JP2002226429A - アクリル酸エステル化合物の製造方法 - Google Patents

アクリル酸エステル化合物の製造方法

Info

Publication number
JP2002226429A
JP2002226429A JP2001030255A JP2001030255A JP2002226429A JP 2002226429 A JP2002226429 A JP 2002226429A JP 2001030255 A JP2001030255 A JP 2001030255A JP 2001030255 A JP2001030255 A JP 2001030255A JP 2002226429 A JP2002226429 A JP 2002226429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
group
general formula
compound represented
substituent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001030255A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Nishikawa
尚之 西川
Hideyuki Nishikawa
秀幸 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001030255A priority Critical patent/JP2002226429A/ja
Publication of JP2002226429A publication Critical patent/JP2002226429A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクリル酸エステル化合物の製造に際して汎
用性に富み、かつ効率的な製造方法を提供する。特に、
公知の方法で合成の難しい連結基を有するアクリル酸エ
ステル化合物の製造方法を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I): 【化1】 (式中、 Lは炭素数1〜20の二価の連結基、Rは水
素原子、または炭素数1〜6のアルキル基、Rは炭素
数1〜6のアルキル基、あるいは置換基を有していても
よいアリール基を示す。)で表される化合物を、下記一
般式(II): M-U-Q-H (II) (式中、Mは有機残基、Uは芳香環、脂肪族環またはヘテ
ロ環、Qは酸素原子、硫黄原子、−NR−( Rは水
素原子、あるいは炭素数1〜6のアルキル基を示す。)
あるいはカルボニルオキシ基を示す。)で表され、か
つ、入射光1.064μmにおける二次の超分子分極率
βが20×10−34m/V(=5×10 −30esu)以
上の化合物と反応させる、下記一般式(III): 【化2】 (式中、 M、U、Q、L、Rはそれぞれ前記と同義であ
る。)で表されるアクリル酸エステル化合物の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機非線形光学材
料の構築に有用なアクリル酸エステル化合物の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光エレクトロニクス分野における
新素子として、非線形光学素子の実現を目指した材料の
探索が広く行われている。このような状況において、非
線形光学活性を有する高分子化合物が多大な注目を集め
ている。例えば、光・電子機能有機材料ハンドブック
(朝倉書店、東京1995年)、第3章、423頁〜435頁
やHandbook of Liquid Crystals(WILEY-VCH Verlag G
mbH.、 Weinheim、1998年)、第3巻、第4章、245
頁〜275頁等にはそれらの例が多数記載されている。そ
して、前記の非線形光学活性を有する高分子化合物を構
築する重要な原料の一つとして、非線形光学活性基を有
するアクリル酸誘導体を挙げることができる。しかしな
がら、これらの非線形光学活性基を有するアクリル酸誘
導体は、その製造に関して問題点がないわけではない。
【0003】例えば、米国特許第4807968号で
は、4−(6−メタアクリロイルオキシヘキシルオキ
シ)−4’−ニトロビフェニルの製造において、4−ヒ
ドロキシ−4’−ニトロビフェニルと6−ブロモヘキサ
ノールを塩基存在下において反応させ、4−(6−ヒド
ロキシヘキシルオキシ)−4’−ニトロビフェニルを合
成し、メタクリル酸クロリドと反応させる方法が開示さ
れている。同様に、例えば、Macromol.Chem. Macromo
l. Symp.誌、第24巻、283頁(1989年)に
は、4−(6−アクリロイルオキシヘキシルオキシ)−
4’−ニトロスチルベンの製造において、4−ヒドロキ
シベンズアルデヒドと6−ブロモヘキサールを塩基存在
下において反応させ、4−(6−ヒドロキシヘキシルオ
キシ)ベンズアルデヒドを得た後、ピペリジン存在下に
おいて4−ニトロフェニル酢酸と反応させて4−(6−
ヒドロキシヘキシルオキシ)−4’−ニトロスチルベン
を合成し、続けてアクリロイルクロリドを用いてエステ
ル化を行う方法が開示されている。しかしながら、これ
らの製造方法は、いずれも反応工程が長く、得られる全
収率の低いことが問題となっていた。さらに、ハロゲノ
ヒドリンや4−ハロゲノブタノ−ルのように、用いるω
−ハロゲノアルキル−1−アルコールによっては製造的
に実用的な収率を得られないことが問題となっていた。
【0004】また、例えば、Mol. Cryst. Liq. Cryst.
誌、第318巻、19頁(1998年)では、6−[4
−(4’−ニトロフェニルアゾ)フェノキシ]ヘキシル
メタクリレートの製造において、4−ヒドロキシ−
(4’−ニトロフェニルアゾ)ベンゼンと1,6−ジブ
ロモヘキサンを塩基存在下において反応させ、4−(6
−ブロモヘキシルオキシ)−4’−ニトロフェニルアゾ
ベンゼンを合成し、メタクリル酸のカリウム塩と反応さ
せる方法が開示されている。しかしながら、この製造法
は4−ヒドロキシ−(4’−ニトロフェニルアゾ)ベン
ゼンと1,6−ジブロモヘキサンの反応において、大過
剰の1,6−ジブロモヘキサンが必要となる上、得られ
る収率も低いなど製造適性に問題があった。
【0005】さらに、Macromol.誌、第24巻、884
頁(1991年)には、8−アクリロイルオクチル 4
−(ジメチルアミノ)−トランス−スチルベン−4’−
カルボキシレートの製造において、4−(ジメチルアミ
ノ)−4’−カルボメトキシ−トランス−スチルベンと
1,8−オクタンジオールを硫酸存在下でエステル交換
して8−ヒドロキシオクチル−4−(ジメチルアミノ)
−トランス−スチルベン−4’−カルボキシレートを合
成し、続けて、アクリロイルクロリドを用いてエステル
化を行う方法が開示されている。しかしながら、この製
造法も、4−(ジメチルアミノ)−4’−カルボメトキ
シ−トランス−スチルベンと1,8−オクタンジオール
とのエステル交換反応で大過剰の1,8−オクタンジオ
ールが必要となるものであり、得られる収率も低いなど
製造適性の低いものであった。
【0006】以上、アクリル酸誘導体の開示されている
代表的な製造方法を示したが、いずれも取り出し工程が
多く、製造的に不適な製造工程があるものも存在し、よ
り効率的なアクリル酸誘導体の製造方法の実現が望まれ
ていた。
【0007】次に、本発明の製造方法に関連する技術に
ついて説明する。 WO98/47979号には、分子の末端に架
橋性基と脱離基を有する化合物とメソゲンとなる骨格に
二つの水酸基を有する化合物、あるいは一つの水酸基と
一つのアルコキシ基を有する化合物を反応させることを
特徴とする架橋性液晶化合物の合成法が開示されてい
る。その中で、分子の末端に架橋性基と脱離基を有する
化合物において、脱離基が本発明に関連するアルキルス
ルホニル基、あるいはアリールスルホニル基の例が示さ
れているが、例示されている二つの水酸基を有する化合
物、あるいは一つの水酸基と一つのアルコキシ基を有す
る化合物はいずれも1.064μmにおける二次の超分
子分極率βが20×10−34m/V(=5×10
−30esu)より小さな化合物である。さらに、 WO98/
47979号の記載はいずれも架橋性液晶化合物の合成法で
あり、本発明と目的を異にするものである。また、特開
昭63-156748号、特開昭63-126841号にはp−ヒドロキシ
安息香酸やβ−レゾルシン酸と本発明の一般式(I)で
示される化合物を反応させることを特徴とする架橋性エ
ステルの合成法が開示されているが、実施例に示されて
いる上記化合物の1.064μmにおける二次の超分子
分極率βは20×10−34m/V(=5×10−3 e
su)より小さく、本発明には含まれない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、一般式(III)で表されるアクリル酸エステル
化合物の製造に際して汎用性に富み、かつ効率的な製造
方法を提供することにある。特に、公知の方法では合成
の難しい連結基Lを有するアクリル酸エステル化合物の
製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記
(1)〜(7)の方法により達成された。すなわち、 (1)下記一般式(I):
【0010】
【化10】
【0011】(式中、 Lは炭素数1〜20の二価の連結
基、Rは水素原子、または炭素数1〜6のアルキル
基、Rは炭素数1〜6のアルキル基、あるいは置換基
を有していてもよいアリール基を示す。)で表される化
合物を、下記一般式(II): M-U-Q-H (II) (式中、Mは有機残基、Uは芳香環、脂肪族環またはヘテ
ロ環、Qは酸素原子、硫黄原子、−NR−( Rは水
素原子、あるいは炭素数1〜6のアルキル基を示す。)
あるいはカルボニルオキシ基を示す。)で表され、か
つ、入射光1.064μmにおける二次の超分子分極率
βが20×10−34m/V(=5×10 −30esu)以
上の化合物と反応させることを特徴とする、下記一般式
(III):
【0012】
【化11】
【0013】(式中、 M、U、Q、L、Rはそれぞれ前記
と同義である。)で表されるアクリル酸エステル化合物
の製造方法。 (2)前記一般式(II)で表される化合物が、下記一般
式(IV):
【0014】
【化12】
【0015】(式中、Qは前記と同義である。環A、環
B、環Cは、それぞれ、ベンゼン環、シクロヘキサン環、
ピペリジン環、ピリジン環、ピリミジン環、ジオキサン
環、またはナフタレン環を示し、それぞれ環上に置換基
を有していてもよい。環A、B、Cが環上に置換基を有す
る場合、環上の置換基は互いに連結して環を形成しても
よい。XまたはYは、それぞれ独立して、単結合、−CH
CH−、−CH=CH−、−C≡C−、−C≡C−
C≡C−、−COO−、−OCO−、−O−、−CH
O−、−OCH−、−N=N−、−CH=N−、−C
=C−CO−を示す。Zはニトロ基、シアノ基、ハロゲ
ン原子、トリハロゲノメチル基、アルキル基、アルコキ
シ基、ジアルキルアミノ基、カルボキシオキシアルキル
基またはスルホニルオキシアルキル基を示す。pは0〜
2の正数を示す。 )で表される化合物であることを特
徴とする(1)項記載のアクリル酸エステル化合物の製
造方法。 (3)前記一般式(II)で表される化合物が、下記一般
式(V):
【0016】
【化13】
【0017】(式中、 環Aはベンゼン環を示す。環B、
環Cは、それぞれ、ベンゼン環、シクロヘキサン環、ピ
ペリジン環、ピリジン環、ピリミジン環、ジオキサン
環、またはナフタレン環を示し、それぞれ環上に置換基
を有していてもよい。環A、B、Cが環上に置換基を有す
る場合、環上の置換基は互いに連結して環を形成しても
よい。XまたはYは、それぞれ独立して、単結合、−CH
CH−、−CH=CH−、−C≡C−、−C≡C−
C≡C−、−COO−、−OCO−、−O−、−CH
O−、−OCH−、−N=N−、−CH=N−、−C
=C−CO−を示す。Zはニトロ基、シアノ基、ハロゲ
ン原子、トリハロゲノメチル基、カルボキシオキシアル
キル基またはスルホニルオキシアルキル基を示す。pは
0〜2の正数を示す。 )で表される化合物であること
を特徴とする(1)項記載のアクリル酸エステル化合物
の製造方法。 (4)前記一般式(II)で表される化合物が、下記一般
式(VI):
【0018】
【化14】
【0019】(式中、 環Aはベンゼン環を示す。環B、
環Cは、それぞれ、ベンゼン環、シクロヘキサン環、ピ
ペリジン環、ピリジン環、ピリミジン環、ジオキサン
環、またはナフタレン環を示し、それぞれ環上に置換基
を有していてもよい。環A、B、Cが環上に置換基を有す
る場合、環上の置換基は互いに連結して環を形成しても
よい。XまたはYは、それぞれ独立して、単結合、−CH
CH−、−CH=CH−、−C≡C−、−C≡C−
C≡C−、−COO−、−OCO−、−O−、−CH
O−、−OCH−、−N=N−、−CH=N−、−C
=C−CO−を示す。Zはアルキル基、アルコキシ基ま
たはジアルキルアミノ基を示す。pは0〜2の正数を示
す。)で表される化合物であることを特徴とする(1)
項記載のアクリル酸エステル化合物の製造方法。 (5)前記一般式(II)で表される化合物が、下記一般
式(VII):
【0020】
【化15】
【0021】(式中、 環Aはベンゼン環を示す。環B、
環Cは、それぞれ、ベンゼン環、シクロヘキサン環、ピ
ペリジン環、ピリジン環、ピリミジン環、ジオキサン
環、またはナフタレン環を示し、それぞれ環上に置換基
を有していてもよい。環A、B、Cが環上に置換基を有す
る場合、環上の置換基は互いに連結して環を形成しても
よい。XまたはYは、それぞれ独立して、単結合、−CH
CH−、−CH=CH−、−C≡C−、−C≡C−
C≡C−、−COO−、−OCO−、−O−、−CH
O−、−OCH−、−N=N−、−CH=N−、−C
=C−CO−を示す。R は前記と同義である。Zはニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン原子、トリハロゲノメチル
基、カルボキシオキシアルキル基またはスルホニルオキ
シアルキル基を示す。pは0〜2の正数を示す。 )で
表される化合物であることを特徴とする(1)項記載の
アクリル酸エステル化合物の製造方法。 (6)下記一般式(VIII):
【0022】
【化16】
【0023】(式中、Lは炭素数1〜20の二価の連結
基、Rは水素原子、または炭素数1〜6のアルキル基
を示す。)で表される化合物を、下記一般式(I):
【0024】
【化17】
【0025】(式中、Rは炭素数1〜6のアルキル
基、あるいは置換基を有していてもよいアリール基を示
し、L、Rは前記と同義である。)で表される化合物に
変換させ、次いで、下記一般式(II): M-U-Q-H (II) (式中、Mは有機残基、Uは芳香環、脂肪族環またはヘテ
ロ環、Qは酸素原子、硫黄原子、−NR−( Rは水
素原子、あるいは炭素数1〜6のアルキル基を示す。)
あるいはカルボニルオキシ基を示す。)で表され、か
つ、入射光1.064μmにおける二次の超分子分極率
βが20×10−34m/V(=5×10 −30esu)以
上の化合物と反応させることを特徴とする、下記一般式
(III):
【0026】
【化18】
【0027】(式中、 M、U、Q、L、Rはそれぞれ前記
と同義である。)で表されるアクリル酸エステル化合物
の製造方法。 (7)前記Lが炭素数2あるいは4のアルキレン基であ
ることを特徴とする(1)〜(6)項のいずれか1項に
記載のアクリル酸エステル化合物の製造方法。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法について詳細に
説明する。まず、本発明の製造方法において原料化合物
として用いられる、一般式(I)で表される化合物につ
いて説明する。一般式(I)において、Lは炭素数1〜2
0の二価の連結基を示し、置換基を有しても有さなくて
もよい。Lは、炭素数2〜20の連結基であることが好
ましく、炭素数2〜12の連結基であることがより好ま
しく、炭素数2あるいは4の連結基であることが特に好
ましい。また、Lは、アルキレン基、アルケニレン基、
アルキニレン基が好ましく、主鎖が酸素原子、硫黄原
子、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、
アリーレン基、アミノ基、カルボニル基からなる群から
選択されるヘテロ原子、あるいは基の組み合わせである
ことも好ましい。これらの中でもアルキレン基が特に好
ましく、炭素数2あるいは4のアルキレン基のときに最
も有用である。Rは水素原子、または炭素数1〜6の
アルキル基を示すが、水素原子あるいはメチル基である
ことが好ましく、水素原子であることが特に好ましい。
Rは炭素数1〜6のアルキル基、あるいは置換基を有
していてもよいアリール基を示すが、メチル基、フェニ
ル基あるいは4−メチルフェニル基であることが好まし
い。以下に、一般式(I)で表される化合物の好ましい
例を具体例を挙げて説明するが、これらの具体例は本発
明を何ら制限するものではない。
【0029】
【化19】
【0030】一般式(I)で表される化合物は、前記一
般式(VIII)で表される化合物より、公知の方法を用い
て変換して得ることができる。例えば、 Rが4−メ
チルフェニル基の場合の例としては、新実験化学講座1
4、有機化合物の合成と反応III(丸善、1978年)、
1793頁記載の方法、メチル基の場合の例として同
誌、1797頁記載の方法を採用することができる。そ
の中で、有機溶媒中において塩基存在下で炭素数1〜6
のアルキルスルホニルクロリド、あるいは置換基を有し
ていてもよいアリールスルホニルクロリドを添加し、
一般式(I)の化合物を製造する方法が特に好ましい。
ここで、用いる有機溶媒の例としては酢酸エチル、トル
エン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド、ジクロロメタン、アセトニトリル
等の一般の有機溶媒、あるいはこれらの混合溶媒が挙げ
られ、酢酸エチル、トルエンが特に好ましい。用いる塩
基の例としては炭酸カリウム等やトリエチルアミンなど
の一般の無機、あるいは有機塩基が挙げられるが、トリ
エチルアミンなどの有機塩基が特に好ましい。炭素数1
〜6のアルキルスルホニルクロリド、あるいは置換基を
有していてもよいアリールスルホニルクロリドの使用量
は、一般式(VIII)で表される化合物1モルに対して、
0.5〜2.0モルの範囲であることが好ましく、0.
8〜1.2モルの範囲であることが特に好ましい。反応
温度は、通常−20℃〜用いる溶媒の沸点であり、氷冷下
〜室温が好ましい。反応時間は通常10分〜3日間であ
り、好ましくは1時間〜1日間である。なお、一般式
(VIII)で表される化合物は例えば、Acta Chim.Hun
g.誌、第122巻、65頁(1986年)等に記載さ
れた方法を用いて製造することができる。以下に、一般
式(VIII)で表される化合物の好ましい例を具体例を挙
げて説明するが、これらの具体例は本発明を何ら制限す
るものではない。
【0031】
【化20】
【0032】本発明において、上記のようにして得られ
る一般式(I)で表される化合物と、下記一般式(I
I): M-U-Q-H (II) で表され、かつ、入射光1.064μmにおける二次の
超分子分極率βが20×10−34m/V(=5×10
−30esu)以上の化合物とを反応させることにより、
下記一般式(III):
【0033】
【化21】
【0034】で表される非線形光学活性基を有するアク
リル酸エステル化合物を製造することができる。ここ
で、入射光1.064μmにおける二次の超分子分極率
βは、J.Am.Chem.Soc.誌、第118巻、4705頁(1
996年)、分子設計のための量子化学 223頁、講
談社サイエンティフィック(1989年)等に記載の方
法で計算できる。
【0035】次に、本発明の製造方法において原料化合
物として用いられる、前記一般式(II)で表される化合
物について説明する。一般式(II)において、Mは有機
残基、Uは芳香環、脂肪族環またはヘテロ環、Qは酸素原
子、硫黄原子、−NR−( Rは水素原子、あるい
は炭素数1〜6のアルキル基)、あるいはカルボニルオ
キシ基を示す。本発明において、一般式(II)で表され
る化合物が、下記一般式(IV):
【0036】
【化22】
【0037】(式中、Qは前記と同義である。環A、環
B、環Cはベンゼン環、シクロヘキサン環、ピペリジン
環、ピリジン環、ピリミジン環、ジオキサン環、あるい
はナフタレン環を示し、それぞれ環上に置換基を有して
いてもよい。環A、B、Cが環上に置換基を有する場合、
環上の置換基は互いに連結して環を形成してもよい。
X、またはYは、それぞれ独立して、単結合、−CH
−、−CH=CH−、−C≡C−、−C≡C−C≡
C−、−COO−、−OCO−、−O−、−CH
−、−OCH−、−N=N−、−CH=N−、−C=
C−CO−を示す。Zはニトロ基、シアノ基、ハロゲン
原子、トリハロゲノメチル基、アルキル基、アルコキシ
基、ジアルキルアミノ基、カルボキシオキシアルキル基
またはスルホニルオキシアルキル基を示す。pは0〜2
の正数を示す。)で表される化合物であることが好まし
く、環Aがベンゼン環を示すことが特に好ましい。な
お、一般式(IV)中の部分構造「−X−(環B−Y)
−環C−Z」は、一般式(II)中の有機残基Mに対応し
ている。さらに、一般式(IV)において、Qが酸素原
子、硫黄原子、あるいは−NR−( Rは水素原
子、あるいは炭素数1〜6のアルキル基を示す。)の場
合には、Zがニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、トリ
ハロゲノメチル基、カルボキシオキシアルキル基または
スルホニルオキシアルキル基であることが特に好まし
く、Qがカルボニルオキシ基の場合には、Zはアルキル
基、アルコキシ基またはジアルキルアミノ基であること
が特に好ましく、具体的には前記の一般式(V)〜(VI
I)で表される化合物が特に好ましい。
【0038】本発明において一般式(II)または一般式
(V)〜(VII)で表される化合物の入射光1.064
μmにおける二次の超分子分極率βは、20×10
−34m/V(=5×10−30esu)以上であれば特に
制限するものではないが、80×10−34m/V(=
20×10−30esu)〜1000×10−34m/V
(=250×10−30esu)が好ましく、160×1
−34m/V(=40×10 −30esu)〜1000×
10−34m/V(=250×10−30esu)であるこ
とがさらに好ましい。
【0039】以下に、一般式(II)で表される化合物の
特に好ましい例を具体例を挙げて説明するが、これらの
具体例は本発明を何ら制限するものではない。
【0040】
【化23】
【0041】
【化24】
【0042】一般式(II)で表される化合物は、例え
ば、Handbook of Liquid Crystals誌、第1巻、87頁
(1998年)、同誌、第2巻、47頁(1998年)
等に記載された一般的な製造方法に準じて製造すること
ができる。
【0043】本発明において、一般式(I)で表される
化合物と一般式(II)で表される化合物との反応は、こ
れらの化合物を有機溶媒中に溶解し、塩基存在下で行う
ことができる。ここで、用いる有機溶媒の例としては酢
酸エチル、トルエン、テトラヒドロフラン、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジクロロメタン、
アセトニトリル等の一般の有機溶媒、あるいはこれらの
混合溶媒が挙げられ、酢酸エチル、トルエン、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、あるいはこれら
の混合溶媒が特に好ましい。用いる塩基の例としては炭
酸カリウム等やトリエチルアミンなどの一般の無機、あ
るいは有機塩基が挙げられるが、炭酸カリウム等の無機
塩基が特に好ましい。一般式(II)で表される化合物の
使用量は、一般式(I)で表される化合物1モルに対し
て、0.5〜3モルの範囲であることが好ましく、0.
8〜1.5モルの範囲であることがより好ましく、1〜
1.5モルの範囲であることが特に好ましい。反応温度
は、通常−20℃〜用いる溶媒の沸点であり、好ましくは
80℃〜用いる溶媒の沸点である。反応時間は通常10分
〜3日間であり、好ましくは1時間〜1日間である。
【0044】本発明では、必要に応じて重合禁止剤を添
加してもよい。重合禁止剤としては、通常用いられるも
の、例えばフェノチアジン、ニトロベンゼンなどが採用
される。
【0045】さらに、本発明の製造方法は、必要に応
じ、2段階以上の反応工程としても、または、例えば後
記の実施例に記載するように、一般式(VIII)で表され
る化合物から一貫工程(いわゆるワンポット反応(one-
pot reaction))としても、一般式(III)で表される
目的生成物を製造することができ、非常に有用である。
【0046】本発明の製造方法に基づき実際に製造され
た、一般式(III)で表される化合物の例を、用いたス
ルホニルクロリドを基準にした収率とともに下記表1に
掲げるが、本発明はこれらの例示化合物に制限されるも
のではない。
【0047】
【表1】
【0048】以上のように、本発明の製造法を用いるこ
とにより一般式(III)で表されるアクリル酸エステル
化合物を高い収率で得ることができ、非常に実用的であ
ることがわかる。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定される
ことはない。尚、実施例番号及び目的化合物の収率は前
記表1と一致している。
【0050】実施例1:2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート(11.6g)、トリエチルアミン(10.1g)
を250mLの酢酸エチルに溶解し、氷冷下において1
1.5gのメシルクロリドを50mLの酢酸エチルに溶
解した液を滴下した。30分間室温で攪拌した後、反応
液を0.2Nの塩酸(200mL)で洗浄した。次に、2
1.5gの4−ヒドロキシ−4’−ニトロビフェニル
(入射光1.064μmにおける二次の超分子分極率β
=86.4×10−34m/V)を100mLのジメチ
ルホルムアミドに溶解した液を添加し、続けて27.6
gの炭酸カリウムを添加した。100℃にて2時間攪拌
した後、150mLの水で反応液を洗浄した。酢酸エチ
ルを反応液から加熱留去した後、反応液を0.1N塩酸
に加え、得られた沈殿を集め、4−(2−アクリロイル
オキシエチルオキシ)−4’−ニトロビフェニルを得
た。 収量:26.8g、収率:84.0%
【0051】実施例2:実施例1における2−ヒドロキ
シエチルアクリレートを等モルの4−ヒドロキシブチル
アクリレートに変えた以外は実施例1と同様にして4−
(4−アクリロイルオキシブチルオキシ)−4’−ニト
ロビフェニルを得た。 収率:88.3%
【0052】実施例3:実施例1における2−ヒドロキ
シエチルアクリレートを等モルの6−ヒドロキシヘキシ
ルメタアクリレートに変えた以外は実施例1と同様にし
て4−(6−メタアクリロイルオキシヘキシルオキシ)
−4’−ニトロビフェニルを得た。 収率:85.2%
【0053】実施例4:4−ヒドロキシブチルアクリレ
ート(14.4g)、トリエチルアミン(10.1g)
を250mLの酢酸エチルに溶解し、氷冷下において1
9.7gのトシルクロリドを100mLの酢酸エチルに
溶解した液を滴下した。30分間室温で攪拌した後、反
応液を0.2Nの塩酸(200mL)で洗浄した。次に、
19.5gの4−ヒドロキシ−4’−シアノビフェニル
(β=21.3×10−34m/V)を100mLのジ
メチルホルムアミドに溶解した液を添加し、続けて2
7.6gの炭酸カリウムを添加した。100℃にて2時
間攪拌した後、150mLの水で反応液を洗浄した。酢
酸エチルを反応液から加熱留去した後、反応液を0.1
N塩酸に加え、得られた沈殿を集め、4−(4−アクリ
ロイルオキシブチルオキシ)−4’−シアノビフェニル
を得た。 収量:28.3g、収率:88.2%
【0054】実施例5:実施例4における4−ヒドロキ
シブチルアクリレートを等モルの6−ヒドロキシヘキシ
ルメタアクリレートに変えた以外は実施例4と同様にし
て4−(6−アクリロイルオキシヘキシルオキシ)−
4’−シアノビフェニルを得た。 収率:87.9%
【0055】実施例6:4−ヒドロキシブチルアクリレ
ート(1.44g)、トリエチルアミン(1.01g)
を250mLの酢酸エチルに溶解し、氷冷下において
1.97gのトシルクロリドを10mLの酢酸エチルに
溶解した液を滴下した。30分間室温で攪拌した後、反
応液を0.2Nの塩酸(20mL)で洗浄した。次に、
2.41gの4−ヒドロキシ−4’−ニトロスチルベン
(β=222.8×10−34m/V)を10mLのジ
メチルホルムアミドに溶解した液を添加し、続けて2.
76gの炭酸カリウムを添加した。100℃にて2時間
攪拌した後、15mLの水で反応液を洗浄した。酢酸エ
チルを反応液から加熱留去した後、反応液を0.1N塩
酸に加え、得られた沈殿を集め、4−(4−アクリロイ
ルオキシブチルオキシ)−4’−ニトロスチルベンを得
た。 収量:2.83g、収率:77.2%
【0056】実施例7:実施例6における4−ヒドロキ
シブチルアクリレートを等モルの6−ヒドロキシヘキシ
ルメタアクリレートに変えた以外は実施例6と同様にし
て4−(6−アクリロイルオキシヘキシルオキシ)−
4’−ニトロスチルベンを得た。 収率:82.8%
【0057】実施例8:4−ヒドロキシブチルアクリレ
ート(1.44g)、トリエチルアミン(1.01g)
を250mLの酢酸エチルに溶解し、氷冷下において
1.97gのトシルクロリドを10mLの酢酸エチルに
溶解した液を滴下した。30分間室温で攪拌した後、反
応液を0.2Nの塩酸(20mL)で洗浄した。次に、
2.28gの4−メトキシ−4’−ビフェニルカルボン
酸(β=46.0×10−34m/V)を10mLのジ
メチルホルムアミドに溶解した液を添加し、続けて2.
76gの炭酸カリウムを添加した。100℃にて2時間
攪拌した後、15mLの水で反応液を洗浄した。酢酸エ
チルを反応液から加熱留去した後、反応液を0.1N塩
酸に加え、得られた沈殿を集め、4−(4−アクリロイ
ルオキシブチルオキシカルボニル)−4’−メトキシビ
フェニルを得た。 収量:2.66g、収率:75.6%
【0058】比較例1:米国特許第4807968号記載の方
法にしたがって、4−(6−メタアクリロイルオキシヘ
キシルオキシ)−4’−ニトロビフェニルを合成した。
4−ヒドロキシ−4’−ニトロビフェニルを基準にした
収率:53.8%
【0059】比較例2:米国特許第4807968号記載の方
法に準じて、4−(4−アクリロイルオキシブチルオキ
シ)−4’−ニトロビフェニルを合成した。4−ヒドロ
キシ−4’−ニトロビフェニルを基準にした収率:2
3.8%
【0060】
【発明の効果】本発明の製造方法により、公知の方法で
は収率の低かった重合性アクリル酸エステル化合物を、
簡便かつ高収率で製造することができる。特に、本発明
の製造方法は、従来の方法では合成の難しかった、一般
式(III)においてLで表わされる二価の連結基が炭素数
2、あるいは炭素数4のアルキレン基である化合物を合
成するときに特に有用で、得られる化合物の収率が高
い。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 255/54 C07C 255/54

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I): 【化1】 (式中、 Lは炭素数1〜20の二価の連結基、Rは水
    素原子、または炭素数1〜6のアルキル基、Rは炭素
    数1〜6のアルキル基、あるいは置換基を有していても
    よいアリール基を示す。)で表される化合物を、下記一
    般式(II): M-U-Q-H (II) (式中、Mは有機残基、Uは芳香環、脂肪族環またはヘテ
    ロ環、Qは酸素原子、硫黄原子、−NR−( Rは水
    素原子、あるいは炭素数1〜6のアルキル基を示す。)
    あるいはカルボニルオキシ基を示す。)で表され、か
    つ、入射光1.064μmにおける二次の超分子分極率
    βが20×10−34m/V(=5×10 −30esu)以
    上の化合物と反応させることを特徴とする、下記一般式
    (III): 【化2】 (式中、 M、U、Q、L、Rはそれぞれ前記と同義であ
    る。)で表されるアクリル酸エステル化合物の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記一般式(II)で表される化合物が、
    下記一般式(IV): 【化3】 (式中、Qは前記と同義である。環A、環B、環Cは、それ
    ぞれ、ベンゼン環、シクロヘキサン環、ピペリジン環、
    ピリジン環、ピリミジン環、ジオキサン環、またはナフ
    タレン環を示し、それぞれ環上に置換基を有していても
    よい。環A、B、Cが環上に置換基を有する場合、環上の
    置換基は互いに連結して環を形成してもよい。XまたはY
    は、それぞれ独立して、単結合、−CHCH−、−
    CH=CH−、−C≡C−、−C≡C−C≡C−、−C
    OO−、−OCO−、−O−、−CHO−、−OCH
    −、−N=N−、−CH=N−、−C=C−CO−を
    示す。Zはニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、トリハ
    ロゲノメチル基、アルキル基、アルコキシ基、ジアルキ
    ルアミノ基、カルボキシオキシアルキル基またはスルホ
    ニルオキシアルキル基を示す。pは0〜2の正数を示
    す。 )で表される化合物であることを特徴とする請求
    項1記載のアクリル酸エステル化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記一般式(II)で表される化合物が、
    下記一般式(V): 【化4】 (式中、 環Aはベンゼン環を示す。環B、環Cは、それぞ
    れ、ベンゼン環、シクロヘキサン環、ピペリジン環、ピ
    リジン環、ピリミジン環、ジオキサン環、またはナフタ
    レン環を示し、それぞれ環上に置換基を有していてもよ
    い。環A、B、Cが環上に置換基を有する場合、環上の置
    換基は互いに連結して環を形成してもよい。XまたはY
    は、それぞれ独立して、単結合、−CHCH−、−
    CH=CH−、−C≡C−、−C≡C−C≡C−、−C
    OO−、−OCO−、−O−、−CH O−、−OCH
    −、−N=N−、−CH=N−、−C=C−CO−を
    示す。Zはニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、トリハ
    ロゲノメチル基、カルボキシオキシアルキル基またはス
    ルホニルオキシアルキル基を示す。pは0〜2の正数を
    示す。 )で表される化合物であることを特徴とする請
    求項1記載のアクリル酸エステル化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記一般式(II)で表される化合物が、
    下記一般式(VI): 【化5】 (式中、 環Aはベンゼン環を示す。環B、環Cは、それぞ
    れ、ベンゼン環、シクロヘキサン環、ピペリジン環、ピ
    リジン環、ピリミジン環、ジオキサン環、またはナフタ
    レン環を示し、それぞれ環上に置換基を有していてもよ
    い。環A、B、Cが環上に置換基を有する場合、環上の置
    換基は互いに連結して環を形成してもよい。XまたはY
    は、それぞれ独立して、単結合、−CHCH−、−
    CH=CH−、−C≡C−、−C≡C−C≡C−、−C
    OO−、−OCO−、−O−、−CH O−、−OCH
    −、−N=N−、−CH=N−、−C=C−CO−を
    示す。Zはアルキル基、アルコキシ基またはジアルキル
    アミノ基を示す。pは0〜2の正数を示す。)で表され
    る化合物であることを特徴とする請求項1記載のアクリ
    ル酸エステル化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記一般式(II)で表される化合物が、
    下記一般式(VII): 【化6】 (式中、 環Aはベンゼン環を示す。環B、環Cは、それぞ
    れ、ベンゼン環、シクロヘキサン環、ピペリジン環、ピ
    リジン環、ピリミジン環、ジオキサン環、またはナフタ
    レン環を示し、それぞれ環上に置換基を有していてもよ
    い。環A、B、Cが環上に置換基を有する場合、環上の置
    換基は互いに連結して環を形成してもよい。XまたはY
    は、それぞれ独立して、単結合、−CHCH−、−
    CH=CH−、−C≡C−、−C≡C−C≡C−、−C
    OO−、−OCO−、−O−、−CH O−、−OCH
    −、−N=N−、−CH=N−、−C=C−CO−を
    示す。R は前記と同義である。Zはニトロ基、シアノ
    基、ハロゲン原子、トリハロゲノメチル基、カルボキシ
    オキシアルキル基またはスルホニルオキシアルキル基を
    示す。pは0〜2の正数を示す。 )で表される化合物
    であることを特徴とする請求項1記載のアクリル酸エス
    テル化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 下記一般式(VIII): 【化7】 (式中、Lは炭素数1〜20の二価の連結基、Rは水
    素原子、または炭素数1〜6のアルキル基を示す。)で
    表される化合物を、下記一般式(I): 【化8】 (式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基、あるいは置
    換基を有していてもよいアリール基を示し、L、Rは前
    記と同義である。)で表される化合物に変換させ、次い
    で、 下記一般式(II): M-U-Q-H (II) (式中、Mは有機残基、Uは芳香環、脂肪族環またはヘテ
    ロ環、Qは酸素原子、硫黄原子、−NR−( Rは水
    素原子、あるいは炭素数1〜6のアルキル基を示す。)
    あるいはカルボニルオキシ基を示す。)で表され、か
    つ、入射光1.064μmにおける二次の超分子分極率
    βが20×10−34m/V(=5×10 −30esu)以
    上の化合物と反応させることを特徴とする、下記一般式
    (III): 【化9】 (式中、 M、U、Q、L、Rはそれぞれ前記と同義であ
    る。)で表されるアクリル酸エステル化合物の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記Lが炭素数2あるいは4のアルキレ
    ン基であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
    項に記載のアクリル酸エステル化合物の製造方法。
JP2001030255A 2001-02-06 2001-02-06 アクリル酸エステル化合物の製造方法 Pending JP2002226429A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001030255A JP2002226429A (ja) 2001-02-06 2001-02-06 アクリル酸エステル化合物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001030255A JP2002226429A (ja) 2001-02-06 2001-02-06 アクリル酸エステル化合物の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002226429A true JP2002226429A (ja) 2002-08-14

Family

ID=18894495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001030255A Pending JP2002226429A (ja) 2001-02-06 2001-02-06 アクリル酸エステル化合物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002226429A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7834037B2 (en) 2005-11-04 2010-11-16 Amira Pharmaceuticals, Inc. 5-lipoxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors
JP2010275195A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Nippon Zeon Co Ltd (メタ)アクリル酸エステル化合物の製造方法
US7977359B2 (en) 2005-11-04 2011-07-12 Amira Pharmaceuticals, Inc. 5-lipdxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors
CN102791690A (zh) * 2010-01-29 2012-11-21 大塚制药株式会社 作为抗癌药的二取代吡啶衍生物
US8399666B2 (en) 2005-11-04 2013-03-19 Panmira Pharmaceuticals, Llc 5-lipoxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors
US8546431B2 (en) 2008-10-01 2013-10-01 Panmira Pharmaceuticals, Llc 5-lipoxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors
US8697730B2 (en) 2007-10-26 2014-04-15 Panmira Pharmaceuticals, Llc 5-lipoxygenase activating protein (FLAP) inhibitor
US8772495B2 (en) 2008-05-23 2014-07-08 Panmira Pharmaceuticals, Llc 5-lipoxygenase-activating protein inhibitor

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7834037B2 (en) 2005-11-04 2010-11-16 Amira Pharmaceuticals, Inc. 5-lipoxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors
US7977359B2 (en) 2005-11-04 2011-07-12 Amira Pharmaceuticals, Inc. 5-lipdxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors
US8399666B2 (en) 2005-11-04 2013-03-19 Panmira Pharmaceuticals, Llc 5-lipoxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors
US8710081B2 (en) 2005-11-04 2014-04-29 Panmira Pharmaceuticals, Llc 5-lipoxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors
US8841295B2 (en) 2005-11-04 2014-09-23 Panmira Pharmaceuticals, Llc 5-lipoxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors
US8697730B2 (en) 2007-10-26 2014-04-15 Panmira Pharmaceuticals, Llc 5-lipoxygenase activating protein (FLAP) inhibitor
US8772495B2 (en) 2008-05-23 2014-07-08 Panmira Pharmaceuticals, Llc 5-lipoxygenase-activating protein inhibitor
US8546431B2 (en) 2008-10-01 2013-10-01 Panmira Pharmaceuticals, Llc 5-lipoxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors
JP2010275195A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Nippon Zeon Co Ltd (メタ)アクリル酸エステル化合物の製造方法
CN102791690A (zh) * 2010-01-29 2012-11-21 大塚制药株式会社 作为抗癌药的二取代吡啶衍生物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4874544A (en) Ferroelectric liquid crystals
JPH04227611A (ja) 重合可能なネマチックモノマー組成物
EP0184482A1 (fr) Polymères thermotropes à chaines latérales ayant une structure chirale et leur procédé de fabrication
JP2002226429A (ja) アクリル酸エステル化合物の製造方法
JPH0641447A (ja) 非線形光学特性を有する化合物
JP2516014B2 (ja) 2−(アルキルオキシカルボニルオキシフエニル)−5−アルキルピリジン及び組成物
JP2887833B2 (ja) シクロブテンジオン誘導体及びその製造方法並びにこれを用いた非線形光学素子
JPH05170705A (ja) ラジカル重合性2官能(メタ)アクリレート
US5408009A (en) High polymer-nonlinear optical material
JP3790808B2 (ja) 二次非線形光学材料
JP2788037B2 (ja) 液晶デバイス
JP3837463B2 (ja) 二次非線形光学材料
JPS5921649A (ja) 新規ネマチツク液晶化合物
JPH1087565A (ja) 単官能重合性化合物及びその重合物からなる液晶性高分子
JP3516698B2 (ja) 安息香酸エステル化合物
JP3837462B2 (ja) 二次非線形光学材料
JP3783050B2 (ja) 二次非線形光学材料
JPH0680612A (ja) 非光学活性液晶化合物
JPH10287635A (ja) 重合性光学活性光異性化液晶性化合物
KR100496502B1 (ko) 스타형 다기능성 디스크형 액정
JP3398185B2 (ja) 高分子非線形光学材料
JPH1112242A (ja) 重合性光学活性光異性化液晶性化合物
JP2003327561A (ja) 重合性液晶化合物、液晶重合体及びその用途
JP2711749B2 (ja) イソアルキルトラン化合物
US4997977A (en) Process for the production of esters exhibiting nonlinear optical response