JP2002235170A - スパッタリング用電源装置 - Google Patents

スパッタリング用電源装置

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JP2002235170A
JP2002235170A JP2001028505A JP2001028505A JP2002235170A JP 2002235170 A JP2002235170 A JP 2002235170A JP 2001028505 A JP2001028505 A JP 2001028505A JP 2001028505 A JP2001028505 A JP 2001028505A JP 2002235170 A JP2002235170 A JP 2002235170A
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昇 栗山
Kazuhiko Imagawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパッタリング中におけるアーク放電抑制の
失敗を無くすことができるスパッタリング用電源装置を
提供すること。 【解決手段】 負極出力端子及び正極出力端子を有する
スパッタリング用電源装置において、スパッタリング用
直流電源PS1と、このスパッタリング用直流電源の負
極側に設けられた第1のスイッチング手段SW1と、こ
の第1のスイッチング手段に複数直列接続される互いに
独立のチョークコイルL1〜L4と、この複数のチョー
クコイルと前記負極出力端子との間に設けられた逆方向
アーク防止回路13と、逆電圧発生用直流電源PS2
と、この逆電圧発生用直流電源と前記複数直列接続され
た互いに独立のチョークコイルと逆方向アーク防止防止
回路との中間位置との間に設けられた第2のスイッチン
グ手段SW2と、前記負極出力端子と前記正極出力端子
との間に発生する電圧を検出する電圧検出部R1,R2
と、前記第1のスイッチング手段及び第2のスイッチン
グ手段の開閉を制御する制御手段21とから構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク(CD)やディジタル・ビデオ・ディスク(DVD)製
造用のスパッタリング装置に用いられるスパッタリング
用電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(CD)やディジタル
・ビデオ・ディスク(DVD)製造用のスパッタリング
装置に用いられるスパッタリング用電源装置が特許第2
835322号、特許第2835323号、USP5,
576,939で知られている。
【0003】コンパクトディスクやディジタル・ビデオ
・ディスクへの膜の形成は、マグネトロンスパッタ技術
により成膜している。このスパッタリング中にアーク放
電の抑制を失敗すると、ターゲット材料が飛散してディ
スクに付着するため、製品の歩留まりを下げる。
【0004】また、より短い時間でディスク上への成膜
を完了させるためには、スパッタリング装置用電源装置
から出力される平均電力を上げる必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、平均電力を上
げると、スパッタリング中にアーク放電が発生し易くな
り、アーク放電の抑制を失敗する頻度も上がってしま
う。さらに、スパッタリング中にアーク放電抑制を失敗
する原因として他にも種々挙げられる。第1に、電源装
置の出力フィルターに用いているコンデンサに蓄積した
エネルギーがアーク抑制の失敗により起因してアーク放
電に大きなエネルギーが入ってしまう、第2に、電源装
置のフィルターに用いているチョークコイルのインダク
タンスが小さいため、制御のフィードバックより電流が
増加する速度が速くて、アークが消弧しないと通常のス
パッタ電流に比べて1桁以上大きなアーク電流が流れて
しまう場合、第3に、アーク放電を消弧するために逆電
圧を印加する方式は、USP5,576,939のよう
にタップ付きインダクタ(オートトランス)のため、1
発の逆電圧パルスの印加でアーク放電が消弧できて、消
える場合は問題無いが、消えない場合はパルス毎にアー
ク電流は増加して行ってしまう、第4に、アーク放電に
よって電流が増加すると、スイッチング素子の飽和電圧
が高くなって逆電圧を発生させることができなくなる場
合、第5に、前述したタップ付きチョークコイルが磁気
飽和してしまうため、逆電圧を発生させることができな
くなってアーク放電を消弧させることができなくなる場
合などが挙げられる。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、スパッタリング中におけるアーク放電
を確実に抑制することができるスパッタリング用電源装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のスパッタ
リング用電源装置は、負極出力端子及び正極出力端子を
有するスパッタリング用電源装置において、スパッタリ
ング用直流電源と、このスパッタリング用直流電源の負
極側に設けられた第1のスイッチング手段と、この第1の
スイッチング手段に複数直列接続される互いに独立のチ
ョークコイルと、この複数のチョークコイルと前記負極
出力端子との間に設けられた逆方向アーク防止回路と、
逆電圧発生用直流電源と、この逆電圧発生用直流電源と
前記複数直列接続された互いに独立のチョークコイルと
逆方向アーク防止回路との中間位置との間に設けられた
第2のスイッチング手段と、前記負極出力端子と前記正
極出力端子との間に発生する電圧を検出する電圧検出部
と、前記第1のスイッチング手段及び第2のスイッチン
グ手段の開閉を制御する制御手段とを具備したことを特
徴とする。
【0008】請求項9記載のスパッタリング用電源装置
は、負極出力端子及び正極出力端子を有するスパッタリ
ング用電源装置において、スパッタリング用直流電源
と、このスパッタリング用直流電源の負極側に設けられ
た第1のスイッチング手段と、この第1のスイッチング手
段に複数直列接続された互いに独立のチョークコイル
と、この複数のチョークコイルと前記負極出力端子との
間に設けられた逆方向アーク防止回路と、逆電圧発生用
直流電源と、この逆電圧発生用電源と前記複数直列接続
された互いに独立のチョークコイルと逆方向アーク防止
回路との中間位置との間に設けられた第2のスイッチン
グ手段と、前記第1のスイッチング手段と前記複数直列
接続された互いに独立のチョークコイルとの間に設けら
れた第3のスイッチング手段と、この第3のスイッチン
グと前記複数直列接続された互いに独立のチョークコイ
ルとの接続点から前記逆電圧発生源の陽極との間に接続
された還流路と、前記負極出力端子と前記正極出力端子
との間に発生する電圧を検出する電圧検出部と、前記第
1のスイッチング手段乃至第3ののスイッチング手段の
開閉を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする
負極出力端子及び正極出力端子を有するスパッタリング
用電源装置において、スパッタリング用直流電源と、こ
のスパッタリング用直流電源の負極側に設けられた第1
のスイッチング手段と、この第1のスイッチング手段に
複数直列接続された互いに独立のチョークコイルと、こ
の複数のチョークコイルと前記負極出力端子との間に設
けられた逆方向アーク防止回路と、逆電圧発生用直流電
源と、この逆電圧発生用電源と前記複数直列接続された
互いに独立のチョークコイルと逆方向アーク防止回路と
の中間位置との間に設けられた第2のスイッチング手段
と、前記第1のスイッチング手段と前記複数直列接続さ
れた互いに独立のチョークコイルとの間に設けられた第
3のスイッチング手段と、この第3のスイッチングと前
記複数直列接続された互いに独立のチョークコイルとの
接続点から前記逆電圧発生源の陽極との間に接続された
還流路と、前記負極出力端子と前記正極出力端子との間
に発生する電圧を検出する電圧検出部と、前記第1のス
イッチング手段乃至第3のスイッチング手段の開閉を制
御する制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0009】請求項17記載のスパッタリング用電源装
置は、負極出力端子及び正極出力端子を有するスパッタ
リング用電源装置において、スパッタリング用直流電源
と、このスパッタリング用直流電源の負極側に設けられ
た第1のスイッチング手段と、この第1のスイッチング手
段に複数直列接続された互いに独立のチョークコイル
と、逆電圧発生用直流電源と、この逆電圧発生用電源と
前記複数直列接続された互いに独立のチョークコイルと
負極出力端子との中間位置との間に設けられた第2のス
イッチング手段と、前記第1のスイッチング手段と前記
複数直列接続された互いに独立のチョークコイルとの間
に設けられた第3のスイッチング手段と、この第3のス
イッチングと前記複数直列接続された互いに独立のチョ
ークコイルとの接続点から前記逆電圧発生源の陽極との
間に接続された還流路と、前記負極出力端子と前記正極
出力端子との間に発生する電圧を検出する電圧検出部
と、前記第1のスイッチング手段乃至第3ののスイッチ
ング手段の開閉を制御する制御手段とを具備したことを
特徴とする。
【0010】請求項25記載のスパッタリング用電源装
置は、負極出力端子及び正極出力端子を有するスパッタ
リング用電源装置において、所定電圧の出力を発生する
直流電源と、それぞれブリッジ接続された複数のスイッ
チンング素子を有し、前記直流電源の出力をパルス出力
に変換する第1及び第2のスイッチング回路と、前記第1
及び第2のスイッチング回路からパルス状の一次電圧が
供給され、パルス状の2次電圧をそれぞれ出力する第1
及び第2のトランスと、前記第1のトランスから出力さ
れるパルス状の2次電圧を整流する第1のダイオードブ
リッジと、前記第2のトランスから出力されるパルス状
の2次電圧を整流する第2のダイオードブリッジと、前
記第1のダイオードブリッジの出力側に接続される複数
直列接続される互いに独立のチョークコイルと、この複
数のチョークコイルと前記負極出力端子との間に設けら
れた逆方向アーク防止回路と、前記第2のダイオードブ
リッジの出力側に接続される逆電圧保持用コンデンサ
と、この逆電圧保持用コンデンサと前記複数直列接続さ
れた互いに独立のチョークコイルと逆方向アーク防止回
路との中間位置との間に設けられたスイッチング手段
と、前記負極出力端子と前記正極出力端子との間に発生
する電圧を検出する電圧検出部と、前記スイッチング素
子に対してスイッチング制御信号を出力すると共に、前
記スイッチング手段の開閉を制御するスイッチング制御
信号を出力する制御手段を具備したことを特徴とする。
【0011】請求項33記載のスパッタリング用電源装
置は、負極出力端子及び正極出力端子を有するスパッタ
リング用電源装置において、所定電圧の出力を発生する
直流電源と、それぞれブリッジ接続された複数のスイッ
チンング素子を有し、前記直流電源の出力をパルス出力
に変換するスイッチング回路と、前記スイッチング回路
からパルス状の一次電圧が供給され、パルス状の2次電
圧を出力するトランスと、前記トランスから出力される
パルス状の2次電圧を整流する第1及び第2のダイオー
ドブリッジと、前記第1のダイオードブリッジの出力側
に接続される複数直列接続される互いに独立のチョーク
コイルと、この複数のチョークコイルと前記負極出力端
子との間に設けられた逆方向アーク防止回路と、前記第
2のダイオードブリッジの出力側に接続される逆電圧保
持用コンデンサと、この逆電圧保持用コンデンサと前記
複数直列接続された互いに独立のチョークコイルと逆方
向アーク防止回路との中間位置との間に設けられたスイ
ッチング手段と、前記負極出力端子と前記正極出力端子
との間に発生する電圧を検出する電圧検出部と、前記ス
イッチング素子に対してスイッチング制御信号を出力す
ると共に、前記スイッチング手段の開閉を制御するスイ
ッチング制御信号を出力する制御手段を具備したことを
特徴とする。
【0012】請求項41記載のスパッタリング用電源装
置は、負極出力端子及び正極出力端子を有するスパッタ
リング用電源装置において、所定電圧の出力を発生する
直流電源と、それぞれブリッジ接続された複数のスイッ
チンング素子を有し、前記直流電源の出力をパルス出力
に変換するスイッチング回路と、前記スイッチング回路
からパルス状の一次電圧が供給され、パルス状の2次電
圧を出力するトランスと、前記トランスから出力される
パルス状の2次電圧を整流する第1及び第2のダイオー
ドブリッジと、前記第1のダイオードブリッジの出力側
に接続される複数直列接続される互いに独立のチョーク
コイルと、前記第2のダイオードブリッジの出力側に接
続される逆電圧保持用コンデンサと、この第2のダイオ
ードブリッジとトランスの2次巻線間に接続された抵抗
と、この逆電圧保持用コンデンサと前記複数直列接続さ
れた互いに独立のチョークコイルと負極出力端子との中
間位置との間に設けられたスイッチング手段と、前記負
極出力端子と前記正極出力端子との間に発生する電圧を
検出する電圧検出部と、前記スイッチング素子に対して
スイッチング制御信号を出力すると共に、前記スイッチ
ング手段の開閉を制御するスイッチング制御信号を出力
する制御手段を具備したことを特徴とする。
【0013】請求項49記載のスパッタリング用電源装
置は、負極出力端子及び正極出力端子を有するスパッタ
リング用電源装置において、所定電圧の出力を発生する
直流電源と、それぞれブリッジ接続された複数のスイッ
チンング素子を有し、前記直流電源の出力をパルス出力
に変換する第1及び第2のスイッチング回路と、前記第1
及び第2のスイッチング回路からパルス状の一次電圧が
供給され、パルス状の2次電圧をそれぞれ出力する第1
及び第2のトランスと、前記第1のトランスから出力さ
れるパルス状の2次電圧を整流する第1のダイオードブ
リッジと、前記第2のトランスから出力されるパルス状
の2次電圧を整流する第2のダイオードブリッジと、前
記第2のトランスから出力されるパルス状の2次電圧を
整流する第3のダイオードブリッジと、前記第1のダイ
オードブリッジの出力側に接続される複数直列接続され
る互いに独立のチョークコイルと、この複数のチョーク
コイルと前記負極出力端子との間に設けられた逆方向ア
ーク防止回路と、前記第3のダイオードブリッジの出力
側に接続される逆電圧保持用コンデンサと、この逆電圧
保持用コンデンサと前記複数直列接続された互いに独立
のチョークコイルと逆方向アーク防止回路との中間位置
との間に設けられたスイッチング手段と、前記負極出力
端子と前記正極出力端子との間に発生する電圧を検出す
る電圧検出部と、前記スイッチング素子に対してスイッ
チング制御信号を出力すると共に、前記スイッチング手
段の開閉を制御するスイッチング制御信号を出力する制
御手段を具備し、前記第1のダイオードブリッジと第2
のダイオードブリッジとは直列接続されていることを特
徴とする。
【0014】請求項58記載のスパッタリング装置用電
源装置は、請求項49記載ののスイッチング手段と前記
逆電圧保持用コンデンサとの間がモード選択スイッチが
設けられ、このモード選択スイッチを切り替えることに
より、逆電圧発生用コンデンサから逆電圧パルスを発生
させるかゼロ電圧とするかを切り換えられることを特徴
とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の第
1の実施の形態について説明する。図1において、PS
1は例えば、800Vのスパッタリング用直流電源であ
る。この直流電源PS1の両極間には、コンデンサC1
が接続される。
【0016】この直流電源PS1の陰極は定電流制御を
行うためのスイッチング用トランジスタ(以下、スイッ
チSW1と称する)、ダイオードD1を介して直流電源
PS1の陽極に接続される。
【0017】このダイオードD1のアノードは、4つ直
列接続される互いに独立のチョークコイルL1〜L4を
介し、更に、逆方向アーク防止回路13を介して本装置
の(−)出力端子O1に接続される。この逆方向アーク
防止回路13はダイオードD2に抵抗R0が並列に接続
されている。
【0018】さらに、直流電源PS1の陽極は、本装置
の(+)出力端子O2に接続される。さらに、最終列の
チョークコイルL4と逆方向アーク防止回路13との接
続点はスイッチング用トランジスタ(以下、スイッチS
W2と呼称する)を介して逆電圧発生用直流電源PS2
の陽極に接続される。
【0019】なお、本装置の(−)出力端子O1と
(+)出力端子O2との間には、分圧抵抗R1、R2と
の直列接続体が接続される。この分圧抵抗R1とR2と
の接続点の電位は、制御部21に入力される。この分圧
抵抗R1及びR2により電圧検出部が構成される。この
制御部21は、例えばマイクロコンピュータを中心に構
成されている。制御部21は分圧抵抗R1とR2との接
続点の電位を検出することにより、本装置の(−)出力
端子O1と(+)出力端子O2の電位差Vを検出してい
る。
【0020】前述したスイッチSW1及びSW2のオン
・オフ制御は制御部21により制御される。
【0021】また、4つ直列接続される互いに独立のチ
ョークコイルL1〜L4に流れる電流Iは電流検出器2
2により検出される。この電流検出器22で検出された
電流Iは制御部21に出力される。
【0022】ところで、本装置の(−)出力端子O1
は、スパッタ源31に接続され、(+)出力端子O2は
真空槽32に接続される。通常、本装置の(+)出力端
子O2は接地される。
【0023】制御部21は、本装置の(−)出力端子O
1と(+)出力端子O2の電位差Vを検出することによ
り、真空槽32内でスパッタ放電が発生しているかアー
ク放電が発生しているかを判定している。スパッタ電圧
は通常300V以上であり、アーク放電電圧は150V
以下であるため、本装置の(−)出力端子O1と(+)
出力端子O2の電位差Vが150V以下に下がると、真
空槽32内でアーク放電が発生していると判定される。
【0024】制御部21は、アーク放電の発生を検出す
ると、設定時間T1(0.01〜100μs)後にスイッチSW
2を設定時間T2(0.3〜10μs)オンする。つまり、逆
電圧パルスをスパッタ源31に印加する。この間におい
て、スイッチSW1は制御部21によりオン、オフ制御
され、4つ直列接続される互いに独立のチョークコイル
L1〜L4に定電流が流れるように制御される。つま
り、4つ直列接続される互いに独立のチョークコイルL
1〜L4に流れる電流Iは電流検出器22により検出さ
れるので、制御部21はこの電流Iが定電流となるよう
に、スイッチSW1をオン・オフ制御している。前述し
た逆電圧パルスを印加直後のアーク判定時間T3は、1
0μs(0.01〜10μs)以下としている(図12)。そ
して、このアーク判定時間T3経過後に再度アークと判
定された場合には、設定時間T1(0.01〜100μs)後に
スイッチSW2を設定時間T2(0.3〜10μs)オンする
処理が行われる。以下、アークが検出される間は、アー
クが検出されなくなるまで、逆電圧パルスが印加され続
ける。以上の処理が遮断モードである。ここで、アーク
を判定してから設定時間T1後にスイッチSW2をオン
させるのは、設定時間T1が経過する前にアークが自己
消滅する場合があるからである。
【0025】次に、スイッチSW2のオン制御を制御部
21の制御により定期的に行っても良い。この場合に
は、定期的(10から10000μs)にスイッチSW2を設
定時間T2だけオンする。ここで、定期的にスイッチS
W2をオン制御する最中でも、アーク放電の発生が検出
されると、前述したように設定時間T1後にスイッチS
W2をオンさせて逆電圧パルスを発生させる処理が行わ
れる。また、このように定期的にスイッチSW2をオン
すると共に、前述したアーク放電の発生を検出すると、
設定時間T1(0.01〜100μs)後にスイッチSW2を設
定時間T2(0.3〜10μs)オンするようにしても良い。
【0026】さらに、制御部21は、アーク放電の発生
を検出すると、スイッチSW2はオンさせないで、スイ
ッチSW1をオフ制御するようにしても良い。スイッチ
SW1をオフすると、スパッタ源31には電源が供給さ
れなくなるため、アークは消弧する。このように、アー
クが消弧するまでに、電圧/電流特性を計測する(アー
ク放電特性測定モード)。そして、アークが消弧した
ら、スイッチSW1をオン・オフ制御して再度、定電流
制御を行う。このように、スイッチSW1をオフしたと
きの電圧・電流特性を知ることができる。例えば、図1
1の直線Aに示すような電圧・電流特性が得られる。通
常アーク電流が増加しても電圧はあまり変化しないた
め、本装置の(−)出力端子O1と(+)出力端子O2
の電位差Vが150V以下であると判定されると、アー
ク放電が発生していると判定することができる。しか
し、図11の直線Aに示すような電圧・電流特性を持つ
アーク放電が存在するということは、アーク放電の判定
レベルを150Vという値ではなく、Varc=Va0+Rt
*Ioというように電流の一次関数で表わす必要がある。
【0027】最近は、スパッタの適用範囲が広がって、
図11に示すように放電特性が従来と違って、150Vの
ような固定値では判断できないものがある。これは、タ
ーゲット材料による違いに起因する。
【0028】そして、Varc=Va0+Rt*Ioのように電
源の出力電流に対応したスパッタ特性と、アーク特性の
中間に電圧判断レベルを設けることにより、逆電圧パル
スを加えた直後でも正しくアーク判定することができ
る。
【0029】また、この値に対して10〜20%程度のヒス
テリシス特性をもちせることにより、より確実にアーク
判定を行うことができる。
【0030】ここで、Varc:判定レベル Va0:負荷特性から求めるIo=0付近の判定レベル Rt:負荷特性から求めるIoに比例する成分の係数 Io:その時の電源出力電流≒L1を流れている電流 Vth:ヒステリシス電圧幅 このようにすることにより、逆電圧パルス印加後の電圧
上昇時間が余分なコンデンサが無いため速くなっている
ので、負荷によっては0.1μs以下でもアーク判定可能
である。
【0031】次に、アーク放電特性測定モードについて
詳細に説明する。アーク放電特性測定モードとは、アー
ク発生時にアーク電圧及び電流特性を測定するモードで
ある。この場合には、スイッチSW2を動作させない制
御を行い、アーク電圧及び電流特性を収集する。アーク
放電とスパッタ放電の特性は、ターゲット機構の磁場構
造やターゲット材料とプロセス条件によって相違するの
で、負荷によって設定を変化させる必要がある。
【0032】例えば、ターゲット材料として一般的な金
属材料の場合には、Vaoが150V、Rtが0Ω、Vhが20Vで
あるが、コンポジット材料の場合には、Vaoが200V、
Rtが0〜200Ω、Vhが30Vという値をとる。アーク放電
とスパッタ電流を0付近から使用値を少し超えるところ
まで変化させて電圧・電流特性を求める。このように求
める方法の一つとして、本装置の出力電圧電流を測定し
て図11に示すような特性図を求めて、Vao、Rt、Vh
を設定する方法がある。
【0033】また、他の方法として、電源の機能とし
て、出力電圧と電流をA/D変換してメモリに取り込
み、電流値に対する電圧のヒストグラムを求めて判定レ
ベルを決定する方法である。取り込むメモリ量を節約す
るためには、0,10,20,30,40,50,…,…,1480,1490Vのよ
うに10V刻みに対応するメモリを設け、電流値を1,2,4,
8,16Aのように決めた記憶用メモリブロックとする。2
バイト単位とすると、150*5*2=1500バイトのメモリ
が必要となる。電流値が±10%範囲でその時の電圧に
対応するメモリをカウントアップするようにすれば、組
み込み用マイコンの小さいメモリでもヒストグラムを簡
単に収集することができる。このようにして求めた電圧
電流のヒストグラムからVao、Rt、Vhを決定する。ま
た、データをとる時、電流設定を5%から100%まで急
速に変えて10ms程度の時間放電させてヒストグラムデー
タをとる。同じ電流値に対して複数の山が得られた場
合、1番高い電圧値の山がスパッタで、200V以下の山
は確実にアークである。各電流値に対してヒストグラム
の山頂を結んでやれば、スパッタの電圧電流特性とアー
クの電圧電流特性が得られる。アーク判定レベルはその
中間レベルに設定する。
【0034】ところで、複数直列接続される互いに独立
のチョークコイルL1〜L4を用いた理由について説明
する。チョークコイルL1〜L4全体の自己共振周波数
はスイッチSW1のスイッチング周波数の5倍以上に設
定している。チョークコイルの値は、負荷電圧とスイッ
チSW1のスイッチング周波数と出力電流と許容リップ
ルで最低値が決定される。例えば、負荷電圧が500V、
最大出力電流が10A、出力電流が1A、スイッチング周
波数が50kHz、許容リップルを0.1Aとすると、1A出力
しているときのパルス間隔は出力を絞った状態であるの
で、20μs近くになる。
【0035】V=L*di/dtであるので、 L=V*dt/di=500*20e-6/0.1=0.1=100[mH] となる。従って、直流電源PS1の電圧が負荷電圧に近
ければオフ時間は短くなるので、この半分から1/3の
50〜30mHという大きなインダクタンスが必要とされる。
スイッチング周波数を上げて、電流の変動幅(リップ
ル)を大きく許容しても、10〜20mH程度が現実的な値で
ある。
【0036】例えば、10mHのチョークコイルを1個のチ
ョークコイルで作ると、自己共振周波数が150kHz程度に
なり、50kHzのドライブでチョークコイルの電圧・電流
が振動する。自己共振周波数をスイッチング周波数の5
倍以上にすると、その振動を充分に小さくすることがで
きる。
【0037】自己共振周波数は、インダクタンスを小さ
くすれば高くなる。磁気結合させないで直列接続する
と、インダクタンスは足し算で増加するが、自己共振周
波数はほとんど変化しない。磁気結合が和になるように
結合させると、自己共振周波数は下がる。
【0038】このように本発明の第1の実施の形態によ
れば、従来フィルターに用いていたコンデンサは使用し
ないでチョークコイルだけでフィルターするようにし、
チョークコイルのインダクタンス値を従来の十倍以上に
することにより、アークが発生してもチョークコイルを
流れる電流の振動を充分小さい値にすることができる。
さらに、アーク放電とスパッタ放電を出力電流に応じた
出力電圧の絶対値で判断しているので、負荷によって判
断基準が変化するが、測定して判断値を設定するので、
放電して電流が流れればアーク放電かスパッタ放電か瞬
時に判断することができる。さらに、アーク放電と判断
すると、アーク放電が消弧するまで何度でも逆電圧パル
スを繰り返し印加するので確実にアーク放電を消弧させ
ることができる。この際に、逆電圧パルスを連続して印
加しても、チョークコイルの電流は一定となるように制
御されているので、チョークコイルの磁気飽和が発生す
ることを防止することができる。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態について
図2を参照して説明する。この第2の実施の形態は、逆
電圧パルス印加時に直流電源PS2の電圧によるチョー
クコイルL1,L2に流れる電流の増加を防止するため
の実施の形態である。図2において、図1と同一部分に
は同一番号を付し、その詳細な説明についてはその詳細
な説明を省略する。この第2の実施の形態においては、
チョークコイルはL1、L2の2個であるが、図1に示
した第1の実施の形態のように4つ設けても良い。
【0040】図2において、スイッチSW1と電流検出
器22との間には、FETよりなるスイッチSW3が設
けられている。このスイッチSW3のオン・オフは制御
部21により制御される。
【0041】このスイッチSW3と電流検出器22との
接続点とスイッチSW2と直流電源22との接続点との
間には還流路32が設けられている。この還流路32に
は、ダイオードD3が図の極性で接続されている。
【0042】そして、逆電圧パルスを印加する場合に
は、スイッチSW2がオンされ、スイッチSW1及びS
W3がオフされる。
【0043】このため、逆電圧パルス印加時には、スイ
ッチSW2、チョークコイルL1、L2、ダイオードD
3のルートで電流が流れる。このルートには電源は含ま
れていないため、チョークコイルL1、L2を流れる電
流が増加することを防止することができる。
【0044】ところで、アーク放電が発生すると、設定
時間T1(0.01〜100μs)後にスイッチSW2を設定時
間T2(0.3〜10μs)オンする処理が行われる(図1
2)。以下、アークが検出される間は、アークが検出さ
れなくなるまで、逆電圧パルスが印加され続ける。ここ
で、スイッチSW2がオンされる場合には、スイッチS
W1及びSW3がオフされる。
【0045】本発明においては、アークが検出されると
アークが検出されなくなるまで、逆電圧パルスが印加さ
れ続ける。仮に、本実施の形態の特徴であるスイッチS
W3及び還流路32を設けないで、アークが検出されな
くなるまで、逆電圧パルスを印加し続けると、チョーク
コイルL1、L2を流れる電流は増加してしまう。例え
ば、チョークコイルL1とL2の合計したインダクタン
スを20mH、直流電源PS2の電圧を50V、パルス幅を10
μsとすると、V=Ldi/dtであるので、 di=V*dt/L=500*10e−6/20e−3=0.025[A] と小さい値であるが、10パルス以上のマルチパルスと
なった場合には、電流はパルス数に比例して増加する。
図2に示すように、逆電圧パルスを印加する場合には、
スイッチSW2をオンし、スイッチSW1及びSW3を
オフするので、チョークコイルL1及びL2を流れる電
流は、ダイオードD3が設けられた還流路32を介して
流れる。つまり、逆電圧パルスを印加する場合には、ス
イッチSW3をオフしておくようにしたので、直流電源
PS2の電圧は負荷、つまりスパッタ源31だけに印加
されるようにしている。このように、スイッチSW3を
オフすることにより、ダイオードD1を切り離すように
したので、逆電圧パルスを連続して印加した場合でも、
チョークコイルL1及びL2に流れる電流を増加させな
いように制御することができる。
【0046】このように、本発明の第2の実施の形態は
第1の実施の形態と同様な効果を奏する。
【0047】次に、図3は図2を参照して説明した第2
の実施の形態の変形例について説明する。図3におい
て、図2と同一部分には同一番号を付し、その詳細な説
明については省略する。図3の構成は、図2のダイオー
ドD2と抵抗R0との並列回路のうち、抵抗R0のみを
直流電源PS2の陽極の直ぐ上流で、しかも還流路32
の接続点32pよりも直流電源PS2の陽極よりに接続
している。
【0048】つまり、図2の回路において、ダイオード
D2を不要することができる。図3において、直流電源
PS2の負荷は抵抗R0とスパッタ源31であるため、
抵抗R0を直流電源PS2の陽極の直上流に移動させる
ことにより、図2の回路図と同様な動作を行わせること
ができる。
【0049】次に、本発明の第3の実施の形態について
図4を参照して説明する。図4において、3相交流電圧
(AC200V3φ)は3相整流回路D0で全波整流さ
れた後、フィルタL0を通過した後、一対のスイッチン
グ回路S10,S20によりパルス出力にされた後、ト
ランスT1,T2の一次側にそれぞれ接続される。
【0050】スイッチング回路S10はスイッチング素
子S11〜S14、スイッチング回路S20はスイッチ
ング素子S21〜S24を有する。これらスイッチング
素子S11〜S14、S21〜S24のオン・オフ制御
は、制御部21からの制御信号により行われる。
【0051】さらに、スイッチング回路S10には並列
に平滑用コンデンサC11が接続され、スイッチング回
路S20には並列に平滑用コンデンサC12が接続され
ている。
【0052】トランスT1の2次側は4つのダイオード
からなるブリッジ回路B1に接続され、トランスT2の
2次側は4つのダイオードからなるブリッジ回路B2に
接続される。
【0053】ブリッジ回路B1の一端は、4つ直列接続
される互いに独立のチョークコイルL1〜L4を介し、
更に、逆方向アーク防止回路13を介して本装置の
(−)出力端子O1に接続される。この逆方向アーク防
止回路13はダイオードD2に抵抗R0が並列に接続さ
れている。
【0054】さらに、ブリッジ回路B1の他端は、本装
置の(+)出力端子O2に接続される。さらに、最終列
のチョークコイルL4と逆方向アーク防止回路13との
接続点はスイッチング用トランジスタ(以下、スイッチ
SW2と呼称する)を介して逆電圧保持用コンデンサC
31の陽極に接続される。
【0055】ところで、ブリッジ回路B1の他端は、ブ
リッジ回路B2の一端に接続されている。ブリッジ回路
B1とB2との接続点は、コンデンサC31の陰極に接
続されると共に本装置の(+)出力端子O2に接続され
る。
【0056】なお、本装置の(−)出力端子O1と
(+)出力端子O2との間には、分圧抵抗R1、R2と
の直列接続体が接続される。この分圧抵抗R1とR2と
の接続点の電位は、制御部21に入力される。この分圧
抵抗R1及びR2により電圧検出部が構成される。この
制御部21は、例えばマイクロコンピュータを中心に構
成されている。制御部21は分圧抵抗R1とR2との接
続点の電位を検出することにより、本装置の(−)出力
端子O1と(+)出力端子O2の電位差Vを検出してい
る。
【0057】前述したスイッチング素子S11〜S1
4、S21〜S24及びスイッチSW2のオン・オフ制
御は制御部21により制御される。
【0058】また、4つ直列接続される互いに独立のチ
ョークコイルL1〜L4に流れる電流Iは電流検出器2
2により検出される。この電流検出器22で検出された
電流Iは制御部21に出力される。
【0059】ところで、本装置の(−)出力端子O1
は、スパッタ源31に接続され、(+)出力端子O2は
真空槽32に接続される。通常、本装置の(+)出力端
子O2は接地される。
【0060】制御部21は、本装置の(−)出力端子O
1と(+)出力端子O2の電位差Vを検出することによ
り、真空槽32内でスパッタ放電が発生しているかアー
ク放電が発生しているかを判定している。スパッタ電圧
は通常300V以上であり、アーク放電電圧は150V
以下であるため、本装置の(−)出力端子O1と(+)
出力端子O2の電位差Vが150V以下に下がると、真
空槽32内でアーク放電が発生していると判定される。
【0061】制御部21は、アーク放電の発生を検出す
ると、設定時間T1(0.01〜100μs)後にスイッチSW
2を設定時間T2(0.3〜10μs)オンする(図12)。
つまり、逆電圧パルスをスパッタ源31に印加する。こ
の間において、スイッチング素子S11〜S14は制御
部21によりオン、オフ制御され、4つ直列接続される
互いに独立のチョークコイルL1〜L4に定電流が流れ
るように制御される。つまり、4つ直列接続される互い
に独立のチョークコイルL1〜L4に流れる電流Iは電
流検出器22により検出されるので、制御部21はこの
電流Iが定電流となるように、スイッチング素子S11
〜S14をオン・オフ制御している。前述した逆電圧パ
ルスを印加直後のアーク判定時間T3は、10μs(0.
01〜10μs)以下としている。そして、このアーク判定
時間T3経過後に再度アークと判定された場合には、設
定時間T1(0.01〜100μs)後にスイッチSW2を設定
時間T2(0.3〜10μs)オンする処理が行われる。以
下、アークが検出される間は、アークが検出されなくな
るまで、逆電圧パルスが印加され続ける。以上の処理が
遮断モードである。ここで、アークを判定してから設定
時間T1後にスイッチSW2をオンさせるのは、設定時
間T1が経過する前にアークが自己消滅する場合がある
からである。
【0062】次に、スイッチSW2のオン制御を制御部
21の制御により定期的に行っても良い。この場合に
は、定期的(10から10000μs)にスイッチSW2を設
定時間T2だけオンする。ここで、定期的にスイッチS
W2をオン制御する最中でも、アーク放電の発生が検出
されると、前述したように設定時間T1後にスイッチS
W2をオンさせて逆電圧パルスを発生させる処理が行わ
れる。また、このように定期的にスイッチSW2をオン
すると共に、前述したアーク放電の発生を検出すると、
設定時間T1(0.01〜100μs)後にスイッチSW2を設
定時間T2(0.3〜10μs)オンするようにしても良い。
【0063】さらに、制御部21は、アーク放電の発生
を検出すると、スイッチSW2はオンさせないで、スイ
ッチング素子S11〜S14をすべてオフ制御するよう
にしても良い。スイッチング素子S11〜S14をすべ
てオフすると、スパッタ源31には電源が供給されなく
なるため、アークは消弧する。このように、アークが消
弧するまでに、電圧/電流特性を計測する(アーク放電
特性測定モード)。そして、アークが消弧したら、スイ
ッチング素子S11〜S14をオン・オフ制御して再
度、定電流制御を行う。このように、スイッチング素子
S11〜S14をオフしたときの電圧・電流特性を知る
ことができる。例えば、図11の直線Aに示すような電
圧・電流特性が得られる。通常アーク電流が増加しても
電圧はあまり変化しないため、本装置の(−)出力端子
O1と(+)出力端子O2の電位差Vが150V以下で
あると判定されると、アーク放電が発生していると判定
することができる。
【0064】しかし、図11の直線Aに示すような電圧
・電流特性を持つアーク放電が存在するということは、
アーク放電の判定レベルを150Vという値ではなく、
Varc=Va0+Rt*Ioというように電流の一次関数で表
わす必要がある。
【0065】最近は、スパッタの適用範囲が広がって、
図11に示すように放電特性が従来と違って、150Vの
ような固定値では判断できないものがある。これは、タ
ーゲット材料による違いに起因します。
【0066】そして、Varc=Va0+Rt*Ioのように電
源の出力電流に対応したスパッタ特性と、アーク特性の
中間に電圧判断レベルを設けることにより、逆電圧パル
スを加えた直後でも正しくアーク判定することができ
る。
【0067】また、この値に対して10〜20%程度のヒス
テリシス特性をもちせることにより、より確実にアーク
判定を行うことができる。
【0068】ここで、Varc:判定レベル Va0:負荷特性から求めるIo=0付近の判定レベル Rt:負荷特性から求めるIoに比例する成分の係数 Io:その時の電源出力電流≒L1を流れている電流 Vth:ヒステリシス電圧幅 このようにすることにより、逆電圧パルス印加後の電圧
上昇時間が余分なコンデンサが無いため速くなっている
ので、負荷によっては0.1μs以下でもアーク判定可能
である。
【0069】次に、アーク放電特性測定モードについて
詳細に説明する。アーク放電特性測定モードとは、アー
ク発生時にアーク電圧及び電流特性を測定するモードで
ある。この場合には、スイッチSW2を動作させない制
御を行い、アーク電圧及び電流特性を収集する。アーク
放電とスパッタ放電の特性は、ターゲット機構の磁場構
造やターゲット材料とプロセス条件によって相違するの
で、負荷によって設定を変化させる必要がある。
【0070】例えば、ターゲット材料として一般的な金
属材料の場合には、Vaoが150V、Rtが0Ω、Vhが20Vで
あるが、コンポジット材料の場合には、Vaoが200V、
Rtが0〜200Ω、Vhが30Vという値をとる。アーク放電
とスパッタ電流を0付近から使用値を少し超えるところ
まで変化させて電圧・電流特性を求める。このように求
める方法の一つとして、本装置の出力電圧電流を測定し
て図11に示すような特性図を求めて、Vao、Rt、Vh
を設定する方法がある。また、他の方法として、電源の
機能として、出力電圧と電流をA/D変換してメモリに
取り込み、電流値に対する電圧のヒストグラムを求めて
判定レベルを決定する方法である。取り込むメモリ量を
節約するためには、0,10,20,30,40,50,…,…,1480,1490
Vのように10V刻みに対応するメモリを設け、電流値を
1,2,4,8,16Aのように決めた記憶用メモリブロックとす
る。2バイト単位とすると、150*5*2=1500バイトの
メモリが必要とつれる。電流値が±10%範囲でその時
の電圧に対応するメモリをカウントアップするようにす
れば、組み込み用マイコンの小さいメモリでもヒストグ
ラムを簡単に収集することができる。このようにして求
めた電圧電流のヒストグラムからVao、Rt、Vhを決定
する。また、データをとる時、電流設定を5%から100
%まで急速に変えて10ms程度の時間放電させてヒストグ
ラムデータをとる。同じ電流値に対して複数の山が得ら
れた場合、1番高い電圧値の山がスパッタで、200V以
下の山は確実にアークである。各電流値に対してヒスト
グラムの山頂を結んでやれば、スパッタの電圧電流特性
とアークの電圧電流特性が得られる。アーク判定レベル
はその中間レベルに設定する。
【0071】ところで、複数直列接続される互いに独立
のチョークコイルL1〜L4を用いた理由について説明
する。チョークコイルL1〜L4全体の自己共振周波数
はスイッチSW1のスイッチング周波数の5倍以上に設
定している。チョークコイルの値は、負荷電圧とスイッ
チSW1のスイッチング周波数と出力電流と許容リップ
ルで最低値が決定される。例えば、負荷電圧が500V、
最大出力電流が10A、出力電流が1A、スイッチング周
波数が50kHz、許容リップルを0.1Aとすると、1A出力
しているときのパルス間隔は出力を絞った状態であるの
で、20μs近くになる。
【0072】V=L*di/dtであるので、 L=V*dt/di=500*20e-6/0.1=0.1=100[mH] となる。従って、直流電源PS1の電圧が負荷電圧に近
ければオフ時間は短くなるので、この半分から1/3の
50〜30mHという大きなインダクタンスが必要とされる。
スイッチング周波数を上げて、電流の変動幅(リップ
ル)を大きく許容しても、10〜20mH程度が現実的な値で
ある。
【0073】例えば、10mHのチョークコイルを1個のチ
ョークコイルで作ると、自己共振周波数が150kHz程度に
なり、50kHzのドライブでチョークコイルの電圧・電流
が振動する。自己共振周波数をスイッチング周波数の5
倍以上にすると、その振動を充分に小さくすることがで
きる。
【0074】自己共振周波数は、インダクタンスを小さ
くすれば高くなる。磁気結合させないで直列接続する
と、インダクタンスは足し算で増加するが、自己共振周
波数はほとんど変化しない。磁気結合が和になるように
結合させると、自己共振周波数は下がる。
【0075】ところで、コンデンサC31の充電電圧に
より直流電源PS2を発生させている。つまり、制御部
21は、スイッチング素子S21〜S24をオン・オフ
制御することにより、コンデンサC31に充電される電
圧をPS2一定に保っている。また、連続して直流電源
PS2から逆電圧パルスを発生させるときに、つまり連
続アーク遮断時にチョークコイルL1〜L4に流れる電
流の増加を抑制するために、スイッチング素子S21〜
S24をオフ制御される。
【0076】このように、本発明の第3の実施の形態に
よれば、第1の実施の形態と同様な効果を奏すると共
に、定電流制御を一次側で行うようにしたので、スイッ
チSW1を省略することができる。さらに、トランスの
二次側にはコンデンサは存在しないので、チョークコイ
ルL1〜L4とコンデンサにより振動するのを抑制する
ことができる。
【0077】次に、本発明の第4の実施の形態について
図5を参照して説明する。図5において、図4と同じ部
分には同一番号を付し、その詳細な説明について省略す
る。図5の回路においては、コンデンサC31に充電さ
れる電圧は、トランスT2の2次側からとっていたが、
図4の回路においては、コンデンサC31に充電される
電圧をトランスT1の2次側からとっている。このた
め、図4のスイッチング回路S20をなくすことができ
る。
【0078】制御部21は、本装置の(−)出力端子O
1と(+)出力端子O2の電位差Vを検出することによ
り、真空槽32内でスパッタ放電が発生しているかアー
ク放電が発生しているかを判定している。スパッタ電圧
は通常300V以上であり、アーク放電電圧は150V
以下であるため、本装置の(−)出力端子O1と(+)
出力端子O2の電位差Vが150V以下に下がると、真
空槽32内でアーク放電が発生していると判定される。
【0079】制御部21は、アーク放電の発生を検出す
ると、設定時間T1(0.01〜100μs)後にスイッチSW
2を設定時間T2(0.3〜10μs)オンする(図12)。
つまり、逆電圧パルスをスパッタ源31に印加する。こ
の間において、スイッチング素子S11〜S14は制御
部21によりオン、オフ制御され、4つ直列接続される
互いに独立のチョークコイルL1〜L4に定電流が流れ
るように制御される。つまり、4つ直列接続される互い
に独立のチョークコイルL1〜L4に流れる電流Iは電
流検出器22により検出されるので、制御部21はこの
電流Iが定電流となるように、スイッチング素子S11
〜S14をオン・オフ制御している。前述した逆電圧パ
ルスを印加直後のアーク判定時間T3は、10μs(0.
01〜10μs)以下としている。そして、このアーク判定
時間T3経過後に再度アークと判定された場合には、設
定時間T1(0.01〜100μs)後にスイッチSW2を設定
時間T2(0.3〜10μs)オンする処理が行われる。以
下、アークが検出される間は、アークが検出されなくな
るまで、逆電圧パルスが印加され続ける。以上の処理が
遮断モードである。ここで、アークを判定してから設定
時間T1後にスイッチSW2をオンさせるのは、設定時
間T1が経過する前にアークが自己消滅する場合がある
からである。
【0080】次に、スイッチSW2のオン制御を制御部
21の制御により定期的に行っても良い。この場合に
は、定期的(10から10000μs)にスイッチSW2を設
定時間T2だけオンする。ここで、定期的にスイッチS
W2をオン制御する最中でも、アーク放電の発生が検出
されると、前述したように設定時間T1後にスイッチS
W2をオンさせて逆電圧パルスを発生させる処理が行わ
れる。また、このように定期的にスイッチSW2をオン
すると共に、前述したアーク放電の発生を検出すると、
設定時間T1(0.01〜100μs)後にスイッチSW2を設
定時間T2(0.3〜10μs)オンするようにしても良い。
【0081】さらに、制御部21は、アーク放電の発生
を検出すると、スイッチSW2はオンさせないで、スイ
ッチング素子S11〜S14をすべてオフ制御するよう
にしても良い。スイッチング素子S11〜S14をすべ
てオフすると、スパッタ源31には電源が供給されなく
なるため、アークは消弧する。このように、アークが消
弧するまでに、電圧/電流特性を計測する(アーク放電
特性測定モード)。そして、アークが消弧したら、スイ
ッチング素子S11〜S14をオン・オフ制御して再
度、定電流制御を行う。このように、スイッチング素子
S11〜S14をオフしたときの電圧・電流特性を知る
ことができる。例えば、図11の直線Aに示すような電
圧・電流特性が得られる。通常アーク電流が増加しても
電圧はあまり変化しないため、本装置の(−)出力端子
O1と(+)出力端子O2の電位差Vが150V以下で
あると判定されると、アーク放電が発生していると判定
することができる。
【0082】ここで、アーク発生時にスイッチング素子
S11〜S14をすべてオフし、スイッチSW2をオン
制御して、逆電圧パルスを連続して印加されると、コン
デンサC31への充電は行われなくなる。従って、連続
したアーク遮断に入ると、コンデンサC31の電位が下
がるので、逆電圧パルス印加によるチョークコイルL1
〜L4に流れる電流の増加を抑えることができる。
【0083】このように第4の実施の形態によれば、前
述した第3の実施の形態と同様な効果を奏すると共に、
トランスT1の二次側から直流電源PS2の電源も得る
ようにしたので、回路部品点数を削減することができ
る。
【0084】次に、本発明の第5の実施の形態について
図6を参照して説明する。図6において図5と同一部分
には同一番号を付し、その詳細な説明については省略す
る。図6において、図5の抵抗R0とダイオードD2と
の並列回路をなくし、ブリッジ回路B2の中点間に抵抗
R0を接続するようにしている。
【0085】このように本発明の第5の実施の形態によ
れば、第4の実施の形態と同様な効果を奏すると共に、
ダイオードD2を省略することにより、通常のスパッタ
リング動作時にダイオードD2の順方向に流れる電流に
よるロスを無くすことができる。
【0086】次に、本発明の第6の実施の形態について
図7を参照して説明する。図7において、3相交流電圧
(AC200V3φ)は3相整流回路D0で全波整流さ
れた後、フィルタL0を通過した後、一対のスイッチン
グ回路S10,S20によりパルス出力にされた後、ト
ランスT11,T12の一次側にそれぞれ接続される。
【0087】スイッチング回路S10はスイッチング素
子S11〜S14、スイッチング回路S20はスイッチ
ング素子S21〜S24を有する。これらスイッチング
素子S11〜S14、S21〜S24のオン・オフ制御
は、制御部21からの制御信号により行われる。
【0088】さらに、スイッチング回路S10には並列
に平滑用コンデンサC11が接続され、スイッチング回
路S20には並列に平滑用コンデンサC12が接続され
ている。
【0089】トランスT11の2次側は4つのダイオー
ドからなるブリッジ回路B11に接続され、トランスT
2の2次側は4つのダイオードからなるブリッジ回路B
12に接続される。
【0090】さらに、トランスT12の2次側にはもう
1つのブリッジ回路B13が接続されている。
【0091】ブリッジ回路B11の一端は、4つ直列接
続される互いに独立のチョークコイルL1〜L4を介
し、更に、逆方向アーク防止回路13を介して本装置の
(−)出力端子O1に接続される。この逆方向アーク防
止回路13はダイオードD2に抵抗R0が並列に接続さ
れている。
【0092】さらに、ブリッジ回路B12の他端は、本
装置の(+)出力端子O2に接続される。さらに、最終
列のチョークコイルL4と逆方向アーク防止回路13と
の接続点はスイッチング用トランジスタSW21、22
を介して逆電圧保持用コンデンサC31の陽極に接続さ
れる。このトランジスタSW21、SW22はドライバ
41により制御される。このドライバ41は制御部21
からの制御信号により制御される。
【0093】トランジスタSW21の両端及びトランジ
スタSW22の両端には、それぞれ保護バリスタD3
1、D32が接続されている。
【0094】ところで、ブリッジ回路B11にはブリッ
ジ回路12が直列に接続されている。さらに、ブリッジ
回路12にはブリッジ回路13が直列に接続されてい
る。
【0095】ブリッジ回路B12とB13との接続点
は、コンデンサC31の陰極に接続されると共に本装置
の(+)出力端子O2に接続される。さらに、ブリッジ
回路B13の他端はコンデンサC31の陽極に接続され
る。
【0096】なお、本装置の(−)出力端子O1と
(+)出力端子O2との間には、分圧抵抗R1、R2と
の直列接続体が接続される。この分圧抵抗R1とR2と
の接続点の電位は、制御部21に入力される。この分圧
抵抗R1及びR2により電圧検出部が構成される。この
制御部21は、例えばマイクロコンピュータを中心に構
成されている。制御部21は分圧抵抗R1とR2との接
続点の電位を検出することにより、本装置の(−)出力
端子O1と(+)出力端子O2の電位差Vを検出してい
る。
【0097】前述したスイッチング素子S11〜S1
4、S21〜S24及びドライバ41の制御は制御部2
1により制御される。
【0098】また、4つ直列接続される互いに独立のチ
ョークコイルL1〜L4に流れる電流Iは電流検出器2
2により検出される。この電流検出器22で検出された
電流Iは制御部21に出力される。
【0099】ところで、本装置の(−)出力端子O1
は、スパッタ源31に接続され、(+)出力端子O2は
真空槽32に接続される。通常、本装置の(+)出力端
子O2は接地される。
【0100】制御部21は、本装置の(−)出力端子O
1と(+)出力端子O2の電位差Vを検出することによ
り、真空槽32内でスパッタ放電が発生しているかアー
ク放電が発生しているかを判定している。スパッタ電圧
は通常300V以上であり、アーク放電電圧は150V
以下であるため、本装置の(−)出力端子O1と(+)
出力端子O2の電位差Vが150V以下に下がると、真
空槽32内でアーク放電が発生していると判定される。
【0101】制御部21は、アーク放電の発生を検出す
ると、設定時間T1(0.01〜100μs)後にスイッチSW
2を設定時間T2(0.3〜10μs)オンする。つまり、逆
電圧パルスをスパッタ源31に印加する。この間におい
て、スイッチング素子S11〜S14は制御部21によ
りオン、オフ制御され、4つ直列接続される互いに独立
のチョークコイルL1〜L4に定電流が流れるように制
御される。つまり、4つ直列接続される互いに独立のチ
ョークコイルL1〜L4に流れる電流Iは電流検出器2
2により検出されるので、制御部21はこの電流Iが定
電流となるように、スイッチング素子S11〜S14を
オン・オフ制御している。前述した逆電圧パルスを印加
直後のアーク判定時間T3は、10μs(0.01〜10μ
s)以下としている。そして、このアーク判定時間T3
経過後に再度アークと判定された場合には、設定時間T
1(0.01〜100μs)後にスイッチSW2を設定時間T2
(0.3〜10μs)オンする処理が行われる(図12)。以
下、アークが検出される間は、アークが検出されなくな
るまで、逆電圧パルスが印加され続ける。以上の処理が
遮断モードである。ここで、アークを判定してから設定
時間T1後にスイッチSW2をオンさせるのは、設定時
間T1が経過する前にアークが自己消滅する場合がある
からである。
【0102】次に、スイッチSW2のオン制御を制御部
21の制御により定期的に行っても良い。この場合に
は、定期的(10から10000μs)にスイッチSW2を設
定時間T2だけオンする。ここで、定期的にスイッチS
W2をオン制御する最中でも、アーク放電の発生が検出
されると、前述したように設定時間T1後にスイッチS
W2をオンさせて逆電圧パルスを発生させる処理が行わ
れる。また、このように定期的にスイッチSW2をオン
すると共に、前述したアーク放電の発生を検出すると、
設定時間T1(0.01〜100μs)後にスイッチSW2を設
定時間T2(0.3〜10μs)オンするようにしても良い。
【0103】さらに、制御部21は、アーク放電の発生
を検出すると、スイッチSW2はオンさせないで、スイ
ッチング素子S11〜S14をすべてオフ制御するよう
にしても良い。スイッチング素子S11〜S14をすべ
てオフすると、スパッタ源31には電源が供給されなく
なるため、アークは消弧する。このように、アークが消
弧するまでに、電圧/電流特性を計測する(アーク放電
特性測定モード)。そして、アークが消弧したら、スイ
ッチング素子S11〜S14をオン・オフ制御して再
度、定電流制御を行う。このように、スイッチング素子
S11〜S14をオフしたときの電圧・電流特性を知る
ことができる。例えば、図11の直線Aに示すような電
圧・電流特性が得られる。通常アーク電流が増加しても
電圧はあまり変化しないため、本装置の(−)出力端子
O1と(+)出力端子O2の電位差Vが150V以下で
あると判定されると、アーク放電が発生していると判定
することができる。
【0104】しかし、図11の直線Aに示すような電圧
・電流特性を持つアーク放電が存在するということは、
アーク放電の判定レベルを150Vという値ではなく、
Varc=Va0+Rt*Ioというように電流の一次関数で表
わす必要がある。
【0105】最近は、スパッタの適用範囲が広がって、
図11に示すように放電特性が従来と違って、150Vの
ような固定値では判断できないものがある。これは、タ
ーゲット材料による違いに起因します。
【0106】そして、Varc=Va0+Rt*Ioのように電
源の出力電流に対応したスパッタ特性と、アーク特性の
中間に電圧判断レベルを設けることにより、逆電圧パル
スを加えた直後でも正しくアーク判定することができ
る。
【0107】また、この値に対して10〜20%程度のヒス
テリシス特性をもちせることにより、より確実にアーク
判定を行うことができる。
【0108】ここで、Varc:判定レベル Va0:負荷特性から求めるIo=0付近の判定レベル Rt:負荷特性から求めるIoに比例する成分の係数 Io:その時の電源出力電流≒L1を流れている電流 Vth:ヒステリシス電圧幅 このようにすることにより、逆電圧パルス印加後の電圧
上昇時間が余分なコンデンサが無いため速くなっている
ので、負荷によっては0.1μs以下でもアーク判定可能
である。
【0109】この第6の実施の形態では、このチョーク
コイルの小型化のため、位相をずらした複数のスイッチ
ング回路の2次側を整流後に直列接続して、広い範囲の
負荷インピーダンスに対してチョークコイルにかかる電
圧変動を小さく制御をしている。
【0110】本実施の形態では、位相をずらした複数の
スイッチング回路の2次側を整流したのち直列接続し、
複数のスイッチング回路を制御することによりリップル
を減少させることができる。
【0111】例えば、チョークコイルを10mH、負荷電圧
を500V、トランスの2次側で整流した後の800Vの電圧
をPWM制御する。トランスの一次側のスイッチング周波
数を50kHzとすると、整流後のパルス周期は10μsでパル
ス幅が可変する。
【0112】パルスがオンしている間は、チョークコイ
ルL1には、800−500Vの電流を増加させる方向の電圧
がかかる。パルスがオフしている間はチョークコイルL
1は、500Vを負荷に供給しなければならないので、電
流は減少する。オン時間toとオフ時間tfにおいて同
じ電流上昇と下降になれば平均電流は安定する。
【0113】V*di/dtでdi=dt*V/Lであるので、t
o*300/L=tf*500/Lとなる。従って、to/tf=500
/300となる。
【0114】 パルス幅は、to/(10−to)=500/300=5/3 to=5/3*(10−to) to=50/8=6.25[μs] 電流の変化量diは、 di=6.25e−6*300/10e−3=(10−6.25)*te−6*50
0/10e−3=0.1875[A]となる(図9参照)。
【0115】それに対して400V出力のスイッチング回
路を90度位相をずらして2個使用した場合には、パルス
がオーバラップしないと負荷電圧より高くならないの
で、電流が増加するのはオーバラップ時間trで減少する
場合、パルスがオーバラップしていない時間tsとなる。
【0116】上昇は(400+400−500)=300Vで下降は5
00−400=100Vとなる。
【0117】tr*300/L=ts*100/tr/ts=100/300
となる。
【0118】オーバラップすると周期は半分になるの
で、 tr/(5−tr)=1/3 tr=5/3−tr/3 tr(1+1/3)=
5/3 tr=5/3*3/4=1.25[μs] 電流の変化量は di=1.25e−6*300/10e−3=(5−1.25)*te*−6
*100/10e−3=0.0375[A]となり、電流変動は1/
5に小さくなる(図10)。逆に言うと、チョークコイ
ルの値を小さくすることができる。チョークコイルの値
を小さくすることができれば、単独のチョークコイルで
L1を構成することも可能である。しかし、自己共振周
波数を充分大きくしておく必要があるために、複数の独
立したチョークコイルを用いている。
【0119】このように本発明の第6の実施の形態によ
れば、位相をずらした複数のスイッチング回路の2次側
を整流した後で直列接続し実質上コンデンサを省いてチ
ョークコイルだけのフィルタ回路とすることができる。
パルスが重ならなければ、並列接続したのと等価であ
り、オーバラップすると直列接続により電圧が加算され
るため、電流の変動を小さくすることができる。
【0120】次に、本発明の第7の実施の形態について
図8を参照して説明する。図8において、図7と同一部
分には同一番号を付し、その詳細な説明については省略
する。
【0121】この第7の実施の形態においては、トラン
ジスタSW22とコンデンサC31の陽極との間に、切
換えスイッチSW3が設けられている。このSW3は手
動あるいは制御部21からの制御信号により切り換えら
れる。切換えスイッチSW3が図示のa位置にある場合
には、アークが検出されると逆電圧パルスが印加され
(バイポーラ動作)、b位置にある場合には逆電圧パル
スは印加されない(モノポーラ動作)。
【0122】このように本発明の第7の実施の形態によ
れば、第6の実施の形態の効果の他にアーク検出した時
に逆電圧パルスを印加するか否かを選択することができ
る。
【0123】なお、前述した第1ないし第6の実施の形
態では、制御部21は複数直列接続された複数の互いに
独立のチョークコイルL1〜L4に定電流を流すように
制御したが、(−)出力端子O1と(+)出力端子から
出力される電力が一定となるように複数の複数の互いに
独立のチョークコイルL1〜L4を流れる電流を制御す
るようにしても良い。このように定電力制御することに
よりスパッタ成膜レートを一定にすることができる。
【0124】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ス
パッタリング中におけるアーク放電抑制の失敗を無くす
ことができるスパッタリング用電源装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるスパッタリ
ング用電源装置の回路図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係わるスパッタリ
ング用電源装置の回路図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の変形例を示すスパ
ッタリング用電源装置の回路図。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示すスパッタリン
グ用電源装置の回路図。
【図5】本発明の第4の実施の形態を示すスパッタリン
グ用電源装置の回路図。
【図6】本発明の第5の実施の形態を示すスパッタリン
グ用電源装置の回路図。
【図7】本発明の第6の実施の形態を示すスパッタリン
グ用電源装置の回路図。
【図8】本発明の第7の実施の形態を示すスパッタリン
グ用電源装置の回路図。
【図9】本発明の第6の実施の形態の動作を説明するた
めのドライブ電圧パルスと電流リップルの波形図。
【図10】本発明の第6の実施の形態の動作を説明する
ためのドライブ電圧パルスと電流リップルの波形図。
【図11】本発明に係わるスパッタリング放電とアーク
放電の電圧−電流特性を示す特性図。
【図12】本発明に係わる逆電圧パルスとスパッタ電
流、アーク電流との関係を示す図。
【符号の説明】
13…逆方向アーク防止回路、 21…制御部、 22…電流検出器、 31…スパッタ源、 32…真空槽、 PS1…スパッタリング用直流電源。

Claims (58)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負極出力端子及び正極出力端子を有する
    スパッタリング用電源装置において、 スパッタリング用直流電源と、 このスパッタリング用直流電源の負極側に設けられた第
    1のスイッチング手段と、 この第1のスイッチング手段に複数直列接続される互い
    に独立のチョークコイルと、 この複数のチョークコイルと前記負極出力端子との間に
    設けられた逆方向アーク防止回路と、 逆電圧発生用直流電源と、 この逆電圧発生用直流電源と前記複数直列接続された互
    いに独立のチョークコイルと逆方向アーク防止回路との
    中間位置との間に設けられた第2のスイッチング手段
    と、 前記負極出力端子と前記正極出力端子との間に発生する
    電圧を検出する電圧検出部と、 前記第1のスイッチング手段及び第2のスイッチング手
    段の開閉を制御する制御手段とを具備したことを特徴と
    するスパッタリング用電源装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記第1のスイッチン
    グ手段を開閉制御して前記複数直列接続された互いに独
    立のチョークコイルに一定電流を流す制御を行うことを
    特徴とする請求項1記載のスパッタリング用電源装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記第1のスイッチン
    グ手段を開閉制御して前記負極出力端子及び正極出力端
    子から定電力が出力されるように前記複数直列接続され
    た互いに独立のチョークコイルに流す電流値を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載のスパッタリング用電源
    装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、さらに前記電圧検出部
    で検出された電圧によりアーク判定を行ない、アーク判
    定されるとT1後に前記第2のスイッチング手段を設定
    時間T2だけオンして逆電圧パルスを発生させ、この逆
    電圧パルス出力が終了してから設定時間T3以後に再度
    前記アーク判定を行い同様の処理を繰り返す制御を行う
    請求項2記載のスパッタリング用電源装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、周期的に前記第2のス
    イッチング手段を設定時間T2だけオンして逆電圧パル
    スを発生させることを特徴とする請求項2あるいは4記
    載のスパッタリング用電源装置。
  6. 【請求項6】 前記複数直列接続された互いに独立のチ
    ョークコイル全体の自己共振周波数は、前記第1のスイ
    ッチング手段のスイッチング周波数より5倍以上である
    こと特徴とする請求項1記載のスパッタリング用電源装
    置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は前記電圧検出部により検
    出された電圧によりアーク判定を行い、アーク判定を行
    なうと、前記スイッチング手段をオフして、アーク放電
    の電圧−電流特性を計測するアーク放電特性測定モード
    を備えていることを特徴とする請求項1記載のスパッタ
    リング用電源装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記アーク放電特性測
    定モードで計測されたアーク放電の電圧−電流特性に基
    づいてアーク判定を行うことを特徴とする請求項7記載
    のスパッタリング用電源装置。
  9. 【請求項9】 負極出力端子及び正極出力端子を有する
    スパッタリング用電源装置において、 スパッタリング用直流電源と、 このスパッタリング用直流電源の負極側に設けられた第
    1のスイッチング手段と、 この第1のスイッチング手段に複数直列接続された互い
    に独立のチョークコイルと、 この複数のチョークコイルと前記負極出力端子との間に
    設けられた逆方向アーク防止回路と、 逆電圧発生用直流電源と、 この逆電圧発生用電源と前記複数直列接続された互いに
    独立のチョークコイルと逆方向アーク防止回路との中間
    位置との間に設けられた第2のスイッチング手段と、 前記第1のスイッチング手段と前記複数直列接続された
    互いに独立のチョークコイルとの間に設けられた第3の
    スイッチング手段と、 この第3のスイッチングと前記複数直列接続された互い
    に独立のチョークコイルとの接続点から前記逆電圧発生
    源の陽極との間に接続された還流路と、 前記負極出力端子と前記正極出力端子との間に発生する
    電圧を検出する電圧検出部と、 前記第1のスイッチング手段乃至第3ののスイッチング
    手段の開閉を制御する制御手段とを具備したことを特徴
    とするスパッタリング用電源装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記第1のスイッチ
    ング手段を開閉制御して前記複数直列接続された互いに
    独立のチョークコイルに一定電流を流す制御を行うこと
    を特徴とする請求項9記載のスパッタリング用電源装
    置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記第1のスイッチ
    ング手段を開閉制御して前記負極出力端子及び正極出力
    端子から定電力が出力されるように前記複数直列接続さ
    れた互いに独立のチョークコイルに流す電流値を制御す
    ることを特徴とする請求項9記載のスパッタリング用電
    源装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、さらに前記電圧検出
    部で検出された電圧によりアーク判定を行ない、アーク
    判定されるとT1後に第1及び第3のスイッチング手段
    をオフすると共に前記第2のスイッチング手段を設定時
    間T2だけオンして逆電圧パルスを発生させ、この逆電
    圧パルス出力が終了してから設定時間T3以後に再度前
    記アーク判定を行い同様の処理を繰り返す制御を行う請
    求項9記載のスパッタリング用電源装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、周期的に前記第2の
    スイッチング手段を設定時間T2だけオンして逆電圧パ
    ルスを発生させることを特徴とする請求項10あるいは
    12記載のスパッタリング用電源装置。
  14. 【請求項14】 前記複数直列接続された互いに独立の
    チョークコイル全体の自己共振周波数は、前記第1のス
    イッチング手段のスイッチング周波数より5倍以上であ
    ること特徴とする請求項9記載のスパッタリング用電源
    装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は前記電圧検出部により
    検出された電圧によりアーク判定を行い、アーク判定を
    行なうと、前記スイッチング手段をオフして、アーク放
    電の電圧−電流特性を計測するアーク放電特性測定モー
    ドを備えていることを特徴とする請求項9記載のスパッ
    タリング用電源装置。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、前記アーク放電特性
    測定モードで計測されたアーク放電の電圧−電流特性に
    基づいてアーク判定を行うことを特徴とする請求項15
    記載のスパッタリング用電源装置。
  17. 【請求項17】 負極出力端子及び正極出力端子を有す
    るスパッタリング用電源装置において、 スパッタリング用直流電源と、 このスパッタリング用直流電源の負極側に設けられた第
    1のスイッチング手段と、 この第1のスイッチング手段に複数直列接続された互い
    に独立のチョークコイルと、 逆電圧発生用直流電源と、 この逆電圧発生用電源と前記複数直列接続された互いに
    独立のチョークコイルと負極出力端子との中間位置との
    間に設けられた第2のスイッチング手段と、 前記第1のスイッチング手段と前記複数直列接続された
    互いに独立のチョークコイルとの間に設けられた第3の
    スイッチング手段と、 この第3のスイッチングと前記複数直列接続された互い
    に独立のチョークコイルとの接続点から前記逆電圧発生
    源の陽極との間に接続された還流路と、 前記負極出力端子と前記正極出力端子との間に発生する
    電圧を検出する電圧検出部と、 前記第1のスイッチング手段乃至第3ののスイッチング
    手段の開閉を制御する制御手段とを具備したことを特徴
    とするスパッタリング用電源装置。
  18. 【請求項18】 前記制御手段は、前記第1のスイッチ
    ング手段を開閉制御して前記複数直列接続された互いに
    独立のチョークコイルに一定電流を流す制御を行うこと
    を特徴とする請求項17記載のスパッタリング用電源装
    置。
  19. 【請求項19】 前記制御手段は、前記第1のスイッチ
    ング手段を開閉制御して前記負極出力端子及び正極出力
    端子から定電力が出力されるように前記複数直列接続さ
    れた互いに独立のチョークコイルに流す電流値を制御す
    ることを特徴とする請求項17記載のスパッタリング用
    電源装置。
  20. 【請求項20】 前記制御手段は、さらに前記電圧検出
    部で検出された電圧によりアーク判定を行ない、アーク
    判定されるとT1後に第1及び第3のスイッチング手段
    をオフすると共に前記第2のスイッチング手段を設定時
    間T2だけオンして逆電圧パルスを発生させ、この逆電
    圧パルス出力が終了してから設定時間T3以後に再度前
    記アーク判定を行い同様の処理を繰り返す制御を行う請
    求項18記載のスパッタリング用電源装置。
  21. 【請求項21】 前記制御手段は、周期的に前記第2の
    スイッチング手段を設定時間T2だけオンして逆電圧パ
    ルスを発生させることを特徴とする請求項17あるいは
    20記載のスパッタリング用電源装置。
  22. 【請求項22】 前記複数直列接続された互いに独立の
    チョークコイル全体の自己共振周波数は、前記第1のス
    イッチング手段のスイッチング周波数より5倍以上であ
    ること特徴とする請求項17記載のスパッタリング用電
    源装置。
  23. 【請求項23】 前記制御手段は前記電圧検出部により
    検出された電圧によりアーク判定を行い、アーク判定を
    行なうと、前記スイッチング手段をオフして、アーク放
    電の電圧−電流特性を計測するアーク放電特性測定モー
    ドを備えていることを特徴とする請求項17記載のスパ
    ッタリング用電源装置。
  24. 【請求項24】 前記制御手段は、前記アーク放電特性
    測定モードで計測されたアーク放電の電圧−電流特性に
    基づいてアーク判定を行うことを特徴とする請求項23
    記載のスパッタリング用電源装置。
  25. 【請求項25】 負極出力端子及び正極出力端子を有す
    るスパッタリング用電源装置において、 所定電圧の出力を発生する直流電源と、 それぞれブリッジ接続された複数のスイッチンング素子
    を有し、前記直流電源の出力をパルス出力に変換する第
    1及び第2のスイッチング回路と、 前記第1及び第2のスイッチング回路からパルス状の一
    次電圧が供給され、パルス状の2次電圧をそれぞれ出力
    する第1及び第2のトランスと、 前記第1のトランスから出力されるパルス状の2次電圧
    を整流する第1のダイオードブリッジと、 前記第2のトランスから出力されるパルス状の2次電圧
    を整流する第2のダイオードブリッジと、 前記第1のダイオードブリッジの出力側に接続される複
    数直列接続される互いに独立のチョークコイルと、 この複数のチョークコイルと前記負極出力端子との間に
    設けられた逆方向アーク防止回路と、 前記第2のダイオードブリッジの出力側に接続される逆
    電圧保持用コンデンサと、 この逆電圧保持用コンデンサと前記複数直列接続された
    互いに独立のチョークコイルと逆方向アーク防止回路と
    の中間位置との間に設けられたスイッチング手段と、 前記負極出力端子と前記正極出力端子との間に発生する
    電圧を検出する電圧検出部と、 前記スイッチング素子に対してスイッチング制御信号を
    出力すると共に、前記スイッチング手段の開閉を制御す
    るスイッチング制御信号を出力する制御手段を具備した
    ことを特徴とするスパッタリング用電源装置。
  26. 【請求項26】 前記制御手段は、前記スイッチング素
    子を開閉制御して前記複数直列接続された互いに独立の
    チョークコイルに一定電流を流す制御を行うことを特徴
    とする請求項25記載のスパッタリング用電源装置。
  27. 【請求項27】 前記制御手段は、前記第1のスイッチ
    ング手段を開閉制御して前記負極出力端子及び正極出力
    端子から定電力が出力されるように前記複数直列接続さ
    れた互いに独立のチョークコイルに流す電流値を制御す
    ることを特徴とする請求項25記載のスパッタリング用
    電源装置。
  28. 【請求項28】 前記制御手段は、さらに前記電圧検出
    部で検出された電圧によりアーク判定を行ない、アーク
    判定されるとT1後に前記スイッチング手段を設定時間
    T2だけオンして逆電圧パルスを発生させ、この逆電圧
    パルス出力が終了してから設定時間T3以後に再度前記
    アーク判定を行い同様の処理を繰り返す制御を行う請求
    項26記載のスパッタリング用電源装置。
  29. 【請求項29】 前記制御手段は、周期的に前記スイッ
    チング手段を設定時間T2だけオンして逆電圧パルスを
    発生させることを特徴とする請求項26あるいは28記
    載のスパッタリング用電源装置。
  30. 【請求項30】 前記複数直列接続された互いに独立の
    チョークコイル全体の自己共振周波数は、前記第1のス
    イッチング素子のスイッチング周波数より5倍以上であ
    ること特徴とする請求項25記載のスパッタリング用電
    源装置。
  31. 【請求項31】 前記制御手段は前記電圧検出部により
    検出された電圧によりアーク判定を行い、アーク判定を
    行なうと、前記スイッチング素子をオフして、アーク放
    電の電圧−電流特性を計測するアーク放電特性測定モー
    ドを備えていることを特徴とする請求項25記載のスパ
    ッタリング用電源装置。
  32. 【請求項32】 前記制御手段は、前記アーク放電特性
    測定モードで計測されたアーク放電の電圧−電流特性に
    基づいてアーク判定を行うことを特徴とする請求項31
    記載のスパッタリング用電源装置。
  33. 【請求項33】 負極出力端子及び正極出力端子を有す
    るスパッタリング用電源装置において、 所定電圧の出力を発生する直流電源と、 それぞれブリッジ接続された複数のスイッチンング素子
    を有し、前記直流電源の出力をパルス出力に変換するス
    イッチング回路と、 前記スイッチング回路からパルス状の一次電圧が供給さ
    れ、パルス状の2次電圧を出力するトランスと、 前記トランスから出力されるパルス状の2次電圧を整流
    する第1及び第2のダイオードブリッジと、 前記第1のダイオードブリッジの出力側に接続される複
    数直列接続される互いに独立のチョークコイルと、 この複数のチョークコイルと前記負極出力端子との間に
    設けられた逆方向アーク防止回路と、 前記第2のダイオードブリッジの出力側に接続される逆
    電圧保持用コンデンサと、 この逆電圧保持用コンデンサと前記複数直列接続された
    互いに独立のチョークコイルと逆方向アーク防止回路と
    の中間位置との間に設けられたスイッチング手段と、 前記負極出力端子と前記正極出力端子との間に発生する
    電圧を検出する電圧検出部と、 前記スイッチング素子に対してスイッチング制御信号を
    出力すると共に、前記スイッチング手段の開閉を制御す
    るスイッチング制御信号を出力する制御手段を具備した
    ことを特徴とするスパッタリング用電源装置。
  34. 【請求項34】 前記制御手段は、前記スイッチング素
    子を開閉制御して前記複数直列接続された互いに独立の
    チョークコイルに一定電流を流す制御を行うことを特徴
    とする請求項33記載のスパッタリング用電源装置。
  35. 【請求項35】 前記制御手段は、前記第1のスイッチ
    ング手段を開閉制御して前記負極出力端子及び正極出力
    端子から定電力が出力されるように前記複数直列接続さ
    れた互いに独立のチョークコイルに流す電流値を制御す
    ることを特徴とする請求項33記載のスパッタリング用
    電源装置。
  36. 【請求項36】 前記制御手段は、さらに前記電圧検出
    部で検出された電圧によりアーク判定を行ない、アーク
    判定されるとT1後に前記スイッチング手段を設定時間
    T2だけオンして逆電圧パルスを発生させ、この逆電圧
    パルス出力が終了してから設定時間T3以後に再度前記
    アーク判定を行い同様の処理を繰り返す制御を行う請求
    項34記載のスパッタリング用電源装置。
  37. 【請求項37】 前記制御手段は、周期的に前記スイッ
    チング手段を設定時間T2だけオンして逆電圧パルスを
    発生させることを特徴とする請求項34あるいは36記
    載のスパッタリング用電源装置。
  38. 【請求項38】 前記複数直列接続された互いに独立の
    チョークコイル全体の自己共振周波数は、前記スイッチ
    ング素子のスイッチング周波数より5倍以上であること
    特徴とする請求項33記載のスパッタリング用電源装
    置。
  39. 【請求項39】 前記制御手段は前記電圧検出部により
    検出された電圧によりアーク判定を行い、アーク判定を
    行なうと、前記スイッチング素子をオフして、アーク放
    電の電圧−電流特性を計測するアーク放電特性測定モー
    ドを備えていることを特徴とする請求項33記載のスパ
    ッタリング用電源装置。
  40. 【請求項40】 前記制御手段は、前記アーク放電特性
    測定モードで計測されたアーク放電の電圧−電流特性に
    基づいてアーク判定を行うことを特徴とする請求項39
    記載のスパッタリング用電源装置。
  41. 【請求項41】 負極出力端子及び正極出力端子を有す
    るスパッタリング用電源装置において、 所定電圧の出力を発生する直流電源と、 それぞれブリッジ接続された複数のスイッチンング素子
    を有し、前記直流電源の出力をパルス出力に変換するス
    イッチング回路と、 前記スイッチング回路からパルス状の一次電圧が供給さ
    れ、パルス状の2次電圧を出力するトランスと、 前記トランスから出力されるパルス状の2次電圧を整流
    する第1及び第2のダイオードブリッジと、 前記第1のダイオードブリッジの出力側に接続される複
    数直列接続される互いに独立のチョークコイルと、 前記第2のダイオードブリッジの出力側に接続される逆
    電圧保持用コンデンサと、 この第2のダイオードブリッジとトランスの2次巻線間
    に接続された抵抗と、 この逆電圧保持用コンデンサと前記複数直列接続された
    互いに独立のチョークコイルと負極出力端子との中間位
    置との間に設けられたスイッチング手段と、 前記負極出力端子と前記正極出力端子との間に発生する
    電圧を検出する電圧検出部と、 前記スイッチング素子に対してスイッチング制御信号を
    出力すると共に、前記スイッチング手段の開閉を制御す
    るスイッチング制御信号を出力する制御手段を具備した
    ことを特徴とするスパッタリング用電源装置。
  42. 【請求項42】 前記制御手段は、前記スイッチング素
    子を開閉制御して前記複数直列接続された互いに独立の
    チョークコイルに一定電流を流す制御を行うことを特徴
    とする請求項41記載のスパッタリング用電源装置。
  43. 【請求項43】 前記制御手段は、前記第1のスイッチ
    ング手段を開閉制御して前記負極出力端子及び正極出力
    端子から定電力が出力されるように前記複数直列接続さ
    れた互いに独立のチョークコイルに流す電流値を制御す
    ることを特徴とする請求項41記載のスパッタリング用
    電源装置。
  44. 【請求項44】 前記制御手段は、さらに前記電圧検出
    部で検出された電圧によりアーク判定を行ない、アーク
    判定されるとT1後に前記スイッチング手段を設定時間
    T2だけオンして逆電圧パルスを発生させ、この逆電圧
    パルス出力が終了してから設定時間T3以後に再度前記
    アーク判定を行い同様の処理を繰り返す制御を行う請求
    項42記載のスパッタリング用電源装置。
  45. 【請求項45】 前記制御手段は、周期的に前記スイッ
    チング手段を設定時間T2だけオンして逆電圧パルスを
    発生させることを特徴とする請求項41あるいは44記
    載のスパッタリング用電源装置。
  46. 【請求項46】 前記複数直列接続された互いに独立の
    チョークコイル全体の自己共振周波数は、前記スイッチ
    ング素子のスイッチング周波数より5倍以上であること
    特徴とする請求項41記載のスパッタリング用電源装
    置。
  47. 【請求項47】 前記制御手段は前記電圧検出部により
    検出された電圧によりアーク判定を行い、アーク判定を
    行なうと、前記スイッチング素子をオフして、アーク放
    電の電圧−電流特性を計測するアーク放電特性測定モー
    ドを備えていることを特徴とする請求項41記載のスパ
    ッタリング用電源装置。
  48. 【請求項48】 前記制御手段は、前記アーク放電特性
    測定モードで計測されたアーク放電の電圧−電流特性に
    基づいてアーク判定を行うことを特徴とする請求項47
    記載のスパッタリング用電源装置。
  49. 【請求項49】 負極出力端子及び正極出力端子を有す
    るスパッタリング用電源装置において、 所定電圧の出力を発生する直流電源と、 それぞれブリッジ接続された複数のスイッチンング素子
    を有し、前記直流電源の出力をパルス出力に変換する第
    1及び第2のスイッチング回路と、 前記第1及び第2のスイッチング回路からパルス状の一
    次電圧が供給され、パルス状の2次電圧をそれぞれ出力
    する第1及び第2のトランスと、 前記第1のトランスから出力されるパルス状の2次電圧
    を整流する第1のダイオードブリッジと、 前記第2のトランスから出力されるパルス状の2次電圧
    を整流する第2のダイオードブリッジと、 前記第2のトランスから出力されるパルス状の2次電圧
    を整流する第3のダイオードブリッジと、 前記第1のダイオードブリッジの出力側に接続される複
    数直列接続される互いに独立のチョークコイルと、 この複数のチョークコイルと前記負極出力端子との間に
    設けられた逆方向アーク防止回路と、 前記第3のダイオードブリッジの出力側に接続される逆
    電圧保持用コンデンサと、 この逆電圧保持用コンデンサと前記複数直列接続された
    互いに独立のチョークコイルと逆方向アーク防止回路と
    の中間位置との間に設けられたスイッチング手段と、 前記負極出力端子と前記正極出力端子との間に発生する
    電圧を検出する電圧検出部と、 前記スイッチング素子に対してスイッチング制御信号を
    出力すると共に、前記スイッチング手段の開閉を制御す
    るスイッチング制御信号を出力する制御手段を具備し、
    前記第1のダイオードブリッジと第2のダイオードブリ
    ッジとは直列接続されていることを特徴とするスパッタ
    リング用電源装置。
  50. 【請求項50】 前記制御手段は、前記第1のスイッチ
    ング回路と第2のスイッチング回路の位相をずらして制
    御することを特徴とする請求項49記載のスパッタリン
    グ用電源装置。
  51. 【請求項51】 前記制御手段は、前記スイッチング素
    子を開閉制御して前記複数直列接続された互いに独立の
    チョークコイルに一定電流を流す制御を行うことを特徴
    とする請求項49記載のスパッタリング用電源装置。
  52. 【請求項52】 前記制御手段は、前記第1のスイッチ
    ング手段を開閉制御して前記負極出力端子及び正極出力
    端子から定電力が出力されるように前記複数直列接続さ
    れた互いに独立のチョークコイルに流す電流値を制御す
    ることを特徴とする請求項49記載のスパッタリング用
    電源装置。
  53. 【請求項53】 前記制御手段は、さらに前記電圧検出
    部で検出された電圧によりアーク判定を行ない、アーク
    判定されるとT1後に前記スイッチング手段を設定時間
    T2だけオンして逆電圧パルスを発生させ、この逆電圧
    パルス出力が終了してから設定時間T3以後に再度前記
    アーク判定を行い同様の処理を繰り返す制御を行う請求
    項50記載のスパッタリング用電源装置。
  54. 【請求項54】 前記制御手段は、周期的に前記スイッ
    チング手段を設定時間T2だけオンして逆電圧パルスを
    発生させることを特徴とする請求項51あるいは53記
    載のスパッタリング用電源装置。
  55. 【請求項55】 前記複数直列接続された互いに独立の
    チョークコイル全体の自己共振周波数は、前記第1のス
    イッチング素子のスイッチング周波数より5倍以上であ
    ること特徴とする請求項49記載のスパッタリング用電
    源装置。
  56. 【請求項56】 前記制御手段は前記電圧検出部により
    検出された電圧によりアーク判定を行い、アーク判定を
    行なうと、前記スイッチング素子をオフして、アーク放
    電の電圧−電流特性を計測するアーク放電特性測定モー
    ドを備えていることを特徴とする請求項49記載のスパ
    ッタリング用電源装置。
  57. 【請求項57】 前記制御手段は、前記アーク放電特性
    測定モードで計測されたアーク放電の電圧−電流特性に
    基づいてアーク判定を行うことを特徴とする請求項56
    記載のスパッタリング用電源装置。
  58. 【請求項58】 前記スイッチング手段と前記逆電圧保
    持用コンデンサとの間がモード選択スイッチが設けら
    れ、このモード選択スイッチを切り替えることにより、
    逆電圧保持用コンデンサから逆電圧パルスを発生させる
    かゼロ電圧の発生を切り換えられることを特徴とする請
    求項49記載のスパッタリング用電源装置。
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