JP2002233431A - 座席用空調装置 - Google Patents

座席用空調装置

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JP2002233431A
JP2002233431A JP2001033422A JP2001033422A JP2002233431A JP 2002233431 A JP2002233431 A JP 2002233431A JP 2001033422 A JP2001033422 A JP 2001033422A JP 2001033422 A JP2001033422 A JP 2001033422A JP 2002233431 A JP2002233431 A JP 2002233431A
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JP
Japan
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air
heat
peltier module
heating
seat
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JP2001033422A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Uno
浩 宇野
Mitsuru Yoneyama
充 米山
Shintaro Nozawa
真太郎 野澤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 座席表面の人体に接する領域の温度を短時間
で上昇させるとともに、ほぼ均一に加温して快適に座れ
るようにする。 【解決手段】 冷温風への熱交換と熱伝導シート31へ
の熱交換をするペルチェモジュール20とヒータ部35
とを備え、座席表面カバー28は冷温風の吹き出しと熱
伝導シート31からの熱伝導の両方で冷却加温され、加
温時はヒータ部35による発熱機能も追加する構成とし
てあり、座席表面の人体に接する領域の温度をほぼ均一
に短時間で上昇させるとともに、温度をほぼ均一に加温
して快適に座れるようにできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座席を冷却あるい
は加温させて、常に快適な温度に保つ座席用空調装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の座席用空調装置として
は、特開平5−277020号公報に記載されているよ
うなものがあった。図7は、前記公報に記載された従来
の座席用空調装置を示すものである。
【0003】図7において、座席用空調装置は背当部1
と着座部2からなる自動車用の座席3と、この座席3の
下部空間に配設されたペルチェモジュール4と、このペ
ルチェモジュール4に接続され、空気流を冷却または加
温する主熱交換器5および廃熱を空気流に熱交換する廃
熱熱交換器6と、背当部1と着座部2の乗員が座る表面
カバー7に設け、空気流を吹き出す空気流吹出孔8と、
主熱交換器5から空気流吹出孔8に連通し、吹出す空気
流を搬送するために背当部1と着座部2の内部に設けた
空気流通路9と、廃熱熱交換器6から廃熱空気流を搬送
する廃熱空気流通路10と、ペルチェモジュール4に接
続した主熱交換器5および廃熱熱交換器6に空気流を搬
送する送風機11から構成されていた。
【0004】そして、自動車の運転時にペルチェモジュ
ール4と送風機11を駆動し、夏季では、送風機11で
搬送された空気流はペルチェモジュール4で伝熱された
主熱交換器5で冷却されて、空気流通路9を介し搬送さ
れて、空気流吹出孔8から冷風として吹出していた。ま
たペルチェモジュール4で伝熱された廃熱熱交換器6で
加温された廃熱空気流は廃熱空気流通路10から廃熱と
して吹出していた。
【0005】一方、冬季では、送風機11で搬送された
空気流はペルチェモジュール4で伝熱された主熱交換器
5で加温されて、空気流通路9を介し搬送されて、空気
流吹出孔8から温風として吹出していた。またペルチェ
モジュール4で伝熱された廃熱熱交換器6で冷却された
廃熱空気流は廃熱空気流通路10から廃熱として吹出し
ていた。このようにして、乗員の背中および臀部を冷却
または加温して座席の空調が行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の装置では、冬季において自動車の運転を停止し、座席
温度が低下した後、再運転をすると、ペルチェモジュー
ル4と送風機11が駆動し、空気流が加温されて空気流
吹出孔8へと搬送され、吹き出すが、空気の比熱は約
0.29と小さく、空気流吹出孔8に到達するまでに温
度が低下する。また、空気流が加温されて上昇する温度
幅はペルチェモジュール4の加温熱量と送風機11の風
量で決定される。空気流を空気流吹出孔8に到達させる
ためには、送風機11の風量はある所定値以下にはでき
ない。そこで、空気流が加温されて上昇する温度幅も大
きくは出来ない。さらに、ペルチェモジュール4で加温
されるため、供給される空気流の温度は座席3が設けら
れている車室内の温度が上昇しないと、低い温度が継続
され、ペルチェモジュール4で加温される温度も低い温
度が継続される。そこで、座席3の表面カバー7はいつ
までも暖まらないという課題を有していた。また、空気
流吹出孔8の一部は人体により塞がれることがあり、塞
がれた空気流吹出孔8は加温された空気流が吹出せない
ため、その部分は不快感が存在するという課題も有して
いた。さらに、空気流吹出孔8はある間隔毎に設けるた
め、座席の表面の全ての領域が均一に冷却もしくは加温
できるものではなかった。
【0007】本発明は前記従来の課題を解決するもの
で、冬季において自動車の運転を停止した後、再運転時
に座席表面の人体に接する領域の温度をほぼ均一に短時
間で上昇させるとともに、人体に接する領域の温度をほ
ぼ均一に加温して快適に座れるようにする座席用空調装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の座席用空調装置は、ペルチェモジュ
ールとヒータ部とを備え、座席表面カバーは冷温風の吹
き出しと熱伝導シートからの熱伝導の両方で冷却加温さ
れ、加温時はヒータ部の発熱機能も追加される構成とし
たものである。
【0009】これによって、夏季においては、運転をす
ると、ペルチェモジュールにより、供給された空気流は
冷風に熱交換される。同時に、ペルチェモジュールは熱
伝導シートにも熱交換をし、冷却する。冷却された熱伝
導シートは座席表面カバーを熱伝導で冷却する。さら
に、冷風は座席表面カバーに搬送され、座席表面カバー
から吹き出す。そこで、座席表面カバーは冷風の吹き出
しによる対流と熱伝導シートからの熱伝導の両方で冷却
される。
【0010】また冬季においては、運転をすると、ペル
チェモジュールにより、供給された空気流は温風に熱交
換される。同時に、ペルチェモジュールは熱伝導シート
にも熱交換をし、加温する。さらに熱伝導シートはヒー
タ部によっても加温される。加温された熱伝導シートは
座席表面カバーを熱伝導で加温する。さらに、温風は座
席表面カバーに搬送され、座席表面カバーから吹き出
す。そこで、座席表面カバーは温風の吹き出しによる対
流と熱伝導シートからの熱伝導の両方で加温される。
【0011】このようにして、座席表面カバーは冷却加
温されるが、とくに冬季では、温風の吹き出しによる対
流と熱伝導シートの伝熱に加えヒータ部の発熱機能も加
わるので、再運転時に座席表面の人体に接する領域の温
度をほぼ均一に短時間で上昇させるとともに、人体に接
する領域の温度をほぼ均一に加温して快適に座れるよう
にできる。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、ペルチ
ェモジュールと、このペルチェモジュールと熱交換した
冷温風を座席表面カバーに伝える熱伝導シート及び冷温
風を座席表面シートより吹き出させる通風路と、前記ペ
ルチェモジュールとともに座席表面カバーに熱を伝え
る、あるいは温風を吹き出させるヒータ部とを備えたも
のである。
【0013】これによって、夏季においては、運転をす
ると、ペルチェモジュールにより、供給された空気流は
冷風に熱交換される。同時に、ペルチェモジュールは熱
伝導シートにも熱交換をし、冷却する。冷却された熱伝
導シートは座席表面カバーを熱伝導で冷却する。さら
に、冷風は座席表面カバーに搬送され、座席表面カバー
から吹き出す。そこで、座席表面カバーは冷風の吹き出
しによる対流と熱伝導シートからの熱伝導の両方で冷却
される。
【0014】また冬季においては、運転をすると、ペル
チェモジュールにより、供給された空気流は温風に熱交
換される。同時に、ペルチェモジュールは熱伝導シート
にも熱交換をし、加温する。さらに熱伝導シートはヒー
タ部によっても加温される。加温された熱伝導シートは
座席表面カバーを熱伝導で加温する。温風は座席表面カ
バーに搬送され、座席表面カバーから吹き出す。そこ
で、座席表面カバーは温風の吹き出しによる対流と熱伝
導シートからの熱伝導の両方で加温される。
【0015】このようにして、座席表面カバーは冷却加
温されるが、とくに冬季では、温風の吹き出しによる対
流と熱伝導シートの伝熱に加えヒータ部の発熱機能も加
わるので、再運転時に座席表面の人体に接する領域の温
度をほぼ均一に短時間で上昇させるとともに、人体に接
する領域の温度をほぼ均一に加温して快適に座れるよう
にできる。
【0016】請求項2に記載の発明は、特に請求項1記
載の座席用空調装置を、冷却または加温するペルチェモ
ジュールと、このペルチェモジュールの冷却または加温
する面から伝熱され、通過する空気を冷却または加温す
る冷温熱交換器と、前記ペルチェモジュールの廃熱する
面から伝熱され、通過する空気と熱交換する廃熱熱交換
器と、少なくとも前記冷温熱交換器に空気を送風する送
風機と、前記冷温熱交換器と接続して、冷温熱交換器で
熱交換された空気を座席に設けた空気吹出孔に導く通風
路を形成する通風路ボデーと、前記ペルチェモジュール
とともに座席表面カバーに熱を伝える、あるいは温風を
吹き出させるヒータ部とを有する構成としたものであ
る。
【0017】そして上記構成により、夏季に運転をする
と、ペルチェモジュールの冷却または加温する面は低温
面になり、冷温熱交換器を冷却する。送風機が駆動して
冷温熱交換器に空気を送風すると、冷温熱交換器に送風
された空気は冷却され、通風路に流入する。同時に、ペ
ルチェモジュールの冷却または加温する面は熱伝導シー
トにも伝熱して熱伝導シートも冷却する。通風路は熱伝
導シートにより、一部が形成されているため、通風路を
通過する空気は熱伝導シートとも熱交換する。また、熱
伝導シートは座席表面カバーに接触して設けているた
め、熱伝導で座席表面カバーを冷却する。熱伝導シート
に設けた空気吹出孔から座席表面カバーに設けた空気吹
出孔を通過して座席雰囲気に吹き出し、人体を冷却す
る。
【0018】また冬季に運転をすると、ペルチェモジュ
ールの冷却または加温する面は高温面になり、冷温熱交
換器を加温する。送風機が駆動して冷温熱交換器に空気
を送風すると、冷温熱交換器に送風された空気は加温さ
れ、通風路に流入する。同時に、ペルチェモジュールの
冷却または加温する面は熱伝導シートにも伝熱して熱伝
導シートも加温する。通風路は熱伝導シートから一部が
形成されているため、通風路を通過する空気は熱伝導シ
ートとも熱交換する。また、熱伝導シートはヒータ部に
よっても加温される。熱伝導シートは座席表面カバーに
接触して設けているため、座席表面を熱伝導で加温す
る。熱伝導シートに設けた空気吹出孔から座席表面カバ
ーに設けた空気吹出孔を通過して座席雰囲気に吹き出
し、人体を暖房する。
【0019】このようにして、とくに冬季では、温風の
吹き出しによる対流と熱伝導シートの伝熱に加え、ヒー
タ部の発熱機能も加わるので、再運転時に座席表面の人
体に接する領域の温度をほぼ均一に短時間で上昇させる
とともに、人体に接する領域の温度をほぼ均一に加温し
て快適に座れるようにできる。
【0020】請求項3に記載の発明は、特に請求項1、
2記載の座席用空調装置において、ヒータ部を冷温熱交
換器に設けて加温時に発熱させる構成としたことによ
り、運転をすると、ペルチェモジュールの冷却または加
温する面は高温面になり、冷温熱交換器を加温する。送
風機が駆動して冷温熱交換器に空気を送風するため、冷
温熱交換器に送風された空気は加温される。さらにヒー
タ部が発熱して冷温熱交換器を加温するため、より高温
になり、通風路に流入する。この場合、冷温熱交換器は
ヒータ部の発熱で加温される部分はペルチェモジュール
で加温される部分にとは熱的に干渉しないようにされて
いる。同時に、ペルチェモジュールの冷却または加温す
る面は熱伝導シートにも伝熱して熱伝導シートも加温す
る。
【0021】このようにして、座席表面カバーは冷却加
温されるが、とくに冬季では、ペルチェモジュールとヒ
ータ部の両方で温風に加温するため、再運転時に座席表
面の人体に接する領域の温度をほぼ均一に短時間で上昇
させるとともに、人体に接する領域の温度をほぼ均一に
加温して快適に座れるようにできる。
【0022】請求項4に記載の発明は、特に請求項1、
2記載の座席用空調装置において、ヒータ部を通風路に
設けて、加温時に発熱させる構成としたことにより、冬
季に運転をすると、ペルチェモジュールの冷却または加
温する面は高温面になり、冷温熱交換器を加温する。送
風機が駆動して冷温熱交換器および廃熱熱交換器に空気
を送風するため、冷温熱交換器に送風された空気は加温
され、通風路に流入する。通風路ではヒータ部が発熱す
るため、空気はより高温になる。同時に、ペルチェモジ
ュールの冷却または加温する面は熱伝導シートにも伝熱
して熱伝導シートも加温する。
【0023】このようにして、座席表面カバーは冷却加
温されるが、とくに冬季では、ペルチェモジュールとヒ
ータ部の両方で温風に加温するため、再運転時に座席表
面の人体に接する領域の温度をほぼ均一に短時間で上昇
させるとともに、人体に接する領域の温度をほぼ均一に
加温して快適に座れるようにできる。
【0024】請求項5に記載の発明は、特に請求項2〜
4記載の座席用空調装置において、冷却または加温され
た空気流の一部を帰還させ、再びペルチェモジュールで
冷却または加温して冷却または加温する温度幅を拡大さ
せるために、通風路は、送風機の吸込口通路に合流する
帰還通路を分岐形成した構成としたことにより、冬季に
運転をすると、ペルチェモジュールの冷却または加温す
る面は高温面になり、冷温熱交換器を加温する。送風機
が駆動して冷温熱交換器および廃熱熱交換器に空気を送
風するため、冷温熱交換器に送風された空気は加温さ
れ、通風路に流入する。通風路に流入した空気流の一部
は通風路から分岐した帰還通路に入る。帰還通路は送風
機の吸込口通路に合流しているため、帰還通路を出た空
気流は送風機に入り、ペルチェモジュールに搬送され、
再び、加温され、加温する温度幅が拡大され、より高温
になる。そして通風路から空気吹出孔に搬送され、吹き
出す。同時に、ペルチェモジュールの冷却または加温す
る面は熱伝導シートにも伝熱して熱伝導シートも加温す
る。
【0025】このようにして、座席表面カバーは冷却加
温されるが、とくに冬季では、加温された空気流の一部
を帰還させ、再びペルチェモジュールで加温する温度幅
を拡大させるため、再運転時に座席表面の人体に接する
領域の温度をほぼ均一に短時間で上昇させるとともに、
人体に接する領域の温度をほぼ均一に加温して快適に座
れるようにできる。
【0026】請求項6に記載の発明は、特に請求項1〜
5記載の座席用空調装置において、冷却時はペルチェモ
ジュールで冷却を行い、加温時はペルチェモジュールだ
けで加温を行うモードと、ペルチェモジュールとヒータ
部との両方で加温を行うモードおよびヒータ部だけで加
温を行うモードとに切り替える運転モード制御部を設け
た構成としたことにより、冷却する場合は、運転モード
制御部がペルチェモジュールで冷却を行い、加温する場
合は、運転モード制御部がペルチェモジュールだけで加
温を行うモードと、ペルチェモジュールとヒータ部との
両方で加温を行うモードおよびヒータ部だけで加温を行
うモードとを切り替える。
【0027】このようにして、座席表面カバーは冷却加
温されるが、とくに冬季では、座席表面カバーの温度状
況により、ペルチェモジュールとヒータ部を切り替えて
加温させるため、座席表面の人体に接する領域の温度を
ほぼ均一に短時間で上昇させるとともに、人体に接する
領域の温度をほぼ均一に加温して快適に座れるようにで
きる。
【0028】請求項7に記載の発明は、特に請求項1〜
5記載の座席用空調装置において、加温する場合は、目
標設定温度との温度差が所定値以上の場合ペルチェモジ
ュールとヒータ部の両方で加温を行い、所定値以下の場
合ペルチェモジュールだけで加温を行うモードに切り替
える運転モード制御部を設けた構成としたことにより、
加温運転では、運転モード制御部は目標設定温度との温
度差が所定値以上でペルチェモジュールとヒータ部の両
方で加温を行うモードに切り替え、所定値以下でペルチ
ェモジュールだけで加温を行うモードに切り替える。
【0029】このようにして、とくに冬季では、座席表
面カバーの温度状況により、ペルチェモジュールとヒー
タ部を切り替えて加温させるため、座席表面の人体に接
する領域の温度をほぼ均一に短時間で上昇させるととも
に、人体に接する領域の温度をほぼ均一に加温して快適
に座れるようにできる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0031】(実施例1)図1は本発明の実施例1にお
ける座席用空調装置の構成図を示すものである。
【0032】図1において、20は冷却または加温する
ペルチェモジュール、21は冷温熱交換器で、ペルチェ
モジュール20の冷却または加温する面22から伝熱さ
れ、通過する空気を冷却または加温する。23は廃熱熱
交換器であり、ペルチェモジュール20の廃熱する面2
4から伝熱され、通過する空気と熱交換する。25は送
風機であり、冷温熱交換器21および廃熱熱交換器23
に空気を送風する。26は通風路ボデーであり、冷温熱
交換器21と接続して、冷温熱交換器21で熱交換され
た空気を座席表面カバー28に設けた空気吹出孔29に
導く通風路30を形成する。31は熱伝導シートであ
り、通風路ボデー26と組み合わせて通風路30を形成
し、冷温熱交換器21から伝熱されて座席27の着座部
32を冷却または加温し、さらに送風機25で送風され
た空気とも熱交換して、これを冷却または加温するよう
になっており、この冷却または加温空気を吹き出すため
の空気吹出孔29を有している。さらに、内表面に電力
で発熱するヒータ部35を有している。
【0033】なお図示はしないが上記着座部32に設け
た座席用空調装置が背当部33にも同様にして設けてあ
る。
【0034】以上のように構成された座席用空調装置に
ついて、以下、その動作、作用を説明する。
【0035】夏季に運転をすると、ペルチェモジュール
20の冷却または加温する面22は低温面になり、冷温
熱交換器21を冷却する。ペルチェモジュール20の廃
熱する面24は高温面になり、廃熱熱交換器23は高温
になる。送風機25が駆動して冷温熱交換器21および
廃熱熱交換器23に空気を送風するため、冷温熱交換器
21に送風された空気は冷却され、通風路30に流入す
る。同時に、ペルチェモジュール20の冷却または加温
する面22は熱伝導シート31にも伝熱して熱伝導シー
ト31も冷却する。通風路30は熱伝導シート31によ
り、一部が形成されているため、通風路30を通過する
空気は熱伝導シート31とも熱交換する。また、熱伝導
シート31は座席表面カバー28に接触して設けている
ため、熱伝導で座席表面カバー28を冷却する。熱伝導
シート31に設けた空気吹出孔29から座席表面カバー
28に設けた空気吹出孔29を通過して座席雰囲気に吹
き出し、人体を冷却する。
【0036】次に冬季に運転をすると、ペルチェモジュ
ール20の冷却または加温する面22は高温面になり、
冷温熱交換器21を加温する。ペルチェモジュール20
の廃熱する面24は低温面になり、廃熱熱交換器23は
低温になる。送風機25が駆動して冷温熱交換器21お
よび前記廃熱熱交換器23に空気を送風するため、冷温
熱交換器21に送風された空気は加温され、通風路30
に流入する。同時に、ペルチェモジュール20の冷却ま
たは加温する面22は熱伝導シート31にも伝熱して熱
伝導シート31も加温する。通風路30は熱伝導シート
31から一部が形成されているため、通風路30を通過
する空気は熱伝導シート31とも熱交換する。また、熱
伝導シート31はヒータ部35によっても加温される。
ここで熱伝導シート31は座席表面カバー28に接触し
て設けているため、座席表面カバー28を熱伝導で加温
する。熱伝導シート31に設けた空気吹出孔29から座
席表面カバー28に設けた空気吹出孔29を通過して座
席雰囲気に吹き出し、人体を暖房する。
【0037】以上のように、本実施例においては、とく
に冬季に、温風の吹き出しによる対流と熱伝導シート3
1の伝熱作用にヒータ部35の発熱機能が加わり、再運
転時に座席表面の人体に接する領域の温度をほぼ均一に
短時間で上昇させるとともに、人体に接する領域の温度
をほぼ均一に加温して快適に座れるようにできる。
【0038】(実施例2)図2は本発明の実施例2の座
席用空調装置の構成図である。
【0039】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。
【0040】実施例1と異なる点は、ヒータ部35を熱
伝導シート31に設けるのではなく、冷温熱交換器21
に設け、加温時にはヒータ部35を発熱させるようにし
たところである。
【0041】以上のように構成された座席用空調装置に
ついて、以下、その動作、作用を説明する。
【0042】冬季に運転をすると、ペルチェモジュール
20の冷却または加温する面22は高温面になり、冷温
熱交換器21を加温する。送風機25が駆動して冷温熱
交換器21および廃熱熱交換器23に空気を送風するた
め、冷温熱交換器21に送風された空気は加温される。
さらにヒータ部35が発熱して冷温熱交換器21を加温
するため、より高温になり、通風路30に流入する。こ
の場合、冷温熱交換器21はヒータ部35の発熱で加温
される部分はペルチェモジュール20で加温される部分
とは熱的に干渉しないように構成している。同時に、ペ
ルチェモジュール20の冷却または加温する面22は熱
伝導シート31にも伝熱して熱伝導シート31も加温す
る。
【0043】以上のように、本実施例においては、座席
表面カバー28は冷却加温されるが、とくに冬季では、
ペルチェモジュール20とヒータ部35の両方で温風に
加温するため、再運転時に座席表面の人体に接する領域
の温度をほぼ均一に短時間で上昇させるとともに、人体
に接する領域の温度をほぼ均一に加温して快適に座れる
ようにできる。
【0044】(実施例3)図3は本発明の実施例3の座
席用空調装置の構成図である。
【0045】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。
【0046】実施例1と異なる点は、ヒータ部35を熱
伝導シート31に設けるのではなく、通風路30に設
け、加温時にはヒータ部35を発熱させる構成としたと
ころである。
【0047】以上のように構成された座席用空調装置に
ついて、以下、その動作、作用を説明する。
【0048】冬季に運転をすると、ペルチェモジュール
20の冷却または加温する面22は高温面になり、冷温
熱交換器21を加温する。送風機25が駆動して冷温熱
交換器21および廃熱熱交換器23に空気を送風するた
め、冷温熱交換器21に送風された空気は加温され、通
風路30に流入する。通風路30ではヒータ部35が発
熱するため、空気はより高温になる。同時に、ペルチェ
モジュール20の冷却または加温する面22は熱伝導シ
ート31にも伝熱して熱伝導シート31も加温する。
【0049】以上のように、本実施例においては、とく
に冬季では、ペルチェモジュール20とヒータ部35の
両方で温風に加温するため、再運転時に座席表面の人体
に接する領域の温度をほぼ均一に短時間で上昇させると
ともに、人体に接する領域の温度をほぼ均一に加温して
快適に座れるようにできる。
【0050】(実施例4)図4は本発明の実施例4の座
席用空調装置の構成図である。
【0051】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。
【0052】実施例1と異なる点は、冷却または加温さ
れた空気流の一部を帰還させ、再びペルチェモジュール
20で冷却または加温して冷却または加温する温度幅を
拡大させるために、通風路30に送風機25の吸込口通
路に合流する帰還通路36を分岐形成したところであ
る。
【0053】以上のように構成された座席用空調装置に
ついて、以下、その動作、作用を説明する。
【0054】冬季に運転をすると、ペルチェモジュール
20の冷却または加温する面22は高温面になり、冷温
熱交換器21を加温する。送風機25が駆動して冷温熱
交換器21および廃熱熱交換器23に空気を送風するた
め、冷温熱交換器21に送風された空気は加温され、通
風路30に流入する。通風路30に流入した空気流の一
部は通風路30から分岐した帰還通路36に入る。帰還
通路は送風機25の吸込口通路に合流しているため、帰
還通路36を出た空気流は送風機25に入り、ペルチェ
モジュール20に搬送され、再び、加温され、加温する
温度幅が拡大され、より高温になる。そして通風路30
から空気吹出孔29に搬送され、吹き出す。同時に、ペ
ルチェモジュール20の冷却または加温する面22は熱
伝導シート31にも伝熱して熱伝導シート31も加温す
る。
【0055】以上のように、本実施例においては、座席
表面カバー28は冷却加温されるが、とくに冬季では、
加温された空気流の一部を帰還させ、再びペルチェモジ
ュール20で加温する温度幅を拡大させるため、再運転
時に座席表面の人体に接する領域の温度をほぼ均一に短
時間で上昇させるとともに、人体に接する領域の温度を
ほぼ均一に加温して快適に座れるようにできる。
【0056】(実施例5)図5は本発明の上記の実施例
1〜4における座席用空調装置の制御図である。同図に
おいて、37は運転制御部で、操作部もしくは運転指示
部38からの指示に基づき、座席の人が座る側の面を冷
却する場合は、ペルチェモジュール20で冷却を行い、
加温する場合はペルチェモジュール20だけで加温を行
うモードと、ペルチェモジュール20とヒータ部35と
の両方で加温を行うモードまたはヒータ部35だけで加
温を行うモードとに切り替える。
【0057】以上のように構成された座席用空調装置に
ついて、以下、その動作、作用を説明する。
【0058】冷却する場合は、運転モード制御部37が
ペルチェモジュール20で冷却を行い、加温する場合
は、運転モード制御部37がペルチェモジュール20だ
けで加温を行うモードと、ペルチェモジュール20とヒ
ータ部35との両方で加温を行うモードおよびヒータ部
35だけで加温を行うモードとを切り替える。
【0059】以上のように、本実施例においては、座席
表面カバー28は冷却加温されるが、とくに冬季では、
座席表面カバー28の温度状況により、ペルチェモジュ
ール20とヒータ部35を切り替えて加温させるため、
座席表面の人体に接する領域の温度をほぼ均一に短時間
で上昇させるとともに、人体に接する領域の温度をほぼ
均一に加温して快適に座れるようにできる。
【0060】(実施例6)図6は上記実施例5の制御装
置に新たな機能を附加した場合の動作説明図である。
【0061】この実施例6の運転モード制御部は、座席
の人が座る側の面を加温する場合、図6に示すように目
標設定温度との温度差が所定値以上のA範囲ではペルチ
ェモジュール20とヒータ部35の両方で加温を行うモ
ード、所定値以下のB範囲ではペルチェモジュール20
だけで加温を行うモードに切り替える構成としてある。
【0062】以上のように構成された座席用空調装置に
ついて、以下、その動作、作用を説明する。加温運転で
は、運転モード制御部37は目標設定温度との温度差が
所定値以上の場合はペルチェモジュール20とヒータ部
35の両方で加温を行うモードに切り替え、所定値以下
になるとペルチェモジュール20だけで加温を行うモー
ドに切り替える。
【0063】以上のように、本実施例においては、とく
に冬季では、座席表面カバー28の温度状況により、ペ
ルチェモジュール20とヒータ部35を切り替えて加温
させるため、座席表面の人体に接する領域の温度をほぼ
均一に短時間で上昇させるとともに、人体に接する領域
の温度をほぼ均一に加温して快適に座れるようにでき
る。
【0064】
【発明の効果】以上のように発明によれば、座席表面カ
バーはとくに冬季では、温風の吹き出しによる対流と熱
伝導シートによる伝熱に加えヒータ部の発熱機能が加わ
るので、再運転時に座席表面の人体に接する領域の温度
をほぼ均一に短時間で上昇させるとともに、人体に接す
る領域の温度をほぼ均一に加温して快適に座れるように
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における座席用空調装置の構
成図
【図2】本発明の実施例2における座席用空調装置の構
成図
【図3】本発明の実施例3における座席用空調装置の構
成図
【図4】本発明の実施例4における座席用空調装置の構
成図
【図5】本発明の各実施例に用いられる座席用空調装置
の制御図
【図6】本発明の実施例6における制御装置の動作説明
【図7】従来の座席用空調装置の構成図
【符号の説明】
20 ペルチェモジュール 21 冷温熱交換器 22 冷却または加温する面 23 廃熱熱交換器 24 廃熱する面 25 送風機 26 通風路ボデー 27 座席 28 座席表面カバー 29 空気吹出孔 30 通風路 31 熱伝導シート 32 着座部 33 背当部 34 人が座る面 35 ヒータ部 36 帰還通路 37 運転モード制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野澤 真太郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B084 JF00 JG03 JG06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペルチェモジュールと、このペルチェモ
    ジュールと熱交換した冷温風を座席表面カバーに伝える
    熱伝導シート及び冷温風を座席表面シートより吹き出さ
    せる通風路と、前記ペルチェモジュールとともに座席表
    面カバーに熱を伝える、あるいは温風を吹き出させるヒ
    ータ部とを備えた座席用空調装置。
  2. 【請求項2】 冷却または加温するペルチェモジュール
    と、このペルチェモジュールの冷却または加温する面か
    ら伝熱され、通過する空気を冷却または加温する冷温熱
    交換器と、前記ペルチェモジュールの廃熱する面から伝
    熱され、通過する空気と熱交換する廃熱熱交換器と、少
    なくとも前記冷温熱交換器に空気を送風する送風機と、
    前記冷温熱交換器と接続して、冷温熱交換器で熱交換さ
    れた空気を座席に設けた空気吹出孔に導く通風路を形成
    する通風路ボデーと、前記ペルチェモジュールとともに
    座席表面カバーに熱を伝える、あるいは温風と吹き出さ
    せるヒータ部とを有する座席用空調装置。
  3. 【請求項3】 ヒータ部は冷温熱交換器に設けて、加温
    時に発熱させる構成とした請求項1または2記載の座席
    用空調装置。
  4. 【請求項4】 ヒータ部は通風路に設けて、加温時に発
    熱させる構成とした請求項1または2記載の座席用空調
    装置。
  5. 【請求項5】 通風路は、送風機の吸込口通路に合流す
    る帰還通路を分岐形成した請求項2から4のいずれか1
    項記載の座席用空調装置。
  6. 【請求項6】 冷却時はペルチェモジュールで冷却を行
    い、加温時はペルチェモジュールだけで加温を行うモー
    ドと、ペルチェモジュールとヒータ部との両方で加温を
    行うモードおよびヒータ部だけで加温を行うモードとに
    切り替える運転モード制御部を設けた請求項1から5の
    いずれか1項記載の座席用空調装置。
  7. 【請求項7】 加温時は目標設定温度との温度差が所定
    値以上の場合でペルチェモジュールとヒータ部の両方で
    加温を行い、所定値以上の場合ペルチェモジュールだけ
    で加温を行うモードに切り替える運転モード制御部を設
    けた請求項1から5のいずれか1項記載の座席用空調装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009234461A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Denso Corp 車両用シート空調装置
US8176741B2 (en) 2007-01-11 2012-05-15 Denso Corporation Local air conditioning system for vehicle and method of controlling local air conditioning unit
CN106740342A (zh) * 2017-03-20 2017-05-31 上海安闻汽车电子有限公司 一种温度调节装置及***
CN106864333A (zh) * 2017-03-20 2017-06-20 上海安闻汽车电子有限公司 一种温度调节装置、***及汽车座椅
CN106956627A (zh) * 2017-03-20 2017-07-18 上海安闻汽车电子有限公司 一种汽车座椅

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