JP2002216886A - 車載電子機器 - Google Patents

車載電子機器

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JP2002216886A
JP2002216886A JP2001010450A JP2001010450A JP2002216886A JP 2002216886 A JP2002216886 A JP 2002216886A JP 2001010450 A JP2001010450 A JP 2001010450A JP 2001010450 A JP2001010450 A JP 2001010450A JP 2002216886 A JP2002216886 A JP 2002216886A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型、高密度電子基板を用いた、熱放散性、
防水性、耐振性に優れた車載電子機器を得る。 【解決手段】 電子基板40の一端である片持ち自由端
40aにはコネクタハウジング20のコネクタ部に圧入
された接続ピン22aが半田付けされ、他端には発熱部
品41が固定される構造とする。コネクタハウジング2
0の一部であり、一体成形されている環状フレーム部材
23の下面にはアルミダイキャストによるベース10が
接着固定され、その伝熱面12には発熱部品41の発生
熱が伝熱される。環状フレーム部材23の上面にはカバ
ー30が接着固定される。電子基板40の片持ち自由端
40aの撓みによって、電子基板40の左右の高さ寸法
誤差や接続ピン22aの熱膨張による半田付け部のスト
レスを吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車載電子機器に
関するものであり、特に、耐熱性、耐水性(防水性)、
耐振性、量産性に優れた収納筐体を含む車載電子機器構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリント基板の収納筐体の構造
としては、一対のケース部材とカバー部材による2ピー
ス構造がもっとも単純な構造であり、その技術は特開平
8−148842号公報(先行技術1)、特開平11−
346418号公報(先行技術2)に開示されている。
そのうち、先行技術2では電子基板に取り付けされた発
熱部品の発生熱をいかに効率的に放散させるかについて
は論及していないが、先行技術1では発熱電子部品を絶
縁電子回路部品として、該部品を板金製カバーに接触さ
せて電気的ショートの保護と放熱効果向上を図る考え方
が提示されている。また、先行技術2では、コネクタハ
ウジングとカバーが一体化され、電子基板が該カバー側
に固定される構造が提示されている。
【0003】また、プリント基板を固定した中間フレー
ム部材に上下カバー部材を取り付けた3ピース構造の筐
体構造が、特開平6−318790号公報(先行技術
3)や、特開平8−181471号公報(先行技術4)
に開示されている。先行技術3のものは、中間フレーム
部材と上下カバー間の接着固定材によるシールに関する
ものであるが、発熱部品の熱放散性向上には論及してい
ない。先行技術4のものは、電子基板の弾力性を利用し
て発熱部品を中間フレーム部材に圧着させて効果的に熱
放散させる構造が提示されている。
【0004】一方、特開平8−204072号公報(先
行技術5)によれば、両面基板の一方の面に固定された
発熱部品の発生熱がスルーホールメッキ穴を介して他方
の面に伝熱され、熱導電性の弾性絶縁シートを介して熱
伝導性筐体の一部に固定する概念が提示されている。ま
た、特開平11−266078号公報(先行技術6)に
よれば、電子基板のスルーホールメッキ穴に充填材を充
填し、該充填材を導体層で被覆する多層基板の製造方法
が記述されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電子基板の小型、高密
度化に伴って、発熱部品に対する熱放散性の向上が重要
となる一方で、自動車用車載電子機器にあっては、防水
性、耐振性、量産性などの様々の要件を満たす製品が要
求されている。しかし、先行技術1では熱伝導性の悪い
絶縁電子回路部品を単にカバーに接触させるだけの構造
であって、十分な熱伝導が期待できないという問題があ
った。また、先行技術4でも発熱部品の半田付け部のス
トレスを低減させることが必要であって、電子基板の弾
力性に依存した圧着力を十分高めることができないとい
う問題があった。一方、先行技術5による放熱構造は筐
体全体構造を提示するものではなく、防水性、耐振性、
量産性などの様々の要件を満たす上では未完成の技術と
なっていた。
【0006】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、熱放散性、耐振性、量産性に
優れた小型、高密度電子基板の収納筐体を提供すると共
に、自動車の車室外にも設置可能な防水性に優れた収納
筐体の構造方式を含む車載電子機器を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による車載電子
機器は、多数の接続ピンが圧入され相手側コネクタが挿
入されるコネクタ部、一端に上記接続ピンが半田付けさ
れ他端に発熱部品が固定された電子基板、上記コネクタ
部と一体成形され上記電子基板の外周を取り巻く環状フ
レーム部材、上記環状フレーム部材の下端を閉鎖すると
ともに上記発熱部品の発生熱を伝熱放散するベース、上
記ベースに上記電子基板を固定した状態で上記環状フレ
ーム部材の上端に取り付け固定されるカバーを備え、上
記接続ピンの半田付け位置は、上記電子基板の固定位置
から突出した片持ち自由端であるものである。
【0008】また、この発明による車載電子機器は、上
記のような構成において、ベースの上端外周に設けられ
た第一の環状溝、上記第一の環状溝に嵌合し環状フレー
ム部材の下端に設けられた環状突起部、上記環状フレー
ム部材の上端外周に設けられた第二の環状溝、上記第二
の環状溝に嵌合するカバーの外周折曲部を備え、上記第
一、第二の環状溝にはそれぞれ熱硬化性接着剤を充填し
た上で上記環状突起部、外周折曲部を嵌合させて熱処理
し、上記ベース、環状フレーム部材、カバーを一体化す
るものである。
【0009】さらに、この発明による車載電子機器は、
上記のような構成において、コネクタ部の接続ピンは複
数のグループに分割され、上記グループのそれぞれに相
手側コネクタが挿入されるものである。
【0010】また、この発明による車載電子機器は、上
記のような構成に加え、相手側コネクタは、コネクタ部
の接続ピンの各グループの環状壁部に嵌合する環状溝
と、各グループの内周面との間に介在する弾性パッキン
を備えたものである。
【0011】さらに、この発明による車載電子機器は、
上記のような構成に加え、ベースには複数の取り付け穴
が設けられ、上記取り付け穴の位置において、上記ベー
スを車体に締め付け固定するものである。
【0012】また、この発明による車載電子機器は、上
記のような構成に加え、発熱部品が半田付けされる電子
基板の他端の上面および裏面にはそれぞれメッキ層が形
成されるとともに、上記電子基板を貫通するスルーホー
ルメッキ穴が設けられ、上記メッキ層および上記スルー
ホールメッキ穴を介して、上記電子基板の上面に固定さ
れた上記発熱部品の発生熱が上記電子基板の裏面側のベ
ースへ伝達されることを特徴とする請求項1記載の車載
電子機器。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
車載電子機器野実施の形態1について図1〜図5を用い
て説明する。図1は車載電子機器の上面図、図2(a)
は図1のII−II線に沿う断面図、図2(b)は図2
(a)の部分拡大図、図3は車載電子機器を構成するベ
ースの平面図、図4は車載電子機器のコネクタ部の拡大
断面図、図5(a)は発熱部品の取り付け部の断面図、
図5(b)は発熱部品の取り付け部の平面図をそれぞれ
示している。
【0014】図1において符号10はコネクタハウジン
グ(コネクタ部および環状フレーム部材を含む。)や電
子基板、機器類を覆うカバーを取り付けるためのベース
であり、このベース10は例えばアルミダイキャスト製
の高熱伝導性のものである。11a〜11dはベース1
0の四方に設けられた車体への取り付け穴、20は相手
側コネクタが挿入されるコネクタハウジング(相手側コ
ネクタが挿入される部分をコネクタ部とする。)、21
a、21bはコネクタハウジング20の一部であり、複
数個の相手側コネクタをそれぞれ接続するために二つの
グループに分けられた接続ピンの周囲を取り囲むように
設けられた環状壁部、22a、22bは複数並んで配置
された接続ピン、23はコネクタハウジング20の一部
であり、ベース10の周囲にめぐらされた環状フレーム
部材、30はベース10の上部を覆うカバーであり、こ
のカバー30は板金製であり、ベース10上の環状壁部
21a、21bで囲まれた相手側コネクタを接続するた
めのスペース以外の部分を覆うものである。
【0015】なお、コネクタハウジング20は例えばP
BT(ポリブチレン・テレフタレート)等によって樹脂
成形されたものである。このように、車載電子機器を上
面から観察した場合、四角形のコネクタハウジング20
の一辺に沿うように断続的に接続ピン21a、21bが
配置されコネクタ接続部となっており、他の部分が電子
部品を配置する部分となっている。
【0016】また、図2(a)の断面図において、符号
40は電子部品を搭載する電子基板であり、この電子基
板40はガラスエポキシ材によって構成され、その上
面、裏面に多数の電子部品が半田付けされる。12は電
子基板40上に搭載した発熱部品41の熱を逃がすため
の伝熱面、13は電子基板40をベースに固定するため
の基板固定ネジ、31はカバー30の外周部に設けられ
た外周折曲部であり、この外周折曲部31が環状フレー
ム部材23に切られた溝部に嵌合する。39は電子基板
40をコネクタハウジング20に半田付けする際の位置
決め用の基板台座部、40aは接続ピン22aが挿入さ
れる電子基板40の片持ち自由端を示すものであり、こ
の片持ち自由端40aは最も接続ピン22aよりの固定
ネジ13が配置された位置よりも接続ピン22a側の領
域、すなわち、電子基板40の固定位置から突出した領
域に位置する。
【0017】また、符号42は発熱部品41下部の電子
基板40の裏面に貼り付けられた絶縁シートであり、こ
の絶縁シート42を介して電子基板40とベース10の
伝熱面12とが接している。なお、絶縁シート42は伝
熱性の絶縁シートであり、シリコン材などによる軟質熱
伝導性の絶縁シートである。また、50は接続ピン22
aに挿入することでコネクタハウジング20と接続する
相手側コネクタを示している。
【0018】さらに、図2(a)の2b部の部分拡大図
を示す図2(b)において、符号14はベース10の外
周に設けられた第一の環状溝であり、コネクタハウジン
グ20の環状フレーム部材23の下端外周に設けられた
環状突起部23bと嵌合する。23aは環状フレーム部
材23の上端外周に設けられた第二の環状溝であり、こ
の第二の環状溝23aにはカバー30の外周折曲部31
の端部が嵌合する。
【0019】このように構成される車載電子機器は、電
子基板40の一端(片持ち自由端40aに相当する部
分)には多数の接続ピン22a、22bが半田付けされ
るが、この半田付け位置は、図3のネジ穴13a〜13
cを結ぶ片持ち端から突出した片持ち自由端40aに相
当し、この片持ち自由端40aは屈曲性を持ち、撓むこ
とでストレスを緩和することができる。
【0020】また、図2(a)のコネクタ部の拡大図で
ある図4において、符号50は環状壁部21a、21b
に挿入される相手側コネクタであり、このコネクタ内部
には図示しない多数のメスピンが挿入されており、接続
ピン22a、22bと接触嵌合するように構成されてい
る。また、同図において、符号51は相手側コネクタ5
0に設けられた環状溝であり、この環状溝51は環状壁
部21a、21bを挟みこむように構成され、その内部
外周面には例えばゴム材による弾性パッキン52が装着
されている。
【0021】図5(a)、(b)は発熱部品41の取り
付け詳細図であり、この図において、符号41aは発熱
部品41に設けられた放熱電極であり、発熱部品41に
略全面にわたる広い面積となっている。符号44a、4
4bは電極が接続される銅箔パターン、43a〜43c
は電子基板40に設けられた多数のスルーホールメッキ
穴、45a、45bは銅箔パターン44a、44bを連
結する例えば銅メッキによる第一のメッキ層、46a、
46bは半田レジスト層、47a〜47iはスルーホー
ルメッキ穴43a〜43iに充填された例えばエポキシ
樹脂等の充填材、48a、48bは充填材を封鎖する例
えば銅メッキなどによる第二のメッキ層(メッキ層に相
当する。)、49aは放熱電極41aに対する半田層で
ある。
【0022】次に、この図5(a)に示すようなスルー
ホールメッキ穴43a〜43cの製造工程を含む、車載
電子機器の製造工程の一例を次に示す。まず、電子基板
40の上面、裏面に銅箔のパターン44a、44bを形
成する。電子基板40にスルーホール開口する。次に、
電子基板40の上面、裏面およびスルーホールの内側に
銅メッキにより第一のメッキ層45a〜45cを形成す
る。スルーホールメッキ穴43a〜43cに充填材47
a〜47iを充填する。その後、第二のメッキ層48
a、48bを形成し、パターニングする。電子基板40
の上面、裏面に半田レジスト層46a、46bを形成す
る。電子基板40の上面、裏面に電子部品を実装する。
電子基板40の上面に半田層49aを介して発熱部品4
1を固定する。コネクタハウジング20のジョイント部
39の突起によって電子基板40を装着するとともに、
片持ち自由端40aに接続ピン22aおよび22bを挿
入し、噴流半田付け装置などを用いて半田付けする。
【0023】電子基板40の裏面の第二のメッキ層48
b上に絶縁シート42を貼り付ける。続いて、ベース1
0の第一の環状溝14の中に例えばシリコン系の熱硬化
性接着剤を注入した上で、電子基板40を含むコネクタ
ハウジング20が載せられ、電子基板40上面側の開放
された部分(後でカバー30が被せられる部分)から、
(基板固定ネジ13により)ネジ止めすることによって
電子基板40の裏面側をベース10に固定する(電子基
板40の片持ち自由端40aの構造を得るとともに、ベ
ース10と絶縁シート42が密着する)。なお、伝熱絶
縁シート42に代えて伝熱絶縁性接着剤を用いることも
可能である。
【0024】電子基板40の第二の環状溝23aの中に
例えばシリコン系の熱硬化性接着剤を注入した上で、電
子基板40上面側の開放された部分にカバー30を被
せ、加熱乾燥することによってベース10、コネクタハ
ウジング20、カバー30が一体化され、電子部品が密
封された状態の車載電子機器を得る。この車載電子機器
は、ベース40に設けた取り付け穴11a〜11dの位
置で、固定用ネジなどによって車体に締め付け固定す
る。
【0025】上述の組立工程において、電子基板40を
多数のネジ13でベース10に締め付け固定した段階で
は、各部の寸法公差のバラツキによってベース10と環
状フレーム部材23の当たり面には若干の隙間が発生す
るように親寸法が決定されているが、この場合、第一の
環状溝14に注入された接着剤は、環状突起部23bに
よって押し出され、その隙間部を埋めるように配慮され
ており、加熱乾燥後の防水性や機械的強度が確保される
ようになっている。
【0026】また、万一電子基板40を多数の基板固定
ネジ13でベース10に締め付け固定した段階で、各部
品の寸法公差のバラツキによってベース10と環状フレ
ーム部材23の当たり面が密着する場合にあっては、電
子基板40の片持ち自由端40aが屈曲して接続ピン2
2a、22bの半田付け部に無理なストレスがかからな
いように配慮されている。完成品を車体に装着する際に
は、機械的強度が強くて重量も重いベース10を取り付
け穴11a〜11d位置で締め付け固定するようにし、
相手側コネクタ50を環状壁部21a、21bに挿入し
て、使用状態とする。
【0027】このような車載電子機器によれば、環状フ
レーム部材23を含むコネクタハウジング20とベース
10が電子基板40を介して一体化されることに伴う半
田付け部に対するストレスの低減を図ることにより、電
子基板40をベース10に確実に固定して発熱部品41
の発生熱を伝熱放散させることができるとともに、接続
ピン22a、22bの温度変化に伴う伸縮に対しても電
子基板40の片持ち自由端40aの撓みによって半田付
け部に対するストレスが低減される効果がある。
【0028】また、環状フレーム部材23を含むコネク
タハウジング20とベース10が電子基板40を介して
一体化されることに伴い、各部品の寸法公差のバラツキ
によって環状フレーム部材23とベース10間に若干の
隙間が発生しても、両者を確実に接着固定して防水性と
機械的強度を確保できる効果がある。さらに、上述した
ように、電子基板40を多数のネジ13でベース10に
締め付け固定する段階で、各部の寸法公差のバラツキに
よってベース10と環状フレーム23の当たり面が密着
する場合においても、電子基板40の片持ち自由端40
aが屈曲して接続ピン22aや22bの半田付け部に無
理なストレスがかからないようにすることができる効果
がある。
【0029】また、コネクタハウジング20は複数グル
ープに分割され、各コネクタハウジング20に圧入され
る相手側コネクタ50は、各コネクタハウジング20の
環状壁部21a、21bに嵌合する環状溝51と各コネ
クタハウジング20の内周面との間に介在する弾性パッ
キン52を備えて構成されている。従って、相手側コネ
クタ50の脱着に伴う外力を分散低減させるとともに、
コネクタ部の防水性を確保することができる効果があ
る。
【0030】さらに、ベース10には複数の取り付け穴
11a〜11dが設けられ、この取り付け穴11a〜1
1dを介して車体に取り付け固定されるよう構成されて
いる。従って、重量体であるベース10を介して製品全
体を取り付け固定することにより、電子基板40やコネ
クタハウジング20に対して無理な振動荷重が加わらな
いようにできる効果がある。
【0031】また、第二のメッキ層48a、48bによ
ってスルーホールメッキ穴43a〜43cに半田が流れ
込むことを防止して、伝熱面との接触平面を確保すると
ともに、多数のスルーホールメッキ穴43a〜43cを
設けて熱伝導性を向上させる上で熱伝導接触面の面積の
減少を防止することができ、その結果、発熱部品41の
温度上昇を低減することができる効果がある。
【0032】実施の形態2.上述の例では、接続ピン2
2a、22bは電子基板40と直角方向に延長し、相手
側コネクタ50も延長線方向から挿入されるようになっ
ている。しかし、図6にコネクタ部の断面を示すよう
に、接続ピン22aaをあらかじめ90°の角度で電子
基板40の外側方向に曲げておき、コネクタハウジング
20aに対して相手側コネクタ50が電子基板40の並
行線方向に圧入されるような構造とすることもできる。
この場合においても、圧入によって接続ピン22aaと
電子基板40とを固定する半田付け部にストレスがかか
ったとしても、この半田付け部が電子基板40の片持ち
自由端40aに位置するため、ストレスを緩和すること
ができる。
【0033】
【発明の効果】この発明によれば、接続ピンが半田付け
された電子基板の一端が片持ち自由端となっているため
に、コネクタ部に相手側コネクタを挿入する際に生じる
ストレス、または各部材の寸法公差のために生じるスト
レス、温度変化によるストレスなどを電子基板の撓みに
よって緩和することができ、車載電子機器の耐振性を向
上させることが可能である。
【0034】また、この発明によれば、ベース、環状フ
レーム部材、カバーを、熱硬化性接着剤を用いて接着
し、一体化して密封された筐体を得ることで、車載電子
機器の防水性を向上させることが可能である。
【0035】さらに、この発明によれば、コネクタ部の
接続ピンは複数のグループに分割され、そのグループの
それぞれに相手側コネクタが挿入されるため、相手側コ
ネクタの脱着によって接続ピンにかかるストレスを分散
低減させることで、車載電子機器の耐振性を向上させる
ことができる。
【0036】また、この発明によれば、相手側コネクタ
は、コネクタ部の接続ピンの各グループの環状壁部に嵌
合する環状溝と、各グループの内周面との間に介在する
弾性パッキンを備えているため、相手側コネクタとコネ
クタ部の嵌合部での防水性を向上させることが可能な車
載電子機器を得ることができる。
【0037】さらに、この発明によれば、ベースには複
数の取り付け穴が設けられ、上記取り付け穴の位置にお
いて、上記ベースを車体に締め付け固定するため、重量
体であるベースを車体に固定させることで、車載電子機
器を構成する他の部材に無理な振動荷重がかかることを
抑制でき、車載電子機器の耐久性を向上させることがで
きる。
【0038】また、この発明によれば、発熱部品が半田
付けされる電子基板の他端の上面および裏面にはそれぞ
れメッキ層が形成されるとともに、上記電子基板を貫通
するスルーホールメッキ穴が設けられ、上記メッキ層お
よび上記スルーホールメッキ穴を介して、上記電子基板
の上面に固定された上記発熱部品の発生熱が上記電子基
板の裏面側のベースへ伝達される構造としているため、
メッキ層によってスルーホールメッキ穴に部品固定のた
めの半田が流れ込むことを防止でき、発熱部品と伝熱面
との接触平面を確保するとともに、スルーホールメッキ
穴とメッキ層が接する構造とすることでより広い熱伝導
接触面の面積を確保できるため、発熱部品の温度上昇を
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による車載電子機器
の上面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による車載電子機器
の図1のII−II線に沿う断面図と、部分拡大図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による車載電子機器
の図2のIII −III線に沿う平面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による車載電子機器
のコネクタ部の断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による車載電子機器
の発熱部品搭載部の断面図と平面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による車載電子機器
のコネクタ部の断面図である。
【符号の説明】
10. ベース 11a〜11d. 取り付け穴 12. 伝
熱面 13. 基板固定ネジ13a〜13e. ネジ穴 14. 第
一の環状溝 20、20a. コネクタハウジング 21a、21b.
環状壁部 22a、22aa、22b. 接続ピン 23. 環状フレ
ーム部材 23a. 第二の環状溝 23b. 環状突起部 30. カ
バー 31. 外周折曲部 39. 基板台座部 40. 電子基板 40a. 片持ち自由端 41. 発熱部品 41a. 放熱
電極 42. 絶縁シート 43a〜43c. スルーホールメッ
キ穴 44a、44b. 銅箔パターン 45a、45b. 第一
のメッキ層 46a、46b. 半田レジスト層 47a〜47i. 充
填材 48a、48b. 第二のメッキ層 49a. 半田層 5
0. 相手側コネクタ 51. 環状溝 52. 弾性パッキン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 7/14 H05K 7/14 C 7/20 7/20 B Fターム(参考) 4E360 AB13 AB31 CA02 CA03 EA03 ED02 ED07 GA24 GA28 GA29 GB99 GC03 GC08 GC13 5E087 EE02 EE11 EE14 FF03 GG01 HH01 HH02 LL02 LL12 MM08 QQ04 RR12 RR15 5E322 AA03 AA11 AB02 AB07 AB08 5E348 AA03 AA06 AA08 AA32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の接続ピンが圧入され相手側コネク
    タが挿入されるコネクタ部、一端に上記接続ピンが半田
    付けされ他端に発熱部品が固定された電子基板、上記コ
    ネクタ部と一体成形され上記電子基板の外周を取り巻く
    環状フレーム部材、上記環状フレーム部材の下端を閉鎖
    するとともに上記発熱部品の発生熱を伝熱放散するベー
    ス、上記ベースに上記電子基板を固定した状態で上記環
    状フレーム部材の上端に取り付け固定されるカバーを備
    え、上記接続ピンの半田付け位置は、上記電子基板の固
    定位置から突出した片持ち自由端であることを特徴とす
    る車載電子機器。
  2. 【請求項2】 ベースの上端外周に設けられた第一の環
    状溝、上記第一の環状溝に嵌合し環状フレーム部材の下
    端に設けられた環状突起部、上記環状フレーム部材の上
    端外周に設けられた第二の環状溝、上記第二の環状溝に
    嵌合するカバーの外周折曲部を備え、上記第一、第二の
    環状溝にはそれぞれ熱硬化性接着剤を充填した上で上記
    環状突起部、外周折曲部を嵌合させて熱処理し、上記ベ
    ース、環状フレーム部材、カバーを一体化することを特
    徴とする請求項1記載の車載電子機器。
  3. 【請求項3】 コネクタ部の接続ピンは複数のグループ
    に分割され、上記グループのそれぞれに相手側コネクタ
    が挿入されることを特徴とする請求項1記載の車載電子
    機器。
  4. 【請求項4】 相手側コネクタは、コネクタ部の接続ピ
    ンの各グループの環状壁部に嵌合する環状溝と、各グル
    ープの内周面との間に介在する弾性パッキンを備えたこ
    とを特徴とする請求項3記載の車載電子機器。
  5. 【請求項5】 ベースには複数の取り付け穴が設けら
    れ、上記取り付け穴の位置において、上記ベースを車体
    に締め付け固定することを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の車載電子機器。
  6. 【請求項6】 発熱部品が半田付けされる電子基板の他
    端の上面および裏面にはそれぞれメッキ層が形成される
    とともに、上記電子基板を貫通するスルーホールメッキ
    穴が設けられ、上記メッキ層および上記スルーホールメ
    ッキ穴を介して、上記電子基板の上面に固定された上記
    発熱部品の発生熱が上記電子基板の裏面側のベースへ伝
    達されることを特徴とする請求項1記載の車載電子機
    器。
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