JP2002228974A - 立体画像表示装置 - Google Patents

立体画像表示装置

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JP2002228974A JP2001021175A JP2001021175A JP2002228974A JP 2002228974 A JP2002228974 A JP 2002228974A JP 2001021175 A JP2001021175 A JP 2001021175A JP 2001021175 A JP2001021175 A JP 2001021175A JP 2002228974 A JP2002228974 A JP 2002228974A
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Fumio Okano
文男 岡野
Mitsuo Yamada
光穗 山田
Atsushi Arai
淳 洗井
Maki Kobayashi
真樹 小林
Tomoyuki Mishina
智之 三科
Koji Mitani
公二 三谷
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  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 色モワレを除去或いは低減して、立体画像を
表示する立体画像表示装置を提供する。 【解決手段】 撮影された被写体の要素画像を表示する
表示素子群3およびこの表示素子群3の表示面側に設け
られたレンズ群5を備え、被写体の要素画像から立体画
像を表示する立体画像表示装置1において、表示素子群
3とレンズ群5との間に、被写体の要素画像を構成する
1画素の各原色を拡大、混合する空間フィルタ7を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体画像を表示す
る際に生じる色モワレを除去或いは低減して、立体画像
を表示する立体画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、任意の視点から自由に立体画像
を見ることが可能な立体テレビジョン方式の一つとし
て、平面状に配列された凸レンズ群或いはピンホール群
を利用したIP(Integral Photogra
phy)が知られている。このIPを、図9〜図16を
参照して説明する。
【0003】図9は、従来のIPにおける被写体の要素
画像の撮影を模式的に説明した説明図である。図10
は、従来のIPにおける、被写体の要素画像に基づいた
立体画像の再生を模式的に説明した説明図である。
【0004】図9に示すように、従来のIPでは、同一
平面上に配列された複数の凸レンズ(以下、各凸レンズ
を要素レンズという)からなるレンズ群103が用いら
れ、このレンズ群103の後方に写真フィルム105が
配置され、この写真フィルム105にレンズ群103を
介した被写体101の反転像である被写体101の要素
画像が、要素レンズの数だけ撮影される。
【0005】図10に示すように、図9に示した写真フ
ィルム105を現像した写真フィルム107を配置し、
レンズ群103を介して、観察者109が観察すると、
立体画像111が見える。
【0006】ここで、写真フィルム105の代わりにテ
レビジョンカメラ用の撮像素子を用いて被写体101の
要素画像を撮影し、現像した写真フィルム107の代わ
りにLCDやELなどの電子的な表示素子(表示装置)
を用いて立体画像を表示する場合には、動画を撮影し表
示することが可能である。
【0007】図11に、現像した写真フィルム107の
代わりに電子的な表示素子(表示装置)を用いた場合
の、表示装置の側面から見た説明図を示す。この図11
に示すように、表示装置113の表示面113a側に、
表示面113aと平行になるように複数の要素レンズか
らなるレンズ群103が配置されており、表示面113
aには、被写体101の要素画像が表示されている。1
つの要素レンズに対し、1つの要素画像が対応してい
る。
【0008】図12および図13に、図11に示した表
示装置113の表示面113a側、すなわち、レンズ群
103が配置されている正面側から見た説明図を示す。
この図12に示すように、レンズ群103の要素レンズ
は正方格子状に配列されている。或いは、図13に示す
ように、レンズ群103の要素レンズは俵積状いわゆる
ラインオフセット状に配列されている。
【0009】このレンズ群103を介して得られる立体
画像は、要素レンズに凸レンズが使用されているので、
このままでは、奥行きが反転した偽立体像となる。この
ため、別途手段によって、各要素画像の中心を点対称の
中心として点対称に変換することで奥行きの正しい立体
画像が得られる。
【0010】図14に、表示装置113に表示される要
素画像を拡大した1画素を模式的に示した説明図を示
す。図14に示すように、表示装置113では、一般的
に3つの微小表示領域(以下、ドットという)からなる
1画素に、赤、青、緑からなる色の3原色を組み合わせ
て表示してカラー表示が行われている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
表示装置113によって立体画像を表示しようすると、
表示装置113を観察する観察者の目には、図15に示
すように、各要素レンズを介して1ドットしか観察され
ない場合が生じる。この結果、観察者には、図16に示
すように、各ドットが単独に観察され、赤、青、緑の色
が混合されず、分離して見えるいわゆる色モワレとなっ
て見えるという問題がある。
【0012】本発明の目的は上述した従来の技術が有す
る課題を解消し、色モワレを除去或いは低減して、立体
画像を表示する立体画像表示装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にか
かる立体画像表示装置は、撮影された被写体の要素画像
を表示する表示素子群およびこの表示素子群の表示面側
に設けられたレンズ群を備え、前記被写体の要素画像か
ら立体画像を表示する立体画像表示装置において、前記
表示素子群と前記レンズ群との間に、前記被写体の要素
画像を構成する1画素の各原色を拡大、混合する空間フ
ィルタを備えたことを特徴とする。
【0014】かかる構成によれば、空間フィルタによっ
て、表示素子群に表示されている要素画像を構成する1
画素の各原色が拡大され、この空間フィルタ上において
1画素中の各原色が重なり合って混合される。
【0015】請求項2記載の発明にかかる立体画像表示
装置は、請求項1に記載の立体画像表示装置において、
前記空間フィルタとして、拡散板が供され、この拡散板
を前記表示素子群から所定距離隔てて備えたことを特徴
とする。
【0016】かかる構成によれば、表示素子群から所定
距離隔てて備えられた拡散板によって、表示素子群から
出射される光は拡大され、恰も1画素を構成する各ドッ
トの大きさが拡大されたような状態となって、各ドット
からの光が重なり合い、混合されてレンズ群を通過す
る。
【0017】請求項3記載の発明にかかる立体画像表示
装置は、請求項2に記載の立体画像表示装置において、
前記拡散板を、第一空間フィルタとして、前記表示素子
群の表面に備えると共に、この第一空間フィルタから所
定距離隔てて他の拡散板を第二空間フィルタとして備
え、第一空間フィルタおよび第二空間フィルタによっ
て、立体画像を表示する際に生じる色モワレを除去する
空間フィルタ機能を備えたことを特徴とする。
【0018】かかる構成によれば、表示素子群の表示面
に備えられた第一空間フィルタによって、各ドットの光
が積極的に拡散され、その拡散された光が所定間隔を隔
てて配置された第二空間フィルタによって拡散される。
【0019】請求項4記載の発明にかかる立体画像表示
装置は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の
立体画像表示装置において、前記空間フィルタおよび前
記空間フィルタ機能に、前記被写体の要素画像を構成す
る1画素毎に対応する光学障壁を備えたことを特徴とす
る。
【0020】かかる構成によれば、被写体の要素画像を
構成する1画素毎に対応する光学障壁によって、1画素
を構成する光が、他の光に影響を及ぼさない。
【0021】請求項5記載の発明にかかる立体画像表示
装置は、撮影された被写体の要素画像を表示する表示素
子群およびこの表示素子群の表示面側に設けられたレン
ズ群を備え、前記被写体の要素画像から立体画像を表示
する立体画像表示装置において、前記被写体の要素画像
を構成する1画素の各原色を、同色毎に同期切り替えさ
せて前記表示素子群に時分割表示することを特徴とす
る。
【0022】かかる構成によれば、被写体の要素画像を
構成する1画素の各原色のうち、同色が同時に、表示素
子群の1画素を構成する微小領域である各ドットから出
射される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。 (空間フィルタによって色モワレ除去する立体画像表示
装置)図1は、被写体の要素画像に基づいた立体画像を
表示する立体画像表示装置を模式的に説明した説明図で
ある。図1に示すように、立体画像表示装置1は、図示
を省略した被写体6の要素画像4を撮影後に、被写体6
の要素画像4を表示する表示素子群3と、この表示素子
群3の要素画像4が撮影されている面側に配置され、複
数のレンズからなるレンズ群5と、表示素子群3とレン
ズ群5との間に、介挿された空間フィルタ7とを備えて
構成されている。
【0024】表示素子群3は、被写体を撮影する際に、
レンズ群5と同様な構成のレンズ群を介して得られる被
写体の要素画像が撮影され、映像信号となったものを表
示するものである。この被写体6の要素画像4は、レン
ズ群5を構成するレンズの数と同数撮影されており、一
般的に、レンズ群5のレンズの特性によって、撮影され
る要素画像4は、奥行き方向が異なった状態で撮影され
ている。このような電子的な表示素子群3を用いて立体
画像を表示する場合には、動画を表示することが可能で
ある。
【0025】レンズ群5は、この実施の形態では、複数
の凸レンズが平面上に配列されて構成されており、表示
素子群3に表示されている1つの要素画像に対し、1つ
の凸レンズが対応するように構成されている。このレン
ズ群5は、表示素子群3に撮影されている複数の要素画
像4を、観視者が観視した場合に立体画像に見えるよう
に結像させるものである。
【0026】尚、レンズ群5のレンズの形状は、凸レン
ズに限定されず、例えば、特定長のグレイデッドインデ
ックス光ファイバといったレンズであってもよい。
【0027】空間フィルタ7は、例えば、透明ガラスや
透明プラスチックの表面に微細な凹凸や溝を設けること
で形成され、半透明スクリーンとしての機能を有し、こ
の実施の形態では拡散板である。拡散板は、一方の面か
ら入射された入射光が、他方の面に出射される際に拡散
した出射光(拡散光)になるものである。すなわち、こ
の拡散板を通過した光は、拡散板に入射した光に比べ、
所定角度広がった光となる。
【0028】この空間フィルタ7は、表示素子群3と間
隙距離gを隔てて平行に配置されている。この間隙距離
gは、g=2Pd/tanθからなる数式によって求め
られる。ここで、Pdは1画素を構成する各ドット間の
ピッチである。θは表示素子群3から発せられる光の発
散角度である。
【0029】ここで、空間フィルタ7に入射する光と、
空間フィルタ7から出射する光との関係を、図2から図
4を参照して説明する。入射する光とは要素画像を構成
する複数の画素の各ドットから発せられた(出射)光で
ある。
【0030】図2は、空間フィルタ(拡散板)7が表示
素子群3から間隙距離g隔てて配置された場合を示した
説明図である。図2では、表示素子群3の1要素画像の
1画素が拡大されて描かれている。この1画素は、図中
左側から赤、緑、青といった3原色の光を出射する微小
領域である3つのドットからなる。この3原色が混合し
合うことによって、映し出される立体画像の色が表れ
る。図2に示すように、空間フィルタ7上の1画素に対
応する部分7aでは、色の3原色(赤、緑、青)が重な
り合う。すなわち、1ドットの領域幅(ドット間ピッ
チ)Pdで示した場合、1画素の領域幅は3Pdとな
り、この領域幅3Pdと、色の3原色が重なり合う部分
7aの幅とは、ほぼ一致する。
【0031】図3は、空間フィルタ(拡散板)7が表示
素子群3から不特定距離L隔てて配置されており、表示
素子群3の各表示素子の発散角が小さい場合を示した説
明図である。図3に示すように、不特定距離L隔てて空
間フィルタ7を配置しても、発散角が小さいので、1画
素の領域幅3Pdでは、色の3原色は重なり合うことが
ない。この場合、観視者がこの立体画像表示装置1によ
って映し出された立体画像を観視した際に、従来の立体
画像表示装置と同様に色モワレが観視されてしまう。こ
の場合、図4に示すように、空間フィルタ7を2枚用い
る手法を提示する。
【0032】図4は、1方の空間フィルタ7を表示素子
3に密着させ、他方のフィルタ7を特定距離M隔てて配
置された場合を示した説明図である。図4に示すよう
に、1画素の領域幅3Pdと、色の3原色が重なり合う
部分7aの幅とが、ほぼ一致している。
【0033】ところで、1つの要素画像を構成する1つ
の画素の各ドットから出射される原色の発散角度θを前
記した空間フィルタ7によって拡大させた場合、1つの
画素から出射される原色と隣接する他の画素の各ドット
から出射される原色とが過剰に干渉することが懸念され
る。
【0034】そこで、空間フィルタ7の表示素子面に隣
接する側に、光学障壁を設けることを提示する。
【0035】図5、図6に、光学障壁を設けた空間フィ
ルタ7の説明図を示す。図5は、空間フィルタ(拡散
板)7が表示素子群3から間隙距離g隔てて配置され、
光学障壁9が設けられた場合を示した説明図である。光
学障壁9は、この実施の形態では、表面に凹凸や溝を施
した黒色プラスチックによって形成され、この図5に示
すように、光学障壁9は空間フィルタ7と写真フィルム
3との間に直立するように設けられている。すなわち、
この光学障壁9の高さが間隙距離gとほぼ等しくなるよ
うに形成され、光学障壁9の一端(図中の上端)が表示
素子群3に対向する空間フィルタ7の一方の面に垂直に
結合し、光学障壁9の他端(図中の下端)が表示素子群
3に当接している。
【0036】図6は、表示素子群3の各表示素子の発散
角が小さい場合に、空間フィルタ7が2枚用いられると
共に、光学障壁9が設けられた場合を図示した説明図で
ある。図6に示すように、一方の空間フィルタ7が表示
素子群3に密着され、他方のフィルタ7が間隙距離g隔
てて配置されており、1画素の領域幅3Pdと、色の3
原色が重なり合う部分7aの幅とが、ほぼ一致してい
る。
【0037】尚、この立体画像表示装置1では、表示素
子群3の非表示面側(背面側)から光を照射する光源発
生装置は省略しているが、光(光源発生装置)は、表示
素子群3の要素画像から立体画像を得るためには必要な
ものである。この光源発生装置から照射される光は、コ
ヒーレント光、拡散光であってもよい。
【0038】この実施の形態では以下の効果を奏す。空
間フィルタ7によって、表示素子群3に表示されている
要素画像を構成する1画素の各原色(赤、緑、青)が拡
大され、この空間フィルタ7上において1画素中の各原
色が重なり合って混合されるので、観察者がレンズ群5
を介して観察される立体画像の色モワレが除去或いは低
減されて表示することができる。
【0039】表示素子群3から間隙距離隔てて備えられ
た空間フィルタ(拡散板)7によって、表示素子群3か
ら出射される光は拡大され、恰も1画素を構成する各ド
ットの大きさが拡大されたような状態となって、各ドッ
トからの光が重なり合い、混合されてレンズ群5を通過
するので、観察者がレンズ群5を介して観察される立体
画像の色モワレが除去或いは低減されて表示することが
できる。
【0040】表示素子群3によって出射される光の発散
角が狭い場合に拡散板7までの距離を大きくとらない
と、各画素において原色の混合が不十分となり、色モワ
レの回避ができないが、第一空間フィルタ7および第二
空間フィルタ7を用いることで、出射される光が拡散さ
れるので、光の発散角が大きくなり、表示素子3から拡
散板7までの距離を短くすることができる。
【0041】1要素画像を構成する1画素毎に対応する
光学障壁9によって、ある1つの画素を構成する光が、
他の画素を構成する光に影響を及ぼすことがないので、
色モワレの発生を防止することができる。
【0042】(時分割表示によって色モワレ除去する立
体画像表示装置)次に、第二の実施の形態である、要素
画像を構成する画素の微小領域であるドットから出射さ
れる3原色を、微小時間に分割して同色毎に表示する
(出射する)立体画像表示装置について説明する。
【0043】図7は、ドットから表示される各色を時分
割で表示する立体画像表示装置の説明図である。図7に
示すように、立体画像表示装置51は、要素画像を撮影
して、再生する要素画像撮影再生部53と、この要素画
像撮影再生部53から送られた映像信号を表示する表示
部55と、表示部55の表示面側に配置されたレンズ群
57と、表示部55の背面側に設けられたバックライト
照射部59と、要素画像撮影再生部53およびバックラ
イト照射部59の制御を司る制御部61とを備えて構成
されている。
【0044】要素画像撮影再生部53は、図示を省略し
たレンズ群57と同様な構成のレンズ群と、テレビジョ
ンカメラと、記憶装置とを備えて構成されている。この
要素画像撮影再生部53では、静止している或いは動い
ている被写体を、レンズ群57と同様な構成のレンズ群
を介して得られる被写体の要素画像として、テレビジョ
ンカメラ等で撮影し、撮影された被写体の要素画像を映
像信号として記憶装置に記憶させる。記憶装置は大容量
なメモリ、ハードディスク等によって構成されており、
記憶された映像信号は、制御部61からの制御信号(映
像時分割信号)に基づいて、各画素を構成する同色が同
時に再生される。
【0045】表示部55は、一般的な液晶、LCDやE
L等或いはこれらを組み合わせて用いた表示装置であ
る。
【0046】レンズ群57は、この実施の形態では、複
数の凸レンズが平面上に配列されたものである。
【0047】バックライト照射部59は、図8に示すよ
うに、2枚のハーフミラー63と、3つのバックライト
65と、このバックライト65のON/OFFを行う3
個のスイッチ67を備えて構成されている。このバック
ライト照射部59では、制御部61からの制御信号(バ
ックライト時分割信号)に基づいてスイッチ67のON
/OFFが高速(例えば、1/180秒毎)に切り替え
られ、いずれかのバックライト(青、赤、緑のどれか)
が点灯する。例えば、バックライト65aが点灯される
と、バックライト(青バックライト)65aから発光し
た青色光は、ハーフミラー63aによって反射され、表
示部55の背面から照射される。
【0048】制御部61は、コンピュータの主制御装置
に相当するものであって、要素画像撮影再生部53の記
憶装置に記憶されている各要素画像の映像信号を、3原
色(青、赤、緑)に分割して掌握しており、各原色毎の
映像信号の再生とバックライト照射部59のバックライ
ト65(青、赤、緑)のスイッチ67のON/OFFと
を同期させるものである。
【0049】この実施の形態では、要素画像撮影再生部
53において、被写体の要素画像を構成する1画素の各
原色のうち、制御部61からの映像時分割信号に基づい
て、同色が同時に再生されると共に、バックライト制御
信号に基づいて、ドットから出射される各色に対応した
バックライトが照射されるので、表示部(表示素子群)
55の1画素を構成する微小領域である各ドットから同
色のみが同時に発光される。このため、色モワレの原因
となる各ドット間の異なった色の干渉が発生せず、色モ
ワレを除去或いは低減することができる。
【0050】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明
したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、空間フィ
ルタによって、表示素子群に表示されている要素画像を
構成する1画素の各原色(赤、緑、青)が拡大され、こ
の空間フィルタ上において1画素中の各原色が重なり合
って混合されるので、観察者がレンズ群を介して観察す
る立体画像の色モワレが除去或いは低減されて表示する
ことができる。
【0052】請求項2記載の発明によれば、表示素子群
から所定距離隔てて備えられた拡散板によって、表示素
子群から出射される光は拡大され、恰も1画素を構成す
る各ドットの大きさが拡大されたような状態となって、
各ドットからの光が重なり合い、混合されてレンズ群を
通過するので、観察者がレンズ群を介して観察する立体
画像の色モワレが除去或いは低減されて表示することが
できる。
【0053】請求項3記載の発明によれば、表示素子群
の表示面に備えられた第一空間フィルタによって、各ド
ットの光が積極的に拡散され、その拡散された光が所定
間隔を隔てて配置された第二空間フィルタによって拡散
される。このため、表示素子群によって出射される光の
発散角が狭い場合に拡散板までの距離を大きくとらない
と、各画素において原色の混合が不十分となり、色モワ
レの回避ができないが、第一空間フィルタおよび第二空
間フィルタを用いることで、出射される光が拡散される
ので、光の発散角が大きくなり、表示素子から拡散板ま
での距離を短くすることができる。
【0054】請求項4記載の発明によれば、被写体の要
素画像を構成する1画素毎に対応する光学障壁によっ
て、1画素を構成する光が、他の光に影響を及ぼさない
ので、1画素を構成するそれぞれの光の干渉を防止する
ことができ、色モワレの発生を防止することができる。
【0055】請求項5記載の発明によれば、被写体の要
素画像を構成する1画素の各原色のうち、同色が同時
に、表示素子群の1画素を構成する微小領域である各ド
ットから出射されるので、色モワレの発生の原因となる
各ドット間の異なった色の干渉が発生せず、色モワレを
除去或いは低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による立体画像を表示する立体画像表示
装置の一実施の形態を模式的に説明した説明図である。
【図2】空間フィルタ(拡散板)が写真フィルムから間
隙距離g隔てて配置された場合を示した説明図である。
【図3】空間フィルタ(拡散板)が写真フィルムから不
特定距離L隔てて配置されており、写真フィルム(表示
素子群)の各表示素子の発散角が小さい場合を示した説
明図である。
【図4】1方の空間フィルタを写真フィルムに密着さ
せ、他方のフィルタを特定距離M隔てて配置された場合
を示した説明図である。
【図5】空間フィルタ(拡散板)が写真フィルムから間
隙距離g隔てて配置され、光学障壁が設けられた場合を
示した説明図である。
【図6】写真フィルム(表示素子群)の各表示素子の発
散角が小さい場合に、空間フィルタが2枚用いられると
共に、光学障壁が設けられた場合を図示した説明図であ
る。
【図7】別の実施の形態である、ドットから表示される
各色を時分割で表示する立体画像表示装置の説明図であ
る。
【図8】バックライト照射部の説明図である。
【図9】従来のIPにおける被写体の要素画像の撮影を
模式的に説明した説明図である。
【図10】従来のIPにおける、被写体の要素画像に基
づいた立体画像の再生を模式的に説明した説明図であ
る。
【図11】従来の表示装置の側面から見た説明図であ
る。
【図12】従来の、レンズ群の要素レンズの配列を説明
した説明図である。
【図13】従来の、レンズ群の要素レンズの配列を説明
した説明図である。
【図14】従来の表示装置に表示される要素画像を拡大
した1画素を模式的に示した説明図である。
【図15】従来の表示装置を観察する観察者に、色モワ
レが生じる原因を説明した説明図である。
【図16】従来の表示装置における色モワレの状態を説
明した説明図である。
【符号の説明】
1、51 立体画像表示装置 3 表示素子群 5、57 レンズ群 7 空間フィルタ(拡散板) 9 光学障壁 53 要素画像撮影再生部 55 表示部 59 バックライト照射部 61 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 洗井 淳 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 小林 真樹 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 三科 智之 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 三谷 公二 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 Fターム(参考) 2H059 AB13 5C061 AA21 AB04 AB16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影された被写体の要素画像を表示する
    表示素子群およびこの表示素子群の表示面側に設けられ
    たレンズ群を備え、前記被写体の要素画像から立体画像
    を表示する立体画像表示装置において、 前記表示素子群と前記レンズ群との間に、前記被写体の
    要素画像を構成する1画素の各原色を拡大、混合する空
    間フィルタを備えたことを特徴とする立体画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記空間フィルタとして、拡散板が供さ
    れ、この拡散板を前記表示素子群から所定距離隔てて備
    えたことを特徴とする請求項1に記載の立体画像表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記拡散板を、第一空間フィルタとし
    て、前記表示素子群の表面に備えると共に、この第一空
    間フィルタから所定距離隔てて他の拡散板を第二空間フ
    ィルタとして備え、第一空間フィルタおよび第二空間フ
    ィルタによって、立体画像を表示する際に生じる色モワ
    レを除去する空間フィルタ機能を備えたことを特徴とす
    る請求項2に記載の立体画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記空間フィルタおよび前記空間フィル
    タ機能に、前記被写体の要素画像を構成する1画素毎に
    対応する光学障壁を備えたことを特徴とする請求項1か
    ら請求項3のいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
  5. 【請求項5】 撮影された被写体の要素画像を表示する
    表示素子群およびこの表示素子群の表示面側に設けられ
    たレンズ群を備え、前記被写体の要素画像から立体画像
    を表示する立体画像表示装置において、 前記被写体の要素画像を構成する1画素の各原色を、同
    色毎に同期切り替えさせて前記表示素子群に時分割表示
    することを特徴とする立体画像表示装置。
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