JP2002208996A - 携帯機器、携帯型オーディオ信号処理装置及び携帯通信端末装置 - Google Patents

携帯機器、携帯型オーディオ信号処理装置及び携帯通信端末装置

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JP2002208996A
JP2002208996A JP2001004154A JP2001004154A JP2002208996A JP 2002208996 A JP2002208996 A JP 2002208996A JP 2001004154 A JP2001004154 A JP 2001004154A JP 2001004154 A JP2001004154 A JP 2001004154A JP 2002208996 A JP2002208996 A JP 2002208996A
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JP
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portable
audio signal
mode
communication terminal
terminal device
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JP2001004154A
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English (en)
Inventor
Koji Otomo
孝司 大友
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使い勝手を向上し得る携帯機器、携帯型オーデ
ィオ信号処理装置及び携帯通信端末装置を提案する。 【解決手段】携帯電話機2では、携帯再生機3と所定の
信号の授受を行うイヤホンジャック11を介して自らの
状態を表す状態通知信号を携帯再生機3に通知し、携帯
再生機3では、携帯電話機2と所定の信号の授受を行う
イヤホンジャック50を介して通知された状態通知信号
に基づいて携帯電話機2の状態を告知し、その告知に応
じて、再生処理を施す第1のモードと、少なくとも携帯
電話機2による通話処理を肩代わりする第2のモードと
のいずれか一方に切り換えるモード切換スイッチ17及
びオンフックボタン18によって第2のモードに切り換
えられたとき通話処理を肩代わりすることにより、あた
かも再生機能を付加した単体の携帯電話機2として使用
することができ、かくして、使い勝手が向上し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯機器、携帯型オ
ーディオ信号処理装置及び携帯通信端末装置に関し、例
えば半導体メモリを記憶手段として用いた携帯型の再生
機器と、携帯電話機とで構成される携帯機器に適用して
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話機は、他の携帯電話機と
の間で無線基地局を介して各種情報の授受を無線で行う
ようになされており、これにより外出中でも遠隔地の通
信相手との会話や電子メールの授受等を容易に行わせ得
るようになされている。
【0003】また、携帯型の再生機器(以下、これを携
帯再生機と呼ぶ)は、半導体メモリに記憶されているデ
ィジタルオーディオ信号を再生して得られた音を、ユー
ザに着用させたヘッドホン(又はイヤホン)を介して出
力するようになされており、これにより外出中でも持ち
運びながら音を容易に聞かせ得るようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
携帯電話機及び携帯再生機は急速に普及しており、これ
に伴って、携帯再生機を使用して音を聞きながら携帯電
話機を持ち運ぶユーザが多くなっている。
【0005】この場合、携帯再生機は、ヘッドホンをユ
ーザに着用させていることにより、携帯電話機における
通信先からの着信通知である着信音を妨げてしまう場合
があると共に、当該着信通知がある度にヘッドホンを取
り外さねばならず、使い勝手が悪いという問題があっ
た。
【0006】かかる問題を解決するため、携帯再生機と
携帯電話機との間の音声信号を必要に応じて中継する切
換器を用いる方法がある。
【0007】この切換器は、携帯電話接続用ジャック、
携帯再生機用ジャック及びヘッドホンジャックが設けら
れており、それぞれのジャックに対応するプラグを有す
る所定のケーブルを介して携帯再生機と携帯電話機とを
互いに接続するようになされている。この場合切換器
は、携帯電話機に着信通知された際の着信音信号を携帯
再生機のヘッドホンに供給する。
【0008】また切換器は、筐体表面にマイクロホン
と、携帯再生機と携帯電話機との音声信号の授受を行わ
せるためのオンフックボタンとが設けられており、当該
オンフックボタンの押下に応じてマイクロホンを動作さ
せ、そのマイクロホンから入力された音声信号を携帯電
話機に出力すると共に、携帯電話機から出力された音声
信号を携帯再生機のヘッドホンに供給する。
【0009】従ってユーザは、ヘッドホンを着用してい
る場合でも着信音を聞くことができると共に、切換器の
オンフックボタンを押下した後にマイクロホンを介して
話せば、ヘッドホンを着用したまま着信通知先のユーザ
と会話することができる。
【0010】しかしながら、このような方法によれば、
携帯再生機と携帯電話とに加えて、切換器をも常時持ち
運ばなければならず、ユーザの負担になるため、かかる
問題を解決するには未だ不十分であった。
【0011】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、使い勝手を向上し得る携帯機器、携帯型オーディオ
信号処理装置及び携帯通信端末装置を提案しようとする
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、携帯通信端末装置が携帯型オーデ
ィオ信号処理装置と所定信号の授受を行う端末装置側送
受信手段を介して自らの状態を表す状態通知信号を携帯
型オーディオ信号処理装置に通知し、当該携帯型オーデ
ィオ信号処理装置が携帯通信端末装置と所定信号の授受
を行う処理装置側送受信手段を介して通知された状態通
知信号に基づいて携帯通信端末装置の状態を告知し、そ
の告知に応じて、外部から提供されるオーディオ信号に
対して音を聞かせるための所定の処理を施す第1のモー
ドと、少なくとも携帯通信端末装置による通話処理を肩
代わりする第2のモードとのいずれか一方に切り換える
モード切換手段によって第2のモードに切り換えられた
とき、通話処理を肩代わりすることにより、あたかも外
部から提供されるオーディオ信号に対して音を聞かせる
ための所定の処理を施す機能を付加した単体の携帯通信
端末装置として使用することができ、かくして、使い勝
手が向上し得る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0014】(1)携帯機器の全体構成 図1において、1は全体として本発明による携帯機器を
示し、携帯電話機2と、当該携帯電話機2にイヤホンケ
ーブル4を介して接続された携帯型の再生機器(以下、
これを携帯再生機と呼ぶ)3とで構成される。
【0015】携帯電話機2は、ほぼ矩形状の筐体5の内
部に携帯電話機2の各種回路部が配設された回路基板
や、当該回路基板に対して電源を供給する電源部及びバ
ッテリが内蔵されている。
【0016】筐体5の上面5Aには、引出収納式のロッ
ドアンテナ6が設けられていると共に、筐体5の正面5
Bにおける上端部近傍にはスピーカ7が設けられ、さら
にスピーカ7の下方にはLCD(Liquid Crystal Displa
y)でなる表示部8が設けられている。
【0017】表示部8の下方から筐体5の正面5Bの下
端部にかけては、1〜0の数字キーや発信キー等からな
るテンキー9が設けられており、当該テンキーの下方に
はマイクロホン10が設けられている。
【0018】また、筐体5の左側面5Cにはイヤホンジ
ャック11が設けられており、当該イヤホンジャック1
1に対応するイヤホンプラグ4Aを有するイヤホンケー
ブル4が挿着されると、筐体5の内部の電源部からの電
源電圧をイヤホンケーブル4を介して携帯再生機3に供
給すると共に、筐体5の内部の回路基板から着信音信号
及び音声信号等の各種信号をイヤホンケーブル4を介し
て携帯再生機3に出力するようになされている。
【0019】携帯再生機3は、ほぼ円筒形状の筐体15
の内部に携帯再生機3の各種回路部が配設された回路基
板が内蔵されている。
【0020】筐体15の周側面には、LCDでなる表示
部16が設けられており、表示部16を正面としてその
左方には、携帯再生機3における再生モード及び通話モ
ードのうちいずれかのモードに切り換えるモード切換ス
イッチ17と、及び携帯電話機2からイヤホンケーブル
4を介して出力される着信音信号及び音声信号のうちい
ずれか一方の入力に切り換えるオンフックボタン18と
が設けられている。
【0021】またモード切換スイッチ17及びオンフッ
クボタン18の左方には、音量アップボタン、音量ダウ
ンボタン、早送りボタン、早戻しボタン及び再生/停止
ボタン等の各種操作キーが配設された操作部19が設け
られており、当該操作部19の左方にはマイクロホン2
0が設けられている。
【0022】さらに、筐体15の一端には、イヤホンジ
ャック50が設けられ、当該イヤホンジャック50へ着
脱自在のイヤホンプラグ4Bを有するイヤホンケーブル
4を介して携帯電話機2に接続されており、他端には、
ヘッドホンジャック54が設けられ、当該ヘッドホンジ
ャック54へ着脱自在のヘッドホンプラグ21Bを有す
るヘッドホンケーブル21Aを介してヘッドホン21に
接続されている。
【0023】この携帯再生機3においては、筐体15の
周側面の所定位置にストラップ金具(図示せず)及びク
リップ金具(図示せず)が設けられており、これにより
首からぶら下げたり上着の胸ポケットに挟んだ状態で使
用し得るようになされている。
【0024】従って携帯再生機3は、ユーザに対して容
易に表示部16を目視させ得ると共に、マイクロホン2
0から音声を入力させ得るようになされている。
【0025】かかる携帯機器1においては、携帯電話機
2から供給される電源によって携帯再生機3が動作し、
携帯電話機2と携帯再生機3との間で各種情報の授受を
行い得るようになされている。
【0026】(2)携帯電話機の回路構成 携帯電話機2は、図2に示すように、当該携帯電話機2
全体を制御するCPU24に対して、表示部8、テンキ
ー9、メモリ25、信号処理部26及び送受信処理部2
7がバスBUSを介して接続されていると共に、電源部
28が接続されている。
【0027】CPU24は、テンキー9からの入力操作
に応じた各種情報を表示部8に表示する。またCPU2
4は、テンキー9からの入力操作に応じて送受信処理部
27を制御することにより、発呼処理や終話処理等の各
種処理を実行するようになされている。
【0028】すなわち送受信処理部27は、ロッドアン
テナ6を介して制御信号を基地局(図示せず)に送信し
て発呼処理を行い、また基地局からの着信信号をロッド
アンテナ6を介して受信し、これに応じてCPU24に
対して着信通知を行う。
【0029】この場合CPU24は、着信音信号S1及
び着信表示信号S2を生成し、これらをイヤホンジャッ
ク11を介して携帯再生機3(図1)に出力すると共
に、当該着信音信号S1を信号処理部26に送出し、着
信表示信号S2を表示部8に送出する。
【0030】信号処理部26は、着信音信号S1を所定
レベルに増幅した後にスピーカ7を介して出力する。表
示部8は、着信表示信号S2に基づく画像を表示する。
【0031】また、送受信処理部27は通話処理時にお
いて、ロッドアンテナ6を介して受信した受信信号を増
幅した後に復調することにより受信音声信号S3を生成
し、これを信号処理部26及びスピーカ7を順次介して
出力すると共に、イヤホンジャック11を介して携帯再
生機3(図1)に出力する。
【0032】一方、送受信処理部27は通話処理時にお
いて、マイクロホン10を介して入力される入力音声信
号又はイヤホンジャック11から信号処理部26を介し
て入力される入力音声信号S4を変調した後に増幅する
ことにより送信信号を生成し、これをロッドアンテナ6
を介して基地局に送信する。
【0033】電源部28は、バッテリ29から供給され
た電源電圧を所定の内部電圧に変換し、当該内部電圧を
CPU78や送受信処理部27等の各回路ブロックに供
給することにより、携帯電話機2全体を駆動させる。
【0034】また電源部28は、内部電圧を携帯再生機
3全体を駆動させるための電源電圧としてイヤホンジャ
ック11を介して携帯再生機3(図1)に供給し得るよ
うになされている。
【0035】因みにバッテリ29は、電源電圧を電源部
28に供給すると共に、内部電圧では正常に動作しない
送受信処理部27内の増幅回路(図示せず)にも供給す
る。
【0036】ここで、CPU24は、送受信処理部27
の受信レベルと、予めメモリ25に格納されている比較
対象用受信レベルとを比較することにより送受信処理部
27の受信状態を常時監視しており、当該比較の結果に
よって受信状態の変化があったときには、送受信処理部
27の受信状態を表す受信状態表示信号S5を生成し、
これを信号処理部26及びイヤホンジャック11を順次
介して携帯再生機3に出力するようになされている。
【0037】またCPU24は、電源部28から供給さ
れた内部電圧を常時監視しており、当該内部電圧が所定
レベルよりも低くなったときには、携帯電話機2の電源
の状態を表す電源電圧状態表示信号S6を生成し、これ
を信号処理部26及びイヤホンジャック11を順次介し
て携帯再生機3に出力するようになされている。
【0038】このように携帯電話機2は、自らの状態の
変化に応じて当該自らの状態を通知する状態通知信号と
して着信音信号S1、着信表示信号S2、受信状態表示
信号S5及び電源電圧状態表示信号S5を携帯再生機3
に出力することにより、自らの状態を携帯再生機3に知
らせ得るようになされている。
【0039】因みに、イヤホンジャック11には、図3
に示すように、ジャック孔11A側から順にグランドラ
イン11B、電源供給ライン11C、携帯電話機R(Rig
ht)音声ライン11D、携帯電話機L(Left)音声ライン
11E、携帯再生機マイクライン11F及び携帯再生機
と携帯電話機との制御ライン11Gが設けられている。
【0040】従って携帯電話機2は、各ラインに対応す
るイヤホンプラグ4Aが挿入されたとき、それぞれのラ
インに対応する信号の授受を当該各ライン及びイヤホン
ケーブル4を順次介して携帯再生機3との間で行うよう
になされている。
【0041】またイヤホンジャック50は、イヤホンジ
ャック11と同様の構造でなり、イホンプラグ4Bは、
イヤホンプラグ4Aと同様の構造でなる。
【0042】(3)携帯再生機の回路構成 携帯再生機3は、図4に示すように、USB(Universal
Serial Bus)コネクタ83にUSBケーブル103を介
してコンピュータ装置3と接続された場合、当該コンピ
ュータ装置3から供給される電源電圧を電源回路102
で所定の内部電圧に変換してCPU78や各回路ブロッ
クに供給することにより、携帯再生機3全体を駆動する
ようになされている。
【0043】携帯再生機3は、コンピュータ装置3から
バルク転送されたディジタルオーディオ信号D1をUS
Bコントローラ79により内部バス104を介してCP
U78へ供給する。
【0044】ここで、ディジタルオーディオ信号D1と
は、人や動物が発する声を表す音声信号、規則的な(音
程がある)音を表す楽音信号、及びその他の音を表す信
号を表すものである。
【0045】CPU78は、ROM(Read-Only Memory)
106からRAM(Random Access Memory)105に読み
出したメインプログラムに従ってフラッシュメモリコン
トローラ77を制御することにより、ディジタルオーデ
ィオ信号D1をフラッシュメモリ80に書き込む。
【0046】因みにフラッシュメモリ80は、少なくと
も 64 [Mbyte] の記憶容量を有し、CD(Compact Disc)
メディア1枚分以上のディジタルオーディオ信号D1を
記憶し得るようになされている。
【0047】またフラッシュメモリ80には、所定の圧
縮方式で圧縮符号化されたディジタルオーディオ信号D
1に対応した伸長方式で当該ディジタルオーディオ信号
D1を再生するための再生用コードが予め格納されてい
る。
【0048】さらに携帯再生機3では、フラッシュメモ
リ80よりも記憶容量の少ないEEPROM(Electrica
lly Erasable Programmable Read-Only Memory) 72
に、フラッシュメモリ80に書き込まれるディジタルオ
ーディオ信号D1の曲数、各曲におけるフラッシュメモ
リ80への書き込み位置、及びその他種々のメモリ蓄積
情報等のいわゆるFAT(File Allocation Table) を格
納するようになされている。
【0049】これにより携帯再生機3は、フラッシュメ
モリ80における規定書換回数をディジタルオーディオ
信号D1の書き換えのみに利用し得るので、当該フラッ
シュメモリ80への書き換えを有効に使用することがで
きる。
【0050】また、携帯再生機3は、イヤホンジャック
50に対応するイヤホンプラグ4Bを有するイヤホンケ
ーブル4を介して携帯電話機2と接続されると、当該携
帯電話機2から供給される電源電圧を電源回路102で
所定の内部電圧に変換してCPU78や各回路ブロック
に供給することにより、携帯再生機3全体を駆動する。
【0051】携帯再生機3は、フラッシュメモリ80に
記憶されているディジタルオーディオ信号D1を再生す
る場合、モード切換スイッチ17を再生モードに切り換
えると共に、オンフックボタン18をオフ状態(押下し
ていない状態)にするようになされている。
【0052】このとき、マイク切換器31は、オンフッ
クボタン18のオフ状態に連動してマイク用接続端31
Aからマイク用スイッチ31Bが切り離され、入力切換
器32は、オンフックボタン18のオフ状態に連動して
着信音用接続端32Aに入力用スイッチ32Cが接続さ
れる。
【0053】携帯再生機3は、ユーザによってモード切
換スイッチ17による再生モードへの切換操作に応じた
再生モード切換命令が操作キーコントローラ107を介
してCPU78に与えられると、当該CPU78によっ
てLCDコントローラ68を制御することにより、再生
モード状態、イコライザ調整、曲番号、再生時間、音、
停止、早送り、早戻しの処理状態等を表す再生モード表
示情報を表示部16に表示するようになされている。
【0054】この再生モード状態において、携帯再生機
3は、ユーザによって操作部18の再生/停止ボタンの
押下操作に応じた再生命令が操作キーコントローラ10
7を介してCPU78に与えられると、当該CPU78
によってフラッシュメモリ80から再生用コードと、デ
ィジタルオーディオ信号D1とを読み出してDSP(Dig
ital Signal Processor)82のRAM(図示せず)へ転
送する。
【0055】DSP82は、フラッシュメモリ80から
転送された再生用コードに基づいてディジタルオーディ
オ信号D1をCRC(Cyclic Redundancy Check) 方式に
よって誤り検出した後に伸長して再生し、これをディジ
タルアナログ変換回路108に供給する。
【0056】ここでDSP82は、外付けされている水
晶でなる発振子82AからマスタークロックMCLKを
基にディジタルオーディオ信号D1を再生すると共に、
当該マスタークロックMCLKを基に内部の発振回路
(図示せず)で生成した所定周波数のビットクロックB
CLKと、フレーム単位のLチャンネルクロックLCL
Kと、RチャンネルクロックRCLKと、マスタークロ
ックMCLKとからなる動作クロックをディジタルアナ
ログ変換部(D/A)108に送出するようになされて
いる。
【0057】この場合、DSP82は、ディジタルオー
ディオ信号D1を再生しているときには再生用コードに
従って上述の動作クロックをディジタルアナログ変換回
路108に送出するが、ディジタルオーディオ信号D1
の再生を行っていないときには再生用コードに従って動
作クロックの供給を停止してディジタルアナログ変換回
路108を動作させないことにより、携帯再生機3全体
の消費電力を低減し得るようになされている。
【0058】因みにDSP82に外付けされた発振子8
2Aと同様に、CPU78及びUSBコントローラ79
についてもそれぞれ水晶でなる発振子78A及び79A
が外付けされており、当該発振子78A及び79Aから
供給されるマスタークロックMCLKを用いて所定の処
理を実行するようになされている。
【0059】これにより携帯再生機3は、CPU78、
DSP82、USBコントローラ79等の各回路ブロッ
クに対してそれぞれクロック供給を行うためのクロック
発生モジュールが不要となり、その分だけ回路構成を簡
素化すると共に小型化を実現することができる。
【0060】ディジタルアナログ変換回路108は、再
生したディジタルオーディオ信号D1をアナログオーデ
ィオ信号に変換し、これをアンプ109に送出する。ア
ンプ109は、CPU78の制御に基づいてアナログオ
ーディオ信号を、操作部18からの操作命令に応じたレ
ベルに調整した後にヘッドホンジャック54を介してヘ
ッドホン21(図1)へ出力することにより、当該ヘッ
ドホン21から再生した音をユーザへ提供するようにな
されている。
【0061】これに加えて携帯再生機3は、携帯電話機
2からイヤホンジャック11及び50を順次介して電源
電圧状態表示信号S6を受け取った場合には、CPU7
8によってLCDコントローラ68制御することによ
り、当該電源電圧状態表示表示信号S6に基づく画面を
表示部16に表示することにより、ユーザに対して携帯
電話機2のバッテリ29への電源補充を促し得るように
なされている。
【0062】因みに携帯再生機3は、携帯電話機2から
イヤホンジャック11及び50を介して受信状態表示信
号S5を受け取った場合、再生モードで動作しているこ
とにより、当該受信状態表示信号S5に基づく表示を表
示部16に表示しないようになされている。これにより
携帯再生機3は、ディジタルオーディオ信号D1の再生
中に必要とされる再生モード表示情報のみを有効に表示
部16に表示し得るようになされている。
【0063】ここで、携帯再生機3は、携帯電話機2か
らイヤホンジャック11及び50を介して着信音信号S
1及び着信表示信号S2を受け取った場合には、当該着
信音信号S1をアナログオーディオ信号に重畳させるこ
とにより、ヘッドホン21から再生した音を聞かせなが
ら着信音も聞かせると共に、着信表示信号SSをCPU
78の制御に基づいてLCDコントローラ68を介して
表示部16に着信表示する。
【0064】これにより携帯再生機3は、ヘッドホン2
1から再生した音を聞かせていた場合でも携帯電話機2
への着信通知を確実に知らせることができる。
【0065】これに対して、携帯再生機3は、携帯電話
機2と互いに音声信号の授受を行う(通信モード)場
合、モード切換スイッチ17を通話モードに切り換える
と共に、オンフックボタン18をオン状態(押下した状
態)にするようになされている。
【0066】このとき、マイク切換器31は、オンフッ
クボタン18のオン状態に連動してイク用接続端31A
にマイク用スイッチ31Bが接続され、入力切換器32
は、オンフックボタン18のオン状態に連動して音声用
接続端32Bに入力用スイッチ32Cが接続される。
【0067】また携帯再生機3は、ユーザによってモー
ド切換スイッチ17による通話モードへの切換操作に応
じた通話モード切換命令が操作キーコントローラ107
を介してCPU78に与えられると、当該CPU78に
よってDSP82及びディジタルアナログ変換回路10
8を動作停止させる。
【0068】そして携帯再生機3は、CPU78によっ
てLCDコントローラ68を制御することにより、通話
モード状態、イコライザ調整、通話時間及び音量等を表
す通話モード表示情報を表示部16に表示する。
【0069】この通話モード状態において、携帯再生機
3は、携帯電話機2からイヤホンジャック11及び50
を介して供給された受信音声信号S3をイヤホンジャッ
ク50及び入力切換器32を順次介してアンプ109に
送出する。
【0070】アンプ109は、CPU78の制御に基づ
いて受信音声信号S3を、操作部18からの操作命令に
応じたレベルに調整した後にヘッドホンジャック54を
介してヘッドホン21(図1)へ出力することにより、
当該ヘッドホン21を介して携帯電話機2に着信された
通信先の音声をユーザへ提供するようになされている。
【0071】このように携帯再生機3は、携帯電話機2
から供給される受信音声信号S3を直接ヘッドホンジャ
ック54に送出することなくアンプ109に送出するこ
とにより、当該携帯電話機2からの受信音声信号S3の
音量調節やイコライザ調整を行った後にヘッドホンジャ
ック54を介してヘッドホン21(図1)へ出力し得る
ので、ユーザにとって一段と聞き易い音声を提供するこ
とができる。
【0072】一方、携帯再生機3は、マイクロホン30
を介して入力された入力音声信号S4をマイク切換器3
1、イヤホンジャック50を介して携帯電話機2に出力
し、当該携帯電話機2によって入力音声信号S4が通信
先の携帯電話機に送信される。
【0073】かくして、携帯再生機3は、ユーザに対し
てヘッドホン21を取り外すことなく、モード切換スイ
ッチ17及びオンフックボタン18を操作するだけで通
信先の携帯電話機を所有するユーザと会話させることが
できる。
【0074】これに加えて携帯再生機3は、携帯電話機
2からイヤホンジャック11及び50を介して受信状態
表示信号S5を受け取った場合には、CPU78によっ
てLCDコントローラ68制御することにより、当該受
信状態表示信号S5に基づく画面を表示部16に表示す
ることにより、ユーザに対して携帯電話機2のバッテリ
29への電源補充を促し得るようになされている。
【0075】さらに携帯再生機3は、携帯電話機2から
イヤホンジャック11及び50を介して電源電圧状態表
示信号S6を受け取った場合には、通話モードで動作し
ていることにより、当該電圧状態表示信号S6に基づく
画面を表示部16に表示するようになされている。これ
により携帯再生機3は、モード切換スイッチ17及びオ
ンフックボタン18を操作するだけで携帯電話機2の受
信状況を視覚的に把握しながら会話させることができ
る。
【0076】(4)携帯再生機におけるモード切換処理
手順 次に、携帯再生機3と携帯電話機2とがイヤホンケーブ
ル4を介して接続されている状態において、携帯再生機
3によるモード切換処理を図5に示すフローチャートを
用いて説明する。
【0077】すなわち、携帯再生機3のCPU78は、
ルーチンRT1の開始ステップに入って続くステップS
P1に移る。
【0078】ステップSP1において、CPU78は、
着信表示信号S2を受け取ったか否かを判断する。ここ
で否定結果が得られると、このことはイヤホンケーブル
4を介して接続されている携帯再生機3が基地局からの
着信信号を受信していないことを表しており、このとき
CPU78は、着信表示信号S2を受け取るまで待ち受
ける。
【0079】これに対して肯定結果が得られると、この
ことはイヤホンケーブル4を介して接続されている携帯
再生機3が基地局からの着信信号を受信したことを表し
ており、このときCPU78は、次のステップSP2に
移る。
【0080】ステップSP2において、CPU78は、
着信表示信号S2に基づいて着信画面を表示部41に表
示し、ステップSP3に移る。
【0081】ステップSP3において、CPU78は、
モード切換スイッチ17が通話モードに切り換えられた
か否かを判断する。ここで否定結果が得られると、この
ことは未だモード切換スイッチ17が再生モードから通
話モードに切り換えられていないことを表しており、こ
のときCPU78は、モード切換スイッチ17が通話モ
ードに切り換えられるまで待ち受ける。
【0082】これに対して肯定結果が得られると、この
ことはモード切換スイッチ17が再生モードから通話モ
ードに切り換えられたことを表しており、このときCP
U78は、ディジタルオーディオ信号D1を再生してい
る場合には当該再生を停止して再生モードから通話モー
ドに移行し、ディジタルオーディオ信号D1を再生して
いない場合にはそのまま再生モードから通話モードに移
行し、ステップSP4に移る。
【0083】ステップSP4において、CPU78は、
表示部41への表示を再生モード表示情報から通話モー
ド表示情報に切り換え、ステップSP5に移る。
【0084】ステップSP5において、CPU78は、
モード切換スイッチ17が再び再生モードに切り換えら
れたか否かを判断する。ここで否定結果が得られると、
このことは通話が終了しておらず、未だモード切換スイ
ッチ17が再生モードに切り換えられていないことを表
しており、このときCPU78は、モード切換スイッチ
17が再生モードに切り換えられるまで待ち受ける。
【0085】これに対して肯定結果が得られると、この
ことは通話が終了してモード切換スイッチ17が通話モ
ードから再生モードに切り換えられたことを表してお
り、このときCPU78は、通話モードから再生モード
に移行し、上述のステップSP3においてディジタルオ
ーディオ信号D1の再生を停止した場合には当該再生を
再開し、ステップSP1に戻って再び着信表示信号S1
を受け取るまで待ち受ける。
【0086】なお、CPU78は、上述のステップSP
1からステップSP4までの間において、携帯電話機2
から電源電圧状態表示信号S6を受け取った場合には、
当該電源電圧状態表示信号S6に基づいて例えば「電源
が不足しています。電源を確保して下さい」を表示部4
1に表示することにより、ユーザに対して携帯電話機2
の電源補充を促すと共に、上述のステップSP4におい
て、受信状態表示信号S5を受け取った場合には、当該
受信状態表示信号S5に基づく画面を表示部16に表示
するようになされている。
【0087】(5)携帯電話機における状態通知処理手
順 次に、携帯再生機3と携帯電話機2とがイヤホンケーブ
ル4を介して接続されている状態において、携帯電話機
2による状態通知処理を図6に示すフローチャートを用
いて説明する。
【0088】すなわち、携帯電話機2のCPU24は、
ルーチンRT2の開始ステップに入って続くステップS
P11に移る。
【0089】ステップSP11において、CPU24
は、着信通知があったか否かを判断する。ここで肯定結
果が得られると、CPU24は、ステップSP12に移
って着信音信号S1及び着信表示信号S2を生成し、こ
れを携帯再生機3に出力し、再び着信通知があるまで待
ち受ける。
【0090】これに対して否定結果が得られると、CP
U24は、ステップSP13に移って受信状態に変化が
あったか否かを判断する。ここで肯定結果が得られる
と、CPU24は、ステップSP14に移って受信状態
表示信号S5を生成し、これを携帯再生機3に出力し、
ステップSP11に戻って再び着信通知があるまで待ち
受ける。
【0091】またステップSP13において否定結果が
得られると、CPU24は、ステップSP15に移って
内部電圧が下がったか否かを判断する。ここで肯定結果
が得られると、CPU24は、ステップSP16に移っ
て電源電圧状態表示信号S6を生成し、これを携帯再生
機3に出力し、ステップSP11に戻って再び着信通知
があるまで待ち受ける。
【0092】このようにCPU24は、常時自らの各種
状態を監視し、当該状態に変化があった際には、その状
態変化を知らせる着信音信号S1及び着信表示信号S
2、又は受信状態表示信号S5、あるいは電源電圧状態
表示信号S6を生成して携帯再生機3に出力するように
なされている。
【0093】(6)動作及び効果 以上の構成において、携帯機器1では、携帯再生機3が
第1のモードとしての再生モードの場合、当該携帯再生
機3がオーディオ信号処理手段としてのCPU78及び
DSP82によってフラッシュメモリ80に記憶された
ディジタルオーディオ信号D1をアナログオーディオ信
号に変換した後に増幅してヘッドホン21を介して音を
聞かせる再生機能を実行する。
【0094】このとき携帯機器1では、携帯電話機2へ
着信通知があると、当該携帯電話機2によって着信音信
号S1及び着信表示信号S2をイヤホンジャック11を
介して携帯再生機3に出力し、これらを携帯再生機3に
よってがヘッドホン21を介して着信音を知らせると共
に、表示部16を介して着信表示させることによりその
とき携帯機器1を使用するユーザに告知する。
【0095】そして携帯機器1では、告知に応じて携帯
再生機3のモード切換器17及びオンフックボタン18
が操作されると、携帯再生機3が第2のモードとしての
通話モードとなり、この場合携帯再生機3が再生機能を
実行している際には当該再生機能を直ちに停止した後、
携帯電話機2に送信された受信音声信号S3をヘッドホ
ン21を介して出力すると共に、携帯再生機3のマイク
ロホン20から入力された入力音声信号S4を携帯電話
機2に出力する。
【0096】このように携帯機器1では、告知に応じた
モード切換器17及びオンフックボタン18のみの操作
で携帯再生機3の再生機能を実行させる再生モードと、
携帯電話機2による着信通知先との音声信号の授受(通
話モード)を肩代わりする通話モードとのいずれか一方
を切り換えるようにしたことにより、あたかも音楽再生
機能を付加した単体の携帯電話機2として使用すること
ができ、かくして、使い勝手を向上させることができ
る。
【0097】このとき携帯機器1では、携帯電話機2の
受信状態に応じて受信状態表示信号S5を携帯電話機2
から携帯再生機3に供給し、携帯再生機3によって表示
部16に表示するので、携帯電話機2を鞄の中等に入れ
ていても当該携帯電話機2の受信状態を視覚的に把握さ
せながら会話を行わせることができる。
【0098】さらに携帯機器1では、携帯再生機3の各
モードにかかわらず、携帯電話機2の電圧状況に応じて
電源電圧状況表示信号S6を携帯電話機2から携帯再生
機3に供給し、携帯再生機3によって表示部16に表示
するので、携帯電話機2を鞄の中等に入れていても当該
携帯電話機2の電源状態を視覚的に告知することができ
る。
【0099】これに加えて、携帯機器1では、携帯再生
機3のイヤホンジャック50と、携帯電話機2のイヤホ
ンジャック11とにそれぞれ対応するイヤホンプラグ4
A及び4Bが設けられたイヤホンケーブル4を介して携
帯電話機2と携帯再生機3とを接続すると、携帯電話機
2から携帯再生機3に電源電圧を供給することにより携
帯再生機3を駆動する。
【0100】従って携帯機器1は、携帯再生機3に対し
て乾電池等の電源を確保するスペースを不要とし、さら
に電源供給用に携帯電話機2へ別途コネクタを設けるこ
ともないので、その分だけ構成を簡素化することがで
き、全体として小型化を実現することができる。
【0101】以上の構成によれば、携帯機器1において
は、携帯再生機3によるオーディオ信号D1再生機能を
実行している際に携帯電話機2からの着信通知がある
と、当該着信通知を告知し、その告知に応じてモード切
換器17及びオンフックボタン18の切り換え操作があ
った場合には、携帯再生機3が携帯電話機2の通話モー
ドを肩代わりするようにしたことにより、あたかも音楽
再生機能を付加した単体の携帯電話機2として使用する
ことができ、かくして、使い勝手を向上させることがで
きる。
【0102】(7)他の実施の形態 上述の実施の形態においては、オーディオデータ出力装
置としての携帯再生機3と、携帯電話機2とをイヤホン
ケーブル4を介して接続して構成される携帯機器1を適
用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
携帯型のラジオ機器と携帯電話機2とで構成される携帯
機器、あるいは携帯型のDVD(DigitalVersatile Dis
k)プレーヤと携帯電話機2とで構成される携帯機器等、
他の種々のオーディオデータ出力装置と携帯電話機2と
をイヤホンケーブル4を介して接続して構成される他の
種々の携帯機器を適用するようにしても良い。
【0103】この場合の携帯機器においては、あたかも
ラジオ受信機能を付加した単体の携帯電話機2、あるい
は映像再生機能を付加した単体の携帯電話機2として使
用することができ、他の種々の機能を有するオーディオ
データ出力装置を携帯電話機2のアクセサリとして使用
すれば、ユーザの嗜好に応じた機能を付加した携帯電話
機2として使用することができる。
【0104】要は、外部から入力したオーディオ信号に
基づいた音を出力するオーディオ信号処理手段(ラジオ
受信機能、映像再生機能)を有するオーディオ信号処理
装置と、携帯電話機2とで構成される携帯機器を適用す
ることができ、これによりあたかも外部から提供される
オーディオ信号に対して音を聞かせるための所定の処理
を施す機能を付加した単体の携帯通信端末装置として使
用することができ、かくして、使い勝手を向上させるこ
とができる。
【0105】また上述の実施の形態においては、状態通
知情報通知手段としてのCPU24が状態通知情報とし
て着信音信号S1、着信表示信号S2、受信状態表示信
号S5及び電源電圧状態表示信号S6を携帯再生機3に
供給する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えば電子メール等の他の種々の状態通知情報を携
帯再生機3に供給するようにしても良い。
【0106】因みに、電子メールを携帯再生機3に供給
する場合、CPU24は、送受信処理部27から電子メ
ールの着信通知を受けると、着信音信号S1及び着信表
示信号S1に加えて、電子メールをイヤホンジャック1
1を介して携帯再生部3に出力する。
【0107】携帯再生部3では、着信音信号S1に基づ
く着信音をヘッドホン21に出力する。また携帯再生部
3では、着信表示信号S1及び電子メールを受けると、
CPU78によって予めROMに格納された電子メール
読み上げプログラムを読み出し、これをRAM上に展開
することにより、着信表示信号S1に基づいて例えば
「メールが届きました」を表示部16に表示する。
【0108】ここで、携帯再生部3では、ユーザによっ
てモード切換器17が再生モードから通話モードに切り
換えられたとき、CPU78によって電子メールの文字
データを音声データに変換し、これをディジタルアナロ
グ変換回路108、アンプ109及びヘッドホンジャッ
ク54を順次介して当該電子メールの文字データに対応
する音声をヘッドホン21を介して出力する。
【0109】このようにすれば、携帯機器1は、携帯再
生部3によって携帯電話機2が有する機能を一段と併用
することができ、かくして、一段と使い勝手を向上させ
ることができる。
【0110】さらに上述の実施の形態においては、携帯
通信端末装置としての携帯電話機2を用いる場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、通信機能を有する
PDA(Personal Digital Assistant)等、他の種々の携
帯通信端末装置を用いるようにしても良い。
【0111】さらに上述の実施の形態においては、告知
手段としての表示部16、ヘッドホンジャック54が着
信通知を知らせる場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、発光やバイブレータ等の告知手段を加えるよ
うにしても良い。この場合、一段と確実に着信通知を知
らせることができる。
【0112】さらに上述の実施の形態においては、送受
信手段としてのイヤホンジャック50及び11がイヤホ
ンケーブル4を介して音声信号の授受を行う場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、送受信手段が例え
ば赤外線や、Bluetooth (商標)等の近距離無線通信を
介して音声信号の授受を行うようにしても良い。この場
合、携帯機器1では、イヤホンケーブル4を回避するこ
とができ、一段と簡易な構成で音声信号の授受を行うこ
とができる。
【0113】さらに上述の実施の形態においては、携帯
再生機3が携帯電話機2からの電源によって駆動する場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯再生
機3に例えば乾電池等の内部電源を設け、当該内部電源
によって駆動するようにしても良い。この場合、携帯機
器1では、携帯電話機2による電源の消耗を低減させる
ことができる。
【0114】さらに上述の実施の形態においては、モー
ド切換手段としてのCPU78及びモード切換スイッチ
17と、マイク切換器31、入力切換器32及びオンフ
ックボタン18とのうち、当該オンフックボタン18の
押下によってマイク切換器31と入力切換器32とを切
り換えると共に、モード切換スイッチ17の切り換えに
よってCPU78がディジタルオーディオ信号D1の再
生停止や表示部16の表示を切り換える場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、モード切換スイッチ1
7の切り換えによって、CPU78がディジタルオーデ
ィオ信号D1の再生停止や表示部16の表示を切り換え
に加えて、マイク切換器31と入力切換器32とを切り
換えるようにしても良い。
【0115】この場合、携帯機器1では、携帯再生装置
3のオンフックボタン18が不要となるので簡素化する
ことができる。
【0116】さらに上述の実施の形態においては、第1
のモードとしての再生モードと、第2のモードとしての
通話モードとの切り換えを、着信音や着信表示の告知に
応じて手動で切り換える場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、着信音や着信表示の告知に応じてCP
U78が自動で切り換えるようにしても良い。
【0117】この場合通話モードから再生モードへの移
行については、携帯再生機3において、通話モードの際
にマイクロホン20への入力音声信号S4の入力が行わ
れない時間を予め設定しておき、CPU78がマイクロ
ホン20の入力状態を監視し、当該設定に応じて所定時
間マイクロホン20に入力音声信号S4の入力が行われ
なかったとき、通話モードから再生モードへの移行す
る。
【0118】このようにすれば、自動的に再生モード又
は通話モードの切替えを行うことができ、一段と使い勝
手を向上することができる。
【0119】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、送受信信
号の授受を無線で行う携帯通信端末装置では、携帯型オ
ーディオ信号処理装置と所定信号の授受を行う端末装置
側送受信手段を介して自らの状態を表す状態通知信号を
携帯型オーディオ信号処理装置に通知し、携帯型オーデ
ィオ信号処理装置では、携帯通信端末装置と所定信号の
授受を行う処理装置側送受信手段を介して通知された状
態通知信号に基づいて携帯通信端末装置の状態を告知
し、その告知に応じて、外部から提供されるオーディオ
信号に対して音を聞かせるための所定の処理を施す第1
のモードと、少なくとも携帯通信端末装置による通話処
理を肩代わりする第2のモードとのいずれか一方に切り
換えるモード切換手段によって第2のモードに切り換え
られたとき、通話処理を肩代わりするようにしたことに
より、あたかも外部から提供されるオーディオ信号に対
して音を聞かせるための所定の処理を施す機能を付加し
た単体の携帯通信端末装置として使用することができ、
かくして、使い勝手が向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による携帯機器の全体構成を示す概略的
略線図である。
【図2】携帯電話機の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図3】イヤホンジャックとイヤホンプラグとの対応関
係を示す略線図である。
【図4】携帯再生機の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図5】携帯再生機におけるモード切換処理手順を示す
フローチャートである。
【図6】携帯電話機における状態通知信号出力処理手順
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1……携帯機器、2……携帯電話機、3……携帯再生
機、4……イヤホンケーブル、11、50……イヤホン
ジャック、8、16……表示部、17……モード切換ス
イッチ、18……オンフックボタン、19……操作部、
10、20……マイクロホン、21……ヘッドンホン、
24、78……CPU、28……電源部、29……バッ
テリ、31……マイク切換器、32……入力切換器、5
4……ヘッドホンジャック、82……DSP、108…
…ディジタルアナログ変換回路、109……アンプ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信信号及び受信信号の授受を無線で行う
    携帯通信端末装置と、外部から提供されるオーディオ信
    号に対して音を聞かせるための所定の処理を施す携帯型
    オーディオ信号処理装置とで構成される携帯機器であっ
    て、 上記携帯通信端末装置は、 携帯型オーディオ信号処理装置と所定信号の授受を行う
    端末装置側送受信手段と、 上記端末装置側送受信手段
    を介して自らの状態を表す状態通知信号を上記携帯型オ
    ーディオ信号処理装置に通知する状態通知信号提供手段
    とを具え、 上記携帯型オーディオ信号処理装置は、 携帯通信端末装置と上記所定信号の授受を行う処理装置
    側送受信手段と、 上記処理装置側送受信手段を介して通知された上記状態
    通知信号に基づいて上記携帯通信端末装置の状態を告知
    する告知手段と、 上記告知に応じて、上記音を聞かせるための所定の処理
    を施す第1のモードと、少なくとも上記携帯通信端末装
    置による通話処理を肩代わりする第2のモードとのいず
    れか一方に切り換えるモード切換手段と、 上記モード切換手段によって上記第2のモードに切り換
    えられたとき、上記通話処理を肩代わりする通話処理手
    段とを具えることを特徴とする携帯機器。
  2. 【請求項2】上記携帯通信端末装置は、 上記状態通知信号提供手段に電源を供給する共に、上記
    端末装置側送受信手段を介して上記電源を上記携帯型オ
    ーディオ信号処理装置に供給する電源手段ことを特徴と
    する請求項1に記載の携帯機器。
  3. 【請求項3】上記処理装置側送受信手段及び端末装置側
    送受信手段は、 イヤホンジャックであることを特徴とする請求項1に記
    載の携帯機器。
  4. 【請求項4】外部から提供されるオーディオ信号に対し
    て音を聞かせるための所定の処理を施す携帯型オーディ
    オ信号処理装置において、 携帯通信端末装置と所定信号の授受を行う送受信手段
    と、 上記送受信手段を介して通知された上記携帯通信端末装
    置の状態を表す状態通知信号に基づいて上記携帯通信端
    末装置の状態を告知する告知手段と、 上記告知に応じて、上記音を聞かせるための所定の処理
    を施す第1のモードと、少なくとも上記携帯通信端末装
    置による通話処理を肩代わりする第2のモードとのいず
    れか一方に切り換えるモード切換手段と、 上記モード切換手段によって上記第2のモードに切り換
    えられたとき、上記通話処理を肩代わりする通話処理手
    段とを具えることを特徴とする携帯型オーディオ信号処
    理装置。
  5. 【請求項5】上記送受信手段を介して供給される電源に
    基づいて駆動することを特徴とする請求項4に記載の携
    帯型オーディオ信号処理装置。
  6. 【請求項6】上記送受信手段は、 イヤホンジャックであることを特徴とする請求項4に記
    載の携帯型オーディオ信号処理装置。
  7. 【請求項7】送受信信号及び受信信号の授受を無線で行
    う携帯通信端末装置において、 携帯型オーディオ信号処理装置と所定信号の授受を行う
    送受信手段と、 上記送受信手段を介して自らの状態を表す状態通知信号
    を上記携帯型オーディオ信号処理装置に通知する状態通
    知信号提供手段とを具えることを特徴とする携帯通信端
    末装置。
  8. 【請求項8】上記状態通知信号提供手段に電源を供給す
    る共に、上記送受信手段を介して上記電源を上記携帯型
    オーディオ信号処理装置に供給する電源手段を具えるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の携帯通信端末装置。
  9. 【請求項9】上記送受信手段は、 イヤホンジャックであることを特徴とする請求項7に記
    載の携帯通信端末装置。
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Cited By (3)

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