炭素低透過性の効果が少
なく、二酸化炭素低透過性樹脂(ロ)厚みが100を越
えると一般的に低耐衝撃性、高吸水性となり、キャップ
ライナー及びキャップの性能が損なわれる。
【0019】本発明のキャップライナー及びキャップ
は、熱可塑性樹脂(イ)と二酸化炭素低透過性樹脂
(ロ)とをシート、プレス、射出等の多層成形方法で積
層体として作製され、そのままか、もしくは、圧縮成
形、真空成形等の二次加工してキャップライナー、キャ
ップに成形されるが、特にシート成形機、プレス成形機
等で圧縮比(最終厚み/シート成形体厚み)を考慮した
厚みのシートを作製し、打ち抜き、打ち抜いたものを溶
融又は半溶融させキャップもしくは金型内に挿入し、圧
縮成形するという方法(シート打ち抜き圧縮成形法)に
よりキャップライナーを備え付けたキャップもしくはキ
ャップを得るという方法や多層押出された溶融体をホッ
トカットし、キャップもしくは金型内に挿入し、圧縮成
形するという方法が好適に用いられる。
【0020】尚、キャップライナー及びキャップを成形
するときの圧縮比は、積層構造の変形防止上0.10〜
0.99が好ましい。
【0021】また、積層構造としては、両外層を熱可塑
性樹脂(イ)、内層を二酸化炭素低透過性樹脂(ロ)と
する3層体や熱可塑性樹脂(イ)と二酸化炭素低透過性
樹脂(ロ)の接着性を考慮し、適切な接着層を設けた5
層成形体が好適に用いられる。この積層体は、平面方向
に積層構造となっている。
【0022】本発明のキャップライナー及びキャップに
は必要に応じて熱可塑性樹脂(イ)と二酸化炭素低透過
性樹脂(ロ)との相溶化剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、
帯電防止剤、ブロッキング防止剤、スリップ剤、界面活
性剤、防曇剤、流滴剤、架橋剤、核剤、顔料、染料、シ
リカ、タルク、マイカ、カーボン、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、金属ステアレート、木粉、コルク粉
末、セルロースパウダー等の無機あるいは有機の添加
剤、充填剤を本発明の目的を損なわない範囲で配合して
も良い。その中で、キャップ開栓トルクを調整するため
にスリップ剤を用いる場合が多く、とりわけ高級脂肪酸
アミド、高級脂肪酸、グリセリン脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エ
ステル、高級アルコール脂肪酸エステル及びエチレンビ
ス高級脂肪酸アミド等が用いられ、好適には、高級脂肪
酸アミドが用いられる。具体的に示すと、カプリル酸ア
ミド、カプリン酸アミド、ラウリン酸アミド、ミリスチ
ン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、アラキド酸アミド、ベヘン酸アミド、オレイン酸ア
ミド、エルカ酸アミド、リノール酸アミド、リノレン酸
アミドが挙げられ、ステアリン酸アミド、オレイン酸ア
ミド及びエルカ酸アミドが好ましい。
【0023】本発明のキャップライナー及びキャップの
特徴は、熱可塑性樹脂と二酸化炭素低透過性樹脂の積層
体であり、キャップライナー及びキャップの二酸化炭素
(酸素)透過性を抑制させるもので、例えば、シート、
プレス、射出成形等により作製されたキャップライナー
及びキャップであり、従来のキャップライナー及びキャ
ップにはない、容器内容物の風味阻害を防止し、長期保
存性において優れ、特に炭酸飲料やアルコール飲料向け
の包装容器として有用である。
【0024】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、これら
の実施例に制約されるものではない。
【0025】本発明で用いた試験測定方法は次の通りで
ある。
【0026】<サンプルキャップ作製方法>下記の試験
用サンプルキャップの作製方法として、プレス成形によ
り作製された積層シートによるシート打ち抜き圧縮成形
法を採用した。
【0027】キャップライナー付キャップの作製方法と
して、具体的には、予めシート全体厚みが0.7mmと
なるよう各層の材料を適正な温度で、任意の厚みにプレ
ス成形によりプレスシートを作製しておき、再度、作製
したプレスシートを構成順に重ね、加熱プレス成形し、
一体化させる。そのシート成形体を重量が約0.3gと
なるよう円形に打ち抜き、200℃で2分熱風加熱溶融
させた後、28mmφ式ポリプロピレン樹脂キャップの
内天面に挿入した。すぐさま、押型で加圧冷却させ、キ
ャップライナー天面が0.4mmとなるようキャップラ
イナー形状に整え、サンプルキャップを作製した。
【0028】キャップの作製方法として、具体的には、
予めシート全体厚みが6mmとなるよう各層の材料を適
正な温度で、任意の厚みにプレス成形によりプレスシー
トを作製しておき、再度、作製したプレスシートを構成
順に重ね、加熱プレス成形し、一体化させる。そのシー
ト成形体を重量が約3gとなるよう円形に打ち抜き、2
30℃で3分熱風加熱溶融させた後、28mmφ式キャ
ップの金型内に挿入した。すぐさま、押型で加圧冷却さ
せ、キャップ天面が1.5mmとなるようキャップ形状
に整え、サンプルキャップを作製した。
【0029】<テスト用ボトル作製方法>500ml用
PET製ボトル(東洋製罐製)に二酸化炭素濃度が50
0mlに対し、3.5volumeとなる炭酸ガス水を
5℃の条件下で500ml充填し、作製したサンプル樹
脂キャップを用い、キャップ巻き締めを15kg−cm
のトルクで行い、テスト用ボトルを作製した。
【0030】<積層構造の確認>サンプルキャップの天
面垂直方向にウルトラミクロトームで約0.1μmの厚
さに凍結(液体窒素により−120℃)切削する。切削
したサンプルを四酸化ルテニウムにて染色し、積層構造
観察用のサンプルとした。サンプルを透過型電子顕微鏡
(加速電圧200kV)により、キャップライナーもし
くはキャップの積層構造の確認を行った。
【0031】<キャップ衝撃試験>キャップの耐衝撃性
を比較する試験として、下記の試験方法を実施した。
【0032】23℃で、テスト用ボトルのキャップ天面
側を下方に向け高さ50cmから表面が平滑な鉄板に垂
直落下させ、キャップライナーもしくはキャップの割れ
を確認した。試験数を20サンプルとし、割れ等の破損
があった個数を確認した。
【0033】<二酸化炭素透過試験>JIS K712
6−87(A法)に準じ、東洋精機製三個がけガス透過
試験機を用い、試験を行った。試験片の形状はサンプル
キャップ作製時に用いたプレス成形体を、キャップライ
ナーの場合は0.4mmになるように、またキャップの
場合は1.5mmになるよう加熱圧縮し、得られた積層
シートの中央部を直径70mmの円状に切り取り試験片
とした。キャップライナーの比較に関しては比較例1の
構成により作製された試験片の二酸化炭素透過係数を1
00に、キャップの比較に関しては、比較例4の構成に
より作製された試験片の二酸化炭素透過係数を100と
し、他の試験片との比較を行った。
【0034】実施例1 熱可塑性樹脂(東ソー(株)製 超直鎖状低密度ポリエ
チレン:ルミタック22−1;メルトフローレート(J
IS K7210−76;190℃、2.16kg荷
重)2g/10min、密度(JIS K6760−8
1)0.900g/cm3、単分散性4.2、以下PE
−1という)、二酸化炭素低透過性樹脂((株)クラレ
製 エチレン−ビニルアルコール共重合体:エバールE
P−G156A;二酸化炭素気体透過係数2.8×10
-18mol×m/(m2×s×Pa)、以下EVOHとい
う)を用い、外層(PE−1)/内層(EVOH)/外
層(PE−1)=0.25/0.2/0.25mmのキ
ャップライナー用シート成形体を作製し、前記の方法に
よりキャップライナー付きキャップを成形し、テスト用
ボトルを得た。積層構造の確認、キャップ衝撃試験及び
二酸化炭素透過試験を行い、試験結果を表1に示す。
【0035】実施例2 実施例1において、EVOH−1を二酸化炭素低透過性
樹脂(宇部興産(株)製 ポリアミド6:UBEナイロ
ン1011FB;二酸化炭素気体透過係数5.2×10
-18mol×m/(m2×s×Pa)、以下PA6とい
う)に変更し、実施例1の要領で各種試験を行った。試
験結果を表1に示す。
【0036】実施例3 実施例1において、シート成形体の構成を外層(PE−
1)/内層(EVOH)/外層(PE−1)=0.3/
0.1/0.3mmに変更し、実施例1の要領で各種試
験を行った。試験結果を表1に示す。
【0037】実施例4 実施例1において、シート成形体の構成を外層(PE−
1)/内層(EVOH)/外層(PE−1)=0.32
/0.06/0.32mmに変更し、実施例1の要領で
各種試験を行った。試験結果を表1に示す。
【0038】実施例5 実施例1において、シート成形体の構成を外層(PE−
1)/内層(EVOH)/外層(PE−1;PETボト
ル接触側)=0.5/0.04/0.16mmに変更
し、実施例1の要領で各種試験を行った。試験結果を表
1に示す。
【0039】実施例6 実施例1において、PE−1をポリエチレン(ダウ製:
PF1140;メルトフローレート(JIS K721
0−76;190℃、2.16kg荷重)2g/10m
in、密度(JIS K6760−81)0.900g
/cm3、単分散性2.1、以下PE−2という)に変
更し、実施例1の要領で各種試験を行った。試験結果を
表1に示す。
【0040】比較例1 実施例1において、シート構成材料をPE−1 0.7
mmのみとし、実施例1の要領により各種試験を行っ
た。試験結果を表1に示す。
【0041】比較例2 実施例1において、EVOH−1をポリプロピレン(チ
ッソ(株)製:チッソポリプロK1011;メルトフロ
ーレート(JIS K7210−76;230℃、2.
16kg荷重)0.7g/10min、単分散性4.
7、二酸化炭素気体透過係数2.2×10-15mol×
m/(m2×s×Pa)以下PPという)に変更し、実
施例1の要領で各種試験を行った。試験結果を表1に示
す。
【0042】比較例3 実施例1において、シート成形体の構成を外層(PE−
1)/内層(EVOH)/外層(PE−1)=0.15
/0.4/0.15mmに変更し、実施例1の要領で各
種試験を行った。試験結果を表1に示す。
【0043】実施例7 熱可塑性樹脂(東ソー(株)製 高密度ポリエチレン:
ニポロンハード5700;メルトフローレート(JIS
K7210−76;190℃、2.16kg荷重)
1.0g/10min、密度(JIS K6760−8
1)0.953g/cm3、単分散性5.4、以下PE
−3という)、二酸化炭素低透過性樹脂EVOHを用
い、外層(PE−3)/内層(EVOH)/外層(PE
−3)=2/2/2mmのキャップ用シート成形体を作
製し、前記の方法によりキャップを成形し、テスト用ボ
トル得た。積層構造の確認、キャップ衝撃試験及び二酸
化炭素透過試験を行い、試験結果を表2に示す。
【0044】実施例8 実施例7において、EVOHを二酸化炭素低透過性樹脂
PA6−1に変更し、実施例7の要領で各種試験を行っ
た。試験結果を表2に示す。
【0045】実施例9 実施例7において、シート成形体の構成を外層(PE−
3)/内層(EVOH)/外層(PE−3)=2.8/
0.4/2.8mmに変更し、実施例7の要領で各種試
験を行った。試験結果を表2に示す。
【0046】実施例10 実施例7において、PE−3を高密度ポリエチレン(東
ソー(株)製:ニポロンハード5400;メルトフロー
レート(JIS K7210−76;190℃、2.1
6kg荷重)0.85g/10min、密度(JIS
K6760−81)0.958g/cm3、単分散性
7.9、以下PE−4という)に変更し、実施例7の要
領で各種試験を行った。試験結果を表2に示す。
【0047】実施例11 実施例7において、PE−3をPPに変更し、実施例7
の要領で各種試験を行った。試験結果を表2に示す。
【0048】比較例4 実施例7において、シート構成材料をPE−3 6mm
のみとし、実施例7の要領により各種試験を行った。試
験結果を表2に示す。
【0049】比較例5 実施例7において、EVOHをPPに変更し、実施例7
の要領で各種試験を行った。試験結果を表2に示す。
【0050】比較例6 実施例7において、シート成形体の構成を外層(PE−
3)/内層(EVOH)/外層(PE−3)=1.2/
3.6/1.2mmに変更し、実施例7の要領で各種試
験を行った。試験結果を表2に示す。
【0051】
【表1】
【表2】
【発明の効果】本発明のキャップライナー及びキャップ
は、従来公知のキャップライナー及びキャップにはな
い、二酸化炭素低透過性という特性を持っており、容器
内容物の本来の風味を長期に渡って損なうことがなく有
用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 29:00 B29K 29:00 67:00 67:00 77:00 77:00 B29L 31:56 B29L 31:56 Fターム(参考) 3E084 AA04 AB02 AB10 CC03 CC08 EC03 EC09 HC03 HC07 4F100 AK01A AK01B AK03A AK41B AK46B AK69B BA02 BA07 DA03 EH20 EJ17 EJ30 EJ42 GB23 JA07A JD02 JD02B YY00A YY00B 4F204 AA03 AA19 AA24 AA29 AG03 AH57 FA01 FB01 FG08 FH06 FJ10

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂(イ)と二酸化炭素気体透過
    係数(JIS K7126−87)が1.0×10-16
    mol×m/(m2×s×Pa)以下である二酸化炭素
    低透過性樹脂(ロ)より構成された積層体で、平面方向
    に対し積層構造となっており、積層厚み構成比が熱可塑
    性樹脂(イ)厚み:二酸化炭素低透過性樹脂(ロ)厚み
    =100:0.1〜100:100であることを特徴と
    するキャップライナー。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂(イ)がポリオレフィン系樹
    脂であることを特徴とする請求項1に記載のキャップラ
    イナー。
  3. 【請求項3】ポリオレフィン系樹脂のゲル・パーミエイ
    ション・クロマトグラフィー測定における単分散性(重
    量平均分子量/数平均分子量)が1.5〜3.0の範囲
    であることを特徴とする請求項2に記載のキャップライ
    ナー。
  4. 【請求項4】二酸化炭素低透過性樹脂(ロ)がエチレン
    −ビニルアルコール共重合体、ポリアミド系樹脂及びポ
    リエステル系樹脂の少なくとも1種類からなることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のキャップライ
    ナー。
  5. 【請求項5】キャップライナーの用途が炭酸飲料向け包
    装容器用であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載のキャップライナー。
  6. 【請求項6】キャップライナーの用途がアルコール飲料
    向け包装容器用であることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載のキャップライナー。
  7. 【請求項7】熱可塑性樹脂(イ)と二酸化炭素低透過性
    樹脂(ロ)の積層シートを打ち抜き、溶融又は半溶融さ
    せ、圧縮成形することを特徴とする請求項1〜6のいず
    れかに記載のキャップライナーの製造方法。
  8. 【請求項8】キャップライナー厚み/積層シート厚みで
    表される圧縮比が0.10〜0.99であることを特徴
    とする請求項7に記載のキャップライナーの製造方法。
  9. 【請求項9】多層押出された溶融体をホットカットし、
    成型金型内で圧縮成形されることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載のキャップライナーの製造方法。
  10. 【請求項10】請求項1〜6のいずれかに記載のキャッ
    プライナー付きキャップ。
  11. 【請求項11】熱可塑性樹脂(イ)と二酸化炭素気体透
    過係数(JIS K7126−87)が1.0×10
    -16mol×m/(m2×s×Pa)以下である二酸化炭
    素低透過性樹脂(ロ)より構成された積層体で、平面方
    向に対し、積層構造となっており、積層厚み構成比が熱
    可塑性樹脂(イ)厚み:二酸化炭素低透過性樹脂(ロ)
    厚み=100:0.1〜100:100であることを特
    徴とするキャップ。
  12. 【請求項12】熱可塑性樹脂(イ)がポリオレフィン系
    樹脂であることを特徴とする請求項11に記載のキャッ
    プ。
  13. 【請求項13】ポリオレフィン系樹脂のゲル・パーミエ
    イション・クロマトグラフィー測定における単分散性
    (重量平均分子量/数平均分子量)が1.5〜3.0の
    範囲であることを特徴とする請求項12に記載のキャッ
    プ。
  14. 【請求項14】二酸化炭素低透過性樹脂(ロ)がエチレ
    ン−ビニルアルコール共重合体、ポリアミド系樹脂及び
    ポリエステル系樹脂の少なくとも1種類からなることを
    特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載のキャッ
    プ。
  15. 【請求項15】キャップの用途が炭酸飲料向け包装容器
    用であることを特徴とする請求項10〜14のいずれか
    に記載のキャップ。
  16. 【請求項16】キャップの用途がアルコール飲料向け包
    装容器用であることを特徴とする請求項10〜14のい
    ずれかに記載のキャップ。
  17. 【請求項17】熱可塑性樹脂(イ)と二酸化炭素低透過
    性樹脂(ロ)の積層シートを打ち抜き、溶融又は半溶融
    させ、圧縮成形することを特徴とする請求項11〜14
    のいずれかに記載のキャップの製造方法。
  18. 【請求項18】キャップ厚み/積層シート厚みで表され
    る圧縮比が0.10〜0.99であることを特徴とする
    請求項17に記載のキャップの製造方法。
  19. 【請求項19】多層押出された溶融体をホットカット
    し、成型金型内で圧縮成形されることを特徴とする請求
    項11〜16のいずれかに記載のキャップの製造方法。
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