JP2002249112A - 束巻電線の熱収縮フィルム包装方法 - Google Patents

束巻電線の熱収縮フィルム包装方法

Info

Publication number
JP2002249112A
JP2002249112A JP2001045343A JP2001045343A JP2002249112A JP 2002249112 A JP2002249112 A JP 2002249112A JP 2001045343 A JP2001045343 A JP 2001045343A JP 2001045343 A JP2001045343 A JP 2001045343A JP 2002249112 A JP2002249112 A JP 2002249112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
shrinkable film
wire bundle
ring
bundle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001045343A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Kasahara
英男 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2001045343A priority Critical patent/JP2002249112A/ja
Publication of JP2002249112A publication Critical patent/JP2002249112A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packaging Of Special Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線束に直接ゴミ、埃、油、水等が付着する
のを防止でき、束電線を素手で扱ってもフィルム端が肌
に鋭く当たることがなく、結束バンドを解いた後、電線
を容易に取り出すことができ、使用後の余った電線をば
らけさせることなく収納でき、束形状が崩れず、持ち運
び、取り扱い性を向上することのできる束巻電線の熱収
縮フィルム包装方法を提供すること。 【解決手段】 リング状に巻回した電線束10のリング
外周面10Aに筒状に二軸延伸熱収縮フィルム11を被
覆し、該二軸延伸熱収縮フィルム11の合わせ部16を
熱融着して筒状に形成し、熱収縮させて前記電線束10
のリング外周面10A及びリング側周面10Bを包装し
前記筒状二軸延伸熱収縮フィルム11の筒両端部分を熱
収縮した状態で筒状に保持した後、前記筒状二軸延伸熱
収縮フィルム11の筒両端部分を前記電線束10の穴部
12内に折り込み再度熱収縮させて、前記電線束10の
全周面を包装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線をリング状に
巻いて束ねた電線束を熱収縮フィルムにより包装する束
巻電線の熱収縮フィルム包装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】家、ビルディング、工場等の配線にIV
電線やVVF電線等が使用されているが、これらの電線
は保管、搬送、使用時の取扱い等の容易さから、一般に
リング状に巻いて束ねた束巻き電線とした使用形態が多
く採られている。このリング状に巻いて束ねた束巻電線
は、保管、搬送時における電線の保護や束崩れを防止す
るために、その殆どに包装が施されており、その包装手
段として、ドーナツ状の電線束に沿ってクラフト紙を重
ね巻きして巻き付けて包装することが一般的である。
【0003】しかし、前記クラフト紙巻き付けによる包
装の場合、包装材料としての使用量が多くなり、電線ケ
ーブルを使用する際にクラフト包装を解くのに手間がか
かる問題や、また重ね巻きして巻き付けたクラフト紙が
ずれたり破れたりして内容物が露出するという問題があ
る。そのため、近年、リング状に巻いた電線束を、ポリ
エチレンテレフタレートを原材料とし、電線束外円周方
向のみ熱収縮する一軸延伸熱収縮プラスチックシートに
よって構成される熱収縮フィルムにより、前記電線束の
穴部と連通する開口部を空けて被覆包装した熱収縮フィ
ルム包装束巻き電線が提案されている(特開平9−20
2372号公報)。
【0004】しかし、このような熱収縮フィルム包装束
巻き電線は、束巻電線を電線束の穴部と連通する開口部
を空けて被覆包装してあるため、束巻きされている電
線、ケーブルに直接ゴミ、埃、油、水等が付着したり、
長期保管しておく場合、製品の外観等に影響が出たり、
製品を素手で扱った場合、束巻電線を包被する熱収縮フ
ィルムの端が肌に鋭く当たり作業性が悪くなるという問
題がある。
【0005】そこで、電線束外円周方向のみ熱収縮する
一軸延伸熱収縮フィルムによって構成される熱収縮フィ
ルムによってリング状に巻いた電線束の全周面を包被す
る束巻電線の熱収縮フィルムによる包装方法が提案され
ている(特公平7−55692号公報)。この包装方法
によって熱収縮フィルムを包被した束巻電線1は、図
6、図7に示すように、リング状に巻いた電線束2を、
ポリエチレンテレフタレートを原材料とし、電線束外円
周方向のみ熱収縮する一軸延伸熱収縮フィルムによって
構成される熱収縮フィルム3により、前記電線束2の穴
部4に折り込み被覆包装して構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように図6、図7
に示すような熱収縮フィルム包装束巻電線1は、熱収縮
フィルム3を次のように束巻電線に包装して製造されて
いる。すなわち、熱収縮フィルム包装束巻電線1は、ま
ず、ポリエチレンテレフタレートを原材料とし、電線束
外円周方向のみ熱収縮する一軸延伸の熱収縮フィルム3
によって、その収縮方向が電線束1の外径周方向に一致
するように電線束1の外周を包囲し、この熱収縮フィル
ム3の重なり部5を熱融着する。しかる後、この熱収縮
フィルム3を加熱して、この熱収縮フィルム3を収縮せ
しめ、電線束2の両端側に電線束2の内径より小さいス
リーブ口を備えた中間包装体を形成し、この中間包装体
の穴部4に両側から、この電線束2の穴部4に沿って押
圧し、熱収縮フィルム3の上下部分を折り込む。そし
て、穴部4に折り込んだ熱収縮フィルム3の上下部分を
合わせ、この合わせ部においてリング状に熱融着して熱
融着部6を形成する。さらに、このリング状の熱融着部
6より内側にある部分を切断除去し、電線束2の全周面
を被覆包装して構成している。
【0007】このように、従来の電線束2の全周面を被
覆包装する熱収縮フィルム包装束巻電線1にあっては、
熱収縮フィルム3の上下部分を合わせ、この合わせ部を
リング状に熱融着して熱融着部6を形成し、熱収縮フィ
ルム3で電線束2の全周面を被覆包装してあるため、電
線束2から電線を巻き出すために熱収縮フィルム3の包
装を解くことが容易でない。
【0008】また、従来の電線束2の全周面を被覆包装
する熱収縮フィルム包装束巻電線1にあっては、熱収縮
フィルム3の上下部分を合わせ、この合わせ部において
リング状に熱融着して、熱収縮フィルム3で電線束2の
全周面を被覆包装してあるため、電線束2から電線を巻
き出すために熱収縮フィルム3の包装を解くのにナイフ
等の道具を必要とするという問題がある。
【0009】本発明の目的は、電線束に直接ゴミ、埃、
油、水等が付着するのを防止でき、束電線を素手で扱っ
てもフィルム端が肌に鋭く当たることがなく、結束バン
ドを解いた後、電線を容易に取り出すことができ、使用
後の余った電線をばらけさせることなく収納でき、束形
状が崩れず、持ち運び、取り扱い性を向上することので
きる束巻電線の熱収縮フィルム包装方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1に記載の束巻電線の熱収縮フィルム包装方
法は、リング状に巻回した電線束のリング外周面に筒状
に二軸延伸熱収縮フィルムを被覆し、該二軸延伸熱収縮
フィルムの合わせ部を熱融着して筒状に形成し、熱収縮
させて前記電線束のリング外周面及びリング側周面を包
装し前記筒状二軸延伸熱収縮フィルムの筒両端部分を熱
収縮した状態で筒状に保持した後、前記筒状二軸延伸熱
収縮フィルムの筒両端部分を前記電線束の穴部内に折り
込み再度熱収縮させて、前記電線束の全周面を包装する
ようにしたものである。このように構成することによ
り、請求項1に記載の発明によると、電線束に直接ゴ
ミ、埃、油、水等が付着するのを防止することができ、
束電線を素手で扱ってもフィルム端が肌に鋭く当たるこ
とがなく、結束バンドを解いた後、電線を容易に取り出
すことができ、使用後の余った電線をばらけさせること
なく収納でき、束形状が崩れず、持ち運び、取り扱い性
を向上することのできる熱収縮フィルムで電線束の全周
面を包装した束巻電線を得ることができる。
【0011】上記の目的を達成するために請求項2に記
載の束巻電線の熱収縮フィルム包装方法は、リング状に
巻回した電線束のリング外周面に筒状に二軸延伸熱収縮
フィルムを被覆し、該二軸延伸熱収縮フィルムの合わせ
部を熱融着して筒状に形成した後、前記電線束のリング
状穴部と略同径の筒状に成形される熱収縮フィルム成型
用治具を前記電線束の穴部に装着し、前記二軸延伸熱収
縮フィルムを熱収縮させて熱収縮フィルム包装束巻電線
の製品中間体を形成し、しかる後、前記熱収縮フィルム
成型用治具を前記電線束の穴部から取り外し、前記筒状
二軸延伸熱収縮フィルムの筒両端部分を前記電線束の穴
部内に折り込み再度熱収縮させて、前記電線束の全周面
を包装するようにしたものである。このように構成する
ことにより、請求項2に記載の発明によると、電線束に
直接ゴミ、埃、油、水等が付着するのを防止することが
でき、束電線を素手で扱ってもフィルム端が肌に鋭く当
たることがなく、結束バンドを解いた後、電線を容易に
取り出すことができ、使用後の余った電線をばらけさせ
ることなく収納でき、束形状が崩れず、持ち運び、取り
扱い性を向上することのできる熱収縮フィルムで電線束
の全周面を包装した束巻電線を得ることができる。
【0012】上記の目的を達成するために請求項3に記
載の束巻電線の熱収縮フィルム包装方法は、製品中間体
を、電線束のリング外周面及びリング側周面に密着包装
され、筒状二軸延伸熱収縮フィルムの筒両端部分が熱収
縮フィルム成型用治具に沿って筒状に熱収縮した状態に
成形したものである。このように構成することにより、
請求項3に記載の発明によると、電線束の外周面及び両
側面を包装し筒状二軸延伸熱収縮フィルムの筒両端部分
を筒状に熱収縮した状態で保持することができ、筒状二
軸延伸熱収縮フィルムの筒両端部分を電線束の穴部の内
周面に容易に折り込むことができる。
【0013】上記の目的を達成するために請求項4に記
載の束巻電線の熱収縮フィルム包装方法は、筒状二軸延
伸熱収縮フィルムの筒両端部分の電線束の穴部のリング
内周面への折り込みを、加熱しながら行うようにしたも
のである。このように構成することにより、請求項4に
記載の発明によると、筒状二軸延伸熱収縮フィルムの筒
両端部分を電線束の穴部の内周面に確実に密着して包装
することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の束巻電線の熱収縮
フィルム包装方法の一実施の形態について説明する。
【0015】図1には、本発明に係る束巻電線の熱収縮
フィルム包装方法に基づいて製造した熱収縮フィルム包
装束巻電線が示されている。
【0016】図1において、10は、IV電線やVVF
電線等をリング状に巻いて束ねた電線束で、11は、電
線束10のリング外周面10Aと、上下両側のリング側
周面10Bと、電線束10の穴部12を形成しているリ
ング内周面10Cの電線束10の全表面を被覆して包装
した二軸延伸熱収縮フィルムである。この二軸延伸熱収
縮フィルム11は、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)
等の高分子の透明樹脂(又は、半透明樹脂)を原料と
し、電線束外円周方向及び電線束幅方向に熱収縮する二
軸延伸の熱収縮フィルムである。この二軸延伸熱収縮フ
ィルム11は、これらの材質を積層構造に構成したもの
でもよい。
【0017】一般に高分子フィルムを一軸延伸、二軸延
伸など延伸すると分子が引張り方向(延伸方向)へ配向
し、このように延伸した高分子フィルムは、加熱する
と、延伸によって配向した分子配向による応力が緩和さ
れて延伸前の高分子フィルムの状態に戻ろうとして収縮
する。この性質を利用したのが電線束包装用の熱収縮フ
ィルムである。このように熱可塑性フィルム(高分子フ
ィルム)を適当な温度で延伸加工しその状態で冷却する
ことにより、分子鎖が延伸方向に配向し形状が固定され
(この状態のフィルムが収縮性フィルムあるいは延伸フ
ィルムである)、その後再加熱すると元の寸法に戻る性
質を備え、収縮包装に使用される。
【0018】本実施の形態における二軸延伸熱収縮フィ
ルム11は、例えば、外径360mm、内径240m
m、高さ120mmのリング状に巻いた電線束10を被
覆包装している。この二軸延伸熱収縮フィルム11は、
例えば、幅が220mm、長さが1200mmのロール
状に形成されており、延伸後に厚みが100μmになる
ように幅方向及び長さ方向に延伸したPETフィルムに
よって構成されている。そして、この二軸延伸熱収縮フ
ィルム11は、具体的には、製造工場で幅が2m程度の
原反として生産され、幅方向及び長さ方向の二軸に延伸
され、延伸後の厚みが通常50〜200μmになるよう
に形成し、しかる後に300mm程度の幅に再度切断し
て形成されている。
【0019】この電線束10を包装した二軸延伸熱収縮
フィルム11は、リング内周面10Cの表面を包装する
二軸延伸熱収縮フィルム11の幅方向フィルム末端が重
ね合わさらないように隙間13が形成されている。この
ようにフィルム末端が重ね合わないように隙間13を形
成することにより、電線束10のリング内周面10Cの
表面を包装する二軸延伸熱収縮フィルム11の幅方向フ
ィルム末端部を均一に熱収縮させることができる。
【0020】このように二軸延伸熱収縮フィルム11を
電線束10のリング外周面10Aと、リング側周面10
Bと、リング内周面10Cの全表面に被覆して包装して
熱収縮フィルム包装束巻電線14が形成されている。な
お、図中、15は、リング状に巻いた電線を包装する際
に、巻いた電線がバラけないよう押さえる結束バンド
で、この結束バンド15でリング状に巻いた電線を押さ
えることによって電線束10が形成される。
【0021】図2〜図5には、図1に図示の熱収縮フィ
ルム包装束巻電線14の二軸延伸熱収縮フィルム11を
電線束10に包装する束巻電線の熱収縮フィルム包装方
法が示されている。
【0022】電線束10に二軸延伸熱収縮フィルム11
を被覆するには、まず、図2に示す如く、リング状に巻
回した電線束10のリング外周面10Aに筒状に二軸延
伸熱収縮フィルム11を被覆し、ヒートカット等により
二軸延伸熱収縮フィルム11の合わせ部16を熱融着し
筒状に形成して電線束10を外側から覆う。
【0023】しかる後、図3に示す如く、電線束10の
リング状に形成される穴部12に、熱収縮フィルム成型
用治具17を装着する。この熱収縮フィルム成型用治具
17は、外径が穴部12と略同径の筒状に成形される筒
状体又は棒状に成形される棒状体によって構成されてい
る(本実施の形態においては、筒状体)。
【0024】次に、この状態で、二軸延伸熱収縮フィル
ム11全体に熱を加え、熱収縮加工を行う。この二軸延
伸熱収縮フィルム11全体に熱を加えると、電線束10
のリング外周面10Aに二軸延伸熱収縮フィルム11を
被覆した部分は、図4に示す如く、電線束10のリング
外周面10Aと、リング側周面10Bを締め付け密着被
覆する。一方、二軸延伸熱収縮フィルム11の筒両端部
分は、熱を加えられ熱収縮し、図4に示す如く、熱収縮
フィルム成型用治具17の外周面に被覆した状態となっ
ている。
【0025】この状態で、電線束10のリング状に形成
される穴部12に装着されている熱収縮フィルム成型用
治具17を電線束10の穴部12から取り外すと、図5
に示す如く、二軸延伸熱収縮フィルム11の筒両端部分
が熱収縮フィルム成型用治具17の外径と同一の径の筒
状に構成された製品中間体18が形成される。この製品
中間体18が形成されると、製品中間体18の二軸延伸
熱収縮フィルム11の筒両端部分に熱を加えながら二軸
延伸熱収縮フィルム11の筒両端部分を電線束10の穴
部12の中に折り込み、再度熱収縮させる。このように
することにより図1に図示の熱収縮フィルム包装束巻電
線14を得ることができる。
【0026】図1に図示の熱収縮フィルム包装束巻電線
14は、リング内周面10Cの表面を包装する二軸延伸
熱収縮フィルム11の幅方向フィルム末端が重ね合わさ
らないように隙間13が形成されているが、これは、二
軸延伸熱収縮フィルム11の筒両端部分の長さを、二軸
延伸熱収縮フィルム11の筒両端部分を電線束10の穴
部12の中に折り込み熱収縮させた際に、二軸延伸熱収
縮フィルム11の筒両端部分が重ね合わさらないように
設定してある。
【0027】この二軸延伸熱収縮フィルム11を熱収縮
させた後、電線束10のリング状に形成された穴部12
に装着されている熱収縮フィルム成型用治具17を取り
外し図5に示す如き製品中間体18を形成し、この製品
中間体18の二軸延伸熱収縮フィルム11の筒両端部分
に熱を加えながら二軸延伸熱収縮フィルム11の筒両端
部分を電線束10の穴部12の中に折り込み、この折り
込んだ二軸延伸熱収縮フィルム11の幅方向フィルム末
端を互いに重ね合わせ、重ね合わせ部19を形成し再度
熱収縮させると、図6に示す如き熱収縮フィルム包装束
巻電線20を得ることができる。この熱収縮フィルム包
装束巻電線20は、図1に図示の熱収縮フィルム包装束
巻電線14と異なり、リング内周面10Cの表面を包装
する二軸延伸熱収縮フィルム11の幅方向フィルム末端
を互いに重ね合わさるように隙間なく形成されている。
しかも、この重ね合った二軸延伸熱収縮フィルム11の
幅方向フィルム末端は、融着している訳ではなく、熱収
縮して張っているだけである。
【0028】このように図6に図示の熱収縮フィルム包
装束巻電線20によれば、二軸延伸熱収縮フィルム11
の幅方向フィルム末端を重ね合わさせて隙間が形成され
ないようにして熱収縮することにより、電線束10のリ
ング内周面10Cの表面を外部に触れさせなくしてある
ため、電線束10に直接ゴミ、埃、油、水等が付着する
のを防止することができ、束電線10を素手で扱っても
二軸延伸熱収縮フィルム11のフィルム端が肌に鋭く当
たることがない。
【0029】また、図6に図示の熱収縮フィルム包装束
巻電線20によれば、二軸延伸熱収縮フィルム11の幅
方向フィルム末端を重ね合わさせて隙間が形成されない
ようにして熱収縮するだけで熱融着部が形成されないた
め、結束バンドを解いた後、電線を容易に取り出すこと
ができ、使用後の余った電線をばらけさせることなく収
納することができ、束形状が崩れず、持ち運び、取り扱
い性を向上することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れているので、以下のような効果を奏する。
【0031】請求項1に記載の束巻電線の熱収縮フィル
ム包装方法によれば、電線束に直接ゴミ、埃、油、水等
が付着するのを防止することができ、束電線を素手で扱
ってもフィルム端が肌に鋭く当たることがなく、結束バ
ンドを解いた後、電線を容易に取り出すことができ、使
用後の余った電線をばらけさせることなく収納でき、束
形状が崩れず、持ち運び、取り扱い性を向上することの
できる熱収縮フィルムで電線束の全周面を包装した束巻
電線を得ることができる。
【0032】請求項2に記載の束巻電線の熱収縮フィル
ム包装方法によれば、電線束に直接ゴミ、埃、油、水等
が付着するのを防止することができ、束電線を素手で扱
ってもフィルム端が肌に鋭く当たることがなく、結束バ
ンドを解いた後、電線を容易に取り出すことができ、使
用後の余った電線をばらけさせることなく収納でき、束
形状が崩れず、持ち運び、取り扱い性を向上することの
できる熱収縮フィルムで電線束の全周面を包装した束巻
電線を得ることができる。
【0033】請求項3に記載の束巻電線の熱収縮フィル
ム包装方法によれば、電線束の外周面及び両側面を包装
し筒状二軸延伸熱収縮フィルムの筒両端部分を筒状に熱
収縮した状態で保持することができ、筒状二軸延伸熱収
縮フィルムの筒両端部分を電線束の穴部の内周面に容易
に折り込むことができる。
【0034】請求項4に記載の束巻電線の熱収縮フィル
ム包装方法によれば、筒状二軸延伸熱収縮フィルムの筒
両端部分を電線束の穴部の内周面に確実に密着して包装
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る束巻電線の熱収縮フィルム包装方
法によって製造した熱収縮フィルム包装束巻電線の全体
斜視図である。
【図2】図1に図示の熱収縮フィルム包装束巻電線の熱
収縮フィルムを包装する方法を示すもので、電線束のリ
ング外周面に筒状に二軸延伸熱収縮フィルムを被覆した
状態を示す図である。
【図3】図2に図示の二軸延伸熱収縮フィルムを被覆し
た電線束の穴部に熱収縮フィルム成型用治具を装着した
状態を示す図である。
【図4】図3に図示の二軸延伸熱収縮フィルムを熱収縮
させた状態を示す図である。
【図5】図4に図示の二軸延伸熱収縮フィルムを熱収縮
させた電線束の穴部から熱収縮フィルム成型用治具を引
き抜いた状態の製品中間体を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る束巻電線の熱収縮フィルム包装方
法によって製造した別な形態を示す熱収縮フィルム包装
束巻電線の全体斜視図である。
【図7】従来の熱収縮フィルム包装束巻電線の平面図で
ある。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【符号の説明】
10………………電線束 10A……………リング外周面 10B……………リング側周面 10C……………リング内周面 11………………二軸延伸熱収縮フィルム 12………………穴部 13………………隙間 14………………熱収縮フィルム包装束巻電線 16………………合わせ部 17………………熱収縮フィルム成型用治具 18………………製品中間体 19………………重ね合わせ部 20………………熱収縮フィルム包装束巻電線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状に巻回した電線束のリング外周
    面に筒状に二軸延伸熱収縮フィルムを被覆し、該二軸延
    伸熱収縮フィルムの合わせ部を熱融着して筒状に形成
    し、熱収縮させて前記電線束のリング外周面及びリング
    側周面を包装し前記筒状二軸延伸熱収縮フィルムの筒両
    端部分を熱収縮した状態で筒状に保持した後、前記筒状
    二軸延伸熱収縮フィルムの筒両端部分を前記電線束の穴
    部内に折り込み再度熱収縮させて、前記電線束の全周面
    を包装するようにしたことを特徴とする束巻電線の熱収
    縮フィルム包装方法。
  2. 【請求項2】 リング状に巻回した電線束のリング外周
    面に筒状に二軸延伸熱収縮フィルムを被覆し、該二軸延
    伸熱収縮フィルムの合わせ部を熱融着して筒状に形成し
    た後、前記電線束のリング状穴部と略同径の筒状に成形
    される熱収縮フィルム成型用治具を前記電線束の穴部に
    装着し、前記二軸延伸熱収縮フィルムを熱収縮させて熱
    収縮フィルム包装束巻電線の製品中間体を形成し、しか
    る後、前記熱収縮フィルム成型用治具を前記電線束の穴
    部から取り外し、前記筒状二軸延伸熱収縮フィルムの筒
    両端部分を前記電線束の穴部内に折り込み再度熱収縮さ
    せて、前記電線束の全周面を包装するようにしたことを
    特徴とする束巻電線の熱収縮フィルム包装方法。
  3. 【請求項3】 前記製品中間体は、前記電線束のリング
    外周面及びリング側周面に密着包装され、前記筒状二軸
    延伸熱収縮フィルムの筒両端部分が前記熱収縮フィルム
    成型用治具に沿って筒状に熱収縮した状態に成形したも
    のである請求項2に記載の束巻電線の熱収縮フィルム包
    装方法。
  4. 【請求項4】 前記筒状二軸延伸熱収縮フィルムの筒両
    端部分の前記電線束の穴部のリング内周面への折り込み
    は、加熱しながら行うものである請求項1、2又は3に
    記載の束巻電線の熱収縮フィルム包装方法。
JP2001045343A 2001-02-21 2001-02-21 束巻電線の熱収縮フィルム包装方法 Pending JP2002249112A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001045343A JP2002249112A (ja) 2001-02-21 2001-02-21 束巻電線の熱収縮フィルム包装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001045343A JP2002249112A (ja) 2001-02-21 2001-02-21 束巻電線の熱収縮フィルム包装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002249112A true JP2002249112A (ja) 2002-09-03

Family

ID=18907154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001045343A Pending JP2002249112A (ja) 2001-02-21 2001-02-21 束巻電線の熱収縮フィルム包装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002249112A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9062700B2 (en) 2012-06-29 2015-06-23 Saint-Gobain Performance Plastics Rencol Limited Tolerance ring with component engagement structures
US20220165183A1 (en) * 2018-12-07 2022-05-26 Bedford Industries, Inc. Tag attachment by shrink film

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9062700B2 (en) 2012-06-29 2015-06-23 Saint-Gobain Performance Plastics Rencol Limited Tolerance ring with component engagement structures
US20220165183A1 (en) * 2018-12-07 2022-05-26 Bedford Industries, Inc. Tag attachment by shrink film
US11756453B2 (en) * 2018-12-07 2023-09-12 Bedford Industries, Inc. Tag attachment by shrink film

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3295219B2 (ja) ひだ付き食品ケーシングスティックのパッケージ及び包装方法
RU2010110384A (ru) Ручка для термоусадочной упаковки
JP2021507853A (ja) 包装体スリーブおよび外側包装体を備えるバンドル
JP2002249112A (ja) 束巻電線の熱収縮フィルム包装方法
KR100335531B1 (ko) 재료의 롤, 재료의 롤을 제조하는 방법 및 상기 방법을 실시하기 위한 장치
JP3894437B2 (ja) 熱収縮フィルム包装束巻電線
JP3750980B2 (ja) 熱収縮フィルム包装束巻電線
US20180186532A1 (en) Protective Wrapping For A Cylindrical Object
JP2003040526A (ja) 熱収縮フィルム包装束巻電線
JP5829978B2 (ja) 光ユニット及び光ファイバケーブル
JP2002109962A (ja) 束巻き電線
JPH0728134Y2 (ja) ロール状物の包装体
JP2004359300A (ja) 束巻き電線
JP4113391B2 (ja) ロービング包装体
JP2001114379A (ja) 熱収縮フイルム包装束巻き電線
JP2903460B2 (ja) 束巻き電線の製造方法
JP2020055540A (ja) テープ部材梱包体の製造方法
JPH10114382A (ja) ガラス管包装体
JP7165498B2 (ja) 熱収縮包装体の製造方法、及び熱収縮包装用袋体
JP2001171767A (ja) 熱収縮フィルム包装束巻電線
JP4522893B2 (ja) 商品の包装構造
JP4280148B2 (ja) 商品の包装構造および包装方法
JP2004338738A (ja) 包装フィルム及び包装体
JP2575552B2 (ja) 環状物の包装方法
JPS5915068A (ja) 手提可能な集積包装体および集積包装方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060213

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060719