JP3535082B2 - 静電荷像現像用トナー及び画像形成方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナー及び画像形成方法

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JP3535082B2 JP2000245829A JP2000245829A JP3535082B2 JP 3535082 B2 JP3535082 B2 JP 3535082B2 JP 2000245829 A JP2000245829 A JP 2000245829A JP 2000245829 A JP2000245829 A JP 2000245829A JP 3535082 B2 JP3535082 B2 JP 3535082B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法のごと
き画像形成方法における静電荷像を現像してトナー画像
を形成するためのトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】複写機及びレーザービームプリンターの
ごとき電子写真技術を用いた画像形成装置の機能が多用
化し、より一層の画像の高精細化、高画質化が求められ
ている。それに伴いトナー粒子は、粒子径が従来以上に
細かいものを使用する傾向にある。しかしトナー粒子の
粒径を小径化した場合、トナー個々の材料分散性がより
いっそう求められていた。従来通りの分散性でトナー径
を小粒子化した場合、画像の高精細化は達成されるが、
帯電不良による画像濃度低下及びカブリ現象が発生しや
すくなり、飛散したトナーによる機内汚れがしばしば問
題となっていた。
【0003】上記問題を解決する手段として、特開平1
1−344829号には、結着樹脂と着色剤及びワック
ス成分を含有するトナーにおいて、トナー中の残存モノ
マー量を極力低減させることにより、トナー内での原材
料相互間での分散性を向上させ、該トナーの帯電性、耐
ブロッキング性を向上させた新しいトナーの提案及び画
像形成方法が提案されている。しかし、残存モノマー量
のみを低下させた結着樹脂は、厳密な脱モノマー処理が
必要でありコスト面で不利となるだけでなく、これを使
用した場合、トナー中の残存モノマーの影響は低減する
ものの、かえってカーボンブラックを始めとする他の材
料に含まれている有機揮発成分の影響を多大に受け、加
熱定着時の耐オフセット特性の低下及びトナー凝集に起
因する耐ブロツキング特性の低下がしばしば問題となっ
ていた。
【0004】カーボンブラック中に含有されている有機
揮発成分にはベンゼン骨格にビニル基を有する化合物が
多く、これら化合物はトナー製造時に結着樹脂中の残存
ビニルモノマーと熱重合反応する特性を有している。し
かし、溶融混練時に結着樹脂中の残存モノマー量が少な
いと、これら残存モノマーは揮発することから十分な熱
重合反応が起こらないため、トナー生成後も有機揮発成
分だけがそのままモノマーとして残存したり、一部に軟
化点が極めて低い低分子重合物(オリゴマー)として存
在することによってかかる不具合が発生していたものと
思われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
のごとき諸問題を解決できる静電荷現像用トナーで、特
に、耐ブロッキング特性、耐オフセット特性に優れた静
電荷現像用トナー及び該トナーを用いた画像形成方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するために種々検討の結果、少なくとも結着樹脂
とカーボンブラックを含有するトナーの溶融混練時にお
ける前記結着樹脂中の残存モノマーを最適化しトナー全
体の有機揮発成分量を極力減少させることにより、トナ
ー内での原材料相互間での分散性を向上させ、かつ耐ブ
ロッキング特性、耐オフセット特性に優れたトナーが得
られることを見出し本発明を完成した。
【0007】即ち、本発明は、少なくとも結着樹脂、着
色剤、帯電防止剤及び磁性微粉体が溶融混練され冷却後
に微粉砕して得られた静電荷像現像用トナーであって、
溶融混練時の結着樹脂が残留モノマーを200〜10
00ppm含有の軟化点が145〜165℃のスチレン
系樹脂であり、着色剤が少なくとも有機揮発成分を含
むカーボンブラックであり、溶融混練時におけるスチ
レン系樹脂の軟化点よりも15℃〜30℃高い溶融混練
温度に加熱することにより、上記カーボンブラック中の
有機揮発成分が結着樹脂中の残留モノマーとの熱重合反
応により低減され、その重量平均粒子径が7.5〜1
0.5μmで、且つ、真比重(g/cc)が1.1〜
1.3であることを特徴とする静電荷像現像用トナーに
関する。
【0008】上記本発明に使用する結着樹脂は、軟化点
が145℃〜165℃でその残留モノマー量が200p
pmから1000ppmのスチレン系重合体、スチレン
系共重合体、スチレンーアクリル酸エステル系共重合
体、スチレンーメタクリル酸エステル系共重合体及びそ
れらの混合物からなるグループから選択される樹脂であ
ることが好ましい。
【0009】また、上記本発明のトナー中の磁性微粉体
の含有量が1〜10重量%で、79.58kA/m(1
Kエルステッド)の磁界下におけるトナーの飽和磁化
〔σs(Am2/kg)〕が下記条件を満足している静
電荷像現像用トナーが好ましい。 0.1<σs<3.0 さらに、上記本発明のトナーは、その誘電体損失(ta
nδ(×10-3))と電気抵抗(R(×10+9))が、
下記条件を満足していることが好ましい。 1.5<tanδ<4.0、 200<R<350
【0010】さらにまた、上記本発明は、画像形成装置
本体に着脱可能な独立した現像カートリッジとして少な
くとも前記トナー現像剤を磁性キャリヤと混合した二成
分現像剤として、マグネットが設置された(磁気スリー
ブ)現像剤担持体表面に帯電付着させ、静電荷像保持体
上の静電荷像へトナーを付着させて現像させることを特
徴とする画像形成方法に関する。さらに、本発明は、静
電荷像保持体と前記トナーを保有する現像剤担持体のク
リアランスが1mm以上で、画像形成装置本体に着脱可
能なプロセスカートリッジとして組み込まれた画像形成
装置において使用される画像形成方法に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。先ず、本発明の静電荷像現像用トナ
ーは、特に重量平均粒子径が7.5〜10.5μmで、
真比重(g/cc)が1.1〜1.3であり、しかも溶
融混練時にカーボンブラック中の有機揮発成分が結着樹
脂中の残留モノマーとの熱重合反応により低減されてい
ることに特徴がある。ここでトナー粒子又はトナーの真
比重は、比重計ピクノメーターセルを用いて測定され
る。また重量平均粒径は、コールターカウンター法によ
り測定する。コールターカウンター法によるトナー粒子
及びトナーの平均粒径の測定装置としては、例えばコー
ルターカウンターTA−II或いはコールターマルチサイ
ザー(コールター社製)が用いられる。電解液は、1級
塩化ナトリウムを用いて、約1%NaCl水溶液を調製
する。例えば、ISOTON−II(コールター社製)が
使用できる。その測定方法としては、前記電解水溶液1
00〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好まし
くはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を、0.1〜5
ml加え、更に測定試料を2〜20mg加える。
【0012】試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で
約1〜3分間分散処理を行ない、前記測定装置により、
アパーチヤーとして1300μmアパーチヤーを用い
て、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、体
積分布と個数分布を算出する。それから、トナー粒子又
はトナーの重量基準の重量平均粒径(D4)を求める。
上記測定法において、トナー粒子に外添剤が外添されて
いても、トナーの重量平均粒径は、トナー粒子の重量平
均粒径と実質的に同一の値を通常は示す。チャンネルと
しては、2.00〜2.52μm未満;2.52〜3.
17μm未満;3.17〜4.00μm未満;4.00
〜5.04μm未満;5.04〜6.35μm未満;
6.35〜8.00μm未満;8.00〜10.08μ
m未満;10.08〜12.70μm未満;12.70
〜16.00μm未満;16.00〜20.20μm未
満;20.20〜25.40μm未満;25.40〜3
2.00μm未満;32.00〜40.30μm未満の
13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上乃至4
0.30μm未満の粒子を対象とする。
【0013】ここで、感光体ドラム上の1ドット単位の
静電荷潜像を忠実に再現するにはトナーの重量平均粒子
径が10.5μm以下が好ましい。但し平均粒子径が
7.5μm以下になると本願発明の現像システムにおい
てはトナー飛散が増大する結果となる。これはトナーの
粒子径が低下するに従って静電気力に支配されない粒子
が増加するためである。通常、現像剤担持体のスリーブ
と感光体ドラムのクリアランスが1mm以下と狭い場
合、上述のトナーの飛散は少ないが、本発明の画像形成
装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて
は、上記のクリアランスが1mm以上となるためその影響
がより顕著となるためである。
【0014】また、本発明のトナーの真比重(g/c
c)は1.1〜1.3が好ましい。但し真比重が1.1
以下では、磁性キャリアとの比重差が大きくなりすぎる
ため、混合効率の低下を招き、補給トナーの帯電不良に
よるトナー飛散、カブリを引起す原因の一つとなる点で
好ましくない。また真比重が1.3以上では、現像スリ
ーブの回転に従って強い遠心力を受ける。この遠心力が
磁力と静電気力を合わせた力より大きくなるとトナーは
飛散することになる点で好ましくない。かかる真比重の
調整は、トナー粒子中に含有させる磁性微粉体や顔料等
の配合量によって調整することができる。
【0015】本発明のトナーが好ましく用いられる画像
現像方法としては、トナー及び磁性キャリアーを混合し
た二成分現像剤とし、現像剤担持体内にマグネットが設
置され、このマグネットでトナー及び磁性キャリアーの
二成分現像剤を保持し、現像剤担持体(キャリア)上で
摩擦帯電を行ない、帯電したトナーを静電荷像保持体の
静電荷像に付着して現像する方法が挙げられる。かかる
本発明のトナーにおいては、79.58kA/m(1k
エルステッド)の磁界下におけるトナーの飽和磁化〔σ
s(Am2/kg)〕が、0.1<σs<3.0の条件
を満足していることが望ましい。飽和磁化σsが0.1
Am2/kg以下では磁気拘束力が弱くカブリ現象を抑
制できない点で好ましくない。飽和磁化σsが3.0A
2/kg以上では磁気拘束力が支配的となり画像濃度
が薄くなる点で好ましくない。また、この場合、磁性微
粉体の残留磁化〔σr(Am2/kg)〕と飽和磁化
〔σs(Am2/kg)〕の関係がσr/σs<0.2
5であることが好ましい。
【0016】またこのような現像方法において、本発明
のトナーを構成する重量平均粒径7.5〜10.5μm
のトナー粒子を用いた場合、高温・高湿環境下におけ
る、カブリ、耐久時におけるベタ黒濃度薄の現象及び低
温・低湿環境下において磁性微粉体のドラム融着現象が
生じ易くなる。これらの問題は、トナー中の磁性微粉体
の磁気力(σr/σs)をコントロールすることで効果
的に解決することが可能となる。高温・高湿環境におい
ては、摩擦帯電量が低くなったトナーのカブリ現像を抑
制可能な様にトナーに磁気力を与えてやることで、画像
濃度を維持し、カブリの発生をより良好に防止すること
ができる。
【0017】さらに、溶融混練条件、磁性微粉量の最適
化によりトナー担持体表面の磁性微粉量をコントロール
することにより低温・低湿環境の耐久時における感光体
ドラムへの磁性粉融着を防止することが可能となる。ま
た、高温・高湿環境においても、摩擦帯電量の高いトナ
ー粒子が選択的に現像され易くかぶり飛散を抑制するこ
とが出来る。トナー中の磁性微粉体の磁気力σr/σs
が0.25以上の磁性微粉体を用いた場合には、磁気的
拘束力が効果的に作用しないため、高温・高湿環境にお
いてカブリやすく、耐久時のベタ黒濃度薄現象が生じ易
く、低温・低湿環境においてはドラム融着現象が生じ易
くなる。また、σr/σsが0.05未満の場合には、
逆に磁気的拘束力が支配的となり、全環境において画像
濃度低下を招きやすいので好ましくない。より好ましい
範囲としては、0.1<σr/σs<0.2の場合であ
る。ここで、磁気特性はVSMP−1−10(東英工業
社製)を用いて、外部磁場79.58kA/mで測定を
行なったものである。
【0018】本発明のトナーには、磁性微粉体が含有さ
れる。ここで用いられる磁性微粉体としては、鉄、コバ
ルト、ニッケル、銅、マグネシウム、マンガン、アルミ
ニウム、ケイ素の如き元素を含む磁性を有する金属酸化
物がある。これらの磁性微粉体の重量平均粒径は好まし
くは0.05〜0.30μmである。重量平均粒径が
0.05μmより小さい場合、物理的剪断力によっては
分散不良傾向にあり、トナーの場合その磁力が均一でな
く磁界方向によって磁気拘束力に差が出来るため好まし
くない。また、重量平均粒径が0.30μmより大きい
場合は、本発明のように少量の磁性微粉体を均一分散さ
せるための必要個数が少なくこれも磁気拘束力バラツキ
が大きくなり好ましくない。また、本発明に用いられる
磁性微粉体の構成する磁性微粒子の形状としては、八面
体、六面体、球形が挙げられる。分散過程における自転
を防ぎ高分散にするにはより剪断力を受けやすい八面体
形状のものが画像濃度とカブリのラチチュードを広くと
り得るため好ましい。
【0019】さらに本発明の課題をより高度なレベルで
満足させるためには、磁性微粉体を構成する磁性微粒子
は少なくともアミノシラン基を有し、電気抵抗が1×1
3〜9×103であることが好ましい。電気抵抗が1×
103以下の場合、磁性微粉体粒子の表面アミノシラン
基の存在が非常にまばらな状態であるため、混練時給着
樹脂と磁性微粉体との濡れ性が低下し、トナー製造時に
トナー粒子から磁性微粉体が離脱し易くなり、この遊離
した磁性微粉体を原因としたドラム融着が生じ易くな
る。また電気抵抗が9×103より大きい場合、トナー
全体が高抵抗化しチャージアップによる濃度低下を引き
起こす原因となる。より好ましい抵抗範囲は3×103
〜5×103である。
【0020】トナー粒子中の磁性微粉体の含有量は、カ
ブリ現象の発生の抑制と真比重の調整からも10重量%
以下、好ましくは1〜10重量%、より好ましくは1〜
5重量%が良い。1重量%より少ない場合、重量平均粒
径7.5〜9.5μmのトナー粒子においては、カブリ
現象の発生を抑制することが困難となり、10重量%よ
り多い場合は、磁気拘束力が支配的となり画像濃度薄、
脱落磁性粉が増加しドラム融着が発生しやすくなる。こ
れは磁性粉の含有量が多いとトナーの真比重が1.3以
上に大きくなり、前記した如く現像スリーブの回転に従
ってより強い遠心力を受けてトナーは飛散することにな
る。また磁性粉含有量が少ない場合、トナーの真比重は
1.1以下に小さくなり、前記した如く二成分現像剤と
しての磁性キャリアとの比重差が大きくなりすぎて混合
効率の低下を招き補給トナーの帯電不良によるトナー飛
散、カブリを引き起こす原因の1つとなる。
【0021】本発明のトナー粒子には、ワックスを含有
してもよい。ワックスとしては、パラフィンワックス及
びその誘導体、マイクロクリスタリンワックス及びその
誘導体、フイツシヤートロプシュワックス及びその誘導
体、ポリオレフインワックス及びその誘導体、カルナバ
ワックス及びその誘導体、長鎖カルボン酸及びその誘導
体,長鎖アルコール及びその誘導体が挙げられる。誘導
体としては酸化物や、ビニル系モノマーとワックスとの
ブロック共重合物、ビニル系モノマーとワックスとのグ
ラフト変性物を含む。
【0022】特に本発明で好ましく用いられるワックス
は、低分子量ポリプロピレンワックスが望ましくゲルバ
ーミエーションクロマトグラフイ(GPC)による数量
平均分子量(Mn)が6000〜8000であることが
好ましい。一般的に従来の混練条件において、混練機か
ら混練物が吐出した直後における混練温度が混練状態を
知る重要なパラメーターである。PPワックスの軟化点
に対して15〜30℃高い混練温度においてワックスの
結着樹脂への分散性は良好であり、かつこの様な場合に
おいては、結着樹脂と磁性微粉体との濡れ性も良好とな
り、本発明の課題がより良好に達成できる。
【0023】本発明で使用される着色剤としては、少な
くともカーボンブラックを含み、必要に応じて染料やそ
の他の顔料などが使用できる。カーボンブラックとして
特に好ましく用いられる着色剤としては、フアーネスブ
ラック、アセチレンブラック、サーマル、ブラックなど
のカーボンブラックをあげることができる。これらカー
ボンブラックの中でも樹脂中での分散性に優れた1次粒
子径が15〜30nmのものが望ましく、またトナー生
産時において他の原材料特性を損なうことのない酸性
(pH7以下)のものが望ましい。その他の染料やその
他の顔料としては、例えばニグロシン染料、カーマイン
染料、各種の塩基性染札酸性染料、油性染料、アントラ
キノン染料のような染料;ベンジジン系黄色有機顔料、
キナントリン系有機顔料、ローダミン系有機顔料、フタ
ロシアニン系有機顔料、酸化亜鉛、酸化チタンなどがあ
る。なお、本発明のトナーには着色成分として、磁性微
粒子が添加されているためカーボンブラック等の着色剤
の添加量が少量で良く、通常樹脂100重量部当たりに
対して3〜7重量部でその機能を充分満足することが可
能である。
【0024】なお、これらカーボンブラック中には、カ
ーボンブラック製造時の芳香族系原料油に由来した有機
性揮発成分として、ナフタレン、アセナフテン、フェナ
ンスレン、アントラセン、フルオランセン、ベンゾ
(a)アントランセン、クリセン、べンゾ(e)ピレ
ン、ベンゾ(b)フルオランセンなどのベンゼン骨格に
反応性に富むビニル基を有する化合物が多く残留し含有
されている。これらは有機性揮発成分が単独で存在した
場合、樹脂強度の低下をもたらし耐オフセット性、耐ブ
ロッキング性の低下及び定着時の異臭といった不具合を
もたらすこととなる。本発明ではこの不具合を下記に示
す樹脂とのトナー混練時の組み合わせにより無害化を行
ったことを特徴としている。
【0025】ここで本発明のトナーに使用される結着樹
脂について以下に述べる。本発明に使用されるトナーの
結着樹脂としては、例えば、ポリスチレン;ポリ−P−
クロルスチレン、ポリビニルトルエンの如きスチレン系
置換体の単独重合体;スチレン−P−クロルスチレン共
重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン
−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重
合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレンビ
ニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチル
エーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重
合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソ
プレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデ
ン共重合体の如きスチレン系共重合体等が挙げられる。
特に架橋されたスチレン系樹脂も好ましい結着樹脂であ
る。またその他の樹脂を適宜配合しても良い。例えばそ
の他の樹脂としては;ポリ塩化ビニル、フェノール樹
脂、天然変性フェノール樹脂、天然変性マレイン酸樹
脂、アクリル樹脂、メフクリル樹脂、ポリ酢酸ビニー
ル、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシ
レン樹脂、ポリビニルアチラール、テルペン樹脂、クマ
ロンインデン樹脂、石油系樹脂等が挙げられる。
【0026】なおスチレン系共重合体を製造する場合の
スチレンモノマーに対するコモノマーとしては、アクリ
ル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、
アクリル酸−2−エチルへキシル、アクリル酸フェニ
ル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミ
ドのような二重結合を有するモノカルボン酸もしくはそ
の置換体;マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸
メチル、マレイン酸ジメチルのような二重結合を有する
ジカルボン酸及びその置換体:塩化ビニル、酢酸ビニ
ル、安息香酸ビニルのようなビニルエステル;エチレ
ン、プロピレン、ブチレンのようなエチレン系オレフイ
ン;ビニルメチルケトン、ビニルへキシルケトンのよう
なビニルケトン;ビニルメチルエーテル、ビニルエチル
エーテル、ビニルイソブチルエーテルのようなビニルエ
ーテルが挙げられる。
【0027】これらのビニル単量体が単独もしくは組合
せてスチレンモノマーとともに用いられる。また架橋さ
れたスチレン系樹脂を得るための架橋剤としては、主と
して2個以上の重合可能な二重結合を有する化合物が用
いられる。例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタ
レンのような芳香族ジビニル化合物;エチレングリコー
ルジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレー
ト、1,3−ブタンジオールジメタクリレートのような
二重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビニルア
ニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフイド、ジビ
ニルスルホンの如きジビニル化合物;及び3個以上のビ
ニル基を有する化合物が挙げられる。これら架橋剤は単
独もしくは混合して使用される。またスチレン系樹脂
は、ゲルバーミェーションクロマトグラフィー(GP
C)において重量平均分子量(Mw)が、15×104
〜25×104、数平均分子量(Mn)が、2×103
4×103であり軟化点が145℃〜165℃が良い。
【0028】本発明で使用されるスチレン系樹脂には残
存モノマー量が、200ppm〜1000ppm含有し
たものが望ましい。ここで、残存モノマー量が、200
ppm以下ではカーボンブラック中に残存する有機揮発
成分との重合反応が充分ではなく、一方1000ppm
以上では、生成トナー中に未反応モノマーが多数残存す
ることになり好ましくない。このような残存モノマー量
の多いスチレン系樹脂は、厳密な脱モノマー処理を必要
としないのでコスト面で安価となり原料コスト面でも有
利である。これら残存モノマーは単独で存在した場合、
樹脂強度の低下をもたらし耐オフセット性、耐ブロッキ
ング性の低下及び定着時の異臭といった不具合をもたら
すことになる。しかし、トナー製造過程における時に、
スチレン系樹脂の軟化点よりも15℃〜30℃高い溶融
混練温度に加熱することにより、カーボンブラック中に
残存する有機揮発成分(ベンゼン骨格にビニル基を有す
る化合物)と重合反応して、低分子重合体化により無害
化を図ることが可能である。このように本発明の特徴は
スチレン系樹脂中に残存するモノマー量を最適化するこ
とにより、トナー溶融混練時における上記カーボンブラ
ック中の有機揮発成分が結着樹脂中の残留モノマーとの
熱重合反応により低減され無害化される。
【0029】本発明において、スチレン系樹脂中の残存
モノマ−の定量方法については、熱天秤等により、加熱
時の重量減少量として判定する熱重量測定(TG)を用
いる方法、ガスクロマトグラフィー(GC)を用いる方
法等の公知の方法を適用することができる。これらの中
でもGCを用いる方法は、特に有効な方法である。本発
明において、スチレン系樹脂中の残存モノマーをTGに
より定量する場合、サンプルを200℃まで加熱した際
に観測される加熱減量分より求められる。具体例を以下
に記す。 〈TGの測定条件〉 装置:TGA−7、PE7700(パーキンエルマー社
製) 昇温速度:10℃/min 測定環境:N2雰囲気下
【0030】また、スチレン系樹脂中の残存モノマーを
GCを用いて定量する場合の具体例を以下に記す。 〈GCの測定条件〉 装置:GC−14A(島津製作所社製) カラム:溶融シリカキャピラリカラム(J&W SCI
ENTIFC社製;サイズ‥30m×0.249mm、
液相;DBWAX、膜厚;0.25μm) 試料:2.55mgのDMFを内部標準とし、100m
lのアセトンを加えて内部標準品入り溶媒をつくる。次
にトナー400mgを上記溶媒で10mlの溶液とす
る。30分間超音波振とう機にかけた後、1時間放置す
る。次に0.5μmのフィルターで濾過する。打ち込み
試料量は4μlとする。 検出器:FID(スプリット比較…1:20) キャリアガス:N2ガス オーブン温度:70℃→220℃(70℃で2分待機
後、5℃/分の割合で昇温) 注入口温度:200℃ 検出器温度:200℃ 検量線の作成:サンプル溶液と同様のDMF、アセトン
溶液に対象となるモノマーを加えた標準サンプルにいつ
いて同様にガスクロマトグラフ測定し、モノマーと内部
標準品DMFの重量比/面積比を求める。
【0031】本発明のトナーには、荷電制御剤として有
機金属化合物を用いることが好ましい。有機金属化合物
のうちでも、特に気化性や昇華性に富む有機有機化合物
を配位子や対イオンとして含有するものが有用である。
このような、有機金属化合物としては、次に示した一般
式で表わされるアゾ系金属錯体がある。この様なアゾ系
金属錯体の中でも中心金属にCrを含有する下記構造式
(1)又は構造式(2)に示すような荷電制御剤を用い
ることが好ましい。荷電制御剤は、トナー100重量部
に対して0.5〜3重量部の範囲で添加されるのが好ま
しい。
【0032】
【化1】
【0033】
【化2】
【0034】本発明のトナーにおいては、帯電安定性、
現像性、流動性、耐久性向上のため、トナー粒子に無機
微粉体を外添することが好ましい。これは本発明に於け
るドラムカートリッジの構成と密接に関係している。通
常のカートリッジにおいてはクリーニング部材により回
収されたトナーは感光体ドラム上とは反対の重力方向に
自重により回収されスパイラル部材などによりボックス
に回収されている。本発明のドラムカートリッジは近来
の小型化傾向によりクリーニングスペースも小型化され
ている。そのためクリーニング部材により回収されたト
ナーは感光体ドラムを圧接されながらボックスに回収さ
れる構造となっている。このためより磁性微粉体のドラ
ム融着が顕著となる。
【0035】かかる不具合をなくすためにはトナー自体
の流動性を向上させドラムとの摩擦係数を低減させる必
要がある。このため本ドラムカートリッジの様な構造で
は、通常より多量な無機微粉体を外添し、上記のような
不具合を未然に防止している。ただし、この様な微粉体
は通常強い負帯電性を持っており、過剰な外添はトナー
全体のチャージアップを引き起こし画像濃度低下といっ
た不具合を発生させる要因の1つとなる。従って無機微
粉体の添加量としてはトナー100重量部に対して無機
微粉体0.3〜1重量部使用するのが良い。
【0036】無機微粉体としては、例えばシリカ微粉
体、酸化チタン微粉体、アルミナ微粉体等が挙げられ
る。特に、BET法で測定した窒素吸着により比表面積
が90〜150m2/gの範囲内の無機微粉体が良好な
結果を与える。また、無機微粉体は、必要に応じ、疎水
化、帯電性コントロールの目的でシリコーンワニス、各
種変性シリコーンワニス、シリコーンオイル、各種変性
シリコーンオイル、シランカップリング剤、官能基を有
するシランカップリング剤、その他の有機ケイ素化合物
の如き処理剤で処理されていることも好ましい。処理剤
は2種類以上使用しても良い。特に、シリコーンオイル
で表面処理されたシリカ微粉体が好ましい。
【0037】その他の添加剤としては、例えばテフロン
(登録商標)、ステアリン酸亜鉛、ポリフッ化ビニリデ
ン、シリコーンオイル粒子(約40%のシリカ含有)の
如き滑剤が好適に用いられる。また、酸化セリウム、炭
化ケイ素、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウ
ムの如き研磨剤が好ましく用いられ、中でもチタン酸ス
トロンチウムが好ましい。また、ケーキング防止剤;カ
ーボンブラック、酸化亜鉛、酸化アンチモン、酸化スズ
の如き導電性付与剤;トナー粒子と逆極性の白色微粒子
及び黒色微粒子を現像性向上剤として少量用いても良
い。
【0038】本発明のトナーによる画像形成方法におい
ては、下記に説明する磁性キャリア100重量部に対し
て本発明のトナー1〜10重量部を混合した二成分系現
像剤として使用することが好ましい。この場合に用いら
れる磁性キャリアとしては鉄粉系キャリアが望ましい。
これは本発明の画像形成方法に好適なプロセスカートリ
ッジにおける現像スリーブ(現像剤担持体)とドクター
ブレードとのクリアランス、或いは現像剤担持体と静電
画像保持体(感光ドラム)とのクリアランスが1.0m
m以上と広いためである。このような広いクリアランス
はカートリッジ自体の精度がラフで良いため生産コスト
がかからないと言うメリットがある。その反面、現像剤
担持体上の現像剤の穂が長くなりキャリア付着が発生し
やすくなる。また、本カートリッジはその回転部材のギ
ヤ配置の簡素化、低コスト化のためスリーブの回転方向
とドラムの回転方向が逆である。このためいっそう現像
剤の穂に対するストレスが大きくキャリア付着が発生し
やすい現像システムとなっている。この様な現像システ
ムにおいて、例えば特公昭56−52305号公報に記
載されているフェライトキャリアは、飽和磁化が低く、
担体粒子を小粒径化してゆくとキャリア付着が発生し、
感光体及びクリーニングブレードに傷を生ぜしめ、この
部材の耐久性を著しく短くする欠点がある。このためよ
り磁力の強い鉄粉系キャリアが本発明に適することにな
る。
【0039】現在、一般に実用化されている鉄粉系キャ
リアは、その外見的形状により次の二種類に分類され
る。その一つは、形の定まらない不規則な形状を有する
ものである。これは特公昭55−40863号公報に記
載されている様に、原料鉄粉を焼結、粉砕、分級してな
るため、不定形鉄粉担体となり、形状異方性によって現
像磁場において磁束密度が高く穂が硬くなり、Soli
d部(べた黒部)にハキ目(トナー剥離部分)が生じ易
い。また、現像剤の搬送の過程で「割れ」や「欠け」が
発生しやすく、これらが感光体表面を損傷し、結果的に
画像を悪化させる。さらに現像剤の流動性が悪く、現像
剤の劣化を早めたり、搬送の過程での現像ローラーにか
かるトルクが大きくなるという欠点を有している。
【0040】他の一つは、球形あるいは球形に近い粒状
の形をもった一般的にアトマイズ鉄粉と呼ばれているも
ので本発明に好ましく使用されているものである。この
場合、形状が球形に近いため不定形鉄粉の持つ不具合が
無く優れた特性を持つことになる。しかし不定形キャリ
アに比べて比表面積が小さくなるため本発明のような小
粒径トナーを用いた現像においては帯電付与能力が低下
する。このためトナーの比表面積に準じたキャリア比表
面積が必要となり粒子径を小さくする必要がある。本願
トナーに適するキャリア粒子径は80μm以下が好まし
い。しかし、キャリア粒子径が40μm以下になると流
動性が悪化し帯電不良、スペント増加等の不具合発生原
因の1つとなる。従ってキャリア粒子径としてはその重
量平均粒径が40乃至80μmのものが好ましい。ま
た、本発明のトナーとの比重差を考慮した混合撹拌性を
最適とするためにはキャリアの真比重は6.0以上が好
ましい。しかし、真比重が8.0を超えるとドラムの摺
擦力が増加し画質劣化を招く原因の1つとなる。従って
キャリア真比重としてはその6.0乃至8.0のものが
好ましい。
【0041】この磁性キャリアには絶縁性皮膜として樹
脂コートをすることが望ましい。コートに使用すること
のできる樹脂としては従来から使用されている全てのも
のが使用可能であるが、より好ましくはシリコーン系樹
脂である。シリコーン樹脂としては、シリコーンワニス
(東芝製TSR l15、TSR l14、TSR lO
2、TSR lO3、YR 3061、TSR llO、
TSR l16、TSRl17、TSR lO8,TSR
lO9、TSR 180、TSR 181、TSR 18
7、TSR 144、TSR 165、信越シリコーン社
製KR 271、KR 272、KR 275、KR 28
0、KR 282、KR 267、KR269、KR 2
11、KR 212など)、アルキッド変性シリコーン
ワニス(東芝製TSR 184,185など)、エポキ
シ変性シリコーンワニス(東芝製TSR 194,YS
54など)、ポリエステル変性シリコーンワニス(東芝
製TSR 187など)、アクリル変性シリコーンワニ
ス(東芝製TSR 170,171など)、ウレタン変
性シリコーンワニス(東芝製TSR 175など)、反
応性シリコーン樹脂(信越シリコーン社製KAl00
8、KBEl003、KBCl003、KBM 30
3、KBM 403、KBM 503、KBM 602、
KBM 603など)などがある。
【0042】次に、トナー粒子の溶融混練による製造方
法について説明する。本発明に用いられる混練機として
は、近年のトナーの量産化に対応して、エクストルーダ
ーを用いて混練することが好ましい。特に二軸エクスト
ルーダーが品質安定性及び量産性の観点から好ましい混
練機である。具体例としては、TEM−100B(東芝
機械製),PCM−87(池貝鉄工製)等が挙げられ
る。本発明において、トナー粒子を生成するための溶融
混練工程において、結着樹脂、着色剤、磁性微粉体及び
ワックスを少なくとも有する混合物を、混練機により下
記条件にて製造する。 混練温度:樹脂及びワックスの軟化点温度+15℃〜3
0℃ 回転数:150〜210rpm 供給量:80〜140kg/hr 得られた混練物は、従来知られている方法で圧延冷却、
粗砕、ジェット気流による微粉砕、分級が行なわれ所望
のトナー粒子が得られる。
【0043】本発明のトナーにおいては、上記した溶融
混練時における上記カーボンブラック中の有機揮発成分
が結着樹脂中の残留モノマーとの熱重合反応により低減
されている結果、トナー粒子中の磁性微粉体及びワック
ス等と結着樹脂との原材料相互間の分散性が良好なもの
が得られる。ここでトナー粒子中の磁性微粉体及びワッ
クスの分散性については、トナーの誘電体損失tanδ
および抵抗値Rを測定することにより知ることができ
る。一般的にトナー中の材料成分の分散性が悪い場合t
anδの値は大きく、抵抗値は小さくなる。また、分散
性が良い場合tanδの値は小さく、抵抗値Rは大きく
なる。ただしあまりにも高分散になった場合、トナー抵
抗値が上昇し現像性低下を引き起こす。本発明のトナー
においては、tanδ(×10-3)と抵抗値R(×10
+9)は下記条件が好ましい。1.5<tanδ<4.
0、 また200<R<350が好ましい。
【0044】以下にtanδの測定方法について説明す
る。先ず誘電体換測定装置(TSR・10T型、安藤電
気社製)を用いて測定した。測定方法としては、まず、
得られたトナーから錠剤成形器を用いて約1.6mm程
度の測定用サンプルを作成する。次に上記サンプルを固
体用電極内部に装着し、電極を恒温槽の中にプラグイン
する。測定装置の測定モードをゼロバランスモードに設
定し、測定周波数に応じてPATIO値を決定し、平衝
の操作を行う。このときのコンダクタンスの値をR0
する。さらに測定モードを替えて零平衡と同様に平衡操
作を行う。このときのキャパシタタンスをCx、コンダ
クタンスR’とする。tanδは上記測定値を用いて次
のように求めることができる。
【0045】 まず、誘電率(ε’)=Cx/C0……(1) ここで、C0は誘電体を空気で置き換えたときの静電容
量である幾何学的静電容量である。一方、誘電損率
(ε”)を次式により求める。 誘電損率(ε”)=Gx/ωC0……(2) ここで、ωは角周波数であり、ω=2πf(fは周波数
Hz)、Gxはコンダクタンスで、Gx=PATIO値
×(R’−Ro)で示される。 tanδは、tan=ε”/ε’……(3) にて示され、(3)式に(1)式及び(2)式を代入す
ると、tanδは、Gx/ωGx=PATIO値×
(R’−Ro)/2πfCxと表わされ、測定した各測
定値をそれぞれ代入してtanδを測定した。本願での
測定方法は、測定周波数1kHzで行い、それに応じた
PATIO値は1×109であった。
【0046】本発明のトナーを使用する画像形成方法の
一例を添付した図1で説明する。先ず帯電チャージャー
2により電圧を印加され、静電荷像保持体(以下、感光
ドラムと称する)1の表面を負極性に帯電し、レーザー
光発生手段3による露光によりイメージスキヤニングの
デジタル潜像を感光ドラム1上に形成しておき、磁石を
内包しているトナー担持体(現像スリーブ)4上には、
現像剤層厚規制手段としてのドクターブレード5及び現
像剤供給ローラ6及び撹拌手段15を具備する現像器7
中の現像剤(トナーと磁性キャリアーの二成分)8が静
電付着して、感光ドラム1と現像スリーブ4が近接し、
感光ドラム1上の該潜像をトナーで反転現像する。この
際、現像部において感光ドラム1の導電性基体は接地さ
れ、現像スリーブ4にはバイアス印加手段9により直流
バイアスが印加されている。転写紙Pが搬送されて転写
部にくると、ローラ転写手段10により転写紙Pの背面
(感光ドラム1側と反対面)から電圧印加手段11で帯
電することにより、感光ドラム1の表面上の現像画像
(トナー像)がローラ転写手段10によって転写紙P上
に転写される。
【0047】感光ドラム1から分離された転写紙Pは、
加熱加圧ローラ定着器12により転写紙P上のトナー画
像を定着するために定着処理される。転写工程後の感光
ドラム1に残留するトナーは弾性ブレード13によりク
リーニングされ回収ボックス14に回収される。かかる
クリーニング手段によるクリーニング後の感光ドラム1
は、再度、帯電チャージャー2による帯電工程から始ま
る工程が繰り返される。感光ドラム1は感光層及び導電
性基体を有する。トナー担持体である非磁性円筒の現像
スリーブ4は、現像部において感光ドラム1の表面と逆
方向に進むように回転する。現像スリーブ4の内部に
は、磁界発生手段である多極永久磁石(マグネットロー
ル)が回転しないように配されている。現像器7内の現
像剤(トナーと磁性キャリアー)8は現像剤供給ローラ
6から非磁性円筒4の面上に供給され、現像スリーブ4
の表面とドクターブレード5との塗付摩擦によって、ト
ナー現像剤8は、例えばマイナスのトリボ電荷が与えら
れる。
【0048】現像部において現像スリーブ4に直流バイ
アスをバイアス手段により印加しても良い。この直流バ
イアスは−400V〜−500Vであれば良い。現像部
におけるトナーの移転に際し、感光ドラム表面の静電的
及びバイアスの作用によってトナーは静電像側に移転す
る。感光ドラム1はアルミニウムの如き導電性金属で形
成されている導電性基層と、その外面に形成した光導電
層とを基本構成層とするものであり、所定の周速度(プ
ロセススピード)で回転される。帯電チャージャー2に
より感光ドラム1の表面が所定の極性・電位に帯電され
る。次いで、画像露光3により静電荷像が形成され、現
像スリーブ4からの現像手段により静電荷像はトナー画
像として順次可視化される。
【0049】次に本発明の画像形成装置におけるプロセ
スカートリッジについて説明する。本発明のプロセスカ
ートリッジは、少なくとも現像手段と潜像保持体とが個
別にカートリッジ化されたものであり、画像形成装置本
体(例えば、複写機、レーザービームプリンター、ファ
クシミリ装置)に着脱可能に構成されている。ここで、
現像スリーブからの現像手段、ドラム状の静電荷像保持
体(感光ドラム)、クリーニングブレードを有するクリ
ーニング手段、一次帯電手段としての帯電チャージャー
等を組み合わせ一体とするプロセスカートリッジが一実
施形態例として例示される。
【0050】かかる実施形態では、現像手段は、現像剤
層厚規制手段としてのドクターブレードとトナー容器内
にトナーと磁性キャリアーからなる現像剤を有し、該現
像剤を用い、現像時にはバイアス印加手段からの現像バ
イアス電圧により感光ドラムとトナー担持体としての現
像スリーブとの間に所定の電界が形成されて現像工程が
実施される。この現像工程を好適に実施するためには、
感光ドラムと現像スリーブとの間の距離が1mm以上に
調整される。上記では、現像手段、潜像保持体、クリー
ニング手段及び一次帯電手段の4つの構成要素を一体的
にカートリッジ化した実施形態について説明したが、本
発明においては、現像手段と静電荷像保持体とが別々に
カートリッジ化されたものであればよく、特に限定され
ない。
【0051】
【実施例】本発明を以下の実施例に基づいてより具体的
に説明する。
【0052】実施例1 (i)結着樹脂100重量部 (a)スチレンーアクリル酸n−プチル共重合体(St
−Ac共重合重量比=80:20) (b)重量平均分子量(Mw)20万、 数平均分子量
(Mn)3000 (c)軟化点:155℃ (d)酸化 0.2KOHmg/mg (e)残存モノマー量 500ppm (f)140℃の損失弾性率G”:1.5×104dy
n/cm2
【0053】(ii)磁性微粉体3重量部 (a)重量平均粒径R:0.20μm (b)磁性微粒子の形状:八面体 (c)σr/σs:0.15〔−〕 (d)r=4×103〔Ω・cm〕 (iii)負荷電制御剤1.5重量部 (a)前記構造式(1)で示されるモノアゾ錯体 (b)1次粒子径:7μm
【0054】(iv)ワックス2重量部 (a)低分子量ポリプロピレン (b)軟化点:155℃ (c)軟化点の測定方法:DSC吸熱ピーク温度 (v)カーボンブラック6重量部 (a)pH:3 (b)1次粒子径:30μm
【0055】上記材料(表1のトナー処方1)をヘンシ
ェルミキサーで混合して混合物を得、得られた混合物
を、二軸エクストルーダー(機種名「PCM−65(池
貝鉄工製)」に導入し、スクリューの回転数180(r
pm)、設定温度100℃、混合物の供給量110kg
/hrで混合物の溶融混練をおこなった。混練直後の混
練物の温度は、180℃であった(表2の製造条件
1)。
【0056】混練物をハンマーミルで1mm以下に粗粉
砕し、得られた粗粉砕物をジェット気流を用いた衝突式
気流粉砕機で微粉砕し微粉砕物を得た。トナー粒子の重
量平均粒径(D50)は8.2μmであり得られたトナ
ー粒子の物性を表3に示す。得られたトナー粒子100
重量部と、シランカップリング剤とジメチルシリコーン
オイルとで表面処理している疎水性シリカ微粉体(BE
T比表面積120m 2/g)0.55重量部とを混合し
て、負摩擦帯電性のトナーを調製した。
【0057】画像形成方法でトナーの評価を行うため
に、600dpiの解像性を有する反転現像方法で静電
荷像を現像するレーザビームプリンタ(商品名AR−1
60、定着温度160℃、シャープ株式会社)用のプロ
セスカートリッジの現像器にトナーの磁性キャリアーを
前者1〜10重量部、後者100重量部の割合で配合し
た二成分現像剤として導入し、プロセスカートリッジを
レーザビームプリンタに装着し、各環境下において画出
し試験をおこなった。さらに、1200dpiの解像度
を有するように改造したレーザビームプリンタを使用し
てドット潜像の画質を下記評価方法で評価した。その
ナー物性を(表3)に、評価結果を(表4)に示す。
【0058】評価方法 (a)画像濃度測定法 直径55mmの黒円を含む原稿を用いて、3枚複写し得
られたコピーサンプルの黒部をマクベス濃度計にて測定
しそれらを平均した値。2枚目(初期)、200,00
0枚日(20k)のベタ黒画像の画像濃度をマクベス濃
度計により測定した。 画像濃度(ID)の評価基準 5;1.4以上 4;1.3〜1.4 3;1.2〜1.3 2;1.0〜1.2 1;1.0以下
【0059】(b)カブリ濃度測定法 A4サイズの白紙を予め白度計(ハンター白度計、日本
電色工業社製)にて白度を測定しその値を第1測定値と
する。次に、直径55mmの白円を含む原稿を用いて、
3枚(初期)と200,000枚(20k)複写し得ら
れたコピーサンプルの白部を前述の白度計にて測定しこ
の値を第2測定値とする。第2測定値の値を第1測定値
から差し引いた値を初期と20kのカブリの値とする。
白色度との差を求め、その差が最大となる値を示した。 カブリ濃度(BG)の評価基準 5;0.4以下 4;0.6〜0.4 3;0.8〜0.6 2;1.0〜0.8 1;1.0以上
【0060】(c)600dpiのドット画像 1インチ当り600個のドット潜像を形成し得る画出し
条件で、ワンドットのトナー画像を形成し、トナー画像
を拡大して目視により画質を下記5段階に評価した。 5;優 4;良 3;普通 2;やや悪い 1;悪い(トナーの飛び散りの発生がみられたり、ドッ
トの画像の形状がいびつである。)
【0061】(d)耐オフセット性 2枚目(初期)、200,000枚目(20k)の発生
程度により評価した。 5;全く発生しなかった。 3;数点発生が見られるが、実用上問題なし。 1;発生が多く(数十点)、実用上問題あり。 ランク4はランク5と3の中間レベルであり、ランク2
はランク3と1の中間レベルである。総合評価は上記各
評価の平均値とした。
【0062】(e)耐ブロッキング性 2枚目(初期)、200,000枚目(20k)の発生
程度により評価した。 5;全く発生しなかった。 3;数点発生が見られるが、実用上問題なし。 1;発生が多く(数十点)、実用上問題あり。 ランク4はランク5と3の中間レベルであり、ランク2
はランク3と1の中間レベルである。総合評価は上記各
評価の平均値とした。
【0063】比較例1〜11 上記実施例1で使用した樹脂の種類(残存モノマー、軟
化点)を変更したり、磁性微粉体の添加量、トナーの平
均粒子径などをそれぞれ変化させた各種のトナー処方
(表1)と製造条件(表2)によって得られた各トナー
物性を(表3)に評価結果を(表4)をまとめて示す。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【表4】
【0067】
【発明の効果】本発明のトナーは、結着樹脂の残存モノ
マー量を規定化することにより原材料相互間の分散性が
良好でありかつ耐オフセット性、耐ブロッキング性に優
れ長期にわたっても画質劣化を引き起こさないトナーを
提供することが可能となった。また、結着樹脂としての
スチレン系樹脂は、残留モノマーが比較的大量に含まれ
たものを使用できることから特別の脱モノマー処理コス
トを要しないスチレン系樹脂が使用できる点でより安価
なものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナーを用いる電子写真装置の画像形
成方法の概略説明図である。
【符号の説明】 1 感光ドラム 2 帯電チャージャー 3 レーザー光発生手段 4 現像スリーブ 5 ドクターブレード 6 現像剤供給ローラ 7 現像器 8 トナー現像剤 9 バイアス印加手段 10 ローラ転写手段 11 電圧印加手段 12 加熱加圧ローラ定着器 13 弾性ブレード 14 回収ボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 9/08 361 (72)発明者 森西 康晴 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 尾藤 貴広 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 武居 雄一郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−114193(JP,A) 特開 平4−359260(JP,A) 特開 平8−240933(JP,A) 特開 平4−50868(JP,A) 特開 平6−266159(JP,A) 特開 平6−161153(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08 - 9/09 G03G 15/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも結着樹脂、着色剤、帯電防止
    剤及び磁性微粉体が溶融混練され冷却後に微粉砕して得
    られた静電荷像現像用トナーであって、 溶融混練時の結着樹脂が残留モノマーを200〜10
    00ppm含有の軟化点が145〜165℃のスチレン
    系樹脂であり、 着色剤が少なくとも有機揮発成分を含むカーボンブラ
    ックであり、 溶融混練時におけるスチレン系樹脂の軟化点よりも1
    5℃〜30℃高い溶融混練温度に加熱することにより、
    上記カーボンブラック中の有機揮発成分が結着樹脂中の
    残留モノマーとの熱重合反応により低減され、 その重量平均粒子径が7.5〜10.5μmで、且
    つ、真比重(g/cc)が1.1〜1.3であることを
    特徴とする静電荷像現像用トナー。
  2. 【請求項2】 磁性微粉体含有量が1〜10重量%で、
    79.58kA/m(1Kエルステッド)の磁界下にお
    けるトナーの飽和磁化[σs(Am2/kg)]が下記
    条件を満足している請求項1に記載の静電荷像現像用ト
    ナー。 0.1<σs<3.0
  3. 【請求項3】 トナーは、その誘電体損失[tanδ
    (×10-3)]と電気抵抗[R(×10+9)]が、下記
    条件を満足している請求項1又は2に記載の静電荷像現
    像用トナー。 1.5<tanδ<4.0、 200<R<35
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    静電荷像現像用トナーに磁性キャリヤを混合した二成分
    現像剤として、マグネットが設置された現像剤担侍体表
    面に帯電付着させ、静電荷像保持体上の静電荷像へ上記
    トナーを付着させて現像させることを特徴とする画像形
    成方法。
  5. 【請求項5】 静電荷像保持体とトナーを保有する現像
    剤担侍体のクリアランスが1mm以上で画像形成装置本
    体に着脱可能なカートリッジとして組み込まれた画像形
    成装置において使用される請求項記載の画像形成方
    法。
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