JP2002233426A - リクライニング装置 - Google Patents

リクライニング装置

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JP2002233426A
JP2002233426A JP2001035312A JP2001035312A JP2002233426A JP 2002233426 A JP2002233426 A JP 2002233426A JP 2001035312 A JP2001035312 A JP 2001035312A JP 2001035312 A JP2001035312 A JP 2001035312A JP 2002233426 A JP2002233426 A JP 2002233426A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】角度調整機能および倒伏可動機能を適宜選択し
て機能させる場合、1つの操作手段で両機能を選択し得
るように構成して、各機能を発揮させるための操作の的
確性と操作の容易性を図る。 【解決手段】シートクッションに対するシートバックの
前後方向の傾斜角度を所定の角度範囲で調整する機能
と、シートバックを調整角度範囲を越えて前方へ倒伏さ
せる機能の両機能を有する作動機構(10,20)、お
よび、同作動機構を操作して前記両機能を選択的に発揮
させる操作手段34を備えるリクライニング装置であ
り、記操作手段34は互いに異なる操作方向を有し、操
作手段34の操作方向を選択することにより前記作動機
構の各機能を選択できるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リクライニングシ
ートを構成するためのリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リクライニング装置の一形式として、特
開平11−70028号公報に示されているように、シ
ートクッションに対するシートバックの前後方向の傾斜
角度を所定の角度範囲で調整する機能を有する角度調整
機構と、シートバックを前記調整角度範囲を越えて前方
へ倒伏させる機能を有する倒伏可動機構を備え、所望時
には角度調整機構を作動して、シートクッションに対す
るシートバックの前後方向の傾斜角度を所定の角度範囲
内で調整し、かつ、所望時には倒伏可動機構を作動し
て、シートバックを前方へ最大限傾動して倒伏状態とす
る形式のリクライニング装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】当該形式のリクライニ
ング装置においては、角度調整機構と倒伏可動機構を作
動させるための専用の作動機構をそれぞれ備えていて、
角度調整機構を作動させたい場合には、角度調整機構の
専用の作動機構の操作手段(ハンドル、レバー)を操作
して角度調整機構を機能させ、また、倒伏可動機構を作
動させたい場合には、倒伏可動機構の専用の作動機構の
操作手段(ハンドル、レバー)を操作して倒伏可動機構
を機能させるように構成されている。
【0004】このため、当該形式のリクライニング装置
においては、角度調整機構と倒伏可動機構を選択的に機
能させたい場合には、互いに独立した作動機構の各操作
手段を選択する必要があるが、特に不慣れな場合には操
作手段を的確に選択することが難しく、しかも、これら
操作手段が互いに離れて位置していることから、操作す
るのにも煩わしい。
【0005】従って、本発明の目的は、当該形式のリク
ライニング装置のごとく、角度調整機能および倒伏可動
機能を適宜選択して機能させる場合、1つの操作手段で
両機能を選択し得るように構成することにより、各機能
を発揮させるための操作の的確性と操作の容易性を図る
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はリクライニング
装置に関するもので、本発明に係るリクライニング装置
は、シートクッションに対するシートバックの前後方向
の傾斜角度を所定の角度範囲で調整する機能と、同シー
トバックを前記調整角度範囲を越えて前方へ倒伏させる
機能の両機能を有する作動機構、および、同作動機構を
操作して前記両機能を選択的に発揮させる操作手段を備
えるリクライニング装置であり、前記操作手段は互いに
異なる操作方向を有し、同操作手段の操作方向を選択す
ることにより前記作動機構の各機能を選択できるように
構成されていることを特徴とするものである。
【0007】本発明に係るリクライニング装置において
は、前記作動機構を、前記シートバックの前後方向の傾
斜角度を所定の角度範囲で調整する機能を有する角度調
整機構と、前記シートバックを前記調整角度範囲を越え
て前方へ倒伏させる機能を有する倒伏可動機構にて形成
するとともに、前記操作手段を、軸心を中心として互い
に反する方向に回動し回動操作方向に応じて前記角度調
整機構および前記倒伏可動機構に選択的に連結して動作
する操作軸にて形成する構成を採ることができる。
【0008】この場合には、前記作動機構を、シートク
ッション側に取付けられる固定ハウジングとシートバッ
ク側に固定される可動ハウジングを互いに重合状態に連
結して形成される空間部に配設する構成、前記固定ハウ
ジングと前記可動ハウジングが形成する空間部には、同
空間部を前記固定ハウジング側と前記可動ハウジング側
に区画する隔壁を配設して、同隔壁に区画された各区画
空間部に前記角度調整機構および前記倒伏可動機構をそ
れぞれ配設する構成を採ることができる。
【0009】また、本発明に係るリクライニング装置に
おいては、前記角度調整機構を、前記両ハウジングの一
方のハウジングの円形凹所の環状周壁部に設けた円弧状
の内歯と、同内歯に噛合可能で同ハウジング側に設けた
ガイド溝に前記内歯に対して進退可能に保持されたポー
ルと、同ポールを前記内歯側に押圧して噛合させるとと
もに動作時には同ポールに対する押圧を解除して前記内
歯に対する噛合状態を解除する作動部材を備えた構成と
することができる。
【0010】また、本発明に係るリクライニング装置に
おいては、前記倒伏可動機構を、両ハウジングの他方の
ハウジングの円形凹所の環状周壁部に設けた円弧状の内
歯と、同内歯に噛合可能で同ハウジング側に設けたガイ
ド溝に前記内歯に対して進退可能に保持されたポール
と、同ポールを前記内歯側に押圧して噛合させるととも
に動作時には同ポールに対する押圧を解除して前記内歯
に対する噛合状態を解除する作動部材を備えた構成とす
るとともに、前記角度調整機構および前記倒伏可動機構
の各作動部材を、操作手段である同一の操作軸に対し
て、同操作軸の回動操作方向に応じて選択的に係脱する
ように形成する構成とすることができる。
【0011】これらの場合には、前記角度調整機構およ
び前記倒伏可動機構を構成する各作動部材として、前記
各ポールを進退動作させるカムを採用して、同カムを前
記操作軸の外周に嵌合して、同操作軸の回動操作方向に
応じて選択的に係脱するように構成することができ、か
つ、前記カムの前記操作軸を嵌合する内孔形状を除き、
同一の部品を採用することができる。
【0012】
【発明の作用・効果】本発明に係るリクライニング装置
においては、同一の操作手段で角度調整機能および倒伏
可動機能を選択的に発揮させることができるとともに、
両機能の選択には操作手段の操作方向を選択することに
より行うことができる。このため、両機能の選択時の操
作手段の選択が容易であって、選択的操作を的確に行う
ことができる。
【0013】当該リクライニング装置は、具体的には、
前記作動機構を、シートバックの前後方向の傾斜角度を
所定の角度範囲で調整する機能を有する角度調整機構
と、シートバックを調整角度範囲を越えて前方へ倒伏さ
せる機能を有する倒伏可動機構にて形成するとともに、
前記操作手段を、軸心を中心として互いに反する方向に
回動し回動操作方向に応じて角度調整機構および倒伏可
動機構に選択的に連結して動作する操作軸にて形成する
構成を採ることができる。
【0014】この態様において、前記作動機構を、シー
トクッション側に取付けられる固定ハウジングとシート
バック側に固定される可動ハウジングを互いに重合状態
に連結して形成される空間部に配設するように構成し、
固定ハウジングと前記可動ハウジングが形成する空間部
には、同空間部を前記固定ハウジング側と前記可動ハウ
ジング側に区画する隔壁を配設して、同隔壁に区画され
た各区画空間部に前記角度調整機構および前記倒伏可動
機構をそれぞれ配設するように構成すれば、角度調整機
能および倒伏可動機能の両機能を有するリクライニング
装置をコンパクトに構成することができるとともに、装
置の軽量化を図ることができる。
【0015】また、この態様においては、前記角度調整
機構を、両ハウジングの一方のハウジングの円形凹所の
環状周壁部に設けた円弧状の内歯と、内歯に噛合可能で
同ハウジング側に設けたガイド溝に内歯に対して進退可
能に保持されたポールと、ポールを内歯側に押圧して噛
合させるとともに動作時にはポールに対する押圧を解除
して内歯に対する噛合状態を解除する作動部材を備えた
構成とすること、同様に、前記倒伏可動機構を、両ハウ
ジングの他方のハウジングの円形凹所の環状周壁部に設
けた円弧状の内歯と、内歯に噛合可能で同ハウジング側
に設けたガイド溝に内歯に対して進退可能に保持された
ポールと、ポールを内歯側に押圧して噛合させるととも
に動作時にはポールに対する押圧を解除して内歯に対す
る噛合状態を解除する作動部材を備えた構成とするこ
と、これら両機構の各作動部材を、操作手段である同一
の操作軸に対して、同操作軸の回動操作方向に応じて選
択的に係脱するように形成する構成とすることができ
る。
【0016】かかる構成によれば、角度調整機能および
倒伏可動機能を的確に発揮し得るリクライニング装置を
提供することができるとともに、シートバックの倒伏状
態からの復帰時に、シートバックの倒伏直前のロック位
置に自動的に復帰することができる機能、所謂、メモリ
ー機能を付与することができる。
【0017】また、この態様において、前記角度調整機
構および前記倒伏可動機構を構成する各作動部材として
各ポールを進退動作させるカムを採用して、同カムを操
作軸の外周に嵌合して、同操作軸の回動操作方向に応じ
て選択的に係脱するように構成することができる。これ
により、角度調整機能および倒伏可動機能を的確に発揮
させることができるとともに、角度調整機構および倒伏
可動機構の両構成部品として、前記カムの前記操作軸を
嵌合する内孔形状を除き、同一の部品を採用することが
できるという大きな利点があり、各構成部品の組付け性
の向上を図ることができるとともに、コストの軽減を図
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一例に係るリクライニング装置
の縦断面図、図2は当該リクライニング装置の図1の矢
印2方向からみた一部省略正面図、図3は当該リクライ
ニング装置を構成する角度調整機構の分解斜視図、図4
は当該リクライニング装置を構成する倒伏可動機構の分
解斜視図である。
【0019】当該リクライニング装置Rは、角度調整機
構10および倒伏可動機構20を備えている。角度調整
機構10および倒伏可動機構20は、一体となって本発
明における作動機構を構成するもので、これら両機構1
0,20の主要構成部品の多くは、固定ハウジング15
および可動ハウジング25が形成する空間部に配設され
ている。なお、当該リクライニング装置Rにおいては、
角度調整機構10および倒伏可動機構20を構成する構
成部品には、両機構10,20に共用されているものが
複数種類あり、これら両機構10,20に共用されてい
る構成部品については、便宜上、以下では30番台の符
号を付して説明する。
【0020】当該リクライニング装置Rを構成する角度
調整機構10は、一対のポール11、スライドカム1
2、回動カム13、連結アーム14、および可動ハウジ
ング15を備えるとともに、保持プレート31および4
個のガイドブロック32を備えている。また、倒伏可動
機構20は、一対のポール21、スライドカム22、回
動カム23、スパイラルスプリング24、および固定ハ
ウジング25を備えるとともに、保持プレート31およ
び4個のガイドブロック32を備えている。さらに、こ
れら両機構10,20は、共通部品であるセットプレー
ト33、および、操作軸34および操作レバー35を備
えている。操作軸34および操作レバー35は、角度調
整機構10および倒伏可動機構20の共通の操作機構を
構成する当該リクライニング装置Rにおいて、可動ハウ
ジング15と固定ハウジング25は互いに対向して重合
されていて、可動ハウジング15側から嵌合されたセッ
トプレート33の外周縁部をかしめることにより、一体
的に結合されている。ポール11,21、スライドカム
12,22、回動カム13,23、連結アーム14、ス
パイラルスプリング24は、固定ハウジング15と可動
ハウジング25が形成する空間部に収容された状態で、
これらの構成部品の中央部を貫通する操作軸34に直接
的に、または構成部品を介して間接的に支持されてい
る。操作軸34の外端部には、操作レバー35が取付け
られている。
【0021】当該リクライニング装置Rにおいては、そ
の可動ハウジング15をシートバックの下端部に取付け
られるアッパアームA1に組付けられ、かつ、その固定
ハウジング25をシートクッションの後端部に取付けら
れるロアアームA2に組付けられて、シートバックをシ
ートクッションに前後方向へ回動可能に支持して、リク
ライニングシートを構成する。
【0022】当該リクライニング装置Rを構成する可動
ハウジング15は円盤状を呈するもので、図1〜図3に
示すように、円盤状のハウジング本体15aの内側に段
付きの円形凹所15bを備え、円形凹所15bの内側の
小径の円環状部の内周に、円弧状の内歯15cが所定の
周間隔を保持して上下に一対形成されている。各内歯1
5cを有するハウジング本体15aは、角度調整機構1
0のラチェットを構成している。また、固定ハウジング
25は、可動ハウジング15と同様に円盤状を呈するも
ので、図1、図2および図4に示すように、円盤状のハ
ウジング本体25aの内側に段付きの円形凹所25bを
備え、円形凹所25bの内側の小径の円環状部の内周
に、円弧状の内歯25cが所定の周間隔を保持して上下
に一対形成されている。各内歯25cを有するハウジン
グ本体25aは、倒伏可動機構20のラチェットを構成
している。これらのハウジング15,25において、各
ハウジング本体15a,25aは、互いに重合された際
に、ハウジング本体25aがハウジング本体15aの円
形凹所15bの開口部に丁度嵌合する寸法に形成されて
いる。
【0023】保持プレート31は、所定厚みの円板状の
プレートであって、本発明における隔壁として機能する
もので、可動ハウジング15と固定ハウジング25が重
合して形成する空間部を、可動ハウジング15側と固定
ハウジング25側に区画すべく機能する。保持プレート
31は、円板状のプレート本体31aの中央部に大径の
円形穴31bを有するとともに、円形穴31bの外周側
の同一円周上に、扇形状に貫通する嵌合穴31cが4個
所定の周間隔を保持して形成されている。
【0024】各ガイドブロック32は、保持プレート3
1の厚みより数倍の厚みを有するもので、各嵌合穴31
cに類似する扇形状に形成されており、各嵌合穴31c
に嵌着されてプレート本体31aを貫通している。各ガ
イドブロック32は、保持プレート31が両ハウジング
15,25に挟持されて両ハウジング15,25が形成
する空間内に配置された状態では、一端が可動ハウジン
グ15側に突出して同ハウジング15の円形凹所15b
の奥壁に当接し、かつ、他端が固定ハウジング25側に
突出して同ハウジング25の円形凹所25bの奥壁に当
接している。
【0025】この状態で、各ガイドブロック32は、固
定ハウジング15側および可動ハウジング側25に、保
持プレート31の円形穴31bを中心とする十字状のガ
イド溝を形成しており、可動ハウジング15側のガイド
溝には、角度調整機構10を構成するポール11および
スライドカム12が嵌合し、かつ、固定ハウジング25
側のガイド溝には、倒伏可動機構20を構成するポール
21およびスライドカム22が嵌合している。
【0026】ポール11,21は門形形状を呈するもの
で、先端側に外歯11a,21aを有するとともに、外
歯11a,21aとは反対側の後端(組付けた状態では
径内方側)に左右一対の脚部11b,21bを備えてい
て、脚部11b,21bの一方に、他方の脚部11b,
21b側へ突出する係合突起部11c,21cが形成さ
れている。ポール11,21の外歯11a,21aは、
各ハウジング15,25の内歯15c,25cに噛合可
能に構成されている。
【0027】スライドカム12,22は、長方形状のプ
レート本体12a,22aの上下の縁部の中央部に係合
突起部12b,22bを備えるとともに、係合突起部1
2b,22bを挟んで左右の部位に凹凸状の受承カム部
12c,22cを備えている。また、プレート本体12
a,22aの中央部には、後述する回動カム13,23
が嵌合する嵌合穴12d,22dを備えている。各嵌合
穴12d,22dは、横長の略楕円形状を呈するもの
で、穴部の外周から突出する一対の係合溝部12d1,
12d2、22d1,22d2を備えており、各係合溝部
12d1,12d2、および、各係合溝22d1,22d2
は互いに180度偏倚して位置している。スライドカム
12,22は、各ハウジング15,25側のガイド溝に
おける十字状に交差する交差部に、横方向へスライド可
能に嵌合される。
【0028】各ポール11,21は、各スライドカム1
2,22を挟んで、各ガイド溝における交差部の上下の
部位に上下方向へスライド可能に嵌合されて、各脚部1
1c,21cにて、各スライドカム12,22の各受承
カム部12c,22cに受承される。各ポール11,2
1は、この組付け状態においては、係合突起部11c,
21cをスライドカム12,22の係合突起部12b,
22bに対向して係合し得る位置にある。
【0029】回動カム13,23は、特に図5に拡大し
て示すように、円筒状の筒部13a,23aと、筒部1
3a,23a外周側に形成された係合アーム部13b,
23bにて構成されている。両筒部13a,23aの内
孔13c,23cは、互いに同軸的に対向する円形孔1
3c1,23c1を主体とするもので、円形孔13c1,
23c1の外周に所定幅で所定長さの円弧状の係合溝1
3c2,23c2を備えている。係合溝13c2,23c2
は、回動カム13にあっては係合アーム部13bに位置
し、回動カム23にあっては係合アーム部23bとは略
180度ずれた反対側に位置している。回動カム13,
23は、操作軸34の外周に遊嵌状態に嵌合されて支持
される。
【0030】操作軸34は、各回動カム13,23の内
孔13c,23cに類似する断面形状のもので、円柱部
34aの外周に所定幅で所定長さの円弧状の係合突起部
34bを備えている。操作軸34の係合突起部34b
は、回動カム13,23の内孔13c,23cの係合溝
13c2,23c2より所定長さ短く形成されている。
【0031】操作軸34は、両回動カム13,23の内
孔13c,23cを挿通していて、両回動カム13,2
3を遊嵌状態に支持しているが、各回動カム13,23
は、この遊嵌状態では係合アーム部13b,23bが互
い略180度偏倚して位置して、各スライドカム12,
22の嵌合穴12d,22dに嵌合している。この嵌合
状態においては、回動カム13の係合アーム部13bは
スライドカム12の一方の係合溝部12d1に位置し、
かつ、回動カム23の係合アーム部23bはスライドカ
ム22の他方の係合溝部22d2に位置している。すな
わち、両回動カム13,23の係合アーム部13b,2
3bは、互いに180度偏倚した状態の係合溝部12d
1,22d2に位置している。
【0032】スパイラルスプリング24は所定の巻き数
を有するもので、内端部24aは方形状に巻回されてお
り、かつ、外端部24bは外方へ突出している。内端部
24aは、回動カム23の円形状の筒部23cの一端部
の外周に丁度外嵌できるように形成され、かつ、外端部
24bは保持プレート31の一部に掛止し得るように形
成されている。連結アーム14は、操作軸34の外周に
遊嵌状態の嵌合していて、図1に示すように、回動カム
13とスパイラルスプリング24に連結している。連結
アーム14は、スパイラルスプリング24の付勢力を回
動カム13に伝達する。従って、スパイラルスプリング
24は両回動カム13,23を、図2の図示反時計方向
へ常時付勢している。
【0033】セットプレート33は、環状のプレート本
体33aの外周縁部に筒部33bを備えているもので、
固定ハウジング25を可動ハウジング15に重合した状
態において、固定ハウジング25側から可動ハウジング
15の外周側に嵌合し得る寸法に形成されている。セッ
トプレート33は、可動ハウジング15および固定ハウ
ジング25に外嵌した状態で、図1に示すように、筒部
33bの先端部をかしめて、両ハウジング15,25を
互いに結合するようになっている。
【0034】これらの各構成部品は、例えば下記の順序
で組付けられて、図1および図2に示す構造のリクライ
ニング装置Rを構成している。すなわち、固定ハウジン
グ25を貫通する操作軸34上に、回動カム23、スラ
イドカム22および両ポール21、スパイラルスプリン
グ24、各ガイドブロック32を嵌着した保持プレート
31、連結アーム14を連結した回動カム13、スライ
ドカム12および両ポール11、可動ハウジング15を
この順序で組付け、次いで、セットプレート33を固定
ハウジング25側から可動ハウジング15の外周に嵌合
し、セットプレート33の筒部33bの先端部を図1に
示すようにかしめる。これにより、リクライニング装置
Rが組立てられる。
【0035】当該リクライニング装置Rにおいては、図
1および図2に示すように、可動ハウジング15がアッ
パアームA1に組付けられ、固定ハウジング25がロア
アームA2に組付けられるとともに、操作軸34上に操
作レバー35、スパイラルスプリング36が組付けられ
る。なお、ロアアームA2をシートクッションの後端部
に組付け、かつ、アッパアームA1をシートバックの下
端部に組付けることにより、リクライニングシートが構
成される。
【0036】この組付け状態においては、スパイラルス
プリング24の内端部24aは回動カム23の筒部23
aの端部上に外嵌し、外端部24bが連結プレート14
の先端に掛止されており、また、連結アーム14がスパ
イラルスプリング24を回動カム13に連結している。
【0037】スライドカム12は、保持プレート31に
嵌着された各ガイドブロック32が形成する可動ハウジ
ング15側のガイド溝に、横方向へスライド可能に配置
されて回動カム13に外嵌し、各ポール11は同ガイド
溝内にて回動カム13の上下の部位に半径方向へスライ
ド可能に位置している。この状態では、図6に示すよう
に、回動カム13の係合アーム部13bは、スライドカ
ム12の一方の係合溝12d1に嵌合している。また、
回動カム13は、スパイラルスプリング24の付勢力に
より同図の図示反時計方向に付勢されていて、スライド
カム12を図示左方へ押動させている。
【0038】スライドカム22は、保持プレート31に
嵌着された各ガイドブロック32が形成する固定ハウジ
ング25側のガイド溝に、横方向へスライド可能に配置
されて回動カム23に外嵌し、各ポール21は同ガイド
溝内にて回動カム23の上下の部位に半径方向へスライ
ド可能に位置している。この状態では、図7に示すよう
に、回動カム23の係合アーム部23bは、スライドカ
ム22の他方の係合溝22d2に嵌合している。また、
回動カム23は、スパイラルスプリング24の付勢力に
より同図の図示時計方向に付勢されていて、スライドカ
ム22を図示左方へ押動させている。
【0039】また、この組付け状態においては、各ポー
ル11は、その両脚部11bにてスライドカム12の各
受承カム部12cに受承され、その係合突起部11cが
スライドカム12の係合突起部12bに離間した状態で
対向している。スライドカム12は、図示左方へスライ
ドしていて、各ポール11の各脚部11bを各受承カム
部12cの凸部にて受承し、各ポール11を前進させて
可動ハウジング15の内歯15cの一部に噛合させてい
る。なお、可動ハウジング15の内歯15cは、シート
バックの前後方向の傾斜角度が所定の角度範囲にて調整
し得るように、長尺に形成されている。
【0040】各ポール21は、その両脚部21bにてス
ライドカム22の各受承カム部22cに受承され、その
係合突起部21cがスライドカム22の係合突起部22
bに離間した状態で対向している。スライドカム22
は、図示左方へスライドしていて、各ポール21の各脚
部21bを各受承カム部22cの凸部にて受承し、各ポ
ール21を前進させて固定ハウジング25の内歯25c
に噛合させている。なお、固定ハウジング25の内歯2
5cは、シートバックの前後方向の傾斜角度の調整とは
直接には関係なく、各ポール21が無理なく噛合し得る
短尺に形成されていて、内歯25cの隣り合う部位は全
てフリーゾーンとなっている。
【0041】次ぎに、当該リクライニング装置Rの作動
について、図6〜図9に基づいて説明する。但し、図6
は、角度調整機構10におけるポール11、スライドカ
ム12および回動カム13と、操作レバー35および操
作軸34との動作関係を示す正面視的説明図であって、
非操作状態を示している。図7は、倒伏可動機構20に
おけるポール21、スライドカム22および回動カム2
3と、操作レバー35および操作軸34との動作関係を
示す正面視的説明図であって、非操作状態を示してい
る。図8は、角度調整機構10の操作時における操作軸
34と各回動カム13,23との関係を説明するための
模式図、図9は、倒伏可動機構20の操作時における操
作軸34と各回動カム13,23との関係を示す正面視
的説明図である。
【0042】当該リクライニング装置Rにおいては、操
作レバー35は非操作状態にある場合には中立位置にあ
って、角度調整機構10におけるポール11、スライド
カム12および回動カム13は図6に示す状態にあり、
かつ、倒伏可動機構20におけるポール21、スライド
カム22および回動カム23は図7に示す状態にある。
すなわち、角度調整機構10のポール11は可動ハウジ
ング15の内歯15cに噛合し、かつ、倒伏可動機構2
0にポール21は固定ハウジング25の内歯25cに噛
合していて、これらの噛合状態はブロック32を嵌着し
た保持プレート31を介して互いに連結されている。こ
のため、可動ハウジング15と固定ハウジング25とは
ロック状態にあって、シートバックをシートクッション
にロックしている。
【0043】また、操作レバー35が非操作状態にある
場合には、角度調整機構10の回動カム13と操作レバ
ー34の関係は、図8(a)および図9(a)に示す状
態にあり、かつ、倒伏可動機構20の回動カム23と操
作レバー34との関係は、図8(c)および図9(c)
に示す関係にある。すなわち、回動カム13は操作軸3
4の係合突起部34bの右側端部に当接し、また、回動
カム23は操作軸34の係合突起部34bの左側端部に
当接している。
【0044】当該リクライニング装置Rにおいて、シー
トバックのシートクッションに対する前後方向の傾斜角
度を所望の傾斜角度に調整する場合には、操作レバー3
5を図6に示す矢印6方向へ回動操作する。これによ
り、操作軸34が図示時計方向へ所定量回転する。この
場合、角度調整機構10においては、操作軸34はその
係合突起部34bを回動カム13の係合溝部13c2に
係合して、図8(b)に示すように、回動カム13を同
方向へ所定量回動させる。これにより、スライドカム1
2が図示右方へスライドして、その係合突起部12bを
各ポール11の係合突起部11cに係合させ、各ポール
11を半径方向の内方へ後退させて、スライドカム12
はその受承カム部12cの凹所で各ポール11の両脚部
11bを受承する。この結果、スライドカム12は、各
ポール11の可動ハウジング15の内歯15cに対する
噛合を解除してロック状態を解除させる。
【0045】この場合、倒伏可動機構20においては、
両回動カム13,23の係合溝部13c2,23c2が互
いに偏倚しているため、操作軸34は、図8(c),
(d)に示すように、その係合突起部34bを回動カム
23の係合溝部23c2には係合させるに至らず、回動
カム23を同方向へ回動させることはない。このため、
各ポール21の固定ハウジング25の内歯25cに対す
る噛合が保持され、ロック状態が保持されている。
【0046】角度調整機構10のポール11が非ロック
状態にあって、倒伏可動機構20のポール21がロック
状態を保持している場合は、可動ハウジング15のみが
他の構成部品とは異なって周方向に自由状態ある。すな
わち、かかる状態では、可動ハウジング15は固定ハウ
ジング25に対して同心的に回動可能であって、シート
バックをシートクッションに対して前後方向へ回動させ
て、前後方向の傾斜角度を調整することができる。
【0047】また、可動ハウジング15を固定ハウジン
グ25に対して所望量回動させて、シートバックのシー
トクッションに対する前後方向の傾斜角度を調整した後
に、操作レバー34の矢印6方向への回動操作を解除す
れば、回動カム13に対する回動作用が消失して、スパ
イラルスプリング24の付勢力により、回動カム13、
操作軸34および操作レバー35が回動復帰する。これ
により、スライドカム13がスライド復帰してポール1
1に対する係合を解除し、スライドカム13は、ポール
11に対する後退方向への作用力を消失させ、同時に、
受承カム部12cの凸部による押圧作用にてポール11
を前進させて、ポール11を可動ハウジング15の内歯
15cの他の一部に噛合させる。これにより、ポール1
1は可動ハウジング15にロックされて、他の構成部品
を介して、可動ハウジング15を固定ハウジング25に
ロック状態とする。
【0048】一方、当該リクライニング装置Rにおい
て、シートバックを、角度調整機構10による調整角度
範囲を越えて前方へ倒伏させたい場合には、操作レバー
35を図7に示す矢印7方向へ回動操作する。これによ
り、操作軸34が図示反時計方向へ所定量回転する。こ
の場合、倒伏可動機構20においては、操作軸34はそ
の係合突起部34bを回動カム23の係合溝部23c2
に係合して、図9(d)に示すように、回動カム23を
同方向へ所定量回動させる。これにより、スライドカム
22が図示右方へスライドして、その係合突起部22b
を各ポール21の係合突起部21cに係合させ、各ポー
ル21を半径方向の内方へ後退させて、スライドカム2
2はその受承カム部22cの凹所で各ポール21の両脚
部21bを受承する。この結果、スライドカム22は、
各ポール21の可動ハウジング25の内歯25cに対す
る噛合を解除してロック状態を解除させる。
【0049】この場合、角度調整機構10においては、
両回動カム13,23の係合溝部13c2,23c2が互
いに偏倚しているため、操作軸34は、図9(a),
(b)に示すように、その係合突起部34bを回動カム
13の係合溝部13c2には係合させるに至らず、回動
カム13を同方向へ回動させることはない。このため、
各ポール11の可動ハウジング15の内歯15cに対す
る噛合が保持され、ロック状態が保持されている。
【0050】倒伏可動機構20のポール21が非ロック
状態にあって、角度調整機構10のポール11がロック
状態を保持している場合は、固定ハウジング25のみが
他の構成部品とは異なって周方向に自由状態ある。すな
わち、かかる状態では、可動ハウジング15は固定ハウ
ジング25に対して同心的に回動可能である。この場
合、固定ハウジング25の内歯25cは、ポール21が
丁度噛合する程度の短尺に形成されていることから、ポ
ール21は可動ハウジング15の回動により、直ちに、
内歯25cの形成されていないフリーゾーンに乗り上げ
て摺動することになる。
【0051】このため、可動ハウジング15の前方への
倒伏途中では、ポール21の内歯25cに対する噛合が
解除状態に保持され、シートバックは設定された最大限
まで前方に倒伏する。この間、角度調整機構10のポー
ル11と可動ハウジング15の内歯15cとは、シート
バックの倒伏操作の直前の噛合状態に保持されているこ
とから、メモリー機構として機能する。
【0052】また、可動ハウジング15を固定ハウジン
グ25に対して最大限前方へ回動してシートバックを前
方へ倒伏させた後、シートバックを回動復帰させるに
は、前方へ倒伏状態にあるシートバックを持ち上げて後
方へ回動させる。この場合、可動ハウジング15は、角
度調整機構10のポール11と内歯15cとの噛合状態
を保持したままで固定ハウジング25に対して回動し、
倒伏可動機構20のポール21が固定ハウジング25の
内歯25cに噛合した時点で回動を停止され、シートバ
ックは倒伏直前の状態に回動復帰する。
【0053】このように、当該リクライニング装置Rに
よれば、角度調整機構10を機能させることにより、シ
ートバックのシートクッションに対する前後方向の傾斜
角度を所定の角度範囲内で調整することができるととも
に、倒伏可動機構20を機能させることにより、シート
バックを設定された最大限まで前方へ倒伏させることが
できるものであって、さらには、下記のごとき種々の作
用効果を奏するものである。
【0054】すなわち、当該リクライニング装置Rにお
いては、同一の操作手段である操作レバー35により、
角度調整機構10および倒伏可動機構20を選択的に操
作することができるとともに、両機構10,20の操作
の選択には、操作レバー35の回動操作方向を選択する
ことにより行うことができる。このため、両機構10,
20の選択時の選択が容易であって、その選択操作を的
確に行うことができる。
【0055】また、当該リクライニング装置Rにおいて
は、シートクッション側に取付けられる固定ハウジング
25とシートバック側に固定される可動ハウジング15
を互いに重合状態に連結して形成される空間部であっ
て、保持プレート31にて区画されたそれぞれの区画空
間部に角度調整機構10および倒伏可動機構20を収容
して、装置をコンパクトに構成し、かつ、装置の軽量化
を図っている。
【0056】また、当該リクライニング装置Rにおいて
は、角度調整機構10を、可動ハウジング15の円形凹
所15bの環状周壁部に設けた円弧状の内歯15cと、
内歯15cに噛合可能で同ハウジング15側に設けたガ
イド溝に内歯15cに対して進退可能に保持されたポー
ル11と、ポール11を内歯15c側に押圧して噛合さ
せるとともに動作時にはポール11に対する押圧を解除
して内歯15cに対する噛合状態を解除する作動部材
(スライドカム12および回動カム13)を備えた構成
としている。同様に、倒伏可動機構20を、固定ハウジ
ング25の円形凹所25bの環状周壁部に設けた円弧状
の内歯25cと、内歯25cに噛合可能で同ハウジング
25側に設けたガイド溝に内歯25cに対して進退可能
に保持されたポール21と、ポール21を内歯25c側
に押圧して噛合させるとともに動作時にはポール21に
対する押圧を解除して内歯25cに対する噛合状態を解
除する作動部材(スライドカム22および回動カム2
3)を備えた構成としている。
【0057】これにより、装置をコンパクトにかつ軽量
に構成することができるが、さらには、角度調整機構1
0のポール11およびスライドカム12を組み付けるた
めのガイド溝と、倒伏可動機構20のポール21および
スライドカム22を組み付けるためのガイド溝を、共通
の保持プレート31とガイドブロック32にて収容空間
部に形成しているため、装置を一層コンパクトにかつ軽
量に構成することができる。
【0058】かかる構成によれば、角度調整機能および
倒伏可動機能を的確に発揮し得るリクライニング装置R
を提供することができるとともに、角度調整機構10
を、シートバックの倒伏状態からの復帰時にシートバッ
クの倒伏直前のロック位置に自動的に復帰することがで
きる機構、所謂、メモリー機構としても機能させること
ができ、メモリー機能を付与するための専用に部品を使
用する必要がない。
【0059】また、かかる構成によれば、角度調整機構
10および倒伏可動機構20を構成する各作動部材とし
て各ポール11,22を進退動作させるスライドカム1
2,13、回動カム13,23を採用して、同カム1
3,23を操作軸34の外周に嵌合して、操作軸34の
回動操作方向に応じて選択的に係脱するように構成して
いる。これにより、角度調整機構10および倒伏可動機
構20を的確に操作することができるとともに、これら
両機構の構成部品として、回動カム13,23を除き、
同一部品を採用することができるという大きな利点があ
り、各構成部品の組付け性に向上を図ることができると
ともに、コストの軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係るリクライニング装置の縦断
面図である。
【図2】同リクライニング装置を図1の矢印2方向から
みた一部省略正面図である
【図3】同リクライニング装置を構成する角度調整機構
の分解斜視図である。
【図4】同リクライニング装置を構成する倒伏可動機構
の分解斜視図である。
【図5】同角度調整機構および倒伏可動機構を構成する
各回動カムと操作軸との関係を示す斜視図である。
【図6】同角度調整機構の作動を説明するための一部省
略正面図である。
【図7】同倒伏可動機構の作動を説明するための一部省
略正面図である。
【図8】同角度調整機構の作動時の操作軸と各回動カム
との関係を説明するための模式図である。
【図9】同倒伏可動機構の作動時の操作軸と各回動カム
との関係を説明するための模式図である。
【符号の説明】
10…角度調整機構、11…ポール、11a…外歯、1
1b…脚部、11c…係合突起部、12…スライドカ
ム、12a…プレート本体、12b…係合突起部、12
c…受承カム部、12d…嵌合穴、12d1,12d2…
係合溝部、13…回動カム、13a…筒部、13b…係
合アーム部、13c…内孔、13c1…円形孔部、13
c2…係合溝部、14…連結アーム、、15…可動ハウ
ジング、15a…ハウジング本体、15b…円形凹所、
15c…内歯、20…倒伏可動機構、21…ポール、2
1a…外歯、21b…脚部、21c…係合突起部、22
…スライドカム、22a…プレート本体、22b…係合
突起部、22c…受承カム部、22d…嵌合穴、22d
1,22d2…係合溝部、23…回動カム、23a…筒
部、23b…係合アーム部、23c…内孔、23c1…
円形孔部、23c2…係合溝部、24…スパイラルスプ
リング、24a…内端部、24b…外端部25…固定ハ
ウジング、25a…ハウジング本体、25b…円形凹
所、25c…内歯、31…保持プレート、31a…プレ
ート本体、31b…円形穴、31c…嵌合穴、32…ガ
イドブロック、33…セットプレート、33a…プレー
ト本体、33b…筒部、34…操作軸、34a…円柱
部、34b…係合突起部、35…操作レバー、36…ス
パイラルスプリング、R…リクライニング装置、A1…
アッパアーム、A2…ロアアーム。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートクッションに対するシートバックの
    前後方向の傾斜角度を所定の角度範囲で調整する機能
    と、同シートバックを前記調整角度範囲を越えて前方へ
    倒伏させる機能の両機能を有する作動機構、および、同
    作動機構を操作して前記両機能を選択的に発揮させる操
    作手段を備えるリクライニング装置であり、前記操作手
    段は互いに異なる操作方向を有し、同操作手段の操作方
    向を選択することにより前記作動機構の各機能を選択で
    きるように構成されていることを特徴とするリクライニ
    ング装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のリクライニング装置にお
    いて、前記作動機構は、前記シートバックの前後方向の
    傾斜角度を所定の角度範囲で調整する機能を有する角度
    調整機構と、前記シートバックを前記調整角度範囲を越
    えて前方へ倒伏させる機能を有する倒伏可動機構にて構
    成されているとともに、前記操作手段は、軸心を中心と
    して互いに反する方向に回動し回動操作方向に応じて前
    記角度調整機構および前記倒伏可動機構に選択的に連結
    して動作する操作軸にて構成していることを特徴とする
    リクライニング装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のリクライニング
    装置において、前記作動機構は、シートクッション側に
    取付けられる固定ハウジングとシートバック側に固定さ
    れる可動ハウジングを互いに重合状態に連結して形成さ
    れた空間部に配設されていることを特徴とするリクライ
    ニング装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のリクライニング装置にお
    いて、前記固定ハウジングと前記可動ハウジングが形成
    する空間部には、同空間部を前記固定ハウジング側と前
    記可動ハウジング側に区画する隔壁が配設されていて、
    同隔壁に区画された各区画空間部に前記角度調整機構お
    よび前記倒伏可動機構がそれぞれ配設されていることを
    特徴とするリクライニング装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のリクライニング装置にお
    いて、前記角度調整機構は前記両ハウジングの一方のハ
    ウジングの円形凹所の環状周壁部に設けた円弧状の内歯
    と、同内歯に噛合可能で同ハウジング側に設けたガイド
    溝に前記内歯に対して進退可能に保持されたポールと、
    同ポールを前記内歯側に押圧して噛合させるとともに動
    作時には同ポールに対する押圧を解除して前記内歯に対
    する噛合状態を解除する作動部材を備え、かつ、前記倒
    伏可動機構は、両ハウジングの他方のハウジングの円形
    凹所の環状周壁部に設けた円弧状の内歯と、同内歯に噛
    合可能で同ハウジング側に設けたガイド溝に前記内歯に
    対して進退可能に保持されたポールと、同ポールを前記
    内歯側に押圧して噛合させるとともに動作時には同ポー
    ルに対する押圧を解除して前記内歯に対する噛合状態を
    解除する作動部材を備え、前記角度調整機構および前記
    倒伏可動機構の各作動部材は、操作手段である同一の操
    作軸に対して、同操作軸の回動操作方向に応じて選択的
    に係脱するように構成されていることを特徴とするリク
    ライニング装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のリクライニング装置にお
    いて、前記角度調整機構および前記倒伏可動機構を構成
    する各作動部材は、前記各ポールを進退動作させるカム
    であって前記操作軸の外周に嵌合されていて、同操作軸
    の回動操作方向に応じて同操作軸に選択的に係脱するよ
    うに構成されていることを特徴とするリクライニング装
    置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のリクライニング装置にお
    いて、前記角度調整機構および前記倒伏可動機構を構成
    する各構成部材として、前記カムの前記操作軸を嵌合す
    る内孔形状を除き、同一の部品が採用されていることを
    特徴とするリクライニング装置。
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