JP2002240471A - パズル付きはがき - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジグソーパズルが付いた郵便はがきに関し、
隠されたメッセージ伝達手段を備えたパズル付きはがき
を提供する。 【解決手段】 基板１１と、この基板の裏面に貼着され
た枠板１２と、この枠板の内側に嵌め込まれて所定の位
置関係で嵌め込まれたときに所定の写真や絵が完成する
複数の嵌合板片４とを備えている。基板１１の枠板貼着
面の反対の面は、宛名記載欄となっている。宛名記載欄
には、第２メッセージ記載欄１８を設けておくことが好
ましい。基板１１の枠板貼付面の枠の内側は、メッセー
ジ記載欄１３となっている。このメッセージ記載欄１３
は、嵌合板片４が所定の位置関係で嵌め込まれた状態で
は、当該嵌合板片によって隠蔽される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ジグソーパズル
が付いた郵便はがきに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】文書の伝達手段としての封書やはがきは
周知である。また、不規則な形状に切り離された板片を
組合わせることにより、切り離される前の板に印刷され
た写真や絵を完成させる遊具としてジグソーパズルが周
知である。この２つを組合わせたパズル手紙ないしパズ
ルはがきは、実開昭５９−８７８９０号公報及び特開昭
４７−１２７０号公報に開示されている。

【０００３】実開昭５９−８７８９０号公報に開示され
た考案は、外枠部とその内側に嵌め込まれるパネルとを
備え、表面に絵が描かれたパネルは、複数のパズル駒片
（嵌合片）が不規則に刻まれている。前記パネルの裏面
は、文字や図形の記入が自在な空欄部になっており、適
宜罫線が設けてある。このジグソーパズルはパネルを組
立た状態で裏面の空欄部にメッセージを記し、その後パ
ネルをバラバラにし、かつこれらのパネル駒片及び外枠
部を封筒に入れて受取人に送付するというものである。
受取人はパネル駒片を規定通り組合わせてパネルを完成
させることによって初めてメッセージを読むことができ
る。

【０００４】一方、特開昭４７−１２７０号公報に開示
された発明は、トレイとトレイ内で組み立てられるパズ
ル部片と、トレイとパズル部片とを包むプラスチックシ
ートと、トレイとパズル部片とを包んだプラスチックシ
ートの当該トレイの背面側に粘着的に固定されたはがき
とを備えている。即ちこの発明のものは、メッセージ等
の記載欄を備えたはがきの裏面に貼着した透明袋内にジ
グソーパズルを封入したものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このようなジグソーパ
ズル付きの手紙ないしはがきは、絵葉書の絵をジグソー
パズルにしたものと言うことができる。そして手紙やは
がきである以上、何らかのメッセージが受取人に伝達さ
れなければならない。前記実開昭５９−８７８９０号公
報記載のものは、ジグソーパズルを完成させなければメ
ッセージを読むことができないというゲーム的な面白さ
はあるが、メッセージを確実に伝えるためには、パズル
をあまり難しくすることができず、簡単にするとパズル
としての面白さを失ってしまう。受取人によっては、パ
ズルを組み立てるのが面倒なために、メッセージを読ま
ないということも起こる。一方、特開昭４７−１２７０
号公報記載のものは、ジグソーパズルとはがきとを単純
に組合わせただけのものであり、メッセージとジグソー
パズルとを同時に郵送することができるということ以
外、はがきのメッセージ記載欄やジグソーパズルを完成
させることによる作用効果にも格別な特徴がない。

【０００６】この発明は、絵葉書の機能と、メッセージ
伝達手段としてのはがきの機能と、ジグソーパズルの機
能とを備えた改良されたパズル付きはがきを提供するこ
とを課題としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明のパズル付きは
がきは、基板１１と、この基板の裏面に貼着された枠板
１２と、この枠板の内側に嵌め込まれて所定の位置関係
で嵌め込まれたときに所定の写真や絵が完成する複数の
嵌合板片４とを備えている。基板１１の枠板貼着面の反
対の面は、宛名記載欄となっており、必要に応じて郵便
番号記載枠１６や切手貼付位置を示す切手位置マーク１
７を予め印刷しておく。この宛名記載欄には、第２メッ
セージ記載欄１８を設けておくことが好ましい。基板１
１の枠板貼付面の枠の内側は、メッセージ記載欄１３と
なっている。このメッセージ記載欄１３は、嵌合板片４
が所定の位置関係で嵌め込まれた状態、即ちジグソーパ
ズルが完成した状態では、当該嵌合板片によって隠蔽さ
れる。即ち、メッセージ記載欄１３は、隠蔽されたメッ
セージの記載欄となる。

【０００８】基本的に、この発明のパズル付きはがき
は、宛名記載欄１５の裏面に所定の位置関係で嵌合され
た複数の嵌合板片４で隠蔽されるメッセージ記載欄１３
を備えている。

【０００９】この発明のパズル付きはがきは、宛名記載
欄１５を有する基板１１と、この基板の上記宛名記載欄
の裏面側の面に貼着された枠板１２と、この枠板の枠内
に取り外し可能に嵌め込まれる複数枚の嵌合板片４と、
前記枠内の前記嵌合板片で覆われる部分に設けられたメ
ッセージ記載欄１３とを備えたものとすることができ
る。

【００１０】この場合において、枠板１２の内周縁の一
部にその内側に嵌め込まれた嵌合板片４を取外す際に指
先を挿入するための切欠７を設けることが好ましい。

【００１１】更に、基板１１の宛名記載欄１５を設けた
面に第２のメッセージ記載欄１８を設けることができ
る。

【００１２】上記のこの発明のパズル付きはがきは、宛
名記載欄１５に宛名を記載し、適宜メッセージ記載欄１
３及び第２メッセージ記載欄１８にメッセージを記入し
た上、所定の位置関係で嵌合した嵌合板片４でメッセー
ジ記載欄１３を閉鎖して受取人に送付する。受取人は、
第２のメッセージ記載欄１８に記載されたメッセージは
直ちに読むことができる。メッセージ記載欄１３に記載
されたメッセージは、嵌合板片４を取り除かなければ読
むことができない。嵌合板片４を取り除くと、複数の嵌
合板片はバラバラになるため、嵌合板片４を所定の位置
関係で嵌合し直さなければ元の状態に戻すことができ
ず、嵌合板片４に記載されていた写真や絵も再現されな
い。また、メッセージ記載欄１３も開かれたままとな
る。

【００１３】即ち、この発明のパズル付きはがきのメッ
セージ記載欄１３に記載されたメッセージは、これを覆
っている嵌合板片４を取り外せば、比較的簡単に読むこ
とができるが、元の状態に戻すのに手間がかかるから、
他人に密かに読まれるのを相当程度防止することができ
る。また、受取人本人は、メッセージを読むために嵌合
板片を取り外し、元の写真や絵を再現させるために、ジ
グソーパズルを組み立てるという作業を楽しむことがで
きる。

【００１４】枠板１２及び嵌合板片４の板材としてある
程度の厚さのものを用いれば、枠板内に嵌め込んだ嵌合
板片４が郵送中に脱落しないようにすることが可能であ
る。板材を薄くした場合など、嵌合板片が郵送中に脱落
するおそれがあるときは、枠板１２に嵌合板片４を嵌め
込んだ後、その脱落を防止する透明シートを枠板に剥離
可能な粘着剤で貼付する構造が可能である。

【００１５】

【発明の実施の形態】この発明の郵便はがきは、図に示
すように、基板１１と、少なくとも周縁部を基板１１に
貼着された枠板１２と、この枠板の内側に嵌合される嵌
合板片４とを備えている。基板１１は厚紙又は合板製と
し、枠板１２の内側の面は隠蔽されるメッセージの記載
欄１３となっている。このメッセージ記載欄には、適宜
罫線１４を設けておくことが望ましい。基板１１の枠板
１２を貼着した面の反対の面は、宛名記載欄１５とさ
れ、適宜郵便番号記入枠１６や切手貼付位置の指示枠１
７を印刷しておく。図の実施例のものでは、宛名記載欄
１５の下部に第２のメッセージ記載欄１８が設けられて
いる。この第２のメッセージ記載欄は、従来の絵葉書に
設けられているメッセージ記載欄と同様なものである。

【００１６】枠板１２と嵌合板片４とは、同一厚さの厚
紙又は合板により形成する。図１の枠板１２は矩形枠１
９と斜めの桟２０とを備えた形状であり、このような桟
を設けて枠板の開口面積を狭くすることにより、嵌め込
まれた嵌合板片４が脱落し難い構造にできる。嵌合板片
４の形状は、一般的なジグソーパズルで用いられている
形状で、嵌合部を深くすることにより、脱落したりばら
ばらになり難いものとすることができる。複数の嵌合板
片４を所定の配置にして枠板１２の内側に嵌め込んだと
きに、その表面に全体として統一された写真や絵が表現
される。嵌合板片４を脱落し難いものにするのが好まし
い関係上、枠板１２の内側縁の一箇所に嵌め込んだ嵌合
板片４を取外すときに指を差し込むための切欠７が設け
られている。

【００１７】図３の構造は、矩形の枠板１２の開口の形
状と同一の矩形形状の大型板片４ａに形状の異なる複数
の切抜き窓６を設け、この複数の切抜き窓６にちょうど
嵌合する形状の小型板片４ｂを備えたているものであ
る。この第２実施例は、幼児宛のはがきに適した構造
で、このような構造であれは、幼児でもパズルを楽しむ
ことができる。枠板１２の内周縁一箇所には、指を差込
むための切欠７が設けられているが切抜き窓６には、こ
のような切欠が設けられていない。その理由は、大型板
片４ａを取外せば、小型板片４ｂは裏面から容易に押し
出すことができることと、形状の同一性を判断して嵌め
込む窓を探す種類の嵌め絵では、窓に切欠が設けられて
いると、形状の一致が判断できなくなるためである。

【００１８】図４の第３実施例は、前記した第２実施例
と同様に、枠板１２に嵌合される１枚の大型板片４ａ
と、建物や人形、動物などをそれぞれに描いた小型板片
４ｂとを備えている。大型板片４ａに設けた切抜き窓６
及び小型板片４ｂの形状として、底辺１０が直線でこれ
に続く直角または直角に近い鋭角の周縁部分が存在する
形状とすることによって、切抜き窓６から外した小型板
片４ｂをその底辺部分を合せた状態で立設保持すること
を可能にした構造である。この第３実施例も、幼児宛の
はがきとして好適な構造である。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の分解斜視図

【図２】第１実施例の宛名記載欄の斜視図

【図３】第２実施例の斜視図

【図４】第３実施例の嵌合板片の斜視図

【符号の説明】

４ 嵌合板片 4a 大型板片 4b 小型板片 ６ 切抜き窓 ７ 切欠 11 基板 12 枠板 13 メッセージ記載欄 15 宛名記載欄 18 第２メッセージ記載欄

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 宛名記載欄(15)の裏面に所定の位置関係
   で嵌合された複数の嵌合板片(4)で隠蔽されるメッセー
   ジ記載欄(13)を備えているパズル付きはがき。
2. 【請求項２】 宛名記載欄(15)を有する基板(11)と、こ
   の基板の上記宛名記載欄の裏面側の面に貼着された枠板
   (12)と、この枠板の枠内に取り外し可能に嵌め込まれる
   複数枚の嵌合板片(4)と、前記枠内の前記嵌合板片で覆
   われる部分に設けられたメッセージ記載欄(13)とを備え
   た、パズル付きはがき。
3. 【請求項３】 枠板(12)の内周縁の一部にその内側に嵌
   め込まれた嵌合板片(4)を取外す際に指先を挿入するた
   めの切欠(7)を備えている、請求項２記載のパズル付き
   はがき。
4. 【請求項４】 基板(11)の宛名記載欄(15)を設けた面に
   第２のメッセージ記載欄(18)を備えている、請求項２又
   は３記載のパズル付きはがき。