JP2002225258A - インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法 - Google Patents

インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法

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JP2002225258A JP2001030185A JP2001030185A JP2002225258A JP 2002225258 A JP2002225258 A JP 2002225258A JP 2001030185 A JP2001030185 A JP 2001030185A JP 2001030185 A JP2001030185 A JP 2001030185A JP 2002225258 A JP2002225258 A JP 2002225258A
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Naoji Otsuka
尚次 大塚
Hitoshi Sugimoto
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Kiichiro Takahashi
喜一郎 高橋
Osamu Iwasaki
督 岩崎
Minoru Teshigahara
稔 勅使川原
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラックおよびカラーのインクを複数の吐出
口列から吐出してプリントを行うに際し、ブラックイン
クを打ち込んでからカラーインクを打ち込むまでの時間
差がプリント媒体上のエリアにより異なることに起因す
る画像品位の低下や、インク間のにじみまたは浸透性の
差に起因する画像品位の低下を抑制する。 【解決手段】 ブラック用吐出口列とカラー用吐出口列
とが副走査量の分、副走査方向にずれて配置され、ブラ
ック用吐出口列には副走査量より広い範囲にわたって吐
出口が配列されているプリントヘッドを用いる。そし
て、先行する走査でプリントされる領域上の、後の走査
でプリントされる領域に対する隣接部分に対応した画像
データに含まれるブラック用のデータ量の大小に基づい
て、ブラック用吐出口列のいずれか一端の部分または両
端の部分を適切に選択してプリントを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを使用して
プリント媒体に画像形成を行うインクジェットプリント
方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリント装置は、プリン
ト装置に搭載されたプリントヘッドから吐出したインク
滴をプリント媒体に付着させ、そのインクをプリント媒
体に定着、発色することにより画像のプリントを行うも
のである。また、複数色のインク、例えばシアン、マゼ
ンタ、イエロー、ブラックのインクを用いることによ
り、カラー画像のプリントが可能となる。そのようなイ
ンクジェットプリント装置は通常、プリントヘッドに複
数のインクの色に対応した複数の吐出口列が設けられて
おり、その吐出口列よりそれぞれの色のインクを吐出さ
せてカラー画像のプリントを行っている。
【0003】ここで、プリント媒体上に形成した画像の
にじみを防止するために、カラーインクには紙などのプ
リント媒体に対する浸透性が比較的高いインクが使用さ
れることが多い。それに対して、文字画像の形成に多く
使われることを考慮して、ブラックインクには文字画像
のエッジをきれいに形成するために、浸透性が比較的低
いインクが使用されることが多い。浸透性の高いブラッ
クインクでは、紙に付着させたときに、紙の繊維にそっ
て比較的すばやく浸透するので、文字画像のエッジに凹
凸が生じてしまうことがあるからである。
【0004】このように、ブラックインクに比較的浸透
性が低いインクを用いる一方、カラーインクに比較的浸
透性が高いものを用いるインクジェットプリント装置で
は、ブラックインクとカラーインクとがプリント媒体上
で接触すると、ブラックインクとカラーインクとの境界
でインクがにじむ弊害が発生することがある(以降、こ
れをブラック−カラーにじみと呼ぶ)。
【0005】図1はそのような問題を回避するために採
用されている吐出口列の配置例を示す。図に示すプリン
トヘッドPHは、ブラックインク(Bk)を吐出するた
めの吐出口列Bk1と、それぞれシアン(C)、マゼン
タ(M)およびイエロー(Y)のインクを吐出するため
の複数の吐出口列とを備えている。なお、プリントヘッ
ドの往復走査の双方でのプリント(双方向プリント)を
行う場合において、往方向の走査と復方向の走査とでカ
ラーインクの打ち込み順を等しくする目的で、シアン、
マゼンタおよびイエローの吐出口列についてはそれぞれ
2列、プリント走査方向に対称に設けられている(符号
C1,C2,M1,M2,Y1,Y2で示す)。
【0006】ブラックのみの画像の形成を行う場合に
は、ブラックの吐出口列の全域が使用されるが、カラー
画像の形成を行う場合には、ブラックについては図中a
の部分、カラーについては図中bの部分が使用される。
【0007】この構成によれば、ブラックの吐出口列a
の部分を使用し、プリントヘッドを図の横方向に走査
(主走査)することでブラックの画像データをプリント
媒体上に形成した後、図の縦方向に距離aだけプリント
媒体の搬送(副走査)を行い(以降、紙送りと呼ぶ)、
次のプリントヘッドの主走査の過程でカラーの吐出口列
bの部分による画像の形成を行うことで、1プリント領
域に対する画像を完成する。なお、カラーの吐出口列b
が画像の形成を行っているときに、ブラックの吐出口列
部分aは次段のプリント領域に対してブラックの画像を
形成している。
【0008】この画像の形成方法によれば、ブラックイ
ンクをプリント媒体上に打ち込むプリント走査の次のプ
リント走査でカラーインクをプリント媒体に打ち込むた
め、ブラックインクおよびカラーインクの双方を同時の
プリント走査で同一プリント領域に対して打ち込む場合
と比較すれば、カラーインクを打ち込む前にブラックイ
ンクがプリント媒体に浸透・定着するための時間がある
ので、ブラック−カラーにじみの発生を軽減するために
は有利である。
【0009】しかし、このプリントヘッドで双方向プリ
ントを行う場合には、例えばブラックの画像の形成を往
走査で行い、続いてカラーインクによる画像の形成を復
走査で行う場合には、往走査によるブラック画像の最後
の部分が形成されたのち、紙送り後のカラーインクによ
る画像の形成はその部分(前のプリント走査でのブラッ
ク画像形成の最後の部分)から行われる。このことによ
り、完成された画像の左右いずれかの端部は、ブラック
インクがプリント媒体に打ち込まれてからカラーインク
が打ち込まれるまでの時間(以降、ブラック−カラー時
間差と呼ぶ)が短くなり、他端部では長くなる。そし
て、ブラック−カラー時間差が小さいところではブラッ
ク−カラーにじみが起こりやすい。また、この構成では
カラーインクを吐出する吐出口列bの下端とブラックイ
ンクを吐出するブラックの吐出口列部分aの上端(図中
cで示す部分)が副走査方向(紙送り方向)上で隣接し
ているために、その部分で浸透性などが異なるカラーイ
ンクとブラックインクとが接することでにじみが発生す
る。これ以外にも、例えばカラーインクに配合されてい
る界面活性剤がブラックインクに流れ込み、その部分の
ブラックインクの界面張力を低下させ、ブラックインク
が移動してしまうことによって、形成された画像のその
部分の濃度が低下してしまうなど、画像品位の低下が生
じることがある。
【0010】図2は、カラー画像の形成の際に使用する
ブラックの吐出口列とカラーの吐出口列との間に、1回
分の紙送り量だけ距離をおいた吐出口列の配置例を示し
ている。なお、この図ではブラックの吐出口列について
はカラー画像の形成の際に使用される部分のみを示して
いる。
【0011】この構成では、例えば往走査でブラックの
吐出口列からブラックインクをプリント媒体に打ち込ん
だ後、紙送りは行うがその次の復走査のプリント走査で
はそのプリント媒体上の位置にはインクは打ち込まれな
い。その後さらに紙送りを行い、次の往走査で先ほどの
プリント媒体上の位置にカラーインクが打ち込まれて1
プリント領域の画像が完成する。よって、この吐出口列
の配置とプリント方法では、ブラックインクが打ち込ま
れてから、カラーインクが打ち込まれるまで1回のプリ
ント走査分の時間差が生じる。これは図1の構成よりも
ブラック−カラーにじみを防止するという点で有利であ
る。また、プリント媒体上の左右の位置について、一プ
リント領域に関してはブラック−カラー時間差が等しい
という点も、画像品位の低下を防止する上で有利である
と考えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者が検
討した結果、図2の配置構成にも次のような問題点があ
ることがわかった。
【0013】例えば、まず往走査でブラックインクをプ
リント媒体へ打ち込み、その後の紙送りを経て次の復方
向のプリント走査を行うが、ブラックインクを打ち込ん
だばかりのプリント媒体上の領域には先に述べたように
カラーインクは打ち込まれない。しかし、その復走査の
プリント走査でカラーの吐出口列がプリント媒体上の隣
接した別の領域の画像を形成するためにカラーインクの
打ち込みを行っていれば、先ほどブラックインクを打ち
込んだプリント媒体上の領域に接してカラーインクの打
ち込みが行われる場合がある。そして左右端部のいずれ
かはブラックインクを打ち込んでから短い時間差で隣接
してカラーインクが打ち込まれてしまい、先に述べたブ
ラック−カラーにじみや、ブラックインクとカラーイン
クとの浸透性の差に起因する画像品位の低下などが発生
する。
【0014】図3に示した吐出口列の配置は先に述べた
課題の対策として、ブラックのノスノレ列とカラーの吐
出口列の間の距離を紙送り1回分より少し広げたもので
ある。この場合には図2の構成での問題は回避される。
【0015】図3の配置を採用した場合のプリント動作
を順を追って説明すると、まずブラックの吐出口列でプ
リント媒体上に形成された画像の、プリントヘッドとの
相対位置をに示す。ここから紙送りを行うと、先のプ
リントされた領域の相対位置はの位置に来る。この位
置で次のプリント走査が行われるが、図から明らかなよ
うにカラーの吐出口列がプリント媒体にインクを打ち込
んでも、先に形成した画像の位置に隣接したり、あるい
は重なることはない。
【0016】さらに紙送りを行うと、はじめにブラック
インクで形成された画像の相対位置はの位置に来る。
それに続くプリント走査で斜線部dの領域についてカラ
ーインクが打ち込まれる。そして、さらに紙送りが行わ
れ、はじめにブラックインクで形成された画像の相対位
置はの位置に来る。そして斜線部eにカラーインクが
打ち込まれ、1プリント領域に対する画像が完成する。
【0017】しかし、この構成を採用しても新たな問題
点があることがわかった。図中dのプリント媒体上の領
域には、ブラックインクが打ち込まれてから、インクが
打ち込まれない1回のプリント走査があったのち、カラ
ーインクが打ち込まれる。それに対して、図中eの領域
はブラックインクが打ち込まれてから、インクが打ち込
まれない2回のプリント走査の後、カラーインクが打ち
込まれる。そのため、ブラックインクをプリント媒体上
に打ち込んでからカラーインクを打ち込むまでの時間差
に違いが生じ、バンド状のむらが発生することがある。
【0018】図3の構成およびプリント方法とは別の考
え方として、ブラックの吐出口列とカラーの吐出口列と
の間の距離を紙送り2回分、あるいはそれ以上に広げる
という考え方もあるが、それではプリント装置に占める
プリントヘッドの大きさが増大し、プリントヘッドのコ
ストアップにつながるという問題がある。また、プリン
トヘッドとプリント媒体との距離を微少間隔に一律に保
持することも困難となる。
【0019】本発明者は、実験を進めることにより、こ
こまで述べた問題のうち、ブラック−カラーにじみや、
ブラックインクとカラーインクとの浸透性の差に起因す
る画像品位の低下は、ブラックインクを比較的多くプリ
ント媒体に打ち込み、インクのドットがプリント媒体上
でつながっている状態で起こりやすい傾向にあることを
確認した。また、ブラックインクを打ち込んでからカラ
ーインクを打ち込むまでの時間差がプリント媒体上のエ
リアによって異なることによりインクの浸透・定着状態
に差が発生して起こる画像品位の低下は、ブラックイン
クを比較的少なくプリント媒体上に打ち込み、ブラック
インクのドットがまだつながっていない状態で顕著に発
生することを確認した。さらにこの現象はカラーインク
の量にも強い影響を受けることがわかった。
【0020】本発明は、プリント媒体に打ち込む各イン
クの量に依存して上述のように複数種類の画像品位の低
下が発生することに注目し、画像データに応じて適切な
プリント制御方法を選択できるようにすることにより、
上述の問題の解決を図ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は、
インクを吐出するための複数の吐出口を所定方向に沿っ
て配列した吐出口列が複数配置されたプリント手段を用
い、前記プリント手段を前記プリント媒体に対し前記所
定方向とは異なる方向に相対的に走査させるとともに、
前記走査の間で前記プリント媒体を前記走査の方向と異
なる方向に相対的に搬送することにより画像形成を行う
インクジェットプリント装置において、プリントすべき
画像データの所定エリアについて、前記複数の吐出口列
のうち少なくとも一つの吐出口列に対応した画像情報を
取得する手段と、画像形成を行うにあたり、前記取得し
た情報に基づいて、前記所定エリアの画像データについ
てのプリントを行う前記少なくとも一つの吐出口列上の
部分を選択する手段と、を具えたことを特徴とする。
【0022】また、本発明は、インクを吐出するための
複数の吐出口を所定方向に沿って配列した吐出口列が複
数配置されたプリント手段を用い、前記プリント手段を
前記プリント媒体に対し前記所定方向とは異なる方向に
相対的に走査させるとともに、前記走査の間で前記プリ
ント媒体を前記走査の方向と異なる方向に相対的に搬送
することにより画像形成を行うインクジェットプリント
方法において、プリントすべき画像データの所定エリア
について、前記複数の吐出口列のうち少なくとも一つの
吐出口列に対応した画像情報を取得する工程と、画像形
成を行うにあたり、前記取得した情報に基づいて、前記
所定エリアの画像データについてのプリントを行う前記
少なくとも一つの吐出口列上の部分を選択する工程と、
を具えたことを特徴とする。
【0023】これらにおいて、前記情報取得手段または
工程では、前記所定エリアに占める前記一つの吐出の吐
出口列に対応した画像データの量に関する情報を取得す
ることができる。
【0024】また、前記一つの吐出口列には、前記搬送
が行われる長さより広い範囲にわたって吐出口が配列さ
れ、前記所定エリアは、先行する前記走査でプリントさ
れる領域上の、後の走査でプリントされる領域に対する
隣接部分に対応したエリアであり、前記選択手段または
工程では、前記取得した情報に基づいて、前記隣接部分
を前記搬送が行われる長さより広い範囲にわたって配列
されている前記吐出口列の少なくとも一端の部分を選択
するものとすることができる。
【0025】前記一つの吐出口列と他の吐出口列とは、
前記走査の方向にずれて配置されるとともに、前記搬送
が行われる距離分、前記搬送方向にもずれて配置されて
いるものとすることができる。
【0026】前記複数の吐出口列は、組成を異にする複
数種類のインクを吐出するために設けられたものとする
ことができる。
【0027】前記選択手段または工程では、前記所定エ
リアに占める前記一つの吐出口列に対応した画像データ
の量が比較的小である場合には、当該吐出口列の前記搬
送方向上の下流側に位置する部分を選択し、前記画像デ
ータの量が比較的大である場合には、当該吐出口列の前
記搬送方向上の上流側に位置する部分を選択することが
できる。
【0028】または、前記選択手段または工程では、前
記所定エリアに占める前記一つの吐出口列に対応した画
像データの量が比較的小である場合には、当該吐出口列
の前記搬送方向上の下流側の端部に位置する部分を選択
し、前記画像データの量が比較的大である場合には、当
該吐出口列の前記搬送方向上の上流側の端部に位置する
部分を選択し、前記画像データの量が中程度である場合
には、当該吐出口列の両端部に位置する部分を選択して
相補的なプリントを行わせることができる。
【0029】さらに、前記選択手段または工程では、前
記所定エリアに占める前記一つの吐出口列に対応した画
像データが前記所定エリアを実質的に占有している場合
には、当該吐出口列の両端部に位置する部分を選択して
相補的なプリントを行わせることができる。
【0030】また、前記一つの吐出口列の吐出量のばら
つきの情報と、温度情報との少なくとも一方に応じて、
前記選択を行うための前記画像データの量のしきい値を
変更する手段または工程を具えることができる。
【0031】以上において、前記複数の吐出口列のうち
前記一つの吐出口列はブラックのインクを吐出するため
に設けられ、他の吐出口列はカラーのインクを吐出する
ために設けられたものとすることができる。
【0032】また、以上において、前記プリント手段
は、前記インクを吐出するために利用されるエネルギと
して、インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生す
る素子を有するものとすることができる。
【0033】本発明では、例えばプリント媒体の搬送方
向およびこれに直交する走査方向にずれて配置されてい
る少なくとも2つの吐出口列を用いて画像を形成可能な
プリント装置において、所定エリアの画像データについ
て一つの吐出口列の複数の部分を使用して画像の形成を
可能とする手段をもち、前記画像データを含む所定のエ
リアの画像データに基き、前記複数の部分に振り分ける
プリントデータを変更する。すなわち、所定のエリア毎
にプリントすべき画像データを調べ、それにより起こり
やすい画像品位の低下に対し有利なプリント制御を行う
ものである。
【0034】なお本明細書において、「プリント」(以
下においては「記録」という場合もある)とは、文字、
図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意
を問わず、また人間が視覚で知覚しうるように顕在化し
たものであるか否かを問わず、プリント媒体上に液体を
付与することによって広く画像、模様、パターン等を形
成する、またはそのプリント媒体の加工を行う場合も言
うものとする。また、「画像品位の低下」とは、加工を
行う場合の加工精度の低下をも含む概念とする。
【0035】また、「プリント媒体」とは、一般的なプ
リント装置で用いられている紙のみならず、広く布、プ
ラスチックフィルム,金属板等、プリントヘッドから吐
出されるインクを受容可能なものも言うものとするが、
以下の説明では「紙」と言う場合もある。
【0036】さらに、「インク」とは、上記「プリン
ト」の定義と同様広く解釈されるべきもので、プリント
媒体上に付与されることによって画像、模様、パターン
等の形成、またはプリント媒体の加工に供されうる液体
を言うものとする。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0038】(1)第1の実施形態 (1.1)プリント装置の構成例 図4は、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリ
ント装置の要部構成例を示す模式的斜視図である。
【0039】図4において、ヘッドカートリッジ1がキ
ャリッジ2に交換可能に搭載されている。ヘッドカート
リッジ1は、プリントヘッド部およびインクタンク部を
有し、また、ヘッド部を駆動するための信号などを授受
するためのコネクタが設けられている。
【0040】ヘッドカートリッジ1は、キャリッジ2上
に適切に位置決めされて搭載されている。また、キャリ
ッジ2には、上記コネクタを介してヘッドカートリッジ
1に駆動信号等を伝達するためのコネクタホルダ(電気
接続部)が設けられている。
【0041】キャリッジ2は、主走査方向に延在して装
置本体に設置されたガイドシャフト3に沿って往復移動
可能に案内支持されている。そして、キャリッジ2は主
走査モータ4によりモータプーリ5、従動プーリ6およ
びタイミングベルト7等の伝動機構を介して駆動される
とともに、主走査方向上の位置および移動が制御され
る。30はヘッドカートリッジ1ないしキャリッジ2の
主走査方向上の基準位置であるホームポジションを検出
するためのセンサである。
【0042】給紙モータ35の回転をギアを介してピッ
クアップローラ31に伝達し、回転させることにより、
プリント用紙やプラスチック薄板等のプリント媒体8が
オートシートフィーダ(ASF)から分離され、プリン
ト位置に向けて給送される。さらに搬送ローラ9の回転
に応じ、ヘッドカートリッジ1のプリントヘッドのイン
ク吐出口と対向する位置を通って搬送される。搬送ロー
ラ9の駆動は、ラインフィード(LF)モータ34の回
転をギアを介して伝達することにより行われる。その
際、給紙がなされたか否かの判定と給紙時の頭出し位置
の確定とは、プリント媒体8の通過をペーパエンドセン
サ33が検出した時点で行われる。さらに、プリント媒
体8の後端部の位置を認識し、実際の後端位置から現在
のプリント位置を割り出す目的にも、ペーパエンドセン
サ33が使用される。
【0043】なお、プリント媒体8は、プリント位置に
おいて平坦な被プリント面を形成するように、その裏面
をプラテン(不図示)により支持されている。この場
合、キャリッジ2に搭載されたヘッドカートリッジ1
は、吐出口が形成されているプリント部の面(吐出口
面)がキャリッジ2から下方へ突出してプリント媒体8
と平行になるように保持されているヘッドカートリッジ
1は、例えば熱エネルギを利用してインクを吐出する形
態のプリント部を有し、プリント部は通電に応じて熱エ
ネルギを発生するための電気熱変換体を備えている。そ
して、本実施形態のヘッドカートリッジ1に用いられる
プリント部(プリントヘッド)は、電気熱変換体によっ
て印加される熱エネルギによってインクに膜沸騰を生じ
させ、そのときに発生する気泡の圧力を利用して、吐出
口よりインクを吐出してプリントを行うものである。
【0044】図5は、図4のインクジェットプリント装
置における制御回路の概略構成例を示すブロック図であ
る。
【0045】図5において、コントローラ200は主制
御部であり、例えばマイクロコンピュータ形態のCPU
201、プログラムや所要のテーブルその他の固定デー
タを格納したROM203、画像データを展開する領域
や作業用の領域等を設けたRAM205を有する。ホス
ト装置210は、画像データの供給源(プリントに係る
画像等のデータの作成、処理等を行うコンピュータとす
る他、画像読み取り用のリーダ部や、あるいはデジタル
カメラ等の形態であってもよい)である。画像データ、
その他のコマンド、ステータス信号等は、インタフェー
ス(I/F)212を介してコントローラ200と送受
信される。
【0046】操作部220は操作者による指示入力を受
容するスイッチ群を有し、電源スイッチ222や、プリ
ントヘッドのインクと出場対を良好に維持するための回
復処理の起動を指示するための回復スイッチ226等を
有する。
【0047】230は装置の状態を検出するためのセン
サ群であり、プリントヘッドの主走査方向上のホームポ
ジションを検出するためのホームポジションセンサ3
0、プリント媒体の有無等を検出するためのペーパエン
ドセンサ33、および環境温度を検出するために適宜の
部位に設けられた温度センサ234等を有する。
【0048】240は、プリントデータ等に応じてプリ
ントヘッド100の電気熱変換体(吐出ヒータ)を駆動
するためのドライバである。ヘッドドライバ240は、
プリントデータを吐出ヒータ25の位置に対応させて整
列させるシフトレジスタ、当該整列したデータを適宜の
タイミングでラッチするラッチ回路、駆動タイミング信
号に同期して吐出ヒータを作動させる論理回路素子のほ
か、ドット形成位置合わせのために駆動タイミング(吐
出タイミング)を適切に設定するタイミング設定部等を
有する。
【0049】プリントヘッド100には、吐出ヒータ2
5の他にサブヒータ242が設けられている。このサブ
ヒータ142はインクの吐出特性を安定させるための温
度調整を行うものであり、吐出ヒータ25と同時にプリ
ントヘッド基板上に形成された形態および/またはプリ
ントヘッド100の本体ないしはヘッドカートリッジ1
に取り付けられる形態とすることができる。
【0050】250は主走査モータ4を駆動するための
モータドライバ、270はプリント媒体8の搬送(副走
査)に用いられるLFモータ34を駆動するためのモー
タドライバである。また、260はプリント媒体8をA
SFから分離・給送する動力源である給紙モータを駆動
するためのドライバである。
【0051】(1.2)プリント制御の例 図6を用いて本実施形態のプリント制御を説明する。図
中の左側部分には、プリント媒体8と対向するプリント
ヘッド100の面における、ブラックの吐出口列Bk1
およびカラーの吐出口列C1,C2,M1,M2,Y
1,Y2の配置を示してある。
【0052】本実施形態ではカラーの吐出口列の範囲b
は紙送りの長さ(以下、紙送り幅と呼ぶ)と等しく、カ
ラーの吐出口列とブラックの吐出口列との距離も紙送り
幅と等しい。また、ブラックの吐出口列Bk1の範囲a
は、紙送り幅(=bの長さ)に等しい部分aの長さ
に、図中a”で示される所定吐出口列部分の長さを加え
た長さであり、図中の吐出口列部分a’およびa”の長
さは等しい。
【0053】図中iで示されているのはプリントすべき
量子化されたブラックの画像データである。その中の破
線で囲まれた所定のエリアf1,f2,f3,・・・の
それぞれについて、画像データのうちブラックデータに
対応したドットのカウントを行う。このドットカウント
を行うエリアの副走査方向に対応する高さはa’と等し
い高さであり、主走査方向に対応する横の長さは、計算
し易いように本実施形態では8画素分とする。そして本
実施形態では、各エリアについてのドットカウント値に
応じて、そのエリアのブラックデータのプリントを範囲
a’の吐出口列部分で行うか、あるいは範囲a”の吐出
口列部分で行うかを設定する。
【0054】図7はその設定処理手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【0055】図7のステップS1では、図6の所定エリ
アの一つ(最初はまずエリアf1)についてブラックデ
ータに対応するドットのカウントを行う。次に、ステッ
プS3にて、ドットカウントの結果を用いて判定を行
う。すべてのピクセルにプリントすべきデータがある状
態を100%として、ドットカウント結果が33%以上
(すなわち画像データに占めるブラックデータの比率が
比較的高い場合)であれば、そのエリアの画像データが
吐出口列部分a’でプリントされるよう画像データを設
定するとともに(ステップS5)、吐出口列部分a”に
関しては吐出動作が行われないよう空白データを設定す
る(ステップS7)。逆に、ドットカウント結果が33
%未満(すなわち画像データに占めるブラックデータの
比率が比較的低い場合)であれば、吐出口列部分a’に
関しては空白データを設定するとともに(ステップS
9)、そのエリアの画像データが吐出口列部分a”でプ
リントされるよう設定する(ステップS11)。
【0056】かかる処理をエリアf1,f2,f3,・
・・のそれぞれについて行うことで、各エリアのブラッ
クデータは吐出口列部分a’またはa”でプリントされ
ることになる。
【0057】図6を参照して、この設定に基づくプリン
ト制御を、プリント媒体上に形成された画像とプリント
ヘッドとの関係を順次追いながら、具体的に説明する。
【0058】先に述べたプリントすべき画像データ上の
エリアf1のブラックのプリントデータが、ドットカウ
ントの結果33%以上であったとする。また、エリアf
2については33%未満であり、エリアf3については
33%以上であったとする。すると、吐出口列a’用の
メモリ領域には、エリアf1およびエリアf3について
は対応する画像データがそれぞれセットされ、エリアf
2については空白データがセットされる。同様に、吐出
口列a”用のメモリ領域には、エリアf2については対
応する画像データがセットされ、エリアf1およびエリ
アf3については空白データがセットされる。
【0059】その後、各領域についてセットされた画像
データのプリントが行われる。すなわち、まず33%以
上と判定されたエリアf1およびエリアf3の画像デー
タは、1回目のプリント走査で吐出口列a’によりプリ
ントされる。図6ので示される斜線領域は、1回目の
プリント走査でプリントされるプリント媒体上のプリン
ト領域であり、エリアf1およびエリアf3のそれぞれ
対応して、g1およびg3で示す部分のプリントがなさ
れている。
【0060】その後紙送りが行われ、次のプリント走査
が行われる(図中)。先ほどの判定でブラックのドッ
トカウント結果が33%未満と判定されたエリアf2に
対応して、h2の領域が吐出口列a”によりプリントさ
れる。さらに紙送りが行われ、次のプリント走査でカラ
ーのプリントが行われる(図中で示される斜線領
域)。そして、もう一度紙送りが行われ、その後のプリ
ント走査で図中の斜線領域g1,h2,g3に対する
カラーのプリントが行われて、1プリント領域に対する
画像が完成する。
【0061】これらの処理により、ブラックのプリント
デューティが比較的低く(本実施形態では33%未
満)、先に述べたようにブラックインクを打ち込んでか
らカラーインクを打ち込むまでの時間差がプリント媒体
上のエリアにより異なることに起因して生じる画像品位
の低下が顕著となる画像データについては、基本的に図
2について述べたのと同等の条件にてプリントが行われ
る。また、ブラックのデューティが高く(本実施形態で
は33%以上)、ブラック−カラーにじみや、ブラック
インクとカラーインクとの浸透性の差に起因する画像品
位の低下が支配的に起こる画像データについては、図3
について述べたのと同等の態様にて吐出口列部分を使用
することにより、プリントが行われる。これにより、先
に述べた双方の画像品位の低下を避けつつ、高速な画像
形成を行うことが可能となる。
【0062】(2)第2の実施形態 プリント媒体の種類やインクの組成によっては、ブラッ
ク−カラーにじみなどの現象が顕著である領域と、ブラ
ック−カラー時間差がプリント媒体上のエリアのよって
異なることに起因してむらが発生する現象が顕著である
領域との境目に、図2の吐出口列配置ではブラック−カ
ラーにじみなどが発生し、図3の吐出口列配置ではブラ
ック−カラー時間差がエリアにより異なることに起因す
るむらが発生することがある。
【0063】本発明の第2の実施形態として、その場合
にも対応できるプリント制御について述べる。この実施
形態でも、前述と同様のプリント装置および制御系の構
成、並びに吐出口列の配置が採用できるが、本例ではブ
ラックのドットカウント結果に応じたブラックデータに
ついてのプリント制御の方法を3種類のうちから選ぶよ
うにする。
【0064】図8はそのための設定処理手順の一例を示
すフローチャート、図9(a)〜(d)はその設定処理
で利用されるパターンデータの例である。
【0065】図8のステップS21では、上述の実施形
態における図7のステップS1の処理と同様に、所定エ
リアのブラックの画像データのドットカウントを行い、
ステップS23にて、その結果が33%以上であるか3
3%未満であるかの判定を行う。33%未満であると判
定された場合にはステップS27に進み、吐出口列部分
a’用のメモリ領域に画像データと図9(a)に示す
「パターン0」とのANDをとったデータをセットす
る。「パターン0」は図9(a)に示されるように空白
のデータで構成されているので、吐出口列部分a’用の
メモリ領域には空白のデータがセットされる。次に、ス
テップS29にて、吐出口列部分a”用のメモリ領域に
画像データと図9(b)に示す「パターン1」とのAN
Dをとったデータをセットする。「パターン1」は図9
(b)に示されるようにフルにデータが埋まったパター
ンに設定されているので、ANDをとっても画像データ
はそのままでメモリ領域にセットされる。つまり、ブラ
ックのデューティが低い場合における上述の実施形態と
同等の処理である。
【0066】ドットカウントの結果がステップS23に
おいて33%以上であると判定され、さらにステップS
25にて50%以上であることが判定された場合には、
ステップS31に進み、吐出口列部分a’用のメモリ領
域に画像データと図9(b)に示す「パターン1」との
ANDをとったデータをセットし、画像データがそのま
までそのメモリ領域にセットされるようにする。次に、
ステップS33にて、吐出口列部分a”用のメモリ領域
に画像データと図9(a)に示す「パターン0」とのA
NDをとったデータをセットし、そのメモリ領域には空
白のデータがセットされるようにする。これはつまり、
ブラックのデューティが比較的高い場合における上述の
実施形態と同等の処理である。
【0067】また、ドットカウントの結果が33%以上
50%未満の場合には、ステップS35およびS37に
て、図9(c)に示す「パターン2」および図9(d)
に示す「パターン3」、すなわち補間関係にあるハーフ
デューティーパターンにより、画像データを間引いて吐
出口列部分a’用のメモリ領域および吐出口列部分a”
用のメモリ領域にそれぞれセットする。
【0068】このような処理を行うことにより、図2の
吐出口列配置ではブラック−カラーにじみなどが発生
し、図3の吐出口列配置ではブラック−カラー時間差が
エリアのより異なることに起因するむらが発生する現象
のような、プリント媒体やインクの組み合わせにおいて
も画像品位の低下を防止しつつ、高速に画像形成を行う
ことができる。
【0069】また、本実施形態の処理により、所定のエ
リアの画像データを吐出口列a’のみでプリントした部
分と、所定のエリアの画像データを吐出口列a”のみで
プリントした部分とをなめらかにつないだ画像を出力す
ることができる。
【0070】(3)第3の実施形態 本発明の第3の実施形態では、上述した第2の実施形態
の構成に加え、ブラックのドットカウント結果からプリ
ント制御方法を選ぶ判定を行うためのしきい値を、ブラ
ックの吐出口列からのインク吐出量、あるいはそれに関
連した情報により変更するようにする。また、ブラック
インクのみで高デューティの画像の形成を行う場合に特
に顕著に現れる画像品位の低下があるが、その画像品位
の低下への対応も加えて行う。
【0071】図10は、ブラックインクのみで高デュー
ティの画像の形成を行う場合に現れる画像品位の低下を
説明するための説明図である。
【0072】この図はプリント媒体8の断面を紙送り方
向と直交する方向から見た状態を示している。図中、K
D1は、ブラックインクを高デューティでプリントする
際に、先のプリント走査scan1で、プリント媒体上
のあるプリント領域P1に対してプリントされたインク
の状態、KD2は、その後の紙送りを介して行われる次
のプリント走査scan2で、続くプリント領域P2に
対してプリントされたインクの状態である。プリント直
後の状態を観察すると、図に示されるように、先にプリ
ントされた部分KD1と後からプリントされた部分KD
2との間、すなわち隣り合うプリント領域の境界部に
は、プリント媒体上に乗ったインクの厚みが薄い部分が
できることがある。この場合、その厚みの薄い部分の濃
度がその周りと比べ相対的に低く、筋となって見え、プ
リント画像の品位が低下する。この現象は反射光学濃度
の高い画像、特にブラックインクで形成された画像にお
いて顕著に認識される。
【0073】そこで、本実施形態では、ブラックのドッ
トカウント結果が所定値以上のときに、隣接するプリン
ト領域に対する境界部分のプリントを行う吐出口列部分
a’と吐出口列部分a”との双方を使用して画像を形成
することにより、上記のようにブラックインクが薄い部
分を少なくし、以って濃度低下を防止あるいは軽減する
ようにする。
【0074】図11はそのプリント制御の説明図であ
る。この例では、先行するプリント走査scan1でプ
リントされる範囲aのプリント領域P1のうち、次の
プリント走査scan2でプリントされるプリント領域
P2に隣接する部分に位置する吐出口列部分a’で例え
ば半分のデータのプリントを行い、次のプリント走査s
can2においては、範囲aのプリント領域P2のプ
リントと同時に吐出口列部分a”でもう半分のデータを
行うようにしている。これによると、隣接するプリント
領域の境界部に対して同時に打ち込まれたインクドット
同士が合体し、図10の場合に比してKD1とKD2と
の境界部の厚みがそれほど薄くならず、従って筋の目立
たないものとなる。
【0075】本実施形態のプリント装置では、所定エリ
アに占めるブラックデータの比率が90%より大きい場
合には黒インクのみで画像を形成するものとする。その
ような高デューティでブラックの画像を形成する場合に
は、画像品位低下が生じることがあり得るので、上述の
対策を施す。具体的な処理としては、ブラックのドット
カウントの結果が90%を越えた場合には、吐出口列部
分a’と吐出口列部分a”との双方を使用して画像の形
成を行う。
【0076】また、本実施形態では、プリントヘッドの
製造上のばらつきに起因したブラックインクの吐出量の
ばらつきと、プリント装置が置かれた環境温度によるブ
ラックインクの吐出量の変化に対応した制御を行う。よ
り具体的には、プリントヘッドの製造時にブラックイン
クの吐出口列に対応して設定されたヘッドランクと、プ
リント装置に内蔵された温度センサ234(図5)によ
り測定される環境温度とに応じて、ブラックのドットカ
ウント結果からプリント制御方法を選択するためのしき
い値を変更する。
【0077】図12はしきい値を選択するためのテーブ
ルであり、かかるテーブルの内容は固定データとしてR
OM203等に格納しておくことができる。図示の例で
は、環境温度については20℃より低い場合と、20℃
以上30℃未満の場合と、30℃以上の場合との3つの
場合に分けられている。また、ヘッドランクは「1」、
「0」、「−1」の3つに分けられている。そして、環
境温度とヘッドランクとの組み合わせに対応して定めら
れた3つのしきい値value1〜value3を用い、ブラック
のドットカウント結果に応じたブラックデータについて
のプリント制御の方法を設定するようにする。
【0078】図13はその設定処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【0079】本手順では、まずステップS40において
環境温度およびヘッドランクを認識し、それに応じてテ
ーブルの参照先を定める。次に、ステップS41では、
所定エリアのブラックの画像データのドットカウントを
行い、ステップS43にて、その結果がテーブルの参照
先に記述されているvalue1の値(例えば環境温度が2
0℃未満、ヘッドランクが「0」のときにはvalue1=
35)より大きいか否かを判定する。
【0080】ここで、ブラックのドットカウント結果が
value1以下の場合はステップS51に進み、吐出口列
部分a’用のメモリ領域に画像データと図9(a)に示
した「パターン0」とのANDをとったデータをセット
する。「パターン0」は図9(a)に示されるように空
白のデータで構成されているので、吐出口列部分a’用
のメモリ領域には空白のデータがセットされる。次に、
ステップS53にて、吐出口列部分a”用のメモリ領域
に画像データと図9(b)に示した「パターン1」との
ANDをとったデータをセットする。「パターン1」は
図9(b)に示されるようにフルにデータが埋まったパ
ターンに設定されているので、ANDをとっても画像デ
ータはそのままでメモリ領域にセットされる。従ってこ
の場合には、吐出口列部分a”により上記隣接部の画像
を形成する。
【0081】ブラックのドットカウント結果がvalue1
より大きく、かつステップS45にてvalue2以下であ
ることが判別された場合はステップS55,S57に進
み、図9(c)に示す「パターン2」および図9(d)
に示す「パターン3」、すなわち補間関係にあるハーフ
デューティーパターンにより、画像データを間引いて吐
出口列部分a’用のメモリ領域および吐出口列部分a”
用のメモリ領域にそれぞれセットする。従ってこの場合
は、吐出口列部分a”と吐出口列部分a’との双方を用
いて上記隣接部の画像を形成する。
【0082】ブラックのドットカウント結果がvalue2
より大きく、かつステップS47にてvalue3以下であ
ることが判別された場合はステップS59に進み、吐出
口列部分a’用のメモリ領域に画像データと図9(b)
に示す「パターン1」とのANDをとったデータをセッ
トし、画像データがそのままでそのメモリ領域にセット
されるようにする。次に、ステップS61にて、吐出口
列部分a”用のメモリ領域に画像データと図9(a)に
示す「パターン0」とのANDをとったデータをセット
し、そのメモリ領域には空白のデータがセットされるよ
うにする。従ってこの場合には、吐出口列部分a’によ
り上記隣接部の画像を形成する。
【0083】さらに、ブラックのドットカウント結果が
value3より大きい場合にはステップS63,S65に
進み、図9(c)に示す「パターン2」および図9
(d)に示す「パターン3」、すなわち補間関係にある
ハーフデューティーパターンにより、画像データを間引
いて吐出口列部分a’用のメモリ領域および吐出口列部
分a”用のメモリ領域にそれぞれセットする。従ってこ
の場合は、吐出口列部分a”と吐出口列部分a’との双
方を用いて上記隣接部の画像を形成することになり、先
に述べたブラックの高デューティの画像形成時における
画像品位の低下を防止、あるいは軽減することができ
る。
【0084】本実施形態では、ヘッドランクや環境温度
に応じたブラックインクの吐出量のばらつきに対応して
判定のしきい値を変更することにより、プリント媒体に
打ち込まれるブラックのインク量に対してプリント制御
方法を切り替えるポイントをより高い精度で設定するこ
とが可能となった。
【0085】なお、本実施形態では、ブラックのヘッド
ランクと環境温度との双方についての補正を行うように
したが、本実施形態はこの構成に限定されるものではな
い。いずれか一方だけの値を使って判定のしきい値の変
更を行っても効果がある。また、ブラックの吐出量に反
映される条件であれば、その他のもの(例えばヘッド自
体の温度等)を使用しても同様に効果がある。
【0086】(その他)以上の各実施形態では、ブラッ
クの吐出口列とカラーの吐出口列とが紙送り方向にずれ
て配置されたプリントヘッドの構成例を示したが、本発
明はこの構成に限定されるものではない。上述のように
一体のプリントヘッドに設けられるものであれ、また別
体のプリントヘッドにそれぞれ設けられるものであれ、
副走査方向にずれて配置された複数の吐出口列を用いる
インクジェットプリント装置において、上述したような
種々の要因による画像品位の低下が生じ得るのであれ
ば、本発明はそのような画像品位の低下を極力抑えて高
速な画像形成を行う上で有効である。
【0087】また、上述の各実施形態ではブラックのイ
ンクおよびカラー(シアン、マゼンタおよびイエロー)
のインクを用いる構成としたが、インクの組成の違い等
に起因して上述したような画像品位の低下が生じ得るの
であれば、色調(色,濃度を含む)の組み合わせは上述
のものに限られないのは言うまでもない。
【0088】また、上述では、同一のプリント領域に対
し、ブラックインクを先にプリントし、その後にカラー
インクをプリントする構成についての例を示したが、本
発明はこの構成にも限定されるものではない。すなわ
ち、カラーインクを先にプリントする構成のインクジェ
ットプリント装置においても有効である。
【0089】さらに、上述の各実施形態では、ブラック
の吐出口列について、複数の吐出口列部分でのプリント
を可能とした構成について説明したが、本発明はこの構
成にも限定されるものではない。すなわち、カラーの吐
出口列について同様な構成および制御を行っても、種々
の要因による画像品位の低下を抑える効果がある。
【0090】加えて、上述の各実施形態では、色調間の
関係ではブラックの画像データのデューティのみに着目
した制御を行ったが、カラーの画像データのデューティ
との関連においてブラックの画像データおよび/または
カラーの画像データについてのプリント制御を適宜選択
し得るようにしてもよく、またプリント制御選択のため
の数値についても適宜設定または変更するようにしても
よい。
【0091】また、上述の各実施形態に現れる数値は、
例示のためのものである。
【0092】さらに加えて、本発明は、プリント素子と
して電気熱変換体を有するインクジェットヘッドのみな
らず、ピエゾ素子など電気機械変換体を有するインクジ
ェットヘッドを用いる場合にも適用できるのは勿論であ
る。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
組成の異なる複数種類のインクを用いてプリントを行う
に際し、プリント媒体に打ち込む各インクの量を規定す
る画像データに応じて適切なプリント制御を選択するよ
うにしたので、ある組成のインクを打ち込んでから異な
る組成のインクを打ち込むまでの時間差がプリント媒体
上のエリアにより異なることに起因して生じる画像品位
の低下や、異なる組成のインク間のにじみあるいはイン
ク間の浸透性の差に起因する画像品位の低下を避けつ
つ、高速な画像形成を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】組成の異なる複数種類のインクを用いてプリン
トを行うに際し、異なる組成のインク間のにじみを回避
するために採用されている吐出口列の従来の配置例を示
す説明図である。
【図2】ある組成のインクを打ち込んでから、異なる組
成のインクを打ち込むまでの時間差が、プリント媒体上
のエリアにより異なることに起因して生じる画像品位の
低下を回避するために採用される吐出口列の配置例を示
す説明図である。
【図3】一プリント領域に対しある組成のインクを打ち
込んでから、隣接する他のプリント領域に異なる組成の
インクを打ち込むまでの時間差が短いことに起因して生
じる画像品位の低下を回避するために採用される吐出口
列の配置例を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るインクジェットプリ
ント装置の要部構成例を示す模式的斜視図である。
【図5】図4のインクジェットプリント装置における制
御回路の概略構成例を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態でのプリント制御を説明す
るための説明図である。
【図7】図6のプリント制御で用いられる吐出口列部分
に対するデータ設定処理手順の一例を示すフローチャー
トである。
【図8】本発明の第2の実施形態によるプリント制御で
用いられる吐出口列部分に対するデータ設定処理手順の
一例を示すフローチャートである。
【図9】(a)〜(d)は図8の設定処理で利用される
パターンデータの例を示す模式図である。
【図10】ブラックインクのみで高デューティの画像の
形成を行う場合に現れる画像品位の低下を説明するため
の説明図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係り、図10で説
明した問題を解決するためのプリント制御の説明図であ
る。
【図12】本発明の第3の実施形態で利用されるテーブ
ルを説明するための説明図である。
【図13】本発明の第3の実施形態によるプリント制御
で用いられる吐出口列部分に対するデータ設定処理手順
の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ヘッドカートリッジ 2 キャリッジ 3 ガイドシャフト 4 主走査モータ 8 プリント媒体 9 搬送ローラ 34 ラインフィード(LF)モータ 100 プリントヘッド 200 コントローラ 201 CPU 203 ROM 205 RAM 210 ホスト装置 220 操作部 230 センサ群 240 ヘッドドライバ Bk1 ブラックインク用吐出口列 C1,C2 シアンインク用吐出口列 M1,M2 マゼンタインク用吐出口列 Y1,Y2 イエロー用吐出口列 a ブラックインク用吐出口の配列範囲 a’,a”,a ブラックインク用吐出口列の部分 b カラーインク用吐出口の配列範囲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 高橋 喜一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 勅使川原 稔 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 矢澤 剛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 筑間 聡行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA05 EA08 EA11 EB30 EB49 EB58 EB59 EC71 EC79 EE14 FA03 FA11 HA22

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するための複数の吐出口を
    所定方向に沿って配列した吐出口列が複数配置されたプ
    リント手段を用い、前記プリント手段を前記プリント媒
    体に対し前記所定方向とは異なる方向に相対的に走査さ
    せるとともに、前記走査の間で前記プリント媒体を前記
    走査の方向と異なる方向に相対的に搬送することにより
    画像形成を行うインクジェットプリント装置において、 プリントすべき画像データの所定エリアについて、前記
    複数の吐出口列のうち少なくとも一つの吐出口列に対応
    した画像情報を取得する手段と、 画像形成を行うにあたり、前記取得した情報に基づい
    て、前記所定エリアの画像データについてのプリントを
    行う前記少なくとも一つの吐出口列上の部分を選択する
    手段と、を具えたことを特徴とするインクジェットプリ
    ント装置。
  2. 【請求項2】 前記情報取得手段は、前記所定エリアに
    占める前記一つの吐出の吐出口列に対応した画像データ
    の量に関する情報を取得することを特徴とする請求項1
    に記載のインクジェットプリント装置。
  3. 【請求項3】 前記一つの吐出口列には、前記搬送が行
    われる長さより広い範囲にわたって吐出口が配列され、
    前記所定エリアは、先行する前記走査でプリントされる
    領域上の、後の走査でプリントされる領域に対する隣接
    部分に対応したエリアであり、前記選択手段は、前記取
    得した情報に基づいて、前記隣接部分を前記搬送が行わ
    れる長さより広い範囲にわたって配列されている前記吐
    出口列の少なくとも一端の部分を選択することを特徴と
    する請求項1または2に記載のインクジェットプリント
    装置。
  4. 【請求項4】 前記一つの吐出口列と他の吐出口列と
    は、前記走査の方向にずれて配置されるとともに、前記
    搬送が行われる距離分、前記搬送方向にもずれて配置さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載のインクジェットプリント装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の吐出口列は、組成を異にする
    複数種類のインクを吐出するために設けられていること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のイン
    クジェットプリント装置。
  6. 【請求項6】 前記選択手段は、前記所定エリアに占め
    る前記一つの吐出口列に対応した画像データの量が比較
    的小である場合には、当該吐出口列の前記搬送方向上の
    下流側に位置する部分を選択し、前記画像データの量が
    比較的大である場合には、当該吐出口列の前記搬送方向
    上の上流側に位置する部分を選択することを特徴とする
    請求項3ないし5のいずれかに記載のインクジェットプ
    リント装置。
  7. 【請求項7】 前記選択手段は、前記所定エリアに占め
    る前記一つの吐出口列に対応した画像データの量が比較
    的小である場合には、当該吐出口列の前記搬送方向上の
    下流側の端部に位置する部分を選択し、前記画像データ
    の量が比較的大である場合には、当該吐出口列の前記搬
    送方向上の上流側の端部に位置する部分を選択し、前記
    画像データの量が中程度である場合には、当該吐出口列
    の両端部に位置する部分を選択して相補的なプリントを
    行わせることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか
    に記載のインクジェットプリント装置。
  8. 【請求項8】 前記選択手段は、前記一つの吐出口列に
    対応した画像データが前記所定エリアを実質的に占有し
    ている場合には、当該吐出口列の両端部に位置する部分
    を選択して相補的なプリントを行わせることを特徴とす
    る請求項7に記載のインクジェットプリント装置。
  9. 【請求項9】 前記一つの吐出口列の吐出量のばらつき
    の情報と、温度情報との少なくとも一方に応じて、前記
    選択を行うための前記画像データの量のしきい値を変更
    する手段を具えたことを特徴とする請求項6ないし8の
    いずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の吐出口列のうち前記一つの
    吐出口列はブラックのインクを吐出するために設けら
    れ、他の吐出口列はカラーのインクを吐出するために設
    けられていることを特徴とする請求項1ないし9のいず
    れかに記載のインクジェットプリント装置。
  11. 【請求項11】 前記プリント手段は、前記インクを吐
    出するために利用されるエネルギとして、インクに膜沸
    騰を生じさせる熱エネルギを発生する素子を有すること
    を特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のイ
    ンクジェットプリント装置。
  12. 【請求項12】 インクを吐出するための複数の吐出口
    を所定方向に沿って配列した吐出口列が複数配置された
    プリント手段を用い、前記プリント手段を前記プリント
    媒体に対し前記所定方向とは異なる方向に相対的に走査
    させるとともに、前記走査の間で前記プリント媒体を前
    記走査の方向と異なる方向に相対的に搬送することによ
    り画像形成を行うインクジェットプリント方法におい
    て、 プリントすべき画像データの所定エリアについて、前記
    複数の吐出口列のうち少なくとも一つの吐出口列に対応
    した画像情報を取得する工程と、 画像形成を行うにあたり、前記取得した情報に基づい
    て、前記所定エリアの画像データについてのプリントを
    行う前記少なくとも一つの吐出口列上の部分を選択する
    工程と、を具えたことを特徴とするインクジェットプリ
    ント方法。
  13. 【請求項13】 前記情報取得工程では、前記所定エリ
    アに占める前記一つの吐出の吐出口列に対応した画像デ
    ータの量に関する情報を取得することを特徴とする請求
    項12に記載のインクジェットプリント方法。
  14. 【請求項14】 前記一つの吐出口列には、前記搬送が
    行われる長さより広い範囲にわたって吐出口が配列さ
    れ、前記所定エリアは、先行する前記走査でプリントさ
    れる領域上の、後の走査でプリントされる領域に対する
    隣接部分に対応したエリアであり、前記選択工程では、
    前記取得した情報に基づいて、前記隣接部分を前記搬送
    が行われる長さより広い範囲にわたって配列されている
    前記吐出口列の少なくとも一端の部分を選択することを
    特徴とする請求項12または13に記載のインクジェッ
    トプリント方法。
  15. 【請求項15】 前記一つの吐出口列と他の吐出口列と
    は、前記走査の方向にずれて配置されるとともに、前記
    搬送が行われる距離分、前記搬送方向にもずれて配置さ
    れていることを特徴とする請求項12ないし14のいず
    れかに記載のインクジェットプリント方法。
  16. 【請求項16】 前記複数の吐出口列は、組成を異にす
    る複数種類のインクを吐出するために設けられているこ
    とを特徴とする請求項12ないし15のいずれかに記載
    のインクジェットプリント方法。
  17. 【請求項17】 前記選択工程では、前記所定エリアに
    占める前記一つの吐出口列に対応した画像データの量が
    比較的小である場合には、当該吐出口列の前記搬送方向
    上の下流側に位置する部分を選択し、前記画像データの
    量が比較的大である場合には、当該吐出口列の前記搬送
    方向上の上流側に位置する部分を選択することを特徴と
    する請求項14ないし16のいずれかに記載のインクジ
    ェットプリント方法。
  18. 【請求項18】 前記選択工程では、前記所定エリアに
    占める前記一つの吐出口列に対応した画像データの量が
    比較的小である場合には、当該吐出口列の前記搬送方向
    上の下流側の端部に位置する部分を選択し、前記画像デ
    ータの量が比較的大である場合には、当該吐出口列の前
    記搬送方向上の上流側の端部に位置する部分を選択し、
    前記画像データの量が中程度である場合には、当該吐出
    口列の両端部に位置する部分を選択して相補的なプリン
    トを行わせることを特徴とする請求項14ないし16の
    いずれかに記載のインクジェットプリント方法。
  19. 【請求項19】 前記選択工程では、前記一つの吐出口
    列に対応した画像データが前記所定エリアを実質的に占
    有している場合には、当該吐出口列の両端部に位置する
    部分を選択して相補的なプリントを行わせることを特徴
    とする請求項18に記載のインクジェットプリント方
    法。
  20. 【請求項20】 前記一つの吐出口列の吐出量のばらつ
    きの情報と、温度情報との少なくとも一方に応じて、前
    記選択を行うための前記画像データの量のしきい値を変
    更する工程を具えたことを特徴とする請求項17ないし
    19のいずれかに記載のインクジェットプリント方法。
  21. 【請求項21】 前記複数の吐出口列のうち前記一つの
    吐出口列はブラックのインクを吐出するために設けら
    れ、他の吐出口列はカラーのインクを吐出するために設
    けられていることを特徴とする請求項12ないし20の
    いずれかに記載のインクジェットプリント方法。
  22. 【請求項22】 前記プリント手段は、前記インクを吐
    出するために利用されるエネルギとして、インクに膜沸
    騰を生じさせる熱エネルギを発生する素子を有すること
    を特徴とする請求項11ないし21のいずれかに記載の
    インクジェットプリント方法。
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