JP2002262377A - 骨導ピックアップ素子及びそのユニット - Google Patents

骨導ピックアップ素子及びそのユニット

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JP2002262377A
JP2002262377A JP2001053545A JP2001053545A JP2002262377A JP 2002262377 A JP2002262377 A JP 2002262377A JP 2001053545 A JP2001053545 A JP 2001053545A JP 2001053545 A JP2001053545 A JP 2001053545A JP 2002262377 A JP2002262377 A JP 2002262377A
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bone conduction
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pickup
conduction pickup
pickup unit
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JP2001053545A
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English (en)
Inventor
Kenji Furuhata
建治 降旗
Yasuhiro Kanai
康弘 金井
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 明瞭度やS/N比の向上を図るとともに、装
着性を改善し、良好に音声を認識することができる骨導
ピックアップ及びその装置を提供する。 【解決手段】 骨導ピックアップ10は、使用者の耳の
外耳道に挿入される。すると、接触子26,36が外耳
道40の内壁に接触するようになる。接触子26,36
がそれぞれ骨導音声に基づいて振動すると、金属板2
2,33が振動し、更には圧電素子24,34が屈曲す
るようになる。圧電素子24,34からは、屈曲に対応
する電気信号が誘起されて引出線28,38から外部に
出力される。二つのピックアップ素子20,30の出力
の差動演算を行うことで、外部ノイズの影響が低減され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、骨導(骨伝導)ピ
ックアップ素子及びそのユニットに関するものである。
【0002】
【背景技術】人間の発する音声を認識する手法として
は、よく知られているように、空気中を伝導する音声を
認識する方法と、人体(特に骨格)中を伝導する音声を
認識する方法がある。これらのうち、前者の気導による
認識方法には、明瞭度が高いという利点がある反面、周
囲騒音の影響を受けやすいという不都合がある。これに
対し、後者の骨導による認識方法には、(1)子音の表
現に重要な高域成分が少ないために明瞭度が低い,
(2)骨導音声の周波数特性は低域が高く高域が低いた
めに音質が悪い,(3)声帯や声道あるいは口などの各
部位からの音声伝達が非常に複雑であるために骨導音声
固有の音質が生ずる,(4)外耳道の個人差やピックア
ップの装着の仕方で明瞭度が大きく変化する,(5)コ
ード(信号線)の摩擦などの異音を収音しやすい,
(6)運動性雑音を拾いやすい,(7)効率やS/N比
が悪い,といった不都合がある。しかし、(1)高騒音
下でも使用可能であり、騒音下での音声通話や音声入力
に好適である,(2)ハンズフリーで通話ができる,な
どの利点がある。
【0003】ところで、最近は、コンピュータシステム
や家電製品の分野におけるユーザフレンドリなインター
フェースとして音声認識システムが普及しつつあり、ハ
ンズフリーによる音声認識技術の提供が求められてい
る。具体的には、音声ダイヤル,ハンズフリー音声入
力,音声入力ナビゲーション,音声入力ゲーム,音声入
力ワープロ,音声対話システム,音声ディクテーショ
ン,音声翻訳,などである。
【0004】しかしながら、従来の気導を利用した音声
認識法では、背景雑音の影響が大きいと認識率が極端に
低下する。すなわち、マイクロホンに近い位置で発せら
れた音声に対しては比較的高い認識率が得られる。しか
し、マイクロホンに対する距離が大きくなるにつれて反
射音の影響や音圧低下の影響が大きくなり、残響や雑音
の影響を受けて認識率が著しく低下する。OA機器など
はオフィスのような雑音環境下で使用されることが多い
であろうし、ナビゲーション装置は自動車内騒音下で使
用される。また、携帯電話などの場合は、話者の移動に
伴う通話環境,すなわち音響伝達特性が変化する。
【0005】骨導による音声認識は、このような多様な
雑音環境下でも良好に音声を認識することができる技術
として注目されている。従来の骨導音声認識用のピック
アップとしては、特開平58−80997,同58−8
8996,同58−94298,実公昭63−4510
4,同63−45105など、各種のものが提案されて
いる。これらのうち、特に、人体の外耳道に挿入する耳
栓タイプ(耳挿入タイプ)のものは、人体表面に取り付
けるタイプのものなどと比較して装着性に優れるという
利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
耳栓タイプの骨導ピックアップは、(1)脱落しやす
い,(2)外耳道の大きさや形状の個人差や、ピックア
ップの装着の仕方で感度レベルの低下や劣化を招く恐れ
がある,(3)装着感が悪い,といった不都合がある。
また、ピックアップのケース自体の骨導音声振動をピッ
クアップしているため、周囲騒音がケースの振動につな
がり、結果的に周囲騒音の影響を受けやすいという不都
合もある。
【0007】一方、例えば外耳道内における骨導音声に
おいては、ピックアップ点によって音声スペクトルが異
なるという性質がある。特に、顎関節からの伝達特性と
頭部からの伝達特性がかなり異なっている。この点から
すると、人体の検出部位,すなわち骨導音声のピックア
ップ点に配慮することで、良好に骨導音声を認識できる
可能性がある。
【0008】本発明は、これらの点に着目したもので、
明瞭度やS/N比の向上を図るとともに、装着性を改善
し、良好に音声を認識することができる骨導ピックアッ
プ素子及びそのユニットを提供することを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の骨導ピックアップ素子は、一端が固定され
た振動板;該振動板に設けられた電気音響変換素子;前
記振動板の自由端に設けられており、人体の検出部位に
接触する接触子;を含み、該接触子が、前記振動板の自
由端と前記人体の検出部位との間隔の大小差を緩和する
調整機能を備えたことを特徴とする。
【0010】本発明の骨導ピックアップユニットは、一
端が固定された振動板;該振動板に設けられた電気音響
変換素子;前記振動板の自由端に設けられており、人体
の検出部位に接触する接触子;を含む骨導ピックアップ
素子を、ケース内に複数設けたことを特徴とする。本発
明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説
明及び添付図面から明瞭になろう。
【0011】
【発明の実施の形態】<実施形態1>……以下、本発明
の実施の形態について詳細に説明する。最初に、図1〜
図2を参照しながら実施形態1について説明する。図1
には、実施形態1にかかる骨導ピックアップが示されて
おり、(A)は主要断面図,(B)は側面図である。ま
た、図2には、図1の骨導ピックアップを人体の外耳道
に対して装着した状態が示されている。これらの図にお
いて、骨導ピックアップユニット10は、略円筒状のケ
ース12に2つのピックアップ素子20,30を備えて
いる。ケース12の図1(A)における左端側は円錐状
の基部14によって閉じており、基部14の中心には引
出線用の孔16が設けられている。一方、ケース12の
図1(A)における右端側は開放されている。そして、
前記基部14の前記孔16を挟んだ上下には、金属板2
2,32が取り付けられており、それぞれケース12に
沿って開口側まで延びている。そして、これらの金属板
22,32の対向面側には、それぞれ圧電素子24,3
4が設けられている。圧電素子24の両表面(金属板2
2側の面とその反対側の面)には電極25がそれぞれ設
けられており、圧電素子34の両表面(金属板32側の
面とその反対側の面)には電極35がそれぞれ設けられ
ている。
【0012】更に、前記金属板22,32のケース開口
側自由端には、略U字状の接触子26,36がケース端
を回りこむように設けられている。これら接触子26,
36が、図2に示すように人体の外耳道40の壁面にそ
れぞれ接触する。一方、前記金属板22の基部14側
と、前記圧電素子24の電極25には、2芯の引出線2
8の各芯線がそれぞれ接続されている。また、前記金属
板32の基部14側と、前記圧電素子34の電極35に
は、2芯の引出線38の各芯線がそれぞれ接続されてい
る。これら引出線28,38は、基部14の孔16から
ケース外側にそれぞれ導出されている。これらの引出線
28,38から、それぞれ骨導音声信号が出力されるよ
うになっている。
【0013】以上の各部のうち、ケース12及び基部1
4としては、丈夫であること,振動を伝えにくいこと,
軽量であること等が好ましい。例えば、ABSなどの樹
脂材で形成してもよいし、金属でケース12及び基部1
4を製作し,これにプラスチック又はゴムをコーティン
グするようにしてもよい。ケース12及び基部14は、
両者を一体に形成してもよいし、別個に形成して接合す
るようにしてもよい。
【0014】次に、ピックアップ素子20,30の金属
板22,32としては、例えば、42アロイ,リン青
銅,黄銅,ステンレスなどが好適である。圧電素子2
4,34としては、圧電特性を有する材料が使用され、
例えばPZTが好適な材料の一つである。これら圧電素
子24,34は、単板構造,積層構造のいずれとしても
よい。
【0015】接触子26,36は、直接人体に触れるた
め、人体に危害を加えない材質,形状であることが望ま
しいが、耐久性なども考慮すると、硬度の高いシリコ−
ンやゴムなどが考えられる。もちろん、リン青銅や黄銅
板などの金属をビニルチューブなどの樹脂で被覆する構
成としてもよい。本実施形態では、接触子26,36が
バネ性を有する略U字形状となっているため、良好な装
着感が得られる。もちろん、触感の向上を図るため、接
触子26,36表面にコーティングを施す,柔らかな発
泡ゴム材などを貼り付けるなどの公知の方法を適用して
よい。引出線28,38としては、例えば、一般的な絶
縁被覆導線,同軸シールド線などを用いる。本例では、
2芯のシールド線を使用し、一方の芯を圧電素子24,
34の表面に設けた電極25,35に、他方の芯を金属
板22,32にそれぞれ接続している。
【0016】次に、金属板22,32と圧電素子24,
34と接触子26,36によってそれぞれ構成されてい
るピックアップ素子20,30は、その共振周波数が例
えば3.5〜4kHzの範囲となるように設計される。ま
た、Q(先鋭度)は、聴覚特性の臨界帯域幅が、例えば
3〜6程度に設定される。よく知られているように、人
体の口からの気流の体積速度Uと喉頭部の皮膚の振動速
度Vは、周波数Fに関して、U/V∝Fなる関係にあ
る。このことから,加速度型振動ピックアップで受振し
ている骨導音声は、高音域特性が6dB/オクターブの減
衰特性示す。この減衰特性を補償するためには、ピック
アップ系の共振周波数を3.5〜4kHz前後に、Qを3
〜6程度に設定する。このようにすることで、全体とし
て平坦な周波数特性となり、より自然な音声が得られる
ようになる。
【0017】また、接触子26,36の外耳道40の内
壁に対する接触部分は、例えば幅1.5mm,長さ5.0
mm前後になるように設定する。接触子26,36の外耳
道内壁に対する接触面積があまり小さすぎると、骨導音
声に対して良好な感度を得ることができない。逆に、該
接触面積が大きすぎると、触感が悪化したり外耳道内壁
を傷つける恐れがある。このような点から接触面積を設
定する。
【0018】次に、本実施形態の作用を説明する。図1
のように構成された骨導ピックアップユニット10は、
図2に示すように使用者の耳の外耳道40に挿入され
る。すると、接触子26,36が外耳道40の内壁に接
触するようになる。例えば、図2のように挿入すると、
接触子26は外耳道40の上部内壁に接触し、接触子3
6は外耳道40の下部内壁に接触する。このため、上側
の接触子26では、使用者の発した音声のうち、脳側か
ら伝達したものが主としてピックアップされる。一方、
下側の接触子36では、使用者の発した音声のうち、顎
側から伝達したものが主としてピックアップされる。
【0019】接触子26,36がそれぞれ骨導音声に基
づいて振動すると、接触子26,36が金属板22,3
2の自由端に接続されているため、金属板22,33が
振動し、更には圧電素子24,34が屈曲するようにな
る。圧電素子24,34は、いわゆる加速度センサとし
て作用し、屈曲に対応する電気信号が誘起されて引出線
28,38から外部に出力される。このようにして、骨
導音声に対応する電気信号が得られる。
【0020】ところで、本実施形態では、二つのピック
アップ素子20,30があり、それぞれ異なる部位で骨
導音声をピックアップしている。このため、ピックアッ
プ素子が一つの場合と比較して、音質や明瞭度の改善を
図ることができる。例えば、一方のピックアップ素子で
ピックアップした骨導音声に高音域成分が少なくても、
他方のピックアップ素子でピックアップした骨導音声に
高音域成分が含まれていれば、全体として高音域が補償
されるようになり、明瞭度も向上する。もちろん、外耳
道40に対する接触子26,36の位置を調整すること
で、S/N比や明瞭度の良好な位置を見出すようにして
よい。
【0021】本発明に関係して行った実験によれば、外
耳道40の上部内壁,すなわち頭部側からピックアップ
した骨導音声は高音域成分が多く、比較的明瞭度が高い
傾向にあることが判明している。一方、外耳道40の下
部内壁,すなわち顎関節側からピックアップした骨導音
声は低域成分が多く、低いこもった感じの音声で明瞭度
は必ずしも高くない傾向になることも判明している。こ
れは、外耳道40内における骨導音声の周波数スペクト
ルが、各ピックアップ点で異なっており、特に顎関節か
らの伝達特性と頭部からの伝達特性がかなり異なってい
ることに起因すると考えられる。このような観点からす
れば、図2に示すように、ピックアップ素子20,30
が上下方向に位置するように装着すると、明瞭度の高い
音声認識が可能になると考えられる。
【0022】このように、本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。 (1)骨導音声を外耳道内壁に接触して直接ピックアッ
プするので、感度が高い。 (2)音声明瞭度の優位な場所,特に頭部側からの骨導
振動をピックアップするため、骨導音声の高音域特性が
補償され、明瞭度に優れる。 (3)接触子がバネ構造となっているため、外耳道の個
人差に対する修正が可能であり、フィット感ないし装着
性が向上する。
【0023】<実施形態2>……次に、図3を参照しな
がら実施形態2について説明する。この実施形態は、基
本的な構成は前記実施形態1と同様であるが、ケースが
ほぼ全体を覆うようにしたものである。図3(A)は外
観を示し、同図(B)は主要断面を示す。これらの図の
ように、ケース50が全体を覆っており、金属板22,
32の自由端側も覆われている。そして、ケース50の
頭部側面に設けた長孔52,54から接触子26,36
がそれぞれ露出した構成となっている。このように、必
要部分を除いてケースで覆うことで、使用者が装置内に
触って破損したり、あるいは異物がケース内に入り込ん
でピックアップ素子20,30の振動が妨げられたりと
いうような不都合が防止される。
【0024】図3(C)は、ケースの変形例である。図
示のように、ケース51が、接触子26,36方向に長
方形ないしは楕円形の形状となっている。このようにす
ることで、外耳道40とケース51の側面51A,51
Bとの間に隙間が形成され、耳内部と外気とが導通す
る。このため、気導による受話を同時に行うことができ
る,自然な装着感が得られるなどの利点が生ずる。
【0025】<実施形態3>……次に、図4及び図5を
参照しながら実施形態3について説明する。本実施形態
では、図4(A)に示すように、ピックアップ素子2
0,30の出力側にそれぞれチャージアップ回路60,
62が接続されている。これらのうち、チャージアップ
回路60の出力側は減算器64のプラス入力側(非反転
入力側)に接続されており、チャージアップ回路62の
出力側は減算器64のマイナス入力側(反転入力側)に
接続されている。そして、この減算器64の減算出力が
音声信号として出力されるようになっている。
【0026】前記チャージアップ回路60,62は、各
々入力信号の増幅を行うとともに、二つのピックアップ
素子20,30の感度差を補正し、ノイズキャンセリン
グが最もよく行われる状態にするために設けられてい
る。また、ピックアップ素子20,30は、金属板2
2,32側がアースとなっており、圧電素子24,34
の電極25,35側からそれぞれ信号をピックアップす
るものとする。また、圧電素子24,34の分極方向
は、図5(A)に矢印で示すような対称の方向(信号取
出側の電極25,35から見たときに同一方向)となっ
ているものとする。
【0027】次に、本発明の作用を説明すると、ピック
アップ素子20,30から出力された音声信号は、チャ
ージアップ回路60,62にそれぞれ供給される。チャ
ージアップ回路60,62の各出力は、減算器64のプ
ラス入力側及びマイナス入力側にそれぞれ供給される。
減算器64では、プラス入力側の信号からマイナス入力
側の信号が減算される。あるいは、プラス入力側の信号
にマイナス入力側の信号が反転して加算されると考えて
もよい。このため、ピックアップ素子20,30の出力
音声信号に含まれる同一位相成分がキャンセルされるよ
うになる。
【0028】例えば、ピックアップ素子20,30の出
力音声信号が、それぞれ図4(B),(C)に示すよう
な波形であったとする。図4(C)の信号は、図4
(D)に示すように反転されて、図4(B)に示す信号
に加算される。従って、加算後の信号は図4(E)に示
すようになる。例えば、周囲騒音があるとすると、圧電
素子24,34の分極方向が対称となっているため、ピ
ックアップ素子20,30で共通にピックアップされ、
同一の位相,同一の強度の信号として出力される。この
ため、減算器64による演算処理でちょうどキャンセル
されることとなる。引出線28,38の摩擦音や使用者
の運動による雑音などについても同様である。
【0029】一方、上述したように、外耳道40内にお
ける骨導音声は、ピックアップ素子20,30間で位相
がずれている。このため、骨導音声成分については、減
算器64による演算処理が行われてもすべてがキャンセ
ルされることはなく、素子出力の減算によって音質が向
上し、更には明瞭度も改善されるようになる。このよう
に、本実施形態によれば、ピックアップ素子20,30
がひろうハムノイズや騒音などのノイズ成分が良好にキ
ャンセルされ、骨導音声成分のみを良好に取り出すこと
が可能となる。
【0030】なお、減算器64を中心としたノイズキャ
ンセリング回路は、引出線28,38の先に接続しても
よいし、骨導ピックアップユニットのケース内に設ける
ようにしてもよい。また、圧電素子24,34の分極方
向が、図5(B)に示すように非対称(信号取出側の電
極25,35から見たときに逆方向)となっている場合
は、極性が反転するので、減算器64の代わりに加算器
を使用する(以下の実施形態においても同様である)。
【0031】このように、本実施形態によれば、感度や
明瞭度が改善され、周囲の環境騒音の他、コードの摩擦
音,運動性の雑音,ハムノイズなどの影響を大幅に低減
できる。本発明に関して行った実験によれば、100d
Bまでのノイズを良好にキャンセルできることが判明し
ている。
【0032】<実施形態4>……次に、図6〜図7を参
照しながら実施形態4について説明する。本実施形態
は、図6に示すように、前記実施形態3の減算器64の
出力側に電波の発信器66を接続するとともに、相手機
器に電波の受信器68を設けたものである。すなわち、
本実施形態では、減算器64の信号出力を、発信器66
及び受信器68によってワイヤレスで送信するようにし
たものである。
【0033】図7には、本実施形態の具体的な適用例が
示されている。同図中(B),(C)は、携帯電話に対
する適用例である。同図(A)の例は、ボイスレコーダ
70に音声を録音する例である。ボイスレコーダ70に
は、図6に示した受信器68が設けられている。一方、
骨導ピックアップユニット80は、図6に示したノイズ
キャンセリング回路60〜64と発信器66が一体化さ
れた構成となっており、これが使用者82の耳に装着さ
れている。このため、使用者82の音声は骨導ピックア
ップユニット80によってピックアップされ、発信器6
6からボイスレコーダ70に向けて発信される。発信さ
れた音声は、ボイスレコーダ70の受信器68によって
受信され、音声が記録される。ボイスレコーダ70は、
電波が届く範囲内であればいずれにあってもよい。
【0034】図7(B)の例は、携帯電話72に受話用
の発信器74を内蔵するとともに、受話用の受信器を一
体化した受話ユニット84を使用者82が耳に装着した
例である。つまり、携帯電話72の発信器74と受話ユ
ニット84によって受話が行われる。送話については、
前記図5(A)と同様である。このため、電波が届く範
囲内であれば、携帯電話72が遠方にあっても送受話が
可能となる。気導音声によってこのような送話及び受話
の両方をワイヤレスで行おうとすると、図7(C)に示
すように、マイクロホン86とイヤホン88を含む送受
話ユニット90が必要となり、装着性や外観の面で好ま
しいとはいえない。しかし、本例によれば、左右の耳に
骨導ピックアップユニット80及び受話ユニット84を
装着するのみでよく、装着性や外観の面で優れる。
【0035】図7(D)の例は、PC(パーソナルコン
ピュータ)100に対する音声入力用マイクロホンとし
て骨導ピックアップユニット80を使用した例である。
これによれば、PC100に受信器68が設けられてい
る。一方、骨導ピックアップユニット80は、同様に、
図6に示したノイズキャンセリング回路60〜64と発
信器66が一体化された構成となっており、これが使用
者82の耳に装着されている。このため、使用者82の
音声は骨導ピックアップユニット80によってピックア
ップされ、発信器66からPC100に向けて発信され
る。発信された音声は、PC100の受信器68によっ
て受信され、これによって音声入力が行われる。使用者
82とPC100とがワイヤレスとなっているため、電
波が届く範囲で使用者は移動することができる。
【0036】図7(E)の例は、PC100が音声出力
可能な場合の例である。PC100に受話用の発信器1
02を内蔵するとともに、受話用の受信器を一体化した
音声出力ユニット85を使用者82が耳に装着した例で
ある。つまり、PC100の発信器102と音声出力ユ
ニット85によって、PC100から使用者82に対す
る音声出力が行われる。音声入力については、前記図7
(D)と同様である。
【0037】<実施形態5>……次に、図8を参照しな
がら実施形態5について説明する。まず、図8(A)の
例は、接触子26,36の先端が延長されて延長部11
0,112が形成されている。そして、延長部110,
112の間隔が、前記実施形態における接触子26,3
6の間隔に対応している。また、延長部110,112
の先端はケース50側に折り曲げられている。この例に
よれば、延長部110,112が外耳道40の内壁に接
触する。すなわち、骨導ピックアップを耳に装着したと
きに、比較的外耳道の入り口に近い位置で内壁に接触す
る。この例のように、接触子の形状を工夫することで、
外耳道に対する接触部位を調整できる。該接触部位の変
動によって骨導音声の伝達関数も変化する可能性があ
る。また、本実施形態によれば、接触子延長部110,
112の先端が折り曲げられているので、骨導ピックア
ップを耳から外すときに、接触子が引っかかるなどの恐
れがない。
【0038】次に、図8(B)の例は、基部14にイヤ
ホン130を設けた例である。イヤホン130には、信
号線132によって音声信号が供給され、音声が出力さ
れる。この例によれば、送話及び受話の両方を一つのピ
ックアップを耳に装着するのみで行うことができる。送
話については、前記実施形態と同様である。なお、受話
の場合、イヤホン130から受話音声が出力されるが、
これが骨導ピックアップ20,30によってピックアッ
プされる可能性がある。しかし、同一の信号としてピッ
クアップされるため、図4に示したノイズキャンセリン
グ回路を使用することでキャンセルすることができる。
従って、ハウリングが生ずる恐れがない。
【0039】図8(C)に示す例は、左右の両耳にそれ
ぞれ骨導ピックアップ140,142を取り付けるよう
にしたものである。本例の場合、左右の骨導ピックアッ
プ140,142は、外耳道内壁の同一部位から骨導音
声をピックアップする。各ピックアップ140,142
の信号出力は、アンプ144,146による増幅の後、
位相検波回路148に供給される。位相検波回路148
では、入力信号の同相成分が取り出される。外部雑音
は、一般的に左右の骨導ピックアップ140,142に
異なる位相でピックアップされると考えられる。これ
は、該雑音の音源と左右の骨導ピックアップ140,1
42との距離が異なると考えられるからである。しか
し、骨導音声は、左右の骨導ピックアップ140,14
2の中間に音源が位置している。このため、各ピックア
ップ140,142によってピックアップされた骨導音
声は位相が一致すると考えられるためである。このよう
な理由から、本実施形態でも、骨導音声を良好にピック
アップすることができる。
【0040】特に、自動車内やオフィス内とは異なる高
騒音の工場や飛行場などの環境を考えた場合,音声通信
の必要性の有無にかかわらず、両耳を耳栓やイヤーマフ
などで保護する必要が生ずる。従って、本実施形態のよ
うに、左右の耳にそれぞれピックアップ素子140,1
42を取り付けるようにすると好都合である。
【0041】<実施形態6>……次に、図9を参照しな
がら、実施形態6について説明する。本実施形態は、基
本的な構造は前記実施形態1と同様であるが、金属板が
接触子を兼ねており、かつ、ケースの外側に聴覚を保護
するための耳栓が設けられた例である。図9(A)は外
観を示し、同図(B)は主要断面を示す。これらの図に
示すように、ケース150には、紡錘形状ないしは半球
のフランジ型の耳栓152が設けられている。耳栓15
2の材質としては、例えば、柔軟で装着時に外耳道の密
閉度がよいシリコン系樹脂などが好適である。そして、
基部14に埋め込まれて接着剤で固定されたプラスチッ
クスペーサ156には、圧電素子24,34が固定され
ており、該圧電素子24,34のケース150側には、
それぞれ金属板160,162が取り付けられている。
前記プラスチックスペーサ156は、圧電素子24,3
4を互いに接触させずに基部14に固定するためのもの
であり、公知各種のプラスチックを利用することが可能
である。圧電素子24,34の対向面側にはそれぞれ電
極25,35が設けられているが、その反対側は金属板
160,162が電極を兼用している。もちろん、上述
した実施形態のように、圧電素子24,34の表裏にそ
れぞれ電極を設けるようにしてもよい。
【0042】前記金属板160,162は、ケース15
0に沿って開口から外部へ露出するように延びており、
前記開口付近で曲折してケース150の端を回りこんだ
形状となっている。これら金属板の露出部160A,1
62Aは、上述した実施形態1における接触子26,3
6に相当し、外耳道40の壁面にそれぞれ接触する。た
だし、前記露出部160A,162Aが外耳道に接触す
る部分には、金属板が直接外耳道に接触しないように保
護するためのクッション材164,166が設けられて
いる。該クッション材164,166の材質としては、
例えば形状回復が可能なポリウレタンなどが好適であ
る。また、同図に示す金属板160,162の自由振動
部の長さLは、共振周波数が3kHz前後となるよう
に、約8mmに設定されている。
【0043】このように、ケース150の外側に耳栓1
52を設けることで、骨導ピックアップを耳に装着した
ときに外部雑音が遮断される。このため、感度や明瞭度
の向上を図ることができる。また、耳栓152に密閉度
が高く、柔らかい材質を使用したことにより、骨導ピッ
クアップが外耳道内の形状に沿って確実に固定されるた
め、骨導ピックアップと外耳道壁の摩擦によって生じる
雑音を低減することも可能となる。
【0044】更に、ケース150から露出した金属板1
60,162の露出部160A,160Bを、ケース1
50の端を回りこむように曲折し、それらの先端にクッ
ション材164,166を設けて接触子を兼ねることと
したので、構成を簡略化することができる。また、クッ
ション材164,166に、形状回復可能な材質を利用
しているため、該クッション材164,166を指で押
して平らな形状として耳に挿入することで、骨導ピック
アップを耳に装着するのが容易となる。該骨導ピックア
ップが外耳道内に収納されると、クッション材164,
166の形状が回復して、外耳道壁の形状に沿って接触
するようになるため、ピックアップの感度や明瞭度が更
に向上し、かつ、快適に装着することが可能となる。
【0045】本発明には数多くの実施形態があり、以上
の開示に基づいて多様に改変することが可能である。例
えば、次のようなものも含まれる。 (1)圧電素子としては、ユニモルフタイプ,バイモル
フタイプ,シム材を使用するタイプなど、各種のものが
公知であるが、いずれを使用してもよい。また、それら
を単層・積層のいずれの構造とするかも、必要に応じて
適宜決めてよい。各部の材料も、必要に応じて適宜選択
してよい。 (2)前記実施形態では、一つのケース内にピックアッ
プ素子を2つ設けたが、もちろん一つのみとしてもよい
し、必要に応じて更に多数のピックアップ素子を設ける
ようにしてもよい。 (3)前記実施形態を組み合わせるようにしてもよい。
例えば、実施形態6に示した耳栓152やクッション材
164,166を実施形態1〜5に適用するなどであ
る。 (4)前記実施形態では、骨導音声の検出部位を人体の
耳としたが、顔,首など、必要に応じて適宜変更してよ
い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果がある。 (1)ピックアップ素子の接触子に、人体の検出部位と
の間隔の大小差を緩和する調整機能を設けることとした
ので、人体の個人差に対する補正を簡便に行うことがで
き、フィット感ないし装着性が向上する。 (2)接触子が人体に接触する構成としたので、骨導音
声認識の明瞭度やS/N比が向上し、良好に骨導音声を
認識することができる。 (3)前記骨導ピックアップ素子をケース内に複数設
け、更にノイズキャンセル手段を設けることとしたの
で、周囲の騒音の影響を低減して明瞭度の高い骨導音声
認識が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の主要断面及び側面を示す
図である。
【図2】実施形態1の骨導ピックアップを耳に装着した
状態を示す図である。
【図3】本発明の実施形態2の外観及び主要断面を示す
図である。
【図4】本発明の実施形態3の構成及び作用を示す図で
ある。
【図5】圧電素子の分極方向の関係を示す図である。
【図6】本発明の実施形態4の構成を示す図である。
【図7】前記実施形態4の適用例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態5の主要断面及び回路構成を
示す図である。
【図9】本発明の実施形態6の外観及び主要断面を示す
図である。
【符号の説明】
10……骨導ピックアップユニット 12,50,51……ケース 51A,51B……側面 14……基部 16……孔 20,30……ピックアップ素子 22,32……金属板 24,34……圧電素子 25,35……電極 26,36……接触子 28,38……引出線 40……外耳道 52,54……長孔 60,62……チャージアップ回路 64……減算器 66,74,102……発信器 68……受信器 70……ボイスレコーダ 72……携帯電話 80……骨導ピックアップユニット 82……使用者 84……受話ユニット 85……音声出力ユニット 86……マイクロホン 88……イヤホン 90……送受話ユニット 100……PC 110,112……接触子延長部 130……イヤホン 132……信号線 140,142……骨導ピックアップ 144,146……アンプ 148……位相検波回路 150……ケース 152……耳栓 154……挿通口 156……プラスチックスペーサ 160,162……金属板 160A,162A……露出部 164,166……クッション材

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端が固定された振動板;該振動板に設け
    られた電気音響変換素子;前記振動板の自由端に設けら
    れており、人体の検出部位に接触する接触子;を含み、 該接触子が、前記振動板の自由端と前記人体の検出部位
    との間隔の大小差を緩和する調整機能を備えたことを特
    徴とする骨導ピックアップ素子。
  2. 【請求項2】前記接触子がバネ構造を備えたことを特徴
    とする請求項1記載の骨導ピックアップ素子。
  3. 【請求項3】前記振動板を延長して前記接触子としたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の骨導ピックアップ
    素子。
  4. 【請求項4】一端が固定された振動板;該振動板に設け
    られた電気音響変換素子;前記振動板の自由端に設けら
    れており、人体の検出部位に接触する接触子;を含む骨
    導ピックアップ素子を、ケース内に複数設けたことを特
    徴とする骨導ピックアップユニット。
  5. 【請求項5】前記骨導ピックアップ素子が、請求項1〜
    3のいずれかに記載されたものであることを特徴とする
    請求項4記載の骨導ピックアップユニット。
  6. 【請求項6】前記複数の骨導ピックアップ素子を、同一
    寸法形状で面対称に前記ケース内に配置したことを特徴
    とする請求項4又は5記載の骨導ピックアップユニッ
    ト。
  7. 【請求項7】前記ケースから前記接触子のみが突出した
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の骨導
    ピックアップユニット。
  8. 【請求項8】複数の骨導ピックアップ素子の出力を利用
    してノイズをキャンセルするノイズキャンセル手段を備
    えたことを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の
    骨導ピックアップユニット。
  9. 【請求項9】前記ノイズキャンセル手段は、前記複数の
    ピックアップ素子で検出した同位相の信号を、その一方
    を反転してから重ね合わせることを特徴とする請求項8
    記載の骨導ピックアップユニット。
  10. 【請求項10】前記ノイズキャンセル手段は、前記複数
    のピックアップ素子で検出した逆位相の信号を重ね合わ
    せることを特徴とする請求項8記載の骨導ピックアップ
    ユニット。
  11. 【請求項11】前記骨導ピックアップ素子の出力をワイ
    ヤレスで発信するためのワイヤレス発信手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項4〜10のいずれかに記載の骨導
    ピックアップユニット。
  12. 【請求項12】外部から供給された音声を再生するため
    の音声再生手段を備えたことを特徴とする請求項4〜1
    1のいずれかに記載の骨導ピックアップユニット。
  13. 【請求項13】前記ケースの外側に聴覚を保護する聴覚
    保護手段を備えたことを特徴とする請求項4〜12のい
    ずれかに記載の骨導ピックアップユニット。
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