JP2002214906A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

現像装置および画像形成装置

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JP2002214906A
JP2002214906A JP2001010992A JP2001010992A JP2002214906A JP 2002214906 A JP2002214906 A JP 2002214906A JP 2001010992 A JP2001010992 A JP 2001010992A JP 2001010992 A JP2001010992 A JP 2001010992A JP 2002214906 A JP2002214906 A JP 2002214906A
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JP
Japan
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developing device
roller
developing
developing roller
toner
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JP2001010992A
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Shogo Sato
正吾 佐藤
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送時の振動によるトナーの漏れ、および、
画像形成時の現像ローラの回転駆動によるトナーの漏れ
の、両者を有効に防止することのできる現像装置、およ
び、そのような現像装置を備える画像形成装置を提供す
ること。 【解決手段】 現像ローラ31と筐体51の下側開口端
部52との間に、シール部材53を介在させるととも
に、現像カートリッジ29の使用前には、そのシール部
材53と下側開口端部52との間に、押圧板54を差し
込み、現像カートリッジ29の使用時には、その押圧板
53を引き抜くようにする。これによって、出荷時など
の搬送中には、シール部材53が現像ローラ31を強く
押圧して、確実なシールを図ることとともに、画像形成
時には、シール部材53が現像ローラ31を弱く押圧し
て、現像ローラ31の削れによるトナーの漏れを防止す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタな
どの現像装置および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタなどの画像形成装置で
は、通常、トナーが収容されている現像カートリッジ
が、装置本体に着脱自在に装着されている。この現像カ
ートリッジは、トナーを収容するトナー収容部と、その
トナー収容部から供給されるトナーを担持する現像ロー
ラとを備えており、画像形成時には、この現像カートリ
ッジを装置本体に装着し、現像ローラを回転駆動させる
ことによって、感光ドラムに形成される静電潜像にトナ
ーを供給して可視像を形成し、これを用紙に転写するこ
とにより、画像を形成するようにしている。
【0003】また、このような現像カートリッジでは、
現像ローラは、感光ドラムと対向すべく、現像カートリ
ッジの筐体から露出するように配置されるため、その筐
体と現像ローラとの間には、トナーの漏れを防止するた
めに、現像ローラに摺擦するシール部材が設けられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このような
現像カートリッジにおいて、出荷などにおける搬送時の
振動による現像ローラと筐体との間からのトナーの漏れ
を防止するためには、シール部材を、現像ローラに対し
て強く押圧することが有効である。一方、シール部材を
現像ローラに対してあまりに強く押圧すると、画像形成
時の現像ローラの回転駆動によって、シール部材と現像
ローラとの間にトナーが入り込んだ場合には、そのトナ
ーによって現像ローラが削れたり、あるいは、シール部
材そのものの摺擦によって現像ローラが削れてしまい、
却ってシール部材と現像ローラとの間に隙間を生じさせ
て、トナーの漏れを拡大してしまうという不具合を生じ
る。そのため、画像形成時の現像ローラの回転駆動によ
るトナーの漏れを防止するためには、シール部材の現像
ローラに対する押圧力を搬送時よりも少し弱めにするこ
とが好ましい。
【0005】このように、搬送時の振動によるトナーの
漏れを有効に防止しようとすると、画像形成時の現像ロ
ーラの回転駆動によるトナーの漏れを生じ、一方、画像
形成時の現像ローラの回転駆動によるトナーの漏れを防
止しようとすると、搬送時の振動によるトナーの漏れを
有効に防止することが困難となる。
【0006】そのため、たとえば、シール部材を、テフ
ロン(登録商標)フェルトなどのような、摺動性が良好
でかつトナーを良好に絡め取ることができる材料を用い
て形成することも考えられるが、そのようなシール部材
を用いても、なお、搬送時から画像形成時にわたってト
ナーの漏れを有効に防止することは困難である。
【0007】特に、画質を向上させるために、流動性に
優れた重合トナーを用いた場合には、そのようなトナー
の漏れを防止することが顕著に困難となる。
【0008】本発明は、このような不具合に鑑みなされ
たものであり、その目的とするところは、搬送時の振動
によるトナーの漏れ、および、画像形成時の現像ローラ
の回転駆動によるトナーの漏れの、両者を有効に防止す
ることのできる現像装置、および、そのような現像装置
を備える画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、画像形成時に移動する移
動部材を備える現像装置において、前記移動部材を押圧
して現像剤をシールするシール部材と、前記シール部材
の前記移動部材に対する押圧力を切り替える、押圧切替
手段とを備えていることを特徴としている。
【0010】このような構成によると、移動部材に対す
るシール部材の押圧力を押圧切替手段によって切り替え
ることができるので、出荷などにおける搬送時には、押
圧切替手段によって移動部材に対するシール部材の押圧
力を強くして、確実なシールにより搬送時の振動による
現像剤の漏れを有効に防止することができるとともに、
画像形成時の移動部材の移動時には、押圧切替手段によ
って移動部材に対するシール部材の押圧力を、それより
も少し弱くして、シール部材と移動部材との間に現像剤
が入り込んだ場合にも、その現像剤によって移動部材が
削れたり、あるいは、シール部材そのものの摺擦によっ
て移動部材が削れることを防止することにより、画像形
成時の現像剤の漏れを有効に防止することができる。そ
のため、このような押圧切替手段による押圧力の適切な
切り替えによって、搬送時から画像形成時にわたってト
ナーの漏れを有効に防止することができる。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記シール部材は、前記押圧切
替手段によって、この現像装置の使用前には前記移動部
材をより強く押圧し、使用時には前記移動部材をより弱
く押圧することを特徴としている。
【0012】このような構成によると、シール部材が、
押圧切替手段によってこの現像装置の使用前には移動部
材をより強く押圧し、使用時には移動部材をより弱く押
圧するので、出荷などにおける搬送時には、シール部材
が移動部材をより強く押圧して、確実なシールにより搬
送時の振動による現像剤の漏れを有効に防止することが
できるとともに、画像形成時の移動部材の移動時には、
シール部材が移動部材をより弱く押圧して、シール部材
と移動部材との間に現像剤が入り込んだ場合にも、その
現像剤によって移動部材が削れたり、あるいは、シール
部材そのものの摺擦によって移動部材が削れることを防
止することにより、画像形成時の現像剤の漏れを有効に
防止することができる。そのため、このように、シール
部材が現像装置の使用前には移動部材をより強く押圧
し、使用時には移動部材をより弱く押圧することで、搬
送時から画像形成時にわたってトナーの漏れを有効に防
止することができる。
【0013】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、前記押圧切替手段は、この現像
装置の使用前には、前記シール部材を押圧するようにこ
の現像装置に配置され、使用時には、この現像装置から
除去されることを特徴としている。
【0014】このような構成によると、押圧切替手段
を、出荷などにおける搬送時には現像装置に配置してお
き、画像形成時には現像装置から除去するので、簡易か
つ確実に、シール部材の移動部材に対する押圧力を切り
替えることができる。そのため、簡易な構成によって、
搬送時から画像形成時にわたってトナーの漏れを確実に
防止することができる。
【0015】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の発明において、前記押圧切替手段は、この現像
装置の使用前には、この現像装置の筐体と前記シール部
材との間に差し込まれ、この現像装置の使用時には、こ
の現像装置の筐体と前記シール部材との間から引き抜き
可能に構成されていることを特徴としている。
【0016】このような構成によると、押圧切替手段
を、出荷などにおける搬送時には現像装置の筐体とシー
ル部材との間に差し込んでおき、画像形成時には現像装
置の筐体とシール部材との間から引き抜くようにすれ
ば、簡易かつ確実に、シール部材の移動部材に対する押
圧力を切り替えることができる。そのため、より一層、
簡易な構成によって、搬送時から画像形成時にわたって
トナーの漏れを確実に防止することができる。
【0017】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記移動部
材が、弾性体からなるローラを備える現像ローラである
ことを特徴としている。
【0018】現像ローラのローラは、感光体や現像剤へ
のダメージを低減するために、弾性体によって形成され
ていることが好ましいが、ローラを弾性体によって形成
すると、たとえば、スポンジ体によって形成した場合の
ように、現像ローラとシール部材との間からの搬送時の
振動による現像剤の漏れを塞ぐことができず、現像剤の
漏れが生じやすくなる。また、ローラを弾性体によって
形成した場合には、たとえば、金属で形成した場合と異
なり、現像ローラの削れを防止することができず、画像
形成時の現像剤の漏れを生じやすくなる。
【0019】しかし、本発明においては、現像ローラに
対するシール部材の押圧力を押圧切替手段によって適切
に切り替えることができるので、たとえ現像ローラのロ
ーラを弾性体によって形成しても、現像剤の漏れを有効
に防止することができる。そのため、現像ローラのロー
ラを弾性体によって形成して、良好な画像形成を達成し
つつ、現像剤の漏れを有効に防止することができる。
【0020】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
ないし5のいずれかに記載の発明において、前記シール
部材は、前記移動部材と接触するフィルム部材を備え、
前記移動部材の長手方向に延びるように設けられている
ことを特徴としている。
【0021】このような構成によると、フィルム部材が
移動部材と接触するので、そのフィルム部材の撓みによ
って、押圧切替手段によって切り替えられた押圧力で、
移動部材を確実に押圧することができる。特に、フィル
ム部材の場合、移動部材との間からの搬送時の振動によ
る現像剤の漏れを防止することが困難であるが、搬送時
の押圧力を強くすることにより、そのような現像剤の漏
れを防止することができる。そのため、搬送時から画像
形成時にわたって、トナーの漏れをより一層確実に防止
することができる。しかも、シール部材は、移動部材の
長手方向に延びるように設けられているので、移動部材
の周方向への現像剤の漏れを防止することが困難である
が、押圧力を切り替えることによって、移動部材の長手
方向にわたって現像剤の漏れをより確実に防止すること
ができる。
【0022】また、請求項7に記載の発明は、請求項6
に記載の発明において、前記シール部材が、前記フィル
ム部材の下側に、そのフィルム部材の長手方向にわたっ
て設けられる弾性部材を備えていることを特徴としてい
る。
【0023】このような構成によると、押圧切替手段に
よって切り替えられる押圧力を、弾性部材を介してフィ
ルム部材に伝達させることができるので、フィルム部材
には、常に弾性的に押圧力を加えることができる。その
ため、フィルム部材によって、移動部材に均一に押圧力
を加えることができ、トナーの漏れをより一層確実に防
止することができる。
【0024】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
ないし7のいずれかに記載の発明において、前記押圧切
替手段が、この現像装置を包装する包装部材と一体に形
成されていることを特徴としている。
【0025】このような構成によると、包装部材によっ
て包装されている状態から現像装置を開放する時に、押
圧切替手段を自動的に除去することができるので、簡易
かつ確実に、シール部材の移動部材に対する押圧力を切
り替えることができる。
【0026】また、請求項9に記載の発明は、画像形成
装置であって、請求項1ないし8のいずれかに記載の現
像装置を備えていることを特徴としている。
【0027】このような現像装置を備えることで、現像
剤が装置内に飛散することが防止されるので、装置の確
実な作動が確保され、良好な画像形成を達成することが
できる。
【0028】また、請求項10に記載の発明は、請求項
9に記載の発明において、前記現像装置は、前記画像形
成装置に着脱可能に装着されており、前記移動部材は、
前記現像装置が前記画像形成装置に装着された時には、
前記現像装置が前記画像形成装置に装着されていない時
よりも、前記シール部材によって弱く押圧されることを
特徴としている。
【0029】このような構成によると、現像装置が画像
形成装置に装着された時には、現像装置が画像形成装置
に装着されていない時よりも、移動部材がシール部材に
よって弱く押圧されるので、搬送時においては、移動部
材に対するシール部材の押圧力を強くしておけば、確実
なシールにより搬送時の現像剤の漏れを有効に防止する
ことができるとともに、現像装置が画像形成装置に装着
された時には、移動部材に対するシール部材の押圧力が
弱くなるので、シール部材と移動部材との間に現像剤が
入り込んだ場合にも、その現像剤によって移動部材が削
れたり、あるいは、シール部材そのものの摺擦によって
移動部材が削れることが防止され、これによって、画像
形成時の現像剤の漏れを有効に防止することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像形成装置と
してのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図
である。図1において、レーザプリンタ1は、本体ケー
シング2内に、用紙3を給紙するためのフィーダ部4
や、給紙された用紙3に所定の画像を形成するための画
像形成部5などを備えている。
【0031】フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底
部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレ
イ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一
端側端部の上方に設けられる給紙ローラ8および給紙パ
ット9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流
側に設けられる紙粉取りローラ10および11と、紙粉
取りローラ10および11に対し用紙3の搬送方向の下
流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
【0032】用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタッ
ク可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部にお
いて揺動可能に支持されることによって、近い方の端部
が上下方向に移動可能とされており、また、その裏側か
ら図示しないばねによって上方向に付勢されている。そ
のため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従
って、給紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点とし
て、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ロ
ーラ8および給紙パット9は、互いに対向状に配設さ
れ、給紙パット9の裏側に配設されるばね13によっ
て、給紙パット9が給紙ローラ8に向かって押圧されて
いる。用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押
圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8
に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって
給紙ローラ8と給紙パット9とで挟まれた後、1枚毎に
給紙される。給紙された用紙3は、紙粉取りローラ10
および11によって、紙粉が取り除かれた後、レジスト
ローラ12に送られる。レジストローラ12は、1対の
ローラから構成されており、用紙3を所定のレジスト後
に、画像形成部5に送るようにしている。
【0033】なお、このフィーダ部4は、さらに、マル
チパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上
に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側
給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット25
とを備えており、マルチパーパス側給紙ローラ15およ
びマルチパーパス側給紙パット25は、互いに対向状に
配設され、マルチパーパス側給紙パット25の裏側に配
設されるばね25aによって、マルチパーパス側給紙パ
ット25がマルチパーパス側給紙ローラ15に向かって
押圧されている。マルチパーパストレイ14上に積層さ
れる用紙3は、マルチパーパス側給紙ローラ15の回転
によってマルチパーパス側給紙ローラ15とマルチパー
パス側給紙パット25とで挟まれた後、1枚毎に給紙さ
れる。
【0034】画像形成部5は、スキャナユニット16、
プロセスユニット17、定着部18などを備えている。
【0035】スキャナユニット16は、本体ケーシング
2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、
回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および
21、反射鏡22、23および24などを備えており、
レーザ発光部からの発光される所定の画像データに基づ
くレーザビームを、鎖線で示すように、ポリゴンミラー
19、レンズ20、反射鏡22および23、レンズ2
1、反射鏡24の順に通過あるいは反射させて、後述す
るプロセスユニット17の感光ドラム27の表面上に高
速走査にて照射させている。
【0036】プロセスユニット17は、スキャナユニッ
ト16の下方に配設され、図2に示すように、本体ケー
シング2に対して着脱自在に装着されるドラムカートリ
ッジ26内に、感光ドラム27、現像装置としての現像
カートリッジ28、スコロトロン型帯電器29、転写ロ
ーラ30を備えている。
【0037】現像カートリッジ28は、ドラムカートリ
ッジ26に対して着脱自在に装着されており、移動部材
としての現像ローラ31、層厚規制ブレード32、供給
ローラ33およびトナー収容部34などを備えている。
【0038】トナー収容部34内には、現像剤として、
正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されている。こ
のトナーとしては、重合性単量体、たとえば、スチレン
などのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C
1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタ
アクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合など
の公知の重合方法によって共重合させることにより得ら
れる重合トナーが使用されている。このような重合トナ
ーは、球状をなし、流動性が極めて良好であり、高画質
の画像を形成することができる。なお、このようなトナ
ーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなど
が配合されるとともに、流動性を向上させるために、シ
リカなどの外添剤が添加されている。その粒子径は、約
6〜10μm程度である。
【0039】そして、トナー収容部34内のトナーは、
トナー収容部34の中心に設けられる回転軸35に支持
されるアジテータ36の矢印方向(時計方向)への回転
により、攪拌されて、トナー収容部34の側部に開口さ
れたトナー供給口37から放出される。なお、トナー収
容部34の側壁には、トナーの残量検知用の窓38が設
けられており、回転軸35に支持されたクリーナ39に
よって清掃される。
【0040】トナー供給口37の側方位置には、供給ロ
ーラ33が矢印方向(反時計方向)に回転可能に配設さ
れており、また、この供給ローラ33に対向して、現像
ローラ31が矢印方向(反時計方向)に回転可能に配設
されている。そして、これら供給ローラ33と現像ロー
ラ31とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状
態で互いに当接されている。
【0041】供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、
導電性のスポンジ体からなるローラが被覆されている。
【0042】現像ローラ31は、金属製のローラ軸に、
導電性のゴム材料である弾性体からなるローラが被覆さ
れている。より具体的には、現像ローラ31のローラ
は、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムま
たはシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ
素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴム
のコート層が被覆されている。なお、現像ローラ31に
は、感光ドラム27に対して、所定の現像バイアスが印
加されている。
【0043】また、現像ローラ31の近傍には、層厚規
制ブレード32が配設されている。この層厚規制ブレー
ド32は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端
部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の
押圧部40を備えており、現像ローラ31の近くにおい
て現像カートリッジ28の筐体51に支持されて、押圧
部40がブレード本体の弾性力によって現像ローラ31
上に圧接されるように構成されている。
【0044】そして、トナー供給口37から放出される
トナーは、供給ローラ33の回転により、現像ローラ3
1に供給され、この時、供給ローラ33と現像ローラ3
1との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ31
上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴っ
て、層厚規制ブレード32の押圧部40と現像ローラ3
1との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電され
て、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持され
る。
【0045】感光ドラム27は、現像ローラ31の側方
位置において、その現像ローラ31と対向するような状
態で矢印方向(時計方向)に回転可能に配設されてい
る。この感光ドラム27は、ドラム本体が接地されると
ともに、その表面部分がポリカーボネートなどから構成
される正帯電性の感光層により形成されている。
【0046】スコロトロン型帯電器29は、感光ドラム
27の上方に、感光ドラム27に接触しないように、所
定の間隔を隔てて配設されている。このスコロトロン型
帯電器29は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコ
ロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電
器であり、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電
させるように構成されている。
【0047】そして、感光ドラム27の表面は、その感
光ドラム27の回転に伴なって、まず、スコロトロン型
帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナユニ
ット16からのレーザービームの高速走査により露光さ
れ、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。
【0048】次いで、現像ローラ31の回転により、現
像ローラ31上に担持されかつ正帯電されているトナー
が、感光ドラム27に対向して接触する時に、感光ドラ
ム27の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様
に正帯電されている感光ドラム27の表面のうち、レー
ザービームによって露光され電位が下がっている露光部
分に供給され、選択的に担持されることによって可視像
化され、これによって反転現像が達成される。
【0049】転写ローラ30は、感光ドラム27の下方
において、この感光ドラム27に対向するように配置さ
れ、ドラムカートリッジ26に矢印方向(反時計方向)
に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、
金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラ
が被覆されており、転写時には、感光ドラム27に対し
て所定の転写バイアスが印加されるように構成されてい
る。そのため、感光ドラム27の表面上に担持された可
視像は、用紙3が感光ドラム27と転写ローラ30との
間を通る間に用紙3に転写される。
【0050】定着部18は、図1に示すように、プロセ
スユニット17の側方下流側に配設され、加熱ローラ4
1、加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42、およ
び、これら加熱ローラ41および押圧ローラ42の下流
側に設けられる1対の搬送ローラ43を備えている。加
熱ローラ41は、金属製で加熱のためのハロゲンランプ
を備えており、プロセスユニット17において用紙3上
に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧
ローラ42との間を通過する間に熱定着させ、その後、
その用紙3を搬送ローラ43によって、排紙パス44に
搬送するようにしている。排紙パス44に送られた用紙
3は、排紙ローラ45に送られて、その排紙ローラ45
によって排紙トレイ46上に排紙される。
【0051】また、このレーザプリンタ1には、用紙3
の両面に画像を形成するために、反転搬送部47が設け
られている。この反転搬送部47は、排紙ローラ45
と、反転搬送パス48と、フラッパ49と、複数の反転
搬送ローラ50とを備えている。
【0052】排紙ローラ45は、1対のローラからな
り、正回転および逆回転の切り換えができるように構成
されている。この排紙ローラ45は、上記したように、
排紙トレイ46上に用紙3を排紙する場合には、正方向
に回転するが、用紙3を反転させる場合には、逆方向に
回転する。
【0053】反転搬送パス48は、排紙ローラ45から
画像形成部5の下方に配設される複数の反転搬送ローラ
50まで用紙3を搬送することができるように、上下方
向に沿って設けられており、その上流側端部が、排紙ロ
ーラ45の近くに配置されるとともに、その下流側端部
が、反転搬送ローラ50の近くに配置されている。
【0054】フラッパ49は、排紙パス44と反転搬送
パス48との分岐部分に臨むように、揺動可能に設けら
れており、図示しないソレノイドの励磁または非励磁に
より、排紙ローラ45によって反転された用紙3の搬送
方向を、排紙パス44に向かう方向から、反転搬送パス
48に向かう方向に切り換えることができるように構成
されている。
【0055】反転搬送ローラ50は、給紙トレイ6の上
方において、略水平方向に複数設けられており、最も上
流側の反転搬送ローラ50が、反転搬送パス48の後端
部の近くに配置されるとともに、最も下流側の反転搬送
ローラ50が、レジストローラ12の下方に配置される
ように設けられている。
【0056】そして、用紙3の両面に画像を形成する場
合には、この反転搬送部47が、次のように動作され
る。すなわち、一方の面に画像が形成された用紙3が搬
送ローラ43によって排紙パス44から排紙ローラ45
に送られてくると、排紙ローラ45は、用紙3を挟んだ
状態で正回転して、この用紙3を一旦外側(排紙トレイ
46側)に向けて搬送し、用紙3の大部分が外側に送ら
れ、用紙3の後端が排紙ローラ45に挟まれた時に、正
回転を停止する。次いで、排紙ローラ45は、逆回転す
るとともに、フラッパ49が、用紙3が反転搬送パス4
8に搬送されるように、搬送方向を切り換えて、用紙3
を前後逆向きの状態で反転搬送パス48に搬送するよう
にする。なお、フラッパ49は、用紙3の搬送が終了す
ると、元の状態、すなわち、搬送ローラ43から送られ
る用紙3を排紙ローラ45に送る状態に切り換えられ
る。次いで、反転搬送パス48に逆向きに搬送された用
紙3は、反転搬送ローラ50に搬送され、この反転搬送
ローラ50から、上方向に反転されて、レジストローラ
12に送られる。レジストローラ12に搬送された用紙
3は、裏返しの状態で、再び、所定のレジスト後に、画
像形成部5に向けて送られ、これによって、用紙3の両
面に所定の画像が形成される。
【0057】また、このレーザプリンタ1では、転写ロ
ーラ30によって用紙3に転写された後に感光ドラム2
7の表面上に残存する残存トナーを、現像ローラ31に
よって回収する、いわゆるクリーナレス方式によって残
存トナーを回収するようにしている。このようなクリー
ナレス方式によって感光ドラム27の表面上の残存トナ
ーを回収すれば、ブレードなどのクリーナ装置や廃トナ
ーの貯留手段を設ける必要がないため、装置構成の簡略
化、小型化およびコストの低減化を図ることができる。
【0058】そして、このレーザプリンタ1の現像カー
トリッジ28では、現像ローラ31と、現像カートリッ
ジ28の筐体51との間からのトナーの漏れを防止する
ために、以下に述べるシール構造が採用されている。
【0059】すなわち、このシール構造は、図3および
図4に示すように、現像ローラ31と、その現像ローラ
31の下方にわずかな隙間を隔てて配置される筐体51
の下側開口端部52との間において、シール部材53を
介在させるとともに、図3、図5および図7に示すよう
に、たとえば、出荷などにおける搬送時など、この現像
カートリッジ28の使用前には、そのシール部材53と
下側開口端部52との間に、そのシール部材53の現像
ローラ31に対する押圧力を切り替えるための押圧切替
手段としての押圧板54を差し込むことによって構成さ
れている。
【0060】なお、このシール構造では、図7および図
8に示すように、現像ローラ31の長手方向両端部の周
りにおいて、現像ローラ31の周面に弾性的に接触する
スポンジ体からなるサイドシール56がそれぞれ設けら
れており、これらサイドシール56によって、現像ロー
ラ31の両側からのトナーの漏れが防止されている。ま
た、図3および図4に示すように、現像ローラ31の側
方には、層厚規制ブレード32の押圧部40が圧接され
ているので、現像カートリッジ28内のトナーは、現像
ローラ31において、この層厚規制ブレード32の押圧
部40と、次に詳述するシール部材53とによって確実
にシールされている。
【0061】現像カートリッジ28の筐体51は、図3
および図4に示すように、現像ローラ31を露出させて
感光ドラム27と対向させるために、現像ローラ31が
配置されている側方側端部が開口されており、その筐体
51の開口部分の下側開口端部52は、その端縁から現
像ローラ31の下方に向かって、上方に傾斜するように
形成されており、その下側開口端部52と現像ローラ3
1との間には、わずかな隙間が形成されている。また、
この下側開口端部52における端縁から現像ローラ31
の下方に向かって延びる方向の途中には、後述する押圧
板54を、この下側開口端部52が延びる斜め方向に沿
って差し込むための挿入口55が、現像ローラ31の長
手方向におけるシール部材53が設けられる長さにわた
って開口形成されている。
【0062】シール部材53は、図7および図8にも示
すように、下側開口端部52と現像ローラ31との間の
隙間において、現像ローラ31の長手方向両側に設けら
れるサイドシール56と隣り合うように、現像ローラ3
1の長手方向にわたって設けられており、図5および図
6に示すように、板ばね部材57、フィルム部材58、
弾性部材としてのスポンジ中間部材59およびスポンジ
エンド部材60を備えている。
【0063】板ばね部材57は、図7および図8に示す
ように、両サイドシール56の間の距離に相当する横方
向(現像ローラ31の長手方向に沿う方向、以下同じ)
の幅を有する金属の板状部材からなり、図5および図6
に示すように、その縦方向(現像ローラ31の回転方向
に沿う方向、以下同じ)の一端部61が、下側開口端部
52における挿入口55よりも端縁側の外側部62にお
いて支持固定されるとともに、その縦方向の他端部63
が、現像ローラ31と、下側開口端部52における挿入
口55よりも現像ローラ31側の内側部64との間に介
在されるように配置されている。また、この板ばね部材
57は、その縦方向途中において、下方に窪む段差部6
5が屈曲形成されており、その他端部63が、弾性力に
よって、常には、下側開口端部52の内側部64に向か
うように形成されている。
【0064】フィルム部材58は、図7および図8に示
すように、両サイドシール56の間の距離に相当する横
方向の幅を有する可撓性の樹脂フィルムからなり、図5
および図6に示すように、その縦方向の一端部66が、
下側開口端部52の外側部62において支持固定されて
いる板ばね部材57上に接着されるとともに、その縦方
向の他端部67が、現像ローラ31と、板ばね部材57
の他端部63との間に介在されるように配置されてい
る。
【0065】スポンジ中間部材59は、図7および図8
に示すように、両サイドシール56の間の距離に相当す
る横方向の幅を有する矩形状のスポンジ体からなり、図
5および図6に示すように、板ばね部材57の他端部6
3とフィルム部材58の他端部67との間において圧縮
状態で介在されている。
【0066】スポンジエンド部材60は、両サイドシー
ル56の間の距離に相当する横方向の幅を有する矩形状
のスポンジ体からなり、図5および図6に示すように、
板ばね部材57の他端部63およびスポンジ中間部材5
9の他端縁が当接するような状態で、その下面が下側開
口端部52の内側部64に固定されるとともに、その上
面にはフィルム部材58の他端部67の他端縁が接触し
ている。
【0067】そして、このシール構造においては、上記
したように、たとえば、出荷などにおける搬送時など、
この現像カートリッジ28の使用前には、図3、図5お
よび図7に示すように、シール部材53と下側開口端部
52との間には、押圧板54が差し込まれている。
【0068】この押圧板54は、図7に示すように、両
サイドシール56の間の距離に相当する横方向の幅を有
し、図5に示すように、断面略L字状の板状部材からな
り、下側開口端部52の挿入口55から、板ばね部材5
7の他端部63と下側開口端部52の内側部64との間
に、下側開口端部52が延びる斜め方向に沿って、スポ
ンジエンド部材60に突き当たるまで差し込まれる。
【0069】このように押圧板54が差し込まれること
によって、板ばね部材57の他端部63の弾性力に抗し
て、スポンジ中間部材59が圧縮され、これによって、
フィルム部材58が現像ローラ31に向かって強く押圧
される。そのため、出荷などにおける搬送時には、シー
ル部材53のフィルム部材58が現像ローラ31を強く
押圧して、確実なシールを図ることができるので、これ
によって、搬送時の振動によるトナーの漏れを有効に防
止することができる。
【0070】そして、このシール構造では、使用時にお
いて、現像カートリッジ28が本体ケーシング2に装着
されているドラムカートリッジ26に装着される時に、
押圧板54が下側開口端部52の挿入口55から引き抜
かれる。そうすると、図4、図6および図8に示すよう
に、板ばね部材57の他端部63が、弾性力によって、
下側開口端部52の内側部64に向かうように変形する
ので、スポンジ中間部材59の圧縮状態が解放され、こ
れによって、フィルム部材58が現像ローラ31に向か
って押圧板54の挿入時より弱く押圧されるようにな
る。そのため、画像形成時の現像ローラ31の回転駆動
によって、シール部材53のフィルム部材58と現像ロ
ーラ31との間にトナーが入り込んでも、そのトナーに
よって現像ローラ31が削れたり、あるいは、フィルム
部材58そのものの摺擦によって現像ローラ31が削れ
ることが防止されるので、画像形成時のトナーの漏れを
有効に防止することができる。とりわけ、このレーザプ
リンタ1では、非磁性1成分のトナーが用いられている
ので、磁性で拘束されるトナーに比べて、画像形成時の
現像ローラ31の回転駆動によって、シール部材53の
フィルム部材58と現像ローラ31との間にトナーが侵
入しやすくなるが、このようなシール構造とすること
で、現像ローラ31の削れを有効に防止して、トナーの
漏れを確実に防止することができる。
【0071】なお、この押圧板54の引き抜きは、たと
えば、ドラムカートリッジ26に、押圧板54に当接す
る当接部材を設けておいて、現像カートリッジ28の装
着時に、押圧板54を当接部材に当接させることによっ
て、押圧板54を、自動的に下側開口端部52の挿入口
55から退避させるように構成するなど、押圧板54が
自動的に引き抜かれるように構成してもよく、また、ユ
ーザが手動で押圧板54を引き抜くようにしてもよい。
【0072】さらに、図9および図10に示すように、
押圧板54を、この現像カートリッジ28を包装するた
めの包装部材としての包装用カバー68に一体に形成し
て、現像カートリッジ28を、その包装用カバー68で
包装されている状態から開放する時に、押圧板54を、
包装用カバー68とともに自動的に除去するようにして
もよい。すなわち、この包装用カバー68は、図9およ
び図10に示すように、現像ローラ31の露出側(感光
ドラム27と対向する側)の全面を覆うフロントカバー
69を備えており、その下端部に、押圧板54を連続し
て一体に形成するとともに、その上端部が層厚規制ブレ
ード32の取付部材に係止させるために屈曲形成されて
いる。また、このフロントカバー69の横方向両側から
は、現像ローラ31のローラ軸に係止させる略U字状の
係止孔70が形成されるサイドプレート71が連続して
一体に屈曲形成されている。
【0073】そして、現像カートリッジ28がこの包装
用カバー68によって包装されている状態では、フロン
トカバー69の下端部に一体に形成されている押圧板5
4が、下側開口端部52の挿入口55から、板ばね部材
57の他端部63と下側開口端部52の内側部64との
間に差し込まれるとともに、フロントカバー69の上端
部が層厚規制ブレード32の取付部材に係止されてお
り、また、両サイドプレート71の係止孔71が、現像
ローラ31のローラ軸の両軸端部に嵌め込まれている。
【0074】次いで、現像カートリッジ28の使用時に
おいて、現像カートリッジ28から包装用カバー68を
取り外す時には、両サイドプレート71を外側に撓ませ
て、現像ローラ31のローラ軸の両軸端部に嵌め込まれ
ている係止孔70の係止を外した後、そのまま、フロン
トカバー69を前方側に引けば、この包装用カバー68
とともに、押圧板54が自動的に下側開口端部52の挿
入口55から引き抜かれる。これによって、包装用カバ
ー68とともに押圧板54を自動的に除去することがで
きるので、簡易かつ確実に、シール部材53の現像ロー
ラ31に対する押圧力を切り替えることができる。
【0075】したがって、このようなシール構造によっ
て、搬送時から画像形成時にわたってトナーの漏れを有
効に防止することができる。とりわけ、このレーザプリ
ンタ1では、粉砕トナーに比べて非常に流動性の良好な
重合トナーが用いられているので、出荷などにおける搬
送時の振動によって、あるいは、画像形成時の現像ロー
ラ31の回転駆動によって、シール部材53のフィルム
部材58と現像ローラ31との間から、そのような重合
トナーが漏れやすいが、このようなシール構造とするこ
とで、重合トナーの漏れを簡易かつ確実に防止すること
ができる。
【0076】しかも、このシール構造では、現像カート
リッジ28の使用前に、押圧板54を、下側開口端部5
2の挿入口55から、現像カートリッジ28における板
ばね部材57の他端部63と下側開口端部52の内側部
64との間に差し込んでおき、使用時に、下側開口端部
52の挿入口55から引き抜いて除去するのみで、簡易
かつ確実に、シール部材53のフィルム部材58の現像
ローラ31に対する押圧力を切り替えることができるの
で、簡易な構成によって、搬送時から画像形成時にわた
ってトナーの漏れを確実に防止することができる。
【0077】また、このレーザプリンタ1では、非磁性
1成分の現像方式を採用しており、トナーおよび感光ド
ラム27へのダメージを低減すべく、現像ローラ31の
ローラを弾性体によって形成している。そのため、現像
ローラ31のローラをスポンジ体で形成した場合のよう
に、現像ローラ31とシール部材53との間からの搬送
時の振動によるトナーの漏れを塞ぐことができず、漏れ
が生じやすくなる。また、ローラを弾性体によって形成
した場合には、たとえば、金属で形成した場合と異な
り、現像ローラ31の削れを防止することができず、画
像形成時のトナーの漏れを生じやすくなる。しかし、こ
のようなシール構造によると、現像ローラ31に対する
シール部材53のフィルム部材58の押圧力が適切に切
り替えられるので、たとえ、現像ローラ31のローラを
弾性体によって形成しても、トナーの漏れを有効に防止
することができる。そのため、現像ローラ31のローラ
を弾性体によって形成して、非磁性1成分の現像方式に
よって、トナー濃度センサなどを必要としない簡易な構
成で、良好な画像形成を達成しつつ、トナーの漏れを有
効の防止することができる。
【0078】また、このシール構造においては、可撓性
を有するフィルム部材58が現像ローラ31と接触する
ため、そのフィルム部材58の撓みによって、押圧板5
4の差し込み時および引き抜き時のそれぞれに対応した
適切な押圧力で、現像ローラ31を確実に押圧すること
ができる。特に、フィルム部材58では、現像ローラ3
1との間からの搬送時の振動によるトナーの漏れを防止
することが困難であるが、搬送時の押圧力を強くするこ
とにより、そのようなトナーの漏れを防止することがで
きる。そのため、搬送時から画像形成時にわたって、ト
ナーの漏れをより一層確実に防止することができる。
【0079】しかも、このシール部材53は、現像ロー
ラ31の長手方向両側に設けられるサイドシール56と
隣り合うように、現像ローラ31の長手方向にわたって
設けられているので、現像ローラ31の円周方向へのト
ナーの漏れを防止することが困難であるが、押圧力を適
切に切り替えることによって、現像ローラ31の長手方
向にわたるトナーの漏れがより確実に防止されている。
【0080】さらに、このシール部材53では、押圧板
54の差し込み時および引き抜き時のそれぞれに対応し
た押圧力が、スポンジ中間部材59を介してフィルム部
材58に伝達されているので、フィルム部材58には、
常に弾性的に押圧力を加えることができる。そのため、
フィルム部材58によって、現像ローラ31に均一に押
圧力を加えることができ、これによって、トナーの漏れ
がより一層確実に防止されている。
【0081】したがって、このレーザプリンタ1では、
現像カートリッジ28内のトナーが本体ケーシング内に
飛散することが防止されるので、装置の確実な作動が確
保され、良好な画像形成を達成することができる。
【0082】なお、以上に述べた実施形態では、押圧板
54は、使用前において、下側開口端部52の挿入口5
5から差し込まれている必要があるが、本発明におい
て、使用前とは、現像カートリッジ28がレーザプリン
タ1に装着されていない状態を指し、一旦装着された後
に、再び取り外した状態も含まれる。
【0083】また、シール部材53は、必ずしも、現像
ローラ31の長手方向にわたって設ける必要はなく、そ
の目的および用途によっては、現像ローラ31の両端部
のみに設けてもよい。
【0084】また、以上に述べた実施形態では、シール
構造を、現像ローラ31に適用したが、本発明の移動部
材としては、移動する部材であれば、特に現像ローラ3
1に限定されることはなく、軸受けを有し回転駆動する
部材、たとえば、供給ローラ33やアジテータ36など
であってもよい。また、本発明の押圧切替手段も、押圧
力を切り替えることができる部材であれば、特に押圧板
54に限定されることはなく、たとえば、ばねの付勢力
を切り替えることにより、押圧力を切り替えるような構
成としてもよい。
【0085】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、押圧切替手段による押圧力の適切な切り替
えによって、搬送時から画像形成時にわたってトナーの
漏れを有効に防止することができる。
【0086】請求項2に記載の発明によれば、シール部
材が現像装置の使用前には移動部材をより強く押圧し、
使用時には移動部材をより弱く押圧することで、搬送時
から画像形成時にわたってトナーの漏れを有効に防止す
ることができる。
【0087】請求項3に記載の発明によれば、簡易な構
成によって、搬送時から画像形成時にわたってトナーの
漏れを確実に防止することができる。
【0088】請求項4に記載の発明によれば、より一
層、簡易な構成によって、搬送時から画像形成時にわた
ってトナーの漏れを確実に防止することができる。
【0089】請求項5に記載の発明によれば、現像ロー
ラのローラを弾性体によって形成して、良好な画像形成
を達成しつつ、現像剤の漏れを有効に防止することがで
きる。
【0090】請求項6に記載の発明によれば、搬送時か
ら画像形成時にわたって、トナーの漏れを、現像ローラ
の長手方向にわたり、より一層確実に防止することがで
きる。
【0091】請求項7に記載の発明によれば、フィルム
部材によって、移動部材に均一に押圧力を加えることが
でき、トナーの漏れをより一層確実に防止することがで
きる。
【0092】請求項8に記載の発明によれば、押圧切替
手段を自動的に除去することができるので、簡易かつ確
実に、シール部材の移動部材に対する押圧力を切り替え
ることができる。
【0093】請求項9に記載の発明によれば、現像剤が
装置内に飛散することが防止されるので、装置の確実な
作動が確保され、良好な画像形成を達成することができ
る。
【0094】請求項10に記載の発明によれば、搬送時
の現像剤の漏れを有効に防止することができるととも
に、画像形成時の現像剤の漏れを有効に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としての、レーザプリン
タの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】図1に示すレーザプリンタのプロセスユニット
を示す要部側断面図である。
【図3】図2に示すプロセスユニットの現像カートリッ
ジ(押圧板の差込み状態)を示す要部側断面図である。
【図4】図2に示すプロセスユニットの現像カートリッ
ジ(押圧板の引き抜き状態)を示す要部側断面図であ
る。
【図5】図3に示す現像カートリッジのシール部材(押
圧板の差込み状態)を示す要部側断面図である。
【図6】図4に示す現像カートリッジのシール部材(押
圧板の引き抜き状態)を示す要部側断面図である。
【図7】図3に示す現像カートリッジのシール部材(押
圧板の差込み状態)を示す要部平面断面図である。
【図8】図4に示す現像カートリッジのシール部材(押
圧板の引き抜き状態)を示す要部平面断面図である。
【図9】図3に示す現像カートリッジの包装用カバーの
装着状態を示す要部側断面図である。
【図10】図7に示す現像カートリッジの包装用カバー
の装着状態を示す要部平面断面図である。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ 28 現像カートリッジ 31 現像ローラ 51 筐体 53 シール部材 54 押圧板 58 フィルム部材 68 包装用カバー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成時に移動する移動部材を備える
    現像装置において、 前記移動部材を押圧して現像剤をシールするシール部材
    と、 前記シール部材の前記移動部材に対する押圧力を切り替
    える、押圧切替手段とを備えていることを特徴とする、
    現像装置。
  2. 【請求項2】 前記シール部材は、前記押圧切替手段に
    よって、この現像装置の使用前には前記移動部材をより
    強く押圧し、使用時には前記移動部材をより弱く押圧す
    ることを特徴とする、請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧切替手段は、この現像装置の使
    用前には、前記シール部材を押圧するようにこの現像装
    置に配置され、使用時には、この現像装置から除去され
    ることを特徴とする、請求項2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧切替手段は、この現像装置の使
    用前には、この現像装置の筐体と前記シール部材との間
    に差し込まれ、この現像装置の使用時には、この現像装
    置の筐体と前記シール部材との間から引き抜き可能に構
    成されていることを特徴とする、請求項3に記載の現像
    装置。
  5. 【請求項5】 前記移動部材が、弾性体からなるローラ
    を備える現像ローラであることを特徴とする、請求項1
    ないし4のいずれかに記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 前記シール部材は、前記移動部材と接触
    するフィルム部材を備え、前記移動部材の長手方向に延
    びるように設けられていることを特徴とする、請求項1
    ないし5のいずれかに記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 前記シール部材が、前記フィルム部材の
    下側に、そのフィルム部材の長手方向にわたって設けら
    れる弾性部材を備えていることを特徴とする、請求項6
    に記載の現像装置。
  8. 【請求項8】 前記押圧切替手段が、この現像装置を包
    装する包装部材と一体に形成されていることを特徴とす
    る、請求項1ないし7のいずれかに記載の現像装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の現
    像装置を備えていることを特徴とする、画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記現像装置は、前記画像形成装置に
    着脱可能に装着されており、 前記移動部材は、前記現像装置が前記画像形成装置に装
    着された時には、前記現像装置が前記画像形成装置に装
    着されていない時よりも、前記シール部材によって弱く
    押圧されることを特徴とする、請求項9に記載の画像形
    成装置。
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