JP2002253294A - 光学活性脂肪族アミノ酸アミドの製造法 - Google Patents
光学活性脂肪族アミノ酸アミドの製造法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 (S)−α−アミノ酸アミドの工業的製造法
を提供する。 【解決手段】 α−アミノ酸アミドのラセミ混合物に
(R)−α−アミノ酸アミドを立体選択的に加水分解す
る活性を有する微生物の生菌体又は該生菌体の処理物を
作用させて、(R)−α−アミノ酸を生成せしめ、
(S)−α−アミノ酸アミドを未反応のまま残し、該
(R)−α−アミノ酸をα−アミノ酸アミドのラセミ混
合物に誘導して、再度立体選択的加水分解に供する。
を提供する。 【解決手段】 α−アミノ酸アミドのラセミ混合物に
(R)−α−アミノ酸アミドを立体選択的に加水分解す
る活性を有する微生物の生菌体又は該生菌体の処理物を
作用させて、(R)−α−アミノ酸を生成せしめ、
(S)−α−アミノ酸アミドを未反応のまま残し、該
(R)−α−アミノ酸をα−アミノ酸アミドのラセミ混
合物に誘導して、再度立体選択的加水分解に供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化学式(1)で示さ
れる光学活性脂肪族α−アミノ酸アミドの製造法に関す
る。詳しくは、α−アミノ酸アミドのラセミ混合物を生
化学的に不斉加水分解して対応する(R)−α−アミノ
酸を生成せしめ、(S)−α−アミノ酸アミドを未反応
のまま残すことを特徴とする光学活性脂肪族(S)−α
−アミノ酸アミドの製造法に関する。更に詳しくは、α
−アミノ酸アミドのラセミ混合物を生化学的に不斉加水
分解して対応する(R)−α−アミノ酸を生成せしめ、
(S)−α−アミノ酸アミドを未反応のまま残すことを
特徴とする光学活性脂肪族(S)−α−アミノ酸アミド
の製造法であって、生成する(R)−α−アミノ酸をα
アミノ酸アミドのラセミ混合物に誘導して、再度原料と
して使用する光学活性脂肪族(S)−α−アミノ酸アミ
ドの製造法に関する。光学活性脂肪族(S)−α−アミ
ノ酸アミドは、各種工業薬品、農薬、および医薬品の製
造中間体として重要な物質である。
れる光学活性脂肪族α−アミノ酸アミドの製造法に関す
る。詳しくは、α−アミノ酸アミドのラセミ混合物を生
化学的に不斉加水分解して対応する(R)−α−アミノ
酸を生成せしめ、(S)−α−アミノ酸アミドを未反応
のまま残すことを特徴とする光学活性脂肪族(S)−α
−アミノ酸アミドの製造法に関する。更に詳しくは、α
−アミノ酸アミドのラセミ混合物を生化学的に不斉加水
分解して対応する(R)−α−アミノ酸を生成せしめ、
(S)−α−アミノ酸アミドを未反応のまま残すことを
特徴とする光学活性脂肪族(S)−α−アミノ酸アミド
の製造法であって、生成する(R)−α−アミノ酸をα
アミノ酸アミドのラセミ混合物に誘導して、再度原料と
して使用する光学活性脂肪族(S)−α−アミノ酸アミ
ドの製造法に関する。光学活性脂肪族(S)−α−アミ
ノ酸アミドは、各種工業薬品、農薬、および医薬品の製
造中間体として重要な物質である。
【0002】
【従来の技術】光学活性脂肪族(S)−α−アミノ酸ア
ミドの製造法としては、(S)−α−アミノ酸を出発原
料とし、公知の方法でエステル化し、更にアミド化して
製造する方法(J.Med.Chem.,14,484
(1971))が知られている。しかしながら、この方
法では、エステル化およびアミド化反応後も、未反応の
アミノ酸または一旦生成したエステルが加水分解して生
じるアミノ酸が残り収率が低く、またエステル化の反応
条件下、およびアミド化の反応条件下でエステルおよび
アミドが一部ラセミ化するため、得られる光学活性脂肪
族(S)−α−アミノ酸アミドの光学純度が低く、収率
および品質の点で必ずしも満足できる方法とはいえな
い。この他に、α−アミノニトリルのラセミ混合物から
生化学的に不斉加水分解を行い、対応する光学活性α−
アミノ酸及び/又はα−-アミノアミドを製造する方法
(特開平2−31694)があるが、この方法はニトリ
ル化合物の基質阻害を強く受けるため、生化学的不斉加
水分解反応を行う際の反応基質であるα−アミノニトリ
ルのラセミ混合物の濃度を高くすることが困難であり、
工業的に有利な方法とは言えない。
ミドの製造法としては、(S)−α−アミノ酸を出発原
料とし、公知の方法でエステル化し、更にアミド化して
製造する方法(J.Med.Chem.,14,484
(1971))が知られている。しかしながら、この方
法では、エステル化およびアミド化反応後も、未反応の
アミノ酸または一旦生成したエステルが加水分解して生
じるアミノ酸が残り収率が低く、またエステル化の反応
条件下、およびアミド化の反応条件下でエステルおよび
アミドが一部ラセミ化するため、得られる光学活性脂肪
族(S)−α−アミノ酸アミドの光学純度が低く、収率
および品質の点で必ずしも満足できる方法とはいえな
い。この他に、α−アミノニトリルのラセミ混合物から
生化学的に不斉加水分解を行い、対応する光学活性α−
アミノ酸及び/又はα−-アミノアミドを製造する方法
(特開平2−31694)があるが、この方法はニトリ
ル化合物の基質阻害を強く受けるため、生化学的不斉加
水分解反応を行う際の反応基質であるα−アミノニトリ
ルのラセミ混合物の濃度を高くすることが困難であり、
工業的に有利な方法とは言えない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術における上記したような課題を解決し、各種工業薬
品、農薬、および医薬品の製造中間体として重要な光学
活性脂肪族(S)−α−アミノ酸アミドを高品質かつ安
価に製造するための製造法を提供することにある。
技術における上記したような課題を解決し、各種工業薬
品、農薬、および医薬品の製造中間体として重要な光学
活性脂肪族(S)−α−アミノ酸アミドを高品質かつ安
価に製造するための製造法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、高品質か
つ安価に光学活性脂肪族(S)−α−アミノ酸アミドを
製造するための製造法に関して鋭意検討を行った結果、
α−アミノ酸アミドのラセミ混合物を生化学的に不斉加
水分解して(R)−α−アミノ酸を生成せしめ、(S)
−α−アミノ酸アミドを未反応のまま残し、生成する
(R)−α−アミノ酸をα−アミノ酸アミドのラセミ混
合物に誘導して、再度原料として使用することにより、
高品質かつ安価に光学活性脂肪族(S)−α−アミノ酸
アミドを製造できることを見いだし、本発明に到達し
た。本発明で使用する出発原料は、高価な光学活性体で
ある必要はなく、安価なα−アミノ酸アミドのラセミ混
合物であり、また、不斉加水分解で生成する(R)−α
−アミノ酸をα−アミノ酸アミドのラセミ混合物に誘導
して、再度原料として使用することにより、α−アミノ
酸アミドのラセミ混合物の全量を光学活性脂肪族(S)
−α−アミノ酸アミドに変換することができるため、本
発明によれば非常に安価に光学活性脂肪族(S)−α−
アミノ酸アミドを製造することが可能である。
つ安価に光学活性脂肪族(S)−α−アミノ酸アミドを
製造するための製造法に関して鋭意検討を行った結果、
α−アミノ酸アミドのラセミ混合物を生化学的に不斉加
水分解して(R)−α−アミノ酸を生成せしめ、(S)
−α−アミノ酸アミドを未反応のまま残し、生成する
(R)−α−アミノ酸をα−アミノ酸アミドのラセミ混
合物に誘導して、再度原料として使用することにより、
高品質かつ安価に光学活性脂肪族(S)−α−アミノ酸
アミドを製造できることを見いだし、本発明に到達し
た。本発明で使用する出発原料は、高価な光学活性体で
ある必要はなく、安価なα−アミノ酸アミドのラセミ混
合物であり、また、不斉加水分解で生成する(R)−α
−アミノ酸をα−アミノ酸アミドのラセミ混合物に誘導
して、再度原料として使用することにより、α−アミノ
酸アミドのラセミ混合物の全量を光学活性脂肪族(S)
−α−アミノ酸アミドに変換することができるため、本
発明によれば非常に安価に光学活性脂肪族(S)−α−
アミノ酸アミドを製造することが可能である。
【0005】またα−アミノ酸アミドのラセミ混合物か
ら(S)−α−アミノ酸アミドを得る反応は、生化学的
な不斉加水分解反応1工程だけであり、この反応での
(R)−α−アミノ酸アミドの(R)−α−アミノ酸へ
の転化率を100%とすることにより、得られる(S)
−α−アミノ酸アミドの光学純度は100%となり、品
質的にも非常に高品質な光学活性脂肪族(S)−α−ア
ミノ酸アミドを製造することが可能である。
ら(S)−α−アミノ酸アミドを得る反応は、生化学的
な不斉加水分解反応1工程だけであり、この反応での
(R)−α−アミノ酸アミドの(R)−α−アミノ酸へ
の転化率を100%とすることにより、得られる(S)
−α−アミノ酸アミドの光学純度は100%となり、品
質的にも非常に高品質な光学活性脂肪族(S)−α−ア
ミノ酸アミドを製造することが可能である。
【0006】すなわち本発明は、化学式が(1)で示さ
れるα−アミノ酸アミドのラセミ混合物に(R)−α−
アミノ酸アミドを立体選択的に加水分解する活性を有す
る微生物の生菌体又は該生菌体の処理物を作用させて、
化学式(2)で示される(R)−α−アミノ酸を生成せ
しめ、(S)−α−アミノ酸アミドを未反応のまま残す
ことを特徴とする光学活性脂肪族(S)−α−アミノ酸
アミドの製造法であって、生成する(R)−α−アミノ
酸をα−アミノ酸アミドのラセミ混合物に誘導して、再
度原料として使用する光学活性脂肪族(S)−α−アミ
ノ酸アミドの製造法である。
れるα−アミノ酸アミドのラセミ混合物に(R)−α−
アミノ酸アミドを立体選択的に加水分解する活性を有す
る微生物の生菌体又は該生菌体の処理物を作用させて、
化学式(2)で示される(R)−α−アミノ酸を生成せ
しめ、(S)−α−アミノ酸アミドを未反応のまま残す
ことを特徴とする光学活性脂肪族(S)−α−アミノ酸
アミドの製造法であって、生成する(R)−α−アミノ
酸をα−アミノ酸アミドのラセミ混合物に誘導して、再
度原料として使用する光学活性脂肪族(S)−α−アミ
ノ酸アミドの製造法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の原料のα−アミノ酸アミ
ドを示す一般式(1)におけるRは、低級アルキル基、
置換低級アルキル基、シクロヘキシル基、置換シクロヘ
キシル基である。低級アルキル基には特に制限はない
が、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、secブチルおよびtブチル
などの炭素数1乃至4の直鎖または分枝した低級アルキ
ル基が好適である。また、置換低級アルキル基、置換シ
クロヘキシル基のそれぞれに含まれる置換基は、例え
ば、ヒドロキシ、メトキシ、メルカプト、メチルメルカ
プト、アミノ、カルボキシおよびハロゲンなどである。
ドを示す一般式(1)におけるRは、低級アルキル基、
置換低級アルキル基、シクロヘキシル基、置換シクロヘ
キシル基である。低級アルキル基には特に制限はない
が、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、secブチルおよびtブチル
などの炭素数1乃至4の直鎖または分枝した低級アルキ
ル基が好適である。また、置換低級アルキル基、置換シ
クロヘキシル基のそれぞれに含まれる置換基は、例え
ば、ヒドロキシ、メトキシ、メルカプト、メチルメルカ
プト、アミノ、カルボキシおよびハロゲンなどである。
【0008】本発明で使用する化学式(1)で示される
α−アミノ酸アミドのラセミ混合物は、その製法および
品質等に特に制限はなく、例えばシュトレッカー法によ
って容易に得られるα−アミノニトリルを部分加水分解
する方法などによって得ることが出来る。α−アミノニ
トリルを部分加水分解する方法としては塩基性物質およ
びケトン類の存在下、水性媒体中でα−アミノニトリル
を部分加水分解する方法、例えば特公昭58−1774
1号公報記載の方法が好ましい。この方法は、例えば、
水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムなどの無機塩
基、ならびに例えば水酸化テトラメチルアンモニウムの
ような有機第4級アンモニウム化合物などの有機塩基の
ような塩基性物質を用い、反応液のpHが14を越える
ようにし、この反応系にアセトン、メチルエチルケト
ン、ジエチルケトン、メチルイソプロピルケトンおよび
シクロヘキサノンなどのケトン類を添加し、かつ、反応
温度を40℃以下に保ち、該反応液のpHを14を越え
たpHに維持しながら加水分解反応を行うことを特徴と
する方法である。このα−アミノニトリル加水分解反応
生成液を濃縮してケトン類を除去して得られた粗α−ア
ミノ酸アミド含有液を、そのまま、または必要に応じて
再結晶等の手段によって精製を行った後、原料として使
用することが出来る。また、塩酸、硫酸等の無機酸や、
酢酸、シュウ酸等の有機酸との塩であっても使用するこ
とができる。
α−アミノ酸アミドのラセミ混合物は、その製法および
品質等に特に制限はなく、例えばシュトレッカー法によ
って容易に得られるα−アミノニトリルを部分加水分解
する方法などによって得ることが出来る。α−アミノニ
トリルを部分加水分解する方法としては塩基性物質およ
びケトン類の存在下、水性媒体中でα−アミノニトリル
を部分加水分解する方法、例えば特公昭58−1774
1号公報記載の方法が好ましい。この方法は、例えば、
水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムなどの無機塩
基、ならびに例えば水酸化テトラメチルアンモニウムの
ような有機第4級アンモニウム化合物などの有機塩基の
ような塩基性物質を用い、反応液のpHが14を越える
ようにし、この反応系にアセトン、メチルエチルケト
ン、ジエチルケトン、メチルイソプロピルケトンおよび
シクロヘキサノンなどのケトン類を添加し、かつ、反応
温度を40℃以下に保ち、該反応液のpHを14を越え
たpHに維持しながら加水分解反応を行うことを特徴と
する方法である。このα−アミノニトリル加水分解反応
生成液を濃縮してケトン類を除去して得られた粗α−ア
ミノ酸アミド含有液を、そのまま、または必要に応じて
再結晶等の手段によって精製を行った後、原料として使
用することが出来る。また、塩酸、硫酸等の無機酸や、
酢酸、シュウ酸等の有機酸との塩であっても使用するこ
とができる。
【0009】本発明のα−アミノ酸アミドの生化学的不
斉加水分解に使用される微生物は、(R)−α−アミノ
酸に対応する(R)−α−アミノ酸アミドを立体選択的
に加水分解する活性を有する微生物であれば良く、この
ような微生物として例えば、ロドコッカス属、シュード
モナス属、オクロバクトラム属およびセラチア属等に属
する微生物、具体的にはロドコッカス エリスロポリス
(Rhodococcus erythropoli
s)NR23(FERM P−8937)、ロドコッカ
ス エリスロポリス(Rhodococcus ery
thropolis)NR28(FERM P893
8)、ロドコッカス エリスロポリス(Rhodoco
ccus erythropolis)JCM320
1、シュードモナス フローレッセンス(Pseudo
monas fluorescens)IFO1205
5、オクロバクトラム アンスロピ(Ochrobac
trumanthropi)ATCC49237、セラ
チア マルセッセンス(Serratia marce
scens)IAM12143が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。また、これら微生物から人
工的変異手段によって誘導される変異株、あるいは細胞
融合若しくは遺伝子組換え法等の遺伝学的手法により誘
導される組換え株等の何れの株であっても上記能力を有
するものであれば、本発明に使用できる。
斉加水分解に使用される微生物は、(R)−α−アミノ
酸に対応する(R)−α−アミノ酸アミドを立体選択的
に加水分解する活性を有する微生物であれば良く、この
ような微生物として例えば、ロドコッカス属、シュード
モナス属、オクロバクトラム属およびセラチア属等に属
する微生物、具体的にはロドコッカス エリスロポリス
(Rhodococcus erythropoli
s)NR23(FERM P−8937)、ロドコッカ
ス エリスロポリス(Rhodococcus ery
thropolis)NR28(FERM P893
8)、ロドコッカス エリスロポリス(Rhodoco
ccus erythropolis)JCM320
1、シュードモナス フローレッセンス(Pseudo
monas fluorescens)IFO1205
5、オクロバクトラム アンスロピ(Ochrobac
trumanthropi)ATCC49237、セラ
チア マルセッセンス(Serratia marce
scens)IAM12143が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。また、これら微生物から人
工的変異手段によって誘導される変異株、あるいは細胞
融合若しくは遺伝子組換え法等の遺伝学的手法により誘
導される組換え株等の何れの株であっても上記能力を有
するものであれば、本発明に使用できる。
【0010】これらの微生物の培養は、通常資化しうる
炭素源、窒素源、各微生物に必須の無機塩、栄養等を含
有させた培地を用いて行われるが、高い酵素活性を得る
ために、培地に予めα−アミノ酸アミドを添加すること
も効果的である。この際に添加されるα−アミノ酸アミ
ドは、目的とするα−アミノ酸アミドを用いることが好
ましいが、一般的なα−アミノ酸アミド、例えばアラニ
ンアミド、バリンアミド等でも良く、特に制限はない。
培養時のpHは、4〜10の範囲であり、温度は20〜
50℃である。培養は1日〜1週間程度好気的に行われ
る。このようにして培養した微生物は、生菌体または該
生菌体処理物、例えば培養液、分離菌体、菌体破砕物、
更には精製した酵素として反応に使用される。また、常
法に従って菌体または酵素を固定化して使用することも
できる。
炭素源、窒素源、各微生物に必須の無機塩、栄養等を含
有させた培地を用いて行われるが、高い酵素活性を得る
ために、培地に予めα−アミノ酸アミドを添加すること
も効果的である。この際に添加されるα−アミノ酸アミ
ドは、目的とするα−アミノ酸アミドを用いることが好
ましいが、一般的なα−アミノ酸アミド、例えばアラニ
ンアミド、バリンアミド等でも良く、特に制限はない。
培養時のpHは、4〜10の範囲であり、温度は20〜
50℃である。培養は1日〜1週間程度好気的に行われ
る。このようにして培養した微生物は、生菌体または該
生菌体処理物、例えば培養液、分離菌体、菌体破砕物、
更には精製した酵素として反応に使用される。また、常
法に従って菌体または酵素を固定化して使用することも
できる。
【0011】α−アミノ酸アミドの生化学的加水分解反
応の条件は、α−アミノ酸アミド濃度1〜40wt%、
α−アミノ酸アミドに対する微生物の使用量は、乾燥菌
体として重量比0.0001〜3、反応温度20〜70
℃、pH5〜13の範囲である。
応の条件は、α−アミノ酸アミド濃度1〜40wt%、
α−アミノ酸アミドに対する微生物の使用量は、乾燥菌
体として重量比0.0001〜3、反応温度20〜70
℃、pH5〜13の範囲である。
【0012】α−アミノ酸アミドの生化学的加水分解反
応で生成した(R)−α−アミノ酸と未反応の(S)−
α−アミノ酸アミドは、反応終了液から、例えば遠心分
離あるいは濾過膜などの通常の固液分離手段により微生
物菌体を除き、減圧濃縮後、有機溶媒を加えて(R)−
α−アミノ酸を析出させ、析出した(R)−α−アミノ
酸を濾取するといった方法、あるいは微生物菌体を除い
た後、減圧下で水を除去し、残査固体に有機溶媒を加え
て未反応の(S)−α−アミノ酸アミドを溶解し、不溶
の(R)−α−アミノ酸を濾取するといった方法により
容易に分離することが出来る。このとき(R)−α−ア
ミノ酸を析出させるため、あるいは未反応の(S)−α
−アミノ酸アミドを溶解させるために加える有機溶媒
は、(R)−α−アミノ酸の溶解度が低く、未反応の
(S)−α−アミノ酸アミドの溶解度が高い溶媒であれ
ば良く、特に制限はないが、エタノール、2−プロパノ
ール、2−メチル−1−プロパノール、1−ブタノール
および2−ブタノール等のアルコール類が好適に使用さ
れる。また、微生物菌体を分離した反応終了液から、未
反応の(S)−α−アミノ酸アミドを溶媒抽出などの方
法により分離することもできる。この時(S)−α−ア
ミノ酸アミドを抽出する溶媒として、例えばヘキサン、
ベンゼン、トルエン、およびキシレン等の非極性溶媒が
挙げられる。その他にもイオン交換電気透析を用い、除
去すべきアミノ酸のみを透析し分離する方法、若しくは
イオン交換カラムによる吸脱着を利用した分離方法も有
効である。
応で生成した(R)−α−アミノ酸と未反応の(S)−
α−アミノ酸アミドは、反応終了液から、例えば遠心分
離あるいは濾過膜などの通常の固液分離手段により微生
物菌体を除き、減圧濃縮後、有機溶媒を加えて(R)−
α−アミノ酸を析出させ、析出した(R)−α−アミノ
酸を濾取するといった方法、あるいは微生物菌体を除い
た後、減圧下で水を除去し、残査固体に有機溶媒を加え
て未反応の(S)−α−アミノ酸アミドを溶解し、不溶
の(R)−α−アミノ酸を濾取するといった方法により
容易に分離することが出来る。このとき(R)−α−ア
ミノ酸を析出させるため、あるいは未反応の(S)−α
−アミノ酸アミドを溶解させるために加える有機溶媒
は、(R)−α−アミノ酸の溶解度が低く、未反応の
(S)−α−アミノ酸アミドの溶解度が高い溶媒であれ
ば良く、特に制限はないが、エタノール、2−プロパノ
ール、2−メチル−1−プロパノール、1−ブタノール
および2−ブタノール等のアルコール類が好適に使用さ
れる。また、微生物菌体を分離した反応終了液から、未
反応の(S)−α−アミノ酸アミドを溶媒抽出などの方
法により分離することもできる。この時(S)−α−ア
ミノ酸アミドを抽出する溶媒として、例えばヘキサン、
ベンゼン、トルエン、およびキシレン等の非極性溶媒が
挙げられる。その他にもイオン交換電気透析を用い、除
去すべきアミノ酸のみを透析し分離する方法、若しくは
イオン交換カラムによる吸脱着を利用した分離方法も有
効である。
【0013】分離した(S)−α−アミノ酸アミドは、
酸との塩として単離することもできる。このときの酸の
種類としては、塩酸、硫酸等の無機酸でも、酢酸、シュ
ウ酸等の有機酸でもよく、特に制限はないが、塩酸が好
適に使用される。α−アミノ酸アミドは、それ自体塩基
性で、かつ吸湿性のため、安定性が低く、保存中に分解
を受けやすいが、酸との塩として単離する事によって、
安定性を大幅に向上させることが出来る。
酸との塩として単離することもできる。このときの酸の
種類としては、塩酸、硫酸等の無機酸でも、酢酸、シュ
ウ酸等の有機酸でもよく、特に制限はないが、塩酸が好
適に使用される。α−アミノ酸アミドは、それ自体塩基
性で、かつ吸湿性のため、安定性が低く、保存中に分解
を受けやすいが、酸との塩として単離する事によって、
安定性を大幅に向上させることが出来る。
【0014】分離した(R)−α−アミノ酸は、エステ
ル化した後アミノ化し、さらにラセミ化してα−アミノ
酸アミドのラセミ混合物に誘導し、再度原料として使用
する。エステル化は、それ自体公知の方法で行うことが
でき、例えば酸性条件下アルコールと加熱することによ
り行われる。エステル化に使用する酸の種類は、塩酸、
硫酸等の無機酸でも、ベンゼンスルホン酸等の有機酸で
もよく、特に制限はないが、特に硫酸が好適に使用され
る。エステル化に使用するアルコールに特に制限はない
が、炭素数が1〜4の脂肪族1級アルコールが好適に使
用され、特にメタノールが好適である。エステル化の条
件も、通常実施されている範囲で行うことができ、特に
制限はないが、(R)−α−アミノ酸に対して2〜20
モル倍量のアルコール中で、(R)−α−アミノ酸に対
して2〜5当量の酸を存在させて、50〜120℃に加
熱することで良好に行うことができる。また、エステル
化反応で生じる水を反応系外に除去し、さらに収率を向
上させる方法も好適に実施される。エステルのアミド化
もそれ自体公知の方法で行うことができ、例えばアンモ
ニアと反応させることによって行われる。使用されるア
ンモニアは、液体アンモニアであってもアンモニア水で
あってもよいが、通常は10〜30%アンモニア水が好
適に使用される。アミド化反応の条件としては、例えば
エステルに対して2〜20モル倍量のアンモニアを含む
25%アンモニア水中で、20〜50℃で反応させるこ
とによって良好に行うことができる。こうして得られる
(R)−α−アミノ酸アミドは、強塩基性物質の存在下
で加熱することにより、容易にラセミ化し、αアミノ酸
アミドのラセミ混合物とすることができる。
ル化した後アミノ化し、さらにラセミ化してα−アミノ
酸アミドのラセミ混合物に誘導し、再度原料として使用
する。エステル化は、それ自体公知の方法で行うことが
でき、例えば酸性条件下アルコールと加熱することによ
り行われる。エステル化に使用する酸の種類は、塩酸、
硫酸等の無機酸でも、ベンゼンスルホン酸等の有機酸で
もよく、特に制限はないが、特に硫酸が好適に使用され
る。エステル化に使用するアルコールに特に制限はない
が、炭素数が1〜4の脂肪族1級アルコールが好適に使
用され、特にメタノールが好適である。エステル化の条
件も、通常実施されている範囲で行うことができ、特に
制限はないが、(R)−α−アミノ酸に対して2〜20
モル倍量のアルコール中で、(R)−α−アミノ酸に対
して2〜5当量の酸を存在させて、50〜120℃に加
熱することで良好に行うことができる。また、エステル
化反応で生じる水を反応系外に除去し、さらに収率を向
上させる方法も好適に実施される。エステルのアミド化
もそれ自体公知の方法で行うことができ、例えばアンモ
ニアと反応させることによって行われる。使用されるア
ンモニアは、液体アンモニアであってもアンモニア水で
あってもよいが、通常は10〜30%アンモニア水が好
適に使用される。アミド化反応の条件としては、例えば
エステルに対して2〜20モル倍量のアンモニアを含む
25%アンモニア水中で、20〜50℃で反応させるこ
とによって良好に行うことができる。こうして得られる
(R)−α−アミノ酸アミドは、強塩基性物質の存在下
で加熱することにより、容易にラセミ化し、αアミノ酸
アミドのラセミ混合物とすることができる。
【0015】ラセミ化反応に使用する強塩基性物質は、
有機または無機の強塩基性物質であれば良く、代表例と
して水酸化テトラメチルアンモニウムおよび水酸化テト
ラエチルアンモニウムなどの有機第四級アンモニウム化
合物ならびに水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナト
リウムメチラート、ナトリウムエチラート、ナトリウム
アミドおよびナトリウムハイドライドなどのアルカリ金
属化合物、および水酸化バリウムなどのアルカリ土類金
属化合物が挙げられる。なお、反応系内において上記の
強塩基性物質に変化しうる物質、例えばナトリウムおよ
びカリウムなどのアルカリ金属単体、ならびにバリウム
などのアルカリ土類金属単体などをそれぞれ添加するこ
とも可能である。これら強塩基性物質の使用量は、
(R)−α−アミノ酸アミド1モルに対して0.001
〜0.5モルの割合であり、好適には0.01〜0.1
モルの割合である。ラセミ化反応は、溶媒を使用しない
で行うこともできるが、溶媒を使用した場合には反応温
度を低くすることができ、そのため副生成物が生成する
危険性を低くすることができ、より好適である。この際
に使用される溶媒としては、(R)−α−アミノ酸アミ
ドおよび強塩基性物質のそれぞれに対して不活性であれ
ば良く、例えばヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、
ベンゼン、トルエンおよびキシレン等の炭化水素類、2
−プロパノール、2−メチル−1−プロパノール、2−
ブタノール、1−ブタノールおよび1−ペンタノール等
のアルコール類、ならびにイソブチロニトリルなどがあ
る。溶媒の使用量に特に制限はないが、実用上、(R)
−α−アミノ酸アミドの重量に対して100倍より多く
する必要はなく、1〜20倍程度が好ましい。ラセミ化
反応液中の水分は少ないほど好ましいが、1wt%程度
以下ならば殆ど支障はなく、0.1wt%以下であれば
実質的に支障はない。ラセミ化反応の温度は、20〜2
00℃、好適には50〜150℃である。ラセミ化反応
は、通常、常圧下で行われるが、減圧下または加圧下で
行うことを妨げない。
有機または無機の強塩基性物質であれば良く、代表例と
して水酸化テトラメチルアンモニウムおよび水酸化テト
ラエチルアンモニウムなどの有機第四級アンモニウム化
合物ならびに水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナト
リウムメチラート、ナトリウムエチラート、ナトリウム
アミドおよびナトリウムハイドライドなどのアルカリ金
属化合物、および水酸化バリウムなどのアルカリ土類金
属化合物が挙げられる。なお、反応系内において上記の
強塩基性物質に変化しうる物質、例えばナトリウムおよ
びカリウムなどのアルカリ金属単体、ならびにバリウム
などのアルカリ土類金属単体などをそれぞれ添加するこ
とも可能である。これら強塩基性物質の使用量は、
(R)−α−アミノ酸アミド1モルに対して0.001
〜0.5モルの割合であり、好適には0.01〜0.1
モルの割合である。ラセミ化反応は、溶媒を使用しない
で行うこともできるが、溶媒を使用した場合には反応温
度を低くすることができ、そのため副生成物が生成する
危険性を低くすることができ、より好適である。この際
に使用される溶媒としては、(R)−α−アミノ酸アミ
ドおよび強塩基性物質のそれぞれに対して不活性であれ
ば良く、例えばヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、
ベンゼン、トルエンおよびキシレン等の炭化水素類、2
−プロパノール、2−メチル−1−プロパノール、2−
ブタノール、1−ブタノールおよび1−ペンタノール等
のアルコール類、ならびにイソブチロニトリルなどがあ
る。溶媒の使用量に特に制限はないが、実用上、(R)
−α−アミノ酸アミドの重量に対して100倍より多く
する必要はなく、1〜20倍程度が好ましい。ラセミ化
反応液中の水分は少ないほど好ましいが、1wt%程度
以下ならば殆ど支障はなく、0.1wt%以下であれば
実質的に支障はない。ラセミ化反応の温度は、20〜2
00℃、好適には50〜150℃である。ラセミ化反応
は、通常、常圧下で行われるが、減圧下または加圧下で
行うことを妨げない。
【0016】このようにして(R)−α−アミノ酸をα
アミノ酸アミドのラセミ混合物とし、生化学的不斉加水
分解反応系へ循環することにより、α−アミノ酸アミド
のラセミ混合物の全量を光学活性(S)−α−アミノ酸
アミドに変換することができる。
アミノ酸アミドのラセミ混合物とし、生化学的不斉加水
分解反応系へ循環することにより、α−アミノ酸アミド
のラセミ混合物の全量を光学活性(S)−α−アミノ酸
アミドに変換することができる。
【0017】本発明の方法によって、具体的には、例え
ば(S)−アラニンアミド、(S)−バリンアミド、
(S)−ロイシンアミド、(S)−イソロイシンアミド
および(S)−2−アミノ酪酸アミド等の光学活性脂肪
族(S)−α−アミノ酸アミドを製造することができ
る。
ば(S)−アラニンアミド、(S)−バリンアミド、
(S)−ロイシンアミド、(S)−イソロイシンアミド
および(S)−2−アミノ酪酸アミド等の光学活性脂肪
族(S)−α−アミノ酸アミドを製造することができ
る。
【0018】
【実施例】本発明を実施例により更に具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 次の組成を有する培地を調整し、この培地200mlを
1L三角フラスコに入れ、滅菌後、ロドコッカス エリ
スロポリス(Rhodococcus erythro
polis)NR28(FERM P−8938)を接
種し、30℃で48時間振盪培養を行った。 培地組成(pH7.0) グルコース 10g ポリペプトン 5g 酵母エキス 5g KH2 PO4 1g MgSO4 ・ 7H2 O 0.4g FeSO4 ・ 7H2 O 0.01g MnCl2 ・ 4H2 O 0.01g (R)−バリンアミド 5g 水 1L 次いで培養液から遠心分離により生菌体を得、この生菌
体を100mlの水に懸濁し、1L三角フラスコに入
れ、ここにバリンアミドのラセミ混合物5.00g(4
3.1mmol)を加えて、40℃で5時間振盪した。
反応後、反応液を遠心分離して上清を得た。この上清液
からエバポレーターで減圧にて水を留去した後、2−メ
チル−1−プロパノール20mlを加えて未反応の(S)
−バリンアミドを溶解し、不溶の(R)−バリンを白色
固体として濾別した。バリンを濾取した後の濾液に濃塩
酸2.25g(21.6mmol)を加えて、析出した
(S)バリンアミド塩酸塩の白色固体2.82g(1
8.5mmol)を濾取した。また濾液を濃縮して二番
晶0.33g(2.2mmol)、合計3.15g(2
0.7mmol)の(S)−バリンアミド塩酸塩を得
た。反応に仕込んだラセミ混合物中の(S)バリンアミ
ドからの単離収率は96モル%、バリンアミドのラセミ
混合物からの単離収率は48モル%であった。また、こ
の固体を光学分割用キラルカラムを用いた液体クロマト
グラフィーによって分析した結果、光学純度は99%
e.e.以上であった。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 次の組成を有する培地を調整し、この培地200mlを
1L三角フラスコに入れ、滅菌後、ロドコッカス エリ
スロポリス(Rhodococcus erythro
polis)NR28(FERM P−8938)を接
種し、30℃で48時間振盪培養を行った。 培地組成(pH7.0) グルコース 10g ポリペプトン 5g 酵母エキス 5g KH2 PO4 1g MgSO4 ・ 7H2 O 0.4g FeSO4 ・ 7H2 O 0.01g MnCl2 ・ 4H2 O 0.01g (R)−バリンアミド 5g 水 1L 次いで培養液から遠心分離により生菌体を得、この生菌
体を100mlの水に懸濁し、1L三角フラスコに入
れ、ここにバリンアミドのラセミ混合物5.00g(4
3.1mmol)を加えて、40℃で5時間振盪した。
反応後、反応液を遠心分離して上清を得た。この上清液
からエバポレーターで減圧にて水を留去した後、2−メ
チル−1−プロパノール20mlを加えて未反応の(S)
−バリンアミドを溶解し、不溶の(R)−バリンを白色
固体として濾別した。バリンを濾取した後の濾液に濃塩
酸2.25g(21.6mmol)を加えて、析出した
(S)バリンアミド塩酸塩の白色固体2.82g(1
8.5mmol)を濾取した。また濾液を濃縮して二番
晶0.33g(2.2mmol)、合計3.15g(2
0.7mmol)の(S)−バリンアミド塩酸塩を得
た。反応に仕込んだラセミ混合物中の(S)バリンアミ
ドからの単離収率は96モル%、バリンアミドのラセミ
混合物からの単離収率は48モル%であった。また、こ
の固体を光学分割用キラルカラムを用いた液体クロマト
グラフィーによって分析した結果、光学純度は99%
e.e.以上であった。
【0019】反応で生じた(R)−バリン2.50g
(21.4mmol)をメタノール10.0g(310
mmol)に溶かし、濃硫酸3.00g(30.0mm
ol)を加えて、23時間加熱還流してエステル化反応
を行った。反応液を氷冷し、ここに撹拌下25%アンモ
ニア水15.0g(220mmol)を加えて室温で2
3時間撹拌し、アミド化反応を行った。反応後、水酸化
ナトリウム2.40g(60.0mmol)を加えて溶
かし、減圧下、過剰のアンモニア、メタノールおよび水
を留去した後、2メチル1プロパノール20mlを加え
て、不溶の固体を濾別した。濾液に水酸化ナトリウム
0.08g(2.00mmol)を加えて110℃で3
0分間撹拌し、ラセミ化した。反応終了後、反応液を冷
却し、塩化アンモニウム0.11g(2.00mmo
l)を加えて中和し、減圧で2メチル1プロパノールを
留去してから水を加えて、粗精製バリンアミドのラセミ
混合物2.10g(18.1mmol)を含む水溶液を
得た。(R)−バリンからの収率は85モル%であっ
た。
(21.4mmol)をメタノール10.0g(310
mmol)に溶かし、濃硫酸3.00g(30.0mm
ol)を加えて、23時間加熱還流してエステル化反応
を行った。反応液を氷冷し、ここに撹拌下25%アンモ
ニア水15.0g(220mmol)を加えて室温で2
3時間撹拌し、アミド化反応を行った。反応後、水酸化
ナトリウム2.40g(60.0mmol)を加えて溶
かし、減圧下、過剰のアンモニア、メタノールおよび水
を留去した後、2メチル1プロパノール20mlを加え
て、不溶の固体を濾別した。濾液に水酸化ナトリウム
0.08g(2.00mmol)を加えて110℃で3
0分間撹拌し、ラセミ化した。反応終了後、反応液を冷
却し、塩化アンモニウム0.11g(2.00mmo
l)を加えて中和し、減圧で2メチル1プロパノールを
留去してから水を加えて、粗精製バリンアミドのラセミ
混合物2.10g(18.1mmol)を含む水溶液を
得た。(R)−バリンからの収率は85モル%であっ
た。
【0020】このようにして回収した粗精製バリンアミ
ドのラセミ混合物2.10g(18.1mmol)を含
む水溶液と、新たなバリンアミドのラセミ混合物2.1
0g(18.1mmol)を合わせ、ロドコッカス エ
リスロポリス(Rhodococcus erythr
opolis)NR28(FERM P8938)の培
養液から得た生菌体を用いて、再度、40℃で5時間反
応した後、同様に処理し、(S)−バリンアミド塩酸塩
の白色固体2.28g(15.0mmol)を濾取し
た。また濾液を濃縮して二番晶0.25g(1.6mm
ol)、合計2.53g(16.6mmol)の(S)
−バリンアミド塩酸塩を得た。反応に仕込んだラセミ混
合物中の(S)−バリンアミドからの単離収率は92モ
ル%、新たに仕込んだバリンアミドのラセミ混合物から
の単離収率は92モル%であった。また、この固体を光
学分割用キラルカラムを用いた液体クロマトグラフィー
によって分析した結果、光学純度は99%e.e.以上
であった。
ドのラセミ混合物2.10g(18.1mmol)を含
む水溶液と、新たなバリンアミドのラセミ混合物2.1
0g(18.1mmol)を合わせ、ロドコッカス エ
リスロポリス(Rhodococcus erythr
opolis)NR28(FERM P8938)の培
養液から得た生菌体を用いて、再度、40℃で5時間反
応した後、同様に処理し、(S)−バリンアミド塩酸塩
の白色固体2.28g(15.0mmol)を濾取し
た。また濾液を濃縮して二番晶0.25g(1.6mm
ol)、合計2.53g(16.6mmol)の(S)
−バリンアミド塩酸塩を得た。反応に仕込んだラセミ混
合物中の(S)−バリンアミドからの単離収率は92モ
ル%、新たに仕込んだバリンアミドのラセミ混合物から
の単離収率は92モル%であった。また、この固体を光
学分割用キラルカラムを用いた液体クロマトグラフィー
によって分析した結果、光学純度は99%e.e.以上
であった。
【0021】実施例2 次の組成を有する培地を調製し、滅菌した後、オクロバ
クトラム アンスロピ(Ochrobactrum a
nthropi)ATCC49237を接種し、30℃
で18時間振とう培養を行った。 培地組成(pH7.0) グルコース 1g トリプトン 5g 酵母エキス 5g K2 HPO4 1g 水 1L 培養後、培養液を遠心分離して生菌体を得、リン酸緩衝
液(pH7.0)に懸濁してから超音波処理を行い、菌
体を破砕し、破砕菌体を遠心分離で除去して無細胞抽出
液とした。この無細胞抽出液を硫安分画(30〜60
%)、陰イオン交換カラムクロマトグラフィー(DEA
Eトヨパール、0→1MNaClグラジェント)および
疎水性カラムクロマトグラフィー(ブチルトヨパール、
30→0%硫安グラジェント)で精製して酵素液を得
た。
クトラム アンスロピ(Ochrobactrum a
nthropi)ATCC49237を接種し、30℃
で18時間振とう培養を行った。 培地組成(pH7.0) グルコース 1g トリプトン 5g 酵母エキス 5g K2 HPO4 1g 水 1L 培養後、培養液を遠心分離して生菌体を得、リン酸緩衝
液(pH7.0)に懸濁してから超音波処理を行い、菌
体を破砕し、破砕菌体を遠心分離で除去して無細胞抽出
液とした。この無細胞抽出液を硫安分画(30〜60
%)、陰イオン交換カラムクロマトグラフィー(DEA
Eトヨパール、0→1MNaClグラジェント)および
疎水性カラムクロマトグラフィー(ブチルトヨパール、
30→0%硫安グラジェント)で精製して酵素液を得
た。
【0022】2−アミノ酪酸アミドのラセミ混合物5.
00g(49.0mmol)を水100mlに溶かし、
ここに上記の精製酵素液を加えて、30℃で5時間保温
した。反応後、エバポレーターで減圧にて水を留去した
後、2−メチル−1−プロパノール20mlを加えて未反
応の(S)−2−アミノ酪酸アミドを溶解し、不溶の
(R)−2−アミノ酪酸を白色固体として濾別した。2
−アミノ酪酸を濾取した後の濾液に濃塩酸2.56g
(24.5mmol)を加えて、析出した(S)−2−
アミノ酪酸アミド塩酸塩の白色固体2.85g(20.
6mmol)を濾取した。また濾液を濃縮して二番晶
0.28g(2.0mmol)、合計3.13g(2
2.6mmol)の(S)−2−アミノ酪酸アミド塩酸
塩を得た。反応に仕込んだラセミ混合物中の(S)−2
−アミノ酪酸アミドからの単離収率は92モル%、バリ
ンアミドのラセミ混合物からの単離収率は46モル%で
あった。また、この固体を光学分割用キラルカラムを用
いた液体クロマトグラフィーによって分析した結果、光
学純度は99%e.e.以上であった。
00g(49.0mmol)を水100mlに溶かし、
ここに上記の精製酵素液を加えて、30℃で5時間保温
した。反応後、エバポレーターで減圧にて水を留去した
後、2−メチル−1−プロパノール20mlを加えて未反
応の(S)−2−アミノ酪酸アミドを溶解し、不溶の
(R)−2−アミノ酪酸を白色固体として濾別した。2
−アミノ酪酸を濾取した後の濾液に濃塩酸2.56g
(24.5mmol)を加えて、析出した(S)−2−
アミノ酪酸アミド塩酸塩の白色固体2.85g(20.
6mmol)を濾取した。また濾液を濃縮して二番晶
0.28g(2.0mmol)、合計3.13g(2
2.6mmol)の(S)−2−アミノ酪酸アミド塩酸
塩を得た。反応に仕込んだラセミ混合物中の(S)−2
−アミノ酪酸アミドからの単離収率は92モル%、バリ
ンアミドのラセミ混合物からの単離収率は46モル%で
あった。また、この固体を光学分割用キラルカラムを用
いた液体クロマトグラフィーによって分析した結果、光
学純度は99%e.e.以上であった。
【0023】反応で生じた(R)−2−アミノ酪酸2.
40g(23.3mmol)をメタノール10g(31
0mmol)に溶かし、濃硫酸3g(30mmol)を
加えて、23時間加熱還流してエステル化反応を行っ
た。反応液を氷令し、ここに撹拌下25%アンモニア水
15g(220mmol)を加えて室温で23時間撹拌
し、アミド化反応を行った。反応後、水酸化ナトリウム
2.4g(60mmol)を加えて溶かし、減圧下、過
剰のアンモニア、メタノールおよび水を留去した後、2
−メチル−1−プロパノール20mlを加えて、不溶の
固体を濾別した。濾液に水酸化ナトリウム0.08g
(2mmol)を加えて110℃で30分間撹拌し、ラ
セミ化した。反応終了後、反応液を冷却し、塩化アンモ
ニウム0.11g(2mmol)を加えて中和し、減圧
で2−メチル−1−プロパノールを留去してから水を加
えて、粗精製2−アミノ酪酸アミドのラセミ混合物1.
97g(19.3mmol)を含む水溶液を得た。
(R)−2−アミノ酪酸からの収率は83モル%であっ
た。
40g(23.3mmol)をメタノール10g(31
0mmol)に溶かし、濃硫酸3g(30mmol)を
加えて、23時間加熱還流してエステル化反応を行っ
た。反応液を氷令し、ここに撹拌下25%アンモニア水
15g(220mmol)を加えて室温で23時間撹拌
し、アミド化反応を行った。反応後、水酸化ナトリウム
2.4g(60mmol)を加えて溶かし、減圧下、過
剰のアンモニア、メタノールおよび水を留去した後、2
−メチル−1−プロパノール20mlを加えて、不溶の
固体を濾別した。濾液に水酸化ナトリウム0.08g
(2mmol)を加えて110℃で30分間撹拌し、ラ
セミ化した。反応終了後、反応液を冷却し、塩化アンモ
ニウム0.11g(2mmol)を加えて中和し、減圧
で2−メチル−1−プロパノールを留去してから水を加
えて、粗精製2−アミノ酪酸アミドのラセミ混合物1.
97g(19.3mmol)を含む水溶液を得た。
(R)−2−アミノ酪酸からの収率は83モル%であっ
た。
【0024】このようにして回収した粗精製2−アミノ
酪酸アミドのラセミ混合物1.97g(19.3mmo
l)を含む水溶液と、新たな2−アミノ酪酸アミドのラ
セミ混合物1.97g(19.3mmol)を合わせ、
上記の精製酵素液を用いて、再度、30℃で5時間反応
した後、同様に処理し、(S)−2−アミノ酪酸アミド
塩酸塩の白色固体2.27g(16.4mmol)を濾
取した。また濾液を濃縮して二番晶0.20g(1.4
mmol)、合計2.47g(17.8mmol)の
(S)−2−アミノ酪酸アミド塩酸塩を得た。反応に仕
込んだラセミ混合物中の(S)−2−アミノ酪酸アミド
からの単離収率は92モル%、新たに仕込んだバリンア
ミドのラセミ混合物からの単離収率は92モル%であっ
た。また、この固体を光学分割用キラルカラムを用いた
液体クロマトグラフィーによって分析した結果、光学純
度は99%e.e.以上であった。
酪酸アミドのラセミ混合物1.97g(19.3mmo
l)を含む水溶液と、新たな2−アミノ酪酸アミドのラ
セミ混合物1.97g(19.3mmol)を合わせ、
上記の精製酵素液を用いて、再度、30℃で5時間反応
した後、同様に処理し、(S)−2−アミノ酪酸アミド
塩酸塩の白色固体2.27g(16.4mmol)を濾
取した。また濾液を濃縮して二番晶0.20g(1.4
mmol)、合計2.47g(17.8mmol)の
(S)−2−アミノ酪酸アミド塩酸塩を得た。反応に仕
込んだラセミ混合物中の(S)−2−アミノ酪酸アミド
からの単離収率は92モル%、新たに仕込んだバリンア
ミドのラセミ混合物からの単離収率は92モル%であっ
た。また、この固体を光学分割用キラルカラムを用いた
液体クロマトグラフィーによって分析した結果、光学純
度は99%e.e.以上であった。
【0025】実施例3 実施例1と同様にして各種微生物を培養し、生菌体を得
た。ロイシンアミドのラセミ混合物5.00g(38.
5mmol)を基質とし、各種微生物の生菌体を用い
て、実施例1と同様に操作した。結果を表1に示す。な
お、酵素反応後に得られた(S)−ロイシンアミド塩酸
塩の光学純度は、光学分割用キラルカラムを用いた液体
クロマトグラフィーによって分析した結果、いずれも9
9%e.e.以上であった。
た。ロイシンアミドのラセミ混合物5.00g(38.
5mmol)を基質とし、各種微生物の生菌体を用い
て、実施例1と同様に操作した。結果を表1に示す。な
お、酵素反応後に得られた(S)−ロイシンアミド塩酸
塩の光学純度は、光学分割用キラルカラムを用いた液体
クロマトグラフィーによって分析した結果、いずれも9
9%e.e.以上であった。
【0026】 表1 菌名 収率1 収率2 収率3 収率4 ロドコッカス エリスロポリス NR-28 (FERM P-8938) 48% 95% 92% 92% シュードモナス フローレッセンス (IFO 12055) 44% 88% 87% 87% セラチア マルセッセンス (IAM 12143) 41% 82% 80% 80% 収率1:1回目の酵素反応に仕込んだロイシンアミドのラセミ混合物に対する (S)−ロイシンアミド塩酸塩の単離収率(モル%)。 収率2:1回目の酵素反応に仕込んだラセミ混合物中の(S)−ロイシンアミ ドに対する(S)−ロイシンアミド塩酸塩の単離収率(モル%)。 収率3:2回目の酵素反応に仕込んだラセミ混合物中の(S)−ロイシンアミ ドに対する(S)−ロイシンアミド塩酸塩の単離収率(モル%)。 収率4:2回目の酵素反応に新たに仕込んだロイシンアミドのラセミ混合物に 対する(S)−ロイシンアミド塩酸塩の単離収率(モル%)。
【0027】
【発明の効果】本発明の方法によれば、各種工業薬品、
農薬、および医薬品の製造中間体として重要な光学活性
脂肪族(S)−α−アミノ酸アミドを高品質かつ安価に
製造することが可能となる。
農薬、および医薬品の製造中間体として重要な光学活性
脂肪族(S)−α−アミノ酸アミドを高品質かつ安価に
製造することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (C12P 41/00 (C12P 41/00 A C12R 1:425) C12R 1:425) (72)発明者 加山 考 新潟県新潟市太夫浜字新割182番地 三菱 瓦斯化学株式会社新潟研究所内 (72)発明者 井上 敦 新潟県新潟市太夫浜字新割182番地 三菱 瓦斯化学株式会社新潟研究所内 Fターム(参考) 4B064 AE03 CA02 CB05 CD27 DA01
Claims (5)
- 【請求項1】 一般式が(1)で示されるα−アミノ酸
アミドのラセミ混合物に(R)−α−アミノ酸アミドを
立体選択的に加水分解する活性を有する微生物の生菌体
又は該生菌体の処理物を作用させて、一般式(2)で示
される(R)−α−アミノ酸を生成せしめ、(S)−α
−アミノ酸アミドを未反応のまま残し、該(R)−α−
アミノ酸をα−アミノ酸アミドのラセミ混合物に誘導し
て、再度立体選択的加水分解に供することを特徴とする
光学活性脂肪族(S)−α−アミノ酸アミドの製造法。 【化1】 (Rは低級アルキル基、置換低級アルキル基、シクロヘ
キシル基、置換シクロヘキシル基である) 【化2】 (Rは低級アルキル基、置換低級アルキル基、シクロヘ
キシル基、置換シクロヘキシル基である) - 【請求項2】 生成する(R)−α−アミノ酸をα−ア
ミノ酸アミドのラセミ混合物に誘導する際に、(R)−
α−アミノ酸を(R)−α−アミノ酸エステルとし、次
いで(R)−α−アミノ酸エステルを(R)−α−アミ
ノ酸アミドとした後にラセミ化する請求項1に記載の製
造法。 - 【請求項3】 光学活性脂肪族(S)−α−アミノ酸ア
ミドを、酸との塩として単離する請求項1または2に記
載の製造法。方法 - 【請求項4】 (R)−α−アミノ酸アミドを立体選択
的に加水分解する活性を有する微生物として、ロドコッ
カス属、シュードモナス属、オクロバクトラム属または
セラチア属に属する微生物を使用する請求項1乃至3の
いずれかに記載の製造法。 - 【請求項5】 一般式(1)および一般式(2)におい
てRがエチル基である請求項1乃至4のいずれかに記載
の製造法。
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ID=18917678
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JP (1) | JP2002253294A (ja) |
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- 2001-03-02 JP JP2001057866A patent/JP2002253294A/ja active Pending
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