JP2002233092A - 直巻き式電動機及びそれを用いた冷媒圧縮機及びそれを用いた冷却装置 - Google Patents

直巻き式電動機及びそれを用いた冷媒圧縮機及びそれを用いた冷却装置

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JP2002233092A
JP2002233092A JP2001024096A JP2001024096A JP2002233092A JP 2002233092 A JP2002233092 A JP 2002233092A JP 2001024096 A JP2001024096 A JP 2001024096A JP 2001024096 A JP2001024096 A JP 2001024096A JP 2002233092 A JP2002233092 A JP 2002233092A
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JP
Japan
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insulating material
coil
electric motor
series
wound
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JP2001024096A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Arai
和彦 新井
Keishiro Igarashi
恵司郎 五十嵐
Masaaki Takezawa
正昭 竹澤
Toshito Yanashima
俊人 簗島
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁材がステータの内径側へはみ出してしま
うのを確実に防止でき、然も、コイル間を確実に絶縁す
ることができる直巻き式電動機を提供する。 【解決手段】 ステータ1の歯部2に直接コイル4を巻
回して成る直巻き式電動機の隣接する歯部2にそれぞれ
巻回されるコイル4間に位置して絶縁材5を設ける。コ
イル4により保持される保持部5Aを絶縁材5に設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステータの歯部に
直接コイルを巻回して成る直巻き式電動機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来よりエアコン、冷蔵庫、ショーケー
スなどの冷媒圧縮機にはブラシレスDCモータからなる
電動機が設けられている。この電動機はステータ及びロ
ータなどから構成されており、ステータにはコイルが巻
かれ、このコイルに電圧を印加することによりロータを
回転させ冷媒圧縮機を運転していた。電動機のステータ
は、ステータ内面周囲に複数の歯部が均等間隔で設けら
れ、これらの歯部にコイルが、例えばカム機構や遊星歯
車機構等からなる周知のカムユニットを介して出力軸の
間欠的な搖動回転にて直に巻き付けられている。ステー
タの歯部にコイルが直巻きされると、歯部周囲のエッジ
によってコイルが傷ついてしまう。そこで、コイルが傷
ついてしまうのを防止するため、歯部とコイルの間に絶
縁紙を介在させ、コイルの絶縁不良に対する信頼性を向
上させていた。
【0003】一方、直巻き式電動機のステータの各コイ
ル間は巻回したコイルが接触して絶縁不良が発生してし
まう場合がある。各コイル間の一般的な絶縁方法として
は、従来よりポリエチレンテレフタレートなどの絶縁性
の高い硬質合成樹脂にて成形された絶縁材を各コイル間
に挿入している。また、直巻き式電動機の製造上の作業
で傷が発生しやすいコイルの引出線に絶縁チューブなど
を挿入することによりコイルの絶縁不良に対する信頼性
を向上させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、直巻き
式電動機のステータの各コイル間の絶縁を行なっている
ため、各コイル間に硬質合成樹脂にて成形した絶縁材を
挿入すると、絶縁材がステータの内径側へはみ出してし
まう問題があった。また、電動機の生産時の振動、或い
は、電動機の運転中などに絶縁材が抜け落ちてしまい、
コイルの絶縁不良に対する信頼性が低下してしまう問題
もあった。
【0005】また、絶縁のためコイルの引出線に絶縁チ
ューブを挿入すると、作業に手間がかかり極めて作業性
が悪くなってしまう問題もあった。
【0006】本発明は、係る従来技術の課題を解決する
ために成されたものであり、絶縁材がステータの内径側
へはみ出してしまうのを確実に防止でき、然も、コイル
間を確実に絶縁することができる直巻き式電動機を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の直巻き式
電動機は、ステータの歯部に直接コイルを巻回して成る
ものであって、隣接する歯部にそれぞれ巻回されるコイ
ル間に位置して絶縁材を設け、該絶縁材にはコイルによ
り保持される保持部を設けたものである。
【0008】また、請求項2の発明の直巻き式電動機
は、上記において、絶縁材は板状の絶縁紙から成り、保
持部は当該絶縁紙を折曲することによって構成されてい
るものである。
【0009】また、請求項3の発明の直巻き式電動機
は、請求項1又は請求項2において、絶縁材は所定の折
り返し形状を呈すると共に、当該折り返し部分内にコイ
ルの引出線を挟み込んだものである。
【0010】また、請求項4の発明の直巻き式電動機
は、請求項1、請求項2又は請求項3に加えて、絶縁材
はコイルエンドを被覆する被覆部を備えているものであ
る。
【0011】また、請求項5の発明の直巻き式電動機
は、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に加え
て、絶縁材の保持部は、片方の、若しくは、両方のコイ
ルエンド側に向けて徐々に幅狭となる形状とされている
ものである。
【0012】また、請求項6の発明の直巻き式電動機
は、ステータの歯部に直接コイルを巻回して成るもので
あって、歯部に巻回されたコイルを包囲する環状の絶縁
材を設けたものである。
【0013】また、請求項7の発明の直巻き式電動機
は、請求項6に加えて、絶縁材のコイルエンド側の面に
開口を形成したものである。
【0014】また、請求項8の発明の直巻き式電動機
は、請求項6又は請求項7に加えて、コイルエンドを結
束する結束糸にて絶縁材を保持するものである。
【0015】また、請求項9の発明の直巻き式電動機
は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項
5、請求項6、請求項7又は請求項8に加えて、生産時
にストレスが発生するコイルに対応して絶縁材を設けた
ものである。
【0016】また、請求項10の発明の冷媒圧縮機は、
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、
請求項6、請求項7、請求項8又は請求項9の直巻き式
電動機と、該直巻き式電動機により駆動される圧縮部を
ケース内に備えたものである。
【0017】また、請求項11の発明の冷却装置は、請
求項10の冷媒圧縮機にて構成される冷凍サイクルを備
えたものである。
【0018】本発明によれば、直巻き式電動機は、隣接
する歯部にそれぞれ巻回されるコイル間に位置して絶縁
材を設け、該絶縁材にはコイルにより保持される保持部
を設けているので、例えば、請求項2の如く、絶縁材は
板状の絶縁紙から成り、保持部は当該絶縁紙を折曲する
ことによって構成されているので、例えば隣接する歯部
奥に位置するコイルの間に保持部を挿入するだけで、絶
縁紙を両コイル間に保持することが可能となる。これに
より、ステータの内径側方向へ絶縁紙がずれてしまう不
都合を確実に防止することが可能となる。従って、両コ
イル間に保持部を挿入するだけで絶縁紙がステータの内
径側へはみ出してしまうのを確実に防止でき、然も、コ
イル間を確実に絶縁することができるようになるもので
ある。
【0019】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2において、絶縁材は所定の折り返し形状を呈する
と共に、当該折り返し部分内にコイルの引出線を挟み込
んでいるので、コイルと絶縁材とが共にコイル間で固定
されて、絶縁材がコイル間から抜け落ちてしまう不都合
及び絶縁材がステータの内径側へはみ出してしまう不都
合を防止することができるようになる。これにより、例
えば、従来のようにチューブに引出線を挿入する手間を
大幅に削減することが可能となる。従って、例えば直巻
き式電動機製造上の作業で傷が発生しやすいコイルの引
出線にチューブを挿入しなくてもコイルの引出線を確実
に両コイル間に固定することができるので、作業性を大
幅に向上させることが可能となり、且つ、高信頼性の直
巻き式電動機を提供することができるようになるもので
ある。
【0020】特に、従来のように直巻き式電動機製造上
の作業で傷が発生しやすいコイルの引出線にチューブを
挿入して絶縁しなくても他のコイル部分との絶縁が可能
となるので、部品点数の削減、生産性の向上及び高信頼
性の直巻き式電動機を提供することができるようになる
ものである。
【0021】請求項4の発明によれば、請求項1、請求
項2又は請求項3に加えて、絶縁材はコイルエンドを被
覆する被覆部を備えているので、コイルエンドとコイル
とのこすれによってコイルに傷ついてしまうのを確実に
防止することが可能となる。これにより、直巻き式電動
機の製造時の作業性を大幅に向上させることができるよ
うになる。従って、絶縁に対する高信頼性の直巻き式電
動機を提供することができるようになるものである。
【0022】請求項5の発明によれば、請求項1、請求
項2、請求項3又は請求項4に加えて、絶縁材の保持部
は、片方の、若しくは、両方のコイルエンド側に向けて
徐々に幅狭となる形状とされているので、保持部を幅狭
側からコイル間に押しつけるだけで、絶縁材を容易にコ
イル間に挿入することが可能となる。これにより、絶縁
材をコイル間へ挿入する作業性が良好となり、直巻き式
電動機の生産性を大幅に向上させることができるように
なるものである。
【0023】請求項6の発明によれば、ステータの歯部
に直接コイルを巻回して成るものであって、歯部に巻回
されたコイルを包囲する環状の絶縁材を設けているの
で、コイルの全周を絶縁材で保護することが可能とな
る。これにより、コイル全周の絶縁を行なうことが可能
となる。従って、コイル全周の絶縁は環状の絶縁材を挿
入するだけで良いので、大幅に生産性を向上することが
できるようになるものである。
【0024】請求項7の発明によれば、絶縁材のコイル
エンド側の面に開口を形成しているので、絶縁材内部に
発生した熱を開口より放熱することが可能となる。これ
により、コイルの発熱を低く抑えられるようになるの
で、直巻き式電動機の信頼性を大幅に向上させることが
できるようになる。従って、熱によるコイルの損傷を未
然に阻止することができるようになるものである。
【0025】請求項8の発明によれば、請求項6又は請
求項7に加えて、コイルエンドを結束する結束糸にて絶
縁材を保持するようにしているので、絶縁材がステータ
の内径側へはみ出してしまう不都合を防止すること可能
となる。従って、コイルから絶縁材がステータの内径側
へはみ出してしまうのを確実に防止することができ、直
巻き式電動機の信頼性を大幅に向上させることができる
ようになる。
【0026】請求項9の発明によれば、請求項1、請求
項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求
項7又は請求項8に加えて、生産時にストレスが発生す
るコイルに対応して絶縁材を設けているので、ストレス
によってコイルに傷が発生する部分を絶縁材にて確実に
保護することが可能となる。これにより、生産時にスト
レスが発生するコイル部分のみ絶縁材を設ければよいの
で、隣接する歯部にそれぞれ巻回されたコイル間全体に
絶縁材を挿入しなくても良く、生産性を大幅に向上させ
ることができるようになる。従って、少ない数の絶縁材
で絶縁に対する高信頼性の直巻き式電動機を提供するこ
とができるようになるものである。
【0027】請求項10の発明によれば、冷媒圧縮機
は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項
5、請求項6、請求項7、請求項8又は請求項9の直巻
き式電動機と、該直巻き式電動機により駆動される圧縮
部をケース内に備えているので、冷媒圧縮機製造時の直
巻き式電動機の絶縁不良を大幅に低減させることが可能
となる。従って、絶縁に対して高信頼性の冷媒圧縮機を
提供することができるようになるものである。
【0028】請求項11の発明によれば、冷却装置は、
請求項10の冷媒圧縮機にて構成される冷凍サイクルを
備えているので、冷却装置製造時の直巻き式電動機の絶
縁不良を大幅に低減させることが可能となる。従って、
絶縁に対して高信頼性の冷却装置を提供することができ
るようになるものである。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の直巻き式電動機のコイ
ル4間に絶縁材5を挿着したステータ1の平面図、図2
は絶縁材5の斜視図をそれぞれ示している。直巻き式電
動機は例えばエアコン、冷蔵庫、ショーケースなどの冷
却装置に用いられる冷媒圧縮機に搭載されている、所
謂、直巻或いは集中巻き等と呼ばれているブラシレスD
Cモータである。図中1は直巻き式電動機を構成するス
テータ1でステータ鉄板が複数枚積層され内周側に略矩
形状に形成された複数の歯部2が形成されている。そし
て、歯部2にはコイル4がスロット絶縁紙3を介して直
巻きされている。
【0030】5はコイル4間に挿着された絶縁材で、例
えば絶縁材5は絶縁紙として厚さ約0.075mm〜
0.5mm(実際は0.125mm)の絶縁効果が大き
く弾力性を有する板状のポリエステルフィルム6にて構
成されている(図3)。該ポリエステルフィルム6は、
所定の矩形状を呈しており、左右方向の略中心に位置し
て山折り線6Aが設けられており、この山折り線6Aを
中心にポリエステルフィルム6が二つ折り(山折り)に
折曲される。そして、二つ折りに折曲されたポリエステ
ルフィルム6は、両端から少許内側に位置して谷折り線
6Bが設けられ、この谷折り線6Bで、ポリエステルフ
ィルム6が谷折りされその端部は相互に離間する方向に
延在している。
【0031】このようにポリエステルフィルム6を所定
位置から折曲することにより上下左右対称のT字状の絶
縁材5が構成されている。そして、谷折り部分から山折
り線6A側の二重の部分を絶縁部5B、反対側を保持部
5Aとしている。該絶縁部5Bは、絶縁材5がコイル4
間に挿着された状態でステータ1の内径側へはみ出さな
い長さ寸法とされ、絶縁材5は、ステータ1の上下には
み出さない長さ寸法とされている。尚、ポリエステルフ
ィルム6を山折り線6Aから山折りした際、絶縁部5B
の両保持部5A、5A側を約5mm乃至10mm程度離
間させておいた方が保持部5A、5Aが弾力でコイル4
に押しつけられるので好適である。図4はポリエステル
フィルム6を折曲した後の、絶縁材5の正面図を示して
おり、図5はその絶縁材5を上から見た状態を示し、図
6は図4の絶縁材5の側面図を示している。
【0032】このように構成された絶縁材5を、歯部2
に巻回されたコイル4間に挿着する場合は、約5mm乃
至10mm程度離間させた絶縁部5Bの両保持部5A、
5A側を略密着させてから、絶縁部5Bを両コイル4、
4間に位置させると同時に両保持部5A、5Aの一側を
コイル4とステータ1間のステータ1側に位置させて挿
入する(図7)。この場合、絶縁材5は弾力性を有して
いるので、両コイル4、4間の隙間が異なる場合でも、
両コイル4、4間の隙間を気にすることなく絶縁材5を
両コイル4間に挿着することができる。
【0033】また、絶縁材5をコイル4間に挿入する
際、両保持部5A、5Aがコイル4とステータ1間でス
テータ1側よりステータ1の内径側へ位置した場合で
も、絶縁材5は弾力性を有しているので、コイル4間に
挿着することができる(図8)。このとき、絶縁部5B
がステータ1の内径側へはみ出さないように注意するこ
とが必要である。このように、ステータ1の歯部2に巻
回されたコイル4、4間の絶縁を行なう絶縁材5は、ポ
リエステルフィルム6を折曲して絶縁部5Bと保持部5
A、5Aを設けると共に、上述の如き上下左右を対称に
形成しているので、絶縁材5の上下どちらの方向からで
もコイル4、4間に絶縁材5を挿着することができ、組
立て作業性を向上させることができる。
【0034】また、図9にポリエステルフィルム6の折
り返し部分内(絶縁部5Bの二重部分間)にコイル4の
引出線4Aを挟み込んだ状態を示している。この場合、
ステータ1の歯部2に巻回されたコイル4の引出線4A
は、絶縁材5の保持部5A、5A間から挿入し、絶縁部
5Bに挟み込んでいる。即ち、コイル4の引出線4Aを
絶縁部5B内に挟み込んでいるので、コイル4と絶縁材
5が共にコイル4間で固定され、絶縁材5がコイル4間
から抜け落ちてしまう不都合及び絶縁材5がステータ1
の内径側へはみ出してしまう不都合を未然に防止するこ
とができるようになる。これにより、直巻き式電動機製
造上の作業で傷が発生しやすいコイル4の引出線4Aに
従来のようにチューブを挿入しなくてもコイル4の引出
線5を両コイル4間に固定することができるので、コイ
ル4周囲より外力が加わってコイル4が損傷してしまう
のを確実に防止することができ、コイル4の外傷に対す
る信頼性を大幅に向上させることができるようになる。
【0035】一方、図10に他の絶縁材10を示してい
る。この絶縁材10は前述の絶縁材5(ポリエステルフ
ィルム6)同様のポリエステルフィルム11にて構成さ
れている。このポリエステルフィルム11は左右方向の
略中心に位置する山折り線11Aを中心に山折り折曲さ
れ、ポリエステルフィルム11が二つ折りに折り返えさ
れている。そして、二つ折りに折り返されたポリエステ
ルフィルム11は、両端から少許内側に位置する谷折り
線11Bで、谷折りに折曲されて端部は相互に離間する
方向に延在している。
【0036】このようにポリエステルフィルム11を所
定位置から折曲することにより、上下左右対称のT字状
の絶縁材10が構成されている。そして、谷折り部分か
ら山折り線11A側の二重の部分を絶縁部10B、反対
側を保持部10Aとしている。両保持部10A、10A
の一側(図中下側)は、保持部10Aの上下方向略中心
で絶縁部10Bの離間側から下に行くに従って保持部1
0Aが絶縁部10B側に傾斜して切断された傾斜部12
が形成されている。この絶縁材10の保持部10Aは、
コイルエンド(この場合コイル4の巻き始、巻き終わり
部分を指している)側に向けて徐々に幅狭となる形状に
形成されている。即ち、絶縁材10は、前記絶縁材5の
下方に向けて徐々に幅狭となる傾斜部12を形成してい
る。
【0037】また、ポリエステルフィルム11を山折り
線11Aから山折りした際、前述同様絶縁部10Bの両
保持部10A、10A側を約5mm乃至10mm程度離
間させておいた方が良い。尚、図11はポリエステルフ
ィルム11の正面図、図12はポリエステルフィルム1
1を折曲した後の絶縁材10の正面図、図13は図12
の絶縁材10を上から見た状態を示しており、図14は
図12の絶縁材10の側面図を示している。
【0038】このように構成された絶縁材10を、歯部
2に巻回されたコイル4間に挿着する場合は、約5mm
乃至10mm程度離間させた絶縁部10Bの両保持部1
0A、10A側を略密着させてから、絶縁部10Bの傾
斜部12側を両コイル4、4間に位置させると同時に、
両傾斜部12、12をコイル4とステータ1間のステー
タ1側に位置させてから挿入する(図12矢印方向)。
この場合、絶縁材10の保持部10Aは、コイルエンド
側に向けて徐々に幅狭となる形状の傾斜部12を形成し
ているので、保持部10Aを幅狭の傾斜部12側からコ
イル4間に押しつけるだけで、保持部10Aを容易にコ
イル4間に挿入することが可能となる。また、絶縁材1
0は弾力性を有しているので、両コイル4、4間の隙間
が異なる場合でも、両コイル4、4間の隙間を気にする
ことなく絶縁材10を両コイル4間に挿着することがで
きる。
【0039】また、絶縁材10をコイル4、4間に挿入
する際、両保持部10A、10Aがコイル4とステータ
1間でステータ1側よりステータ1の内径側へ位置した
場合でも、絶縁材10は弾力性を有すると共に、コイル
エンド側に向けて徐々に幅狭となる傾斜部12を形成し
ているので、前述同様ステータ1の歯部2に巻回された
両コイル4、4間に容易に挿着することができる。この
ときも、絶縁部10Bがステータ1の内径側へはみ出な
いように注意することが必要である。
【0040】このように、絶縁材10にはコイルエンド
側に向けて徐々に幅狭となる傾斜部12を形成している
ので、保持部10Aを幅狭側からコイル4間に押しつけ
るだけで、絶縁材10を容易にコイル4間に挿入するこ
とが可能となる。これにより、絶縁材10を挿入する作
業性が好適となり、直巻き式電動機の生産性を大幅に向
上させることが可能となる。尚、実施例では保持部10
Aの下側に傾斜部12を設けたが、傾斜部12を上側に
設けても差し支えなく、また、傾斜部12を上下両側に
設ければ、絶縁材10のどちらの方向からでも絶縁材1
0を両コイル4、4間に挿着することができ、組立て作
業性を大幅に向上させることができるのは言うまでもな
い。
【0041】次に、図15に他の絶縁材20を示してい
る。この絶縁材20には前述の絶縁材10にコイルエン
ドを被覆する被覆部23を備えている。また、21はポ
リエステルフィルム、21Aは山折り線、21Bは谷折
り線、22は傾斜部を示しており、20Aは保持部、2
0Bは絶縁部を示している。そして、傾斜部22は保持
部20Aの下方に形成され、被覆部23は絶縁部20B
の上方に所定距離延在して形成されると共に、保持部2
0Aの延在方向に略直角に折曲されている。即ち、被覆
部23は絶縁材20の上方に設けられ、絶縁部20Bの
上方で保持部20Aの方向に折曲している。尚、図16
はポリエステルフィルム11の正面図、図17はポリエ
ステルフィルム11を折曲した後の絶縁材20の正面
図、図18は図17の絶縁材20を上から見た状態を示
しており、図19は図17の絶縁材20の側面図を示し
ている。
【0042】このように構成された絶縁材20を、歯部
2に巻回されたコイル4間に挿着する場合は、約5mm
乃至20mm程度離間させた絶縁部20Bの両保持部2
0A、20A側を略密着させてから、絶縁部20Bの傾
斜部22側を両コイル4、4間に位置させると同時に両
傾斜部22、22をコイル4とステータ1間のステータ
1側に位置させて挿入する(図17矢印方向)。この場
合、絶縁材20の保持部20Aは、コイルエンド側に向
けて徐々に幅狭となる形状の傾斜部22を形成している
ので、保持部20Aを幅狭の傾斜部22側からコイル4
間に押しつけるだけで、持部20Aを容易にコイル4間
に挿入することが可能となる。また、絶縁材20は弾力
性を有しているので、両コイル4、4間の隙間が異なる
場合でも、両コイル4、4間の隙間を気にすることなく
絶縁材20を両コイル4間に挿着することができる。
【0043】また、絶縁材20を挿入する際、両保持部
20A、20Aがコイル4とステータ1間でステータ1
側よりステータ1の内径側へ位置した場合でも、絶縁材
20は弾力性を有すると共に、コイルエンド側に向けて
徐々に幅狭となる傾斜部22を形成しているので、前述
同様ステータ1の歯部2に巻回された両コイル4、4間
に容易に挿着することができる。このときも、絶縁部2
0Bがステータ1の内径側へはみ出ないように注意する
ことが必要である。
【0044】そして、両保持部20A、20Aがコイル
4とステータ1間に挿着された状態で、被覆部23はコ
イル4の上に当接する(図20)。そして、ステータ1
の歯部2に巻回された前述の引出線4Aは、絶縁部20
B間から引き出される。即ち、コイル4の引出線4A
は、絶縁部20B内から引き出され被覆部23上に整形
されているので、引出線4Aとコイル4とのこすれによ
ってコイル4に傷ついてしまうのを未然に防止すること
が可能となる。これにより、直巻き式電動機の製造時の
作業性を大幅に向上させることができるようになる。
【0045】他方、直巻き式電動機のコイル4に他の絶
縁材30を挿着したステータ1の平面図を図21に示し
ている。図中30は絶縁材で、絶縁材30は例えば前述
同様厚さ約0.075mm〜0.5mm(実際は0.1
25mm)の絶縁効果が大きく弾力性を有する板状のポ
リエステルフィルム31にて帯状に構成されている。帯
状のポリエステルフィルム31の両端には溶着部32が
形成されると共に、ポリエステルフィルム31には所定
の形状にくり抜かれた開口31Aが所定位置に2カ所設
けられている(図22、図23)。
【0046】そして、両溶着部32、32が熱溶着され
接着されることにより、絶縁材30は歯部2に巻回され
たコイル4を包囲可能な環状に形成される。また、図2
4は環状の絶縁材30の正面図、図25は絶縁材30の
側面図、図26は絶縁材30の平面図を示している。そ
して、コイルエンド及びコイルエンドの対向面に開口3
1Aを位置させた状態で、環状に形成された絶縁材30
がコイル4に挿着された後、絶縁材30はコイルエンド
を結束する結束糸(図示せず)にて結束されステータ1
に保持される。尚、絶縁材30は隣接するコイル4に挿
着しても良く、また、コイル4を一つ間隔で挿着しても
良い。
【0047】このように、ポリエステルフィルム31を
環状に形成し、ポリエステルフィルム31に形成した開
口31Aをコイルエンド側及びコイルエンド側の対向面
に位置してコイル4に絶縁材30を挿着している。そし
て、絶縁材30を結束糸にて結束しているので、絶縁材
30がコイル4より脱落することなく、コイル4の全周
を絶縁材30で保護することが可能となる。また、全周
を絶縁材30で保護したコイル4の発熱はコイルエンド
側及びコイルエンド側の対向面に位置してポリエステル
フィルム31に設けた開口31Aより放熱することが可
能となる。これにより、コイル4の外傷を防止すること
ができるようになり、然も、コイル4の発熱を低く抑え
られるようになる。
【0048】特に、生産時にストレスが発生するコイル
4に対応して絶縁材5(絶縁材10、20、30を含
む)を設ければ、ストレスによってコイル4に傷が発生
する部分を確実に保護することが可能となる。即ち、生
産時にストレスが発生するコイル4の部分のみ絶縁材5
(絶縁材10、20、30を含む)を設ければよいの
で、隣接する歯部2にそれぞれ巻回されたコイル4間全
体に絶縁材5(絶縁材10、20、30を含む)を挿入
する手間を削減でき、大幅に生産性を向上させることが
できる。これにより、少ない作業工数で絶縁に対する信
頼性の高い直巻き式電動機を提供することができるよう
になる。
【0049】このような直巻き式電動機をエアコン、冷
蔵庫、ショーケースなどの冷却装置に用いられる冷媒圧
縮機に搭載しているので、冷媒圧縮機製造時の直巻き式
電動機の絶縁不良を大幅に低減させることができるよう
になる。また、エアコン、冷蔵庫、ショーケースなどに
直巻き式電動機を搭載した冷媒圧縮機にて構成される冷
凍サイクルを備えているので、冷却装置製造時の直巻き
式電動機の絶縁不良を大幅に低減させることができるよ
うになる。
【0050】尚、実施例では絶縁材5は板状のポリエス
テルフィルム6を山折り線6Aで二つ折りに折り返して
形成すると共に、谷折り線6Bの部分から山折り線6A
側の二重の部分を絶縁部5B、反対側を保持部5Aとし
たが、これに限らず、所定の形状のポリエステルフィル
ムを山折り(谷折りでも良い)してL字状の絶縁材を構
成し、このL字状の絶縁材の一側を絶縁部、反対側を保
持部としても本発明は有効である。
【0051】また、実施例では絶縁紙をポリエステルフ
ィルム6で説明したが絶縁紙はこれに限らず、PET、
PEN或いは合成絶縁紙などの板状のフィルムを用いて
も差し支えない。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、直巻
き式電動機は、隣接する歯部にそれぞれ巻回されるコイ
ル間に位置して絶縁材を設け、該絶縁材にはコイルによ
り保持される保持部を設けているので、例えば、請求項
2の如く、絶縁材は板状の絶縁紙から成り、保持部は当
該絶縁紙を折曲することによって構成されているので、
例えば隣接する歯部奥に位置するコイルの間に保持部を
挿入するだけで、絶縁紙を両コイル間に保持することが
可能となる。これにより、ステータの内径側方向へ絶縁
紙がずれてしまう不都合を確実に防止することが可能と
なる。従って、両コイル間に保持部を挿入するだけで絶
縁紙がステータの内径側へはみ出してしまうのを確実に
防止でき、然も、コイル間を確実に絶縁することができ
るようになるものである。
【0053】また、請求項3の発明によれば、上記に加
えて、絶縁材は所定の折り返し形状を呈すると共に、当
該折り返し部分内にコイルの引出線を挟み込んでいるの
で、コイルと絶縁材とが共にコイル間で固定されて、絶
縁材がコイル間から抜け落ちてしまう不都合及び絶縁材
がステータの内径側へはみ出してしまう不都合を防止す
ることができるようになる。これにより、例えば、従来
のようにチューブに引出線を挿入する手間を大幅に削減
することが可能となる。従って、例えば直巻き式電動機
製造上の作業で傷が発生しやすいコイルの引出線にチュ
ーブを挿入しなくてもコイルの引出線を確実に両コイル
間に固定することができるので、作業性を大幅に向上さ
せることが可能となり、且つ、高信頼性の直巻き式電動
機を提供することができるようになるものである。
【0054】特に、従来のように直巻き式電動機製造上
の作業で傷が発生しやすいコイルの引出線にチューブを
挿入して絶縁しなくても他のコイル部分との絶縁が可能
となるので、部品点数の削減、生産性の向上及び高信頼
性の直巻き式電動機を提供することができるようになる
ものである。
【0055】また、請求項4の発明によれば、請求項
1、請求項2又は請求項3に加えて、絶縁材はコイルエ
ンドを被覆する被覆部を備えているので、コイルエンド
とコイルとのこすれによってコイルに傷ついてしまうの
を確実に防止することが可能となる。これにより、直巻
き式電動機の製造時の作業性を大幅に向上させることが
できるようになる。従って、絶縁に対する高信頼性の直
巻き式電動機を提供することができるようになるもので
ある。
【0056】また、請求項5の発明によれば、請求項
1、請求項2、請求項3又は請求項4に加えて、絶縁材
の保持部は、片方の、若しくは、両方のコイルエンド側
に向けて徐々に幅狭となる形状とされているので、保持
部を幅狭側からコイル間に押しつけるだけで、絶縁材を
容易にコイル間に挿入することが可能となる。これによ
り、絶縁材をコイル間へ挿入する作業性が良好となり、
直巻き式電動機の生産性を大幅に向上させることができ
るようになるものである。
【0057】また、請求項6の発明によれば、ステータ
の歯部に直接コイルを巻回して成るものであって、歯部
に巻回されたコイルを包囲する環状の絶縁材を設けてい
るので、コイルの全周を絶縁材で保護することが可能と
なる。これにより、コイル全周の絶縁を行なうことが可
能となる。従って、コイル全周の絶縁は環状の絶縁材を
挿入するだけで良いので、大幅に生産性を向上すること
ができるようになるものである。
【0058】また、請求項7の発明によれば、絶縁材の
コイルエンド側の面に開口を形成しているので、絶縁材
内部に発生した熱を開口より放熱することが可能とな
る。これにより、コイルの発熱を低く抑えられるように
なるので、直巻き式電動機の信頼性を大幅に向上させる
ことができるようになる。従って、熱によるコイルの損
傷を未然に阻止することができるようになるものであ
る。
【0059】また、請求項8の発明によれば、請求項6
又は請求項7に加えて、コイルエンドを結束する結束糸
にて絶縁材を保持するようにしているので、絶縁材がス
テータの内径側へはみ出してしまう不都合を防止するこ
と可能となる。従って、コイルから絶縁材がステータの
内径側へはみ出してしまうのを確実に防止することがで
き、直巻き式電動機の信頼性を大幅に向上させることが
できるようになる。
【0060】更に、請求項9の発明によれば、請求項
1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項
6、請求項7又は請求項8に加えて、生産時にストレス
が発生するコイルに対応して絶縁材を設けているので、
ストレスによってコイルに傷が発生する部分を絶縁材に
て確実に保護することが可能となる。これにより、生産
時にストレスが発生するコイル部分のみ絶縁材を設けれ
ばよいので、隣接する歯部にそれぞれ巻回されたコイル
間全体に絶縁材を挿入しなくても良く、生産性を大幅に
向上させることができるようになる。従って、少ない数
の絶縁材で絶縁に対する高信頼性の直巻き式電動機を提
供することができるようになるものである。
【0061】更にまた、請求項10の発明によれば、冷
媒圧縮機は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項
4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8又は請求
項9の直巻き式電動機と、該直巻き式電動機により駆動
される圧縮部をケース内に備えているので、冷媒圧縮機
製造時の直巻き式電動機の絶縁不良を大幅に低減させる
ことが可能となる。従って、絶縁に対して高信頼性の冷
媒圧縮機を提供することができるようになるものであ
る。
【0062】また、請求項11の発明によれば、冷却装
置は、請求項10の冷媒圧縮機にて構成される冷凍サイ
クルを備えているので、冷却装置製造時の直巻き式電動
機の絶縁不良を大幅に低減させることが可能となる。従
って、絶縁に対して高信頼性の冷却装置を提供すること
ができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直巻き式電動機のコイル間に絶縁材を
挿着したステータの平面図である。
【図2】本発明の絶縁材の斜視図である。
【図3】同図2の絶縁材を構成するポリエステルフィル
ムの山折り線、谷折り線を示す図である。
【図4】同図3のポリエステルフィルムを折曲した後の
絶縁材の正面図である。
【図5】同図4の絶縁材の平面図である。
【図6】同図4の絶縁材の側面図である。
【図7】絶縁紙をコイルとステータ間に挿着しときのス
テータの縦断平面図である。
【図8】ステータ側よりステータの内径側へ位置したコ
イル間に絶縁材を挿着した状態を示すステータの縦断平
面図である。
【図9】ポリエステルフィルムの折り返し部分内にコイ
ルの引出線を挟み込んだ状態を示すステータの縦断平面
図である。
【図10】本発明のもう一つの絶縁材の斜視図である。
【図11】同図10の絶縁材を構成するポリエステルフ
ィルムの山折り線、谷折り線を示す図である。
【図12】同図11のポリエステルフィルムを折曲した
後の絶縁材の正面図である。
【図13】同図12の絶縁材の平面図である。
【図14】同図12の絶縁材の側面図である。
【図15】本発明のもう一つの絶縁材の斜視図である。
【図16】同図15の絶縁材を構成するポリエステルフ
ィルムの山折り線、谷折り線を示す図である。
【図17】同図16のポリエステルフィルムを折曲した
後の絶縁材の正面図である。
【図18】同図17の絶縁材の平面図である。
【図19】同図17の絶縁材の側面図である。
【図20】図15の絶縁材をコイルとステータ間に挿着
しときのステータの平面図である。
【図21】環状の絶縁材で歯部に巻回されたコイルを包
囲した状態を示すステータの平面図である。
【図22】同図21の環状の絶縁材を構成するポリエス
テルフィルムの正面図である。
【図23】同図22のポリエステルフィルムに開口を設
けた状態を示す図である。
【図24】図21の環状の絶縁材の正面図である。
【図25】同図24の環状の絶縁材の側面図である。
【図26】同図24の環状の絶縁材の平面図である。
【符号の説明】
1 ステータ 2 歯部 4 コイル 4A 引出線 5 絶縁材 5A 保持部 5B 絶縁部 6 ポリエステルフィルム 6A 山折り線 6B 谷折り線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹澤 正昭 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 簗島 俊人 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H603 AA09 BB01 BB05 BB09 BB10 BB12 CA01 CA05 CB02 CB03 CB17 CB18 CB23 CB26 CC11 CD01 CD04 CD21 CE01 EE02 EE12 EE13 FA02 FA26 5H604 AA08 BB01 BB08 BB10 BB14 CC01 CC05 CC16 DA16 DB26 PB02 PB03 5H615 AA01 BB01 BB05 BB07 BB14 PP01 PP13 PP14 QQ02 QQ19 QQ28 RR02 SS11 TT36

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータの歯部に直接コイルを巻回して
    成る直巻き式電動機において、 隣接する前記歯部にそれぞれ巻回されるコイル間に位置
    して絶縁材を設け、該絶縁材には前記コイルにより保持
    される保持部を設けたことを特徴とする直巻き式電動
    機。
  2. 【請求項2】 前記絶縁材は板状の絶縁紙から成り、前
    記保持部は当該絶縁紙を折曲することによって構成され
    ていることを特徴とする請求項1の直巻き式電動機。
  3. 【請求項3】 前記絶縁材は所定の折り返し形状を呈す
    ると共に、当該折り返し部分内に前記コイルの引出線を
    挟み込んだことを特徴とする請求項1又は請求項2の直
    巻き式電動機。
  4. 【請求項4】 前記絶縁材はコイルエンドを被覆する被
    覆部を備えていることを特徴とする請求項1、請求項2
    又は請求項3の直巻き式電動機。
  5. 【請求項5】 前記絶縁材の保持部は、片方の、若しく
    は、両方のコイルエンド側に向けて徐々に幅狭となる形
    状とされていることを特徴とする請求項1、請求項2、
    請求項3又は請求項4の直巻き式電動機。
  6. 【請求項6】 ステータの歯部に直接コイルを巻回して
    成る直巻き式電動機において、 前記歯部に巻回されたコイルを包囲する環状の絶縁材を
    設けたことを特徴とする直巻き式電動機。
  7. 【請求項7】 前記絶縁材のコイルエンド側の面に開口
    を形成したことを特徴とする請求項6の直巻き式電動
    機。
  8. 【請求項8】 コイルエンドを結束する結束糸にて前記
    絶縁材を保持することを特徴とする請求項6又は請求項
    7の直巻き式電動機。
  9. 【請求項9】 生産時にストレスが発生するコイルに対
    応して前記絶縁材を設けたことを特徴とする請求項1、
    請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、
    請求項7又は請求項8の直巻き式電動機。
  10. 【請求項10】 請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8又は請
    求項9の直巻き式電動機と、該直巻き式電動機により駆
    動される圧縮部をケース内に備えたことを特徴とする冷
    媒圧縮機。
  11. 【請求項11】 請求項10の冷媒圧縮機にて構成され
    る冷凍サイクルを備えたことを特徴とする冷却装置。
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