JP2002206815A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JP2002206815A
JP2002206815A JP2001001559A JP2001001559A JP2002206815A JP 2002206815 A JP2002206815 A JP 2002206815A JP 2001001559 A JP2001001559 A JP 2001001559A JP 2001001559 A JP2001001559 A JP 2001001559A JP 2002206815 A JP2002206815 A JP 2002206815A
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Japan
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heat exchanger
refrigerant
compressor
side heat
refrigerating machine
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JP2001001559A
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Katsumi Mochizuki
克己 望月
Kaori Yoshida
かおり 吉田
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機の油上がりを効果的に防止しつつ、放
熱による熱ロスを防止して、冷凍装置の性能向上と信頼
性の確保とを図る。 【解決手段】 冷凍装置における減圧機構4の上流側
に、熱源側熱交換器3あるいは利用側熱交換器5におい
て凝縮液化された液冷媒に過冷却を付与する過冷却熱交
換器19を介設し、圧縮機1の吐出管1aに付設した油
分離器18において分離された冷凍機油を、該冷凍機油
に混在する冷媒を凝縮液化する冷却手段20、第2の減
圧機構21および前記過冷却熱交換器19を経て圧縮機
1の吸入側へ還流させるように構成して、油分離器18
において分離された冷凍機油に混在しているガス冷媒
を、冷却手段20において凝縮液化して得られた液冷媒
を減圧した後、過冷却熱交換器19に供給し、主流の液
冷媒に過冷却を付与する(換言すれば、サブクールを付
ける)ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空気調和機とし
て用いられる冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境への関心度の高まり、ユ
ーザメリットの追求および省エネ法の適用等が社会動向
として存在しており、空気調和機の高効率化は、今後避
けて通ることのできない課題である。このような社会的
要求に対応するために、機器の改良等が種々試みられて
いる。
【0003】例えば、図4に示すように、圧縮機1、四
路切換弁2、冷房運転時に凝縮器として作用し、暖房運
転時に蒸発器として作用する熱源側熱交換器3、4個の
逆止弁4A,4B,4C,4Dからなるブリッジ回路
4、レシーバ5、減圧機構として作用する電子膨張弁6
および冷房運転時に蒸発器として作用し、暖房運転時に
凝縮器として作用する利用側熱交換器7を冷媒配管を介
して順次接続してなり、前記四路切換弁2の切換動作に
より冷媒を可逆循環させ得るように構成した冷媒回路A
において、熱源側熱交換器3の一部をサブクール熱交換
器8として作用させるように構成して、冷房運転時にお
ける凝縮性能を向上させるようにした冷凍装置が知られ
ている。上記冷媒回路Aには、レシーバ5の気相部と圧
縮機1の吐出管1aとを逆止弁9を介して接続する第1
の均圧回路10と、レシーバ5の気相部と圧縮機1の吸
入管1bとを電磁開閉弁11を介して接続する第2の均
圧回路12とが付設されている。図5において、符号1
3は室外ファン、14は室内ファン、15は高圧圧力ス
イッチ、16はフィルター、17は分流器である。そし
て、利用側熱交換器7および室内ファン14のみによっ
て室内ユニットXが構成され、他の諸機器によって室外
ユニットYが構成されることとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した構
成の冷凍装置の場合、次のような性能低下要因がある。
【0005】圧縮機1においては、内部での油上がり低
減対策だけでは完全に除去できないことによって凝縮能
力低下、吸入圧損上昇を招くおそれがある。また、運転
状況によっては、油上がりによる圧縮機1の焼き付き等
重大な問題が発生する。
【0006】一方、熱源側熱交換器3においては、熱源
側熱交換器3の一部(下部)によって構成されているサ
ブクール熱交換器8が、冷房運転時にはサブクールを増
大させることを目的として作用するが、暖房運転時には
冷媒温度が外気より高くなって放熱熱交換器となり、性
能の低下を招く原因となる場合があった。
【0007】上記のような性能低下要因を無くす方法と
して以下のような対策がなされている。
【0008】例えば、圧縮機の吐出側に冷媒から冷凍機
油を分離する油分離器を付設する方法、サブクール熱交
換器をシステムから外す方法等がある。
【0009】ところが、圧縮機の吐出側に油分離器を付
設する方法の場合、油分離器で分離された冷凍機油を圧
縮機に直接還流させる構成がとられるところから、吸入
過熱度の上昇(過熱損失)による冷媒循環量の低下(即
ち、能力の低下)、吸入過熱度の上昇による吐出管温度
の上昇(即ち、信頼性の低下)、戻り油に混在している
冷媒による循環量の低下(即ち、能力の低下)といった
デメリットがあり、性能低下防止に効果的ではない。
【0010】一方、サブクール熱交換器をシステムから
外す方法の場合、熱交換器性能を有効に活用することは
可能であるが、実用上で苛酷着霜等における伝熱管の損
傷等の事故防止を図る信頼性確保の意味から現在の冷媒
回路ではサブクール熱交換器をシステムから外すことは
できない。
【0011】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、吐出ガス冷媒から分離された冷凍機油に混在する
冷媒を冷却した後過冷却熱交換器に供給して、冷熱源と
して活用した後、圧縮機の吸入側に還流させることによ
り、圧縮機の油上がりを効果的に防止しつつ、放熱によ
る熱ロスを防止して、冷凍装置の性能向上と信頼性の確
保とを図ることを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、圧縮機1、四路切
換弁2、冷房運転時に凝縮器として作用し、暖房運転時
に蒸発器として作用する熱源側熱交換器3、減圧機構6
および冷房運転時に蒸発器として作用し、暖房運転時に
凝縮器として作用する利用側熱交換器7を冷媒配管を介
して順次接続してなり、前記四路切換弁2の切換動作に
より冷媒を可逆循環させ得るように構成した冷凍装置に
おいて、前記圧縮機1の吐出管1aに、吐出ガス冷媒か
ら冷凍機油を分離する油分離器18を介設する一方、前
記減圧機構4の上流側に、前記熱源側熱交換器3あるい
は前記利用側熱交換器5において凝縮液化された液冷媒
に過冷却を付与する過冷却熱交換器19を介設するとと
もに、前記油分離器18において分離された冷凍機油
を、該冷凍機油に混在する冷媒を凝縮液化する冷却手段
20、第2の減圧機構21および前記過冷却熱交換器1
9を経て前記圧縮機1の吸入側へ還流させるように構成
している。
【0013】上記のように構成したことにより、冷房運
転時には、圧縮機1から吐出されたガス冷媒が油分離器
18において冷媒と冷凍機油とに分離され、主流のガス
冷媒は、四路切換弁2を経て熱源側熱交換器3で外気と
の熱交換により凝縮液化されて液冷媒となり、ブリッジ
回路4およびレシーバ5を経て過冷却熱交換器19に供
給されるが、一方、油分離器18において分離され冷凍
機油に混在しているガス冷媒は、冷却手段20において
凝縮液化されて液冷媒となり、第2の減圧機構21によ
って減圧された後、過冷却熱交換器19に供給され、こ
の過冷却熱交換器19においては、主流の液冷媒が過冷
却状態とされる(換言すれば、サブクールが付けられ
る)。主流の液冷媒から熱を与えられてガス冷媒となっ
た冷媒を含む冷凍機油は、圧縮機1の吸入側に還流され
る。
【0014】一方、暖房運転時には、圧縮機1から吐出
されたガス冷媒が油分離器18において冷媒と冷凍機油
とに分離され、主流のガス冷媒は、四路切換弁2を経て
利用側熱交換器7で室内空気との熱交換により凝縮液化
されて液冷媒となり、ブリッジ回路4およびレシーバ5
を経て過冷却熱交換器19に供給されるが、一方、油分
離器18において分離され冷凍機油に混在しているガス
冷媒は、冷却手段20において凝縮液化されて液冷媒と
なり、第2の減圧機構21によって減圧された後、過冷
却熱交換器19に供給され、この過冷却熱交換器19に
おいては、主流の液冷媒が過冷却状態とされる(換言す
れば、サブクールが付けられる)。主流の液冷媒から熱
を与えられてガス冷媒となった冷媒を含む冷凍機油は、
圧縮機1の吸入側に還流される。
【0015】従って、次のような作用効果が得られる。
【0016】 油分離器18において分離された冷凍
機油に混在する冷媒を効果的に使用することができると
ともに、吸入過熱度損失を無くすことが可能となる。
【0017】 油分離器18において分離された冷凍
機油が室内機側へ流出することなく、室外機側で圧縮機
1の吸入側に回収できる。
【0018】 油分離器18で分離された冷凍機油が
圧縮機1の吸入側に還流されることとなっているため、
油上がり率が低下することとなり、凝縮能力の増大、吸
入圧損の低減を図ることができる。
【0019】 従来のサブクール熱交換器を用いるも
のでは、サブクール熱交換器を通過する冷媒循環量が過
大となるため、サブクール熱交換器そのものの効率はあ
まり高くならないが、上記過冷却熱交換器19の場合、
冷媒流量を適正なものにすることが可能となるので、熱
源側熱交換器3の効率を相対的に向上させることができ
る。
【0020】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の冷凍装置において、前記過冷却熱交換器19に、
前記熱源側熱交換器3あるいは前記利用側熱交換器7に
おいて凝縮液化された液冷媒の一部を減圧して前記冷凍
機油と合流させて供給するように構成した場合、蒸発器
として作用している熱交換器(利用側熱交換器7あるい
は熱源側熱交換器3)の入口でサブクールが増大するこ
とによって入口温度が低下し、空気との温度差(ΔT)
を大きくすることが可能となることと、液冷媒の一部を
減圧して過冷却熱交換器19に供給することによる主流
の冷媒循環量が低下することとによって、蒸発性能が向
上することとなる。
【0021】請求項3の発明におけるように、請求項1
および2のいずれか一項記載の冷凍装置において、前記
冷却手段20を、前記熱源側熱交換器3の一部により構
成した場合、暖房運転時に、熱源側熱交換器3の一部に
おいて冷凍機油に混在する冷媒が凝縮液化されることと
なり、苛酷着霜等による熱交換器の損傷等を未然に防止
できるとともに、放熱による熱ロスが発生しない。
【0022】請求項4の発明におけるように、請求項
1、2および3のいずれか一項記載の冷凍装置におい
て、前記過冷却熱交換器19の上流側に、前記熱源側熱
交換器3あるいは前記利用側熱交換器7において凝縮液
化された液冷媒と前記圧縮機1の吸入ガス冷媒とを熱交
換させる冷媒/冷媒熱交換器23を付設した場合、吸入
ガス冷媒が液冷媒との熱交換により乾き状態とされるこ
ととなり、圧縮機1への液バックを防止することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0024】第1の実施の形態 図1には、本願発明の第1の実施の形態にかかる冷凍装
置の冷媒回路が示されている。
【0025】この冷凍装置は、従来技術の項において説
明したものと同様に、圧縮機1、四路切換弁2、冷房運
転時に凝縮器として作用し、暖房運転時に蒸発器として
作用する熱源側熱交換器3、4個の逆止弁4A,4B,
4C,4Dからなるブリッジ回路4、レシーバ5、減圧
機構として作用する電子膨張弁6および冷房運転時に蒸
発器として作用し、暖房運転時に凝縮器として作用する
利用側熱交換器7を冷媒配管を介して順次接続してな
り、前記四路切換弁2の切換動作により冷媒を可逆循環
させ得るように構成した冷媒回路Aを備えている。上記
冷媒回路Aには、レシーバ5の気相部と圧縮機1の吐出
管1aとを逆止弁9を介して接続する第1の均圧回路1
0と、レシーバ5の気相部と圧縮機1の吸入管1bとを
電磁開閉弁11を介して接続する第2の均圧回路12と
が付設されている。図において、符号13は室外ファ
ン、14は室内ファン、15は高圧圧力スイッチ、16
はフィルター、17は分流器である。そして、利用側熱
交換器7および室内ファン14のみによって室内ユニッ
トXが構成され、他の諸機器によって室外ユニットYが
構成されることとなっている。
【0026】そして、この冷凍装置において、前記圧縮
機1の吐出管1aには、吐出ガス冷媒から冷凍機油を分
離する油分離器18が介設される一方、前記減圧機構4
の上流側には、前記熱源側熱交換器3あるいは前記利用
側熱交換器5において凝縮液化された液冷媒に過冷却を
付与する過冷却熱交換器19が介設されている。
【0027】前記油分離器18において分離された冷凍
機油は、該冷凍機油に混在する冷媒を凝縮液化する冷却
手段20、第2の減圧機構として作用するキャピラリチ
ューブ21および前記過冷却熱交換器19を経て前記圧
縮機1の吸入側へ還流されるように構成されている。
【0028】本実施の形態においては、前記冷却手段2
0は、前記熱源側熱交換器3の一部(即ち、下部)によ
り構成されている。このようにすると、暖房運転時に、
熱源側熱交換器3の一部において冷凍機油に混在する冷
媒が凝縮液化されることとなり、苛酷着霜等による熱交
換器の損傷等を未然に防止できるとともに、放熱による
熱ロスが発生しなくなる。
【0029】また、前記過冷却熱交換器19には、前記
熱源側熱交換器3あるいは前記利用側熱交換器7におい
て凝縮液化された液冷媒の一部がバイパイ冷媒として第
3の減圧機構として作用する電子膨張弁22により減圧
され、前記冷凍機油と合流されて供給されるように構成
されている。このようにすると、蒸発器として作用して
いる熱交換器(利用側熱交換器7あるいは熱源側熱交換
器3)の入口でサブクールが増大することによって入口
温度が低下し、空気との温度差(ΔT)を大きくするこ
とが可能となることと、液冷媒の一部を減圧して過冷却
熱交換器19に供給することによる主流の冷媒循環量が
低下することとによって、蒸発性能が向上することとな
る。ところで、前記第3の減圧機構としては、電子膨張
弁の他に、キャピラリチューブ、直列接続された電磁開
閉弁とキャピラリチューブあるいは過冷却熱交換器19
の出口温度(あるいは出口圧力)により開度制御される
感温筒式膨張弁を採用することもできる。
【0030】上記のように構成された冷凍装置において
は、次のような作用効果が得られる。
【0031】(I) 冷房運転時 圧縮機1から吐出されたガス冷媒が油分離器18におい
て冷媒と冷凍機油とに分離され、主流のガス冷媒は、四
路切換弁2を経て熱源側熱交換器3で外気との熱交換に
より凝縮液化されて液冷媒となり、ブリッジ回路4およ
びレシーバ5を経て過冷却熱交換器19に供給される
が、レシーバ5から過冷却熱交換器19に至る間におい
て主流冷媒からバイパス冷媒が分岐する。
【0032】一方、油分離器18において分離され冷凍
機油に混在しているガス冷媒は、冷却手段20として作
用する熱源側熱交換器3の一部において凝縮液化されて
液冷媒となり、キャピラリチューブ21によって減圧さ
れた後、電子膨張弁22によって減圧されたバイパス冷
媒と合流して過冷却熱交換器19に供給され、この過冷
却熱交換器19においては、主流の液冷媒が過冷却状態
とされる(換言すれば、サブクールが付けられる)。主
流の液冷媒から熱を与えられてガス冷媒となった冷媒を
含む冷凍機油は、圧縮機1の吸入側に還流される。
【0033】(II) 暖房運転時 圧縮機1から吐出されたガス冷媒が油分離器18におい
て冷媒と冷凍機油とに分離され、主流のガス冷媒は、四
路切換弁2を経て利用側熱交換器7で室内空気との熱交
換により凝縮液化されて液冷媒となり、ブリッジ回路4
およびレシーバ5を経て過冷却熱交換器19に供給され
るが、レシーバ5から過冷却熱交換器19に至る間にお
いて主流冷媒からバイパス冷媒が分岐する。
【0034】一方、油分離器18において分離され冷凍
機油に混在しているガス冷媒は、冷却手段20において
凝縮液化されて液冷媒となり、キャピラリチューブ21
によって減圧された後、電子膨張弁22によって減圧さ
れたバイパス冷媒と合流して過冷却熱交換器19に供給
され、この過冷却熱交換器19においては、主流の液冷
媒が過冷却状態とされる(換言すれば、サブクールが付
けられる)。主流の液冷媒から熱を与えられてガス冷媒
となった冷媒を含む冷凍機油は、圧縮機1の吸入側に還
流される。
【0035】従って、次のような作用効果が得られる。
【0036】 油分離器18において分離された冷凍
機油に混在する冷媒を効果的に使用することができると
ともに、吸入過熱度損失を無くすことが可能となる。
【0037】 油分離器18において分離された冷凍
機油が室内機側へ流出することなく、室外機側で圧縮機
1の吸入側に回収できる。
【0038】 油分離器18で分離された冷凍機油が
圧縮機1の吸入側に還流されることとなっているため、
油上がり率が低下することとなり、凝縮能力の増大、吸
入圧損の低減を図ることができる。
【0039】 従来のサブクール熱交換器を用いるも
のでは、サブクール熱交換器を通過する冷媒循環量が過
大となるため、サブクール熱交換器そのものの効率はあ
まり高くならないが、上記過冷却熱交換器19の場合、
冷媒流量を適正なものにすることが可能となるので、熱
源側熱交換器3の効率を相対的に向上させることができ
る。
【0040】ちなみに、図4に示す従来の冷凍装置と、
過冷却回路を付設した冷凍装置と、油分離器(OSとい
う)を付設した冷凍装置と、本実施の形態にかかる冷凍
装置とにおける冷媒状態をモリエル線図で比較すると、
図2(イ)〜(ニ)に示すようになる。
【0041】つまり、従来の冷凍装置に比べて、過冷却
回路を付設した冷凍装置は、図2(ロ)に示すように、
サブクールが増大し、蒸発性能がアップし、エンタルピ
が増大するのに対して、油分離器を付設した冷凍装置に
おいては、図2(ハ)に示すように、凝縮性能がアップ
し、油上がりが抑制され、高圧が低下し(入力がダウン
し)、エンタルピが微増するものの、吐出温度が上昇し
且つ吸入過熱度が上昇する(循環量が低下する)。しか
しながら、本実施の形態にかかる冷凍装置の場合、サブ
クールが増大し、凝縮性能がアップし、高圧が低下し
(入力がダウンし)、蒸発性能がアップし、エンタルピ
が増大し、油上がりが抑制されることとなるのである。
【0042】第2の実施の形態 図3には、本願発明の第2の実施の形態にかかる冷凍装
置の冷媒回路が示されている。
【0043】この場合、過冷却熱交換器19の上流側に
は、熱源側熱交換器3あるいは利用側熱交換器7におい
て凝縮液化された液冷媒と圧縮機1の吸入ガス冷媒とを
熱交換させる冷媒/冷媒熱交換器23が付設されてい
る。このようにすると、吸入ガス冷媒が液冷媒との熱交
換により乾き状態とされることとなり、圧縮機1への液
バックを防止することができる。その他の構成および作
用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明
を省略する。
【0044】上記各実施の形態においては、油分離器1
8で分離された冷凍機油を冷却する冷却手段20を熱源
側熱交換器3の一部で構成するようにしているが、冷却
手段20を熱源側熱交換器3とは別体構成とすることも
できる。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、圧縮機1、四
路切換弁2、冷房運転時に凝縮器として作用し、暖房運
転時に蒸発器として作用する熱源側熱交換器3、減圧機
構6および冷房運転時に蒸発器として作用し、暖房運転
時に凝縮器として作用する利用側熱交換器7を冷媒配管
を介して順次接続してなり、前記四路切換弁2の切換動
作により冷媒を可逆循環させ得るように構成した冷凍装
置において、前記圧縮機1の吐出管1aに、吐出ガス冷
媒から冷凍機油を分離する油分離器18を介設する一
方、前記減圧機構4の上流側に、前記熱源側熱交換器3
あるいは前記利用側熱交換器5において凝縮液化された
液冷媒に過冷却を付与する過冷却熱交換器19を介設す
るとともに、前記油分離器18において分離された冷凍
機油を、該冷凍機油に混在する冷媒を凝縮液化する冷却
手段20、第2の減圧機構21および前記過冷却熱交換
器19を経て前記圧縮機1の吸入側へ還流させるように
構成して、油分離器18において分離された冷凍機油に
混在しているガス冷媒を、冷却手段20において凝縮液
化して得られた液冷媒を減圧した後、過冷却熱交換器1
9に供給し、主流の液冷媒に過冷却を付与する(換言す
れば、サブクールを付ける)ようにしたので、油分離器
18において分離された冷凍機油に混在する冷媒を効果
的に使用することができるとともに、吸入過熱度損失を
無くすことが可能となるし、油分離器18において分離
された冷凍機油が室内機側へ流出することなく、室外機
側で圧縮機1の吸入側に回収できるし、油分離器18で
分離された冷凍機油が圧縮機1の吸入側に還流されるこ
ととなっているため、油上がり率が低下することとな
り、凝縮能力の増大、吸入圧損の低減を図ることができ
るし、従来のサブクール熱交換器を用いるものでは、サ
ブクール熱交換器を通過する冷媒循環量が過大となるた
め、サブクール熱交換器そのものの効率はあまり高くな
らないが、上記過冷却熱交換器19の場合、冷媒流量を
適正なものにすることが可能となるので、熱源側熱交換
器3の効率を相対的に向上させることができるという効
果がある。
【0046】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の冷凍装置において、前記過冷却熱交換器19に、
前記熱源側熱交換器3あるいは前記利用側熱交換器7に
おいて凝縮液化された液冷媒の一部を減圧して前記冷凍
機油と合流させて供給するように構成した場合、蒸発器
として作用している熱交換器(利用側熱交換器7あるい
は熱源側熱交換器3)の入口でサブクールが増大するこ
とによって入口温度が低下し、空気との温度差(ΔT)
を大きくすることが可能となることと、液冷媒の一部を
減圧して過冷却熱交換器19に供給することによる主流
の冷媒循環量が低下することとによって、蒸発性能が向
上することとなる。
【0047】請求項3の発明におけるように、請求項1
および2のいずれか一項記載の冷凍装置において、前記
冷却手段20を、前記熱源側熱交換器3の一部により構
成した場合、暖房運転時に、熱源側熱交換器3の一部に
おいて冷凍機油に混在する冷媒が凝縮液化されることと
なり、苛酷着霜等による熱交換器の損傷等を未然に防止
できるとともに、放熱による熱ロスが発生しない。
【0048】請求項4の発明におけるように、請求項
1、2および3のいずれか一項記載の冷凍装置におい
て、前記過冷却熱交換器19の上流側に、前記熱源側熱
交換器3あるいは前記利用側熱交換器7において凝縮液
化された液冷媒と前記圧縮機1の吸入ガス冷媒とを熱交
換させる冷媒/冷媒熱交換器23を付設した場合、吸入
ガス冷媒が液冷媒との熱交換により乾き状態とされるこ
ととなり、圧縮機1への液バックを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる冷凍装置
の冷媒回路図である。
【図2】(イ)は従来の冷凍装置におけるモリエル線図
であり、(ロ)は過冷却回路を付設した冷凍装置におけ
るモリエル線図であり、(ハ)は油分離器を付設した冷
凍装置におけるモリエル線図であり、(ニ)は本願発明
の第1の実施の形態にかかる冷凍装置におけるモリエル
線図である。
【図3】本願発明の第2の実施の形態にかかる冷凍装置
の冷媒回路図である。
【図4】従来の冷凍装置の冷媒回路図である。
【符号の説明】
1は圧縮機、1aは吐出管、2は四路切換弁、3は熱源
側熱交換器、6は減圧機構(電子膨張弁)、7は利用側
熱交換器、18は油分離器、19は過冷却熱交換器、2
0は冷却手段、21は第2の減圧機構(キャピラリチュ
ーブ)、22は第3の減圧機構(電子膨張弁)、23は
冷媒/冷媒熱交換器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)、四路切換弁(2)、冷房
    運転時に凝縮器として作用し、暖房運転時に蒸発器とし
    て作用する熱源側熱交換器(3)、減圧機構(6)およ
    び冷房運転時に蒸発器として作用し、暖房運転時に凝縮
    器として作用する利用側熱交換器(7)を冷媒配管を介
    して順次接続してなり、前記四路切換弁(2)の切換動
    作により冷媒を可逆循環させ得るように構成した冷凍装
    置であって、前記圧縮機(1)の吐出管(1a)には、
    吐出ガス冷媒から冷凍機油を分離する油分離器(18)
    を介設する一方、前記減圧機構(6)の上流側には、前
    記熱源側熱交換器(3)あるいは前記利用側熱交換器
    (7)において凝縮液化された液冷媒に過冷却を付与す
    る過冷却熱交換器(19)を介設するとともに、前記油
    分離器(18)において分離された冷凍機油を、該冷凍
    機油に混在する冷媒を凝縮液化する冷却手段(20)、
    第2の減圧機構(21)および前記過冷却熱交換器(1
    9)を経て前記圧縮機(1)の吸入側へ還流させるよう
    に構成したことを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 前記過冷却熱交換器(19)には、前記
    熱源側熱交換器(3)あるいは前記利用側熱交換器
    (7)において凝縮液化された液冷媒の一部を減圧して
    前記冷凍機油と合流させて供給するように構成したこと
    を特徴とする前記請求項1記載の冷凍装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却手段(20)を、前記熱源側熱
    交換器(3)の一部により構成したことを特徴とする前
    記請求項1および2のいずれか一項記載の冷凍装置。
  4. 【請求項4】 前記過冷却熱交換器(19)の上流側に
    は、前記熱源側熱交換器(3)あるいは前記利用側熱交
    換器(7)において凝縮液化された液冷媒と前記圧縮機
    (1)の吸入ガス冷媒とを熱交換させる冷媒/冷媒熱交
    換器(23)を付設したことを特徴とする前記請求項
    1、2および3のいずれか一項記載の冷凍装置。
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