JP2002244462A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002244462A
JP2002244462A JP2001036216A JP2001036216A JP2002244462A JP 2002244462 A JP2002244462 A JP 2002244462A JP 2001036216 A JP2001036216 A JP 2001036216A JP 2001036216 A JP2001036216 A JP 2001036216A JP 2002244462 A JP2002244462 A JP 2002244462A
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JP2001036216A
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Shinya Suzuki
慎也 鈴木
Haruhiko Komata
小俣  晴彦
Tooru Kuzumi
徹 葛見
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着部におけるトナー飛散を抑制し、且つ定
着前帯電器によるトナー飛散から生じる記録材の紙コバ
汚れや裏汚れの発生を防止することのできる画像形成装
置を提供する。 【解決手段】 転写帯電器24dの記録材搬送方向下流
側で、定着器9の記録材搬送方向上流側の記録材搬送経
路上に、すなわち定着前帯電器33に隣接し記録材Pの
被転写面と対向するように配置された吸い込み口84を
有するダクト80を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
り像担持体上に形成された現像像(トナー像)を転写し
定着して記録材に記録画像を形成する、複写機、レーザ
ービームプリンターなどの画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の画像形成部を備え、各画像
形成部でそれぞれ色の異なるトナー像を形成し、そのト
ナー像を同一の記録材上に順次重ね合わせて転写してカ
ラー画像を得るカラー画像形成装置が種々提案されてい
る。
【0003】そのようなカラー電子写真複写装置の一例
を、図9に基づいて簡単に説明する。
【0004】カラー電子写真複写装置の装置本体内に
は、第1、第2、第3及び第4画像形成部Pa、Pb、
Pc、Pdが並設されている。これらの画像形成部P
a、Pb、Pc、Pdはそれぞれ像担持体103a、1
03b、103c、103dを備え、その周辺に1次帯
電器102a、102b、102c、102d、現像器
101a、101b、101c、101d、転写帯電器
(転写手段)124a、124b、124c、124
d、クリーナ104a、104b、104c、104d
を備え、画像形成を行なう。そして、記録材担持体(以
下、「転写ベルト」という)130上に静電的に担持さ
れ搬送されてきた記録材P上に順次シアン、マゼンタ、
イエロー、ブラックの現像像、即ち、トナー像を転写す
る。
【0005】転写ベルト130上に担持されていた記録
材Pは、分離帯電器132によって除電され静電的な力
が取り除かれて、分離ガイド164に沿って転写ベルト
30から分離される。次いで、記録材P上に転写された
トナー像は定着前帯電器(定着前帯電手段)133によ
り再帯電され、記録材Pとトナー像の吸着力を高めてか
ら定着器(定着手段)109へと搬送される。
【0006】一般的に定着器109の定着ローラ109
aは、トナー離型性向上のため、フッ素系や、シリコン
系の樹脂やゴムをローラ対とし、さらにシリコン系のオ
イルを離型剤として使うため、定着部(ローラ対)10
9aが回転動作を行なう際に摩擦帯電を生じる。このロ
ーラ対109aに分離帯電器132により除電された記
録材Pがトナー像を担持したまま搬送されると、トナー
像が帯電の影響を受けて飛散してしまうので、それを防
止するため、上記のように定着前帯電器133によりト
ナー像の再帯電を行なう。
【0007】これまでの、記録材P上に転写されたトナ
ー像を再帯電する手段としては、特開平10−0396
44号公報に記載され、図9及び図10に示すように1
つのコロナ帯電器である定着前帯電器133と、この定
着前帯電器133に対向配置された樹脂材料からなる分
離ガイド164に導電線164aを張り、アース接地す
る構成が提案されている。この定着前帯電器133によ
る定着部近傍におけるトナー飛散に対する抑止効果は、
定着前帯電器133で大きな電界を与えるほど大きくな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9及
び図10に示した構成では次のような問題があった。す
なわち、分離帯電器132により転写ベルト130から
分離された記録材P上のトナーの帯電量は0付近まで減
少し、正に帯電されたトナーと負に帯電されたトナーが
混在するので、定着前帯電器133により転写ベルト1
30から分離される前のトナーと同極性の電界を印加す
ると、記録材P上の逆極性のトナーが定着前帯電器13
3の方に向かって飛散し、定着前帯電器133やその直
下にある分離ガイド164を汚し、ひどくなると記録材
Pの紙コバ汚れや裏汚れを生じるようになる。
【0009】従って、本発明の目的は、定着部における
トナー飛散を抑制し、且つ定着前帯電手段によるトナー
飛散から生じる記録材の紙コバ汚れや裏汚れの発生を防
止できる画像形成装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
トナー像が形成される像担持体と、トナー像を記録材に
転写する転写手段と、トナー像が転写された記録材を定
着手段に搬送して定着する画像形成装置において、前記
転写手段の記録材搬送方向下流、且つ前記定着手段の記
録材搬送方向上流の記録材搬送経路上に、記録材の被転
写面と対向したダクトを備えることを特徴とする画像形
成装置である。
【0011】本発明の他の態様によると、像担持体上の
トナー像が転写された、記録材担持体上の記録材を分離
位置でコロナ除電して分離し、トナー像の定着前に前記
記録材のトナー像をコロナ帯電手段にて再帯電し、定着
手段に搬送して定着する画像形成装置において、前記コ
ロナ帯電手段に近接したダクトを備えることを特徴とす
る画像形成装置が提供される。
【0012】上記各発明の一実施態様において、前記ダ
クトは側壁面に少なくとも1つの開穴を有する。
【0013】上記各発明の他の実施態様において、前記
ダクトの前記開穴は画像形成の行なうことができる最大
サイズの記録材の幅より外側の部分に有する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0015】実施例1 本発明の第1実施例について図1〜図6により説明す
る。
【0016】先ず、本実施例の画像形成装置であるカラ
ー画像形成装置について、図1及び図2により説明す
る。
【0017】同図において、本実施例のカラー画像形成
装置は、装置内に第1、第2、第3、第4の画像形成部
Pa、Pb、Pc、Pdが並設され、順次シアン、マゼ
ンタ、イエロー、ブラックの現像像、即ち、トナー像が
潜像、現像、転写のプロセスを経て形成される。
【0018】第1〜第4画像形成部Pa〜Pdは、それ
ぞれ専用の像担持体、本実施例では電子写真感光ドラム
3a、3b、3c、3dを具備し、各感光ドラム3a〜
3d上に各色のトナー像を形成する。各感光ドラム3a
〜3dに隣接して記録材担持体、本実施例では転写ベル
ト30が設置され、感光ドラム3a〜3d上に形成され
た各色のトナー像が、転写ベルト30上に担持、搬送さ
れる記録材P上に転写される。
【0019】更に、各色のトナー像が転写された記録材
Pは、分離帯電器32により転写ベルト30から離脱さ
れる。トナー像が定着前帯電器(定着前帯電手段)33
により再帯電された後、記録材Pは搬送ベルト62によ
り定着器(定着手段)9に搬送される。定着器9で加熱
及び加圧によりトナー像を記録材Pに定着した後、記録
画像として装置外に排出される。
【0020】各感光ドラム3a〜3dの外周には、それ
ぞれドラム帯電器2a、2b、2c、2d、現像器1
a、1b、1c、1d、転写帯電器(転写手段)24
a、24b、24c、24d、及びクリーナー4a、4
b、4c、4dが設けられ、装置の上方部にはさらに図
示しない光源装置及びポリゴンミラー117が設置され
ている。
【0021】光源装置から発せられたレーザー光をポリ
ゴンミラー117を回転させて走査し、その走査光の光
束を反射ミラーによって偏向し、fθレンズにより感光
ドラム3a〜3dの母線上に集光して露光することによ
り、感光ドラム3a〜3d上に画像信号に応じた潜像が
形成される。
【0022】現像器1a〜1dには、現像剤としてそれ
ぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのトナー
が、図示しない供給装置により所定量充填されている。
現像器1a〜1dは、それぞれ感光ドラム3a〜3d上
の潜像を現像して、シアントナー像、マゼンタトナー
像、イエロートナー像、及びブラックトナー像として顕
像化する。
【0023】記録材Pは記録材カセット10に収容さ
れ、そこから複数の搬送ローラ11及びレジストローラ
12を経て転写ベルト30上に供給される。次いで、吸
着ローラ5の作用によって転写ベルト30に吸着され、
転写ベルト30による搬送で感光ドラム3a〜3dと対
向した転写部に順次送られる。
【0024】転写ベルト30は、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂シート(PET樹脂)や、ポリフッ化ビニリ
デン樹脂シート、ポリウレタン樹脂シートなどの誘電体
樹脂のシートからなっており、その両端部を互いに重ね
合わせて接合し、エンドレス形状にしたものか、あるい
は継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられて
いる。本実施例においては厚さ80μmのポリイミドベ
ルトを使用した。また、転写ベルト30はモータMに連
結された駆動ローラ13及び従動ローラ14、15に巻
回されている。
【0025】転写ベルト30が駆動ローラ13により駆
動回転され、一方、記録材Pがレジストローラ12から
転写ベルト8に送り出され、第1画像形成部Paの転写
部へ向けて搬送される。これと同時に画像書き出し信号
がオンとなり、それを基準としてあるタイミングで第1
画像形成部Paの感光ドラム3aに対し画像形成を行な
う。そして感光ドラム3aの下側の転写部で転写帯電器
24aが電界又は電荷を付与することにより、感光ドラ
ム3a上に形成された第1色目のトナー像が記録材P上
に転写される。この転写帯電器24aにより記録材Pは
転写ベルト30上に静電吸着力でしっかりと保持され、
第2画像形成部Pb以降に搬送される。
【0026】転写帯電器24a〜24dはブレード、ロ
ーラ、ブラシのような転写帯電部材を用いた接触帯電器
を用いる。接触帯電器では、オゾンレス、温湿度環境変
動に強い、高画質等のメリットがある。
【0027】第2〜第4画像形成部Pb〜Pdでの画像
形成及び転写は、第1画像形成部Paと同様に行われ
る。次いで4色のトナー像を転写された記録材Pは、転
写ベルト30の搬送方向下流部における分離位置で、分
離帯電器32によりコロナ除電されて静電吸着力が減衰
されることによって、転写ベルト30の末端から離脱す
る。特に、低湿環境では記録材Pも乾燥して電気抵抗が
高くなるため、転写ベルト8との静電吸着力が大きくな
り、分離帯電器32の効果は大きくなる。通常、分離帯
電器は、トナー像未定着の状態で記録材Pに帯電するた
め、非接触帯電器が用いられる。
【0028】転写ベルト30から離脱した記録材P上の
トナー像はコロナ帯電器である定着前帯電器(定着前帯
電手段)33により再帯電される。これは、分離帯電器
32により記録材Pが除電されるに伴い、記録材P上の
トナーの帯電量も減衰しトナー像と記録材の吸着力が弱
くなるため、定着器(定着手段)9に入る際に摩擦帯電
した定着器9によりトナー像が飛散するのを防止するた
めである。
【0029】その後、記録材Pは定着器9に搬送され、
定着によりトナー像の混色及び記録材Pへの固定が行わ
れ、フルカラーの記録画像が形成され、排紙トレイ63
に排出される。
【0030】記録材Pが離脱した後の転写ベルト30は
ベルトクリーニング装置18によってクリーニングされ
る。
【0031】定着器9はローラ対としての定着ローラ5
1と加圧ローラ52を備えており、それぞれヒータ5
6、57を内蔵している。また、離型剤オイル付与装置
50、ローラクリーニング装置54、55、及び温度調
節のためのサイリスタ58を備えている。
【0032】図3は、記録材Pを挟んで定着前帯電器3
3に対向配置された分離ガイド64を示している。この
分離ガイド64は、板状のガイド部材64a、ガイド部
材64aの剛性を上げるための金属板金64b、定着前
帯電器33の対向電極であるアースに接続された導電ワ
イヤ64c、及びガイド部材64aにその長手方向に直
交するように、つまり記録材Pの移動方向に沿って取り
付けられた複数のリブ64dを備えている。リブ64d
は例えば高さ1mm、幅1mmに設定されている。これ
は、転写ベルト30から分離した記録材Pを滑らかに搬
送するためで、記録材Pと分離ガイド64の接触面積を
少なくするような構造になっている。ガイド部材64a
及びリブ64dの材質は、ポリカーボネートやABS樹
脂などの絶縁性樹脂を用いている。
【0033】図4に分離帯電器32周辺の構成を示す。
分離帯電器32により転写ベルト30から分離された記
録材Pは分離ガイド64上を沿うように進んでゆき、定
着前帯電器33で再帯電され、定着器9に搬送される。
分離帯電器32には電圧源32aが備え付けられ、Vp
p=12kVのAC電圧が印加される。また定着前帯電
器33には電圧源33aが備え付けられ、分離ガイド6
4への流入電流がI=−300μAになるように定電流
制御されている。
【0034】次に、分離帯電器32及び定着前帯電器3
3の作用について説明する。
【0035】シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの
マイナスに帯電したトナー像が転写された記録材Pは分
離帯電器32で交流電圧を印加されることにより転写ベ
ルト30との吸着力が弱くなり、それに伴い記録材P上
のトナー像の帯電量も減少する。そして、転写ベルト3
0から分離された記録材Pは分離ガイド64に沿うよう
に進んでゆき、定着前帯電器33により記録材P上のト
ナー像をマイナスに再帯電し、記録材Pとトナー像との
吸着力が強くする。これによって、定着部におけるトナ
ー飛散が起きにくくなる。
【0036】下記の表1は定着前帯電器33から分離ガ
イド64の導電ワイヤ64cへの流入電流と定着部にお
けるトナー飛散による画像不良の関係を示したものであ
る。
【0037】表1によると定着前帯電器33の分離ガイ
ド64側への流入電流が−300μA以上であれば、記
録材Pとトナー像との吸着力が強くなり、定着部におけ
るトナー飛散による画像不良は発生しない。
【0038】
【表1】
【0039】しかし、定着前帯電器33により再帯電を
行なうと次のような問題が発生した。転写ベルト30か
ら分離される前の記録材P上におけるトナー像の帯電量
は図5のグラフにおける曲線(1)のような分布を有
し、マイナスに帯電しているが、分離帯電器32から除
電電圧が印加され転写ベルト30から分離した後の記録
材上におけるトナー像の帯電量は図5のグラフにおける
曲線(2)のように0近傍のトナーが増え、プラスに帯
電したトナーも増えてくる。そのため、定着前帯電器3
3により記録材P上のトナー像をマイナスに再帯電しよ
うとするとプラスに帯電したトナーが定着前帯電器33
に向かって飛散する。その結果、定着前帯電器33や、
その直下にある分離ガイド64を汚してしまい、ひどく
なると記録材Pの紙コバ汚れや裏汚れを生じるようにな
った。
【0040】そこで、このような現象を回避するため、
本実施例では、定着前帯電器33の記録材搬送方向下流
に、記録材のトナー像面に対向するようにトナー吸引用
ダクト80が備えられている。換言すると、ダクト80
は、最下流側転写帯電器24dの記録材搬送方向下流、
且つ定着器9の記録材搬送方向上流の記録材搬送経路上
に、記録材の被転写面と対向するように配置されてい
る。ダクト80の構成を図6に示す。
【0041】特に図2において明らかなように、定着前
帯電器33の記録材搬送方向すぐ下流にダクト80の吸
い込み口84があり、ファン81によって飛散したトナ
ーを吸引する。本実施例では、ファン81は24Vの軸
流ファンを2個使用し、吸い込み口84の風速が15
[m/s]程度になるようにした。ダクト80内のファ
ン81の直前には吸引したトナーを回収するフィルター
82が備えられ、フィルター82により清掃された排気
は、ダクト80に連結され定着器9の上方に配置され
た、ファン91を備えた外部連通ダクト90(図1参
照)を通じて機外に排出されるようにした。
【0042】上記のように、本実施例では、定着前帯電
器で記録材上のトナー像を再帯電し、記録材とトナー像
の吸着力を強くすることにより、定着部におけるトナー
像の飛散の発生を防止し、かつ定着前帯電器によるトナ
ー飛散を近接したダクトで吸引することにより、記録材
の紙コバ汚れや裏汚れを防止し、良好な画像を得ること
ができた。
【0043】実施例2 次に、本発明の第2実施例について図7に基づいて説明
する。本実施例は、第1実施例において、定着前帯電器
33に近接したトナー吸引用ダクト80の壁面80a、
80bに開穴83a、83bを設けたことを特徴とす
る。
【0044】定着前帯電器33により記録材P上から飛
散したトナーをダクト80で吸引するとき、ダクト80
の吸い込み口84の風速が重要になってくる。ダクト8
0の吸い込み口84の風速が弱すぎると、ダクト80が
飛散したトナーを吸引せず、定着前帯電器33やその直
下にある分離ガイド64を汚してしまい、記録材Pの紙
コバ汚れや裏汚れを生じさせる。逆に、風速が強すぎる
と、ダクト80が飛散トナーだけでなくトナー像の転写
された記録材ごと吸引してしまい、紙づまりとなり、排
紙されない。この現象は、薄紙やカールしやすい記録材
で発生しやすい。そのため、ダクト80の吸い込み口8
4の風速は10m/s〜20m/s程度が好適である。
【0045】しかし、画像形成装置本体に使用している
昇温防止用の排気ファンなどとファン電源を共有しよう
とすると、ダクト80の吸い込み口84の風速を調整す
るにはファン電源の電圧をレギュレーターなどで調節し
なければならない。これは、コストアップにつながり、
機内昇温にも影響してしまう。
【0046】そこで、本実施例においては、ダクト80
の壁面に、詳しくは側壁部80aと正面壁部80bにそ
れぞれ開穴83a、83bを設けた。正面壁部80bに
は画像形成の行なうことのできる最大サイズの記録材の
幅より外側の部分に、幅d=1cm、長さh=8cmの
開穴83bを開け、側壁部83aには幅w=1cmのダ
クト板を残して開穴83aを開けた。正面壁部80bの
開穴83bを最大サイズの記録材の幅より外側の部分に
設けたのは、1度ダクト80内に吸引された飛散トナー
がダクト80内部に付着し、記録材上にボタ落ちして画
像不良が起こるのを防止するためである。
【0047】上記のようにダクト80の壁面80a、8
0bに開穴83a、83bを設けたところ、ダクト80
の吸い込み口84の風速は15m/s程度になり、第1
実施例と同様、定着部でのトナー像の飛散も発生しない
ようになり、また、定着前帯電器33によるトナー飛散
が原因の記録材の紙コバ汚れや裏汚れを防止し、良好な
画像を得ることができた。
【0048】実施例3 図8は、本発明を中間転写方式の画像形成装置に適用し
た第3の実施例を示す。本実施例の画像形成装置を概略
的に説明すると、第一の像担持体としての感光ドラム3
a、3b、3c、3d上に各色のトナー像を形成し、各
感光ドラム3a、3b、3c、3d上の各色のトナー像
を感光ドラム3a、3b、3c、3dに隣接して設置さ
れた第二の像担持体としてのベルト状の中間転写体(中
間転写ベルト)201上に、一次転写ローラ202a、
202b、202c、202dにより重ねて一次転写
し、次いで中間転写ベルト201上の4色のトナー像
を、給紙カセット10から中間転写ベルト201の二次
転写部に搬送された記録材P上に、二次転写ローラ20
4及び対向ローラ205により一括して二次転写する。
【0049】本実施例によると、中間転写ベルト201
の他に記録材担持体としての転写ベルト211を備えた
構成とされる。つまり、転写ベルト211は、二次転写
ローラ204を含む2つのローラに掛け回して、中間転
写ベルト201の二次転写部と定着装置9との間に設け
られ、二次転写時、二次転写ローラ204が転写ベルト
211を介して中間転写ベルト201に当接される。そ
して二次転写部に搬送された記録材上に中間転写ベルト
201上の4色のトナー像が、二次転写ローラ204に
より転写されると共に、記録材上のトナー像は、定着器
9に搬送されて定着を受ける。
【0050】本実施例においては、図示するように、転
写ベルト211の分離位置の下流に定着前帯電器33が
設けられており、定着前帯電器33の記録材搬送方向下
流に、記録材のトナー像面に対向するようにトナー吸引
用ダクト80が設置される。又、定着前帯電器33の記
録材搬送方向すぐ下流にダクト80の吸い込み口84が
あり、ファン81によって飛散したトナーを吸引する。
【0051】本実施例においても、先の実施例と同じよ
うに、定着前帯電器33で記録材上のトナー像を再帯電
し、記録材とトナー像の吸着力を強くすることにより、
定着部におけるトナー像の飛散の発生を防止し、かつ定
着前帯電器33によるトナー飛散を近接したダクト80
で吸引することにより、記録材の紙コバ汚れや裏汚れを
防止し、良好な画像を得ることができた。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、転写手段の記録材搬送方向下流、且つ定着手段
の記録材搬送方向上流の記録材搬送経路上に、記録材の
被転写面と対向したダクトを備えることにより、定着部
におけるトナー飛散を抑制し、かつ定着前帯電器による
トナー飛散から生じる記録材の紙コバ汚れや裏汚れの発
生を防止することができる。
【0053】又、像担持体上のトナー像が転写された記
録材担持体上の記録材を分離位置でコロナ除電して分離
し、トナー像の定着前に前記記録材のトナー像をコロナ
帯電器にて再帯電し、定着手段に搬送して定着する画像
形成装置において、前記コロナ帯電器に近接したダクト
を備えることコロナ帯電器に近接したダクトを備えるこ
とにより、上記と同様の効果を得ることをできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す構
成図である。
【図2】図1の画像形成装置の転写ベルト周辺を示す拡
大構成図である。
【図3】図1の画像形成装置に設けられた分離ガイドの
一実施例を示す斜視図である。
【図4】図1の画像形成装置の分離帯電器と定着前帯電
器周辺における帯電の様子を示した模式図である。
【図5】分離帯電器による記録材上のトナーの帯電量変
化を示すグラフである。
【図6】本発明に係るダクトの一実施例を示す概略構成
図である。
【図7】本発明に係るダクトの他の実施例を示す概略構
成図である。
【図8】本発明に係る画像形成装置の他の実施例を示す
概略構成図である。
【図9】従来の画像形成装置の一例を示す構成図であ
る。
【図10】図9の画像形成装置における分離ガイドを示
す図である。
【符号の説明】
P 記録材 3a、3b、3c、3d 感光ドラム(像担持体) 9 定着器(定着手段) 30,211 転写ベルト(記録材担持
体) 32 分離帯電器 33 定着前帯電器(定着前帯
電手段) 64 分離ガイド 80 トナー吸引用ダクト 201 中間転写ベルト(第二の
像担持体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 葛見 徹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H027 JA03 JB13 JB16 JC03 JC08 2H032 AA05 BA18 BA21 BA23 BA27 DA03 2H033 AA35 BA08 BA13 2H071 DA09 DA10 DA12 DA16 DA23 EA04 EA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像が形成される像担持体と、トナ
    ー像を記録材に転写する転写手段と、トナー像が転写さ
    れた記録材を定着手段に搬送して定着する画像形成装置
    において、 前記転写手段の記録材搬送方向下流、且つ前記定着手段
    の記録材搬送方向上流の記録材搬送経路上に、記録材の
    被転写面と対向したダクトを備えることを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体上のトナー像が転写された、記
    録材担持体上の記録材を分離位置でコロナ除電して分離
    し、トナー像の定着前に前記記録材のトナー像をコロナ
    帯電手段によって再帯電し、定着手段にて定着する画像
    形成装置において、 前記コロナ帯電手段に近接したダクトを備えることを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記ダクトは側壁面に少なくとも1つの
    開穴を有することを特徴とする請求項1又は2の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記ダクトの前記開穴は画像形成の行な
    うことができる最大サイズの記録材の幅より外側の部分
    に有することを特徴とする請求項3の画像形成装置。
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