JP2002231911A - Soi基体の欠陥検出方法 - Google Patents

Soi基体の欠陥検出方法

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JP2002231911A
JP2002231911A JP2001029724A JP2001029724A JP2002231911A JP 2002231911 A JP2002231911 A JP 2002231911A JP 2001029724 A JP2001029724 A JP 2001029724A JP 2001029724 A JP2001029724 A JP 2001029724A JP 2002231911 A JP2002231911 A JP 2002231911A
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Kazuya Nozu
和也 野津
Noriaki Honma
則秋 本間
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  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 SOIピンホールおよびBOXピンホールを
1枚のSOIウェハで目視検出できる欠陥検出方法を提
供する。 【解決手段】 SOI層がある面をフッ化水素に浸漬処
理するHF処理をするステップと、HF処理されたこと
で生じた絶縁層の空洞または絶縁層の欠陥がある箇所か
ら最短距離または最短距離とみなせるSOI層の面上の
部位に電解物質を(析出)させるステップと、電解物質
がデコレートされた部位を検出するステップと、を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はSOI(Silic
on On Insulator)ウェハにおける欠陥
検出方法に関するものであり、同一ウェハのSOI層お
よび絶縁層の欠陥(ピンホール)を同時に検出できるS
OI基体の欠陥検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】絶縁物上の単結晶シリコン半導体層の形
成は、SOIとして広く知られており、LSIの高速
化、低消費電力化を達成する技術として期待されてい
る。またSOIデバイスを構築する上で高品質のSOI
基板が要求されている。特にSOI層ならびに絶縁層と
しての埋め込み酸化膜(BOX)層の欠陥はデバイス歩
留りや電流リークに大きな影響を及ぼすため、致命的な
欠陥となる。
【0003】致命的な欠陥は「キラーディフェクト」と
呼ばれているが、SOIウェハにおいてはHF欠陥(S
OIピンホール)と呼ばれるSOI層の欠陥や、BOX
ピンホールとよばれるBOX層の欠陥などがキラーディ
フェクトに当てはまる。従来技術のSIMOX(Sep
aration by Implanted Oxyg
an)においてSOIピンホールは金属パーティクル、
酸化物析出およびCOP(Crystal Origi
nated Particle)が主な原因とされてい
る。また、酸素インプランテーション時にウェハ上に存
在するパーティクルによって影になった部分がBOXピ
ンホールになることが報告されている。
【0004】HF欠陥は、SOIウェハを高濃度HF
(フッ酸)溶液に浸漬するHF処理されたウェハの全面
を光学顕微鏡で観察し、カウントすることによって検出
される。HF溶液はSOI層のSi(シリコン)とは反
応せず、BOX層のSiO2を溶解する。そのためSO
I層表面のピンホールから浸透したHF溶液はBOX層
を同心円状に溶解する。浸漬時間に比例してBOX層の
溶解が促進され、光学顕微鏡での観察が可能となる。こ
の方法はSadanaらの報告に詳しく記載されている。(D.
K. Sadana, J. Lasky, H. J. Hovel, K. Petrillo and
P. Roitman, Proc. of IEEE SOI Conf., p.111, 1994.) BOXピンホールの検出には銅デコレーション法が広く
用いられている。銅デコレーション法はSiウェハにお
ける熱酸化膜欠陥の評価法として従来用いられてきた
が、SOIウェハにおけるBOX欠陥の評価にも応用が
可能である。Siウェハにおける銅デコレーション法に
ついてはItsumiらによって詳細に調査されている(M. It
sumi and F. Kiyosumi, Appl. Phys. Lett., 40, 496,
1982.)。
【0005】銅デコレーションの原理は次に示すとおり
である。アノード電極上に熱酸化膜付きSiウェハを置
き、さらにその上に5mm程度距離を取り、カソード電
極を設置し、銅イオンの入った電解液中に浸す。この
時、熱酸化膜にピンホールあるいは電気的な欠陥部位が
存在する場合、そこで電界の集中が起こり、銅が析出す
る。この銅のデコレートによって数μm程度のピンホー
ルが0.5mm以上もの大きさに拡大されるため、目視で
の検出が可能となる。このため、観察に要する時間はH
F欠陥の検出時間よりずっと短い。この原理をSOIウ
ェハに適用することで、BOX層中のピンホールおよび
電気的な欠陥部位を目視で検出することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、SOIウェハの
品質を左右する欠陥であるSOI層のピンホール欠陥は
上記のHFピンホール検査で行われ、BOX層のピンホ
ール欠陥は銅デコレーション検査で行われている。
【0007】この場合の銅デコレーション検査は上記し
たSiウェハの銅デコレーション法同様に、SOI層が
ある面を銅イオンの入った電解液に浸し電界をかける。
その際BOX層に欠陥があれば、その箇所周辺のSOI
層が導通状態となり、電解液に浸されている面の導通箇
所に銅が析出する。その析出箇所を検出することによ
り、BOX層のピンホールを検出することが可能となる
というものである。
【0008】これらの検査法は破壊検査であるため、そ
れぞれの検査毎にSOIウェハが必要である。従って、
ロット判定のために抜き取り検査を行うと、出荷歩留り
の低下が大きくなるという問題がある。
【0009】また上述したHFピンホール検査は、キラ
ーディフェクトの1つであるSOIピンホールを検出す
るのに適した方法であるが、ウェハ1枚を測定するため
には長時間を要する。この方法はHF溶液に浸漬する工
程とウェハ全面の欠陥観察工程という主に2つの工程か
らなる。
【0010】欠陥観察工程は光学顕微鏡で行うが、光学
顕微鏡での観察が可能になるBOX層の溶解孔を作成す
るには20分程度のHF処理を要する。さらに光学顕微
鏡でのウェハ全面の欠陥観察工程では30分程度の時間
を要する。このため、致命的欠陥となるHF欠陥とBO
Xピンホール欠陥を検査しようとすると検査時間はトー
タルで50分以上となり、SOIウェハの大口径化とそ
の量産時の出荷スループット向上にとって検査時間短縮
が重要課題となっている。
【0011】本発明の目的は、SOIウェハをHF処理
して銅デコレーションすることにより、SOI層のHF
ピンホール欠陥およびBOXピンホール欠陥を1枚のS
OIウェハで同時に検出できる欠陥検出方法を提供する
ことにある。本発明では両者を同時に検出できるため、
ロット判定は1枚のウェハで実施することになる。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のSOI基体の欠陥検出方法は、SOI層
がある面側をHF処理するHF処理ステップと、該HF
処理されたことで生じた絶縁層の凹部、または、該絶縁
層の欠陥がある箇所の、前記SOI層の面上の対応する
部位に電解物質を析出させるデコレートステップと、該
電解物質が析出した部位を検出するデコレート部位検出
ステップと、を有する。
【0013】本発明のSOI基体の欠陥検出方法は、S
OI層がある面側をHF処理するHF処理ステップと、
前記SOI層がある面を電解液に浸して電界をかける印
加ステップと、該電界をかけることによって前記電解物
質が析出した部位を検出するデコレート部位検出ステッ
プと、を有する。
【0014】また、上記のSOI基体の欠陥検出方法に
おいて、前記HF処理ステップにおいて生じた前記絶縁
層の凹部を、前記デコレートステップまたは前記印加ス
テップの前に検出するHF欠陥検出ステップを、さらに
有する。
【0015】また、上記のSOI基体の欠陥検出方法に
おいて、前記HF処理ステップの前に、前記SOI層の
端部を耐フッ酸性の高い治具で接触カバーする。
【0016】また、SOI基体の欠陥検出方法におい
て、前記治具はPTFE(ポリテトラフルオロエチレ
ン)製であることを特徴とする。
【0017】また、SOI基体の欠陥検出方法におい
て、前記治具の形状はリング状である。
【0018】本発明のSOI基体の欠陥検出方法は、S
OI層がある面側をHF処理をするHF処理ステップ
と、前記SOI層を前記SOI基体から除去するSOI
層除去ステップと、該HF処理されたことで生じた絶縁
層の凹部、または、前記絶縁層の欠陥がある部位に電解
物質を析出させるデコレートステップと、該電解物質が
デコレートされた部位を検出するデコレート部位検出ス
テップと、を有する。
【0019】本発明のSOI基体の欠陥検出方法は、S
OI層がある面側をHF処理するHF処理ステップと、
前記SOI層を前記SOI基体から除去するSOI層除
去ステップと、前記SOI層があった面を電解液に浸し
て電界をかける印加ステップと、該電界をかけることに
よって前記電解物質が析出した部位を検出するデコレー
ト部位検出ステップと、を有する。
【0020】また、上記のSOI基体の欠陥検出方法に
おいて、前記HF処理ステップにおいて生じた前記絶縁
層の凹部を、前記デコレートステップまたは前記印加ス
テップの前に検出するHF欠陥検出ステップを、さらに
有する。
【0021】また、上記のSOI基体の欠陥検出方法に
おいて、前記SOI層の除去はアルカリ性溶液を用いて
除去される請求項7から9のいずれか1項に記載のSO
I基体の欠陥検出方法。
【0022】また、上記のSOI基体の欠陥検出方法に
おいて、前記SOI層の除去の際に使用されるアルカリ
性溶液はテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド
(TMAH)である。
【0023】また、上記のSOI基体の欠陥検出方法に
おいて、前記電解物質がデコレートされた部位の検出は
目視で行うことを特徴とする。
【0024】HF溶液にSOIウェハを浸漬すると、S
OIピンホールから浸透したHF溶液が、BOX層を溶
解することで電気的な欠陥が形成される。その後、銅デ
コレーションを行うことでこの欠陥部位に銅がデコレー
トされ、SOIピンホールの検出が可能となる。銅デコ
レーションはBOX欠陥を高感度に検出できるので、本
発明では通常のHF検査のように長時間のHF浸漬でB
OX層の溶解孔を拡大する必要がない。すなわち短時間
のHF処理をすることによって、正常なBOX層に比べ
てSOIピンホール下のBOX厚が薄くなり、局所的な
リーク電流が増加し、銅がデコレートされることでSO
I欠陥を検出できるようになる。
【0025】一方、HF処理によりSOIウェハ周辺部
のBOXもエッチングされるため、ウェハの周辺部での
リーク電流が増加し銅がめっきされたような高濃度の析
出がウェハ周辺にリング状に起こった結果、銅析出数を
正確にカウントできなくなる。この高濃度の析出は、ウ
ェハ周辺部でのHFエッチングでBOX後退が発生し、
SOI層と支持ウェハが接触することで生じる電流リー
クによるものである。従って本発明を効果的に実施する
ために、SOI欠陥以外のHF処理に伴う周辺リーク電
流増加を防ぐ手段を設ける。この手段としては、図5に
示すように、SOIウェハ周辺にHF溶液が浸透しない
ような構造をもつHF処理治具を用いることで解決でき
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明に係る
SOIウェハの欠陥検出方法の実施形態を詳細に説明す
る。本発明は以下の実施形態に限定されて解釈されるも
のではない。
【0027】図1は本発明に係るSOI基体の欠陥検出
方法の一実施形態を示すフローチャートである。本実施
形態のSOI基体の欠陥検出方法は、SOI基体の一例
としてのSOIウェハをHF(フッ酸)溶液中に浸漬す
るHF処理する工程と、電解物質をSOIウェハにデコ
レートする(析出させる)デコレーション工程と、を有
している。本実施形態では、電解物質として銅が適用さ
れる。
【0028】HF処理とは、SOIウェハのSOI層の
面側をHF溶液に浸漬する処理のことで、この処理を行
うことでHF溶液がSOIピンホールを通じて絶縁層と
してのBOX(埋め込み酸化膜)層に浸透して、BOX
層が同心円状に溶解し、凹部ができる。これは、HF溶
液はその特性によって、SOI層のSi(シリコン)と
は反応せず、BOX層のSiO2と反応する性質を持っ
ているためである。
【0029】また、銅をデコレーションする方法として
は、SOIウェハのSOI層がある面を銅が含まれる電
解液に浸して電界をかける方法がとられている。
【0030】このように電界をかけることによって、H
F処理によって生じたか、HF処理の前からあったBO
X層の欠陥がある箇所が導通状態となり、電界物質とし
て電解液に含まれる銅がSOI層の面上の対応する部位
に析出するというものである。その析出部位を検出する
ことにより、HF処理により生じたか、HF処理の前か
らあったBOX層の欠陥を検出することが可能になる。
【0031】また、本実施形態では欠陥検出の方法とし
て、目視観察が行われているが、他の方法によって検出
することも可能である。他の方法として、顕微鏡での観
察が可能であるが、ウェハ全面を観察するには、時間が
かかる。
【0032】銅デコレーションに使う治具として図2に
示すような治具がある。SOIウェハ4をカソード電極
5の上に乗せ、アノード電極1をOリング3上に設置
し、電解液2を注ぎ込む。この電解液中には銅イオンが
含まれていなければならず、本実施形態では硝酸銅メタ
ノール溶液を用いている。そして電解液注入後、両電極
間に電圧を印加すると、BOX層の欠陥部分に銅が析出
する。
【0033】SOIウェハ全体をHF溶液に浸漬し、銅
デコレーションを行った場合、上述したように図3のよ
うな、周辺部の銅めっきが起こる。この周辺部の銅めっ
きは、欠陥によってデコレートされたものではなく、ウ
ェハ周辺での電流リークによるものであり、実際にこの
周辺部に欠陥が存在した場合、欠陥箇所を見誤ることが
ある。
【0034】この原因はHF処理後の断面SEM観察お
よびHF処理前後における測定直前の電極間の抵抗測定
より、周辺部でBOX層が溶解し、SOI層と基板Si
が接触することによる電流リークによるものであること
がわかっている。この原因の模式図を図4に示す。BO
X層7がHF溶液によるエッチングで後退して、SOI
層6が基材8に接触してしまっている。
【0035】そこで上記のSOIウェハの欠陥検出方法
を実施するとともに、この周辺部の電流リークを防止す
るため、本実施形態では以下に示すような2種類の実施
例を提案する。 (実施例1)本実施例は上記のHF処理後に、銅デコレ
ーションして、目視観察をするという工程をとる。特
に、上記のようなBOX層の後退を防ぐために、HF処
理の際に図5のような治具を用いる。図5に周辺部のB
OX後退を解消するためのPTFE(ポリテトラフルオ
ロエチレン)製の治具とOリングの断面図を示す。本実
施例ではPTFE製のものが使用されているが、これに
限定されず、耐フッ酸性の高いものであれば使用可能で
ある。
【0036】外部PTFEリング9上にSOIウェハ1
0を設置し、さらにOリング11と内部PTFEリング
12で挟み込む。その後、HF溶液を注ぎ込み、エッチ
ングを行うが、Oリングとウェハが接触することによっ
て、周辺部へのHF溶液の染み込みが防止できるので、
周辺部でのBOX後退は起こらない。また、銅デコレー
ションは欠陥部分を高精度に検出することができるの
で、HF欠陥検査のようにエッチング工程でのBOX層
の溶解孔の拡大は必要なく、浸漬時間は1分間程度でよ
い。
【0037】エッチングの終わったSOIウェハにおい
ては治具を取り外し、洗浄後、銅デコレーションが行わ
れる。本実施例では、特に、銅デコレーションの前にH
Fピンホールテストを行った。本エッチング治具を使用
しない場合のエッチング法では図3に示すような周辺部
での銅めっきが観察されたが、本エッチング治具を使用
した場合には周辺部での銅めっきは観察されない。
【0038】図6は銅デコレーションの前に行ったピン
ホールテストの欠陥マップと、銅デコレーション後に行
ったピンホールテストの欠陥マップとを重ねた欠陥マッ
プである。
【0039】マップ上の点で示される箇所はHF処理が
行われて検出されたHFピンホールの箇所を表し、○で
示される箇所は銅デコレーション後に検出されたピンホ
ールの箇所を表す。その結果、本実施例ではHF処理の
みが行われて検出されたピンホールは全部で24個あ
り、銅デコレーション後に同じ箇所で検出されたのは2
2個であった。点のみで示される箇所が銅デコレーショ
ン後に銅が析出しなかった箇所を表す。また、○のみで
示される点は銅デコレーションによって検出されたBO
Xピンホールを表す。
【0040】これにより本実施例ではHF処理後の銅デ
コレーションによるHFピンホールの検出精度は90%
の分析精度があることがわかった。
【0041】なお本実施例では治具のセットアップ、H
F処理および洗浄、乾燥に約10分間、銅デコレーション
に約10分間を要し、ウェハ1枚あたり約20分間での
評価が可能である。 (実施例2)図7は本実施例のエッチング工程のフロー
チャートを示す。ウェハ全面に対してHF処理を行い、
その後、SOI層全体を除去する点が実施例1と大きく
異なる点である。SOI層の除去方法としてはSOI層
全体をアルカリ性溶液としてのテトラメチルアンモニウ
ムハイドロオキサイド(TMAH)に浸すことによって
除去している。SOI層全体をアルカリ(TMAH)に
浸すと、アルカリ(TMAH)はSiを溶解することが
可能なので、SOI層が溶解し、BOX層の表面が現れ
る。本実施例でもこのようにしてSOI層を除去した。
このため、本実施例では実施例1のような特別な治具を
必要とせず、エッチングをバッチ処理によって行うこと
ができるため、多数のウェハをエッチング処理する場合
に適している。
【0042】図8は、銅デコレーションの前に行ったピ
ンホールテストの欠陥マップと、銅デコレーション後に
行ったピンホールテストの欠陥マップとを重ねた欠陥マ
ップである。
【0043】マップ上の点で示される箇所はHF処理が
行われて検出されたHFピンホールの箇所を表し、○で
示される箇所は銅デコレーション後に検出されたピンホ
ールの箇所を表す。その結果、本実施例ではHF処理の
みが行われて検出されたピンホールは全部で11個あ
り、銅デコレーション後に同じ箇所で検出されたのは9
個であった。点のみで示される箇所が銅デコレーション
後に銅が析出しなかった箇所を表す。また、○のみで示
される点は銅デコレーションによって検出されたBOX
ピンホールを表す。
【0044】本実施例ではエッチング工程に約10分
間、銅デコレーションに約10分間を要し、ウェハ1枚
あたり約20分間での評価が可能である。
【0045】また、本実施形態には貼り合わせSOI基
体だけでなく、他の製法によるSOI構造の基体にも適
用可能である。
【0046】
【発明の効果】本発明によればSOIウェハの品質を左
右するキラーディフェクトであるSOI層ピンホール欠
陥およびBOXピンホール欠陥の両者を、同一ウェハに
ついて同時に検出することが可能となる。これにより従
来、両欠陥の評価に必要であった2枚のウェハを1枚の
ウェハに削減できる。また、従来50分程度かけて行わ
れていたHFピンホールテストに比べ、半分以下の測定
時間でHFピンホールを検出することが可能となった。
【0047】なお本発明は、貼り合わせSOIだけでな
く、他の製法によるSOI構造のウェハに適用可能であ
り、SOI製造方法による品質の違いの評価にも有効と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るSOI基体の欠陥検出方法をSO
Iウェハで実施した実施形態の一実施形態を示すフロー
チャートである。
【図2】銅デコレーション治具の断面図である。
【図3】従来法を適用した場合の銅デコレーションによ
る欠陥マップである。
【図4】周辺部に生じる銅めっきの原因を表す模式図で
ある。
【図5】実施例1で用いたPTFE製の治具の断面図で
ある。
【図6】図5の治具を用い、HFピンホールテストによ
って得られた欠陥マップと、その後の銅デコレーション
による欠陥マップの比較である。
【図7】実施例2におけるエッチング工程のフローチャ
ートおよび概略図である。
【図8】HFピンホールテストによって得られた欠陥マ
ップと、その後実施例2を適用した場合の銅デコレーシ
ョンによる欠陥マップの比較である。
【符号の説明】
1 アノード電極 2 電解液 3 Oリング 4 SOIウェハ 5 カソード電極 6 SOI層 7 BOX層 8 Si基材 9 外部PTFEリング 10 内部PTFEリング 11 フッ酸(HF)溶液

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SOI層がある面側をHF処理するHF
    処理ステップと、 該HF処理されたことで生じた絶縁層の凹部、または、
    該絶縁層の欠陥がある箇所の、前記SOI層の面上の対
    応する部位に電解物質を析出させるデコレートステップ
    と、 該電解物質が析出した部位を検出するデコレート部位検
    出ステップと、を有するSOI基体の欠陥検出方法。
  2. 【請求項2】 SOI層がある面側をHF処理するHF
    処理ステップと、 前記SOI層がある面を電解液に浸して電界をかける印
    加ステップと、 該電界をかけることによって前記電解物質が析出した部
    位を検出するデコレート部位検出ステップと、を有する
    SOI基体の欠陥検出方法。
  3. 【請求項3】 前記HF処理ステップにおいて生じた前
    記絶縁層の凹部を、前記デコレートステップまたは前記
    印加ステップの前に検出するHF欠陥検出ステップを、
    さらに有する請求項1または2記載のSOI基体の欠陥
    検出方法。
  4. 【請求項4】 前記HF処理ステップの前に、前記SO
    I層の端部を耐フッ酸性の高い治具で接触カバーする請
    求項1から3のいずれか1項に記載のSOI基体の欠陥
    検出方法。
  5. 【請求項5】 前記治具はPTFE(ポリテトラフルオ
    ロエチレン)製であることを特徴とする請求項4記載の
    SOI基体の欠陥検出方法。
  6. 【請求項6】 前記治具の形状はリング状である請求項
    4または5記載のSOI基体の欠陥検出方法。
  7. 【請求項7】 SOI層がある面側をHF処理をするH
    F処理ステップと、 前記SOI層を前記SOI基体から除去するSOI層除
    去ステップと、 該HF処理されたことで生じた絶縁層の凹部、または、
    前記絶縁層の欠陥がある部位に電解物質を析出させるデ
    コレートステップと、 該電解物質がデコレートされた部位を検出するデコレー
    ト部位検出ステップと、を有するSOI基体の欠陥検出
    方法。
  8. 【請求項8】 SOI層がある面側をHF処理するHF
    処理ステップと、 前記SOI層を前記SOI基体から除去するSOI層除
    去ステップと、 前記SOI層があった面を電解液に浸して電界をかける
    印加ステップと、 該電界をかけることによって前記電解物質が析出した部
    位を検出するデコレート部位検出ステップと、を有する
    SOI基体の欠陥検出方法。
  9. 【請求項9】 前記HF処理ステップにおいて生じた前
    記絶縁層の凹部を、前記デコレートステップまたは前記
    印加ステップの前に検出するHF欠陥検出ステップを、
    さらに有する請求項7または8記載のSOI基体の欠陥
    検出方法。
  10. 【請求項10】 前記SOI層の除去はアルカリ性溶液
    を用いて除去される請求項7から9のいずれか1項に記
    載のSOI基体の欠陥検出方法。
  11. 【請求項11】 前記SOI層の除去の際に使用される
    アルカリ性溶液はテトラメチルアンモニウムハイドロオ
    キサイド(TMAH)である請求項10記載のSOI基
    体の欠陥検出方法。
  12. 【請求項12】 前記電解物質がデコレートされた部位
    の検出は目視で行うことを特徴とする請求項1から11
    のいずれか1項に記載のSOI基体の欠陥検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006261327A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Toshiba Corp 検査システム及び半導体装置の製造方法

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