JP2002234648A - 輪転印刷機 - Google Patents

輪転印刷機

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JP2002234648A
JP2002234648A JP2001031689A JP2001031689A JP2002234648A JP 2002234648 A JP2002234648 A JP 2002234648A JP 2001031689 A JP2001031689 A JP 2001031689A JP 2001031689 A JP2001031689 A JP 2001031689A JP 2002234648 A JP2002234648 A JP 2002234648A
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Japan
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web
dancer roller
roller
tension
load
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Application number
JP2001031689A
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English (en)
Inventor
Yasushi Kinoshita
康 木下
Kazuyasu Sato
和恭 佐藤
Shigeru Obata
小幡  茂
Tetsuya Oba
徹也 大場
Akitomo Kuwabara
章友 桑原
Kenji Ashiba
賢治 足羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウェブを中央基準で搬送する印刷装置では、ウ
ェブの送出機および巻き取り機の移動手段、各種センサ
をウェブの幅に応じて移動することが必要で、その移動
手段によって装置が複雑化しコスト高になる問題があ
る。このようなことからウェブの走行位置を片側基準に
し、装置を簡素化することが行なわれる。しかし、片側
基準ではウェブが各構成要素の片側に偏って走行される
ために蛇行が大きくなったり、しわや破断の頻度が上が
るなどの不具合が生じることがあった。 【解決手段】ダンサローラの左右負荷を微調整してダン
サローラの傾きを修正し、ウェブの左右張力を等しく保
つ。このとき、ダンサローラの左右の荷重バランスは、
左右う負荷手段の微調整およびスタビライザを左右に移
動させ重心を変えることによって制御する。また、ウェ
ブの左右張力やダンサローラの傾きを検出し、フィード
バックすることで左右の負荷手段の微調整を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送されるウェブ
の張力制御装置を備えた輪転印刷機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】輪転印刷機は、ウェブ(紙、或いは樹脂
等のフィルムをロール状に巻き取った記録媒体)の送出
機、インフィード部、張力制御装置、蛇行制御装置、画
像形成部、定着部、アウトフィード部、ウェブの巻き取
り機で構成されている。ウェブの搬送は、インフィード
部のインフィードローラおよびアウトフィード部のアウ
トフィードローラによって行なわれ、見当合わせの高精
度化、蛇行抑制、ばたつき抑制を実現するためにウェブ
に張力がかかるように僅かにインフィードローラの搬送
速度を遅く設定している。これは、速度差のみでウエブ
の張力を制御すると、僅かな速度差で急激な張力変動が
生じるため、搬送中の張力を一定に保つことが必要にな
るからである。そこで、インフィードローラからアウト
フィードローラに至る経路中に、ダンサローラを設けて
張力変動を緩衝することが行なわれている。ダンサロー
ラは、ウェブに釣り下げられており、張力が上がるとダ
ンサローラ自体が上昇して変動を打ち消し、また張力が
下がると下降して張力を一定に保つ働きをする。ウェブ
の張力は、ダンサローラにかけられる負荷で決定され、
錘、ばね力、或いはシリンダ圧などによって調節するこ
とができる。張力の制御は、ダンサローラの位置を一定
に保つことで安定化することができる。このシステムを
一般的に張力制御装置と呼んでいる。
【0003】ところで、輪転印刷機等では、目的に応じ
て幅の違うウェブを使い分けることがある。従って、あ
らゆるウェブの幅に対応するために、搬送経路を形成す
る各構成要素は、最も大きい幅のウェブ幅以上の寸法で
作られている。このウェブの搬送は、幅によらず装置の
中央を走行するように、ウェブの中央が装置の中央に沿
うように位置修正が行なわれる。
【0004】このように、ウエブの中央を基準として搬
送すると、ウェブは各種ローラの左右対称の位置にかけ
られるので左右の荷重バランスが良く、蛇行やしわの発
生、破断など搬送上の不具合が発生しにくいというメリ
ットがある。
【0005】ところが、ウェブを中央基準で走行させる
ためにはウェブの送出機、巻き取り機および各種センサ
群の位置をウェブの幅に合わせて、幅方向に移動しなけ
ればならない。
【0006】このことから、従来技術である特開平8−
301495号公報に記載されているように、ウェブを
巻き取るリールの後方にイメージセンサを設け、ウェブ
の走行位置が基準位置となるように横方向に移動させる
ものがある。
【0007】また、特許第3016028号公報には、
ウェブの幅等の印刷条件を指定することによって、ウェ
ブ搬送の基準が得られるように搬送経路を構成する各要
素の横方向の移動を行なうシステムが記載されている。
また、この従来技術には、ウェブの送出機、巻き取り機
や折り機、定着機、蛇行制御装置のセンサ、紙切れ検出
手段などの各種構成要素の移動量、動作方法などについ
ても記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のよう
に、ウェブを中央基準で搬送するためには、送出機、巻
き取り機等の機構およびセンサ群を幅方向に移動する手
段が必要となるため、輪転印刷機が複雑となったり、コ
スト高になってしまう問題がある。
【0009】これに対して、ウェブの搬送基準を印刷装
置の片側に固定する構造のものがある。この構造では、
ウェブの片方の耳端を固定されている基準点に合わせて
走行させる。このようにすると、ウェブの幅が変更され
ても幅に関係なくウェブの一方の端が基準に合わされる
ので、送出機や巻き取り機、各種センサ群は基準点にあ
わせて設置しておけば幅方向に移動させる必要がなく、
輪転印刷機を簡素化することができる利点がある。
【0010】しかしながら、ウェブは各構成要素の基準
側に偏ってかけられるので、左右の荷重バランスが悪く
なり蛇行が大きくなったり、しわや破断の頻度が上がる
などの不具合が生じることがあった。
【0011】従来の技術では、ウェブの送出機および巻
き取り機および各種センサの移動手段による装置の複雑
化を改善する目的で、ウェブの走行位置を片側基準にす
ることが行なわれるが、片側基準ではウェブが各構成要
素の基準側に偏って走行されるために蛇行が大きくなっ
たり、しわや破断の頻度が上がるなどの不具合が生じる
ことがあった。
【0012】この原因の一つとして、ダンサローラの傾
きが挙げられる。ダンサローラは、ウェブに釣り下げら
れる構成であるため、ウェブが基準側に偏って走行する
ことによって、左右の荷重バランスが損なわれる結果、
僅かな傾きが生じる。この傾きはウェブの左右張力に差
を生じさせ、蛇行やしわ、破断の原因となっている。
【0013】本発明の目的は、ダンサローラの傾きを修
正し、左右の荷重バランスを安定させることによって、
ウェブの左右張力を均一とし片側基準の印刷装置におい
ても蛇行が少なく、しわや破断の発生がない張力制御装
置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ウェブの搬
送を行なうインフィードローラからアウトフィードロー
ラに至る搬送経路中のウェブに吊り下げられたダンサロ
ーラと、このダンサローラに所定の負荷を加えてウェブ
の張力を発生させる負荷手段と、前記ダンサローラの位
置を検出する位置検出手段と、この位置検出手段の検出
値を用いてダンサローラの位置が安定するようにインフ
ィードローラの周速度を調整する速度制御手段を行う張
力制御装置を備えた輪転印刷機において、前記ダンサロ
ーラの左右にかかる負荷のバランスを調整する調整手段
を備えたことにより達成される。
【0015】また、前記ダンサローラへの負荷の一部
に、重心を移動することが可能なスタビライザを設け、
このスタビライザの移動にて前記ダンサローラの左右に
かかる負荷のバランスを調整することにより達成され
る。
【0016】また、前記ダンサローラの傾きを検出し、
水平になるようにダンサローラの左右にかかる負荷のバ
ランスを調整することにより達成される。
【0017】また、前記スタビライザは、駆動モータに
て移動することにより達成される。
【0018】また、前記ウエブの左右両側に設けられた
張力検出センサと、この張力検出センサからの出力を入
力として前記ウエブの左右の張力差を演算する演算部
と、この演算部からの出力を入力として前記スタビライ
ザの移動量を算出する制御手段と、この制御手段からの
出力を入力として前記駆動モータを駆動させることこと
により達成される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例を説明
するための図である。図1において、1は、筒状に巻か
れた紙或いはプラスチックフィルム等のウェブでる。こ
のウェブ1の搬送路は、インフィード部2と、張力制御
装置3と、画像形成部4と、アウトフィード部5とから
構成されている。これらの構成部相互間は、アイドラ6
1、62、63、64、65によって用紙の搬送方向を
変え、それぞれの構成要素が有機的に機能するように形
成されている。ここで、ウェブ1は搬送速度Vfの一定
速度で搬送される。
【0020】インフィード部2は、インフィードローラ
21と、バックローラ22と、インフィードモータ23
とから構成されており、ウェブ1を任意の速度で搬送す
るようになっている。張力制御装置3は、ダンサローラ
31と、支持アーム32と、負荷手段33と、位置検出
手段34と、スタビライザ35とから構成される。
【0021】画像形成部4は、ウェブ1の表面と裏面に
設けられている画像形成ユニット41、42と、この画
像形成ユニット41、42で形成されウェブ1上に転写
された画像を定着する定着機43から構成されている。
アウトフィード部5は、アウトフィードローラ51と、
バックローラ52と、アウトフィードモータ53とから
構成されており、ウェブ1を任意の速度で搬送するよう
になっている。
【0022】この他、ウェブ1の搬送路上には張力セン
サ7が取り付けられており、ウェブ1の左右の張力を検
出できるようになっている。
【0023】次に、本発明の一実施例の動作について説
明する。ウェブ1は、ロール状に巻いて支給されるロー
ル紙や、一定の長さに折りたたんで支給されるボックス
紙などの連続紙である。ウェブ1は、巻き癖や折り癖な
ど付いているが、これらの癖は、前後処理手段(図示せ
ず)によって補正された後、インフィード部2へ供給さ
れる。
【0024】インフィード部2では、ウェブ1をインフ
ィードローラ21に巻き付け、充分な接触面積を確保す
ると同時に、バックローラ22によって接触圧を加える
ことでインフィードモータ23の回転駆動力の伝達が効
率よく行なわれるようにしている。
【0025】ここで、インフィードローラ21は、高精
度な搬送速度Vfが維持でるように金属製のローラを用
い、ローラ径の寸法精度を高めている。ただし、バック
ローラ22は、ウェブ1との接触幅を得るためにゴムロ
ーラを用いてもよい。
【0026】張力制御装置3は、ガイドローラ62、6
3の間にダンサローラ31が釣り下げられた構成となっ
ている。ダンサローラ31は、ウェブ1の張力およびダ
ンサローラ31の自重、負荷手段33の力の釣り合いに
よって支持アーム32の支点を中心として上下に揺動
し、ウェブ1の張力が常に一定になるように保たれてい
る。
【0027】ここで、張力制御装置の負荷手段33とし
ては、錘やばねを用いることができるが、ウェブ1の種
類に対応して張力値を変更する場合などが考えられる。
その場合、簡単に負荷を変更することができるシリンダ
圧力を用いることが望ましい。ダンサローラ31の揺動
は、支持アーム32の支点周りの回転角によって観測す
ることができ、エンコーダやポテンシオメータなどの位
置検出手段34を設けている。支持アーム32の回転角
は、僅かであるので位置検出手段34は高い分解能が要
求される。そこで、分解能を高めるために支持アーム3
2の支点軸にギヤを取り付ける構成としてもよい。
【0028】本実施例の張力制御装置3では、スタビラ
イザ35を設けている。このスタビライザ35は、ダン
サローラ31がウェブ1の偏りによって傾斜したとき、
自らの位置を幅方向に移動することによって左右の荷重
バランスを修正する働きを持つ。
【0029】画像形成部4は、電子写真方式によるトナ
ー画像や版胴を用いたインク画像、インクジェットなど
によって画像を形成するシステムである。画像形成部1
は、タンデム構成にして複数の画像を重ねるようにした
り、ウェブ1の両面に画像を形成するようにしても構わ
ない。定着機43は、前記ウェブ1に形成された画像を
ウェブ1に定着・乾燥させるために設けられている。
【0030】アウトフィード部5は、インフィード部2
と同様の構成である。ウェブ1をアウトフィードローラ
51に巻き付け、充分な接触面積を確保すると同時にバ
ックローラ52によって接触圧を加えることでアウトフ
ィードモータ53の回転駆動力の伝達が滑りなく効率よ
く行なわれるようになっている。アウトフィードローラ
51は搬送速度Vfを高精度に実現できるように金属製
のローラを用いローラ径の寸法精度が高められている。
バックローラ52はウェブ1との接触幅を得るためにゴ
ムローラを用いてもよい。
【0031】次に本発明の実施例1の張力制御について
説明する。
【0032】ダンサローラ31の位置は、インフィード
ローラ21によるウェブ1の供給量と、アウトフィード
ローラ51によるウェブ1の排出量の差によって制御す
ることができる。インフィードローラ21の周速とアウ
トフィードローラ51の周速はそれぞれ独立に設定でき
るようになっており、個々に駆動モータを設けることに
よって速度差を得る構成としている。画像品質を安定し
て得るため、画像形成部4との接点の搬送速度はアウト
フィードローラ51によって制御し、張力制御に必要な
速度差の実現をインフィードローラ21によって行な
う。よって、アウトフィードローラ51はダンサローラ
31の揺動に関係なく、搬送速度Vfに追従するように
速度が制御される。
【0033】インフィードローラ21の周速は、安定し
た張力を実現するため、ダンサローラ31の変位および
変位速度によって微調整が行われる。ダンサローラ31
の変位は、支持アーム32の支点の回転角度をギヤで数
倍に拡大した後、アブソーリュート型エンコーダなどの
位置検出手段34によって検出を行っている。ダンサロ
ーラ31は、ダンサローラ31の揺動できる範囲内の任
意の箇所に常に復帰するようにして、張力変動を吸収す
る際の移動距離が常に確保されるようにしなければなら
ない。
【0034】そこで、位置検出手段34の値をフィード
バックしてダンサローラ復帰位置に収束するように制御
を行う。具体的には、位置検出手段34の値とダンサロ
ーラ復帰位置との差をとり位置ゲインをかけてインフィ
ードモータ23の搬送速度Vfに修正を加えることによ
り、インフィードローラ21の周速を微調整してアウト
フィードモータ51の周速との速度差を得る構成となっ
ている。
【0035】このように位置フィードバックを構成する
ことにより、ダンサローラ31は張力変動を自らの変位
によって吸収するのでウェブ1の張力はほぼ一定に保た
れる。また、ダンサローラ31の位置は、張力変動吸収
後速やかに任意の箇所に復帰するので、離散的に発生す
る張力変動に対して、変動を吸収する移動距離が常に確
保されるようになる。
【0036】本実施例では、全張力の制御に加え、ウェ
ブ1の左右張力を等しく保つため次のような制御を行な
っている。
【0037】図2は、張力制御装置の斜視図を示したも
のである。図2において、33Rは右側負荷手段、33
Lは左側負荷手段、36はスタビライザ35を幅方向に
移動させる駆動モータである。ウェブ1の幅が狭く片側
基準で搬送されるとき、ウェブ1は、ダンサローラ31
の片側に偏って懸けられる。このため、ダンサローラ3
1は荷重バランスを失って傾きを生じるようになる。こ
の傾きは、ウェブ1の左右パス長を変えてしまい蛇行の
原因となる他、ウェブ1への荷重分布が片側に集中する
問題を生じる。
【0038】そこで、ダンサローラ31が荷重バランス
を失ったときに、それを修正する方向にダンサローラ3
1両端の負荷を微調整する。ダンサローラ31両端の負
荷手段33R、33Lが錘である場合には、錘の重量を
調整しウェブ1の左右張力が等しくなるようにする。
【0039】しかし、錘の重量の微調整は困難であり、
調整作業は左右張力が均一になるまで試行錯誤的に錘の
交換が繰り返されることになるので、調整に時間がかか
り実用的でない。負荷手段33R、33Lがばね力を利
用したものである場合は、左右のばね係数を変える、左
右のばねの支持端の高さを変え伸び量を調整するなどが
考えられる。
【0040】左右のばね支持部の高さ調整は、図9のよ
うに支持部をワイヤ38でステアリングモータに39に
直結し、ワイヤ38を左右に移動させ支持部を上下に動
かすことで自動化が可能となる。負荷手段33R、33
Lとしてシリンダの圧力を利用したものは容易に左右の
圧力を設定することができるので、調整作業を速やかに
行なうことができる。ただし、シリンダは高価である
上、周辺設備が大型であるなどの点で小型の印刷装置に
応用することは難しい。
【0041】このようなことから、スタビライザ35を
設け、これを幅方向に移動させることによって左右の荷
重バランスを修正する。スタビライザ35は、左右の荷
重バランスを修正できる程度の重量で良く、このスタビ
ライザ35の重心とダンサローラ31の重心を合わせた
仮想の重心がウェブ1の幅中央の線上にくるようにスタ
ビライザ35の位置を修正すれば、ウェブ1の左右張力
を等しくすることができる。
【0042】スタビライザ35の形態は、図5のように
ダンサローラ31と平行に配置し幅方向に移動して左右
の荷重バランスを調整するものや、図6のように支持ア
ーム32上に配置し支持アーム32に沿って移動させる
ことにより、てこの原理でダンサローラ31にかかる荷
重を調整するもの、図7のようにダンサローラ31軸上
に任意の重量のスタビライザ35を配置するものなどが
実施できる。
【0043】スタビライザ35の移動は、手動および自
動で行なうことができるが、手動では、スタビライザ3
5自体が重量物であるので作業が困難であることが予想
される。自動化する場合は、図8のようにダンサローラ
31と平行にボールねじなどで構成されたスライダ37
を設け、駆動モータ36の回転によりスタビライザ35
を移動させる方法としてもよい。このとき駆動モータ3
6が左右一方の支持アーム32に固定される場合でも、
スタビライザ35のオフセット調整により荷重バランス
を安定に保つことが可能である。
【0044】次に、ウェブ1の左右張力のバランスを自
動で調整する方法について説明する。図3はウェブ1の
左右の張力をフィードバックして、左右負荷手段33
R、33Lの自動調整を行なう方法を示した図である。
【0045】図3において、張力センサ7は、テンショ
ンローラ71と右側張力センサ72R、左側張力センサ
72Lから構成されており、ウェブ1の左右の張力を個
々に測定することができる。テンションローラ71は、
ウェブ1の最大幅に対応した長さのローラであるため、
ウェブ1の幅が狭い場合には、ウェブ1は基準側に偏っ
て走行する。このため、計測される左右の張力は、基準
側が大きい値となる。そこで、ウェブ1の偏りによる影
響を排除した上で両者の差分を計算し、左右張力差とす
る。この左右張力差を張力安定装置8で左右負荷手段3
3R、33Lまたはスタビライザ35を制御するための
制御量に変換し動作させることによって、左右張力バラ
ンスが自動で調整されるようになる。
【0046】図4はダンサローラ31の傾きをフィード
バックして左右張力のバランスを自動調整する方法を示
した図である。図4において、ダンサローラ31の傾き
は、ダンサローラ31を支持している左右支持アーム3
2の回転角の差で検出することができ、このため左右の
支持アーム32の支点に位置検出手段34R、34Lを
設けている。左右の位置検出手段34R、34Lの検出
値が等しくなるように張力安定装置8で左右負荷手段3
3R、33Lまたはスタビライザ35の制御量が算出さ
れ、自動調整が行なわれる。このとき、左右位置検出手
段34R、34Lの代わりに、左右支持アーム32の支
点間を1本のシャフトで固定し、このシャフトのねじれ
を歪みゲージ等で検出したものを利用してもよい。
【0047】この場合には、ねじれが少なくなるように
張力安定装置8で制御量が計算され、自動調整を行な
う。自動調整方法として、ウェブ1の搬送条件からあら
かじめ左右の荷重バランスを調整しておいてもよい。搬
送条件は少なくともウェブ1の幅および全張力が必要で
ある。これらの搬送条件から左右の荷重バランスを計算
で求めることができる。前記3つの自動調整方法は、印
刷装置の停止時に行なっても、搬送中に逐次行なっても
よい。
【0048】このように、本発明は、ウェブの搬送を行
なうインフィードローラからアウトフィードローラに至
る搬送経路中のウェブに吊り下げられたダンサローラ
と、このダンサローラに所定の負荷を加えてウェブの張
力を発生させる負荷手段と、前記ダンサローラの位置を
検出する位置検出手段と、この位置検出手段の検出値を
用いてダンサローラの位置が安定するようにインフィー
ドローラの周速度を調整する速度制御手段を行う張力制
御装置を備えた輪転印刷機において、前記ダンサローラ
の左右にかかる負荷のバランスを調整する調整手段を備
えたものである。
【0049】また、前記ダンサローラへの負荷の一部
に、重心を移動することが可能なスタビライザを設け、
このスタビライザの移動にて前記ダンサローラの左右に
かかる負荷のバランスを調整するようにしたものであ
る。
【0050】また、前記ダンサローラの傾きを検出し、
水平になるようにダンサローラの左右にかかる負荷のバ
ランスを調整するようにしたものである。
【0051】また、前記スタビライザは、駆動モータに
て移動するようにしたものである。
【0052】また、前記ウエブの左右両側に設けられた
張力検出センサと、この張力検出センサからの出力を入
力として前記ウエブの左右の張力差を演算する演算部
と、この演算部からの出力を入力として前記スタビライ
ザの移動量を算出する制御手段と、この制御手段からの
出力を入力として前記駆動モータを駆動するようにした
ものである。
【0053】これにより、本発明は、ウェブが片側に偏
って走行する片側基準の輪転印刷機の場合、ウェブに吊
り下げられた構成をとるダンサローラは、左右の荷重バ
ランスが損なわれることによって僅かに傾きを生じ、こ
の傾きがウェブの左右張力に差を生じさせ、蛇行やし
わ、破断の原因となっていたが、ダンサローラの傾きを
左右負荷の微調整および重心を移動するためのスタビラ
イザによって修正し、ウェブの左右張力を等しくするこ
とが可能となる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、片側基準の印刷装置に
おいても蛇行が少なく、しわや破断の発生を抑えた輪転
印刷機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る張力制御装置の構成図
である。
【図2】本発明の実施例1に係る張力制御装置の斜視図
である。
【図3】本発明の実施例1に係る張力制御装置の張力安
定方法を説明する説明図である。
【図4】本発明の実施例1に係る張力制御装置の張力安
定方法を説明する説明図である。
【図5】本発明の実施例1に係るスタビライザの形態を
示す図である。
【図6】本発明の実施例1に係るスタビライザの形態を
示す図である。
【図7】本発明の実施例1に係るスタビライザの形態を
示す図である。
【図8】本発明の実施例1に係るスタビライザの移動方
法を説明する説明図である。
【図9】本発明の実施例1に係る左右負荷の調整方法を
説明する図である。
【符号の説明】
1…ウェブ、2…インフィード部、21…インフィード
ローラ、22…バックローラ、23…インフィードモー
タ、3…張力制御装置、31…ダンサローラ、32…支
持アーム、33、33R、33L…負荷手段、34、3
4R、34L…位置検出手段、35…スタビライザ、3
6…駆動モータ、37…スライダ、38…ワイヤ、39
…ステアリングモータ、4…画像形成部、41、42…
画像形成ユニット、43…定着機、5…アウトフィード
部、51…アウトフィードローラ、52…バックロー
ラ、53…アウトフィードモータ、61、62、63、
64、65…アイドラ、7、72R、72L…張力セン
サ、71…テンションローラ、8…張力安定装置、Vf
…搬送速度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 和恭 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 小幡 茂 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 大場 徹也 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 (72)発明者 桑原 章友 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 (72)発明者 足羽 賢治 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 2C034 AD02 AD11 AD12 2C250 EA06 EA33 EB03 EB50 3F105 AA01 AB03 BA07 CA15 DA04 DA09 DB11 DC08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウェブの搬送を行なうインフィードローラ
    からアウトフィードローラに至る搬送経路中のウェブに
    吊り下げられたダンサローラと、このダンサローラに所
    定の負荷を加えてウェブの張力を発生させる負荷手段
    と、前記ダンサローラの位置を検出する位置検出手段
    と、この位置検出手段の検出値を用いてダンサローラの
    位置が安定するようにインフィードローラの周速度を調
    整する速度制御手段を行う張力制御装置を備えた輪転印
    刷機において、 前記ダンサローラの左右にかかる負荷のバランスを調整
    する調整手段を備えたことを特徴とする輪転印刷機。
  2. 【請求項2】前記ダンサローラへの負荷の一部に、重心
    を移動することが可能なスタビライザを設け、このスタ
    ビライザの移動にて前記ダンサローラの左右にかかる負
    荷のバランスを調整することを特徴とする請求項1記載
    の輪転印刷機。
  3. 【請求項3】前記ダンサローラの傾きを検出し、水平に
    なるようにダンサローラの左右にかかる負荷のバランス
    を調整することを特徴とする請求項1記載の張力制御装
    置。
  4. 【請求項4】前記スタビライザは、駆動モータにて移動
    することを特徴とする請求項2記載の輪転印刷機。
  5. 【請求項5】前記ウエブの左右両側に設けられた張力検
    出センサと、この張力検出センサからの出力を入力とし
    て前記ウエブの左右の張力差を演算する演算部と、この
    演算部からの出力を入力として前記スタビライザの移動
    量を算出する制御手段と、この制御手段からの出力を入
    力として前記駆動モータを駆動させることを特徴とする
    請求項2記載の輪転印刷機。
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