JP2002221044A - タービン設備の運転方法及びタービン設備 - Google Patents

タービン設備の運転方法及びタービン設備

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JP2002221044A
JP2002221044A JP2001015539A JP2001015539A JP2002221044A JP 2002221044 A JP2002221044 A JP 2002221044A JP 2001015539 A JP2001015539 A JP 2001015539A JP 2001015539 A JP2001015539 A JP 2001015539A JP 2002221044 A JP2002221044 A JP 2002221044A
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turbine
steam
heat recovery
recovery boiler
fuel
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JP2001015539A
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Yoshihiko Tsuchiyama
佳彦 土山
Yuichi Fujioka
祐一 藤岡
Satoshi Uchida
聡 内田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

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  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率の低下を招くことなくタービン設備の燃
料として炭化水素系燃料を適用する。 【解決手段】 排熱回収ボイラ6の出口側の高温の排気
ガスの水分が吸着されると共に吸着された水分が炭化水
素系燃料により水蒸気として離脱される吸着除湿手段1
8を備え、吸着除湿手段18で離脱された水蒸気により
炭化水素系燃料を改質し、排熱回収ボイラ6で発生する
蒸気に依存せずに炭化水素系燃料を改質するための蒸気
を吸着除湿手段18により容易に得て、効率の低下を招
くことなくタービン設備の燃料として炭化水素系燃料を
適用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化水素系燃料を
ガスタービンの燃料として運転を行うタービン設備の運
転方法及びタービン設備に関する。
【0002】
【従来の技術】エネルギー資源の有効利用と経済性の観
点から、発電設備(発電プラント)では様々な高効率化
が図られている。ガスタービンと蒸気タービンを組み合
わせたタービン発電プラント(タービン設備)もその一
つである。タービン設備では、ガスタービンからの高温
の排気ガスが排熱回収ボイラに送られ、排熱回収ボイラ
内で過熱ユニットを介して蒸気を発生させ、発生した蒸
気を蒸気タービンに送って蒸気タービンで仕事をするよ
うになっている。
【0003】タービン設備では、ガスタービンを駆動す
る燃焼エネルギを得るために、圧縮空気と共に燃料が燃
焼器で燃焼されてガスタービンに導入されるようになっ
ている。燃焼器に投入される燃料は、メタン等が用いら
れていたが、天然ガスや石炭等を原料とするメタノール
等の炭化水素系燃料(アルコール系燃料)が石油代替え
燃料として注目されるようになってきている。
【0004】炭化水素系燃料を用いる場合、炭化水素系
燃料は燃焼熱が低く発熱量が少ないため、水素と二酸化
炭素に改質分解して高い燃焼熱が確保できる改質燃料と
している。石油代替燃料を用いても、改質燃料とするこ
とで、ガスタービンの排熱を有効に回収して発電効率の
低下を抑制することができる。炭化水素系燃料の改質反
応は水蒸気を必要とするため、従来のタービン設備で
は、改質器に投入する水蒸気を、例えば、排熱回収ボイ
ラで発生させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のタービン設備で
は、効率を低下させずに、炭化水素系燃料の改質反応に
用いる水蒸気を得ることが種々検討されている。しか
し、炭化水素系燃料の種類により改質に必要な水蒸気量
が異なるため、適用できる炭化水素系燃料が限られてし
まう等の問題があった。例えば、排熱回収ボイラで発生
させた水蒸気を用いる場合に、排熱回収ボイラでは水を
蒸発させて蒸気を得ると共に蒸発のための熱エネルギー
はガスタービンの排気に依存し、また、発生した蒸気は
蒸気タービンの駆動に用いられるため、改質用として使
用できる水蒸気を得るためには制約があり、効率を低下
させてしまうおそれがあった。
【0006】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、設備全体の効率を低下させることなく炭化水素系燃
料を改質して運転できるタービン設備の運転方法を提供
することを目的とする。また、本発明は上記状況に鑑み
てなされたもので、設備全体の効率を低下させることな
く炭化水素系燃料を改質して運転できるタービン設備を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のタービン設備の運転方法は、ガスタービンの
排気ガスによって蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、
排熱回収ボイラの蒸気により作動する蒸気タービンとを
備えたタービン設備において、排熱回収ボイラの排熱か
ら得られる水蒸気により炭化水素系燃料を改質して発熱
量を上昇させ、改質燃料をガスタービン側に投入するこ
とを特徴とする。
【0008】そして、排熱回収ボイラの出口側の排気ガ
スの水分を吸着剤に吸着させ、改質される炭化水素系燃
料により吸着剤に吸着された水分を水蒸気として離脱さ
せ、離脱された水蒸気により炭化水素系燃料を改質して
改質燃料とすることを特徴とする。また、炭化水素系燃
料はジメチルエーテルであることを特徴とする。また、
亜鉛、ニッケルを主体とする触媒によりメタン化反応を
抑制してジメチルエーテルを改質することを特徴とす
る。
【0009】また、上記目的を達成するための本発明の
タービン設備の運転方法は、ガスタービンの排気ガスに
よって蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボ
イラの蒸気により作動する蒸気タービンとを備えたター
ビン設備において、ジメチルエーテルを改質して発熱量
を上昇させ、改質燃料をガスタービン側に投入すること
を特徴とする。
【0010】上記目的を達成するための本発明のタービ
ン設備は、ガスタービンの排気ガスによって蒸気を発生
させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラの蒸気により
作動する蒸気タービンとを備えたタービン設備におい
て、排熱回収ボイラの排熱から得られる水蒸気により炭
化水素系燃料を改質して発熱量を上昇させてガスタービ
ン側に投入する改質手段を備えたことを特徴とする。
【0011】そして、排熱回収ボイラの出口側の排気ガ
スの水分が吸着されると共に吸着された水分が炭化水素
系燃料により水蒸気として離脱される吸着除湿手段を備
え、改質手段は、排熱回収ボイラに配置され吸着除湿手
段で離脱された水蒸気及び水分を離脱した炭化水素系燃
料が投入されて炭化水素系燃料を改質して改質燃料とす
ることで改質燃料をガスタービン側に投入することを特
徴とする。
【0012】また、炭化水素系燃料はジメチルエーテル
であることを特徴とする。また、改質手段には、メタン
化反応を抑制してジメチルエーテルを改質するために亜
鉛、ニッケルを主体とする触媒が備えられていることを
特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施形態例に
係るタービン設備の概略系統、図2、図3には吸着除湿
手段の作動説明を示してある。
【0014】図に示すように、ガスタービン1は、圧縮
機2、燃焼器3及びタービン4により構成され、同軸状
に発電機5が連結されている。圧縮機2で圧縮された空
気と改質燃料f(詳細は後述する)が混合さた混合気が
燃焼器3で燃焼され、その燃焼ガスによってタービン4
が駆動される。タービン4の駆動により発電機5で出力
を得るようになっている。タービン4からの排気ガス
(例えば、N2,H2O,CO2,O 2 を主成分とする約450 ℃のガ
ス) は排熱回収ボイラ6に送られ、排熱回収ボイラ6に
は過熱ユニット7が備えられている。排熱回収ボイラ6
内では過熱ユニット7を介して蒸気を発生させ、発生し
た蒸気が蒸気タービン8に送られて蒸気タービン8が駆
動される。蒸気タービン8の駆動により発電機9で出力
を得るようになっている。
【0015】蒸気タービン8の排気は復水器10で凝縮
されて復水され、復水器10で凝縮された復水はポンプ
11の駆動により熱交換器12を介して過熱ユニット7
に給水される。過熱ユニット7では、図示しないドラム
を備えた蒸発器で給水が蒸発されると共に図示しない過
熱器により過熱されて蒸気タービン8に送られる。尚、
過熱ユニット7は、図示は省略したが、温度・圧力毎に
複数段備えられ、それぞれの圧力に応じて蒸発器や過熱
器等が備えられている。
【0016】排熱回収ボイラ6には改質器15が配設さ
れ、改質器15で改質された改質燃料fが燃焼器3に投
入される。一方、炭化水素系燃料としてのジメチルエー
テル(DME)を供給する燃料供給手段16が備えら
れ、DMEはポンプ17の駆動により吸着除湿手段18
に送られて吸着除湿手段18から改質器15に投入され
る。吸着除湿手段18には、ゼオライト系の吸着剤が設
けられ、吸着除湿手段18は、圧力スイング方(PS
A)により容易吸着成分(水分)を吸着すると共に吸着
成分を離脱回収して再生する乾式のガス分離手段となっ
ている。尚、炭化水素系燃料としては、メタノールやメ
タン等を適用することも可能である。
【0017】吸着除湿手段18には排熱回収ボイラ6の
高温(例えば、150 ℃〜300 ℃)の排気が投入され、高
温の排気中の水分が吸着される。吸着除湿手段18の操
作温度を高温とすることで、吸着時に発生した熱を有効
に利用することが可能である。吸着された水分は排熱回
収ボイラ6で予熱されたDME(気体)により離脱され
て水蒸気となり、水蒸気はDMEとともに改質器15に
投入されてDMEが改質燃料fとされる。改質器15に
は、メタン化反応を抑制してDMEを改質するために亜
鉛、ニッケルを主体とする触媒が備えられている。
【0018】吸着除湿手段18は、第1反応塔21及び
第2反応塔22が備えられ、弁等の切り換えにより、一
方が排熱回収ボイラ6の高温の排気が投入されて水分を
吸着する吸着工程の反応塔となり、他方が排熱回収ボイ
ラ6で予熱されたDMEにより水分を離脱する離脱工程
の反応塔となる。図示の例は、第1反応塔21が離脱工
程の反応塔で、第2反応塔22が吸着工程の反応塔とな
っている状態を示してある。尚、弁等の切り換えにより
第1反応塔21及び第2反応塔22の吸着工程と離脱工
程を切り換える構成・作用については後述する。
【0019】以下、図示の状態を例に挙げて吸着除湿手
段18を説明する。第1反応塔21及び第2反応塔22
にはゼオライト系の吸着剤が設けられている。
【0020】吸着工程の反応塔である第2反応塔22に
は、排熱回収ボイラ6の高温(例えば、200 ℃)の排気
が投入されて高温状態で水分が吸着(脱水)される。第
2反応塔22で水分が吸着された排気は熱交換器12で
熱回収された後、煙突20から大気に放出される。
【0021】離脱工程の反応塔である第1反応塔21に
は高温状態で排気の水分が吸着されており、第1反応塔
21には排熱回収ボイラ6で、例えば、300 ℃に予熱さ
れたDME(気体)が投入され、吸着された水分が離脱
されて、例えば、250 ℃の水蒸気とされる。第1反応塔
21から離脱されて、例えば、250 ℃となった水蒸気
は、DMEとともに改質器15に投入される。改質器1
5では投入された水蒸気によりDMEが改質され、例え
ば、300 ℃の改質燃料fとなって燃焼器3に投入され
る。即ち、改質器15では、水蒸気と混合されたDME
が、タービン4の排気の顕熱により燃料と水分が反応し
て水素と一酸化炭素ガスを主成分としたガスとなり、発
熱量を上昇させて(カロリーアップして)燃焼器3に投
入される。
【0022】ガス中の水分量は温度により割合が変化す
る。このため、改質器15に投入されるガス中の水分を
調整する目的で、即ち、DMEに対する水分量を調整す
る目的で、第1反応塔21から改質器15に投入される
間のガスの一部が予熱前のDMEに投入されて温度が制
御されて水蒸気量が調整される。水蒸気量が調整される
ことで、改質器15では炭素の析出が抑制される。
【0023】上述したタービン設備では、排熱回収ボイ
ラ6の高温の排気の水分を吸着除湿手段18に吸着し、
改質器15に投入されるDMEにより吸着された水分を
離脱し、DMEとともに水蒸気として改質器15に投入
し、改質器15でDMEの改質を行うようになってい
る。このため、燃料を改質するための蒸気(例えば、等
量比で2倍以上)を排熱回収ボイラ6で発生させる必要
がなく、効率を低下させずにDMEを改質してガスター
ビン1側の燃料として発電を行うことが可能になる。
【0024】また、排熱回収ボイラ6に配置された改質
器15では、以下の反応式により化学熱増加がある。 (CH3)O+H2O →2CO+4H2 (増熱1030kcal/kg) 即ち、低温熱を化学熱に転換して排熱回収ボイラ6で回
収し、ブレイトンサイクルへ再生サイクルとして投入可
能となり、プラント効率の向上を図ることが可能にな
る。
【0025】図2、図3に基づいて吸着除湿手段18の
第1反応塔21及び第2反応塔22の吸着工程と離脱工
程を切り換える構成を説明する。
【0026】図2に示した状態は、第1反応塔21が排
熱回収ボイラ6で予熱されたDMEにより水分を離脱す
る離脱工程の反応塔となり、第2反応塔22が排熱回収
ボイラ6の高温の排気が投入されて水分を吸着する吸着
工程の反応塔となる状態となっている(図1に対応)。
また、図3に示した状態は、第2反応塔22が排熱回収
ボイラ6で予熱されたDMEにより水分を離脱する離脱
工程の反応塔となり、第1反応塔21が排熱回収ボイラ
6の高温の排気が投入されて水分を吸着する吸着工程の
反応塔となる状態となっている。
【0027】図に示すように、第1反応塔21及び第2
反応塔22の一方側(図中上方側)には、排熱回収ボイ
ラ6の高温(例えば、200 ℃)の排気が投入される排気
投入ライン31がそれぞれ接続され、排気投入ライン3
1には排気投入開閉弁32a,32bがそれぞれ設けら
れている。また、第1反応塔21及び第2反応塔22の
他方側(図中下方側)には、予熱された(例えば、排熱
回収ボイラ6で300 ℃に予熱された)DME(気体)が
投入される原料投入ライン33がそれぞれ接続され、原
料投入ライン33には原料投入開閉弁34a,34bが
それぞれ設けられている。
【0028】一方、第1反応塔21及び第2反応塔22
の一方側(図中上方側)には、原料投入ライン33から
投入されて水分の離脱に用いられたDME及び離脱され
た水蒸気が排出される原料排出ライン35がそれぞれ接
続され、原料排出ライン35には原料排出開閉弁36
a,36bがそれぞれ設けられている。原料排出ライン
35は排熱回収ボイラ6内の改質器15につながってい
る。また、第1反応塔21及び第2反応塔22の他方側
(図中下方側)には、排気投入ライン31から投入され
て水分が吸着された(乾燥された)排気が排出される排
気排出ライン37がそれぞれ接続され、排気排出ライン
37には排気排出開閉弁38a,38bがそれぞれ設け
られている。排気排出ライン37は煙突20につながっ
ている。
【0029】第1反応塔21及び第2反応塔22の吸着
工程と離脱工程を切り換える作用を説明する。
【0030】図2に示すように、第1反応塔21が離脱
工程の反応塔となり、第2反応塔22が吸着工程の反応
塔となる場合、排気投入ライン31の第1反応塔21側
の排気投入開閉弁32aが閉じられると共に第2反応塔
22側の排気投入開閉弁32bが開かれる。また、原料
投入ライン33の第1反応塔21側の原料投入開閉弁3
4aが開かれると共に第2反応塔22側の原料投入開閉
弁34bが閉じられる。また、原料排出ライン35の第
1反応塔21側の原料排出開閉弁36aが開かれると共
に第2反応塔22側の原料排出開閉弁36aが閉じられ
る。更に、排気排出ライン37の第1反応塔21側の排
気排出開閉弁38aが閉じられると共に第2反応塔22
側の排気排出開閉弁38bが開かれる。
【0031】図2の状態では、第2反応塔22に排気投
入ライン31から排熱回収ボイラ6の高温(例えば、20
0 ℃)の排気が投入され、第2反応塔22には高温状態
で排気の水分が吸着(脱水)される。第2反応塔22で
水分が吸着された排気は排気排出ライン37から排出さ
れて煙突20から大気に放出される。第1反応塔21に
原料投入ライン33から例えば、300 ℃に予熱されたD
ME(気体)が投入され、第1反応塔21では吸着され
ている水分がDMEにより離脱されて、例えば、250 ℃
の水蒸気とされる。第1反応塔21から離脱された水分
は水蒸気となってDMEと共に原料排出ライン35から
排出されて改質器15に投入される。
【0032】所定の運転状態の後、図3に示すように、
各開閉弁の開閉状況を逆にし、第1反応塔21を吸着工
程の反応塔とすると共に第2反応塔22を離脱工程の反
応塔とする。
【0033】図3の状態では、第1反応塔21に排気投
入ライン31から排熱回収ボイラ6の高温(例えば、20
0 ℃)の排気が投入され、第1反応塔21には高温状態
で排気の水分が吸着(脱水)される。第1反応塔21で
水分が吸着された排気は排気排出ライン37から排出さ
れて煙突20から大気に放出される。第2反応塔22に
原料投入ライン33から例えば、300 ℃に予熱されたD
ME(気体)が投入され、第2反応塔22では吸着され
ている水分がDMEにより離脱されて、例えば、250 ℃
の水蒸気とされる。第2反応塔22から離脱された水分
は水蒸気となってDMEと共に原料排出ライン35から
排出されて改質器15に投入される。
【0034】図2、図3の状態を適宜切り換えることに
より、排熱回収ボイラ6の高温(例えば、200 ℃)の排
気及び改質器15に投入される原料であるDMEを用い
て、吸着除湿手段18でDMEを改質するための蒸気を
得ることが可能になる。このため、排熱回収ボイラ6で
改質用の蒸気を発生させることなく炭化水素系燃料であ
るDMEの改質が可能となり、効率の低下を招くことな
くタービン設備の燃料としてDMEを適用することが可
能になる。
【0035】上述した、ガスタービン1、排熱回収ボイ
ラ6及び蒸気タービン8により構成される複合発電設備
であるタービン設備及び運転方法では、システム全体の
効率を低下させることなくDMEを改質して燃料として
使用し、しかも、改質反応における化学熱を回収して設
備を運転することができる。従って、石油代替え燃料で
あるDMEを燃料として適用して効率良くエネルギー回
収が行えるシステムを構築することが可能となる。
【0036】
【発明の効果】本発明のタービン設備の運転方法は、ガ
スタービンの排気ガスによって蒸気を発生させる排熱回
収ボイラと、排熱回収ボイラの蒸気により作動する蒸気
タービンとを備えたタービン設備において、排熱回収ボ
イラの排熱から得られる水蒸気により炭化水素系燃料を
改質して発熱量を上昇させ、改質燃料をガスタービン側
に投入するようにしたので、排熱回収ボイラで発生する
蒸気に依存せずに炭化水素系燃料を改質するための蒸気
を得ることができる。この結果、効率の低下を招くこと
なくタービン設備の燃料として炭化水素系燃料を適用す
ることが可能になる。
【0037】そして、排熱回収ボイラの出口側の排気ガ
スの水分を吸着剤に吸着させ、改質される炭化水素系燃
料により吸着剤に吸着された水分を水蒸気として離脱さ
せ、離脱された水蒸気により炭化水素系燃料を改質して
改質燃料とするようにしたので、排熱回収ボイラで発生
する蒸気に依存せずに炭化水素系燃料を改質するための
蒸気を容易に得ることができる。この結果、効率の低下
を招くことなくタービン設備の燃料として炭化水素系燃
料を適用することが可能になる。
【0038】また、炭化水素系燃料はジメチルエーテル
であるので、効率の低下を招くことなくタービン設備の
燃料としてジメチルエーテルを適用することが可能にな
る。また、亜鉛、ニッケルを主体とする触媒によりメタ
ン化反応を抑制してジメチルエーテルを改質するように
したので、メタンの発生を抑制することが可能になる。
【0039】また、本発明のタービン設備の運転方法
は、ガスタービンの排気ガスによって蒸気を発生させる
排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラの蒸気により作動す
る蒸気タービンとを備えたタービン設備において、ジメ
チルエーテルを改質して発熱量を上昇させ、改質燃料を
ガスタービン側に投入するようにしたので、排熱回収ボ
イラで発生する蒸気に依存せずにジメチルエーテルを改
質するための蒸気を得ることができる。この結果、効率
の低下を招くことなくタービン設備の燃料としてジメチ
ルエーテルを適用することが可能になる。
【0040】本発明のタービン設備は、ガスタービンの
排気ガスによって蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、
排熱回収ボイラの蒸気により作動する蒸気タービンとを
備えたタービン設備において、排熱回収ボイラの排熱か
ら得られる水蒸気により炭化水素系燃料を改質して発熱
量を上昇させてガスタービン側に投入する改質手段を備
えたので、排熱回収ボイラで発生する蒸気に依存せずに
炭化水素系燃料を改質するための蒸気を得ることができ
る。この結果、効率の低下を招くことなくタービン設備
の燃料として炭化水素系燃料を適用することが可能にな
る。
【0041】そして、排熱回収ボイラの出口側の排気ガ
スの水分が吸着されると共に吸着された水分が炭化水素
系燃料により水蒸気として離脱される吸着除湿手段を備
え、改質手段は、排熱回収ボイラに配置され吸着除湿手
段で離脱された水蒸気及び水分を離脱した炭化水素系燃
料が投入されて炭化水素系燃料を改質して改質燃料とす
ることで改質燃料をガスタービン側に投入するようにし
たので、排熱回収ボイラで発生する蒸気に依存せずに炭
化水素系燃料を改質するための蒸気を吸着除湿手段によ
り容易に得ることができる。この結果、効率の低下を招
くことなくタービン設備の燃料として炭化水素系燃料を
適用することが可能になる。
【0042】また、炭化水素系燃料はジメチルエーテル
であるので、効率の低下を招くことなくタービン設備の
燃料としてジメチルエーテルを適用することが可能にな
る。また、改質手段には、メタン化反応を抑制してジメ
チルエーテルを改質するために亜鉛、ニッケルを主体と
する触媒が備えられているので、メタンの発生を抑制す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例に係るタービン設備の概
略系統図。
【図2】吸着除湿手段の作動説明図。
【図3】吸着除湿手段の作動説明図。
【符号の説明】
1 ガスタービン 2 圧縮機 3 燃焼器 4 タービン 5,9 発電機 6 排熱回収ボイラ 7 過熱ユニット 8 蒸気タービン 10 復水器 11,17 ポンプ 12 熱交換器 15 改質器 16 燃料供給手段 18 吸着除湿手段 20 煙突 21 第1反応塔 22 第2反応塔 31 排気投入ライン 32a,32b 排気投入開閉弁 33 原料投入ライン 34a,34b 原料投入開閉弁 35 原料排出ライン 36a,36b 原料排出開閉弁 37 排気排出ライン 38a,38b 排気排出開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 聡 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 Fターム(参考) 3G081 BA02 BA14 BB00 BC07 DA22 DA23 4H013 AA06 BA00 BA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンの排気ガスによって蒸気を
    発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラの蒸気に
    より作動する蒸気タービンとを備えたタービン設備にお
    いて、排熱回収ボイラの排熱から得られる水蒸気により
    炭化水素系燃料を改質して発熱量を上昇させ、改質燃料
    をガスタービン側に投入することを特徴とするタービン
    設備の運転方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 排熱回収ボイラの出口側の排気ガスの水分を吸着剤に吸
    着させ、改質される炭化水素系燃料により吸着剤に吸着
    された水分を水蒸気として離脱させ、離脱された水蒸気
    により炭化水素系燃料を改質して改質燃料とすることを
    特徴とするタービン設備の運転方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 炭化水素系燃料はジメチルエーテルであることを特徴と
    するタービン設備の運転方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 亜鉛、ニッケルを主体とする触媒によりメタン化反応を
    抑制してジメチルエーテルを改質することを特徴とする
    タービン設備の運転方法。
  5. 【請求項5】 ガスタービンの排気ガスによって蒸気を
    発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラの蒸気に
    より作動する蒸気タービンとを備えたタービン設備にお
    いて、ジメチルエーテルを改質して発熱量を上昇させ、
    改質燃料をガスタービン側に投入することを特徴とする
    タービン設備の運転方法。
  6. 【請求項6】 ガスタービンの排気ガスによって蒸気を
    発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラの蒸気に
    より作動する蒸気タービンとを備えたタービン設備にお
    いて、 排熱回収ボイラの排熱から得られる水蒸気により炭化水
    素系燃料を改質して発熱量を上昇させてガスタービン側
    に投入する改質手段を備えたことを特徴とするタービン
    設備。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 排熱回収ボイラの出口側の排気ガスの水分が吸着される
    と共に吸着された水分が炭化水素系燃料により水蒸気と
    して離脱される吸着除湿手段を備え、 改質手段は、排熱回収ボイラに配置され吸着除湿手段で
    離脱された水蒸気及び水分を離脱した炭化水素系燃料が
    投入されて炭化水素系燃料を改質して改質燃料とするこ
    とで改質燃料をガスタービン側に投入することを特徴と
    するタービン設備。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 炭化水素系燃料はジメチルエーテルであることを特徴と
    するタービン設備。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 改質手段には、メタン化反応を抑制してジメチルエーテ
    ルを改質するために亜鉛、ニッケルを主体とする触媒が
    備えられていることを特徴とするタービン設備。
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