JP2002235718A - ね じ - Google Patents

ね じ

Info

Publication number
JP2002235718A
JP2002235718A JP2001032309A JP2001032309A JP2002235718A JP 2002235718 A JP2002235718 A JP 2002235718A JP 2001032309 A JP2001032309 A JP 2001032309A JP 2001032309 A JP2001032309 A JP 2001032309A JP 2002235718 A JP2002235718 A JP 2002235718A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
thread
tip
angle
screwed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001032309A
Other languages
English (en)
Inventor
Terufumi Nojigawa
輝文 野地川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001032309A priority Critical patent/JP2002235718A/ja
Publication of JP2002235718A publication Critical patent/JP2002235718A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじ穴の軸線に対しある程度大きく傾いた状
態でもねじ込むことができ、これにより生産性を向上す
ることができるねじを提供する。 【解決手段】 先端部3におけるねじ山の角度αを先端
部以外の部分5におけるねじ山の角度βに比べ大きくす
る。これにより、ねじ穴8の軸線に対しある程度大きく
傾いた状態でもねじ込んで締め付けることができ、生産
性を向上することができる。また、先端部3が傾いた状
態でねじ穴8にねじ込まれても、その後、先端部以外の
部分5のねじ山6がねじ穴(雌ねじ)に螺合されて行く
ことにより、ねじ1の傾きは自ずと解消されて行く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小ねじ、止めね
じ、タッピンねじ等として用いられるねじに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のねじにおいては、ねじ山
の角度(ねじ山の全角)はねじの全長に渡って同一角度
とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
小ねじや止めねじ類においては、予め被締付体に設けら
れているねじ穴にねじ込む際、ねじ穴の軸線に対する傾
きが多少でも大きくなると、ねじ穴にねじ込むことがで
きなかった。このため、軸線に対しねじの軸線の方向を
かなり正確に一致させた状態で締め付け作業を行う必要
があったので、生産性が悪くなるという問題があった。
【0004】また、タッピンねじにおいては、例えば1
組の被締付体を複数のタッピンねじで締め付ける構造と
なっている場合、順次1本ずつタッピンねじを締め付け
て行ったときに、最後のタッピンねじをねじ込む段階
で、各被締付体に設けられた下穴とねじ挿通穴とが互い
にずれた状態、所謂穴ずれが生じ、前記最後のタッピン
ねじをねじ込むことができなくなることがしばしばある
という問題があった(各タッピンねじを交互に少しずつ
締め付けて行けば、このような問題は生じないが、それ
では生産性が非常に悪くなってしまう)。
【0005】本発明は、このような従来の事情に鑑みて
なされたもので、本発明の1つの目的は、ねじ穴の軸線
に対しある程度大きく傾いた状態でもねじ込むことがで
き、これにより生産性を向上することができるねじを提
供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、先端部が傾いた状態
でねじ穴にねじ込まれても、その後のねじ込み作業の進
展に伴って、ねじの傾きが自ずと解消されて行くねじを
提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、先端部によってねじ
穴の雌ねじを破壊する虞のないねじを提供することにあ
る。
【0008】本発明の他の目的は、タッピンねじとした
場合、前述の所謂穴ずれが起きても、ねじ込むことがで
きるねじを提供することにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、以下の説明か
ら明らかになろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるねじは、先
端部におけるねじ山の角度をこの先端部以外の部分にお
けるねじ山の角度に比べ大きくされているものである。
【0011】本発明においては、先端部におけるねじ山
の角度が大きくされているので、ねじ穴の軸線に対しあ
る程度大きく傾いた状態でもねじ込んで締め付けること
ができ、これにより生産性を向上することができる。ま
た、先端部が傾いた状態でねじ穴にねじ込まれても、そ
の後前記先端部以外の部分のねじ山がねじ穴の雌ねじに
螺合されて行くことにより、ねじの傾きは自ずと解消さ
れて行く。
【0012】また、タッピンねじとした場合、前述の所
謂穴ずれが起きても、前記同様の理由により、傾けてね
じ込み、締め付けることができる。
【0013】なお、本発明において、ねじ山の角度を大
きくする先端部は、1.5〜3ピッチ分とすることが好
ましい。この部分が短すぎる場合は、前記効果が十分得
られない。他方、この部分が長くなりすぎ、締め付け完
了後の状態においてこの部分が被締付体を突き抜けてお
らず、かつこの部分と被締付体との間の螺合長が長くな
るような状態になると、締め付け力が低下する。
【0014】また、先端部におけるねじ山の角度は、一
般的には、70〜90度とすることが好ましい。この範
囲よりねじ山の角度が小さくなると、前記効果が小さく
なる。一方、前記範囲よりねじ山の角度が大きくなる
と、ねじの先端部の外径が過小となり、ねじの先端部を
ねじ穴にねじ込もうとするとき、ねじの先端部の外径部
分がねじ穴の雌ねじの谷径部分内に非螺合状態ですっぽ
り入ってしまい、やはり前記効果が得られなくなってし
まう。より詳しくいうと、本発明においては、ねじ穴の
雌ねじに先に螺合した先端部のねじ山がそれに連続した
先端部以外の部分のねじ山を前記雌ねじに案内して行く
ことにより、前記効果が得られるが、前述のようにねじ
の先端部の外径部分がねじ穴の雌ねじの谷径部分に非螺
合状態ですっぽり入ってしまうような状態になると、前
記先端部のねじ山の案内機能が失われてしまい、前記効
果が得られない。
【0015】また、前記先端部と先端部以外の部分にお
いて谷径は実質的に同じとすることが好ましい(特に、
タッピンねじ以外のねじとして用いる場合、すなわち予
め雌ねじが設けられている被締付体に対し螺合されるね
じの場合)。先端部における谷径を先端部以外の部分よ
り小さくし、ひいては外径も小さくするようにすると、
傾いた状態でねじの先端部をねじ穴にねじ込もうとする
と、ねじの先端部がタッピング機能を果たしてしまい、
予め設けられている本来の雌ねじを破壊してしまう虞が
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
説明する。
【0017】
【実施例】図1および2は本発明の一実施例を示してお
り、この実施例は本発明を小ねじに適用した例である。
ねじ1の軸部2の先端部3におけるねじ山4のねじ山の
角度αは70〜90度とされている一方、軸部2の先端
部以外の部分5におけるねじ山6のねじ山の角度βは通
常のこの種のねじと同様に60度とされている。したが
って、α>βとされている。図において一点鎖線は、先
端部3においても先端部以外の部分5のねじ山の角度β
のままねじ山が形成された場合を仮想的に示している。
ねじ山の角度αを大きくされた先端部3の長さは、ねじ
山の1.5〜3ピッチ分とされている。前記先端部3の
ねじ山4と先端部以外の部分5のねじ山6は、ねじ山の
角度は相違しているが、1本の連続したねじ山であり、
かつ先端部3のねじ山4と先端部以外の部分5のねじ山
6のピッチは同一ピッチとされている。また、前記先端
部3と先端部以外の部分5において谷径は同一とされて
いる。
【0018】軸部2の後端部には頭部7が設けられてお
り、この頭部7にはドライバ(図示せず)を嵌合される
回動部(リセス)8が設けられている。
【0019】図2は被締付体9に設けられたねじ穴10
にこのねじ1がねじ込まれる状態を示している。この図
から明らかなように、このねじ1においては、先端部3
におけるねじ山4のねじ山の角度αが大きくされている
ので、ねじ穴10の軸線に対しある程度大きく傾いた状
態でもねじ穴10にねじ込んで締め付けることができる
(本実施例では、ねじ穴10の軸線に対し15度位傾け
ても、ねじ込んで締め付けることができる)。これによ
り、生産性を向上することができる。
【0020】また、先端部3が傾いた状態でねじ穴10
にねじ込まれても、その後、先端部以外の部分5のねじ
山6がねじ穴10の雌ねじに螺合されて行くことによ
り、ねじ1の傾きは自ずと解消されて行く。
【0021】また、本実施例では、先端部3と先端部以
外の部分5におけるねじ山4,6のピッチは同一ピッチ
とされているので、先端部3のねじ山4と先端部以外の
部分5のねじ山6とが互いに干渉することもない。
【0022】なお、前記実施例は本発明を予め雌ねじが
設けられている被締付体7に対し螺合されるねじ、すな
わちタッピンねじではないねじに適用した例であるが、
本発明はタッピンねじにも適用できる。このようにタッ
ピンねじとした場合は、所謂穴ずれが起きても、前記同
様の理由により、傾けてねじ込み、締め付けることがで
きる。
【0023】また、前記実施例においては、通常のねじ
と同様に各ねじ山の圧力側フランク角と遊び側フランク
角とを互いに等しくしているが、緩み止め等のために、
特開平8−177839号等に開示されているように、
各ねじ山において圧力側フランク角を小さくする一方、
遊び側フランク角を大きくしてもよい。
【0024】また、前記実施例においては、通常のねじ
と同様にねじ山に凸部は設けられていないが、緩み止め
等のために、特開平7−259833号に開示されてい
るように、先端部以外のねじ山の適所に該ねじ山のフラ
ンクの法線方向に突出する凸部を設けてもよい。
【0025】また、本発明においては、ねじの軸部の横
断面形状は、横断面円形であってもよいし、横断面非円
形であってもよい。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によるねじは、
(イ)ねじ穴の軸線に対しある程度大きく傾いた状態で
もねじ込むことができ、生産性を向上することができ
る、(ロ)先端部が傾いた状態でねじ穴にねじ込まれて
も、その後のねじ込み作業の進展に伴って、ねじの傾き
が自ずと解消されて行く、(ハ)先端部と先端部以外の
部分において谷径を実質的に同じとすれば、先端部によ
ってねじ穴の雌ねじを破壊する虞がない、(ニ)タッピ
ンねじとした場合、所謂穴ずれが起きても、ねじ込むこ
とができる、等の優れた効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるねじの一実施例を示す側面図であ
る。
【図2】ねじ穴に前記実施例のねじがねじ込まれる様子
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ねじ 3 先端部 4 先端部におけるねじ山 5 先端部以外の部分 6 先端部以外の部分におけるねじ山 α ねじの先端部におけるねじ山の角度 β ねじの先端部以外の部分におけるねじ山の角度

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部におけるねじ山の角度をこの先端
    部以外の部分におけるねじ山の角度に比べ大きくされた
    ことを特徴とするねじ。
  2. 【請求項2】 ねじ山の角度を大きくされている前記先
    端部の長さは、ねじ山の1.5〜3ピッチ分である請求
    項1記載のねじ。
  3. 【請求項3】 前記先端部におけるねじ山の角度は70
    〜90度とされている請求項1または2記載のねじ。
  4. 【請求項4】 前記先端部以外の部分におけるねじ山の
    角度は60度前後とされている請求項1,2または3記
    載のねじ。
  5. 【請求項5】 前記先端部と前記先端部以外の部分にお
    いて谷径は実質的に同じとされている請求項1,2,3
    または4記載のねじ。
  6. 【請求項6】 前記先端部と前記先端部以外の部分にお
    けるねじ山のピッチは同一ピッチとされている請求項
    1,2,3,4または5記載のねじ。
JP2001032309A 2001-02-08 2001-02-08 ね じ Pending JP2002235718A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001032309A JP2002235718A (ja) 2001-02-08 2001-02-08 ね じ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001032309A JP2002235718A (ja) 2001-02-08 2001-02-08 ね じ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002235718A true JP2002235718A (ja) 2002-08-23

Family

ID=18896263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001032309A Pending JP2002235718A (ja) 2001-02-08 2001-02-08 ね じ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002235718A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009115251A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Hamanaka Nut Kk ボルト及びナット
US7836794B2 (en) 2005-05-26 2010-11-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Bolt fastening method and bolt fastening device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7836794B2 (en) 2005-05-26 2010-11-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Bolt fastening method and bolt fastening device
JP2009115251A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Hamanaka Nut Kk ボルト及びナット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1296070B1 (en) Bolt and nut
TWI422754B (zh) 形成螺紋之固定件
JP4225546B2 (ja) タッピンねじ
JP5655208B2 (ja) 焼付き防止ボルト
CN114531888A (zh) 螺纹成形和螺纹锁定紧固件
JPH09184506A (ja) タッピンねじ
JP2001082430A (ja) ボルト
JP2005163834A (ja) ねじ部材及びこれを用いた連結具
US11795986B2 (en) External screw member
JP6382744B2 (ja) おねじ部材
JPH08177839A (ja) 緩み防止ねじ
JP2002235718A (ja) ね じ
JPH08226424A (ja) タッピンねじおよびその製造方法
JP2002349536A (ja) 緩み止めねじ
JP2002153479A (ja) ボーンスクリュー
JP6676113B2 (ja) おねじ部材
JP3290362B2 (ja) 軟質金属材用タッピンねじ
JP2004174607A (ja) 盛上げタップ
JPH1162933A (ja) ね じ
JP4553324B1 (ja) 多条ねじ
JP2001107932A (ja) ネ ジ
JPH11247817A (ja) タッピンねじ
JP2000074027A (ja) 戻り止めタッピンねじ
JP2019190512A (ja) タッピンねじ
JP6510110B1 (ja) おねじ部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090811

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090813

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100105

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02