JP2002257064A - スクロール式流体機械 - Google Patents

スクロール式流体機械

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JP2002257064A
JP2002257064A JP2001054978A JP2001054978A JP2002257064A JP 2002257064 A JP2002257064 A JP 2002257064A JP 2001054978 A JP2001054978 A JP 2001054978A JP 2001054978 A JP2001054978 A JP 2001054978A JP 2002257064 A JP2002257064 A JP 2002257064A
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eccentric
casing
lubricating oil
shaft
scroll
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Masafumi Kaai
雅史 河相
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏心軸受を常時潤滑状態に保ち、その耐久
性、寿命等を高める。 【解決手段】 回転軸12の両端を偏心軸受26A,2
6Bの外側軸受部27A,27Bによって支持すると共
に、旋回軸15の両端を偏心軸受26A,26Bの内側
軸受部31A,31Bによって支持する。そして、電動
機9を作動して回転軸12を回転することにより、旋回
軸15と一体となった旋回スクロール21A,21Bを
旋回させる。また、回転軸12と旋回軸15との間には
潤滑油収容空間37を設け、この潤滑油収容空間37を
連通路36A,36Bを通じて偏心軸受26A,26B
の内側軸受部31A,31Bと連通させることにより、
潤滑油収容空間37内の潤滑油を内側軸受部31A,3
1Bに供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気圧縮機
等として好適に用いられるスクロール式流体機械に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、スクロール式流体機械は、ケー
シングと、該ケーシングに設けられ鏡板に渦巻状のラッ
プ部が立設された固定スクロールと、前記ケーシングに
回転可能に設けられた駆動軸と、前記ケーシング内で該
駆動軸の先端側に旋回可能に設けられ、鏡板に前記固定
スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧縮室を画
成するラップ部が立設された旋回スクロールとを備えて
いる。
【0003】この種の従来技術によるスクロール式流体
機械は、外部から駆動軸を回転駆動し、旋回スクロール
を固定スクロールに対して一定の偏心寸法をもって旋回
運動させることにより、固定スクロールの外周側に設け
た吸込口から空気等の流体を吸込みつつ、この流体を固
定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部と
の間の各圧縮室内で順次圧縮し、固定スクロールの中心
部に設けた吐出口から圧縮流体を外部に向けて吐出す
る。
【0004】また、他の従来技術によるスクロール式流
体機械として、圧縮空気量を増やすために、下記の如く
構成されたものが知られている(例えば特開2000−
130365号公報等)。
【0005】即ち、この従来技術によるスクロール式流
体機械は、ケーシングに軸方向に離間して第1,第2の
固定スクロールを設け、これら各固定スクロール間に
は、電動機を配設している。また、ケーシング内には、
両端側が偏心軸受の外側軸受部に支持された回転軸と、
該回転軸の内周側に遊嵌されて両端側が偏心軸受の内側
軸受部により支持された旋回軸とを設け、該旋回軸の両
端側には第1,第2の固定スクロールとそれぞれ対向し
て第1,第2の旋回スクロールを固定的に設ける構成と
している。
【0006】この種の従来技術によるスクロール式流体
機械は、電動機を作動してロータを回転すると、この回
転によって回転軸は偏心軸受の外側軸受部に支持された
状態で回転運動を行うと共に、旋回軸は偏心軸受の内側
軸受部に支持された支持された状態で旋回運動を行い、
これにより第1,第2の旋回スクロールを同時に旋回さ
せ、全体の圧縮空気量を増やすようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるスクロール式流体機械は、旋回スクロール
が一体となった旋回軸をケーシングの軸線に対して偏心
した偏心軸線上に配置し、この状態で旋回軸を偏心軸受
の内側軸受部を介して旋回運動させる構成としている。
【0008】このため、運転時に偏心軸受の内側軸受部
には、旋回軸が偏心軸線を中心として回転するときの遠
心力による荷重と、旋回軸がケーシングの軸線を中心と
して公転するときの偏荷重とが一緒に作用する。
【0009】そして、特に高速運転を行うときには、こ
れら2つの荷重が多大な負荷となって偏心軸受の内側軸
受部に作用し、内側軸受部内に封入したグリースが早期
に劣化してしまい、内側軸受部の耐久性、寿命が低下す
るという問題がある。
【0010】また、この偏心軸受の内側軸受部には、そ
の内部にグリースを密封するためのシール部材が装着さ
れている。しかし、前述のように高速で運転を行うと、
これに伴ってシール部材の摺動速度も増大するため、シ
ール部材が摩耗してそのシール性能が低下するという問
題が生じる。
【0011】そこで、偏心軸受にはシール部材が摺動す
ることのない非接触型のシール構造を採用する方法も考
えられるが、この場合には内側軸受部からのグリースの
漏れが多少増えるため、グリースによる内側軸受部の潤
滑性を長期に亘って維持することが難しいという問題が
ある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、旋回軸を支持する偏心
軸受を常時潤滑状態に保つことができ、その耐久性、寿
命等を高められるようにしたスクロール式流体機械を提
供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明によるスクロール式流体機械は、
ケーシングと該ケーシングの軸線上に位置して該ケーシ
ングに固定的に設けられ鏡板に渦巻状のラップ部が立設
された固定スクロールとからなる固定側部材と、前記ケ
ーシングの軸線を中心として転動する外側軸受部および
該外側軸受部の内側に配置されケーシングの軸線に対し
偏心した偏心軸線を中心として転動する内側軸受部から
なる偏心軸受と、前記ケーシングの軸線方向に延び前記
偏心軸受の外側軸受部に回転可能に支持された中空軸体
からなる回転軸と、該回転軸内を前記偏心軸線上に遊嵌
して設けられ、前記偏心軸受の内側軸受部に回転可能に
支持されて旋回運動する旋回軸と、該旋回軸の端部側に
設けられ、鏡板に前記旋回スクロールのラップ部と重な
り合って複数の圧縮室を画成するラップ部が立設された
旋回スクロールとを備えている。
【0014】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記回転軸と旋回軸との間には、前記偏心軸受
の内側軸受部に潤滑油を供給するための潤滑油収容空間
を設ける構成としたことにある。
【0015】このように構成したことにより、回転軸を
偏心軸受の外側軸受部を介して回転させたときには、旋
回軸を各偏心軸受の内側軸受部を介して旋回させること
ができる。そして、このときには回転軸と旋回軸との間
に設けられた潤滑油収容空間内の潤滑油を偏心軸受の内
側軸受部に供給でき、該内側軸受部を潤滑状態に保つこ
とができる。
【0016】また、例え偏心軸受の内側軸受部から潤滑
油が外部に漏れたとしても、潤滑油収容空間内の潤滑油
を内側軸受部に自動的に補給でき、内側軸受部を常に潤
滑状態に維持することができる。従って、旋回スクロー
ルが一体となった旋回軸を偏心軸受により円滑に旋回さ
せ、この状態で固定スクロールと旋回スクロールとの間
の圧縮室内に流体を吸込んで圧縮することができる。
【0017】また、請求項2の発明によるスクロール式
流体機械は、ケーシングと該ケーシングの軸線上に位置
して該ケーシングの両端側にそれぞれ固定的に設けられ
鏡板に渦巻状のラップ部が立設された第1,第2の固定
スクロールとからなる固定側部材と、該第1,第2の固
定スクロール間に位置して前記ケーシング内に設けら
れ、ロータとステータとが前記ケーシングの軸線と同一
方向となるように配置された電動機と、該電動機と前記
該1,第2の固定スクロールとの間にそれぞれ位置して
前記ケーシングの軸線を中心として転動する外側転動体
を有した外側軸受部および該外側軸受部の内側に配置さ
れケーシングの軸線に対し偏心した偏心軸線を中心とし
て転動する内側転動体を有した内側軸受部からなる第
1,第2の偏心軸受と、前記電動機のロータを挟んで前
記ケーシングの軸線方向に延び両端が前記偏心軸受の外
側軸受部に回転可能に支持された中空軸体からなり前記
ロータによって回転される回転軸と、該回転軸内を前記
偏心軸線上に遊嵌して設けられ、両端が前記第1,第2
の偏心軸受の内側軸受部に回転可能に支持されて旋回運
動する旋回軸と、該旋回軸の両端側にそれぞれ設けら
れ、鏡板に前記第1,第2の旋回スクロールのラップ部
と重なり合って複数の圧縮室を画成するラップ部が立設
された第1,第2の旋回スクロールとを備えている。
【0018】そして、請求項2の発明が採用する構成の
特徴は、前記回転軸と旋回軸との間には、前記第1,第
2の偏心軸受の内側軸受部に潤滑油を供給するための潤
滑油収容空間を設ける構成としたことにある。
【0019】このように構成したことにより、電動機を
作動してロータを回転させると、回転軸が偏心軸受の外
側軸受部を介して回転することにより、旋回軸を各偏心
軸受の内側軸受部を介して旋回させることができる。そ
して、このときには回転軸と旋回軸との間に設けられた
潤滑油収容空間内の潤滑油により第1,第2の偏心軸受
の内側軸受部を潤滑状態に保つことができる。
【0020】また、例え各偏心軸受の内側軸受部から潤
滑油が外部に漏れたとしても、この漏れた分の潤滑油を
潤滑油収容空間から内側軸受部へと自動的に補給でき、
内側軸受部を常に潤滑状態に維持することができる。
【0021】従って、請求項1の発明と同様に第1,第
2の旋回スクロールが一体となった旋回軸を偏心軸受に
より円滑に旋回させ、この状態で第1,第2の固定スク
ロールと第1,第2の旋回スクロールとの間の圧縮室内
に流体を吸込んで圧縮することができる。
【0022】さらに、請求項3の発明は、回転軸の内周
面側または旋回軸の外周面側には潤滑油収容空間内の潤
滑油を偏心軸受の内側軸受部に導くスパイラル状の凹凸
部を設ける構成としている。
【0023】このように構成したことにより、運転時に
回転軸、旋回軸をそれぞれ回転、旋回させたときには、
潤滑油収容空間内の潤滑油を、回転軸の内周面側または
旋回軸の外周面側に設けたスパイラル状の凹凸部により
偏心軸受の内側軸受部へと円滑に導くことができる。
【0024】さらに、請求項4の発明は、回転軸の内周
面と旋回軸の外周面との間には第1,第2の偏心軸受間
に位置して環状連通路を設け、潤滑油収容空間は該環状
連通路の中間位置に設ける構成としている。
【0025】このように構成したことにより、環状収容
空間は環状通路の中間に位置しているから、潤滑油収容
空間内の潤滑油を、環状連通路を通じて第1,第2の偏
心軸受の内側軸受部にそれぞれ均等に供給することがで
きる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
スクロール式流体機械としてスクロール式空気圧縮機を
例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0027】ここで、図1ないし図3は本発明の第1の
実施の形態を示し、1は後述の固定スクロール4A,4
Bと共に固定側部材を構成する筒状のケーシングで、該
ケーシング1は、スクロール式空気圧縮機の外枠を形成
している。そして、ケーシング1は、図1に示すように
軸線O1−O1を有したケーシング本体2と、該ケーシン
グ本体2の両端側に固着して設けられた軸受取付筒部3
A,3Bとにより構成されている。
【0028】4A,4Bはケーシング1の両端側にそれ
ぞれ固定的に設けられた第1,第2の固定スクロール
で、該第1の固定スクロール4Aは、略円板状に形成さ
れ、中心がケーシング1の軸線O1−O1と一致するよう
に配設された鏡板5Aと、該鏡板5Aの表面に立設され
た渦巻状のラップ部6Aと、鏡板5Aの外周側から該ラ
ップ部6Aを取囲むように軸方向に突出した段付筒部7
Aとによって構成されている。
【0029】そして、固定スクロール4Aは、段付筒部
7Aの開口端側が固定ボルト8Aにより軸受取付筒部3
Aと一緒にケーシング本体2に締結されている。また、
固定スクロール4Aの段付筒部7Aには周方向に離間し
て複数の通気孔7A1(1個のみ図示)が穿設されてい
る。
【0030】また、第2の固定スクロール4Bについて
も、鏡板5B、ラップ部6Bおよび段付筒部7Bによっ
て構成され、嵌合筒部7Bは通気孔7B1を有してい
る。そして、固定スクロール4Bは固定ボルト8Bによ
りケーシング本体2に締結されている。
【0031】9は固定スクロール4A,4B間に位置し
てケーシング1内の中間部に設けれた電動機で、該電動
機9は、ケーシング本体2の内周側に固定的に設けられ
たステータ10と、該ステータ10の内周側に該ステー
タ10によって回転するように配設されたロータ11と
によって構成されている。また、ステータ10の軸線と
ロータ11の軸線はケーシング1の軸線O1−O1と同一
軸線上に配置されている。そして、電動機9は、ロータ
11を回転することにより後述の回転軸12を駆動する
ものである。
【0032】12は電動機9のロータ11を挟んで両端
側が後述の偏心軸受26A,26Bに設けられた回転軸
で、該回転軸12は、中空軸体として形成され、電動機
9のロータ11内周側に挿嵌されて固定的に設けられて
いる。ここで、回転軸12の内周側には、軸方向の中間
に位置して環状凹溝13が設けられている。また、回転
軸12の内周側は、環状凹溝13の軸方向両側に位置し
て径方向内側に突出した部位が環状突部14A,14B
となっている。
【0033】また、回転軸12は、図1に示すように、
外周側がケーシング1の軸線O1−O1上に配置されるの
に対し、内周側は軸線O1−O1に対して径方向に一定寸
法δだけ偏心した偏心軸線O2−O2上に配置される。そ
して、回転軸12は、両端側が後述する偏心軸受26
A,26Bの外側軸受部27A,27Bに回転可能に支
持され、ロータ11と一体となって回転するものであ
る。
【0034】15は回転軸12内に遊嵌して設けられた
旋回軸で、該旋回軸15は、中実な円柱体として形成さ
れ、偏心軸線O2−O2上に配置されている。また、旋回
軸15は、軸方向の中間部位が小径軸部16となり、軸
方向の両側部位が大径軸部17A,17Bとなってい
る。さらに、旋回軸15の小径軸部16は大径軸部17
A,17Bとの間で環状凹溝18を形成している。
【0035】そして、旋回軸15の大径軸部17A,1
7Bは後述する偏心軸受26A,26Bの内側軸受部3
1A,31Bにそれぞれ回転可能に支持され、軸線O1
−O1を中心として寸法δの旋回半径を持った旋回運動
を行うものである。
【0036】19A,19Bは旋回軸15の両端側にそ
れぞれ固定的に設けられた第1,第2のスラスト受板
で、該第1のスラスト受板19Aは、段付の円板状に形
成されている。また、このスラスト受板19Aの中央に
は、軸線O1−O1と対応した位置に固定ボルト20Aが
取付けられ、これによりスラスト受板19Aは旋回軸1
5の端部側に廻止め状態で固定される。
【0037】そして、スラスト受板19Aはその表面側
が旋回スクロール21Aの背面側に当接することによ
り、旋回スクロール21Aに作用するスラスト荷重を支
持するものである。また、スラスト受板19Bについて
も固定ボルト20Bにより旋回軸15の端部側に固定さ
れている。
【0038】21A,21Bは固定スクロール4A,4
Bと対面して旋回軸15の軸方向両端側にそれぞれ固定
的に設けられた第1,第2の旋回スクロールで、該第1
の旋回スクロール21Aは、円板状に形成された鏡板2
2Aと、該鏡板22Aの表面に立設された渦巻状のラッ
プ部23Aとによって大略構成されている。また、旋回
スクロール21Aの鏡板22A内部には、径方向に貫通
して延びる複数の冷却風通路24A(1個のみ図示)が
形成されている。
【0039】そして、旋回スクロール21Aは、鏡板2
2Aがボルト(図示せず)等によりスラスト受板19A
に一体に取付けられている。また、旋回スクロール21
Aのラップ部23Aは、固定スクロール4Aのラップ部
6Aに対し例えば180度だけずらして重なり合うよう
に配設され、両者のラップ部6A,23A間には複数の
圧縮室25A,25A,…が画成される。
【0040】そして、スクロール式空気圧縮機の運転時
には、後述の吸込口39Aから外周側の圧縮室25A内
に空気を吸込みつつ、この空気を旋回スクロール21A
が旋回運動する間に各圧縮室25A内で順次圧縮し、最
後に中心側の圧縮室25Aから後述の吐出口40Aを介
して外部に圧縮空気を吐出する。
【0041】26A,26Bは固定スクロール4A,4
Bと電動機9との間に位置して、軸受取付筒部3A,3
Bの内周側にそれぞれ設けられた第1,第2の偏心軸受
で、該第1の偏心軸受26Aは、後述の外側軸受部27
Aと内側軸受部31Aとにより構成されている。また、
第2の偏心軸受26Bについても、後述の外側軸受部2
7Bと内側軸受部31Bとにより構成されている。
【0042】27A,27Bはケーシング1の軸受取付
筒部3A,3Bと回転軸12との間に設けられた2個の
外側軸受部で、一方の外側軸受部27Aは、軸受取付筒
部3Aの内周側に圧入して取付けられた外輪28Aと、
回転軸12の外周側に圧入して取付けられた外側中輪2
9Aと、該外側中輪29Aと外輪28Aとの間に設けら
れた複数の球体30A(2個のみ図示)とによって構成
されている。
【0043】そして、外側軸受部27Aは、球体30A
が外側中輪29Aと外輪28Aとの間で軸線O1−O1を
中心として転動することにより、回転軸12をケーシン
グ1の軸受取付筒部3Aに対し回転可能に支持してい
る。また、他方の外側軸受部27Bについても、外輪2
8B、外側中輪29Bおよび球体30Bにより構成され
ている。
【0044】31A,31Bは回転軸12と旋回軸15
との間の軸方向両端側に設けられた2個の内側軸受部
で、一方の内側軸受部31Aは、回転軸12の内周側に
圧入して取付けられた内側中輪32Aと、旋回軸15の
外周側に圧入して取付けられた内輪33Aと、該内輪3
3Aと内側中輪32Aとの間に設けられた内側転動体と
しての複数の球体34A(2個のみ図示)とにより大略
構成されている。
【0045】そして、内側軸受部31Aは、球体34A
が内輪33Aと内側中輪32Aとの間で偏心軸線O2−
O2を中心として転動することにより、旋回軸15を回
転軸12に対して相対回転可能に支持している。
【0046】ここで、前記内側中輪32Aと内輪33A
との間の隙間S1内には後述する潤滑油収容空間37か
らの潤滑油が供給され、球体34Aの転動を円滑に行え
るようにしている。また、図2、図3に示すように内側
軸受部31Aの内側中輪32Aのうちスラスト受板19
A側に開口する開口端内周側には、環状平板からなるシ
ール部材35Aが固着して設けられている。
【0047】そして、シール部材35Aは、その内周端
と内輪33Aとの間に微小なラビリンス隙間を形成する
ことにより、内輪33Aと摺動することのない非接触型
のシールとして構成され、内側中輪32Aと内輪33A
との間の隙間S1内の潤滑油が外部に漏洩するのを防止
している。
【0048】また、他方の内側軸受部31Bについて
も、内側中輪32B、内輪33B、内側転動体としての
球体34Bおよびシール部材35Bにより構成され、内
側中輪32Bと内輪33Bとの間は隙間S2となってい
る。
【0049】36A,36Bは第1,第2の環状連通路
で、該第1,第2の環状連通路36A,36Bは、偏心
軸受26A,26Bの内側軸受部31A,31B間に位
置して、回転軸12の内周面と旋回軸15の外周面との
間に設けられている。そして、これら各環状連通路36
A,36Bは、回転軸12の環状突部14A,14Bと
旋回軸15の大径軸部17A,17Bとの間に環状の隙
間として形成され、内側軸受部31A,31Bと後述の
潤滑油収容空間37との間をそれぞれ連通するものであ
る。
【0050】37は回転軸12と旋回軸15との間の軸
方向中間位置となる環状連通路36A,36B間に位置
して設けられた潤滑油収容空間で、該潤滑油収容空間3
7は、回転軸12と旋回軸15との環状凹溝13,18
間に環状の空間部として形成され、その内部には潤滑油
が収容されている。そして、潤滑油収容空間37は環状
連通路A,36Bを通じて内側軸受部31A,31Bの
隙間S1,S2内と連通し、これら隙間S1,S2内に潤滑
油を供給するものである。
【0051】なお、38,38はケーシング1の軸受取
付筒部3A,3Bとスラスト受板19A,19Bとの間
に設けられた複数の補助クランク(2個のみ図示)で、
該補助クランク38は、旋回スクロール21A,21B
の自転を防止するものである。
【0052】また、39A,39Bは圧縮室25A,2
5Bの外周側に位置して固定スクロール4A,4Bに設
けられた吸込口、40A,40Bは圧縮室25A,25
Bの中心側に位置して固定スクロール4A,4Bに設け
られた吐出口である。
【0053】本実施の形態によるスクロール式空気圧縮
機は上述の如き構成を有するもので、次にその作動につ
いて説明する。
【0054】まず、電動機9のロータ11を回転する
と、該ロータ11と一体となった回転軸12は、偏心軸
受26A,26Bの球体30A,30Bによって回転運
動を行い、このときに旋回軸15は球体34A,34B
によって回転軸12の内周側で回転する。
【0055】ここで、前記球体30A,30Bは、ケー
シング1の軸線O1−O1を中心として回転するのに対
し、球体34A,34Bは軸線O1-O1に対して径方向
に寸法δだけ偏心した偏心軸線O2−O2を中心として回
転するから、内輪33A,33Bと一体となった旋回軸
15は、球体34A,34Bにより軸線O1−O1を中心
として寸法δの旋回半径をもった旋回運動を行い、旋回
スクロール21A,21Bを旋回させる。
【0056】この結果、固定スクロール4Aと旋回スク
ロール21Aとの間に画成された各圧縮室25Aはそれ
ぞれ連続的に縮小し、固定スクロール4Aの吸込口39
Aから吸込んだ外気を各圧縮室25Aで順次圧縮しつ
つ、この圧縮空気を固定スクロール4Aの吐出口40A
から外部の空気タンク(図示せず)等に貯留させる。ま
た、固定スクロール4Bと旋回スクロール21Bとの間
に画成された各圧縮室25Bについても、それぞれが連
続的に縮小することにより、圧縮空気を前記空気タンク
等に貯留させる。
【0057】また、運転時には外部からの冷却風を固定
スクロール4A,4Bの通気孔7A1,7B1から旋回ス
クロール21A,21Bの冷却風通路24A,24B内
に向けて流通させ、旋回スクロール21A,21B等を
冷却することができる。
【0058】ところで、本実施の形態では、運転時に旋
回軸15は偏心軸受26A,26Bによって旋回するか
ら、内側軸受部31A,31Bには、旋回軸15が偏心
軸線O2−O2を中心として回転するときの遠心力による
荷重と、旋回軸15がケーシング1の軸線O1−O1を中
心として公転するときの偏荷重とが一緒に作用する。特
に高速運転時には、これら2つの荷重が多大な負荷とな
って偏心軸受26A,26Bの内側軸受部31A,31
Bに作用するため、内側軸受部31A,31Bに充填し
た潤滑油が早期に劣化する虞れがある。
【0059】そこで、本実施の形態では、回転軸12と
旋回軸15との間に潤滑油収容空間37を設け、この潤
滑油収容空間37を、環状連通路36A,36Bを通じ
て偏心軸受26A,26Bの内側軸受部31A,31B
と連通する構成としている。
【0060】このため、偏心軸受26A,26Bの内側
軸受部31A,31Bには潤滑油収容空間37内の潤滑
油を供給でき、前述の如く内側軸受部31A,31B内
の潤滑油が劣化した場合でも、劣化した潤滑油を潤滑油
収容空間37内の新しい潤滑油と交換することが可能と
なり、内側軸受部31A,31Bの動きを円滑化するこ
とができる。
【0061】また、本実施の形態では、偏心軸受26
A,26Bの内側軸受部31A,31Bに用いるシール
部材35A,35Bを内輪33A,33Bと接触するこ
とのない非接触型のシールとして構成しているので、シ
ール部材35A,35Bが内輪33A,33Bと摺動し
て摩耗するのを防止でき、シール部材35A,35Bの
耐久性を高めることができる。
【0062】また、例え内側軸受部31A,31B内の
潤滑油がシール部材35A,35Bを介して外部に漏洩
したとしても、潤滑油収容空間37内の潤滑油を環状連
通路36A,36Bを通じて内側軸受部31A,31B
に補給することができ、潤滑油を内側軸受部31A,3
1Bに自動的に充填することができる。
【0063】さらに、潤滑油収容空間37を回転軸12
と旋回軸15との間の軸方向中間位置に配設する構成と
したので、潤滑油収容空間37内の潤滑油を環状連通路
36A,36Bを通じて偏心軸受26A,26Bの内側
軸受部31A,31Bにそれぞれ均等に供給することが
できる。
【0064】かくして、本実施の形態では、当該空気圧
縮機を高速で運転する場合でも、潤滑油収容空間37内
の潤滑油により偏心軸受26A,26Bの内側軸受部3
1A,31Bをそれぞれ常時潤滑状態に保つことがで
き、内側軸受部31A,31Bの耐久性、寿命等を高
め、偏心軸受26A,26Bのメンテナンス時の作業性
等を向上することができる。
【0065】次に、図4は本発明の第2の実施の形態を
示し、本実施の形態の特徴は、旋回軸の外周側にスパイ
ラス状凹凸部を設け、このスパイラル状凹凸部により潤
滑油収容空間内の潤滑油を偏心軸受の内側軸受部に導く
構成としたことにある。
【0066】なお、本実施の形態では、第1の実施の形
態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0067】41は本実施の形態に用いる旋回軸で、該
旋回軸41についても、第1の実施の形態で述べた旋回
軸15とほぼ同様に、軸方向の中間部位が小径軸部42
となり、軸方向の両側部位が大径軸部43A,43Bと
なっている。また、旋回軸41の小径軸部42は大径軸
部43A,43Bとの間で環状凹溝44を形成してい
る。
【0068】45A,45Bは旋回軸41の小径軸部4
2外周面側に軸方向に離間して設けられた小径側の第
1,第2のスパイラル状凹凸部で、該第1のスパイラル
状凹凸部45Aは、旋回軸41の小径軸部42外周側に
螺旋状に形成されている。そして、スパイラル状凹凸部
45Aは旋回軸41と一体となって回転軸12内を回転
することにより、潤滑油収容空間37内の潤滑油を図4
中に示す矢示A1方向へと環状連通路A側に導くもので
ある。
【0069】また、第2のスパイラル状凹凸部45Bに
ついても、スパイラル状凹凸部45Aとほぼ同様に形成
されているものの、その螺旋方向はスパイラル状凹凸部
45Aとは逆向きになっている。そして、スパイラル状
凹凸部45Bは潤滑油収容空間37内の潤滑油を図4中
に示す矢示B1方向へと環状連通路B側に導くものであ
る。
【0070】46A,46Bは旋回軸41の大径軸部4
3A,43B外周側にそれぞれ設けられた第1,第2の
スパイラル状凹凸部で、該第1のスパイラル状凹凸部4
6Aは、旋回軸41の大径軸部43A外周面側に螺旋状
に形成されている。そして、スパイラル状凹凸部46A
は、旋回軸41と一体となって回転軸12内を回転する
ことにより、環状連通路A内の潤滑油を図4中に示す矢
示A2方向へと偏心軸受26Aの内側軸受部31Aに導
くものである。
【0071】また、第2のスパイラル状凹凸部46Bに
ついても、スパイラル状凹凸部46Aとほぼ同様に形成
されているものの、その螺旋方向はスパイラル状凹凸部
46Bとは逆向きになっている。そして、スパイラル状
凹凸部46Bは、環状連通路B内の潤滑油を図4中に示
す矢示B2方向へと偏心軸受26Bの内側軸受部31B
に導くものである。
【0072】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。
【0073】特に、本実施の形態では、旋回軸41の外
周側にはスパイラル状凹凸部45A,45B,46A,
46Bをスパイラル状に形成したので、運転時にはこれ
らスパイラル状凹凸部45A,45B,46A,46B
が旋回軸41と一体となって回転軸12内を回転するこ
とにより、潤滑油収容空間37内の潤滑油を、図4中に
示す矢示A1,A2,B1,B2方向へと偏心軸受26A,
26Bの内側軸受部31A,31Bに向けて円滑に導く
ことができ、内側軸受部31A,31Bの潤滑状態をよ
り良好に保つことができる。
【0074】なお、第2の実施の形態では、スパイラル
状凹凸部45A,45B,46A,46Bを旋回軸41
の外周面側にのみ設ける場合を例に挙げて説明したが、
これに替えて例えば図5に示す第1の変形例のように、
回転軸51の内周面側に位置する環状凹溝52、環状突
部53A,53Bにそれぞれ大径側のスパイラル状凹凸
部54、小径側の第1,第2のスパイラル状凹凸部55
A,55Bを設ける構成としてもよい。
【0075】また、各実施の形態では、偏心軸受26A
に用いる中輪を、外側中輪29Aと内側中輪32Aの2
部材で構成する場合を例に挙げて説明したが、これに替
えて、例えば図6に示す第2の変形例のように、偏心軸
受61Aは、各実施の形態による外側中輪29Aと内側
中輪32Aとを互いに一体化して形成することにより、
中輪64Aを1部材で構成してもよい。
【0076】ここで、偏心軸受61Aの外側軸受部62
Aは、外輪63A、中輪64Aおよび外側転動体として
の球体65Aによって構成されると共に、内側軸受部6
6Aは、中輪64A、内輪67Aおよび内側転動体とし
ての球体68Aによって構成されている。
【0077】また、各実施の形態では、旋回軸15の両
端側に2個の旋回スクロール21A,21Bを設け、こ
れら各旋回スクロール21A,21Bをケーシング1の
両側に配設した2個の固定スクロール4A,4Bと対向
して配置する対向型のスクロール式空気圧縮機を例に挙
げて説明したが、本発明はこれに限ることなく、例えば
固定スクロール4Aと旋回スクロール21Aを廃止し、
固定スクロール4Bと旋回スクロール21Bによってス
クロール式空気圧縮機を構成してもよい。
【0078】さらに、各実施の形態では、スクロール式
流体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限らず、例えば冷媒圧縮機等
にも広く適用できるものである。
【0079】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、偏心軸受の内側軸受部により旋回軸を回転
可能にすると共に、回転軸と旋回軸との間には、偏心軸
受の内側軸受部に潤滑油を供給するための潤滑油収容空
間を設ける構成としたので、内側軸受部内の潤滑油が劣
化した場合でも、劣化した潤滑油を潤滑油収容空間内の
新しい潤滑油と交換することが可能となり、内側軸受部
の動きを円滑化することができる。また、例え偏心軸受
の内側軸受部から潤滑油が外部に漏れたとしても、潤滑
油収容空間内の潤滑油を内側軸受部に補給でき、潤滑油
を内側軸受部に充填し続けることができる。
【0080】このため、当該流体機械を高速で運転する
場合でも、潤滑油収容空間内の潤滑油により内側軸受部
の潤滑状態を良好に保つことができ、内側軸受部の耐久
性、寿命等を高め、偏心軸受のメンテナンス時の作業性
等を向上することができる。
【0081】また、請求項2に記載の発明によれば、第
1,第2の偏心軸受の内側軸受部により旋回軸の両端側
を回転可能にすると共に、回転軸と旋回軸との間には、
第1,第2の偏心軸受の内側軸受部に潤滑油を供給する
ための潤滑油収容空間を設ける構成としたので、請求項
1の発明と同様に、内側軸受部内の劣化した潤滑油を潤
滑油収容空間内の新しい潤滑油と交換することが可能と
なり、内側軸受部の動きを円滑化できると共に、潤滑油
収容空間内の潤滑油を内側軸受部に補給でき、内側軸受
部を常時潤滑状態に保つことができ、その耐久性、寿命
等を高めることができる。
【0082】さらに、請求項3の発明は、回転軸の内周
面側または旋回軸の外周面側には潤滑油収容空間内の潤
滑油を偏心軸受の内側軸受部に導くスパイラル状の凹凸
部を設ける構成としたので、運転時に回転軸、旋回軸を
それぞれ回転、旋回させることにより、潤滑油収容空間
内の潤滑油をスパイラル状の凹凸部により偏心軸受の内
側軸受部へと円滑に導くことができ、内側軸受部の潤滑
状態をより良好に保つことができる。
【0083】さらに、請求項4の発明は、回転軸の内周
面と旋回軸の外周面との間に環状連通路を設け、潤滑油
収容空間を該環状連通路の中間位置に設ける構成とした
ので、潤滑油収容空間内の潤滑油を、環状連通路を通じ
て第1,第2の偏心軸受の内側軸受部にそれぞれ均等に
供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるスクロール式
空気圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】図1中の偏心軸受および潤滑油収容空間等を拡
大して示す部分拡大断面図である。
【図3】図2中のa部を拡大して示す要部拡大断面図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるスクロール式
空気圧縮機の偏心軸受、潤滑油収容空間およびスパイラ
ル状凹凸部等を示す図2と同様の部分断面図である。
【図5】本発明の第1の変形例によるスクロール式空気
圧縮機の偏心軸受、潤滑油収容空間およびスパイラル状
凹凸部等を示す図2と同様の部分断面図である。
【図6】本発明の第2の変形例によるスクロール式空気
圧縮機の偏心軸受および潤滑油収容空間等を示す図2と
同様の部分断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 4A,4B 固定スクロール 5A,5B,22A,22B 鏡板 6A,6B,23A,23B ラップ部 9 電動機 12,51 回転軸 15,41 旋回軸 21A,21B 旋回スクロール 25A,25B 圧縮室 26A,26B,61A 偏心軸受 27A,27B,62A 外側軸受部 31A,31B,66A 内側軸受部 30A,30B,65A 球体(外側転動体) 34A,34B,68A 球体(内側転動体) 36A,36B 環状連通路 37 潤滑油収容空間 45A,45B,46A,46B,54,55A,55
B スパイラル状凹凸部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと該ケーシングの軸線上に位
    置して該ケーシングに固定的に設けられ鏡板に渦巻状の
    ラップ部が立設された固定スクロールとからなる固定側
    部材と、 前記ケーシングの軸線を中心として転動する外側転動体
    を有した外側軸受部および該外側軸受部の内側に配置さ
    れケーシングの軸線に対し偏心した偏心軸線を中心とし
    て転動する内側転動体を有した内側軸受部からなる偏心
    軸受と、 前記ケーシングの軸線方向に延び前記偏心軸受の外側軸
    受部に回転可能に支持された中空軸体からなる回転軸
    と、 該回転軸内を前記偏心軸線上に遊嵌して設けられ、前記
    偏心軸受の内側軸受部に回転可能に支持されて旋回運動
    する旋回軸と、 該旋回軸の端部側に設けられ、鏡板に前記旋回スクロー
    ルのラップ部と重なり合って複数の圧縮室を画成するラ
    ップ部が立設された旋回スクロールとを備えてなるスク
    ロール式流体機械において、 前記回転軸と旋回軸との間には、前記偏心軸受の内側軸
    受部に潤滑油を供給するための潤滑油収容空間を設ける
    構成としたことを特徴とするスクロール式流体機械。
  2. 【請求項2】 ケーシングと該ケーシングの軸線上に位
    置して該ケーシングの両端側にそれぞれ固定的に設けら
    れ鏡板に渦巻状のラップ部が立設された第1,第2の固
    定スクロールとからなる固定側部材と、 該第1,第2の固定スクロール間に位置して前記ケーシ
    ング内に設けられ、ロータとステータとが前記ケーシン
    グの軸線と同一方向となるように配置された電動機と、 該電動機と前記該1,第2の固定スクロールとの間にそ
    れぞれ位置して前記ケーシングの軸線を中心として転動
    する外側転動体を有した外側軸受部および該外側軸受部
    の内側に配置されケーシングの軸線に対し偏心した偏心
    軸線を中心として転動する内側軸受部を有した内側軸受
    部からなる第1,第2の偏心軸受と、 前記電動機のロータを挟んで前記ケーシングの軸線方向
    に延び両端が前記偏心軸受の外側軸受部に回転可能に支
    持された中空軸体からなり前記ロータによって回転され
    る回転軸と、 該回転軸内を前記偏心軸線上に遊嵌して設けられ、両端
    が前記第1,第2の偏心軸受の内側軸受部に回転可能に
    支持されて旋回運動する旋回軸と、 該旋回軸の両端側にそれぞれ設けられ、鏡板に前記第
    1,第2の旋回スクロールのラップ部と重なり合って複
    数の圧縮室を画成するラップ部が立設された第1,第2
    の旋回スクロールとを備えてなるスクロール式流体機械
    において、 前記回転軸と旋回軸との間には、前記第1,第2の偏心
    軸受の内側軸受部に潤滑油を供給するための潤滑油収容
    空間を設ける構成としたことを特徴とするスクロール式
    流体機械。
  3. 【請求項3】 前記回転軸の内周面側または旋回軸の外
    周面側には前記潤滑油収容空間内の潤滑油を前記偏心軸
    受の内側軸受部に導くスパイラル状の凹凸部を設けてな
    る請求項1または2に記載のスクロール式流体機械。
  4. 【請求項4】 前記回転軸の内周面と旋回軸の外周面と
    の間には前記第1,第2の偏心軸受間に位置して環状連
    通路を設け、前記潤滑油収容空間は該環状連通路の中間
    位置に設けてなる請求項2または3に記載のスクロール
    式流体機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1840326A1 (en) * 2006-03-27 2007-10-03 Anest Iwata Corporation Scroll fluid machine
WO2009060398A1 (en) * 2007-11-08 2009-05-14 Enjiu Ke Scroll type fluid machinery

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