JP2002257082A - ポンプのライナリング - Google Patents
ポンプのライナリングInfo
- Publication number
- JP2002257082A JP2002257082A JP2001053335A JP2001053335A JP2002257082A JP 2002257082 A JP2002257082 A JP 2002257082A JP 2001053335 A JP2001053335 A JP 2001053335A JP 2001053335 A JP2001053335 A JP 2001053335A JP 2002257082 A JP2002257082 A JP 2002257082A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liner ring
- impeller
- pump
- ring
- liner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 遠心ポンプにおいて、簡単、安価な構造で、
漏れ損失を抑えてポンプ効率を向上させ、組立作業性の
良いライナリングの形成。 【解決手段】 羽根車を囲むライナリングを軟質材料、
例えばテフロン（登録商標）等の合成樹脂材料で形成
し、且つこのライナリングを、例えばゴム製Ｏリング等
弾性支持要素によってポンプの吸込ケーシングに対して
可動的に支持する。ラジアル荷重の作用で羽根車が変位
した場合には、ライナリング自体の位置が羽根車の変位
に合わせて自動的に追従する。そのために、羽根車が変
位しても、羽根車とライナリングとの間隙を適性に保
つ。羽根車とライナリングが接触しても軽接触に保た
れ、羽根車またはライナリングの磨耗を抑えることがで
きる。ライナリングはテフロン等軟質樹脂材料によって
構成され、接触時に異音を発することもない。
漏れ損失を抑えてポンプ効率を向上させ、組立作業性の
良いライナリングの形成。 【解決手段】 羽根車を囲むライナリングを軟質材料、
例えばテフロン（登録商標）等の合成樹脂材料で形成
し、且つこのライナリングを、例えばゴム製Ｏリング等
弾性支持要素によってポンプの吸込ケーシングに対して
可動的に支持する。ラジアル荷重の作用で羽根車が変位
した場合には、ライナリング自体の位置が羽根車の変位
に合わせて自動的に追従する。そのために、羽根車が変
位しても、羽根車とライナリングとの間隙を適性に保
つ。羽根車とライナリングが接触しても軽接触に保た
れ、羽根車またはライナリングの磨耗を抑えることがで
きる。ライナリングはテフロン等軟質樹脂材料によって
構成され、接触時に異音を発することもない。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、遠心ポンプにお
いて、簡単、安価な構造で、漏れ損失を抑えてポンプ効
率を向上させることができ、組立作業性の良いライナリ
ングに関する。
いて、簡単、安価な構造で、漏れ損失を抑えてポンプ効
率を向上させることができ、組立作業性の良いライナリ
ングに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、一般的なシングルボリュート構造
の遠心ポンプにおいては、羽根車を囲むライナリングは
金属材料で製作され、ポンプの吸込ケーシングに圧入固
定されていた。このようなポンプにおいて、運転点の流
量が設計点からずれると、羽根車にラジアル荷重が作用
する。ポンプの主軸が長い場合、このラジアル荷重によ
って羽根車が変位し、ライナリングと接触して異音の発
生、あるいはライナリングおよび羽根車の異常磨耗等の
トラブルが生じ易かった。
の遠心ポンプにおいては、羽根車を囲むライナリングは
金属材料で製作され、ポンプの吸込ケーシングに圧入固
定されていた。このようなポンプにおいて、運転点の流
量が設計点からずれると、羽根車にラジアル荷重が作用
する。ポンプの主軸が長い場合、このラジアル荷重によ
って羽根車が変位し、ライナリングと接触して異音の発
生、あるいはライナリングおよび羽根車の異常磨耗等の
トラブルが生じ易かった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】羽根車は、それを囲む
ライナリングとの接触を避けるために、両者の間隙を広
くしなければならず、その場合、漏れ損失が増大し、ポ
ンプ効率が低下するという欠点があった。また、接触回
避のために羽根車の変位を抑えようとする場合には、羽
根車の近くに水中軸受を設けて軸を支持することも試み
られたが、製造コストがかさむばかりでなく、取扱い液
が水などの低粘度液体の場合には、軸受を流体潤滑状態
に保つことが難しく、軸受が早期に磨耗するという不都
合があった。
ライナリングとの接触を避けるために、両者の間隙を広
くしなければならず、その場合、漏れ損失が増大し、ポ
ンプ効率が低下するという欠点があった。また、接触回
避のために羽根車の変位を抑えようとする場合には、羽
根車の近くに水中軸受を設けて軸を支持することも試み
られたが、製造コストがかさむばかりでなく、取扱い液
が水などの低粘度液体の場合には、軸受を流体潤滑状態
に保つことが難しく、軸受が早期に磨耗するという不都
合があった。
【０００４】羽根車とライナリングとの接触を避けるた
めの別の方法として、案内羽根を採用すれば、ラジアル
荷重の発生を抑えることができるが、運転時に設計点か
ら流量がずれた場合のポンプ効率低下が著しく、広い流
量範囲で使用されるポンプには適していない。同様に、
複数ボリュート構造によればラジアル荷重の発生は抑え
られる。しかしながら、この場合も製造コストの高騰を
招く欠点がある。
めの別の方法として、案内羽根を採用すれば、ラジアル
荷重の発生を抑えることができるが、運転時に設計点か
ら流量がずれた場合のポンプ効率低下が著しく、広い流
量範囲で使用されるポンプには適していない。同様に、
複数ボリュート構造によればラジアル荷重の発生は抑え
られる。しかしながら、この場合も製造コストの高騰を
招く欠点がある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、羽根車を囲
むライナリングを軟質材料、例えばテフロン等の合成樹
脂材料で形成し、且つこのライナリングを、例えばゴム
製Ｏリング等弾性支持要素によってポンプの吸込ケーシ
ングに対して可動的に支持するようにする。この構成に
より、ラジアル荷重の作用で羽根車が変位した場合に
は、ライナリング自体の位置が羽根車の変位に合わせて
自動的に追従する。そのために、羽根車が変位しても、
羽根車とライナリングとの間隙を適正に保つことができ
る。また、羽根車の変位にライナリングの位置が追従す
るので、羽根車とライナリングが接触しても軽接触に保
たれ、羽根車またはライナリングの磨耗を抑えることが
できる。また、ライナリングはテフロン等軟質樹脂材料
によって構成されているので、接触時に異音を発するこ
ともない。
むライナリングを軟質材料、例えばテフロン等の合成樹
脂材料で形成し、且つこのライナリングを、例えばゴム
製Ｏリング等弾性支持要素によってポンプの吸込ケーシ
ングに対して可動的に支持するようにする。この構成に
より、ラジアル荷重の作用で羽根車が変位した場合に
は、ライナリング自体の位置が羽根車の変位に合わせて
自動的に追従する。そのために、羽根車が変位しても、
羽根車とライナリングとの間隙を適正に保つことができ
る。また、羽根車の変位にライナリングの位置が追従す
るので、羽根車とライナリングが接触しても軽接触に保
たれ、羽根車またはライナリングの磨耗を抑えることが
できる。また、ライナリングはテフロン等軟質樹脂材料
によって構成されているので、接触時に異音を発するこ
ともない。
【０００６】ライナリングとポンプの吸込ケーシングと
の間に配置される弾性支持要素は、(1) ライナリングを
可動的に支持する弾性支持要素、(2)ライナリングと吸
込ケーシングの間のシール要素という２つの機能を果た
している。
の間に配置される弾性支持要素は、(1) ライナリングを
可動的に支持する弾性支持要素、(2)ライナリングと吸
込ケーシングの間のシール要素という２つの機能を果た
している。
【０００７】
【発明の効果】この発明の上記のような構成は、主軸が
長く、且つラジアル荷重を生じるシングルボリュートポ
ンプのライナリング構造として特に適している。従来の
構造ではライナリングは吸込ケーシングへ圧入によって
組み付けられていたが、この発明によれば、ライナリン
グはＯリング等の弾性材料によって吸込ケーシングに可
動的に装着されるので、組立ては挿入動作だけで済み、
作業性が向上する。
長く、且つラジアル荷重を生じるシングルボリュートポ
ンプのライナリング構造として特に適している。従来の
構造ではライナリングは吸込ケーシングへ圧入によって
組み付けられていたが、この発明によれば、ライナリン
グはＯリング等の弾性材料によって吸込ケーシングに可
動的に装着されるので、組立ては挿入動作だけで済み、
作業性が向上する。
【０００８】
【発明の実施例】図１に、ポンプの吸込ケーシングと羽
根車との間に、この発明のライナリングを装着したポン
プの断面図を、図２にライナリング部分の拡大断面図を
示す。シングルボリュート型ポンプ１の吸込ケーシング
２の内側で、羽根車３に対向する部分に、円環状のライ
ナリング４を、Ｏリング５によってポンプの吸込ケーシ
ング３に対して可動的に支持する。
根車との間に、この発明のライナリングを装着したポン
プの断面図を、図２にライナリング部分の拡大断面図を
示す。シングルボリュート型ポンプ１の吸込ケーシング
２の内側で、羽根車３に対向する部分に、円環状のライ
ナリング４を、Ｏリング５によってポンプの吸込ケーシ
ング３に対して可動的に支持する。
【０００９】ライナリング４はテフロン等軟質合成樹脂
材料で形成し、図示するように断面は略長方形で、図２
に示すようにライナリング４と、これに対向する吸込ケ
ーシング２の側面にそれぞれ溝孔６、７を形成する。図
３に示すようにライナリング４の外側面のみに、又は他
の実施態様として図４に示すように吸込ケーシング２円
周の内側面のみに、Ｏリング５を容れるための溝孔６′
７′を設けることもできる。比較のために、従来の金属
製ライナリングを吸込ケーシングに装着した拡大断面
を、図5に示す。ポンプの主軸８はスリーブ９によって
支承され、羽根車３のマウスリング10は金属製ライナリ
ング11と対向している。図1において符号12は吐出ケー
シングを示す。
材料で形成し、図示するように断面は略長方形で、図２
に示すようにライナリング４と、これに対向する吸込ケ
ーシング２の側面にそれぞれ溝孔６、７を形成する。図
３に示すようにライナリング４の外側面のみに、又は他
の実施態様として図４に示すように吸込ケーシング２円
周の内側面のみに、Ｏリング５を容れるための溝孔６′
７′を設けることもできる。比較のために、従来の金属
製ライナリングを吸込ケーシングに装着した拡大断面
を、図5に示す。ポンプの主軸８はスリーブ９によって
支承され、羽根車３のマウスリング10は金属製ライナリ
ング11と対向している。図1において符号12は吐出ケー
シングを示す。
【００１０】Ｏリング５はゴム等弾性材料で形成し、に
対してライナリング４を可動的に支持する弾性支持要素
として作用するとともに、ライナリング４と吸込ケーシ
ング２の間のシール要素として作用する。
対してライナリング４を可動的に支持する弾性支持要素
として作用するとともに、ライナリング４と吸込ケーシ
ング２の間のシール要素として作用する。
【図１】 ポンプの吸込ケーシングと羽根車との間に、
この発明のライナリングを装着したポンプの断面図であ
る。
この発明のライナリングを装着したポンプの断面図であ
る。
【図２】 この発明のライナリングを示す拡大断面図で
ある。
ある。
【図３】 この発明のライナリングの他の実施例を示す
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図４】 この発明のライナリングの更に他の実施例を
示す拡大断面図である。
示す拡大断面図である。
【図５】 従来のライナリングを示す拡大断面図であ
る。
る。
１ ポンプ ２ 吸込ケーシング ３ 羽根車 ４ ライナリング ５ Ｏリング ６、６′７、７′ 溝孔 ８ 主軸 ９ スリーブ 10 マウスリング 11 金属製ライナリング 12 吐出ケーシング
Claims (2)
- 【請求項１】 シングルボリュート構造の遠心ポンプに
おいて、羽根車を囲むライナリングを軟質材料で形成
し、且つこのライナリングを弾性支持要素によってポン
プの吸込ケーシングに対して可動的に支持するようにし
たことを特徴とする、ポンプのライナリング。 - 【請求項２】 請求項１に記載のポンプにおいて、ライ
ナリングをテフロン等の軟質合成樹脂材料で形成すると
ともに、ゴム製Ｏリングからなる弾性支持要素によって
ポンプの吸込ケーシングに対して可動的に支持するよう
にしたことを特徴とする、ポンプのライナリング。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001053335A JP2002257082A (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | ポンプのライナリング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001053335A JP2002257082A (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | ポンプのライナリング |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002257082A true JP2002257082A (ja) | 2002-09-11 |
Family
ID=18913813
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001053335A Pending JP2002257082A (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | ポンプのライナリング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002257082A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2414768A (en) * | 2004-06-02 | 2005-12-07 | Weir Pumps Ltd | Centrifugal pump with deformable seal |
| WO2014208327A1 (ja) * | 2013-06-27 | 2014-12-31 | 株式会社 荏原製作所 | 腐食壊食防止構造およびこれを備えるポンプ、並びにポンプの製造方法および補修方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11236894A (ja) * | 1998-02-23 | 1999-08-31 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 遠心ポンプおよび水車 |
-
2001
- 2001-02-28 JP JP2001053335A patent/JP2002257082A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11236894A (ja) * | 1998-02-23 | 1999-08-31 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 遠心ポンプおよび水車 |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2414768A (en) * | 2004-06-02 | 2005-12-07 | Weir Pumps Ltd | Centrifugal pump with deformable seal |
| WO2014208327A1 (ja) * | 2013-06-27 | 2014-12-31 | 株式会社 荏原製作所 | 腐食壊食防止構造およびこれを備えるポンプ、並びにポンプの製造方法および補修方法 |
| CN105339674A (zh) * | 2013-06-27 | 2016-02-17 | 株式会社荏原制作所 | 防止腐蚀侵蚀构造及具备该构造的泵、以及泵的制造方法及修补方法 |
| JPWO2014208327A1 (ja) * | 2013-06-27 | 2017-02-23 | 株式会社荏原製作所 | 腐食壊食防止構造およびこれを備えるポンプ、並びにポンプの製造方法および補修方法 |
| JP2018040363A (ja) * | 2013-06-27 | 2018-03-15 | 株式会社荏原製作所 | 腐食壊食防止構造およびこれを備えるポンプ、並びにポンプの製造方法および補修方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080201 |
|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20080201 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101125 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101130 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110329 |