JP2002252145A - 電気化学素子 - Google Patents

電気化学素子

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JP2002252145A
JP2002252145A JP2001047732A JP2001047732A JP2002252145A JP 2002252145 A JP2002252145 A JP 2002252145A JP 2001047732 A JP2001047732 A JP 2001047732A JP 2001047732 A JP2001047732 A JP 2001047732A JP 2002252145 A JP2002252145 A JP 2002252145A
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Kenji Shimazu
健児 島津
Kazuo Ikuta
和雄 生田
Makoto Higashibetsupu
誠 東別府
Shinya Matsuno
真也 松野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】タブ部とリード端子との溶接部の表面性状に起
因して外装袋が傷つくことを防止して、安定した静電容
量と長期的な信頼性を高めることができる電気化学素子
を提供する。 【解決手段】セパレータ2の両面に一対の分極性電極
3、3を配し、分極性電極3、3の外側表面それぞれ
に、一端にタブ部7を設けた一対の集電体4を配設して
なるセル5の複数を外装袋6内に収納するとともに、集
電体4のタブ部7にリード端子8を溶接し、かつリード
端子8を外装袋6の開口部6Aから外装袋6の外部に突
出するようにして外装袋6の開口部6Aを融着封止する
電気二重層コンデンサ1等の電気化学素子において、タ
ブ部7とリード端子8との溶接部9を樹脂層11によっ
て被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウムイオン二
次電池、電気二重層コンデンサ等の電気化学素子に関
し、特に、電気化学素子内部の電流を取り出すためのタ
ブ部と外部接続用のリード端子との接続方法の改良に関
する。
【0002】
【従来技術】近年、電気二重層コンデンサと呼ばれる蓄
電デバイスは、電極と電解液との界面においてイオンの
分極によりできる電気二重層を利用したコンデンサであ
り、コンデンサと電池の両方の機能を兼ね備えたもので
あり、従来のコンデンサと比較して大容量の静電容量を
充電できるとともに、急速充放電が可能であることか
ら、小型のメモリーバックアップ電源や自動車の駆動源
等、大容量モータなどの補助電源として注目されてい
る。
【0003】このような電気二重層コンデンサの代表的
な構成は、一対の分極性電極間にセパレータを配し、前
記分極性電極の外側表面に集電体を配設してなるセルを
外装材内に収納し、外装材壁面を貫通し、正極または負
極をなす一対のリード端子と集電体の一端に設けられる
タブ部との同極同士を溶接して電気的に接続したものが
知られている。
【0004】かかる電気二重層コンデンサにおいては、
薄型化、軽量化による高容量化の要求に伴って、外装材
として従来のような厚くて重い金属製容器に代えて、薄
くて軽く、しかも柔軟性のある金属箔の両面を高分子樹
脂フィルムにて覆ったラミネートフィルム等の外装袋が
好適に用いられるようになっている。また、最近、電気
二重層コンデンサの静電容量を高める要求に対して、前
記外装袋内に収納されるセルの積層数が多くなってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
外装袋内にセルを積層した構造からなる電気二重層コン
デンサにおいては、前記集電体のタブ部と外部接続用の
リード端子とを溶接によって電気的に接続する場合、上
述したようにセルの積層数が多くなると溶接すべきタブ
部の数および厚みが増してタブ部とリード端子との重な
り部分全面を均一に溶接することが困難となり、溶接部
の形状は、図3に示すようにリード端子20とタブ部2
1との厚物の溶接を可能とすべく溶接機の先端形状を凹
凸状とする必要があり、タブ部21の一部に破れが発生
したり、溶接部22の周縁部においては溶接されずに残
存する結果、溶接部22表面に先端が鋭利に尖ったタブ
部21の破損23や溶接部22の周縁部のめくれ上がり
24が生じてしまう結果、前記外装袋の前記溶接部22
表面に接する部分が傷ついてしまい、外装袋の封止性が
低下して電解液の漏れを生じさせたり、あるいは、外装
袋の機械的信頼性が低下して電気二重層コンデンサの寿
命がばらつくという問題があった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、タブ部とリード端子との溶接
部の表面性状に起因して外装袋が傷つくことを防止し
て、安定した静電容量と長期的な信頼性を高めることが
できる電気化学素子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に対して検討した結果、タブ部とリード端子部との溶接
部を樹脂層にて被覆することによって、タブ部とリード
端子との溶接部に発生する鋭利に尖ったタブ部の破損部
や溶接部周縁部のめくれ上がりに起因して外装袋が傷つ
くことを防止して、電気化学素子の長期的な信頼性を高
めることができることを知見した。
【0008】すなわち、本発明の電気化学素子は、セパ
レータの両面に一対の電極を配し、該電極の外側表面そ
れぞれに、一端にタブ部を設けた一対の集電体を配設し
てなるセルの複数を外装袋内に収納するとともに、前記
集電体のタブ部にリード端子を溶接し、かつ該リード端
子を前記外装袋の開口部から前記外装袋の外部に突出す
るようにして前記外装袋の開口部を融着封止するもので
あって、前記タブ部と前記リード端子との溶接部を樹脂
層によって被覆してなることを特徴とするものである。
【0009】ここで、前記タブ部と前記リード端子とを
超音波溶接または抵抗溶接にて溶接してなること、前記
複数のセルにおける複数のタブ部の総厚みが0.5mm
以上であること、前記樹脂層の厚みが0.2mm〜1.
0mmであることが望ましい。
【0010】また、前記タブ部と前記リード端子の前記
溶接部の反対面も前記樹脂層によって被覆されているこ
と、前記樹脂層が前記溶接部から前記リード端子の外装
袋の開口部にわたって形成されていることが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の電気化学素子の好適例で
ある電気二重層コンデンサについて、その第一の実施態
様についての概略断面図である図1、および図1の電気
二重層コンデンサ1の平面図2を基に説明する。
【0012】図1、2によれば、電気二重層コンデンサ
1は、セパレータ2の両面に一対の分極性電極(電極)
3、3を配し、該分極性電極3の外側表面それぞれに、
一対の集電体4、4を配設してなるセル5が複数積層さ
れ、該複数のセル5が外装袋6内に収納されている。な
お、隣接するセパレータ2、2間に位置する分極性電極
3−集電体4−分極性電極3は、正極または負極いずれ
かの同極をなし、セパレータ2を介して異極をなすよう
に形成されている。
【0013】また、集電体4の一端にはタブ部7が形成
され、タブ部7は集電体4と同極をなして交互(1層お
き)に正極用タブ部(7a)および負極用タブ部(7
b)をなしている。さらに、同極をなすタブ部7a、7
b同士は収束されて正極または負極をなすリード端子8
(8a、8b)の表面にそれぞれ溶接されている。そし
て、リード端子8が外装袋6の開口部6Aから外装袋6
の外部に突出した状態で外装袋6の開口部6Aが融着封
止されている。
【0014】本発明によれば、タブ部7とリード端子8
との溶接部9を樹脂層11によって被覆してなることが
大きな特徴であり、これによって、樹脂層11がタブ部
7とリード端子8との溶接部9の表面に存在するタブ部
7の破損や溶接部9周縁のめくれ上がりのよる鋭利に尖
った部分を覆うことにより、外装袋6の溶接部9表面に
接する部分が傷つくことを防止できる結果、外装袋6に
生じた傷から電解液漏れが発生して分極性電極やセパレ
ータに含浸される電解液が減ずることを防止し、電気二
重層コンデンサ1の安定した静電容量を維持できるとと
もに、寿命のバラツキを小さくすることができる。
【0015】なお、樹脂層11の厚みは、溶接部9の被
覆性、外装袋6の樹脂層11表面に接する部分が電気二
重層コンデンサ1外面に突出することを抑制するため
に、0.2〜1.0mmであることが望ましい。
【0016】また、樹脂層11は、リード端子8−タブ
部7−溶接部9と外装袋6との間に隙間が発生すること
を防止し、隙間にセル5内の電解液が浸みだしてセル5
内の電解液の含浸量が減じて電気二重層コンデンサ1の
静電容量が低下することを防止するとの効果をもなす。
かかる効果の点では、タブ部7とリード端子8の溶接部
9の反対面も樹脂層11によって被覆されていることが
望ましい。
【0017】なお、タブ部7とリード端子8との溶接は
複数層のタブ部7を確実に溶接できる点で、超音波溶接
または抵抗溶接のいずれかで行うことが望ましく、特
に、広い面積領域を一括して溶接可能であり、低コスト
である点で超音波溶接を用いることが望ましい。
【0018】また、本発明によれば、特に、リード端子
8に溶接されるタブ部7の総厚みが0.5mm以上と厚
く、溶接部9の表面性状が荒れて外装袋6の傷の要因と
なるタブ部7の破損や溶接部周縁のめくれ上がりの発生
確率が高くなる場合に特に有効である。
【0019】さらに、樹脂層11が溶接部9からリード
端子8表面の外装袋6の開口部(融着封止部)6Aにわ
たって被覆するように形成することによって、外装袋6
の封止信頼性を高めることもできる。
【0020】また、本発明における溶接部9を覆う樹脂
層11としては、防湿性、耐通気性、耐薬品性、リード
端子との密着性の点で、酸変性ポリエチレン(PE)、
酸変性ポリプロピレン(PP)、アイオノマー、エチレ
ンビニルアセテート(EVA)等のを有するものからな
ることが望ましく、特に、外装袋6の内面に配される樹
脂(後述される第1の樹脂膜)と同じものであることが
望ましい。
【0021】また、リード端子8は、導電性を有するア
ルミニウム、チタン、タンタル、白金、金等の金属箔、
ステンレス鋼などにより形成され、分極性電極3、3間
で電荷をやり取りするが、特に耐電圧の高い非水電解液
に対する耐食性の点でアルミニウムを主体とする金属板
からなることが望ましく、耐電解液性の各種金属を使用
することが好ましい。さらに、リード端子8の厚みは、
大電流を発熱することなく流せるように0.5〜2.0
mmであることが望ましい。
【0022】一方、セパレータ2は、パルプやポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリビニリデンフロライド(P
VdF)等の有機フィルムまたはガラス繊維不織布及び
セラミックスなどを用いることができ、分極性電極3、
3間を絶縁するために形成されるものであるが、分極性
電極3内に含有される電解液中のイオンを透過させるこ
とができる多孔質体により形成される。さらに、セパレ
ータ2の厚みはショートを防止し、内部抵抗を低減する
ために0.02〜0.10mmの厚みが好ましい。
【0023】他方、分極性電極3は、高い比表面積を有
する活性炭と、前記活性炭粒子を結合するバインダーま
たはその炭化物を主成分とするものであり、コンデンサ
の高静電容量を維持し、構造体として必要な強度を得る
ためには、前記活性炭の比表面積が1000〜2500
2/gであることが望ましい。さらに、分極性電極3
の厚みは、内部抵抗の低減の観点から1.5mm以下、
特に、1.0mm以下であることが望ましい。
【0024】なお、前記結合剤としてバインダーを炭化
した炭化物が含有される場合、前記活性炭粒子間に存在
するが、バインダーとして活性炭100重量部に対して
10〜150重量部添加し、焼成後の前記活性炭層に占
める割合が5〜50重量%であることが望ましく、これ
により前記活性炭粒子間の焼結性及び結合性を高めるこ
とができる。
【0025】さらに分極性電極3は例えば板状体からな
り、コンデンサ製造時の取り扱いや使用時の振動、衝撃
等に耐えうる機械的強度という信頼性の点でJISR1
601に準じた室温における3点曲げ強度が30kPa
以上、特に60kPa以上であることが望ましい。な
お、集電体4−分極性電極3−セパレータ2の積層体は
板状に限定されず、該積層体を巻回したものであっても
よい。
【0026】また、分極性電極3と、セパレータ2に
は、硫酸や硝酸などの水溶液や、エチレンカーボネート
(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレン
カーボネート(BC)、γ―ブチロラクトン(γ―B
L)、N,N−ジメチルホルムアミド、スルホラン、3
−メチルスルホラン等の非水溶媒とテトラエチルアンモ
ニウムテトラフルオロボレート等の4級アンモニウム
塩、4級スルホニウム塩、4級ホスホニウム塩等の電解
質を組み合わせた非水電解液等の電解液が含浸される
が、本発明においては分解電圧の高い非水系電解液を用
いることが望ましい。なお、前記電解質の前記非水系溶
媒に対する溶解量は、0.5mol/l〜2.0mol
/lとすることが安定し、かつ高い静電容量を得る点で
好ましい。
【0027】一方、集電体4は、導電性を有するアルミ
ニウム、チタン、タンタル、白金、金等の金属箔、ステ
ンレス鋼などにより形成され、分極性電極3、3間で電
荷をやり取りするが、特に耐電圧の高い非水電解液に対
する耐食性の点でアルミニウムを主体とする金属箔から
なることが望ましく、耐電解液性の各種金属を使用する
ことが好ましい。また集電体4の厚みは内部抵抗を低減
するためには薄いものが好ましいが組立て時の取り扱い
などによる破損を考慮すると0.01〜0.15mm程
度が好ましい。
【0028】さらに、外装袋6としては、例えば、少な
くとも内面に熱融着性を示す第1の樹脂膜が配され、か
つ、その外面に、金属箔および第2の樹脂膜を順次被着
形成したラミネートフィルムが好適に用いられる。具体
的には、内面から外面に向かって順に酸変性ポリプロピ
レン(PP)/ポリエチレンテレフタレート(PET)
/Al箔/PET、酸変性ポリエチレン(PE)/ナイ
ロン/Al箔/PET、アイオノマー/Ni箔/PE/
PET、エチレンビニルアセテート(EVA)/PE/
Al箔/PET、アイオノマー/PET/Al箔/PE
T等のラミネートフィルムを用いることができる。
【0029】また、第1(内面)の樹脂膜は、防湿性、
耐通気性、耐薬品性の点で、酸変性ポリエチレン(P
E)、酸変性ポリプロピレン(PP)、アイオノマー、
エチレンビニルアセテート(EVA)の群から選ばれる
1種からなることが望ましい。
【0030】なお、本発明によれば、図1、2に示した
電気二重層コンデンサ以外に、リチウムイオン二次電池
等についても同様に適応可能であるが、特に静電容量を
高める必要性が高いためにセルの積層数が10層以上と
多くするような電気二重層コンデンサについて特に有効
である。
【0031】
【実施例】(実施例1)BET値が2000m2/gの
活性炭粉末試料100重量部に対して、ポリビニルブチ
ラール(PVB)を50重量部混合して高速混合攪拌機
にて攪拌し、得られた粉体を40メッシュでメッシュパ
スを行った後、円筒状の成形型を用いてロール成形を行
い、所定形状にカットしてシート状成形体を作製した。
そして、該成形体を、真空中、900℃で熱処理を行
い、50mm×50mm×厚み0.5mmの固形状活性
炭質構造体を58枚作製した。
【0032】一方、(株)日本高度紙社製のセルロース
セパレータ52mm×52mm×厚み0.05mmを
9枚カットしてセパレータとし、また、50mm×50
mm×厚み0.05mmで、その一端に10mm(幅)
×30mm(長さ)のタブ部を形成したアルミニウム箔
からなる集電体を30枚(正極用15枚、負極用15
枚)準備した。
【0033】そして、集電体−分極性電極(固形状活性
炭質構造体)−セパレータ−分極性電極(固形状活性炭
質構造体)−集電体を1単位として積層し、セル15組
を積層した。
【0034】なお、上記集電体のタブ部は積層体の同じ
側面側に、かつ隣接する集電体間が接触せず1層おきに
重なるように配置して重ねたタブ部同士を束ねるととも
にその先端部に10mm(幅)×50mm(長さ)×厚
さ1.0mmのリード端子を5.5mm長さ重ね合わせ
て、超音波溶接により5mm長さ領域を溶接固定した。
また、該溶接部表面は高低差0.5mmの凹凸が2mm
ピッチで形成されていた。そして、該溶接部よりタブ部
側へ5mmの長さ位置から外装袋の開口(封口)部まで
の20mmの長さ領域にわたってタブ部とリード端子と
をくるむように厚さ0.5mmの酸変性ポリプロピレン
を加熱融着して樹脂層を形成した。
【0035】一方、電解質としてテトラエチルアンモニ
ウムテトラフルオロボレート(Et 4NBF4)を非水溶
媒であるプロピレンカーボネート(PC)に溶解させて
濃度1.0mol/lになるように調製した。
【0036】そして、上記リード端子を溶接したセルを
最内層から酸変性ポリプロピレン(PP)、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、Al箔、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、フィルムの順に積層されたラ
ミネートフィルムからなる外装袋内に収納し、該外装袋
内に上記電解液を所定量充填した後、外装袋の開口部か
らリード端子を突出させた(樹脂層の突出長さ2mm)
状態で、200℃で外装袋の開口部を融着封止して、容
量が600Fの電気二重層コンデンサを作製した。
【0037】得られた電気二重層コンデンサ50個につ
いて、電流(I)0.5Aで電圧(V)3.0Vまで充
電し、さらに5時間の定電圧充電を行い、電流(I)
0.5Aで0Vまで放電する一連の操作を1サイクルと
して計3サイクル行い、3サイクル目の0Vまで放電し
たときに要する時間(t)を測定し、静電容量(C)=
電流(I)×時間(t)/電圧(V)にて静電容量を測
定した結果、600±10Fであった。
【0038】(実施例2)実施例1の樹脂層が外装袋の
開口部までにわたって、かつリード端子およびタブ部を
くるむように形成されているのに代えて、樹脂層を溶接
部の周縁部を含めた表面(幅10mm×長さ10mm)
のみに樹脂層を被覆する以外は、実施例1と同様に電気
二重層コンデンサを作製し、同様に評価した結果、静電
容量570±22Fであった。また、50個中2個のコ
ンデンサに外装袋の内面が溶接部表面にて傷つけられた
痕跡があった。
【0039】(実施例3)実施例1の電気二重層コンデ
ンサに対して、樹脂層の厚みを0.1mmとすること以
外は、実施例1と同様に電気二重層コンデンサを作製
し、同様に評価した結果、静電容量は580±18Fで
あり、また、50個中5個のコンデンサに外装袋の内面
が溶接部表面にて傷つけられた痕跡があった。
【0040】(比較例)実施例1の電気二重層コンデン
サに対して、樹脂層を形成していない以外は、実施例1
と同様に電気二重層コンデンサを作製し、評価した結
果、静電容量は550±50Fであり、また、50個中
40個のコンデンサに外装袋の内面が溶接部表面にて傷
つけられた痕跡があった。また、そのうちの10個には
外装袋の溶接部と接する部分から電解液が漏れているこ
とが確認された。さらに、外装袋を分解してみると50
個中40個には溶接部付近と外装袋との間に電解液が浸
みだしていた。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の電気化学
素子によれば、タブ部とリード端子部との溶接部を樹脂
層にて被覆することによって、タブ部とリード端子との
溶接部に発生する鋭利に尖ったタブ部の破損部や溶接部
周縁部のめくれ上がりに起因して外装袋が傷つくことを
防止して、電気化学素子の長期的な信頼性を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気化学素子の好適例である電気二重
層コンデンサの一例についての概略断面図である。
【図2】図1の電気二重層コンデンサの平面透視図であ
る。
【図3】従来の電気化学素子の一例について、タブ部と
リード端子との溶接部の性状を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 電気二重層コンデンサ 2 セパレータ 3 分極性電極 4 集電体 5 セル 6 外装袋 6A 開口部 7 タブ部 7a 正極用タブ部 7b 負極用タブ部 8 リード端子 8a 正極用リード端子 8b 負極用リード端子 9 溶接部 11 樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松野 真也 鹿児島県国分市山下町1番4号 京セラ株 式会社総合研究所内 Fターム(参考) 5H022 AA09 BB03 BB17 CC02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セパレータの両面に一対の電極を配し、該
    電極の外側表面それぞれに、一端にタブ部を設けた一対
    の集電体を配設してなるセルの複数を外装袋内に収納す
    るとともに、前記集電体のタブ部にリード端子を溶接
    し、かつ該リード端子を前記外装袋の開口部から前記外
    装袋の外部に突出するようにして前記外装袋の開口部を
    融着封止する電気化学素子において、前記タブ部と前記
    リード端子との溶接部を樹脂層によって被覆してなるこ
    とを特徴とする電気化学素子。
  2. 【請求項2】前記タブ部と前記リード端子とを超音波溶
    接または抵抗溶接にて溶接してなることを特徴とする請
    求項1記載の電気化学素子。
  3. 【請求項3】前記複数のセルにおける複数のタブ部の総
    厚みが0.5mm以上であることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の電気化学素子。
  4. 【請求項4】前記樹脂層の厚みが0.2mm〜1.0m
    mであることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載
    の電気化学素子。
  5. 【請求項5】前記タブ部と前記リード端子の前記溶接部
    の反対面も前記樹脂層によって被覆されていることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の電気化学素
    子。
  6. 【請求項6】前記樹脂層が前記溶接部から前記リード端
    子の外装袋の開口部にわたって形成されていることを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の電気化学素
    子。
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