JP2002240186A - 防曇性能の付与方法および光学物品 - Google Patents

防曇性能の付与方法および光学物品

Info

Publication number
JP2002240186A
JP2002240186A JP2001042227A JP2001042227A JP2002240186A JP 2002240186 A JP2002240186 A JP 2002240186A JP 2001042227 A JP2001042227 A JP 2001042227A JP 2001042227 A JP2001042227 A JP 2001042227A JP 2002240186 A JP2002240186 A JP 2002240186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surfactant
organosilane
water
polyoxyethylene
optical article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001042227A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4524936B2 (ja
Inventor
Akiko Kawase
明子 川瀬
Mikito Nakajima
幹人 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001042227A priority Critical patent/JP4524936B2/ja
Publication of JP2002240186A publication Critical patent/JP2002240186A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4524936B2 publication Critical patent/JP4524936B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/28Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with organic material
    • C03C17/30Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with organic material with silicon-containing compounds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】眼鏡レンズ・窓ガラスなどの光学物品に対し、
反射防止などの光学特性を損なうことなく、耐久性に優
れた防曇効果をもたせる。 【解決手段】酸化物表面にオルガノシランと、界面活性
剤を順次または同時に処理することにより、耐久性に優
れた防曇性能を光学物品に付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防曇性能を有する
メガネ・カメラ等のレンズ、または窓ガラス、車のフロ
ントガラス、ヘルメットのシールド、水中メガネ等の光
学物品、または浴室内で使用する鏡等の酸化物表面に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】物品表面が曇る現象は、表面に微小な水
滴が付着、結露し、この微少水滴が光を乱反射するため
に生じる。この曇りは眼鏡レンズや光学レンズなどの光
学部品ではその性能の著しい低下を引き起こし、自動車
をはじめとする車両用窓ガラスとしては、安全性の点で
大きな問題である。
【0003】物品に防曇性能を付与するには、1)基材
に吸水性を持たせる、2)基材表面を親水性にする、
3)基材表面を疎水性にする、4)光学物品の表面温度
を高くし、空気中の水分が表面で凝結しない様にする。
の4点の方法が過去から提案され、色々な試みがなされ
ている。 1)の基材に吸水性を持たせる方法について、コーティ
ング組成物または、合成樹脂基材自体に吸水性材料を混
合する、または、親水性、吸水性の単量体を共重合して
吸水性を付与する方法がある。これについては、特開平
10−311902,特開平05−156202などに
開示されている。また、吸水性の悪いガラスなどの無機
質に吸水性を持たせる方法としては、無機質を多孔性に
して吸水性を持たせる方法が特開平10−114543
等で試みられている。
【0004】2)の基材表面を親水性にする方法につい
ては、もっとも簡便な手段として、界面活性剤を表面に
塗布することで基材表面を親水性とし、曇りを防ぐ方法
がある。また、連続的な効果を期待するために、前述同
様、合成樹脂基材自体に界面活性剤を混合し、または親
水性、吸水性の単量体を共重合して合成樹脂基材を形成
して防曇性能を付与する方法がある。これについては、
特開平10−114035、特開平10−13051
1、特開平10−158453、特開平10−1829
12、特開平10−202798などに開示されてい
る。また、光学樹脂物品の表面に防曇性能を有するコー
ティングを施す方法も良く知られ、特開平8−1764
6,特開平8−27291、特開平9−136374,
特開平9−151368,特開平9−155282など
に開示されている。
【0005】光触媒性金属酸化物被膜を形成し、超親水
性を発現させる方法については特開2000−3090
68、特開2000−86933、特開平9−7753
5、特開平10−68091、特開平10−8510
0、特開平10−167727、特開平10−2979
40等に開示されている。
【0006】表面改質の方法としてのグラフト重合は、
基材表面に親水性基を単分子的に導入する方法で、反射
防止特性を有する酸化物膜上に非常に有効な手段であ
る。特開平5−202216、特開平5−29513
9、特開平8−176328、特開平9−30174
2、特開平10−90503等に開示されている。その
他表面改質方法としては特開平10−114543、特
開平10−167768があげられる。
【0007】さらに、無機物質の細孔・凹凸と親水性物
質を組み合わせた特許及び表面の凹凸を利用した特許と
して、特開平9−202651、特開平9−29583
5、特開平11−77876が挙げられる。
【0008】3)は基材表面の接触角を高くして、水滴
をその自重によって落脱させる方法である。これは、特
開2000−103007、特開平10−26703、
特開平10−45429、特開平11−320743に
開示されている。
【0009】4)光学物品の表面温度を高くし、空気中
の水分が表面で凝結しない様にする。方法については、
特開平7−241932、特開2000−86299に
開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これまでの方
法はさまざまな欠点を有している。特に、反射防止特性
を有する光学物品の場合、その反射防止特性を変化させ
ずに最表面に防曇特性を持たせることは困難である。
【0011】1)の基材に吸水性を持たせる方法につい
ては、防曇性能としては十分な性能が得られるが、吸水
した場合、非常に柔らかくなってしまい、傷の付きやす
いものであった。また、これを改善するために、架橋点
を増加させると、吸水率が低下してしまうという。加え
て、飽和吸水量以上になると、曇ってしまうという欠点
がある。さらに、空気中の汚れ、例えばタバコの煙など
も吸着し易く、光学物品が着色してしまうなどの欠点も
ある。また、このような吸水性の膜の場合、ある程度の
膜厚を持たせなければならず、反射防止特性を持つ基材
の上には処方不可能である。
【0012】無機物質を多孔性にして吸水性を持たせる
方法は、その膜厚に制限があるため、吸水量も少なく、
多孔質にすることで表面はもろくなり、耐擦傷性に問題
がある。
【0013】2)の基材表面を親水性にする方法につい
ては、水の付着等により殆どの種類の界面活性剤は流れ
落ちてしまい、連続的な効果は期待できず、都度塗布し
なければならないなどの手間がかかる。しかし、反射防
止特性を有する膜上の防曇性付与には、反射防止特性の
阻害をしない点で非常に有効な手段である。
【0014】光触媒性金属酸化物被膜を形成し、超親水
性を発現させる方法については、その機構上、紫外線に
暴露される状況になければ、超親水性の発現は困難であ
り、また、曇りの様な極微小な水滴の場合、光触媒性物
質の結晶構造に対して、充分な大きさを持たないため、
水滴の広がりは充分ではなく、曇りが認識される。ま
た、特に反射防止特性を有する光学材料については、最
表面に一般的に屈折率の高い光触媒線物質が存在するこ
とにより、反射がかえって大きくなってしまう。
【0015】グラフト重合について様々な方法が提案さ
れているが、これは最表面に親水性、疎水性の薄膜を成
膜するものである。従来技術に従うと反応が煩雑であ
り、基材表面に密に防曇成分が反応せずに充分な防曇性
が得られない。
【0016】3)の基材表面基材表面の接触角を高くし
て、水滴をその自重によって落脱させる方法では、ある
程度の大きさの水滴になってはじめて、水滴は落下す
る。よって、曇りの様な極微小な水滴の場合、自重が不
十分なため、自然に落下しない。
【0017】4)の方法では、ヒーター部、エネルギー
源は不可欠であり、装置が煩雑になりすぎてしまう。
【0018】そこで、本発明は以上の様な問題点を解決
し、光学物品の光学特性を低下させることなく、酸化物
表面上に持続性に優れた防曇性能を有する光学物品を得
ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の防曇性能を有す
る光学物品は、酸化物を主として表面に含む光学物品に
おいて、該物品の表面にオルガノシランまたは/及びそ
の加水分解物と、界面活性剤を、順次または同時に処理
する。これにより、基材側の鎖状炭化水素鎖と、界面活
性剤の鎖状炭化水素鎖に分子間相互作用が働き、また、
界面活性剤がアニオン系である場合、基材側の窒素と分
子間に静電気的相互作用が働く。これらの相互作用によ
り界面活性剤は基材に強固に結びつくため、酸化膜表面
に持続性のよい防曇性能が付与可能である。
【0020】酸化ケイ素を主成分とするガラスの光学物
品の場合、耐擦傷性に大きな問題はないが、合成樹脂か
らなる光学物品は傷がつき易く、耐擦傷性を向上させな
ければならない。合成樹脂の耐擦傷性を向上させる為に
は、ハードコート処理がよく行われる。特に、コロイダ
ルシリカを含むハードコートが有効で広く用いられてい
る。眼鏡レンズなどの場合、その光学特性を向上させる
ために無機物質から構成される反射防止膜が表面に形成
される。反射防止膜の最上層には、低屈折率層が形成さ
れるが、耐久性、取扱い易さの点で二酸化ケイ素が広く
用いられている。 この様に、耐擦傷性の向上や反射防
止膜には、二酸化ケイ素が多く用いられており、無機ガ
ラスに限らず合成樹脂製の光学物品についても二酸化ケ
イ素が表面に存在している場合が多い。反射防止膜とし
て有機物からなる膜を利用する場合でも最上層にコロイ
ダルシリカが含まれれば、表面に二酸化ケイ素が存在す
ることになる。
【0021】本発明は、二酸化ケイ素及び金属酸化物を
主成分とするガラスの光学物品、コロイダルシリカ及び
金属酸化物を含むハードコートを表面に塗布した合成樹
脂製光学物品、最上層に二酸化ケイ素及び金属酸化物を
用いた反射防止膜を有する光学物品、いずれの場合でも
表面に二酸化ケイ素及び金属酸化物が存在する物品に対
して適用できる。
【0022】本発明で用いるオルガノシランまたは/及
びその加水分解物は、少なくとも1個以上の窒素を含む
鎖状飽和炭化水素を含むものが好ましい。鎖状飽和炭化
水素の炭素数は3から20、好ましくは12から18と
する。窒素原子の一個は炭化水素鎖末端に位置し、それ
以外の窒素原子の位置は限定されない。最表層に存在す
る二酸化ケイ素及び金属酸化物との反応は、クロルシラ
ンやアルコキシシラン、シラザンの様な、基材側のシラ
ノールと反応する基を持つシランカップリング剤を用い
ることにより表面の二酸化ケイ素及び金属酸化物の持つ
シラノールとの反応が実現できる。これは一般的に用い
られている方法である。
【0023】このようなオルガノシランとして、18−
アミノオクタデシルトリクロロシラン、16−アミノヘ
キサデシルトリクロロシラン、12−アミノドデシルト
リクロロシラン、18−アミノオクタデシルメチルジク
ロロシラン、16−アミノヘキサデシルメチルジクロロ
シラン、12−アミノドデシルメチルジクロロシラン、
18−アミノオクタデシルトリメトキシシラン、16−
アミノヘキサデシルトリメトキシシラン、12−アミノ
ドデシルトリメトキシシラン、18−アミノオクタデシ
ルメチルジメトキシシラン、16−アミノヘキサデシル
メチルジメトキシシラン、12−アミノドデシルメチル
ジメトキシシラン、18−アミノオクタデシルトリメト
キシシラン、16−アミノヘキサデシルトリメトキシシ
ラン、12−アミノドデシルトリメトキシシラン、12
−アミノドデシルメチルジメトキシシラン、3−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、4−アミノブチルトリエ
トキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、18−アミノオクタデシルジメチルクロロシラン、
16−アミノヘキサデシルジメチルクロロシラン、12
−アミノドデシルジメチルクロロシラン、18−アミノ
オクタデシルジメチルメトキシシラン、16−アミノヘ
キサデシルジメチルメトキシシラン、12−アミノドデ
シルジメチルメトキシシラン、6−アジドスルフォニル
ヘキシルトリエトキシシラン、6−(2−アミノエチル
アミノヘキシル)トリメトキシシラン、3−[2−(2
−アミノエチルアミノエチルアミノ)ヘキシル]トリメ
トキシシラン、3−モルフォリノプロピルトリメトキシ
シラン、3−ピペラジノプロピルトリメトキシシラン、
11−シアノウンデシルトリメトキシシラン、3−シア
ノプロピルトリメトキシシラン、3−シアノプロピルト
リクロロシラン、N−(3−ジエトキシメチルシリルプ
ロピル)サッカニイミドなどがあげられるがこの限りで
はない。
【0024】オルガノシランと酸化物の反応性を高める
為に、プラズマ処理、アルカリ処理を、予め表面に存在
する二酸化ケイ素及び金属酸化物に施すと効果があり、
防曇効果も向上する。
【0025】本発明で用いる界面活性剤は、アニオン性
界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活
性剤、両面界面活性剤などの界面活性剤類、およびその
反応性誘導体などのうち、疎水性部分として鎖状飽和炭
化水素を含むことが望ましい。オルガノシラン側の窒素
を含む基との相互作用から、好ましくはアニオン性のも
のが良く、更に好ましくはアニオン性基が硫酸、または
硫酸塩であるアニオン性界面活性剤が用いられる。炭素
数は4から20、好ましくは12から18とし、更に好
ましくは鎖状炭化水素を含むオルガノシランの炭素数よ
り1乃至3少ないものが用いられる。これにより基材側
の鎖状炭化水素鎖と、界面活性剤の鎖状炭化水素鎖が分
子間相互作用により、また、基材側の末端窒素と界面活
性剤の硫酸基が静電気的相互作用により強固に結びつ
く。用いられる防曇性物質は特定の化合物一種または二
種類以上を混合して使用しても良い。
【0026】具体的には、アニオン性界面活性剤として
は、ラウリル硫酸ナトリウム、高級アルコール硫酸ナト
リウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキ
ル硫酸エステル塩;ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;アルキルナフ
タレンスルホン酸ナトリウム等のアルキルナフタレンス
ルホン酸塩;ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム等の
アルキルスルホコハク酸塩;アルキルジフエニルエーテ
ルジスルホン酸ナトリム等のアルキルジフエニルエーテ
ルジスルホン酸塩;アルキルリン酸カリウム等のアルキ
ルリン酸塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸
ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルフ
エニルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレン
アルキル(またはアルキルアリル)硫酸エステル塩;特
殊反応型アニオン界面活性剤;特殊カルボン酸型界面活
性剤;β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナ
トリウム塩、特殊芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物の
ナトリウム塩等のナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物;特殊ポリカルボン酸型高分子界面活性剤;ポリオキ
シエチレンアルキルリン酸エステル等がある.ノニオン
性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキ
シエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオ
レイルエーテル、ポリオキシエチレン高級アルコールエ
ーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシ
エチレンアルキルアリールエーテル;ポリオキシエチレ
ン誘導体;ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノ
パルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタ
ントリステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソル
ビタントリオレエート、ソルビタンセスキオレエート、
ソルビタンジステアレート等のソルビタン脂肪酸エステ
ル;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレ
ンソルビタントリステアレート、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタ
ントリオレエート等のポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル;テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソ
ルビット等のポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エ
ステル;グリセロールモノステアレート、グリセロール
モノオレエート、自己乳化型グリセロールモノステアレ
ート等のグリセリン脂肪酸エステル;ポリエチレングリ
コールモノラウレート、ポリエチレングリコールモノス
テアレート、ポリエチレングリコールジステアレート、
ポリエチレングリコールモノオレエート等のポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル:ポリオキシエチレンアルキル
アミン;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;アルキルア
ルカノールアミド等がある。
【0027】カチオン性界面活性剤および両面界面活性
剤としては、ココナットアミンアセテート、ステアリル
アミンアセテート等のアルキルアミン塩;ラウリルトリ
メチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチル
アンモニウムクロライト、セチルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロ
ライド、アルキルペンジルジメチルアンモニウムクロラ
イド等の第四級アンモニウム塩:ラウリルベタイン、ス
テアリルベタイン、ラウリルカルポキシメチルヒドロキ
シエチルイミダゾリニウムベタイン等のアルキルベタイ
ン;ラウリルジメチルアミンオキサイド等のアミンオキ
サイドがある。
【0028】本発明に用いられる酸化物は二酸化ケイ素
に限らず、オルガノシランと反応する金属酸化物膜であ
れば何でも良い。しかし、オルガノシランの反応性の点
から、二酸化ケイ素が好ましい。本発明で用いられる酸
化物膜は蒸着、スパッタ、CVD、縮合可能な有機金属
化合物の脱水縮合など、いかなる方法で成膜しても良
い。
【0029】形成された処理層は、反射防止層の反射率
特性に悪影響を与えない程度の薄膜であることが重要
で、300Å以下が望ましいが、薄膜の屈折率を考慮し
て膜厚を決め、反射防止として薄膜を組み込むことも可
能である。
【0030】以上の操作により酸化物が表面に存在する
光学物品の最表面には、界面活性剤の親水性部分が最表
面に存在することになる。防曇性能を得る為には、水に
対する静止接触角が10゜以下であることが望ましい
が、十分な性能を得るためには5゜以下が必要となる。
これは表面の活性点を増やし、界面活性剤の保持量を増
加させることで達成可能である。また、用いる界面活性
剤の構造によって親水性基の充填率を上げるなどの方法
も可能である。
【0031】本発明によって得られる防曇性能を有する
光学物品は、持続性が良く、耐擦傷性に優れ、反射防止
などの光学特性にも優れており、眼鏡レンズ、カメラレ
ンズ、浴室内の鏡、水中眼鏡、窓ガラス、電子レンジの
窓、車の窓ガラス、望遠鏡のレンズ、スキーのゴーグ
ル、湿気の多い所で使用する光学機器のレンズ、ミラー
などに適用することが可能である。
【0032】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0033】
【発明の実施の形態】<酸化物膜の準備>撹拌装置を備
えた、反応容器中に、イソプロピルアルコール118.
8g,蒸留水300.0g、γ−グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン139.4g、0.05規定塩酸水
溶液38.2gを投入し、60分攪拌した。次に酸化チ
タン・酸化ジルコニウム・酸化珪素の複合ゾル(触媒化
成工業(株)製“オプトレイク1120Z(U25A
8)”)403.3gシリコーン系界面活性剤(日本ユ
ニカー(株)製“L−7604”)0.3g 添加し、
十分攪拌した後コーティング液とした。
【0034】予め水酸化ナトリウム溶液(0.1N) に
浸漬し、よく水洗、乾燥したプラスチックレンズ(セイ
コーエプソン(株)製、セイコースーパーソブリン用レン
ズ生地、屈折率1.67)に上述したコーティング液を
ディッピング法で、膜厚が2.5μm になる様塗布し、
135℃で2.5時間加熱硬化した。このようにして得
られたレンズの表面に、プラズマ処理(アルゴンプラズ
マ400W×60秒)を行った後、無機物質の二酸化ケイ
素、酸化ジルコニウムからなる反射防止膜を真空蒸着法
で多層被覆し、ハードコート、反射防止付プラスチック
レンズ、基材Aを作成した。この基材Aの水に対する静
的接触角は5°であった。
【0035】〔実施例1〕 1.オルガノシラン処理 11−シアノウンデシルジメチルクロロシラン0.5g
をn−ヘキサン199.5gに溶解した液中に前述の基
材Aを25℃で1時間浸漬した。その後、基材を取り出
し、n−ヘキサンで洗浄を行った。これにより酸化物表
面にオルガノシランを反応させた。この時のレンズの外
観・反射防止の特性に大きな変化は見られなかった。ま
た、この時の水に対する接触角は44°であり、オルガ
ノシランが表面に固定化されている事が確認された。
【0036】2.界面活性剤処理 ラウリルスルホ酢酸ナトリウム0.5gを蒸留水19
9.5g中に溶解し、界面活性剤溶液を調合した。25
℃に保ったこの液中に、上述のオルガノシラン処理した
基材を1時間浸漬し、風乾した。この時のレンズの外観
・反射防止の特性に大きな変化は見られなかった。ま
た、この時の水に対する接触角は3°であり、親水性基
が最表面に存在する事が確認された。
【0037】得られた光学物品の防曇性評価方法は“J
IS−S4030 眼鏡用くもり止め剤試験方法”の低
温部くもり止め性を参考にして1〜4級で評価した。
(1級の一番防曇性能が良く、4級が一番悪い。)ここ
で、2級以上を実用可能なレベルとした。また、耐擦傷
性についてはボンスター#0000スチールウール(日
本スチールウール(株)製)で1kg荷重、10往復表
面を摩擦したときの傷の付き方によって評価した。
(A:1cm*3cmの範囲内に全く傷が付かない。
B:上記範囲内に1〜10本傷が付く。C:上記範囲内
に11〜100本傷が付く。 D:上記範囲内に無数の
傷が付く。)防曇持続性については、作製した光学物品
を10分間40℃の蒸留水中に浸漬し、室温で1日風乾
した後、同様に防曇性評価を行った。評価結果は表1に
まとめて示した。
【0038】〔実施例2〕 1.オルガノシランおよび界面活性剤処理処理 3−[2−(2−アミノエチルアミノエチルアミノ)ヘ
キシル]トリメトキシシラン0.8gをエタノール19
9.2gに溶解し、ここに0.5N塩酸水溶液0.01
gを混合し、25℃で2時間攪拌した。次にこの溶液中
にラウリル硫酸ナトリウム0.5gを溶解し、処理液と
した。ここに、基材Aを25℃で1時間浸漬した。その
後、基材を取り出し、エタノールで洗浄を行い、風乾し
た。これにより酸化物表面にオルガノシランを反応さ
せ、界面活性剤を保持した。この時のレンズの外観・反
射防止の特性に大きな変化は見られなかった。また、こ
の時の水に対する接触角は5°であり、オルガノシラ
ン、界面活性剤が表面に固定化されている事が確認され
た。
【0039】〔実施例3〕 1.オルガノシラン処理 蒸着後の基材Aを蒸着槽内に保持し、真空度を保ったま
ま、槽内に4―アミノブチルメチルジクロロシラン1c
cを注入し反応させた。その後、基材を取り出し、た。
この時のレンズの外観・反射防止の特性に大きな変化は
見られなかった。また、この時の水に対する接触角は4
9°であり、オルガノシランが表面に固定化されている
事が確認された。
【0040】2.界面活性剤処理 ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル0.5g
を蒸留水199.5g中に溶解し、界面活性剤溶液を調
合した。25℃に保ったこの液中に、上述のオルガノシ
ラン処理した基材を1時間浸漬し、風乾した。この時の
レンズの外観・反射防止の特性に大きな変化は見られな
かった。また、この時の水に対する接触角は3°であ
り、親水性基が最表面に存在する事が確認された。
【0041】〔実施例4〕 1.オルガノシランおよび界面活性剤処理 蒸着後の基材Aを蒸着槽内に保持し、真空度を保ったま
ま、槽内に4―アミノブチルメチルジクロロシラン1c
cとポリオキシエチレンラウリルエーテル1ccを注入
し反応させた。その後、基材を取り出し、た。この時の
レンズの外観・反射防止の特性に大きな変化は見られな
かった。また、この時の水に対する接触角は5°であっ
た。
【0042】〔実施例5〕 1.オルガノシラン処理 3−エチル−6−エチル−8−アミノオクチルトリクロ
ロシラン0.5gをn−ヘキサン199.5gに溶解し
た液中に前述の基材Aを25℃で1時間浸漬した。その
後、基材を取り出し、n−ヘキサンで洗浄を行った。こ
れにより酸化物表面にオルガノシランを反応させた。こ
の時のレンズの外観・反射防止の特性に大きな変化は見
られなかった。また、この時の水に対する接触角は78
°であり、オルガノシランが表面に固定化されている事
が確認された。
【0043】2.界面活性剤処理 ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム0.5gを
蒸留水199.5g中に溶解し、界面活性剤溶液を調合
した。25℃に保ったこの液中に、上述のオルガノシラ
ン処理した基材を1時間浸漬し、風乾した。この時のレ
ンズの外観・反射防止の特性に大きな変化は見られなか
った。また、この時の水に対する接触角は20°であっ
た。
【0044】〔比較例1〕基材Aそのものを比較例1と
した。
【0045】〔比較例2〕基材Aの反射防止膜の替わり
に、フッ化マグネシウムを膜厚100nmになるよう
に、真空蒸着したものを用いた他は、実施例1と同様の
方法で試料を作製した。
【0046】〔比較例3〕実施例3のオルガノシラン処
理を行ったものを比較例とした。
【0047】〔比較例4〕ポリオキシエチレンラウリル
エーテル0.5gを溶解し、処理液とした。ここに、基
材Aを25℃で1時間浸漬した。その後、基材を取り出
し、エタノールで洗浄を行い、風乾した。この時のレン
ズの外観・反射防止の特性に大きな変化は見られなかっ
た。また、この時の水に対する接触角は5°であった。
【0048】
【表1】
【発明の効果】本発明によれば、酸化物が存在する表面
に界面活性剤を密に保持させることが可能となり、反射
防止特性の低下等の光学的影響を与えない防曇性能を有
する光学物品が製造可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H006 BA03 2H042 DA17 DA18 DB11 DC04 DE08 2K009 AA03 AA15 BB00 BB01 BB02 BB11 CC03 CC42 CC47 DD02 DD03 DD06 DD12 DD17 EE02 4F100 AA17A AG00 AH06B BA02 CA18B JL07 4G059 AA01 AA11 AB01 AC21 FA04 FA22 FA30 FB05 FB06 GA01 GA04 GA11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化物を主として表面に含む物品におい
    て、該物品の表面にオルガノシランまたは/及びその加
    水分解物と、界面活性剤を、順次または同時に処理する
    ことを特徴とする防曇性能の付与方法。
  2. 【請求項2】前記オルガノシランの非カップリング部位
    が少なくとも1個以上の窒素を含む鎖状飽和炭化水素で
    あることを特徴とする請求項1記載の防曇性能の付与方
    法。
  3. 【請求項3】前記オルガノシランのカップリング部位が
    アルコキシシラン、またはクロロシラン、またはシラザ
    ンであることを特徴とする請求項1または2記載の防曇
    性能の付与方法。
  4. 【請求項4】前記界面活性剤がイオン性界面活性剤であ
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
    防曇性能の付与方法。
  5. 【請求項5】前記イオン性界面活性剤がアニオン系界面
    活性剤であることを特徴とする請求項4記載の防曇性能
    の付与方法。
  6. 【請求項6】前記イオン性界面活性剤が硫酸基または硫
    酸塩を含有することを特徴とする請求項4または5記載
    の防曇性能の付与方法。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれかに記載の防曇性
    能の付与方法によって得られる光学物品。
JP2001042227A 2001-02-19 2001-02-19 防曇性能の付与方法および光学物品 Expired - Fee Related JP4524936B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001042227A JP4524936B2 (ja) 2001-02-19 2001-02-19 防曇性能の付与方法および光学物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001042227A JP4524936B2 (ja) 2001-02-19 2001-02-19 防曇性能の付与方法および光学物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002240186A true JP2002240186A (ja) 2002-08-28
JP4524936B2 JP4524936B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=18904556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001042227A Expired - Fee Related JP4524936B2 (ja) 2001-02-19 2001-02-19 防曇性能の付与方法および光学物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4524936B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006011605A1 (ja) * 2004-07-29 2006-02-02 Nippon Sheet Glass Company, Limited 防曇性物品およびその製造方法
US7638961B2 (en) 2005-01-17 2009-12-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Drive system and control method of the same
FR2954833A1 (fr) * 2009-12-31 2011-07-01 Essilor Int Article d'optique comportant un revetement antibuee temporaire ayant une durabilite amelioree
JP2011154207A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Hoya Corp 染色プラスチックレンズの製造方法
CN103874938A (zh) * 2011-10-14 2014-06-18 埃西勒国际通用光学公司 包含基于失水山梨醇表面活性剂的临时性防雾涂层的光学物品
JP2014514615A (ja) * 2011-05-12 2014-06-19 エシロール アテルナジオナール カンパニー ジェネラーレ デ オプティック 防曇コーティングの前駆体コーティング、及び、エッチングに適切なものとする一時的な層を含んでなる光学物品
WO2024071414A1 (ja) * 2022-09-29 2024-04-04 ダイキン工業株式会社 表面処理剤

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04225301A (ja) * 1990-12-27 1992-08-14 Seiko Epson Corp 防曇性能を有する光学物品の製造方法
JPH05202216A (ja) * 1991-10-21 1993-08-10 Sekisui Chem Co Ltd 防曇性プラスチックの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04225301A (ja) * 1990-12-27 1992-08-14 Seiko Epson Corp 防曇性能を有する光学物品の製造方法
JPH05202216A (ja) * 1991-10-21 1993-08-10 Sekisui Chem Co Ltd 防曇性プラスチックの製造方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006011605A1 (ja) * 2004-07-29 2006-02-02 Nippon Sheet Glass Company, Limited 防曇性物品およびその製造方法
US7638961B2 (en) 2005-01-17 2009-12-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Drive system and control method of the same
JP2013516638A (ja) * 2009-12-31 2013-05-13 エシロール アテルナジオナール カンパニー ジェネラーレ デ オプティック 改善された耐久性を備える一時的防曇被覆を含む光学物品
FR2954832A1 (fr) * 2009-12-31 2011-07-01 Essilor Int Article d'optique comportant un revetement antibuee temporaire ayant une durabilite amelioree
WO2011080472A3 (fr) * 2009-12-31 2011-08-25 Essilor International (Compagnie Generale D'optique) Article d'optique comportant un revetement antibuee temporaire ayant une durabilite amelioree
FR2954833A1 (fr) * 2009-12-31 2011-07-01 Essilor Int Article d'optique comportant un revetement antibuee temporaire ayant une durabilite amelioree
US8709588B2 (en) 2009-12-31 2014-04-29 Essilor International (Compagnie Generale D'optique) Optical article comprising a temporary anti-fogging coating with improved durability
EA022678B1 (ru) * 2009-12-31 2016-02-29 Сатисло Аг Оптическое изделие, содержащее временное противозапотевающее покрытие, характеризующееся улучшенной долговечностью
JP2011154207A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Hoya Corp 染色プラスチックレンズの製造方法
JP2014514615A (ja) * 2011-05-12 2014-06-19 エシロール アテルナジオナール カンパニー ジェネラーレ デ オプティック 防曇コーティングの前駆体コーティング、及び、エッチングに適切なものとする一時的な層を含んでなる光学物品
CN103874938A (zh) * 2011-10-14 2014-06-18 埃西勒国际通用光学公司 包含基于失水山梨醇表面活性剂的临时性防雾涂层的光学物品
JP2014528599A (ja) * 2011-10-14 2014-10-27 エシロル アンテルナショナル(コンパーニュ ジェネラル ドプテーク) ソルビタン界面活性剤に基づく一時的防曇性被膜を含む光学物品
WO2024071414A1 (ja) * 2022-09-29 2024-04-04 ダイキン工業株式会社 表面処理剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP4524936B2 (ja) 2010-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4887622B2 (ja) 防曇性物品及びその製造法、並びに防曇性被膜形成用塗布剤
US8986848B2 (en) Coatings
CZ20021568A3 (cs) Transparentní podklad opatřený vrstvou křemíkového derivátu
US20150024191A1 (en) Reflection-Resistant Glass Articles and Methods for Making and Using Same
Floch et al. A scratch-resistant single-layer antireflective coating by a low temperature sol-gel route
KR20080106510A (ko) 코팅 시스템
EP0896229A2 (en) Anti-fogging and anti-reflection optical article
JP2002240186A (ja) 防曇性能の付与方法および光学物品
KR100522832B1 (ko) 내오염성과 저반사성을 갖는 코팅액 조성물 및 그의제조방법
US11802994B2 (en) Easy-clean coating
WO2011090156A1 (ja) 防曇性物品
JP2002308651A (ja) 防曇性能の付与方法及び光学物品
US9494713B2 (en) Optical article comprising a temporary antifog coating based on sorbitan surfactants
JP2001233638A (ja) 防曇性被膜形成基材およびその製造方法
JPH04225301A (ja) 防曇性能を有する光学物品の製造方法
JP2002243901A (ja) 防曇性能付与方法
JPH10148701A (ja) 反射防止フィルタおよびその製造方法ならびにこの反射防止フィルタを用いた表示装置
JP2001098187A (ja) 光触媒性親水性コーティング組成物、及び光触媒性親水性部材の製造方法
JP2001152137A (ja) 防曇性被膜形成基材およびその製造方法
JP2003057403A (ja) 防曇性光学物品及び該物品の作製方法
JP2000104046A (ja) 光学物品に防曇性能を付与する方法及び該方法によって得られる防曇性光学物品
JPH09326240A (ja) 表示素子用反射防止フィルター
JP2012194359A (ja) 眼鏡レンズの製造方法
JP2001194502A (ja) 光学物品に防曇性能を付与する方法及び防曇性光学物品
JP2003054999A (ja) 光学物品に防曇性能を付与する方法及び防曇性光学物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100524

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4524936

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees