JP2002234617A - 圧縮可能物品の積み込み方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 積み上げられたタイヤ13間から円滑に押
し込みプレート24を抜き出すことで、該タイヤ13の山の
崩れを防止する。 【解決手段】 押し込みプレート24に対するタイヤ13か
らの上下の力がバランスした位置まで押し込みプレート
24を移動させた後、該押し込みプレート24をタイヤ13間
から引き抜くが、このとき、移動台車15を停止させた状
態で行うようにしたので、押し込みプレート24が揺れる
ようなことはなく、この結果、該押し込みプレート24は
タイヤ13間から円滑に抜き出される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、圧縮可能物品、
例えば空気入りタイヤの積み込み方法および装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の圧縮可能物品、例えば空気入りタ
イヤの積み込み方法・装置としては、例えば米国特許第
５,８１６,１４２号明細書に記載されているようなもの
が知られている。

【０００３】このものは、まず、コンテナの積み込み室
の底壁上に横置きの空気入りタイヤを複数個積み上げた
後、爪の代わりに略水平な押し込みプレートが設けられ
たフォークリフトを前記積み込み室内に移動させる。次
に、前記押し込みプレートを最上段のタイヤに接触させ
ながら下降させ、前記積み上げられた複数のタイヤをあ
る程度押し潰す。

【０００４】次に、前記押し込みプレートを間に介装し
ながら、タイヤを複数個前記押し潰されたタイヤ上に、
積み込み室の頂壁にほぼ届くまでさらに積み上げる。そ
の後、前記押し込みプレートを上下の力がバランスした
位置まで上昇させ、該押し込みプレートより下方のタイ
ヤの潰れを若干復元させるとともに、押し込みプレート
より上方のタイヤを若干押し潰す。

【０００５】次に、前記フォークリフトを後退させるこ
とで、押し込みプレートをタイヤ間から引き抜く。この
ようにすれば、ある程度押し潰すことが可能であるが、
圧縮から解放すると元の状態に戻るタイヤ等の圧縮可能
物品をコンテナ等に、より多く積載することができる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の圧縮可能物品の積み込み方法・装置にあって
は、押し込みプレートをタイヤ間から抜き出す際、フォ
ークリフトを後退させるようにしているため、フォーク
リフトの後退開始時に運転の稚拙によってフォークリフ
ト全体が揺れたり、あるいは、後退時に底壁の凹凸の影
響を受けてフォークリフト全体が揺れたりすることがあ
り、このような場合には、積み上げられたタイヤに押し
込みプレートから振動が付与されて、折角積み上げたタ
イヤの山が崩れてしまうことがあるという問題点があ
る。また、フォークリフトが大型であるため、１つの山
を積み上げる毎にコンテナから外に出なければ、次のタ
イヤの積み込みができず、この結果、長いロス時間が発
生するという問題点もある。

【０００７】この発明は、圧縮可能物品を迅速に積み込
むことができるとともに、積み上げられた圧縮可能物品
間から円滑に押し込みプレートを抜き出すことで、該圧
縮可能物品の崩れを防止することができる圧縮可能物品
の積み込み方法および装置を提供することを目的とす
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】このような目的は、第１
に、積み込み室の底壁上に圧縮可能物品を複数個積み上
げる工程と、移動台車に支持された略水平な押し込みプ
レートを最上段の圧縮可能物品に接触させながら下降さ
せることで、前記積み上げられた複数の圧縮可能物品を
押し潰す工程と、前記押し込みプレートを間に介装しな
がら、圧縮可能物品を複数個前記押し潰された圧縮可能
物品上に積み込み室の頂壁にほぼ届くまでさらに積み上
げる工程と、前記押し込みプレートを上下の力がバラン
スした位置まで上昇させ、該押し込みプレートより下方
の圧縮可能物品の潰れを若干復元させるとともに、押し
込みプレートより上方の圧縮可能物品を若干押し潰す工
程と、移動台車を停止させた状態で押し込みプレートを
移動台車側に移動させ、該押し込みプレートを圧縮可能
物品間から引き抜く工程とを備えた圧縮可能物品の積み
込み方法により、

【０００９】第２に、積み込み室の底壁上を移動可能な
移動台車と、該移動台車に前後方向および上下方向に移
動可能に支持された略水平な押し込みプレートと、前記
移動台車に設けられ、積み込み室の底壁上に圧縮可能物
品が複数個積み上げられたとき、最上段の圧縮可能物品
に接触している押し込みプレートを下降させて、前記積
み上げられた複数の圧縮可能物品を押し潰す昇降手段
と、前記移動台車に設けられ、押し込みプレートを長手
方向に移動させる移動手段とを備え、

【００１０】押し込みプレートにより圧縮可能物品を押
し潰した後、押し込みプレートを間に介装しながら、圧
縮可能物品を複数個前記押し潰された圧縮可能物品上に
積み込み室の頂壁にほぼ届くまでさらに積み上げ、次
に、前記押し込みプレートを上下の力がバランスした位
置まで上昇させ、該押し込みプレートより下方の圧縮可
能物品の潰れを若干復元させるとともに、押し込みプレ
ートより上方の圧縮可能物品を若干押し潰し、その後、
移動台車を停止させた状態で移動手段により押し込みプ
レートを移動台車側に移動させ、該押し込みプレートを
圧縮可能物品間から引き抜くようにした圧縮可能物品の
積み込み装置により達成することができる。

【００１１】積み込み室に圧縮可能物品を積み込む場合
には、まず、積み込み室の底壁上に圧縮可能物品を複数
個積み上げる。次に、押し込みプレートを移動手段によ
り圧縮可能物品に向かって移動させた後、昇降手段によ
り該押し込みプレートを最上段の圧縮可能物品に接触さ
せながら下降させ、前記積み上げられた複数の圧縮可能
物品を押し潰す。これにより、押し込みプレートと積み
込み室の頂壁との間に広い空間が形成される。

【００１２】次に、前記押し込みプレートを間に介装し
ながら、圧縮可能物品を複数個前記押し潰された圧縮可
能物品上に、積み込み室の頂壁にほぼ届くまでさらに積
み上げる。その後、前記押し込みプレートを上下の力が
バランスした位置まで上昇させ、該押し込みプレートよ
り下方の圧縮可能物品の潰れを若干復元させるととも
に、押し込みプレートより上方の圧縮可能物品を若干押
し潰す。

【００１３】次に、移動台車を停止させた状態で押し込
みプレートを移動手段により移動台車側に移動させ、該
押し込みプレートを圧縮可能物品間から引き抜く。この
とき、移動台車は前述のように停止しているので、押し
込みプレートが揺れるようなことはなく、この結果、該
押し込みプレートは円滑に抜き出されて圧縮可能物品の
山が崩れるようなことはない。しかも、前述の積み込み
装置は小型であるため、次の圧縮可能物品の積み込み
を、積み込み装置が積み込み室から出ることなく、圧縮
可能物品の１個分だけ後退するだけで行うことができ、
積み込み作業が迅速となる。

【００１４】また、請求項３に記載のように構成すれ
ば、高い位置における圧縮可能物品の積み上げ作業が容
易となる。さらに、請求項４に記載のように構成すれ
ば、作業台の高さが変更したときでも、圧縮可能物品の
受け取りが容易となる。また、請求項５に記載のように
構成すれば、圧縮可能物品の積み上げ作業が容易とな
る。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図１、２、３において、11は内
部に積み込み室12が形成された中空ボックス状の、例え
ばコンテナ、トラック等であり、この積み込み室12には
多数個の物品が積み込まれる。ここで、このような物品
が、ある程度押し潰すことが可能であるとともに、圧縮
から解放すると元の状態に戻ることができる圧縮可能物
品、例えば、空気入りタイヤ13である場合には、ある程
度圧縮しながら積み込めば、積み込み密度を高めること
ができ、これにより、一度に輸送できる数を増加させる
ことができて、作業性の向上、輸送費のコストダウンを
図ることができる。

【００１６】15はコンテナ等11（積み込み室12）の底壁
16上を走行することができる移動台車であり、この移動
台車15のベース18には底壁16上を転動する複数の車輪17
が回転可能に支持されている。このベース18の前部上面
には門形をした支持フレーム19が固定され、この支持フ
レーム19の上下方向に延びる垂直部19ａの内面には該垂
直部19ａに沿って延びる２対のガイドレール20が敷設さ
れている。前述したベース18、支持フレーム19は全体と
して、積み込み室12の底壁16上を移動可能な前記移動台
車15を構成する。

【００１７】22は昇降台であり、この昇降台22は水平な
平板部22ａと、この平板部22ａの両側端から下方に折れ
曲がるとともに前後方向に延びる側板部22ｂとから構成
され、これら側板部22ｂの外側面にはそれぞれ前記ガイ
ドレール20に摺動可能に係合するスライドベアリング23
が固定されている。24は昇降台22の直上に配置された略
水平な平板状の押し込みプレートであり、この押し込み
プレート24は前後方向に延びるとともに、その上下面は
ポリエチレン等の低摩擦シートにより覆われている。こ
の結果、前記昇降台22、押し込みプレート24は支持フレ
ーム19（移動台車15）に上下方向に移動可能に支持され
ることになる。

【００１８】27はベース18上に固定された一対のモータ
であり、これらのモータ27の出力軸には上下方向に延び
るねじ軸28の下端が連結され、また、これらねじ軸28の
上端は支持フレーム19の上端部に回転可能に支持されて
いる。29は前記昇降台22の側板部22ｂの外側面にそれぞ
れ固定されたねじブロックであり、これらのねじブロッ
ク29には前記ねじ軸28がねじ込まれている。この結果、
前記モータ27が作動してねじ軸28が回転すると、昇降台
22、押し込みプレート24はガイドレール20にガイドされ
ながら一体となって昇降する。前述したガイドレール2
0、昇降台22、スライドベアリング23、モータ27、ねじ
軸28、ねじブロック29は全体として、前記移動台車15に
設けられ、押し込みプレート24を昇降させる昇降手段30
を構成する。

【００１９】前記側板部22ｂの前端部内側面にはそれぞ
れ上下に離れた一対の挟持ローラ32が回転可能に支持さ
れ、これらの挟持ローラ32間には前記押し込みプレート
24の両側端部がそれぞれ挟持されている。33は側板部22
ｂの内側面にそれぞれ敷設された前後方向に延びるガイ
ドレールであり、これらのガイドレール33には前記押し
込みプレート24の後端部でその両側端部下面にそれぞれ
固定されたスライドベアリング34が摺動可能に係合して
いる。この結果、押し込みプレート24は前述した挟持ロ
ーラ32、ガイドレール33、スライドベアリング34を介し
て昇降台22（支持フレーム19、移動台車15）に前後方向
に移動可能に支持されることになる。

【００２０】37は側板部22ｂの後端にそれぞれ取り付け
られたモータであり、これらのモータ37の出力軸にはガ
イドレール33に平行に延びるねじ軸38の後端が連結され
ている。ここで、これらねじ軸38の前端は側板部22ｂの
内側面に固定された軸受39に回転可能に支持されてい
る。40は前記押し込みプレート24の後端部でその両側端
部下面にそれぞれ固定されたねじブロックであり、これ
らのねじブロック40には前記ねじ軸38がねじ込まれてい
る。

【００２１】この結果、前記モータ37が作動してねじ軸
38が回転すると、押し込みプレート24は挟持ローラ32、
ガイドレール33に案内されながらほぼ水平状態のまま前
後方向に移動する。前述した挟持ローラ32、ガイドレー
ル33、スライドベアリング34、モータ37、ねじ軸38、ね
じブロック40は全体として、昇降台22（支持フレーム1
9、移動台車15）に設けられ、押し込みプレート24を長
手方向、ここでは前後方向に移動させる移動手段41を構
成する。

【００２２】そして、前述のように移動台車15は門形を
した支持フレーム19を有するとともに、該支持フレーム
19に昇降手段30、移動手段41を取り付けるようにしてい
るため、昇降台22、押し込みプレート24が上方限まで移
動したとき、支持フレーム19内には広い空間が形成さ
れ、この結果、この空間を通過して作業者はタイヤ13を
移動台車15より前方まで容易に運び込むことができ、該
タイヤ13の積み上げ作業が容易となる。

【００２３】このようにして積み込み室12の底壁16上に
横置きのタイヤ13が複数個積み上げられると、前記移動
手段41により押し込みプレート24をその前部がタイヤ13
の直上に到達するまで前方に移動させる。その後、押し
込みプレート24を昇降手段30により最上段のタイヤ13に
接触させながら下降させると、前記積み上げられた複数
のタイヤ13は弾性変形しながら軸方向に押し潰される。

【００２４】45は移動台車15、詳しくはベース18の後部
上面に設置されたリフターであり、このリフター45は作
業者が乗る水平な作業台46を有する。47は上端が作業台
46にピン48を介して回動可能に連結され、上下方向に対
して傾斜している一対の第１リンクであり、これらの第
１リンク47の下端に固定されたピン49は、前記ベース18
の上面に固定されたガイドブロック50の前後方向に延び
る長孔51内に挿入されている。

【００２５】52は下端がベース18にピン53を介して回動
可能に連結され、前記第１リンク47と逆方向に傾斜して
いる一対の第２リンクであり、これらの第２リンク52の
上端に固定されたピン54は、前記作業台46の後部下面に
固定されたガイドブロック55の前後方向に延びる長孔56
内に挿入されている。また、これら第１、第２リンク4
7、52の中央同士はピン57により回動可能に連結されて
いる。

【００２６】58は前記ピン57の直下に設置された上下方
向に延びるシリンダであり、このシリンダ58のピストン
ロッド59の先端は前記ピン57に連結されている。この結
果、前記シリンダ58が作動してピストンロッド59が突出
したり引っ込んだりすると、第１、第２リンク47、52は
揺動して作業台46が昇降する。このように移動台車15に
昇降可能な作業台46を有するリフター45を設置すると、
高い位置でのタイヤ13の積み上げ作業が容易となる。

【００２７】61は移動台車15の直後に配置されたコンベ
ア台車であり、このコンベア台車61にはタイヤ13を前
方、即ち移動台車15に向かって搬送する搬送コンベア62
が支持されている。そして、この搬送コンベア62の前端
（下流端）は前記リフター45、ここでは作業台46の後端
上面に固定されたブラケット63に連結されている。この
ようにすれば、リフター45が作動して作業台46の高さが
変更したときでも、タイヤ13は常に作業台46の所定位置
に搬送されることとなり、タイヤ13の受け取りが容易と
なる。

【００２８】なお、64は移動台車15とコンベア台車61と
を連結する連結体、65は搬送コンベア62の下流端から落
下したタイヤ13を支持する受け台である。また、コンベ
ア台車61の後方には、必要に応じて、搬送コンベア62に
タイヤ13を搬送する搬送コンベア、コンベア台車を設置
してもよい。

【００２９】次に、この発明の一実施形態の作用につい
て説明する。コンテナ等11の積み込み室12内にタイヤ13
を圧縮することにより高密度で積み込む場合には、ま
ず、移動台車15、コンベア台車61、搬送コンベア62を積
み込み室12内の前端部まで移動させる。このとき、昇降
手段30により昇降台22、押し込みプレート24を上方限ま
で移動させておいて、支持フレーム19内に広い空間を形
成するとともに、リフター45の作業台46を下降限まで移
動させておく。この状態で搬送コンベア62を作動させ、
タイヤ13を前方に向かって搬送するとともに、その下流
端から受け台65上に落下させる。

【００３０】次に、作業者は受け台65上のタイヤ13を掴
んだ後、支持フレーム19内の広い空間を通過して移動台
車15より前方に運び込み、底壁16上に横置きで載置す
る。その後、同様の作業を繰り返し行い、タイヤ13を次
々と積み上げるが、このとき、作業の邪魔をするものが
ないので、積み上げ作業が容易となる。次に、タイヤ13
が所定本数積み上げられると、前記モータ37を作動して
ねじ軸38を回転させ、押し込みプレート24をガイドレー
ル33に沿ってその前部がタイヤ13の直上に到達するまで
前方に移動させる。

【００３１】次に、モータ27を作動してねじ軸28を回転
させ、昇降台22、押し込みプレート24を一体的に下降さ
せる。この下降の途中で押し込みプレート24の前部は最
上段のタイヤ13に接触するが、この接触後も継続して昇
降台22、押し込みプレート24を下降させる。これによ
り、前記積み上げられた複数のタイヤ13は押し込みプレ
ート24により弾性変形させられながら軸方向に押し潰さ
れる。そして、タイヤ13の山が所定高さまで押し潰され
ると、前記押し込みプレート24の下降を停止する。これ
により、押し込みプレート24と積み込み室12の頂壁68と
の間に広い空間が形成される。

【００３２】次に、前記押し込みプレート24を間に介装
しながら、タイヤ13を複数個前記押し潰されたタイヤ13
上に、換言すれば、押し込みプレート24の前部上に、前
記頂壁68にほぼ届くまでさらに積み上げる。このとき、
タイヤ13をかなり高い位置まで積み上げる必要があるた
め、作業者はリフター45の作業台46上に乗った状態で作
業を行う。ここで、タイヤ13の山が高くなるに従い、シ
リンダ58のピストンロッド59を突出させて作業台46を徐
々に上昇させながら積み上げ作業を行えば、作業を容易
とすることができる。また、このとき、搬送コンベア62
は前端が作業台46に追従して持ち上がるので、タイヤ13
の受け取りが容易となる。

【００３３】このようにしてタイヤ13が頂壁68にほぼ届
くまで積み上げられると、前記モータ27によりねじ軸28
を前述とは逆方向に回転させ、昇降台22、押し込みプレ
ート24を上昇させる。そして、これら昇降台22、押し込
みプレート24の上昇は、押し込みプレート24に対するタ
イヤ13からの上下の力がバランスした位置で、停止させ
る。これにより、押し込みプレート24より下方のタイヤ
13の潰れが若干復元され、一方、押し込みプレート24よ
り上方のタイヤ13は若干押し潰され、各タイヤ13は均一
に押し潰されるようになる。

【００３４】次に、車輪17にブレーキを付与して移動台
車15を停止させた後、モータ37を作動して押し込みプレ
ート24を移動台車15側（後側）に移動させ、該押し込み
プレート24をタイヤ13間から引き抜く。このとき、移動
台車15は前述のように停止しているので、押し込みプレ
ート24が揺れるようなことはなく、この結果、該押し込
みプレート24はタイヤ13間から円滑に抜き出され、タイ
ヤ13の山が崩れるようなことはない。このようにしてタ
イヤ13の山が一山形成されると、移動台車15、コンベア
台車61をタイヤ13の１本分だけ後退させ、前述と同様の
作業を繰り返し行う。このように積み込み装置は小型で
あるため、次のタイヤ13の積み込みを、移動台車15が積
み込み室12から出ることなく、タイヤ13の１個分だけ後
退するだけで行うことができ、積み込み作業が迅速とな
る。

【００３５】なお、前述の実施形態においては、昇降手
段30、移動手段41としてモータ27、ねじ軸28、モータ3
7、ねじ軸38を用いたが、この発明においては、流体シ
リンダ、ピニオン・ラック機構等を用いてもよい。ここ
で、昇降手段として流体シリンダを使用した場合には、
そのピストンロッドをフリー状態とすれば、押し込みプ
レートは圧縮可能物品に押されて上下の力がバランスす
る位置まで移動する。

【００３６】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、圧縮可能物品を迅速に積み込むことができるととも
に、積み上げられた圧縮可能物品間から円滑に押し込み
プレートを抜き出すことで、該圧縮可能物品の崩れを防
止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施形態を示す側面断面図であ
る。

【図２】図１のＩ−Ｉ矢視断面図である。

【図３】図２のII−II矢視断面図である。

【符号の説明】

12…積み込み室 13…圧縮可能物品 15…移動台車 16…底壁 19…支持フレーム 24…押し込みプレート 30…昇降手段 41…移動手段 45…リフター 46…作業台 62…搬送コンベア 68…頂壁

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川原 幸雄 福岡県八女郡広川町一条900−２ (72)発明者 藤岡 隆徳 福岡県久留米市宮ノ陣町大社1969−２ Ｆターム(参考） 3F029 AA10 BA05 CA06 CA10 CA23 CA24

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】積み込み室の底壁上に圧縮可能物品を複数
   個積み上げる工程と、移動台車に支持された略水平な押
   し込みプレートを最上段の圧縮可能物品に接触させなが
   ら下降させることで、前記積み上げられた複数の圧縮可
   能物品を押し潰す工程と、前記押し込みプレートを間に
   介装しながら、圧縮可能物品を複数個前記押し潰された
   圧縮可能物品上に積み込み室の頂壁にほぼ届くまでさら
   に積み上げる工程と、前記押し込みプレートを上下の力
   がバランスした位置まで上昇させ、該押し込みプレート
   より下方の圧縮可能物品の潰れを若干復元させるととも
   に、押し込みプレートより上方の圧縮可能物品を若干押
   し潰す工程と、移動台車を停止させた状態で押し込みプ
   レートを移動台車側に移動させ、該押し込みプレートを
   圧縮可能物品間から引き抜く工程とを備えたことを特徴
   とする圧縮可能物品の積み込み方法。
2. 【請求項２】積み込み室の底壁上を移動可能な移動台車
   と、該移動台車に前後方向および上下方向に移動可能に
   支持された略水平な押し込みプレートと、前記移動台車
   に設けられ、積み込み室の底壁上に圧縮可能物品が複数
   個積み上げられたとき、最上段の圧縮可能物品に接触し
   ている押し込みプレートを下降させて、前記積み上げら
   れた複数の圧縮可能物品を押し潰す昇降手段と、前記移
   動台車に設けられ、押し込みプレートを長手方向に移動
   させる移動手段とを備え、 押し込みプレートにより圧縮可能物品を押し潰した後、
   押し込みプレートを間に介装しながら、圧縮可能物品を
   複数個前記押し潰された圧縮可能物品上に積み込み室の
   頂壁にほぼ届くまでさらに積み上げ、次に、前記押し込
   みプレートを上下の力がバランスした位置まで上昇さ
   せ、該押し込みプレートより下方の圧縮可能物品の潰れ
   を若干復元させるとともに、押し込みプレートより上方
   の圧縮可能物品を若干押し潰し、その後、移動台車を停
   止させた状態で移動手段により押し込みプレートを移動
   台車側に移動させ、該押し込みプレートを圧縮可能物品
   間から引き抜くようにしたことを特徴とする圧縮可能物
   品の積み込み装置。
3. 【請求項３】前記移動台車に昇降可能な作業台を有する
   リフターをさらに設け、高い位置での圧縮可能物品の積
   み上げ作業を容易とした請求項２記載の圧縮可能物品の
   積み込み装置。
4. 【請求項４】前記圧縮可能物品を移動台車に向かって搬
   送する搬送コンベアをさらに設けるとともに、該搬送コ
   ンベアの下流端をリフターに連結した請求項３記載の圧
   縮可能物品の積み込み装置。
5. 【請求項５】前記移動台車は門形をした支持フレームを
   有するとともに、該支持フレームに前記昇降手段、移動
   手段を取り付け、押し込みプレートが上方限まで移動し
   たとき、支持フレーム内に広い空間を形成するようにし
   た請求項２〜４のいずれかに記載の圧縮可能物品の積み
   込み装置。