JP2002258482A - フォトレジスト用樹脂 - Google Patents

フォトレジスト用樹脂

Info

Publication number
JP2002258482A
JP2002258482A JP2001056332A JP2001056332A JP2002258482A JP 2002258482 A JP2002258482 A JP 2002258482A JP 2001056332 A JP2001056332 A JP 2001056332A JP 2001056332 A JP2001056332 A JP 2001056332A JP 2002258482 A JP2002258482 A JP 2002258482A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
group
formula
photoresist
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001056332A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Arita
靖 有田
Osamu Onishi
治 大西
Yuji Imamura
裕治 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2001056332A priority Critical patent/JP2002258482A/ja
Publication of JP2002258482A publication Critical patent/JP2002258482A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リソグラフィ−に使用される光の波長対する
透明性に優れ、高感度、高解像度、高残膜率、高耐熱
性、広いフォ−カスマ−ジン、広い露光マ−ジンなど優
れた特長をもつフォトレジストの製造を可能にする樹脂
を提供する。 【解決手段】 式(I)で示される酸の作用によりアル
カリ可溶性が促進されるフォトレジスト用樹脂であり、
フェノール樹脂から誘導されたものが好ましい。 【化1】 (式(I)中、Rは、有機系重合体で、Rの繰り返し単
位は同一であっても異なってもよい。Aは、−O−、−
COO−で示される有機基、 Pは、水素又は酸の作用
により脱離可能な有機基である。A及びPは、Rの構造
単位毎に同一であっても異なってもよい。lは、1〜2
0000、mは、1〜3で、Rの構造単位毎に同一であ
っても異なってもよい。nは、1〜3で、mに従う。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体などを製造
する際のリソグラフィ−に使用されるフォトレジスト用
樹脂に関するもので、リソグラフィ−に使用される光の
波長に対する透明性に優れ、高感度、高解像度、高残膜
率、高耐熱性、広いフォ−カスマ−ジン、広い露光マ−
ジンなど優れた特長をもつフォトレジストの製造を可能
にする。
【0002】
【従来の技術】一般にポジ型フォトレジストはナフトキ
ノンジアジド化合物等のキノンジアジド基を有する感光
剤とアルカリ可溶性樹脂(例えば、ノボラック型フェノ
−ル樹脂)が用いられる。このような組成からなるポジ
型フォトレジストはアルカリ溶液による現像によって高
い解像力を示し、IC、LSI等の半導体製造、LCD
などの回路基材の製造に利用されている。またノボラッ
ク型フェノ−ル樹脂は露光後のプラズマドライエッチン
グに対し、芳香環を多く持つ構造に起因する高い耐熱性
も有しており、これまでノボラック型フェノ−ル樹脂と
ナフトキノンジアジド系感光剤とを含有する数多くのポ
ジ型フォトレジストが開発、実用化され、大きな成果を
挙げてきている。
【0003】一般にフォトレジスト用フェノ−ル樹脂と
して、メタ・パラクレゾ−ルとホルムアルデヒドを酸触
媒の存在下で反応させて得られたフェノ−ル樹脂が使用
されている。フォトレジストの特性を調整または向上さ
せるために、メタ・パラクレゾ−ルの比率や分子量など
の検討がなされ、半導体やLCDなどのリソグラフィ−
技術に適用されてきた。半導体用フォトレジストでは、
高耐熱性・高解像度・高感度などの特性が要求されてお
り、耐熱性向上のためにキシレノ−ル,トリメチルフェ
ノ−ルなどのアルキルフェノ−ル類や芳香族アルデヒド
などのモノマ−が検討され、高感度化のためにヒドロキ
シベンズアルデヒドなどが検討された例がある。これら
はいずれも、若干の向上効果は得られるものの、未だ十
分な効果は得られていない。
【0004】近年、半導体の高集積化の要求が年々高ま
るにつれ、g線・i線といった光の波長では理論的に描
くことができない領域の解像が要求されるようになって
きた。そこで、光源としてより短い波長の光が適用され
るようになった。しかし、高圧水銀灯などから発生する
g線・i線といった光の光量に比べ、光源から発生する
より短波長の光の光量が少ないことから、フォトレジス
トの高感度化が必要となり、酸による触媒反応を利用し
たシステムである化学増幅型フォトレジストが適用され
るようになった。また、使用される樹脂においては、よ
り短い波長の光を利用することから、g線・i線で使用
されていたノボラック樹脂は、それ自体がもつ芳香環に
よる光の吸収により透明度が劣ることから、ポリヒドロ
キシスチレンやアクリル系樹脂・シクロオレフィン系樹
脂が適用されるようになった。しかし、ポリヒドロキシ
スチレンでも透明度が十分というわけではなく非常に高
価であることより、安価なフェノ−ル樹脂系での透明性
を改良し、高解像度、高感度なフォトレジスト特性を発
現する樹脂の開発要求が非常に高くなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、半導体など
を製造する際のリソグラフィ−に使用されるフォトレジ
スト用樹脂に関するもので、リソグラフィ−に使用され
る光の波長対する透明性に優れ、高感度、高解像度、高
残膜率、高耐熱性、広いフォ−カスマ−ジン、広い露光
マ−ジンなど優れた特長をもつフォトレジストの製造を
可能にする樹脂を提供し、特に、ポリヒドロキシスチレ
ンを使用したフォトレジストよりも高感度化を達成する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の樹脂は、式
(I)で示される酸の作用によりアルカリ可溶性が促進
されるフォトレジスト用樹脂である。
【化5】
【0007】式(I)中、Rは、有機系重合体で、ビニ
ル重合などの付加重合系樹脂、重縮合系樹脂の何れの系
の樹脂を使用することが可能である。特に好ましくは、
フェノ−ル樹脂、ポリビニルフェノ−ル樹脂、アクリル
系樹脂、シクロオレフィン系樹脂などが上げられる。ま
た、Rの繰り返し単位は同一であっても異なってもよ
い。Aは、−O−、−COO−で示される有機基で、R
の繰り返し単位毎に同一であっても異なってもよい。
Pは、水素又は酸の作用により脱離可能な有機基で、R
の構造単位毎に同一であっても異なってもよい。lは、
1〜20000で特に好ましくは、10〜10000で
ある。小さすぎる場合は、成膜性が悪化し、大きすぎる
場合は感度が低くなる。mは、1〜3で、Rの構造単位
毎に同一であっても異なってもよい。nは、1〜3で、
mに従う。
【0008】式(I)中のRが、式(II)で表される
有機基の場合、特にフォトレジストの特性に優れるもの
が得られる。
【化6】 式(II)中、Xは、水素、水酸基、C=1〜8のアル
キル基、アルケニル基及びアルコキシ基、ハロゲンで、
a=0〜3である。Yは、2価の有機基で、特に限定さ
れないが、一例としてメチレン基、エチレン基などがあ
げられる。
【0009】式(I)で示されるフォトレジスト用樹脂
を得る方法としては特に限定されないが、フェノ−ル樹
脂から誘導することが経済的な点から最も有効で、フェ
ノ−ル樹脂を合成した後、酸の作用により脱離可能な有
機基を導入する方法が使用できる。まず、以下に式
(I)を得るために使用されるフェノ−ル樹脂について
説明する。使用されるフェノ−ル樹脂は、フェノ−ル類
とアルデヒド類を酸及び塩基の存在下反応させることに
より得ることができるが、まず、使用される原料につい
て説明する。フェノ−ル類としては、フェノ−ル、メタ
クレゾ−ル、オルソクレゾ−ル、パラクレゾ−ル、2,
3−キシレノ−ル、2,4−キシレノ−ル、2,5−キ
シレノ−ル、2,6−キシレノ−ル、3,4−キシレノ
−ル、3,5−キシレノ−ル、2,3,4−トリメチル
フェノ−ル、2,3,5−トリメチルフェノ−ル、2,
3,6−トリメチルフェノ−ル、2,4,5−トリメチ
ルフェノ−ル、3,4,5−トリメチルフェノ−ル、エ
チルフェノ−ル、プロピルフェノ−ル、ブチルフェノ−
ル、オクチルフェノ−ル、ノニルフェノ−ル、1−ナフ
ト−ル、2−ナフト−ル、フェニルフェノ−ルなどを使
用できるが、特に限定されるものではなく、単独でも混
合使用してもよい。高感度の観点から、メタクレゾ−
ル、オルソクレゾ−ル、3,5−キシレノ−ル、2,
3,5−トリメチルフェノ−ルが特に好ましく、さらに
好ましくはメタクレゾ−ルを90%以上使用した場合で
ある。
【0010】アルデヒド類としてはホルムアルデヒド、
アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、ブチルアルデ
ヒドなどを使用でき特に限定されるものではなく、単独
でも混合使用してもよい。高感度の観点からホルムアル
デヒドが特に好ましい。ホルムアルデヒドの場合は、ホ
ルマリン(水溶液)、パラホルムアルデヒド、アルコ−
ル類とのヘミホルマ−ル、トリオキサンなどホルムアル
デヒドを発生するものであればいずれの原料も使用でき
る。価格面から考慮すると、ホルマリン、パラホルムア
ルデヒドを使用することが好ましい。
【0011】フェノ−ル類とアルデヒド類の反応に使用
される触媒は、酸触媒が一般的に使用され、蓚酸、酢酸
などの有機カルボン酸、ベンゼンスルホン酸、パラトル
エンスルホン酸、メタンスルホン酸などの有機スルホン
酸、塩酸、硫酸などの無機酸などを使用することができ
るが、特に限定されることはなく、単独でも2種以上を
混合して使用することも可能である。また、塩基性触媒
も使用可能であり、例えば、トリエチルアミンなどのア
ミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸
化物等が挙げられる。使用量は、フェノ−ル類に対して
0.01重量%から5重量%であるが、フォトレジスト
用フェノール樹脂の特性維持のために極力少ない方が好
ましい。反応溶媒は、必要によって使用することが可能
であるが、特に種類が限定されるわけではない。フェノ
−ル樹脂を溶解し、反応して得られた樹脂の粘度を低下
させるものであれば使用可能である。一例として、アセ
トン、メチルエチルケトンなどのケトン類、エタノ−
ル、ブタノ−ルなどのアルコ−ル類、酢酸エチル、酢酸
ブチルなどエステル類、エトキシエチルアルコ−ルなど
のエ−テルアルコ−ル類、プロピレングリコ−ルモノメ
チルエ−テルアセテ−トのエ−テルエステル類などが上
げられる。
【0012】さらに、フェノ−ル樹脂の反応(製造)手
順に沿って説明する。以下に説明する反応方法は、一例
であり、特にこれに限定されるものではない。反応は、
攪拌機、温度計、熱交換機のついた反応容器にフェノ−
ル類、アルデヒド類、酸又は塩基触媒を仕込み反応を行
う。反応温度や時間は上記反応原料の反応性によって適
宜設定できるが、安定かつ経済的に製造可能なレベルと
して、反応時間2−10時間、反応温度70−150℃
が特に好ましい。また必要によって反応溶媒を使用する
こともできる。溶媒の種類は特に限定されないが、反応
により得られるフェノ−ル樹脂を溶解する溶媒が特に好
ましい。
【0013】反応終了後、必要であれば酸及び塩基触媒
を除去するために中和剤を添加して中和塩とし、水を加
えて水洗を実施してもよい。水洗水の量と回数は特に限
定されないが、水洗回数は、実質的に影響ないレベルま
で樹脂中の中和塩を除去させることと経済的観点から1
−5回程度が、好ましい。また、水洗温度は、特に限定
されないが、中和塩の除去効率と作業性の観点から40
−95℃で行うのが好ましい。水洗中、樹脂と水洗水の
分離が悪い場合は、樹脂の粘度を低下させるために溶媒
の添加や水洗温度を上昇させることが効果的である。溶
媒種は特に限定されないが、反応により得られるフェノ
−ル樹脂を溶解し、粘度を低下させるものであれば使用
することができる。
【0014】反応又は水洗終了後、常圧下及び減圧下で
脱水・脱モノマ−を行い、フォトレジスト用フェノ−ル
樹脂が得られる。脱水・脱モノマ−後の反応容器からの
取り出し温度は、フェノ−ル樹脂の特性や樹脂の粘度な
どにより適宜設定できるが、ノボラック系樹脂の場合
は、安定性の観点から、150−250℃で行うのが特
に好ましく、レゾ−ル系樹脂の場合は、100℃以下で
取り出しするのが好ましい。減圧度は、適宜設定できる
が、0.1torrから200torr程度で行うのが
特に好ましい。
【0015】本発明で製造可能なフォトレジスト用フェ
ノ−ル樹脂の重量平均分子量は、特に限定されることは
ないが、フォトレジストの性能や製造上のハンドリング
性から好ましくは1000−50000であるが、20
00〜40000がより好ましく、さらに好ましくは、
2500−30000である。この重量平均分子量をコ
ントロ−ルする方法としては、フェノ−ル類に対するア
ルデヒド類のモル比率を調整するのが最も適切で目標と
する分子量により適宜設定できるが、適切な範囲は0.
1−2.5であり、得られる樹脂の重量平均分子量、ア
ルカリ溶解性、耐熱性などの点からより好ましくは0.
2−1.2である。さらに好ましくは、0.3−1.0
である。また、場合により、各種溶媒及び水などへの溶
解度差を利用した分画法により、出来上がったフェノ−
ル樹脂の分子量及び分子量分布を調整する方法もある。
製造にあたっての反応容器等の設備材質は特に限定され
ないが、不純物の混入の観点から、ガラスライニング
製、テフロン(登録商標)製あるいはタンタル、ハフニ
ウム、ジルコニウム、ニオブ、チタンから選ばれた金属
ないしそれらの合金からなり、実質的に他の材料を含ま
ない腐食に強い金属材料を反応設備材質として用いた製
造装置を使用することが好ましい。
【0016】続いて、酸の作用により分解可能な基の導
入方法について、フェノ−ル樹脂を例にとって説明す
る。フェノ−ル類の水酸基に置換され、酸により分解可
能な基としては特に限定されないが、酸が存在しない状
態において安定であり、酸の作用により容易に分解が生
じるものであればよい。アセチル基、テトラヒドロピラ
ニル基、テトラヒドロフラニル基、式(III)及び式
(IV)で示される有機基が上げられる。
【化7】
【化8】 式(III)中、Zaは、水素、メチル基、Zbは、メ
チル基、エチル基、Zcは、C=1〜8のアルキル基、
アルケニル基で、式(IV)中、Zdは、C=1〜8の
アルキル基、アルケニル基であるが、これらは特に限定
されることはなく、同一でも異なってもよく、Rの繰り
返し単位により同一でも異なってもよい。具体的には、
メチル基、ブチル基などのC1〜6のアルキル基、シク
ロヘキシル基などのシクロアルキル基、ジニトロフェニ
ル基などのアリ−ル基、ベンジル基などのアラルキル
基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基
などの脂環式エ−テル基、アセチル基、シクロヘキシル
カルボニル基、ベンゾイル基などのアシル基、 t−ブ
トキシカルボニル基などのアルコキシカルボニル基、エ
トキシエチル基、イソプロピルオキシエチル基などのア
ルコキシアルキル基などが上げられるが、フォトレジス
トの感度、解像度、耐熱性の特性から、t−ブトキシカ
ルボニル基、エトキシエチル基、テトラヒドロピラニル
基が特に好ましい。フェノ−ル樹脂中のフェノ−ル性水
酸基に対する置換率は、10〜100%が好ましく、特
に好ましくは25〜90%である。置換率が低すぎると
透明性が悪くなり、高い置換率の場合は、透過率は良い
ものの、フォトレジストの感度が低下してしまう場合が
ある。フェノ−ル樹脂中の水酸基を置換するための方法
は、置換する基により異なるため特に限定されないが、
t−ブトキシカルボニル基の場合は、塩基性化合物の存
在下、ジ−tert−ブトキシジカ−ボネ−トを使用し
て反応する方法、エトキシエチル基及びテトラヒドロピ
ラニル基の場合は、酸性触媒の存在下、エチルビニルエ
−テル及び3,4−ジヒドロ−2H−ピランを使用する
方法が一例としてあげられる。
【0017】次に、本発明の請求項に記載している分析
値の測定方法について説明する。まず、樹脂の重量平均
分子量について説明する。重量平均分子量は、ゲルパ−
ミエ−ションクロマトグラフィ−(GPC)測定により
ポリスチレン標準物質を用いて作成した検量線をもとに
計算されたものである。GPC測定はテトラヒドロフラ
ンを溶出溶媒として使用し、流量1.0ml/分、カラ
ム温度40℃の条件で実施した。本体:TOSOH製H
LC−8020、検出器:波長280nmにセットした
TOSOH製UV−8011、分析用カラム:昭和電工
製SHODEXKF−802 1本、KF−803 1
本、KF−805 1本、をそれぞれ使用した。
【0018】光学密度(OD)は、UV分光光度計(日
立製作所製U−2000)を使用し、特定波長(248
nm)における吸光度の測定値から計算した。評価用サ
ンプルは、石英ガラス上に溶剤に溶解した樹脂液をスピ
ンコ−タ−により塗布し、90℃、100秒処理して約
0.5μmの厚みになるよう石英ガラス上に樹脂フイル
ムを形成して調整した。
【0019】酸により分解可能な基の置換率について
は、熱重量分析装置(セイコ−電子製TG−DTA63
00)を使用し、得られた結果から、各置換基に対応す
る重量減少より置換率を計算した。TG−DTA測定
は、昇温速度10℃/分で行った。
【0020】
【実施例】以下本発明を実施例により詳細に説明する。
ここに記載されている「部」及び「%」はすべて「重量
部」及び「重量%」を示し、本発明はこれら実施例によ
り何ら制約されるものではない。
【0021】《実施例1》攪拌機、温度計、熱交換機の
ついた5Lの四つ口フラスコにメタクレゾ−ル1800
部、37%ホルマリン1216部(アルデヒド類/フェ
ノ−ル類(F/P)=0.90)、蓚酸9gを仕込み、
98−102℃で4時間反応を行った後、エチルセロソ
ルブ650部を添加して内温170℃まで常圧下で脱水
し、さらに80torrで200℃まで減圧下で脱水・
脱モノマ−を行い、フェノ−ル樹脂1850gを得た。
得られた樹脂の重量平均分子量は8500、遊離モノマ
−は1.5%であった。
【0022】《実施例2》攪拌機、温度計、熱交換機の
ついた5Lの四つ口フラスコにメタクレゾ−ル1800
部、37%ホルマリン1284部(アルデヒド類/フェ
ノ−ル類(F/P)=0.95)、蓚酸9gを仕込み、
98−102℃で4時間反応を行った後、エチルセロソ
ルブ650部を添加して内温170℃まで常圧下で脱水
し、さらに80torrで200℃まで減圧下で脱水・
脱モノマ−を行い、フェノ−ル樹脂1900gを得た。
得られた樹脂の重量平均分子量は38000、遊離モノ
マ−は1.2%であった。
【0023】《実施例3》攪拌機、温度計、熱交換機の
ついた5Lの四つ口フラスコにメタクレゾ−ル1800
部、37%ホルマリン1081部(アルデヒド類/フェ
ノ−ル類(F/P)=0.80)、蓚酸9gを仕込み、
98−102℃で4時間反応を行った後、エチルセロソ
ルブ650部を添加して内温170℃まで常圧下で脱水
し、さらに80torrで200℃まで減圧下で脱水・
脱モノマ−を行い、フェノ−ル樹脂1800gを得た。
得られた樹脂の重量平均分子量は3500、遊離モノマ
−は1.7%であった。
【0024】《実施例4》攪拌機、温度計、熱交換機の
ついた5Lの四つ口フラスコにメタクレゾ−ル1800
部、37%ホルマリン1243部(アルデヒド類/フェ
ノ−ル類(F/P)=0.92)、蓚酸9gを仕込み、
98−102℃で4時間反応を行った後、エチルセロソ
ルブ650部を添加して内温170℃まで常圧下で脱水
し、さらに80torrで200℃まで減圧下で脱水・
脱モノマ−を行い、フェノ−ル樹脂1850gを得た。
得られた樹脂の重量平均分子量は13500、遊離モノ
マ−は1.6%であった。
【0025】《実施例5》攪拌機、温度計、熱交換機の
ついた5Lの四つ口フラスコにメタクレゾ−ル1600
部、3,5−キシレノ−ル200部、37%ホルマリン
1201部(アルデヒド類/フェノ−ル類(F/P)=
0.90)、蓚酸9gを仕込み、98−102℃で4時
間反応を行った後、エチルセロソルブ650部を添加し
て内温170℃まで常圧下で脱水し、さらに80tor
rで200℃まで減圧下で脱水・脱モノマ−を行い、フ
ェノ−ル樹脂1850gを得た。得られた樹脂の重量平
均分子量は9000、遊離モノマ−は1.4%であっ
た。
【0026】《実施例6》攪拌機、温度計、熱交換機の
ついた5Lの四つ口フラスコにメタクレゾ−ル1600
部、2,3,5−トリメチルフェノ−ル200g37%
ホルマリン1188部(アルデヒド類/フェノ−ル類
(F/P)=0.90)、蓚酸9gを仕込み、98−1
02℃で4時間反応を行った後、エチルセロソルブ65
0部を添加して内温170℃まで常圧下で脱水し、さら
に80torrで200℃まで減圧下で脱水・脱モノマ
−を行い、フェノ−ル樹脂1850gを得た。得られた
樹脂の重量平均分子量は9000、遊離モノマ−は1.
9%であった。
【0027】《実施例7》攪拌機、温度計、熱交換機の
ついた5Lの四つ口フラスコにメタクレゾ−ル1000
部、オルソクレゾ-ル800g37%ホルマリン121
6部(アルデヒド類/フェノ−ル類(F/P)=0.9
0)、蓚酸9gを仕込み、98−102℃で4時間反応
を行った後、エチルセロソルブ650部を添加して内温
170℃まで常圧下で脱水し、さらに80torrで2
00℃まで減圧下で脱水・脱モノマ−を行い、フェノ−
ル樹脂1850gを得た。得られた樹脂の重量平均分子
量は8800、遊離モノマ−は1.6%であった。
【0028】《実施例8》攪拌機、温度計、熱交換機の
ついた5Lの四つ口フラスコにメタクレゾ−ル600
部、3,5−キシレノ−ル1200g37%ホルマリン
1123部(アルデヒド類/フェノ−ル類(F/P)=
0.90)、蓚酸9gを仕込み、98−102℃で4時
間反応を行った後、エチルセロソルブ650部を添加し
て内温170℃まで常圧下で脱水し、さらに80tor
rで200℃まで減圧下で脱水・脱モノマ−を行い、フ
ェノ−ル樹脂1850gを得た。得られた樹脂の重量平
均分子量は8200、遊離モノマ−は1.9%であっ
た。
【0029】《実施例9》攪拌機、温度計、熱交換機の
ついた5Lの四つ口フラスコにメタクレゾ−ル900
部、2,3,5−トリメチルフェノ−ル900g37%
ホルマリン1091部(アルデヒド類/フェノ−ル類
(F/P)=0.90)、蓚酸9gを仕込み、98−1
02℃で4時間反応を行った後、エチルセロソルブ65
0部を添加して内温170℃まで常圧下で脱水し、さら
に80torrで200℃まで減圧下で脱水・脱モノマ
−を行い、フェノ−ル樹脂1900gを得た。得られた
樹脂の重量平均分子量は8600、遊離モノマ−は1.
3%であった。
【0030】実施例1〜9で得られた樹脂の特性を表1
にまとめた。
【表1】
【0031】次に、上記フェノール樹脂に酸により脱離
可能な基を導入した。 《実施例10〜27》 (1)tert−ブトキシカルボニル基の場合 テトラヒドロフランに溶解した実施例1〜9で得られた
フェノ−ル樹脂に、ジ−tert−ブチル−ジカ−ボネ
−ト、トリエチルアミンを適当量添加し、室温で24時
間反応の後、ジエチルエ−テルを添加した。さらにイオ
ン交換水を添加して3回水洗し、溶剤分を除去・乾燥す
ることにより、目的とする酸により脱離可能な基を有す
るフォトレジスト用樹脂を得た。 (2)エトキシエチル基及びテトラヒドロピラニル基の
場合 テトラヒドロフランに溶解した実施例1〜9で得られた
フェノ−ル樹脂に、エチルビニルエ−テル及び又は3,
4−ジヒドロ−2H−ピランを適当量添加し、触媒量の
パラトルエンスルホン酸を添加して、室温で4時間反応
した。その後、ジエチルエ−テルを添加し、さらにイオ
ン交換水を添加して3回水洗し、溶剤分を除去・乾燥す
ることにより、目的とする酸により脱離可能な基を有す
るフォトレジスト用樹脂を得た。
【0032】実施例10〜27の反応条件及び得られた
フェノ−ル樹脂の特性値については表2にまとめた。
【表2】
【0033】《評価例1〜18》フォトレジストの特性
評価 実施例で得られたフェノ−ル樹脂を15%の樹脂濃度に
なるようにプロピレングリコ−ルモノメチルエ−テルア
セテ−トに溶解し、光により酸を発生する化合物(みど
り化学製 DAM−301及びTPS−105)を適当
量添加してレジスト特性評価用サンプルを調整した。調
整したサンプルをスピンコ−タ−を使用して5インチの
シリコンウエハ上に塗布し、ホットプレ−ト上で90
℃、60秒間プリベ−クした。塗布したサンプルの膜厚
が、約0.5μmになるようにスピンコ−タ−の回転数
を調節した。プリベ−ク後、リソテックジャパン製UV
ES−2000を使用して波長248nmの光の露光量
を何点か変化させて露光を行い、ホットプレ−ト上で1
10℃、90秒間ポストベ−クした。その後、膜厚測定
装置で露光部分の膜厚を測定し、リソテックジャパン製
RDA−790を使用し、2.38%水酸化テトラメチ
ルアンモニウム水溶液を使用して現像を行い、膜厚の減
少量及び減少速度の測定を行った。測定結果をもとに、
LeapSet及びProlith/2のシュミレ−シ
ョンソフトを使用して0.18μm、L&S=1/1の
条件でフォトレジスト特性値のtanθ、感度(露光
量)焦点深度、限界解像度、パタ−ン形状の評価を行っ
た。
【0034】評価用サンプルの組成及びレジスト特性の
評価値については、表3にまとめた。
【表3】
【0035】これらの結果から明らかなように、実施例
により得られたフォトレジスト用樹脂はフォトレジスト
の原料として適用・使用したときに、優れたフォトレジ
スト特性を発現する。
【0036】
【発明の効果】本発明により、高感度、高解像度なフォ
トレジストの製造を可能にする樹脂を提供することでき
た。本発明の樹脂は、フォトレジストの性能の向上を介
して半導体産業のレベルアップに寄与できるものと期待
される。また、非常に簡便かつ安価に製造できることか
ら、コスト低減にも役立つものと思われる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA01 AA02 AB16 AC04 AC08 AD03 BE00 BE10 BG00 CB28 CB41 4J033 CA01 CA02 CA09 CA10 CA12 CB18 CB25 CC03 CC04 CC07 CC08 CC09 CC11 CC12 CC14 HA02 HA28 HB10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)で示される酸の作用によりアル
    カリ可溶性が促進されるフォトレジスト用樹脂。 【化1】 (式(I)中、Rは、有機系重合体で、Rの繰り返し単
    位は同一であっても異なってもよい。Aは、−O−、−
    COO−で示される有機基、 Pは、水素又は酸の作用
    により脱離可能な有機基である。A及びPは、Rの構造
    単位毎に同一であっても異なってもよい。lは、1〜2
    0000、mは、1〜3で、Rの構造単位毎に同一であ
    っても異なってもよい。nは、1〜3で、mに従う。)
  2. 【請求項2】 式(I)中のRが式(II)で表される
    有機基である請求項1記載のフォトレジスト用樹脂。 【化2】 (式(II)中、Xは、水素、水酸基、C=1〜8のア
    ルキル基、アルケニル基及びアルコキシ基、ハロゲン
    で、a=0〜3である。Yは、2価の有機基である。)
  3. 【請求項3】 式(I)の樹脂の光学密度(OD)が
    1.0以下である請求項1記載のフォトレジスト用樹
    脂。
  4. 【請求項4】 式(I)の樹脂がフェノ−ル樹脂から誘
    導したものである請求項1記載のフォトレジスト用樹
    脂。
  5. 【請求項5】 式(I)の樹脂のGPC測定により得ら
    れる重量平均分子量が1000〜50000である請求
    項1記載のフォトレジスト用樹脂。
  6. 【請求項6】 式(I)を誘導するために使用されるフ
    ェノ−ル樹脂が、フェノ−ル類としてメタクレゾ−ルを
    必須成分として合成されたものである請求項1記載のフ
    ォトレジスト用樹脂。
  7. 【請求項7】 式(I)を誘導するために使用されるフ
    ェノ−ル樹脂が、フェノ−ル類のうち90%以上がメタ
    クレゾ−ルで、アルデヒド類としてホルムアルデヒドを
    使用して合成したものである請求項1記載のフォトレジ
    スト用樹脂。
  8. 【請求項8】 式(I)を誘導するために使用されるフ
    ェノ−ル樹脂が、オルソクレゾ−ル、メタクレゾ−ル、
    3,5−キシレノ−ル、2,3,5−トリメチルフェノ
    −ルから選ばれる1種以上のフェノ−ル類が10〜10
    0%で、アルデヒド類としてホルムアルデヒドを使用し
    て合成したものである請求項1記載のフォトレジスト用
    樹脂。
  9. 【請求項9】 式(I)を誘導するために使用されるフ
    ェノ−ル樹脂のGPCにより得られる重量平均分子量が
    1000〜50000、光学密度(OD)が1.0以下
    である請求項1記載のフォトレジスト用樹脂。
  10. 【請求項10】 式(I)中のPが、水素、テトラヒド
    ロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、アセチル基又
    は一般式(III)、(IV)のいずれか1種以上から
    なる請求項1記載のフォトレジスト用樹脂。 【化3】 【化4】 (式(III)中、Zaは、水素、メチル基、Zbは、
    メチル基、エチル基、Zcは、C=1〜8のアルキル
    基、アルケニル基である。式(IV)中、Zdは、C=
    1〜8のアルキル基、アルケニル基である。)
  11. 【請求項11】 式(I)中のPのうち、水素以外の割
    合が、10〜100%である請求項1記載のフォトレジ
    スト用樹脂。
  12. 【請求項12】 式(I)中の水素以外のPが、ter
    t−ブトキシカルボニル基、エトキシエチル基、テトラ
    ヒドロピラニル基のいずれか1種以上である請求項1記
    載のフォトレジスト用樹脂。
JP2001056332A 2001-03-01 2001-03-01 フォトレジスト用樹脂 Pending JP2002258482A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001056332A JP2002258482A (ja) 2001-03-01 2001-03-01 フォトレジスト用樹脂

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001056332A JP2002258482A (ja) 2001-03-01 2001-03-01 フォトレジスト用樹脂

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002258482A true JP2002258482A (ja) 2002-09-11

Family

ID=18916374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001056332A Pending JP2002258482A (ja) 2001-03-01 2001-03-01 フォトレジスト用樹脂

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002258482A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015041143A1 (ja) * 2013-09-18 2015-03-26 Dic株式会社 変性ヒドロキシナフタレンノボラック樹脂、変性ヒドロキシナフタレンノボラック樹脂の製造方法、感光性組成物、レジスト材料及び塗膜

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015041143A1 (ja) * 2013-09-18 2015-03-26 Dic株式会社 変性ヒドロキシナフタレンノボラック樹脂、変性ヒドロキシナフタレンノボラック樹脂の製造方法、感光性組成物、レジスト材料及び塗膜
US9765175B2 (en) 2013-09-18 2017-09-19 Dic Corporation Modified hydroxy naphthalene novolak resin, production method for modified hydroxy naphthalene novolak resin, photosensitive composition, resist material and coating

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0443820B1 (en) Radiation-sensitive resin composition
JPH03155554A (ja) 放射線感応性樹脂組成物
EP0415266A2 (en) Radiation-sensitive positive resist composition
EP0496640B1 (en) I-ray sensitive positive resist composition
WO1999000704A1 (fr) Composition de reserve sensible au rayonnement et a haute tenue a la chaleur
JP2009223120A (ja) フォトレジスト用樹脂組成物
US5674657A (en) Positive-working photoresist compositions comprising an alkali-soluble novolak resin made with four phenolic monomers
EP0435181B1 (en) Radiation-sensitive positive resist composition
EP1064313A1 (en) Selected high thermal novolaks and positive-working radiation-sensitive compositions
KR20140118783A (ko) 포지티브형 레지스트 조성물
JP3245207B2 (ja) 感放射線性樹脂組成物
JP2002278060A (ja) 感放射線性樹脂組成物
CA2024312A1 (en) Radiation-sensitive positive resist composition
JPH0768435B2 (ja) 感放射線性樹脂組成物
JP2009075436A (ja) フォトレジスト用樹脂組成物
JP2002258482A (ja) フォトレジスト用樹脂
JP3209754B2 (ja) 感放射線性樹脂組成物
JP2002244285A (ja) 感放射線性樹脂組成物
JPH06242599A (ja) 感放射線性樹脂組成物
JP2002258481A (ja) 感放射線性組成物
JP2985400B2 (ja) 感放射線性樹脂組成物
JP3063197B2 (ja) 感放射線性樹脂組成物
JP3633134B2 (ja) 感放射線性樹脂組成物
JP3258384B2 (ja) ポジ型感放射線性樹脂組成物
JPH0572728A (ja) ポジ型フオトレジスト組成物