JP2002208245A - 記録円盤用プロテクターとラベル及び記録円盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 かさばらないで記録面を保護することができ
る記録円盤用プロテクターを提供する。 【解決手段】 プラスチック基本シート３の一面３ａ
に、独立小突子４を多数有して記録円盤Ｒの記録面Ｒ₁
に粘着分離自在に粘着される粘着剤層６を、設ける。外
径が記録円盤Ｒの外径と同一乃至僅かに大きな寸法の円
形である。外周に少なくとも１個のはがし用突片部１を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、記録円盤用プロテ
クターとラベル及び記録円盤に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＣＤやＤＶＤ等の記録円盤は、ケ
ースに収納することにより保管されていた。また、記録
円盤の表面に施される印刷は、シルクスクリーンによる
印刷だった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、ケースから出
し入れするときに、記録円盤の記録保持部を不注意にケ
ースにぶつけて記録円盤の記録保持部を傷つける虞れが
あった。また、ケースが記録円盤に対して大きな収納場
所を必要とするという欠点があった。また、シルクスク
リーンによる印刷は、剥がれ易かった。

【０００４】そこで、本発明は、記録円盤の記録保持部
を傷つける虞れがなく、記録円盤の収納場所が小さくて
すむ記録円盤用プロテクターを提供することを目的とす
る。また、非記録面の損傷を防ぐことができるとともに
細部まで美しい印刷を有する記録円盤用ラベルを提供す
ることを他の目的とする。また、非記録面が損傷する虞
れのない記録円盤を提供することを他の目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る記録円盤用プロテクターは、プラス
チック基本シートの一面に、独立小突子を多数有して記
録円盤の記録面に粘着分離自在に粘着される粘着剤層
を、設けるとともに、外径が上記記録円盤の外径と同一
乃至僅かに大きな寸法の円形であり、かつ、外周に少く
とも１個のはがし用突片部を備えものである。また、基
本シート及び粘着剤層が透明であり、該基本シートに印
刷が施されているものである。また、透明の剥離シート
が積層されているものである。

【０００６】また、本発明に係るラベルは、ポリカーボ
ネート製フィルムから成るラベル本体の一面にオフセッ
ト印刷が施され、他面が、記録円盤の非記録面に接着又
は溶着されるとともに、外径が記録円盤の外径と同一乃
至僅かに小さな寸法の円形のものである。また、本発明
に係る記録円盤は、ポリカーボネート製フィルムから成
るラベル本体の一面にオフセット印刷が施されたラベル
を、非記録面に、接着又は溶着したものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。

【０００８】図１は、本発明の第１の実施の形態の使用
状態を示す。この記録円盤用プロテクターは、ＣＤやＤ
ＶＤ等の記録円盤Ｒに着脱自在に貼着して使用される。
具体的には、記録円盤Ｒに貼着した状態で、販売・保管
等すると良い。この記録円盤用プロテクターは、外径Ｗ
が記録円盤Ｒの外径Ｗ₁ より僅かに大きな寸法の円形と
される。

【０００９】図２は、記録円盤用プロテクターを示す。
１は、記録円盤用プロテクターの外周に備えられたはが
し用突片部であって、この実施の形態では１個設けられ
ている。

【００１０】図３は、記録円盤用プロテクターを、記録
円盤Ｒに貼着する様子を示す。具体的には、図３の(a)
に示すように、記録円盤Ｒの記録保持部Ｍを被覆状に、
矢印Ｙ方向に、貼着される。図３の(b) は、記録円盤用
プロテクターを貼着した状態を示す。

【００１１】記録円盤用プロテクターによって、記録円
盤Ｒの記録保持部Ｍが全部被覆されるように構成される
ので、記録保持部Ｍが傷付くのを防止することができる
とともに、ケースが不要になるので、小さな収納場所に
も簡単に収納することができ、携帯するにも至便であ
る。

【００１２】図４及び図５に示すように、本発明の記録
円盤用プロテクターのプロテクター本体２は、透明のプ
ラスチック（例えば、ＰＥＴ、すなわち、ポリエチレン
テフタレート）から成る基本シート３と、プラスチック
基本シート３の一面３ａに独立小突子４…を多数有して
記録円盤Ｒの記録面Ｒ₁ ───すなわち、記録円盤Ｒの
上下２面のうち、情報が記録される面。図３参照。──
─に粘着分離自在に粘着される透明の粘着剤層６とから
成る。粘着剤層６は、例えば、ウレタン系粘着剤から成
る。

【００１３】独立小突子４は、略直方体に形成される。
そして、各独立小突子４…間には、（図５に示すよう
に）格子状に溝７…が形成される。

【００１４】図６は、第２の実施の形態を示す。すなわ
ち、この記録円盤用プロテクターは、プロテクター本体
２の下面２ａに、ＰＥＴから成る透明の剥離シート８
が、積層されている。剥離シート８が透明なので、（後
述のように）記録円盤用プロテクターの上面に印刷を施
したときに、印刷が引立てられる。そして、この記録円
盤用プロテクターを使用するには、剥離シート８を剥離
させた後に、（第１の実施の形態と同様に）記録円盤Ｒ
の記録面Ｒ₁ （図３参照）に貼付して使用する。剥離シ
ート８を積層した状態で、記録円盤用プロテクターを販
売することができる。

【００１５】図７は、第３の実施の形態の使用状態であ
って、基本シート３及び粘着剤層６が透明であり、基本
シート３の上面３ｂに印刷が施されている（Ｐはインキ
を示す）。例えば、オフセット印刷にて広告宣伝が印刷
されている。印刷は、好みに応じたデザインとすること
ができる。この印刷を、基本シート３の上面の一部のみ
に行ったり、半透明のインキＰにて行うと、使用時に、
記録面Ｒ₁ の銀色の光沢が、透けて見える。すなわち、
プロテクター本体２が透明なので、記録円盤Ｒの記録面
Ｒ₁ で光が反射して一層美しい。

【００１６】図８及び図９は、第４の実施の形態を示
す。すなわち、この記録円盤Ｒは、非記録面Ｒ₂ に、記
録円盤用ラベルＬを接着又は溶着される。ラベルＬは、
ポリカーボネート製フィルムから成るラベル本体10の一
面10ａにオフセット印刷が施されたものである（Ｐはイ
ンキを示す）。ラベル本体10の他面10ｂは、記録円盤Ｒ
の非記録面Ｒ₂ に接着又は溶着される（11は、接着層又
は溶着層を示す）。ラベルＬは、外径Ｗ₀ が記録円盤Ｒ
の外径Ｗ₁ と同一乃至僅かに小さな寸法の円形である。

【００１７】なお、本発明は、設計変更自在であって、
プロテクターの外径Ｗが記録円盤Ｒの外径Ｗ₁ と同一と
するも良い。また、はがし用突片部１を、記録円盤用プ
ロテクターの外周に２個以上設けるも良い。また、粘着
剤層６の材質は、ウレタン系粘着剤以外であっても良
い。剥離シート８は、不透明であっても良い。また、基
本シート３を、不透明のものとするも自由である。

【００１８】また、剥離シート８が、粘着剤層６の独立
小突子４…に対応する小凹部を有するも好ましい。この
場合、剥離シート８と粘着剤層６との間に隙間ができな
いので、密封性が保たれ、粘着剤層６の粘着能力の劣化
を防ぐことができる。

【００１９】

【発明の効果】本発明は、上述の如く構成されるので、
次に記載する効果を奏する。

【００２０】（請求項１によれば）ケースが不要で、か
つ、記録円盤Ｒに記録された情報を保護することができ
る。記録円盤Ｒをケースに収納する場合と比較すると、
収納時（使用時）の厚さや大きさが極めて薄いので、多
数の記録円盤Ｒ…でも、かさばらず、取扱いが簡単であ
る。

【００２１】また、ガスが発生した場合に、独立小突子
４…間の溝７からガスを外部へ逃がすことができるの
で、記録円盤Ｒの記録面Ｒ₁ が損傷する虞れがなく、情
報が保護される。また、記録円盤Ｒの記録面Ｒ₁ に粘着
分離自在なので、繰り返し使用することができ、至便で
ある。

【００２２】また、外径Ｗが記録円盤Ｒの外径Ｗ₁ と同
一乃至僅かに大きな寸法の円形なので、記録円盤Ｒの記
録保持部Ｍを確実に外部から保護することができる。す
なわち、記録円盤Ｒに記録された情報を確実に保護する
ことができる。さらに、はがし用突片部１によって、記
録円盤Ｒとの粘着分離を容易かつ確実に行うことができ
る。

【００２３】（請求項２によれば）基本シート３及び粘
着剤層６が透明なので、記録円盤Ｒの記録面Ｒ₁ の銀色
が反射して、記録円盤Ｒと記録円盤用プロテクターが美
しい。 （請求項３によれば）基本シート３及び粘着剤層６の色
を容易に確認することができる。

【００２４】（請求項４，５によれば）記録円盤Ｒの非
記録面Ｒ₂ の損傷を防ぐことができるとともに、細部ま
で美しい印刷を施すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態の使用状態を示す平
面図である。

【図２】底面図である。

【図３】説明断面側面図である。

【図４】要部拡大断面側面図である。

【図５】底面図である。

【図６】第２の実施の形態を示す断面側面図である。

【図７】第３の実施の形態を示す断面側面図である。

【図８】第４の実施の形態を示す断面側面図である。

【図９】底面図である。

【符号の説明】

１ はがし用突片部 ３ （プラスチック）基本シート ３ａ 一面 ４ 独立小突子 ６ 粘着剤層 ８ 剥離シート 10 ラベル本体 10ａ 一面 10ｂ 他面 Ｌ （記録円盤用）ラベル Ｒ 記録円盤 Ｒ₁ 記録面 Ｒ₂ 非記録面 Ｗ 外径 Ｗ₀ 外径 Ｗ₁ 外径

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラスチック基本シート３の一面３ａ
   に、独立小突子４…を多数有して記録円盤Ｒの記録面Ｒ
   ₁ に粘着分離自在に粘着される粘着剤層６を、設けると
   ともに、外径Ｗが上記記録円盤Ｒの外径Ｗ₁ と同一乃至
   僅かに大きな寸法の円形であり、かつ、外周に少くとも
   １個のはがし用突片部１を備えたことを特徴とする記録
   円盤用プロテクター。
2. 【請求項２】 基本シート３及び粘着剤層６が透明であ
   り、該基本シート３に印刷が施されている請求項１記載
   の記録円盤用プロテクター。
3. 【請求項３】 透明の剥離シート８が積層されている請
   求項１又は２記載の記録円盤用プロテクター。
4. 【請求項４】 ポリカーボネート製フィルムから成るラ
   ベル本体10の一面10ａにオフセット印刷が施され、他面
   10ｂが、記録円盤Ｒの非記録面Ｒ₂ に接着又は溶着され
   るとともに、外径Ｗ₀ が記録円盤Ｒの外径Ｗ₁ と同一乃
   至僅かに小さな寸法の円形であることを特徴とする記録
   円盤用ラベル。
5. 【請求項５】 ポリカーボネート製フィルムから成るラ
   ベル本体10の一面10ａにオフセット印刷が施されたラベ
   ルＬを、非記録面Ｒ₂ に、接着又は溶着したことを特徴
   とする記録円盤。