JP2002241816A - 高炉炉体冷却設備の破損検知方法及び装置 - Google Patents

高炉炉体冷却設備の破損検知方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高炉炉体の冷却装置の破損発生の有無と発生
箇所の範囲を正確に速やかに且つ精度よく診断する。 【解決手段】 高炉炉体の冷却装置1、2、3の冷却水
の複数の排出管5出口のそれぞれから流出する冷却排水
を、受水容器に流入させ、受水容器内に当該冷却排水を
入れる過程でその冷却排水に気泡が混入しているか否か
を目視判定し、混入気泡が認められるときはそのガスを
回収し、回収されたガス中のCOガス成分を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高炉炉体の冷却
設備の破損検知技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉炉体の冷却設備の内、特に羽口、ス
テーブクーラー、冷却箱等に冷却水を供給する冷却パイ
プには、過酷な熱負荷と繰返し応力がかかるので、これ
らの設備には疲労破壊により破損し、漏水事故が発生す
ることがある。特に、冷却設備内部を流れる冷却水圧力
の方が、高炉の炉内圧力よりも大きい場所において漏水
事故が発生すると、冷却水が炉内へ漏れて炉内温度が低
下し、炉況不調に陥ることになる。従って、高炉炉体の
冷却水配管の破損による漏水を迅速且つ的確に検出する
技術が重要となっている。
【0003】このような冷却水配管の破損を正確に速や
かに且つ精度よく検知し、冷却設備の適切な補修を行な
うと共に、速やかに操業アクションをとるために、従
来、いくつかの技術が開示されている。
【0004】例えば、特開平6−347361号公報に
は、高炉ステーブパイプの破損検知対象範囲を、その破
損の可能性がある全範囲にわたり、早期に正確にその破
損状況を検知するために、下記方法が提案されている。
一般に、高炉炉体のステーブによる冷却においては、ス
テーブ毎に冷却水系列を別系統に設け、その冷却水圧力
をステーブの炉体高さ方向の位置により変えている。例
えば、高炉シャフト部ではその部位の炉内圧力よりも冷
却水圧力を小さくしているが、ボッシュ部ではその部位
の炉内圧力よりも冷却水圧力を大きくしている。従っ
て、冷却水圧力の方が炉内圧力よりも小さく設定されて
いる冷却用配管に破損が発生すれば、炉内ガスが冷却水
に混入するので、そのガスを分析することにより、破損
を把握することができる。しかしながら、冷却水圧力の
方が炉内圧力よりも大きく設定されている冷却用配管に
おいては、破損が発生しても冷却水中へ炉内ガスは混入
しない。従って、ガスの混入に注目する方法では上記破
損を検知することはできないので、破損を検出できな
い。そこで、通常操業時における冷却水圧力と炉内圧力
との高さ方向位置による大小関係にかかわらず、冷却水
配管等の破損検知試験を行なうときには、冷却装置が下
記所定条件を満たしているときに限定して、炉内圧力よ
りも冷却水圧力を小さくすることにより、冷却装置に破
損が発生している場合にはその破損部から炉内ガスが冷
却水中に侵入してくることを利用して、冷却水中の混入
ガスのCO検知を行なう。ここで、冷却装置が満たして
いるべき条件として、冷却水系列毎に分割されているス
テーブの温度が所定値以下であって、ステーブの温度が
一定値に保持されているか、下降傾向にあるときに限定
している(以下、「先行技術1」という)。
【0005】特開平10−17911号公報には、羽口
の微小なピンホール等の微小な水漏れ破損を精度よく検
出する方法として、次の方法を提案している。「通常操
業」時に、検知対象とする羽口への冷却水の給水流量と
その羽口からの排水流量との差(差流量)ΔQと、給水
圧力と炉内圧力との差(差圧)ΔPとを測定し、このと
きのΔPをΔPNとする。次に、給水圧力を変化させて
ΔPが、例えばΔPN×80、60、30%等となると
きに対するそれぞれの差流量ΔQ(ΔQ80、ΔQ 60、Δ
30等)を測定し、ΔPとΔQとの回帰曲線を求めてお
く。一方、「羽口破損診断」に際しては、操業時におい
て、差流量ΔQが予め定めた設定値を超えた場合に給水
圧力を各種水準に変化させて、それぞれの給水圧力時に
おける差流量を測定して、この場合のΔPとΔQとの回
帰曲線を求める。ここで、回帰曲線はいずれも、ΔQ=
αA(2gΔPγ)1/2+β、(ΔQ:差流量=炉内へ
の漏水量、αA:破損断面積によって定まる定数、g:
重力加速度、γ:水の比重、β:流量計のオフセット
値)の形式となる。両回帰式を比較して、「通常操業」
時には、ΔQ値に対して流量計オフセット値βは支配的
でないが、「羽口破損診断」時には、ΔQ値に対して流
量計オフセット値βが支配的であるときは、羽口破損に
よるものであると判定する。更に、羽口破損による場合
には、差流量ΔQの所定の算定式に基づき破損口径を破
損診断制御機構により推定するという方法である(以
下、「先行技術2」という)。
【0006】また、特開平1−222005号公報に
は、羽口、ステーブクーラー、あるいは冷却盤等の破損
検知方法として、各冷却体の排水管に連通する位置にガ
ス捕集器を設け、このガス捕集器内の電気的導通・不通
を検知し、電気的不通時に冷却体が破損していると判定
する方法が提案されている(以下、「先行技術3」とい
う)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】高炉炉体の冷却体から
の冷却排水中に混入したガス中のCOガス検知や電気的
不通検知により、冷却体や冷却配管等のどの水路に破損
が発生したかを直接把握するためには、冷却排水混入ガ
スのサンプリング箇所を著しく多数設ける必要がある。
例えば、実用高炉においては通常、数百箇所、例えば5
00箇所程度になる。本発明者等は、このように多数箇
所に細分された冷却排水中の混入ガスを分析・検知対象
とすることを前提として、高炉炉体の冷却水配管の破損
を、正確に速やかに且つ精度よく検知する技術を開発し
ようとするものである。
【0008】これに対して先行技術1では、冷却水系列
毎に分割されているステーブの温度が所定値以下であっ
て、ステーブの温度が一定値に保持されているか、下降
傾向にあることを機械的にあるいは人の監視により確認
していなければならない。ここで、ステーブ温度挙動の
判定に所定の時間がかかること、多数の判定が必要とな
り、そして、多数の混入ガス中CO検知系統の装置が必
要となる。従って、装置コスト又は作業コストが大きく
なること、及び破損検知の迅速性に問題がある。先行技
術2では、給水圧力が炉内圧力よりも高い(ΔP>0)
条件を満たすような高炉の高さ方向部位においてのみ適
用し得る方法である。従って、通常の高炉では、ボッシ
ュ部には適用されるが、シャフト部には適用できない。
また、先行技術3では、冷却水へのガス混入量が少量の
場合には、電気的導通・不通の判別が困難であるから、
破損検知精度に問題がある。
【0009】従って、この発明の課題及び目的は、高炉
炉体の多数に細分された冷却水配管系統のどこかに破損
が発生した場合、その破損冷却水配管系統を直接特定す
ることができ、しかも正確に速やかに且つ精度よく、設
備コスト及び作業コストを大きくかけることなく検知す
る技術を開発することにあり、これにより、冷却設備の
適切な補修を行なうと共に、速やかに操業アクションを
とることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために、高炉の各種設備の点検作業者が、炉
体冷却設備を点検巡廻する際に同時に併行して、前述し
た炉体冷却水の多数の排出管の出口全数において、それ
ぞれから流出する冷却排水を、適切な受水容器に流入さ
せて、その排水に気泡が混入していないかを目視観察で
きないかどうかを試みた。その際は、所定の冷却水給水
系統のみについて、破損診断対象部位の冷却水圧力を炉
内圧力よりも小さくして、破損発生が生じている場合の
冷却排水への混入気泡の有無を観察した。そして、混入
気泡が観察されたときには、その気泡を所定のガス補修
器で回収し、直ちにCOガス成分の分析を行なうことに
した。このような試験を重ねると共に、混入気泡を正確
に見分けることができ、且つ携帯に便利な受水容器を試
作し、この作業に要する工数検討を行なった。更に、こ
の診断作業時に限定して、冷却水圧力を炉内圧力よりも
小さくすること(逆圧設定)が必要であり、この逆圧設
定の継続所要時間が、冷却能減殺に及ぼす影響を検討し
た。
【0011】その結果、上述した冷却排水出口毎での冷
却排水への気泡混入観察、ガス回収、及びCOガス成分
分析という一連の作業・操作により、冷却排水の受水・
観察箇所(回数)が著しく多数になっても、冷却体や冷
却配管等のどの水路範囲に破損が発生したかを、正確に
直接その発生範囲を把握することができ、安定操業に寄
与することが可能であることがわかった。
【0012】この発明は、上記知見に基づきなされたも
のであり、その要旨は次の通りである。即ち、請求項1
に係る高炉炉体冷却設備の破損検知方法は、破損検知を
診断するに当たり、先ず、診断対象部位を含む範囲内の
冷却水配管を流れる冷却水圧力を、当該診断対象部位の
炉内雰囲気圧力よりも小さく条件設定をする。次いで、
高炉炉体冷却水の複数の排出管の出口のそれぞれから流
出する冷却排水を対象として、それぞれの冷却排水毎に
受水容器に流入させる。そして、その受水容器内に所定
高さ、例えば、20〜30cm程度以上に当該冷却排水
を入れる。その間に、その流入する冷却排水中に気泡が
混入しているか否かを目視判定し、気泡の混入が認めら
れるときはその気泡を回収する。回収された気泡(ガ
ス)中のCOガス成分を検知する。この一連の操作によ
り、高炉炉体の冷却用配管系統の上述した、冷却体や冷
却配管等の既知の水路範囲に破損が発生していると判定
するというものである。
【0013】請求項2に係る高炉炉体冷却設備の破損検
知装置は、次の機能を有する、受水容器と光源とを備
え、これら両者を一対として可搬式であることに特徴を
有するものである。ここで、その受水容器は、高炉炉体
冷却水の複数の排出管の出口のそれぞれから流出する冷
却排水を、それぞれの冷却排水毎に受水することができ
る容器とする。そして、この受水容器は少なくとも、そ
の側面の一部又は全部とその底面の一部又は全部とが透
明な物質で構成されているものとする。従って、この受
水容器の底面を通して、所定光度の光源で、受水容器に
流入する冷却排水を照らすと、その冷却排水中に混入し
ている気泡の有無を、受水容器の側壁から目視観察する
ことができる。上記光源は、上記受水容器に冷却排水が
流入しているときに、その冷却排水中に混入している気
泡の有無を、目視観察で判定するために十分な光度を有
するものとする。
【0014】なお、高炉炉体冷却水の複数の排出管の出
口から冷却排水を受水するに当っては、この受水作業を
する作業者は、通常、複数の排出管出口の内から、1個
ずつ順番に受水し、混入気泡を観察し、その有無を判定
していくという手順をとるので、受水容器1個に対し
て、光源1個のセットでよい。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施形態の例
を、図面を参照しながら説明する。
【0016】図1に、高炉炉体縦断面の中心より片側半
分に相当する、炉体冷却装置の設置場所と、当該冷却装
置への冷却水の給水及びそれらからの排水系統の系統概
念図の例を示す。同図において、1は炉口部冷却装置、
2はシャフト部冷却装置、そして3は朝顔部冷却装置を
指す。上記3部位の各冷却装置はそれぞれ、複数のステ
ーブ冷却盤あるいは羽口冷却環で構成されている。そし
て、各ステーブ冷却盤あるいは各羽口冷却環のそれぞれ
の内部には、複数のパイプ即ちステーブパイプあるいは
羽口冷却パイプが並列して埋め込まれ、当該複数のステ
ーブパイプあるいは羽口冷却パイプは相互に補完する形
で、自らが埋め込まれているステーブ冷却盤あるいは羽
口冷却環の冷却機能を果たしている。
【0017】上記3部位に属する各冷却装置に対する給
水管4は、各ステーブ冷却盤毎あるいは各羽口冷却環毎
に設けられている。これに対して、各冷却装置から出て
くる冷却排水は、上述した各ステーブパイプあるいは各
羽口冷却パイプのそれぞれの出口から、排水管を通って
排出される。従って、冷却排水の排出管は著しく多数本
で構成されている。一例を挙げると、炉口部冷却装置1
からは合計105本、シャフト部冷却装置からは合計2
32本、そして朝顔部からは合計224本の排水管5が
出ており、排水管の総計561本と多数になる。そし
て、各排水管の出口において冷却排水は大気に開放さ
れ、循環水戻りとなり、クーラーを経て循環タンクへ入
る。但し、上記の多数の排水管出口は、通常、冷却装置
のいかなる経路を通ってきたものであるかにより、近隣
の場所にまとめられている。図1に示した高炉炉体冷却
設備の場合には、561個の排水管出口で、冷却排水中
に気泡が混入していないかどうかを目視判定する。そし
て、気泡の混入が認められたときは、破損ありと判定す
る。同時にそのガスを回収し、クロマトグラフィー等の
ガス分析装置により、COガス成分を分析し、COガス
の検知により破損ありの判定を一層確実なものにする。
気泡の混入が認められないときは、破損なしと判定す
る。破損ありと判定した場合、その破損箇所の絞り込み
や特定を行なう。その場合、排水管出口が著しく多数に
細分化されているので、気泡混入が認められた排水管出
口から冷却排水経路を遡っていくことにより、破損範囲
を精度よく絞り込むことができ、また破損箇所の推定を
行なうことができる。
【0018】排水管出口で冷却排水を所定の受水容器で
受水するときに、受水流に大気を巻き込まないようにし
て、冷却排水中に気泡が混入しているか否かを判定する
必要がある。そのためには、例えば受水容器内に予め所
定の高さまで水をためておき、排水管出口をその貯水中
に浸漬すればよい。受水容器及び混入気泡観察用光源を
準備する。
【0019】図2に、この発明に係る高炉炉体冷却設備
の破損検知方法を実施するのに適した装置の底部切欠き
概念図を示す。6は同装置の受水容器の部分であり、そ
の周壁7及び底面8は透明な材料で作られている。底面
8の下方から上向きに所要の光度を有する光源9で受水
容器6内部に流入した冷却排水10を照らし、その中に
気泡の混入がないかどうかを目視で判定する。気泡混入
の目視判定は、受水容器6の側壁から行なうのが適切で
ある。従って、上記目視観察ができるだけの形状・広さ
の部分が透明であれば、周壁7全面が透明である必要は
ない。また、底面8についても、光源9からの投射光が
十分に受水容器内に入射されればよいので、底面全面が
透明である必要はない。
【0020】一方、受水容器6の形状・寸法について
は、排出管出口11からの冷却排水の排出速度(リット
ル/分等)に応じて定める。即ち、受水容器内に予め貯
めた水に、その出口11を浸漬して空気の巻き込みを防
ぐことができる貯水の水位を確保でき、受水容器内に流
入した冷却排水中に気泡の混入があるかないかの判定が
できる時間的余裕を確保するだけの容積があり、且つ、
気泡混入が認められた場合に、そのガスを捕集できるだ
けの容積があることを条件として決める。例えば、市販
の透明ペットボトル入り飲料の空容器を利用し、上部出
口部分を切除して、容器胴部分と同径にした底付き円筒
型容器であればよい。即ち、直径10〜30cm程度、
高さ20〜50cm程度であればよく、上部に取手をつ
けて持運び移動に便利にすればなお望ましい。
【0021】
【実施例】この発明を実施例により更に詳細に説明す
る。炉体冷却装置からの排水系統が総計が721系統か
らなる冷却水配管を備えた実用高炉において、721個
の冷却排水の排水管出口で、本発明による破損検知装置
を用いて、冷却装置における破損診断方法を実施した。
破損検知装置として、寸法・形状は、直径20cm、高
さ38cmで、底付き円筒状の取手付き透明PET製容
器を受水容器とし、6Wの電球を備えた懐中電灯を光源
として用いた。この実施例において、破損診断操作の対
象とした排水系統の冷却水圧力は、当該部位の炉内圧力
よりも300〜1200mmAq程度低く設定した。但
し、通常操業時において、冷却水圧力の方が炉内圧力よ
りも高くなるように設定している部位については、冷却
水圧力の方が炉内圧力よりも300〜600mmAq程
度だけ低くするように制限し、しかも短時間の冷却水圧
力低下に留め、炉体熱負荷に悪影響がでないように留意
した。その結果、当該診断に要した工数は、4人×2時
間であり、少ない工数で且つ短時間で精度よく、破損箇
所の診断をすることができた。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
高炉炉体の冷却設備について、破損冷却水配管系統を直
接特定することができるので、正確に速やかに且つ精度
よく判定することができる。その際、炉体熱負荷状態に
悪影響がでないように迅速に診断作業を終らせることが
できる。また、診断作業性も向上する。更に、高価な設
備投資をすることなく破損検知ができる。これにより、
冷却設備の適切な補修を行なうと共に、速やかに操業ア
クションをとることができる。このような高炉炉体冷却
設備の破損検知方法及び装置を提供することができ、工
業上有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高炉炉体縦断面の中心より片側半分に相当す
る、炉体冷却装置の設置場所と、当該冷却装置への冷却
水の給水及びそれらからの排水系統の系統概念図の例で
ある。
【図2】この発明に係る高炉炉体冷却設備の破損検知方
法を実施するのに適した装置の底部切欠き概念図を示
す。
【符号の説明】
1 炉口部冷却装置 2 シャフト部冷却装置 3 朝顔部冷却装置 4 給水管 5 排水管 6 受水容器 7 周壁 8 底面 9 光源 10 冷却排水 11 排出管出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下村 昭夫 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 西江 克緒 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4K015 KA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉炉体冷却設備の破損検知方法におい
    て、診断対象部位を含む範囲内の冷却水配管を流れる冷
    却水圧力を、当該診断対象部位の炉内雰囲気圧力よりも
    小さく条件設定をし、高炉炉体冷却水の複数の排出管の
    出口のそれぞれから流出する冷却排水を、それぞれの冷
    却排水毎に受水容器に流入させ、当該受水容器内に所定
    高さ以上に当該冷却排水を入れる過程において、当該冷
    却排水に気泡が混入しているか否かを目視判定し、当該
    気泡の混入が認められるときは当該気泡を回収し、回収
    された当該気泡中のCOガス成分を検知することによ
    り、当該高炉炉体の冷却装置に破損が発生していると判
    定すると共に、その破損発生位置の範囲を推定すること
    を特徴とする、高炉炉体冷却設備の破損検知方法。
  2. 【請求項2】 高炉炉体冷却水の複数の排出管の出口の
    それぞれから流出する冷却排水を、それぞれの冷却排水
    毎に受水する容器であって、当該容器は少なくとも、そ
    の側面の一部又は全部とその底面の一部又は全部とが透
    明な物質で構成されている受水容器と、前記受水容器に
    前記冷却排水が流入する過程において、当該冷却排水中
    に混入している気泡の有無を目視観察することができる
    光度を有する光源とを備えており、しかも、前記受水容
    器及び前記光源は可搬式であることを特徴とする、高炉
    炉体冷却設備の破損検知装置。
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