JP2002224083A - 磁気共鳴画像診断装置 - Google Patents

磁気共鳴画像診断装置

Info

Publication number
JP2002224083A
JP2002224083A JP2001029937A JP2001029937A JP2002224083A JP 2002224083 A JP2002224083 A JP 2002224083A JP 2001029937 A JP2001029937 A JP 2001029937A JP 2001029937 A JP2001029937 A JP 2001029937A JP 2002224083 A JP2002224083 A JP 2002224083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
eddy current
data
distribution
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001029937A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromichi Shimizu
博道 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP2001029937A priority Critical patent/JP2002224083A/ja
Publication of JP2002224083A publication Critical patent/JP2002224083A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シングルショットEPI等の渦電流の発生量
が多いシーケンスにおいて、渦電流に由来する偽像を正
確に低減できる磁気共鳴画像診断装置を実現する。 【解決手段】 EPIのリードアウト傾斜磁場の高速反
転によって生じる動的な渦電流磁場分布を時間の関数と
して予備計測し、予備計測した分布データを用いて本計
測信号を補正後、再構成を行う。渦電流磁場分布データ
は代表的なリードアウト傾斜磁場駆動条件の下で計測
し、装置関数として保存しておいたデータから、本撮像
のリードアウト傾斜磁場による渦電流磁場分布をシミュ
レーションで合成したものを用いる。サーチコイルを併
用し時間分解能が高い渦電流磁場分布を得る。これによ
り、シングルショットEPIなどの短周期のリードアウ
ト傾斜磁場の反転を伴うシーケンスにおいて、渦電流に
由来する偽像を効果的に低減できる。また、永久磁石の
ヒステリシスに起因する偽像を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴診断装置
(MRI)に関し、特にEPI法の画質補正に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、MRIは組織描出能に優れた画像
診断装置として、X線CTと並び、疾病の重要な診断手
段となっている。このMRIは、近年、撮影の短時間
化、多機能化を達成してきているが、高画質の画像を短
時間で得るにはまだ十分とは言えない。
【0003】例えば、呼吸運動を行っている腹部を撮影
すると、体動アーチファクトが発生する。これは、位相
エンコード毎に位置がずれた被検体を計測し、フーリエ
変換によって1枚の画像を合成したためである。
【0004】体動の影響を受けない撮影法として、超高
速撮像法、EPIがある。これは50〜100ms程度
の時間で1枚の画像を計測するもので、この程度の短時
間であれば被検体は事実上静止しているとみなすことが
できる。
【0005】しかし、画像はアーチファクトや歪みが多
く、現状では、一般の臨床撮像法に置き換えられるもの
までには至っていない。EPIは1回の磁化の励起で1
枚の画像生成が可能である反面、データ取得の時間が長
いため、静磁場分布の影響が時間的に累積し、歪みや偽
像を生じがちである。
【0006】画像から静磁場分布の影響を取り除く方法
として、静磁場分布データを用いてk空間(計測データ
を配置する空間)のデータを補正してから再構成する方
法が最近提案された(Y.M.Kadah and X.Hu,“Simulated
Phase Evolution Rewiding(SPHERE):A Tchniique for
Reducing Bo Inhomogeneity Effects in MR Images”,M
agnetic Resonance in Medecine,vol.38,615-627(199
7))。
【0007】静磁場分布が存在するとき、計測されたk
空間データD(k)は次式1となる。ただし、式1にお
いては、T2減衰の効果は省略している。
【0008】
【数1】
【0009】上記式1において、f(r)は核スピン密
度分布、△ν(r)は静磁場不均一による共鳴周波数の
ずれ、t(k)はスピンが静磁場不均一を感受する時
間、rは空間座標、γは磁気回転比、jは虚数単位であ
る。静磁場強度をB(r)とすると、△ν(r)=γΔ
β(r)である。
【0010】また、上記式1は傾斜磁場による空間座標
のエンコードに加えて、静磁場不均一による位相回転が
スピン密度分布関数に加わることを示す。
【0011】ここで、次式2が成り立つ場合、すなわ
ち、k空間を充填するためにデータを計測する時間が、
静磁場不均一によってスピンが分散する時間よりも十分
短ければ、上記式1は次式3へ近似することができる。
【0012】
【数2】
【0013】
【数3】
【0014】上記式3において、t0は計測の代表的な
時刻、例えばエコー中心の時刻である。
【0015】上記式3のD(k)をkについてフーリエ
変換すると[ ]内の被積分関数が得られる。この関数
は本来のスピン分布関数f(r)が△ν(r)による位
相回転を受けたものである。診断のための画像は、通
常、フーリエ変換後、絶対値を取ったものがディスプレ
イの輝度変調に用いられるので、位相因子は取り除か
れ、スピン密度分布f(r)が表示される。上記式2が
成立しない場合は、式1の再構成画像には歪みとぼけが
生じる。
【0016】Kadahらの方法は、式1のD(k)を
そのまま再構成する代わりに、次の式4により補正され
たD(k)の推定値を計算し、これを再構成する方法で
ある。
【0017】
【数4】
【0018】ここで、記号(^)は推定値を表す。式4
では、f(r)の推定値は静磁場不均一による位相回転
を含むものと仮定し、これを逆符号の位相項で相殺して
いる。このようなf(r)の推定値は、式1の元のD
(k)を再構成して得た画像f(r)で近似することが
できる。
【0019】静磁場分布△v(r)の推定値はエコー時
間をずらせて計測した2枚の画像の位相差をアンラップ
処理した後、磁場強度へ換算して得る。
【0020】上記式4の右辺のrに関する積分を実行
し、D(k)の推定値を得て、これを改めて再構成して
最終画像を得る。なお、この最終画像からは静磁場不均
一の影響が取り除かれている。
【0021】上記式3の近似が成り立たないのは、信号
計測窓が長い撮影シーケンスの場合である。このような
シーケンスとして、図8に示すシングルショットEPI
がある。
【0022】シングルショットEPIでは一回の励起
(図8の符号21)で一枚の画像形成に必要な全ての位
相エンコード(図8の符号83)のデータを取得する。
リードアウト傾斜磁場24の反転周期は、装置的な限界
から3ms程度であり、64エコーを取得するとすれ
ば、エコー列25の全長は3ms*64/2=96ms
になる。
【0023】データ計測窓(図8の符号26)はこれを
カバーする必要から約100msに及ぶものとなる。静
磁場強度が1.5Tで静磁場不均一が1ppm、信号計
測窓が100msとすると、△ν=64MHz*106
=64Hz,max(t)−min(t)=100ms
より、上記式2の左辺は64*0.1=6.4となり、
式2の条件が大きく満たさないこととなる。これに対し
て、従来形SEでは計測窓は3〜30ms程度である。
【0024】以上を要約すると、シングルショットEP
Iでは、静磁場不均一による位相回転の影響が従来のシ
ーケンスに比べて大きく現れる。静磁場不均一は被検体
の磁気感受率が組織によって異なることによって生じ、
シミングなどの機械的な方法で補正するには限界があ
る。
【0025】静磁場分布の影響を低減するために、静磁
場分布を別途計測し、これに基づいてk空間データを補
正してから再構成する方法が提案されている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ここで、EPIのリー
ドアウト傾斜磁場を考えると、正負に極性反転する強力
な傾斜磁場(図8の符号24)によって、磁石の機械的
要素、すなわち、超電導磁石においては冷媒容器や熱シ
ールド板、永久磁石においてはポールピースやヨークに
時間的に変動する渦電流が生じ、この渦電流は固有の磁
場分布を発生する。また、この渦電流はそれが流れる部
分の材質や構造に応じて異なる時定数で減衰する。
【0027】したがって、渦電流磁場は傾斜磁場の周期
に対応して変動する成分と、周期とは異なる変化を示す
成分とからなる。時間的に変化する渦電流を考慮したM
RIの計測信号は式5で表される。
【0028】
【数5】
【0029】ここで、△νe(r,t)は、空間
(r)、時間(t)の関数としての渦電流磁場による共
鳴周波数のずれを表す。指数関数の第一項は渦電流によ
る位相回転を表し、積分はリードアウト傾斜磁場の印加
開始時刻からデータ点kのサンプリング時刻までについ
て行われる。
【0030】なお、渦電流による位相回転は、図8に示
すSE型EPIにおいて、リフォーカスπパルスによっ
てリフォーカスされることはない。
【0031】渦電流磁場はそれが生じる機械的要素の近
くでは強く、離れるに従って減衰する分布を示すと考え
られる。渦電流磁場が存在すると、画像に歪みや偽像が
発生する。渦電流を低減する機械的な手段としてアクテ
ィブシールド型傾斜磁場コイルが一般に用いられている
が、完全に渦電流を防止することはできない。
【0032】渦電流磁場を装置的に補正する方法とし
て、Onoderaらのシミング方法がある(Y.Onoder
a,K.Tskada,“Automatic shimming effective in impro
ving Ho homogeneities deteriorated because of eddy
currents”,ISMRM98,2118(1998))。
【0033】これは、ゼロ位相エンコードのエコー時刻
における渦電流磁場と静磁場の合成を計測し、合成磁場
を打ち消すシミングを行ってから本撮影のEPI法を行
う。この方法は有効なものであるが、ゼロ位相エンコー
ドのエコー時刻における渦電流磁場のみを補正する点で
限界がある。
【0034】渦電流磁場の影響をデータ処理によって補
正する方法を考えると、前述のKadahらの方法では
渦電流磁場は補正できない。
【0035】渦電流磁場が位置に依存しないと仮定でき
る場合は、渦電流の項を積分の外へ出すことができ、式
5は次式6となる。
【0036】
【数6】
【0037】渦電流の影響は、位相因子P(kx,k
y)がk空間の本来のデータに乗算された形で現れる。
この位相因子はk空間のデータ点毎に異なる量だけ信号
の位相を回転させる。
【0038】したがって、位相因子Pの逆数を計測信号
に乗ずることによって相殺できる。位相信号Pを計測で
得るには、EPIにおいて位相エンコードを全てのエコ
ーに対して共通に設定して、エコー毎に位相分布を得る
(X.Wan,G.T.Gullberg,D.L.Parker,G,L,Zeng,“Reductio
n of Geometric and Intensity Distortions in Echo-P
lanar Imaging Using a Multireference Scan”,Magnet
ic Resonance in Medicine,vol.37,932-944(1997)を参
照)。
【0039】ただし、この方法は、その前提から、渦電
流磁場の空間分布が非常に緩やかな場合にのみ有効であ
る。
【0040】本発明の目的は、シングルショットEPI
等の渦電流の発生量が多いシーケンスにおいて、渦電流
に由来する偽像を正確に低減することができる磁気共鳴
画像診断装置を実現することである。
【0041】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成される。 (1)静磁場発生手段と、傾斜磁場発生手段と、高周波
磁場発生手段と、磁気共鳴信号検出手段と、画像再構成
手段と、画像表示手段と、これらの制御手段とを備え、
振動するリードアウト傾斜磁場を用いる磁気共鳴画像診
断装置において、傾斜磁場の駆動に伴って発生し、偽像
を生じさせる磁場の分布に関するデータを予備計測とし
て計測し、分布データを保存する機能と、本撮影を実施
し、計測データを再構成処理して画像データを得て、得
られた画像データを保存する機能と、上記偽像を生じさ
せる磁場の分布に関するデータと本撮影画像データとか
ら、上記偽像を生じさせる磁場の分布を補正したk空間
の計測データを生成し、この補正されたk空間の計測デ
ータを再構成することによって最終画像を得る機能とを
備える。
【0042】(2)静磁場発生手段、傾斜磁場発生手
段、高周波磁場発生手段、磁気共鳴信号検出手段、画像
再構成手段、画像表示手段、およびこれらの制御手段を
備え、振動するリードアウト傾斜磁場を用いる磁気共鳴
画像診断装置において、傾斜磁場の駆動に伴って発生す
る偽像を発生させる磁場渦電流磁場の分布に関するデー
タを予備計測として計測し、計測した分布データを保存
する機能と、本撮影を実施し計測データを再構成処理し
画像データを得て、これを保存する機能と、上記渦電流
磁場の分布に関するデータと本撮影画像データとから、
渦電流磁場の分布を補正したk空間の計測データを生成
し、この補正されたk空間計測データを再構成すること
によって最終画像を得る機能とを備える。
【0043】(3)好ましくは、上記(2)において、
上記渦電流磁場の分布に関するデータは、振動傾斜磁場
によって生成する2つ以上のエコーに対してエコー毎に
計測される。
【0044】(4)また、好ましくは、上記(2)にお
いて、静磁場分布に関するデータを予備計測として計測
し、この静磁場分布に関するデータを保存する機能を備
え、渦電流磁場の分布に関するデータと静磁場分布に関
するデータと本撮影画像データとから、渦電流磁場およ
び静磁場の分布を補正したk空間の計測データを生成
し、補正されたk空間計測データを再構成することによ
って最終画像を得る機能を有する。
【0045】(5)また、好ましくは、上記(2)から
(4)において、位相エンコードステップ毎に振動する
リードアウト傾斜磁場を印加し、この振動傾斜磁場によ
って生成する第nエコーを時刻tnに計測し、この操作
を全ての位相エンコードにわたって繰り返して第nエコ
ーから位相画像tnを作成し保存し、同様に全てのエコ
ー(n=1,2,3・・・)に対して位相画像を作成し
保存し、位相画像tnと位相画像tn−1との差分から
隣合うエコー間の磁場分布の変化分を作成し、全ての隣
り合うエコーについて同様の処理を行い、渦電流磁場分
布の時間変化に関するデータを得る。
【0046】(6)また、好ましくは、上記(2)から
(5)において、被検体に対して予備計測として渦電流
磁場分布を計測し、この渦電流磁場分布計測におけるリ
ードアウト傾斜磁場駆動条件を本計測のリードアウト傾
斜磁場駆動条件と同一にする。
【0047】(7)また、好ましくは、上記(2)から
(5)において、上記渦電流磁場の分布に関するデータ
は、特定の複数の強度、周期、形状(立ち上がり)の振
動傾斜磁場に対して計測し保存し、中間または範囲外の
強度、周期における渦電流磁場の分布は補間または外挿
処理によって作成する。
【0048】(8)また、好ましくは、上記(2)から
(5),(7)において、上記渦電流磁場の分布に関す
るデータは、2つ以上の傾斜磁場コイルの動作に対して
計測し保存し、2つ以上の傾斜磁場コイルの同時印加に
おいては、重みをつけて合成された渦電流磁場の分布を
作成する。
【0049】(9)また、好ましくは、上記(2)から
(4),(7),(8)において、上記渦電流磁場の分
布に関するデータは、サーチコイルを磁石内で空間的に
移動させながら局所の磁場の時間変動を記録することに
よって得る。
【0050】(10)静磁場発生手段と、傾斜磁場発生
手段と、高周波磁場発生手段と、磁気共鳴信号検出手段
と、画像再構成手段と、画像表示手段と、およびこれら
の制御手段とを傭え、振動するリードアウト傾斜磁場に
伴って残留磁場が生成する静磁場発生用磁石を用いる磁
気共鳴画像診断装置において、傾斜磁場の駆動に伴って
発生する残留磁場の分布に関するデータを予備計測とし
て計測し、分布データを保存する機能と、本撮影を実施
し計測データを再構成処理し画像データを得て、これを
保存する機能と、上記残留磁場の分布に関するデータと
本撮影画像データとから、残留磁場の分布を補正したk
空間の計測データを生成し、補正されたk空間計測デー
タを再構成することによって最終画像を得る機能とを備
える。
【0051】(11)好ましくは、上記(2)〜(1
0)において、上記渦電流磁場の分布に関するデータ
は、振動傾斜磁場によって生成する2つ以上のエコーに
対して計測され、エコー中心以外の時刻の分布データ
は、このエコー中心時刻の分布データから補間処理によ
って生成される。
【0052】EPIのリードアウト傾斜磁場の高速反転
によって生じる動的な渦電流磁場分布を時間の関数とし
て予備計測し、この分布データを用いて本計測信号を補
正してから再構成を行うので、シングルショットEPI
などの渦電流の発生量が多いシーケンスにおいて、渦電
流に由来する偽像を正確に低減できる。渦電流磁場分布
データは、代表的なリードアウト傾斜磁場駆動条件の下
で計測し装置関数として保存しておいたデータから、本
撮像のリードアウト傾斜磁場による渦電流磁場分布をシ
ミュレーションで合成したものを用いるので、本撮像の
度に計測する必要がない。
【0053】静磁場分布を別途計測すれば、補正k空間
データの作成時に渦電流分布と静磁場分布を同時に補正
することができる。サーチコイルを併用すれば時間分解
能が高い渦電流磁場分布が得られる。
【0054】
【発明の実施の形態】まず、本発明の原理について説明
する。本発明ではk空間のデータに対して、渦電流分布
の補正を行ったk空間データのD(k)の推定値を、例
えば、次式7により計算し、このD(k)の推定値をフ
ーリエ変換して画像を得る。
【0055】
【数7】
【0056】ここで、f(r)の推定値には式5のD
(k)、すなわち実測したk空間データを再構成した画
像を近似的に用いることができる。
【0057】渦電流分布△νe(r,t)の推定値を傾
斜磁場開始時からデータ点kのサンプリング時刻まで時
間積分し、符号を反転したものを補正の位相回転量とす
る。式7の空間積分を行い、補正されたk空間データD
(k)の推定値を得る。D(k)の推定値をkについて
フーリエ変換し、渦電流の影響が除去された画像f
(r)を得る。
【0058】渦電流磁場の推定値、つまり、Δνe
(r,t)の推定値は、例えば、図2に示す予備計測を
行って得る。この予備計測は本計測のEPIのリードア
ウト傾斜磁場と同一の振幅、周期、反転数、形状(立ち
上がり、立ち下がり)のリードアウト傾斜磁場を用いる
が、位相エンコード(図2の符号23)はEPIとは異
なり、リードアウト傾斜磁場24の印加前にステップ的
な強度で与える。
【0059】位相エンコードステップ23を時間TRで
反復し、画像を得る。反復回数はy方向画素数分とす
る。具体的には64程度である。なお、渦電流はリード
アウト傾斜磁場のみから発生するものと仮定している。
【0060】図2の位相エンコードステップ毎に振動す
るリードアウト傾斜磁場を印加し、この振動傾斜磁場に
よって生成する第nエコーを時刻tnに計測し、この操
作を全ての位相エンコードにわたって繰り返して、第n
エコーから位相画像tnを作成する。同様に、全てのエ
コー(n=1,2,3・・・)に対して位相画像を作成
する。
【0061】ここで、第nエコーの中心時刻t=tnに
おけるΔνe(r,t)は近似的に、次式8となる。た
だし、静磁場分布は無いと仮定している。
【0062】
【数8】
【0063】ここで、θ(r,tn)は、図2に示した
のシーケンスによる第nエコーの位相画像であり、θ
(r,tn)は第n−1エコーの位相画像、εはエコー
間隔である。
【0064】位相画像tnと位相画像tn-1との差分を
とり、式8から隣合うエコー間の磁場分布の変化分を作
成し、全ての隣り合うエコー(n=1,2,3・・・)
について同様の処理を行い、各エコーの中心時刻におけ
る渦電流磁場分布Δνe(r,t)を得る。エコーとエ
コーとの中間の時刻のΔνe(r,t)は補間計算によ
り作成する。これを渦電流磁場分布の推定値、つまりΔ
νe(r,t)の推定値とする。
【0065】さて、渦電流磁場は主に装置的要因で決ま
り、被検体には依存しないと見なすことができる。ま
た、渦電流磁場は傾斜磁場の振幅や周期などの動作条件
に依存して変化するがその変化は緩やかである。
【0066】また、x,y,z軸の傾斜磁場による合成
渦電流磁場は各々の渦電流磁場の加算で近似できる。
【0067】以上から、渦電流磁場分布Δνe(r,
t)は事前に計測したものを装置関数としてメモリへ保
存しておき、個々の被検体計測での補正計算において
は、傾斜磁場の駆動の条件に合わせてシミュレーション
された渦電流磁場分布を用いるのが実際的である。
【0068】また、本計測の視野のサイズが予備計測の
視野のサイズと一致するとは限らない。予備計測は十分
大きい視野について装置関数データΔνe(r,t)を
取得しておき、本計測データの補正においては装置関数
データの部分を、上記式5の空間積分に用いるのが実際
的である。
【0069】上記の方法では渦電流磁場をMRIの画像
から得るので、画像取得に要する時間によって時間分解
能が制限される。図2ではエコー間の間隔が時間分解能
の限界となる。
【0070】エコーとエコーとの中間の渦電流磁場を時
間分解能を上げて計測するには、サーチコイルを用いて
もよい。サーチコイルでは空間の微小領域の磁場が任意
の時刻に計測できる。サーチコイルをx,y,zステー
ジヘ載せて空間分布Δνe(r,t)を得ることもでき
る。MRI画像による分布とサーチコイルによる分布と
を相補的に用いれば空間分解能と時間分解能とが高い分
布を作成することができる。
【0071】静磁場分布Δνs(r)が同時に存在する
場合は、計測信号は次式9となる。
【0072】
【数9】
【0073】ここで、tsは横磁化の静磁場感受時間で
あり、GrE法では磁化の励起から検出までの時間であ
り、SE法ではスピンエコー時刻から検出までの時間で
ある。
【0074】静磁場分布についても別途計測したもの
を、D(k)の補正の計算に含めることができる。静磁
場分布Δνs(r)を含めたD(k)の補正は次式10
となる。
【0075】
【数10】
【0076】図1は、補正処理の流れを示すフローチャ
ートである。この補正処理に関しては、後に、詳細に説
明する。
【0077】また、被検体内の静磁場分布計測には公知
の様々なシーケンスを利用することができるが、最も基
本的なシーケンスを図3に示す。図3はエコー時刻を異
ならせた2つのGrE法(図3のa,b)から構成され
ている。静磁場分布はそれぞれのGrE画像の位相分布
から次式11により得られる。
【0078】
【数11】
【0079】上記式11において、θa(r)、θb
(r)はそれぞれ、図3(a)、(b)のシーケンスに
よる位相分布であり、εはエコー時刻の差である。エコ
ー時刻の差εは位相差はある程度大きいが、位相アンラ
ップ処理が困難にならない程度の値にする(数ms〜十
数ms)。
【0080】1.5Tで1ppmの静磁場不均一がある
と、1msで位相は23度回転する(64MHz*1*
10-6*0.001*360°=23°)。
【0081】従って、エコー時刻の差εが16ms以上
に長くなると主値周りが生じる。図3のシーケンスでは
リードアウト傾斜磁場32の強度は渦電流の発生が無視
できる程度に小さくする。
【0082】以上のように、本発明の原理によれば、E
PIのリードアウト傾斜磁場の高速反転によって生じる
動的な渦電流磁場分布を時間の関数として予備計測し、
この予備計測した分布データを用いて本計測信号を補正
してから再構成を行うので、シングルショットEPIな
どの渦電流の発生量が多いシーケンスにおいて、渦電流
に由来する偽像を正確に低減できる。
【0083】また、渦電流磁場分布データは、代表的な
リードアウト傾斜磁場駆動条件の下で計測し装置関数と
して保存しておいたデータから、本撮像のリードアウト
傾斜磁場による渦電流磁場分布をシミュレーションで合
成したものを用いるので、本撮像の度に計測する必要が
ない。
【0084】また、静磁場分布を別途計測すれば、補正
k空間データの作成時に渦電流分布と静磁場分布とを同
時に補正することができる。さらに、サーチコイルを併
用すれば時間分解能が高い渦電流磁場分布が得られる。
【0085】次に、上述した本発明の原理に基づく、実
施形態を詳細に説明する。図4は本発明の適応対象であ
る核磁気共鳴診断装置の慨略構成図である。同図におい
て、402は被検体内部に一様な静磁場Boを発生させ
るための電磁石または永久磁石、401は被検体、41
4aは高周波磁場を発生する送信コイル、414bは被
検体から生じる核磁気共鳴信号を検出するための検出コ
イル、409は直交するx,yおよびzの3方向に強度
が線形に変化する傾斜磁場Gx,Gy,Gzを発生する
傾斜磁場コイル、410は傾斜磁場に電流を供給するた
めの電源である。また、408はコンピュータ、406
は信号処理及び記録装置、421は操作部である。
【0086】次に、上記核磁気共鳴診断装置の動作の概
要を説明する。シンセサイザ411から発生された高周
波を変調器412で振幅または位相変調して電力増幅器
413で増幅し、高周波コイル414aに供給すること
により被検体401の内部に高周波磁場を発生させ、核
スピンを励起させる。
【0087】通常は、1Hを対象とするが、31P、12
等、核スピンを有する他の原子核を対象とすることもあ
る。
【0088】励起核のエネルギー緩和に伴い、被検体4
01から放出される核磁気共鳴信号は、高周波コイル4
14bにより受信され、増幅器415で増幅された後、
直交位相検波器416で直交位相検波され、A/D変換
器417を経てコンピュータ408へ入力される。コイ
ル414a,414bは送受信両用でもよく、別々でも
よい。
【0089】コンピュータ408は信号処理後、上記核
スピンの密度分布、緩和時定数でコントラストを付与し
た密度分布、スペクトル分布等に対応する画像をディス
プレイ428に表示する。424と425は計算途中の
データあるいは最終データを収納するメモリ(ROM、
RAM)である。傾斜磁場発生系403,送信系40
4,検出系405は全てシーケンサ407によって制御
され、このシーケンサ407はコンピュータ408によ
って制御される。また、コンピュータ408は操作部4
21からの指令により制御される。
【0090】図1は補正処理の流れを示すフローチャー
トである。図1において、代表的なEPIのリードアウ
ト傾斜磁場の駆動条件でファントム用いて渦電流磁場分
布画像を計測し、装置関数としてメモリヘ保存する(工
程11)。この処理は装置関数を求めるものであり、原
則としてファントムを用いて一度行えばよい。
【0091】次に、被検体の撮影開始後、被検体内の静
磁場分布をin vivo計測し、Δνs(r)の推定
値とし(工程13)、静磁場画像を再構成する(工程1
4)。また、撮影条件で決まるリードアウト傾斜磁場の
駆動条件(撮影条件)から渦電流磁場をシミュレート
し、Δνe(r,t)を得る(工程12)。これは予備
計測内のリードアウト傾斜磁場の駆動条件と本撮影内の
リードアウト傾斜磁場の駆動条件とが通常は異なるため
に必要となる。駆動条件にはx,y,z各軸の傾斜磁場
強度、反転周期、形状、反転数などが含まれる。
【0092】また、EPIによる本画像を計測し(工程
15)、再構成する(工程16)。これをf(r)の推
定画像とする。渦電流磁場Δνe(r,t)の推定値
と、静磁場Δνs(r)の推定値と、画像f(r)の推
定画像を用い、式10の右辺の空間座標rに関する積分
を実行し、補正k空間データD(k)の推定データを得
る(工程17)。
【0093】そして、補正k空間データD(k)の推定
値をフーリエ変換して補正画像を再構成して(工程1
8)、最終結果としてその補正画像を表示する(工程1
9)。
【0094】なお、式10において、時間t’と時間t
sはkをパラメータとして記述され、k空間の軌跡に依
存したものになる。式10の計算は厳密には変数kの全
ての離散値にわたって必要になるが、画像への寄与が大
きいk空間の原点近傍の領域に限定することもできる。
【0095】補正しないデータ点kでは元のD(k)を
そのまま、推定値とする。この様子を図5に示す。これ
により、積分計算の計算時間が短縮できる。
【0096】渦電流磁場Δνe(r,t)の推定値は上
述のように、ファントムを用いて図2のシーケンスによ
る予備計測を行って得る。ファントムは導電性が低く、
渦電流の発生がないものを使用する。この予備計測にお
いて静磁場分布が無視できない場合は、例えば、図3の
シーケンスで静磁場分布計測を行い、エコー間における
静磁場による位相回転を減算する。式8は式12とな
る。
【0097】
【数12】
【0098】上記式12において、Δνs(r)はファ
ントム画像の静磁場分布を表す。静磁場分布Δνs
(r)は時間依存性がない。同様の処理を全てのエコー
(n=1,2,3・・・)について行うことにより、各
エコーの中心時刻における渦電流磁場分布Δνe(r,
tn)が得られる。
【0099】エコーとエコーとの中間の時刻の渦電流磁
場Δνe(r,t)は補間計算により作成する。これを
図6で説明する。図6において、符号61をリードアウ
ト傾斜磁場駆動電流波形とするとき、渦電流は符号62
に模式的に示すように変化する。これは、傾斜磁場の周
期で概略指数関数的に変化する成分と正負の非対称性に
よるドリフト成分との和で近似することができる。
【0100】黒丸64はエコー中心であり、図2のシー
ケンスによる渦電流磁場の計測時刻を示す。黒丸64ど
うしを結ぶ指数関数の結合により渦電流磁場の変動を近
似することができる。より正確な曲線を得るには、サー
チコイルによる磁場計測データを、例えば白丸63のよ
うに黒丸64の間の時刻に取得して補ってもよい。
【0101】以上は、渦電流分布計測をファントムを用
いて行う場合であるが、渦電流分布計測を被検体に対し
て予備計測として実施してもよい。この場合は、図2の
シーケンスを被検体に対して行い、リードアウト傾斜磁
場は本撮影と同一の強度、周波数、形状、反転数とする
ことができる。
【0102】渦電流分布のマトリクスを64*64、T
Rを1秒とした場合、この計測に要する時間は64秒で
ある。この場合の処理の流れを図7に示す。図7におい
て、被検体の撮影条件と同じ条件でリードアウト傾斜磁
場を設定して渦電流分布を計測し、また、静磁場分布デ
ータを計測する(工程71)。そして、渦電流及び静磁
場分布画像を再構成して分布Δνe(r,t),Δνs
(r)を得る(工程72)。
【0103】渦電流磁場分布はリードアウト傾斜磁場の
強度、周期、形状、反転数によって変化する。全ての場
合についてに予め計測しておくことは実際的でない。代
表的な複数の強度、周期、形状、反転数の振動傾斜磁場
に対して渦電流磁場分布を計測し保存しておき、本撮像
で使用される中間の強度、周期、形状、反転数における
渦電流磁場の分布は補間処理によって作成する。
【0104】特に、強度については、低強度時の渦電流
磁場の測定値から大強度時の渦電流磁場を外挿によって
求めることは有効である。これは大強度時には大きな渦
電流の発生によって位相マップの空間的な歪みが増大
し、渦電流分布Δνe(r,t)の精度が低下するため
である。
【0105】補正データD(k)の推定値は式7あるい
は式10により空間積分で作られる。補正データD
(k)の推定値の積分計算には時間がかかる。そこで、
図5に示すように、画像への寄与が大きいk空間原点
(kx=0,ky=0)に近いデータ点のみを補正し、
原点から遠いデータは補正を省略してもよい。
【0106】オブリーク面の計測では複数の軸のリード
アウト傾斜磁場の合成磁場が印加される。この場合に発
生する渦電流磁場は、各軸の渦電流磁場の和で近似でき
る。従って、x,y,z軸の各々の傾斜磁場の動作に対
して計測し保存しておいた渦電流磁場を、各軸の振幅に
応じて重み付けして合成した渦電流磁場Δνe(r,
t)を補正D(k)の推定値の計算に用いることができ
る。
【0107】以上、渦電流磁場について述べてきたが、
永久磁石を用いたMRI装置では振動傾斜磁場に伴い残
留磁場が発生する。これは永久磁石のヒステリシスに起
因する。残留磁場は、渦電流磁場と同様に偽像を生じさ
せる。この残留磁場は渦電流磁場と同様に、EPIのエ
コー毎に異なる寄与をするので、渦電流磁場と同様に補
正することができる。
【0108】永久磁石MRIで図2のシーケンスを行っ
て得られるΔνe(r,t)は渦電流磁場と残留磁場と
の合成磁場とみなすことができ、これまでに述べた方法
で同様に補正できる。ただし、残留磁場の計測にあたっ
ては予備撮像と本撮像の開始時のヒステリシスカーブ上
の条件を一致させる必要がある。それには例えば両方の
シーケンスの先頭で、十分大きく長い傾斜磁場を3軸に
印加して永久磁石の動作点を揃える方法がある。
【0109】式7あるいは式10の結果得られた画像を
再びf(r)の推定値として用い、式7あるいは式10
を再帰的に計算することにより更に高精度の補正が可能
になる。
【0110】以上、EPIを例にして説明してきたが、
本発明はスパイラルスキャン等種々のリードアウト傾斜
磁場の短周期の反転と長い計測窓を有するシーケンスヘ
も適用することができる。
【0111】本発明では予備撮像として渦電流磁場分布
計測が必要になるため、その分だけ全検査時間は延長さ
れる。従ってEPIの本撮影が1回のみの場合は、時間
的にはメリットが小さい。これに対して、同一視野の画
像を多数計測する場合は、1回の渦電流磁場分布計測デ
ータを画像間で共通に利用でき、全検査時間の延長を抑
えることができる。
【0112】例えば、脳機能計測では、刺激印加の時間
パターンを変化させて数十〜数百のシングルショットE
PIを同じ視野で連続撮影する。また、EPIを用いた
MRAやPerfusionで経時的に造影剤やスピン
ラベル付けしたボーラスを追跡する場合にも有効であ
る。
【0113】また、拡散異方性計測では2回の対称な拡
散テンソルの6個の独立成分を計測するため、基準計測
を含めて7回のシングルショットEPIが必要になる。
これらの計測時に渦電流の影響を低減する上で、本発明
は特に有効である。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シングルショットEPI等の渦電流や残留磁場の偽像を
発生させる磁場の発生量が多いシーケンスにおいて、渦
電流や残留磁場に由来する偽像を正確に低減することが
可能な磁気共鳴画像診断装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補正処理の流れを示すフローチャート
である。
【図2】渦電流磁場の計測のためのシーケンスを示す図
である。
【図3】静磁場分布を計測するためのシーケンスを示す
図である。
【図4】磁気共鳴画像診断装置の全体の構成を示す図で
ある。
【図5】空間の補正領域を示す図である。
【図6】渦電流波形と渦電流磁場計測点を示す図であ
る。
【図7】本発明の別の実施例における処理の流れを示す
図である。
【図8】SE型EPIのシーケンスを示す図である。
【符号の説明】
21 励起90°RFパルス 22 スライス選択傾斜磁場パルス 23 位相エンコード傾斜磁場パルス 24 リードアウト傾斜磁場パルス 25 エコー列 26 信号計測窓 31 リードアウトオフセット傾斜磁場パルス 32 リードアウト傾斜磁場パルス 33 エコー 61 リードアウト傾斜磁場駆動波形 62 渦電流 63 サーチコイルによる渦電流磁場計測点 64 MRIによる渦電流磁場計測点 81 反転180°RFパルス 82 スライス選択傾斜磁場パルス 83 位相エンコード傾斜磁場パルス 401 被検体 413 RFアンプ 414a 送信RFコイル 414b 検出RFコイル 415 プリアンプ 417 A−D変換器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁場発生手段と、傾斜磁場発生手段
    と、高周波磁場発生手段と、磁気共鳴信号検出手段と、
    画像再構成手段と、画像表示手段と、これらの制御手段
    とを備えた磁気共鳴画像診断装置において、 傾斜磁場の駆動に伴って発生し、偽像を生じさせる磁場
    の分布に関するデータを予備計測として計測し、分布デ
    ータを保存する機能と、 本撮影を実施し、計測データを再構成処理して画像デー
    タを得て、得られた画像データを保存する機能と、 上記偽像を生じさせる磁場の分布に関するデータと本撮
    影画像データとから、上記偽像を生じさせる磁場の分布
    を補正したk空間の計測データを生成し、この補正され
    たk空間の計測データを再構成することによって最終画
    像を得る機能と、 を備えることを特徴とする磁気共鳴画像診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気共鳴画像診断装置に
    おいて、上記偽像を生じさせる磁場は渦電流磁場であ
    り、この渦電流磁場の分布に関するデータは、前記傾斜
    磁場発生手段からの振動するリードアウト傾斜磁場によ
    って生成する2つ以上のエコーに対してエコー毎に計測
    されることを特徴とする磁気共鳴画像診断装置。
JP2001029937A 2001-02-06 2001-02-06 磁気共鳴画像診断装置 Pending JP2002224083A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001029937A JP2002224083A (ja) 2001-02-06 2001-02-06 磁気共鳴画像診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001029937A JP2002224083A (ja) 2001-02-06 2001-02-06 磁気共鳴画像診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002224083A true JP2002224083A (ja) 2002-08-13

Family

ID=18894222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001029937A Pending JP2002224083A (ja) 2001-02-06 2001-02-06 磁気共鳴画像診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002224083A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005137782A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 核磁気共鳴撮像装置およびそれを用いたパルスシーケンス設定方法
JP2007117765A (ja) * 2003-01-22 2007-05-17 Toshiba America Mri Inc Epiシーケンスにおける傾斜誘起された交差項磁場の測定および補正
JP2010213994A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置
WO2010137516A1 (ja) * 2009-05-27 2010-12-02 株式会社 日立メディコ 磁気共鳴撮影装置
JP2011078574A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置及び残留磁場抑制方法
CN101103917B (zh) * 2006-07-14 2011-06-15 西门子公司 磁共振设备
JP2012075865A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 General Electric Co <Ge> 傾斜コイル動作誘導による磁場ドリフトをモデル化するためのシステム及び方法
JP2012245350A (ja) * 2011-04-19 2012-12-13 General Electric Co <Ge> 拡散強調エコープラナー撮像法において高次渦電流に誘発された歪みを予測補正するためのシステムおよび方法
CN103596496A (zh) * 2011-06-30 2014-02-19 株式会社日立医疗器械 磁共振成像装置以及倾斜磁场波形推定方法
CN103901376A (zh) * 2012-12-30 2014-07-02 上海联影医疗科技有限公司 磁共振成像方法与装置
JP2015128585A (ja) * 2014-01-02 2015-07-16 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトSiemens Aktiengesellschaft 磁気共鳴生データの再構成方法および装置
JP2016154849A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 東芝メディカルシステムズ株式会社 磁気共鳴イメージング装置
US9632162B2 (en) 2013-12-06 2017-04-25 Toshiba Medical Systems Corporation Method of, and apparatus for, correcting distortion in medical images
JP2019213852A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 3次元勾配インパルス応答関数の高次項の決定

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007117765A (ja) * 2003-01-22 2007-05-17 Toshiba America Mri Inc Epiシーケンスにおける傾斜誘起された交差項磁場の測定および補正
JP4519446B2 (ja) * 2003-11-10 2010-08-04 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 核磁気共鳴撮像装置
JP2005137782A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 核磁気共鳴撮像装置およびそれを用いたパルスシーケンス設定方法
CN101103917B (zh) * 2006-07-14 2011-06-15 西门子公司 磁共振设备
JP2010213994A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置
JP5165791B2 (ja) * 2009-05-27 2013-03-21 株式会社日立メディコ 磁気共鳴撮影装置
WO2010137516A1 (ja) * 2009-05-27 2010-12-02 株式会社 日立メディコ 磁気共鳴撮影装置
JP2011078574A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置及び残留磁場抑制方法
JP2012075865A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 General Electric Co <Ge> 傾斜コイル動作誘導による磁場ドリフトをモデル化するためのシステム及び方法
JP2012245350A (ja) * 2011-04-19 2012-12-13 General Electric Co <Ge> 拡散強調エコープラナー撮像法において高次渦電流に誘発された歪みを予測補正するためのシステムおよび方法
CN103596496A (zh) * 2011-06-30 2014-02-19 株式会社日立医疗器械 磁共振成像装置以及倾斜磁场波形推定方法
CN103901376A (zh) * 2012-12-30 2014-07-02 上海联影医疗科技有限公司 磁共振成像方法与装置
US9632162B2 (en) 2013-12-06 2017-04-25 Toshiba Medical Systems Corporation Method of, and apparatus for, correcting distortion in medical images
JP2015128585A (ja) * 2014-01-02 2015-07-16 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトSiemens Aktiengesellschaft 磁気共鳴生データの再構成方法および装置
JP2016154849A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 東芝メディカルシステムズ株式会社 磁気共鳴イメージング装置
JP2019213852A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 3次元勾配インパルス応答関数の高次項の決定
JP7491670B2 (ja) 2018-06-12 2024-05-28 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 3次元勾配インパルス応答関数の高次項の決定

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109477877B (zh) 磁共振成像***和方法
US9513358B2 (en) Method and apparatus for magnetic resonance imaging
US6842000B2 (en) Method and device for acquiring data for diffusion-weighted magnetic resonance imaging
Gatehouse et al. Real time blood flow imaging by spiral scan phase velocity mapping
US10302729B2 (en) Method and magnetic resonance apparatus for speed-compensated diffusion-based diffusion imaging
US7999543B2 (en) MR method for spatially-resolved determination of relaxation parameters
WO2000065995A1 (fr) Procede d&#39;imagerie par resonance magnetique et dispositif connexe
US10203387B2 (en) MR imaging with enhanced susceptibility contrast
US8947085B2 (en) Magnetic resonance method and apparatus to reduce artifacts in diffusion-weighted imaging
JP2002224083A (ja) 磁気共鳴画像診断装置
EP3698155B1 (en) Quantitative measurement of relaxation times in magnetic resonance imaging
JP3964110B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
US10012715B2 (en) Method and apparatus for recording a magnetic resonance data set
JPH07116144A (ja) 核磁気共鳴撮影方法及び装置
Bartusek et al. Magnetic field mapping around metal implants using an asymmetric spin-echo MRI sequence
Balaban et al. Basic principles of cardiovascular magnetic resonance
JP2000296120A (ja) 磁気共鳴画像診断装置
JP3847554B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
US20220057467A1 (en) Epi mr imaging with distortion correction
US11815582B2 (en) Dual echo steady state MR imaging using bipolar diffusion gradients
KR20140071850A (ko) B1정보 획득 방법 및 장치
JP2001276016A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH0622926A (ja) 磁気共鳴映像装置及び磁気共鳴映像方法
JPH07108288B2 (ja) Nmrイメ−ジング方法
JPH09238912A (ja) 磁気共鳴イメージング装置