JP3679673B2 - 永久磁石型モータの回転子 - Google Patents

永久磁石型モータの回転子 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば空気調和機や冷蔵庫などに搭載される圧縮機などを駆動するために用いられる永久磁石型モータの回転子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種永久磁石型モータの回転子は、例えば特開平8−331783号公報に示される如く、電磁鋼板から成る回転子鉄板を積層して構成された回転子鉄心の内部に永久磁石を埋め込んで構成されている。この場合、回転子は略円筒形状の固定子と略同軸の円筒形状を呈しており、固定子の内周面に対向して例えば四個の磁極を有し、軸を中心として自在に回転するように構成されている。
【0003】
この回転子鉄心には内周側に凸の円弧形状の永久磁石埋設用のスロットが一極当たりこの場合は半径方向に二層形成され、このスロット内に同形状の永久磁石が埋設される。そして、この回転子は固定子に捲装された巻線にて生成される回転磁界に磁極が吸引又は反発することにより回転するものであった。
【0004】
図19は前記公報の如き従来の永久磁石型モータの回転子100の平面図である。尚、図19は回転子の1/4のみを示すと共に、この場合スロット101は一層形成されている。この図において、スロット101は回転子100の四個の磁極に対応して軸方向に形成されている。このスロット101は前述の如く回転子鉄心102の内周側の縁部101Aが凸となる円弧状を呈すると共に、外周側は略直線状を呈した形状とされている。
【0005】
係る形状と成すことにより、回転子鉄心102内のスロット101の断面積を最大限に拡大でき、それにより当該スロット101内部に挿入される永久磁石MGも大きくすることができる。この永久磁石MGは例えばフェライト材料をスロット101内に挿入した後に着磁して構成されており、このように大型化することよってマグネットトルクの増大を図っていた。
【0006】
この場合、永久磁石MGの着磁は、同図に破線及び矢印で示す如くスロット101の外側の一点を焦点P2として磁束が集中するような磁気配向とされていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来では永久磁石MGの形状と磁気配向について何ら規定されていなかったため、図19に示す如く回転子鉄心102の表面側に位置する永久磁石MGの縁部(ハッチングMG1で示す)が最も外側の磁束からはみ出す場合があった。
【0008】
このように磁気配向及び永久磁石MGの関係が、焦点P2に集中する磁束から永久磁石MGがはみ出す状態となると、上記MG1の部分は無効となり、何らモータ性能に寄与しなくなってしまう問題があった。
【0009】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、回転子鉄心に埋設された永久磁石を有効に利用してモータ特性の改善を図った永久磁石型モータの回転子を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の永久磁石型モータの回転子は、略円筒形の回転子鉄心の内部に、各磁極に対応してスロットを軸方向に形成し、各スロットにはそれぞれ永久磁石を埋設して成るものであって、永久磁石は、各部の磁束が一つの焦点に集中する磁気配向に着磁されると共に、当該永久磁石の回転子鉄心表面側の縁部は、焦点に略指向せられていることを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明の永久磁石型モータの回転子は、上記においてスロットとそれに挿入される永久磁石の回転子鉄心内周側縁部は、当該回転子鉄心の内周側に凸となる円弧状を呈していることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、略円筒形の回転子鉄心の内部に、各磁極に対応してスロットを軸方向に形成し、各スロットにはそれぞれ永久磁石を埋設して成る永久磁石型モータの回転子において、永久磁石を、各部の磁束が一つの焦点に集中する磁気配向に着磁すると共に、当該永久磁石の回転子鉄心表面側の縁部を、焦点に略指向させたので、永久磁石におけるモータ性能に寄与しない無効部分を無くし、永久磁石の磁束を有効に利用してモータ性能の改善を図ることができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用する実施例としての密閉型圧縮機Cの縦断側面図を示している。この図において、1は密閉容器で、この容器内には、二部品から成る枠体2、3と、この枠体2、3の上側に配置された圧縮要素4と、下側に配置されたモータ(永久磁石型モータ。電動要素)5とが収納されている。圧縮要素4とモータ5とは互いに組み付けられて圧縮本体17を構成しており、この本体17は密閉容器1の内壁に支持装置6を介して弾性的に取り付けられている。
【0014】
モータ5は内部に固定子巻線7を備えた固定子8と、この固定子8の内側に配置された回転子9と、この回転子9の中央に挿着されて枠体2の軸受10で軸支される回転軸11とで構成されている。
【0015】
圧縮要素4はシリンダ12と、このシリンダ12内を回転軸11のクランクピン13に嵌合されて往復摺動するピストン14と、シリンダ12の端面に設けられた弁座15と、この弁座15を介してシリンダ12に取り付けられたシリンダヘッド16とで構成されている。シリンダヘッド16はボルト18によってシリンダ12に固定されている。
【0016】
密閉容器1内には潤滑油としてエステル系オイルが封入される。また、密閉型圧縮機Cは図示しない冷蔵庫の冷凍サイクルを構成するものであり、使用する冷媒としては、例えばR−134aなどのHFC冷媒が充填されている。そして、モータ5の回転子7の回転駆動によって圧縮要素4のピストン14が往復摺動され、上記冷媒を吸引して圧縮し、吐出する動作を行うものである。
【0017】
次に、上記モータ2について詳述する。密閉型圧縮機Cの電動要素となるこのモータ2は、所謂磁極集中巻方式のDCブラシレスモータであり、枠体3及び支持装置6を介して密閉容器1の内壁に固定された前記固定子8と、この固定子8の内側に前記回転軸11を中心にして回転自在に支持された前記回転子9とから構成されている。
【0018】
先ず、図2〜図5はこの固定子8を示している。この固定子8は、図6に示す如く略矩形ドーナッツ状の固定子鉄板(珪素鋼板などの電磁鋼板)21を複数枚積層して構成された固定子鉄心22と、回転子9に回転磁界を与えるための前記固定子巻線(駆動コイル)7と、この固定子巻線7と固定子鉄心22との間に介設されたインシュレータ(絶縁材料)23、24などから構成されている。
【0019】
前記固定子鉄心22の内周には六個の歯部26・・・が設けられており、これら歯部26の間に内方および上下に開放したスロット部27が六箇所形成され、歯部26の先端には回転子9の外面に沿うように拡開された先端部26Aが形成されている。そして、インシュレータ23、24を介して各歯部26・・・にスロット部27の空間を利用して前記固定子巻線7を直接巻回することにより、所謂集中直巻方式によって固定子8の磁極を形成し、四極六スロットの固定子8を構成している。
【0020】
この場合、固定子鉄板21は複数枚積層され、各固定子鉄板21・・・の四隅部に位置するカシメ部31・・・おいて相互にカシメ固定される。その後、各固定子鉄板21・・・の端面が位置する外側四辺22A、22B、22C、22Dの中央部を相互に溶接(溶接箇所をYで示す)することにより、固定子鉄心22が構成されている。
【0021】
このように、固定子鉄心22の外側四辺22A〜22Dを構成する各固定子鉄板21・・・の端面中央部を相互に溶接(Y)したので、溶接時に各固定子鉄板21・・・に加わる熱は固定子鉄板21・・の四隅部方向に均等に拡散するようになるので、溶接時の熱によって生じる固定子鉄板21・・・(固定子鉄心22)の歪みを未然に防止することが可能となる。
【0022】
また、固定子鉄心22は四隅のカシメ部31・・・にてカシメられると共に、その間に位置する四辺22A〜22Dの中央が溶接固定されることになるので、各固定子鉄板21・・・は効率的に一体化され、固定子鉄心22自体の強度も向上する。
【0023】
次に、前記インシュレータ23、24は何れもPBT(ポリブチレンテレフタレート。硬質合成樹脂)から成型されており、それぞれ固定子鉄心22のスロット部27内に進入して歯部26の外面に密着し、嵌合する図8、図9に示す如き櫛状係合部33・・・、34・・・が六箇所ずつ形成されており、各インシュレータ23、24の櫛状係合部33・・・、34・・・の各一端側には外環状部36、37と、その内側で固定子鉄心22の各歯部26・・の先端部26A・・の軸方向外側に位置する内環状部38、39とがそれぞれ一体に成形されている。
【0024】
ここで、一方のインシュレータ23の平面図を図10に示している。インシュレータ23の外環状部36の外面には、先端が拡開された係支部41が所定の間隔を存して複数一体に突出形成されており、それらの近傍に位置する外環状部36には、櫛状係合部33・・とは反対側の端面から切り込まれた切欠部42が複数形成されている。
【0025】
また、外環状部36の外面には図12に示す如く略T字状を呈した係支部43が外側に向けて一体に突出形成されており、係支部43の先端両側部には櫛状係合部33とは反対側に起立した突起部44、44が一体に形成されている。そして、この係支部43の先端両側は外環状部36側に少許屈曲され、それにより、係支部43の両側面には外側の一部が切り欠かれた略円形の湾曲面から成る挿通部47、47が形成されている(図12)。更に、この係支部43の近傍の外環状部36からは押さえ突起46が一体に突出形成されている。
【0026】
他方のインシュレータ24の外環状部37の外面には水平方向に延在する保持部51が複数一体に形成されている。各保持部51・・・は外環状部37の幅方向に相互に間隔を存して複数列(実施例では二列)形成されており、外環状部37の幅方向で重ならないように外環状部37の半径方向にずれて形成されている。これにより、インシュレータ24の成型時に、櫛状係合部34・・の延在方向に成形型を抜く場合にも支障を来さないように構成されている。更に、この外環状部37にも、櫛状係合部34・・とは反対側の端面から切り込まれた切欠部52が複数形成されている。
【0027】
このようなインシュレータ23、24は、固定子鉄心22にその軸方向の両端部から嵌合される。このとき、各インシュレータ23、24の櫛状係合部33・・・、34・・・は固定子鉄心22の各スロット部27・・・内に進入して歯部26・・・外面に嵌合する。
【0028】
ここで、インシュレータ23の各櫛状係合部33・・・は先端が細くなるテーパ形状とされており、インシュレータ23、24が固定子鉄心22の両端部から当該固定子鉄心22に嵌合された状態で、インシュレータ23の各櫛状係合部33・・・は対向する他方のインシュレータ24の各櫛状係合部34・・・内にその先端から進入し、図8の如く重複する。
【0029】
この重複代(重複寸法)は、図8の如く櫛状係合部33が櫛状係合部34内に浅く進入した状態から、図9の如く深く進入した状態までの任意の範囲で許容される。従って、固定子鉄板21・・・の積層枚数が多い場合、即ち、固定子鉄心22の積厚が大きい機種の場合には図8の如く重複代が少なくなり、固定子鉄板21・・・の積層枚数が少ない場合、即ち、固定子鉄心22の積厚が小さい機種の場合には図9の如く重複代が多くなる。即ち、インシュレータ23、24は種々の積厚の固定子鉄心22に対して使用することができるように構成されており、著しく汎用性に富んでいる。また、インシュレータ23の櫛状係合部33は先細りのテーパ形状とされているので、インシュレータ24の櫛状係合部34内への挿入も円滑に行えるようになる。
【0030】
このようにインシュレータ23、24を固定子鉄心22に嵌合した後、前述の如く各歯部26・・・にスロット部27の空間を利用して固定子巻線7を直接巻回することにより、集中直巻方式の四極六スロット固定子8を構成する。
【0031】
この場合、相対向する歯部26、26に巻回された固定子巻線7が一相となり、固定子8には三相の固定子巻線7が巻回されることになるので、相対向する歯部26、26に巻回された固定子巻線7は、インシュレータ24側において渡り線53により相互に連結され、更にインシュレータ23側で各相の固定子巻線7は連結されて三相の中性点が構成される。
【0032】
また、各相の渡り線53・・は図5に示す如くインシュレータ24の切欠部52から外側に引き出されて外環状部37の外面に沿わされると共に、図3に示す如く保持部51・・を間に挟んで引き回される。これら保持部51・・・により、各渡り線53・・はそれぞれ離間した状態で保持されるので(図3)、各相の渡り線53・・・の接触による短絡故障は未然に阻止される。
【0033】
一方、インシュレータ23側では、各相の固定子巻線7に引き出し線54がそれぞれ接続される。この引き出し線54・・は絶縁材にて被覆されると共に、図4に示される如くインシュレータ23の外環状部36の切欠部42から外側に引き出され、係支部41の下側を引き回されて被覆56にて最終的に一本に纏められた後、端部のコネクタ57に接続されている。
【0034】
この場合、各引き出し線54・・・は被覆56の手前で押さえ突起46の下側をくぐらされており、一本に纏められた被覆56部分は係支部43の固定子鉄心22側を回って挿通部47内を通り、突起部44に係支されてコネクタ57(電力供給用の図示しないターミナルに接続される)に至るように引き回される(図2、図4)。このように、引き出し線54・・・を係支する係支部41・・・や係支部43、押さえ突起(係支部の作用を成す)46をインシュレータ23に一対に形成しているので、格別なカバーなどを取り付けること無く、固定子巻線7の引き出し線54・・をインシュレータ23の外環状部36外面に沿って保持することができるようになる。
【0035】
尚、58は絶縁性の筒部材であり、スロット部27内で隣接する固定子巻線7間に挿入されている。そして、この筒部材58内には巻回された固定子巻線7と引き出し線54との接続部分が挿入され、保持される。また、59は各相の対向する歯部26、26の固定子巻線7を相互に連結する中性線である。そして、同様に切欠部42から外側に引き出されて係支部41の下側を引き回され、それにより外環状部36の外面に沿わされている。また、61はこの中性線59の接続部分を同様に挿入する同様の筒部材である。
【0036】
次に、前記回転子9について詳述する。63は回転子9の回転子鉄心であり、図14に示す如く例えば厚さ0.3mm〜0.7mmの電磁鋼板から図15の如き円形状に打ち抜いた回転子鉄板64を複数枚積層し、互いにかしめて一体に積層されている。
【0037】
回転子鉄心63内には四極の磁極に対応してスロット66・・・が軸方向に構成されており、これらスロット66・・・内にはフェライト製の永久磁石MGが挿入される。そして、回転子鉄心63の軸方向の端面に端面部材67を被せた状態で図示しないリベットにて一体化している。尚、後述する如く永久磁石MGはスロット66内に挿入された後、着磁されるものである。また、図15において68は上記リベット挿通用の孔である。
【0038】
ここで、各スロット66・・・の回転子鉄心63の内周側の縁部66Aは、当該内周側に凸となる円弧状を呈しており、外周側は略直線状を呈した形状とされている。係る形状と成すことにより、回転子鉄心63内のスロット66の断面積を最大限に拡大でき、それにより当該スロット66内部に挿入される永久磁石MGを大きくして、マグネットトルクの増大が図れる。
【0039】
また、図16に示す如くスロット66の回転子鉄心63の表面側の縁部66Bは、回転子鉄心63の表面に略沿った形状とされており、この表面側の縁部66Bと内周側の縁部66Aがつくる隅角部P1は0.4R以下の極小径の円弧形状とされている。相互に隣接する磁極のスロット66、66の隅角部P1、P1は回転子鉄心63の表面側で付き合わされるかたちとなるが、隅角部P1を微小円弧形状としていることにより、隣接する隅角部P1、P1間に介在する回転子鉄心63の面積(平面視)は小さくなる。これにより、両磁極間に生じる漏れ磁束は著しく減少する。
【0040】
一方、スロット66の内周側の縁部66Aも隅角部P1に近づくに従って隣接するスロット66の縁部66Aに接近していくが、この縁部66Aには隅角部P1に連続する部分に所定幅の平坦部69を形成している。これにより、隣接するスロット66、66間が一点にて狭まることが無くなり、平坦部69にて回転子鉄心63の強度が維持される。
【0041】
次に、図17を参照して永久磁石MGの着磁について説明する。前述の如く永久磁石MGの着磁は、フェライト材料を回転子鉄心63のスロット66内に挿入した後、その状態で行うものであるが、その際、図17に破線及び矢印で示す如くスロット66の外側の一点を焦点P2として磁束が集中するような磁気配向とする。
【0042】
更に、スロット66の回転子鉄心63表面側の縁部66Bをこの焦点P2に略指向するように設定する(図17にL1で示す)。これにより、永久磁石MGの回転子鉄心63表面側の縁部も焦点P2に略指向することになり、当該縁部において焦点P2に集中する磁束(L1)から外側にはみ出す部分が殆ど無くなることになる。よって、永久磁石MGの無効部分は最小限に抑えられ、磁束が有効に利用されることになり、モータ5の特性は著しく改善される。
【0043】
尚、実施例のスロットでは、回転子鉄心63の外周側の縁部を平坦としたが、それに限らず、図18に示すように外周側の縁部66Cも内周側と同様の円弧形状としても良い。但し、磁気配向と縁部66Bの関係は図18と同様となす必要がある。
【0044】
また、実施例では圧縮機駆動用のモータに本発明を適用したが、それに限らず、送風機駆動モータなど、種々の永久磁石型モータに本発明は有効である。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、略円筒形の回転子鉄心の内部に、各磁極に対応してスロットを軸方向に形成し、各スロットにはそれぞれ永久磁石を埋設して成る永久磁石型モータの回転子において、永久磁石を、各部の磁束が一つの焦点に集中する磁気配向に着磁すると共に、当該永久磁石の回転子鉄心表面側の縁部を、焦点に略指向させたので、永久磁石におけるモータ性能に寄与しない無効部分を無くし、永久磁石の磁束を有効に利用してモータ性能の改善を図ることができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例の密閉型圧縮機の縦断側面図である。
【図2】図1の密閉型圧縮機のモータの固定子の斜視図である。
【図3】図2の固定子の裏面斜視図である。
【図4】図1の密閉型圧縮機のモータの平面図である。
【図5】図4のモータの裏面図である。
【図6】図4のモータの固定子鉄心の平面図である。
【図7】図6の固定子鉄心の側面図である。
【図8】図2の固定子のインシュレータの側面図である。
【図9】同じく図2の固定子のインシュレータの側面図である。
【図10】図8の一方のインシュレータの平面図である。
【図11】図10のインシュレータの係支部の正面図である。
【図12】図10のインシュレータの係支部の平面図である。
【図13】図10のインシュレータの係支部の断面図である。
【図14】図1の密閉型圧縮機のモータの回転子の回転子鉄心の斜視図である。
【図15】図14の回転子鉄心の平面図である。
【図16】図15の回転子鉄心の半分の拡大平面図である。
【図17】図1の密閉型圧縮機のモータの回転子の着磁状態を示す図である。
【図18】図17に対応する回転子の他の実施例を示す図である。
【図19】従来の回転子の永久磁石の形状と着磁状態を示す図である。
【符号の説明】
C 圧縮機
1 密閉容器
4 圧縮要素
5 モータ
7 固定子巻線
8 固定子
9 回転子
11 回転軸
63 回転子鉄心
66 スロット
66A、66B 縁部
MG 永久磁石
P2 焦点

Claims (2)

  1. 略円筒形の回転子鉄心の内部に、各磁極に対応してスロットを軸方向に形成し、各スロットにはそれぞれ永久磁石を埋設して成る永久磁石型モータの回転子において、
    前記永久磁石は、各部の磁束が一つの焦点に集中する磁気配向に着磁されると共に、当該永久磁石の回転子鉄心表面側の縁部は、前記焦点に略指向せられていることを特徴とする永久磁石型モータの回転子。
  2. スロットとそれに挿入される永久磁石の回転子鉄心内周側縁部は、当該回転子鉄心の内周側に凸となる円弧状を呈していることを特徴とする請求項1の永久磁石型モータの回転子。
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