JP2002229261A - トナーの製造方法、及び該製造方法によって得られるトナー並びに電子写真用二成分系現像剤 - Google Patents

トナーの製造方法、及び該製造方法によって得られるトナー並びに電子写真用二成分系現像剤

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JP2002229261A JP2001027658A JP2001027658A JP2002229261A JP 2002229261 A JP2002229261 A JP 2002229261A JP 2001027658 A JP2001027658 A JP 2001027658A JP 2001027658 A JP2001027658 A JP 2001027658A JP 2002229261 A JP2002229261 A JP 2002229261A
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toner particles
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Tomoki Yamazaki
智己 山崎
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、複写機、プリンター等で繰
り返して用いた場合の白地部分の地汚れ(カブリ)の増
加や、画像濃度低下、また感光体ドラム表面へのトナー
粒子成分の付着が起こらない、また高温環境下での放置
による経時変化を受けても、カブリが増大せず、転写率
の低下が起こらず、更に機内飛散の起こらない耐久性、
安定性のある優れたトナーの製造方法を提供することで
ある。 【解決手段】 結着樹脂、着色剤及び荷電制御剤を含有
してなるトナー母粒子と外添剤である流動化剤とを周速
10〜30m/sec.で混合した後、目開き120〜
300μmの篩いで篩うことを特徴とするトナーの製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、静電印刷法における静電潜像の現像のために使
用される電子写真用現像剤及びその製造方法に関する。
詳しくは、コピー品質に優れ、且つ耐久性、安定性のあ
る電子写真用現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より電子写真法を利用する電子写真
複写機やレーザービームプリンタ、静電記録法を利用す
る静電記録装置などを用いて、複写画像や記録画像(以
下では両者を併せて、単に「複写画像」という。)を得
ることが広く行われている。例えば、電子写真法を利用
する電子写真複写機やレーザービームプリンタにおい
て、画像形成は通常次のように行われている。すなわ
ち、まず、アモルファスシリコン、セレン、有機半導体
等の感光体ドラムからなる静電潜像担持体を、帯電器に
より正または負に帯電させ、次いでこの帯電された静電
潜像担持体をスリット露光またはビーム露光することに
より、静電潜像担持体上に静電荷像を形成する。形成さ
れた静電荷像は現像剤によって現像され、現像後のトナ
ー画像は転写紙に転写され、転写されたトナー画像は熱
ロール、圧力ロールなどにより定着されて複写画像とさ
れる。前記静電荷像を現像する方法としては、(a)鉄
粉やガラス粉などのキャリア粒子と、樹脂及び着色剤を
主成分とするトナー粒子とを含む二成分系乾式現像剤を
用いる、磁気ブラシ法やカスケード法等の二成分乾式現
像法、(b)キャリア粒子を用いずトナー粒子のみを用
いて現像を行う一成分現像法、および(c)絶縁性キャ
リア液体を用いる液体現像法などがある。上記二成分現
像法では、黒色用現像剤としてトナー中にカーボンブラ
ックを有する絶縁性非磁性トナーを用いる非磁性二成分
現像法が一般的である。なお、上記二成分現像法および
一成分現像法に用いられるトナー粒子は、通常、結着樹
脂、着色剤及び荷電制御剤を成分として、また必要に応
じて外添剤と称される添加剤を加えた着色微粒子であ
る。
【0003】これらのトナー粒子を複写機やプリンター
などで繰り返し、連続複写して用いる場合、カブリと称
される白地部分の地汚れ( 以下カブリと称する)が増加
したり、画像濃度低下等の好ましくない現象が発生す
る。これらの欠点を改良する試みとして従来、着色剤の
種類や添加量、荷電制御剤の種類や添加量、流動化剤や
研磨剤などの外添剤の種類や添加量、トナー母粒子及び
トナー粒子の製造条件、更に二成分現像剤の場合は、キ
ャリア粒子の粒度分布や抵抗、コーティング剤の選択等
の材料の選択や組み合わせの改良が行われて来たが必ず
しも満足の行く結果が得られていないのが現状である。
【0004】また更に、トナー粒子を長時間高温の状態
で放置しておくことによりトナー粒子の表面状態が経時
変化を引き起こし複写画像の品質のを悪化、トナー粒子
の転写紙へ転写される量の割合を示す数値である転写率
の低下及び複写機やプリンターの機内のトナー粒子の飛
散を引き起こしてしまう問題がある。すなわち製造した
ばかりの状態では画像の品質に優れ、カブリが少なく、
トナー粒子の転写率も高い。また機内のトナー粒子の飛
散も少ない。しかし長時間高温の状態にさらされること
によりトナー粒子が経時変化を起こしてしまい、複写枚
数の増大とともに、かぶりが増大し、トナー粒子の転写
率が著しく低下してしまい、更に機内飛散が増大してし
まう。転写率の低下は、実際に転写されるトナー粒子の
割合が低くなることによりトナー粒子を多く使うことに
なる経済的な欠点だけでなく、転写されない多くのトナ
ー粒子が画像担持体に残り過剰に回収部へ行ったり、あ
るいはトナー粒子の機内飛散を引き起こす原因になって
しまう。そのため転写率はトナー粒子の要求品質として
重要である。このトナー粒子の経時変化対策のために従
来結着樹脂の種類、荷電制御剤の種類や添加量、トナー
母粒子中の添加物(離型剤等) の検討、外添剤の種類や
添加量の検討等の改良が行われて来たが必ずしも満足の
行く結果が得られていないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は複写機やプリ
ンターなどで繰り返し連続複写して用いた場合のかぶり
の増加や、画像濃度低下が起こらず、更には高温環境下
での放置による経時変化を受けてもカブリが増大せず、
転写率の低下が起こらず、また機内飛散の起こらない、
耐久性、安定性のある優れたトナー粒子及びその製造方
法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、複写機、プ
リンター等で繰り返し、連続複写して用いた場合のカブ
リの増加や、画像濃度低下が起こらず、更には高温環境
下での放置による経時変化を受けてもカブリが増大せ
ず、転写率の低下が起こらず、また機内飛散の起こらな
い、耐久性、安定性のある優れたトナー粒子を提供する
べく鋭意検討を行った結果、特定の混合条件でトナー母
粒子と流動化剤を混合してトナー粒子を得て、かつ特定
の目開きの大きさの篩で該トナー粒子を篩う製造法によ
り前記問題点が解決されることを見出して本発明を成し
たものである。
【0007】すなわち本発明とは、以下の(1)〜(1
0)の発明に関するものである。 (1)結着樹脂、着色剤及び荷電制御剤を含有してなる
トナー母粒子と外添剤である流動化剤とを周速10〜3
0m/sec.で混合した後、目開き120〜300μ
mの篩いで篩うことを特徴とするトナーの製造方法。 (2)流動化剤が、正帯電性シリカであることを特徴と
する(1)記載のトナーの製造方法。 (3)正帯電性シリカが、表面をアミノシラン又はシリ
コーンオイルを用いて処理してなる被処理シリカである
ことを特徴とする(2)記載のトナーの製造方法。 (4)着色剤のBET法による比表面積が25〜100
2 /gであることを特徴とする(1)ないし(3)い
ずれか記載のトナーの製造方法。 (5)着色剤が、カーボンブラックあることを特徴とす
る(1)ないし(4)いずれか記載のトナーの製造方
法。 (6)荷電制御剤が、粒子径が10μmを越える粒子を
実質的に含まないことを特徴とする(1)ないし(5)
いずれか記載のトナーの製造方法。 (7)荷電制御剤が、4級アンモニウム塩及び/又はニ
グロシンであることを特徴とする(1)ないし(6)い
ずれか記載のトナーの製造方法。 (8)(1)ないし(7)いずれか記載のトナーの製造
方法によって得られるトナー。 (9)(8)記載のトナー及びキャリア粒子を含むこと
を特徴とする電子写真用二成分系現像剤。 (10)結着樹脂、着色剤及び荷電制御剤を含有してな
るトナー母粒子と外添剤である流動化剤とを周速10〜
30m/sec.で混合した後、目開き120〜300
μmの篩いで篩ってなることを特徴とするトナー。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を更に詳細に説明す
る。本発明に用いられる着色剤の種類としては、従来ト
ナー粒子の着色剤として用いられた染料、顔料のいずれ
のものをも用いることが可能である。このような公知の
染料、顔料としては、例えば、カーボンブラック、アニ
リンブルー(C. I.No.50405)、カルコニル
ブルー(C.I.No.Azess Blue3)、ク
ロムイエロー(C.I.No.14090)、ウルトラ
マリンブルー(C.I.No.77103)、メチレン
ブルークロライド(C.I.No52015)、フタロ
シアニンブルー(C.I.No.74160)、デュポ
ンオイルレッド(C.I.No.26015)、キノリ
ンイエロー(C.I.No.47005)、マラカイト
グリーンオキザレート(C.I.No.4200)、ラ
ンプブラック(C.I.No.77266)、ローズベ
ンガル(C.I.45435)等の染料または顔料及び
それらの混合物が挙げられる。これら着色剤は、通常結
着樹脂の100重量部に対し、0.1〜20重量部、好
ましくは0.3〜20重量部の添加量がよい。なお磁性
トナーにおいて磁性粉が着色剤として機能する場合に
は、着色剤は必要であれば用いれば良い。着色剤として
は、例えばカーボンブラック、銅フタロシアニン、鉄黒
などが用いられる。本発明の着色剤の使用においては種
類は上記のいずれのものも使用することが可能である。
更に好ましくはBET法による比表面積が25〜100
2 /gのものにおいて優れた効果をを見い出すことが
できる。即ち着色剤のBET法による比表面積が25〜
100m2 /gであればより画像における地汚れ、すな
わちカブリを減らすことができる。それは着色剤の比表
面積が25〜100m2 /gであるとトナー母粒子中に
より優れた分散を施すことができるからである。
【0009】本発明に用いられる荷電制御剤の種類とし
ては、従来トナー粒子の荷電制御剤として用いられたも
ののいずれのものをも用いることが可能である。荷電制
御剤は、現像されるべき静電潜像担持体上の静電荷像の
極性に応じて、正荷電制御剤または負荷電制御剤が用い
られる。本発明においては正荷電制御剤を主として用い
るものでり、ニグロシン染料および脂肪酸金属誘導体、
トリフェニルメタン系染料、四級アンモニウム塩(例え
ば、トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ
−4−ナフトスルホン酸塩、テトラブチルベンジルアン
モニウムテトラフルオロボレート)、ジオルガノスズオ
キサイド(例えば、ジブチルスズオキサイド、ジオクチ
ルスズオキサイド、ジシクロヘキシルスズオキサイ
ド)、ジオルガノスズボレート(ジブチルスズボレー
ト、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボ
レート)等を単独であるいは2種以上組み合わせて用い
ることができる。これらの中でも四級アンモニウム塩、
ニグロシン染料が好ましい。これら荷電制御剤は、通常
結着樹脂に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.
5〜8重量部の割合で使用される。
【0010】本発明の荷電制御剤の使用においては種類
は上記のいずれのものも使用することが可能である。更
には荷電制御剤の粒子径が10μmを超える粒子を実質
的に含有しないものであれば大きな効果をを見出すこと
ができる。すなわち粒子径が10μm以下のものを用い
れば結着樹脂中への分散、分配が均一になされ、トナー
母粒子への分散性、分配性も良好になる。これによりト
ナー母粒子中の荷電制御剤の偏在は起こらず、トナー粒
子は均一な安定した電荷を保持することができ、転写率
は低下せず、また機内飛散も起こらない。またトナー母
粒子中の荷電制御剤の含有量も所望の粒度のトナー母粒
子及びそれよりも細かな微粉のどちらにおいても差はな
くなる。
【0011】本発明のトナー母粒子に用いられる結着樹
脂としては、具体的にはスチレン系重合体、例えば、ポ
リスチレン、ポリ−p−クロルスチレン、ポリビニルト
ルエンなどのスチレンおよびその置換体の単重合体、ス
チレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−プロ
ピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、
スチレン−ビニルナフタレン共重合体、スチレン−アク
リル系共重合体、スチレン−α−クロルメタアクリル酸
メチル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重
合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチ
レン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレ
ン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−
ジメチルアミノエチルアクリレート共重合体、スチレン
ジエチルアミノエチルアクリレート共重合体、スチレン
−ブチルアクリレート−ジエチルアミノエチルメタクリ
レート共重合体等のスチレン系共重合体、架橋されたス
チレン系共重合体など;ポリエステル樹脂、例えば、脂
肪属ジカルボン酸、芳香属ジカルボン酸、芳香属ジアル
コール、ジフェノール類から選択される単量体を構造単
位として有するポリエステル樹脂、架橋したポリエステ
ル樹脂など;その他ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、
変性フェノール樹脂、マレイン樹脂、ロジン変性マレイ
ン樹脂、ポリ酢酸ビニル、シリコーン樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルブ
チラール、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、キシレ
ン樹脂、脂肪族または脂肪族炭化水素樹脂、石油樹脂な
どを挙げることができる。
【0012】上記スチレンアクリル系共重合体に使用さ
れるアクリル系単量体としては、例えば、アクリル酸や
メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オ
クチル、アクリル酸2エチルヘキシル、アクリル酸フェ
ニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸オクチルなどの(メタ)
アクリル酸エステル類が挙げられ、更にはこれと共に用
いることができる単量体として、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル、アクリルアミド、マレイン酸、マレ
イン酸ブチルなどのマレイン酸ハーフエステル、あるい
はジエステル類、酢酸ビニル、塩化ビニル、ビニルメチ
ルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピルエ
ーテル、ビニルブチルエーテルなどのビニルエーテル
類、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニル
ヘキシルケトンなどのビニルケトン類を挙げることがで
きる。
【0013】また、上記の架橋したスチレン系重合体を
製造するために用いる架橋剤としては、主として不飽和
結合を2個以上有する化合物を挙げることができ、具体
的には、例えばジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン
などの芳香族ジビニル化合物;エチレングリコールジア
クリレート、エチレングリコールジメタクリレートなど
の不飽和結合を2個以上有するカルボン酸エステル;ジ
ビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィ
ド、ジビニルスルホンなどのジビニル化合物;および不
飽和結合を 3個以上有する化合物を、単独であるいは混
合して使用することができる。上記架橋剤は、結着樹脂
100重量部に対して、0.01〜10重量%、好まし
くは0.05〜5重量%で用いられる。
【0014】これらの樹脂は、単独であるいは2種以上
を併用して用いることができる。これら樹脂のうち、ス
チレン系重合体、ポリエステル樹脂は、特に優れた帯電
特性を示すため好ましいものである。また、GPC(ゲ
ルパーミエーション・クロマトグラフー)により測定さ
れる分子量分布で3x 103 から5x 104 の領域に少
なくとも一つのピークを有し、かつ105 以上の領域に
少なくとも一つのピークあるいはショルダーを有するス
チレン系共重合体、更には2種以上の樹脂、例えば前記
スチレン樹脂とスチレン−アクリル系共重合体との併用
あるいは2種以上のスチレン−アクリル系共重合体の併
用などによりこのような分子量分布を有するようにされ
た樹脂組成物が、トナーの粉砕性、定着性などの点から
好ましいものである。
【0015】更に、加圧定着方式を用いる場合には、圧
力トナー用結着樹脂を使用することができる。このよう
な樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリメチレン、ポリウレタンエラストマー、エチレ
ン−エチルアクリレート共重合体、スチレン−イソプレ
ン共重合体、線状飽和ポリエステル、パラフィンおよび
他のワックス類を挙げることができる。
【0016】また本発明のトナー母粒子には、実質的な
悪影響を与えない限りにおいて、従来トナー粒子を製造
する際に用いられている離型剤などの添加剤を加えるこ
とができる。離型剤としては、例えば熱ロール定着時の
離型性(オフセット防止性)を向上させる、脂肪族炭化
水素、脂肪酸金属塩類、高級脂肪酸類、脂肪酸エステル
類もしくはその部分ケン化物、シリコーンオイル、各種
ワックスが挙げられる。これらの中では、重量平均分子
量が1000〜10000程度の低分子量ポリエチレン
や低分子量ポリプロピレン、マイクロクリスタリンワッ
クス、カルナバワックス、サゾールワックス、パラフィ
ンワックス等のワックス類が好ましい。その他の添加剤
としては、流動化剤、滑材剤、導電性付与剤などが挙げ
られる。
【0017】本発明のトナー粒子に用いられる外添剤と
しては流動化剤、研磨剤、導電性付与剤、滑剤などのも
のを、使用することができる。本発明において使用され
る流動化剤の基材としては、例えばシリカ、アルミナ、
チタニア、マグネシア、非晶質珪素−アルミニウム共酸
化物、非晶質珪素−チタニウム共酸化物などの微粉末を
用いることができる。また外添剤としての流動化剤はト
ナー粒子に流動性を付与する目的のみならず、トナー粒
子の帯電性付与及び制御の役割をも担っている。つまり
外添剤はトナー粒子の最表部に付着することによって、
トナー粒子の帯電性に大きな影響を及ぼす。
【0018】流動化剤に用いられる粒子については、表
面処理を行わずそのまま用いてしまうと、吸湿性により
環境安定性が損なわれてしまうことと、流動化剤が感光
体ドラム表面に付着して、フィルミングを起こしてしま
い画像欠陥を引き起こしてしまう問題がある。吸湿性に
よる環境安定性が損なわれる問題については、高湿環境
下では流動化剤が水分の影響を受けてしまい、トナー粒
子の帯電減衰を引き起こし、画像上のカブリの発生、ト
ナー粒子の機内飛散の原因となってしまう。そこで流動
化剤に用いる粒子の表面処理を行い、疎水性持たせるこ
とが好ましい。またこの表面処理に用いる処理剤の選択
により、正極性及び負極性の所望の極性を持たせトナー
粒子の帯電性を制御し安定させることができる。使用す
る表面処理剤の選択を行う必要がある。本発明において
用いられる流動化剤の表面処理剤としては、ジメチルジ
メトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン等のオルガ
ノアルコキシシラン類、ジメチルジクロロシラン、トリ
メチルクロロシラン、オクタデシルトリクロロシラン、
t−ブチルジメチルクロロシラン等のオルガノクロロシ
ラン類、ヘキサメチルジシラザン等のシラザン類、ビス
(ジメチルアミノ)ジメチルシラン等のオルガノアミノ
シラン類及びシリコーンオイル系の化合物を使用するこ
とができる。本発明においてはこれらの中でもアミノシ
ラン類の化合物、シリコーンオイル系の化合物を用いる
ことが特に好ましい。またアミノシラン類の化合物を用
いることによりトナー粒子として良好な正帯電性を得る
ことができる。
【0019】シリコーンオイル系の化合物としてはジメ
チルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイ
ル、メチルハイドロジェンシリコーンオイルなどのスト
レートシリコーンオイル、または変性シリコーンオイル
が使用できる。変性シリコーンオイルに用いられる変性
基としては、メチルスチレン基、長鎖アルキル基、ポリ
エーテル基、カルビノール基、アミノ基、エポキシ基、
カルボキシル基、高級脂肪酸基、メルカプト基、メタク
リル基等があげられる。シリコーンオイルは優れた離型
性、滑り性を持っていることにより、トナー粒子成分の
感光体ドラム表面への付着、フィルミングを防ぐ効果を
有していて、流動化剤の表面処理剤には好ましい材料で
ある。
【0020】本発明に使用される流動化剤以外の外添剤
は滑剤、研磨剤、導電性付与剤等について以下の公知の
ものを使用することができる。滑剤としては、例えばポ
リテトラフルオロエチレン、ステアリン酸亜鉛などが、
研磨剤としては例えばチタン酸ストロンチウム、チタン
酸カルシウム、チタン酸バリウム、炭酸カルシウム、酸
化クロム、炭化ケイ素、炭化タングステンなどの微粉体
が挙げられる。これらの研磨剤は感光体ドラム表面への
トナー粒子成分の付着物、フィルミング物を研磨し削る
ことにより、除去する効果があり、前記のシリコーンオ
イルで表面処理を行った流動化剤と併せて用いることに
より大きな効果を見い出すことができる。導電性付与剤
としては酸化スズの如き金属酸化物等を加えることもで
きる。しかし、これらの例は単なる例示に過ぎないもの
であり、本発明の電子写真用現像剤に添加混合されるも
のが上記具体的に例示されたものに限定されるものでは
ない。
【0021】本発明で用いられるトナー母粒子は、前記
のトナー構成成分を、乾式ブレンダー、ヘンシェルミキ
サー、ボールミル等により予備混合し、しかる後、この
混合物を熱ロール、ニーダー、一軸または二軸のエクス
トルーダー等の熱混練機によって溶融混練し、得られた
混練物を冷却後粉砕し、必要に応じ所望の粒径に分級す
る方法により製造するのが好ましい。しかし、本発明に
おいて用いられるトナー母粒子の製造方法は、この混練
・粉砕法に限られるものではなく、例えば結着樹脂溶液
中にトナー構成材料を分散した後、噴霧乾燥する方法、
あるいは、結着樹脂を構成すべき単量体に所定材料を混
合して乳化懸濁液とした後に重合させてトナー母粒子を
得る方法等の従来公知の方法のいずれの方法によっても
よいことは勿論である。本発明で用いられるトナー母粒
子としては、体積平均粒径が3〜35μmであることが
好ましく、5〜25μmが更に好ましい。小粒径トナー
母粒子の場合には、4〜10μm程度の粒径で用いられ
る。
【0022】最終的にトナー粒子を製造するには、上記
より得られたトナー母粒子に外添剤を添加、混合させる
必要がある。一般的にはヘンシェルミキサー、スーパー
ミキサーなどを用いてトナー母粒子に外添剤を添加し混
合する。この混合工程においても、工程条件の違いによ
りトナー粒子の品位、特性は大きく変わる。この混合工
程での制御しうる因子としてはミキサー中への充填量、
回転数、混合時間等が挙げられる。特にミキサーの速度
である回転数を変えることによりトナーの品質が影響を
受ける。特にミキサーの周速で10〜30m/sec.
の低速条件で混合することがのぞましい。この工程によ
り更に良好な品質のトナー粒子を製造し、提供すること
が可能となる。トナー母粒子と外添剤の混合条件はトナ
ー母粒子の表面上の外添剤の付着状態に大きな影響を与
えている。この付着状態は物理的な付着と静電気的な付
着の2種類の状態となっている。この付着は混合速度で
あるミキサーの回転数と概ねの相関関係が見出される。
ミキサーの回転数を大きくすることにより流動化剤はト
ナー母粒子中に強く固着し、更には内部に埋め込まれて
いく傾向がある。また静電気的にもトナー母粒子と流動
化剤の分極が大きくなり強く付着して行く。また混合時
間を長くすることにより同様の傾向があるが回転数の効
果の方が顕著に大きい。流動化剤がトナー母粒子上に強
く付着してしまうと、トナー母粒子上に流動化剤が同化
してしまう。これによりトナー粒子の表面は流動化剤で
覆われてしまい、また現像においても静電的にトナー母
粒子と流動化剤が分離されにくくなりトナー母粒子の特
性を反映させることが困難になってしまう。一般的に正
極性トナーの場合は流動化剤に正帯電性シリカを用いて
もトナー母粒子の正帯電性と比べるとトナー粒子の帯電
は低くなってしまいトナー粒子の機内飛散、画像のカブ
リが生じる原因となってしまう。そこで現像時において
トナー母粒子に対して流動化剤がキャリアとして働き、
トナー母粒子から分離されるようにトナー粒子を設計す
ることが好ましい。一方、また極端に弱い混合しか施さ
ないとトナー母粒子と流動化剤を十分に混合を施すこと
ができず、トナー粒子に流動性を付与することができな
くなってしまうのである。この付着状態はトナー粒子を
透過型電子顕微鏡、高解像度の走査型電子顕微鏡、原子
間力顕微鏡等等により観察することができる。製造方法
においては混合時間の要因は回転数と比べると小さく、
混合における回転数、周速の要因が非常に大きく、混合
速度を制御して製造することが必須である。すなわち回
転数を30m/sec. を超える周速で混合してしまう
とカブリが増大し、機内飛散が増える傾向があり、転写
率も低下してしまう。また10m/sec.以下の周速
では十分にトナー母粒子と外添剤を混合することが困難
である。
【0023】外添剤を添加、混合した後の最終工程とし
て、トナー粒子中の異物除去の目的で篩い工程を経てト
ナー粒子は製造される。篩の種類としては振動篩い機、
超音波振動篩い機、ジャイロシフター等を用いることが
できる。その際に篩いに使用するメッシュの目開きがト
ナーの品質に影響を与える。本発明においては篩いのメ
ッシュの目開きが120〜300μmの用いることが好
ましい。更には150〜210μmが好ましい。300
μmよりも目開きの大きなメッシュを使用してトナー粒
子の製造を行うと、トナー母粒子に含まれる粗粒子がト
ナー粒子中に混入したり、また外添剤の凝集体がトナー
粒子中に含まれてしまい、画像特性に弊害を来たしてし
まう。すなわち現像剤中にトナー粗粒子や外添剤の凝集
体の存在によりベタ画像での白抜けが発生したり、白地
部の斑点の発生等の問題が起きてしまう。一方、120
μmよりも目開きの小さなメッシュを使用してトナー粒
子の製造を行うと、トナー粒子のメッシュ通過時に物理
的ストレスを受けてしまいトナー粒子表面が傷められて
しまう。混合工程で所望の条件でトナー母粒子に付着さ
せた外添剤がこの物理的ストレスのより更に混合された
状態となり、トナー粒子の表面状態が変化してしまう。
この作用は混合工程で周速を大きくすることと同様の弊
害を招きトナーの画像特性にも悪影響を与えてしまうこ
とになる。すなわち、前記に述べたようにトナー粒子の
機内飛散、画像のカブリが生じる原因となってしまうの
である。またメッシュの種類としては平織り構造が好ま
しく、綾織り構造のものも使用することは可能である
が、一般的に粗粒子が発生しやすい性質がある。これは
メッシュの構造上綾織り構造の方が平織り構造と比べ
て、通過時に摩擦、接触によるストレスを受けやすいた
めである。
【0024】本発明の静電荷像現像剤が二成分系乾式現
像剤である場合には、本発明の現像剤にはキャリア粒子
が含まれる。本発明の二成分現像剤において用いられる
キャリア粒子は、従来二成分系乾式現像剤において用い
られるキャリア粒子のいずれであってもよく、例えば、
鉄粉等の強磁性金属あるいは強磁性金属の合金粉、ニッ
ケル、銅、亜鉛、マグネシウム、バリウム等の元素から
構成されるフェライト粉、マグネタイト粉等が好ましい
ものとして挙げられる。これらキャリア粒子は、スチレ
ン・メタクリレート共重合体、スチレン重合体、シリコ
ーン樹脂等の樹脂で被覆されたものでよい。キャリア粒
子を樹脂により被覆する方法としては、被覆用樹脂を溶
剤に溶解し、これを浸漬法、スプレー法、流動床法等に
よりコア粒子上に塗布し、乾燥させた後必要に応じ加熱
して塗膜を硬化する方法等公知の任意の方法によること
ができる。またキャリア粒子の平均粒径は、通常15〜
500μm、好ましくは20〜300μmのものを用い
ることができる。
【0025】
【実施例】以下製造例、実施例および比較例により本発
明を更に具体的に説明するが、本発明の態様がこれらの
例に限定されるものではない。なお以下については、部
数は全て重量部を表す。
【0026】 [実施例1] 結着樹脂 スチレンアクリル共重合体樹脂 86部 着色剤 カーボンブラック (比表面積 45m2 /g) 8部 荷電制御剤 四級アンモニウム塩化合物 (平均粒子径10μmを超える粒子を含有しない。)3部 ワックス ポリオレフィン系ワックス 3部 を配合、混練、粉砕、分級して平均粒径12μmのトナ
ー母粒子を得た。このトナー母粒子と、このトナー母粒
子100部に対して、ヘキサメチルジシラザンとアミノ
シランを用いて表面処理された正帯電性疎水性シリカ
0.3部をヘンシェルミキサーにて混合し、振動篩いを
用いて篩い、異物を除去した後トナー粒子を得た。この
ときヘンシェルミキサーの混合条件は周速20m/se
c.で混合し、また振動篩いに用いたメッシュの径の目
開きは180μm(平織り)のものを用いた。得られた
このトナー粒子4部と平均粒径100μmのシリコーン
樹脂コートのキャリア100部とをボールミルを用いて
混合し現像剤を作成した。次にこの現像剤及びトナー粒
子を用いて、市販されている松下電器産業社製複写機F
P−7113を用いて実写テストを行った。この際トナ
ー粒子は経時変化の確認を促進して見極めるべく乾燥機
中に50℃、72時間の条件にて加熱した。得られた現
像剤及びトナー粒子を用いたところ8万枚実写後でも、
カブリは少なく、画像濃度も安定しており、トナー粒子
の転写率も85〜88%の間で推移し、また機内のトナ
ー飛散も見られなかった。ここで転写率は消費したトナ
ー粒子量(Ta)から回収容器中のトナー粒子量(T
w)の差を求め、転写されたトナー粒子の重量を求め、
消費したトナー粒子量との割合を求めた値であり以下の
式として表される。 転写率(%)=(Ta−Tw)/Ta x 100
【0027】[実施例2]実施例1において得られたト
ナー母粒子と、このトナー母粒子100部に対して、ヘ
キサメチルジシラザンとアミノシランにて表面処理され
た正帯電性疎水性シリカ0.3部をヘンシェルミキサー
にて混合し、振動篩いにて異物を除去した後トナー粒子
を得た。このときヘンシェルミキサーの混合条件は周速
30m/sec.で混合し、また振動篩いに用いたメッ
シュの径の目開きは180μm(平織り)のものを用い
た。得られたこのトナー粒子4部と平均粒径100μm
のシリコーン樹脂コートのキャリア100部とをボール
ミルを用いて混合し現像剤を作成した。次にこの現像剤
及びトナー粒子を用いて、市販されている松下電器産業
社製複写機FP−7113を用いて実写テストを行っ
た。この際トナー粒子は経時変化の確認を促進して見極
めるべく乾燥機中に50℃、72時間の条件にて加熱し
た。得られた現像剤及びトナー粒子を用いたところ8万
枚実写後でも、カブリは少なく、画像濃度も安定してお
り、トナー粒子の転写率も83〜85%の間で推移し、
また機内のトナー飛散も見られなかった。
【0028】[実施例3]実施例1において得られたト
ナー母粒子と、このトナー母粒子100部に対して、ヘ
キサメチルジシラザンとアミノシランにて表面処理され
た正帯電性疎水性シリカ0.3部をヘンシェルミキサー
にて混合し、振動篩いにて異物を除去した後トナー粒子
を得た。このときヘンシェルミキサーの混合条件は周速
10m/sec.で混合し、また振動篩いに用いたメッ
シュの径の目開きは180μm(平織り)のものを用い
た。得られたこのトナー粒子4部と平均粒径100μm
のシリコーン樹脂コートのキャリア100部とをボール
ミルを用いて混合し現像剤を作成した。次にこの現像剤
及びトナー粒子を用いて、市販されている松下電器産業
社製複写機FP−7113を用いて実写テストを行っ
た。この際トナー粒子は経時変化の確認を促進して見極
めるべく乾燥機中に50℃、72時間の条件にて加熱し
た。得られた現像剤及びトナー粒子を用いたところ8万
枚実写後でも、カブリは少なく、画像濃度も安定してお
り、トナー粒子の転写率も84〜87%の間で推移し、
また機内のトナー飛散も見られなかった。
【0029】[実施例4]実施例1において得られたト
ナー母粒子と、このトナー母粒子100部に対して、ヘ
キサメチルジシラザンとアミノシランにて表面処理され
た正帯電性疎水性シリカ0.3部をヘンシェルミキサー
にて混合し、振動篩いにて異物を除去した後トナー粒子
を得た。このときヘンシェルミキサーの混合条件は周速
20m/sec.で混合し、また振動篩いに用いたメッ
シュの径の目開きは125μm(平織り)のものを用い
た。得られたこのトナー粒子4部と平均粒径100μm
のシリコーン樹脂コートのキャリア100部とをボール
ミルを用いて混合し現像剤を作成した。次にこの現像剤
及びトナー粒子を用いて、市販されている松下電器産業
社製複写機FP−7113を用いて実写テストを行っ
た。この際トナー粒子は経時変化の確認を促進して見極
めるべく乾燥機中に50℃、72時間の条件にて加熱し
た。得られた現像剤及びトナー粒子を用いたところ8万
枚実写後でも、カブリは少なく、画像濃度も安定してお
り、トナー粒子の転写率も82〜85%の間で推移し、
また機内のトナー飛散も見られなかった。
【0030】[実施例5]実施例1において得られたト
ナー母粒子と、このトナー母粒子100部に対して、ヘ
キサメチルジシラザンとアミノシランにて表面処理され
た正帯電性疎水性シリカ0.3部をヘンシェルミキサー
にて混合し、振動篩いにて異物を除去した後トナー粒子
を得た。このときヘンシェルミキサーの混合条件は周速
20m/sec.で混合し、また振動篩いに用いたメッ
シュの径の目開きは300μm(平織り)のものを用い
た。得られたこのトナー粒子4部と平均粒径100μm
のシリコーン樹脂コートのキャリア100部とをボール
ミルを用いて混合し現像剤を作成した。次にこの現像剤
及びトナー粒子を用いて、市販されている松下電器産業
社製複写機FP−7113を用いて実写テストを行っ
た。この際トナー粒子は経時変化の確認を促進して見極
めるべく乾燥機中に50℃、72時間の条件にて加熱し
た。得られた現像剤及びトナー粒子を用いたところ8万
枚実写後でも、カブリは少なく、画像濃度も安定してお
り、トナー粒子の転写率も85〜89%の間で推移し、
また機内のトナー飛散も見られなかった。
【0031】[比較例1]実施例1において得られたト
ナー母粒子と、このトナー母粒子100部に対して、ヘ
キサメチルジシラザンとアミノシランにて表面処理され
た正帯電性疎水性シリカ0.3部をヘンシェルミキサー
にて混合し、振動篩いにて異物を除去した後トナー粒子
を得た。このときヘンシェルミキサーの混合条件は周速
40m/sec.で混合し、また振動篩いに用いたメッ
シュの径の目開きは180μm(平織り)のものを用い
た。得られたこのトナー粒子4部と平均粒径100μm
のシリコーン樹脂コートのキャリア100部とをボール
ミルを用いて混合し現像剤を作成した。次にこの現像剤
及びトナー粒子を用いて、市販されている松下電器産業
社製複写機FP−7113を用いて実写テストを行っ
た。この際トナー粒子は経時変化の確認を促進して見極
めるべく乾燥機中に50℃、72時間の条件にて加熱し
た。得られた現像剤及びトナー粒子を用いたところ5万
枚実写後までは実施例1と同様に良好であったものの、
それ以降カブリが増大し、トナー粒子の機内飛散が目立
ち始めた。5.5万枚後画像試験を中止した。このとき
トナー粒子の転写率は82%であった。
【0032】[比較例2]実施例1において得られたト
ナー母粒子と、このトナー母粒子100部に対して、ヘ
キサメチルジシラザンとアミノシランにて表面処理され
た正帯電性疎水性シリカ0.3部をヘンシェルミキサー
にて混合し、振動篩いにて異物を除去した後トナー粒子
を得た。このときヘンシェルミキサーの混合条件は周速
5m/sec.で混合し、また振動篩いに用いたメッシ
ュの径の目開きは180μm(平織り)のものを用い
た。得られたこのトナー粒子4部と平均粒径100μm
のシリコーン樹脂コートのキャリア100部とをボール
ミルを用いて混合し現像剤を作成した。次にこの現像剤
及びトナー粒子を用いて、市販されている松下電器産業
社製複写機FP−7113を用いて実写テストを行っ
た。この際トナー粒子は経時変化の確認を促進して見極
めるべく乾燥機中に50℃、72時間の条件にて加熱し
た。得られた現像剤及びトナー粒子を用いたところ初期
から画像濃度が低く実写実験を中止した。
【0033】[比較例3]実施例1において得られたト
ナー母粒子と、このトナー母粒子100部に対して、ヘ
キサメチルジシラザンとアミノシランにて表面処理され
た正帯電性疎水性シリカ0.3部をヘンシェルミキサー
にて混合し、振動篩いにて異物を除去した後トナー粒子
を得た。このときヘンシェルミキサーの混合条件は周速
20m/sec.で混合し、また振動篩いに用いたメッ
シュの径の目開きは100μm(平織り)のものを用い
た。得られたこのトナー粒子4部と平均粒径100μm
のシリコーン樹脂コートのキャリア100部とをボール
ミルを用いて混合し現像剤を作成した。次にこの現像剤
及びトナー粒子を用いて、市販されている松下電器産業
社製複写機FP−7113を用いて実写テストを行っ
た。この際トナー粒子は経時変化の確認を促進して見極
めるべく乾燥機中に50℃、72時間の条件にて加熱し
た。得られた現像剤及びトナー粒子を用いたところ3万
枚実写後までは実施例1と同様に良好であったものの、
転写率が低下し、4万枚実写後での転写率は67%であ
り、実写試験を中止した。
【0034】[比較例4]実施例1において得られたト
ナー母粒子と、このトナー母粒子100部に対して、ヘ
キサメチルジシラザンとアミノシランにて表面処理され
た正帯電性疎水性シリカ0.3部をヘンシェルミキサー
にて混合し、振動篩いにて異物を除去した後トナー粒子
を得た。このときヘンシェルミキサーの混合条件は周速
20m/sec.で混合し、また振動篩いに用いたメッ
シュの径の目開きは355μm(平織り)のものを用い
た。得られたこのトナー粒子4部と平均粒径100μm
のシリコーン樹脂コートのキャリア100部とをボール
ミルを用いて混合し現像剤を作成した。次にこの現像剤
及びトナー粒子を用いて、市販されている松下電器産業
社製複写機FP−7113を用いて実写テストを行っ
た。この際トナー粒子は経時変化の確認を促進して見極
めるべく乾燥機中に50℃、72時間の条件にて加熱し
た。得られた現像剤及びトナー粒子を用いたところ初期
画像の黒ベタ画像において、目視で確認できる白抜けが
多く見られた。感光体ドラム上の未転写の画像での白抜
けに対応している部分のサンプルを採取し分析したとこ
ろシリカの凝集した粗粒子であった。
【0035】[比較例5]実施例1において得られたト
ナー母粒子と、このトナー母粒子100部に対して、ヘ
キサメチルジシラザンとアミノシランにて表面処理され
た正帯電性疎水性シリカ0.3部をヘンシェルミキサー
にて混合し、振動篩いにて異物を除去した後トナー粒子
を得た。このときヘンシェルミキサーの混合条件は周速
40m/sec.で混合し、また振動篩いに用いたメッ
シュの径の目開きは100μm(平織り)のものを用い
た。得られたこのトナー粒子4部と平均粒径100μm
のシリコーン樹脂コートのキャリア100部とをボール
ミルを用いて混合し現像剤を作成した。次にこの現像剤
及びトナー粒子を用いて、市販されている松下電器産業
社製複写機FP−7113を用いて実写テストを行っ
た。この際トナー粒子は経時変化の確認を促進して見極
めるべく乾燥機中に50℃、72時間の条件にて加熱し
た。得られた現像剤及びトナー粒子を用いたところ5万
枚実写後までは実施例1と同様に良好であったものの、
それ以降カブリが増大し、トナー粒子の機内飛散が目立
ち始めた。5.5万枚後画像試験を中止した。このとき
トナー粒子の転写率は82%であった。
【0036】
【発明の効果】特定の製造方法により、複写機やプリン
ターで繰り返し、連続複写して用いた場合のかぶりの増
加や画像濃度の低下、また感光体表面にトナー粒子成分
の付着を起こさず、さらに高温下での放置による経時変
化を受けても、カブリが増加せず、トナー粒子の転写率
低下が起こらずまた複写機、プリンターの機内飛散の起
こらない耐久性、安定性のある優れたトナー粒子を得る
製造方法を確立することができた。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂、着色剤及び荷電制御剤を含有
    してなるトナー母粒子と外添剤である流動化剤とを周速
    10〜30m/sec.で混合した後、目開き120〜
    300μmの篩いで篩うことを特徴とするトナーの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 流動化剤が、正帯電性シリカであること
    を特徴とする請求項1記載のトナーの製造方法。
  3. 【請求項3】 正帯電性シリカが、表面をアミノシラン
    又はシリコーンオイルを用いて処理してなる被処理シリ
    カであることを特徴とする請求項2記載のトナーの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 着色剤のBET法による比表面積が25
    〜100m2 /gであることを特徴とする請求項1ない
    し3いずれか記載のトナーの製造方法。
  5. 【請求項5】 着色剤が、カーボンブラックであること
    を特徴とする請求項1ないし4いずれか記載のトナーの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 荷電制御剤が、粒子径が10μmを越え
    る粒子を実質的に含まないことを特徴とする請求項1な
    いし5いずれか記載のトナーの製造方法。
  7. 【請求項7】 荷電制御剤が、4級アンモニウム塩及び
    /又はニグロシンであることを特徴とする請求項1ない
    し6いずれか記載のトナーの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7いずれか記載のトナー
    の製造方法によって得られるトナー。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のトナー及びキャリア粒子
    を含むことを特徴とする電子写真用二成分系現像剤。
  10. 【請求項10】 結着樹脂、着色剤及び荷電制御剤を含
    有してなるトナー母粒子と外添剤である流動化剤とを周
    速10〜30m/sec.で混合した後、目開き120
    〜300μmの篩いで篩ってなることを特徴とするトナ
    ー。
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