JP2002231668A - スラリー移送装置 - Google Patents

スラリー移送装置

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JP2002231668A
JP2002231668A JP2001024836A JP2001024836A JP2002231668A JP 2002231668 A JP2002231668 A JP 2002231668A JP 2001024836 A JP2001024836 A JP 2001024836A JP 2001024836 A JP2001024836 A JP 2001024836A JP 2002231668 A JP2002231668 A JP 2002231668A
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JP
Japan
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slurry
valve
sleeve
flow path
transfer device
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Application number
JP2001024836A
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English (en)
Inventor
Seishi Harada
晴司 原田
Tadashi Denda
正 伝田
Yoshiki Kobayashi
小林  芳樹
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ZEBIOSU KK
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Original Assignee
ZEBIOSU KK
Mitsubishi Materials Silicon Corp
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Publication date
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  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラリー移送装置で遊離砥粒の堆積によるバ
ルブの詰まりを防止する。バルブの耐久性を高める。 【解決手段】 スラリーの流路にピンチバルブV1,V
2を配設する。遊離砥粒を含むスラリーを流しても、こ
の弁箱の内部流路に液溜まりが現出されにくい。その結
果、この液溜まりなどでの遊離砥粒の堆積によるバルブ
の詰まりを防止することができる。特に、ピンチバルブ
のスリーブが、四フッ化エチレン樹脂とシリコンゴムと
の共重合エラストマー製としたため、スラリーを流して
も、その内周面に遊離砥粒が付着しにくい。しかも、ス
リーブの耐久性も優れている。よって、バルブ寿命を長
くできる。これは、半導体ウェーハの研磨装置、CM
P、液晶用基板研磨装置などへのスラリー供給管に適用
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はスラリー移送装
置、詳しくはウェーハ研磨などに使用される粘性が高い
スラリーを移送する際、バルブ部分でスラリーの詰まり
が発生しにくいスラリー移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エッチングされたシリコンウェーハは、
次のポリッシング工程にて、その表面に機械的化学的研
磨が施される。ここでは研磨装置を使用し、そのウェー
ハ表面を平滑で無歪の鏡面に仕上げる。従来、研磨装置
の1種として、シリコンウェーハを1枚ずつ表面研磨す
る枚葉式のウェーハ研磨装置が知られている。この枚葉
式のウェーハ研磨装置は、上面に研磨布が展張された研
磨定盤と、研磨定盤の上方に対向配置された研磨ヘッド
と、研磨ヘッドに着脱自在に取り付けられ、下面に1枚
のシリコンウェーハが貼着される円盤状のキャリアプレ
ートとを備えている。シリコンウェーハの枚葉研磨時に
は、ノズルを介して、研磨布上にコロイダルシリカ(シ
リカゾル)などの遊離砥粒を含む研磨剤(スラリー)を
スラリー供給装置により供給しながら、研磨布とシリコ
ンウェーハとの間に所定の荷重および相対速度を与え
て、1枚のシリコンウェーハを研磨する。
【0003】スラリー供給装置に配備された循環タンク
中の研磨剤は、スラリー供給管に連結されたスラリーポ
ンプの作動により、上記ノズルに圧送される。このスラ
リー供給管の途中部には、通常、スラリー供給管の流路
を開閉するためのバルブが設けられている。従来のバル
ブは、弾性を有するゴム製のダイヤフラム(弁体)によ
って、弁箱の内部に形成された内部流路を閉ざすダイヤ
フラム式バルブであった。この内部流路は、一般的に流
入側の部分流路と、開口部が形成された弁座を介して、
この流入側の部分流路の下流部に、略直角に連通された
流出側の部分流路とに2分割される。スラリー供給管の
閉弁時には、弁箱の上部に回動自在に軸支された弁軸を
回転し、この弁軸によってダイヤフラムの中央部を弾性
復帰自在に押し下げ、この押し下げられたダイヤフラム
の中央部で弁座の開口部を塞ぐことにより、この内部流
路が閉じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のスラ
リー供給装置では、スラリー供給管の流路を閉じるため
の弁としてダイヤフラムバルブが採用されていた。その
ため、以下に示す問題点があった。すなわち、ダイヤフ
ラムバルブの場合には、内部流路の形状が複雑で、この
内部流路の途中に研磨剤の液溜まりが現出されやすかっ
た。その結果、このような液溜まり部で研磨剤に含まれ
る遊離砥粒が堆積し、それが固化してバルブが詰まると
いう懸念があった。
【0005】そこで、発明者は、鋭意研究の結果、ダイ
ヤフラムバルブに代えてピンチバルブを採用すれば、弁
箱に収納されたスリーブが略ストレートな管材であるた
め、このスリーブに粘性が高い研磨剤を流しても、ダイ
ヤフラムバルブのときのような液溜まりが現出されにく
いことを知見し、この発明を完成させた。しかも、この
スリーブの素材に、剥離性および耐久性が良い四フッ化
エチレン樹脂とシリコンゴムとの共重合エラストマーを
採用すれば、スリーブの内周面に遊離砥粒が付着しにく
くなり、閉弁時におけるバルブの高い密閉性を長期にわ
たって維持することができ、さらにスリーブの寿命、ひ
いてはピンチバルブの寿命も長くなることを知見し、こ
の発明を完成させた。
【0006】
【発明の目的】この発明は、内部流路に液溜まりが現出
されにくく、このため遊離砥粒の堆積によるバルブの詰
まりを防止することができるスラリー移送装置を提供す
ることを、その目的としている。また、この発明は、ス
リーブの内周面に遊離砥粒が付着しにくく、スリーブの
耐久性も高まるスラリー移送装置を提供することを、そ
の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、スラリーを使用する設備に対して、遊離砥粒を含む
スラリーを移送する複数のスラリー管と、隣り合うスラ
リー管とスラリー管との間に配設され、それらのスラリ
ー管の内部に形成されたスラリーの流路を開閉するピン
チバルブと、上記スラリーの流路を介してスラリーを移
送するスラリー移送手段とを備えたスラリー移送装置で
ある。
【0008】スラリーを使用する設備としては、例えば
半導体ウェーハの製造装置、ガラス基板・石英基板など
の製造設備、各種のハードディスク製造設備などがあ
る。より具体的には、ワイヤソーなどのインゴット切断
装置、半導体ウェーハのラップ装置、半導体ウェーハの
外周部の面取り面を研磨するPCR加工装置、半導体ウ
ェーハの表面を研削する研削装置、半導体ウェーハの表
面を鏡面研磨する研磨装置、CMPなどである。スラリ
ー管は、スラリーを所定の半導体ウェーハの研磨装置な
どへ供給するスラリー供給管でもよく、この装置から使
用後のスラリーを排出するスラリー排出管でもよい。ス
ラリーの種類は限定されない。通常、スラリー管が連通
される半導体ウェーハの製造装置によって、スラリーの
種類およびスラリーを構成する各種の成分の配合比が決
定される。例えば、半導体ウェーハの研磨装置の場合
は、スラリーは研磨剤となる。研磨剤としては、例えば
焼成シリカやコロイダルシリカ(遊離砥粒)、アミン
(加工促進材)および有機高分子(ヘイズ抑制材)など
を混合したものを採用することができる(ロデールニッ
タ社製RODEL2398など)。
【0009】ピンチバルブの構造は限定されない。要
は、スラリーの流路に連通する内部流路を有する弁箱
と、この内部流路に、内部流路の軸線にその軸線を揃え
て収納された弾性素材からなるスリーブと、弁箱にスリ
ーブの半径方向へ移動自在に支持され、スリーブをこの
半径方向外方から弾性復帰自在に押しつぶすことで、内
部流路を閉ざす弁軸とを備えていればよい。弁箱の素
材、大きさ、形状などは限定されない。要は、その内部
に流体の内部流路が形成され、しかもこの内部流路にス
リーブを収納することができればよい。スリーブはピン
チバルブの弁体を構成する。その直径、長さなどは限定
されない。スリーブの素材は限定されない。例えばゴ
ム、発泡性合成樹脂といった金属などの剛体よりも弾性
を有する素材であれば限定されない。また、これら以外
の弾性素材としては、例えば四フッ化エチレン樹脂とシ
リコンゴムとの共重合エラストマーなどを採用すること
ができる。要は、弁箱の内部流路に収納可能な筒体で、
弁軸の突出により、その半径方向外方から弾性復帰自在
に押しつぶすことができればよい。
【0010】弁軸の素材、断面形状、太さなどは限定さ
れない。この弁軸の断面形状は、通常、円形である。そ
の他にも、例えば楕円形、三角形以上の矩形状などであ
ってもよい。この弁軸の弁箱に対する支持構造は限定さ
れない。例えば、螺合構造などが挙げられる。要は、こ
の弁箱にスリーブの半径方向へ移動自在に支持され、ス
リーブをその半径方向外方から押しつぶすことができれ
ばよい。なお、このピンチバルブは、スラリー管だけで
なく、例えば半導体ウェーハ製造設備のエッチング装置
に連結されたエッチング液の移送管に設けてもよい。そ
の他、半導体ウェーハの露出面を洗浄する洗浄装置に連
結された洗浄液の移送管に設けたり、半導体ウェーハの
露出面にレジスト膜を形成するレジスト膜形成装置に連
結されたレジスト液の移送管に設けてもよい。
【0011】また、上記スラリー移送手段の種類は限定
されない。通常は、スラリー管の上流側から下流側に向
かってスラリーを圧送するスラリーポンプである。スラ
リーポンプの種類は限定されない。例えば、弁箱の内部
で回転翼を回転させ、スラリーを連続的に移送するタイ
プでもよい。その他、シリンダ内でピストンを直線運動
させ、スラリーを間欠的に移送するタイプでもよい。ス
ラリーポンプ以外のスラリーの移送手段として、例えば
負圧力によりスラリー管の下流側からスラリーを吸引す
るスラリー吸引移送装置などを採用することもできる。
【0012】また、請求項2の発明は、上記スラリー管
が、スラリーを半導体ウェーハの研磨装置へ供給するス
ラリー供給管である請求項1に記載の半導体ウェーハ製
造設備のスラリー移送装置である。
【0013】請求項3の発明は、上記ピンチバルブが、
上記スラリーの流路に連通する内部流路を有する弁箱
と、上記内部流路に、この内部流路の軸線にその軸線を
揃えて収納された弾性素材からなるスリーブと、上記弁
箱にスリーブの半径方向へ移動自在に支持され、このス
リーブをスリーブの半径方向外方から弾性復帰自在に押
しつぶすことで、上記内部流路を閉ざす弁軸とを備え、
上記スリーブの弾性素材が、四フッ化エチレン樹脂とシ
リコンゴムとの共重合エラストマーである請求項1また
は請求項2に記載のスラリー移送装置である。スリーブ
の素材は、四フッ化エチレン樹脂とシリコンゴムとの共
重合エラストマーである。
【0014】
【作用】この発明によれば、スラリー移送手段によりス
ラリーの流路を移送中のスラリーは、ピンチバルブを閉
弁することで流れが絶たれる。具体的には、弁箱に収納
されたスリーブを、その半径方向外方から弾性復帰自在
に押しつぶす。スリーブは、屈曲していない略ストレー
トな弾性素材からなる筒体である。したがって、スリー
ブに遊離砥粒を含むスラリーを流しても、従来のダイヤ
フラムバルブのように、弁箱の内部流路に液溜まりが現
出されにくい。その結果、この液溜まりなどでの遊離砥
粒の堆積によるバルブの詰まりを防止することができ
る。
【0015】特に、請求項3の発明によれば、スリーブ
が、四フッ化エチレン樹脂とシリコンゴムとの共重合エ
ラストマー製であるので、スリーブ自体がスラリーに対
して良好な剥離性を有している。したがって、スラリー
の流路にスラリーを流しても、スリーブの内周面に遊離
砥粒が付着してバルブが詰まるおそれが少ない。しか
も、四フッ化エチレン樹脂とシリコンゴムとの共重合エ
ラストマーは、耐久性も優れている。したがって、スリ
ーブが損傷しにくく、スリーブの寿命、ひいてはピンチ
バルブの寿命を長くすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例を図面
を参照して説明する。図1は、この発明の一実施例に係
るスラリー移送装置の概略構成図である。図2は、この
発明の一実施例に係る半導体ウェーハ製造設備のスラリ
ー移送装置の一部を構成するピンチバルブの縦断面図で
ある。図3は、この発明の一実施例に係るスラリー移送
装置の一部を構成するピンチバルブの一部断面図を含む
正面図である。図1において、10は半導体ウェーハ製
造設備のスラリー移送装置(以下、スラリー移送装置)
であり、このスラリー移送装置10は、シリコンウェー
ハWの表面を1枚ずつ表面研磨する枚葉式のウェーハ研
磨装置11にスラリーを連続的に供給する。
【0017】以下、このスラリー移送装置10の構成を
詳細に説明する。このスラリー移送装置10は、研磨剤
を調合する調合槽12と、調合された研磨剤を第1のス
ラリー供給管13A,第2のスラリー供給管13Bを介
していったん貯液する循環タンク14と、第1のスラリ
ー供給管13Aと第2のスラリー供給管13Bとの間に
配設され、それらのスラリー供給管13A,13Bの内
部に形成されたスラリーの流路を開閉するピンチバルブ
V1と、この循環タンク14に貯液された研磨剤を、第
3のスラリー供給管15A,第4のスラリー供給管15
Bを介して、ウェーハ研磨装置11の一部を構成する研
磨定盤16の上面に展張された研磨布17に供給するノ
ズル18と、第3のスラリー供給管15Aと第4のスラ
リー供給管15Bとの間に配設され、それらのスラリー
供給管15A,15Bの内部に形成されたスラリーの流
路を開閉するピンチバルブV2と、この第3のスラリー
供給管15Aの上流側の端部に設けられ、循環タンク1
4内の研磨剤をウェーハ研磨装置11側へ圧送するスラ
リーポンプ(スラリー移送手段)20と、第3のスラリ
ー供給管15Aのスラリーポンプ20よりも下流部に設
けられ、循環タンク14から排出された研磨剤中の異物
を除去するフィルタ21と、第3のスラリー供給管15
Aのフィルタ21よりも下流部に設けられ、異物をろ過
した研磨剤を任意の加熱媒体との熱交換により昇温する
熱交換器22とを備えている。
【0018】上記調合槽12では研磨剤の作製が行なわ
れる。具体的には、調合槽12に50リットルの「RO
DEL2398」を入れ、10倍程度に希釈する。循環
タンク14には、50リットル程度の研磨剤が貯液され
ている。研磨剤の液面下には、濃度計24の濃度検出部
が浸漬されている。
【0019】また、このスラリー移送装置10では、研
磨後の研磨カスなどを含むスラリーを回収し、これを循
環タンク14に戻して再利用するようにしている。すな
わち、研磨定盤16の下方に、使用後の研磨剤を受ける
受液槽23を配置し、この受液槽23に溜まった使用済
みの研磨剤を、受液槽23の底部に形成された排出口か
ら、スラリー戻し管25を介して循環タンク14に戻
す。スラリー戻し管25の上流部には、使用済みの研磨
剤を圧送するスラリーポンプ26が連結されている。
【0020】ここで、上記枚葉式のウェーハ研磨装置1
1の構成を簡単に説明する。研磨定盤16の上方には、
研磨ヘッド27が配置されている。この研磨ヘッド27
の下面には、キャリアプレート28を介して、シリコン
ウェーハWがワックス貼着されている。ウェーハ枚葉研
磨時には、ノズル18から研磨剤を供給しながら、所定
速度で回転中の研磨ヘッド27を下降させ、キャリアプ
レート28に貼着されたシリコンウェーハWの表面(下
面)を、研磨定盤16とともに所定速度で回転中の研磨
布17の研磨作用面(上面)に押し付けて、1枚ずつ研
磨する。
【0021】次に、図2および図3を参照して、上記ピ
ンチバルブV1,V2を詳細に説明する。なお、両ピン
チバルブV1,V2は同じ構成を有している。そのた
め、ここではピンチバルブV2を例に説明する。ピンチ
バルブV2は、バルブ内への圧縮空気の給排により、第
3のスラリー供給管15Aと第4のスラリー供給管15
Bとの内部に形成された研磨剤の流路を開閉する全自動
弁である。このピンチバルブV2は、主に、第3のスラ
リー供給管15Aと第4のスラリー供給管15Bとの流
路に連通可能な内部流路30aを有する弁箱30と、内
部流路30aの軸線にその軸線を揃えてこの内部流路3
0aに収納された弾性素材からなるスリーブ31と、弁
箱30に取り付けられ、スリーブ31をこのスリーブ3
1の半径方向外方から弾性復帰自在に押しつぶすことに
より、内部流路30aを閉ざす弁軸32とを有してい
る。
【0022】弁箱30は、平面視して四角形の縦長な角
柱である。ここでは設計の都合上、弁箱30の底部を別
体で形成している。ピンチバルブV2の組み立て時、こ
の底部は弁箱30の本体部分に一体的に固着される。内
部流路30aは断面矩形状で、弁箱30の下部内に、こ
の弁箱30の前面と後面とを貫通して形成されている。
また、この弁箱30の下部の前面部と後面部とには、1
対の断面円形状を有する短尺なゴム製の連結用プラグ3
3,33がそれぞれ取り付けられている。両連結用プラ
グ33,33の元部には、それぞれ固定用のフランジ3
3a,33aが一体形成されている。これらの固定用の
フランジ33a,33aを、それぞれ対応する、内部流
路30aの前端部の形成部に形成された環状の掛止溝3
0b、または、内部流路30aの後端部の形成部に形成
された環状の掛止溝30bに掛止することで、両連結用
プラグ33,33が、弁箱30にしっかりと固定され
る。また、各連結用プラグ33,33の外周面には、そ
れぞれ外ねじが形成されている。
【0023】上記スリーブ31は、四フッ化エチレン樹
脂とシリコンゴムとの共重合エラストマー製である。こ
のスリーブ31は断面円形状で、その軸線方向の両端部
が内部流路30aからそれぞれ外方へ突出している。こ
のスリーブ31の両端部が、両連結用プラグ33,33
の内部空間にそれぞれ挿入されている。また、スリーブ
31の両端部には、円筒形状を有する1対のインサート
プッシュ34,34の各小径な元部がそれぞれ嵌入され
ている。一方、両インサードプッシュ34,34の大径
な先部には内ねじがそれぞれ形成されている。これに対
して、第3のスラリー供給管15Aの下流側の端部と、
第4のスラリー供給管15Bの上流側の端部とには、そ
れぞれ外ねじが形成されている。したがって、上流側の
インサードプッシュ34には、対応する内ねじと外ねじ
とを介して、第3のスラリー供給管15Aの下流側の端
部がねじ込まれている。また、下流側のインサードプッ
シュ34には、対応する内ねじと外ねじを介して、第4
のスラリー供給管15Bの上流側の端部がねじ込まれて
いる。そして、各連結用プラグ33,33には、上記外
ねじを介して、それぞれのインサードプッシュ34,3
4を外方から包み込むように、ナット35,35が螺合
されている。こうして、ピンチバルブV2が、第3のス
ラリー供給管15Aと第4のスラリー供給管15Bとの
間にしっかりと連結される。
【0024】一方、この弁箱30の略上半分には、圧縮
空気の導入または排出によって、弁軸32をスリーブ3
1の半径方向外方から内部流路30aに抜き差しするア
クチュエータ部36が一体的に設けられている。このア
クチュエータ部36は、主に、上端面が開口されたシリ
ンダ37と、シリンダ37に収納されたピストン38
と、シリンダ37のスリーブ31側(下側)とは反対側
(上側)の上室に収納され、ピストン38を常にスリー
ブ31側へ付勢するスプリング39と、シリンダ37の
スリーブ31側の下室に、ピストン38を押し上げる圧
縮空気を供給したり、この下室内から圧縮空気を排出す
る空気給排部40とを備えている。
【0025】ピストン38の外周面には、1本のOリン
グ38aが外挿されている。また、このピストン38の
スリーブ31側の面(下面)の中央部には、円筒突起3
8bが垂設されている。この円筒突起38bは、弁箱3
0の内部流路30aの上面形成部の中央部に形成され
た、内部流路30aの軸線と直交する上下方向へ延びる
弁軸孔30cに遊挿されている。弁軸孔30cの上端部
の内周面の形成部には、小径な1本のOリング30dが
内挿されている。また、この弁軸孔30cの下部は、後
述するゴムキャップ41を収納できるように、横長な矩
形状を有している。円筒突起38bの内部空間には、上
記弁軸32が挿入されている。この弁軸32の下端部
は、円筒突起38bの先端面から下方へ突出している。
この突出部分には外ねじが形成され、この外ねじを介し
て、弁軸32の下端部に横長なゴムキャップ41が螺合
されている。ゴムキャップ41は、スプリング39のば
ね力で弁軸32が内部流路30aへ突出したとき、上記
スリーブ31を上方から押しつぶす。
【0026】上記空気給排部40は、シリンダ37の下
端部の外周面の一部分に突設されており、図示しない圧
縮空気発生装置から延びた圧縮空気の供給ホースの先端
部が連結されている。これらの空気給排部40内の流路
とシリンダ37の下室とは、シリンダ37の下端に形成
された細孔により連通されている。したがって、圧縮空
気発生装置からの圧縮空気は、連結ホース、空気給排部
40、細孔を経て下室へ供給される。図2および図3に
おいて、42はシリンダ37の蓋体である。
【0027】次に、この一実施例に係るスラリー移送装
置10の作動を説明する。図1に示すように、まず調合
槽12の内部で、遊離砥粒を含む研磨剤(RODEL2
398)を調合する。こうして得た研磨剤は、ピンチバ
ルブV1を開弁することで、第1のスラリー供給管13
A,第2のスラリー供給管13Bを経て、いったん循環
タンク14に貯液される。その後、ピンチバルブV2を
開弁し、スラリーポンプ20を作動する。これにより、
循環タンク14の底部から第3のスラリー供給管15A
内に圧送された研磨剤は、フィルタ21による異物の除
去、熱交換器22による約30℃の昇温後、ピンチバル
ブV2の内部流路30aを通過し、第4のスラリー供給
管15Bを介して、上記ノズル18から研磨布17の中
央部の上面へ1リットル/分で供給される。研磨布17
は研磨定盤16と一体的に回転しており、この研磨布1
7の研磨作用面(上面)に回転中の研磨ヘッド27を押
し当てる。こうして、シリコンウェーハWの表面が所定
の研磨レートで研磨される。この研磨時、研磨カスを含
む使用済みの研磨剤は、受液槽23に溜まる。この溜ま
った研磨剤の廃液は、スラリーポンプ26によって、受
液槽23の排出口からスラリー戻し管25を経て循環タ
ンク14に戻される。
【0028】ここで、図2および図3を参照して、ピン
チバルブV1,V2の作動を説明する。なお、ここでも
ピンチバルブV2を例に説明する。開弁時には、圧縮空
気発生装置からの圧縮空気を、空気給排部40から細孔
を介してシリンダ37の下室に供給する。すると、スプ
リング39のばね力に抗して、ピストン38がシリンダ
37内で押し上げられる。それに伴い、弁軸32がピス
トン38と一体的に引き上げられ、ゴムキャップ41が
弁軸孔30cの下部の矩形状の孔部分に収納される。こ
れにより、スリーブ31内の流路、すなわち弁箱30の
内部流路30aが開く。
【0029】一方、閉弁時には、上記下室への圧縮空気
の供給を停止する。これにより、スプリング39のばね
力によりピストン38が押し下げられ、この下室内の空
気が細孔から外部へ排出される。それと同時に、弁軸孔
30c内を円筒突起38bとともに弁軸32が下降す
る。これにより、ゴムキャップ41がスリーブ31の中
間部の上部に当接される。この下降がさらに進むこと
で、スリーブ31がその半径方向外方(上方)から押し
つぶされる。そして、最終的にこの押しつぶされた部分
が、スリーブ31の中間部の下部に強い力で圧着され
る。この結果、スリーブ31内の流路、すなわち弁箱3
0の内部流路30aが閉じる。なお、上記ピンチバルブ
V1も同様の作動となる。
【0030】このように、この実施例では、スリーブ3
1の素材として、高い剥離性を有する四フッ化エチレン
樹脂とシリコンゴムとの共重合エラストマーを採用し
た。そのため、第1〜第4のスラリー供給管13A,1
3B,15A,15Bに遊離砥粒を含む研磨剤を流して
も、スリーブ31の内周面に研磨剤の遊離砥粒が付着し
にくい。また、この四フッ化エチレン樹脂とシリコンゴ
ムとの共重合エラストマーは、耐久性に対しても優れて
いる。そのため、スリーブ31が損傷しにくく、スリー
ブ31の寿命、ひいてはピンチバルブV1,V2の寿命
も長くなる。よって、例えば1年間に行なわれるピンチ
バルブV1,V2のメンテナンスの回数を減らすことも
できる。
【0031】
【発明の効果】この発明によれば、スラリー管とスラリ
ー管との間にピンチバルブを設けたので、ピンチバルブ
の内部流路に液溜まりが現出されにくく、遊離砥粒の堆
積によるバルブの詰まりを防止することができる。
【0032】特に、請求項3の発明によれば、スリーブ
の素材に、剥離性の高い四フッ化エチレン樹脂とシリコ
ンゴムとの共重合エラストマーを採用したので、スラリ
ーの流路にスラリーを流した際、スリーブの内周面に遊
離砥粒が付着してバルブが詰りにくい。しかも、この四
フッ化エチレン樹脂とシリコンゴムとの共重合エラスト
マーは耐久性に優れているので、スリーブの寿命、ひい
てはピンチバルブの寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る半導体ウェーハ製造
設備のスラリー移送装置の概略構成図である。
【図2】この発明の一実施例に係る半導体ウェーハ製造
設備のスラリー移送装置の一部を構成するピンチバルブ
の縦断面図である。
【図3】この発明の一実施例に係る半導体ウェーハ製造
設備のスラリー移送装置の一部を構成するピンチバルブ
の一部断面図を含む正面図である。
【符号の説明】
10 半導体ウェーハ製造設備のスラリー移送装置、 11 ウェーハ研磨装置(半導体ウェーハの製造装
置)、 13A 第1のスラリー供給管、 13B 第2のスラリー供給管、 15A 第3のスラリー供給管、 15B 第4のスラリー供給管、 20 スラリーポンプ(スラリー移送手段)、 30a 内部流路、 30 弁箱、 31 スリーブ、 32 弁軸 V1,V2 ピンチバルブ、 W 半導体ウェーハ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B24B 37/00 F16L 55/00 M (72)発明者 伝田 正 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内 (72)発明者 小林 芳樹 埼玉県入間市中神508−2 株式会社ゼビ オス内 Fターム(参考) 3C047 GG00 3C058 AA07 AC01 AC04 CB06 DA02 DA17 3H025 BA21 BB05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラリーを使用する設備に対して、遊離
    砥粒を含むスラリーを移送する複数のスラリー管と、 隣り合うスラリー管とスラリー管との間に配設され、そ
    れらのスラリー管の内部に形成されたスラリーの流路を
    開閉するピンチバルブと、 上記スラリーの流路を介してスラリーを移送するスラリ
    ー移送手段とを備えたスラリー移送装置。
  2. 【請求項2】 上記スラリー管が、スラリーを半導体ウ
    ェーハの研磨装置へ供給するスラリー供給管である請求
    項1に記載のスラリー移送装置。
  3. 【請求項3】 上記ピンチバルブが、 上記スラリーの流路に連通する内部流路を有する弁箱
    と、 上記内部流路に、この内部流路の軸線にその軸線を揃え
    て収納された弾性素材からなるスリーブと、 上記弁箱にスリーブの半径方向へ移動自在に支持され、
    このスリーブをスリーブの半径方向外方から弾性復帰自
    在に押しつぶすことで、上記内部流路を閉ざす弁軸とを
    備え、 上記スリーブの弾性素材が、四フッ化エチレン樹脂とシ
    リコンゴムとの共重合エラストマーである請求項1また
    は請求項2に記載のスラリー移送装置。
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