JP2002213600A - 自動変速装置におけるフェール制御装置 - Google Patents

自動変速装置におけるフェール制御装置

Info

Publication number
JP2002213600A
JP2002213600A JP2001012536A JP2001012536A JP2002213600A JP 2002213600 A JP2002213600 A JP 2002213600A JP 2001012536 A JP2001012536 A JP 2001012536A JP 2001012536 A JP2001012536 A JP 2001012536A JP 2002213600 A JP2002213600 A JP 2002213600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
sensor
actuator
speed
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001012536A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshie Miyazaki
剛枝 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AI Co Ltd
Original Assignee
Aisin AI Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AI Co Ltd filed Critical Aisin AI Co Ltd
Priority to JP2001012536A priority Critical patent/JP2002213600A/ja
Publication of JP2002213600A publication Critical patent/JP2002213600A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速装置においてセンサ故障時の可能な
範囲におけるアクチュエータのフェール制御を可能にす
ること。 【解決手段】 アクチュエータのストロークを検知する
シフトセンサ62およびセレクトセンサ63からの情報
に従いシフト操作を行うシフトアクチュエータ42およ
びセレクトアクチュエータ43を備えた手動変速機1の
自動変速を行う自動変速装置2において、前記シフトセ
ンサ62およびセレクトセンサ63のいずれか一方のセ
ンサが故障した場合は、他方のセンサからの情報および
車両の状況に基づきドライバからの目標状態へ可能な範
囲で前記アクチュエータ42、43を制御するフェール
制御装置を備えた自動変速装置におけるフェール制御装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクチュエータの
ストロークを検知するシフトセンサおよびセレクトセン
サからの情報に従いシフト操作を行うシフトアクチュエ
ータおよびセレクトアクチュエータを備えた手動変速機
の自動変速を行う自動変速装置において、前記シフトセ
ンサおよびセレクトセンサのいずれか一方のセンサが故
障した場合に可能な範囲で前記アクチュエータを制御す
るフェール制御装置を備えた自動変速装置におけるフェ
ール制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動変速装置は、アクチュエータ
のストロークを検知するシフトセンサおよびセレクトセ
ンサからの情報にシフトアクチュエータおよびセレクト
アクチュエータによって、手動変速機のシフト操作を自
動的に行うことにより、自動変速を行うものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の自動変速装
置は、アクチュエータのストロークを検知するシフトセ
ンサおよびセレクトセンサからの情報にシフトアクチュ
エータおよびセレクトアクチュエータによって、手動変
速機のシフト操作を自動的に行うことにより、自動変速
を行うものであるので、シフトセンサまたはセレクトセ
ンサが故障した場合は、アクチュエータのストローク情
報が得られないため、手動変速機のシフト操作が行えな
いという問題があった。
【0004】そこで本発明者は、アクチュエータのスト
ロークを検知するシフトセンサおよびセレクトセンサか
らの情報に従いシフト操作を行うシフトアクチュエータ
およびセレクトアクチュエータを備えた手動変速機の自
動変速を行う自動変速装置において、前記シフトセンサ
およびセレクトセンサのいずれか一方のセンサが故障し
た場合は、他方のセンサからの情報および車両の状況に
基づきドライバからの目標状態へ可能な範囲で前記アク
チュエータをフェール制御するという本発明の技術的思
想に着眼し、更に研究開発を重ねた結果、センサ故障時
の可能な範囲における前記アクチュエータのフェール制
御を可能にするという目的を達成する本発明に到達し
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)の自動変速装置におけるフェール制御装置
は、アクチュエータのストロークを検知するシフトセン
サおよびセレクトセンサからの情報に従いシフト操作を
行うシフトアクチュエータおよびセレクトアクチュエー
タを備えた手動変速機の自動変速を行う自動変速装置に
おいて、前記シフトセンサおよびセレクトセンサのいず
れか一方のセンサが故障した場合は、他方のセンサから
の情報および車両の状況に基づきドライバからの目標状
態へ可能な範囲で前記アクチュエータを制御するフェー
ル制御装置を備えたものである。
【0006】本発明(請求項2に記載の第2発明)の自
動変速装置におけるフェール制御装置は、前記第1発明
において、前記フェール制御装置が、前記シフトセンサ
が故障した場合は前記セレクトセンサからの情報および
車両の状況に基づきドライバからの目標状態へ可能な範
囲で前記アクチュエータを制御するものである。
【0007】本発明(請求項3に記載の第3発明)の自
動変速装置におけるフェール制御装置は、前記第1発明
において、前記フェール制御装置が、前記セレクトセン
サが故障した場合は前記シフトセンサからの情報および
車両の状況に基づきドライバからの目標状態へ可能な範
囲で前記アクチュエータを制御するものである。
【0008】本発明(請求項4に記載の第4発明)の自
動変速装置におけるフェール制御装置は、前記第1発明
において、前記ドライバからの目標状態が、1速シフト
指令、2速シフト指令、リバースシフト指令であるもの
である。
【0009】本発明(請求項5に記載の第5発明)の自
動変速装置におけるフェール制御装置は、前記第4発明
において、車両の状況が、発進時、走行中、変速時であ
るものである。
【0010】
【発明の作用および効果】上記構成より成る第1発明の
自動変速装置におけるフェール制御装置は、前記シフト
センサおよびセレクトセンサのいずれか一方のセンサが
故障した場合は、前記フェール制御装置が、前記他方の
センサからの情報および車両の状況に基づきドライバか
らの目標状態へ可能な範囲で前記アクチュエータを制御
するので、センサ故障時の可能な範囲における前記アク
チュエータのフェール制御を可能にするという効果を奏
する。
【0011】上記構成より成る第2発明の自動変速装置
におけるフェール制御装置は、前記第1発明において、
前記フェール制御装置が、前記シフトセンサが故障した
場合は前記セレクトセンサからの情報および車両の状況
に基づきドライバからの目標状態へ可能な範囲で前記ア
クチュエータを制御するので、前記シフトセンサ故障時
における前記セレクトセンサからの情報および車両の状
況に基づき可能な範囲における前記アクチュエータのフ
ェール制御を可能にするという効果を奏する。
【0012】上記構成より成る第3発明の自動変速装置
におけるフェール制御装置は、前記第1発明において、
前記フェール制御装置が、前記セレクトセンサが故障し
た場合は前記シフトセンサからの情報および車両の状況
に基づきドライバからの目標状態へ可能な範囲で前記ア
クチュエータを制御するので、前記セレクトセンサ故障
時における前記シフトセンサからの情報および車両の状
況に基づき可能な範囲における前記アクチュエータのフ
ェール制御を可能にするという効果を奏する。
【0013】上記構成より成る第4発明の自動変速装置
におけるフェール制御装置は、前記第1発明において、
前記ドライバからの目標状態が、1速シフト指令、2速
シフト指令、リバースシフト指令であるので、センサ故
障時の可能な範囲の1速シフト、2速シフト、またはリ
バースシフト操作における前記アクチュエータのフェー
ル制御を可能にするという効果を奏する。
【0014】上記構成より成る第5発明の自動変速装置
におけるフェール制御装置は、前記第4発明において、
車両の状況が、発進時、走行中、変速時であるので、セ
ンサ故障時の可能な範囲における発進時、走行中、変速
時の車両の状況に応じた前記アクチュエータのフェール
制御を可能にするという効果を奏する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき、
図面を用いて説明する。
【0016】(実施形態)本実施形態の自動変速装置に
おけるフェール制御装置は、図1ないし図10に示され
るようにアクチュエータのストロークを検知するシフト
センサ62およびセレクトセンサ63からの情報に従い
シフト操作を行うシフトアクチュエータ42およびセレ
クトアクチュエータ43を備えた手動変速機1の自動変
速を行う自動変速装置2において、前記シフトセンサ6
2およびセレクトセンサ63のいずれか一方のセンサが
故障した場合は、他方のセンサからの情報および車両の
状況に基づきドライバからの目標状態へ可能な範囲で前
記アクチュエータ42、43を制御するフェール制御装
置を備えたものである。
【0017】本実施形態における自動変速機2は、エン
ジン(またはモータ)3の出力軸に連結した入力軸の回
転を複数のギヤによって変速して出力軸から回転出力す
る手動変速機1を対象とするものである。
【0018】また本実施形態における自動変速機2は、
上述した前記手動変速機1のクラッチを制御するクラッ
チアクチュエータ41と、変速シフト操作を制御するシ
フトアクチュエータ42と、セレクト操作を制御するセ
レクトアクチュエータ43とを備えている。
【0019】前記アクチュエータは、油圧、空圧、電気
(モータなど)を問わず、従来のMTやクラッチの構造
を自動で操作するための機構及びその動力源を備えたも
のより成る。
【0020】さらに本実施形態における自動変速機2
は、前記クラッチアクチュエータ41とシフトアクチュ
エータ42とセレクトアクチュエータ43を制御する制
御装置5であるECUを備えている。
【0021】前記制御装置5は、クラッチの位置または
荷重を検出するクラッチセンサ61と、シフトの位置ま
たは荷重を検出するシフトセンサ62と、セレクトの位
置または荷重を検出するセレクトセンサ63と、前記手
動変速機1の入力軸の回転数を検出する入力軸センサ6
4と、前記手動変速機1の出力軸の回転数を検出する出
力軸センサ65と、ドライバーの意志が認識できるセン
サおよびスイッチ類としてのシフトレバーセンサー66
およびステアリングスイッチ、アクセルペダルセンサー
67およびブレーキペダルセンサーが接続され、かかる
センサーからの情報に基づき前記アクチュエータに制御
信号を出力するものである。
【0022】前記制御装置5のROMに予め格納されて
いる安全走行を考慮したフェール制御のための制御手順
を実現するプログラムについて、以下に図2ないし図5
を用いて詳細に説明する。
【0023】以下、本第1実施形態におけるフローチャ
ートは、安全走行を考慮して、シフト要求に対して1速
(1st)、2速(2nd)、リバース(Rev)のみ
を受け付ける方法にしている。
【0024】本第1実施形態におけるフローチャートポ
イントは、 (1)シフトストロークセンサ故障時の発進時のシフト
アクチュエータ駆動方法(図2) (2)シフトストロークセンサ故障時の走行中のシフト
アクチュエータ駆動方法(図3) (3)シフトストロークセンサ故障時の変速中のシフト
アクチュエータ駆動方法(図4) (4)セレクトストロークセンサ故障時の発進時のシフ
トアクチュエータ駆動方法(図5) である。
【0025】本実施形態の上記(1)のポイントである
フェール制御の制御手順について、図2に従い説明す
る。すなわち車両の発進時(車両停止時)において、シ
フトセンサ62が故障した場合である。
【0026】ステップ201において、シフト要求が、
1速(1st)又は2速(2nd)又はリバース(Re
v)かどうかが判定される。該シフト要求が、1速(1
st)又は2速(2nd)又はリバース(Rev)以外
の場合は警告(拒否)となる。
【0027】シフト要求が、1速(1st)又は2速
(2nd)又はリバース(Rev)の場合は、ステップ
202において、手動変速機の入力軸の回転数Niおよ
びNi=No=0であり、手動変速機の出力軸の回転数
Noが0(すなわち停止している場合)であって、第1
の一定時間(T1)である1ないし2秒が経過したかど
うかが判定される。
【0028】手動変速機の出力軸の回転数Noが0(す
なわち停止している場合)およびNo=Ni=0であっ
て、第1の一定時間T1である例えば1ないし2秒が経
過した場合は、ステップ203において、シフトアクチ
ュエータ42が維持され、セレクトアクチュエータ43
によって目標ゲートへ移動される。
【0029】ステップ204において、目標ゲートへ移
動されてから第2の一定時間T2である例えば0.1な
いし0.2秒後に図7に示されるように目標ゲートへ到
達したのかどうか判定される。
【0030】第2の一定時間T2である例えば0.1な
いし0.2秒後に目標ゲートへ到達したと判定された場
合は、ステップ205において、目標シフト方向へオー
プン駆動される。
【0031】ステップ206において、目標シフト方向
へ駆動されてから第3の一定時間(T3)である例えば
1秒前後経過したかどうか判定され、経過した場合はス
テップ207において、現在のシフトを出力するすなわ
ち走行許可が出される。
【0032】現在のシフトを出力するすなわち走行許可
が出されると、ステップ208において、全自動であれ
ばクラッチが継合される。
【0033】ステップ204において、目標ゲートへ移
動されてから第2の一定時間T2である例えば0.1な
いし0.2秒後に目標ゲートへ到達しない場合は、ステ
ップ209において、シフトは図9に示されるLow側
(前側)へ駆動するかどうか判定される。
【0034】Low側(前側)へ駆動しない場合は、ス
テップ210において、シフトをハイ(High)側へ
オープン駆動され、ステップ211において、シフトを
ハイ(High)側へオープン駆動されてから第4の一
定時間(T4)が経過したかどうか判定される。
【0035】前記第4の一定時間(T4)が経過した場
合は、ステップ212において、所定回数(X回)トラ
イされたかどうか判定され、所定回数(X回)トライさ
れた場合は警告とされ、必要に応じてシステムがダウン
される。
【0036】Low側(前側)へ駆動する場合は、ステ
ップ214において、シフトをロー(Low)側へオー
プン駆動され、ステップ215において、シフトをロー
(Low)側へオープン駆動されてから第5の一定時間
(T5)が経過したかどうか判定される。
【0037】前記第5の一定時間(T5)が経過した場
合は、前記ステップ212において、所定回数(X回)
トライされたかどうか判定され、所定回数(X回)トラ
イされた場合は警告とされ、必要に応じてシステムがダ
ウンされる。
【0038】本実施形態の上記(2)のポイントである
フェール制御の制御手順について、図3に従い説明す
る。すなわち車両の走行中において、シフトセンサ62
が故障した場合である。
【0039】ステップ301において、シフト要求が、
1速(1st)又は2速(2nd)かどうかが判定され
る。該シフト要求が、1速(1st)又は2速(2n
d)以外の場合は警告(拒否)となる。
【0040】シフト要求が、1速(1st)又は2速
(2nd)の場合は、ステップ302において、セレク
トが1−2ゲートかどうかが判定される。セレクトが1
−2ゲートかどうかが判定された場合は、ステップ30
3において、目標シフト方向へ駆動される。
【0041】ステップ304において、目標シフト方向
へ駆動されてから第1の一定時間(T1)が経過したか
どうか判定され、経過した場合はステップ305におい
て、現在のシフトを出力するすなわち走行許可が出され
る。
【0042】現在のシフトを出力するすなわち走行許可
が出されると、ステップ306において、全自動であれ
ばクラッチが継合される。
【0043】本実施形態の上記(3)のポイントである
フェール制御の制御手順について、図4に従い説明す
る。すなわち変速中において、シフトセンサ62が故障
した場合である。
【0044】ステップ400において、以前のシフト位
置を記憶しており、ステップ401において、現在のシ
フト動作状態について判定される。現在のシフト動作状
態が「入れ中」と判定された場合は、ステップ402に
おいて、要求シフト方向へ駆動される。
【0045】要求シフト方向へ駆動されると、ステップ
403において、要求シフト方向へ駆動が開始されてか
ら第1の一定時間(T1)が経過したかどうか判定さ
れ、第1の一定時間(T1)が経過した場合は、ステッ
プ404において、X回トライされたかどうか判定され
る。
【0046】X回トライされない場合は、ステップ40
5において、手動変速機の入力軸の回転数Niと手動変
速機の出力軸の回転数Noとが一致しているかどうか判
定される。
【0047】入力軸の回転数Niと出力軸の回転数No
とが一致している場合は、現在のシフトが出力されすな
わち走行が許可され、ステップ407において全自動で
あればクラッチが継合される。
【0048】現在のシフト動作状態が「抜き中」または
「セレクト中」と判定された場合は、ステップ408に
おいて、記憶されている以前のシフト方向へ駆動され
る。
【0049】以前のシフト方向へ駆動されると、ステッ
プ409において、以前のシフト方向へ駆動が開始され
てから第2の一定時間(T2)が経過したかどうか判定
され、第2の一定時間(T2)が経過した場合は、ステ
ップ410において、X回トライされたかどうか判定さ
れる。
【0050】X回トライされない場合は、ステップ41
1において、手動変速機の入力軸の回転数Niと手動変
速機の出力軸の回転数Noとが一致しているかどうか判
定される。
【0051】入力軸の回転数Niと出力軸の回転数No
とが一致している場合は、現在のシフトが出力されすな
わち走行が許可されるとともに、ステップ413におい
て警告とされ、前記ステップ407において全自動であ
ればクラッチが継合される。
【0052】本実施形態の上記(4)のポイントである
フェール制御の制御手順について、図5に従い説明す
る。すなわち発進時において、セレクトセンサ63が故
障した場合である。
【0053】ステップ501において、シフト要求が、
1速(1st)又は2速(2nd)又はリバース(Re
v)かどうかが判定される。該シフト要求が、1速(1
st)又は2速(2nd)又はリバース(Rev)以外
の場合は警告(拒否)となる。
【0054】シフト要求が、1速(1st)又は2速
(2nd)又はリバース(Rev)の場合は、ステップ
502において、手動変速機の入力軸の回転数Niおよ
びNi=No=0であり、手動変速機の出力軸の回転数
Noが0(すなわち停止している場合)であって、第1
の一定時間(T1)が経過したかどうかが判定される。
【0055】手動変速機の出力軸の回転数Noが0(す
なわち停止している場合)およびNo=Ni=0であっ
て、第1の一定時間T1が経過した場合は、ステップ5
03において、シフトアクチュエータ42がニュートラ
ルへ移動され、セレクトアクチュエータ43が保持され
る。
【0056】ステップ504において、前記ニュートラ
ルへ移動されてからニュートラルに到達したのかどうか
判定される。
【0057】ニュートラルに到達した場合は、ステップ
505において、セレクト要求シフト側のゲートへオー
プン駆動される。
【0058】ステップ506において、セレクト要求シ
フト側のゲートへ駆動されてから第2の一定時間(T
2)が経過したかどうか判定され、経過した場合はステ
ップ507において、目標シフト方向へ駆動される。
【0059】ステップ508において、目標シフト方向
へ駆動されてから第3の一定時間(T3)が経過したか
どうか判定され、第3の一定時間(T3)が経過した場
合はステップ509において、現在のシフトを出力する
すなわち走行許可が出される。
【0060】現在のシフトを出力するすなわち走行許可
が出されると、ステップ510において、全自動であれ
ばクラッチが継合される。
【0061】本実施形態の自動変速装置におけるフェー
ル制御装置における動作について図7ないし図9を用い
た説明する。
【0062】車両の発進時(車両停止時)において、シ
フトセンサ62が故障した場合であってシフト要求が、
1速(1st)である場合の目標ゲートへの到達の動作
について図7に従い説明する。
【0063】図7において、矢印で示されるように現在
のシフトがリバース(Rev)の場合は、リバース−5
速ゲートをニュートラルに向かって移動し、ニュートラ
ル線上をリバース−5速ゲートから3速−4速ゲートに
移行する。
【0064】3速−4速ゲートのニュートラル位置から
3速−4速ゲート上を3速位置に移行し、3速−4速ゲ
ート上を3速位置からニュートラル位置に移行し、3速
−4速ゲートのニュートラル位置から1速−2速ゲート
のニュートラル位置に移行する。
【0065】1速−2速ゲートのニュートラル位置から
1速−2速ゲート上を2速位置に移行し、次に1速−2
速ゲート上を2速位置からニュートラル位置を通過して
1速位置に移行することにより、最終的な目標ゲート位
置である1速に到達するものである。
【0066】上述したステップ205における目標シフ
ト方向へのオープン駆動は、図10に示されるように時
系列的に増加するスイープ駆動、ステップ状に増加して
一定値を保つステップ駆動などによって一定に駆動する
ものである。これらの値は、事前の実験により予め決め
ておく。
【0067】また図4に示される変速中において、シフ
トセンサ62が故障した場合であって、ステップ401
において、現在のシフト動作状態について判定される。
現在のシフト動作状態は、2速から3速へのシフト要求
について示す図8に示されるように「入れ中」および
「抜き中、セレクト中」と判定される。
【0068】図8において「入れ中」の場合は、ステッ
プ402において、要求シフト方向である3速へ駆動さ
れ、「抜き中、セレクト中」の場合は、以前のシフト方
向である2速へ駆動される。
【0069】さらに図5に示される発進時において、セ
レクトセンサ63が故障した場合で、リバースから1速
へシフト要求が出されている場合は、図11に示される
ようにリバース−5速ゲートをニュートラルに向かって
移動する。
【0070】前記リバース−5速ゲートのニュートラル
位置からニュートラル線上をリバース−5速ゲートから
1速−2速ゲートのニュートラル位置に移行する。
【0071】1速−2速ゲートのニュートラル位置から
1速−2速ゲート上を1速位置に移行する。ただし、走
行中および変速中は全て駆動を禁止し、警告とする。
【0072】上述した本実施形態の自動変速装置におけ
るフェール制御装置は、前記シフトセンサ62およびセ
レクトセンサ63のいずれか一方のセンサが故障した場
合は、前記フェール制御装置が、前記他方のセンサから
の情報および車両の状況に基づきドライバからの目標状
態へ可能な範囲で前記アクチュエータ42、43を制御
するので、センサ故障時の可能な範囲における前記アク
チュエータ42、43のフェール制御を可能にするとい
う効果を奏する。
【0073】すなわち本実施形態装置においては、前記
シフトセンサ62およびセレクトセンサ63を構成する
ストロークセンサ(速度、位置などを検知可能なセン
サ)を用いた一般的なMTの構造を利用した自動シフト
において、センサ故障時の対応制御を可能にするもので
ある。
【0074】本実施形態装置は、図1に示されるように
シフトおよびセレクトアクチュエータ42、43にそれ
ぞれに位置検出可能なセンサ62、63が装備され、何
れか一方のセンサが故障した場合の制御方法および装置
を考案したものであって、シフトおよひセレクトの各ア
クチュエータ42、43を備え、独立で駆動できる構造
を有しているものであり、前記センサ62、63は各々
を独立に検出できるものである。
【0075】また本実施形態装置は、車両の状態によっ
てフェール制御の具体的方法を切り替えることでより緻
密で安全な制御が可能であり、ドライバに故障を知らせ
ず走行可能状態を作り出すこともできるものである。
【0076】必要に応じて、ワーニングランプやブザー
などで視聴覚的にドライバに危険を知らせながら制御を
行う、また、ドライバのシフト要求を無視して、安全を
確保した制御に切り替えるなども可能である。
【0077】ドライバに知らせる手段などは何れでもよ
く、センサ故障時に如何にしてアクチュエータを正常に
作動させることを目的としたものである。
【0078】また本実施形態の自動変速装置におけるフ
ェール制御装置は、前記フェール制御装置が、前記シフ
トセンサ62が故障した場合は前記セレクトセンサ63
からの情報および車両の状況に基づきドライバからの目
標状態へ可能な範囲で前記アクチュエータ42、43を
制御するので、前記シフトセンサ62の故障時における
前記セレクトセンサ63からの情報および車両の状況に
基づき可能な範囲における前記アクチュエータ42、4
3のフェール制御を可能にするという効果を奏する。
【0079】さらに本第1実施形態の自動変速装置にお
けるフェール制御装置は、前記フェール制御装置が、前
記セレクトセンサ63が故障した場合は前記シフトセン
サ62からの情報および車両の状況に基づきドライバか
らの目標状態へ可能な範囲で前記アクチュエータ42、
43を制御するので、前記セレクトセンサ63の故障時
における前記シフトセンサからの情報および車両の状況
に基づき可能な範囲における前記アクチュエータ42、
43のフェール制御を可能にするという効果を奏する。
【0080】また本実施形態の自動変速装置におけるフ
ェール制御装置は、前記ドライバからの目標状態が、1
速シフト指令、2速シフト指令、リバースシフト指令で
あるので、センサ故障時の可能な範囲の1速シフト、2
速シフト、またはリバースシフト操作における前記アク
チュエータ42、43のフェール制御を可能にするとい
う効果を奏する。
【0081】さらに本実施形態の自動変速装置における
フェール制御装置は、車両の状況が、発進時、走行中、
変速時であるので、センサ62、63の故障時の可能な
範囲における発進時、走行中、変速時の車両の状況に応
じた前記アクチュエータのフェール制御を可能にすると
いう効果を奏する。
【0082】上述の実施形態は、説明のために例示した
もので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0083】また上述の実施形態は、アクチュエータお
よびセンサーの使用例の一例について説明したが、本発
明としてはそれらに限定されるものでは無く、必要に応
じて数、配置およびその他を変更することが可能であ
る。
【0084】さらにアクチュエータは、油圧、空圧、電
気(モータなど)を問わず、従来の手動変速機(MT)
やクラッチの構造を自動で操作するための機構及びその
動力源を用いることが出来る。
【0085】また上述の実施形態においては、変速機の
入力軸および出力軸の回転数をセンサによって検出する
例について説明したが、本発明としてはそれらに限定さ
れるものでは無く、変速機の入力軸および出力軸の回転
数を検出するセンサを必須とするものではない。
【0086】さらに上述の実施形態においては、一例と
してドライバへ警告、通知する例について説明したが、
本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、警
告、通知をしない形態も採用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の自動変速装置におけるフェ
ール制御装置を示すブロック図である。
【図2】本実施形態におけるシフトセンサ故障および車
両の発進時のフェール制御の制御手順を示すチャート図
である。
【図3】本実施形態における同車両の走行中のフェール
制御の制御手順を示すチャート図である。
【図4】本実施形態における同車両の変速中のフェール
制御の制御手順を示すチャート図である。
【図5】本実施形態におけるセレクトセンサ故障および
車両の発進時のフェール制御の制御手順を示すチャート
図である。
【図6】本実施形態におけるシフト方向およびセレクト
方向を説明するための説明図である。
【図7】本実施形態における発進時の目標ゲート到達の
過程を説明するための説明図である。
【図8】本実施形態における変速中の目標ゲート到達の
過程を説明するための説明図である。
【図9】本実施形態におけるシフトパターンのロー側お
よびハイ側を説明するための説明図である。
【図10】本実施形態におけるオープン駆動の形態を説
明するための線図である。
【図11】本実施形態におけるセレクトセンサ故障およ
び発進時のリバースから1速へシフトする過程を説明す
るための説明図である。
【符号の説明】
1 手動変速機 2 自動変速装置 42 シフトアクチュエータ 43 セレクトアクチュエータ 62 シフトセンサ 63 セレクトセンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータのストロークを検知する
    シフトセンサおよびセレクトセンサからの情報に従いシ
    フト操作を行うシフトアクチュエータおよびセレクトア
    クチュエータを備えた手動変速機の自動変速を行う自動
    変速装置において、 前記シフトセンサおよびセレクトセンサのいずれか一方
    のセンサが故障した場合は、他方のセンサからの情報お
    よび車両の状況に基づきドライバからの目標状態へ可能
    な範囲で前記アクチュエータを制御するフェール制御装
    置を備えたことを特徴とする自動変速装置におけるフェ
    ール制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記フェール制御装置が、前記シフトセンサが故障した
    場合は前記セレクトセンサからの情報および車両の状況
    に基づきドライバからの目標状態へ可能な範囲で前記ア
    クチュエータを制御することを特徴とする自動変速装置
    におけるフェール制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記フェール制御装置が、前記セレクトセンサが故障し
    た場合は前記シフトセンサからの情報および車両の状況
    に基づきドライバからの目標状態へ可能な範囲で前記ア
    クチュエータを制御することを特徴とする自動変速装置
    におけるフェール制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記ドライバからの目標状態が、1速シフト指令、2速
    シフト指令、リバースシフト指令であることを特徴とす
    る自動変速装置におけるフェール制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 車両の状況が、発進時、走行中、変速時であることを特
    徴とする自動変速装置におけるフェール制御装置。
JP2001012536A 2001-01-19 2001-01-19 自動変速装置におけるフェール制御装置 Pending JP2002213600A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001012536A JP2002213600A (ja) 2001-01-19 2001-01-19 自動変速装置におけるフェール制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001012536A JP2002213600A (ja) 2001-01-19 2001-01-19 自動変速装置におけるフェール制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002213600A true JP2002213600A (ja) 2002-07-31

Family

ID=18879527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001012536A Pending JP2002213600A (ja) 2001-01-19 2001-01-19 自動変速装置におけるフェール制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002213600A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010097936A1 (ja) 2009-02-27 2010-09-02 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
US8676460B2 (en) 2009-03-27 2014-03-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Shift control device for vehicle
US8825268B2 (en) 2007-05-25 2014-09-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Shift switching device
WO2016093528A1 (ko) * 2014-12-11 2016-06-16 현대다이모스(주) 변속기 제어 방법 및 변속기 제어 시스템

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62209253A (ja) * 1986-03-06 1987-09-14 Mazda Motor Corp 自動変速機の制御装置
JPS6325861U (ja) * 1986-08-05 1988-02-20
JPS6357948A (ja) * 1986-08-29 1988-03-12 Isuzu Motors Ltd 電子制御自動変速機のセレクト制御装置
JPH01141949A (ja) * 1987-11-30 1989-06-02 Mitsui Toatsu Chem Inc ポリエーテルスルホン樹脂成形材料
JPH01238741A (ja) * 1988-03-17 1989-09-22 Diesel Kiki Co Ltd 流体圧アクチュエータ
JPH01140056U (ja) * 1988-03-22 1989-09-25

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62209253A (ja) * 1986-03-06 1987-09-14 Mazda Motor Corp 自動変速機の制御装置
JPS6325861U (ja) * 1986-08-05 1988-02-20
JPS6357948A (ja) * 1986-08-29 1988-03-12 Isuzu Motors Ltd 電子制御自動変速機のセレクト制御装置
JPH01141949A (ja) * 1987-11-30 1989-06-02 Mitsui Toatsu Chem Inc ポリエーテルスルホン樹脂成形材料
JPH01238741A (ja) * 1988-03-17 1989-09-22 Diesel Kiki Co Ltd 流体圧アクチュエータ
JPH01140056U (ja) * 1988-03-22 1989-09-25

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8825268B2 (en) 2007-05-25 2014-09-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Shift switching device
EP2149472B1 (en) * 2007-05-25 2017-02-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Shift switching device
WO2010097936A1 (ja) 2009-02-27 2010-09-02 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
US8914185B2 (en) 2009-02-27 2014-12-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle control device
US8676460B2 (en) 2009-03-27 2014-03-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Shift control device for vehicle
WO2016093528A1 (ko) * 2014-12-11 2016-06-16 현대다이모스(주) 변속기 제어 방법 및 변속기 제어 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3716837B2 (ja) シフトバイワイヤ式自動変速機のレンジ選択装置
US7713168B2 (en) Control apparatus for shift range changeover device
US9156475B2 (en) Actuator control apparatus
JP2008069829A (ja) 自動変速機の異常判定装置
US8340876B2 (en) Controller for automatic transmission
CN102027270A (zh) 换挡切换机构异常判定装置及异常判定方法
JP2008185168A (ja) 自動変速機の制御装置
KR20000053503A (ko) 자동 변속기의 다운시프트 제어 방법 및 시스템
JPH04121457A (ja) 自動変速装置付車輛のエンジン始動装置
JP4924173B2 (ja) 車両の変速時の制御装置
JP2002213600A (ja) 自動変速装置におけるフェール制御装置
JP4395718B2 (ja) 車両の発進制御装置
US6354981B1 (en) Controlling apparatus for synchronous engagement type automatic transmission
JP6660483B2 (ja) 車両の制御装置及び車両の制御方法
JP6626585B2 (ja) 車両の制御装置及び車両の制御方法
KR101976942B1 (ko) 차량용 변속기의 고장진단방법
JP6700115B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP4310985B2 (ja) 変速制御装置
JP2009132258A (ja) ハイブリッド車両の走行制御装置
JP4629239B2 (ja) 自動変速機におけるニュートラル制御装置
JP2007085557A (ja) 自動車の制御装置
JP2007321799A (ja) 車両用変速機制御装置
JPH05306763A (ja) 車両用自動変速機のシフトポジション判定制御装置
JPS62122826A (ja) 車両用制御装置
EP4043712A1 (en) Constant speed running control method for vehicle and constant speed running control device for vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100727

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100803

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110727

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02