JP2002207952A - 仮受金管理システム、および、仮受金管理方法 - Google Patents
仮受金管理システム、および、仮受金管理方法Info
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Abstract
システムにおける入金情報との突合を適切かつ迅速に行
うことが可能なシステムを提供する。 【解決手段】 請求書を作成し、請求書に対する支払を
示す情報を参照して金庫種別を含む入金消込情報を作成
する料金系システム14、および、金融機関等からの口
座入金を示す情報を受理する経理系システム12から、
入金消込情報および口座入金情報をそれぞれ取得して、
これらを突合する仮受金管理システム16は、経理系シ
ステム12からの口座入金情報を仮受する仮受部、入金
消込情報の所定の単位と、口座入金情報の所定の単位と
を突合する突合部、入金消込情報における金庫種別を参
照して、突合が完了した情報について仕訳を作成する仕
訳作成部とを備えている。仕訳を示す情報は、経理系シ
ステム12に返送される。
Description
システムに関し、より詳細には、顧客別の売上と金融機
関からの入金との突合を適切かつ迅速に実行するシステ
ムに関する。
享受し、或いは、商品を購入する対価として、銀行など
金融機関の振込が多用されている。これは、郵送など現
実に貨幣を送付し、或いは、為替を利用するのに比較し
て、簡便であることによる。特に、公共料金や電話料金
については、予め口座引き落としの契約を、サービスの
提供者と結ぶことにより、利用者には何ら手続をする必
要がないという著しい利便性がある。また、最近では、
コンビニエンスストアなどにおいても、公共料金の支払
が可能となり、利便性から多くの利用者がある。
の振込を利用する形態では、全体として以下の構成がと
られている場合が多い。たとえば、電話サービス事業者
においては、電話使用料(一般電話使用料、データ通信
使用料、インターネット使用料)に関して、請求書の発
行部署が、各サービス享受者に対する請求書を作成し
て、これを送付している。このような使用料および請求
書に関するデータは、請求書の発行部署のシステム(以
下、これを「料金系システム」と称する。)にて記憶/
管理している。その一方、実際の入金に関しては、金融
機関ごとに一括して当該電話サービス事業者の口座に入
金される。このような入金情報は、経理部署のシステム
(以下、これを「経理系システム」と称する。)にて記
憶/管理される。したがって、社内において、口座入金
額を照会する必要があった。このため、実際のサービス
享受者による入金と、口座入金額照会との間にタイムラ
グが生じて、入金済みであるのにもかかわらず督促状が
発送されるケースが頻繁に生じていた。
(通常1日)の入金額(窓口収納および口座振替など)
が合算された状態となる。したがって、個別の顧客単位
の請求額と入金額の単位が異なるため、その照合は非常
に困難である。このため、 (1)サービス享受者の入金確定ができず、上述したよ
うな督促状が発送される。 (2)売掛金の消し込みが入金時点で確実に行うことが
できないため、経理上の、つまり、経理系システムにお
ける勘定と、顧客台帳上の、つまり、料金系システムに
おける勘定との整合性を確保できないという問題点があ
った。コンビニエンスストアなどを介した入金において
も同様の問題が生じ得る。
報と、経理系システムにおける入金情報との突合を適切
かつ迅速に行うことが可能なシステムを提供することを
目的とする。
を作成し、かつ、当該請求書に対する支払を示す情報を
受理し、これらを参照して金庫種別を含む入金消込情報
を作成する料金系システム、および、金融機関等からの
口座入金を示す情報を受理する経理系システムから、入
金消込情報および口座入金情報をそれぞれ取得して、こ
れらを突合する仮受金管理システムであって、前記経理
系システムからの口座入金情報を仮受する仮受手段と、
前記入金消込情報の所定の単位と、前記口座入金情報の
所定の単位とを突合する突合手段と、前記入金消込情報
における金庫種別を参照して、前記突合が完了した情報
について仕訳を作成する仕訳作成手段とを備え、前記仕
訳を示す情報を前記経理系システムに伝達するように構
成されたことを特徴とする仮受金管理システムにより達
成される。本発明によれば、突合の後、料金系システム
にて利用されている金庫種別を参照して、突合が完了し
た情報に関して仕訳を作成している。したがって、預り
金など、いわゆる売掛以外についても突合を完了させて
仕訳を作成することが可能となる。したがって、より迅
速でかつ適切な突合を実現することが可能となる。
合手段が、サービス種別ごと、金融機関別、入金日別、
および、支払方法ごと、の何れかにて前記所定の単位ご
との突合を実行する。また、突合手段が、元の個別単
位、たとえば請求書の単位にて金額の突合をなす仕訳レ
ベル突合、および/または、口座入金情報にて示される
金額を分割して突合をなす部分突合を実行できるように
構成しても良い。
仕訳作成手段が、前記口座入金情報における仮受を、前
記入金消込情報の金庫種別にするような仕訳を作成す
る。金庫種別は、売掛金、前受金、預り金、貸倒金、不
明金、および、仮受金の少なくとも何れかを含むのが望
ましい。
関、入金日および入金事由を示し、当該情報により特定
される金額が、突合のための単位となることが望まし
く、入金消込情報は、少なくとも金融機関、入金日、収
納形態および金庫種別を示し、当該情報により特定され
る金額が、突合のための単位となることが望ましい。
かつ、当該請求書に対する支払を示す情報を受理し、こ
れらを参照して金庫種別を含む入金消込情報を作成する
料金系システム、および、金融機関等からの口座入金を
示す情報を受理する経理系システムから、入金消込情報
および口座入金情報をそれぞれ取得して、これらを突合
する仮受金管理方法であって、前記経理系システムから
の口座入金情報を仮受するステップと、前記入金消込情
報の所定の単位と、前記口座入金情報の所定の単位とを
突合するステップと、前記入金消込情報における金庫種
別を参照して、前記突合が完了した情報について仕訳を
作成するステップと、前記仕訳を示す情報を前記経理系
システムに伝達するステップとを備えたことを特徴とす
る仮受金管理方法によっても達成される。上記発明の好
ましい実施態様においては、突合するステップが、サー
ビス種別ごと、金融機関別、入金日別、および、支払方
法ごと、の何れかにて前記所定の単位ごとの突合を実行
するように構成されている。
に関して所定の期間内に入金されたことが示されている
金額と、入金消込情報において、所定の期間内に消込が
なされた金額とを突合できるように構成されているのが
望ましい。さらに、突合するステップは、元の個別単位
にて金額の突合ができるように構成され、また、口座入
金情報に示される金額を分割し、分割された金額と、入
金消込情報に示される金額とを突合できるように構成さ
れているのがより望ましい。
明の実施の形態につき説明を加える。図1は、本発明に
かかるシステムの全体構成を示すブロックダイヤグラム
である。本実施の形態においては、電話サービス事業者
における経理上の勘定と、顧客台帳上の勘定との整合性
を維持するために利用される。図1に示すように、本実
施の形態にかかる電話サービス会社の社内システム10
は、金融機関等から電話サービス事業者の口座への入金
等を管理する経理システム12と、顧客台帳を保持して
サービス享受者(顧客)ごとの料金を把握するととも
に、顧客ごとの請求書を作成する料金系システム14
と、口座入金を照合し、仮受金を管理する仮受金管理シ
ステム16とを備えている。これらシステム12〜16
は、LAN18など専用回線を介して相互に接続されて
いる。また、LAN18にはルータ20が接続されてい
る。ルータ20、経理系のクライアントパーソナルコン
ピュータ(PC)に接続されたルータ24、および、料
金系のクライアントPCに接続されたルータ26は、そ
れぞれ、社内ネットワーク22を介して相互に接続され
ている。
ぎず、たとえば、各システム12〜16が、直接或いは
ルータやゲートウェイを介して社内ネットワークに接続
され、いわゆるスター型のネットワークが構築されてい
てもよい。
0に関して、請求書や各種情報の全体の流れを説明する
ための図である。図2に示すように、料金系システム1
4から請求書が発行されると(ステップ201)、顧客
はこれにしたがって金融機関に対して請求書に記載され
ている金額を支払う(ステップ202)。金融機関のシ
ステム200は、顧客による入金が確認されると、入金
情報をMT、FD、OCR、オンラインなどの種々の手
段により、料金系システム14に伝達する(ステップ2
03)。なお、金融機関のシステムは一つだけ示した
が、実際には、多数の金融機関が存在し、それぞれのシ
ステムから入金情報が与えられる。料金系システム14
は、受理した入金情報に基づき、料金系システム中のD
Bに格納されている顧客単位の請求の消し込みを行い、
金庫情報として格納する(ステップ204)。この金庫
情報は、金融機関および入金日で集約され、入金消込情
報が作成される。
関システム200により作成された、各金融機関の通帳
入金額(資金情報)を、F/B(ファームバンキング)
やオンラインにて、日次で取得している(ステップ20
5)。この入金額には、誤入金や口座利息など、本来の
仮受金以外の入金が含まれている可能性があるため、経
理系システム12は、入金内容を確認し、仮受金以外の
入金は別口座に振替を行う(ステップ206)。
込情報および金庫移動情報、ならびに、経理系システム
12にて作成された口座入金情報は、それぞれ、仮受金
管理システム16に、LAN18を介して伝達される
(ステップ207、208)。なお、金庫移動およびそ
の情報については後述する。仮受金管理システム16
は、これら情報に基づき、突合や取崩を実行し、突合が
完了したデータについて、仕訳情報を作成する(ステッ
プ209)。仮受金管理システム16にて作成された仕
訳情報は、経理系システム12に伝達され(ステップ2
10)、経理系システムにおいて仮受金取崩が実行され
る。
る処理の概略を示す図である。図3に示すように、な
お、図3において、符号34〜46にて示す処理は、経
理系システム12の出納サブシステム30にて実行さ
れ、日次関連の処理については日次サブシステム32に
より実行される。
を受理して、取引明細を取り込む処理を実行し(ステッ
プ34)、これに基づき、取引明細プルーフリストを作
成する(ステップ36)。次いで、経理にて仮受金を作
り出すための処理を実行する。まず、自動的に仮受金を
作成し(ステップ38)、このチェックリストを作成し
て出力する(ステップ40)。オペレータは、チェック
リストを参照して、必要に応じて仮受金を修正し(ステ
ップ42)、最終的に、経理側における仮受金を確定さ
せる(ステップ42)。
されて(ステップ44)。これが日次サブシステム32
に伝達される。日次サブシステム32は、夜間のバッチ
処理などによって、そのとき(その日)に処理すべきも
のを抽出して、これを口座入金情報として、仮受金管理
システム16に出力する。図6に示すように、口座入金
情報は、金融機関コード、支店コード、入金日、サービ
ス種別(勘定項目)、および、入金事由が含まれる。本
実施の形態において、勘定項目は、一般電話、データ通
信或いはインターネット使用の何れかのサービスにて発
生した入金であるかを示す。入金事由により、入金(通
常、クレジット、支店、或いは、コンビニエンスストア
での入金)、手数料、振替等が特定される。図6におい
て、符号601にて示す部分が、口座入金情報の最小単
位となる。
払い、これに応答して金融機関システム200から供給
された入金情報に基づき、入金消込処理を実行する。料
金系システム14は、入金管理を実行しており、入金額
を保管するために図4に示すような構造を有している。
は、金融機関システム200から与えられた入金情報を
受理して、所定の処理を実行する入金処理部401、後
述する金庫間における入金額の移動を実現する金庫移動
部402、および、種別ごとの金庫を所有する金庫部4
03を有している。本実施の形態においては、金庫とし
て、売掛金入金金庫404、前受金入金金庫405、預
り金入金金庫406、貸倒入金(貸倒後入金)金庫40
7、不明金入金金庫408、および、仮受金入金金庫4
09が設けられている。
掛金入金金庫404は、料金系システム14が発行した
請求に対して入金(満額入金、一部入金、未収充当)が
あった場合、該当する入金額を格納するものである。ま
た、後述する前受金入金金庫に格納された入金額のう
ち、過剰入金分を次月の請求に充当したものもこの金庫
に収容される。
14が発行した請求や督促に対して、過剰な入金があっ
た場合に、満額入金分を売掛金とし、過剰入金分を前受
金として収容する。預り金入金金庫405は、前受金と
して格納された入金額のうち、返金すべき過剰入金を収
容する。貸倒(後)入金金庫406は、貸倒れになった
後に入金があった場合に、これを収容する。請求から一
定の期間入金されない場合には、その請求が貸倒れにな
るが、その後に入金される場合があるからである。
容された入金額のうち、所定の期間(たとえば1年)を
経過しても消し込み対象が判別しないものを収容する。
これは期末に不明金として仮受金の取崩が行われる。ま
た、仮受金入金金庫408は、料金系システム14にお
いて入金に対応する消込対象が判明しない場合に、入金
額を一時的に格納するために設けられている。
可能である。滞納の場合の延滞利息金を収容する延滞利
息金金庫、携帯端末による国際電話を利用する顧客に請
求する保証金を収容する保証金金庫などである。
て作成される入金消込情報は、金融機関コード、支店コ
ード、入金日、サービス種別のほか、収納形態および金
庫情報を含む。収納形態により、窓口、口振(口座振
替)、クレジット、振込、現金等が特定される。また、
金庫情報は、上記金庫の何れに収容された入金額である
かを示している。ここでも、図7における符号701
が、入金消し込み情報の最小単位となる。
404〜409について、消込結果に基づき、金庫移動
部402においては、ある金庫から他の金庫に対して、
所定の入金額を移動する。この移動は、図3の矢印に示
すようなものに限定されている。図8は、本実施の形態
における金庫移動ルールを示す表である。図8に示すよ
うに、前受金は、売掛金、預り金、貸倒(後)入金、不
明金の入金に移動する可能性があり、また、仮受金は、
売掛金、前受金、預り金、貸倒(後)入金、不明金にな
る可能性がある。なお、金庫移動ルールは上述したもの
には限定されず、必要に応じて設定することができるこ
とはいうまでも無い。
14から、仮受金管理システム16に与えられた入金情
報および入金消込情報に基づく処理の概要について図5
を参照して説明する。仮受金管理システム16は、経理
系システム12から口座入金情報(口座入金仕訳)を受
理し(ステップ501)、その一方、料金系システム1
4から入金消込情報(入金消込仕訳)を受理する(ステ
ップ502)。これらデータを受理する際に、仮受金管
理システム16は、自己のシステム内にて利用するフォ
ーマットにデータ変換する。
された口座入金情報をDB(図示せず)に格納する(ス
テップ503)とともに、入金消込情報をDBに格納す
る(ステップ504)。口座入金情報および入金消込情
報に基づき、件数、金額が、データ区分および受信日別
に集計され表示される(ステップ505)。仮受金への
振替伝票を発行した場合には、当該伝票には金融機関コ
ードが付されない。このため、オペレータは、必要に応
じて、振替伝票に金融機関コードを付加する(ステップ
506)。
するデータ(金融機関名、支店名、口座番号等)を表示
装置の画面上に表示する。本実施の形態においては、地
方銀行の口座入金は、一定の代表行に集約されるため、
これを各行に振り分け、突合を可能とする(ステップ5
07)。
見出して突合を行う差額管理(ステップ508)、差額
が「0」のものに対する自動突合(ステップ509)が
実行される。差額管理には、口座入金日、金融機関単位
での口座入金額と入金消込額との差額、および、その明
細を表示し、突合対象を登録する差額リスト照会(ステ
ップ508−a)が含まれる。これにより、選択した口
座入金額、入金消込額、金融機関、口座入金日、サービ
ス種別をキーとした突合対象が検索可能となる。また、
差額管理は、突合対象検索(508−b)、突合(50
8−c)および修正伝票登録(508−d)が含まれ
る。
び入金消込額が選択され、検索条件により突合対象の候
補が検索される。本実施の形態においては、検索条件と
して、たとえば、 金額、金融機関が等しく、入金日が近い(入金日の差
が閾値以下である)もの 金額が等しく、入金日が近い(入金日の差が閾値以下
である)ものなどが利用できる。突合の単位としては、 サービス別突合 金融機関(銀行、支店、口座番号)別突合 入金日別突合 支払別突合 のうちの何れかを選択することができる。図9および図
10は、これら突合の概略を説明するための図である。
図9(a)に示すサービス別突合では、一般電話、デー
タ通信、インターネットの各々について、入金消込情報
と口座入金情報とがと都合される。図9(a)において
ハッチングを付した部分が、それぞれ、入金消込情報お
よび口座入金情報にて示した最小単位(図6および図7
参照)に対応する。金融機関別突合(図9(b)参
照)、入金日別突合(図10(a)参照)および支払別
突合(図10(b)参照)についても同様である。
正するための修正伝票が作成される。また、自動突合
(ステップ509)は、入金日、銀行、支店単位で差額
が「0」となっているものに対して実行される。ステッ
プ508の後に、データ照会が行われる(ステップ51
2)。ここでは、端末入力日報表示(512−a)、口
座入金抽出表示(512−b)、科目別照会(512−
c)、手段・金庫別照会(512−d)を実行すること
ができる。その他、本実施の形態においては、突合完了
データとして出力されていない預り金を入金日別に表示
する入金消込データ預り金表示機能が設けられている。
基づき、突合完了仕訳データ(仕訳情報)が作成される
(ステップ510)。ここでは、仕訳情報の作成履歴も
保持され、オペレータにより参照可能となっている。最
終的に、仕訳情報は、経理系システム12に向けて送信
される(ステップ511)。
ある。仮受金管理システム16の突合の処理(ステップ
508、509)により、口座入金情報(仮受金)の内
訳が判明すると、その入金額に関して突合完了となり、
図11(a)に示す仕訳情報が作成される。すなわち、
仕訳情報においては、「仮受金」が、「前受金」、「預
り金」、「未集金」、「雑収入」などの勘定科目の何れ
かになることが示される。
図である。過去に仮受金取崩を前受金に対して行うと、
次月の請求額と相殺、顧客への返金或いはそのまま前受
金に滞留させる場合が考えられる。次月相殺と返金に関
しては、前受金から他の金庫への金庫移動が発生する。
したがって、図11(b)に示すような金庫移動仕訳が
生じる。すなわち、金庫移動情報においては、「前受金
(等)」の金庫から、「売掛金」、「預り金」、「雑収
入」、「長期預り金」等の金庫へ移動することが示され
る。
テムにより仕訳出力までの基本的な処理の流れを示す図
である。顧客側においては、それぞれの請求書(請求書
A〜C)に対する支払がなされる。たとえば、請求書A
および請求書Bについては、銀行αに支払われ、請求書
Cについては銀行βに支払われるとする。銀行αの金融
機関システムは、電話サービス事業者の口座αに、「¥
800」の入金があったことを示す情報を経理系システ
ム12に伝達する(ステップ1201)。その一方、銀
行βの金融機関システムは、電話サービス事業者の口座
βに、「¥200」の入金があったことを示す情報を経
理系システム12に伝達する(ステップ1202)。ま
た、これら銀行α、βのシステムから、料金系システム
14に対しても入金情報が伝達される(ステップ120
3)。
βに仮受金があったことを示す口座入金情報を、仮受金
管理システム16に伝達し(ステップ1204)、その
一方、 料金系システム14は、請求書に基づく売掛A
〜売掛Cにしたがった入金消込情報を、仮受金管理シス
テム16に伝達する(ステップ1206)。
消込情報A〜Cと、入金α〜βとの間で突合を行う。こ
の場合には、消込Aおよび消込Bの組(符号1206参
照)と入金α(符号1208参照)とが突合され、か
つ、消込C(符号1207参照)と入金β(符号120
9)参照とが突合され、仮受・売掛消込仕訳(符号12
11参照)が、仕訳出力として経理系システム12に伝
達される(ステップ1210)。
図13に示すような流れとなる。ここで、二重入金があ
った場合には、料金系システム14において図14
(a)、(b)に示す処理が実行される。料金系システ
ム14における消込処理において、二重入金が発覚する
と(ステップ1401)、この消込不能な入金額を仮受
金として処理しておく(ステップ1402)。仮受金と
なっていた金額が、重複支払と判明すると、金庫移動処
理部402が、当該金額を仮受金入金金庫から預り金入
金金庫に移動する(ステップ1412)。これにより、
消込情報が追加される(ステップ1413)。
二重支払をした場合(請求書Aおよび請求書A’参
照)、銀行αの金融機関システムから経理系システム1
2に対して、口座αに合計¥600の入金があったこと
を示す情報が伝達され(ステップ1301)、その一
方、銀行βの金融機関システムからは、口座βに合計¥
200の入金があったことを示す情報が伝達される(ス
テップ1302)。また、それぞれの金融機関システム
から、料金系システム14に対しても、入金情報が伝達
される(ステップ1303)。経理系システム12は、
口座αに¥600の入金があったこと、口座βに¥30
0の入金があったこと等を示す口座入金情報が仮受金管
理システム16に伝達する(ステップ1313)。
な処理で、消込不能な入金額(請求書A’に基づく¥3
00の入金額)について、初期的には仮受金として処理
し、重複支払と判明した段階で、仮受金から預り金への
金庫移動を実行しておく(ステップ1304)。これに
より、「売掛A(¥300)」、「売掛C(¥30
0)」および「預り金(¥200)」を示す入金消込情
報が仮受金管理システム16に伝達される(ステップ1
305)。
Aに基づく消込Aおよび預り金と、入金αとが突合され
(矢印1306、符号1307および符号1309参
照)、かつ、売掛Cに基づく消込Cと入金βとが突合さ
れる(符号1308および符号1310参照)。これに
より、入金額¥500について、仮受金が売掛となった
ことを示す情報、および、入金額¥300について、仮
受金が預り金となったことを示す情報が、仕訳出力とし
て経理系システム12に伝達される(ステップ131
1、および、符号1312参照)。
合完了後に、料金系システム14から与えられた種別
(仮受金、預り金等)に基づき仕訳(たとえば、仮受/
売掛、仮受/預り金等)を作成し、これを経理系システ
ム12に与えることが可能である。
以上の請求書について同日に顧客からの支払があったに
もかかわらず、金融機関における処理タイミング(締め
時間や口座振替出納金等の相違)により、収納された日
と口座入金された日がずれる場合がある。図15はこの
ような状況を説明するための図である。図15におい
て、請求書A〜Cについて、同日に支払われ、金融機関
において収容されたと考える。ここで、入金情報として
は、請求項A〜Cにつき9月1日(9/1)という日付
が付されている(ステップ1503参照)。その一方、
経理系システム12に与えられる口座入金(ステップ1
501、1502)について、口座αに関して、9月1
日に¥500の入金、9月2日に¥300の入金となっ
ていたとする。
05参照)では、9月1日付けの売掛A〜Cが示されて
いるのに対して、口座入金情報(ステップ1504参
照)においては、口座αに関して9月1日付けの入金
(仮受)および9月2日付けの入金(仮受)があり、口
座βに関して9月1日付けの入金(仮受)があったこと
が示される。
込A(¥300)と9月1日付けの入金α(¥300)
との間(符号1506参照)、9月1日付けの消込C
(¥200)と9月1日付けの入金β(¥200)との
間(符号1508参照)で突合が行われるが、9月1日
付けの消込B(¥300)と9月2日付けの入金α(¥
200)との間の突合は行われない(符合1507参
照)。このため、仕訳出力(符号1509)において
は、仮受/売掛として¥700が示され、経理の残高
(¥1000)と一致しないことになる(符号1510
参照)。そこで、本実施の形態にかかる仮受金管理シス
テム16においては、前述したように、突合対象検索に
おいては、以下のような検索条件が利用される。 金額、金融機関が等しく、入金日が近い(入金日の差
が閾値以下である)もの 金額が等しく、入金日が近い(入金日の差が閾値以下
である)もの
の日ずれがあった場合にも、図16に示すような突合
(符号1601〜符号1603参照)が可能となる。こ
れにより、仕訳出力において、仮受/売掛が¥1000
であることが示され、経理系システム12にて把握され
ている残高と合致させることが可能となる。このよう
に、本実施の形態によれば、金融機関や入金日別の口座
入金額および入金消込額が一致していない場合でも突合
が可能であり、タイムリーに仕訳を経理系システム12
に伝達することが可能となる。
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内
で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内
に包含されるものであることは言うまでもない。たとえ
ば、本発明にかかる仮受金管理システム16に伝達され
た口座入金情報や入金消込情報は、本実施の形態に記載
した形式に限定されず、また、その項目も限定されるも
のではない。
ス別突合、金融機関別突合、入金日別突合および支払別
突合をなすことができるように構成されているが、これ
に限定されず、以下に述べる仕訳レベル突合や部分突合
が可能なように構成してもよい。
ある。たとえば、複数の日にわたって同一条件(たとえ
ば、金融機関、サービス等)のデータが、仮受金管理シ
ステムの側に伝達された場合に、当該同一条件を単位に
金額をまとめて突合を実行する。図17において、11
月3日現在、経理系システムから11/1付けの一般電
話の口座入金情報(¥100)と同じく11/1付けの
一般電話の口座入金情報(¥200)が与えられてい
る。前者は、11/2に伝達され、後者は11/3に伝
達されている。その一方、料金系システムからは、11
/2付けの入金消込情報として、一般電話で¥100が
与えられている。通常、ここでは、集約の結果、口座入
金情報の側では¥300、入金消込情報の側では¥10
0となるため突合ができない。そこで、本実施の形態に
おいては、元に与えられた最小単位(符号1701、1
702参照)での突合を可能にしている。すなわち、こ
こでは、符号1701に示す金額と、入金消込情報(符
号1703参照)にて示される金額とが突合される。こ
れにより、一般電話¥100の仕訳情報を作成すること
が可能となる。
を説明するための図である。たとえば、ある時点で口座
入金情報に示す金額と入金消込情報に示す金額とが一致
しない場合がある。部分突合とは、このような場合に、
口座入金情報に示される金額を分割して部分的な突合を
実行することを言う。図18(a)において、ある時点
で、経理系システムから与えられる口座入金情報にて示
される金額は、一般電話で¥800(符号1801参
照)となっている。その一方、料金系システムから与え
られる入金消込情報にて示される金額は、一般電話で¥
600(符号1802参照)である。このため、通常の
突合や仕訳レベルによる突合が不可能である。
系システムから与えられた元のデータ(口座入金情報
側)(符号1803参照)を分割して、これを二つのデ
ータアイテム1804、1805に分割し、これによ
り、部分的な突合(符号1806、1807参照)を可
能としている。また、本実施の形態においては、サービ
ス種別として、一般電話、データ通信、および、インタ
ーネットを設けているが、このような種別が設けられて
いなくとも良い。また、一般電話、専用線電話、国際電
話など、他のサービス種別を設けても良い。
サービス事業者を例として、仮受金管理システム等を含
むシステムを構築しているが、このような事業者に限定
されるものではない。たとえば、電気料金、ガス料金、
上水道料金など公共サービスのように、金融機関やコン
ビニエンスストアにおける支払等があるものや、クレジ
ットカード会社のシステムに適用できることはいうまで
もない。なお、本明細書において、一つの手段の機能
が、二つ以上の物理的手段により実現されても、若しく
は、二つ以上の手段の機能が、一つの物理的手段により
実現されてもよい。
る消込情報と、経理系システムにおける入金情報との突
合を適切かつ迅速に行うことが可能なシステムを提供す
ることが可能となる。
を示すブロックダイヤグラムである。
種情報の全体の流れを説明するための図である。
ムにて実行される処理の概略を示す図である。
ムの構成を示すブロックダイヤグラムである。
システムに与えられた入金情報および入金消込情報に基
づく処理の概要を示す図である。
を説明するための図である。
を説明するための図である。
ルを示す図である。
説明するための図である。
略を説明するための図である。
および金庫移動仕訳の例を示す図である。
支払から仮受金管理システムにより仕訳出力までの基本
的な処理の流れを示す図である。
金等があった場合の処理の流れを示す図である。
金等があった場合に料金系システムにて実行される処理
を示すフローチャートである。
ための図である。
に対応した仕訳の作成を説明するための図である。
ル突合を説明するための図である。
を説明するための図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 請求書を作成し、かつ、当該請求書に対
する支払を示す情報を受理し、これらを参照して金庫種
別を含む入金消込情報を作成する料金系システム、およ
び、金融機関等からの口座入金を示す情報を受理する経
理系システムから、入金消込情報および口座入金情報を
それぞれ取得して、これらを突合する仮受金管理システ
ムであって、 前記経理系システムからの口座入金情報を仮受する仮受
手段と、 前記入金消込情報の所定の単位と、前記口座入金情報の
所定の単位とを突合する突合手段と、 前記入金消込情報における金庫種別を参照して、前記突
合が完了した情報について仕訳を作成する仕訳作成手段
とを備え、 前記仕訳を示す情報を前記経理系システムに伝達するよ
うに構成されたことを特徴とする仮受金管理システム。 - 【請求項2】 前記突合手段が、 サービス種別ごと、金融機関別、入金日別、および、支
払方法ごと、の何れかにて前記所定の単位ごとの突合を
実行することを特徴とする請求項1に記載の仮受金管理
システム。 - 【請求項3】 前記突合手段が、元の個別単位にて金額
の突合をなす仕訳レベル突合、および/または、口座入
金情報にて示される金額を分割して突合をなす部分突合
を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の
仮受金管理システム。 - 【請求項4】 前記仕訳作成手段が、前記口座入金情報
における仮受を、前記入金消込情報の金庫種別にするよ
うな仕訳を作成することを特徴とする請求項1ないし3
の何れか一項に記載の仮受金管理システム。 - 【請求項5】 前記金庫種別が、売掛金、前受金、預り
金、貸倒金、不明金、および、仮受金の少なくとも何れ
かを含むことを特徴とする請求項4に記載の仮受金管理
システム。 - 【請求項6】 前記口座入金情報が、少なくとも金融機
関、入金日および入金事由を示し、当該情報により特定
される金額が、突合のための単位となることを特徴とす
る請求項1ないし5の何れか一項に記載の仮受金管理シ
ステム。 - 【請求項7】 前記入金消込情報が、少なくとも金融機
関、入金日、収納形態および金庫種別を示し、当該情報
により特定される金額が、突合のための単位となること
を特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記載の仮
受金管理システム。 - 【請求項8】 請求書を作成し、かつ、当該請求書に対
する支払を示す情報を受理し、これらを参照して金庫種
別を含む入金消込情報を作成する料金系システム、およ
び、金融機関等からの口座入金を示す情報を受理する経
理系システムから、入金消込情報および口座入金情報を
それぞれ取得して、これらを突合する仮受金管理方法で
あって、 前記経理系システムからの口座入金情報を仮受するステ
ップと、 前記入金消込情報の所定の単位と、前記口座入金情報の
所定の単位とを突合するステップと、 前記入金消込情報における金庫種別を参照して、前記突
合が完了した情報について仕訳を作成するステップと、 前記仕訳を示す情報を前記経理系システムに伝達するス
テップとを備えたことを特徴とする仮受金管理方法。 - 【請求項9】 前記突合するステップが、サービス種別
ごと、金融機関別、入金日別、および、支払方法ごと、
の何れかにて前記所定の単位ごとの突合を実行するよう
に構成されたことを特徴とする請求項8に記載の仮受金
管理方法。 - 【請求項10】 前記突合するステップが、口座入金情
報に関して所定の期間内に入金されたことが示されてい
る金額と、入金消込情報において、所定の期間内に消込
がなされた金額とを突合できるように構成されたことを
特徴とする請求項8または9に記載の仮受金管理方法。 - 【請求項11】 前記突合するステップが、元の個別単
位にて金額の突合ができるように構成されたことを特徴
とする請求項8ないし10の何れか一項に記載の仮受金
管理方法。 - 【請求項12】 前記突合するステップが、口座入金情
報に示される金額を分割し、分割された金額と、入金消
込情報に示される金額とを突合できるように構成された
ことを特徴とする請求項8ないし11の何れか一項に記
載の仮受金管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001004359A JP2002207952A (ja) | 2001-01-12 | 2001-01-12 | 仮受金管理システム、および、仮受金管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001004359A JP2002207952A (ja) | 2001-01-12 | 2001-01-12 | 仮受金管理システム、および、仮受金管理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002207952A true JP2002207952A (ja) | 2002-07-26 |
Family
ID=18872560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001004359A Pending JP2002207952A (ja) | 2001-01-12 | 2001-01-12 | 仮受金管理システム、および、仮受金管理方法 |
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JP (1) | JP2002207952A (ja) |
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- 2001-01-12 JP JP2001004359A patent/JP2002207952A/ja active Pending
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JP7393492B2 (ja) | 2018-07-06 | 2023-12-06 | 株式会社オービック | 前受金管理装置、前受金管理方法、及び前受金管理プログラム |
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