JP2002209986A - 機能性材料 - Google Patents

機能性材料

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JP2002209986A
JP2002209986A JP2001012591A JP2001012591A JP2002209986A JP 2002209986 A JP2002209986 A JP 2002209986A JP 2001012591 A JP2001012591 A JP 2001012591A JP 2001012591 A JP2001012591 A JP 2001012591A JP 2002209986 A JP2002209986 A JP 2002209986A
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Hiroshi Okamoto
弘 岡本
Shinichi Inoue
眞一 井上
Masataka Sano
昌隆 佐野
Hiroki Miyamatsu
宏樹 宮松
Takami Yoshida
貴美 吉田
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Erubu KK
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Erubu KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲の臭気に対する消臭性、即効的な消臭
性、持続性のある消臭性、水洗によっても持続する消臭
性がいずれも発揮され、しかも臭気成分との反応時にリ
フレッシュないしリラクシゼーション性に良いとされる
マイナスイオンが発生することが期待される機能性材料
を提供することを目的とする。 【解決手段】 セラミックス成分(C) と、第一銅化合物
(A) と、任意成分としての動植物または微生物由来の有
効成分(B) との組成物からなる機能性材料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機能性(殊に消臭
性)が顕著にすぐれた機能性材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】〈各種の消臭剤(材)〉空気清浄機、空
調機、掃除機などに装着されるフィルターには、生活環
境の改善のために消臭性を付与することが要求されるよ
うになってきている。
【0003】フィルターそのものに消臭性を付与するた
めには、フィルターの成形に際して消臭剤を練り込む方
法、フィルターの表面や隙間に消臭剤(材)を含浸や塗
布により担持させる方法がある。
【0004】このときの消臭剤(材)としては、無機系
ないし炭素系の消臭剤(材)、合成系の消臭剤、天然物
系の消臭剤(カテキン、緑茶抽出物等)などが知られて
いる。なお消臭作用の機構は種々様々であり、臭気成分
を吸着するもの、臭気成分を化学反応により捕捉するも
の、臭気成分を分解するもの、臭気成分を包接するもの
などがある。
【0005】〈酸化銅につき言及のある消臭剤(材)ま
たは抗菌剤(材)〉特開2000−86325号公報に
は、粒径が1mm以下で、成分組成が二酸化珪素65〜7
5重量%、酸化アルミニウム10〜15重量%で、かつ
酸化鉄、酸化チタン、酸化コバルト、酸化マンガン、酸
化ニッケル、酸化銅等の遷移金属元素酸化物が2種以上
で 0.1重量%以上で12重量%以下に含有するゼオライ
ト鉱石粉体が15〜70重量%、頁岩粉体が25〜85
重量%および生石灰粉体3〜9重量%の割合で配合され
る消臭抗菌塗材が示されている。
【0006】特開平11−319048号公報には、主
成分として無機材料Aの粉末および副成分として無機材
料Bの粉末よりなる組成を有し、低温で一定の形状に焼
き固めたものである消臭剤であって、無機材料Aは、主
成分がシリカ、副成分が酸化ナトリウム、アルミナ、酸
化カリウム、酸化カルシウムおよび酸化鉄よりなる無機
材料であり、無機材料Bは、主成分が酸化鉄、副成分が
酸化ナトリウム、アルミナ、シリカ、酸化マグネシウ
ム、酸化マンガン、酸化コバルト、酸化銅、酸化亜鉛お
よび酸化バリウムよりなる無機材料である消臭剤が示さ
れている。
【0007】特開平10−202094号公報には、主
成分として無機材料A、副成分として無機材料Bおよび
シンメストーンよりなる組成、またはこの組成にさらに
副成分としてトルマリンおよび活性炭を含んでなる消臭
用材料ないし消臭剤であって、無機材料Aは、主成分が
シリカ、副成分が酸化ナトリウム、アルミナ、酸化カリ
ウム、酸化カルシウムおよび酸化鉄よりなる無機材料で
あり、無機材料Bは、主成分が酸化鉄、副成分が酸化ナ
トリウム、アルミナ、シリカ、酸化マグネシウム、酸化
マンガン、酸化コバルト、酸化銅、酸化亜鉛および酸化
バリウムよりなる無機材料である無機材料である消臭剤
が示されている。
【0008】特開平8−151539号公報には、銅も
しくは酸化銅Aと、金属ゼオライトBと、有機抗菌剤C
と、高分子重合体Dとを含む防汚塗料組成物が示されて
いる。
【0009】特開平6−305766号公報には、ガラ
ス粉末と銀イオンや銅イオンを含む金属酸化物(硝酸
銀、ハロゲン化銀、酸化銀および酸化銅)とからなる原
料をバインダーを用いて造粒しまたはプレス機を用いて
固形化し、その後乾燥を行い、高濃度抗菌着色物である
ペレットを形成するようにした高濃度抗菌着色物が示さ
れている。
【0010】特開平6−87714号公報には、抗菌性
金属、特に銀、銅、亜鉛、ニッケル、白金、錫、ヒ素、
カドミウムおよびクロムよりなる群から選ばれた少なく
とも1種の金属または金属塩を担持した抗菌性セラミッ
クスと、無機系酸化物、特にジルコニア、アルミナ、シ
リカ、珪酸、酸化鉄、酸化チタン、酸化カルシウム、酸
化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化銅およびゼオライトよ
りなる群から選ばれた少なくとも1種の無機系酸化物と
よりなり、抗菌性セラミックスと無機系酸化物の割合が
重量で99:1〜1:99である抗菌性セラミックスが
示されている。
【0011】特開平6−1708号公報には、銀、銅、
亜鉛、ニッケル、白金、錫、ヒ素、カドミウムおよびク
ロムよりなる群から選ばれた少なくとも1種の金属また
は金属塩を担持したリン酸三カルシウム、リン酸水素カ
ルシウム、ピロリン酸カルシウム、メタリン酸カルシウ
ム、ハイドロキシアパタイトおよびハロゲン化アパタイ
トよりなる群から選ばれた少なくとも1種のリン酸カル
シウム系セラミックスと、ジルコニア、アルミナ、シリ
カ、珪酸、酸化鉄、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化
マグネシウム、酸化亜鉛、酸化銅およびゼオライトより
なる群から選ばれた少なくとも1種の無機系酸化物とよ
りなり、リン酸カルシウム系セラミックス抗菌剤と無機
系酸化物の割合が重量で99:1〜1:99である抗菌
性リン酸カルシウム系が示されている。
【0012】特開平5−58829号公報には、所要粒
径の無機物多孔質体に対し、主成分としての酸化銀・A
gO2 とSiO、および/または、酸化銅・CuOとS
iOを付着、焼成させて構成した抗菌・防臭剤が示され
ている。(なお、化学式の表現に誤記があるようであ
る。)
【0013】〈酸化第一銅につき言及のある消臭剤
(材)または抗菌剤(材)〉特開2000−5281号
公報には、吸着剤として粒状または粉末状の木炭、竹
炭、ヤシ殻炭、コーヒー殻炭、おから炭、もみ殻炭、茶
殻炭、またはこれらの原料起源の活性炭、および還元剤
として鉄粉末、アルミ粉末、亜鉛粉末、ニッケル粉末等
の金属粉末あるいは硫酸第一鉄、亜酸化銅等の還元作用
を有する無機化合物を重量比で1対 0.001〜1以内に混
合し、あるいはこの混合物に芳香剤としてハーブ、ミン
ト、シナモン、ジャスミン、ラベンダー、フラボノイド
類、プロポリス、メントール等のアロマテラピーに使用
される清涼芳香剤を少量混合し、紙、布またはポリマー
製の通気性の袋に入れ、さらに使用時まで外気との接触
を避けるため遮蔽性の高分子材で製造した袋に入れ、あ
るいは同様の目的で当該混合物を紙、ポリマー、陶磁器
またはガラス製の蓋付き容器に入れた可搬式の、脱臭・
抗菌効果のある空気清浄剤の製造方法が示されている。
【0014】特開平9−194901号公報には、銅粉
末または銅合金粉に樹脂を混合し塗料化し、目的の機材
の表面に塗装後、被覆塗装層に促進液を塗布し緑青を発
生させ、あるいは銅粉、銅合金粉等に抗菌性のある亜酸
化銅系、酸化亜鉛系、銀系、遠赤外線系、または各種化
合物等を任意に銅系粉に混合し塗料化し、緑青発生させ
ることにより、抗菌効果をより増大させるようにした抗
菌抗かび緑青製造方法が示されている。
【0015】特開平6−284822号公報には、銅、
酸化第一銅もしくはハロゲン化銅、および耐熱性のある
酸化防止剤を含有するポリエステル、ポリエチレン、ポ
リアミドまたはアクリルポリマーからなる根掛り防止用
繊維が示されている。この繊維は、根掛り並びに菌およ
びカビの発生を防止することのできる園芸用マットの材
料などとして適している。
【0016】〈脱臭セラミックス触媒〉冷蔵庫、トイ
レ、こたつ、居室、車内などにおける脱臭などを図るた
め、ハニカム形状のセラミックスを用いたフィルターが
知られている。このフィルターは、一般の消臭剤では除
去しにくいメチルメルカプタン、トリメチルアミンなど
の臭気を除去することが期待される。
【0017】たとえば、特開平6−71168号公報に
は、酸化アルミニウム20〜65重量%、二酸化ケイ素
5〜55重量%、マンガン酸化物5〜50重量%(Mn
O換算)、銅酸化物2〜50重量%(CuO換算)を含
有する成形体よりなる脱臭材が示されている。成形体は
これらの4成分と無機または有機の結合剤とを混合、混
練し、乾燥および/または焼成することにより得られ
る。成形体の形状は、ペレット状、ビーズ状、リング
状、ハニカム状などである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】無機系の消臭剤(材)
のうち、活性炭やゼオライトなど吸着により消臭を図る
ものは、飽和後は消臭力がなくなること、吸着した臭気
成分が脱離することなどの問題点がある。
【0019】合成系の消臭剤は、アンモニアなど特定の
臭気成分の消臭には効果があるが、消臭できる臭気成分
の範囲が狭いという限界がある。
【0020】カテキン、緑茶抽出物などの天然物系の消
臭剤は、それ相応の消臭性を有するものも、むしろ抗菌
性の方が主体であり、消臭作用については一定程度の限
界がある。また、臭気成分のうちメルカプタン系やアミ
ン系の臭気成分の消臭効率が不足するという問題点があ
る。
【0021】酸化銅につき言及のある上述の消臭剤
(材)または抗菌剤(材)は、酸化銅は副成分として用
いていることが多い上、抗菌性についてはともかく、消
臭性についてはその効果が小さいという限界がある。
【0022】酸化第一銅につき言及のある消臭剤(材)
または抗菌剤(材)のうち、特開2000−5281号
公報の発明は、炭または活性炭と還元剤とを粉体同士で
混合し、炭または活性炭の吸着作用と、還元剤と炭また
は活性炭の間の接触面で、水分の存在下で生じる局所電
池による臭気分解・殺菌作用を利用するものである。
【0023】特開平9−194901号公報の発明は、
銅粉を塗料化し、促進液により緑青を発生させるか、あ
るいは無機金属系や金属配位ポリマーを該銅粉に混合、
塗料化し促進液により発生させる緑青製造方法に関連す
る特殊な方法にかかるものであり、菌、かび、藻類など
の殺菌を目的とするにとどまる。
【0024】特開平6−284822号公報の根掛り防
止用繊維は、根掛り(給水マットに根が絡むこと)を防
止し、またマットに菌やカビが発生するのを防止した
り、防藻を図ることを目的とするにとどまる。
【0025】特開平6−71168号公報などに記載の
脱臭セラミックス触媒は、メチルメルカプタン、トリメ
チルアミンなどの臭気を除去することを期待して開発さ
れたものであるが、除去率に限界があること、即効的脱
臭が難しいという限界がある。
【0026】上述のように、生活環境をより向上させる
ため、種々の消臭剤が提案されているが、広範囲の臭気
を除去することができ、かつ即効的に消臭効果を発揮
し、しかも消臭効果が持続し、さらには水洗によっても
消臭作用が維持されるものは見当たらない。
【0027】本発明は、このような背景下において、広
範囲の臭気に対する消臭性、即効的な消臭性、持続性の
ある消臭性、水洗によっても持続する消臭性がいずれも
発揮され、しかも臭気成分との反応時にリフレッシュな
いしリラクシゼーション性に良いとされるマイナスイオ
ンが発生することが期待される機能性材料を提供するこ
とを目的とするものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の機能性材料は、
セラミックス成分(C) と、第一銅化合物(A) と、任意成
分としての動植物または微生物由来の有効成分(B) との
組成物からなることを特徴とするものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0030】〈セラミックス成分(C) 〉セラミックス成
分(C) としては、たとえば、含水ケイ酸ゲルを経て得ら
れるシリカゲル、セラミックス粒子−無機質凝集剤を組
み合わせたもの、無機質焼結助剤−無機質凝集剤を組み
合わせたもの、または、セラミックス粒子−無機質焼結
助剤−無機質凝集剤を組み合わせたものがあげられる。
これらを用いれば、凝集力を利用して、第一銅化合物
(A) や有効成分(B) との複合化を図ることができる。す
なわち、セラミックス成分(C) の少なくとも一部は、凝
集作用を有する原料に由来するものであることが好まし
い。
【0031】このうちシリカゲルとしては、含水ケイ酸
ゲルを経て得られるシリカゲルが好適に用いられる。こ
のときには、ケイ酸塩の水溶液を酸と混合することによ
りpHを調整して含水ゲルとなし、さらにこの含水ゲル
を水洗してイオンを除去してから乾燥することによりシ
リカゲルを得る。ケイ酸塩としては、Na2O・n SiO2で表
わされるケイ酸ナトリウムや、 K2O・n SiO2で表わされ
るケイ酸カリウムが用いられ、特に前者のケイ酸ナトリ
ウムが重要である。ケイ酸塩の濃厚水溶液は一般に水ガ
ラスと呼ばれ、市販の代表的な水ガラスのSiO2含有量は
22〜38重量%、Na2O含有量は5〜19重量%であ
る。
【0032】無機質焼結助剤としては、リン酸、硫酸、
硝酸、炭酸などの無機酸の多価金属塩(アルミニウム、
亜鉛、マグネシウム、カルシウム、マンガン等)やアル
カリ金属塩;アルカリ金属やアルカリ土類金属のフッ化
やケイフッ化物があげられる。これらは通常は含水塩な
いし水和物を水に溶解した形で使用に供される。アルカ
リ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウムなど
があげられ、アルカリ土類金属としては、マグネシウム
やカルシウムがあげられる。アルカリ金属やアルカリ土
類金属のフッ化やケイフッ化物は、先に述べたフッ素化
セラミックス(C F)の役割も果たす。
【0033】無機質凝集剤としては、ゾル状または溶液
状の無機質凝集剤、殊に、ゾル状の無水ケイ酸または溶
液状のケイ酸塩(ケイ酸ナトリウムやケイ酸カリウム)
が好適に用いられる。ゾル状の無水ケイ酸には、水を媒
体とする通常のコロイダルシリカのほか、アルコール等
の有機溶媒を媒体とするオルガノシリカゾルがある。
【0034】セラミックス粒子−無機質凝集剤、または
セラミックス粒子−無機質焼結助剤−無機質凝集剤にお
けるセラミックス粒子としては、繊維状構造を有するセ
ラミックス、各種の粘土鉱物、酸化物、水酸化物、複合
酸化物、窒化物、炭化物、ケイ化物、ホウ化物、ゼオラ
イト、クリストバライト、ケイ藻土、ケイ酸の多価金属
塩、トルマリンなどがあげられる。繊維状構造を有する
セラミックスの代表例はセピオライトである。粘土鉱物
としては、バーミキュライト、ベントナイト、セリサイ
ト粘土、カオリンなどが例示される。酸化物としては、
アルミナ、チタニア、シリカ、ジルコニア、マグネシ
ア、酸化亜鉛などが例示される。水酸化物としては、ア
ルミニウム、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、マンガ
ンの水酸化物などがあげられる。複合酸化物の例はミョ
ウバンである。窒化物の例は、窒化ケイ素、窒化ホウ素
などである。炭化物の例は、炭化ケイ素、炭化ホウ素な
どである。ケイ酸の多価金属塩としては、アルミニウム
塩、亜鉛塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、マンガン
塩などがあげられ、ケイ酸のアルカリ金属塩としては、
リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などがあげられ
る。
【0035】セラミックス成分(C) としては、任意のセ
ラミックスのフッ素化物またはF基を有するセラミック
スを用いることができる。このようなフッ素化セラミッ
クスの代表例は、タルクのフッ素化物またはF基を有す
る合成マイカである。
【0036】またセラミックス成分(C) の一部は、低硬
度で劈開性を有する板状鉱物であることも好ましい。低
硬度で劈開性を有する板状鉱物の代表例は、タルクと天
然マイカである。
【0037】〈第一銅化合物(A) 〉第一銅化合物(A) と
しては、酸化第一銅が好適に用いられ、そのほか第一銅
の塩も用いることができる。第一銅化合物(A) のほか
に、金属銅や第二銅化合物を併用することは差し支えな
い。
【0038】〈有効成分(B) 〉動植物または微生物由来
の有効成分(B) としては、消臭性(脱臭性、悪臭消去
性、有害ガス成分除去性等)、抗微生物性(抗菌性、殺
菌性、静菌性、抗カビ性、抗ウィルス性等)、生理活性
(抗アレルギー性、保湿性、健康作用等)、抗酸化性、
リラクシゼーション性、アロマテラピー性などの作用を
有するものが用いられる。
【0039】たとえば、カテキン、サポニン、茶抽出
物、茶粉末、タンニン(酸)、カフェインなどがあげら
れ、また、漢方薬、生薬、民間薬、ハーブ系、木竹をは
じめとする各種の植物またはそれらの植物に含有される
精油ないし抽出物のようなその他の成分があげられる。
キチン、キトサン、ヒアルロン酸、茸粉末または茸から
の抽出物、動植物または微生物由来の蛋白質またはその
分解物、アミノ酸またはその誘導体、麹酸または紅麹分
解物、アスコルビン酸なども用いられる。植物中に含ま
れる成分と同等の合成物(たとえばアリルイソチオシア
ネート)、植物や動物あるいは茸類の粉砕物、ホタテ貝
殻やその焼成物なども用いられる。
【0040】〈セラミックス成分(C) と第一銅化合物
(A) ,有効成分(B) との組成物〉本発明における機能性
材料は、セラミックス成分(C) と、第一銅化合物(A)
(またはこれと有効成分(B) )との組成物からなる。
【0041】組成物の調製にあたっては、第一銅化合物
(A) の酸化を防止するため、各成分の混合物を加熱処理
または焼成処理するときの操作を、窒素ガスや水素ガス
など非酸化性ガス雰囲気下に行うように留意する。
【0042】セラミックス成分(C) の少なくとも一部
は、先に述べたように、凝集作用を有する原料に由来す
るものであることが望ましい。これは、セラミックス成
分(C)中の凝集力のある成分が凝集するときまたは凝集
前に第一銅化合物(A) (またはこれと有効成分(B) )を
存在させることにより、セラミックス成分(C) 中に第一
銅化合物(A) (またはこれと有効成分(B) )を固定して
複合体とするためである。
【0043】セラミックス成分(C) が含水ケイ酸ゲルを
経て得られるシリカゲルであるときは、ケイ酸塩水溶液
と酸との混合前、混合時または混合後のゲル化反応完了
前に第一銅化合物(A) (またはこれと有効成分(B) )を
添加して、その第一銅化合物(A) (またはこれと有効成
分(B) )をシリカゲル中に含有をさせればよい。
【0044】セラミックス成分(C) が、セラミックス粒
子−無機質凝集剤、無機質焼結助剤−無機質凝集剤、セ
ラミックス粒子−無機質焼結助剤−無機質凝集剤を組み
合わせたものである場合は、第一銅化合物(A) (または
これと有効成分(B) )を含有する状態で無機質凝集剤を
凝集させればよい。凝集に際しては、pHを調整するこ
とも多い。凝集が起こるので、その凝集物をルツボや蒸
発皿に移し、乾燥器または電気炉にて乾燥するまで加熱
処理する。
【0045】〈組成物中の各成分の割合〉組成物中の各
成分の割合は、広い範囲に設定できるものの、セラミッ
クス成分(C) と第一銅化合物(A) (またはこれと有効成
分(B) )との合計量を100重量部とするとき、セラミ
ックス成分(C) の割合が20〜99重量部(好ましくは
30〜98重量部、さらに好ましくは35〜95重量
部)、第一銅化合物(A) の割合が1〜80重量部(好ま
しくは2〜70重量部、さらに好ましくは5〜65重量
部)、有効成分(B) の割合が0〜70重量部(好ましく
は1〜65重量部、さらに好ましくは5〜60重量部)
とすることが多い。このような範囲において、本発明の
目的にとってバランスがとれるようになるからである。
【0046】〈対象材料(O) 〉上記組成物は、粉体や粒
状物あるいはそれを造粒または任意の形状(たとえばハ
ニカム状、円筒状、板状、ペレット状等)に成形した状
態で使用に供することができる。
【0047】また以下に述べるように、この組成物を対
象材料(O) の内部または/および表面に含有または/お
よび担持させた状態で使用することも好ましい。このと
きにも、第一銅化合物(A) (またはこれと有効成分(B)
)は、セラミックス成分(C)との複合体の形態で対象材
料(O) の表面または/および内部に担持されていること
が望ましい。
【0048】対象材料(O) としては、基材(O1)またはコ
ーティング組成物(O2)があげられる。基材(O1)として
は、天然繊維、再生繊維、合成繊維、半合成繊維、ある
いはそれから作られる繊維製品、たとえば、原料繊維
(鞘−芯型やバイメタル型の複合繊維を含む)、糸(モ
ノフィラメント、マルチフィラメント糸、紡績糸、紡毛
糸、カバリング糸等)、パイル、綿(わた)状物、織
布、不織布、編布、植毛布など任意であり、また他の材
質の繊維や糸との混合品、混紡品、交織品、交編品、引
き揃え品などであってもよい。基材(O1)としては、フィ
ルム、シート、ボトル、各種部品などもあげられる。コ
ーティング組成物(O2)としては、塗料、コーティング
剤、インク、接着剤、シール材などがあげられる。
【0049】基材(O1)またはコーティング組成物(O2)
が、樹脂を主剤とするものあるいは樹脂を被膜形成成分
またはバインダー成分とするものであるときの樹脂とし
ては、熱可塑性樹脂、熱硬化型樹脂、常温硬化型樹脂、
活性エネルギー線硬化型樹脂などがあげられる。「樹
脂」の用語の中には、通常の合成樹脂のほか、エラスト
マーないしゴムや、セルロース系高分子のような高分子
も含まれるものとする。
【0050】基材(O1)が樹脂成形物であるときは、その
成形物は、通常の単独の成形物であってもよく、また内
側成分Xと外側成分Yとで構成された芯鞘接合型または
バイメタル接合型の複合成形物であってもよい。複合成
形物の場合には、内側成分X、外側成分Yの樹脂成分が
それぞれ第1樹脂、第2樹脂からなる。これら第1樹脂
と第2樹脂とは、同種の樹脂、異種の樹脂のいずれであ
ってもよい。そして、内側成分Xの第1樹脂および外側
成分Yの第2樹脂の少なくとも一方に、上記の組成物が
配合される。
【0051】樹脂、あるいは複合成形物の場合の第1樹
脂、第2樹脂としては、溶融成形が可能な樹脂や、溶液
成形またはエマルジョン成形が可能な樹脂が用いられ
る。なお先にも述べたように、「樹脂」の用語の中に
は、エラストマーないしゴムや、セルロース系高分子の
ような高分子も含まれるものとする。
【0052】溶融成形の場合の成形法としては、押出成
形法、射出成形法、圧縮成形法、トランスファー成形法
をはじめとする種々の溶融成形法を採用することができ
る。溶融成形が可能な樹脂の例は、ポリオレフィン系樹
脂(エチレンやプロピレンを主体とするオレフィンのホ
モポリマーやコポリマー、ポリオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー等)、ポリアミド系樹脂(ナイロン6、ナイ
ロン66、ナイロン6−66、ナイロン610、ナイロ
ン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン4
6、ナイロンMXD6、ポリアミド系熱可塑性エラスト
マー等)、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエステル系
熱可塑性エラストマー、ポリ乳酸等)、ポリ塩化ビニル
系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、アクリル系樹脂
((メタ)アクリレートや(メタ)アクリロニトリルを
主体とするホモポリマーやコポリマー等)、ポリウレタ
ン系樹脂(ポリウレタン系熱可塑性エラストマー等)、
ポリスチレン系樹脂(ポリスチレン、ハイインパクトポ
リスチレン、ABS樹脂、AS樹脂、ポリスチレン系熱
可塑性エラストマー等)、ポリカーボネート系樹脂、ポ
リ塩化ビニル系樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重
合体系樹脂、各種耐熱性樹脂、各種高強度樹脂などであ
り、他の種々の溶融成形用樹脂も使用可能である。
【0053】溶液成形またはエマルジョン成形が可能な
樹脂としては、セルロース系高分子(ビスコースレーヨ
ン、アンモニアレーヨン、アセテート、トリアセテート
等)、アクリロニトリル系ポリマー、ポリウレタン系ポ
リマー、ポリビニルアルコール系ポリマー、ポリ塩化ビ
ニリデン系ポリマー、ポリ塩化ビニル系ポリマーなどが
例示できる。ある種の高分子(たとえばミヨシ油脂株式
会社製の「ランディCPシリーズ」)もエマルジョン成
形が可能であるので、ここに言う樹脂として使用するこ
とができる。
【0054】〈含有または担持方法〉本発明の機能性材
料は、対象材料(O) の内部または/および表面に、上記
の組成物を含有または/および担持させたものである。
【0055】(含有方法)対象材料(O) の内部に上記の
組成物を含有させるときは、基材(O1)用の成形原料(た
とえばペレットないし粉粒物段階の成形原料)に上記の
組成物を配合し(場合によっては、各成分をばらばらに
配合することもできる)、ついでそれを押出成形やその
他の成形に供する。組成物の配合量は、たとえば 0.1〜
70重量%程度(好ましくは1〜60重量%)とするこ
とができる。一旦上記組成物の濃度の高いマスターバッ
チを作り、それを基材(O1)用の成形原料を適当な割合で
混合して溶融成形などの成形に供することもできる。
【0056】基材(O1)用の成形原料に上記の組成物を配
合して成形に供するときは、得られた成形物を水と接触
するような使い方をするときであっても、その成形物か
ら容易には有効成分(B) が失われないので、たとえば時
々水洗を行うような用途であっても比較的長期にわたり
その有効成分(B) の機能性が維持されるという利点があ
る。
【0057】成形用原料には、もし必要なら、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、着色剤、滑剤、帯電防止剤、艶消し
剤、流動性改善剤、可塑剤、難燃剤などの助剤を内添し
ておくことができる。特に内添材料を配合した側の樹脂
には、特に溶融成形の場合、酸化防止剤等の安定剤と共
に、金属石鹸をはじめとする凝集防止性ないし分散性の
向上に有効な成形助剤を併用配合して、内添材料の均一
分散を確保することが好ましく、また有効成分(B) の担
持性を向上させるため、銅塩、鉄塩、カルシウム塩、チ
タン塩、アルミニウム塩、銀塩、スズ塩、亜鉛塩、クロ
ム塩、コバルト塩などの金属イオン源を適当量共存させ
ておくこともできる。
【0058】フィラメント状のものを得る場合、成形後
は延伸を行うことが多い。延伸倍率に特に限定はないも
のの、倍率が余りに小さいときは、用途によっては強度
が不足する傾向があるので、延伸倍率は3倍以上、殊に
4倍以上とするのが通常である。延伸倍率の上限は一般
には10倍程度までである。延伸を行うと、フィラメン
トの表面に本発明の機能性材料が露われやすくなるの
で、効果が大きくなる。なお、延伸を必要としない用途
もあるので、延伸は必須ではない。フィルムまたはシー
ト状のものを得るときも、必要に応じ成形後に延伸を行
うことができる。本発明の機能性材料による効果を大き
くするには、延伸と共にまたは延伸に代えて、表面粗面
化処理も有効である。表面粗面化処理としては、溶剤処
理、コロナ放電処理、紫外線照射処理、プラズマ処理、
機械的粗面化処理などがある。
【0059】殊に複合成形物である場合、その外側成分
Yに、第2樹脂の種類や内添物の量を選択または制御し
て熱融着性を持たせるようにすれば、熱融着品を得るこ
とができる。たとえば、芯鞘接合型の複合フィラメント
や、バイメタル接合型のフィルムを細巾にスリットした
線条を用いて、編織物(ネット、織布、編布)や不織布
を製造したとき、熱融着によりフィラメントや線条の交
叉点を融着することができるので実用時や二次加工時に
おける目ずれを防止することができ、あるいはそのよう
な編織物や不織布を枠体などに熱融着により固定するこ
とができる。
【0060】対象材料(O) がコーティング組成物(O2)で
あるときは、そのコーティング組成物(O2)の調製時に上
記の組成物を配合すればよい(場合によっては、各成分
をばらばらに配合することもできる)。他の成分は、被
膜形成成分、媒体、添加剤などである。コーティング組
成物(O2)を用いるときは、コーティング層を2層以上と
し、そのうちの少なくとも1層、殊に最上層にこのコー
ティング組成物(O2)を使用する態様も好ましい。
【0061】このときのコーティング組成物(O2)中の本
発明の機能性材料の割合は、固形分基準で、上記組成物
が 0.2〜90重量%(殊に1〜80重量%)とすること
が多い。
【0062】(担持方法)対象材料(O) が繊維などの基
材(O1)であるときは、上記組成物の担持は、次のように
してなされる。
【0063】第1の担持方法は、バインダーを用いて、
上記の組成物を基材(O1)に付着担持させるものである。
セラミックス成分(C) が付着力のある成分を含むとき
は、その成分をバインダー代わりに用いることもでき
る。担持は、浸漬、コーティング、スプレーなどの手段
により行うことができる。
【0064】第2の担持方法は、基材(O1)に、上記の組
成物(殊に有効成分(B) を含む場合)を染着法(染色類
似の方法、以下同様)により担持させるものである。こ
のときの基材(O1)は、特に繊維または繊維製品の形状に
あることが望ましい。セラミックス成分(C) や第一銅化
合物(A) は、有効成分(B) との組成物の形で、あるいは
有効成分(B) の染着担持とは別の段階で(ただし終局的
にはセラミックス成分(C) 、第一銅化合物(A) および有
効成分(B) とが混在した形態となるように)担持させる
ことができる。
【0065】基材(O1)に上記の組成物を染着法により担
持させるにあたっては、特に有効成分(B) の染着を図る
ために、キャリア剤、フィックス剤、カチオン化剤、還
元剤等に属する助剤、媒染剤などを使用することができ
る。
【0066】染着処理は、上記の組成物(殊にそのうち
の有効成分(B) )、助剤、媒染剤などを一緒にまたは別
々に含む浴中で、基材(O1)を同時にまたは逐次的に処理
することによりなされる。助剤、媒染剤などを一緒に含
む浴中で浴処理を行う場合、2以上の浴に分けて浴処理
を行うこともできる。別々の浴を用いる場合、浴処理の
順序は任意である。浴比は、基材(O1)の重量に対し5〜
100倍程度、浴温は30〜140℃程度、処理時間は
10分〜3時間程度とすることが多いが、必ずしもこの
範囲に限られるものではない。浴処理を100℃を越え
るような高温条件下に行うときには、加圧下での浴処理
となるので、加圧型密閉染色機を用いるのが通常であ
る。浴処理を行う前に、もし必要なら、基材(O1)(殊に
繊維または繊維製品)の糊抜き、精練、漂白などを行っ
ておくことができる。浴処理後の基材(O1)は、必要に応
じ、酸洗浄やアルカリ洗浄、あるいはソーピングや水洗
などの後処理を行ってから、自然乾燥または熱風乾燥す
る。
【0067】〈含有および担持方法の組み合わせ〉上述
の含有方法および担持方法は、これらを組み合わせるこ
ともできる。たとえば、基材(O1)に上記の組成物を含有
させると共に、基材(O1)に上記の組成物を担持させる如
くである。なお、含有方法および担持方法のうちの一方
は、たとえば有効成分(B) のみの含有または担持とする
こともできる。
【0068】〈用途〉上記の機能性材料は、消臭性を主
とし、必要に応じ、抗微生物性、生理活性、抗酸化性、
リラクシゼーション性、アロマテラピー性などの作用を
発揮させる用途に用いることができる。
【0069】具体的用途としては、たとえば、フィルタ
材料(空調機・空気清浄機・掃除機・クリーンルーム用
のフィルタ、浄水フィルタ等)、ファンやファン周りの
成形物、冷蔵庫の内壁パネル、ペット用の砂または砂代
替物、衣類(衣服、芯地、裏地、エプロン、靴下、足袋
等)、履物(靴、スリッパ、靴中敷等)、身回り品(タ
オル、スカーフ、マフラー、ベルト、帽子、手袋、テー
ブルクロス、傘地、かばん、バッグ、財布等)、日用品
・台所用品(歯ブラシ、洋服ブラシ、ヘアブラシ、タワ
シ、食器洗い、食器洗浄器およびその部品、雑巾、フキ
ン、垢こすり、食器乾燥器およびその部品機等)、医療
用品・福祉関連用品・生理用品・衛生材料、(手術着、
白衣、ベッドマット、マスク、包帯、ガーゼ、縫合糸、
吸収材、創傷保護材、オムツ、各種生理用品等)、化粧
用部材(パフ、化粧用ブラシ等)、インテリア製品・内
装品・家具(ホットカーペット、カーペット、カーテ
ン、椅子張り地、網戸、バスマット等)、室内の内装材
(壁用シート、床材等)、ホルマリン・アセトアルデヒ
ド等のVOC(揮発性有機化合物)によるシックハウス
症候群防止用や、MCS(多種類化学物質過敏症)防止
用の諸材料(壁装材、繊維板、クロス等)、建材、寝具
(ふとんわた、シーツ、布団カバー、毛布、マット、枕
カバー、座布団等)、スポーツ用品(スポーツ着等)、
車内装品(車用カバーシート、シートクロス、天井材、
床材等)、浴室・トイレタリー用品、ペット用品、包装
材料などである。包装材料(食品包装用のフィルム、シ
ート、ボトル、トレイ等、家電製品包装用フィルム、堆
肥バッグ)、鮮度保持用フィルム・シート、緩衝材、買
物袋、ゴミ袋、包装紙、その他産業用および民生用(テ
ント、コンベアベルト、ホース、ロープ、幌、帆布、養
生シート、植生用ネット・マット・不織布、工事用ネッ
ト、漁網、延縄、海苔網、釣り糸、防鳥網、防虫網、防
獣網、ろ過布、抄紙機用ドライキャンバス、ヘルメット
用汗取り、掃除機用アタッチメントブラシ、モップ、ぬ
いぐるみ、研磨ブラシ、縫い糸、蚊帳等、おしぼり、カ
ード類、使い捨て食器、文具、日用雑貨等) 農業用フィルム、農業用簡易被覆材、寒冷紗、結束テー
プ、防草袋、防草ネット、植木用ネット、防根シート、
育苗床・ポット、塗料、コーティング剤、インク、接着
剤、シール材、化粧料、飲料や給水用の水、うがい用の
水、ペット用の水、浴用の水、料理用の水、洗濯用の
水、鑑賞魚用の水、食器や食材洗浄用の水、洗顔用の
水、化粧水用の水、トイレットの流し水、プール用の
水、生け花や園芸用の水などを浄化する浄水材料、など
があげられる。
【0070】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。「部」、「%」とあるのは、消臭率の%表示を除
き、重量基準で表わしたものである。
【0071】〈組成物の製造〉凝集作用を有する原料で
あるセラミックス成分(C) の一例としてのコロイダルシ
リカ(日産化学株式会社製の「スノーテックス#4
0」)、セラミックス成分(C) の一例としてのセピオラ
イト、第一銅化合物(A) の一例としての粒子径200メ
ッシュ篩下の酸化第一銅(Cu2O)、必要に応じ有効成分
(B) とイソプロパノールとを準備し、これらを固練りペ
ーストとなるように混練した。
【0072】この時点でpHを3〜4程度に調整し、ル
ツボまたは蒸発皿に移して、電気炉で100℃程度に加
熱し、脱水、加水分解させた。充分に脱水させてから、
150℃に昇温して加熱することにより、セピオライト
(sepio) にヘテロ凝集を起こさせた。上記操作に際して
は、系を窒素ガスまたは水素ガス雰囲気下に保ち、酸化
第一銅が酸化されないように留意した。
【0073】〈ハニカムフィルターの作製〉このように
して得た組成物から、市販の冷蔵庫用のハニカムフィル
ターと同寸法のハニカム型のフィルターを作製し、図1
に示した試験装置を使用して次の消臭試験を行った。
【0074】〈消臭試験〉50cm×50cm×50cmの箱
形の容器内の中央部に、ハニカムフィルター(70mm×
38mm、厚みは10mm、重量は15〜16g)を取り付
けたファン吸引装置を設置した。このとき、ハニカムフ
ィルターはファン吸引装置の入口側に取り付けた。また
容器内に別の撹拌ファンを設けて、容器内の雰囲気が均
一に撹拌されるようにした。
【0075】容器内に試験用臭気成分としてメチルメル
カプタンまたはトリメチルアミンを初期濃度が5〜6pp
m (メチルメルカプタンの場合)または10〜11ppm
(トリメチルアミンの場合)になるように注入し、ファ
ン吸引装置および撹拌ファンを作動させて、30分後お
よび60分後にガス検知管(ガステック社製)にて容器
内のガスを吸引し、臭気成分の残留濃度を測定して、消
臭率を求めた。
【0076】比較のため、 ・ブランク試験、 ・セピオライト単独の場合、 ・酸化第一銅に代えて、セピオライトに、酸化第二銅、
硫酸銅、二酸化マンガン、トルマリンを担持させた場
合、 ・酸化第一銅を用いず、セピオライトに、カテキン(純
度30%)、緑茶粉末、サポニン(純度70%)、タイ
ム油、粉末タイムを担持させた場合、 ・市販の冷蔵庫用ハニカルフィルター(組成分析から
は、セピオライトが約82%、二酸化マンガンが約12
%、酸化第二銅が約 4.3%)を用いた場合 についても実験を行った。
【0077】条件および結果を表1に示す。表1中、
(C) 成分はコロイダルシリカと共に用いたセラミックス
成分である。「MMP」はメチルメルカプタン、「TM
A」はトリメチルアミンである。担持量は、ハニカム重
量全体に対するものである。
【0078】
【表1】 組 成 物 MMP 消臭率 (%) TMA 消臭率 (%) 30分後 60分後 30分後 60分後 ブランク 6.2 11.1 3.6 10.9 実施例1a セヒ゜オライト/Cu2O 5% 75.0 91.7 81.0 90.5 実施例1b セヒ゜オライト/Cu2O 5%/カテキン 5% 75.8 92.1 81.8 91.1 比較例1 セヒ゜オライト 16.7 25.0 22.7 31.8 比較例2 セヒ゜オライト/CuO 5% 59.6 77.8 68.7 77.8 比較例3 セヒ゜オライト/CuSO4 5% 56.0 76.0 66.0 72.0 比較例4a セヒ゜オライト/MnO2 5% 20.0 30.0 23.8 33.3 比較例4b セヒ゜オライト/MnO2 10% 23.6 32.7 25.0 35.0 比較例5 セヒ゜オライト/トルマリン 5% 18.2 27.3 23.8 33.3 比較例6a セヒ゜オライト/カテキン 5% 10.0 30.0 23.8 33.3 比較例6b セヒ゜オライト/カテキン 10% 16.0 36.0 25.0 35.0 比較例7 セヒ゜オライト/緑茶粉末 5% 10.0 20.0 18.0 25.0 比較例8 セヒ゜オライト/サホ゜ニン 5% 25.0 33.3 27.6 35.2 比較例9 セヒ゜オライト/タイム 油 5% 22.2 33.3 19.0 33.3 比較例10 セヒ゜オライト/粉末タイム 5% 9.1 18.2 10.0 15.0 比較例11 市販ハニカム 46.0 70.0 35.0 75.0
【0079】上表から、次のことがわかる。 ・実施例1(本発明)のハニカムフィルターを用いた場
合には、30分後のメチルメルカプタンおよびトリメチ
ルアミンの消臭率が高く即効的消臭効果を奏し、かつ6
0分後の消臭率も高い。 ・酸化第一銅に代えて、酸化第二銅(比較例2)、硫酸
銅(比較例3)を用いた場合は、相応の好ましい結果が
得られるが、実施例1には及ばず、特に30分後の消臭
率が実施例1に比し低く、即効的消臭効果の点で見劣り
する。 ・酸化第一銅に代えて、二酸化マンガン(比較例4)、
トルマリン(比較例5)を用いた場合は、セピオライト
単独の比較例1に比し、ごくわずかしか改善されない。 ・セピオライトに緑茶粉末(比較例7)、粉末タイム
(比較例10)を担持させた場合は、セピオライト単独
の比較例1に比し、かえって効果が劣る。 ・セピオライトにカテキン30%品(比較例6)を担持
させた場合は、メチルメルカプタンについてはセピオラ
イト単独の比較例1に比し必ずしも効果があるとは言え
ず、トリメチルアミンについても改善効果がほとんど認
められない。 ・セピオライトにタイム油(比較例9)を担持させた場
合は、セピオライト単独の比較例1に比し、必ずしも効
果があるとは言えない。 ・セピオライトにサポニン(比較例8)を担持させた場
合も、セピオライト単独の比較例1に比し、わずかしか
改善されない。
【0080】なお、表1では一般の消臭剤(材)では消
臭しにくいメチルメルカプタンおよびトリメチルアミン
の消臭を行っているが、実施例1bの「セピオライト/Cu
2O 5% /カテキン 5% 」のようにカテキンを共存させる
と、実施例1aの「セピオライト/Cu2O 5% 」に比し、ア
ンモニアやタバコ臭の消臭効果が大になる。
【0081】〈対象材料(O) への複合体の含有〉 (材料の準備)第1樹脂(R1)として、融点163℃のポ
リプロピレンを用いた。第2樹脂(R2)として、融点12
8℃のポリプロピレンを用いた。
【0082】第2樹脂(R2)40部に、少量の酸化防止剤
および凝集防止剤(分散剤)と共に、実施例1aまたは実
施例1bで用いた組成物10部を配合し、ペレット化し
た。このようにして得たペレットを外側成分(鞘成分)
Y、第1樹脂(R1)のペレットを内側成分(芯成分)Xと
して用いて、複合ダイを備えた2台の押出機により、外
側成分(鞘成分)Yについては第2樹脂(R2)の融点より
約80℃高い温度条件、内側成分(芯成分)Xについて
は第1樹脂(R1)の融点より約80℃高い温度条件をそれ
ぞれ使用して共押出成形し、ついで延伸することによ
り、複合フィラメント(複合成形物)を得た。次に、こ
の複合フィラメントからネットを作製した。参考例1と
して、第2樹脂(R2)にカテキンのみを5%配合した場合
についても複合フィラメントを得、ネットを作製した。
【0083】(消臭試験)上記で作製したネットを常温
の水中に3時間浸漬してから一旦取り出して自然乾燥し
た後、もう一度水中に3時間浸漬してから取り出して自
然乾燥した。そして、水洗前および後の不織布につき、
先に述べたのと同様にして消臭試験を行った。結果を次
に示す。
【0084】
【表2】 30分後 MMP消臭率 (%) 30分後 TMA消臭率 (%) 水洗前 水洗後 水洗前 水洗後 ブランク 6.0 6.1 3.3 3.2 比較例1 16.3 16.2 21.8 21.6 参考例1 9.8 6.3 22.7 3.7 実施例1a 69.2 69.0 77.6 77.4 実施例1b 70.3 69.5 78.4 78.0
【0085】〈マイナスイオンの測定〉上記で作製した
モノフィラメントから作製した実施例1aおよび実施例1b
のネットを100mm×100mmのサイズのシート状に切
り出し、1リットルのガラス容器にその3枚ずつを入
れ、容器に付属しているバルブから容器内に、予め40
0ppm に調整したアンモニガスを500ml注入し、バル
ブを閉め、ガラス容器内を5分間シェイクした。
【0086】30分後、空気イオン測定装置を用い、ガ
ラス容器内のバルブを開けて空気を測定用シリンダー内
に吸引し、補集した空気に電気的な負荷を与えて、空気
中に含まれているマイナスイオンを換算して計測値を得
た。マイナスイオン発生数は、実施例1aのネット、実施
例1bのネットのいずれを用いた場合も、500〜600
個/cm3であった。アンモニガスに代えてメチルメルカプ
タンまたはトリメチルアミンを用いたときも、概ね同程
度の個数のマイナスイオンが発生した。
【0087】なお、酸化第一銅から酸化第二銅への転移
過程におけるマイナスイオン発生挙動を見るため、次の
ようなモデル実験を行った。酸化第一銅の粉末を白金ル
ツボに入れ、それらを密閉性の良好な1リットルのSU
S304容器に入れ、電気炉内に設置した。容器に外部
より過剰の酸素を加熱終了時まで注入し続けた。酸化第
一銅は過剰の酸素により1026℃以下の高温域におい
て酸化第二銅に徐々に変化する。この変化する過程に置
ける酸化第一銅から発生するマイナスイオンを測定し
た。すなわち、950℃まで加熱終了した容器内の空気
を予めバイパスノズルにて冷却したものを測定用シリン
ダー内に吸引し、補集した空気に電気的な負荷を与え
て、空気中に含まれているマイナスイオンを換算して計
測値を得た。結果は次の通りであった。 常温:500〜600個/cm3 500℃から950℃の加熱過程:800〜1000個
/cm3 加熱後(950℃近傍):700〜800個/cm3
【0088】
【発明の効果】セラミックス成分(C) と第一銅化合物
(A) とからなる本発明の機能性材料にあっては、一般の
消臭剤(材)では消臭しにくいメチルメルカプタンおよ
びトリメチルアミンを含めた広範囲の種類の臭気に対す
る消臭性を有するのみならず、即効的な消臭性が発揮さ
れ、かつ持続性があり、さらには水洗によってもその消
臭性が容易には喪失しないというすぐれた作用効果を示
す。本発明の機能性材料がさらに動植物または微生物由
来の有効成分(B) を含むときは、一段と広範囲の種類の
臭気に対する消臭が図られる上、併用した有効成分(B)
に応じた抗菌性や爽快性も得られる。
【0089】本発明によりこのようなすぐれた作用効果
が得られる機構については必ずしも明らかではないが、
第一銅化合物(A) をセラミックス成分(C) との組成物の
形で使用したときに、臭気成分が第一銅化合物(A) との
間で酸化−還元反応が起こり、臭気成分がメチルメルカ
プタンやトリメチルアミンのような消臭しにくいもので
あっても、容易かつ迅速に分解がなされるためであると
推定される。またセラミックス成分(C) は、第一銅化合
物(A) が空気中の酸素により自然劣化していくのを効果
的に抑制すると共に、臭気成分を引き付けておいて第一
銅化合物(A) による臭気成分の分解を助ける作用を果た
すものと推定される。
【0090】そして、上記の機構からもうかがうことが
できるように、本発明の組成物中の第一銅化合物(A)
は、臭気成分と接触してこれを分解するときに第二銅化
合物に変わるので(空気との接触中にもごくゆっくりと
第二銅化合物に変わる)、臭気成分との反応時にマイナ
スイオンを発生させる。適量のマイナスイオンの発生
は、マイナスイオン療法というように森林浴のようなリ
フレッシュないしリラクシゼーション効果をもたらすの
で、本発明の機能性材料を、たとえば空調機や空気清浄
機のフィルター、インテリア製品などとして用いたとき
には、消臭効果のみならず、生活環境を快適なものとす
る効果も併せて奏されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】消臭試験装置の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 貴美 静岡県浜松市龍禅寺町536番地 Fターム(参考) 4C080 BB02 CC05 CC09 HH05 JJ06 KK08 LL02 MM02 MM06 MM15 MM23 MM31 MM32 MM33 NN02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックス成分(C) と、第一銅化合物
    (A) と、任意成分としての動植物または微生物由来の有
    効成分(B) との組成物からなることを特徴とする機能性
    材料。
  2. 【請求項2】セラミックス成分(C) の少なくとも一部
    が、凝集作用を有する原料に由来するものである請求項
    1記載の機能性材料。
  3. 【請求項3】セラミックス成分(C) が多孔質成形体の形
    態に成形されており、その多孔質成形体に、第一銅(A)
    化合物またはこれと有効成分(B) とが担持されている請
    求項1または記載の機能性材料。
  4. 【請求項4】対象材料(O) の内部または/および表面
    に、セラミックス成分(C) と、第一銅化合物(A) と、任
    意成分としての動植物または微生物由来の有効成分(B)
    との組成物が含有または/および担持されていることを
    特徴とする請求項1または2記載の機能性材料。
  5. 【請求項5】対象材料(O) が、基材(O1)またはコーティ
    ング組成物(O2)である請求項4記載の機能性材料。
  6. 【請求項6】消臭性を主たる機能として有する請求項1
    〜5のいずれか1つに記載の機能性材料。
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Cited By (3)

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